JP2003089804A - BiTe系熱電材料の製造方法 - Google Patents
BiTe系熱電材料の製造方法Info
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 結晶異方性が大きく優れた熱電特性を有する
BiTe系熱電材料の製造方法を提供しようとするもの
である。 【解決手段】 メカニカルアロイングにより得られた微
細な結晶粒を有するBiTe系合金粉末をホットプレス
することにより焼結体を作製する工程と、前記焼結体を
600K〜800Kの温度雰囲気中、前記焼結体の単位
面積当たりの電流値が0.1mA/cm2〜10A/c
m2になるように通電処理する工程とを含むことを特徴
とする。
BiTe系熱電材料の製造方法を提供しようとするもの
である。 【解決手段】 メカニカルアロイングにより得られた微
細な結晶粒を有するBiTe系合金粉末をホットプレス
することにより焼結体を作製する工程と、前記焼結体を
600K〜800Kの温度雰囲気中、前記焼結体の単位
面積当たりの電流値が0.1mA/cm2〜10A/c
m2になるように通電処理する工程とを含むことを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃熱から電力を取
り出すBiTe系(BiSbTe,BiSeTe)の熱
電材料に関する。
り出すBiTe系(BiSbTe,BiSeTe)の熱
電材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱から直接電気を取り出す熱電半
導体は、高温熱源と低温熱源に挟持され、熱流が流れる
場合にキャリアも拡散することで、電位差を得ることが
でき、発電行なうことができる材料である。この熱電材
料の性能は、下記数1に示す性能指数Z(l/K)で表
わされる。
導体は、高温熱源と低温熱源に挟持され、熱流が流れる
場合にキャリアも拡散することで、電位差を得ることが
でき、発電行なうことができる材料である。この熱電材
料の性能は、下記数1に示す性能指数Z(l/K)で表
わされる。
【0003】
【数1】
【0004】ただし、式中のαはゼーベック係数(V/
K)、σは電気伝導率(S/m)、κは熱伝導率(W/
mK)を示す。
K)、σは電気伝導率(S/m)、κは熱伝導率(W/
mK)を示す。
【0005】前記性能指数Zは、高いほど、エネルギー
変換効率も高くなる。このため、ゼーベック係数(V/
K)および電気伝導率(S/m)の向上や熱伝導率の低
減が試みられている。
変換効率も高くなる。このため、ゼーベック係数(V/
K)および電気伝導率(S/m)の向上や熱伝導率の低
減が試みられている。
【0006】常温付近で最も性能が高いBiTe系(B
iSbTe,BiSeTe)の熱電材料は、R3mの六
方晶系に属し、c軸上に性能指数が高いことが知られて
いる。このため、メカニカルアロイングの後に成形し、
さらに熱間で塑性変形させることによって、結晶粒界の
滑りを発生させて結晶異方性を発現させている。このよ
うなBiTe系(BiSbTe,BiSeTe)の熱電
材料は、従来、図4に示す工程により製造されている。
すなわち、p形の熱電材料ではBi,Te,Sbおよび
ドーパントをそれぞれ所定量秤量し、n形の熱電材料で
はBi,Se,Teおよびドーパントをそれぞれ所定量
秤量し、不活性雰囲気で粉砕ボールを用いて長時間混
合、反応させてメカニカルアロイングを行ない、微細な
結晶粒を有する合金粉末を得る。つづいて、この合金粉
末を600K〜800Kでホットプレスを行なって焼結
体を得る。ひきつづき、600K〜800Kで塑性変形
させて結晶異方性を有するBiTe系熱電材料を製造す
る。
iSbTe,BiSeTe)の熱電材料は、R3mの六
方晶系に属し、c軸上に性能指数が高いことが知られて
いる。このため、メカニカルアロイングの後に成形し、
さらに熱間で塑性変形させることによって、結晶粒界の
滑りを発生させて結晶異方性を発現させている。このよ
うなBiTe系(BiSbTe,BiSeTe)の熱電
材料は、従来、図4に示す工程により製造されている。
すなわち、p形の熱電材料ではBi,Te,Sbおよび
ドーパントをそれぞれ所定量秤量し、n形の熱電材料で
はBi,Se,Teおよびドーパントをそれぞれ所定量
秤量し、不活性雰囲気で粉砕ボールを用いて長時間混
合、反応させてメカニカルアロイングを行ない、微細な
結晶粒を有する合金粉末を得る。つづいて、この合金粉
末を600K〜800Kでホットプレスを行なって焼結
体を得る。ひきつづき、600K〜800Kで塑性変形
させて結晶異方性を有するBiTe系熱電材料を製造す
る。
【0007】しかしながら、従来の塑性変形技術では結
晶異方性を大きくとることが困難であった。この理由
は、BiTe材料では塑性変形による結晶異方性が二次
的な効果であり、粒界滑りを起源とするものではないこ
とに基づくものである。つまり、結晶異方性は結晶軸の
c軸とa軸の結晶成長速度の違いにより発生するもの
で、電流および温度差を与えることによって結晶成長さ
せることがより結晶異方性を大きくすることが可能にな
る。
晶異方性を大きくとることが困難であった。この理由
は、BiTe材料では塑性変形による結晶異方性が二次
的な効果であり、粒界滑りを起源とするものではないこ
とに基づくものである。つまり、結晶異方性は結晶軸の
c軸とa軸の結晶成長速度の違いにより発生するもの
で、電流および温度差を与えることによって結晶成長さ
せることがより結晶異方性を大きくすることが可能にな
る。
【0008】一方、特許第2665015号には、原料
粉末を機械的に混合、合金化する方法(メカニカルアロ
イング)により結晶粒を微細化し、熱伝導率を低減させ
て性能指数Zを向上させた熱電変換素子材料の製造方法
が開示されている。
粉末を機械的に混合、合金化する方法(メカニカルアロ
イング)により結晶粒を微細化し、熱伝導率を低減させ
て性能指数Zを向上させた熱電変換素子材料の製造方法
が開示されている。
【0009】
【発明が解決しょうとする課題】本発明は、結晶異方性
が大きく優れた熱電特性を有するBiTe系熱電材料の
製造方法を提供しようとするものである。
が大きく優れた熱電特性を有するBiTe系熱電材料の
製造方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るBiTe系
熱電材料の製造方法は、メカニカルアロイングにより得
られた微細な結晶粒を有するBiTe系合金粉末をホッ
トプレスすることにより焼結体を作製する工程と、前記
焼結体を600K〜800Kの温度雰囲気中、前記焼結
体の単位面積当たりの電流値が0.1mA/cm2〜1
0A/cm2になるように通電処理する工程とを含むこ
とを特徴とするものである。
熱電材料の製造方法は、メカニカルアロイングにより得
られた微細な結晶粒を有するBiTe系合金粉末をホッ
トプレスすることにより焼結体を作製する工程と、前記
焼結体を600K〜800Kの温度雰囲気中、前記焼結
体の単位面積当たりの電流値が0.1mA/cm2〜1
0A/cm2になるように通電処理する工程とを含むこ
とを特徴とするものである。
【0011】本発明に係る別のBiTe系熱電材料の製
造方法は、メカニカルアロイングにより得られた微細な
結晶粒を有するBiTe系合金粉末をホットプレスする
ことにより焼結体を作製する工程と、前記焼結体を塑性
変形する工程と、塑性変形後の前記焼結体を600K〜
800Kの温度雰囲気中、前記焼結体の単位面積当たり
の電流値が0.1mA/cm2〜10A/cm2になるよ
うに通電処理する工程とを含むことを特徴とするもので
ある。
造方法は、メカニカルアロイングにより得られた微細な
結晶粒を有するBiTe系合金粉末をホットプレスする
ことにより焼結体を作製する工程と、前記焼結体を塑性
変形する工程と、塑性変形後の前記焼結体を600K〜
800Kの温度雰囲気中、前記焼結体の単位面積当たり
の電流値が0.1mA/cm2〜10A/cm2になるよ
うに通電処理する工程とを含むことを特徴とするもので
ある。
【0012】本発明に係るさらに別のBiTe系熱電材
料の製造方法は、メカニカルアロイングにより得られた
微細な結晶粒を有するBiTe系合金粉末をホットプレ
スすることにより焼結体を作製する工程と、前記焼結体
を600K〜800Kの温度雰囲気中で表面に温度勾配
を付与して熱処理する工程とを含むことを特徴とするも
のである。
料の製造方法は、メカニカルアロイングにより得られた
微細な結晶粒を有するBiTe系合金粉末をホットプレ
スすることにより焼結体を作製する工程と、前記焼結体
を600K〜800Kの温度雰囲気中で表面に温度勾配
を付与して熱処理する工程とを含むことを特徴とするも
のである。
【0013】
【発明の実施の態様】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】(第1実施形態)図1は、第1実施形態に
おけるBiTe系熱電材料の製造工程を示す図である。
まず、p形の熱電材料ではBi,Te,Sbおよびドー
パントを用い、n形の熱電材料ではBi,Se,Teお
よびドーパントを用い、これらの成分をそれぞれ所定量
秤量し、不活性雰囲気で粉砕ボールを用いて長時間混
合、反応させるメカニカルアロイングを行ない、微細な
結晶粒を有する合金粉末を調製する。つづいて、この合
金粉末をホットプレスすることにより焼結体を作製す
る。このホットプレスは、不活性ガス雰囲気中、好まし
くは水素を含む不活性ガス雰囲気中、600K〜800
Kの温度、10〜200MPaの圧力で行なうことが好
ましい。
おけるBiTe系熱電材料の製造工程を示す図である。
まず、p形の熱電材料ではBi,Te,Sbおよびドー
パントを用い、n形の熱電材料ではBi,Se,Teお
よびドーパントを用い、これらの成分をそれぞれ所定量
秤量し、不活性雰囲気で粉砕ボールを用いて長時間混
合、反応させるメカニカルアロイングを行ない、微細な
結晶粒を有する合金粉末を調製する。つづいて、この合
金粉末をホットプレスすることにより焼結体を作製す
る。このホットプレスは、不活性ガス雰囲気中、好まし
くは水素を含む不活性ガス雰囲気中、600K〜800
Kの温度、10〜200MPaの圧力で行なうことが好
ましい。
【0015】次いで、前記焼結体を600K〜800K
の温度雰囲気中、前記焼結体の単位面積当たりの電流値
が0.1mA/cm2〜10A/cm2になるように直流
または交流で通電処理することによって、BiTe系熱
電材料を製造する。
の温度雰囲気中、前記焼結体の単位面積当たりの電流値
が0.1mA/cm2〜10A/cm2になるように直流
または交流で通電処理することによって、BiTe系熱
電材料を製造する。
【0016】前記通電処理時の温度を600K未満にす
ると、結晶成長速度が遅くなる虞がある。一方、前記通
電処理時の温度800Kを超えると焼結体の融点近くに
なって予期しない粗大粒が発生する虞がある。
ると、結晶成長速度が遅くなる虞がある。一方、前記通
電処理時の温度800Kを超えると焼結体の融点近くに
なって予期しない粗大粒が発生する虞がある。
【0017】前記通電処理時の電流値を0.1mA/c
m2未満にすると、焼結体への結晶異方性の付与効果を
十分に達成することが困難になる。一方、前記通電処理
時の電流値が10A/cm2を超えると抵抗加熱により
焼結体の温度が上昇し、結晶粒の成長により熱伝導率が
上昇して熱電性能を向上させることが困難になる。
m2未満にすると、焼結体への結晶異方性の付与効果を
十分に達成することが困難になる。一方、前記通電処理
時の電流値が10A/cm2を超えると抵抗加熱により
焼結体の温度が上昇し、結晶粒の成長により熱伝導率が
上昇して熱電性能を向上させることが困難になる。
【0018】前記通電処理に用いられる電極の材料は、
熱電材料に影響を及ぼさない白金または金を用いること
が望ましい。例えば銅からなる電極を用いて前述した焼
結体を通電処理すると、銅が焼結体内部に異常拡散して
熱電性能を低下させる。
熱電材料に影響を及ぼさない白金または金を用いること
が望ましい。例えば銅からなる電極を用いて前述した焼
結体を通電処理すると、銅が焼結体内部に異常拡散して
熱電性能を低下させる。
【0019】以上、第1実施形態によればメカニカルア
ロイングにより得られた微細な結晶粒を有するBiTe
系合金粉末をホットプレスすることにより焼結体を作製
し、この焼結体を所定の温度雰囲気中、所定の単位面積
当たりの電流値で通電処理することによって、電気伝導
率が向上され、前述した式で表わされる性能指数が向上
されたBiTe系熱電材料を製造することができる。
ロイングにより得られた微細な結晶粒を有するBiTe
系合金粉末をホットプレスすることにより焼結体を作製
し、この焼結体を所定の温度雰囲気中、所定の単位面積
当たりの電流値で通電処理することによって、電気伝導
率が向上され、前述した式で表わされる性能指数が向上
されたBiTe系熱電材料を製造することができる。
【0020】(第2実施形態)図2は、第2実施形態に
おけるBiTe系熱電材料の製造工程を示す図である。
まず、p形の熱電材料ではBi,Te,Sbおよびドー
パントを用い、n形の熱電材料ではBi,Se,Teお
よびドーパントを用い、これらの成分をそれぞれ所定量
秤量し、不活性雰囲気で粉砕ボールを用いて長時間混
合、反応させるメカニカルアロイングを行ない、微細な
結晶粒を有する合金粉末を調製する。つづいて、この合
金粉末をホットプレスすることにより焼結体を作製す
る。このホットプレスは、不活性ガス雰囲気中、好まし
くは水素を含む不活性ガス雰囲気中、600K〜800
Kの温度、10〜200MPaの圧力で行なうことが好
ましい。
おけるBiTe系熱電材料の製造工程を示す図である。
まず、p形の熱電材料ではBi,Te,Sbおよびドー
パントを用い、n形の熱電材料ではBi,Se,Teお
よびドーパントを用い、これらの成分をそれぞれ所定量
秤量し、不活性雰囲気で粉砕ボールを用いて長時間混
合、反応させるメカニカルアロイングを行ない、微細な
結晶粒を有する合金粉末を調製する。つづいて、この合
金粉末をホットプレスすることにより焼結体を作製す
る。このホットプレスは、不活性ガス雰囲気中、好まし
くは水素を含む不活性ガス雰囲気中、600K〜800
Kの温度、10〜200MPaの圧力で行なうことが好
ましい。
【0021】次いで、前記焼結体を塑性変形する。この
塑性変形は、不活性ガス雰囲気中、好ましくは水素を含
む不活性ガス雰囲気中、600K〜800Kの温度、1
0〜200MPaの圧力で行なうことが好ましい。
塑性変形は、不活性ガス雰囲気中、好ましくは水素を含
む不活性ガス雰囲気中、600K〜800Kの温度、1
0〜200MPaの圧力で行なうことが好ましい。
【0022】次いで、塑性変形後の前記焼結体を600
K〜800Kの温度雰囲気中、前記焼結体の単位面積当
たりの電流値が0.1mA/cm2〜10A/cm2にな
るように直流または交流で通電処理することによって、
BiTe系熱電材料を製造する。
K〜800Kの温度雰囲気中、前記焼結体の単位面積当
たりの電流値が0.1mA/cm2〜10A/cm2にな
るように直流または交流で通電処理することによって、
BiTe系熱電材料を製造する。
【0023】前記通電処理時の温度を600K未満にす
ると、結晶成長速度が遅くなる虞がある。一方、前記通
電処理時の温度800Kを超えると焼結体の融点近くに
なって予期しない粗大粒が発生する虞がある。
ると、結晶成長速度が遅くなる虞がある。一方、前記通
電処理時の温度800Kを超えると焼結体の融点近くに
なって予期しない粗大粒が発生する虞がある。
【0024】前記通電処理時の電流値を0.1mA/c
m2未満にすると、焼結体への結晶異方性の付与効果を
十分に達成することが困難になる。一方、前記通電処理
時の電流値が10A/cm2を超えると抵抗加熱により
焼結体の温度が上昇し、結晶粒の成長により熱伝導率が
上昇して熱電性能を向上させることが困難になる。
m2未満にすると、焼結体への結晶異方性の付与効果を
十分に達成することが困難になる。一方、前記通電処理
時の電流値が10A/cm2を超えると抵抗加熱により
焼結体の温度が上昇し、結晶粒の成長により熱伝導率が
上昇して熱電性能を向上させることが困難になる。
【0025】前記通電処理に用いられる電極の材料は、
熱電材料に影響を及ぼさない白金または金を用いること
が望ましい。例えば銅からなる電極を用いて前述した焼
結体を通電処理すると、銅が焼結体内部に異常拡散して
熱電性能を低下させる。
熱電材料に影響を及ぼさない白金または金を用いること
が望ましい。例えば銅からなる電極を用いて前述した焼
結体を通電処理すると、銅が焼結体内部に異常拡散して
熱電性能を低下させる。
【0026】以上、第2実施形態によればメカニカルア
ロイングにより得られた微細な結晶粒を有するBiTe
系合金粉末をホットプレスすることにより焼結体を作製
し、この焼結体を塑性変形した後、所定の温度雰囲気
中、所定の単位面積当たりの電流値で通電処理すること
によって、電気伝導率がより向上され、前述した式で表
わされる性能指数が向上されたBiTe系熱電材料を製
造することができる。
ロイングにより得られた微細な結晶粒を有するBiTe
系合金粉末をホットプレスすることにより焼結体を作製
し、この焼結体を塑性変形した後、所定の温度雰囲気
中、所定の単位面積当たりの電流値で通電処理すること
によって、電気伝導率がより向上され、前述した式で表
わされる性能指数が向上されたBiTe系熱電材料を製
造することができる。
【0027】(第3実施形態)図3は、第3実施形態に
おけるBiTe系熱電材料の製造工程を示す図である。
まず、p形の熱電材料ではBi,Te,Sbおよびドー
パントを用い、n形の熱電材料ではBi,Se,Teお
よびドーパントを用い、これらの成分をそれぞれ所定量
秤量し、不活性雰囲気で粉砕ボールを用いて長時間混
合、反応させるメカニカルアロイングを行ない、微細な
結晶粒を有する合金粉末を調製する。つづいて、この合
金粉末をホットプレスすることにより焼結体を作製す
る。このホットプレスは、不活性ガス雰囲気中、好まし
くは水素を含む不活性ガス雰囲気中、600K〜800
Kの温度、10〜200MPaの圧力で行なうことが好
ましい。
おけるBiTe系熱電材料の製造工程を示す図である。
まず、p形の熱電材料ではBi,Te,Sbおよびドー
パントを用い、n形の熱電材料ではBi,Se,Teお
よびドーパントを用い、これらの成分をそれぞれ所定量
秤量し、不活性雰囲気で粉砕ボールを用いて長時間混
合、反応させるメカニカルアロイングを行ない、微細な
結晶粒を有する合金粉末を調製する。つづいて、この合
金粉末をホットプレスすることにより焼結体を作製す
る。このホットプレスは、不活性ガス雰囲気中、好まし
くは水素を含む不活性ガス雰囲気中、600K〜800
Kの温度、10〜200MPaの圧力で行なうことが好
ましい。
【0028】次いで、前記焼結体に600K〜800K
の温度雰囲気中で表面に温度勾配を付与して熱処理する
ことによって、BiTe系熱電材料を製造する。
の温度雰囲気中で表面に温度勾配を付与して熱処理する
ことによって、BiTe系熱電材料を製造する。
【0029】前記焼結体への温度勾配熱処理は、例えば
その焼結体の主面に複数のヒータを取り付け、そのヒー
タ間での加熱温度を変化させることにより前記主面に温
度勾配を付与させる。前記各ヒータによる前記焼結体表
面での温度勾配(温度差)は、5〜100℃にすること
が好ましい。
その焼結体の主面に複数のヒータを取り付け、そのヒー
タ間での加熱温度を変化させることにより前記主面に温
度勾配を付与させる。前記各ヒータによる前記焼結体表
面での温度勾配(温度差)は、5〜100℃にすること
が好ましい。
【0030】以上、第3実施形態によればメカニカルア
ロイングにより得られた微細な結晶粒を有するBiTe
系合金粉末をホットプレスすることにより焼結体を作製
し、この焼結体を600K〜800Kの温度雰囲気中で
表面に温度勾配を付与して熱処理することによって、電
気伝導率が向上され、前述した式で表わされる性能指数
が向上されたBiTe系熱電材料を製造することができ
る。
ロイングにより得られた微細な結晶粒を有するBiTe
系合金粉末をホットプレスすることにより焼結体を作製
し、この焼結体を600K〜800Kの温度雰囲気中で
表面に温度勾配を付与して熱処理することによって、電
気伝導率が向上され、前述した式で表わされる性能指数
が向上されたBiTe系熱電材料を製造することができ
る。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0032】(実施例1)まず、純度99.9%のBi
粉末,Te粉末およびSb粉末を化学量論比で0.5:
3:1.5に秤量した。つづいて、この秤量した原料粉
末の全体重量に対して0.175重量%のTeをドーパ
ントとしてさらに添加した。この時、全体重量を約10
0gとした。この原料を粉砕ボールが収納された内容積
4Lの粉砕ポットに収容した。前記粉砕ボールは、窒化
珪素から作られ、原料の50倍程度の重量に設定した。
ひきつづき、前記粉砕ポット内をArのような不活性ガ
スに置換した後、振動ミルで30時間メカニカルアロイ
ング処理を行なった。このメカニカルアロイング処理に
より得られた粉体をカーボン金型に充填した後、水素濃
度が4%のアルゴン雰囲気中、650Kで40MPaの
圧力にて5分間ホットプレスすることにより焼結体を作
製した。得られた焼結体は、大きさが10mm×10m
m×17mmであった。
粉末,Te粉末およびSb粉末を化学量論比で0.5:
3:1.5に秤量した。つづいて、この秤量した原料粉
末の全体重量に対して0.175重量%のTeをドーパ
ントとしてさらに添加した。この時、全体重量を約10
0gとした。この原料を粉砕ボールが収納された内容積
4Lの粉砕ポットに収容した。前記粉砕ボールは、窒化
珪素から作られ、原料の50倍程度の重量に設定した。
ひきつづき、前記粉砕ポット内をArのような不活性ガ
スに置換した後、振動ミルで30時間メカニカルアロイ
ング処理を行なった。このメカニカルアロイング処理に
より得られた粉体をカーボン金型に充填した後、水素濃
度が4%のアルゴン雰囲気中、650Kで40MPaの
圧力にて5分間ホットプレスすることにより焼結体を作
製した。得られた焼結体は、大きさが10mm×10m
m×17mmであった。
【0033】次いで、得られた焼結体を水素濃度が4%
のアルゴン雰囲気中、750Kで40MPaの圧力にて
塑性変形させた。塑性変形後の焼結体の大きさは、17
mm×17mm×5mmであった。
のアルゴン雰囲気中、750Kで40MPaの圧力にて
塑性変形させた。塑性変形後の焼結体の大きさは、17
mm×17mm×5mmであった。
【0034】次いで、塑性変形後の焼結体を17mm×
5mm×5mmの直方体形状に切り出し、この直方体状
の焼結体における5mm×5mmの寸法を持つ両端面に
直径3mmの白金線を白金ペーストを用いて取り付け
た。つづいて、前記直方体状の焼結体を水素濃度が4%
のアルゴン雰囲気中、700Kに保持し、50mA/c
m2の直流電流を通電し、3時間保持することによりB
iSbTe熱電材料を製造した。
5mm×5mmの直方体形状に切り出し、この直方体状
の焼結体における5mm×5mmの寸法を持つ両端面に
直径3mmの白金線を白金ペーストを用いて取り付け
た。つづいて、前記直方体状の焼結体を水素濃度が4%
のアルゴン雰囲気中、700Kに保持し、50mA/c
m2の直流電流を通電し、3時間保持することによりB
iSbTe熱電材料を製造した。
【0035】得られた実施例1のBiSbTe熱電材料
のゼーベック係数、電気伝導率、熱伝導率および性能指
数を測定した。これらの結果を下記表1に示す。
のゼーベック係数、電気伝導率、熱伝導率および性能指
数を測定した。これらの結果を下記表1に示す。
【0036】前記ゼーベック係数は、前記熱電材料の両
端に1℃の温度差を与えて測定した。電気伝導率は、4
端子法により測定した。熱伝導率は、レーザフラッシュ
法により測定した。
端に1℃の温度差を与えて測定した。電気伝導率は、4
端子法により測定した。熱伝導率は、レーザフラッシュ
法により測定した。
【0037】なお、下記表1には実施例1と同様な方法
により塑性変形処理のみを行なった焼結体(熱電材料)
の特性を比較例1として併記した。
により塑性変形処理のみを行なった焼結体(熱電材料)
の特性を比較例1として併記した。
【0038】
【表1】
【0039】前記表1から明らかなように実施例1の熱
電材料は、塑性変形のみを施した比較例1の熱電材料に
比べて電気伝導率が向上し、高い性能指数を示すことが
わかる。
電材料は、塑性変形のみを施した比較例1の熱電材料に
比べて電気伝導率が向上し、高い性能指数を示すことが
わかる。
【0040】(実施例2)まず、純度99.9%のBi
粉末,Te粉末およびSb粉末を化学量論比で0.5:
3:1.5に秤量した。つづいて、この秤量した原料粉
末の全体重量に対して0.175重量%のTeをドーパ
ントとしてさらに添加した。この時、全体重量を約10
0gとした。この原料を粉砕ボールが収納された内容積
4Lの粉砕ポットに収容した。前記粉砕ボールは、窒化
珪素から作られ、原料の50倍程度の重量に設定した。
ひきつづき、前記粉砕ポット内をArのような不活性ガ
スに置換した後、振動ミルで30時間メカニカルアロイ
ング処理を行なった。このメカニカルアロイング処理に
より得られた粉体をカーボン金型に充填した後、水素濃
度が4%のアルゴン雰囲気中、650Kで40MPaの
圧力にて5分間ホットプレスすることにより焼結体を作
製した。得られた焼結体は、大きさが10mm×10m
m×17mmであった。
粉末,Te粉末およびSb粉末を化学量論比で0.5:
3:1.5に秤量した。つづいて、この秤量した原料粉
末の全体重量に対して0.175重量%のTeをドーパ
ントとしてさらに添加した。この時、全体重量を約10
0gとした。この原料を粉砕ボールが収納された内容積
4Lの粉砕ポットに収容した。前記粉砕ボールは、窒化
珪素から作られ、原料の50倍程度の重量に設定した。
ひきつづき、前記粉砕ポット内をArのような不活性ガ
スに置換した後、振動ミルで30時間メカニカルアロイ
ング処理を行なった。このメカニカルアロイング処理に
より得られた粉体をカーボン金型に充填した後、水素濃
度が4%のアルゴン雰囲気中、650Kで40MPaの
圧力にて5分間ホットプレスすることにより焼結体を作
製した。得られた焼結体は、大きさが10mm×10m
m×17mmであった。
【0041】次いで、得られた焼結体を17mm×5m
m×5mmの直方体形状に切り出し、この直方体状の焼
結体における5mm×5mmの寸法を持つ両端面に直径
3mmの白金線を白金ペーストを用いて取り付けた。つ
づいて、前記直方体状の焼結体を水素濃度が4%のアル
ゴン雰囲気中、700Kに保持し、50mA/cm2の
直流電流を通電し、3時間保持することによりBiSb
Te熱電材料を製造した。
m×5mmの直方体形状に切り出し、この直方体状の焼
結体における5mm×5mmの寸法を持つ両端面に直径
3mmの白金線を白金ペーストを用いて取り付けた。つ
づいて、前記直方体状の焼結体を水素濃度が4%のアル
ゴン雰囲気中、700Kに保持し、50mA/cm2の
直流電流を通電し、3時間保持することによりBiSb
Te熱電材料を製造した。
【0042】得られた実施例2のBiSbTe熱電材料
のゼーベック係数、電気伝導率、熱伝導率および性能指
数を実施例1と同様な方法により測定した。これらの結
果を下記表2に示す。
のゼーベック係数、電気伝導率、熱伝導率および性能指
数を実施例1と同様な方法により測定した。これらの結
果を下記表2に示す。
【0043】なお、下記表2には前述した比較例1を併
記した。
記した。
【0044】
【表2】
【0045】前記表2から明らかなように実施例2の熱
電材料は、塑性変形のみを施した比較例1の熱電材料に
比べて電気伝導率が向上し、高い性能指数を示すことが
わかる。
電材料は、塑性変形のみを施した比較例1の熱電材料に
比べて電気伝導率が向上し、高い性能指数を示すことが
わかる。
【0046】(実施例3)まず、純度99.9%のBi
粉末,Te粉末およびSb粉末を化学量論比で0.5:
3:1.5に秤量した。つづいて、この秤量した原料粉
末の全体重量に対して0.175重量%のTeをドーパ
ントとしてさらに添加した。この時、全体重量を約10
0gとした。この原料を粉砕ボールが収納された内容積
4Lの粉砕ポットに収容した。前記粉砕ボールは、窒化
珪素から作られ、原料の50倍程度の重量に設定した。
ひきつづき、前記粉砕ポット内をArのような不活性ガ
スに置換した後、振動ミルで30時間メカニカルアロイ
ング処理を行なった。このメカニカルアロイング処理に
より得られた粉体をカーボン金型に充填した後、水素濃
度が4%のアルゴン雰囲気中、650Kで40MPaの
圧力にて5分間ホットプレスすることにより焼結体を作
製した。得られた焼結体は、大きさが10mm×10m
m×17mmであった。
粉末,Te粉末およびSb粉末を化学量論比で0.5:
3:1.5に秤量した。つづいて、この秤量した原料粉
末の全体重量に対して0.175重量%のTeをドーパ
ントとしてさらに添加した。この時、全体重量を約10
0gとした。この原料を粉砕ボールが収納された内容積
4Lの粉砕ポットに収容した。前記粉砕ボールは、窒化
珪素から作られ、原料の50倍程度の重量に設定した。
ひきつづき、前記粉砕ポット内をArのような不活性ガ
スに置換した後、振動ミルで30時間メカニカルアロイ
ング処理を行なった。このメカニカルアロイング処理に
より得られた粉体をカーボン金型に充填した後、水素濃
度が4%のアルゴン雰囲気中、650Kで40MPaの
圧力にて5分間ホットプレスすることにより焼結体を作
製した。得られた焼結体は、大きさが10mm×10m
m×17mmであった。
【0047】次いで、得られた焼結体を17mm×5m
m×5mmの直方体形状に切り出し、この直方体状の焼
結体における5mm×5mmの片側端面に熱電対付ヒー
タ線を取り付けた。つづいて、前記直方体状の焼結体を
水素濃度が4%のアルゴン雰囲気中、700Kに保持
し、前記ヒータに通電することにより片側端面に20℃
の温度勾配を付与し、3時間保持することによりBiS
bTe熱電材料を製造した。
m×5mmの直方体形状に切り出し、この直方体状の焼
結体における5mm×5mmの片側端面に熱電対付ヒー
タ線を取り付けた。つづいて、前記直方体状の焼結体を
水素濃度が4%のアルゴン雰囲気中、700Kに保持
し、前記ヒータに通電することにより片側端面に20℃
の温度勾配を付与し、3時間保持することによりBiS
bTe熱電材料を製造した。
【0048】得られた実施例3のBiSbTe熱電材料
のゼーベック係数、電気伝導率、熱伝導率および性能指
数を実施例1と同様な方法により測定した。これらの結
果を下記表3に示す。
のゼーベック係数、電気伝導率、熱伝導率および性能指
数を実施例1と同様な方法により測定した。これらの結
果を下記表3に示す。
【0049】なお、下記表3には前述した比較例1を併
記した。
記した。
【0050】
【表3】
【0051】前記表3から明らかなように実施例2の熱
電材料は、塑性変形のみを施した比較例1の熱電材料に
比べて電気伝導率が向上し、高い性能指数を示すことが
わかる。
電材料は、塑性変形のみを施した比較例1の熱電材料に
比べて電気伝導率が向上し、高い性能指数を示すことが
わかる。
【0052】なお、前述した実施例1〜3ではp形の熱
電材料の製造について説明したが、Bi,Se,Teお
よびドーパントを含むn形の熱電材料にも同様に適用す
ることができる。
電材料の製造について説明したが、Bi,Se,Teお
よびドーパントを含むn形の熱電材料にも同様に適用す
ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば結晶
異方性が大きく優れた熱電特性を有するBiTe系熱電
材料の製造方法を提供することができる。
異方性が大きく優れた熱電特性を有するBiTe系熱電
材料の製造方法を提供することができる。
【図1】本発明の第1実施形態におけるBiTe系熱電
材料の製造工程を示す図。
材料の製造工程を示す図。
【図2】本発明の第2実施形態におけるBiTe系熱電
材料の製造工程を示す図。
材料の製造工程を示す図。
【図3】本発明の第3実施形態におけるBiTe系熱電
材料の製造工程を示す図。
材料の製造工程を示す図。
【図4】従来のBiTe系熱電材料の製造工程を示す
図。
図。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01L 35/34 H01L 35/34
H02N 11/00 H02N 11/00 A
Fターム(参考) 4K018 AD20 BA20 BC16 EA01 EA44
EA52 FA08 KA32
Claims (3)
- 【請求項1】 メカニカルアロイングにより得られた微
細な結晶粒を有するBiTe系合金粉末をホットプレス
することにより焼結体を作製する工程と、 前記焼結体を600K〜800Kの温度雰囲気中、前記
焼結体の単位面積当たりの電流値が0.1mA/cm2
〜10A/cm2になるように通電処理する工程とを含
むことを特徴とするBiTe系熱電材料の製造方法。 - 【請求項2】 メカニカルアロイングにより得られた微
細な結晶粒を有するBiTe系合金粉末をホットプレス
することにより焼結体を作製する工程と、 前記焼結体を塑性変形する工程と、 塑性変形後の前記焼結体を600K〜800Kの温度雰
囲気中、前記焼結体の単位面積当たりの電流値が0.1
mA/cm2〜10A/cm2になるように通電処理する
工程とを含むことを特徴とするBiTe系熱電材料の製
造方法。 - 【請求項3】 メカニカルアロイングにより得られた微
細な結晶粒を有するBiTe系合金粉末をホットプレス
することにより焼結体を作製する工程と、 前記焼結体を600K〜800Kの温度雰囲気中で表面
に温度勾配を付与して熱処理する工程とを含むことを特
徴とするBiTe系熱電材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001284054A JP2003089804A (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | BiTe系熱電材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001284054A JP2003089804A (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | BiTe系熱電材料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003089804A true JP2003089804A (ja) | 2003-03-28 |
Family
ID=19107442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001284054A Withdrawn JP2003089804A (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | BiTe系熱電材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003089804A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101104677B1 (ko) | 2010-02-12 | 2012-01-13 | 한국기계연구원 | 기계-화학반응에 의한 열전재료 제조방법 |
CN102808212A (zh) * | 2012-08-31 | 2012-12-05 | 哈尔滨师范大学 | 用机械合金化热压法制备n型赝三元掺铒热电材料的方法 |
KR101452795B1 (ko) | 2006-12-01 | 2014-10-21 | 메사추세츠 인스티튜트 오브 테크놀로지 | 나노 구조의 열전 재료에서의 높은 성능 지수를 위한 방법 |
JP2019036623A (ja) * | 2017-08-15 | 2019-03-07 | 三菱マテリアル株式会社 | マグネシウム系熱電変換材料、マグネシウム系熱電変換素子、及び、マグネシウム系熱電変換材料の製造方法 |
-
2001
- 2001-09-18 JP JP2001284054A patent/JP2003089804A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101452795B1 (ko) | 2006-12-01 | 2014-10-21 | 메사추세츠 인스티튜트 오브 테크놀로지 | 나노 구조의 열전 재료에서의 높은 성능 지수를 위한 방법 |
KR101104677B1 (ko) | 2010-02-12 | 2012-01-13 | 한국기계연구원 | 기계-화학반응에 의한 열전재료 제조방법 |
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US11462671B2 (en) | 2017-08-15 | 2022-10-04 | Mitsubishi Materials Corporation | Magnesium-based thermoelectric conversion material, magnesium-based thermoelectric conversion element, and method for producing magnesium-based thermoelectric conversion material |
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