JP3526563B2 - 熱電素子及びその製造方法及び熱電モジュール - Google Patents
熱電素子及びその製造方法及び熱電モジュールInfo
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Description
の冷却等に好適に使用され、熱電特性に優れる熱電素子
及びその製造方法及び熱電モジュールに関する。
が簡単で、取り扱いが容易であるにもかかわらず、安定
な特性を維持することが出来るため、広範囲にわたる利
用が注目されている。特に、局所冷却ができ、室温付近
の精密な温度制御が可能であるため、半導体レーザや光
集積回路等に代表される一定温度に精密制御される装置
や小型冷蔵庫等に利用されている。
周辺の放熱条件が悪いと、素子内部に生じるジュール熱
によって素子全体の温度が上昇し、素子の温度を一定に
保つことができなくなる。
型及びN型熱電熱電素子の形状因子、つまり寸法上の最
適値を定めることにより、最大効率時に素子が必要とす
る放熱量を抑制し、効率良く冷却できることが知られて
いる。例えば、素子断面積Sに対する素子厚みLの比で
表される形状因子L/Sを300/m〜1200/mの
範囲に設定することにより、安定してより高いエネルギ
ー変換効率を発揮することが可能であることが特開平1
0−125963号公報に提案されている。
N型熱電素子が数十個程度配列されているが、熱電モジ
ュールの冷却効率を向上させるためには、熱電素子の個
数を多くする、つまり単位面積あたりの素子数(素子密
度)を多くすることが効果的であることが特開平8−9
7472号公報に記載されている。
10−125963号公報に記載の熱電素子は、形状因
子L/Sが300/m〜1200/mと小さいため、素
子断面積が大きくなり、熱電モジュール内の素子密度が
十数個/cm2程度にしかならないことから、十分な吸
熱量が得られないという問題があった。
の熱電素子は、図1に示すように、支持基板1の上にN
型熱電素子2とP型熱電素子3とが交互に配列し、配線
導体4によって電気的に直列に連結されている。熱電素
子の形状は、幅W、長さLの直方体形状をしており、素
子密度を向上させるためには、形状因子L/Sが大きく
なる。モジュール内に搭載できる素子数は、素子断面積
Sは、式S=W2よって決まり、素子断面積Sを小さ
し、形状因子L/Sを大きくすることによって、従来の
モジュールに比較して、素子断面積を小さくすることに
より、素子列を縦横1列ずつ増やすことが可能としてい
る。
要があるが、従来の熱電素子は、素子形状を細く長くす
れば、モジュール組み立て時に素子が破損や変形を生じ
るという問題があった。
度及び耐衝撃性が低下し、特性が低下するといった問題
があった。その結果、熱電素子の形状因子及び素子密度
を向上させることが困難となり、目的とする冷却効率を
得られないといった問題があった。
子を大きくしても、素子の破損や変形が発生し難い熱電
素子及びその製造方法並びに信頼性が高く、冷却能力に
優れた高性能熱電モジュールを提供することを目的とす
る。
Se及びSb元素のうちから少なくとも2種類の元素を
含む熱電素子の硬度を高めることによって、熱電モジュ
ール内の素子密度を高めて形状因子を大きくしても、変
形や破壊を防止することができるという知見に基づくも
のである。
Te、Se及びSb元素のうち少なくとも2種類の元素
からなる熱電素子において、該熱電素子の硬度が0.5
GPa以上であることを特徴とするものである。
の比抵抗を有することが好ましい。これにより、素子の
内部に発生するジュール熱を抑制し、素子の温度を一定
温度に制御することが容易になる。
i、Te、Se及びSb元素のうちから少なくとも2種
類の元素を含む原料を混合粉砕して作製した原料粉末を
水素還元処理した後、前記原料粉末に電流を流すと共
に、前記原料粉末の収縮開始温度付近において25MP
a〜50MPaの圧力を印加し、しかる後に前記原料粉
末を300℃以上で熱処理することを特徴とするもので
ある。これによって低圧力、短時間で緻密化が可能とな
り、より均一な微細結晶組織となり高硬度な熱電素子を
作製するこができる。
して、(T−30)〜(T+50)℃の温度で加圧を行
うことが好ましい。これによって余分なエネルギーを加
える必要がなく、低圧力、短時間で緻密化が可能とな
り、より均一な微細結晶組織を作製することが容易とな
る。
m以下であり、前記収縮開始温度Tが100℃以下であ
ること、及び前記原料粉末の平均粒径が10μmを超え
るとともに、前記収縮開始温度Tが200℃以下である
ことが好ましい。これにより、粒界での粒同士の結合が
強固になり、高硬度な熱電素子を製造することが容易と
なる。
板と、該支持基板上に配列された上記の複数の熱電素子
と、該複数の熱電素子間を電気的に連結する配線導体
と、前記支持基板上に設けられ、該配線導体と電気的に
連結された外部接続端子とを具備し、前記熱電素子の形
状因子が2000/m以上、素子密度が100個/cm
2以上であることを特徴とするものである。これによ
り、素子内部に生じる熱を効率良く冷却でき、且つ素子
内部の発熱量を抑制することができる。
〜400μmであることが好ましい。これにより、単位
面積あたりの素子数を向上することができ、かつ素子と
電極との接合に用いる半田により素子間の電気的短絡を
抑制することが可能となる。
b、Te、Seのうち少なくとも2種を含むことが重要
であり、例えば、上記の金属を用いても良いが、A2B3
型金属間化合物及びその固溶体であることが好ましい。
ここで、AがBi及び/又はSb、BがTe及び/又は
Seからなる半導体結晶であって、特に組成比B/Aが
1.4〜1.6であることが、室温における熱電特性を
高めるために好ましい。
るBi2Te3、Sb2Te3、Bi2Se3の少なくとも1
種であることが好ましく、固溶体としてBi2Te3とB
i2Se3の固溶体であるBi2Te3-xSex(x=0.
05〜0.25)、又はBi 2Te3とSb2Te3の固溶
体であるBixSb2-xTe3(x=0.1〜0.6)等
を例示できる。
るために、ドーパントとしてI、Cl及びBr等のハロ
ゲン元素を含むことが好ましい。このハロゲン元素は、
半導体化の点で、上記の金属間化合物原料100重量部
に対して0.01〜5重量部、特に0.1〜4重量部の
割合で含まれることが好ましい。
は、キャリア濃度調整のためにTeを含むことが好まし
い。これにより、N型熱電素子と同様に、熱電特性を高
めることができる。
5GPa以上であることが重要である。これにより、モ
ジュール組み立て時や熱電モジュールとして使用中に振
動や衝撃による変形や、その変形が原因となる破損を防
止することができる。特に、機械的信頼性をさらに向上
させるため、硬度が0.7GPa以上、更には0.8G
Pa以上であることが好ましい。
ロビッカース硬度を意味するものであり、マイクロビッ
カース硬度の測定は、荷重25gfを15秒間印加して
行った。
5×10-5Ωm以下、特に1.5×10-5Ωm以下であ
ることが好ましい。これにより、素子内部で発生するジ
ュール熱を抑制することができ、効率良く冷却すること
ができる。
的強度ならびに冷却能力に優れるという特徴を有し、光
検出素器、半導体製造装置等の電子冷却素子及び半導体
レーザや光集積回路などの恒温化、フロンレス小型冷蔵
庫等に好適に使用することができる。
て説明する。
する。この原料は、Bi、Sb、Te及びSeのうち少
なくとも2種を含む化合物を主体とする原料粉末であれ
ば、特別に制限されるものではないが、特にBi2T
e3、Bi2Se3及びSb2Te3のうち少なくとも1種
を含むことが好ましく、これによって組成ずれの危険が
低くなり、より均一な組成及び組織を有する焼結体を得
ることができる。
e3)20(Sb2Te3)80を作製する場合、Bi2Te3と
Sb2Te3とを2:8の割合で混合して用いればよく、
また、N型熱電素子として(Bi2Te3)95(Bi2S
e3)5を作製する場合、Bi2Te 3とBi2Se3とを9
5:5の割合で混合して用いればよく、組成のずれが起
こり難く、また混合を十分することにより原料粉末の均
一性が確保しやすい。
ずれも99.9%以上、特に99.99%以上、更には
99.999%以上であることが好ましい。原料粉末に
含まれる不純物は、半導体特性及び熱電特性を低下させ
る傾向があるため、安定して高性能の熱電素子を作製す
るためには上記の純度を有することが好ましい。
パントとしてキャリア濃度の調整を目的として、HgB
r2やSbI3等のハロゲンを含む化合物を添加すること
が好ましい。これにより、安定した半導体特性を得るこ
とができる。
秤量し、乾式もしくは湿式で混合及び/又は粉砕を行っ
て原料粉末を作製することができる。混合や粉砕には公
知の方法であるスタンプミル、ボールミル、振動ミル等
を挙げることができる。
を除去するため、水素ガス等の還元性雰囲気中で還元処
理を行うことが重要である。この還元処理によって、予
め原料粉末中の酸素量を低減し、焼結体の熱電特性を向
上することができる。なお、この還元処理は、焼成の前
であればいつでも良く、また、粉体のままでも、成形体
であっても還元処理は有効である。
マ焼結)装置にセッティングする。例えば、円柱状のカ
ーボン製ダイスに原料粉末を充填し、圧縮通電パンチで
上下から挟み込み、これらの冶具を焼結炉内にセットす
る。なお、このセッティングの際にダイスを保持するた
め1MPa程度の圧力が必然的に付加されるが、5MP
a以下と低い圧力であれば焼結に影響しないので差し支
えない。また、原料粉末を予め一軸プレス法、CIP
法、鋳込み法、射出成形法等の公知の成形方法により成
形体を作製し、この成形体を上下の圧縮通電パンチ間に
位置するようにダイスに装入しても良い。なお、プレス
法による成形方法を用いる場合、容易に製造でき、且つ
取扱いが十分可能な成形体を作製するため、45〜10
0MPa程度の成形圧力で成形し、所望の形状を得るこ
とが望ましい。
にパルス状の電圧を印加し、電流を間歇的に流し、放電
及びジュール熱による自己発熱によって昇温を行う。
が開始する温度(収縮開始温度)付近において25MP
a〜50MPaの圧力を印加し、しかる後に前記原料粉
末を300℃以上で熱処理することが重要である。これ
によって低圧力、短時間で緻密化が可能となり、より均
一な微細結晶組織となり高硬度の熱電素子を作製するこ
とができる。
発現させ、且つ無駄なエネルギーを節約し、コスト低減
のために重要であり、特に、原料粉末の収縮開始温度T
に対して、(T−30)〜(T+50)℃、特に(T−
20)〜(T+30)℃の温度で加圧を行うことが好ま
しい。
加えることによって、焼結を促進し、低圧力、短時間で
緻密化できるため、均一な微細結晶粒を有する焼結体を
作製することが可能となる。従来のように、焼成開始時
から圧力を加えておくと、原料粉末やダイスから発生す
るガスを効率良く除去できず、また、不均一な加圧によ
り不均質で部分的に気孔の多い組織が形成され、硬度が
低下するが、本発明の製造方法を用いることによってこ
れらの問題を解決することができる。
末をダイスに充填したものとともに、成形後にダイスに
充填したものも含む。つまり、成形の有無によらず、ダ
イスに充填された粉体を意味するものである。
の場合には、前記収縮開始温度Tが100℃以下である
ことが好ましい。また、前記原料粉末の平均粒径が10
μmを超えるとともに、前記収縮開始温度Tが200℃
以下であることが好ましい。原料粉末の粒径によって収
縮開始温度が異なり、収縮開始温度とほぼ同時期に圧力
を印加することによって短時間で緻密化でき、焼結初期
から圧力を付加する必要がないために過剰エネルギーが
不必要となるため、粒成長を抑制することができる。ま
た、粒界での粒同士の結合が強固になり、高硬度な熱電
素子を製造することが可能となる。
抑え、性能指数をさらに改善するため、He、Ar及び
Ne等の不活性ガス雰囲気、H2、N2等の非酸化性雰囲
気又は真空雰囲気であることが望ましい。これらの中
で、焼結と同時に還元効果を得ることができるため、H
2雰囲気が、安全性、コストの面ではAr雰囲気が好ま
しく、これらの混合ガスでも良い。
ことが重要であり、特に28〜40MPaであることが
好ましい。25MPa未満の圧力では緻密体を得にくく
なり、緻密体を得るために温度を上げると昇華しやすい
TeやSeが飛散しやすくなり、組成ずれ等を起こして
しまう。また、50MPaを超える圧力では過剰なエネ
ルギーを与えることになり、結晶粒子が粒成長を起こ
し、その結果熱電導率が上昇し、特性が低下する。ま
た、50MPaを超える圧力ではダイスの劣化を招き、
破損しやすくなり、歩留まり低下及びコストアップにつ
ながる。
や変形及び変形による破壊が発生し難いという特徴を有
しておりモジュールの耐衝撃性、耐久性を向上すること
ができる。
板1と、支持基板1上に配列された複数の熱電素子2、
3と、複数の熱電素子2、3間を電気的に連結する配線
導体4と、前記支持基板1上に設けられ、配線導体4と
電気的に連結された外部接続端子5とを具備する熱電モ
ジュールであって、前記熱電素子2、3が上記高硬度の
熱電素子であることが重要である。これは、破損や変形
及び変形による破壊の発生を防ぎ、モジュールの耐衝撃
性、耐久性を向上するためである。
素子を用いることにより組み立て時や熱電モジュールと
しての動作中に振動や衝撃による変形やその変形が原因
となる破損を防止でき、その結果、熱電モジュールを構
成する熱電素子の形状因子L/Sを2000/m以上に
することが可能となる。
上にすることが重要であり、発熱体の冷却効率を高め、
信頼性の高い熱電モジュールを実現することができる。
この形状因子L/Sが2000/m未満であれば、熱電
素子2、3の内部において生じるジュール熱を放熱し難
くなり、所定の冷却温度を達成できなくなる。特に、冷
却効率を高めるため、L/Sは3000/m以上、更に
は5000/m以上、より好適には7000/m以上で
あることが好ましい。なお、上限は製造上の実現性から
30000/mであることが好ましい。
素子密度が100個/cm2以上であることも重要であ
る。素子密度が100個/cm2に満たないと、十分な
吸熱量が得られないという問題が生じる。そして、吸熱
量をより向上させるため、特に120個/cm2以上、
更には140個/cm2以上であることが好ましい。
熱電素子2、3の数が多くなれば、モジュールの低温側
の吸熱量が増大し、効率良く冷却することができる。し
かしながら、熱電素子数の増大は、モジュールの大型化
を招くため、好ましくない。そこで熱電素子2、3の断
面積を小さくし、単位面積あたりの素子数を増やすこと
によって、限られたスペース内に多くの素子を配列させ
ることができ、小型化、高効率化が可能となる。
熱電モジュールにおいて、熱電素子間で最も間隔の狭い
距離、即ち最短距離が200〜400μm、特に250
〜350μmであることことが好ましい。200μm未
満であれば、熱電素子2、3と基板上の電極との接合に
用いる半田ペーストにより熱電素子2、3間の電気的短
絡の問題が発生する傾向があり、また、400μmを越
えると、単位面積あたりの熱電素子数が減少し、モジュ
ールの大型化、もしくは吸熱量の低下を招く恐れがあ
る。
ュールは、優れた冷却効率を有するため、特に半導体レ
ーザや光集積回路などの恒温化、小型冷蔵庫として好適
に使用することができる。
上のBi2Te3とSb 2Te3、及びBi2Se3を準備し
た。これらの化合物からN型としてBi2Te2 .85Se
0.15、P型としてBi0.4Sb1.6Te3となるように秤
量し、混合粉とした。なおN型にはドーパントとしてS
bI3を0.09重量部添加した。
時間〜72時間振動ミルを行い、原料粉末の粒径を種々
変化させた。結晶粒径はミル後粒度分布を測定し求め
た。
aの圧力で直径20mm、厚み5mmの成形体を作製
し、雰囲気炉にて水素気流中400℃で5時間の還元処
理を行った。
ン製で円柱状のダイスにセットし、同じくカーボン製の
圧縮通電用パンチで上下から挟み込み、焼結炉内にセッ
ティングし、炉内をArで置換した後、焼成を開始し
た。焼成は100℃/minで昇温し、300℃〜50
0℃で10分間保持した。その際に変位計により変位が
開始した時点を収縮開始温度とし、表1の圧力を付加し
た。
時点でサンプルを取り出した。取り出したサンプルはス
ライス、ダイシングを行い縦0.6mm、横0.6m
m、長さ0.9mmの素子形状に加工した。
法により測定した。また、比抵抗ρ及びゼーベック係数
αは真空理工社製熱電能評価装置により、熱電導率κは
レーザーフラッシュ法により、それぞれ20℃の条件下
で測定し、性能指数ZをZ=α2/(ρ・κ)の計算式か
ら算出して平均値を求めた。
より測定を行った。この際の条件は荷重25gfで圧子
を押し込む時間は15秒とした。荷重除去後素子表面に
できた圧痕の対角線長さを測定し、硬度を算出した。
イスにセッティングしHPにより焼結を行った。HPは
焼結初期から49MPaの圧力をかけ、500℃で10
分間の焼成を行った。焼結後同様の形状に加工し、上記
の測定を行った。結果を表1に示した。
が98.2%以上であり、比較的短時間で、また高圧力
を必要とせず高い熱電性能を有する熱電素子材料が作製
可能であった。また、マイクロビッカース硬度Hvは
0.71GPa以上と非常に高いものであった。
明の範囲外の試料No.23は、Hvが0.46GPa
であった。また、加圧圧力が60MPaと大きい本発明
の範囲外の試料No.25は、焼成中にダイスが破損
し、焼結体が得られなかった。
の試料No.26及びNo.27は、Hvが0.45G
Pa以下であった。
であり、圧力印加を焼成開始時から行った本発明の範囲
外の試料No.24は、硬度が0.42GPaと低かっ
た。
ソウにて所定の厚みにスライシング加工し、ウエハーを
切り出した。このウエハーにNi電極、Au電極をメッ
キにて形成した後、ダイサーにより所定のチップ形状に
切断加工した。
などの絶縁性基板からなる絶縁基板上に形成された銅電
極に、半田層を介して固着することによって形成した。
縦6mm、横8.2mmの基板上に、形状因子L/S、
素子密度d及び素子間最短距離Dが表2となるように熱
電素子を搭載した熱電モジュールを作製した。そして、
熱電素子に流す電流を変え、発熱体から吸熱量が最大に
なる時の電流を最大電流Imax、その時の吸熱量最大吸
熱量Qcmaxを測定した。結果を表2に示す。
が2000/m以上、dが126個/cm2以上であ
り、最大電流Imaxが2A以下、最大吸熱量Qcmaxが
2.4W以上であった。
明の範囲外の試料No.41は、最大電流Imaxが2.
2Aと大きかった。
い熱電素子を用いた本発明の範囲外の試料No.42
は、素子密度を158個/cm2、L/Sを2743/
mと大きくしたところ、モジュール作製中に熱電素子が
変形し、破損してしまった。
a以上に高めることによって、変形抵抗を高め、変形に
よる破損を防止することができ、その結果、熱電素子の
断面積と高さの形状寸法の比である形状因子を大きくし
ても、また、素子密度を大きくしても変形による破損を
防止でき、信頼性の高い熱電素子を実現できる。
高い熱電素子を用いるため、形状因子を大きくしても、
またモジュール内の素子密度を大きくしても、熱電素子
の変形や変形等による破壊を防止することができ、不良
や使用中の不具合を防止するとともに、少ない電流で素
子からの熱の吸熱量を増加させることができ、優れた冷
却効率を実現できる。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】Bi、Te、Se及びSb元素のうち少な
くとも2種類の元素からなる熱電素子において、該熱電
素子の硬度が0.5GPa以上であることを特徴とする
熱電素子。 - 【請求項2】前記熱電素子が5×10−5Ωm以下の比
抵抗を有することを特徴とする請求項1に記載の熱電素
子。 - 【請求項3】Bi、Te、Se及びSb元素のうちから
少なくとも2種類の元素を含む原料を混合粉砕して作製
した原料粉末を水素還元処理した後、前記原料粉末に電
流を流すと共に、前記原料粉末の収縮開始温度Tに対し
て、(T−30)〜(T+50)℃の温度において25
MPa〜50MPaの圧力を印加し、しかる後に前記原
料粉末を300℃以上で熱処理することを特徴とする熱
電素子の製造方法。 - 【請求項4】前記原料粉末の平均粒径が10μm以下で
あり、前記収縮開始温度Tが100℃以下であることを
特徴とする請求項3記載の熱電素子の製造方法。 - 【請求項5】前記原料粉末の平均粒径が10μmを超え
るとともに、前記収縮開始温度Tが200℃以下である
ことを特徴とする請求項3記載の熱電素子の製造方法。 - 【請求項6】支持基板と、該支持基板上に配列された請
求項1又は2記載の複数の熱電素子と、該複数の熱電素
子間を電気的に連結する配線導体と、前記支持基板上に
設けられ、該配線導体と電気的に連結された外部接続端
子とを具備し、前記熱電素子の形状因子が2000/m
以上、素子密度が100個/cm2以上であることを特
徴とする熱電モジュール。 - 【請求項7】前記熱電素子間の最短距離が200〜40
0μmであることを特徴とする請求項6記載の熱電モジ
ュール。
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