JP2003087733A - タイムコード演算方法、およびタイムコード演算装置 - Google Patents

タイムコード演算方法、およびタイムコード演算装置

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JP2003087733A JP2001278209A JP2001278209A JP2003087733A JP 2003087733 A JP2003087733 A JP 2003087733A JP 2001278209 A JP2001278209 A JP 2001278209A JP 2001278209 A JP2001278209 A JP 2001278209A JP 2003087733 A JP2003087733 A JP 2003087733A
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time
frame
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Takaharu Hosoda
貴治 細田
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B27/3036Time code signal

Abstract

(57)【要約】 【課題】映像信号の規格を変換する際に最適に用いるこ
とができるタイムコード演算方法およびタイムコード演
算装置の提供。 【解決手段】 所定のタイムコードをフォーマットの異
なる他のタイムコードに変換する際に、変換後のタイム
コードのフォーマットに合わせて、1秒間のカウント値
を増加または減少させつつ変換するタイムコードを演算
する際に、変換元のタイムコード210を、変換後のタ
イムコード213に対応するフレームパルス207で読
み出すことで中間データ213'を生成し、この中間デ
ータ213'に生じる重複カウント値を補正して連続性
を付加することで、変換後のタイムコード213を生成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録メディアの映
像信号に併記されるタイムコードを演算するタイムコー
ド演算方法およびタイムコード演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放送用のビデオテープなどの編集や、ハ
ードディスクを利用したノンリニア編集では、記録メデ
ィア(ビデオテープや、ハードディスクなど)上に1フ
レームごとの映像信号に対して1対1に対応した状態で
記録された絶対アドレス信号を基準に正確な編集が行わ
れる。この絶対アドレス信号をSMPTE/EBUタイ
ムコード(以下、タイムコードと省略する)といい、S
MPTE(Society of Motion Picture and Television
Engineers)とEBU(European Broadcast Union)とが
規格化している。
【0003】映像信号の伝送方式には、1秒の画を30
枚(30フレーム)の画で構成する方式(以下、30フ
レーム/秒方式という)や、1秒の画を25枚(25フ
レーム)の画で構成する方式(以下、25フレーム/秒
方式という)といったテレビジョン伝送方式が用いられ
ているうえに、最近では、1秒の画を24枚(24フレ
ーム)の画で構成する方式(以下、24フレーム/秒方
式という)という映画等の映像における方式も用いられ
ている。
【0004】タイムコードにおいては、その単位とし
て、時/分/秒/フレームが用いられ、単位それぞれを
2桁の数字(00/00/00)で構成されている。時
分秒の桁は、24時間時計と同じくカンウトされる。フ
レーム桁はその方式の秒毎のフレーム数がカウントさ
れ、秒桁への桁上がり、秒桁からの桁下がりが行われ
る。
【0005】ここで、30フレーム/秒方式において
は、1フレーム当たりの時間は33.3ミリ秒となる。
そのため、1フレーム29.97Hz(30Hz:10
00msec=xHz:33.3ミリ秒×30フレー
ム)であることから、実時間に対して、タイムコードの
歩進と実時間との間に、僅かずつとはいえズレが生じる
のは避けられない。このズレは、1時間当たりおおよそ
108フレーム(3.6秒)となり、長時間にわたる編
集作業などを実施する場合において問題となる。なお、
25フレーム/秒方式や24フレーム/秒方式は実時間
とタイムコードの歩進とが一致するために上述したよう
な歩進のズレは生じない。
【0006】そこで、30フレーム/秒方式において
は、タイムコードの歩進に対する規格として次の二つの
規格を設定する。
【0007】第1の規格はドロップモードと呼ばれるも
ので、歩進のズレを解消するために、ズレが生じる分だ
け、タイムコードをドロップ(取り除く)するモードで
ある。すなわち、このドロップモード規格では、フレー
ム不一致実時間とタイムコードとの間の歩進のズレを長
時間(分以上)において解消するために、毎時間の0
分、10分、20分、30分、40分、50分を除く各
正分時点(各分の00秒時点)においてその時点から2
つのフレーム(各分/00フレームおよび各分/01フ
レーム;以下、これらのフレームをドロップフレームと
称す)をそれぞれスキップする、つまり、29フレーム
の次を00フレームとすることなく、跳んで02フレー
ムとすることで、タイムコードを余分に歩進させ、これ
により、上記歩進のズレを解消している。
【0008】第2の規格は、ノンドロップモードと呼ば
れるもので、実時間とタイムコード上の時間との間に存
在する歩進のズレを見込んでタイムコードを利用するモ
ードであり、ドロップモードのように、スキップするフ
レームは発生しない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、映像信号
の伝送方式には、24フレーム/秒方式、25フレーム
/秒方式、30フレーム/秒方式(ドロップモード)、
30フレーム/秒方式(ノンドロップモード)といっ
た、各種の方式が混在する。そのため、各種の映像製作
作業(編集等)のために複数の映像ソースを準備する場
合において、同一規格のものを用意することが困難にな
りつつある。このような現状から、昨今においては、映
像信号の規格を変換したうえで再記録する変換装置に対
する要望が高まっていた。
【0010】そこで本発明では、このような要望に鑑み
て、映像信号の規格を変換する際に最適に用いることが
できるタイムコード演算方法およびタイムコード演算装
置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、次のようにしてタイムコード演算方法
およびタイムコード演算装置を構成した。
【0012】すなわち、本発明の第1のタイムコード演
算方法は、請求項1に記載したように、所定のタイムコ
ードをフォーマットの異なる他のタイムコードに変換す
る際に、変換後のタイムコードのフォーマットに合わせ
て、1秒間のカウント値を増加または減少させつつ変換
するタイムコード演算方法であって、変換元のタイムコ
ードを、変換後のタイムコードに対応するフレームパル
スで読み出すことで、中間データを生成する中間データ
生成工程と、前記中間データに対して、この中間データ
に生じる重複カウント値を補正して連続性を付加するこ
とで、変換後のタイムコードを生成する重複カウント値
補正工程と、を含んでタイムコード演算方法を構成し
た。
【0013】また、本発明の第1のタイムコード演算装
置は、請求項9に記載したように、所定のタイムコード
をフォーマットの異なる他のタイムコードに変換する際
に、変換後のタイムコードのフォーマットに合わせて、
1秒間のカウント値を増加または減少させつつ変換する
タイムコード演算装置であって、変換元のタイムコード
を、変換後のタイムコードに対応するフレームパルスで
読み出すことで、中間データを生成する中間データ生成
手段と、前記中間データに対して、この中間データに生
じる重複カウント値を補正して連続性を付加すること
で、変換後のタイムコードを生成する重複カウント値補
正手段と、を含んでタイムコード演算装置を構成した。
【0014】なお、請求項2に記載したように、本発明
の第1のタイムコード演算方法においては、前記重複カ
ウント値補正工程は、前記カウント値の連続性を付加す
る連続性付加オフセットを前記中間データに加減算する
工程であるのが好ましい。
【0015】なお、請求項10に記載したように、本発
明の第1のタイムコード演算装置においては、前記重複
カウント値補正手段は、前記カウント値の連続性を付加
する連続性付加オフセットを前記中間データに加減算す
るものであるのが好ましい。
【0016】なお、請求項3や請求項11に記載したよ
うに、本発明の第1のタイムコード演算方法やタイムコ
ード演算装置においては、前記連続性付加オフセットの
オフセット量を、前記中間データに生じる重複カウント
値の前後位置を判断する重複カウント値判断信号と前記
中間データとの対応関係に基づいて設定するのが好まし
い。
【0017】なお、請求項4に記載したように、本発明
の第1のタイムコード演算方法においては、前記重複カ
ウント値補正工程は、隣接カウント値の連続性が欠如す
ると判断する際に、前記隣接カウント値のうちの時間軸
上で後方に位置するカウント値を、前方に位置するカウ
ント値から連続する値になるように演算補正する工程で
あるのが好ましい。
【0018】なお、請求項12に記載したように、本発
明の第1のタイムコード演算装置においては、前記重複
カウント値補正手段は、隣接カウント値の連続性が欠如
すると判断する際に、前記隣接カウント値のうちの時間
軸上で後方に位置するカウント値を、前方に位置するカ
ウント値から連続する値になるように演算補正するもの
であるのが好ましい。
【0019】なお、請求項5に記載したように、本発明
の第1のタイムコード演算方法は、変換元のタイムコー
ドの同期カウント位置に対応する同期調整オフセットを
変換後のタイムコードに加減算することで、変換後のタ
イムコードの同期カウント位置を変換元のタイムコード
の同期カウント位置に一致させる工程を、さらに含むの
が好ましい。
【0020】なお、請求項13に記載したように、本発
明の第1のタイムコード演算装置は、変換元のタイムコ
ードの同期カウント位置に対応する同期調整オフセット
を変換後のタイムコードに加減算することで、変換後の
タイムコードの同期カウント位置を変換元のタイムコー
ドの同期カウント位置に一致させる手段を、さらに備え
るのが好ましい。
【0021】なお、請求項6に記載したように、本発明
の第1のタイムコード演算方法は、変換後のタイムコー
ドをドロップモードのタイムコードに変換するドロップ
モード変換工程をさらに含み、前記ドロップモード変換
工程は、タイムコード変換後のタイムコードにおける各
カウント領域の総カウント領域数を算出する操作と、タ
イムコード変換後のタイムコードにおける同期ポイント
位置の総カウント領域数を算出する操作と、前記各カウ
ント領域の総カウント領域数と前記同期ポイントの総カ
ウント領域数との間の差分カウント領域数を算出したう
えで、その差分カウント領域数をドロップモード変換後
のタイムコードにおける差分時間情報に変換する操作
と、前記差分時間情報と前記同期ポイント位置の時間情
報とからドロップモード変換後のタイムコードにおける
各カウント領域の時間情報を算出することで、ドロップ
モード変換後のタイムコードを生成する操作と、を含む
のが好ましい。
【0022】なお、請求項14に記載したように、本発
明の第1のタイムコード演算装置は、変換後のタイムコ
ードをドロップモードのタイムコードに変換するドロッ
プモード変換手段をさらに有し、前記ドロップモード変
換手段は、タイムコード変換後のタイムコードにおける
各カウント領域の総カウント領域数を算出する手段と、
タイムコード変換後のタイムコードにおける同期ポイン
ト位置の総カウント領域数を算出する手段と、前記各カ
ウント領域の総カウント領域数と前記同期ポイントの総
カウント領域数との間の差分カウント領域数を算出した
うえで、その差分カウント領域数をドロップモード変換
後のタイムコードにおける差分時間情報に変換する手段
と、前記差分時間情報と同期ポイント位置の時間情報と
からドロップモード変換後のタイムコードにおける各カ
ウント領域の時間情報を算出することで、ドロップモー
ド変換後のタイムコードを生成する手段と、を備えるも
のであるのが好ましい。
【0023】なお、請求項7に記載したように、本発明
の第1のタイムコード演算方法は、変換元のタイムコー
ドがドロップモードのタイムコードであり、このタイム
コードを、タイムコード変換の前処理として、ノンドロ
ップモードのタイムコードに変換するノンドロップモー
ド変換工程をさらに含み、前記ノンドロップモード変換
工程は、タイムコード変換元のタイムコードにおける各
カウント領域の総カウント領域数を算出する操作と、タ
イムコード変換元のタイムコードにおける同期ポイント
位置の総カウント領域数を算出する操作と、前記各カウ
ント領域の総カウント領域数と前記同期ポイントの総カ
ウント領域数との間の差分カウント領域数を算出したう
えで、その差分カウント領域数をノンドロップモード変
換後のタイムコードにおける差分時間情報に変換する操
作と、前記差分時間情報と前記同期ポイント位置の時間
情報とからノンドロップモード変換後のタイムコードに
おける各カウント領域の時間情報を算出することで、ノ
ンドロップモード変換後のタイムコードを生成する操作
と、を含むのが好ましい。
【0024】なお、請求項15に記載したように、本発
明の第1のタイムコード演算装置は、変換元のタイムコ
ードがドロップモードのタイムコードであり、このタイ
ムコードを、タイムコード変換の前処理として、ノンド
ロップモードのタイムコードに変換するノンドロップモ
ード変換手段をさらに有し、前記ノンドロップモード変
換手段は、タイムコード変換元のタイムコードにおける
各カウント領域の総カウント領域数を算出する手段と、
タイムコード変換元のタイムコードにおける同期ポイン
ト位置の総カウント領域数を算出する手段と、前記各カ
ウント領域の総カウント領域数と前記同期ポイントの総
カウント領域数との間の差分カウント領域数を算出した
うえで、その差分カウント領域数をノンドロップモード
変換後のタイムコードにおける差分時間情報に変換する
手段と、前記差分時間情報と前記同期ポイント位置の時
間情報とからノンドロップモード変換後のタイムコード
における各カウント領域の時間情報を算出することで、
ノンドロップモード変換後のタイムコードを生成する手
段と、を備えるのが好ましい。
【0025】本発明の第2のタイムコード演算方法は、
請求項8に記載したように、所定のタイムコードをフォ
ーマットの異なる他のタイムコードに変換する際に、変
換前のタイムコードを、変換後のタイムコードのフォー
マットに合わせて連続的に読み出すことでタイムコード
を変換するタイムコード演算方法であって、変換元のタ
イムコードにおける各カウント領域の総カウント領域数
を算出する工程と、変換元のタイムコードにおける同期
ポイント位置の総カウント領域数を算出する工程と、前
記各カウント領域の総カウント領域数と前記同期ポイン
トの総カウント領域数との間の差分カウント領域数を算
出したうえで、その差分カウント領域数を変換後のタイ
ムコードにおける差分時間情報に変換する工程と、前記
差分時間情報と前記同期ポイント位置の時間情報とから
変換後のタイムコードにおける各カウント領域の時間情
報を算出することで、変換後のタイムコードを生成する
工程と、を含むことに特徴を有している。
【0026】本発明の第2のタイムコード演算装置は、
請求項16に記載したように、所定のタイムコードをフ
ォーマットの異なる他のタイムコードに変換する際に、
変換前のタイムコードを、変換後のタイムコードのフォ
ーマットに合わせて連続的に読み出すことでタイムコー
ドを変換するタイムコード演算装置であって、変換元の
タイムコードにおける各カウント領域の総カウント領域
数を算出する手段と、変換元のタイムコードにおける同
期ポイント位置の総カウント領域数を算出する手段と、
前記各カウント領域の総カウント領域数と前記同期ポイ
ントの総カウント領域数との間の差分カウント領域数を
算出したうえで、その差分カウント領域数を変換後のタ
イムコードにおける差分時間情報に変換する手段と、前
記差分時間情報と前記同期ポイント位置の時間情報とか
ら変換後のタイムコードにおける各カウント領域の時間
情報を算出することで変換後のタイムコードを生成する
手段と、を含むことに特徴を有している。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を参照して本発
明をさらに具体的に説明する。実施の形態1 まず、24フレーム/秒方式の映像データ(ノンドロッ
プモード)を、30フレーム/秒方式(ノンドロップモ
ード)の映像データに変換する際に用いられるタイムコ
ード演算装置であって同期ポイントを固定した状態でタ
イムコードを変換するタイムコード演算装置において、
本発明を実施した実施の形態1を説明する。なお、同期
ポイントを固定するとは、各秒の正時点を示す[ab
(時):cd(分):ef(秒):00(フレーム)]
を同期ポイントとして設定することをいう。
【0028】このようなタイムコード演算装置は、映像
フォーマットを変換して記録再生するデジタルVTR等
の記録再生装置に組み込まれて用いられる。
【0029】まず、図1の機能ブロック図と、図2の信
号変換過程の概略を示すタイムチャートとに基づいて本
実施形態のタイムコード演算装置の概略構成を説明す
る。このタイムコード演算装置は、中間データ生成手段
を構成する中間データ生成回路224と、パターン認識
回路225と、重複カウント値補正手段を構成する連続
性変換回路226Aと、第1LTC信号出力回路227
と、第2LTC信号出力回路228と、1フィールド遅
延2分周フレームパルス発生回路240とを有する。
【0030】中間データ生成回路224は、24フレー
ム/秒方式の映像データで用いる出力LTC設定値21
0を、24フレーム/秒方式の映像データで用いるフレ
ームパルス201の出力タイミング(具体的には、その
パルス立下りタイミング)で読み出すことで、30フレ
ーム/秒変換用データ211を中間データ生成回路22
4内で生成し、30フレーム/秒フレームパルス207
の出力タイミング(具体的にはパルス立下りタイミン
グ)で30フレーム/秒変換用データ211を読み出す
ことで、中間データ213’を生成する。
【0031】パターン認識回路225は、このタイムコ
ード演算装置が組み込まれる記録再生装置の動作モード
(再生、記録、編集、早送り再生等)と、映像データ出
力先(表示装置、ハードディスク映像記録装置、編集装
置等)との組み合わせに基づいて記録再生装置内部で生
じる遅延パターンを判定して、その遅延パターン情報を
連続性変換回路226Aに供給する。
【0032】連続性変換回路226Aは、中間データ2
13'に対して、遅延パターン情報(パターン認識回路
225から供給される)に対応するオフセットをかける
ことで、連続したデータであり、かつ、24フレーム/
秒出力LTC設定値210に対して遅延することなく同
期ポイントで同期した30フレーム/秒出力設定値21
3を生成する。
【0033】第1LTC信号出力回路227は、24フ
レーム/秒出力LTC設定値210を24フレーム/秒
フレームパルス201の出力タイミング(具体的にはパ
ルス立上がりタイミング)で読み出すことで、24フレ
ーム/秒LTC出力信号209を生成して第1LTC出
力端子229から外部に出力する。
【0034】第2LTC出力回路228は、30フレー
ム/秒フレームパルス207の出力タイミング(具体的
にはパルス立上がりタイミング)で30フレーム/秒出
力LTC設定値213を読み出すことで、30フレーム
/秒LTC出力信号214を生成して第2LTC出力端
子230から外部に出力する。
【0035】1フィールド遅延2分周フレームパルス発
生回路240は、24フレーム/秒フレームパルス20
1を2分周したうえで、1フィールド分(1/2周期)
だけ遅延処理することで、重複カウント値判断信号であ
る1フィールド遅延2分周フレームパルス208を生成
して、連続性変換回路226Aに供給する。
【0036】以下、本実施形態のタイムコード演算装置
によるタイムコードの演算動作を、図2の同期ポイント
相関図と、図3のタイムチャートと、図4の連続性付加
オフセットテーブルB1の詳細図とに基づいて説明す
る。
【0037】24フレーム/秒方式のタイムコードを3
0フレーム/秒方式のタイムコードに変換する際におい
ては、4種類の遅延モードが存在することになる。その
理由は次の通りである。このタイムコード演算装置が組
み込まれる記録再生装置においては、その動作モードと
その出力先(例えば、タイムコード出力端子、画面のタ
イムコードスーパー表示、記録再生装置の操作パネルで
のタイムコード表示、RS−422接続時の編集コント
ーラーへの出力等がある)との組み合わせに応じて、記
録テープから読み出された状態でのタイムコード(24
フレーム/秒方式)と、記録再生装置から出力される実
際の映像データとの間にはタイムラグが生じ、実際の映
像データがタイムコードに対して遅延する場合がある。
この場合のタイムラグとは、記録再生装置で再生された
映像データとタイムコードデータとが各々映像系信号処
理とタイムコード系信号処理とを経て映像出力端子とタ
イムコード出力端子(画面にタイムコードスーパーとし
て表示)等から出力されるまでの処理時間が映像系とタ
イムコード系とでは異なることによる時間差である。
【0038】また、24フレーム/秒方式から30フレ
ーム秒方式に変換する際には、24フレーム/秒方式で
は4フレーム間隔で、30フレーム/秒方式では5フレ
ーム間隔で、それぞれフレームの先頭(フレーム画のV
シンク位置)が一致するため、24フレーム/秒方式に
おける00フレームと30フレーム/秒方式における0
0フレームとが互いに一致すると、次は24フレーム/
秒方式における04フレームと30フレーム/秒方式に
おける05フレームとが一致し、以降、4:5の割合で
フレームの先頭が合っていく。
【0039】第1の遅延モード(パターン1)は、全く
遅延が生じない遅延モードである。この遅延モードにお
いては、24フレーム/秒出力LTC設定値210が遅
延することなくタイムコード演算装置に入力されるため
に、この24フレーム/秒出力LTC設定値210を基
にして24フレーム/秒方式のタイムコードを30フレ
ーム/秒方式のタイムコードに変換する(具体的には、
24フレーム/秒出力LTC設定値210から30フレ
ーム/秒LTC出力信号214を生成する)際には、両
方式のタイムコードの出力タイミングを一致させるため
に、30フレーム/秒LTC出力信号214を遅延なく
出力する必要がある。
【0040】第2の遅延モード(パターン2)は、1フ
レーム分の遅延が生じる遅延モードである。この遅延モ
ードにおいては、24フレーム/秒出力LTC設定値2
10が1フレーム分だけ遅延した状態でタイムコード演
算装置に入力されるために、この24フレーム/秒出力
LTC設定値210を基にして24フレーム/秒方式の
タイムコードを30フレーム/秒方式のタイムコードに
変換する(具体的には、24フレーム/秒出力LTC設
定値210から30フレーム/秒LTC出力信号214
を生成する)際には、両方式のタイムコードの出力タイ
ミングを一致させるために、30フレーム/秒LTC出
力信号214を1フレーム分だけ遅延した状態で出力す
る必要がある。
【0041】第3の遅延モード(パターン3)は、2フ
レーム分の遅延が生じる遅延モードである。この遅延モ
ードにおいては、24フレーム/秒出力LTC設定値2
10が2フレーム分だけ遅延した状態でタイムコード演
算装置に入力されるために、この24フレーム/秒出力
LTC設定値210を基にして24フレーム/秒方式の
タイムコードを30フレーム/秒方式のタイムコードに
変換する(具体的には、24フレーム/秒出力LTC設
定値210から30フレーム/秒LTC出力信号214
を生成する)際には、両方式のタイムコードの出力タイ
ミングを一致させるために、30フレーム/秒LTC出
力信号214を2フレーム分だけ遅延した状態で出力す
る必要がある。
【0042】第4の遅延モード(パターン4)は、3フ
レーム分の遅延が生じる遅延モードである。この遅延モ
ードにおいては、24フレーム/秒出力LTC設定値2
10が3フレーム分だけ遅延した状態でタイムコード演
算装置に入力されるために、この24フレーム/秒出力
LTC設定値210を基にして24フレーム/秒方式の
タイムコードを30フレーム/秒方式のタイムコードに
変換する(具体的には、24フレーム/秒出力LTC設
定値210から30フレーム/秒LTC出力信号214
を生成する)際には、両方式のタイムコードの出力タイ
ミングを一致させるために、30フレーム/秒LTC出
力信号214を3フレーム分だけ遅延した状態で出力す
る必要がある。
【0043】以上のような遅延モードに対応したうえ
で、24フレーム/秒方式のタイムコードを30フレー
ム/秒方式のタイムコードに変換するために、本実施形
態のタイムコード演算装置は、パターン認識回路225
および連続性変換回路226Aにおいて次のような動作
を行っている。
【0044】すなわち、パターン認識回路225におい
て、このタイムコード演算装置が組み込まれる記録再生
装置の動作モードと映像データ出力先との組み合わせと
に基づいて生じる遅延パターンを判定する。そして、連
続性変換回路226Aにおいて、前記判定結果に対応す
る連続性付加オフセットをかけることで、連続したデー
タであり、かつ、24フレーム/秒出力LTC設定値2
10に対して遅延することなく同期した30フレーム/
秒出力設定値213を生成する。以下、詳細に説明す
る。
【0045】まず、中間データ生成回路224に対し
て、24フレーム/秒出力LTC設定値210と24フ
レーム/秒フレームパルス201と30フレーム/秒フ
レームパルス207とが入力される。設定値210とパ
ルス201とパルス207とはこのタイムコード演算装
置が組み込まれている記録再生装置から入力される。
【0046】30フレーム/秒フレームパルス207
は、24フレーム/秒パルス201に同期したもの(具
体的には同期ポイントに同期したもの)が供給される。
【0047】中間データ生成回路224では、入力され
た設定値210とパルス201、パルス207とに基づ
いて中間データ213'を生成する。
【0048】中間データ生成回路224では、中間デー
タ213'を、次のようにして生成する。すなわち、パ
ルス201の立下りタイミングで設定値210を読み込
んだうえで、読み込んだ設定値210を、パルス201
の立上がりタイミングで出力することで、まず、変換用
データ211の出力を行う。
【0049】なお、読み込んだ設定値210から変換用
データ211を生成する際には、+1のオフセットが加
算される。この+1のオフセット処理は次のような理由
により実施される。すなわち、そのままの設定値210
を変換用データ211として生成すると、このタイムコ
ード演算装置での処理における遅延が発生してしまう。
そこでこのような遅延を吸収するために、上述した+1
のオフセット処理は実施される。
【0050】さらに中間データ生成回路224では、変
換用データ211をフレームパルス207の立下りタイ
ミングで読み出すことで中間データ213’を生成して
連続性変換回路226Aに供給する。
【0051】ここで、30フレーム/秒変換用データ2
11は、24フレーム/秒出力LTC設定値210と同
じく、基本的には1秒間に24カウント(00〜23カ
ウント)分、値が連続的に増加するデータである。これ
に対して、30フレーム/秒出力LTC設定値213
は、1秒間に30カウント(00〜29カウント)分、
値が連続的に増加するデータである。
【0052】このように、変換用データ211と30フ
レーム/秒出力LTC設定値213との間には、1秒間
に6カウントのカウント差が存在する。そのため、変換
用データ211をフレームパルス207の立下りタイミ
ングで読み出すことにより生成する中間データ213’
は、変換用データ211が4カウント分増加する時間間
隔である1/6秒間隔毎に、変換用データ211を無理
やり5回読み込む処理を繰り返すことで生成されるデー
タに過ぎない。したがって、中間データ213’におい
ては、その出力タイミングは30フレーム/秒の周期に
同期するものの、その出力カウント値は0〜23の間の
値しかとることができず、その一部の出力カウント値が
重複した状態となり、不連続となる。
【0053】一方、パターン認識回路225には、出力
先情報と操作モード情報とが入力される。これらの情報
は記録再生装置から供給される。パターン認識回路22
5では、供給されるこれらの情報から遅延パターンの判
定を行い、判定した遅延パターン情報を連続性変換回路
226Aに供給する。ここでいう遅延パターンとは、上
述した第1〜第4の遅延パターン(パターン1〜4)を
いう。
【0054】連続性変換回路226Aには、中間データ
213'と遅延パターン情報との他に、1フィールド遅
延2分周フレームパルス208と、30フレーム/秒フ
レームパルス207とが供給される。
【0055】1フィールド遅延2分周フレームパルス2
08は、1フィールド遅延2分周フレームパルス発生回
路240において、24フレーム/秒フレームパルス2
01を1フィールド(すなわち、パルス201の1/2
周期)だけ遅延させたうえで2分周処理することで生成
される。
【0056】30フレーム/秒フレームパルス207
は、24フレーム秒/フレームパルス201に同期した
もの(具体的には同期ポイントに同期したもの)が生成
される。
【0057】連続性変換回路226Aでは、不連続デー
タである中間データ213’を設定値213に修正する
ために、遅延パターン情報、1フィールド遅延2分周フ
レームパルス208、および30フレーム/秒フレーム
パルス207を用いて、1カウント追加加算する処理
(以下、加算オフセット処理という)を、中間データ2
13'を更新(同じ値に更新することがある)するたび
に繰り返し実施する。
【0058】加算オフセット処理は、中間データ21
3’に対して、予め設定しておいた24フレーム/秒出
力LTCオフセット値212を加算する処理を施すこと
で実施する。
【0059】加算オフセット処理についてさらにその詳
細を説明する。上述したように、変換用データ211を
フレームパルス207の立下りタイミングで単純に読み
込むことで生成する中間データ213’においては、隣
接するカウント領域213'(α)、213'(α+1)
が重複値を取る部分がどうしても存在する。このような
特徴を有する中間データ213’を連続データである3
0フレーム/秒出力LTC設定値213に修正するため
には、次の二つの加算オフセット処理を共に行う必要が
ある。なお、次に説明する加算オフセット処理は、1秒
間隔毎にリセットを掛けつつ繰り返す処理である。
【0060】まず、第1の加算オフセット処理は、中間
データ213’において重複値となった隣接カウント領
域(以下、重複カウント領域と称す)213'(αr)、
213'(αr+1)のうち、時間的に前段に位置するカ
ウント領域213'(αr)に対して加算処理せず、後段
に位置するカウント領域213'(αr+1)に対しての
み、そのカウント値に対して+1だけ加算処理する加算
オフセット処理である。
【0061】第2の加算オフセット処理は、上記第1の
加算オフセット処理を実施したのち、処理を実施した後
段のカウント領域213'(αr+1)からみて時間的に
さらに後方側に位置する全てのカウント領域213'
(αr+(2〜x))[xは1秒ごとにリセットされる
までインクリメントされる]に対して、同等のオフセッ
ト処理(+1加算処理)を継続的に実施する加算オフセ
ット処理である。
【0062】なお、第1の加算オフセット処理は、変換
用データ211を5回読み込む間隔である1/6秒間隔
で繰り返し実施されるため、各秒に計6回実施される。
そのため、第2の加算オフセット処理においては、それ
ぞれの第1の加算オフセット処理により実施する+1加
算処理を継続的に積算処理することになる。ただし、こ
のような第1、第2の加算オフセット処理は、上述した
ように1秒ごとにリセットされる。
【0063】これら第1、第2の加算オフセット処理を
実施すれば、中間データ213’を30フレーム/秒出
力LTC設定値213に修正することができる。
【0064】以上の加算オフセット処理を実施する際に
問題となるのは、中間データ213’において、互いに
隣接する重複カウント領域213'(αr)、213'
(αr+1)を選択的に抽出する処理であり、さらに
は、互いに隣接する重複カウント領域213'(αr)、
213'(αr+1)において、時間的に前段に位置する
カウント領域213'(αr)と後段に位置するカウント
領域213'(αr+1)とを識別する処理である。
【0065】ここで、24フレーム/秒出力LTC設定
値210と30フレーム/秒出力LTC設定値213と
の間の相互関係を推し量れば、重複カウント領域21
3'(αr)、213'(αr+1)の発生箇所は予め予測
することができる。図2に示すタイミング領域T1を例
にすると、(03)の値を取るカウント領域213'
(03)が重複する。このことは、変換用データ211
のタイミングチャートと中間データ213’のタイミン
グチャートとの間の相互関係を調べれば予め予測を行う
ことができる。
【0066】しかしながら、重複カウント領域213’
(αr)、(αr+1)において、その発生箇所と重複値
とは、それぞれ微妙に変動する。以下、その理由を説明
する。上述したように、中間データ213’は、フレー
ムパルス207の立下りタイミングに同期して変換用デ
ータ211を読み出すことで生成される。ここで、変換
用データ211のデータ切り換えタイミングとなるフレ
ームパルス201の立上がりタイミングは同期ポイント
に同期し、しかもその周期f201は、1/24秒とな
る。
【0067】一方、フレームパルス207の立下りタイ
ミングは同期ポイント(フレームパルス201の立上が
りタイミング)に対して1/60秒だけ遅延し、しかも
その周期f207は、1/30秒となる。
【0068】以上の特徴を有するため、周期f201,f
207は、f201=f207を満たす周期f (201=207)で一致す
ることになる。すなわち、両周期f201、f207は、同期
ポイントからみて1/12秒遅延したうえで、周期f
(201=207)=1/24秒で一致することになる。そのた
め、周期f207で読み出される変換用データ211のう
ち、両周期f201、f207が一致するタイミングにおいて
読み出される変換用データ211は、その切り換えタイ
ミングの微妙なずれにより、切り換え前の変換用データ
211が読み出される場合と、切り換え後の変換用デー
タ211が読み出される場合とがあり、どちらの変換用
データ211が読み出されるかは判別不能である。
【0069】図2に示すタイミング領域T1の場合、同
期ポイントから1/12秒経過後に変換用データ211
を読み出して中間データ213’を生成する際において
は、変換用データ211の切り換えタイミングの微妙な
ずれにより、(02)のカウント値が中間データ21
3’として読み出される場合もあれば、(03)のカウ
ント値が読み出される場合もある。図3(a)には、変
換用データ211として(02)が読み出されて、重複
カウント領域213’(αr)、(αr+1)のカウント
値が(02)となったタイミング領域T1における中間
データ213’を示している。また、図3(b)には、
変換用データ211として(03)が読み込まれて、重
複カウント領域213’(αr)、(αr+1)のカウン
ト値が(03)となったタイミング領域T1の中間デー
タ213’を示している。
【0070】ところが、このようにして値が変動する中
間データ213’のカウント領域は重複カウント領域2
13’(αr)、(αr+1)となる。そのため、図2に
示すタイミング領域T1においては、重複カウント領域
213’(αr)、(αr+1)は、カウント値として、
(02)を取る場合と、(03)を取る場合とが生じ
る。
【0071】このような現象は、全てのタイミング領域
T1〜T6において同様に生じる。そのため、中間デー
タ213’においてはその重複カウント領域213’
(αr)、(αr+1)のカウント値は安定せず、変換用
データ211の切り換えタイミングの微妙なずれに基づ
いて変動する。
【0072】以上の理由により、重複カウント領域21
3'(αr)、213'(αr+1)を選択的に抽出する処
理と、時間的に前段に位置する重複カウント領域21
3'(αr)と後段に位置する重複カウント領域213'
(αr+1)とを識別する処理とには、特別の処理を必
要とする。そこで、連続性変換回路226Aでは、これ
らの処理を、1フィールド遅延2分周フレームパルス2
08を用いて次のようにして実施する。
【0073】1フィールド遅延2分周フレームパルス2
08は、前述したように、24フレーム/秒フレームパ
ルス201を2分周したうえで、1フィールド分(1/
2周期)だけ遅延処理した信号である。このようなパル
ス208を生成しておくと、中間データ213'におい
て互いに隣接する任意のカウント領域213'(x)、
213'(x+1)をそれぞれ生成するタイミング(3
0フレーム/秒変換用データ211を読み込むタイミン
グであって、パルス207の立下りタイミング)は、パ
ルス208に対して次のように対応する。
【0074】すなわち、一方のカウント領域213'
(x)の生成タイミングは、パルス208のハイレベル
(H)である期間に対して一対一で対応する。他方のカ
ウント領域213'(x+1)を生成するタイミング
は、パルス208のローレベル(L)である期間に対し
て一対一で対応する。
【0075】本発明では、このようなパルス208の特
性を活かして、前段の重複カウント領域213’(α)
と後段の重複カウント領域213'(α+1)とを、パ
ルス208のレベルに基づいて次のように識別する。こ
こでは、図2のタイミング領域T1(同期ポイントから
みてゼロ秒〜1/6秒後まで)を例にして説明するが、
その他のタイミング領域T2〜T6は基本的にはタイミ
ング領域T1に同期しており、これらのタイミング領域
T2〜T6における各信号のタイミングチャートはタイ
ミング領域T1と同等である。そのため、その他のタイ
ミング領域T2〜T6においても、タイミング領域T1
と同様にして識別することができるのはいうまでもな
い。
【0076】なお、タイミング領域T1〜T6とは、具
体的には次の領域をいう。すなわち、タイミング領域T
1は、同期ポイントから1/6秒後までの期間をいう。
タイミング領域T2は、同期ポイントからみて1/6秒
後から2/6秒後までの期間をいう。タイミング領域T
3は、同期ポイントからみて2/6秒後から3/6秒後
までの期間をいう。タイミング領域T4は、同期ポイン
トからみて3/6秒後から4/6秒後までの期間をい
う。タイミング領域T5は、同期ポイントからみて4/
6秒後から5/6秒後までの期間をいう。タイミング領
域T6は、5/6秒後から1秒後までの期間をいう。
【0077】図2のタイミング領域T1において重複カ
ウント領域213’(αr) 、213'(αr+1)が
生じるタイミングは、同期ポイントから1/12秒後の
タイミングt1の前後に生じる。そして、変換用データ
211の切り換えタイミングの微妙なずれに基づき、重
複カウント領域213’(αr) 、213'(αr
1)は、(02)を取る場合と、(03)を取る場合と
が生じる。
【0078】重複値として(02)を取る場合におい
て、時間的に前段に位置する重複カウント領域213
(αr)の発生タイミングは、フレームパルス208の
ローレベル(L)の発生タイミングに一致し、後段側に
位置する重複カウント領域213(αr+1)の発生タ
イミングは、フレームパルス208のハイレベル(H)
の発生タイミングに一致する。
【0079】一方、重複値として(03)を取る場合に
おいて、時間的に前段に位置する重複カウント領域21
3(αr)の発生タイミングは、フレームパルス208
のハイレベル(H)の発生タイミングに一致し、後段側
に位置する重複カウント領域213(αr+1)の発生
タイミングは、フレームパルス208のローレベル
(L)の発生タイミングに一致する。
【0080】以上説明した重複カウント領域213’
(αr)、(αr+1)とフレームパルス208との相互
関係を踏まえて、上述した第1の加算オフセット処理を
実施する。すなわち、中間データ213’においてカウ
ント値(02)を取り、かつフレームパルス208がロ
ーレベル(L)である場合には、このカウント領域21
3’(02f)は、重複カウント領域であるものの、時
間的に前段に位置する重複カウント領域213’
(αr)であると判断する。そして、この判断に基づい
て、このカウント領域213’(02f)に対して第1
の加算オフセット処理を施さない。
【0081】また、中間データ213’においてカウン
ト値(02)を取り、かつフレームパルス208がハイ
レベル(H)である場合には、このカウント領域21
3'(02b)は、重複カウント領域であって、時間的に
後段に位置する重複カウント領域213'(αr+1)で
あると判断する。そして、この判断に基づいてこのカウ
ント領域213'(02b)に対して第1の加算オフセッ
ト処理を施す。
【0082】一方、中間データ213’においてカウン
ト値(03)を取り、かつフレームパルス208がハイ
レベル(H)である場合には、このカウント領域21
3’(03f)は、重複カウント領域であるものの、時
間的に前段に位置する重複カウント領域213’
(αr)であると判断する。そして、この判断に基づい
て、このカウント領域213’(03f)に対して第1
の加算オフセット処理を施さない。
【0083】一方、中間データ213’においてカウン
ト値(03)を取り、かつフレームパルス208がロー
レベル(L)である場合には、このカウント領域21
3’(03b)は、重複カウント領域であって、時間的
に後段に位置する重複カウント領域213’(αr
1)であると判断する。そして、この判断に基づいてこ
のカウント領域213’(03b)に対して第1の加算
オフセット処理を施す。
【0084】上述した第2の加算オフセット処理は、こ
のような第1の加算オフセット処理を受けて実施され、
第1のオフセット処理よりも時間的に後方側に位置する
中間データ213’の全てのカウント領域に対して第2
の加算オフセット処理を実施する。
【0085】以上説明した連続性付加オフセット(第
1、第2の加算オフセット処理)におけるオフセット量
をテーブル化した表を図4に示す。この連続性付加オフ
セットテーブルB1は、連続性変換回路226Aの記憶
領域(図示省略)に格納されている。
【0086】ここで、重複カウント領域213’
(αr) 、213'(αr+1)が生じるタイミング
は、同期ポイントからみて1/12秒遅延したうえで周
期f(201=207 )=1/24秒となったタイミングの前後
で生じる。これに対して、24フレーム/秒出力LTC
設定値210には、上述したように、遅延パターンが4
パターン(第1〜第4の遅延パターン)存在する。その
ため、重複カウント領域213’(αr) 、213'
(αr+1)は、遅延パターンに応じて種々の値を取る
ことになる。そこで、図4に示す連続性付加オフセット
テーブルB1においては、第1〜第4の遅延パターン
(パターン1〜4)ごとに異なったオフセットデータB
1〜B14を設定する。さらには、各オフセットデータ
B11〜B14は、1フィールド遅延2分周フレームパル
ス208のレベル(H)、(L)に応じた二種類のオフ
セット値群(B11(H)、B11(L))、(B12(H)、B1
2(L))、(B1 3(H)、B13(L))、(B14(H)、B1
4(L))を有する。
【0087】以上説明した連続性付加オフセット処理
を、連続性変換回路226Aでは、具体的には次のよう
に実施する。すなわち、中間データ生成回路224から
中間データ213’を読み込み、パターン認識回路22
5から遅延パターン情報を読み込む。そして、読み込ん
だ遅延パターンを、連続性付加オフセットテーブルB1
(連続性変換回路226に格納している)に照合するこ
とで、中間データ213’に対して施すオフセット量を
決定する。そして、決定したオフセット量に基づいて中
間データ213’に対して加算オフセット処理を施すこ
とで、30フレーム/秒出力LTC設定値213を生成
する。
【0088】連続性変換回路226Aでは、生成した設
定値213を第2LTC信号出力回路228に出力す
る。第2LTC信号出力回路228では、入力した設定
値213を30フレーム/秒フレームパルス207の立
ち上がりタイミングで読み出すことで、30フレーム/
秒LTC出力信号214を生成して出力する。このよう
にして生成した30フレーム/秒LTC出力信号214
と各信号の変換相関図を図5〜図7に示す。
【0089】実施の形態2 図8は、本発明の実施の形態2のタイムコード演算装置
の構成を示すブロック図である。このタイムコード演算
装置は、基本的には、実施の形態1の装置と同様の構成
を備えている。ただし、 ・遅延パターン情報を用いないためにパターン認識回路
225が要らない、 ・1フィールド遅延2分周フレームパルス208を用い
ない、 ・遅延パターン情報を用いないことと、1フィールド遅
延2分周フレームパルス208を用いないことに伴い、
連続性変換回路226Bの構成及び動作が異なってい
る、ことに特徴がある。
【0090】したがって、本実施形態の説明は、連続性
変換回路226Bについてのみ行う。その他の構成の説
明については、実施の形態1と同様のために省略する。
【0091】実施の形態1の連続性変換回路226Aの
連続性付加オフセットテーブルB1では、第1〜第4の
遅延パターンごとにオフセットデータB11〜B14を設
定し、さらに各オフセットデータB11〜B14を、2種
類のオフセット値群(B11( H)、B11(L))、(B1
2(H)、B12(L))、(B13(H)、B13(L))、(B14(
H)、B14(L))から構成するという複雑なデータ構成を
有していた。
【0092】これに対して、本実施形態の連続性変換回
路226Bでは、次のような連続性付加オフセットテー
ブルB2を有する。すなわち、この連続性付加オフセッ
トテーブルB2は、図9に示すように、遅延パターンに
関係なく、一つのオフセットデータB21から構成さ
れ、しかもオフセットデータB21は、単一のオフセッ
ト値群B21(M)から構成されている。
【0093】連続性変換回路226Bでは、このように
構成された連続性付加オフセットテーブルB2に基づい
て、中間データ213’に対して加算オフセット処理を
施すように構成されており、そのために、遅延パターン
を認識するパターン認識回路は省略されている。
【0094】以下、本実施形態のタイムコード演算装置
の動作を図10〜図17の変換過程図を参照して説明す
る。
【0095】24フレーム/秒方式のタイムコードを3
0フレーム/秒方式のタイムコードに変換する際には、
実施の形態1で説明したように、第1の加算オフセット
処理と、第2の加算オフセット処理とが必要となる。
【0096】第1の加算オフセット処理は、重複カウン
ト領域213'(αr)、213'(αr+1)のうち、時
間的に前段に位置するカウント領域213'(αr)に対
して加算処理せず、後段に位置するカウント領域21
3'(αr+1)に対してのみ、そのカウント値に対して
+1だけ加算処理する加算オフセット処理である。
【0097】第2の加算オフセット処理は、第1の加算
オフセット処理を実施したのち、この処理を実施したカ
ウント領域213'(αr+1)からみて時間的にさらに
後方側に位置する全てのカウント領域213'(αr
(2〜x))に対して、同等の加算オフセット処理(+
1加算処理)を継続的に実施する加算オフセット処理で
ある。
【0098】第1の加算オフセット処理を実施するため
には、中間データ213’において、互いに隣接する重
複カウント領域213'(αr)、213'(αr+1)を
選択的に抽出する処理と、互いに隣接する重複カウント
領域213'(αr)、213'(αr+1)において、時
間的に前段に位置するカウント領域213'(αr)と後
段に位置するカウント領域213'(αr+1)とを識別
する処理とが必要となる。
【0099】そのため、実施の形態1では、第1〜第4
の遅延パターンを認識するパターン認識回路225を設
けるとともに、オフセットデータB11〜B14並びにオ
フセット値群(B11(H)、B11(L))、(B12(H)、B
2(L))、(B13(H)、B1 3(L))、(B14(H)、B1
4(L))を有する連続性付加オフセットテーブルB1を必
要とした。
【0100】本実施形態では、このような構成をできる
限り省略したうえでタイムコードの変換を実現したもの
であり、その分、構成を簡略化することができる。本実
施形態のタイムコード演算装置では、そのために、次の
ようにしている。
【0101】すなわち、連続性変換回路226Bでは、
上述した第1、第2の加算オフセット処理のうち、第1
の加算オフセット処理を実施することなく、第2の加算
オフセット処理だけを実施するように構成されており、
さらには、そのために、第2の加算オフセット処理実施
用の連続性付加オフセットテーブルB2を連続性変換回
路226Bに格納する。
【0102】実施の形態1では、第1の加算オフセット
処理と第2の加算オフセット処理とを同時に実施するた
めにオフセットデータB11〜B14並びにオフセット値
群(B11(H)、B11(L))、(B12(H)、B12(L))、
(B13(H)、B13(L))、(B14(H)、B14(L))から
なる連続性付加オフセットテーブルB1を連続性変換回
路226Aに格納していた。これに対して、本実施形態
では、第2の加算オフセット処理だけを実施するため
に、図9に示すように、1パターンのオフセットデータ
B21並びに1パターンのオフセット値群B21(M)から
なる連続性付加オフセットテーブルB2を連続性変換回
路226Bに格納する。これにより、テーブルデータ量
を削減するとともに、演算処理の高速化を実現する。
【0103】次に、連続性付加オフセットテーブルB2
を用いた連続性変換回路226Bの連続性変換処理を、
図10〜図17を参照して説明する。図10〜図17
は、連続性変換処理の変換過程を示す図である。
【0104】中間データ213'においては、図3等で
説明したように、前述した第1〜第4の遅延パターンご
とに互いに異なる4つの基本出力パターン1〜4が存在
し、各遅延パターン毎に存在する基本出力パターン1〜
4においても、30フレーム/秒変換用データ211の
切り換えタイミングの微妙なずれに基づいて互いに異な
る2つの出力パターン(a)、(b)が存在する。その
ため、中間データ213'においては、基本出力パター
ン1〜4と、出力パターン(a)、(b)との組合せに
より、パターン1(a)、1(b)、2(a)、2
(b)、3(a)、3(b)、4(a)、4(b)とい
う計8つの出力パターンが存在する。これに対して図1
0〜図17は、各パターン1(a)〜4(b)における
中間データ213'のそれぞれの変換過程を示してい
る。
【0105】連続性変換回路226Bにおいては、中間
データ213'に対して、その出力パターンに関係な
く、中間データ213'の各カウント値に対して、連続
性付加オフセットテーブルB2に記憶しているオフセッ
トデータB21(具体的にはオフセット値群B21(M)
を、そのカウント値に対応して一律に加算することで、
一次変換値215を生成する。
【0106】ここで、連続性付加オフセットテーブルB
2に記憶しているオフセットデータB21は、上述した
第2の加算オフセット処理を実施するためのデータであ
って、中間データ213'に連続性を付加する処理に対
しては完全に対応していない。そのため、生成された一
次変換値215には、中間データ213'に付随してい
る不連続性を残存させたデータ形態とならざるを得な
い。そこで、連続性変換回路226Bでは、生成した一
次変換値215に対して、以下に説明する連続性変換処
理を実施する。
【0107】連続性変換処理にあたっては、まず、基準
設定処理を実施する。基準設定処理とは、次の処理をい
う。すなわち、一次変換値215を構成する各カウント
値(フレーム値に相当する)のうち、連続性変換処理に
際して変換処理の基準となるカウント値(以下、基準カ
ウント値という)を設定することをいう。なお、設定さ
れた基準カウント値の値は、次に実施する連続性変換処
理における変換処理の基準点となるカウント(通常、0
カウント等)に設定される。
【0108】通常、一次変換値215におけるカウント
値(0)もしくはカウント値(29)を基準カウント値
として設定するが、一次変換値215におけるカウント
値(0)、カウント値(29)が重複している場合等を
考慮して、次のように設定する。なお、以下の説明で
は、一次変換値215において基準カウント値の選定対
象となるカウント値を選定対象カウント値と称するとと
もに、選定対象カウント値よりも時間的に一つ手前に位
置するカウント値を選定対象前段カウント値と称する。
また、連続性変換処理後のカウント値を変換確定値と称
する。
【0109】選定対象カウント値において、以下に示す
条件1、2のいずれかを満たすものを、基準カウント値
と規定する。 条件1:選定対象カウント値が(29)であり、かつ、
選定対象前段カウント値の変換確定値は(29)とな
る。 条件2:選定対象カウント値が(0)であり、かつ、選
定対象前段カウント値の変換確定値は(0)とならな
い。
【0110】上述した基準カウント値を設定する時間的
に前から連続性変換処理は実施されるが基準カウント値
が設定される以前の連続性変換処理により生成される変
換確定値は不安定にならざるを得ない。これに対して、
上述した条件に基づいて基準カウント値が設定された以
降の連続性変換処理により生成される変換確定値は安定
したものとなる。そのため、基準カウント値が確定した
のちの連続性変換処理により生成される変換確定値を3
0フレーム/秒出力LTC設定値213として確定す
る。
【0111】次に、連続性変換について説明する。な
お、以下に記載する連続性変換処理の説明においては、
一次変換値において変換処理対象とするカウント値を変
換対象カウント値と称し、変換対象カウント値より時間
的に一つ手前に位置するカウント値を、変換対象前段カ
ウント値と称する。
【0112】連続性変換処理とは、変換対象前段カウン
ト値の変換確定値と、変換対象カウント値とを比較し、
それらが非連続である(具体的にいえば、その差分が、
(1)ではない)場合において、次の処理を実施するこ
とをいう。すなわち、変換対象前段カウント値の変換確
定値を基準にして変換対象カウント値が後方(すなわ
ち、カウントアップする方向)に連続するように、変換
対象カウント値を変換処理することをいう。なお、変換
対象前段カウント値の変換確定値と、変換対象カウント
値とが連続した値である場合には、上述した処理は実施
しない。
【0113】このような連続性変換処理を実施すること
で得られる変換確定値は、互いに連続したものとなり、
30フレーム/秒出力設定値213を構成する。
【0114】連続性変換回路226Bでは、生成した設
定値213を第2LTC信号出力回路228に出力す
る。第2LTC信号出力回路228では、入力した設定
値213を30フレーム/秒フレームパルス207の立
ち上がりタイミングで読み出すことで、30フレーム/
秒LTC出力信号214を生成して出力する。
【0115】実施の形態3 図18は、本発明の実施の形態3のタイムコード演算装
置の構成を示すブロック図である。このタイムコード演
算装置は、基本的には、実施の形態1の装置と同様の構
成を備えている。ただし、 ・遅延パターン情報を用いないためにパターン認識回路
225が要らない、 ・遅延パターン情報を用いないことに伴い、連続性変換
回路226Cの構成及び動作が異なっている、ことに特
徴がある。
【0116】したがって、本実施形態の説明は、連続性
変換回路226Cについてのみ行う。その他の構成の説
明については、実施の形態1と同様のために省略する。
【0117】本実施形態の連続性変換回路226Cで
は、連続性付加オフセットテーブルB3をその記録領域
に格納する。実施の形態1の連続性変換回路226Aの
連続性付加オフセットテーブルB1では、第1〜第4の
遅延パターンごとのオフセットデータB11〜B14を設
定していた。これに対して、本実施形態の連続性変換回
路226Cでは、図19に示すように、遅延パターンに
関係なく、一つのオフセットデータB31を備えた連続
性付加オフセットテーブルB3を有する。なお、オフセ
ットデータB31の構成は、実施の形態1と同様、1フ
ィールド遅延2分周フレームパルス208のレベル
(H)、(L)に応じた二種類のオフセット値群(B3
1(H)、B31(L))備えた構成となっている。
【0118】このように、本実施形態では、中間データ
213’に対して単一のオフセットデータB31を備え
たオフセットテーブルB3を用いて加算オフセット処理
を施すように構成されており、そのために、遅延パター
ンを認識するパターン認識回路を必要としないうえに、
テーブルデータ量を削減している。さらには、演算の高
速化も実現している。
【0119】以下、本実施形態のタイムコード演算装置
の動作を図20〜図27の変換過程図とを参照して説明
する。図20〜図27は、それぞれ図10〜図17に対
応する図である。
【0120】連続性変換回路226Cにおいては、中間
データ213'に対して、その出力パターンに関係な
く、中間データ213'の各カウント値に対して、その
カウント値に対応して連続性付加オフセットテーブルB
3に記憶しているオフセットデータB31を加算するこ
とで、一次変換値215を生成する。さらに詳細にいえ
ば、次のような処理を実施する。
【0121】オフセットデータB31は、1フィールド
遅延2分周フレームパルス208のレベル(H)、
(L)に応じて二種類のオフセット値群B31(H),B3
1(L)を有する。連続性変換回路226Cでは、このよう
なオフセット値群B31(H),B31 (L)を使い分けるため
に、次のような処理を実施する。すなわち、連続性変換
回路226Cには1フィールド遅延2分周フレームパル
ス208が入力されており、このフレームパルス208
のレベルが連続性変換回路226Cにおいて判定され
る。そして、その判定結果(フレームパルス208のレ
ベル)に対応するオフセット値群B31(H),B31(L)
用いて、中間データ213'に対して上述したオフセッ
ト処理を実施することで、一次変換値215を生成す
る。
【0122】具体的には、フレームパルス208のレベ
ルが(H)の時点では、オフセット値群B31(H)に含ま
れるオフセット値を用い、フレームパルス208のレベ
ルが(L)の時点では、オフセット値群B31(L)に含ま
れるオフセット値を用いてオフセット処理を実施する。
【0123】このようにして生成される一次変換値21
5に対して連続性変換回路226Cでは、実施の形態2
と同様、連続性変換処理を実施する。
【0124】連続性変換処理にあたっては、まず、実施
の形態2と同様、基準設定処理を実施する。
【0125】一次変換値215を構成する選定対象カウ
ント値において、以下に示す条件1、2のいずれかを満
たすものを、基準カウント値と規定する。 条件1:選定対象カウント値が(29)である。 条件2:選定対象カウント値が(0)であり、かつ、選
定対象前段カウント値の変換確定値は(0)とならな
い。
【0126】基準カウント値を設定したのち、設定した
基準カウント値を基準として以降の連続性変換処理によ
り生成されたデータを変換確定値として確定する。連続
性変換処理とは、実施の形態2で説明した処理と同様の
処理である。すなわち、変換対象前段カウント値の変換
確定値と、変換対象カウント値とが非連続である場合に
おいて、変換対象前段カウント値の変換確定値を基準に
して変換対象カウント値が後方(すなわち、カウントア
ップする方向)に連続するように、変換対象カウント値
を変換処理することをいう。
【0127】このような連続性変換処理を実施すること
で得られる変換確定値は、互いに連続したものとなり、
30フレーム/秒出力設定値213を構成する。
【0128】連続性変換回路226Cでは、生成した設
定値213を第2LTC信号出力回路228に出力す
る。第2LTC信号出力回路228では、入力した設定
値213を30フレーム/秒フレームパルス207の立
ち上がりタイミングで読み出すことで、30フレーム/
秒LTC出力信号214を生成して出力する。
【0129】実施の形態4 次に、30フレーム/秒方式の映像データを、24フレ
ーム/秒方式(ノンドロップモード)の映像データに変
換する際に用いられるタイムコード演算装置であって同
期ポイントを固定した状態でタイムコードを変換するタ
イムコード演算装置において、本発明を実施した実施の
形態4を説明する。
【0130】まず、図28の機能ブロック図と、図29
の信号変換過程の概略を示すタイムチャートとに基づい
て本実施形態のタイムコード演算装置の概略構成を説明
する。このタイムコード演算装置は、中間データ生成回
路324と、パターン認識回路325と、連続性変換回
路326Aと、第1LTC信号出力回路327と、第2
LTC信号出力回路328とを有する。
【0131】中間データ生成回路324は、30フレー
ム/秒方式の映像データで用いる出力LTC設定値31
0を、30フレーム/秒方式の映像データで用いるフレ
ームパルス301の出力タイミング(具体的には、その
パルス立下りタイミング)で読み出すことで、24フレ
ーム/秒変換用データ311を生成する。さらに、中間
データ生成回路324は、24フレーム/秒フレームパ
ルス307の出力タイミング(具体的にはパルス立下り
タイミング)に基づいて24フレーム/秒変換用データ
311を読み出すことで、中間データ313’を生成す
る。
【0132】パターン認識回路325は、このタイムコ
ード演算装置が組み込まれる記録再生装置の動作モード
(再生、記録、編集、早送り再生等)と、映像データ出
力先(表示装置、ハードディスク映像記録装置、編集装
置等)との組み合わせに基づいて記録再生装置内部で生
じる遅延パターンを判定して、その遅延パターン情報を
連続性変換回路326Aに供給する。
【0133】連続性変換回路326Aは、中間データ3
13'に対して、遅延パターン情報(パターン認識回路
325から供給される)に対応するオフセットをかける
ことで、連続したデータであり、かつ、30フレーム/
秒出力LTC設定値310に対して遅延することなく同
期ポイントで同期した24フレーム/秒出力設定値31
3を生成する。
【0134】第1LTC信号出力回路327は、30フ
レーム/秒出力LTC設定値310を30フレーム/秒
フレームパルス301の出力タイミング(具体的にはパ
ルス立上がりタイミング)で読み出すことで、30フレ
ーム/秒LTC出力信号309を生成して第1LTC出
力端子329から外部に出力する。
【0135】第2LTC出力回路328は、24フレー
ム/秒フレームパルス307の出力タイミング(具体的
にはパルス立上がりタイミング)で24フレーム/秒出
力LTC設定値313を読み出すことで、24フレーム
/秒LTC出力信号314を生成して第2LTC出力端
子330から外部に出力する。
【0136】以下、本実施形態のタイムコード演算装置
によるタイムコードの演算動作を、図29の同期ポイン
ト相関図と、図30の連続性付加オフセットテーブルB
4の詳細図とに基づいて説明する。
【0137】30フレーム/秒方式のタイムコードを2
4フレーム/秒方式のタイムコードに変換する際におい
ては、実施の形態1で説明したことの同様の理由によ
り、5種類の遅延モードが存在することになる。
【0138】第1の遅延モード(パターン1)は、全く
遅延が生じない遅延モードである。第1の遅延モードに
おいて、30フレーム/秒出力LTC設定値310から
24フレーム/秒LTC出力信号314を生成する際に
は、両方式のタイムコードの出力タイミングを一致させ
るために、24フレーム/秒LTC出力信号314を遅
延なく出力する必要がある。
【0139】第2の遅延モード(パターン2)は、1フ
レーム分の遅延が生じる遅延モードであり、24フレー
ム/秒LTC出力信号314を1フレーム分だけ遅延し
た状態で出力する必要がある。
【0140】第3の遅延モード(パターン3)は、2フ
レーム分の遅延が生じる遅延モードであり、24フレー
ム/秒LTC出力信号314を2フレーム分だけ遅延し
た状態で出力する必要がある。
【0141】第4の遅延モード(パターン4)は、3フ
レーム分の遅延が生じる遅延モードであり、24フレー
ム/秒LTC出力信号314を3フレーム分だけ遅延し
た状態で出力する必要がある。
【0142】第5の遅延モード(パターン5)は、4フ
レーム分の遅延が生じる遅延モードであり、24フレー
ム/秒LTC出力信号314を4フレーム分だけ遅延し
た状態で出力する必要がある。
【0143】以上のような遅延モードに対応したうえ
で、30フレーム/秒方式のタイムコードを24フレー
ム/秒方式のタイムコードに変換するために、本実施形
態のタイムコード演算装置は、パターン認識回路325
および連続性変換回路326Aにおいて次のような動作
を行っている。
【0144】すなわち、パターン認識回路325におい
て、このタイムコード演算装置が組み込まれる記録再生
装置の動作モードと映像データ出力先との組み合わせと
に基づいて生じる遅延パターンを判定する。そして、連
続性変換回路326Aにおいて、前記判定結果に対応す
るオフセットをかけることで、連続したデータであり、
かつ、30フレーム/秒出力LTC設定値310に対し
て遅延することなく同期した24フレーム/秒出力設定
値313を生成する。以下、詳細に説明する。
【0145】まず、中間データ生成回路324に対し
て、30フレーム/秒出力LTC設定値310と30フ
レーム/秒フレームパルス301と24フレーム/秒フ
レームパルス307とが入力される。設定値310とパ
ルス301とパルス307とはこのタイムコード演算装
置が組み込まれている記録再生装置から入力される。
【0146】24フレーム/秒フレームパルス307
は、30フレーム/秒パルス301に同期したもの(具
体的には同期ポイントに同期したもの)が供給される。
中間データ生成回路324では、入力された設定値31
0とパルス301とに基づいて中間データ313'を生
成する。
【0147】中間データ313'は、次のようにして生
成される。すなわち、パルス301の立下りタイミング
で設定値310を読み込んだうえで、読み込んだ設定値
310を、パルス301の立上がりタイミングで出力す
ることで、まず、変換用データ311の出力を行う。な
お、読み込んだ設定値310を出力して変換用データ3
11を生成する際には、+1のオフセットが加算され
る。なお、この+1のオフセットを加算するのは、前述
の実施の形態1で説明したことと同様の理由による。
【0148】さらに、中間データ生成回路324では、
変換用データ311をフレームパルス207の立下りタ
イミングで読み出すことで中間データ213’を生成し
て連続性変換回路326Aに供給する。
【0149】ここで、24フレーム/秒変換用データ3
11は、30フレーム/秒出力LTC設定値310と同
じく、基本的には1秒間に30カウント(00〜29カ
ウント)分、値が連続的に増加するデータである。これ
に対して、24フレーム/秒出力LTC設定値313
は、1秒間に24カウント(00〜23カウント)分、
値が連続的に増加するデータである。
【0150】このように、変換用データ311と24フ
レーム/秒出力LTC設定値313との間には、1秒間
に6カウントのカウント差が存在する。そのため、変換
用データ311をフレームパルス307の立下りタイミ
ングで読み出すことにより生成する中間データ313’
は、変換用データ311が5カウント分増加する時間間
隔である1/6秒間隔毎に、変換用データ311を無理
やり4回読み込む処理を繰り返すことで生成されるデー
タに過ぎない。したがって、中間データ313’におい
ては、その出力タイミングは24フレーム/秒の周期に
同期するものの、その出力カウント値は0〜29の間の
値を不連続に取り込んだものに過ぎないものとなる。
【0151】一方、パターン認識回路325には、出力
先情報と操作モード情報とが入力される。これらの情報
は記録再生装置から供給される。パターン認識回路32
5では、供給されるこれらの情報から遅延パターンの判
定を行い、判定した遅延パターン情報を連続性変換回路
326Aに供給する。ここでいう遅延パターンとは、上
述した第1〜第5の遅延パターン(パターン1〜5)を
いう。
【0152】連続性変換回路326Aには、中間データ
313'と遅延パターン情報との他に、24フレーム/
秒フレームパルス307が供給される。
【0153】24フレーム/秒フレームパルス307
は、30フレーム秒/フレームパルス301に同期した
ものを生成する。
【0154】連続性変換回路326Aでは、不連続デー
タである中間データ313’を設定値313に修正する
ために、中間データ313’に対して、1カウント削除
減算する処理(以下、減算オフセット処理という)を、
中間データ313'を更新(同じ値に更新することがあ
る)するたびに繰り返し実施する。
【0155】減算オフセット処理は、中間データ31
3’に対して、予め設定しておいた30フレーム/秒出
力オフセット値312を減算する処理を施すことで実施
する。
【0156】減算オフセット処理についてさらにその詳
細を説明する。上述したように、変換用データ311を
フレームパルス307の立下りタイミングで単純に読み
込むことで生成する中間データ313’においては、隣
接するカウント領域313'(α)、313'(α+1)
が不連続となる部分がどうしても存在してしまう。この
ような特徴を有する中間データ313’を連続データで
ある24フレーム/秒出力LTC設定値313に修正す
るためには、次の二つの減算オフセット処理を共に行う
必要がある。なお、次に説明する減算オフセット処理
は、1秒間隔毎にリセットを掛けつつ繰り返す処理であ
る。
【0157】まず、第1の減算オフセット処理は、中間
データ313’において不連続となった隣接カウント領
域(以下、不連続カウント領域と称す)313'
(αr)、313'(αr+1)のうち、時間的に前段に
位置するカウント領域313'(αr)に対して減算処理
せず、後段に位置するカウント領域313'(αr+1)
に対してのみ、そのカウント値に対して−1だけ減算処
理する減算オフセット処理である。
【0158】第2の減算オフセット処理は、上記第1の
減算オフセット処理を実施したのち、処理を実施した後
段のカウント領域313'(αr+1)からみて時間的に
さらに後方側に位置する全てのカウント領域313'
(αr+(2〜x))[xは1秒ごとにリセットされる
までインクリメントされる]に対して、同等の減算オフ
セット処理(−1減算処理)を継続的に実施する減算オ
フセット処理である。
【0159】なお、第1の減算オフセット処理は、変換
用データ311を4回読み込む間隔である1/6秒間隔
で繰り返し実施されるため、各秒に計6回実施される。
そのため、第2の減算オフセット処理においては、それ
ぞれの第1の減算オフセット処理により実施する−1減
算処理を継続的に積算処理することになる。ただし、こ
のような第1、第2の減算オフセット処理は、上述した
ように1秒ごとにリセットされる。
【0160】これら第1、第2の減算オフセット処理を
実施すれば、中間データ313’を24フレーム/秒出
力LTC設定値313に修正することができる。
【0161】以上の減算オフセット処理を実施する際に
問題となるのは、中間データ313’において、互いに
隣接する不連続カウント領域313'(αr)、313'
(αr+1)を選択的に抽出する処理であり、さらに
は、互いに隣接する不連続カウント領域313'
(αr)、313'(αr+1)において、時間的に前段
に位置するカウント領域313'(αr)と後段に位置す
るカウント領域313'(αr+1)とを識別する処理で
ある。
【0162】ここで、不連続カウント領域313'
(αr)、313'(αr+1)の発生箇所は、30フレ
ーム/秒出力LTC設定値310と24フレーム/秒出
力LTC設定値313との間の相互関係を推し量れば予
め予測することができる。図29に示すタイミング領域
T1を例にすると、(02)、(04)の値を取るカウ
ント領域313'(02)、313'(04)が不連続と
なっている。
【0163】このことは、変換用データ311のタイミ
ングチャートと中間データ313’のタイミングチャー
トとの間の相互関係を調べれば予め予測を行うことがで
きる。しかも、不連続カウント領域発生箇所は、24フ
レーム/秒フレームパルスを30フレーム/フレームパ
ルスに変換する際における重複カウント領域のような変
動を生じさせない。
【0164】そこで、連続性変換回路326Aでは、図
30に示す連続性付加オフセットテーブルB4を用い
て、上述した第1、第2の減算オフセット処理を実施す
る。すなわち、連続性付加オフセットテーブルB4にお
いては、第1〜第5の遅延パターン(パターン1〜5)
ごとに異なったオフセットデータB41〜B45を設定し
ている。
【0165】以上説明した第1、第2のオフセット処理
を、連続性変換回路326Aでは、具体的には次のよう
に実施する。すなわち、中間データ生成回路324から
中間データ313’を読み込み、パターン認識回路32
5から遅延パターン情報を読み込む。そして、読み込ん
だ遅延パターンを、連続性付加オフセットテーブルB4
(連続性変換回路326Aに格納している)に照合する
ことで、中間データ313’に対して施すオフセット量
を決定する。そして、決定したオフセット量に基づいて
中間データ313’に対して減算オフセット処理を施す
ことで、24フレーム/秒出力LTC設定値313を生
成する。
【0166】連続性変換回路326Aでは、生成した設
定値313を第2LTC信号出力回路328に出力す
る。第2LTC信号出力回路328では、入力した設定
値313を24フレーム/秒フレームパルス307の立
ち上がりタイミングで読み出すことで、24フレーム/
秒LTC出力信号314を生成して出力する。このよう
にして生成した24フレーム/秒LTC出力信号314
と各信号の変換相関図を図31〜図33に示す。
【0167】実施の形態5 図34は、本発明の実施の形態5のタイムコード演算装
置の構成を示すブロック図である。このタイムコード演
算装置は、基本的には、実施の形態4の装置と同様の構
成を備えている。ただし、 ・遅延パターン情報を用いないためにパターン認識回路
325が要らない、 ・遅延パターン情報を用いないこととに伴い、連続性変
換回路326Bの構成及び動作が異なっている、ことに
特徴がある。
【0168】したがって、本実施形態の説明は、連続性
変換回路326Bについてのみ行う。その他の構成の説
明については、実施の形態4と同様のために省略する。
【0169】実施の形態4の連続性変換回路326Aの
連続性付加オフセットテーブルB4では、第1〜第5の
遅延パターンごとにオフセットデータB41〜B45を設
定するという複雑なデータ構成を有していた。
【0170】これに対して、本実施形態の連続性変換回
路326Bでは、次のような連続性付加オフセットテー
ブルB5を有する。すなわち、この連続性付加オフセッ
トテーブルB5は、図35に示すように、遅延パターン
に関係なく、一つのオフセットデータB51から構成さ
れ、しかもオフセットデータB51は、単一のオフセッ
ト値群B51(M)から構成されている。
【0171】連続性変換回路326Bでは、このように
構成された連続性付加オフセットテーブルB5に基づい
て、中間データ313’に対して減算オフセット処理を
施すように構成されており、そのために、遅延パターン
を認識するパターン認識回路は省略されている。
【0172】以下、本実施形態のタイムコード演算装置
の動作を図36〜図40の変換過程図を参照して説明す
る。
【0173】30フレーム/秒方式のタイムコードを2
4フレーム/秒方式のタイムコードに変換する際には、
実施の形態4で説明したように、第1の減算オフセット
処理と、第2の減算オフセット処理とが必要となる。
【0174】第1の減算オフセット処理は、不連続カウ
ント領域313'(αr)、313'(αr+1)のうち、
時間的に前段に位置するカウント領域313'(αr)に
対して減算処理せず、後段に位置するカウント領域31
3'(αr+1)に対してのみ、そのカウント値に対して
−1だけ減算処理する減算オフセット処理である。
【0175】第2の減算オフセット処理は、第1の減算
オフセット処理を実施したのち、この処理を実施したカ
ウント領域313'(αr+1)からみて時間的にさらに
後方側に位置する全てのカウント領域313'(αr
(2〜x))に対して、同等の減算オフセット処理(−
1減算処理)を継続的に実施する減算オフセット処理で
ある。
【0176】第1の減算オフセット処理を実施するため
には、中間データ313’において、互いに隣接する不
連続カウント領域313'(αr)、313'(αr+1)
を選択的に抽出する処理と、互いに隣接する不連続カウ
ント領域313'(αr)、313'(αr+1)におい
て、時間的に前段に位置するカウント領域313'
(αr)と後段に位置するカウント領域313'(αr
1)とを識別する処理とが必要となる。
【0177】そのため、実施の形態4では、第1〜第5
の遅延パターンを認識するパターン認識回路325を設
けるとともに、オフセットデータB41〜B45を有する
連続性付加オフセットテーブルB4を必要とした。
【0178】本実施形態では、このような構成をできる
限り省略したうえでタイムコードの変換を実現したもの
であり、その分、構成を簡略化することができる。本実
施形態のタイムコード演算装置では、そのために、次の
ようにしている。
【0179】すなわち、連続性変換回路326Bでは、
上述した第1、第2の減算オフセット処理のうち、第1
の減算オフセット処理を実施することなく、第2の減算
オフセット処理だけを実施するように構成されており、
さらには、そのために、第2の減算オフセット処理実施
用の連続性付加オフセットテーブルB5を連続性変換回
路326Bに格納する。
【0180】実施の形態4では、第1の減算オフセット
処理と第2の減算オフセット処理とを同時に実施するた
めに、オフセットデータB41〜B45からなる連続性付
加オフセットテーブルB4を連続性変換回路326Aに
格納していた。これに対して、本実施形態では、第2の
減算オフセット処理を実施するために、図35に示すよ
うに、1パターンのオフセットデータB51並びに1パ
ターンのオフセット値群B51(M)からなる連続性付加オ
フセットテーブルB5を連続性変換回路326Bに格納
する。これにより、テーブルデータ量を削減するととも
に、演算処理の高速化を実現する。
【0181】次に、連続性付加オフセットテーブルB5
を用いた連続性変換回路326Bの連続性変換処理を、
図36〜図40を参照して説明する。図36〜図40
は、連続性変換処理の変換過程を示す図である。
【0182】中間データ313'においては、前述した
第1〜第5の遅延パターンごとに互いに異なる5つの基
本出力パターン1〜5が存在する。これに対して図36
〜図40は、各パターン1〜5を取る中間データ31
3'それぞれの変換過程を示している。
【0183】連続性変換回路326Bにおいては、中間
データ313'に対して、その出力パターンに関係な
く、中間データ313'の各カウント値に対して、オフ
セットテーブルB5に記憶しているオフセットデータB
1(具体的にはオフセット値群B51(M))を、そのカ
ウント値に対応して一律に減算することで、一次変換値
315を生成する。
【0184】ここで、連続性付加オフセットテーブルB
5に記憶しているオフセットデータB51は、上述した
第2の減算オフセット処理を実施するためのデータであ
って、中間データ313'に連続性を付加する処理には
対応していない。そのため、生成された一次変換値31
5には、中間データ313'に付随している不連続性を
残存させたデータ形態とならざるを得ない。そこで、連
続性変換回路326Bでは、生成した一次変換値315
に対して、以下に説明する連続性変換処理を実施する。
【0185】連続性変換処理にあたっては、まず、実施
の形態2で説明したのと同等の基準設定処理を実施す
る。なお、以下の説明において用いる選定対象カウント
値、選定対象前段カウント値、変換確定値、変換対象カ
ウント値、及び変換対象前段カウント値の概念について
は、実施の形態2で説明したものと同様である。
【0186】選定対象カウント値において、以下に示す
条件1、2のいずれかを満たすものを、基準カウント値
と規定する。 条件1:選定対象カウント値が(23)である。 条件2:選定対象カウント値が(0)であり、かつ、選
定対象前段カウント値の変換確定値は(0)とならな
い。
【0187】基準カウント値を設定したのち、設定した
基準カウント値を基準して実施の形態2で説明したのと
同等の連続性変換処理を実施する。すなわち、変換対象
前段カウント値の変換確定値を基準にして変換対象カウ
ント値が時間的に後方(すなわち、カウントアップする
方向)に連続するように、変換対象カウント値を変換処
理する。
【0188】このような連続性変換処理を実施すること
で得られる変換確定値は、互いに連続したものとなり、
24フレーム/秒出力設定値313を構成する。
【0189】連続性変換回路326Bでは、生成した設
定値313を第2LTC信号出力回路328に出力す
る。第2LTC信号出力回路328では、入力した設定
値313を24フレーム/秒フレームパルス307の立
ち上がりタイミングで読み出すことで、24フレーム/
秒LTC出力信号314を生成して出力する。
【0190】実施の形態6 本実施形態は、24フレーム/秒方式の映像データ(ノ
ンドロップモード)を、30フレーム/秒方式(ノンド
ロップモード)の映像データに変換する際に用いられる
タイムコード演算装置であって同期ポイントを正時点
(各秒の00フレーム時点)に固定的に設定するのでは
なく、各時点(各秒)の任意のフレーム位置に設定した
状態でタイムコードを変換するタイムコード演算装置に
おいて、本発明を実施している。
【0191】本実施形態の基本的な構成は、実施の形態
1〜3と同様の構成を有しており、同一ないし同様の部
分には、同一の符号を付し、それらについての説明は省
略する。ただし、本実施形態における連続性変換回路の
構成については、実施の形態1〜3それぞれにおける連
続性変換回路226A、226B、226Cであればい
ずれの回路を用いても同様に構成することができる。そ
のため、以下の説明および図面(図41等)において
は、それらを総称して連続性変換回路226と記載す
る。なお、図41においては、パターン認識回路225
および1フィールド遅延2分周フレームパルス208に
ついては図示省略しているが、連続性変換回路226
を、実施の形態1〜3の連続性変換回路226A、22
6B、226Cから構成する場合には、パターン認識回
路225、および1フィールド遅延2分周フレームパル
ス208が必要となるのはいうまでもない。
【0192】本実施形態のタイムコード演算装置におい
ては、同期ポイント変換回路231を有することに特徴
がある。同期ポイント変換回路231は、同期ポイント
を正時点に固定した状態で連続性変換回路226から出
力される30フレーム/秒出力LTC設定値213を、
任意の同期ポイント(任意のフレーム位置)に対応した
同期調整設定値216に変換する働きをする。任意の同
期ポイントは、同期ポイント基準変換回路231に入力
される同期ポイント時間情報233により設定される。
【0193】次に、同期ポイント基準変換回路231に
よる同期ポイント変換操作について説明する。
【0194】本実施の形態においては、任意のフレーム
位置に同期ポイントを設定することを次のように規定す
る。すなわち、中間データ213'のカウント領域(フ
レーム位置)と、30フレーム/秒出力LTC設定値2
13のカウント領域(フレーム位置)とを照合して、互
いに同期させたいカウント値(フレーム位置)どうしの
出力タイミングが見かけ上一致するように、設定値21
3に対してオフセットをかけることをいう。以下、この
オフセットを同期調整オフセットという。
【0195】以下、同期調整オフセット処理について、
図42〜図50を参照してさらに詳細に説明する。な
お、前述したように、中間データ213'には、遅延パ
ターン等によりその不連続性に1(a)、1(b)、2
(a)、…4(b)という計8パターン(図10〜図1
7等参照)が存在する。これらの不連続性パターンに対
しては、同一の同期調整オフセット処理により、任意の
フレーム位置(カウント値)に同期ポイントを設定する
ことができる。そのため、以下の説明では、不連続性パ
ターンの中の一つである1(a)の不連続性パターン
(図10参照)を例にして同期調整オフセット処理を説
明するが、1(a)以外の不連続性パターンにおいても
同様の同期調整オフセット処理を実施できるのはいうま
でもない。
【0196】中間データ213'と30フレーム/秒出
力LTC設定値213との同期パターンには、図42に
示すように、00,01フレームが同期する図42
(a)パターンと、02〜05フレームが同期する図4
2(b)パターンと、06〜09フレームが同期する図
42(c)パターンと、10〜13フレームが同期する
図42(d)パターンと、14〜17フレームが同期す
る図42(e)パターンと、18〜21フレームが同期
する図42(f)パターンと、22,23フレームが同
期する図42(g)パターンとがある。
【0197】これらの同期パターンにおいては、中間デ
ータ213'に対して設定値213が時間軸のマイナス
方向にシフトしている。そのシフト量は、図42(a)
パターンでは0であり、図42(b)パターンでは−1
であり、図42(c)パターンでは−2であり、図42
(d)パターンでは−3であり、図42(e)パターン
では−4であり、図42(f)パターンでは−5であ
り、図42(g)パターンでは−6となっている。
【0198】そのため、同期ポイントのフレーム位置情
報に基づいてシフト量を設定すれば、任意の同期ポイン
ト(フレーム位置)において、中間データ213'に対
して、同期調整設定値216を略フレーム単位で同期を
合わせることができる。
【0199】上記したシフト量を同期調整オフセットと
して設定したのが図43に示す同期調整オフセットテー
ブルC1である。同期ポイント基準変換回路231で
は、同期ポイント時間情報233が入力されると、情報
233のフレーム位置情報に基づき、次のような同期調
整オフセット処理を実施する。
【0200】フレーム位置情報が00,01の場合に
は、オフセット量(+0)を設定して、図44に示す同
期調整オフセット処理を実施する。この場合、オフセッ
ト量(+0)であるために、実質的に同期調整オフセッ
ト処理は実施されない。フレーム位置情報が02〜05
の場合には、オフセット量(−1)を設定して、図45
に示す同期調整オフセット処理を実施する。フレーム位
置情報が06〜09の場合には、オフセット量(−2)
を設定して、図46に示す同期調整オフセット処理を実
施する。フレーム位置情報が10〜13の場合には、オ
フセット量(−3)を設定して、図47に示す同期調整
オフセット処理を実施する。フレーム位置情報が14〜
17の場合には、オフセット量(−4)を設定して、図
48に示す同期調整オフセット処理を実施する。フレー
ム位置情報が18〜21の場合には、オフセット量(−
5)を設定して、図49に示す同期調整オフセット処理
を実施する。フレーム位置情報が22,23の場合に
は、オフセット量(−6)を設定して、図50に示す同
期調整オフセット処理を実施する。
【0201】同期ポイント基準変換回路231では、上
述した同期ポイント基準変換処理を実施することで生成
する同期調整設定値216を、第2LTC信号出力回路
228に出力する。第2LTC信号出力回路228で
は、入力される同期調整設定値216を30フレーム/
秒LTC出力信号214として出力する。
【0202】実施の形態7 本実施形態は、30フレーム/秒方式の映像データ(ノ
ンドロップモード)を、24フレーム/秒方式(ノンド
ロップモード)の映像データに変換する際に用いられる
タイムコード演算装置であって同期ポイントを正時点
(各秒の00フレーム時点)に固定的に設定するのでは
なく、各時点(各秒)の任意のフレーム位置に設定した
状態でタイムコードを変換するタイムコード演算装置に
おいて、本発明を実施している。
【0203】本実施形態の基本的な構成は、実施の形態
4、5と同様の構成を有しており、同一ないし同様の部
分には、同一の符号を付し、それらについての説明は省
略する。ただし、本実施形態における連続性変換回路の
構成については、実施の形態4、5それぞれにおける連
続性変換回路326A、326Bであればいずれの回路
を用いても同様に構成することができる。そのため、以
下の説明および図面(図51等)においては、それらを
総称して連続性変換回路326と記載する。なお、図5
1においては、パターン認識回路325については図示
省略しているが、連続性変換回路326を、実施の形態
4の連続性変換回路326Aから構成する場合には、パ
ターン認識回路325が必要となるのはいうまでもな
い。
【0204】本実施形態のタイムコード演算装置におい
ては、同期ポイント変換回路331を有することに特徴
がある。同期ポイント変換回路331は、同期ポイント
を正時点に固定した状態で連続性変換回路326から出
力される24フレーム/秒出力LTC設定値313を、
任意の同期ポイント(任意のフレーム位置)に対応した
24フレーム/秒同期調整設定値316に変換する働き
をする。任意の同期ポイントは、同期ポイント基準変換
回路331に入力される同期ポイント時間情報333に
より設定される。
【0205】次に、同期ポイント基準変換回路331に
よる同期ポイント変換操作について説明する。
【0206】本実施の形態においては、任意のフレーム
位置に同期ポイントを設定することを次のように規定し
ている。すなわち、中間データ313'のカウント値
(フレーム位置)と、24フレーム/秒出力LTC設定
値313のカウント値(フレーム位置)とを照合して、
互いに同期させたいカウント値(フレーム位置)どうし
の出力タイミングが見かけ上一致するように、設定値3
13に対してオフセット(同期調整オフセット)をかけ
ることをいう。
【0207】以下、同期調整オフセット処理について、
図52〜図58を参照してさらに詳細に説明する。な
お、前述したように、中間データ313'には、遅延パ
ターン等によりその不連続性に5パターン(図36〜図
40参照)が存在する。これらの不連続性パターンに対
しては、同一の同期調整オフセット処理により、任意の
フレーム位置(カウント値)に同期ポイントを設定する
ことができる。そのため、以下の説明では、不連続性パ
ターンの中の一つである1の不連続性パターン1(図3
6参照)を例にして同期調整オフセット処理を説明する
が、パターン1以外の不連続性パターンにおいても同様
の同期調整オフセット処理を実施できるのはいうまでも
ない。
【0208】中間データ313'と24フレーム/秒出
力LTC設定値313との同期パターンには、図52に
示すように、00〜02フレームが同期する図52
(a)のパターンと、04〜07フレームが同期する図
52(b)パターンと、09〜12フレームが同期する
図52(c)パターンと、14〜17フレームが同期す
る図52(d)パターンと、19〜22フレームが同期
する図52(e)パターンとがある。
【0209】これらの同期パターンにおいては、中間デ
ータ313'に対して設定値313が時間軸のプラス方
向にシフトしている。そのシフト量は、図52(a)パ
ターンでは0であり、図52(b)パターンでは+1で
あり、図52(c)パターンでは+2であり、図52
(d)パターンでは+3であり、図52(e)パターン
では+4となっている。
【0210】そのため、同期ポイントのフレーム位置情
報に基づいてシフト量を設定すれば、任意の同期ポイン
ト(フレーム位置)において、中間データ313'に対
して、24フレーム/秒同期調整設定値316を略フレ
ーム単位で同期を合わせることができる。
【0211】上記したシフト量を同期調整オフセットと
して設定したのが図53に示す同期調整オフセットテー
ブルC2である。同期ポイント基準変換回路331で
は、同期ポイント時間情報333が入力されると、情報
333のフレーム位置情報に基づき、次のような同期調
整オフセット処理を実施する。
【0212】フレーム位置情報が00〜03の場合に
は、オフセット量(+0)を設定して、図54に示す同
期調整オフセット処理を実施する。この場合、オフセッ
ト量(+0)であるために、実質的に同期調整オフセッ
ト処理は実施されない。フレーム位置情報が04〜08
の場合には、オフセット量(+1)を設定して、図55
に示す同期調整オフセット処理を実施する。フレーム位
置情報が09〜13の場合には、オフセット量(+2)
を設定して、図56に示す同期調整オフセット処理を実
施する。フレーム位置情報が14〜18の場合には、オ
フセット量(+3)を設定して、図57に示す同期調整
オフセット処理を実施する。フレーム位置情報が19〜
23の場合には、オフセット量(+4)を設定して、図
58に示す同期調整オフセット処理を実施する。
【0213】同期ポイント基準変換回路331では、上
述した同期ポイント基準変換処理を施することで生成す
る24フレーム/秒同期調整設定値316を、第2LT
C信号出力回路328に出力する。第2LTC信号出力
回路328では、入力される24フレーム/秒同期調整
設定値316を24フレーム/秒LTC出力信号314
として出力する。
【0214】実施の形態8 図59〜図61を参照して本発明の実施の形態8を説明
する。実施の形態8は、24フレーム/秒方式のタイム
コード(ノンドロップモード)を、30フレーム/秒方
式(ドロップモード)のタイムコードに変換することが
できるタイムコード演算装置である。
【0215】本実施形態の基本的な構成は、実施の形態
6と同様の構成を有しており、同一ないし同様の部分に
は、同一の符号を付し、それらについての説明は省略す
る。
【0216】本実施形態のタイムコード演算装置におい
ては、ドロップモード変換回路234を有することに特
徴がある。ドロップモード変換回路234は、同期ポイ
ント基準変換回路231と第2LTC信号出力回路22
8との間に設けられており、ノンドロップモードのデー
タである同期調整設定値216をドロップモードのデー
タであるドロップ・同期調整設定値221に変換する。
【0217】次に、ドロップモード変換回路234の構
成およびその動作について、図60、図61を参照して
説明する。ドロップモード変換回路234は、第1の総
カウント領域数算出回路235と、第2の総カウント領
域数算出回路236と、差分TC値算出回路237と、
演算回路238と、スイッチング回路239とを備えて
いる。
【0218】第1の総カウント領域数算出回路235
は、同期調整設定値216が入力されると、その情報2
16で規定されるタイムコード情報の総カウント領域数
情報(30フレーム/秒フォーマットにおける総フレー
ム数情報)を換算することで、第1の総カウント領域数
情報217を生成する。
【0219】第2の総カウント領域数算出回路236
は、同期ポイント時間情報233が入力されると、その
情報233で規定されるタイムコード情報を、24フレ
ーム/秒フォーマットにおける総カウント領域数情報
(総フレーム数情報に相当する)に換算することで、第
2の総カウント領域数情報218を生成する。
【0220】差分TC値算出回路237は、第1の総カ
ウント領域数情報217と第2の総カウント領域数情報
218との差分を算出したのち、その差分カウント領域
数(差分フレーム数情報に相当する)を時間情報に換算
することで差分時間情報219を生成する。また、差分
TC値算出回路237は、前記差分が同期ポイントに対
して時間的に前方側に位置する時点であるのか、後方側
に位置する時点であるのかを示す加減算情報220を生
成する。
【0221】演算回路238では、差分時間情報219
と加減算情報220と同期ポイント時間情報233とに
基づいて公知のタイムコード演算装置(例えば、特開2
000−316138)を用いて単純に演算すること
で、ドロップモードのデータであるドロップ・同期調整
設定値221に変換する。ここで、ドロップ・同期調整
設定値221は、同期ポイント時間情報233で規定さ
れる時点において、同期調整設定値216に対して同期
が取れるように、その時間的位置が調整される。
【0222】スイッチング回路239は、出力LTCD
F情報222に基づいて、同期調整設定値216と、ド
ロップ・同期調整設定値221とを選択して第2のLT
C出力回路228に向けて出力する。
【0223】出力LTCDF情報222は第2のLTC
出力回路228から出力する30フレーム/秒出力信号
214の出力形態が、ドロップモードであるのかノンド
ロップモードであるのかを示す情報である。
【0224】以下、ドロップモード変換回路234の動
作を、図61の信号出力形態図を用いてさらに詳細に説
明する。図61は、30フレーム/秒フォーマットにお
いて同期ポイントを[10(時):09(分):00
(秒):02(フレーム)]とした場合において、ノン
ドロップモードタイムコードであるt4[11(時):
09(分):00(秒):02(フレーム)]やt3
[10(時):08(分):59(秒):02(フレー
ム)]を、ドロップモード時間に変換する形態を示す図
である。
【0225】このような変換動作は、言い換えれば、ノ
ンドロップ時間とドロップ時間とを比較して、同期ポイ
ントにおいて、両時間が完全に同期するように、ドロッ
プ時間を、ノンドロップ時間に対して調整する動作であ
る。
【0226】まず、第1の総カウント領域数算出回路2
35において、ノンドロップ情報である同期調整設定値
216(t4ort3)の総カウント領域数(総フレーム
数)が算出される。t4[11(時):09(分):0
0(秒):02(フレーム)]の場合には、12042
02というカウント領域数が算出される。また、t3
[10(時):08(分):59(秒):02(フレー
ム)]の場合には、1096172というカウント領域
数が算出される。
【0227】一方、第2の総カウント領域数算出回路2
36では、ノンドロップ情報である同期ポイント時間情
報233の総カウント領域数(総フレーム数)が算出さ
れる。同期ポイント[10(時):09(分):00
(秒):02(フレーム)]の場合には、109620
2カウント領域数(フレーム数)が算出される。
【0228】差分TC値算出回路237では、入力され
る第1の総カウント領域数情報217と第2の総カウン
ト領域数情報218とに基づいて、まず、同期調整設定
値216と同期ポイント時間情報233との間のカウン
ト領域数の差(フレーム数の差)を算出する。同期調整
設定値216がt4の場合には、1204202−10
96202=108000が算出される。一方、同期調
整設定値216がt3の場合には、1096202−1
096172=30が算出される。カウント領域数の差
を算出したのち、差分TC値算出回路237ではさら
に、算出したカウント領域数の差をノンドロップモード
の30フレーム/秒フォーマットにおける時間情報に換
算することで差分時間情報219を生成する。
【0229】t4の場合(108000フレーム差)に
おいては、差分時間情報219は、01(時):00
(分):00(秒):00(フレーム)となる。t3の
場合(30フレーム差)においては、差分時間情報21
9は、00(時):00(分):1(秒):00(フレ
ーム)となる。
【0230】さらには、差分TC値算出回路237で
は、このようにして算出した差分時間情報219が+の
時間情報であるか、−の時間情報であるかに基づいて、
加減算情報220を生成する。すなわち、算出した時間
情報が+の場合(具体的には同期調整設定値216>同
期ポイント時間情報233の場合)には、加減算情報
(加算)220が生成され、−の場合(具体的には同期
調整設定値216<同期ポイント時間情報233の場
合)には、加減算情報(減算)220が生成される。
【0231】加減算情報(加算)220は、同期ポイン
トに対して同期調整設定値216が時間的に後方側にあ
ることを意味している。反対に、加減算情報(減算)2
20は、同期ポイントに対して同期調整設定値216が
時間的に前方側にあることを意味している。
【0232】以上が、差分TC値算出回路237による
差分時間情報219と加減算情報220との生成方法の
概略である。以下、さらに詳しく差分時間情報219、
加減算情報220の生成方法を述べる。
【0233】差分TC値算出回路237では、第1の総
カウント領域数情報217(同期調整設定値216)と
第2の総カウント領域数情報218(同期ポイント時間
情報233)との相対位置関係に基づいて次のようにし
て差分時間情報219を生成する。第1の総カウント領域数情報217>第2の総カウント
領域数情報218であり、かつ、その差が12時間以内
である場合 この場合には、カウント領域数の差分[第1の総カウン
ト領域数情報217−第2の総カウント領域数情報21
8]を算出したのち、そのカウント領域数の差分をノン
ドロップモードにおける30フレーム/秒フォーマット
でのタイムコード情報に換算することで差分時間情報2
19を生成する。さらには、加減算情報(加算)220
を生成する。第1の総カウント領域数情報217>第2の総カウント
領域数情報218であり、かつ、その差が12時間以上
である場合 この場合には、カウント領域数の差分[(第2の総カウ
ント領域数情報218+24時間分のカウント領域数)
−第1の総カウント領域数情報217]を算出したの
ち、そのカウント領域数の差分をノンドロップモードに
おける30フレーム/秒フォーマットでのタイムコード
情報に換算することで差分時間情報219を生成する。
さらには、加減算情報(減算)220を生成する。な
お、24時間分のカウント領域数(フレーム数)とは、
この例の場合、ノンドロップ30フレーム/秒フォーマ
ットにおける24時間分のカウント領域数(フレーム
数)を示し、具体的には、2592000カウント領域
数(フレーム数)となる。第1の総カウント領域数情報217<第2の総カウント
領域数情報218であり、かつ、その差が12時間以内
である場合 この場合には、カウント領域数の差分[第2の総カウン
ト領域数情報218−第1の総カウント領域数情報21
7]を算出したのち、そのカウント領域数の差分をノン
ドロップモードにおける30フレーム/秒フォーマット
でのタイムコード情報に換算することで差分時間情報2
19を生成する。さらには、加減算情報(減算)220
を生成する。第1の総カウント領域数情報217<第2の総カウント
領域数情報218であり、かつ、その差が12時間以上
である場合 この場合には、カウント領域数の差分[(第1の総カウ
ント領域数情報217+24時間分のカウント領域数)
−第2の総カウント領域数情報218]を算出したの
ち、そのカウント領域数の差分をノンドロップモードに
おける30フレーム/秒フォーマットでのタイムコード
情報に換算することで差分時間情報219を生成する。
さらには、加減算情報(加算)220を生成する。第1の総カウント領域数情報217=第2の総カウント
領域数情報218である場合 この場合には、差分(00:00:00)からなる差分
時間情報219と、加減算情報(加算)220とを生成
する。
【0234】以上のような処理を行うのは、次のような
理由によっている。同期調整設定値216と同期ポイン
ト時間情報233との間の時間軸上での相対位置関係
は、同日内の相対位置関係である場合と、日付変更時点
[24(時):00(分):00(秒):00(フレー
ム)]を挟んで位置する相対位置関係である場合とがあ
る。これに対して、タイムコードは、24時間のサイク
ルで繰り返すコードデータであって日付の更新を記録す
ることができない。そのため、同日内の相対位置関係で
ある場合には特に問題は生じないが、日付変更時点[2
4(時):00(分):00(秒):00(フレー
ム)]を挟んで設定値216と時間情報233とが位置
する位置関係である場合においては、両者の時間軸上で
の相対位置関係が逆になってしまう。しかしながら、そ
うすると、正確な差分時間情報219を生成することが
できなくなる。
【0235】これに対して、現在使われている磁気記録
テープを主とする記録媒体においては、12時間以上の
記録容量を有するものは存在しない。このことに着目し
て、本実施形態では、同期調整設定値216と同期ポイ
ント時間情報233との間に12時間以上の時間差が存
在する場合には、両者が日付変更時点[24(時):0
0(分):00(秒):00(フレーム)]を挟んで向
かい合う相対位置関係になっていると判断する。そし
て、そのような判断に基づいて、第1の総カウント領域
数情報217ないしは第2の総カウント領域数情報21
8に対して、24時間分のカウント領域数(フレーム
数)を加算したうえで、上述したカウント領域数の差分
の計算およびタイムコード情報への換算処理を行う。こ
れにより、設定値216と時間情報233との時間軸上
での相対位置関係を矯正して、正確な差分時間情報21
9の生成を実現する。
【0236】演算回路238では、このようにして算出
した差分時間情報219と加減算情報220とに基づい
て、ドロップ・同期調整設定値221を生成する。具体
的にいえば、同期ポイント時間情報233で規定された
同期ポイントに対して、ノンドロップ30フレーム/秒
フォーマットで規定された差分時間情報219だけ時間
が経過する、もしくは遡るとタイムコードはどのような
値となるかを、計算により求める。
【0237】例えば、 ・同期調整設定値216が[11(時間):09
(分):00(秒):02(フレーム)]であり、 ・差分時間情報219が[01(時):00(分):0
0(秒):00(フレーム)]であり、 ・加減算情報(加算)220である、という条件を満た
す時間t4の場合には、ドロップ・同期調整設定値22
1は、[11(時間):09(分):03(秒):20
(フレーム)]となる。
【0238】同様に、 ・同期調整設定値216が[10(時間):08
(分):59(秒):02(フレーム)]であり、 ・差分時間情報219が[00(時):01(分):0
1(秒):00(フレーム)]であり、 ・加減算情報(減算)220となる、という条件を満た
す時間t3の場合には、ドロップ・同期調整設定値22
1は、[10(時):08(分):59(秒):00
(フレーム)]となる。
【0239】なお、演算回路238における演算方法
は、公知のものであるので詳細に説明しない。
【0240】スイッチング回路239は、入力されるド
ロップ・同期調整設定値221と、同期調整設定値21
6とを、出力LTCDF情報222に基づいて切り換え
て、第2のLTC出力回路228に出力する。具体的に
いえば、出力LTCDF情報222がドロップモードを
示す場合には、ドロップ・同期調整設定値221を選択
して第2のLTC出力回路228に出力する。反対に、
出力LTCDF情報222がノンドロップモードを示す
場合には、同期調整設定値216を選択して第2のLT
C出力回路228に出力する。
【0241】実施の形態9 図62、図63を参照して本発明の実施の形態9を説明
する。実施の形態9は、30フレーム/秒方式のタイム
コード(ドロップモード)を、24フレーム/秒方式の
タイムコードに変換することができるタイムコード演算
装置である。
【0242】本実施形態の基本的な構成は、実施の形態
7と同様の構成を有しており、同一ないし同様の部分に
は、同一の符号を付し、それらについての説明は省略す
る。
【0243】本実施形態のタイムコード演算装置におい
ては、ドロップモード変換回路334を有することに特
徴がある。ドロップモード変換回路334は、中間デー
タ生成回路324の入力側に設けられており、ドロップ
モードのデータである30フレーム/秒出力LTC設定
値310'が入力された場合において、ノンドロップモ
ードのデータである30フレーム/秒同期調整値317
に変換して中間データ生成回路324に出力する。反対
にノンドロップモードのデータである30フレーム/秒
出力LTC設定値310が入力された場合においては、
ドロップモード変換回路334は、設定値310を変換
することなくそのままの状態で中間データ生成回路32
4に出力する。
【0244】ドロップモード変換回路334の構成およ
びその動作は基本的には、実施の形態8におけるドロッ
プモード変換回路234と同様である。すなわち、ドロ
ップモード変換回路334は、第1の総カウント領域数
算出回路335と、第2の総カウント領域数算出回路3
36と、差分TC値算出回路337と、演算回路338
と、スイッチング回路339とを備えている。
【0245】第1の総カウント領域数算出回路335
は、30フレーム/秒出力LTC設定値310'が入力
されると、その設定値310'で規定されるタイムコー
ド情報の総カウント領域数情報(ドロップモードの30
フレーム/秒フォーマット)を換算することで、第1の
総カウント領域数情報317を生成する。
【0246】第2の総カウント領域数算出回路336
は、同期ポイント時間情報333が入力されると、その
情報333で規定されるタイムコード情報を、ドロップ
モードの30フレーム/秒フォーマットにおける総カウ
ント領域数情報(総フレーム数情報)に換算すること
で、第2の総カウント領域数情報318を生成する。
【0247】差分TC値算出回路337は、第1の総カ
ウント領域数情報317と第2の総カウント領域数情報
318との差分(フレーム数)を算出したのち、その差
分(フレーム数)を時間情報に換算することで差分時間
情報319を生成する。また、差分TC値算出回路33
7は、前記差分が同期ポイントに対して時間的に前方側
に位置する時点であるのか、後方側に位置する時点であ
るのかを示す加減算情報320を生成する。
【0248】演算回路238では、差分時間情報319
(ノンドロップの時間情報)と加減算情報320と同期
ポイント時間情報333とに基づいて、ドロップモード
である30フレーム/秒出力LTC設定値310'を、
ノンドロップモードのデータである30フレーム/秒同
期調整設定値317に変換する。ここで、30フレーム
/秒同期調整設定値317は、同期ポイント時間情報3
33で規定される時点において、24フレーム/秒同期
調整設定値316に対して同期が取れるように、その時
間的位置が調整される。
【0249】スイッチング回路339は、入力される3
0フレーム/秒同期調整設定値317と、ノンドロップ
モードの30フレーム/秒出力LTC設定値310と
を、30フレーム/秒出力LTCDF情報336に基づ
いて切り換えて、中間データ生成回路324に向けて出
力する。具体的にいえば、30フレーム/秒出力LTC
DF情報336がドロップモードを示す場合には、30
フレーム/秒同期調整設定値317を選択して中間デー
タ生成回路324に出力する。反対に、30フレーム/
秒出力LTCDF情報336がノンドロップモードを示
す場合には、ノンドロップモードの30フレーム/秒出
力LTC設定値310を選択して中間データ生成回路3
24に出力する。
【0250】中間データ生成回路324では、入力され
る30フレーム/秒同期調整設定値317、もしくは3
0フレーム/秒出力LTC設定値310を基にして、2
4フレーム/秒変換用データ311を生成するのである
が、その方法については、前述した各実施の形態におい
て詳述しているので、ここでは説明を省略する。
【0251】実施の形態10 図64〜図66を参照して本発明の実施の形態10を説
明する。実施の形態10は、24フレーム/秒方式のタ
イムコードを、25フレーム/秒方式のタイムコードに
変換するタイムコード演算装置である。
【0252】本実施形態のタイムコード演算装置は、第
1の総カウント領域数算出回路435と、第2の総カウ
ント領域数算出回路436と、差分TC値算出回路43
7と、演算回路438とを備えている。
【0253】第1の総カウント領域数算出回路435
は、24フレーム/秒時間情報401が入力されると、
その情報401で規定されるタイムコード情報の総カウ
ント領域数情報(24フレーム/秒フォーマット)を換
算することで、第1の総カウント領域数情報417を生
成する。
【0254】第2の総カウント領域数算出回路436
は、同期ポイント時間情報433が入力されると、その
情報433を24フレーム/秒フォーマットと見なした
うえで、その情報433で規定されるタイムコード情報
を、24フレーム/秒フォーマットにおける総カウント
領域数情報(総フレーム数情報)に換算することで、第
2の総カウント領域数情報418を生成する。
【0255】差分TC値算出回路437は、第1の総カ
ウント領域数情報417と第2の総カウント領域数情報
418との差分を算出したのち、そのカウント領域数の
差分(フレーム数の差分)を、25フレーム/秒フォー
マットにおけるタイムコード情報に換算することで差分
時間情報419を生成する。また、差分TC値算出回路
437は、前記差分が同期ポイントに対して時間的に前
方側に位置する時点にあるのか、後方側に位置する時点
にあるのかを示す加減算情報420を生成する。
【0256】演算回路438では、差分時間情報419
と加減算情報420と同期ポイント時間情報433とに
基づいて、24フレーム/秒時間情報401を、25フ
レーム/秒時間情報421に変換する。このような変換
処理を実施するに際して、演算回路438は、同期ポイ
ント時間情報433を25フレーム/秒フォーマットと
見なして演算する。
【0257】また、25フレーム/秒時間情報421
は、同期ポイント時間情報433で規定される時点にお
いて、24フレーム/秒時間情報401に対して同期が
取れるように、演算回路438においてその時間的位置
が調整される。
【0258】以下、本実施形態のタイムコード演算装置
の動作を、図65のタイムチャートと、図66の信号出
力形態図とを用いてさらに詳細に説明する。
【0259】24フレーム/秒フォーマットのタイムコ
ードを25フレーム/秒フォーマットのタイムコードに
変換する処理は、図65に示すように行われる。すなわ
ち、24フレーム/秒フォーマットにおけるタイムコー
ドを、単に25フレーム/秒フォーマットのタイムコー
ドとして読み出していくという動作を実施することで上
述したタイムコード変換処理が実施される。
【0260】この場合、両フォーマットには、1フレー
ム/秒というフレーム差が存在するために、変換後の2
5フレーム/秒フォーマットのタイムコードと、変換前
の24フレーム/秒フォーマットのタイムコードとを比
較した場合には、タイムコード上の時間が進行すればす
る程、両タイムコードの時間差が大きくなる。24フレ
ーム/秒フォーマットのタイムコードに対する25フレ
ーム/秒フォーマットのタイムコードの時間差は1秒毎
に1フレームずつ増加することになる。
【0261】図65に示す例では、同期ポイントを[1
0(時):10(分):00(秒):00(フレー
ム)]とした状態で、24フレーム/秒フォーマットの
タイムコードを25フレーム/秒フォーマットのタイム
コードに変換すると、次のような時間差が生じることを
示している。
【0262】すなわち、24フレーム/秒フォーマット
のタイムコードで同期ポイントから1秒経過する時点
[10(時):10(分):01(秒):00(フレー
ム)]は、25フレーム/秒フォーマットのタイムコー
ドに変換すると、[10(時):10(分):00
(秒):24(フレーム)]となり、変換前後で、25
フレーム/秒フォーマットにして1フレーム分の時間差
が生じている。
【0263】同様に、24フレーム/秒フォーマットの
タイムコードで同期ポイントから2秒経過する時点[1
0(時):10(分):02(秒):00(フレー
ム)]は、25フレーム/秒フォーマットのタイムコー
ドに変換すると、[10(時):10(分):01
(秒):23(フレーム)]となり、変換前後で、25
フレーム/秒フォーマットにして2フレーム分の時間差
が生じている。
【0264】このような時間差は次のような処理により
算定することができる。すなわち、24フレーム/秒フ
ォーマット上の各時点と同期ポイントとの間の差分カウ
ント数領域数を算出したうえで、その差分カウント領域
数を、25フレーム/秒フォーマットで換算すること
で、上記時間差を算定することができる。
【0265】このことから、同期ポイントにおいて、2
4フレーム/秒フォーマットのタイムコードと25フレ
ーム/秒フォーマットのタイムコードとが同期するよう
にするためには、変換により生成する25フレーム/秒
フォーマットのタイムコードを、同期ポイントとの時間
差分だけずらせればよい。
【0266】例えば、[10(時):10(分):02
(秒):00(フレーム)]を示す24フレーム/秒フ
ォーマットのタイムコードを、25フレーム/秒フォー
マットのタイムコードに変換する際において、同期ポイ
ント[10(時):10(分):00(秒):00(フ
レーム)]で両タイムコードが同期するようにするため
には、生成する25フレーム/秒フォーマットのタイム
コードを[10(時):10(分):01(秒):23
(フレーム)]にずらせて設定すればよい。
【0267】本実施形態では、上述したタイムコード変
換処理を、24フレーム/秒時間情報401と同期ポイ
ント時間情報433との間の総フレームの差分を計算
し、その計算結果に基づいて実施する。以下、さらに詳
細に説明する。なお、以下の説明では、24フレーム/
秒時間情報401と同期ポイント時間情報433との間
の総カウント領域数の差分を同期ポイントへの差分カウ
ント領域数(略して差分カウント領域数)と称する。
【0268】図65に示すように、同期ポイントを[1
0(時):10(分):00(秒):00(フレー
ム)]とした場合、24フレーム/秒時間情報401が
[10(時):10(分):02(秒):00(フレー
ム)]となった時点では、差分カウント領域数は+48
となる。そして、差分カウント領域数(+48)に対応
する25フレーム/秒時間情報421上のタイムコード
は[10(時):10(分):01(秒):23(フレ
ーム)]となる。
【0269】このように、同期ポイントを設定した24
フレーム/秒時間情報401と25フレーム/秒時間情
報421とは、差分カウント領域数(差分フレーム数)
というパラメータを通じて各フレームが互いに一対一に
対応する。そのため、差分カウント領域数を算出するこ
とで、変換後のタイムコードである25フレーム/秒時
間情報421を算定することができる。
【0270】このようなタイムコード算定理論を踏まえ
て本実施形態では次のような処理を実施する。まず、差
分TC値算出回路437において、24フレーム/秒時
間情報401と同期ポイント時間情報433との間の総
カウント領域数の差(総フレーム数の差)を算出するこ
とで差分カウント領域数(差分フレーム数)を算出す
る。さらに差分TC値算出回路437では算出した差分
カウント領域数を差分時間情報419に換算する。差分
時間情報419とは、差分カウント領域数だけタイムコ
ードが進行した際における時点を変換後のフォーマット
である25フレーム/秒フォーマットで規定した差分時
間情報である。図65に示す例では、差分時間情報41
9は次のようになる。すなわち、24フレーム/秒フォ
ーマット上のタイムコードの時点[10(時):10
(分):02(秒):00(フレーム)]に対応する差
分時間情報419は、[00(時):00(分):01
(秒):23(フレーム)]となる。
【0271】つまり、24フレーム/秒フォーマット上
のタイムコードの時点[10(時):10(分):02
(秒):00(フレーム)]は、25フレーム/秒フォ
ーマットでは、同期ポイント[10(時):10
(分):00(秒):00(フレーム)]に対して、0
0(時):00(分):01(秒):23(フレーム)
だけタイムコードが進行した時点となる。
【0272】以上が、差分TC値算出回路437による
差分時間情報419と加減算情報420との生成方法の
概略である。以下、さらに詳しく差分時間情報419、
加減算情報420の生成方法を述べる。
【0273】差分TC値算出回路437では、第1の総
カウント領域数情報417(24フレーム/秒時間情報
401)と第2の総カウント領域数情報418(同期ポ
イント時間情報433)との相対位置関係に基づいて次
のようにして差分時間情報419を生成する。第1の総カウント領域数情報417>第2の総カウント
領域数情報418であり、かつ、その差が12時間以内
である場合 この場合には、カウント領域数の差分[第1の総カウン
ト領域数情報417−第2の総カウント領域数情報41
8]を算出したのち、その差分を25フレーム/秒フォ
ーマットにおける時間情報に換算することで差分時間情
報419を生成する。さらには、加減算情報(加算)4
20を生成する。第1の総カウント領域数情報417>第2の総カウント
領域数情報418であり、かつ、その差が12時間以上
である場合 この場合には、カウント領域数の差分[(第2の総カウ
ント領域数情報418+24時間分のカウント領域数)
−第1の総カウント領域数情報417]を算出したの
ち、その差分を25フレーム/秒フォーマットにおける
時間情報に換算することで差分時間情報419を生成す
る。さらには、加減算情報(減算)420を生成する。
なお、24時間分のカウント領域数(フレーム数)と
は、この例の場合、24フレーム/秒フォーマットにお
ける24時間分のカウント領域数(フレーム数)を示
し、具体的には、2073600カウント(フレーム)
となる。第1の総カウント領域数情報417<第2の総カウント
領域数情報418であり、かつ、その差が12時間以内
である場合 この場合には、カウント領域数の差分[第2の総カウン
ト領域数情報418−第1の総カウント領域数情報41
7]を算出したのち、その差分を25フレーム/秒フォ
ーマットにおける時間情報に換算することで差分時間情
報419を生成する。さらには、加減算情報(減算)4
20を生成する。第1の総カウント領域数情報417<第2の総カウント
領域数情報418であり、かつ、その差が12時間以上
である場合 この場合には、カウント領域数の差分[(第1の総カウ
ント領域数情報417+24時間分のカウント領域数)
−第2の総カウント領域数情報418]を算出したの
ち、その差分を25フレーム/秒フォーマットにおける
時間情報に換算することで差分時間情報419を生成す
る。さらには、加減算情報(加算)420を生成する。第1の総カウント領域数情報417=第2の総カウント
領域数情報418である場合 この場合には、差分(00:00:00)からなる差分
時間情報419と、加減算情報(加算)420とを生成
する。
【0274】以上のような処理を行うのは、次のような
理由によっている。24フレーム/秒時間情報401と
同期ポイント時間情報433との間の時間軸上での相対
位置関係は、同日内の相対位置関係である場合と、日付
変更時点[24(時):00(分):00(秒):00
(フレーム)]を挟んで位置する相対位置関係である場
合とがある。これに対して、タイムコードは、24時間
のサイクルで繰り返すコードデータであって日付の更新
を記録することができない。そのため、同日内の相対位
置関係である場合には特に問題は生じないが、日付変更
時点[24(時):00(分):00(秒):00(フ
レーム)]を挟んで24フレーム/秒時間情報401と
同期ポイント時間情報433とが位置する位置関係であ
る場合においては、両者の時間軸上での相対位置関係が
逆になってしまう。しかしながら、そうすると、正確な
差分時間情報419を生成することができなくなる。
【0275】これに対して、現在使われている磁気記録
テープを主とする記録媒体においては、12時間以上の
記録容量を有するものは存在しない。このことに着目し
て、本実施形態では、24フレーム/秒時間情報401
と同期ポイント時間情報433との間に12時間以上の
時間差が存在する場合には、両者が日付変更時点(24
(時):00:00)を挟んで向かい合う相対位置関係
になっていると判断する。そして、そのような判断に基
づいて、第1の総カウント領域数情報417ないしは第
2の総カウント領域数情報418に対して、24時間分
のカウント領域数(フレーム数)を加算したうえで、上
述したカウント領域数の差分(フレーム数の差分)の計
算およびタイムコード情報への換算処理を行う。これに
より、24フレーム/秒時間情報401と同期ポイント
時間情報433との時間軸上での相対位置関係を矯正し
て、正確な差分時間情報419の生成を実現する。
【0276】このようにして生成された差分時間情報4
19が、加減算情報420や同期ポイント時間情報43
3とともに入力された演算回路438では次のような操
作を実施する。すなわち、演算回路438では、同期ポ
イント時間情報433で規定された同期ポイントに対し
て、25フレーム/秒フォーマットで規定された差分時
間情報419だけ時間が経過する、もしくは遡るとタイ
ムコードはどのような値となるかを計算により求めるこ
とで、25フレーム/秒時間情報421を生成する。
【0277】なお、差分時間情報419がプラス(24
フレーム/秒時間情報401で規定された時点が同期ポ
イントより時間的に後である)場合には、加減算情報4
20が(加算)を示すことで、このような状況を演算回
路438に教示している。同様に、差分時間情報419
がマイナス(24フレーム/秒時間情報401で規定さ
れた時点が同期ポイントより時間的に前である)場合に
は、加減算情報420が(減算)を示すことで、このよ
うな状況を演算回路438に教示している。
【0278】演算回路438における具体的な演算方法
は、本発明の特徴ではなく公知のいずれの方法で実施し
てもよい。そのため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0279】以下、具体的な本実施形態のタイムコード
変換操作を、図66を参照してさらに詳細に説明する。
ここでは次の状態を例して説明する。すなわち、24フ
レーム/秒ファーマットにおいて、タイムコードが記録
開始時から12時間ちょうど経過した時点[12
(時):00(分):00(秒):00(フレーム)]
を同期ポイントにするという前提において、時点t1
[11(時):59(分):57(秒):22(フレー
ム)]を示す24フレーム/秒時間情報401や、時点
t2[13(時):00(分):00(秒):00(フ
レーム)]を示す24フレーム/秒時間情報401が、
どのようにして25フレーム/秒時間情報421に変換
されるかを例にして説明する。
【0280】まず、第1の総カウント領域数算出回路4
35において、24フレーム/秒時間情報401におけ
る総カウント領域数(第1の総カウント領域数情報41
7)が計算される。ここでは、[13(時):00
(分):00(秒):00(フレーム)]=11232
00(t2の場合)、[11(時):59(分):57
(秒):22(フレーム)]=1036750(t1の
場合)が第2の総カウント領域数情報418として算出
される。
【0281】一方、第2の総カウント領域数算出回路4
36において、同期ポイント時間情報433における総
カウント領域数(第2の総カウント領域数情報418)
が計算される。ここでは、[12(時):00(分):
00(秒):00(フレーム)]=1036800が第
1の総カウント領域数情報417として算出される。
【0282】差分TC値算出回路437では、まず、第
1の総カウント領域数情報417と第2の総カウント領
域数情報418とのカウント領域数の差分(フレーム数
の差分)を計算する。ここでは、1123200−10
36800=86400(t2の場合)、103680
0−1036750=50(t1の場合)がカウント領
域数の差分(フレーム数の差分)として算出される。
【0283】さらに、差分TC値算出回路437では、
算出したカウント領域数の差分を、25フレーム/秒フ
ォーマットにおける差分時間情報419として換算す
る。t2の場合には、[00(時):57(分):36
(秒):00(フレーム)]が差分時間情報419とし
て算出される。この場合、加減算情報420は(加算)
となる。t1の場合には、[00(時):00(分):
02(秒):00(フレーム)]が差分時間情報419
として算出される。この場合、加減算情報420は(減
算)となる。
【0284】演算回路438では、入力される差分時間
情報419および加減算情報420に基づいて、25フ
レーム/秒時間情報421を生成する。t2の場合に
は、[12(時):57(分):36(秒):00(フ
レーム)]が25フレーム/秒時間情報421として算
出される。t1の場合には、[11(時):59
(分):58(秒):00(フレーム)]が25フレー
ム/秒時間情報421として算出される。
【0285】実施の形態11 図67、図68、および図66を参照して本発明の実施
の形態11を説明する。実施の形態11は、25フレー
ム/秒方式のタイムコードを、24フレーム/秒方式の
タイムコードに変換するタイムコード演算装置である。
【0286】本実施形態のタイムコード演算装置は、第
1の総カウント領域数算出回路535と、第2の総カウ
ント領域数算出回路536と、差分TC値算出回路53
7と、演算回路538とを備えている。
【0287】第1の総カウント領域数算出回路535
は、25フレーム/秒時間情報501が入力されると、
その情報501で規定されるタイムコード情報の総カウ
ント領域数情報(25フレーム/秒フォーマット)を換
算することで、第1の総カウント領域数情報517を生
成する。
【0288】第2の総カウント領域数算出回路536
は、同期ポイント時間情報533が入力されると、その
情報533を25フレーム/秒フォーマットと見なすこ
とで規定されるタイムコード情報を、25フレーム/秒
フォーマットにおける総カウント領域数(総フレーム
数)情報に換算し、これにより第2の総カウント領域数
情報518を生成する。
【0289】差分TC値算出回路537は、第1の総カ
ウント領域数情報517と第2の総カウント領域数情報
518との差分を算出したのち、その差分カウント領域
数を、24フレーム/秒フォーマットにおけるタイムコ
ード情報に換算することで差分時間情報519を生成す
る。また、差分TC値算出回路537は、前記差分が同
期ポイントに対して時間的に前方側に位置する時点にあ
るのか、後方側に位置する時点にあるのかを示す加減算
情報520を生成する。
【0290】演算回路538では、差分時間情報519
と、加減算情報520と、24フレーム/秒フォーマッ
トと見なした同期ポイント時間情報533とに基づい
て、25フレーム/秒時間情報501を、24フレーム
/秒時間情報521に変換する。ここで、24フレーム
/秒時間情報521は、同期ポイント時間情報533で
規定される時点において、25フレーム/秒時間情報5
01に対して同期が取れるように、その時間的位置が調
整される。
【0291】以下、本実施形態のタイムコード演算装置
の動作を、図68のタイムチャートと、図66の信号出
力形態図とを用いてさらに詳細に説明する。
【0292】25フレーム/秒フォーマットのタイムコ
ードを24フレーム/秒フォーマットのタイムコードに
変換は、図68に示すように行われる。すなわち、25
フレーム/秒フォーマットにおけるタイムコードを、単
に24フレーム/秒フォーマットのタイムコードとして
読み出していくという動作を実施することで上述したタ
イムコード変換処理が実施される。
【0293】この場合、両フォーマットには、1フレー
ム/秒というフレーム差が存在するために、変換後の2
4フレーム/秒フォーマットのタイムコードと、変換前
の25フレーム/秒フォーマットのタイムコードとを比
較した場合には、タイムコード上の時間が同期ポイント
に対して進行すればする程、両タイムコードの時間差が
大きくなる。具体的には、25フレーム/秒フォーマッ
トのタイムコードに対する24フレーム/秒フォーマッ
トのタイムコードの時間差は1秒毎に1フレームずつ減
少することになる。
【0294】図68に示す例では、同期ポイントを[1
0(時):10(分):00(秒):00(フレー
ム)]とした状態で、25フレーム/秒フォーマットの
タイムコードを24フレーム/秒フォーマットのタイム
コードに変換すると、次のような時間差が生じることを
示している。
【0295】すなわち、25フレーム/秒フォーマット
のタイムコードで同期ポイントから1秒経過する時点
[10(時):10(分):01(秒):00(フレー
ム)]は、24フレーム/秒フォーマットのタイムコー
ドに変換すると、[10(時):10(分):01
(秒):01(フレーム)]となり、変換前後で、24
フレーム/秒フォーマットにして1フレーム分の時間差
が生じている。
【0296】同様に、25フレーム/秒フォーマットの
タイムコードで同期ポイントから2秒経過する時点[1
0(時):10(分):02(秒):00(フレー
ム)]は、24フレーム/秒フォーマットのタイムコー
ドに変換すると、[10(時):10(分):02
(秒):02(フレーム)]となり、変換前後で、24
フレーム/秒フォーマットにして2フレーム分の時間差
が生じている。
【0297】このような時間差は次のような処理により
算定することができる。すなわち、25フレーム/秒フ
ォーマット上の各時点と同期ポイントとの間の差分カウ
ント数領域数を算出したうえで、その差分カウント領域
数を、24フレーム/秒フォーマットで換算すること
で、上記時間差を算定することができる。
【0298】このことから、同期ポイントにおいて、2
5フレーム/秒フォーマットのタイムコードと24フレ
ーム/秒フォーマットのタイムコードとが同期するよう
にするためには、変換により生成する24フレーム/秒
フォーマットのタイムコードを、同期ポイントとの時間
差分だけずらせればよい。
【0299】例えば、[10(時):10(分):02
(秒):00(フレーム)]を示す25フレーム/秒フ
ォーマットのタイムコードを、24フレーム/秒フォー
マットのタイムコードに変換する際において、同期ポイ
ント[10(時):10(分):00(秒):00(フ
レーム)]で両タイムコードが同期するようにするため
には、生成する24フレーム/秒フォーマットのタイム
コードを[10(時):10(分):02(秒):02
(フレーム)]にずらせて設定すればよい。
【0300】本実施形態では、上述したタイムコード変
換処理を、25フレーム/秒時間情報501と同期ポイ
ント時間情報533との間の総フレームの差分を計算
し、その計算結果に基づいて実施する。このような変換
処理は、基本的には、実施の形態10における変換処理
と同様であるので、さらに詳しい説明については省略す
る。
【0301】このようなタイムコード算定理論を踏まえ
て本実施形態では次のような処理を実施する。まず、差
分TC値算出回路537において、25フレーム/秒時
間情報501と同期ポイント時間情報533との間の総
カウント領域数の差(フレーム数の差)を算出すること
で差分カウント領域数を算出する。さらに差分TC値算
出回路537では算出した差分カウント領域数を差分時
間情報519に換算する。差分時間情報519とは、差
分カウント領域数だけタイムコードが進行した際におけ
る時点を変換後のフォーマットである24フレーム/秒
フォーマットで規定した差分時間情報である。
【0302】図68に示す例では、差分時間情報519
は次のようになる。すなわち、25フレーム/秒フォー
マット上のタイムコードの時点[10(時):10
(分):02(秒):00(フレーム)]に対応する差
分時間情報519は、[00(時):00(分):02
(秒):02(フレーム)]となる。
【0303】つまり、25フレーム/秒フォーマット上
のタイムコードの時点[10(時):10(分):02
(秒):00(フレーム)]は、24フレーム/秒フォ
ーマットでは、同期ポイント[10(時):10
(分):00(秒):00(フレーム)]に対して、0
0(時):00(分):02(秒):02(フレーム)
だけタイムコードが進行した時点となる。
【0304】以上が、差分TC値算出回路537による
差分時間情報519と加減算情報520との生成方法の
概略である。さらに詳しく差分時間情報519、加減算
情報520の生成方法については、実施の形態10で説
明したのと同様であるので、ここではその説明を省略す
る。ただし、この例の場合における24時間分のカウン
ト領域数(フレーム数)は、25フレーム/秒フォーマ
ットにおける24時間分のカウント領域数(フレーム
数)を示し、具体的には、2160000カウント(フ
レーム)となる。
【0305】このようにして生成された差分時間情報5
19が、加減算情報520や同期ポイント時間情報53
3とともに演算回路538に入力される。すると、演算
回路538では次のような操作を実施する。すなわち、
演算回路538では、同期ポイント時間情報533で規
定された同期ポイントに対して、24フレーム/秒フォ
ーマットで規定された差分時間情報519だけ時間が経
過する、もしくは遡るとタイムコードはどのような値と
なるかを計算により求めることで、24フレーム/秒時
間情報521を生成する。
【0306】なお、差分時間情報519がプラス(25
フレーム/秒時間情報501で規定された時点が同期ポ
イントより時間的に後である)場合には、加減算情報5
20が(加算)を示すことで、このような状況を演算回
路538に教示している。同様に、差分時間情報519
がマイナス(25フレーム/秒時間情報501で規定さ
れた時点が同期ポイントより時間的に前である)場合に
は、加減算情報520が(減算)を示すことで、このよ
うな状況を演算回路538に教示している。
【0307】演算回路538における具体的な演算方法
は、本発明の特徴ではなく公知のいずれの方法で実施し
てもよい。そのため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0308】以下、具体的な本実施形態のタイムコード
変換操作を、図66を参照してさらに詳細に説明する。
図66で示す状態については、実施の形態10で説明し
たので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0309】まず、第1の総カウント領域数算出回路5
35において、25フレーム/秒時間情報501におけ
る総カウント領域数(第1の総カウント領域数情報51
7)が計算される。ここでは、[12(時):57
(分):36(秒):00(フレーム)]=11664
00(t2の場合)、[11(時):59(分):58
(秒):00(フレーム)]=1079950(t1の
場合)が第2の総カウント領域数情報518として算出
される。
【0310】一方、第2の総カウント領域数算出回路5
36において、同期ポイント時間情報433における総
カウント領域数(第2の総カウント領域数情報518)
が計算される。ここでは、[12(時):00(分):
00(秒):00(フレーム)]=1080000が第
1の総カウント領域数情報517として算出される。
【0311】差分TC値算出回路537では、まず、第
1の総カウント領域数情報517と第2の総カウント領
域数情報518とのカウント領域数の差分(フレーム数
の差分)を計算する。ここでは、1166400−10
80000=86400(t2の場合)、108000
0−1079950=50(t1の場合)がカウント領
域数の差分として算出される。
【0312】さらに、差分TC値算出回路537では、
算出したカウント領域数の差分を、24フレーム/秒フ
ォーマットにおける差分時間情報519として換算す
る。t2の場合には、[01(時):00(分):00
(秒):00(フレーム)]が差分時間情報519とし
て算出される。この場合、加減算情報520は(加算)
となる。t1の場合には、[00(時):00(分):
02(秒):02(フレーム)]が差分時間情報519
として算出される。この場合、加減算情報520は(減
算)となる。
【0313】演算回路538では、入力される差分時間
情報519および加減算情報520に基づいて、24フ
レーム/秒時間情報521を生成する。t2の場合に
は、[13(時):00(分):00(秒):00(フ
レーム)]が25フレーム/秒時間情報521として算
出される。t1の場合には、[11(時):59
(分):57(秒):22(フレーム)]が24フレー
ム/秒時間情報521として算出される。
【0314】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
映像信号の規格を変換する際に最適に用いることができ
るタイムコード演算方法およびタイムコード演算装置を
提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるタイムコード演
算装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1のタイムコード演算装置のタイム
コード演算処理工程を示すタイムチャートである。
【図3】実施の形態1のタイムコード演算装置のタイム
コード演算処理工程を示すもう一つのタイムチャートで
ある。
【図4】実施の形態1の連続性付加オフセットテーブル
の構成を示す図である。
【図5】実施の形態1のタイムコード演算装置のタイム
コード演算処理工程におけるさらにもう一つのタイムチ
ャートであって、その前期工程を示す図である。
【図6】実施の形態1のタイムコード演算装置のタイム
コード演算処理工程におけるさらにもう一つのタイムチ
ャートであって、その中期工程を示す図である。
【図7】実施の形態1のタイムコード演算装置のタイム
コード演算処理工程におけるさらにもう一つのタイムチ
ャートであって、その後期工程を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態2にかかるタイムコード演
算装置の構成を示すブロック図である。
【図9】実施の形態2の連続性付加オフセットテーブル
の構成を示す図である。
【図10】実施の形態2のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン1
(a)を示す図である。
【図11】実施の形態2のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン1
(b)を示す図である。
【図12】実施の形態2のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン2
(a)を示す図である。
【図13】実施の形態2のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン2
(b)を示す図である。
【図14】実施の形態2のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン3
(a)を示す図である。
【図15】実施の形態2のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン3
(b)を示す図である。
【図16】実施の形態2のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン4
(a)を示す図である。
【図17】実施の形態2のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン4
(b)を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態3にかかるタイムコード
演算装置の構成を示すブロック図である。
【図19】実施の形態3における連続性付加オフセット
テーブルの構成を示す図である。
【図20】実施の形態3のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン1
(a)を示す図である。
【図21】実施の形態3のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン1
(b)を示す図である。
【図22】実施の形態3のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン2
(a)を示す図である。
【図23】実施の形態3のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン2
(b)を示す図である。
【図24】実施の形態3のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン3
(a)を示す図である。
【図25】実施の形態3のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン3
(b)を示す図である。
【図26】実施の形態3のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン4
(a)を示す図である。
【図27】実施の形態3のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン4
(b)を示す図である。
【図28】本発明の実施の形態4にかかるタイムコード
演算装置の構成を示すブロック図である。
【図29】実施の形態4のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程を示すタイムチャートである。
【図30】実施の形態4における連続性付加オフセット
テーブルの構成を示す図である。
【図31】実施の形態4のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程におけるさらにもう一つのタイム
チャートであって、その前期工程を示す図である。
【図32】実施の形態4のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程におけるさらにもう一つのタイム
チャートであって、その中期工程を示す図である。
【図33】実施の形態4のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程におけるさらにもう一つのタイム
チャートであって、その後期工程を示す図である。
【図34】本発明の実施の形態5にかかるタイムコード
演算装置の構成を示すブロック図である。
【図35】実施の形態5における連続性付加オフセット
テーブルの構成を示す図である。
【図36】実施の形態5のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン1
を示す図である。
【図37】実施の形態5のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン2
を示す図である。
【図38】実施の形態5のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン3
を示す図である。
【図39】実施の形態5のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン4
を示す図である。
【図40】実施の形態5のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における連続性変換のパターン5
を示す図である。
【図41】本発明の実施の形態6にかかるタイムコード
演算装置の構成を示すブロック図である。
【図42】実施の形態6における中間データと30フレ
ーム/秒出力LTC設定値との関係を示す図である。
【図43】実施の形態6における同期調整オフセットテ
ーブルの構成を示す図である。
【図44】実施の形態6のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における同期ポイント(00,0
1)への変換過程を示す図である。
【図45】実施の形態6のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における同期ポイント(02〜0
5)への変換過程を示す図である。
【図46】実施の形態6のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における同期ポイント(06〜0
9)への変換過程を示す図である。
【図47】実施の形態6のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における同期ポイント(10〜1
3)への変換過程を示す図である。
【図48】実施の形態6のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における同期ポイント(14〜1
7)への変換過程を示す図である。
【図49】実施の形態6のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における同期ポイント(18〜2
1)への変換過程を示す図である。
【図50】実施の形態6のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における同期ポイント(22,2
3)への変換過程を示す図である。
【図51】本発明の実施の形態7にかかるタイムコード
演算装置の構成を示すブロック図である。
【図52】実施の形態7における中間データと24フレ
ーム/秒出力LTC設定値との関係を示す図である。
【図53】実施の形態7における同期調整オフセットテ
ーブルの構成を示す図である。
【図54】実施の形態7のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における同期ポイント(00〜0
3)への変換過程を示す図である。
【図55】実施の形態7のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における同期ポイント(04〜0
8)への変換過程を示す図である。
【図56】実施の形態7のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における同期ポイント(09〜1
3)への変換過程を示す図である。
【図57】実施の形態7のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における同期ポイント(14〜1
8)への変換過程を示す図である。
【図58】実施の形態7のタイムコード演算装置のタイ
ムコード演算処理工程における同期ポイント(19〜2
3)への変換過程を示す図である。
【図59】本発明の実施の形態8にかかるタイムコード
演算装置の構成を示すブロック図である。
【図60】実施の形態8におけるドロップモード変換回
路の構成を示すブロック図である。
【図61】実施の形態8におけるタイムコードの変換過
程の説明に供する図である。
【図62】本発明の実施の形態9にかかるタイムコード
演算装置の構成を示すブロック図である。
【図63】実施の形態9におけるノンドロップ変換回路
の構成を示すブロック図である。
【図64】本発明の実施の形態10にかかるタイムコー
ド演算装置の構成を示すブロック図である。
【図65】実施の形態10のタイムコード演算装置にお
けるタイムコード演算処理の説明に供する図である。
【図66】実施の形態10のタイムコード演算装置にお
けるタイムコード演算処理の説明に供する図である。
【図67】本発明の実施の形態11にかかるタイムコー
ド演算装置の構成を示すブロック図である。
【図68】実施の形態11のタイムコード演算装置にお
けるタイムコード演算処理の説明に供する図である。
【符号の説明】
104:同期ポイント時間情報 108:第1の総
フレーム算出回路 109:第2の総カウント領域数算出回路 110:
差分TC値算出回路 111:演算回路 201:24フレーム/秒フ
レームパルス 207:30フレーム/秒フレームパルス 208:1フィールド遅延2分周フレームパルス 20
9:24フレーム/秒LTC出力信号 210:24フレーム/秒出力LTC設定値 211:
30フレーム/秒変換用データ 212:30フレーム/秒出力オフセット値 213:
30フレーム/秒出力LTC設定値 213’:中間データ 214:30フレーム/
秒LTC出力信号 215:一次変換値 216:同期調整設定値 217:第1の総カウント領域数情報 218:第
2の総カウント領域数情報 219:差分時間情報 220:加減算情報 221:ドロップ・同期調整設定値 222:出力L
TCDF情報 224:変換用データ生成回路 225:パターン
認識回路 226A:連続性変換回路 226B:連続性変換
回路 227:第1LTC出力回路 228:第2LTC
出力回路 229:第1LTC出力端子 230:第2LTC
出力端子 231:同期ポイント基準変換回路 233:同期ポ
イント時間情報 234:ドロップモード変換回路 235:第1の
総カウント領域数算出回路 236:第2の総カウント領域数算出回路 237:
差分TC値算出回路 238:演算回路 239:スイッチング回路 240:1フィールド遅延2分周フレームパルス発生回
路 B1:連続性調整オフセットテーブル B2:連続性
調整オフセットテーブル B21:オフセットデータ B21(M):オフセッ
ト値群 B3:連続性調整オフセットテーブル B11〜B14:オフセットデータ B31、B32
オフセットデータ 301:30フレーム/秒フレームパルス 307:
24フレーム/秒フレームパルス 309:30フレーム/秒LTC出力信号 310:
30フレーム/秒出力LTC設定値 311:24フレーム/秒変換用データ 312:2
4フレーム/秒出力オフセット値 313:24フレーム/秒出力LTC設定値 31
3’:中間データ 314:24フレーム/秒LTC出力信号 315:
一次変換値 316:24フレーム/秒同期調整設定値 317:3
0フレーム/秒同期調整設定値 226A、226B:連続性付加回路 327:第1
LTC出力回路 328:第2LTC出力回路 329:第1LTC
出力端子 324:変換用データ生成回路 325:パターン
認識回路 326:連続性変換回路 327:第1LTC出力
回路 328:第2LTC出力回路 329:第1LTC
出力端子 330:第2LTC出力端子 231:同期ポイン
ト基準変換回路 333:同期ポイント時間情報

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のタイムコードをフォーマットの異
    なる他のタイムコードに変換する際に、変換後のタイム
    コードのフォーマットに合わせて、1秒間のカウント値
    を増加または減少させつつ変換するタイムコード演算方
    法であって、 変換元のタイムコードを、変換後のタイムコードに対応
    するフレームパルスで読み出すことで、中間データを生
    成する中間データ生成工程と、 前記中間データに対して、この中間データに生じる重複
    カウント値を補正して連続性を付加することで、変換後
    のタイムコードを生成する重複カウント値補正工程と、 を含むことを特徴とするタイムコード演算方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタイムコード演算方法
    において、 前記重複カウント値補正工程は、前記カウント値の連続
    性を付加する連続性付加オフセットを前記中間データに
    加減算する工程である、 ことを特徴とするタイムコード演算方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のタイムコード演算方法
    において、 前記連続性付加オフセットのオフセット量を、前記中間
    データに生じる重複カウント値の前後位置を判断する重
    複カウント値判断信号と前記中間データとの対応関係に
    基づいて設定する、 ことを特徴とするタイムコード演算方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のタイムコード演算方法
    において、 前記重複カウント値補正工程は、隣接カウント値の連続
    性が欠如すると判断する際に、前記隣接カウント値のう
    ちの時間軸上で後方に位置するカウント値を、前方に位
    置するカウント値から連続する値になるように演算補正
    する工程である、 ことを特徴とするタイムコード演算方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のタ
    イムコード演算方法において、 変換元のタイムコードの同期カウント位置に対応する同
    期調整オフセットを変換後のタイムコードに加減算する
    ことで、変換後のタイムコードの同期カウント位置を変
    換元のタイムコードの同期カウント位置に一致させる工
    程を、 さらに含むことを特徴とするタイムコード演算方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のタ
    イムコード演算方法において、 変換後のタイムコードをドロップモードのタイムコード
    に変換するドロップモード変換工程をさらに含み、 前記ドロップモード変換工程は、 タイムコード変換後のタイムコードにおける各カウント
    領域の総カウント領域数を算出する操作と、 タイムコード変換後のタイムコードにおける同期ポイン
    ト位置の総カウント領域数を算出する操作と、 前記各カウント領域の総カウント領域数と前記同期ポイ
    ントの総カウント領域数との間の差分カウント領域数を
    算出したうえで、その差分カウント領域数をドロップモ
    ード変換後のタイムコードにおける差分時間情報に変換
    する操作と、 前記差分時間情報と前記同期ポイント位置の時間情報と
    からドロップモード変換後のタイムコードにおける各カ
    ウント領域の時間情報を算出することで、ドロップモー
    ド変換後のタイムコードを生成する操作と、 を含むことを特徴とするタイムコード演算方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のタ
    イムコード演算方法において、 変換元のタイムコードがドロップモードのタイムコード
    であり、このタイムコードを、タイムコード変換の前処
    理として、ノンドロップモードのタイムコードに変換す
    るノンドロップモード変換工程をさらに含み、 前記ノンドロップモード変換工程は、 タイムコード変換元のタイムコードにおける各カウント
    領域の総カウント領域数を算出する操作と、 タイムコード変換元のタイムコードにおける同期ポイン
    ト位置の総カウント領域数を算出する操作と、 前記各カウント領域の総カウント領域数と前記同期ポイ
    ントの総カウント領域数との間の差分カウント領域数を
    算出したうえで、その差分カウント領域数をノンドロッ
    プモード変換後のタイムコードにおける差分時間情報に
    変換する操作と、 前記差分時間情報と前記同期ポイント位置の時間情報と
    からノンドロップモード変換後のタイムコードにおける
    各カウント領域の時間情報を算出することで、ノンドロ
    ップモード変換後のタイムコードを生成する操作と、 を含むことを特徴とするタイムコード演算方法。
  8. 【請求項8】 所定のタイムコードをフォーマットの異
    なる他のタイムコードに変換する際に、変換前のタイム
    コードを、変換後のタイムコードのフォーマットに合わ
    せて連続的に読み出すことでタイムコードを変換するタ
    イムコード演算方法であって、 変換元のタイムコードにおける各カウント領域の総カウ
    ント領域数を算出する工程と、 変換元のタイムコードにおける同期ポイント位置の総カ
    ウント領域数を算出する工程と、 前記各カウント領域の総カウント領域数と前記同期ポイ
    ントの総カウント領域数との間の差分カウント領域数を
    算出したうえで、その差分カウント領域数を変換後のタ
    イムコードにおける差分時間情報に変換する工程と、 前記差分時間情報と前記同期ポイント位置の時間情報と
    から変換後のタイムコードにおける各カウント領域の時
    間情報を算出することで、変換後のタイムコードを生成
    する工程と、 を含むことを特徴とするタイムコード演算方法。
  9. 【請求項9】 所定のタイムコードをフォーマットの異
    なる他のタイムコードに変換する際に、変換後のタイム
    コードのフォーマットに合わせて、1秒間のカウント値
    を増加または減少させつつ変換するタイムコード演算装
    置であって、 変換元のタイムコードを、変換後のタイムコードに対応
    するフレームパルスで読み出すことで、中間データを生
    成する中間データ生成手段と、 前記中間データに対して、この中間データに生じる重複
    カウント値を補正して連続性を付加することで、変換後
    のタイムコードを生成する重複カウント値補正手段と、 を含むことを特徴とするタイムコード演算装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のタイムコード演算装
    置において、 前記重複カウント値補正手段は、前記カウント値の連続
    性を付加する連続性付加オフセットを前記中間データに
    加減算するものである、 ことを特徴とするタイムコード演算装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のタイムコード演算
    装置において、 前記重複カウント値補正手段は、前記連続性付加オフセ
    ットのオフセット量を、前記中間データに生じる重複カ
    ウント値の前後位置を判断する重複カウント値判断信号
    と前記中間データとの対応関係に基づいて設定するもの
    である、 ことを特徴とするタイムコード演算装置。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載のタイムコード演算装
    置において、 前記重複カウント値補正手段は、隣接カウント値の連続
    性が欠如すると判断する際に、前記隣接カウント値のう
    ちの時間軸上で後方に位置するカウント値を、前方に位
    置するカウント値から連続する値になるように演算補正
    するものである、 ことを特徴とするタイムコード演算装置。
  13. 【請求項13】 請求項9ないし14のいずれかに記載
    のタイムコード演算装置において、 変換元のタイムコードの同期カウント位置に対応する同
    期調整オフセットを変換後のタイムコードに加減算する
    ことで、変換後のタイムコードの同期カウント位置を変
    換元のタイムコードの同期カウント位置に一致させる手
    段を、 さらに備えることを特徴とするタイムコード演算装置。
  14. 【請求項14】 請求項9ないし13のいずれかに記載
    のタイムコード演算装置において、 変換後のタイムコードをドロップモードのタイムコード
    に変換するドロップモード変換手段をさらに有し、 前記ドロップモード変換手段は、 タイムコード変換後のタイムコードにおける各カウント
    領域の総カウント領域数を算出する手段と、 タイムコード変換後のタイムコードにおける同期ポイン
    ト位置の総カウント領域数を算出する手段と、 前記各カウント領域の総カウント領域数と前記同期ポイ
    ントの総カウント領域数との間の差分カウント領域数を
    算出したうえで、その差分カウント領域数をドロップモ
    ード変換後のタイムコードにおける差分時間情報に変換
    する手段と、 前記差分時間情報と同期ポイント位置の時間情報とから
    ドロップモード変換後のタイムコードにおける各カウン
    ト領域の時間情報を算出することで、ドロップモード変
    換後のタイムコードを生成する手段と、 を備えるものである、ことを特徴とするタイムコード演
    算装置。
  15. 【請求項15】 請求項9ないし14のいずれかに記載
    のタイムコード演算装置において、 変換元のタイムコードがドロップモードのタイムコード
    であり、このタイムコードを、タイムコード変換の前処
    理として、ノンドロップモードのタイムコードに変換す
    るノンドロップモード変換手段をさらに有し、 前記ノンドロップモード変換手段は、 タイムコード変換元のタイムコードにおける各カウント
    領域の総カウント領域数を算出する手段と、 タイムコード変換元のタイムコードにおける同期ポイン
    ト位置の総カウント領域数を算出する手段と、 前記各カウント領域の総カウント領域数と前記同期ポイ
    ントの総カウント領域数との間の差分カウント領域数を
    算出したうえで、その差分カウント領域数をノンドロッ
    プモード変換後のタイムコードにおける差分時間情報に
    変換する手段と、 前記差分時間情報と前記同期ポイント位置の時間情報と
    からノンドロップモード変換後のタイムコードにおける
    各カウント領域の時間情報を算出することで、ノンドロ
    ップモード変換後のタイムコードを生成する手段と、 を備えることを特徴とするタイムコード演算装置。
  16. 【請求項16】 所定のタイムコードをフォーマットの
    異なる他のタイムコードに変換する際に、変換前のタイ
    ムコードを、変換後のタイムコードのフォーマットに合
    わせて連続的に読み出すことでタイムコードを変換する
    タイムコード演算装置であって、 変換元のタイムコードにおける各カウント領域の総カウ
    ント領域数を算出する手段と、 変換元のタイムコードにおける同期ポイント位置の総カ
    ウント領域数を算出する手段と、 前記各カウント領域の総カウント領域数と前記同期ポイ
    ントの総カウント領域数との間の差分カウント領域数を
    算出したうえで、その差分カウント領域数を変換後のタ
    イムコードにおける差分時間情報に変換する手段と、 前記差分時間情報と前記同期ポイント位置の時間情報と
    から変換後のタイムコードにおける各カウント領域の時
    間情報を算出することで変換後のタイムコードを生成す
    る手段と、 を含むことを特徴とするタイムコード演算装置。
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