JP3495485B2 - 画像変換装置 - Google Patents

画像変換装置

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JP3495485B2
JP3495485B2 JP33088195A JP33088195A JP3495485B2 JP 3495485 B2 JP3495485 B2 JP 3495485B2 JP 33088195 A JP33088195 A JP 33088195A JP 33088195 A JP33088195 A JP 33088195A JP 3495485 B2 JP3495485 B2 JP 3495485B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルム画像、CG
画像等をテレビジョン信号に変換する画像変換装置に係
わり、特に、すでにテレシネ装置で2−3変換、2−2
変換またはCG画像でも2−2変換に対応する変換をし
て得られたテレビジョン信号から、2−3変換、2−2
変換のタイミングを検出し、それを用いて動きベクトル
検出、動き補正内挿を行い、動画像の位置補正を行うこ
とにより高画質なテレビジョン画像を得ることができる
画像変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の駒数変換は2−3変換、
2−2変換により行われていた。24駒/秒のフィルム
画像を60フィールド/秒のテレビジョン画像に変換す
る場合は、図2に示すように、フィルムの2駒をテレビ
ジョン画像の5フィールドに変換する。その時、フィル
ムの連続する2駒のうち、例えば最初の駒をテレビジョ
ン画像の連続する2つのフィールド(図中、例えば実線
は奇数フィールド、点線は偶数フィールド)へ、次の駒
をテレビジョン画像の連続する3つのフィールドへ変換
し、このような変換を繰り返す(2−3変換)。また3
0駒/秒のフィルム画像を60フィールド/秒のテレビ
ジョン画像に変換する場合、および30フレーム/秒の
順次走査で作成されたCG画像を60フィールド/秒の
テレビジョン画像に変換する場合、図3に示すように、
フィルムの1駒をテレビジョン画像の2フィールドに変
換し、この変換を繰り返す(2−2変換)。
【0003】このような変換を行うとフィルム画像が動
画の場合には、同じフィルムの1駒が複数回繰り返され
るため、テレビジョン画像に変換して表示したとき、動
きの不自然さが生じる。
【0004】2−3変換、2−2変換されたテレビジョ
ン画像は、動きの不自然さだけでなく、変換された画像
を再度テレビジョンの番組素材として使用する際に、 複数の変換画像を同一番組内に含んでいる場合には、
番組内における2−3変換または2−2変換の連続性が
損なわれないように、 また映画制作にビデオ例えばハイビジョンを使用する
場合には、フィルムからビデオに変換し特殊効果等を電
子的に行い再度フィルムに変換するが、ビデオでの編集
時に2−3変換の位相を全て揃えておかないとフィルム
に再変換するときに問題を生じる等の理由により、 変換タイミングを考慮したビデオにおける番組編集を行
うことが望ましく、このような場合には、編集点(編集
タイミング)が制限されるため自由な編集ができない。
【0005】また以上の2−3変換、2−2変換は従
来、テレシネ装置の機能の一部として機械的または電子
的に行われている。
【0006】さらに電子的2−3変換、2−2変換を行
っている装置では、上記問題点を克服するため、駒数変
換の際に動き補正技術を導入し、動画像を変換する場合
には正しく動画の位置を補正し駒数変換を行う装置も実
験的には開発された(The 130th SMPTE Technical Confe
rence, October 15-19, 1988, #131 "PRESENT STATUSOF
LASER TELECINE AND LASER BEAM FILM RECORDING")。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
駒数変換装置によれば上記問題点は克服されるが、駒数
変換装置はテレシネ装置と一体のものであるため、その
ような機能を備えたテレシネ装置は、構造が複雑であ
り、大型で高価であった。また、上述の実験装置におけ
る駒数の変換はフィルムから直接ハイビジョン信号に変
換することを考えていたため24駒/秒から60フィー
ルド/秒の変換であり、そのため2−3変換、2−2変
換タイミングの検出機能は有していない。さらに、動き
補正方式の駒数変換機能を備えた大規模なテレシネ装置
の設備投資を新たに行うことは、(フィム)プロダクシ
ョンにとっても、放送局にとっても大変である。特に放
送局側から見たときには、すでに多くの2−3変換され
た番組(記録媒体)があり、これらを新たに上述のよう
な動き補正方式の駒数変換機能を備えたテレシネ装置で
再度フィルムからテレビジョン信号に変換することは、
非効率的である。一方、現状のままで2−3変換、2−
2変換された番組(記録媒体)は、動画像の画質が不十
分である。
【0008】そこで本発明の目的は、以上のような問題
を解消した画像変換装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、2−3変換もしくは2−
2変換された画像を入力し、前記入力された2−3変換
もしくは2−2変換された画像を構成する連続して同一
となる2フィールドもしくは3フィールドの画像の一の
フィールド画像と、前記連続して同一となる2フィール
ドもしくは3フィールドの画像に後続隣接し連続して同
一となる2フィールドもしくは3フィールドの画像の一
のフィールド画像とから、前記連続して同一となる2フ
ィールドもしくは3フィールドの画像の一のフィールド
画像以外のフィールド画像を内挿して出力する画像変換
装置であって、前記画像変換装置は、1フレーム離れた
二のフィールド画像間の差分値の検出結果に基づいて、
前記2−3変換もしくは2−2変換の変換タイミング信
号を発生する変換タイミング信号発生部と、前記発生さ
れた変換タイミング信号により、前記連続して同一とな
る2フィールドもしくは3フィールドの画像の一のフィ
ールド画像と、前記連続して同一となる2フィールドも
しくは3フィールドの画像に後続隣接し連続して同一画
像となる2フィールドもしくは3フィールドの画像の一
のフィールド画像とを比較して動きベクトル検出を行う
動きベクトル検出部と、前記検出された動きベクトル値
を用い、前記連続して同一となる2フィールドもしくは
3フィールドの画像の一のフィールド画像と、前記連続
して同一となる2フィールドもしくは3フィールドの画
像に後続隣接し連続して同一画像となる2フィールドも
しくは3フィールドの画像の一のフィールド画像とか
ら、前記連続して同一となる2フィールドもしくは3フ
ィールドの画像の前記一のフィールド画像以外のフィー
ルド画像を内挿する動き補正内挿部とを具えたことを特
徴とする。
【0010】 また、請求項2にかかる発明は、請求項
1において、前記動きベクトル検出部は、前記変換タイ
ミング信号により、1フレーム離れた二のフィールド画
像が、前記連続して同一画像となる3フィールドの画像
の内の第1のフィールドおよび第3のフィールドでない
と判別される場合にのみ、前記1フレーム離れた二のフ
ィールド画像間で動きベクトルを検出するものであるこ
とを特徴とする。
【0011】 さらに、請求項3にかかる発明は、請求
項1または2において、動き補正内挿部は、前記連続し
て同一となる2フィールドもしくは3フィールドの画像
の一のフィールド画像と、前記連続して同一となる2フ
ィールドもしくは3フィールドの画像に後続隣接し連続
して同一画像となる2フィールドもしくは3フィールド
の画像の内の前記一のフィールド画像から1フレーム離
れた一のフィールド画像とから前記一のフィールド画像
タイミングに相当するフィールド画像を内挿するもので
あることを特徴とする。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による、フィルム画像、C
G画像からテレビジョン画像への変換装置の概略を図1
に示す。図1中の1は従来のテレシネ変換装置であり、
ここでの駒数変換は、2−3変換、2−2変換により行
われる。9は過去に2−2変換、2−3変換で得られた
テレビジョン画像信号で、例えばすでにVTRテープに
記録されたものである。2は例えばCGのように電子的
に作られた画像でなおかつ順次走査のフレームで作成さ
れた画像から単純に走査線間引きにより得られた(2−
2変換と類似の方法)テレビジョン信号を出力する装置
である。装置1,2,9からの出力は3のVTR(ビデ
オテープレコーダ)で記録される。次にVTR3によっ
て2−3変換、2−2変換されたテレビジョン画像信号
が記録されたVTRテープを再生し、これによって得ら
れた再生信号を本発明による変換装置4に入力し、まず
最初にタイミング信号検出部5によりVTR3から入力
された信号から変換のタイミング信号を検出し、それを
もとにVTR3から入力された信号について、動きベク
トル検出部6で動きベクトルを検出し、動き補正内挿部
7で動き補正内挿を行い、動画像部分を正しく位置補正
したテレビジョン変換画像を得る。8はその位置補正さ
れた信号を記録するためのVTRである。
【0014】図1のようにすれば、従来のテレシネ装置
で一体であったフィルムからテレビジョン信号への光→
電気信号変換と駒数変換を別々に行うことができる。
【0015】従って、例えば、図1のI側(装置1,
2,9側)はプロダクションの仕事、II側(本発明装置
側)は放送局の仕事と分離することも可能である。また
すでに2−3変換、2−2変換されている番組も有効に
利用することができる。また図1中の本発明による変換
装置4内の動きベクトル検出部6、動き補正内挿部7
は、ハードウェア的に現在製品化されている動き補正方
式を用いたテレビジョン方式変換装置とほぼ同様な構成
であり、このようなテレビジョン方式変換装置を利用す
れば、わずかな追加で、容易に本発明を実現できる。こ
こにおいては、当然のことながら、テレビジョン方式変
換装置の機能プラスアルファの機能として本発明が容易
に実現できる。
【0016】本発明では2−3変換された画像信号、ま
たは2−2変換された画像信号から変換タイミング信号
の検出を行う。この方法としては、変換された画像信号
における連続するフィールド間またはフレーム間差分値
を用いて行う方法や動きベクトル検出結果を用いる方法
やそれらの組み合わせによる方法がある。また人間(オ
ペレータ)が2−3変換された画像、2−2変換された
画像からタイミングを見つけ、それをもとにVTRのタ
イムコードを利用して制御信号とする方法も可能である
(この場合には特に、2−3変換、2−2変換のタイミ
ング検出部は不要となる)。そのタイミング信号に基づ
き、連続するフィールド、またはフレーム間離れた2つ
のフィールドから2−3変換画像または2−2変換画像
中の動物体の動きベクトルを検出し、位置補正して正し
いテレビジョン信号を作成する。
【0017】図4によって2−3変換の場合を例に説明
する。ここで、Xは動物体を示し、図中、画像(画面)
の上から下に動物体Xが移動している。まず24駒/秒
のフィルム画像(aで示す)を2−3変換とすると、t
1〜t7の信号からなるbのような信号になる。すなわ
ち、t1とt2では、動物体が同じ位置にある。t3と
t4とt5でも動物体が同じ位置にある。そこで本発明
では、2−3変換タイミング信号に基づき、例えばt1
の信号とt3の信号との間で動物体の動きベクトルを検
出し、この検出した動きベクトルを参照して、t1〜t
4の信号よりt2′の信号とt3′の信号とを作成する
(すなわち、動き補正内挿する)。t1′の信号はt1
の信号より作成する。同様にt4の信号とt6の信号と
の間で動物体の動きベクトルを検出し、この検出した動
きベクトルを参照して、t3〜t6の信号よりt4′の
信号とt5′の信号を作成する。t6′の信号はt6の
信号より作成する。
【0018】このような2−3変換タイミングに応じた
動きベクトル検出と動き補正内挿を行うことにより、t
1〜t7の信号で示すbの2−3変換されたテレビジョ
ン画像信号を、t1′〜t7′の信号で示すcのように
滑らかに移動する動物体を有する正しいテレビジョン画
像信号に変換することができる。
【0019】図5に2−3変換されたテレビジョン画像
に対して本発明を適用する例を示す。24駒/秒のフィ
ルム画像の駒をF1,F2,F3,…とし(aで示
す)、それらを2−3変換して得られたテレビジョン画
像信号をT1,T2,T3,…とし(bで示す)、さら
にそれらを本発明により変換されたテレビジョン画像信
号をT1′,T2′,T3′,…とし(cで示す)、信
号T1,T2,T3,…から検出した2−3変換タイミ
ング信号をTgとする。
【0020】まずTg信号を得るため信号T1,T2,
T3,…のうち動画部を有する連続した数フィールドに
ついて、フレーム間差分値の絶対値和を計算する。例え
ば、フレーム間差分間の絶対値和をdT1,dT2,d
T3,…とし
【0021】
【数1】
【0022】とすると、dT3,dT8,dT13,…
がほぼ“0”となる。従って、フレーム間差分値の絶対
値和がほぼ“0”になるタイミングが図5からあらかじ
めわかるので、このタイミングをもとにTg信号を作成
する。
【0023】次にTg信号に基づき、フィルムの異なる
駒から作成されたテレビジョン画像信号のうち、T1と
T3,T2とT4,T4とT6,T5とT7,T6とT
8,…のように最も時間的に近く、同一フィールド(奇
数フィールド同士または偶数フィールド同士)である2
つのフィールド間の信号によって動きベクトル検出を行
う。そしてその検出された動きベクトルをもとに、図5
に、bからcへの矢印で示すように、b(すなわち、2
−3変換されたテレビジョン画像信号)の適当な数フィ
ールドを用いて対応するcのフィールドを内挿する。例
えば、cのT2′はbのT2とT4(共に実線矢印)ま
たはT1とT3(共に点線矢印)またはT1〜T4の任
意のフィールドの組み合わせの内挿により作成する。一
例として、T2とT4の間でVという動きベクトルを検
出した場合、
【0024】
【数2】
【0025】によりT2′を作成できる。ここでV1,
V2はT2,T4における動物体の位置ベクトルであ
る。またT2(V1−(2/5)V),T4(V2+
(3/5)V)はT2,T4における画像関数であり、
具体的には、T2(V1−(2/5)V)はT2画像内
のV1−(2/5)Vという空間位置の信号レベルを意
味する。
【0026】図6に2−2変換されたテレビジョン画像
に対して本発明を適用する例を示す。30駒/秒のフィ
ルム画像、CG画像をF1,F2,F3,…とし(aで
示す)、それらを2−2変換して得られたテレビジョン
画像信号をT1,T2,T3,…とし(bで示す)、さ
らにそれらを本発明により変換して得られた画像をT
1′,T2′,T3′,…とし(cで示す)、2−2変
換のタイミング信号をTgとする。
【0027】2−2変換のタイミング信号Tgは、bの
2−2変換されたテレビジョン画像信号の、例えば連続
する2フィールド間の差分値の絶対値和の大きさにより
検出する。つまり動画部を有する連続した2フィールド
(例えばT1とT2)について、フィールド間差分値の
絶対値和を調べることにより、その絶対値和がほぼ
“0”になるタイミングがわかるので、これからTg信
号を得ることができる。次にTg信号に基づき、例えば
T1とT3、T2とT4、T3とT5、T4とT6、…
で動きベクトル検出を行い、その検出ベクトルを用い
て、図6に、bからcへの矢印で示すように、T2とT
4よりT2′を、T4とT6よりT4′を作成し、T1
よりT1′を、T3よりT3′を、…、作成する。
【0028】
【実施例】図7に本発明の変換装置のハードウェア構成
例を示す。図8に本発明による一変換例を示すが(図
中、a,b,cは図5のa,b,cと同様の信号であ
る)、図8の例で図7の動作を説明する。
【0029】図7は大きく3つの部分、すなわち、タイ
ミング信号検出部31、動きベクトル検出部32および
動き補正内挿部33よりなる。図7において、11は
(変換装置への)入力信号(図8のb)がR,G,B信
号の場合に動きベクトル検出用およびタイミング信号検
出用の輝度信号を作成するマトリクス回路である。タイ
ミング信号検出部31では、2つのフィールドディレー
12,13により、マトリクス回路11からの輝度信号
(Y)を用いて連続しなおかつ互いにフィールド間およ
びフレーム間離れた3つの信号を作り、減算器と加算器
等からなる差分絶対値和算出器14,15,16により
1つのフレーム間差分値の絶対値和S1と2つのフィー
ルド間差分値の絶対値和S2,S3を作る。
【0030】タイミング信号(Tg信号)発生部17で
は、算出器14,15,16からのS1,S2,S3に
よりTg信号を発生する。例えば一例として、S1のみ
を用いてTg信号を発生する場合には、任意のしきい値
Thを設定し、S1<Thになる場合にTg信号を発生
するものとすると図8のTg信号の破線のタイミングを
検出することができる。従って検出した破線の信号を3
フィールドディレーすることにより、図8の実線で示す
タイミングのTg信号を得ることができる。ここでフィ
ルム画像が静止画であった場合には常にS1<Thとな
ってしまうが、タイミング検出は常時行う必要はないの
で動画部(前後のS1により判定するかオペレータが補
助する)でタイミング検出を行い一度検出した後は検出
をやめカウンタ回路を設ける等により自ら連続して発生
するようにする。ただし2−3変換をフレームメモリを
用いて電子的に行っており、2−3変換した信号の記録
もディジタル的に行っているような場合には、すなわち
2−3変換から本発明の変換装置の入力まで全てディジ
タル信号であるならば2−3変換タイミングのS1と静
止画に対するS1はノイズ等の影響で区別できる。すな
わち前者はノイズも含めて全く差がゼロとなるが、後者
はノイズ分の差が発生する。特にテレシネ装置を含めて
フィルム系では、フィルムの走行系における走行精度の
不完全さによる1駒1駒の不安定性(画振れ)によるノ
イズがあり、静止画でもS1=0となりにくいため、こ
の場合には静止部でも検出が正しく行える。
【0031】次にこのTg信号に基づき動きベクトル検
出部32で動きベクトルを検出する。動きベクトル検出
方法は複数あるが、ここではブロックマッチング法を適
用した。マトリクス回路11からの輝度信号はディレー
18によってタイミング信号検出部31、動き補正内挿
部33との間の信号処理のタイミングを合わせた後、動
きベクトル検出部32内のフィールドディレー19,2
0により1フレームディレーし、メモリ21に書き込ま
れる。そしてアドレス発生器(動きベクトルの候補の発
生)22により原信号と任意の位置だけずれた信号をメ
モリ21から出力する。その出力信号と原信号(フィー
ルドディレー19の入力信号)との差分値(DFD)を
アドレス発生器22からの情報に基づいて各ずれ量(ア
ドレス)毎にDFDベクトル選択部23で計算し、最も
DFDが小さくなるずれ量(アドレス)を検出ベクトル
として出力する。ただしこの際、DFDベクトル選択部
23は、タイミング信号発生部17からのTg信号に応
答するベクトル検出結果を使用する。すなわち、フィル
ムの異なる駒間から検出したベクトルのみを使用する。
例えば図8の場合、T1とT3、T2とT4、T4とT
6、T5とT7、…から検出したベクトルは使用し、T
3とT5、T8とT10…から使用したベクトルは使用
しない。そしてT1とT3、T2とT4から検出したベ
クトルを用いて(例えば平均して)F1とF2間の検出
ベクトルV1とする。同様にT4とT6、T5とT7か
ら検出したベクトルを用いて(例えば平均して)F2と
F3間の動き検出ベクトルV2としてDFDベクトル選
択部23から出力する。このように出力した動き検出ベ
クトルV1,V2,…を内挿比制御部24により内挿比
に応じて分割し動き補正内挿部33に送る。ここで、内
挿比とは図8のaとcの時間的な相対位置関係を表す比
であり、具体的には次式の分数部分である。動き補正内
挿部33内の内挿部28では内挿比制御部24からの動
き検出ベクトルを、入力R信号をメモリする3つのフィ
ールドメモリ34,25,26において応答する信号に
適用し、フィールドメモリ34,25,26の各出力に
おいて得られる時間的に連続する3つのフィールドの信
号に対して動き補正内挿フィルタ27で例えば以下のよ
うに(図8に対応)、動き補正内挿を行う。入力G,B
信号に対しては各内挿部29,33で同様に内挿する。
内挿は例えば
【0032】
【数3】
【0033】のように行うことができる。ここでVf
1,Vf2,Vf3,…はF1,F2,F3,…上の動
物体の位置ベクトルである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2−2変換、2−3変換された画像信号の動画を高画質
化することができる。
【0035】さらに本発明によれば、以下のような効果
が得られる。
【0036】(1)テレシネにおける光→電気信号変換
と駒数変換を別々に行うことにより、各々、別の場所で
別の仕事として行うことができる。例えば、前者は現在
のテレシネ装置を有するプロダクションで、後者は放送
局で行うことができる。
【0037】(2)すでに2−3変換、2−2変換して
得られたテレビジョン番組(映画)に本発明を適用し、
動画質を向上することができる。
【0038】(3)すでに2−3変換、2−2変換して
得られたテレビジョン信号に本発明を適用すれば、適用
後の信号は、動画も含めて通常のテレビジョンカメラで
撮影された信号と全く同様であり、番組素材として使用
する場合にも容易に編集を行うことができる。
【0039】(4)2−3変換、2−2変換されたまま
の画像と比べて動画像の画質が著しく向上する。
【0040】(5)本発明は、放送局における動き補正
方式を用いたテレビジョン方式変換装置を利用すること
により簡単に実現できる。例えば、現状の動き補正方式
を用いたテレビジョン方式変換装置の制御部の簡単な改
修により実現できる場合もある。また本発明装置内蔵の
動き補正方式テレビジョン方式変換装置を最初から作る
場合には、従来とほとんど同じハードウェア規模で実現
できる。これにより、放送局は、大型で、高価な動き補
正方式のテレシネ装置を新たに購入することなく、2−
3変換、2−2変換された信号(例えば映画番組)を購
入するだけでほとんど新たな設備投資なしに、高画質な
変換画像を得ることができる。
【0041】(6)映画はテレビジョン放送にとって、
重要な番組であるが、本発明により簡単に高画質(動き
の不自然さのない)な映画番組が得られ楽しめるように
なる。特に、ハイビジョンのように大画面で映像(映画
像)を楽しむ場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によりフィルム画像を高画質なテレビジ
ョン信号に変換する変換システムの概略図である。
【図2】従来の駒数変換である2−3変換の説明図であ
る。
【図3】従来の駒数変換である2−2変換の説明図であ
る。
【図4】2−3変換されたテレビジョン画像に本発明を
適用した場合の動物体の変換の様子を示す図である。
【図5】2−3変換されたテレビジョン信号への本発明
の適用例を示す図である。
【図6】2−2変換されたテレビジョン信号への本発明
の適用例を示す図である。
【図7】本発明のハードウェア構成例を示す図である。
【図8】2−3変換により得られたテレビジョン信号へ
の本発明の一適用例を示す図である。
【符号の説明】
31 タイミング信号検出部 32 動きベクトル検出部 33 動き補正内挿部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−291581(JP,A) 特開 平7−123291(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/00 - 7/088 H04N 3/36 H04N 5/253

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−3変換もしくは2−2変換された画
    像を入力し、前記入力された2−3変換もしくは2−2
    変換された画像を構成する連続して同一となる2フィー
    ルドもしくは3フィールドの画像の一のフィールド画像
    と、前記連続して同一となる2フィールドもしくは3フ
    ィールドの画像に後続隣接し連続して同一となる2フィ
    ールドもしくは3フィールドの画像の一のフィールド画
    像とから、前記連続して同一となる2フィールドもしく
    は3フィールドの画像の一のフィールド画像以外のフィ
    ールド画像を内挿して出力する画像変換装置であって、 前記画像変換装置は、 1フレーム離れた二のフィールド画像間の差分値の検出
    結果に基づいて、前記2−3変換もしくは2−2変換の
    変換タイミング信号を発生する変換タイミング信号発生
    部と、 前記発生された変換タイミング信号により、前記連続し
    て同一となる2フィールドもしくは3フィールドの画像
    の一のフィールド画像と、前記連続して同一となる2フ
    ィールドもしくは3フィールドの画像に後続隣接し連続
    して同一画像となる2フィールドもしくは3フィールド
    の画像の一のフィールド画像とを比較して動きベクトル
    検出を行う動きベクトル検出部と、 前記検出された動きベクトル値を用い、前記連続して同
    一となる2フィールドもしくは3フィールドの画像の一
    のフィールド画像と、前記連続して同一となる2フィー
    ルドもしくは3フィールドの画像に後続隣接し連続して
    同一画像となる2フィールドもしくは3フィールドの画
    像の一のフィールド画像とから、前記連続して同一とな
    る2フィールドもしくは3フィールドの画像の前記一の
    フィールド画像以外のフィールド画像を内挿する動き補
    正内挿部とを具えたことを特徴とする画像変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記動きベクトル検出部は、 前記変換タイミング信号により、1フレーム離れた二の
    フィールド画像が、前記連続して同一画像となる3フィ
    ールドの画像の内の第1のフィールドおよび第3のフィ
    ールドでないと判別される場合にのみ、前記1フレーム
    離れた二のフィールド画像間で動きベクトルを検出する
    ものであることを特徴とする画像変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 動き補正内挿部は、 前記連続して同一となる2フィールドもしくは3フィー
    ルドの画像の一のフィールド画像と、前記連続して同一
    となる2フィールドもしくは3フィールドの画像に後続
    隣接し連続して同一画像となる2フィールドもしくは3
    フィールドの画像の内の前記一のフィールド画像から1
    フレーム離れた一のフィールド画像とから前記一のフィ
    ールド画像タイミングに相当するフィールド画像を内挿
    するものであることを特徴とする画像変換装置。
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