JP3684107B2 - タイムコード演算装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録メディアの映像信号に併記されるタイムコードを演算するタイムコード演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
放送用のビデオテープなどの編集や、ハードディスクを利用したノンリニア編集では、記録メディア(ビデオテープや、ハードディスクなど)上に1フレームごとの映像信号に1対1で対応し記録された絶対アドレス信号を基準に正確な編集が行われる。この絶対アドレス信号をSMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers : アメリカ映像技術者協会)/EBU(European Broadcast Union : ヨーロッパ放送局連合)タイムコード(以降、タイムコードと記載)といい、両者(SMPTEとEBU)が規格化した。
【0003】
テレビジョン伝送方式には、1秒の画を30枚(30フレーム)の画で構成するNTSC方式と、1秒の画を25枚(25フレーム)の画で構成するPAL方式、SECOM方式に大別され、日本、アメリカ合衆国などではNTSC方式を、欧州諸国などではPAL方式、SECOM方式が採用されており、NTSC方式はSMPTEタイムコード規格、PAL方式はEBUタイムコード規格を採用する。
【0004】
SMPTE/EBUタイムコードは、単位として時・分・秒・フレームで表され、各2桁の8桁の数字で構成され、時分秒の桁は24時間時計と同じくカウントする。フレーム桁はNTSC方式が30カウント、PAL方式、SECOM方式が25カウントされ、秒桁への桁上がり、桁下がりが行われる。テレビジョン伝送方式の中でもNTSC方式は1秒間に30フレーム(映像が30枚で1秒間の画を構成)であるが、正確には、1フレーム当たり33.3ミリ秒で、1秒30フレームなので、1フレーム29.97Hz(30Hz:1000msec=xHz:33.3ミリ秒×30フレーム)であることから、実時間に対して、タイムコードの歩進が僅かずつとはいえズレてくる。このズレは単純に計算しても1時間あたり108フレーム(3.6秒)となり、長時間にわたる編集作業などでは実時間に対して編集時間にズレが生じ問題がでてくる。PAL方式、SECOM方式は、1秒間に25フレーム(映像が25枚で1秒間の画を構成)であり、実時間とタイムコードの歩進が合ったテレビジョン伝送方式である。
【0005】
このNTSC方式では、タイムコードの歩進に対する規格として以下の2つのモードを規定している。
1つ目のモードはドロップモードと称されるもので、実時間とタイムコードの歩進のズレを長時間(分以上)において解消するために、毎時間の0,10,20,30,40,そして、50分を除く各正分の開始から2つのフレーム(00フレームと01フレーム、以降、ドロップフレームと記載)をそれぞれスキップして(つまり29フレームの次は00ではなく02フレームとなる)タイムコードを歩進させるモードであり、1時間当たりにドロップフレームの2フレームを計54回スキップさせ1時間当たり108フレームのスキップを行い実時間に合わせる様にしている。また、ドロップモードにおいて、画は連続しているが、画と1対1に対応しているタイムコード時間は値として、00フレーム、01フレームだけがスキップする(存在しない)。
【0006】
2つ目のモードは、ノンドロップモードと称されるもので、実時間とタイムコード時間としての値の歩進にズレがあるが、このズレを見込んだ利用方法であり、タイムコードの歩進はドロップモードのようなスキップするフレームは発生しない。また、PAL方式、SECOM方式に関してはノンドロップモードしか存在しない。
【0007】
従来、NTSC方式でドロップモードのタイムコード(以降、DFタイムコード時間と記載)の演算を行う際のタイムコード演算装置として、特開平7−203345号のタイムコード演算装置がある。
【0008】
二つのDFタイムコード時間に対する加減の演算方法には2通りあり、1つ目は、特開平7−203345号のタイムコード演算装置の[従来の技術]にも記載されているが、ドロップモードでカウントされた2つの入力タイムコードを、一旦それぞれのノンドロップモードのタイムコード(以降、NDFタイムコード時間と記載)に変換してから加減演算し、演算結果のNDFタイムコード時間を再度DFタイムコード時間に変換し直す方法(以降、ドロップモードの計算方法1と記載)である。
【0009】
もう1つは特開平7−203345号のタイムコード演算装置で行われている、ドロップモードでカウントされた2つの入力タイムコードをそれぞれNDFタイムコード時間に変換しないでDFタイムコード時間のままドロップフレームを加味して演算する方法(以降、ドロップモードの計算方法2と記載)である。
【0010】
ここで、DFタイムコード時間とNDFタイムコード時間との演算関係を次に示す。
DFt1:加減算の基準となるDFタイムコード時間
DFt2、DFt3、DFt4:DFタイムコード時間
NDFt:NDFタイムコード時間
DFt2 < DFt1 < DFt3,Dft4
とすると、
式1… DFt1−DFt2−α =NDFt
式2… DFt1−NDFt−α2 =DFt2
式3… DFt1+NDFt+α1 =DFt3
式4… DFt1+DFt2+α3 =DFt4
となり、
α :DFt2時間からDFt1時間までのスキップしたドロップフレーム数
α1:DFt1時間からNDFt時間経過時に発生するドロップフレーム数
α2:Dft2時間からNDFt時間経過後の時間がDFt1時間の時のNDFt時間戻る時に発生するドロップフレーム数
α3:(DFt1時間+DFt2時間)の演算過程で
新たなドロップフレームが発生した時は2フレーム、
新たなドロップフレームが発生しなかった時は0フレーム
をそれぞれ意味する。
【0011】
式1は2つのDFタイムコード時間の差分を実時間におけるフレーム数にあたるNDFタイムコード時間を算出する関係式である。編集装置などで編集する際に、編集開始点と編集終了点とのデュレーション(編集実時間)を算出する時などに用いる。
この式1のαは、00:00:00:00時間〜DFt1時間までにスキップしたドロップフレームの数から、00:00:00:00時間〜DFt2時間までにスキップしたドロップフレームの数を、単純に減算することで算出できる。そしてこのαは、DFt2時間からDFt1時間まで1フレームずつ加算した場合に、ドロップしたフレームの総数になる。
また、Dft2時間からDft1時間まで1フレームずつ加算する時、加算した結果がドロップフレームに該当する場合は+2フレームのスキップをしてカウントした回数を時間のデータに置き換えるとNDFt時間と一致する。
【0012】
式2はDFt1時間からある任意の実時間に相当するフレーム数にあたるNDFタイムコード時間を減算した時のDFタイムコード時間を算出する関係式である。式2の利用法として、式1と同様に編集装置などで編集する際に、編集終了点の決定後にある任意の実時間前の編集開始点のDFタイムコード時間を算出する時などに用いられる。
【0013】
この式2のα2は、理論的にはDFt1時間から、NDFt時間分のフレーム数を0フレームになるまで1フレームずつ減算する際にドロップしたフレームの総数になる。
そしてこのα2は、DFt2時間を算出する際、DFt1時間とNDFt時間の情報から算出しようとした時、演算過程で新たなドロップフレームの発生が起こる場合があり簡単に算出する事が出来ないうえ、計算が複雑になる。
【0014】
式3はDFt1時間からある任意の実時間に相当するフレーム数にあたるNDFタイムコード時間を加算した時のDFタイムコード時間を算出する関係式である。式3の利用法として、式1、式2と同様に編集装置などで編集する際に、編集開始点の決定後にある任意の実時間後の編集終了点のDFタイムコード時間を算出する時などに用いる。
この式3のα1は、理論的にはDFt1時間から、NDFt時間分のフレーム数を1フレームずつ加算する際にドロップしたフレームの総数になる。
そしてこのα1は、DFt3時間を算出する際、DFt1時間とNDFt時間の情報から算出しようとした時、演算過程で新たなドロップフレームの発生が起こる場合があり簡単に算出する事が出来ないうえ、計算が複雑になる。
【0015】
式4は2つのDFタイムコード時間の合計を算出する関係式である。
この式4のDFt4時間は、DFt1時間のDFt2時間後のドロップモード時間を示す。この式4の利用法として、式1、式2、式3と同様に編集装置などで編集する際に、編集開始点の決定後にある任意の実時間後の編集終了点のDFタイムコード時間を算出する時などに用いる。
この式4のα3は、DFt1時間の秒桁、フレーム桁と、DFt2時間の秒桁、フレーム桁を加算した時に、秒桁から分桁への桁上がりがあり、しかも、正10分でない正分(1分から9分)の時に2フレームとなり、1分桁への桁上がりが発生しない、または、10分桁への桁上がりが発生した時は正10分なので0フレームである。ただし、DFt1時間とDFt2時間の秒桁、フレーム桁がともに59秒29フレームのときだけ、α3は4フレームになる。
【0016】
ここでドロップモードの“計算方法1”について説明する。
例えば、編集装置などで編集開始点の決定後、ある任意の編集実時間だけ編集を行う際に、編集終了点のDFタイムコード時間を算出する場合、編集開始点のDFタイムコード時間Xが1時29分30秒20フレームで、編集実時間が1時間29分30秒20フレーム(NDFタイムコード時間Y’に相当すると仮定する)とする時、DFタイムコード時間XをNDFタイムコード時間X’への補正値は、
1時間当たりのドロップフレームの数=108フレーム
20分当たりのドロップフレームの数=36(=2×18)フレーム
9分当たりのドロップフレームの数 =18(=9×2)フレーム
となり、補正値は、
108+36+18=162フレーム=5秒12フレーム
となり、変換するNDFタイムコード時間X’は、
1時29分30秒20フレーム − 5秒12フレーム
=1時29分25秒08フレーム
となる。
【0017】
このNDFタイムコード時間X’とNDFタイムコード時間Y’の加算は、
Figure 0003684107
となる。
【0018】
次に再度このNDFタイムコード時間をDFタイムコード時間に変換する時の補正値は、
2時間当たりのドロップフレームの数=216(=2×108)フレーム
50分当たりのドロップフレームの数=90(=5×18)フレーム
8分当たりのドロップフレームの数 =16(=8×2)フレーム
となり、補正値は、
216+90+16=322フレーム=10秒22フレーム
となり、変換するDFタイムコード時間への変換は、タイムコードO’に補正値を加算して、
2時58分55秒28フレーム + 10秒22フレーム
=2時59分06秒20フレーム
となるが、この変換の補正値を加算する過程で、
2時58分59秒29フレーム → 2時59分00秒02フレームへの桁上がりが発生し新たなドロップフレームが2フレーム発生したので、最終的に算出する編集終了点は、
2時59分06秒20フレーム+2フレーム=2時59分06秒22フレームとなる。
【0019】
このDFタイムコード時間の演算は、元来、編集装置等において演算が相当複雑になるため、初期の編集装置等では、ここで述べたように一旦、DFタイムコード時間をNDFタイムコード時間に変換し、演算後再度DFタイムコード時間に変換するというドロップモードの計算方法1を採用する事が多かった。
【0020】
しかし、このドロップモードの計算方法1でも、NDFタイムコード時間からDFタイムコード時間に変換するとき、補正値を加減算する演算過程で、新たなドロップフレームが発生した場合、再度演算する必要があり複雑になっていた。(上記の例では、2時58分59秒29フレーム → 2時59分00秒02フレームへの桁上がりが発生したために、再度2フレームの加算を行っている)
【0021】
上記の式4の方法を改善するための発明として、特願昭53−103851号(発明の名称:演算装置)が発明され、さらに、この特願昭53−103851号の発明より簡単な構成で等価な動作をする特開平7−203345号(発明の名称:SMPTE/EBUタイムコード演算装置)が発明された。
このSMPTE/EBUタイムコード演算装置では、共にDFタイムコード時間の演算方法としてドロップモードの“計算方法2”を採用している。
【0022】
図11に前記特開平7−203345号のSMPTE/EBUタイムコード演算装置(以降、従来技術と記載)の公開特許公報(以降、従来技術公報と記載)の[実施例]のブロック図を示し、表1に図11中に記載されている第1の補正命令回路15の真理値表を示す。
【0023】
この従来技術の動作を、従来技術公報から抜粋して図11と表1を用いて説明する。入力端子11、12から、加減対象のDFタイムコード時間X,Yを入力するとともに、入力端子13から加算、減算を指定する加減算信号ADD/SUB1を入力する。演算回路14により、
Z'''=X±Y
を演算する。
【0024】
この演算回路14から、加算の場合の10秒から分への桁上げC4とするとともに、分から10分への桁上げC5とし、減算の場合の分から10秒への桁下がりをB4とするとともに、10分から分への桁下がりB5とした場合、表1の第1の補正命令回路の真理値表に従い、第1の補正命令回路15により、第1の補正を行い、演算回路17にPフレームとADD/SUB2を出力し、第1の補正を行う。すなわち、
Z''=Z'''±Pフレーム
を演算する。
【0025】
次に、この演算回路17の補正の演算による、10秒から分への桁上げC4’と、分から10分への桁上げC5’から第2の補正命令回路21でC4’あり、かつ、C5’なしを検出し、この場合には演算回路20で+2フレームの補正をする。すなわち、
Z’=Z''+2フレーム
を演算する。
【0026】
次に、ドロップフレーム検出回路18で演算回路20の出力Z’がドロップフレームに該当するか否かの検出を行い、ドロップフレームの場合は、演算回路19で−2フレームすることにより第3の補正を行う。すなわち、
Z=Z’−2フレーム
を計算し、最終的な結果のタイムコードZを導き出す様になっている。
【0027】
この従来技術では、ドロップモードの2つのSMPTEタイムコードの加減算を行う際、演算回路14で10秒と1分との間と、1分と10分との間の桁上がり、桁下がりの発生により、演算過程における新たなドロップフレームの発生を検出する方法を採用している。
【0028】
例えば、タイムコードXを1時20分32秒25フレーム、タイムコードYを1時30分29秒15フレームの場合の加算時、
Figure 0003684107
となり、この時、演算回路14で10秒と1分との間の桁上がりが発生し、2時50分59秒29フレームから2時51分00秒02フレームへのスキップに伴う2フレームのドロップフレームが発生し、従って加算結果の2時51分02秒10フレームに2フレームを加算したものが最終的な演算結果2時51分02秒12フレームとなる。
【0029】
また、この従来技術では、時桁、分桁には既に00時00分00秒00フレームからのドロップフレームが含まれているので、演算過程では、ノンドロップモードの時桁、分桁と同様に演算する事ができ、秒桁、フレーム桁どうしの加減算での10秒と1分との間と、1分と10分との間の桁上がり、桁下がりの検知だけで、DFタイムコード時間どうしの加減算では、演算過程における新たなドロップフレームを検知できるのである。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術では、NTSC方式のドロップモードの2つのタイムコードを加減算するタイムコード演算装置であって、他のテレビジョン伝送方式であるPAL方式やNTSC方式のNDFタイムコード時間には対応していないSMPTE/EBUタイムコード演算装置と位置づけられる。
【0031】
また、2つのDFタイムコード時間の演算過程における新たなドロップフレームの発生を検知する方法に着目すると、1回目の演算過程で秒桁、フレーム桁どうしの加減算での10秒と1分との間と、1分と10分との間の桁上がり、桁下がりにより1回目のドロップフレームの発生に対処する第1の補正命令回路15を設け、この第1の補正命令回路15の出力するドロップフレームPと演算回路14の演算結果のタイムコードZ'''を演算するために2回目の演算が演算回路17で行われ、この2回目の演算過程で2回目のドロップフレームの発生に対処する第2の補正命令回路21を設けている。
【0032】
このように前記従来技術では、新たなドロップフレームの発生を検知する手段として2段に構成された補正命令回路を含むためにタイムコード演算装置の構成規模を大きくする要因になっていた。
また、演算後の新たに発生したドロップフレームのために演算を必要とするため、演算回路14、演算回路17、演算回路20、演算回路19と4段の演算回路構成を持ち、これもまたタイムコード演算装置の構成規模が大きくなる要因になっていた。
【0033】
本発明の目的は、従来技術である特開平7−203345号(発明の名称:SMPTE/EBUタイムコード演算装置)では成しえなかった、入力される2つのタイムコードのモードがドロップモードである必要性がなく、全てのテレビジョン伝送方式(PAL・SECAM方式、NTSC方式のドロップモード/ノンドロップモード)に柔軟に対応したタイムコードの演算を行うとともに、非常に簡単な構成のタイムコードの演算装置を提供する事を目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明では6つの基本的原理に基づいて実現している。
1つ目は演算する2つのタイムコードのモードにおける基本的原理である。
基準となるDFタイムコード時間に対し、従来技術ではDFタイムコード時間を加減算していたが、本発明ではNDFタイムコード時間を加減算する仕組みとしている。
【0035】
本来DFタイムコード時間は、実時間に合う時間情報であり、00:00:00.00時間から実時間のDFタイムコード時間まで1フレームずつカウントする際にドロップフレームをスキップしたタイムコード時間である。
00:00:00.00時間からDFタイムコード時間まで1フレームずつカウントする際に、ドロップフレームをスキップしないでカウントをすると、そのカウント値はNDFタイムコード時間となる。
【0036】
この原理から基準となるDFタイムコード時間に、NDFタイムコード時間を加減算する仕組みになっている。
ただし、演算過程で新たに発生するドロップフレームを考慮する必要があり、再度演算結果のDFタイムコード時間に、この演算過程で新たに発生したドロップフレームの総数に相当するNDFタイムコード時間を演算すれば、最終的な演算後のDFタイムコード時間は従来技術で算出した場合と等しくなる。
このため、本発明の請求項1から請求項9のタイムコード演算装置において、基準のDFタイムコード時間にNDFタイムコード時間を加減算する構成になっている。
【0037】
また、本発明の請求項1から請求項9のタイムコード演算装置において、唯一、2つのタイムコード時間を演算する手段である演算回路は、入力される2つのタイムコードをノンドロップモードで演算する仕組みになっている。
これは入力される演算の基準となるタイムコードがドロップモードなら、演算回路の後手段である差分フレーム数算出回路において、演算過程で新たに発生するドロップフレームを検知して演算結果のタイムコードに対して再演算の指示がなされる。
【0038】
この時、演算結果のタイムコードに、再演算する演算対象である前記差分フレーム数算出手段で検知したドロップフレームの総数に相当するNDFタイムコード時間を加減算する事より、最終的に算出されるタイムコードはDFタイムコード時間で表される。
【0039】
次に、2つのタイムコード時間を繰り返し演算するという考え方について説明する。
NDFタイムコード時間とDFタイムコード時間がともに、00:00:00.00時間から1フレームずつカウントされた時の関係は、時間が経過するにつれてズレを発生し、ドロップフレームをスキップするためDFタイムコード時間が時間的に値が多くなる。
【0040】
この事に着目し、このズレを再度NDFタイムコード時間に加減算する事で、00:00:00.00時間から任意のフレーム数がカウントされた時に、NDFタイムコード時間にズレ時間を加減算した時間がDFタイムコード時間に相当するようになる。
【0041】
2つ目は演算過程での新たに発生するドロップフレームの検知方法における基本的原理である。
ここで記載上の区別として、DFタイムコード時間±NDFタイムコード時間の演算結果であるタイムコード時間を、以降、半DFタイムコード時間と記載する。
【0042】
演算前の基準となるDFタイムコード時間Haと演算後の半DFタイムコード時間Oabがともに00:00:00.00時間から各タイムコード時間まで経過する時にスキップしたドロップフレーム数の総数(以降、ドロップフレーム量と記載)を算出する。
ドロップフレーム量の算出は、下記の式を用いる。
式5 … ドロップフレーム量=(時桁×108)+((分桁-(分桁/10))×2)フレーム
その合計の違い(差分値が0フレームでない時)を検出して新たなドロップフレームの発生を検知する方法を採用している。
【0043】
この手法は、従来技術のように演算過程での秒桁、フレーム桁どうしの加減算での10秒と1分との間と、1分と10分との間の桁上がり、桁下がりの検知により演算過程で新たに発生するドロップフレームの検知を行うといった複雑な検知方法と異なる。
【0044】
そして、演算前の基準となるDFタイムコード時間Haのドロップフレーム量(以降、演算前ドロップフレーム量Daと記載)を算出し、同様に演算後の半DFタイムコード時間Oabについてもドロップフレーム量(以降、演算後ドロップフレーム量Dと記載)を算出し、この2つのドロップフレーム量が一致しない時に新たなドロップフレームの発生を検知するものである。
【0045】
また、従来技術の検知方法では演算過程で新たに発生するドロップフレームは2フレーム(図11の第1の補正命令回路15の出力するPフレームにあたり表1に真理値表を記載)と固定されていた。
しかし、上述の本発明の6つの基本的原理のうち、1つ目の演算における基本的原理では、加減算するNDFタイムコード時間が大きくなればなるほど、演算過程で新たに発生するドロップフレーム数は2フレームの固定値ではなく増していくため新たな検知方法が求められた。
【0046】
そこで基準となるDFタイムコード時間Haに対し、NDFタイムコード時間Hbを加減算する際、演算前ドロップフレーム量Daと演算後ドロップフレーム量Dに差違があるとき、基準となるDFタイムコード時間Haが、0フレームから演算対象のNDFタイムコード時間Hbに相当する総フレーム数時間まで、1フレームずつ加減算する過程において、ドロップフレームをスキップした事になる。
【0047】
単純に演算前DFタイムコード時間Haに演算対象NDFタイムコード時間Hbを演算した時の演算後の半DFタイムコード時間Oabとの関係は、
Figure 0003684107
となり、NDFタイムコード時間Hbを加減算する演算過程で発生する新たなドロップフレームを加味していない事になる。
【0048】
このため、演算基準のDFタイムコード時間Haにもともと存在する演算前ドロップフレーム量Daが、演算後にはどのように変化しているか見れば、NDFタイムコード時間Hbを加減算する演算過程でドロップフレームが存在すればスキップするため、もともと存在する演算前ドロップフレーム量Daが変化したフレーム数が演算後ドロップフレーム量Dとして現れてくる。
【0049】
このため、演算前ドロップフレーム量Daから演算後ドロップフレーム量Dへの変化、いいかえると、差分の有無で演算過程における新たに発生するドロップフレームを検知するとともに、その差分フレーム数までも検知出来るのである。
【0050】
以下に例を示して、加算演算の場合は図1、減算演算の場合は図2を用いて説明する。
加算演算の場合、基準となるDFタイムコード時間を00:16:37.13時間▲1▼(式5より演算前ドロップフレーム量▲2▼は30フレーム)とし、加算するNDFタイムコード時間を00:02:59:29時間▲3▼(総フレームで5399フレーム時間)とする時、1回目の加算で00:19:37.12時間▲4▼となる。
【0051】
この時の演算後ドロップフレーム量▲5▼は、式5より36フレームとなり、加算演算前後では、演算前ドロップフレーム量▲2▼と演算後ドロップフレーム量▲5▼との差分は6フレーム時間(00:00:00.06時間▲6▼)となる。
【0052】
1回目の加算演算過程で秒桁から分桁への桁上がりで新たなドロップフレームが発生したため再度加算演算する必要がある。
2回目の加算演算として、1回目の加算演算後のタイムコード00:19:37.12時間▲4▼に1回目の加算演算前後のドロップフレーム量の差分に相当する00:00:00.06時間▲6▼を加算し、2回目の加算演算でタイムコード00:19:37.18時間▲7▼を導き出す。
【0053】
この2回目の加算演算での演算後ドロップフレーム量▲8▼は、式5より36フレームとなり、2回目の加算演算前後では、演算前ドロップフレーム量▲5▼と演算後▲8▼との差分はなく、2回目の加算演算過程で秒桁から分桁への桁上がりの発生がない、すなわち2回目の加算演算過程で新たなドロップフレームの発生が無かった事になり、最終的にタイムコード00:19:37.18時間▲9▼が求められる。
【0054】
ここで、上述の1回目の加算演算において新たなドロップフレームが6フレーム(00:00:00.06時間▲6▼)発生した仕組みについて説明する。
1回目の加算演算での基準のDFタイムコード時間00:16:37.13時間▲1▼が0フレームから、加算するNDFタイムコード時間00:02:59.29時間▲3▼(実フレーム時間では5399フレーム時間)まで1フレームずつ時間が経過する過程で、00:00:22.16時間(実フレーム時間では676フレーム時間)から00:00:22.17時間(実フレーム時間では677フレーム時間)に経過した時に1回目のドロップフレームが発生する。
【0055】
基準のDFタイムコード時間00:16:37.13時間▲1▼から、00:00:22.16時間(実フレーム時間では676フレーム時間)が経過したときに、基準のDFタイムコード時間は、00:16:59.29時間となり、00:00:22.17時間(実フレーム時間では677フレーム時間)が経過したときは、基準のDFタイムコード時間は、00:17:00.00時間となるが、00、01フレームはドロップフレームなのでスキップされて、00:17:00.02時間となる。
【0056】
その後、00:01:22.14時間(実フレーム時間では2474フレーム時間)から00:01:22.15時間(実フレーム時間では2475フレーム時間)に経過した時に2回目のドロップフレームが発生する。
【0057】
基準のDFタイムコード時間00:16:37.13時間▲1▼から、00:01:22.14時間(実フレーム時間では2474フレーム時間)が経過したときに、基準のDFタイムコード時間は、00:17:59.29時間となり、00:01:22.15時間(実フレーム時間では2475フレーム時間)が経過したときは、基準のDFタイムコード時間は、00:18:00.00時間となるが、00、01フレームはドロップフレームなのでスキップされて、00:18:00.02時間となる。
【0058】
その後、00:02:22.12時間(実フレーム時間では4272フレーム時間)から00:02:22.13時間(実フレーム時間では4273フレーム時間)に経過した時に3回目のドロップフレームが発生する。
【0059】
基準のDFタイムコード時間00:16:37.13時間▲1▼から、00:02:22.12時間(実フレーム時間では4272フレーム時間)が経過したときに、基準のDFタイムコード時間は、00:18:59.29時間となり、00:02:22.13時間(実フレーム時間では4273フレーム時間)が経過したときは、基準のDFタイムコード時間は、00:19:00.00時間となるが、00、01フレームはドロップフレームなのでスキップされて、00:19:00.02時間となる。
【0060】
このように、基準のDFタイムコード時間00:16:37.13時間▲1▼が、0フレームから加算するNDFタイムコード時間00:02:59.29時間▲3▼(実フレーム時間では5399フレーム時間)まで1フレームずつ時間が経過する過程で、正分時(00:16:00.00と00:17:00.00と00:18:00.00)に計3回のドロップフレーム(各00、01フレームの2フレーム)が存在するため、計6フレーム分のスキップが発生する。
【0061】
また、演算前ドロップフレーム量と演算後ドロップフレーム量に差が生じた事により、その差分を算出する事で、基準のDFタイムコード時間にNDFタイムコード時間を加算する演算過程で、ドロップフレームのスキップが何フレーム分発生するかを容易に算出する事ができる。
【0062】
減算演算の場合、基準となるDFタイムコード時間を00:16:37.13時間▲1▼(式5より演算前ドロップフレーム量▲2▼は30フレーム)とし、減算するNDFタイムコード時間を00:02:59:29時間▲3▼(総フレームで5399フレーム時間)とする時、1回目の減算で00:13:37.14時間▲4▼となる。
【0063】
この時の演算後ドロップフレーム量▲5▼は、式5より24フレームとなり、減算演算前後では、演算前ドロップフレーム量▲2▼と演算後ドロップフレーム量▲5▼との差分は6フレーム時間(00:00:00.06時間▲6▼)となる。
1回目の減算演算過程で分桁から秒桁への桁下がりで新たなドロップフレームが発生したため再度減算演算する必要がある。
【0064】
2回目の減算演算として、1回目の減算演算後のタイムコード00:13:37.14時間▲4▼に1回目の減算演算前後のドロップフレーム量の差分に相当する00:00:00.06時間▲6▼を減算し、2回目の減算演算でタイムコード00:13:37.08時間▲7▼を導き出す。
【0065】
この2回目の減算演算での演算後ドロップフレーム量▲8▼は、式5より24フレームとなり、2回目の減算演算前後では、演算前ドロップフレーム量▲5▼と演算後▲8▼との差分はなく、2回目の減算演算過程で分桁から秒桁への桁下がりの発生がない、すなわち2回目の減算演算過程で新たなドロップフレームの発生が無かった事になり、最終的にタイムコード00:13:37.08時間▲9▼が求められる。
【0066】
ここで上述の1回目の減算演算において新たなドロップフレームが6フレーム(00:00:00.06時間▲6▼)発生した仕組みについて説明する。
1回目の減算演算での基準のDFタイムコード時間00:16:37.13時間▲1▼が、0フレームから減算するNDFタイムコード時間00:02:59.29時間▲3▼(実フレーム時間では5399フレーム時間)まで1フレームずつ時間がさかのぼる過程で、00:00:37.11時間(実フレーム時間では1121フレーム時間)から00:00:37.12時間(実フレーム時間では1122フレーム時間)までさかのぼったときに1回目のドロップフレームが発生する。
【0067】
基準のDFタイムコード時間00:16:37.13時間▲1▼から、00:00:37.11時間(実フレーム時間では1121フレーム時間)までさかのぼったとき、基準のDFタイムコード時間は、00:16:00.02時間となり、00:00:37.12時間(実フレーム時間では1122フレーム時間)までさかのぼったとき、基準のDFタイムコード時間は、00:16:00.01時間となるが、00、01フレームはドロップフレームなのでスキップされて、00:15:59.29時間となる。
【0068】
その後、00:01:37.09時間(実フレーム時間では2919フレーム時間)から00:01:37.10時間(実フレーム時間では2920フレーム時間)までさかのぼったときに2回目のドロップフレームが発生する。
【0069】
基準のDFタイムコード時間00:16:37.13時間▲1▼から、00:01:37.09時間(実フレーム時間では2919フレーム時間)までさかのぼったときに、基準のDFタイムコード時間は、00:15:00.02時間となり、00:01:37.10時間(実フレーム時間では2920フレーム時間)までさかのぼったときは、基準のDFタイムコード時間は、00:15:00.01時間となるが、00、01フレームはドロップフレームなのでスキップされて、00:14:59.29時間となる。
【0070】
その後、00:02:37.07時間(実フレーム時間では4717フレーム時間)から00:02:37.08時間(実フレーム時間では4718フレーム時間)までさかのぼったときに3回目のドロップフレームが発生する。
【0071】
基準のDFタイムコード時間00:16:37.13時間▲1▼から、00:02:37.07時間(実フレーム時間では4717フレーム時間)までさかのぼったときに、基準のDFタイムコード時間は、00:14:00.02時間となり、00:02:37.08時間(実フレーム時間では4718フレーム時間)までさかのぼったときは、基準のDFタイムコード時間は、00:14:00.01時間となるが、00、01フレームはドロップフレームなのでスキップされて、00:13:59.29時間となる。
【0072】
このように、基準のDFタイムコード時間00:16:37.13時間▲1▼が0フレームから減算するNDFタイムコード時間00:02:59.29時間▲3▼(実フレーム時間では5399フレーム時間)まで1フレームずつ時間がさかのぼる過程で、正分時(00:16:00.01と00:15:00.01と00:14:00.01)に計3回のドロップフレーム(各00、01フレームの2フレーム)が存在するため、計6フレーム分のスキップが発生する。
【0073】
また、演算前ドロップフレーム量と演算後ドロップフレーム量に差が生じた事により、その差分を算出する事で、基準のDFタイムコード時間にNDFタイムコード時間を減算する演算過程で、ドロップフレームのスキップが何フレーム分発生するかを容易に算出する事ができる。
【0074】
次に、演算前ドロップフレーム量と演算後ドロップフレーム量の差分フレーム数を算出する方法について説明する。
加算演算の場合、減算演算の場合で各2通りずつの算出方法がある。
加算演算の場合1として、
基準のDFタイムコード時間Haに加算対象のNDFタイムコード時間Hbを加算したとき、加算結果の半DFタイムコード時間Oabが加算前のDFタイムコード時間Haよりも時間情報の値として多いか同じとき、演算後ドロップフレーム量Dが演算前ドロップフレーム量Daより多いか同じ場合、例を示すと、
Figure 0003684107
のようなとき、または、
Figure 0003684107
のようなとき、下記の式から算出する。
式6 … 差分フレーム数=演算後ドロップフレーム量D−演算前ドロップフレーム量Da
【0075】
加算演算の場合2として、
基準のDFタイムコード時間Haに加算対象のNDFタイムコード時間Hbを加算したときに、加算結果の半DFタイムコード時間Oabが加算前のDFタイムコード時間Haよりも時間情報の値として少ないとき、演算後ドロップフレーム量Dは演算前ドロップフレーム量Daより少ないか同じ場合、例を示すと、
Figure 0003684107
のようなとき、または、
Figure 0003684107
のようなとき、下記の式から算出する。
式7 … 差分フレーム数=2592−演算前ドロップフレーム量Da+演算後ドロップフレーム量D
式7で、2592フレームは24時間当たりにドロップするフレームの総数(1時間あたり108フレーム×24時間分)を示す。
【0076】
式7では、基準のDFタイムコード時間Haから24:00:00.00(=00:00:00.00)時間まで1フレームずつ加算するときに存在するドロップフレーム量と、00:00:00.00時間から演算後の半DFタイムコード時間Oabまで1フレームずつ加算するときに存在するドロップフレーム量(=演算後ドロップフレーム量D)の和を算出する事で、演算前後でのドロップフレーム量の差を算出している。
【0077】
減算演算の場合1として、
基準のDFタイムコード時間Haに減算対象のNDFタイムコード時間Hbを減算したとき、減算結果の半DFタイムコード時間Oabが減算前のDFタイムコード時間Haよりも時間情報の値として少ないか同じとき、演算後ドロップフレーム量Dは演算前ドロップフレーム量Daより少ないか同じ場合、例を示すと、
Figure 0003684107
のようなとき、または、
Figure 0003684107
のようなとき、下記の式から算出する。
式8 … 差分フレーム数=演算前ドロップフレーム量Da−演算後ドロップフレーム量D
【0078】
減算演算の場合2として、
基準のDFタイムコード時間Haに減算対象のNDFタイムコード時間Hbを減算したときに、減算結果の半DFタイムコード時間Oabが減算前のDFタイムコード時間Haよりも時間情報の値として多いとき、演算後ドロップフレーム量Dは演算前ドロップフレーム量Daより多いか同じ場合、例を示すと、
Figure 0003684107
のようなとき、または、
Figure 0003684107
のようなとき、下記の式から算出する。
式9 … 差分フレーム数=2592−演算後ドロップフレーム量D+演算前ドロップフレーム量Da
式9で、2592フレームは24時間当たりにドロップするフレームの総数(1時間あたり108フレーム×24時間分)を示す。
【0079】
式9では、基準のDFタイムコード時間Haから00:00:00.00(=24:00:00.00)時間まで1フレームずつさかのぼるときに存在するドロップフレーム量(=演算前ドロップフレーム量Da)と、00:00:00.00(=24:00:00.00)時間から演算後のDFタイムコード時間Oabまで1フレームずつさかのぼるときに存在するドロップフレーム量(=2592−演算後ドロップフレーム量D)の和を算出する事で、演算前後でのドロップフレーム量の差を算出している。
また、PAL・SECAM方式、NTSC方式のノンドロップモードでは、ドロップフレームが存在しないので、演算前後のドロップモード量の差の検知は行わない。
【0080】
3つ目は新たに発生するドロップフレームによる再演算における基本的原理である。
タイムコードの演算を行う演算手段(演算回路)は、従来技術のように4段(図11の演算回路14、演算回路17、演算回路20、演算回路19)に構成された演算回路を必要としない構成にした事である。
【0081】
最低1つの演算手段(演算回路)において繰り返しタイムコードの演算を行い、演算過程で新たに発生するドロップフレームを演算手段の後手段である差分フレーム数算出手段で検知する。
次いで、選択手段Aに演算手段での演算後の半DFタイムコード時間Oabを、選択手段Bに演算前後のドロップフレーム量の差分に相当するNDFタイムコード時間Nbを入力する。
差分フレーム数算出手段で選択手段Aに対して、繰り返し演算する基準の半DFタイムコード時間Oabを選択し出力させ、選択手段Bに対して、繰り返し演算する演算対象のNDFタイムコード時間Nbを選択し出力させる信号ReCalcを出力する。
演算手段では入力される2つのタイムコードを加算減算信号Subにより、ノンドロップモードのタイムコードとして、ドロップフレームを加味しないで再度演算する。
【0082】
このように、差分フレーム数算出手段で、演算前後でのドロップフレーム量の差がなくなるまで、選択回路A,選択回路Bに対し、入力タイムコードの選択情報の信号ReCalcを出力し、その時に選択回路A,選択回路Bから個々に出力される2つのタイムコードを演算手段で繰り返し演算する仕組みを備えた構成にしたことである。
この事により、上述の2つ目の基本的原理である演算過程での新たに発生するドロップフレームの検知方法で検出された演算前後のドロップフレーム量の差分に相当する時間を再演算する仕組みを構築している。
【0083】
4つ目は全てのテレビジョン伝送方式(PAL・SECAM方式、NTSC方式のドロップモード/ノンドロップモード)に柔軟に対応するための基本的原理である。
タイムコードの演算過程で、フレーム桁の桁上がり/桁下がりにおいて、1秒あたりのフレーム数を30フレーム/25フレームで演算する情報を演算手段に入力する。
ここで、演算手段での演算の例を示すと、
演算の基準となるタイムコード時間Haを、00:01:02.13時間、演算対象のタイムコード時間Hbを、00:00:00.14時間とすると、
NTSC方式の加算の場合、
Figure 0003684107
となり、1秒あたり30フレームなので、フレーム桁から秒桁への桁上がりは発生しない。
【0084】
NTSC方式の減算の場合、
Figure 0003684107
となり、1秒あたり30フレームなので、秒桁からフレーム桁への桁下がりが発生し、フレーム桁は29フレームになる。
【0085】
PAL方式の加算の場合、
Figure 0003684107
となり、1秒あたり25フレームなので、フレーム桁から秒桁への桁上がりが発生し、フレーム桁は02フレームになる。
【0086】
PAL方式の減算の場合、
Figure 0003684107
となり、1秒あたり25フレームなので、秒桁からフレーム桁への桁下がりが発生し、フレーム桁は24フレームになる。
【0087】
次に、NTSC方式のDFタイムコード時間の演算時だけドロップフレームに対応するように差分フレーム数算出手段を構成した事である。
まず、差分フレーム数算出手段の動作について説明する。
【0088】
差分フレーム数算出手段は、以下の2つの動作を行う。
1つ目の動作は、NTSC方式のDFタイムコード時間を演算する際、演算前ドロップフレーム量Daと演算後ドロップフレーム量Dの差を判定して、演算過程で新たに発生するドロップフレームを検知する。
2つ目の動作は、演算過程で新たに発生するドロップフレームを検知したときに、そのドロップフレームの総数に相当するNDFタイムコード時間を、演算後の半DFタイムコード時間に再演算させるために、選択回路A,選択回路Bに対し、再演算するタイムコード時間を出力するように制御するための信号ReCalcを出力し、演算過程で新たに発生するドロップフレームを検知しなかった時に、再演算しないような信号ReCalcを出力する。
といった動作を行っているが、NTSC方式のDFタイムコード時間の演算時でないとき、つまり、PAL・SECOM方式、またはNTSC方式でNDFタイムコード時間の演算のときは、ドロップフレームが存在しないため、演算過程で新たに発生するドロップフレームの検知をする事がない。
【0089】
このため、上記の2つ目の動作を行う事もなく、常に再演算しないような信号ReCalcを出力し、演算手段において通常は1回の演算で、最終的に算出するタイムコード時間を算出する事となる。
【0090】
5つ目はNTSC方式のDFタイムコード時間をNDFタイムコード時間に変換するための基本的原理である。
この5つ目の基本的原理は、00:00:00.00時間からDFタイムコード時間まで1フレームずつカウントする際に、ドロップフレームをスキップしないでカウントされた時間がNDFタイムコード時間に相当する事に着目した原理で、当然DFタイムコード時間はNDFタイムコード時間よりドロップフレームをスキップした分だけ時間的に値が多い時間を示す。よって、DFタイムコード時間からこのDFタイムコード時間のドロップフレーム量に相当する時間を単純に減算する事でNDFタイムコード時間を算出する事ができる。
【0091】
NDFタイムコード時間をタイムコードNdfT、変換されるもとのDFタイムコード時間をタイムコードDfTとするとき、DFタイムコード時間DfTのドロップフレーム量DftDは式5より算出する。
このドロップフレーム量DftDに相当する時間をNDFタイムコードDfTimeとすると、
式10 … DfTime=00:(DftD/1800):((DftD/30)%60):(DftD%30)時間
(%は割り算の時のあまりを意味する)
で算出でき、求めるNDFタイムコード時間NdfTは、
式11 … NdfT=DfT−DfTime
で算出される。
【0092】
6つ目はNTSC方式のNDFタイムコード時間をDFタイムコード時間に変換するための基本的原理である。
00:00:00.00時間からカウントされたNDFタイムコード時間は、同じく00:00:00.00時間からカウントされたドロップフレームの存在するDFタイムコード時間と比べて、時間が経過するにしたがってズレが生じる。
【0093】
このズレは、00:00:00.00時間からDFタイムコード時間までカウントされるときにドロップフレームでスキップされたフレームの総数となる。
このズレた分の時間をNDFタイムコード時間に加算する事で、DFタイムコード時間に変換する事ができる。NDFタイムコード時間は、実時間でカウントされた時の何フレーム分の時間に相当するかは計算によって算出する事ができる。
式12… 総フレーム数=(時桁×108000)+(分桁×1800)+(秒桁×30)+(フレーム桁)
【0094】
例えば、NDFタイムコード時間が01:00:00.00時間とすると、00:00:00.00時間からカウントされた総フレーム数は式12より1080000フレームになる。しかしながら、DFタイムコード時間が00:00:00.00時間から01:00:00.00時間までカウントされた総フレーム数は、
(108000−108(1時間あたりのドロップフレーム数))フレーム=107892フレーム
となる。
【0095】
つまり、DFタイムコード時間はあと108フレーム分のカウントがされた時のタイムコード時間である01:00:03.18時間がNDFタイムコード時間と同じ実時間上での時間となる。
この事から、NDFタイムコード時間とこのNDFタイムコード時間をDFタイムコード時間と仮定した時のドロップフレーム量を加算すれば、DFタイムコード時間を算出する事ができる。
【0096】
しかしながら、NDFタイムコード時間に、上記のドロップフレーム量を単純に加算するだけでは算出できない場合がある。それは、ドロップフレーム量を加算した時に新たにドロップフレームが発生した時で、2回目の加算演算が必要となる。以下に例を示して図3を用いて説明する。
【0097】
基準となるNDFタイムコード時間を00:16:59.13時間▲1▼とすると、式5より演算前ドロップフレーム量▲2▼は30フレームとなり、演算前ドロップフレーム量▲2▼の30フレームを時間に変換すると00:00:01.00時間▲3▼となる。
Figure 0003684107
となる。この時の演算後ドロップフレーム量▲5▼は式5より32フレームなので、加算演算前後では、演算前ドロップフレーム量▲2▼と演算後ドロップフレーム量▲5▼との差分は2フレームで00:00:00.02時間▲6▼となる事より、加算演算過程で秒桁から分桁への桁上がりが発生したため、再度、加算演算すると、
Figure 0003684107
となる。この時の演算後ドロップフレーム量▲8▼は、式5より32フレームなので、加算演算前後では、今回の演算前ドロップフレーム量▲5▼と演算後ドロップフレーム量▲8▼との差分はなく、2回目の加算演算過程で秒桁から分桁への桁上がりがない、すなわちドロップフレームが発生しなかったので、最終的なDFタイムコード時間である00:17:00.15時間▲9▼が求められる。
【0098】
上述の1回目の加算演算において、演算前ドロップフレーム量▲2▼と演算後ドロップフレーム量▲5▼との差が、00:00:00.02時間▲6▼が発生したという事について説明する。
1回目の加算演算での基準のNDFタイムコード時間である00:16:59.13時間▲1▼から、加算するドロップフレーム量に相当する00:00:01.00時間▲2▼分の時間が経過する過程で、00:00:00.16時間(16フレーム時間)経過した時に経過時間が00:16:59.29時間となり、00:00:00.17時間(17フレーム時間)経過した時に、経過時間が00:17:00.02時間となり、ドロップフレームである00、01フレームの2フレームをスキップしたために、演算前ドロップフレーム量▲2▼と演算後ドロップフレーム量▲5▼に差が生じた。
【0099】
このようにして、基準のNDFタイムコード時間に、DFタイムコード時間と仮定したときのドロップフレーム量▲2▼に相当するNDFタイムコード時間▲3▼を加算する事で、DFタイムコード時間への変換を行う事ができる。
【0100】
反対に、今算出したDFタイムコード時間である00:17:00.15時間▲9▼をNDFタイムコード時間に変換するには、ドロップフレーム量▲8▼32フレームに相当するNDFタイムコード時間(10)00:00:01.02時間を単純に減算し、00:16:59.13時間(11)としてNDFタイムコード時間を算出する。
【0101】
以上のDFタイムコード時間からNDFタイムコード時間への変換して算出したNDFタイムコード時間である00:16:59.13時間(11)と、前記のNDFタイムコード時間からDFタイムコード時間へ変換する基準のNDFタイムコード時間である00:16:59.13時間▲1▼とが等しい事から、NDF→DFタイムコード時間への変換方法の正当性が立証できる。
【0102】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に係わるタイムコード演算装置は、一方の入力端子に演算の基準とするタイムコードDfTaが入力され、他方の入力端子に後述の演算結果Oabが入力され、それらの入力から一方を選択してタイムコードHaとして出力する選択回路A(105)と、
一方の入力端子に演算対象のタイムコードNdfTbが入力され、他方の入力端子に後述のタイムコード時間Nbが入力され、それらの入力から一方を選択してタイムコードHbとして出力する選択回路B(106)と、
両選択回路でそれぞれ選択されたタイムコードHaおよびHbを、加減算情報に基づき単純にノンドロップモードのタイムコードとして相互に加算もしくは減算し、その演算結果Oabと、演算前後でどちらのタイムコードの絶対値が大きいか示す情報Largeとを出力する演算回路(107)と、
前記演算結果Oabに対し、00:00:00.00時間からの1フレームずつ時間的経過過程でスキップ(ドロップ)したフレームの総数を算出し、フレームDとして出力するドロップフレーム量算出回路A(108)と、
前記タイムコードHaに対し、00:00:00.00時間からの1フレームずつ時間的経過過程でスキップ(ドロップ)したフレームの総数を算出し、フレームDaとして出力するドロップフレーム量算出回路B(109)と、
前記フレームD、Daおよび前記情報Largeを基に、スキップしたフレームの総数の差分を求め、その差分が0でないときは、その差分に相当するノンドロップモードのタイムコード時間Nbを出力するとともに、再演算信号ReCalcを出力する差分フレーム数算出回路(110)と、
前記差分フレーム数算出回路(110)で0の差分が求められたとき、
当該演算が加算演算であるか、または当該演算が減算演算で前記演算結果Oabがドロップフレームに該当しないときは、前記演算結果Oabを最終的にタイムコードDfToとして出力し、
当該演算が減算演算で前記演算結果Oabがドロップフレームに該当するならば前記演算結果Oabに対して−2フレーム補正してタイムコードDfToとして出力する、ドロップフレーム補正回路(111)と
を備え、前記差分が0でないときは、前記再演算信号ReCalcに基づき、前記選択回路A(105)および選択回路B(106)は、それぞれ演算結果Oabおよびタイムコード時間Nbを選択し、前記演算回路(107)にて再演算を行うことを特徴とする。
【0103】
この構成(請求項1)は、基準となるDFタイムコード時間に演算対象のNDFタイムコード時間を加減算し、最終的にDFタイムコード時間を算出するものである。演算の途中過程での加減算はすべてNDFタイムコード時間どうしの演算であり、演算前後のドロップフレーム量の差を判断し、その差に相当するNDFタイムコード時間を演算の途中過程での演算結果の半DFタイムコード時間に繰り返し加減算することで、演算過程で新たに発生するドロップフレームを、最終的に算出すべきDFタイムコード時間に加味して出力する事ができ、非常に簡単な構成のタイムコード演算装置を提供する。
【0104】
本発明の請求項2に係わるタイムコード演算装置は、一方の入力端子に演算の基準とするタイムコードDfTaが入力され、他方の入力端子に後述の演算結果Oabが入力され、それらの入力から一方を選択してタイムコードHaとして出力する選択回路A(205)と、
一方の入力端子に演算対象のタイムコードNdfTbが入力され、他方の入力端子に後述のタイムコード時間Nbが入力され、それらの入力から一方を選択してタイムコードHbとして出力する選択回路B(206)と、
両選択回路でそれぞれ選択されたタイムコードHaおよびHbを、加減算情報に基づき単純にノンドロップモードのタイムコードとして相互に加算もしくは減算し、その演算結果Oabと、演算前後でどちらのタイムコードの絶対値が大きいか示す情報Largeとを出力する演算回路(207)と、
前記演算結果Oabに対し、00:00:00.00時間からの1フレームずつ時間的経過過程でスキップ(ドロップ)したフレームの総数を算出し、フレームDとして出力するドロップフレーム量算出回路A(208)と、
前記タイムコードHaに対し、00:00:00.00時間からの1フレームずつ時間的経過過程でスキップ(ドロップ)したフレームの総数を算出し、フレームDaとして出力するドロップフレーム量算出回路B(209)と、
前記演算結果Oabがドロップフレームに該当するか否かを示す情報DfOnを出力するドロップフレーム検出回路(211)と、
前記フレームDと前記フレームDaおよび前記情報Largeを基に、スキップしたフレームの総数の差分を求め、
(i)その差分が0でないときは、その差分に相当するノンドロップモードのタイムコード時間Nbを出力するとともに、再演算信号ReCalcを出力する再演算処理1を行い、
(ii)前記差分が0のときは、前記情報DfOnによりドロップフレームに該当するときは、前述のタイムコード時間Nbに2フレーム時間を出力するとともに、再演算信号ReCalcを出力する再演算処理2を行い、
(iii)前回の差分フレーム数算出演算が前記再演算処理2に該当するときは、再演算をおこなわないように前記タイムコード時間Nbに0フレーム時間を出力するとともに、再演算信号ReCalcに再演算しない情報を出力する再演算処理3を行う、差分フレーム数算出回路(210)と
を備え、前記再演算信号ReCalcに基づき、前記選択回路A(205)および選択回路B(206)は、それぞれ演算結果Oabおよびタイムコード時間Nbを選択し、前記演算回路(207)にて再演算を行うことを特徴とする。
【0105】
この構成(請求項2)によれば、前記請求項1記載のタイムコード演算装置と同等の機能を、より簡単な構成で実現できる。
【0106】
本発明の請求項3/請求項4に係わるタイムコード演算装置は、請求項1/請求項2において、演算対象のドロップモードのタイムコードDfTbをノンドロップモードのタイムコードNdfTbに変換する変換回路(312)を備え、該変換回路の出力を上記選択回路B(106)、選択回路B(206)の演算対象として供給することにより、ドロップモードのタイムコードDfTaに対し、ドロップモードのタイムコードDfTbの加減算を行う。
【0107】
これらの請求項3および請求項4の構成では、2つのDFタイムコード時間どうしの演算を行う事ができ、かつ、従来技術と比べ極めて簡単な構成で実現できる。
【0108】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項2において、入力される演算の基準となるドロップモードのタイムコードDfTaをノンドロップモードのタイムコードNdfTaに変換し、上記選択回路A(205)と同等の選択回路A(405)に供給するとともに、演算の基準となるタイムコードがノンドロップである事を示す情報Coを出力する変換回路(413)と、
入力される演算対象のドロップモードのタイムコードDfTbをノンドロップモードのタイムコードNdfTbに変換し、上記選択回路B(206)と同等の選択回路B(406)に供給する変換回路(412)とを備えると共に、
上記タイムコード演算装置の差分フレーム数算出手段(410)は、前記情報Coの入力により、再演算を行わないように、上記タイムコード時間Nbに00:00:00.00時間を出力し、かつ、再演算信号ReCalcに再演算しない情報を出力する再演算処理4を行う。
【0109】
これらの請求項5の構成では、2つの入力されるDFタイムコード時間の和、差の実時間を、加算時は00:00:00.00時間から1フレームずつカウントされた時の実フレーム数時間に相当するNDFタイムコード時間として、又、減算時は2つのDFタイムコード時間の差分を実フレーム数時間に相当するNDFタイムコード時間として算出する事ができ、非常に簡単な構成のタイムコード演算装置を提供する。
【0110】
本発明の請求項6に係わるタイムコード演算装置は、請求項5において、入力される演算の基準となるドロップモードまたはノンドロップモードのタイムコードDfNdfTaと、タイムコードDfNdfTaがドロップモードなのかノンドロップモードなのかを示す情報DfNdfTaFと、最終的に演算結果として出力するタイムコードToをドロップモードにするのかノンドロップモードにするのかを示す情報DfNdfToFとを入力とし、前記タイムコードDfNdfTaがドロップモードで前記タイムコードToがノンドロップモードのときだけドロップモードのタイムコードをノンドロップモードのタイムコードに変換し、その他のときは、変換しないでそのままタイムコードTaとして出力し、かつ、タイムコードTaがドロップモードなのかノンドロップモードなのかを示す情報Coを出力する、変換回路A(513)と、
入力されるドロップモードまたはノンドロップモードのタイムコードDfNdfTbと、前記タイムコードDfNdfTbがドロップモードなのかノンドロップモードなのかを示す情報DfNdfTbFとを入力とし、 前記タイムコードDfNdfTbがドロップモードの時はそのタイムコードDfNdfTbをノンドロップモードに変換するが、前記タイムコードDfNdfTbがノンドロップモードの時はその変換せずにそのまま出力する、変換回路B(512)とを上記変換回路A(413)および変換回路B(412)に替えて採用した。
【0111】
この請求項6の構成では、2つのタイムコードの演算において、基準のタイムコードと加減算対象のタイムコードのモードがドロップ/ノンドロップモードに関係なく、出力するタイムコードのモードを指定する事で、演算結果のタイムコードをドロップモードまたはノンドロップモードとして出力ができ、非常に簡単な構成でタイムコードの演算装置を提供するという作用を有する。
なお、基準のタイムコードがノンドロップモードで算出するタイムコードがドロップモードの時は、算出するタイムコードをノンドロップモードとして出力し、再度本発明の請求項8、9のタイムコード演算装置でNDFタイムコード時間からDFタイムコード時間に変換する必要がある。
【0112】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項6において、2つのタイムコードの演算をNTSC/PAL・SECOM方式のどちらで行うかを示す情報NtscPalが、上記変換回路A(513)、変換回路B(512)、上記タイムコード演算装置(53)内の演算回路(407)および差分フレーム数算出回路(410)に入力され、
前記変換回路A(513)および変換回路B(512)は、前記情報NtscPalがPAL・SECAM方式を示す情報であるとき、入力されるタイムコードをそのまま出力し、
前記演算回路(407)は、前記情報NtscPalがPAL・SECAM方式を示す情報であるとき、1秒間のフレーム数を25フレームとし、前記情報NtscPalがNTSC方式を示す情報のとき、1秒間のフレーム数を30フレームとして演算し、前記差分フレーム数算出回路(410)は、前記情報NtscpalがPAL・SECAM方式を示す情報のときは、強制的に、前記情報Coの入力により、再演算を行わないように、上記タイムコード時間Nbに00:00:00.00時間を出力し、かつ、再演算信号ReCalcに再演算しない情報を出力する再演算処理4を行い、NTSC/PAL・SECOM方式のタイムコードの演算を行う。
【0113】
この請求項7の構成では、テレビジョン方式でフレーム桁の桁上がり、桁下がりの定数の違うPAL・SECOM方式(25フレーム)とNTSC方式(30フレーム)のタイムコードの演算を行うとともに、NTSC方式でもDFタイムコード時間とNDFタイムコード時間の演算を1つの演算装置で実現し、非常に簡単な構成のタイムコード演算装置を提供する。
【0114】
本発明の請求項8/請求項9に記載の発明は、請求項1/請求項2において、ノンドロップモードのタイムコードNdfTaをドロップモードのタイムコードと見なし、00:00:00.00時間からタイムコードNdfTa時間まで1フレームずつ時間的経過過程でスキップしたフレームの総数をノンドロップモードのタイムコードNdfTbに変換し出力するとともに、加減算信号Subとして加算情報を出力するドロップタイムコード算出回路(718)を備え、
前記タイムコードNdfTaを演算の基準とし、前記タイムコードNdfTbを演算対象とした。
【0115】
これらの請求項8および請求項9の構成では、NDFタイムコード時間をDFタイムコード時間に簡単に変換する非常に簡単な構成のタイムコード演算装置を提供するという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について、図4から図10と表2から表18を用いて説明する。
【0116】
(実施の形態1)
図4は、本発明の請求項1の一実施例を示す全体ブロック図である。
演算の基準となるDFタイムコード時間DfTaを入力端子101に入力し、加減算するNDFタイムコード時間NdfTbを入力端子102に入力する。
差分フレーム数算出回路110は、初期状態(動作開始時点)において、
選択回路A105と選択回路B106に対して入力端子Ib側に入力されているタイムコードを出力する制御信号である再演算制御信号ReCalc(=0)を出力するとともに、演算前後のドロップフレームの差分に相当するNDFタイムコード時間Nbに00:00:00.00時間を出力する。
【0117】
なお、差分フレーム数算出回路110の動作は、上記[課題を解決するための手段]の6つの基本的原理のうち、2つ目の演算過程での新たに発生するドロップフレームの検知方法における基本的原理で説明した動作に基づいた表6の動作表に従って、入力情報である演算後ドロップフレーム量D、演算前ドロップフレーム量Da、演算前後タイムコード大小情報Large、加減算情報Subにより、式6〜式9を用いて、出力情報である再演算制御信号ReCalc、演算前後のドロップフレームの差分に相当するNDFタイムコード時間Nbを出力する。
なお、選択回路A105、選択回路B106の動作を表2の動作一覧表に記載する。
【0118】
次に、上記の差分フレーム数算出回路110の動作より、初期状態である本タイムコード演算装置において、
選択回路A105は入力端子Ibに入力されているDFタイムコード時間DfTaを演算回路107に対してDFタイムコード時間Haとして出力する。
選択回路B106は入力端子Ibに入力されているNDFタイムコード時間NdfTbを演算回路107に対してNDFタイムコード時間Hbとして出力する。
【0119】
次に、演算回路107では、加減算信号Subにより、入力されているDFタイムコード時間HaをNDFタイムコード時間と扱って、NDFタイムコード時間Hbを加減算し、その演算結果である半NDFタイムコード時間Oabを出力する。
また、DFタイムコード時間Haと半DFタイムコード時間Oabを比較して、大小情報Largeを出力する。
【0120】
大小情報Largeは、演算前のDFタイムコード時間Haが演算後の半DFタイムコード時間Oabより時間的に大きい値のときは'0'を、演算前のDFタイムコード時間Haが演算後の半DFタイムコード時間Oabより時間的に小さい値のときは'1'を、演算前のDFタイムコード時間Haと演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に同じ値のときは'2'を出力し1回目の演算を終了する。なお、演算回路107の動作を、表3に詳細に説明した動作表を記載している。
【0121】
ドロップフレーム量算出回路A108では、演算回路107から出力される1回目の演算結果である半DFタイムコード時間Oabが、00:00:00.00時間から半DFタイムコード時間Oabまで時間が経過する間にスキップするドロップフレームの総数に相当する演算後ドロップフレーム量Dを、上記の式5に基づいた表5の動作表より算出し、差分フレーム数算出回路110に出力する。
【0122】
ドロップフレーム量算出回路B109では、演算回路107に入力されている演算前のDFタイムコード時間Haが、00:00:00.00時間からDFタイムコード時間Haまで時間が経過する間にスキップするドロップフレームの総数に相当するドロップフレームの総数に相当する演算前ドロップフレーム量Daを、上記の式5に基づいた表5の動作表より算出し、差分フレーム数算出回路110に出力する。
【0123】
差分フレーム数算出回路110では、上記で説明した通り表6より、演算後ドロップフレーム量Dと演算前ドロップフレーム量Daの差分によって、演算回路107の演算過程で新たに発生するドロップフレームの検知を行う。
1回目の演算回路107の演算で、演算前後のドロップフレーム量の差分が存在する(演算過程で新たにドロップフレームが発生した)場合、表6の動作表より演算前後のドロップフレーム量の差分に相当するNDFタイムコード時間Nbを算出し出力するとともに、演算回路107での演算結果である半DFタイムコード時間Oabと、演算回路107での演算前後のドロップフレームの差分に相当するNDFタイムコード時間Nbの再演算を目的として、選択回路A105に対して、演算回路107の出力する半DFタイムコード時間Oabを出力端子Oより出力させるか、選択回路B106に対して、演算回路107での演算前後のドロップフレームの差分に相当するNDFタイムコード時間Nbを出力端子Oより出力させる制御信号である再演算制御信号ReCalc(=1)を出力する。
【0124】
選択回路A105は再演算制御信号ReCalc(=1)により、入力端子Iaに入力されている半DFタイムコード時間Oabを演算回路107に対して半DFタイムコード時間Haとして出力する。
選択回路B106は再演算制御信号ReCalc(=1)により、入力端子Iaに入力されているNDFタイムコード時間Nbを演算回路107に対してNDFタイムコード時間Hbとして出力する。
次に、演算回路107では、加減算信号Subにより、入力されている半DFタイムコード時間HaをNDFタイムコード時間と扱って、NDFタイムコード時間Hbを加減算し、その演算結果である半NDFタイムコード時間Oabを出力する。また、半DFタイムコード時間Haと半DFタイムコード時間Oabを比較して、1回目と同様に大小情報Largeを出力し2回目の演算を終了する。
ドロップフレーム量算出回路A108では、1回目の演算の時と同様に2回目の演算における演算後ドロップフレーム量Dを算出し、差分フレーム数算出回路110に出力する。
ドロップフレーム量算出回路B109では、1回目の演算の時と同様に2回目の演算における演算前ドロップフレーム量Daを算出し、差分フレーム数算出回路110に出力する。
差分フレーム数算出回路110では、1回目の演算の時と同様に2回目の演算回路107の演算過程で新たに発生するドロップフレームの検知を行う。
【0125】
このようにして2回目以降の演算回路107の演算で、演算前後のドロップフレーム量の差分が存在する(演算過程で新たにドロップフレームが発生した)場合、1回目の演算の時と同様に、差分フレーム数算出回路110は、演算前後のドロップフレーム量の差分が存在する場合は、再演算のための再演算制御信号ReCalc(=1)と再演算対象となるNDFタイムコード時間Nbを出力して、繰り返し演算する仕組みとなっている。
【0126】
このように繰り返し演算したときに、差分フレーム数算出回路110で、上記の差分が存在しない場合は、再演算させないための再演算制御信号ReCalc(=0)と再演算対象となるNDFタイムコード時間Nb(=00:00:00.00時間)を出力して、繰り返し演算させない仕組みとなっている。
ドロップフレーム補正回路111では、差分フレーム数算出回路110で、上記の差分が存在しないときの演算回路107の出力する半DFタイムコード時間Oabが、減算演算でドロップフレームに該当するとき、半DFタイムコード時間Oabを−2フレーム補正し、最終的に算出する完全なDFタイムコード時間DfToとして出力する。
例えば、次のような時である。
Figure 0003684107
【0127】
加算演算、または、減算演算でドロップフレームに該当しないとき、半DFタイムコード時間Oabはすでに、最終的に算出する完全なDFタイムコード時間であり、そのままDFタイムコード時間DfToとして出力する。
なお、ドロップフレーム補正回路111の動作を、表10に詳細に説明した動作一覧表を記載している。
【0128】
ここで、ドロップフレーム補正回路111に入力される半DFタイムコード時間Oabが、減算演算でドロップフレームに該当するときだけ、−2フレーム補正する仕組みについて説明する。
加算演算でドロップフレーム(00、01フレーム)に該当するという事は、前段演算回路107での演算前後のドロップフレーム量に差が生じる事になる。
【0129】
例えば、演算前の(半)DFタイムコード時間Haが00:01.59.29時間で、演算後の半DFタイムコード時間Oabが00:02:00.01時間としたとき、演算前ドロップフレーム量Daは式5より2フレーム、演算後ドロップフレーム量Dは式5より4フレームとなり、差分フレーム数算出回路110で、差分を検知し再度演算する事になるため、差分フレーム数算出回路110では、減算演算で上記の差分が存在しない時だけ、ドロップフレームに該当するか否かの判定を行う仕組みになっている。
【0130】
また、本発明の請求項1の一実施例をハードウエアで構成する場合、ドロップフレーム補正回路111の出力するDFタイムコード時間DfToなどの出力タイミングを管理しなければ、最終的に出力されるDFタイムコードDfToが演算過程での半DFタイムコード時間を何回か出力した後に、最終的に算出するDFタイムコード時間DfToを出力する場合が存在する。
【0131】
これを回避するには例えば、
選択回路A105、選択回路B106では入力されるタイムコードが変化した時に選択制御信号Cに基づいて出力タイムコード時間Haを出力したり、
演算回路107では入力のタイムコードが変化した時に演算し半DFタイムコード時間Oabを出力したり、
差分フレーム数算出回路110から差分が存在しないときである事を示す情報を、ドロップフレーム補正回路111に出力したり、
ドロップフレーム補正回路111では、差分フレーム数算出回路110から出力される差分が存在しないときである事を示す情報のときに、演算回路107の出力する半DFタイムコード時間Oabが、減算演算でドロップフレームに該当するか否かを判断し、最終的にDFタイムコード時間DfToを出力する、
といった制御を行う必要がある。
【0132】
しかしながら、本発明の請求項1の一実施例においては、演算原理についてのみ説明するものとして詳細なタイミング制御まで含めた説明は省略する。
ここで、本発明の請求項1の一実施例をより理解するために、具体的に数値を用いて、加算の場合1〜加算の場合2、減算の場合1〜減算の場合3で説明する。
【0133】
(加算の場合1)
加算演算過程で23:59:59.29時間から00:00:00.00時間への桁上がりを伴わない時の加算の場合1について説明する。
演算の基準になるDFタイムコード時間Dftaを01:25:37.25時間、加算するNDFタイムコード時間NdfTbを同じく01:25:37.25時間とする時、
初期状態では、選択回路A105は入力端子Ibに入力されているDFタイムコード時間DfTaを出力端子OからDFタイムコード時間Haとして演算回路107に出力し、
選択回路B106は入力端子Ibに入力されているDFタイムコード時間NdfTbを出力端子OからNDFタイムコード時間Hbとして演算回路107に出力する。
【0134】
演算回路107では、下記の演算を行う。
Figure 0003684107
演算回路107で1回目の演算を終了する。
演算回路107では演算前のDFタイムコード時間Ha(01:25:37.25時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(02:51:15.20時間)を比較して演算後のDFタイムコード時間が時間的に値が大きいので信号Large(表3参照)を1に設定して演算後の半DFタイムコード時間が大きくなった事を差分フレーム数算出回路110に伝える。
【0135】
ドロップフレーム量算出回路A108では、上述の式5(表5)より演算後ドロップフレーム量Dとして308フレームとして差分フレーム数算出回路110に出力し、
ドロップフレーム量算出回路B109では、上述の式5(表5)より演算前ドロップフレーム量Daとして154フレームとして差分フレーム数算出回路110に出力する。
差分ドロップフレーム数算出回路110は、演算前ドロップフレーム量Da(154フレーム)と演算後ドロップフレーム量D(308フレーム)の差を、上述の式6を用いて算出した差分フレーム数DftDである154フレームに相当するNDFタイムコード時間Nbを上述の式10を用いて00:00:05.04時間として選択回路B106に出力する。
【0136】
このとき、差分フレーム数が0フレームでないので演算過程で新たなドロップフレームが発生した事を検知し再演算信号ReCalcを1に設定して再演算するために選択回路A105と選択回路B106に出力する。
選択回路A105と選択回路B106では出力選択制御信号Cが1なので2回目の演算をするために、
選択回路A105は、入力端子Iaに入力されている1回目の演算結果である半DFタイムコード時間Oab(02:51:15.10時間)を、半DFタイムコード時間Haとして、
選択回路B106は、入力端子Iaに入力されている1回目の演算前後の差分ドロップフレーム数に相当するNDFタイムコード時間Nb(00:00:05.04時間)を、NDFタイムコード時間Hbとして、
それぞれ演算回路107に出力する。
演算回路107で入力される半DFタイムコード時間HaとNDFタイムコード時間Hbで下記の2回目の演算を行う。
Figure 0003684107
【0137】
演算回路107で2回目の演算を終了する。
このとき、演算回路107では演算前の半DFタイムコード時間Ha(02:51:15.20時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(02:51:20.24時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が大きいので信号Largeを1に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが大きくなった事を差分フレーム数算出回路110に伝える。
【0138】
1回目の加算演算の時と同様に、
ドロップフレーム量算出回路A108で、演算後ドロップフレーム量Dを式5を用いて算出し、308フレームとして差分フレーム数検出回路110へ出力する。
ドロップフレーム量算出回路B109で、演算前ドロップフレーム量Daを式5を用いて算出し、308フレームとして差分フレーム数検出回路110へ出力する。
差分フレーム数算出回路110で、加減算信号Sub(=0)、演算後ドロップフレーム量D(=308フレーム)、演算前ドロップフレーム量Da(=308フレーム)、演算前後のタイムコードの大小情報Large(=1)より、演算前後のドロップフレーム量の差を算出する。
この時、演算前後のドロップフレーム量の差は、表6の動作表より0なので、演算回路107での演算過程における新たなドロップフレームの発生を検知しない。
このため、差分フレーム数算出回路110は、再演算しないように、再演算制御信号ReCalcを0に設定するとともに、再演算の加算対象であるNDFタイムコード時間Nbを00:00:00.00時間に設定して出力する。
この状態(差分フレーム数算出回路110で再演算しないように再演算制御信号ReCalcが0に設定されている)のとき、ドロップフレーム補正回路111で、演算回路107の出力する半DFタイムコードOabがドロップフレームに該当するか否かを判断すべきであるが、加算演算の場合、ドロップフレームに該当する事はないので半DFタイムコード時間Oabを最終的に出力するDFタイムコード時間DfTo(02:51:20.24時間)として出力する。
【0139】
(加算の場合2)
加算演算過程で23:59:59.29時間から00:00:00.00時間への桁上がりを伴う時の加算の場合2について説明する。
演算の基準になるDFタイムコード時間Dftaを上述の加算の場合1と同じ01:25:37.25時間、加算するNDFタイムコード時間NdfTbを23:59:59.29時間とする時、
初期状態では、選択回路A105は入力端子Ibに入力されているDFタイムコード時間DfTaを出力端子OからDFタイムコード時間Haとして演算回路107に出力し、
選択回路B106は入力端子Ibに入力されているDFタイムコード時間NdfTbを出力端子OからNDFタイムコード時間Hbとして演算回路107に出力する。
演算回路107では、下記の演算を行う。
Figure 0003684107
【0140】
演算回路107で1回目の演算を終了する。
演算回路107では演算前のDFタイムコード時間Ha(01:25:37.25時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:25:37.24時間)を比較して演算後のDFタイムコード時間が時間的に値が小さいので信号Large(表3参照)を0に設定して演算後の半DFタイムコード時間が小さくなった事を差分フレーム数算出回路110に伝える。
ドロップフレーム量算出回路A108では、上述の式5(表5)より演算後ドロップフレーム量Dとして154フレームとして差分フレーム数算出回路110に出力し、
ドロップフレーム量算出回路B109では、上述の式5(表5)より演算前ドロップフレーム量Daとして154フレームとして差分フレーム数算出回路110に出力する。
差分ドロップフレーム数算出回路110は、演算前ドロップフレーム量Da(154フレーム)と演算後ドロップフレーム量D(154フレーム)の差を、上述の式6を用いて算出した差分フレーム数である0フレームであると判断し演算過程で新たに発生するドロップフレームは無かったと1回目の判定をする。
しかし、その時の演算前後のタイムコード大小情報信号Largeが0に設定されている事から、1回目の加算演算において23:59:59:.29時間から00:00:00.00時間への桁上がりが発生した事を検知する。
演算前ドロップフレーム量Daと演算後ドロップフレーム量Dのフレーム数からは、ドロップフレーム量の差が生じなかっただけであり、本来は、演算前のDFタイムコード時間Haから24時(=00:00:00.00時間)まで経過する時に発生するドロップフレームが存在し、24時(=00:00:00.00時間)から演算後の半DFタイムコード時Oabまで経過するときに発生するドロップフレームが存在する事になる。
この事より、24時間分のドロップフレーム量(2592フレーム)から演算前ドロップフレーム量Da(154フレーム)をひいたフレーム数に、演算後ドロップフレーム量D(154フレーム)を加算したフレーム数が、本来、算出すべき演算前後でのドロップフレーム量の差になる。
【0141】
差分ドロップフレーム数算出回路110で、演算回路107での1回目の演算における演算前後のドロップフレーム量の差DftDを、上述の式7を用いて算出し、差分フレーム数DftD(2592フレーム)に相当するNDFタイムコード時間Nbを上述の式10を用いて00:01:26.12時間として選択回路B106に出力する。
また、演算過程で新たにドロップフレームが発生したため再演算が必要となり、再演算を制御する再演算信号ReCalcを1に設定して選択回路A105と選択回路B106に出力する。
【0142】
選択回路A105と選択回路B106では出力選択制御信号Cが1なので2回目の演算をするために、
選択回路A105は、入力端子Iaに入力されている1回目の演算結果である半DFタイムコード時間Oab(01:25:37.24時間)を、半DFタイムコード時間Haとして、
選択回路B106は、入力端子Iaに入力されている1回目の演算前後の差分ドロップフレーム数に相当するNDFタイムコード時間Nb(00:01:26.12時間)を、NDFタイムコード時間Hbとして、
それぞれ演算回路107に出力する。
【0143】
演算回路107で入力される半DFタイムコード時間HaとNDFタイムコード時間Hbで下記の2回目の演算を行う。
Figure 0003684107
演算回路107で2回目の演算を終了する。
【0144】
このとき、演算回路107では演算前の半DFタイムコード時間Ha(01:25:37.24時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:27:04.06時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が大きいので信号Largeを1に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが大きくなった事を差分フレーム数算出回路110に伝える。
【0145】
2回目の加算演算の時と同様に、
ドロップフレーム量算出回路A108で、演算後ドロップフレーム量Dを式5を用いて算出し、158フレームとして差分フレーム数検出回路110へ出力する。
ドロップフレーム量算出回路B109で、演算前ドロップフレーム量Daを式5を用いて算出し、154フレームとして差分フレーム数検出回路110へ出力する。
差分ドロップフレーム数算出回路110は、演算前ドロップフレーム量Da(154フレーム)と演算後ドロップフレーム量D(158フレーム)の差を、上述の式6を用いて算出した差分フレーム数DftDである4フレームに相当するNDFタイムコード時間Nbを上述の式10を用いて00:00:00.04時間として選択回路B106に出力する。
このとき、差分フレーム数が0フレームでないので2回目の演算過程で新たなドロップフレームが発生した事を検知し再演算信号ReCalcを1に設定して再演算するために選択回路A105と選択回路B106に出力する。
選択回路A105と選択回路B106では出力選択制御信号Cが1なので3回目の演算をするために、
選択回路A105は、入力端子Iaに入力されている2回目の演算結果である半DFタイムコード時間Oab(01:27:04.06時間)を、半DFタイムコード時間Haとして、
選択回路B106は、入力端子Iaに入力されている2回目の演算前後の差分ドロップフレーム数に相当するNDFタイムコード時間Nb(00:00:00.04時間)を、NDFタイムコード時間Hbとして、
それぞれ演算回路107に出力する。
【0146】
演算回路107で入力される半DFタイムコード時間HaとNDFタイムコード時間Hbで下記の3回目の演算を行う。
Figure 0003684107
演算回路107で3回目の演算を終了する。
このとき、演算回路107では演算前の半DFタイムコード時間Ha(01:27:04.06時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:27:04.10時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が大きいので信号Largeを1に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが大きくなった事を差分フレーム数算出回路110に伝える。
【0147】
2回目の加算演算の時と同様に、
ドロップフレーム量算出回路A108で、演算後ドロップフレーム量Dを式5を用いて算出し、158フレームとして差分フレーム数検出回路110へ出力する。
ドロップフレーム量算出回路B109で、演算前ドロップフレーム量Daを式5を用いて算出し、158フレームとして差分フレーム数検出回路110へ出力する。
差分フレーム数算出回路110で、加減算信号Sub(=0)、演算後ドロップフレーム量D(=158フレーム)、演算前ドロップフレーム量Da(=158フレーム)、演算前後のタイムコードの大小情報Large(=1)より、演算前後のドロップフレーム量の差を算出する。
この時、演算前後のドロップフレーム量の差は、表6の動作表より0なので、演算回路107での演算過程における新たなドロップフレームの発生を検知しない。
このため、差分フレーム数算出回路110は、再演算しないように、再演算制御信号ReCalcを0に設定するとともに、再演算の加算対象であるNDFタイムコード時間Nbを00:00:00.00時間に設定して出力する。
この状態(差分フレーム数算出回路110で再演算しないように再演算制御信号ReCalcが0に設定されている)のとき、ドロップフレーム補正回路111で、演算回路107の出力する半DFタイムコードOabがドロップフレームに該当するか否かを判断すべきであるが、加算演算の場合、ドロップフレームに該当する事はないので半DFタイムコード時間Oabを最終的に出力するDFタイムコード時間DfTo(01:27:04.10時間)として出力する。
【0148】
(減算の場合1)
減算演算過程で00:00:00.00時間から23:59:59.29時間への桁下がりを伴わない時の減算の場合1について説明する。
演算の基準になるDFタイムコード時間Dftaを01:25:37.25時間、減算するNDFタイムコード時間NdfTbを同じく00:25:37.25時間とする時、
初期状態では、選択回路A105は入力端子Ibに入力されているDFタイムコード時間DfTaを出力端子OからDFタイムコード時間Haとして演算回路107に出力し、
選択回路B106は入力端子Ibに入力されているDFタイムコード時間NdfTbを出力端子OからNDFタイムコード時間Hbとして演算回路107に出力する。
【0149】
演算回路107では、下記の演算を行う。
Figure 0003684107
1回目の演算を終了する。
演算回路107では、演算前のDFタイムコード時間Ha(01:25:37.25時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:00:00.00時間)を比較して、演算前のDFタイムコード時間Haが時間的に値が大きいので信号Largeを0に設定して演算後のDFタイムコード時間が小さくなった事を差分フレーム数算出回路110に伝える。
ドロップフレーム量算出回路A108では、上述の式5(表5)より演算後ドロップフレーム量Dとして108フレームとして差分フレーム数算出回路110に出力し、
ドロップフレーム量算出回路B109では、上述の式5(表5)より演算前ドロップフレーム量Daとして154フレームとして差分フレーム数算出回路110に出力する。
【0150】
差分ドロップフレーム数算出回路110は、演算前ドロップフレーム量Da(154フレーム)と演算後ドロップフレーム量D(108フレーム)の差を、上述の式8を用いて算出した差分フレーム数DftDである46フレームに相当するNDFタイムコード時間Nbを上述の式10を用いて00:00:01.16時間として選択回路B106に出力する。
このとき、差分フレーム数が0フレームでないので演算過程で新たなドロップフレームが発生した事を検知し再演算信号ReCalcを1に設定して再演算するために選択回路A105と選択回路B106に出力する。
選択回路A105と選択回路B106では出力選択制御信号Cが1なので2回目の演算をするために、
選択回路A105は、入力端子Iaに入力されている1回目の演算結果である半DFタイムコード時間Oab(01:00:00.00時間)を、半DFタイムコード時間Haとして、
選択回路B106は、入力端子Iaに入力されている1回目の演算前後の差分ドロップフレーム数に相当するNDFタイムコード時間Nb(00:00:01.16時間)を、NDFタイムコード時間Hbとして、
それぞれ演算回路107に出力する。
【0151】
演算回路107で入力される半DFタイムコード時間HaとNDFタイムコード時間Hbで下記の2回目の演算を行う。
Figure 0003684107
演算回路107で2回目の演算を終了する。
このとき、演算回路107では演算前の半DFタイムコード時間Ha(01:00:00.00時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(00:59:58.14時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が小さいので信号Largeを0に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが小さい事を差分フレーム数算出回路110に伝える。
【0152】
1回目の減算演算の時と同様に、
ドロップフレーム量算出回路A108で、演算後ドロップフレーム量Dを式5を用いて算出し、108フレームとして差分フレーム数検出回路110へ出力する。
ドロップフレーム量算出回路B109で、演算前ドロップフレーム量Daを式5を用いて算出し、108フレームとして差分フレーム数検出回路110へ出力する。
差分フレーム数算出回路110で、加減算信号Sub(=1)、演算後ドロップフレーム量D(=108フレーム)、演算前ドロップフレーム量Da(=108フレーム)、演算前後のタイムコードの大小情報Large(=0)より、演算前後のドロップフレーム量の差を算出する。
この時、演算前後のドロップフレーム量の差は、表6の動作表より0なので、演算回路107での演算過程における新たなドロップフレームの発生を検知しない。
このため、差分フレーム数算出回路110は、再演算しないように、再演算制御信号ReCalcを0に設定するとともに、再演算の加算対象であるNDFタイムコード時間Nbを00:00:00.00時間に設定して出力する。
この状態(差分フレーム数算出回路110で再演算しないように再演算制御信号ReCalcが0に設定されている)のとき、ドロップフレーム補正回路111で、演算回路107の出力する半DFタイムコード時間Oabがドロップフレームに該当するか否かを判断する。
このとき、演算回路107の出力する半DFタイムコード時間Oab(00:59:58.14時間)は、ドロップフレームに該当していないので半DFタイムコード時間Oabを最終的に出力するDFタイムコード時間DfTo(00:59:58.14時間)として出力する。
【0153】
(減算の場合2)
減算演算過程で00:00:00.00時間から23:59:59.29時間への桁下がりを伴う時の減算の場合2について説明する。
演算の基準になるDFタイムコード時間Dftaを上述の減算の場合1と同じ01:25:37.25時間、減算するNDFタイムコード時間NdfTbを23:59:59.29時間とする時、
初期状態では、選択回路A105は入力端子Ibに入力されているDFタイムコード時間DfTaを出力端子OからDFタイムコード時間Haとして演算回路107に出力し、
選択回路B106は入力端子Ibに入力されているDFタイムコード時間NdfTbを出力端子OからNDFタイムコード時間Hbとして演算回路107に出力する。
演算回路107では、下記の演算を行う。
Figure 0003684107
1回目の演算を終了する。
演算回路107では、演算前のDFタイムコード時間Ha(01:25:37.25時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:25:37.26時間)を比較して、演算前のDFタイムコード時間Haが時間的に値が小さいので信号Largeを1に設定して演算後の半DFタイムコード時間が大きくなった事を差分フレーム数算出回路110に伝える。
ドロップフレーム量算出回路A108では、上述の式5(表5)より演算後ドロップフレーム量Dとして154フレームとして差分フレーム数算出回路110に出力し、
ドロップフレーム量算出回路B109では、上述の式5(表5)より演算前ドロップフレーム量Daとして154フレームとして差分フレーム数算出回路110に出力する。
【0154】
差分ドロップフレーム数算出回路110は、演算前ドロップフレーム量Da(154フレーム)と演算後ドロップフレーム量D(154フレーム)の差を、上述の式8を用いて算出した差分フレーム数である0フレームであると判断し演算過程で新たに発生するドロップフレームは無かったと1回目の判定をする。
【0155】
しかし、その時の演算前後のタイムコード大小情報信号Largeが1に設定されている事から、1回目の加算演算において00:00:00.00時間から23:59:59.29時間への桁下がりが発生した事を検知する。
【0156】
演算前ドロップフレーム量Daと演算後ドロップフレーム量Dのフレーム数からは、ドロップフレーム量の差が生じなかっただけであり、本来は、演算前のDFタイムコード時間Haから0時(=24:00:00.00時間)までさかのぼる時に発生するドロップフレームが存在し、0時(=24:00:00.00時間)から演算後の半DFタイムコード時Oabまでさかのぼるときに発生するドロップフレームが存在する事になる。
【0157】
この事より、演算前ドロップフレーム量D(154フレーム)に、24時間分のドロップフレーム量(2592フレーム)から演算後ドロップフレーム量D(154フレーム)をひいたフレーム数を加算したフレーム数が、本来、算出すべき演算前後でのドロップフレーム量の差になる。
【0158】
差分ドロップフレーム数算出回路110で、演算回路107での1回目の演算における演算前後のドロップフレーム量の差DftDを、上述の式9を用いて算出し、差分フレーム数DftD(2592フレーム)に相当するNDFタイムコード時間Nbを上述の式10を用いて00:01:26.12時間として選択回路B106に出力する。
また、演算過程で新たにドロップフレームが発生したため再演算が必要となり、再演算を制御する再演算信号ReCalcを1に設定して選択回路A105と選択回路B106に出力する。
【0159】
選択回路A105と選択回路B106では出力選択制御信号Cが1なので2回目の演算をするために、
選択回路A105は、入力端子Iaに入力されている1回目の演算結果である半DFタイムコード時間Oab(01:25:37.26時間)を、半DFタイムコード時間Haとして、
選択回路B106は、入力端子Iaに入力されている1回目の演算前後の差分ドロップフレーム数に相当するNDFタイムコード時間Nb(00:01:26.12時間)を、NDFタイムコード時間Hbとして、
それぞれ演算回路107に出力する。
【0160】
演算回路107で入力される半DFタイムコード時間HaとNDFタイムコード時間Hbで下記の2回目の演算を行う。
Figure 0003684107
演算回路107で2回目の演算を終了する。
【0161】
このとき、演算回路107では演算前の半DFタイムコード時間Ha(01:25:37.26時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:24:11.14時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が小さいので信号Largeを0に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが小さい事を差分フレーム数算出回路110に伝える。
【0162】
ドロップフレーム量算出回路A108では、上述の式5(表5)より演算後ドロップフレーム量Dとして152フレームとして差分フレーム数算出回路110に出力し、
ドロップフレーム量算出回路B109では、上述の式5(表5)より演算前ドロップフレーム量Daとして154フレームとして差分フレーム数算出回路110に出力する。
【0163】
差分ドロップフレーム数算出回路110は、演算前ドロップフレーム量Da(154フレーム)と演算後ドロップフレーム量D(152フレーム)の差を、上述の式8を用いて算出した差分フレーム数DftDである2フレームに相当するNDFタイムコード時間Nbを上述の式10を用いて00:00:00.02時間として選択回路B106に出力する。
【0164】
このとき、差分フレーム数が0フレームでないので演算過程で新たなドロップフレームが発生した事を検知し再演算信号ReCalcを1に設定して再演算するために選択回路A105と選択回路B106に出力する。
選択回路A105と選択回路B106では出力選択制御信号Cが1なので3回目の演算をするために、
選択回路A105は、入力端子Iaに入力されている2回目の演算結果である半DFタイムコード時間Oab(01:24:11.14時間)を、半DFタイムコード時間Haとして、
選択回路B106は、入力端子Iaに入力されている2回目の演算前後の差分ドロップフレーム数に相当するNDFタイムコード時間Nb(00:00:00.02時間)を、NDFタイムコード時間Hbとして、
それぞれ演算回路107に出力する。
【0165】
演算回路107で入力される半DFタイムコード時間HaとNDFタイムコード時間Hbで下記の3回目の演算を行う。
Figure 0003684107
演算回路107で3回目の演算を終了する。
このとき、演算回路107では演算前の半DFタイムコード時間Ha(01:24:11.14時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:24:11.12時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が小さいので信号Largeを0に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが小さい事を差分フレーム数算出回路110に伝える。
【0166】
2回目の減算演算の時と同様に、
ドロップフレーム量算出回路A108で、演算後ドロップフレーム量Dを式5を用いて算出し、152フレームとして差分フレーム数検出回路110へ出力する。
ドロップフレーム量算出回路B109で、演算前ドロップフレーム量Daを式5を用いて算出し、152フレームとして差分フレーム数検出回路110へ出力する。
差分フレーム数算出回路110で、加減算信号Sub(=1)、演算後ドロップフレーム量D(=152フレーム)、演算前ドロップフレーム量Da(=152フレーム)、演算前後のタイムコードの大小情報Large(=0)より、演算前後のドロップフレーム量の差を算出する。
この時、演算前後のドロップフレーム量の差は、表6の動作表より0なので、演算回路107での演算過程における新たなドロップフレームの発生を検知しない。
【0167】
このため、差分フレーム数算出回路110は、再演算しないように、再演算制御信号ReCalcを0に設定するとともに、再演算の加算対象であるNDFタイムコード時間Nbを00:00:00.00時間に設定して出力する。
この状態(差分フレーム数算出回路110で再演算しないように再演算制御信号ReCalcが0に設定されている)のとき、ドロップフレーム補正回路111で、演算回路107の出力する半DFタイムコード時間Oabがドロップフレームに該当するか否かを判断する。
このとき、演算回路107の出力する半DFタイムコード時間Oab(01:24:11.12時間)は、ドロップフレームに該当していないので半DFタイムコード時間Oabを最終的に出力するDFタイムコード時間DfTo(01:24:11.12時間)として出力する。
【0168】
(減算の場合3)
減算演算結果がドロップフレームに該当する時の減算の場合3について説明する。
演算の基準になるDFタイムコード時間Dftaを上述の減算の場合2と同じ01:25:37.25時間、減算するNDFタイムコード時間NdfTbを00:24:36.10時間とする時、
初期状態では、選択回路A105は入力端子Ibに入力されているDFタイムコード時間DfTaを出力端子OからDFタイムコード時間Haとして演算回路107に出力し、
選択回路B106は入力端子Ibに入力されているDFタイムコード時間NdfTbを出力端子OからNDFタイムコード時間Hbとして演算回路107に出力する。
【0169】
演算回路107では、下記の演算を行う。
Figure 0003684107
1回目の演算を終了する。
【0170】
演算回路107では、演算前のDFタイムコード時間Ha(01:25:37.25時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:01:01.15時間)を比較して、演算前のDFタイムコード時間Haが時間的に値が大きいので信号Largeを0に設定して演算後のDFタイムコード時間が小さくなった事を差分フレーム数算出回路110に伝える。
【0171】
ドロップフレーム量算出回路A108では、上述の式5(表5)より演算後ドロップフレーム量Dとして110フレームとして差分フレーム数算出回路110に出力し、
ドロップフレーム量算出回路B109では、上述の式5(表5)より演算前ドロップフレーム量Daとして154フレームとして差分フレーム数算出回路110に出力する。
【0172】
差分ドロップフレーム数算出回路110は、演算前ドロップフレーム量Da(154フレーム)と演算後ドロップフレーム量D(110フレーム)の差を、上述の式8を用いて算出した差分フレーム数DftDである44フレームに相当するNDFタイムコード時間Nbを上述の式10を用いて00:00:01.14時間として選択回路B106に出力する。
【0173】
このとき、差分フレーム数が0フレームでないので演算過程で新たなドロップフレームが発生した事を検知し再演算信号ReCalcを1に設定して再演算するために選択回路A105と選択回路B106に出力する。
選択回路A105と選択回路B106では出力選択制御信号Cが1なので2回目の演算をするために、
選択回路A105は、入力端子Iaに入力されている1回目の演算結果である半DFタイムコード時間Oab(01:01:01.15時間)を、半DFタイムコード時間Haとして、
選択回路B106は、入力端子Iaに入力されている1回目の演算前後の差分ドロップフレーム数に相当するNDFタイムコード時間Nb(00:00:01.14時間)を、NDFタイムコード時間Hbとして、
それぞれ演算回路107に出力する。
【0174】
演算回路107で入力される半DFタイムコード時間HaとNDFタイムコード時間Hbで下記の2回目の演算を行う。
Figure 0003684107
演算回路107で2回目の演算を終了する。
このとき、演算回路107では演算前の半DFタイムコード時間Ha(01:01:01.15時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:01:00.01時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が小さいので信号Largeを0に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが小さい事を差分フレーム数算出回路110に伝える。
【0175】
1回目の減算演算の時と同様に、
ドロップフレーム量算出回路A108で、演算後ドロップフレーム量Dを式5を用いて算出し、110フレームとして差分フレーム数検出回路110へ出力する。
ドロップフレーム量算出回路B109で、演算前ドロップフレーム量Daを式5を用いて算出し、110フレームとして差分フレーム数検出回路110へ出力する。
差分フレーム数算出回路110で、加減算信号Sub(=1)、演算後ドロップフレーム量D(=110フレーム)、演算前ドロップフレーム量Da(=110フレーム)、演算前後のタイムコードの大小情報Large(=0)より、演算前後のドロップフレーム量の差を算出する。
この時、演算前後のドロップフレーム量の差は、表6の動作表より0なので、演算回路107での演算過程における新たなドロップフレームの発生を検知しない。
【0176】
このため、差分フレーム数算出回路110は、再演算しないように、再演算制御信号ReCalcを0に設定するとともに、再演算の加算対象であるNDFタイムコード時間Nbを00:00:00.00時間に設定して出力する。
この状態(差分フレーム数算出回路110で再演算しないように再演算制御信号ReCalcが0に設定されている)のとき、ドロップフレーム補正回路111で、演算回路107の出力する半DFタイムコード時間Oabがドロップフレームに該当するか否かを判断する。
【0177】
このとき、演算回路107の出力する半DFタイムコード時間Oab(01:01:00.01時間)は、ドロップフレームに該当するため、
ドロップフレーム補正回路111で、−2フレーム補正である下記の演算を行う。
Figure 0003684107
この−2フレーム補正されたDFタイムコード時間(01:00:59.29時間)を最終的に出力するDFタイムコード時間DfTo(01:00:59.29時間)として出力する。
【0178】
(実施の形態2)
図5は、本発明の請求項2の一実施例を示す全体ブロック図である。
演算の基準となるDFタイムコード時間DfTaを入力端子201に入力し、加減算するNDFタイムコード時間NdfTbを入力端子202に入力する。
差分フレーム数算出回路210は、初期状態(動作開始時点)において、
選択回路A205と選択回路B206に対して入力端子Ib側に入力されているタイムコードを出力する制御信号である再演算制御信号ReCalc(=0)を出力するとともに、演算前後のドロップフレームの差分に相当するNDFタイムコード時間Nbに00:00:00.00時間を出力する。
【0179】
なお、差分フレーム数算出回路210の動作は、上記[課題を解決するための手段]の6つの基本的原理のうち、2つ目の演算過程での新たに発生するドロップフレームの検知方法における基本的原理で説明した動作に基づいた表7の動作表に従って、入力情報である演算後ドロップフレーム量D、演算前ドロップフレーム量Da、演算前後タイムコード大小情報Large、加減算情報Subにより、式6〜式9を用いて、出力情報である再演算制御信号ReCalc、演算前後のドロップフレームの差分に相当するNDFタイムコード時間Nbを出力する。
なお、選択回路A205、選択回路B206の動作を表2の動作一覧表に記載する。
【0180】
次に、上記の差分フレーム数算出回路210の動作より、初期状態である本タイムコード演算装置において、
選択回路A205は入力端子Ibに入力されているDFタイムコード時間DfTaを演算回路207に対してDFタイムコード時間Haとして出力する。
選択回路B206は入力端子Ibに入力されているNDFタイムコード時間NdfTbを演算回路207に対してNDFタイムコード時間Hbとして出力する。
【0181】
次に、演算回路207では、加減算信号Subにより、入力されているDFタイムコード時間HaをNDFタイムコード時間と扱って、NDFタイムコード時間Hbを加減算し、その演算結果である半NDFタイムコード時間Oabを出力する。
また、DFタイムコード時間Haと半DFタイムコード時間Oabを比較して、大小情報Largeを出力する。
【0182】
大小情報Largeは、演算前のDFタイムコード時間Haが演算後の半DFタイムコード時間Oabより時間的に大きい値のときは'0'を、演算前のDFタイムコード時間Haが演算後の半DFタイムコード時間Oabより時間的に小さい値のときは'1'を、演算前のDFタイムコード時間Haと演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に同じ値のときは'2'を出力し1回目の演算を終了する。
なお、演算回路207の動作を、表3に詳細に説明した動作表を記載している。
【0183】
ドロップフレーム量算出回路A208では、演算回路207から出力される1回目の演算結果である半DFタイムコード時間Oabが、00:00:00.00時間から半DFタイムコード時間Oabまで時間が経過する間にスキップするドロップフレームの総数に相当する演算後ドロップフレーム量Dを、上記の式5に基づいた表5の動作表より算出し、差分フレーム数算出回路210に出力する。
ドロップフレーム量算出回路B209では、演算回路207に入力されている演算前のDFタイムコード時間Haが、00:00:00.00時間からDFタイムコード時間Haまで時間が経過する間にスキップするドロップフレームの総数に相当する演算前ドロップフレーム量Daを、上記の式5に基づいた表5の動作表より算出し、差分フレーム数算出回路210に出力する。
差分フレーム数算出回路210では、上記で説明した通り表7より、演算後ドロップフレーム量Dと演算前ドロップフレーム量Daの差分によって、演算回路207の演算過程で新たに発生するドロップフレームの検知を行う。
【0184】
1回目の演算回路207の演算で、演算前後のドロップフレーム量の差分が存在する(演算過程で新たにドロップフレームが発生した)場合、
表7の動作表より演算前後のドロップフレーム量の差分に相当するNDFタイムコード時間Nbを算出し出力するとともに、
演算回路207での演算結果である半DFタイムコード時間Oabと、演算回路207での演算前後のドロップフレームの差分に相当するNDFタイムコード時間Nbを再演算するために、
選択回路A205に対して、演算回路207の出力する半DFタイムコード時間Oabを出力端子Oより出力させる、また、
選択回路B206に対して、演算回路207での演算前後のドロップフレームの差分に相当するNDFタイムコード時間Nbを出力端子Oより出力させる制御信号である再演算制御信号ReCalc(=1)を出力する。
選択回路A205は再演算制御信号ReCalc(=1)により、入力端子Iaに入力されている半DFタイムコード時間Oabを演算回路207に対して半DFタイムコード時間Haとして出力する。
【0185】
選択回路B206は再演算制御信号ReCalc(=1)により、入力端子Iaに入力されているNDFタイムコード時間Nbを演算回路207に対してNDFタイムコード時間Hbとして出力する。
次に、演算回路207では、加減算信号Subにより、入力されている半DFタイムコード時間HaをNDFタイムコード時間と扱って、NDFタイムコード時間Hbを加減算し、その演算結果である半NDFタイムコード時間Oabを出力する。また、半DFタイムコード時間Haと半DFタイムコード時間Oabを比較して、1回目と同様に大小情報Largeを出力し2回目の演算を終了する。
【0186】
ドロップフレーム量算出回路A208では、1回目の演算の時と同様に2回目の演算における演算後ドロップフレーム量Dを算出し、差分フレーム数算出回路210に出力する。
ドロップフレーム量算出回路B209では、1回目の演算の時と同様に2回目の演算における演算前ドロップフレーム量Daを算出し、差分フレーム数算出回路210に出力する。
差分フレーム数算出回路210では、1回目の演算の時と同様に2回目の演算回路207の演算過程で新たに発生するドロップフレームの検知を行う。
【0187】
このようにして2回目以降の演算回路207の演算で、演算前後のドロップフレーム量の差分が存在する(演算過程で新たにドロップフレームが発生した)場合、1回目の演算の時と同様に、差分フレーム数算出回路210は、演算前後のドロップフレーム量の差分が存在する場合は、再演算のための再演算制御信号ReCalc(=1)と再演算対象となるNDFタイムコード時間Nbを出力して、繰り返し演算する仕組みとなっている。
このように繰り返し演算したときに、差分フレーム数算出回路210で、上記の差分が存在しない場合は、
演算回路207から出力される半DFタイムコード時間Oabは、演算の基準となるDFタイムコード時間DfTaに演算対象のNDFタイムコード時間NdfTbと演算過程における新たに発生するドロップフレーム量を全て演算し終わった時の半DFタイムコード時間を示す。
【0188】
ここで、ドロップフレーム検出回路211についての動作を説明する。
ドロップフレーム検出回路211は、演算回路207の出力する半DFタイムコード時間Oabがドロップフレームに該当するか否かを判断し、ドロップフレームに該当する場合、ドロップフレーム該当信号DfOnを1に設定して、または、ドロップフレームに該当しない場合、ドロップフレーム該当信号DfOnを0に設定して、常に差分フレーム数算出回路210に出力する。
なお、ドロップフレーム検出回路211の動作を、表11の動作一覧表に記載している。
差分フレーム数算出回路210で、上記の差分が存在しない場合になって初めて、ドロップフレーム検出回路211の出力するドロップフレーム該当信号DfOnによる補正処理を行う。
【0189】
加減算信号Subが加算情報(=0)の時は、演算回路207の出力する半DFタイムコード時間Oabはドロップフレームに該当する事はないので、この時のドロップフレーム該当信号DfOnは該当情報(=1)に設定されている事はない。そのため、差分フレーム数算出回路110では、再演算させないための再演算制御信号ReCalc(=0)と再演算対象となるNDFタイムコード時間Nb(=00:00:00.00時間)を出力して、繰り返し演算させないようにし、
この時の演算回路207の出力する半DFタイムコード時間Oabが、最終的に算出する完全なDFタイムコード時間と一致するので、そのままDFタイムコード時間DfToとして出力する。
加減算信号Subが減算情報(=1)の時は、
演算回路207の出力する半DFタイムコード時間Oabがドロップフレームに該当しない場合、最終的に算出する完全なDFタイムコード時間と一致するので、そのままDFタイムコード時間DfToとして出力する。
【0190】
演算回路207の出力する半DFタイムコード時間Oabがドロップフレームに該当する場合、演算回路207で繰り返し演算した最後の演算結果である半DFタイムコード時間Oabにおいて、最後の演算での演算前後でのドロップフレーム量の差が検出されずに、10分以外の各正分のドロップフレームに該当した事になる。例えば、
Figure 0003684107
の場合である。
【0191】
この演算前と演算後のドロップフレーム量はともに2フレームで、演算前後でのドロップフレーム量の差はないので、演算過程で新たに発生するドロップフレームは存在しない。
このような時はドロップフレームをスキップするために−2フレーム補正する必要がある。
差分フレーム数算出回路210で、2フレームに相当するNDFタイムコード時間Nbを00:00:00.02時間として選択回路206に出力するとともに、
演算回路207での演算結果である半DFタイムコード時間Oabと、―2フレーム補正の補正時間に相当するNDFタイムコード時間Nbを再演算するために、選択回路A205に対して、演算回路207の出力する半DFタイムコード時間Oabを出力端子Oより出力させる、また、
選択回路B206に対して、―2フレーム補正の補正時間に相当するNDFタイムコード時間Nbを出力端子Oより出力させる制御信号である再演算制御信号ReCalc(=1)を出力する。
選択回路A205は再演算制御信号ReCalc(=1)により、入力端子Iaに入力されている半DFタイムコード時間Oabを演算回路207に対して半DFタイムコード時間Haとして出力する。
【0192】
選択回路B206は再演算制御信号ReCalc(=1)により、入力端子Iaに入力されているNDFタイムコード時間Nbを演算回路207に対してNDFタイムコード時間Hbとして出力する。
次に、演算回路207では、加減算信号Sub(=1)により、入力されている半DFタイムコード時間HaをNDFタイムコード時間と扱って、NDFタイムコード時間Hbを減算し、その演算結果である半NDFタイムコード時間Oabを出力する。
また、DFタイムコード時間Haと半DFタイムコード時間Oabを比較して、大小情報Largeを出力する。
大小情報Largeは、演算前のDFタイムコード時間Haが演算後の半DFタイムコード時間Oabより時間的に大きい値なので'0'を出力し演算を終了する。
【0193】
ドロップフレーム量算出回路A208では、1回目、2回目の演算の時と同様に演算後ドロップフレーム量Dを算出し、差分フレーム数算出回路210に出力する。
ドロップフレーム量算出回路B209では、1回目、2回目の演算の時と同様に演算前ドロップフレーム量Daを算出し、差分フレーム数算出回路210に出力する。
差分フレーム数算出回路210では、前回の演算回路207での演算過程で1度、演算前後でドロップフレームが発生せず、演算結果である半DFタイムコード時間Oabがドロップフレームに該当し−2フレーム補正するための演算である今回の演算では、演算後ドロップフレーム量Dと演算前ドロップフレーム量Daの差分によって、演算回路207の演算過程で新たに発生するドロップフレームの検知を行う必要がないため(この時の演算前後のドロップフレーム量の差は当然2フレームである)、これ以降、再演算しないように、
差分フレーム数算出回路210は再演算制御信号ReCalcを0に設定するとともに、再演算対象のNDFタイムコード時間Nbを00:00:00.00時間を設定し出力する。
この時の演算回路207の出力する半DFタイムコード時間Oabは、最終的に算出する完全なDFタイムコード時間と一致するので、そのままDFタイムコード時間DfToとして出力する。
【0194】
また、本発明の請求項2の一実施例をハードウエアで構成する場合、演算回路207の出力する半DFタイムコード時間Oabが直接出力端子204からDFタイムコード時間DfToとして出力されるため、DFタイムコード時間DfToの出力タイミングを管理しなければならない。
そのため、半DFタイムコード時間Oabと出力端子204との間に出力タイミングを管理する例えばバッファー回路などを設けるなどしてタイミング管理を行う構成になるだろう。
また、選択回路A205、選択回路B206では入力されるタイムコードが変化した時に選択制御信号Cに基づいて出力タイムコード時間Ha、出力タイムコード時間Hbを出力したり、
演算回路207では入力のタイムコードが変化した時に演算し半DFタイムコード時間Oabを演算、出力したりするといった制御を行う必要がある。
しかしながら、本発明の請求項2の一実施例においては、演算原理についてのみ説明するものとして詳細なタイミング制御まで含めた説明は省略する。
【0195】
ここで、本発明の請求項2の一実施例をより理解するために、具体的に数値を用いて、加算の場合3〜加算の場合4、減算の場合4〜減算の場合6で説明する。
【0196】
(加算の場合3)
加算演算過程で23:59:59.29時間から00:00:00.00時間への桁上がりを伴わない時の加算の場合3について説明する。
演算の基準になるDFタイムコード時間Dftaを上述の加算の場合1と同じ01:25:37.25時間、加算するNDFタイムコード時間NdfTbを上述の加算の場合1と同じ01:25:37.25時間とする時、上述の加算の場合1で説明した演算回路107での2回目の演算までは全く同じ動作をするため、2回目の演算以降の動作について説明する。
演算回路207で2回目の演算結果である半DFタイムコード時間Oab(02:51:20.24時間)を出力する。
演算回路207では演算前の半DFタイムコード時間Ha(02:51:15.20時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(02:51:20.24時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が大きいので信号Largeを1に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが大きくなった事を差分フレーム数算出回路210に伝える。
【0197】
1回目の加算演算の時と同様に、
ドロップフレーム量算出回路A208で、演算後ドロップフレーム量Dを式5を用いて算出し、308フレームとして差分フレーム数検出回路210へ出力する。
ドロップフレーム量算出回路B209で、演算前ドロップフレーム量Daを式5を用いて算出し、308フレームとして差分フレーム数検出回路210へ出力する。
差分フレーム数算出回路210で、加減算信号Sub(=0)、演算後ドロップフレーム量D(=308フレーム)、演算前ドロップフレーム量Da(=308フレーム)、演算前後のタイムコードの大小情報Large(=1)より、演算前後のドロップフレーム量の差を算出する。
この時、演算前後のドロップフレーム量の差は、表7の動作表より0なので、演算回路207での演算過程における新たなドロップフレームの発生を検知しない。
【0198】
この状況(演算回路207の演算前後で新たにドロップフレームの発生が無かったとき)において、初めて差分フレーム数算出回路210はドロップフレーム検出回路211から出力されるドロップフレーム該当信号DfOnにより処理を行う。
しかしながら、加算演算の場合、演算後の半DFタイムコード時間Oabはドロップフレームに該当する事はなく、また、ドロップフレーム該当信号DfOnも1に設定される事はないので、再演算対象NDFタイムコード時間Nbを00:00:00.00時間に設定し、再演算信号ReCalcを0に設定して再演算しないように設定する。
そして、この時の半DFタイムコード時間Oabを最終的に出力するDFタイムコード時間DfTo(02:51:20.24時間)として出力する。
【0199】
(加算の場合4)
加算演算過程で23:59:59.29時間から00:00:00.00時間への桁上がりを伴う時の加算の場合4について説明する。
演算の基準になるDFタイムコード時間Dftaを上述の加算の場合2と同じ01:25:37.25時間、加算するNDFタイムコード時間NdfTbを上述の加算の場合2と同じ23:59:59.29時間とする時、 加算の場合4において、上述の加算の場合2で説明した演算回路107での3回目の演算までは全く同じ動作をするため、3回目の演算以降の動作について説明する。
演算回路207では3回目の演算の演算前の半DFタイムコード時間Ha(01:27:04.06時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:27:04.10時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が大きいので信号Largeを1に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが大きくなった事を差分フレーム数算出回路210に伝える。
【0200】
2回目の加算演算の時と同様に、
ドロップフレーム量算出回路A208で、演算後ドロップフレーム量Dを式5を用いて算出し、158フレームとして差分フレーム数検出回路210へ出力する。
ドロップフレーム量算出回路B209で、演算前ドロップフレーム量Daを式5を用いて算出し、158フレームとして差分フレーム数検出回路210へ出力する。
差分フレーム数算出回路210で、加減算信号Sub(=0)、演算後ドロップフレーム量D(=158フレーム)、演算前ドロップフレーム量Da(=158フレーム)、演算前後のタイムコードの大小情報Large(=1)より、演算前後のドロップフレーム量の差を算出する。
この時、演算前後のドロップフレーム量の差は、表7の動作表より0なので、演算回路207での演算過程における新たなドロップフレームの発生を検知しない。
【0201】
この状況(演算回路207の演算前後で新たにドロップフレームの発生が無かったとき)において、初めて差分フレーム数算出回路210はドロップフレーム検出回路211から出力されるドロップフレーム該当信号DfOnにより処理を行う。
しかしながら、加算演算の場合、演算後の半DFタイムコード時間Oabはドロップフレームに該当する事はなく、また、ドロップフレーム該当信号DfOnも1に設定される事はないので、再演算対象NDFタイムコード時間Nbを00:00:00.00時間に設定し、再演算信号ReCalcを0に設定して再演算しないように設定する。
そして、この時の半DFタイムコード時間Oabを最終的に出力するDFタイムコード時間DfTo(01:27:04.10時間)として出力する。
【0202】
(減算の場合4)
減算演算過程で00:00:00.00時間から23:59:59.29時間への桁下がりを伴わない時の減算の場合4について説明する。
演算の基準になるDFタイムコード時間Dftaを上述の減算の場合1と同じ01:25:37.25時間、減算するNDFタイムコード時間NdfTbを上述の減算の場合1と同じ00:25:37.25時間とする時、減算の場合4において、上述の減算の場合1で説明した演算回路107での2回目の演算までは全く同じ動作をするため、2回目の演算以降の動作について説明する。
演算回路207では2回目の演算の演算前の半DFタイムコード時間Ha(01:00:00.00時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(00:59:58.14時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が小さいので信号Largeを0に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが小さい事を差分フレーム数算出回路210に伝える。
【0203】
1回目の減算演算の時と同様に、
ドロップフレーム量算出回路A208で、演算後ドロップフレーム量Dを式5を用いて算出し、108フレームとして差分フレーム数検出回路210へ出力する。
ドロップフレーム量算出回路B209で、演算前ドロップフレーム量Daを式5を用いて算出し、108フレームとして差分フレーム数検出回路210へ出力する。
差分フレーム数算出回路210で、加減算信号Sub(=1)、演算後ドロップフレーム量D(=108フレーム)、演算前ドロップフレーム量Da(=108フレーム)、演算前後のタイムコードの大小情報Large(=0)より、演算前後のドロップフレーム量の差を算出する。
この時、演算前後のドロップフレーム量の差は、表7の動作表より0なので、演算回路207での演算過程における新たなドロップフレームの発生を検知しない。
この状況(演算回路207の演算前後で新たにドロップフレームの発生が無かったとき)において、初めて差分フレーム数算出回路210はドロップフレーム検出回路211から出力されるドロップフレーム該当信号DfOnにより処理を行う。
【0204】
演算回路207の演算後の半DFタイムコード時間Oab(00:59:58.14時間)は、ドロップフレームに該当していないので、検出回路211から出力されるドロップフレーム該当信号DfOnは0に設定されており、−2フレーム補正する必要がなく、再演算対象NDFタイムコード時間Nbを00:00:00.00時間に設定し、再演算信号ReCalcを0に設定して再演算しないように設定する。
そして、この時の半DFタイムコード時間Oabを最終的に出力するDFタイムコード時間DfTo(00:59:58.14時間)として出力する。
【0205】
(減算の場合5)
減算演算過程で00:00:00.00時間から23:59:59.29時間への桁下がりを伴う時の減算の場合5について説明する。
演算の基準になるDFタイムコード時間Dftaを上述の減算の場合2と同じ01:25:37.25時間、減算するNDFタイムコード時間NdfTbを上述の減算の場合2と同じ23:59:59.29時間とする時、減算の場合5において、上述の減算の場合2で説明した演算回路107での3回目の演算までは全く同じ動作をするため、3回目の演算以降の動作について説明する。
演算回路207では3回目の演算の演算前の半DFタイムコード時間Ha(01:24:11.14時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:24:11.12時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が小さいので信号Largeを0に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが小さい事を差分フレーム数算出回路210に伝える。
【0206】
2回目の減算演算の時と同様に、
ドロップフレーム量算出回路A208で、演算後ドロップフレーム量Dを式5を用いて算出し、152フレームとして差分フレーム数検出回路210へ出力する。
ドロップフレーム量算出回路B209で、演算前ドロップフレーム量Daを式5を用いて算出し、152フレームとして差分フレーム数検出回路210へ出力する。
差分フレーム数算出回路210で、加減算信号Sub(=1)、演算後ドロップフレーム量D(=152フレーム)、演算前ドロップフレーム量Da(=152フレーム)、演算前後のタイムコードの大小情報Large(=0)より、演算前後のドロップフレーム量の差を算出する。
【0207】
この時、演算前後のドロップフレーム量の差は、表7の動作表より0なので、演算回路207での演算過程における新たなドロップフレームの発生を検知しない。
この状況(演算回路207の演算前後で新たにドロップフレームの発生が無かったとき)において、初めて差分フレーム数算出回路210はドロップフレーム検出回路211から出力されるドロップフレーム該当信号DfOnにより処理を行う。
演算回路207の演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:24:11.12時間)は、ドロップフレームに該当していないので、検出回路211から出力されるドロップフレーム該当信号DfOnは0に設定されており、−2フレーム補正する必要がなく、再演算対象NDFタイムコード時間Nbを00:00:00.00時間に設定し、再演算信号ReCalcを0に設定して再演算しないように設定する。
そして、この時の半DFタイムコード時間Oabを最終的に出力するDFタイムコード時間DfTo(01:24:11.12時間)として出力する。
【0208】
(減算の場合6)
減算演算結果がドロップフレームに該当する時の減算の場合6について説明する。
演算の基準になるDFタイムコード時間Dftaを上述の減算の場合3と同じ01:25:37.25時間、減算するNDFタイムコード時間NdfTbを減算の場合3と同じ00:24:36.10時間とする時、減算の場合6において、上述の減算の場合3で説明した演算回路107での2回目の演算までは全く同じ動作をするため、2回目の演算以降の動作について説明する。
演算回路207では2回目の演算の演算前の半DFタイムコード時間Ha(01:01:01.15時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:01:00.01時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が小さいので信号Largeを0に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが小さい事を差分フレーム数算出回路210に伝える。
【0209】
1回目の減算演算の時と同様に、
ドロップフレーム量算出回路A208で、演算後ドロップフレーム量Dを式5を用いて算出し、110フレームとして差分フレーム数検出回路210へ出力する。
ドロップフレーム量算出回路B209で、演算前ドロップフレーム量Daを式5を用いて算出し、110フレームとして差分フレーム数検出回路210へ出力する。
差分フレーム数算出回路210で、加減算信号Sub(=1)、演算後ドロップフレーム量D(=110フレーム)、演算前ドロップフレーム量Da(=110フレーム)、演算前後のタイムコードの大小情報Large(=0)より、演算前後のドロップフレーム量の差を算出する。
この時、演算前後のドロップフレーム量の差は、表7の動作表より0なので、演算回路107での演算過程における新たなドロップフレームの発生を検知しない。
この状況(演算回路207の演算前後で新たにドロップフレームの発生が無かったとき)において、初めて差分フレーム数算出回路210はドロップフレーム検出回路211から出力されるドロップフレーム該当信号DfOnにより処理を行う。
【0210】
演算回路207の演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:01:00.01時間)は、ドロップフレームに該当するので、検出回路211から出力されるドロップフレーム該当信号DfOnは1に設定されており、−2フレーム補正する必要がある。
このため、再演算対象NDFタイムコード時間Nbを00:00:00.02時間に設定し、再演算信号ReCalcを1に設定して再演算するために選択回路A205と選択回路B206に出力する。
選択回路A205と選択回路B206では出力選択制御信号Cが1なので3回目の演算をするために、
選択回路A205は、入力端子Iaに入力されている2回目の演算結果である半DFタイムコード時間Oab(01:01:00.01時間)を、半DFタイムコード時間Haとして、
選択回路B206は、入力端子Iaに入力されているー2フレーム補正の補正値に相当するNDFタイムコード時間Nb(00:00:00.02時間)を、NDFタイムコード時間Hbとして、
それぞれ演算回路207に出力する。
【0211】
演算回路207で入力される半DFタイムコード時間HaとNDFタイムコード時間Hbで下記の3回目の演算を行う。
Figure 0003684107
演算回路207では演算前の半DFタイムコード時間Ha(01:01:00.01時間)と演算後の半DFタイムコード時間Oab(01:00:59.29時間)を比較して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが時間的に値が小さいので信号Largeを0に設定して、演算後の半DFタイムコード時間Oabが小さい事を差分フレーム数算出回路210に伝える。
【0212】
2回目の減算演算の時と同様に、
ドロップフレーム量算出回路A208で、演算後ドロップフレーム量Dを式5を用いて算出し、108フレームとして差分フレーム数検出回路210へ出力する。
ドロップフレーム量算出回路B209で、演算前ドロップフレーム量Daを式5を用いて算出し、110フレームとして差分フレーム数検出回路210へ出力する。
差分フレーム数算出回路210で、加減算信号Sub(=1)、演算後ドロップフレーム量D(=108フレーム)、演算前ドロップフレーム量Da(=110フレーム)、演算前後のタイムコードの大小情報Large(=0)より、演算前後のドロップフレーム量の差を算出する。
この時、演算前後のドロップフレーム量の差は、表7の動作表より当然のごとく2フレームであるが、今回の演算回路207での演算は−2フレーム補正のための演算であり、再演算が必要ないので、再演算対象NDFタイムコード時間Nbを00:00:00.00時間に設定し、再演算信号ReCalcを0に設定して再演算しないように設定する。
そして、この時の半DFタイムコード時間Oabを最終的に出力するDFタイムコード時間DfTo(01:00:59.29時間)として出力する。
【0213】
(実施の形態3)
図6は、本発明の請求項3および請求項4の一実施例を示す全体ブロック図である。
基準となるDFタイムコード時間DfTaを入力端子301に入力し、加減算するDFタイムコード時間DfTbを入力端子302に入力する。
ここで変換回路B312の動作について説明する。
変換回路B312は、DFタイムコード時間をNDFタイムコード時間に変換するもので、入力されるDFタイムコード時間が、00:00:00.00時間からDFタイムコード時間まで1フレームずつ経過するときにスキップしたドロップフレームの総数(ドロップフレーム量にあたりDftDとする)を式5用いて算出する。
【0214】
算出されたドロップフレーム量DftDに相当するNDFタイムコード時間Nbを式10を用いて算出する。
次に、DFタイムコード時間DfTb時間からドロップフレーム量DftDに相当するNDFタイムコード時間Nbを減算(式11に該当する)するとNDFタイムコード時間NdfTbとして算出できる。
変換回路B312は上述の式5、式10、式11に動作に基づいた表12の動作表にしたがって、入力端子Iに入力されたDFタイムコード時間DfTbをNDFタイムコード時間として出力端子OにNDFタイムコード時間NdfTbとして出力する。
【0215】
入力端子301と直接接続された、本発明の請求項1に記載のタイムコード演算装置51(図4)の基準となるDFタイムコード時間を入力する端子である入力端子101に、変換回路B312から出力されるNDFタイムコード時間NdfTbを、前記タイムコード演算装置51で加減算するNDFタイムコード時間を入力する端子である入力端子102に入力し、加減算信号AddSubを入力端子303と直接接続されている、前記タイムコード演算装置51の加減算信号の入力端子103に入力し、前記タイムコード演算装置51で演算したDFタイムコード時間を最終的に出力端子304よりDFタイムコード時間DfToとして出力する。
このように、入力端子301からのDFタイムコード時間DfTa、変換回路B312の出力するNDFタイムコード時間NdfTbおよび入力端子303からの加減算信号AddSubを、本発明の請求項1に記載のタイムコード演算装置51に入力しているが(請求項3の構成)、本発明の請求項2に記載のタイムコード演算装置52(図5)に入力することも同様に実施可能である(請求項4の構成)。
【0216】
(加算の場合5)
ここで、例を用いて加算演算の場合5について説明する。
演算の基準になるDFタイムコード時間Dftaを上述の加算の場合3と同じ01:25:37.25時間、加算するDFタイムコード時間DfTbを01:25:42.29時間とする時、
変換回路B312で上述の式5、式10、式11に基づいた表12の動作表にしたがって、入力されるDFタイムコード時間DfTb(01:25:42.29時間)からNDFタイムコード時間NdfTb(01:25:37.25時間)に変換し、上述の(実施の形態1)もしくは(実施の形態2)で説明した本発明の請求項1もしくは請求項2の一実施例を示すタイムコード演算装置51もしくは52に入力する。
上述の加算の場合3の時と同じ基準となるDFタイムコードDfTaと加算するNDFタイムコードNdfTbなので、最終的にDFタイムコード時間DfToは02:51:20.24時間として出力する。
【0217】
(減算の場合7)
ここで、例を用いて減算演算の場合7について説明する。
演算の基準になるDFタイムコード時間Dftaを上述の減算の場合4と同じ01:25:37.25時間、減算するDFタイムコード時間DfTbを00:25:39.11時間とする時、
変換回路B312で上述の式5、式10、式11にあたる表12の動作表にしたがって、入力されるDFタイムコード時間DfTb(00:25:39.11時間)からNDFタイムコード時間NdfTb(00:25:37.25時間)に変換し、上述の(実施の形態1)もしくは(実施の形態2)で説明した本発明の請求項1もしくは請求項2の一実施例を示すタイムコード演算装置51もしくは52に入力する。
上述の減算の場合4の時と同じ基準となるDFタイムコードDfTaと減算するNDFタイムコードNdfTbなので、最終的にDFタイムコード時間DfToは00:59:58.14時間として出力する。
【0218】
(実施の形態4)
図7は、本発明の請求項5の一実施例を示す全体ブロック図である。
基準となるDFタイムコード時間DfTaを入力端子401に入力し、加減算するDFタイムコード時間DfTbを入力端子402に入力する。
変換回路A413は入力端子Iに入力されたDFタイムコード時間DfTaを上述の式5、式10、式11にあたる表15の動作表にしたがって算出されたNDFタイムコード時間を出力端子OにNDFタイムコード時間NdfTaとして出力するとともに信号CoをNDFタイムコード時間の演算を指示するノンドロップ情報(0)を差分フレーム数算出回路410に出力する。
変換回路B412は、上述の(実施の形態3)で説明した変換回路B312と同等の動作を行う。
変換回路A413は、変換回路B412と同じ変換方法でDFタイムコード時間をNDFタイムコード時間に変換するもので、変換後のタイムコードがノンドロップモードを示す信号Co(=0)を変換回路B412に追加したもので、信号Coは常にノンドロップモードを示す0を出力する。
変換回路B412は入力端子Iに入力されたDFタイムコード時間DfTbを上述の式5、式10、式11に基づいて表12の動作表にしたがって算出されたNDFタイムコード時間を出力端子OにNDFタイムコード時間NdfTbとして出力する。
【0219】
差分フレーム数算出回路410は、上述の差分フレーム数算出回路210に変換回路A413の信号Coを入力とする演算モード信号Dfを追加したものである。差分フレーム数算出回路410は、上述の差分フレーム数算出回路210と同じように、選択回路A405、選択回路B406に対して、演算装置407で再演算するための再演算制御信号ReCalcを出力して再演算をする仕組みを構成しているが、演算モード信号Dfがノンドロップモードを示す情報(=0)の時は、再演算しないように、再演算制御信号ReCalcを0に設定している。
このため、選択回路A405、選択回路B406は常に入力端子Ibに入力されているタイムコードを出力端子OからタイムコードHa、タイムコードHbとして演算回路407に出力する。
演算回路407は上述の(実施の形態1)で記載した演算回路107と同じ演算を行い出力としてNDFタイムコード時間Oabを出力する。
最終的にこのNDFタイムコード時間Oabが出力端子404からNDFタイムコード時間NdfToとして出力される。
【0220】
この図7に示すタイムコード演算装置では、DFタイムコード時間の演算を行わないので演算過程で新たに発生するドロップフレームは存在せず、差分フレーム数算出回路410から出力される再演算信号ReCalcによって演算回路407では2回目以降の演算は発生しないため、2つのDFタイムコード時間を1回の演算で終了する。
また、ドロップフレーム量算出回路A408、ドロップフレーム量算出回路B409、ドロップフレーム検出回路411は動作するものの、差分フレーム数算出回路410で入力される信号DfOn、ドロップフレーム量D、ドロップフレーム量Daは無視されるため本タイムコード演算装置での演算には支障をきたさない。図7で示す点線枠内のブロックは、図5で示される本発明の請求項2の一実施例のタイムコード演算装置52を基にして、差分フレーム数算出回路210を一部変更した差分フレーム数算出回路410としたもので、他の要素405〜409および411は前記タイムコード演算装置52にある要素205〜209および211と同等のものである。この点線枠内のブロックを本発明の請求項5の一実施例のタイムコード演算装置53とする。
【0221】
以上のように、本一実施例では、DFタイムコード時間DfTaとDFタイムコード時間DfTbの差を算出する場合、ともにNDFタイムコード時間に変換してから、実時間での差分フレーム数に相当するNDFタイムコード時間を算出する仕組みになっている。
これは、DFタイムコード時間のまま演算(ドロップモードの計算方法2)し、最後にNDFタイムコード時間に変換する方法に比べ、DFタイムコード時間どうしの演算において、演算過程での新たなドロップフレームの発生による再演算の必要がなく、演算回路407では1回の演算で最終的に算出するNDFタイムコード時間を効率よく算出できるためである。
【0222】
(実施の形態5)
図8は、本発明の請求項6の一実施例を示す全体ブロック図である。
基準となるDFタイムコード時間もしくはNDFタイムコード時間DfNdfTaを入力端子501に入力するとともに、このタイムコード時間DfNdfTaがドロップモードなのかノンドロップモードなのかを示す信号DfNdfTaFを入力端子514に入力する。
加減算するDFタイムコード時間もしくはNDFタイムコード時間DfNdfTbを入力端子502に入力するとともに、このタイムコード時間DfNdfTbがドロップモードなのかノンドロップモードなのかを示す信号DfNdfTbFを入力端子515に入力する。
本実施例で採用した上記タイムコード演算装置53で最終的に算出するタイムコード時間をドロップモードにするのかノンドロップモードにするのかを指定する信号DfNdfToFを入力端子516に入力する。
変換回路A513では、入力されるタイムコード時間DfNdfTaがドロップモード(F1モード信号DfNdfTaFが1の時)で、最終的に算出するタイムコード時間Toのモードをノンドロップモード(F2モード信号DfNdfToFが0の時)に指定する場合のみ、DFタイムコード時間DfNdfTaを、上述の変換回路A413と同じ変換方法でNDFタイムコード時間Taに変換して出力する。
それ以外の場合は、入力されるタイムコード時間DfNdfTaをそのままタイムコード時間Taとして出力する。
【0223】
また、演算モード信号Coは、入力されるタイムコード時間DfNdfTaがドロップモード(F1モード信号DfNdfTaFが1の時)で、最終的に算出するタイムコード時間Toのモードをドロップモード(F2モード信号DfNdfToFが1の時)に指定する場合のみ、演算モードをドロップモードを示す1に設定し、それ以外はノンドロップモードを示す0に設定し出力する。
また、変換回路A513の動作を表16の動作一覧表に記載する。
【0224】
次に変換回路B512の動作について説明する。
変換回路B512は、入力されるタイムコード時間DfNdfTbがドロップモード(F1モード信号DfNdfTbFが1の時)である場合は、上述の変換回路B412と同じ変換方法でNDFタイムコード時間NdfTbに変換して出力する。
入力されるタイムコード時間DfNdfTbが、ノンドロップモード(F1モード信号DfNdfTbFが0の時)の場合は、入力されるNDFタイムコード時間のままNDFタイムコード時間DnfTbとして出力する。
【0225】
また、変換回路B512の動作を表13の動作一覧表に記載する。
変換回路A513では入力端子514に接続された入力信号F1、入力端子516に接続された入力信号F2により、本実施例で採用したタイムコード演算装置53において、2つのタイムコードをDFタイムコード時間として演算するのかNDFタイムコード時間として演算するのかを制御する信号Coを表16の動作表にしたがって出力し、入力端子501に接続された入力Iのタイムコードを表16の動作表にしたがって出力端子OよりタイムコードTaとして出力する。
【0226】
変換回路B512は、入力端子515に接続された入力信号F1により、入力端子502に接続された入力端子Iのタイムコード時間DfNdfTbが、DFタイムコード時間の場合、NDFタイムコード時間として出力端子Oにタイムコード時間NdfTbとして出力し、NDFタイムコード時間の場合、入力端子Iのタイムコードをそのまま出力端子Oにタイムコード時間NdfTbとして出力する。
変換回路A513から出力されるタイムコード時間Ta、信号Coと、変換回路B512から出力されるNDFタイムコード時間NdfTbと、入力端子503に入力される加減算信号AddSubとを入力とする前記タイムコード演算装置53は、差分フレーム数算出回路410の入力信号Dfがドロップモード(1)の場合、上述の本発明の請求項2の一実施例に示すタイムコード演算装置で説明した動作を行い、差分フレーム数算出回路410の入力信号Dfがノンドロップモード(0)の場合、上述の本発明の請求項5の一実施例に示すタイムコード演算装置(図7)で説明した動作を行う。
【0227】
ただし、変換回路513に、入力されるタイムコード時間DfNdfTaがノンドロップモード(F1モード信号DfNdfTaFが0の時)で、最終的に算出するタイムコード時間Toのモードをドロップモード(F2モード信号DfNdfToFが1の時)の場合、出力されるタイムコード時間Toは、ノンドロップモードとなりF2モード信号DfNdfToFで指定されたモードで出力されない。
これは、入力されるタイムコード時間DfNdfTaをノンドロップモードからドロップモードに変換してから前記タイムコード演算装置53の基準のDFタイムコード時間として演算する必要があり、演算の処理上で前記タイムコード演算装置53をもう一段必要とする。
このため、とりあえずNDFタイムコード時間Toとして出力し、後で説明する本発明の請求項7の一実施例のタイムコード演算装置に入力し、DFタイムコード時間を得る構成となる。
【0228】
(実施の形態6)
図9は、本発明の請求項7の一実施例を示す全体ブロック図である。
基準となるDFタイムコード時間もしくはNDFタイムコード時間であるタイムコード時間DfNdfTaを入力端子601に入力するとともにタイムコード時間DfNdfTaがドロップモードなのかノンドロップモードなのかを示す信号DfNdfTaFを入力端子614に入力する。
加減算するDFタイムコード時間もしくはNDFタイムコード時間であるタイムコード時間DfNdfTbを入力端子602に入力するとともにタイムコード時間DfNdfTbがドロップモードなのかノンドロップモードなのかを示す信号DfNdfTbFを入力端子615に入力する。
本実施例のタイムコード演算装置で最終的に算出するタイムコードをドロップモードにするのかノンドロップモードにするのかを指定する信号DfNdfToFを入力端子616に入力する。
テレビジョン方式によって異なる1秒あたりのフレーム数を30フレームとして、または25フレームとして演算するかを指定する信号NtscPalを入力端子617に入力する。
【0229】
ここで変換回路A613の動作について説明する。
変換回路A613は、入力される信号N/PがNTSC方式を示す0の場合、上述の変換回路513と同様の動作を行う。
入力される信号N/PがPAL・SECAM方式を示す1の場合、
出力されるタイムコード時間Taは、入力されるタイムコード時間DfNdfTaをそのままNDFタイムコード時間Taとして出力する。
出力される演算モードを示す信号Coは、ノンドロップモードを示す0が設定され出力される。
【0230】
また、変換回路A613の動作を表17の動作一覧表に記載する。
ここで変換回路B612の動作について説明する。
変換回路B612は、入力される信号N/PがNTSC方式を示す0の場合、上述の変換回路512と同様の動作を行う。
入力される信号N/PがPAL・SECAM方式を示す1の場合、
出力されるタイムコード時間Taは、入力されるタイムコード時間DfNdfTaをそのままNDFタイムコード時間NdfTbとして出力する。
また、変換回路B612の動作を表14の動作一覧表に記載する。
変換回路A613では入力端子614に接続された入力信号F1、入力端子616に接続された入力信号F2、入力端子617に接続された入力信号N/Pにより、本実施例の内部のブロックは、本発明の請求項6の一実施例のタイムコード演算装置のタイムコード演算装置53を基に、演算回路407を変更した演算回路607、差分フレーム数算出回路410を変更した差分フレーム数算出回路610で構成されるタイムコード演算装置54(他の要素は変更無し)としたものである。
【0231】
ここで演算回路607の動作について説明する。
演算回路607は、入力されるタイムコード時間Taとタイムコード時間TbをNDFタイムコード時間として単純に演算するものであるが、この時、信号N/PによりNTSC方式として演算を指示されている場合、フレーム桁の桁上がり、桁下がりは1秒あたりのフレーム数である30フレームとして演算する。
信号N/PによりPAL・SECAM方式として演算を指示されている場合、フレーム桁の桁上がり、桁下がりは1秒あたりのフレーム数である25フレームとして演算する。
また、演算回路607の動作を表4の動作一覧表に記載する。
【0232】
ここで差分フレーム数算出回路610の動作について説明する。
差分フレーム数算出回路610は、信号N/PによりNTSC方式の場合、上述の差分フレーム数算出回路410と同等の動作を行う。
信号N/PによりPAL・SECAM方式の場合、上述の差分フレーム数算出回路410の信号DFがノンドロップモードを示す0が設定されている時と同等の動作を行う。
【0233】
また、差分フレーム数算出回路610の動作を表9の動作一覧表に記載する。本実施例の動作として、信号NtscPal(=0)でNTSC方式の演算が指示されている場合、上述の本発明の請求項6の一実施例に示すタイムコード演算装置(図8)で説明した動作を行う。
信号NtscPal(=1)でPAL・SECAM方式の演算が指示されている場合、演算回路607で1秒あたり25フレームとして演算し、その他の要素は上述の本発明の請求項6の一実施例に示すタイムコード演算装置(図8)で説明した動作を行う。
【0234】
(実施の形態7)
図10は、本発明の請求項8/請求項9の一実施例を示す全体ブロック図である。
NDFタイムコード時間NdfTaを入力端子701に入力する。
ここでドロップタイムコード算出回路718の動作を説明する。
ドロップタイムコード算出回路718は、入力端子Iに入力されるNDFタイムコード時間NdfTaを上述の式5を用いて、00:00:00.00時間からNDFタイムコード時間NdfTaまで1フレームずつ経過したときにスキップしたドロップフレームの総数(ドロップフレーム量DftD)を算出する。
次に、上述の式10を用いて、ドロップフレーム量DftDに相当するNDFタイムコード時間NdfTbを算出し出力端子Oから出力する。
このとき、信号Subに加算演算を指示する0を設定して出力する。
また、ドロップタイムコード算出回路718の動作を表18の動作一覧表に記載する。
【0235】
NDFタイムコード時間NdfTaを基準のDFタイムコード時間と仮定し入力端子101/201に、NDFタイムコード時間NdfTbを加算するNDFタイムコード時間として入力端子102/202に、加算信号Subを入力端子103/203に入力とする上述の本発明の請求項1または請求項2の一実施例を示すタイムコード演算装置51もしくは52のブロックは、上述の実施の形態1または実施の形態2で記載した動作を行う。
上述の本発明の6つの基本的原理のうち、6つ目のNTSC方式のNDFタイムコード時間をDFタイムコード時間に変換するための基本的原理に基づいた本実施の形態7に記載の構成より、最終的にNDFタイムコード時間からDFタイムコード時間に変換されてこのブロックの出力端子104/204に接続されている出力端子704からDFタイムコード時間DfToとして出力される。
【0236】
【表1】
Figure 0003684107
【0237】
【表2】
Figure 0003684107
【0238】
【表3】
Figure 0003684107
【0239】
【表4】
Figure 0003684107
【0240】
【表5】
Figure 0003684107
【0241】
【表6】
Figure 0003684107
【0242】
【表7】
Figure 0003684107
【0243】
【表8】
Figure 0003684107
【0244】
【表9】
Figure 0003684107
【0245】
【表10】
Figure 0003684107
【0246】
【表11】
Figure 0003684107
【0247】
【表12】
Figure 0003684107
【0248】
【表13】
Figure 0003684107
【0249】
【表14】
Figure 0003684107
【0250】
【表15】
Figure 0003684107
【0251】
【表16】
Figure 0003684107
【0252】
【表17】
Figure 0003684107
【0253】
【表18】
Figure 0003684107
【0254】
【発明の効果】
本発明の請求項1および請求項2によれば、基準となるDFタイムコード時間にNDFタイムコード時間を加減算する際に、DFタイムコード時間をノンドロップモードで加減算し、この演算過程で新たに発生すればドロップフレームを再演算する構成としたので、非常に簡単な構成のタイムコード演算装置を提供することができる。
【0255】
本発明の請求項3/請求項4によれば、請求項1/請求項2のNDFタイムコード時間の入力部にDFタイムコード時間をNDFタイムコード時間に変換する変換手段Bを備えたもので、2つのDFタイムコード時間の演算を行う事ができ、従来技術と等価の作用を、非常に簡単な構成でタイムコード演算装置を提供することができる。
【0256】
本発明の請求項5によれば、入力されるドロップモードのタイムコードをノンドロップモードのタイムコードに変換する変換手段Aと、この変換手段Aの出力するタイムコードを前記請求項4のタイムコード演算装置の選択手段Aに入力する仕組みを備え、前記変換手段Aの出力する制御信号を前記請求項4のタイムコード演算装置の差分フレーム数算出手段に入力する仕組みを備えたタイムコード演算装置としたものであり、二つのNDFタイムコード時間に対して加減算を行うため演算過程でドロップフレームは発生せず、従ってタイムコード演算装置が簡単となる。
【0257】
本発明の請求項6によれば、前述請求項5のタイムコード演算装置の変換手段Aに入力されるタイムコードのドロップ/ノンドロップモード情報と前述請求項5のタイムコード演算装置の出力するタイムコードのモードをドロップ/ノンドロップモードに設定する情報とを変換手段Aに入力する仕組みを備え、前述請求項5のタイムコード演算装置の変換手段Bに入力されるタイムコードのドロップ/ノンドロップモード情報を変換手段Bに入力する仕組みを備えたタイムコード演算装置としたものであり、2つのタイムコードの演算において、基準のタイムコードと加減算するタイムコードのモードがドロップ/ノンドロップモードに関係なく、出力するタイムコードのモードを指定する事で、演算結果のタイムコードをドロップモードまたはノンドロップモードとして出力ができ、非常に簡単な構成でタイムコードの演算装置を提供できる。
【0258】
請求項7に記載の発明は、前述請求項6のタイムコード演算装置において、タイムコードの演算をNTSC/PAL・SECOM方式のどちらで行うかを指定する情報を、前述請求項6のタイムコード演算装置の変換手段A、変換手段B、演算手段、差分フレーム数算出手段に入力する仕組みを備えたタイムコード演算装置としたものであり、テレビジョン方式でフレーム桁の桁上がり、桁下がりの定数の違うPAL・SECOM方式(25フレーム)とNTSC方式(30フレーム)のタイムコードの演算を行うとともに、NTSC方式でもDFタイムコード時間とNDFタイムコード時間の演算を1つの演算装置で実現し、非常に簡単な構成のタイムコード演算装置を提供できる。
【0259】
請求項8および請求項9に記載の発明は、演算の基準となるノンドロップモードのタイムコードを、前述請求項1または請求項2のタイムコード演算装置の演算の基準となるドロップモードのタイムコードを入力する入力端子に入力すると共に、この演算の基準となるノンドロップモードのタイムコードをドロップモードのタイムコードと仮定し、00:00:00.00時間から1フレームずつ時間的経過過程でスキップしたフレームの総数をノンドロップモードのタイムコードに変換するドロップタイムコード算出手段と、前述ドロップタイムコード算出手段の出力する出力制御信号を加減算信号として、また、出力されるノンドロップモードのタイムコードを加減算するノンドロップモードのタイムコードの入力として前述請求項1または請求項2のタイムコード演算装置に入力する仕組みを備えたタイムコード演算装置としたものであり、NDFタイムコード時間をDFタイムコード時間に変換するという作用を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が従来技術の課題を解決するための手段の1つである演算過程での新たなドロップフレームの検知方法における基本的原理の中で、加算演算時のタイムコードの流れを説明するための図
【図2】 本発明が従来技術の課題を解決するための手段の1つである演算過程での新たなドロップフレームの検知方法における基本的原理の中で、減算演算時のタイムコードの流れを説明するための図
【図3】 本発明が従来技術の課題を解決するための手段の1つであるNTSC方式のNDFタイムコード時間をDFタイムコード時間に変換するための基本的原理の中で、ノンドロップモードからDFタイムコード時間に変換する時のタイムコードの流れを説明するための図
【図4】 本発明の実施の形態1のタイムコード演算装置を示す全体ブロック図
【図5】 本発明の実施の形態2のタイムコード演算装置を示す全体ブロック図
【図6】 本発明の実施の形態3のタイムコード演算装置を示す全体ブロック図
【図7】 本発明の実施の形態4のタイムコード演算装置を示す全体ブロック図
【図8】 本発明の実施の形態5のタイムコード演算装置を示す全体ブロック図
【図9】本発明の実施の形態6のタイムコード演算装置を示す全体ブロック図
【図10】 本発明の実施の形態7のタイムコード演算装置を示す全体ブロック図
【図11】 従来の技術である特開平7−203345号(発明の名称:SMPTE/EBUタイムコード演算装置)を示すブロック図
【符号の説明】
51,52,53,54 タイムコード演算装置
105,205,405,605 選択回路A
106,206,406,606 選択回路B
107,207,407,607 演算回路
108,208,408,608 ドロップフレーム量算出回路A
109,209,409,609 ドロップフレーム量算出回路B
110,210,410,610 差分フレーム数算出回路
111 ドロップフレーム補正回路
211,411,611 ドロップフレーム検出回路
312,412,612 変換回路B
413,613 変換回路A
718 ドロップタイムコード算出回路

Claims (9)

  1. 一方の入力端子に演算の基準とするタイムコードDfTaが入力され、他方の入力端子に後述の演算結果Oabが入力され、それらの入力から一方を選択してタイムコードHaとして出力する選択回路A(105)と、
    一方の入力端子に演算対象のタイムコードNdfTbが入力され、他方の入力端子に後述のタイムコード時間Nbが入力され、それらの入力から一方を選択してタイムコードHbとして出力する選択回路B(106)と、
    両選択回路でそれぞれ選択されたタイムコードHaおよびHbを、加算するのか減算するのかの情報に基づき単純にノンドロップモードのタイムコードとして相互に加算もしくは減算して演算結果Oabを出力し、更に、演算前後でどちらのタイムコードの絶対値が大きいか示す情報Large出力する演算回路(107)と、
    前記演算結果Oabに対し、00:00:00.00時間からの1フレームずつ時間的経過過程でスキップ(ドロップ)したフレームの総数を算出し、フレームDとして出力するドロップフレーム量算出回路A(108)と、
    前記タイムコードHaに対し、00:00:00.00時間からの1フレームずつ時間的経過過程でスキップ(ドロップ)したフレームの総数を算出し、フレームDaとして出力するドロップフレーム量算出回路B(109)と、
    前記フレームD、前記フレームDaおよび前記情報Largeを基に、スキップしたフレームの総数の差分を求め、その差分が0でないときは、その差分に相当するノンドロップモードのタイムコード時間Nbを出力し、更に再演算信号ReCalcを出力する差分フレーム数算出回路(110)と、
    前記差分フレーム数算出回路(110)で0の差分が求められたとき、
    当該演算が加算演算であるか、または当該演算が減算演算で前記演算結果Oabがドロップフレームに該当しないときは、前記演算結果Oabを最終的にタイムコードDfToとして出力し、
    当該演算が減算演算で前記演算結果Oabがドロップフレームに該当するならば前記演算結果Oabに対して−2フレーム補正してタイムコードDfToとして出力する、ドロップフレーム補正回路(111)と
    を備え、前記差分が0でないときは、前記再演算信号ReCalcに基づき、前記選択回路A(105)および選択回路B(106)は、それぞれ演算結果Oabおよびタイムコード時間Nbを選択し、前記演算回路(107)にて再演算を行うことを特徴とするタイムコード演算装置。
  2. 一方の入力端子に演算の基準とするタイムコードDfTaが入力され、他方の入力端子に後述の演算結果Oabが入力され、それらの入力から一方を選択してタイムコードHaとして出力する選択回路A(205)と、
    一方の入力端子に演算対象のタイムコードNdfTbが入力され、他方の入力端子に後述のタイムコード時間Nbが入力され、それらの入力から一方を選択してタイムコードHbとして出力する選択回路B(206)と、
    両選択回路でそれぞれ選択されたタイムコードHaおよびHbを、加算するのか減算するのかの情報に基づき単純にノンドロップモードのタイムコードとして相互に加算もしくは減算して演算結果Oabを出力し、更に、演算前後でどちらのタイムコードの絶対値が大きいか示す情報Largeとを出力する演算回路(207)と、
    前記演算結果Oabに対し、00:00:00.00時間からの1フレームずつ時間的経過過程でスキップ(ドロップ)したフレームの総数を算出し、フレームDとして出力するドロップフレーム量算出回路A(208)と、
    前記タイムコードHaに対し、00:00:00.00時間からの1フレームずつ時間的経過過程でスキップ(ドロップ)したフレームの総数を算出し、フレームDaとして出力するドロップフレーム量算出回路B(209)と、
    前記演算結果Oabがドロップフレームに該当するか否かを示す情報DfOnを出力するドロップフレーム検出回路(211)と、前記フレームD前記フレームDaおよび前記情報Largeを基に、スキップしたフレームの総数の差分を求め、
    (i)その差分が0でないときは、その差分に相当するノンドロップモードのタイムコード時間Nbを出力し、更に、再演算信号ReCalcを出力する再演算処理1を行い、
    (ii)前記差分が0のときは、前記情報DfOnによりドロップフレームに該当するときは、前述タイムコード時間Nbに2フレーム時間を出力するとともに、再演算信号ReCalcを出力する再演算処理2を行い、
    (iii)前回の差分フレーム数算出演算が前記再演算処理2に該当するときは、再演算をおこなわないように前記タイムコード時間Nbに0フレーム時間を出力するとともに、再演算信号ReCalcに再演算しない情報を出力する再演算処理3を行う、差分フレーム数算出回路(210)と
    を備え、前記再演算信号ReCalcに基づき、前記選択回路A(205)および選択回路B(206)は、それぞれ演算結果Oabおよびタイムコード時間Nbを選択し、前記演算回路(207)にて再演算を行うことを特徴とするタイムコード演算装置。
  3. 演算対象のドロップモードのタイムコードDfTbをノンドロップモードのタイムコードNdfTbに変換する変換回路(312)を備え、該変換回路の出力を上記選択回路B(106)の演算対象として供給することにより、ドロップモードのタイムコードDfTaに対し、ドロップモードのタイムコードDfTbの加減算を行う請求項1記載のタイムコード演算装置。
  4. 演算対象のドロップモードのタイムコードDfTbをノンドロップモードのタイムコードNdfTbに変換する変換回路(312)を備え、該変換回路の出力を上記選択回路B(206)の演算対象として供給することにより、ドロップモードのタイムコードDfTaに対し、ドロップモードのタイムコードDfTbの加減算を行う請求項2記載のタイムコード演算装置。
  5. 入力される演算の基準となるドロップモードのタイムコードDfTaをノンドロップモードのタイムコードNdfTaに変換し、上記選択回路A(205)と同等の選択回路A(405)に供給するとともに、演算の基準となるタイムコードがノンドロップである事を示す情報Coを出力する変換回路(413)と、
    入力される演算対象のドロップモードのタイムコードDfTbをノンドロップモードのタイムコードNdfTbに変換し、上記選択回路B(206)と同等の選択回路B(406)に供給する変換回路(412)とを備えると共に、
    上記差分フレーム数算出手段(210)に替わる差分フレーム数算出手段(410)は、前記情報Coの入力により、再演算を行わないように、上記タイムコード時間Nbに00:00:00.00時間を出力し、かつ、再演算信号ReCalcに再演算しない情報を出力する再演算処理4を行う請求項2記載のタイムコード演算装置。
  6. 入力される演算の基準となるドロップモードまたはノンドロップモードのタイムコードDfNdfTaと、タイムコードDfNdfTaがドロップモードなのかノンドロップモードなのかを示す情報DfNdfTaFと、最終的に演算結果として出力するタイムコードToをドロップモードにするのかノンドロップモードにするのかを示す情報DfNdfToFとを入力とし、前記タイムコードDfNdfTaがドロップモードで前記タイムコードToがノンドロップモードのときだけドロップモードのタイムコードをノンドロップモードのタイムコードに変換し、その他のときは、変換しないでそのままタイムコードTaとして出力し、かつ、タイムコードTaがドロップモードなのかノンドロップモードなのかを示す情報Coを出力する、変換回路A(513)と、
    入力されるドロップモードまたはノンドロップモードのタイムコードDfNdfTbと、前記タイムコードDfNdfTbがドロップモードなのかノンドロップモードなのかを示す情報DfNdfTbFとを入力とし、 前記タイムコードDfNdfTbがドロップモードの時はそのタイムコードDfNdfTbをノンドロップモードに変換するが、前記タイムコードDfNdfTbがノンドロップモードの時はその変換をせずにそのまま出力する、変換回路B(512)とを上記変換回路A(413)および変換回路B(412)に替えて採用した請求項5記載のタイムコード演算装置。
  7. 入力される演算の基準となるドロップモードまたはノンドロップモードのタイムコードDfNdfTaと、タイムコードDfNdfTaがドロップモードなのかノンドロップモードなのかを示す情報DfNdfTaFと、最終的に演算結果として出力するタイムコードToをドロップモードにするのかノンドロップモードにするのかを示す情報DfNdfToFと、2つのタイムコードの演算をNTSC/PAL・SECOM方式のどちらで行うかを示す情報NtscPalを入力とする変換回路A(613)と、入力されるドロップモードまたはノンドロップモードのタイムコードDfNdfTbと、
    前記タイムコードDfNdfTbがドロップモードなのかノンドロップモードなのかを示す情報DfNdfTbFと、前記情報NtscPalを入力とする変換回路B(612)とを、上記変換回路A(513)および変換回路B(512)に替えて採用し、
    前記変換回路A(613)および変換回路B(612)は、前記情報NtscPalがPAL・SECAM方式を示す情報であるとき、入力されるタイムコードをそのまま出力し、
    上前記演算回路(407)に替わる演算回路(607)は、前記情報NtscPalがPAL・SECAM方式を示す情報であるとき、1秒間のフレーム数を25フレームとし、前記情報NtscPalがNTSC方式を示す情報のとき、1秒間のフレーム数を30フレームとして演算し、
    上記差分フレーム数算出回路(410)に替わる差分フレーム数算出回路(610)は、前記情報NtscpalがPAL・SECAM方式を示す情報のときは、強制的に、前記情報Coの入力により、再演算を行わないように、上記タイムコード時間Nbに00:00:00.00時間を出力し、かつ、再演算信号ReCalcに再演算しない情報を出力する再演算処理4を行い、NTSC/PAL・SECOM方式のタイムコードの演算を行う請求項6記載のタイムコード演算装置。
  8. ノンドロップモードのタイムコードNdfTaをドロップモードのタイムコードと見なし、00:00:00.00時間からタイムコードNdfTa時間まで1フレームずつ時間的経過過程でスキップしたフレームの総数をノンドロップモードのタイムコードNdfTbに変換し出力するとともに、加減算信号Subとして加算情報を出力するドロップタイムコード算出回路(718)を備え、
    前記タイムコードNdfTaを演算の基準とし、前記タイムコードNdfTbを演算対象とした請求項1記載のタイムコード演算装置。
  9. ノンドロップモードのタイムコードNdfTaをドロップモードのタイムコードと見なし、00:00:00.00時間からタイムコードNdfTa時間まで1フレームずつ時間的経過過程でスキップしたフレームの総数をノンドロップモードのタイムコードNdfTbに変換し出力するとともに、加減算信号Subとして加算情報を出力するドロップタイムコード算出回路(718)を備え、
    前記タイムコードNdfTaを演算の基準とし、前記タイムコードNdfTbを演算対象とした請求項2記載のタイムコード演算装置。
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