JP2004215033A - 合成タイミング調整システム - Google Patents
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Abstract
【課題を解決するための手段】サーバ10は、テレビジョンデータを字幕作成装置30に送信した後、同一のテレビジョンデータをインサータ50に送信する。インサータ50では、サーバ10からのテレビジョンデータと、字幕作成装置30からの字幕データとを合成する。比較装置40では、各装置20,30からの字幕データの入力時間により誤差時間を計算する。この誤差時間に従って、サーバ10から出力する音声データのサンプル数を増減させる。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、放送局側において、字幕放送の映像と字幕とを合成するタイミングを調整する技術に関し、特に、字幕編集に時間をかけることのできない字幕放送において、受信機で映像と字幕とが適切なタイミングで表示されるよう映像と字幕との合成タイミングを調整する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビ放送の中には字幕放送があり、この字幕放送は、受信機の画面上に1行当たり約15文字として1行から3行の範囲内で字幕を表示させる放送である。そして、受信機の画面に表示される字幕は人間が読取れる時間を考慮して5〜6秒程度表示された後、この1行から3行分を総入れ替えして新たな字幕を受信機の画面に表示させる。このように、受信機の画面上に字幕を表示させる為には、放送局側において、放送する番組の音声に対応する字幕データを作成し、この作成した字幕データを文字放送方式で視聴者に伝送し、専用の文字放送デコーダにて映像データに合成する。
【0003】
ところで、字幕付き番組では、通常、字幕編集に1週間程度かかる。例えば、ドラマ番組等の字幕編集に時間のかけられる番組では、まず、録画された映像や音声に基づいてワープロ等で字幕データを作成する。そして、受信機の画面に表示される字幕が視聴者にとって自然に感じられる(音声の出力される前(約0.5秒前)に字幕が表示される)ように、テレビジョンデータと字幕データとを合成する。
【0004】
ところが、番組の放送当日に字幕編集を行なわなければならないような場合には、字幕編集に時間をかけることができない。その為、放送局側では、テレビジョンデータに基づいて字幕データを作成しながら、この字幕データをテレビジョンデータに合成して放送しなければならない。この場合において、字幕データを作成する方法として、音声認識プログラムを用いてテレビジョンデータの音声データを字幕データに変換する方法と、オペレータが音声を聴きながらワープロ装置を用いて字幕データを作成する方法とが考えられる。
【0005】
そして、音声認識プログラムを用いて字幕データに変換する方法は、音声データから字幕データへの変換時間は一定であるが、現在の音声認識プログラムの音声認識能力が約90%程度である為、変換された字幕データに誤りが混入することがある。
【0006】
一方、オペレータにより字幕データを作成する方法は、音声データから字幕データへの変換時間に変動をきたすが、テレビジョンデータの音声データから作成された字幕データに誤りが混入することが少ない。
【0007】
この結果、正確性の求められる字幕データは、オペレータにより作成された字幕データが用いられる。
【0008】
更に、字幕付き放送では、視聴者に違和感を与えないように、受信機に映し出される字幕が音声の出力タイミングと合うようテレビジョンデータと字幕データとを適切に合成しなければならない。このようにテレビジョンデータと字幕データとを適切に合成する方法として、字幕データへの変換タイミングに合わせてテレビジョンデータの出力を調整し、字幕データとテレビジョンデータとを合成する方法と、オペレータの字幕変換時間を考慮して放送時間より前にテレビジョンデータをオペレータに与え、このテレビジョンデータを基に字幕データに変換し、字幕データとテレビジョンデータとを合成する方法とが考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の方法では、テレビジョンデータの出力が変動する為、受信機で放映される映像に揺らぎが生じて視聴者に違和感を与えてしまう。つまり、テレビジョンデータの出力は一定にしなければならない。
【0010】
そこで、本発明では、オペレータの字幕変換時間を考慮し、事前にテレビジョンデータを適切なタイミングでオペレータに与え、字幕データに変換させることで、字幕データとテレビジョンデータとが適切に合成されるよう調整する技術を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する第1の発明は、音声データと映像データとから成るテレビジョンデータに、字幕データを合成するタイミングを調整するシステムであって、
テレビジョンデータが記憶されている記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている放送用のテレビジョンデータとテレビジョンデータの音声データとを出力する出力手段と、
前記出力手段から出力された音声データから音声を再生し、この再生された音声に基づいて、オペレータの入力により字幕データを生成する生成手段と、
前記出力手段から出力された放送用のテレビジョンデータと前記生成手段で生成された字幕データとを合成する合成手段と、
前記合成手段における放送用のテレビジョンデータと字幕データとの合成タイミングのずれ時間を算出する計算手段と、
前記計算手段で算出したずれ時間に基づいて、前記出力手段から出力する音声データを制御することによって、前記生成手段において再生される音声の速度を調整する制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
上記の課題を解決する第2の発明は、第1の発明において、前記合成タイミング調整システムは、
前記出力手段から出力される放送用のテレビジョンデータを一定の変換速度で字幕データに変換する変換手段を有し、
前記計算手段は、前記生成手段で生成された字幕データのうち、任意の字幕データと同一の字幕データを前記変換手段で変換された字幕データから検索し、前記検索した字幕データの前記変換手段における変換終了時の時間から前記任意の字幕データの前記生成手段における生成終了時の時間及び前記変換手段の変換速度を基に算出した変換時間を減算して、前記合成タイミングのずれ時間を算出するように構成され、
前記制御手段は、前記計算手段で算出したずれ時間に基づいて、前記出力手段から出力される音声データのサンプル数を増減させることによって、前記生成手段で再生される音声の速度を調整するよう構成されていることを特徴とする。
【0013】
上記の課題を解決する第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記制御手段は、前記計算手段で算出された時間を基に、前記合成手段におけるテレビジョンデータと字幕データとの合成タイミングのずれを判断し、字幕データの合成されたタイミングが適切な合成タイミングより遅れている場合、前記出力手段から出力する音声データのサンプル数を減少させて前記生成手段で再生される音声の速度を加速させ、字幕データが前記合成タイミングより進んでいる場合、前記出力手段から出力する音声データのサンプル数を増加させて前記再生される音声の速度を減速させることを特徴とする。
【0014】
上記の課題を解決する第4の発明は、上記第2の発明において、前記制御手段は、現在の音声データのサンプル数を段階的に減少又は増加させて目的の音声データのサンプル数に近づけて前記生成手段で再生される音声の速度を段階的に減速又は加速するように制御することを特徴とする。
【0015】
上記の課題を解決する第5の発明は、上記第1又は第2の発明において、合成タイミング調整システムは、
前記生成手段で生成された字幕データを蓄積する第1の蓄積手段と、
前記変換手段で変換された字幕データを蓄積する第2の蓄積手段とを有し、
前記計算手段は、前記第1の蓄積手段に蓄積されている字幕データから選択した所定の連続の文字と同一の連続の文字が、前記第2の蓄積手段に蓄積されている字幕データに含まれているか否かを判別し、前記同一の連続の文字が含まれている場合、ずれ時間の計算を行うように構成されていることを特徴とする。
【0016】
上記の課題を解決する第6の発明は、音声データと映像データとから成るテレビジョンデータに、字幕データを合成するタイミングを調整するシステムであって、
テレビジョンデータが記憶されている記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている放送用のテレビジョンデータとテレビジョンデータの音声データとを出力する出力手段と、
前記出力手段から出力された音声データから音声を再生し、この再生された音声に基づいて、オペレータの入力により字幕データを生成する生成手段と、
前記出力手段から出力された放送用のテレビジョンデータを一定の変換速度で字幕データに変換する変換手段と、
前記生成手段で生成された字幕データと前記出力手段から出力された放送用のテレビジョンデータとを合成する合成手段と、
前記生成手段で生成された字幕データが蓄積される第1の蓄積手段と、
前記変換手段で変換された字幕データが蓄積される第2の蓄積手段と、
字幕データの文字と、この文字が第1の蓄積手段に蓄積された時点の時間とが関連付けて記憶される第1のテーブルと、
字幕データの文字と、この文字が第2の蓄積手段に蓄積された時点の時間とが関連付けて記憶される第2のテーブルと、
前記生成手段で生成された字幕データの各文字が前記第1の蓄積手段に蓄積された時点の時間、及び前記変換手段で変換された字幕データの各文字が第2の蓄積手段に蓄積された時点の時間を監視し、字幕データの各文字と該各文字が第1の蓄積手段又は第2の蓄積手段に蓄積された時点の時間とを関連付けて第1のテーブル又は第2のテーブルに記憶させる手段と、
前記第1の蓄積手段に蓄積されている字幕データから選択した所定の連続の文字と同一の連続の文字が前記第2の蓄積手段に蓄積されている字幕データに含まれているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段で同一の連続の文字が含まれていると判別された場合、この文字と同一の文字を前記第1のテーブル及び第2のテーブルから検索し、検索した文字に関連付けられている時間を第1のテーブル及び第2のテーブルから読み出す読出手段と、
前記第2のテーブルより読み出した時間から前記第1のテーブルより読み出した時間及び前記変換手段の変換速度を基に算出した変換時間を減算して、前記合成手段における合成タイミングのずれ時間を算出する計算手段と、
前記計算手段で算出したずれ時間に基づいて、前記出力手段から出力される音声データのサンプル数を増減させることによって前記生成手段で再生される音声の速度を調整する制御手段とを有することを特徴とする。
【0017】
上記の課題を解決する第7の発明は、上記第6の発明において、前記制御手段は、前記計算手段で算出された時間を基に、前記合成手段におけるテレビジョンデータと字幕データとの合成タイミングのずれを判断し、字幕データの合成されたタイミングが適切な合成タイミングより遅れている場合、前記出力手段から出力する音声データのサンプル数を減少させて前記生成手段で再生される音声の速度を加速させ、字幕データが前記合成タイミングより進んでいる場合、前記出力手段から出力する音声データのサンプル数を増加させて前記再生される音声の速度を減速させることを特徴とする。
【0018】
上記の課題を解決する第8の発明は、上記第6の発明において、前記制御手段は、現在の音声データのサンプル数を段階的に減少又は増加させて目的の音声データのサンプル数に近づけて前記生成手段で再生される音声の速度を段階的に減速又は加速するように制御することを特徴とする。
【0019】
上記の課題を解決する第9の発明は、音声データと映像データとから成るテレビジョンデータに、字幕データを合成するタイミングを調整するシステムであって、
テレビジョンデータが記憶されている記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているテレビジョンデータに基づいて、オペレータの入力により字幕データを生成する生成手段と、
前記記憶手段に記憶されているテレビジョンデータを所定の時間遅延させる遅延手段と、
前記遅延手段で遅延されたテレビジョンデータと、前記生成手段で生成された字幕データとを合成する合成手段とを有することを特徴とする。
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態について説明する。
【0020】
まず、本実施の形態の構成について説明する。
【0021】
図1は合成タイミング調整システムのブロック図である。図2は誤差時間を説明する為の図である。
【0022】
本実施の形態の合成タイミング調整システムは、サーバ10と、音声認識装置20と、字幕作成装置30と、比較装置40と、インサータ50とから構成されている。
【0023】
サーバ10は、記憶部11、タイマー12、出力部13、及び出力調整部14を有する。
【0024】
音声認識装置20は、記憶部21、及び制御部22を有する。
【0025】
更に、字幕作成装置30は、スピーカ31、入力部32、及び制御部33を有する。
【0026】
比較装置40は、バッファ41、42、タイマー43、記憶部44及び制御部45を有する。
【0027】
以下、各構成について説明する。
【0028】
サーバ10の記憶部11は、放送用のテレビジョンデータが記憶されている。
【0029】
サーバ10のタイマー12は、現在の時刻(時間)を計時するものである。
【0030】
サーバ10の出力部13は、タイマー12を監視し、タイマー12の時間が予め設定されている放送時間になると、出力調整部14から出力されたテレビジョンデータと同一のテレビジョンデータを記憶部11から読み出し、この読み出したテレビジョンデータを放送の為のテレビジョンデータとしてインサータ50に出力するものである。
【0031】
サーバ10の出力調整部14には、放送時間と先行時間とが設定されている。尚、先行時間は、字幕生成装置30で音声データから字幕データを作成するのに要する大まかな時間であり、経験値である。
【0032】
また、サーバ10の出力調整部14は、タイマー12を監視し、タイマー12の時間が放送時間から先行時間を差し引いた時間になると、記憶部11に記憶されているテレビジョンデータを読み出し、この読み出したテレビジョンデータを字幕データ作成の為のテレビジョンデータとして字幕作成装置30に向けて出力するものである。例えば、放送時間が(10h00m00s、ここで、hは時間、mは分、sは秒を表す)であり、先行時間が5sである場合、出力調整部14は、タイマー12の時間が(10h00m00s−5s=9h59m55s)になると、記憶部11に記憶されているテレビジョンデータを字幕作成装置30で向けて出力する。
【0033】
また、出力調整部14は、比較装置40から送信されて来る誤差時間(ずれ時間)を受信する。尚、誤差時間は、インサータ50において、字幕作成装置20からの字幕データと、サーバ10から出力された放送の為のテレビジョンデータとが適切に合成できるタイミングからどの程度の時間ずれているかを示す時間である。例えば、誤差時間が”0s”である場合、字幕データとテレビジョンデータとが適切に合成されていることを示す。
【0034】
また、出力調整部14は、受信した誤差時間を調べる。誤差時間が”0s”である場合、出力調整部14は現状を維持する。一方、誤差時間が”0s”以外である場合、出力調整部14は、記憶部11から読み出したテレビジョンデータの音声データのサンプル数を増減させ、このサンプル数を増減させた音声データを新たな音声データとする。
【0035】
ところで、サーバ10から出力する音声データの転送レートは固定されている。この結果、オペレータ(人間)に聞こえる音声スピードを変化させる為には、字幕作成装置30で再生する音声の総データ量を増減させなければならない。すなわち、サンプル数を増減させた音声データを、固定された転送レートでサーバ10から出力しなければならない。例えば、現在の音声データの単位時間当たりのサンプル数がX sampleであり、字幕作成装置30のオペレータに聞こえる音声スピードをα倍にする場合、出力調整部14は、音声データのサンプル数が”X/α”sampleになるように増減し、単位時間当たりXsampleで出力する。尚、現在の音声データのサンプル数を増減して新たな音声データを作成する技術は、既存の技術であることから詳細な説明は省略する。
【0036】
更に、出力調整部14は、どの位の時間(継続時間)、増減させたデータ量の音声データを字幕作成装置30に送信し続けるかを判断する為、受信した誤差時間を基に継続時間を算出する。例えば、誤差時間をT、字幕作成装置30のオペレータに聞こえる音声スピードが通常の音声スピードのα倍である場合、出力調整部14は、受信した誤差時間から|T/(α−1)|(s)の計算をして継続時間を求める。
【0037】
そして、出力調整部14は、算出した継続時間、音声データのサンプル数を増減させたテレビジョンデータを字幕作成装置30に送信し続けた後、音声データのサンプル数を元にしたテレビジョンデータを字幕作成装置30に送信する。
【0038】
このように、誤差時間を基に算出した継続時間、音声データのサンプル数を増減させたテレビジョンデータを出力調整部14から出力し続けることで、その間、オペレータに聞こえる音声スピードが変化する。この結果、オペレータは音声スピードの変化に応じて字幕の文字入力のスピードを変化させる。この為、字幕作成装置30での字幕データの作成スピードが変化し、インサータ50で字幕データとテレビジョンデータとが適切に合成される。
【0039】
音声認識装置20の記憶部21は、テレビジョンデータの音声データから字幕データを作成する音声認識プログラムが記憶されている。尚、音声認識プログラムによる音声データから字幕データへの変換は既知の技術である為、詳細な説明は省略する。
【0040】
音声認識装置20の制御部22は、サーバ10からテレビジョンデータを受信すると、音声認識プログラに従って、受信したテレビジョンデータの音声データを字幕データに変換するものである。尚、音声認識装置20は、ほぼ一定の変換速度で音声データを字幕データに変換する。例えば、音声認識装置20は、5(文字/s)の変換速度で字幕データを変換する。この変換速度は予め判っているものとする。
【0041】
字幕生成装置30の制御部33は、サーバ10からのテレビジョンデータを受信すると、この受信したテレビジョンデータの音声データを音声としてスピーカ31から出力させる。この音声を聞き取ったオペレータが入力部32から字幕の文字を入力すると、制御部33は入力された文字に基づいて字幕データを生成して比較装置40に送信する。
【0042】
ところで、通常、オペレータによる字幕の文字の入力作業は、比較的余裕がある。この結果、オペレータに聞こえる音声スピードが上がった場合でも、オペレータは字幕の文字を入力することができる。
【0043】
比較装置40のバッファ41は、FIFO型のバッファであり、受信機(図示されず)の画面に表示させる字幕の文字数分、音声認識装置20からの字幕データを蓄積するものである。
【0044】
比較装置40のバッファ42は、FIFO型のバッファであり、バッファ41と同様に受信機の画面に表示させる字幕の文字数分、字幕作成装置30からの字幕データを蓄積するものである。
【0045】
比較装置40のタイマー43は、合成タイミング調整システムが動作してからの時間を計時するものである。
【0046】
比較装置40の記憶部44は、テーブルA、及びテーブルBが記憶されている。
【0047】
テーブルAには、音声認識装置20からの字幕データの各文字と、この各文字がバッファ41に蓄積された時点の時間とが関連付けられている。
【0048】
テーブルBには、字幕作成装置30からの字幕データの各文字と、この各文字がバッファ42に蓄積された時点の時間とが関連付けられている。
【0049】
比較装置40の制御部45は、音声認識装置20から送信されて来る字幕データをバッファ41に蓄積すると共に、この字幕データの各文字をバッファ41に蓄積した時点の時間をタイマー43から取得し、字幕データの各文字と取得した時間とを関連付けてテーブルAに記憶させる。同様に、字幕作成装置30から送信されて来る字幕データをバッファ42に蓄積すると共に、この字幕データの各文字をバッファ42に蓄積した時点の時間をタイマー43から取得し、字幕データの各文字と取得した時間とを関連付けてテーブルBに記憶させる。
【0050】
また、制御部45は、一定の周期(例えば、10秒周期)で誤差時間を計算する。具体的には、まず、バッファ42に蓄積されている字幕データの先頭から連続した2文字の漢字を検索し、この検索した2文字の漢字と同一の2文字の漢字をバッファ41に蓄積されている字幕データの先頭から検索する。そして、同一の2文字の漢字が検索できるか否かを判別する。この結果、同一の2文字の漢字が検索できた場合、この検索した2文字の漢字と同一の漢字をテーブルAから検索し、この検索した2文字の漢字のうち、先頭の一文字の漢字と関連付けられている時間をテーブルAから読み出す。同様に、先に検索した2文字の漢字と同一の漢字をテーブルBから検索し、この検索した2文字の漢字のうち、先頭の一文字の漢字と関連付けられている時間をテーブルBから読み出す。
【0051】
更に、図2に示す如く、テーブルAより読み出した時間(K)からテーブルBより読み出した時間(H)を減算し、この減算結果から音声認識装置20の変換速度から算出した変換時間(d)を減算して誤差時間(T)とする。すなわち、制御部45は、T=K−H−dの計算を行なう。このようにして求めた時間を誤差時間(T)としてサーバ10に送信する。
【0052】
インサータ50は、サーバ10から送信されて来たテレビジョンデータと字幕生成装置30から送信されて来た字幕データとを合成するものである。
【0053】
続いて、上記構成における動作について説明する。
【0054】
図3は字幕データの各文字がバッファ41に蓄積された時点の時間の取得について説明する為の図である。図4はテーブルAを説明する為の図である。図5は字幕データの各文字がバッファ42に蓄積された時点の時間の取得について説明する為の図である。図6はテーブルBを説明する為の図である。
【0055】
尚、オペレータが聞き取れる音声スピードは、通常の音声スピードの0.75倍〜1.5倍程度である。そこで、本実施の形態では、誤差時間の値がマイナスの値である場合(字幕作成装置30での音声スピードを加速する必要がある場合)、サーバ10の出力調整部14から出力するテレビジョンデータの音声データおけるサンプル数が1/1.5倍になるようにし、誤差時間の値がプラスの値である場合(字幕作成装置30での音声スピードを減速する必要がある場合)、出力調整部14から出力するテレビジョンデータの音声データにおけるサンプル数が1/0.75倍になるようにするものとして説明する。
【0056】
合成タイミング調整システムが動作し出すと、サーバ10の出力調整部14は、タイマー12で計時されている時間の監視を開始する。そして、出力調整部14は、タイマー12の時間が放送時間から先行時間を差し引いた時間になると、記憶部11に記憶されているテレビジョンデータを読み出し、この読み出したテレビジョンデータを字幕データ作成の為のテレビジョンデータとして字幕作成装置30に送信する。
【0057】
一方、サーバ10の出力部13でもタイマー12の時間を監視しており、タイマー12の時間が放送時間になると、出力調整部14から出力されたテレビジョンデータと同一のテレビジョンデータを記憶部11から読み出し、この読み出したテレビジョンデータを放送の為のテレビジョンデータとしてインサータ50に送信する。
【0058】
ところで、サーバ10からテレビジョンデータを受信した字幕作成装置30では、制御部33がテレビジョンデータの音声データを音声としてスピーカ31から出力する。この出力された音声を聞き取ったオペレータは、入力部32から字幕の文字を入力する。そして、制御部33は、入力部32から入力された文字に基づいて、字幕データを生成して通信部31を介してインサータ50及び比較装置40に送信する。
【0059】
そして、インサータ50は、サーバ10からテレビジョンデータを受信すると、受信したテレビジョンデータと字幕作成装置30からの字幕データとを合成する。
【0060】
一方、サーバ10からテレビジョンデータを受信した音声認識装置20では、制御部22が記憶部21の音声認識プログラムを実行し、音声認識プログラムに従って、受信したテレビジョンデータの音声データを字幕データに変換する。この変換した字幕データを比較装置40に送信する。
【0061】
そして、比較装置40の制御部45は、音声認識装置20から字幕データを受信すると、受信した字幕データをバッファ41に蓄積すると共に、この字幕データの各文字をバッファ41に蓄積した時点の時間をタイマー43から取得し、字幕データの各文字と取得した時間とを関連付けてテーブルAに記憶させる。例えば、図3に示す如く、音声認識装置20から送信されて来た字幕データの順序が”今日は晴れでしたが、明日わ西日本空手んきがくずれて来るで賞。・・・”の順序であり、この送信されて来た順序でバッファ41に蓄積され、字幕データ”今”がバッファ41に蓄積された時点の時間が10.51s、字幕データ”日”がバッファ41に蓄積された時点の時間が10.56s、字幕データ”は”がバッファ41に蓄積された時点の時間が10.61s・・・・である場合、制御部45は、字幕データ”今”がバッファ41に蓄積された時点の時間(10.51s)を取得し、字幕データ”日”がバッファ41に蓄積された時点の時間(10.56s)を取得し、字幕データ”は”がバッファ41に蓄積された時点の時間(10.61s)を取得し、・・・を取得する。更に、図4に示す如く、制御部45は、字幕データ”今”と取得した時間”10.51s”とを関連付け、字幕データ”日”と取得した時間”10.56s”とを関連付け、字幕データ”は”と取得した時間”10.61s”とを関連付け、・・・てテーブルAに記憶させる。
【0062】
同様に、比較装置40の制御部45は、字幕生成装置30から字幕データを受信すると、受信した字幕データをバッファ42に蓄積すると共に、字幕データの各文字をバッファ42に蓄積した時点の時間をタイマー43から取得し、字幕データの各文字と取得した時間とを関連付けてテーブルBに記憶させる。例えば、図5に示す如く、字幕作成装置30から送信されて来た字幕データが”晴れでしたが、明日は西日本から天気がくずれてくるでしょう。・・・”の順序であり、この送信されて来た順序でバッファ42に蓄積され、字幕データの各文字がバッファ42に蓄積された時点の時間が順に、6.01s、6.06s、6.11s、・・・である場合、制御部45は、字幕データの各文字がバッファ42に蓄積された時点の時間(6.01s、6.06s、6.11s、・・・)を取得する。更に、図6に示す如く、制御部45は、字幕データ”晴”と取得した時間”6.01s”とを関連付け、字幕データ”れ”と取得した時間”6.06s”とを関連付け、字幕データ”で”と取得した時間”6.11s”とを関連付け、・・・てテーブルBに記憶させる。
【0063】
次に、比較装置40の制御部45は、バッファ42に蓄積されている字幕データから連続した2文字の漢字をバッファ42の先頭から順に検索する。この検索した2文字の漢字と同一の2文字の漢字が、バッファ41に蓄積されている字幕データから検索できるか否かを判別する。例えば、バッファ42に字幕データ”晴れでしたが、明日は西日本から天気がくずれてくるでしょう。”が蓄積され、バッファ41に蓄積されている字幕データが” 今日は晴れでしたが、明日わ西日本空手んきがくずれて来るで賞。”が蓄積されている場合、制御部45は、連続した2文字の漢字をバッファ42に蓄積されている字幕データの先頭から検索し、”明日”を検索する。更に、制御部45は、検索した字幕データ”明日”と同一の2文字の漢字をバッファ41に蓄積されている字幕データの先頭から検索し、同一の2文字の漢字が検索できるか否かを判別する。
【0064】
この結果、同一の2文字の漢字が検索できないと判別した場合、制御部45は、次の2文字の漢字をバッファ42に蓄積されている字幕データから検索し、この検索した2文字の漢字と同一の漢字がバッファ41に蓄積されている字幕データから検索できるか否かを判別する。このような動作を繰り返し、バッファ42に蓄積されている字幕データと、バッファ41に蓄積されている字幕データとから同じ2文字の漢字が検索できない場合、更なる字幕データがバッファ41及びバッファ42に蓄積されるまで待機する。
【0065】
一方、同一の2文字の漢字が検索できたと判別した場合、制御部45は、バッファ41から検索した2文字の漢字のうち、先頭の一文字の漢字と関連付けられている時間をテーブルAから検索し、この検索した時間をテーブルAから読み出す。また、制御部45は、バッファ42から検索した2文字の漢字のうち、先頭の一文字の漢字と関連付けられている時間をテーブルBから検索し、この検索した時間をテーブルBから読み出す。例えば、上述の例において、バッファ41及びバッファ42には、”明日”の字幕データが蓄積されていることから、この字幕データ”明日”と同一の2文字の漢字をテーブルAから検索し、この検索した2文字の漢字のうち、先頭の一文字の漢字”明”と関連付けられている時間”11.01s”をテーブルAから読み出す。同様に、制御部45は、先に検索した2文字の漢字”明日”と同一の2文字の漢字”明日”をテーブルBから検索し、この検索した2文字の漢字のうち、先頭の一文字の漢字”明”と関連付けられている時間”6.36s”をテーブルBから読み出す。
【0066】
そして、制御部45は、テーブルAより読み出した時間からテーブルBより読み出した時間を減算する。すなわち、制御部45は、(11.01s−6.36s=4.65s)の計算を行なう。更に、制御部45は、計算した時間(4.65s)から音声認識装置20の変換速度を基に算出した変換時間(5s)を減算し、これにより算出された時間(4.65s−5s=−0.35s)を誤差時間としてサーバ10に送信する。
【0067】
比較装置40から誤差時間を受信したサーバ10の出力調整部14は、受信した誤差時間を調べる。
【0068】
誤差時間が”0s”である場合、出力調整部14は現状を維持する。
【0069】
一方、誤差時間の値がマイナスの値である場合、出力調整部14は、記憶部11から読み出したテレビジョンデータの音声データにおけるサンプル数が減少するようにする。例えば、誤差時間(T)が”−1s”であり、現在の音声データの単位時間当たりのサンプル数が48 k sampleである場合、出力調整部14は、音声データのサンプル数が”48/1.5=32 k sample”になるように変換し、単位時間当たり48k sampleで出力する。これにより、字幕作成装置30のオペレータに聞こえる音声スピードが上がる。
【0070】
また、誤差時間の値がプラスの値である場合、出力調整部14は、記憶部11から読み出したテレビジョンデータの音声データのサンプル数を増加させる。例えば、誤差時間(T)が”+1s”である場合、出力調整部14は、音声データのサンプル数が”48/0.75=64 k sample”になるように変換し、単位時間当たり48k sampleで出力する。これにより、字幕作成装置30のオペレータに聞こえる音声スピードが下がる。
【0071】
更に、出力制御部14は、受信した誤差時間を基に継続時間を算出する。例えば、誤差時間(T)が”−1s”である場合、出力制御部14は、誤差時間から”|−1/(1.5−1)|=2.0s”を計算する。
【0072】
そして、出力制御部14は、算出した継続時間、音声データのサンプル数を増減させたテレビジョンデータを字幕作成装置30に送信し続ける。
【0073】
継続時間経過後、出力調整部14は増減させた音声データのサンプル数が元のサンプル数(48 k sample)になるようにして字幕作成装置30に送信する。
【0074】
このように、出力調整部14が音声データのサンプル数を増減させることにより、字幕作成装置30のオペレータに聞こえる音声スピードが変化する。この結果、字幕作成装置30での字幕データの作成スピードが変化し、インサータ50で字幕データとテレビジョンデータとを適切に合成させることができる。
【0075】
尚、バッファ41、43に蓄積される字幕データの文字数を受信機の画面に表示させる字幕の文字数として説明したが、この場合に限るものではない。例えば、受信機の画面に表示される字幕の文字数より多い文字数分又は少ない文字数分の字幕データを蓄積するようにしても良い。
【0076】
また、本実施の形態では、連続した2文字の漢字をバッファ41及びバッファ42に蓄積されている字幕データから検索する場合について説明したが、この場合に限るものではない。例えば、連続した3文字の平仮名でも良い。
【0077】
また、サーバ10から字幕作成装置20に送信するテレビジョンデータを、映像データと音声データとから成るテレビジョンデータとしたが、この場合に限るものではない。例えば、サーバ10から字幕作成装置20に送信するデータを音声データのみとしても良い。
【0078】
また、本実施の形態では、サーバ10から出力するテレビジョンデータの制御を出力部13及び出力調整部14によって実現する場合について説明したが、この場合に限るものではない。例えば、出力部13及び出力調整部14をディジタル信号処理プロセッサで実現するようにしても良い。
【0079】
また、本実施の形態では、音声データのサンプル数を1/1.5倍又は1/0.75倍にする場合について説明したが、この場合に限るものではない。この倍率は任意に可変できるようにしても良い。
【0080】
第2の実施の形態について説明する。
【0081】
第1の実施の形態では、サーバから出力する音声データのサンプル数が(1/0.75)倍又(1/1.5)倍になるようにする場合、すなわち、字幕生成装置のオペレータに聞こえる音声スピードを急激に0.75倍又は1.5倍に変化させる場合について説明した。
【0082】
しかしながら、音声スピードを急激に変化させると、その変化にオペレータが対応できない場合が生じる。
【0083】
そこで、第2の実施の形態では、サーバから出力するテレビジョンデータの音声データにおけるサンプル数を段階的に減少又は増加させて、字幕生成装置のオペレータに聞こえる音声スピードを段階的に上げ又は下げることを特徴とする。
【0084】
以下、第2の実施の形態を詳細に説明する。
【0085】
サーバ10の出力調整部14には、第1の実施の形態で説明した放送時間及び先行時間に加え、更新情報が設定されている。
【0086】
ここで、更新情報は、出力調整部14から出力するテレビジョンデータの音声データにける単位時間当たりのサンプル数を、どの程度段階的に増加又は減少させて、目的の単位時間当たりのサンプル数に近づけていくかを示す情報である。
【0087】
また、出力調整部14は、第1の実施の形態で説明した機能に加え、設定されている更新情報に従って、音声データのサンプル数を段階的に増加又は減少させて、目的の音声データのサンプル数に近づけていくものである。
【0088】
続いて、上記構成における動作について説明する。
【0089】
尚、比較装置40で算出した誤差時間に従って、サーバ10から出力するテレビジョンデータの音声データのサンプル数を増減させるまでの動作は、第1の実施の形態で説明した動作と同様であることから、本実施の形態では省略する。
【0090】
出力調整部14は、音声データのサンプル数を増減させる場合、設定されている更新情報に従って、現在の音声データのサンプル数を、段階的に増加又は減少させて、目的の音声データのサンプル数に近づけていく。例えば、現在の音声データの単位時間当たりのサンプル数が”48 k sample”、目的の音声データのサンプル数が”48/0.75=64 k sample”であり、更新情報が0.5s毎に10%づつ単位時間当たりのサンプル数を段階的に減少又は増加させて目的の音声データのサンプル数に近づけていくよう指示する情報である場合、出力調整部14は、最初の0.5秒後に音声データのサンプル数”48 k sample”が”52.8 k sample”になるよう更新し、更に0.5秒後に音声データのサンプル数”52.8 k sample”が”57.6 k sample”になるように更新し、・・・・最後に”59.2 k sample”が”64 k sample”になるようにする。
【0091】
このように、出力調整部14が音声データのサンプル数を段階的に減少又は増加させることで、字幕作成装置30のオペレータが聞き取る音声スピードが段階的に上がり又は下がる為、オペレータは音声スピードの変化に対応することができる。
【0092】
尚、第1及び第2の実施の形態では、字幕と音声とが同時に受信機から出力される場合について説明したが、この場合に限るものではない。例えば、字幕付き放送を視聴している視聴者は、音声の出力される僅か前に字幕が受信機の画面に表示される(例えば、音声が出力される0.5秒前に字幕が受信機の画面に表示される)と、字幕を違和感なく読むことができる。このように字幕を違和感なく読むことができるよう誤算時間を考慮しても良い。すなわち、誤差時間が”+0.5s”のとき、第1の実施の形態で説明した誤差時間”0s”に相当するものとする。
【0093】
第3の実施の形態について説明する。
【0094】
第3の実施の形態では、サーバからインサータに送信するテレビジョンデータの遅延時間を一定にしてテレビジョンデータと字幕データとを合成することを特徴とする。
【0095】
以下、第3の実施の形態を詳細に説明する。
【0096】
図7は合成タイミング調整システムのブロック図である。
【0097】
尚、上述した第1の実施の形態と同様のものについては、同じ番号を付して詳細な説明は省略する。
【0098】
サーバ10の遅延部16は、予め設定された遅延時間に従って、出力部13からのテレビジョンデータを遅延させてインサータ50に送信するものである。尚、遅延時間は、字幕作成装置30で音声データから字幕データを作成するのに要する時間である。
【0099】
このように、サーバ10からインサータ50に送信するテレビジョンデータを遅延時間遅らせることで、インサータ50でテレビジョンデータと字幕データとが適切に合成される。
【0100】
続いて、上記構成における動作について説明する。
【0101】
尚、以下の説明では、番組の放送時間が”10h00m00s”であり、サーバ10の遅延部16に設定されている遅延時間が5sであるものとして説明する。
【0102】
サーバ10の出力部13は、遅延時間が5sであることから、放送時間(10時)に間に合うようにする為、タイマー12の時間が(10h00m00s−0.5s=9h59m55s)になると、記憶部11からテレビジョンデータを読み出し、この読み出したテレビジョンデータを遅延部16及び字幕作成装置30に向けて出力する。
【0103】
そして、サーバ10の遅延部16は、出力部13からテレビジョンデータを受信すると、この受信したテレビジョンデータを遅延時間(5s)遅延させてインサータ50に送信する。
【0104】
サーバ10からテレビジョンデータを受信した字幕作成装置30では、制御部33がテレビジョンデータの音声データを音声としてスピーカ31から出力する。この出力された音声を聞き取ったオペレータは、入力部32から字幕の文字を入力する。そして、制御部33は、入力部32から入力された文字に基づいて、字幕データを生成してインサータ50に送信する。
【0105】
そして、インサータ50は、サーバ10から送信されて来たテレビジョンデータと、字幕作成装置30から送信されて来た字幕データとを合成する。
【0106】
尚、第3の実施の形態では、字幕と音声とが同時に受信機から出力されるように遅延時間を設定する場合について説明したが、この場合に限るものではない。例えば、音声が出力される0.5秒前に字幕が受信機の画面に表示されるように遅延時間を設定しても良い。このように、遅延時間を設定することで、字幕付き放送を視聴している視聴者は、字幕を違和感なく読むことができる。
【0107】
【発明の効果】
本発明によれば、字幕編集に時間がかけられない場合でも、字幕が適切なタイミングで受信機の画面に表示されるようテレビジョンデータと字幕データとの合成タイミングを調整することができるという優れた効果を奏する。
【0108】
本発明によれば、サーバから出力するテレビジョンデータの音声データのサンプル数を段階的に減少又は増加させて目的のサンプル数にする為、オペレータに聞こえる音声スピードが段階的の変化し、その変化にオペレータが追従することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成タイミング調整システムのブロック図である。
【図2】誤差時間を説明する為の図である。
【図3】字幕データの各文字がバッファ41に蓄積される時点の時間の取得について説明する為の図である。
【図4】テーブルAを説明する為の図である。
【図5】字幕データの各文字がバッファ42に蓄積される時点の時間の取得について説明する為の図である。
【図6】テーブルBを説明する為の図である。
【図7】合成タイミング調整システムのブロック図である。
Claims (9)
- 音声データと映像データとから成るテレビジョンデータに、字幕データを合成するタイミングを調整するシステムであって、
テレビジョンデータが記憶されている記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている放送用のテレビジョンデータとテレビジョンデータの音声データとを出力する出力手段と、
前記出力手段から出力された音声データから音声を再生し、この再生された音声に基づいて、オペレータの入力により字幕データを生成する生成手段と、
前記出力手段から出力された放送用のテレビジョンデータと前記生成手段で生成された字幕データとを合成する合成手段と、
前記合成手段における放送用のテレビジョンデータと字幕データとの合成タイミングのずれ時間を算出する計算手段と、
前記計算手段で算出したずれ時間に基づいて、前記出力手段から出力する音声データを制御することによって、前記生成手段において再生される音声の速度を調整する制御手段と
を有することを特徴とする合成タイミング調整システム。 - 前記合成タイミング調整システムは、
前記出力手段から出力される放送用のテレビジョンデータを一定の変換速度で字幕データに変換する変換手段を有し、
前記計算手段は、前記生成手段で生成された字幕データのうち、任意の字幕データと同一の字幕データを前記変換手段で変換された字幕データから検索し、前記検索した字幕データの前記変換手段における変換終了時の時間から前記任意の字幕データの前記生成手段における生成終了時の時間及び前記変換手段の変換速度を基に算出した変換時間を減算して、前記合成タイミングのずれ時間を算出するように構成され、
前記制御手段は、前記計算手段で算出したずれ時間に基づいて、前記出力手段から出力される音声データのサンプル数を増減させることによって、前記生成手段で再生される音声の速度を調整するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の合成タイミング調整システム。 - 前記制御手段は、前記計算手段で算出された時間を基に、前記合成手段におけるテレビジョンデータと字幕データとの合成タイミングのずれを判断し、字幕データの合成されたタイミングが適切な合成タイミングより遅れている場合、前記出力手段から出力する音声データのサンプル数を減少させて前記生成手段で再生される音声の速度を加速させ、字幕データが前記合成タイミングより進んでいる場合、前記出力手段から出力する音声データのサンプル数を増加させて前記再生される音声の速度を減速させることを特徴とする請求項2に記載の合成タイミング調整システム。
- 前記制御手段は、現在の音声データのサンプル数を段階的に減少又は増加させて目的の音声データのサンプル数に近づけて前記生成手段で再生される音声の速度を段階的に減速又は加速するように制御することを特徴とする請求項2に記載の合成タイミング調整システム。
- 合成タイミング調整システムは、
前記生成手段で生成された字幕データを蓄積する第1の蓄積手段と、
前記変換手段で変換された字幕データを蓄積する第2の蓄積手段とを有し、
前記計算手段は、前記第1の蓄積手段に蓄積されている字幕データから選択した所定の連続の文字と同一の連続の文字が、前記第2の蓄積手段に蓄積されている字幕データに含まれているか否かを判別し、前記同一の連続の文字が含まれている場合、ずれ時間の計算を行うように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の合成タイミング調整システム。 - 音声データと映像データとから成るテレビジョンデータに、字幕データを合成するタイミングを調整するシステムであって、
テレビジョンデータが記憶されている記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている放送用のテレビジョンデータとテレビジョンデータの音声データとを出力する出力手段と、
前記出力手段から出力された音声データから音声を再生し、この再生された音声に基づいて、オペレータの入力により字幕データを生成する生成手段と、
前記出力手段から出力された放送用のテレビジョンデータを一定の変換速度で字幕データに変換する変換手段と、
前記生成手段で生成された字幕データと前記出力手段から出力された放送用のテレビジョンデータとを合成する合成手段と、
前記生成手段で生成された字幕データが蓄積される第1の蓄積手段と、
前記変換手段で変換された字幕データが蓄積される第2の蓄積手段と、
字幕データの文字と、この文字が第1の蓄積手段に蓄積された時点の時間とが関連付けて記憶される第1のテーブルと、
字幕データの文字と、この文字が第2の蓄積手段に蓄積された時点の時間とが関連付けて記憶される第2のテーブルと、
前記生成手段で生成された字幕データの各文字が前記第1の蓄積手段に蓄積された時点の時間、及び前記変換手段で変換された字幕データの各文字が第2の蓄積手段に蓄積された時点の時間を監視し、字幕データの各文字と該各文字が第1の蓄積手段又は第2の蓄積手段に蓄積された時点の時間とを関連付けて第1のテーブル又は第2のテーブルに記憶させる手段と、
前記第1の蓄積手段に蓄積されている字幕データから選択した所定の連続の文字と同一の連続の文字が前記第2の蓄積手段に蓄積されている字幕データに含まれているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段で同一の連続の文字が含まれていると判別された場合、この文字と同一の文字を前記第1のテーブル及び第2のテーブルから検索し、検索した文字に関連付けられている時間を第1のテーブル及び第2のテーブルから読み出す読出手段と、
前記第2のテーブルより読み出した時間から前記第1のテーブルより読み出した時間及び前記変換手段の変換速度を基に算出した変換時間を減算して、前記合成手段における合成タイミングのずれ時間を算出する計算手段と、
前記計算手段で算出したずれ時間に基づいて、前記出力手段から出力される音声データのサンプル数を増減させることによって前記生成手段で再生される音声の速度を調整する制御手段と
を有することを特徴とする合成タイミング調整システム。 - 前記制御手段は、前記計算手段で算出された時間を基に、前記合成手段におけるテレビジョンデータと字幕データとの合成タイミングのずれを判断し、字幕データの合成されたタイミングが適切な合成タイミングより遅れている場合、前記出力手段から出力する音声データのサンプル数を減少させて前記生成手段で再生される音声の速度を加速させ、字幕データが前記合成タイミングより進んでいる場合、前記出力手段から出力する音声データのサンプル数を増加させて前記再生される音声の速度を減速させることを特徴とする請求項6に記載の合成タイミング調整システム。
- 前記制御手段は、現在の音声データのサンプル数を段階的に減少又は増加させて目的の音声データのサンプル数に近づけて前記生成手段で再生される音声の速度を段階的に減速又は加速するように制御することを特徴とする請求項6に記載の合成タイミング調整システム。
- 音声データと映像データとから成るテレビジョンデータに、字幕データを合成するタイミングを調整するシステムであって、
テレビジョンデータが記憶されている記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているテレビジョンデータに基づいて、オペレータの入力により字幕データを生成する生成手段と、
前記記憶手段に記憶されているテレビジョンデータを所定の時間遅延させる遅延手段と、
前記遅延手段で遅延されたテレビジョンデータと、前記生成手段で生成された字幕データとを合成する合成手段と
を有することを特徴とする合成タイミング調整システム。
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CN102075697A (zh) * | 2009-11-24 | 2011-05-25 | 新奥特(北京)视频技术有限公司 | 一种字幕制作过程中的编辑方法和装置 |
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- 2003-01-06 JP JP2003000526A patent/JP3811751B2/ja not_active Expired - Fee Related
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