JP2003224808A - エンコード装置、編集装置、及び番組送出装置 - Google Patents

エンコード装置、編集装置、及び番組送出装置

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JP2003224808A
JP2003224808A JP2002020173A JP2002020173A JP2003224808A JP 2003224808 A JP2003224808 A JP 2003224808A JP 2002020173 A JP2002020173 A JP 2002020173A JP 2002020173 A JP2002020173 A JP 2002020173A JP 2003224808 A JP2003224808 A JP 2003224808A
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Atsushi Fujita
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Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SDI信号を用いて番組プログラムを容易に
再利用(再編集)することができるエンコード装置、編
集装置、及び番組送出装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 番組内容を伝送するためのSDI信号を
生成するエンコード装置において、前記SDI信号の有
効映像領域に、編集されていない素材映像信号を重畳
し、前記SDI信号の補助データ領域に前記素材映像信
号を編集するための映像制御信号及び音声信号を制御す
るための音声制御信号を重畳させることにより上記課題
を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンコード装置、
編集装置、及び番組送出装置に係り、特に、SDI(Ser
ial Digital Interface)信号の補助データ領域を利用し
て、映像及び音声の編集を行うことができるエンコード
装置、編集装置、及び番組送出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放送用番組を制作する手順とし
て、第1に素材となる映像を収録した後、映像情報の輝
度レベル等の編集と、マルチオーディオ(音声)編集
と、テロップ編集(入力作業)とを個別に行い、それら
を合成させて番組プログラムを作成している。また、完
成した番組プログラムは、番組放送として有線もしくは
無線通信により伝送され、各関連放送局及び視聴者に提
供されている。
【0003】なお、放送局等の装置間で番組データを伝
送するための信号方式として、SDI方式が広く用いら
れている。このSDI方式は、デジタルビデオデータ及
びオーディオデータの規格として、SMPTE(Societ
y of Motion Picture and Television Engineers)によ
りSMPTE―259Mにて規定されている。
【0004】上述したSDI方式を用いることにより、
映像・音声信号を劣化なく伝送することができる。ま
た、SDI信号を利用することで、番組制作における映
像の画質を大幅に改善することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
チャンネル数の増加及び番組の多様化に伴い、以前使用
した番組プログラムの一部もしくは全部を別の番組で再
利用することが増えてきている。
【0006】しかしながら、完成した番組プログラムを
再利用する場合は、一度完成された番組プログラムを編
集前の映像及び音声に戻さなければならず、作業として
は非常に困難であり、また、編集前の映像及び音声にす
るための復元装置等が別途必要となる。
【0007】なお、一度完成した番組プログラムを再利
用するための別の方法として、収録した直後のクリーン
テープ(素材映像)を1本保管しておき、番組プログラ
ムを新規に作成する場合や再利用する場合に、そのクリ
ーンテープをコピーして編集を行う方法がある。上記の
方法によれば、完成した番組プログラムを元の素材映像
に戻す必要がなく、作業時間を短縮することができる。
【0008】しかしながら、クリーンテープを利用した
方法では、番組プログラムを作成する毎に収録テープの
本数が増加してしまい、保管場所の確保又は管理の煩雑
化等で問題が生じてしまう。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みなされたもので
あり、SDI信号を用いて番組プログラムを容易に再利
用(再編集)することができるエンコード装置、編集装
置、及び番組送出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するた
めの手段を採用している。
【0011】請求項1に記載された発明は、番組内容を
伝送するためのSDI信号を生成するエンコード装置に
おいて、前記SDI信号の有効映像領域に、編集されて
いない素材映像信号を重畳し、前記SDI信号の補助デ
ータ領域に前記素材映像信号を編集するための映像制御
信号及び音声信号を制御するための音声制御信号を重畳
させることを特徴とする。
【0012】請求項1記載の発明によれば、編集される
前の素材映像信号をそのままSDI信号に格納すること
ができるため、番組プログラムを再利用(再編集)する
場合に、SDI信号内の素材映像信号を用いることで、
編集作業を容易にすることができる。
【0013】請求項2に記載された発明は、前記映像制
御信号及び前記音声制御信号は、時間を基準にして制御
する命令セットを有することを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明によれば、命令セット
毎に時間情報を有することで、その時間に出力される映
像及び音声に対する制御内容をリアルタイムに反映させ
て、編集又は再生することができる。また、制御の対象
となる映像を重畳させたフレームに対して制御情報を重
畳させる必要がなく、対象となる映像より前の補助デー
タ領域への重畳ができるため、補助データ領域を有効に
利用することができる。
【0015】請求項3に記載された発明は、SDI信号
から映像信号及び音声信号を編集する編集装置におい
て、SDI信号の補助データ領域に重畳された映像制御
信号及び音声制御信号を用いて、SDI信号の有効映像
領域に重畳された編集されていない素材映像信号、及び
音声信号を編集することを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明によれば、前記素材映
像情報は入力のSDI信号内に残したままで補助データ
領域に存在する各種制御情報による編集を行うことがで
きる。したがって、再利用(再編集)を行う際には、入
力SDI信号の素材映像信号を用いることができ、編集
作業を容易に行うことができる。
【0017】請求項4に記載された発明は、前記映像制
御信号及び前記音声制御信号に含まれる時間情報と前記
映像信号及び前記音声信号の時間情報とを同期させて編
集することを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明によれば、制御対象と
なる映像信号及び音声信号と同時又はそれより前の補助
データ領域に各種制御信号を入力しておくことができ、
補助データ領域を有効に利用することができる。また、
時間情報に同期させているため、正確な時間帯での制御
を行うことができる。
【0019】請求項5に記載された発明は、番組内容を
SDI信号により送出する番組送出装置において、SD
I信号の有効映像領域に、編集されていない素材映像信
号を重畳し、SDI信号の補助データ領域に、前記素材
映像信号を編集するための映像制御信号及び、音声を制
御するための音声制御信号を重畳させてSDI信号を送
出することを特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明によれば、編集される
前の素材映像信号をそのままSDI信号に格納すること
ができるため、番組プログラムを再利用(再編集)する
場合に、SDI信号内の素材映像信号を用いることがで
きるため、編集作業を容易にすることができる。
【0021】請求項6に記載された発明は、前記映像制
御信号及び前記音声制御信号は、時間を基準にして制御
する命令セットを有することを特徴とする。
【0022】請求項6記載の発明によれば、命令セット
毎に時間情報を有することで、その時間に出力される映
像及び音声に対する制御内容をリアルタイムに反映させ
て、編集又は再生することができる。また、制御の対象
となる映像を重畳させたフレームに対して制御情報を重
畳させる必要がなく、対象となる映像より前の補助デー
タ領域への重畳ができるため、補助データ領域を有効に
利用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明は、伝送方式として用いら
れるSDI信号の補助データ領域を利用して、マルチオ
ーディオ処理、テロップ入力処理等の番組編集作業に必
要な番組制御信号をタイムコード(時間情報)と共に命
令セット(制御情報データ)として補助データ領域に重
畳させるため、編集される前の素材映像情報をそのまま
SDI信号に格納することができ、また再生(編集)時
には、補助データ領域に重畳されているデータを、既に
SDI信号の補助データ領域に含まれるタイムコードと
各種制御情報(命令セット)内に含まれるタイムコード
とで同期させて、音声ミキシングやテロップスーパー等
をリアルタイムで実現させて番組プログラムを作成する
ことができるエンコード装置、編集装置、及び番組送出
装置を提供することを主眼とする。
【0024】上記により、番組プログラムの再利用(再
編集)時には、SDI信号内の素材映像信号を使用する
ことで、編集作業を容易にすることができる。
【0025】なお、SDI信号の補助データ領域はSM
PTE−291Mで規格化されており、SDI信号の補
助データ領域に重畳できるよう規定されているデータと
して、音声信号、タイムコード(時間情報)がある。
【0026】ここで、本発明における各種信号の関連を
図を用いて説明する。
【0027】図1は、本発明における各情報の伝送タイ
ミングを示す一例の図である。
【0028】本発明においては、SDI信号にタイムコ
ードと、映像信号と、音声信号(1ch〜16ch)と、映像
コントロール信号と、音声コントロール信号と、テロッ
プコントロール信号とが存在する。
【0029】一般に番組とは、タイムコード(時間情
報)を基準として提供されており、図1に示すように映
像信号は連続的に視聴者に提供され、音声信号は必要に
応じて非連続に提供される。また、映像コントロール信
号、テロップコントロール信号は映像信号に、音声コン
トロール信号は音声信号に反映される。
【0030】各信号をSDI信号に重畳させる場合、例
えば、時間T1の時点で映像コントロール情報、音声コ
ントロール情報、テロップ情報の内容を映像信号、音声
信号に反映させたい場合は、各種コントロール情報によ
り編集される時間を考慮し、T1に出力される映像信号
より前の補助データ領域に各コントロール情報を重畳さ
せておく必要がある。本発明においては、各種コントロ
ール情報はタイムコードを含む命令セットであるため、
図1の斜線部のように、T1より前にデータを重畳させ
ておくことができ、再生時には、タイムコードにより同
期をとることで、T1に対する映像及び音声の制御を行
うことができる。
【0031】本発明では、SDI信号の補助データ領域
に、上述した、各種コントロール信号をタイムコードを
含む命令セットとして重畳させることにより、映像信号
自体をクリアなまま重畳させることができ、再利用(再
編集)を容易に行うことができる。
【0032】ここで、各種制御データとは、例えば、エ
ンコーダから出力されるデジタルデータであり、カラー
バランス等の映像処理データは、元映像データとの差分
等を表す。また、テロップ情報は文字情報、フォント情
報、位置情報、ピッチ、割り付け、文字角度、スーパー
時間、各種効果の情報をデジタルデータで表す。また、
音声ミキシング情報は、各チャンネルの音声信号をどの
ような割合でミックスするかのバランスやレベルの情
報、フェードのタイミング情報、エコーなどの各種効果
の情報をデジタルデータで表す。これらのデータは、エ
ンコーダとデコーダでフォーマットが統一されることに
より容易な編集が可能となる。
【0033】次に、本発明におけるSDI信号処理の流
れを図を用いて説明する。
【0034】図2は、本発明におけるSDI信号の処理
の流れを示す一例の図である。
【0035】図2では、エンコーダ21と、合成装置2
2と、デコーダ23と、A/Vコントローラー24と、
再生装置25とを有するように構成されている。
【0036】図2において、エンコーダ21は、SDI
信号を入出力可能にし、SDI補助データをカットする
ことなく収録・再生し、SDI信号を送出することがで
きる。また、エンコーダ21は、合成装置22からの各
種制御信号の結果を確認しながら入力されたSDI信号
の補助データ領域にその制御信号をエンコードする。こ
こでは、SDI補助データ領域にデータを重畳するだけ
であるので、本来の映像信号及び音声信号を加工するこ
とはない。
【0037】合成装置22は、文字フォントや映像・音
声の各種効果を実行する機能を有する。また、文字フォ
ントや音声のデジタルエフェクター等が格納されてい
る。なお、合成装置22の機能をエンコーダ21内に存
在させてもよい。
【0038】デコーダ23は、エンコーダ21と同様に
SDI信号を入出力可能にし、SDI補助データをカッ
トすることなく収録・再生することができる。
【0039】A/Vコントローラ(編集装置)24は、
補助データ領域に重畳された制御情報を基に各種効果を
実行する。A/Vコントローラ24による各種効果の実
行は、図1に示すタイムコードの時間のタイミングに合
わせて、各種動作が映像信号及び音声信号に対して実行
されるように、映像が再生装置25から出力される時間
より前に各種効果を反映させる編集を行う。これによ
り、各種制御や効果をリアルタイムで再生することがで
きる。
【0040】ここで、具体的なデータを用いての処理の
流れを「テロップスーパー」を行う場合を例に説明す
る。
【0041】図2に示すエンコーダ21に入力されるS
DI信号を基に合成装置22によりテロップスーパーの
タイミングや位置、スーパーする文字等の情報をプレビ
ューしながら決定する。このときの制御データは、「ス
ーパーをON/OFFする時間のタイムコード情報」、
「スーパーを開始する位置の座標(X,Y)」、「スー
パーする文字(アスキーデータ等)」、「その他各種効
果情報」を付加するもので、これらの制御データを、エ
ンコーダがスーパーの準備に要する時間を勘案して時間
的に遡ったフレームの補助データ領域に重畳させる。
【0042】再生する際には、デコーダ23を通過させ
パラレル信号に変換した後、A/Vコントローラ24に
て先に重畳してある制御データを基に、実際にスーパー
に必要な映像情報を作成し、これを決定しておいたタイ
ミング(タイムコード)で再生装置25にて再生させ
る。
【0043】次に、本発明におけるSDI信号の送出装
置について図を用いて説明する。
【0044】図3は、本発明における送出装置の一構成
例の図である。
【0045】図3は、S/P変換部31と、補助データ
エンコーダ32と、ラインドライバ33とを有するよう
に構成されている。
【0046】S/P変換部31は、入力されるSDI信
号のシリアル信号をパラレル信号に変換し、夫々の情報
データに分離する。補助データエンコーダ32は、映像
コントロール情報、音声コントロール情報、及びテロッ
プコントロール情報等の各種制御情報が入力されると、
その情報を基にタイムコードを含む命令セット信号を生
成する。また、P/S変換を行い、SDI信号の補助デ
ータ領域に前記命令セットを有する信号を生成し、ライ
ンドライバ33にてそのSDI信号を伝送に適したレベ
ルに変換して出力を行う。
【0047】ここで、補助データエンコーダ32の具体
的な構成と処理内容について図を用いて説明する。
【0048】図4は、本発明における補助データエンコ
ーダの一構成例を示す図である。なお、図4では、説明
を容易にするため、補助データエンコーダ32と連結さ
れたS/P変換部31も示してある。
【0049】図4の補助データエンコーダ32は、映像
コントロール部41と、リアルタイム作画部42と、D
SK43と、SDIフォーマッター44と、音声コント
ロール部45と、デジタルエフェクター46とを有する
よう構成されている。
【0050】まず、入力されるSDI信号をS/P変換
部31にて、タイムコードと、映像信号と、音声信号と
に分離して出力する。なお、入力されるデータはSDI
信号だけには限らず、既に分離もしくは関連付けられた
夫々のデータが存在する場合は、それを利用してもよ
い。
【0051】映像コントロール部41は、映像信号と、
入力される映像信号に対するレベル及びカラーバランス
等の映像コントロール信号と、タイムコードとが入力さ
れ、タイムコードを基準として前記制御情報を映像に反
映させた映像信号を生成する。
【0052】一方、テロップスーパー等に用いられる文
字、フォント、タイミング等のコントロール信号は、リ
アルタイム作画部42に入力され、そこでテロップ情報
を生成する。
【0053】生成した映像信号及びテロップ情報は、D
SK(ダウンストリームキーヤー)43に入力され、そ
こで、前記映像信号に、テロップ情報と同時に得られる
スーパーのタイミング情報(スーパーのON/OFF情
報)と、タイムコードとで同期させて合成処理を行いそ
の結果をプレビューする。前記プレビューを参照するこ
とにより映像コントロールが正しく行われているかを確
認する。処理が正しく行われていた場合は、S/P変換
部31にて出力された基となる映像信号とタイムコード
をSDIフォーマッター44に出力する。
【0054】一方、S/P変換部31にて分離された音
声信号及びタイムコードと、レベルバランス、ミック
ス、フェード、イコライザー等の音声コントロール信号
とを音声コントロール部45に入力すると、音声コント
ロール部45は、タイムコードを基準として、前記コン
トロール信号の制御情報を音声に反映させた音声信号を
生成する。なお、ここでの音声チャンネルは1ch〜16ch
とし、音声の制御情報は各チャンネル毎に入力されるも
のとする。
【0055】生成した音声信号をデジタルエフェクター
46に入力し、同時にエコー情報等のエフェクトパラメ
ータをデジタルエフェクター46に入力してミキシング
を行った後、ステレオ送出にて視聴を行う。視聴するこ
とにより、音声コントロール信号が音声信号に正しく反
映されているかを確認することができる。音声信号が正
しく反映されていた場合、S/P変換部31より出力さ
れた基となる音声信号をSDIフォーマッター44に出
力する。
【0056】SDIフォーマッター44は、DSK43
及びデジタルエフェクター46にて入力される映像信号
及び音声信号と、映像コントロール信号及び音声コント
ロール信号とを入力し、映像コントロール信号及び音声
コントロール信号を基に命令セットを生成する。生成し
た命令セットはP/S(パラレル→シリアル)変換に
て、SDI信号の補助データ領域に重畳され出力SDI
信号として出力する。
【0057】ここで、SDI信号の補助データ領域にど
のようにデータを重畳させるのかについてその一例を説
明する。
【0058】まず、基となるSDI信号から得られるサ
ンプリングナンバーとEAV/SAV(映像情報の始ま
りと終わりの期間を示す信号)(EAV:End of Activ
e Video、SAV:Start of Active Video)の同期信号
から重畳可能な補助データ領域を割り出し、パケット方
式などで重畳させる。従来から使用されている補助デー
タ(音声、タイムコード)とは競合しない位置に重畳す
るものとする。
【0059】また、具体的な重畳方法の1つとして、パ
ケット単位による重畳方法がある。本発明において、パ
ケット単位でSDI信号の補助データ領域に重畳する場
合の重畳方法について図面を用いて説明する。
【0060】図5は、本発明におけるパケットのコーテ
ィングの一例を示す図である。
【0061】図5におけるパケット内のデータは、「I
D」と、「COUNT」と、「STC」と、「ETC」
と、「DATA」と「CRC」とから構成されている。
このひとまとまりのパケットは本発明の命令セットに該
当する。なお、パケット内のデータの種類はこの限りで
はない。
【0062】ここで、「ID」には制御対象のIDを付
与する。「ID」とその内容に関する命令セットテーブ
ルの一例を図6に示す。図6には、信号の制御情報、テ
ロップ文字情報、位置情報、音声エフェクト情報等を表
すIDがテーブルに格納させている。このIDを命令セ
ットに含むことで、各種データの識別を容易にすること
ができる。
【0063】また、図5中の「COUNT」は1命令セ
ットのバイト数を、「STC」はスタートタイムコード
を、「ETC」はエンドタイムコードを夫々表し、「D
ATA」には制御されるデータをセットする。また、
「CRC」にてエラー訂正用のコードをセットする。
【0064】また、本実施例において、1つの命令セッ
トは、読みこぼしのないよう、連続して数パケット重畳
することができる。更に、複数の命令セットを1つのパ
ケット内に連続させることもできる。
【0065】ここで、具体的なデータを用いた上述の命
令セットの一実施例を図7を用いて説明する。
【0066】図7は、映像輝度信号を制御する場合の命
令セットの一例を示す図である。なお、本実施例では、
データの順番は予め設定されているものとする。
【0067】IDは、「VY」とし、命令セットの総数
は「7」とする。また、スタートタイムコードを「10:0
0:00」とし、ストップタイムコードを「10:01:00」とす
る。また、ゲインレベルは「+4%」とし、ペデスタル
レベルは「+2%」とする。
【0068】つまり、図7に示した命令セットによれ
ば、10:00:00から10:01:00の間は、ゲインレベルをその
時点に出力される映像信号のレベルより4%増加し、ま
た、ペデスタルレベルをその時点の映像信号のレベルよ
り2%増加することを意味する。
【0069】上述したような、命令セットをSDIの補
助データ領域に重畳させることで、映像制御情報を容易
に取得することができ、タイムコードを基準として、映
像信号の制御も容易に行うことができる。
【0070】なお、送出装置側及び編集装置側には、I
Dのテーブル、命令セットの格納内容を示す情報が予め
蓄積されているものとする。
【0071】次に、上述の手順で生成されたSDI信号
から映像信号を編集する編集装置について、図面に基づ
いて説明する。
【0072】図8は、本発明における編集装置の一実施
例の図である。
【0073】図8の編集装置は、波形等化部81と、S
/P変換部82と、編集部83と、D/A変換部84
と、P/S変換部85とを有するよう構成されている。
【0074】図8において、補助データ領域に制御情報
である命令セットが重畳されたSDI信号が波形等化部
81に入力されると、波形等化部81は、伝送中の減衰
により変形した波形を減衰前の波形に調整する。波形等
化されたSDI信号は、S/P変換部82にてシリアル
信号からパラレル信号に変換し、SDI信号を映像信
号、音声信号、タイムコード等の情報に分離し、また、
補助データ領域に重畳された命令セットを分離して各制
御情報を生成する。
【0075】次に、S/P変換部82にて分離したパラ
レルデジタル信号(映像、音声、タイムコード等)と制
御信号(映像コントロール信号、音声コントロール信
号、テロップコントロール情報等)とを編集部83に入
力し、編集部83は、タイムコードに同期して映像信号
及び音声信号の編集を行う。編集された映像信号及び映
像信号は、D/A変換部84にてデジタル/アナログ変
換した後、アナログ映像信号及びアナログ音声信号とし
て出力され、本放送に用いることができる。
【0076】なお、P/S変換部85があれば、編集さ
れた映像信号及び音声信号からSDI信号を生成するこ
とができる。
【0077】ここで、編集部83の具体的な構成と処理
内容を図面を用いて説明する。
【0078】図9は、本発明における編集部の一構成例
を示す図である。なお、説明を容易にするため、編集部
83に連結されるS/P変換部82も示してある。
【0079】図9において、編集部83は、映像コント
ロール部91と、リアルタイム作画部92と、DSK9
3と、音声コントロール部94と、デジタルエフェクタ
ー95とを有するよう構成されている。
【0080】まず、前述したS/P変換部82によりS
DI信号をパラレル変換し、パラレルデジタル信号(映
像、音声、タイムコード等)と制御信号(映像コントロ
ール信号、音声コントロール信号、テロップコントロー
ル情報等)とを夫々分離する。
【0081】映像コントロール部91は、映像信号と、
入力される映像信号に対するレベル及びカラーバランス
等の映像コントロール信号と、タイムコードとが入力さ
れ、タイムコードを基準として前記制御情報を映像に反
映させた映像信号を生成する。
【0082】一方、テロップスーパー等に用いられる文
字、フォント、タイミング等のコントロール信号は、リ
アルタイム作画部92に入力され、そこでテロップ情報
を生成する。
【0083】生成した映像信号及びテロップ情報は、D
SK93に入力され、そこで、前記映像信号に、テロッ
プ情報を同時に得られるスーパーのタイミング情報(ス
ーパーのON/OFF情報)と、タイムコードとで同期
させて合成処理を行い、その結果となる映像信号を出力
する。なお、予めリアルタイム作画部92内に各種フォ
ント情報等を格納しておくことにより、SDI信号に重
畳するデータはパラメータ情報だけとすることができ
る。
【0084】一方、S/P変換部82にて分離された、
音声信号と、タイムコードと、レベルバランス、ミック
ス、フェード、イコライザー等の音声コントロール信号
とを音声コントロール部94に入力すると、音声コント
ロール部94は、タイムコードを基準として、前記コン
トロール信号の制御情報を音声に反映させた音声信号を
生成する。生成した音声信号をデジタルエフェクター9
5に入力し、同時にエコー情報等のエフェクトパラメー
タをデジタルエフェクター95に入力してミキシングを
行った後、ステレオ送出にて音声信号を出力する。
【0085】上述に出力された映像信号及び音声信号を
D/A変換部84に出力すれば、放送用のアナログ映像
信号及びアナログ音声信号を生成することができ、P/
S変換部85に出力すれば、SDI信号を生成すること
ができる。
【0086】また、上述したエンコード装置、編集装
置、及び番組送出装置は、本発明の装置構成にて従来の
SDI信号も処理することができる。
【0087】上述により、SDI信号の有効映像領域に
素材映像信号を重畳させた場合においても、映像信号及
び音声信号の編集が容易に行うことができ、また、素材
映像信号をSDI信号内に存在させることができるた
め、再利用(再編集)時には、SDI信号内の素材映像
をそのまま利用することができ、再編集作業を効率的に
行うことができる。
【0088】また、番組作成作業の一本化、及び、完成
された番組プログラムの再利用を容易に実現することが
できる。また、クリーンテープを別途用意しておくこと
なく、収録テープの保存本数を減らすことができる。
【0089】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、SDI信号
を用いて番組プログラム等の映像信号及び音声信号を容
易に再利用(再編集)することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における各情報の伝送タイミングを示す
一例の図である。
【図2】本発明におけるSDI信号の処理の流れを示す
一例の図である。
【図3】本発明における送出装置の一構成例の図であ
る。
【図4】本発明における補助データエンコーダの一構成
例を示す図である。
【図5】本発明におけるパケットのコーティングの一例
を示す図である。
【図6】命令セットテーブルの一例を示す図である。
【図7】映像輝度信号を制御する場合の命令セットの一
例を示す図である。
【図8】本発明における編集装置の一実施例の図であ
る。
【図9】本発明における編集部の一構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
21 エンコーダ 22 合成装置 23 デコーダ 24 A/Vコントローラー 25 再生装置 31,82 S/P変換部 32 補助データエンコーダー 33 ラインドライバ 41,91 映像コントロール部 42,92 リアルタイム作画部 43,93 DSK 44 SDIフォーマッター 45,94 音声コントロール部 46,95 デジタルエフェクター 81 波形等化部 83 編集部 84 D/A変換部 85 P/S変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/08 G11B 27/02 B 7/081 Fターム(参考) 5C018 AB01 AB10 AB13 5C022 CA03 5C053 FA14 FA21 GB06 JA01 JA21 5C063 AA02 AB03 AB07 AC01 AC05 AC10 DA01 DA05 DA07 DA13 DB09 DB10 5D110 AA04 AA29 BB20 CA05 CA10 CB01 CC06 CJ12 DB05 DC16 DE01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 番組内容を伝送するためのSDI信号を
    生成するエンコード装置において、 前記SDI信号の有効映像領域に、編集されていない素
    材映像信号を重畳し、前記SDI信号の補助データ領域
    に前記素材映像信号を編集するための映像制御信号及び
    音声信号を制御するための音声制御信号を重畳させるこ
    とを特徴とするエンコード装置。
  2. 【請求項2】 前記映像制御信号及び前記音声制御信号
    は、 時間を基準にして制御する命令セットを有することを特
    徴とする請求項1に記載のエンコード装置。
  3. 【請求項3】 SDI信号から映像信号及び音声信号を
    編集する編集装置において、 SDI信号の補助データ領域に重畳された映像制御信号
    及び音声制御信号を用いて、SDI信号の有効映像領域
    に重畳された編集されていない素材映像信号、及び音声
    信号を編集することを特徴とする編集装置。
  4. 【請求項4】 前記映像制御信号及び前記音声制御信号
    に含まれる時間情報と前記映像信号及び前記音声信号の
    時間情報とを同期させて編集することを特徴とする請求
    項3に記載の編集装置。
  5. 【請求項5】 番組内容をSDI信号により送出する番
    組送出装置において、 SDI信号の有効映像領域に、編集されていない素材映
    像信号を重畳し、SDI信号の補助データ領域に、前記
    素材映像信号を編集するための映像制御信号及び、音声
    を制御するための音声制御信号を重畳させてSDI信号
    を送出することを特徴とする番組送出装置。
  6. 【請求項6】 前記映像制御信号及び前記音声制御信号
    は、 時間を基準にして制御する命令セットを有することを特
    徴とする請求項5に記載の番組送出装置。
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JP2013070432A (ja) * 2004-09-29 2013-04-18 Technicolor Inc カラーデシジョンのメタデータ生成の方法及び装置

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