JP2003087557A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
て、再読み取りを行わなずに、適正な倍率の画像データ
を生成する。 【解決手段】 指定された用紙サイズとシートスルー方
式で原稿画像を読取り、読取り動作に伴い検出される原
稿サイズを用いて、最適変倍率を算出し、装置が能力と
して持つ変倍範囲(上、下限値)で制限して設定値を決
定する(S13)。上、下限値で制限すると、余白が生
じるので、警告表示し(S15,17)、中断処理(S
21)を可能にし、ユーザーの意図しない画像の形成を
防止する。
Description
像に電気的に変倍処理を行い、得た画像データに基づい
て紙媒体へ画像形成を行う画像形成装置(例えば、複写
機、ファクシミリ装置等)に関し、より詳細には、シー
トスルー方式で原稿画像を読み取る動作とともに検出し
た原稿サイズと指示された用紙サイズから算出した変倍
率によって、ユーザーの意向に沿う最適な変倍率の画像
を形成することが可能な前記画像形成装置に関する。
る、いわゆるシートスルー(或いはADF:自動原稿給
紙装置)読み取り方式により読み取った画像データに基
づいて用紙へ画像形成を行う複写機、ファクシミリ装置
等の画像形成装置において、原稿画像を変倍して印刷出
力する場合に、これまでは、予め変倍率が確定した状態
で原稿の読みとりを行う必要があった。複写機のコピー
モードとして知られている用紙指定変倍モード(サイズ
を指定した用紙に適した倍率で原稿にコピー動作を行
う)において、読み取り時に変倍率を確定しておくため
の方法の一つとして、ADFの原稿載置部(トレイ)に
原稿サイズを検知するセンサを設け、読み取り時に載置
部に原稿を載せたときにサイズを検知する方法がある。
この方法によれば、ADF読み取りを行う前に、検知し
た原稿のサイズと指定用紙サイズから、変倍率を確定で
きる。ところで、シートスルー読み取り方式では、トレ
イに載置した原稿束から一枚ずつ取り出した複数枚の原
稿を連続して読み取る動作を行うが、トレイに設けたセ
ンサにより、複数枚の原稿束から原稿サイズの検知を行
う場合、センサの構成上、原稿束の最大サイズが検知さ
れることになる。従って、同一サイズの原稿の束であれ
ば、検知したサイズで確定した変倍率により全ての原稿
を処理をしても、問題は起きない。
なる原稿が混在する原稿束の場合は、原稿束の最大サイ
ズで確定した倍率が全ての原稿に適用されることにな
り、異なるサイズの原稿に対しては最適な変倍率の読み
取りができなくなる。そこで、サイズの異なる原稿が混
在する原稿束に対しても適切な変倍率を確定するため
に、もう一つの方法を併用する。この方法は、原稿を読
み取りながら原稿サイズをチェックするという動作によ
る。具体的には、原稿画像を読み取るために動作される
ADFにより給送される原稿の通過を検知するセンサを
搬送路に設け、センサが検知する原稿通過検知信号のタ
イミングにより原稿サイズを検知する。このような方法
により検知した原稿サイズが、先行する原稿のサイズと
異なると、その時に読み取っている原稿画像は最適変倍
率により読み取ったデータとならないので、この場合
は、読み取った原稿読み取り画像データは採用されな
い。従って、このときの原稿の給送は、適正な倍率を確
定するために、原稿画像の読み取りに先立って原稿サイ
ズを検知するだけのために給送動作を行ったことにな
り、原稿サイズを検知した後に原稿を読み取り開始位置
まで戻して、改めて原稿画像の読みとりを行うという動
作を必要とした。
おいては、異なるサイズが混在する場合の小サイズの原
稿、或いは原稿載置部でサイズチェックができないよう
な原稿に対して、最適な変倍率で読み取ることができな
かったり、再読み取りを必要とし、装置のパフォーマン
スを低下させていた。本発明は、上述の従来技術の問題
点に鑑みてなされたものであって、その目的は、原稿画
像の読み取りとその読み取り動作に伴い原稿サイズの検
出を行うことが可能な読み取り手段により用紙指定変倍
の読み取りが可能な機能を備えた画像形成装置におい
て、種々のサイズの原稿に対して再読み取りを行わなく
ても一度の読み取り動作により、適正な倍率の画像デー
タを生成し、生成した画像データにより画像形成を行う
ことを可能とする高パフォーマンスの画像形成装置を提
供することにある。
画像の読み取りと読み取り動作に伴い原稿サイズの検出
を行うことが可能な原稿読み取り・原稿サイズ検出手段
と、読み取った原稿画像データを蓄積する手段と、用紙
指定変倍画像を形成する動作モードを用紙サイズととも
に外部からの操作により指定する手段と、用紙指定変倍
画像を形成する動作モードの指定時に、設定変倍率を決
定し、決定した変倍率を指定された用紙サイズとともに
画像形成条件として設定する用紙指定変倍率設定手段
と、蓄積された原稿画像データに基づいて設定変倍率の
画像を指定サイズの用紙に形成する手段を有する画像形
成装置であって、前記用紙指定変倍率設定手段は、検出
された原稿サイズと指定された用紙サイズから原稿画像
に対する最適変倍率を算出し、算出した最適変倍率が画
像形成手段が能力として持つ変倍範囲を越える場合に、
該変倍範囲で制限した変倍率を設定条件として決定する
ようにしたことを特徴とする画像形成装置である。
読み取り動作に伴い原稿サイズの検出を行うことが可能
な原稿読み取り・原稿サイズ検出手段と、読み取った原
稿画像データを蓄積する手段と、用紙指定変倍画像を形
成する動作モードを用紙サイズとともに外部からの操作
により指定する手段と、用紙指定変倍画像を形成する動
作モードの指定時に、設定変倍率を決定し、決定した変
倍率を指定された用紙サイズとともに画像形成条件とし
て設定する用紙指定変倍率設定手段と、蓄積された原稿
画像データに基づいて設定変倍率の画像を指定サイズの
用紙に形成する手段を有する画像形成装置であって、前
記用紙指定変倍画像を形成する動作モードを指定する手
段による用紙サイズの指定の変更を可能とし、前記用紙
指定変倍率設定手段は、検出された原稿サイズと指定さ
れた用紙サイズから原稿画像に対する最適変倍率を算出
し、算出した最適変倍率が画像形成手段が能力として持
つ変倍範囲を越える場合に、用紙サイズの変更を受け入
れ、変更された用紙サイズから最適変倍率を算出し直
し、算出された変倍率を設定条件として決定するように
したことを特徴とする画像形成装置である。
された画像形成装置において、前記用紙指定変倍率設定
手段により設定した画像形成条件による画像形成を実行
するか、中止するかを外部からの操作により選択する手
段を備えたことを特徴とするものである。
画像形成装置において、画像形成の中止が選択されて
も、原稿の読み取り及び読み取った原稿画像データの蓄
積に対する中断の指示を行わないようにしたことを特徴
とするものである。
す以下の実施例に基づき説明する。ここで示す実施例
は、画像形成装置としてのデジタル複写機に適用した例
を示すものである。図1は、本発明の実施例に係わるデ
ジタル複写機の全体構成を概略図として示す。図1を参
照し、本機の装置構成及び動作を、原稿の読み取り、読
み取った画像データの処理、処理後のデータによる画像
形成、という原稿のコピー作成動作に沿って、以下に説
明する。自動原稿送り装置(以下「ADF」と記す)1
に設けた原稿台に原稿束を載置し、ユーザにより操作部
30(図2参照)のプリントキー34が押下されると、
シートスルー(ADF)方式の読み取りのために、読み
取り位置に原稿を一枚ずつ給送するADF1の動作が始
まる。
2を参照すると、ADF1は、プラテン624の上方に
原稿給紙トレイ620と原稿排出トレイ623とを上下
2段に配置し、原稿を反転させるための反転経路を設け
るために、反転トレイ621を原稿給紙トレイ620と
原稿排出トレイ623との間に設ける。原稿給紙トレイ
620には、原稿セットを検知する原稿セットセンサ6
93、原稿を給紙口まで移動させる底板ソレノイド69
2、給紙ベルトを駆動するための給紙クラッチ634を
備える。原稿セットセンサ693は透過型センサで、原
稿で押し上げられたフィラーで原稿の存在を検知する。
反転切り替え爪630は、原稿読取位置632から搬送
される原稿を反転トレイ621に搬送するか、原稿排出
トレイ623に排出するかの選択をする。反転切り替え
爪630はソレノイドで動作させる。原稿の搬送を制御
するためにセンサを3つ設けてあり、それぞれ、レジス
トセンサ601、排紙センサ602、反転トレイセンサ
603である。この3つのセンサはフィルタ付きの反射
型センサである。ステッピングモータ(図示せず)を2
つ持ち、一つは反転給紙モータ(正転、逆転可能)で、
搬送ベルト610、分離ローラ611、反転ローラ61
5を駆動し、もう一つは搬送モータ(1方向のみ)で、
プルアウトローラ612、補助ローラ613、排紙ロー
ラ614を駆動する。反転ローラ615にはトルクリミ
ッタを設けてあり、原稿が回転方向に逆らって動く場合
にも対応可能とする。読み取り位置632の原稿画像
は、露光ランプ、ミラー、結像レンズからなる読み取り
光学系と結像位置に設けたCCDラインイメージセンサ
で構成する読み取りユニット50(図1)により画像信
号に変換される。読み取り位置で原稿は一定速度で搬送
を制御され、つまり原稿読み取り面の副走査(CCDの
主ライン走査に対し)を行う。サイズ検知センサ群65
0とレジストセンサ601により、原稿サイズの検知を
行う。搬送方向のサイズはレジストセンサ601の通過
時間を測定することによって計測し(読み取り動作状態
では定速搬送されるので)、搬送方向に直角の方向のサ
イズは、同方向に複数並んだサイズセンサ群650の検
知信号により計測する。
入力を行うために設けられた操作部30を示す。操作部
30には、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリ
ア/ストップキー33、プリントキー34、モードクリ
アキー35、初期設定キー38があり、液晶タッチパネ
ル31には、各種機能キー37、部数、画像形成装置の
動作状態等の装置状態を示すメッセージなどが表示され
る。図4は、操作部30(図3)の液晶タッチパネル3
1の表示の一例を示す。オペレータが液晶タッチパネル
31に表示されたキーにタッチする事で、選択された機
能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定
しなければならない場合(例えば、変倍であれは変倍値
等)は、キーにタッチする事で、詳細機能の設定画面が
表示される。このように、液晶タッチパネル31は、ド
ット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグ
ラフィカルに行う事が可能である。図4において左上
は、「コピーできます」、「お待ちください」等のメッ
セージを表示するメッセージエリア、その右は、セット
した枚数を表示するコピー枚数表示部、その下の画像濃
度を自動的に調整する自動濃度キー、転写紙を自動的に
選択する自動用紙選択キー、倍率を等倍にセットする等
倍キー、コピーを一部ずつページ順にそろえる処理を指
定するソートキー、コピーをページ毎に仕分けする処理
を指定するスタックキー、ソート処理されたものを一部
ずつ綴じる処理を指定するステープルキー、拡大/縮小
倍率をセットする変倍キー、両面/分割モードを設定す
る両面/分割キー、集約モードを設定する集約キー、指
定したサイズの用紙に変倍処理した画像を印刷するモー
ドを設定する用紙指定変倍キーである。
き込みまでの本実施例のデジタル複写機の動作をより詳
細に説明する。この動作は、読み取りユニット50と書
き込みユニット57での動作が中心である。ここでは、
読み取りユニット50は、固定原稿読み取り(ブック読
み取り)方式にも対応することができるようにコンタク
トガラス6に載置した固定原稿を読み取る走査光学系を
備える。走査光学系は、露光ランプ51、第1ミラー5
2、レンズ53、CCDイメージセンサ54等で構成さ
れている。ただし、シートスルー読み取り時には、走査
光学系は図2の読み取り位置632に固定させ、ADF
1により給送される原稿を読み取る。書き込みユニット
57はレーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラ
ー60により構成され、レーザ出力ユニット58の内部
には、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータに
よって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラ
ー)が装備されている。レーザ出力ユニット58より照
射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで偏
向され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返さ
れ、感光体15面上に集光結像する。偏向されたレーザ
光は感光体15が回転する方向と直行する方向(主走査
方向)に露光走査され、後述する画像処理部のセレクタ
64より出力された画像信号のライン単位の記録を行
う。感光体15の回転速度と記録密度に対応した所定の
周期で主走査を繰り返すことによって、感光体面上に画
像(静電潜像)が形成される。書き込みユニット57か
ら出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15を主
走査を伴い照射すると同時に、感光体15の一端近傍の
受光位置に設けたビームセンサ(図示せず)を照射する
ことにより、主走査同期信号を発生する。この主走査同
期信号をもとに主走査方向の画像記録開始タイミングの
制御、および後述する画像信号の入出力を行うための制
御信号の生成を行う。
画像信号から、書き込みユニット57に入力する画像デ
ータを生成するまでの本実施例における画像処理ユニッ
ト(IPU)を中心にした画像データの処理について、
詳細に説明する。図5は画像処理ユニット(IPU)の
回路構成のブロック図を示す。読み取りユニット50で
は、露光ランプ51により照射される原稿からの反射光
を、CCDイメージセンサ54にて光電変換する。イメ
ージセンサ54から出力される原稿画像信号をA/Dコ
ンバータ61にてデジタル信号に変換した後、シェーデ
ィング補正部62及びMTF補正、γ補正部63にて各
補正が施される。セレクタ64では、画像信号の送り先
を、変倍部71又は画像メモリコントローラ65へその
切り替えが行われる。変倍部71を経由した画像信号は
変倍率に合せて拡大縮小され、書き込みユニット57に
送られる。画像メモリコントローラ65とセレクタ64
間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成となってい
る。また、図5には特に明示していないが、IPUは、
読み取りユニット50から入力される画像データ以外に
もネットワークを介して外部のホスト機から供給される
画像データ、例えば、PC等のデータ処理装置から出力
され、本機のプリンタ機能を利用して生成された画像デ
ータも処理できるよう、複数のデータの入出力の選択を
行う機能を有している。IPUは、画像メモリコントロ
ーラ65等への設定や、読み取りユニット50、書き込
みユニット57の制御を行うCPU68、及びそのプロ
グラムやデータを格納するROM69、RAM70を備
えている。また、CPU68は、メモリコントローラ6
5を介して、画像メモリ66のデータの書き込み、読み
出しを行う。また、CPU68は、上述の操作部30と
の間で行うデータ、即ち操作部30で入力された指令デ
ータ或いは指令に応答してCPU68からオペレータに
伝えるデータの転送をI/Oポート67を介して行う。
いて操作される1ページ分の画像信号のタイミングにつ
いて説明する。図6において、/FGATEはフレーム
ゲート信号であり、1ページの画像データの副走査方向
の有効期間を表している。/LSYNCは1ライン毎の
主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所
定クロックで、画像信号が有効となる。/LGATEは
ラインゲート信号であり、主走査方向の画像信号が有効
であることを示す信号である。これらの信号は、画素ク
ロック(画素同期信号)VCLKに同期しており、VC
LKの1周期に対し1画素8ビット(256階調)のデ
ータが送られてくる。図5の画像処理部(IPU)は、
画像入力、出力それぞれに対して別個の/FGATE、
/LSYNC、/LGATE、VCLKの発生機構を有
しており、様々な画像入出力の組み合わせが実現可能に
なる。
ントローラ65と、画像メモリ66の詳細を説明する。
画像メモリコントローラ65は、入力データセレクタ1
01、画像合成部102、1次圧縮/伸長部103、出
力データセレクタ104、2次圧縮/伸長部105のブ
ロックを有している。各ブロックへの制御データの設定
はCPU68より行われる。図5に示されるアドレス、
データは画像データを扱うための信号を示しており、C
PU68に接続されるデータ、アドレスは図示していな
い。画像メモリ66は、1次記憶装置106および2次
記憶装置107からなる。1次記憶装置106は、入力
画像データの転送速度に略同期してメモリへのデータ書
き込み、または画像出力時のメモリからのデータ読み出
しが高速に行えるように、例えばDRAM等の高速アク
セスが可能なメモリを使用する。
画像データの大きさにより複数のエリアに分割して画像
データの入出力を同時に実行可能な構成(画像メモリコ
ントローラ65とのインターフェース部)をとってい
る。各分割したエリアに画像データの入力、出力をそれ
ぞれ並列に実行可能にするために画像メモリコントロー
ラ65とのインターフェースにリード用とライト用の二
組のアドレス・データ線で接続されている。これにより
エリア1に画像を入力(ライト)する間にエリア2より画
像を出力(リード)するという動作が可能になる。2次記
憶装置107は、入力された画像の合成、ソーティング
を行うためにデータを保存しておく大容量のメモリであ
る。1次、2次記憶装置とも、高速アクセス可能な素子
を使用すれば、1次、2次の区別なくデータの処理が行
え、制御も比較的簡単になるが、DRAM等の素子は高
価なため、2次記憶装置107にはアクセス速度はそれ
ほど速くないが、安価で、大容量の記録媒体を使用し、
入出力データの処理を一次記憶装置106を介して行う
構成になっている。上述のような画像メモリーの構成を
採用することにより、大量の画像データの入出力、保
存、加工等の処理が可能な画像形成装置を安価、かつ比
較的簡単な構成で実現することが可能になる。
の概略を説明する。 <1> 画像入力(画像メモリ66への保存) 入力データセレクタ101は複数のデータの中から、画
像メモリ66(1次記憶装置106)への書き込みを行
う画像データの選択を行う。入力データセレクタ101
によって選択された画像データは、画像合成部102に
供給され、既に画像メモリに保存されているデータとの
合成を行う。画像合成部102によって処理された画像
データは、1次圧縮/伸長部103によりデータを圧縮
し、圧縮後のデータを1次記憶装置106に書き込む。
1次記憶装置106に書き込まれたデータは、必要に応
じて2次圧縮/伸長部105で更に圧縮を行った後に2
次記憶装置107に保存される。 <2> 画像出力(画像メモリ66からの読み出し) 画像出力時は、1次記憶装置106に記憶されている画
像データの読み出しを行う。出力対象となる画像が1次
記憶装置106に格納されている場合には、1次圧縮/
伸長部103で1次記憶装置106の画像データの伸長
を行い、伸長後のデータ、もしくは伸長後のデータと入
力データとの画像合成を行った後のデータを出力データ
セレクタ104で選択し、出力する。画像合成部102
は、1次記憶装置106のデータと、入力データとを合
成(画像データの位相調整機能を有する)し、合成後の
データの出力先の選択(画像出力、1次記憶装置106
へのライトバック、両方の出力先への同時出力も可能)
等の処理を行う。出力対象となる画像が1次記憶装置1
06に格納されていない場合には、2次記憶装置107
に格納されている出力対象画像データを2次圧縮/伸長
部105で伸長を行い、伸長後のデータを1次記憶装置
106に書き込んでから、画像出力動作を行う。
る画像書き込み以降の画像形成部について説明すると、
潜像を担う感光体15は現像ユニット27を通過するこ
とによって潜像にトナーを付着させ、トナー像が形成さ
れる。トナー像を保持する感光体15の回転と等速で搬
送ベルト16によって転写紙を搬送しながら、転写紙に
感光体15上のトナー像を転写する。第1トレイ8、第
2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各
々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置
13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感
光体15に当接する位置まで搬送される。転写後のトナ
ー像を担った転写紙は、その後、定着ユニット17にて
画像を定着させ、排紙ユニット18によって排紙トレイ
120に排出される。
給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排
紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えの為の分
岐爪112を上側にセットする事で、一旦両面給紙ユニ
ット111にストックする。その後、両面給紙ユニット
111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像
されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット
111から再給紙され、経路切り替えの為の分岐爪11
2を今度は下側にセットし、排紙トレイ104に導く。
この様に転写紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙
ユニット111は使用される。感光体15、搬送ベルト
16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニ
ット27はメインモータ(図示せず)によって駆動さ
れ、各給紙装置11〜13はメインモータの駆動力を各
々給紙クラッチ(図示せず)によって伝達し駆動され
る。縦搬送ユニット14はメインモータの駆動力を中間
クラッチ(図示せず)によって伝達し駆動される。
紙指定変倍による画像形成動作に係わる第1の実施例を
示す。この実施例においては、指定したサイズの用紙
に、読み取った様々なサイズの原稿の画像を適正な(画
像の欠けや不要な余白のない)状態で印刷するようにし
て、用紙を最大限に利用できる変倍率を決定し、決定し
た変倍率で画像形成を行うようにする。そのために、こ
こでは、シートスルー方式の読み取り動作とともに検出
される原稿サイズを用いて、最適変倍率を算出し、算出
した最適変倍率により設定倍率を決定する。ただし、算
出した最適変倍率が画像形成手段が能力として持つ変倍
範囲を越える場合に、変倍範囲で制限した変倍率を設定
条件として決定する。また、このとき、決定した変倍範
囲に制限した変倍率により形成した画像によって画像の
欠けや不要な余白を生じる可能性があるので、ユーザー
がこれをチェックし、画像形成動作を中断する処理を行
うことができるようにするものである。こうした動作
を、上記デジタル複写機では、操作部30の設定画面
(図4)における用紙指定変倍キーを押下し、用紙サイ
ズを指定することにより起動する画像形成動作モードで
実現する。かかる動作は、複写機全体を制御するシステ
ムコントローラによって実行され、ここではCPU68
により行うことが可能である。
チャートを示す。図8を参照して、本実施例の動作につ
いて説明すると、この処理は、用紙指定変倍キーの操作
により、用紙指定変倍モードが設定され、プリントキー
が押下されると始動し、先ずADF1の原稿トレイに載
置された原稿をフィードインする(S11)。ADFの
搬送動作の間に、ADF読み取り位置で原稿画像の読み
取りを行うとともに、この読み取り動作のために定速で
搬送される原稿の送り方向のサイズが端部の通過時間
(レジストセンサ601による検知信号のタイミング)
から求められ、又、横方向のサイズ(幅)がサイズセン
サ650により検知される(S12)。次に、用紙指定
変倍モードの設定操作時に指定された用紙サイズと原稿
読み取り動作に伴って検出された原稿サイズから、変倍
率を計算する(S13)。ここでは、最適変倍率を算出
(縦倍率及び横倍率をもとにする)するとともに、最適
変倍率が装置が能力として持つ変倍範囲を越えるかをチ
ェックし、変倍範囲で制限した変倍率を設定条件として
決定する処理を行う。ここでは、変倍範囲の上限及び下
限を越えるかをチェックし、越える場合、上限値、下限
値を変倍率設定値として決定する。また、変倍範囲を越
えない場合に、決定した最適変倍率により余白が生じる
場合をチェックできるようにしている。
クした結果により、それぞれの処理を分岐するので、先
ず、変倍範囲の上限値をオーバーしたか否かを調べ(S
14)、上限値をオーバーしていない場合、次に、変倍
範囲の下限値をオーバーしたか否かを調べ(S16)、
下限値もオーバーしていない場合、直ちに算出した最適
変倍率で決定した設定を適用して印刷を実行する(S1
9)。本実施例の複写機においては、決定した変倍率を
IPUの変倍部71に設定し、変倍部71は書き込みユ
ニット57に送る画像信号を変倍率に合せて拡大縮小す
る。一方、上限値をオーバーした場合(S14-YES)、
上限値を設定するので、形成画像に余白が生じ得るの
で、その旨の警告をユーザーに提示する。例えば、図9
に示すように、操作画面に、「最適倍率が上限値を越え
ました。上限値の400%でコピーしますか。」といったメ
ッセージの表示を行う(S15)。この後、警告表示を
見たユーザーが、ユーザー所望のコピーが得られないと
判断する場合に、処理を中断することができるようにす
る。手順としては、警告表示画面の上記メッセージとと
もに、「中断」するか、動作を継続し「コピーする」か
を選択するために表示されたキー(図9)の押し下げの
有無をチェックする(S18)。ここで、中断キーが押
下された場合、中断処理を行い(S21)、リターンさ
せる。コピーを継続するキーが選択された場合には、先
のステップで決定した上限変倍率を設定して印刷を実行
する(S19)。
-YES)、下限値を設定するので、形成画像に欠けが生じ
得るので、その旨の警告をユーザーに提示する。例え
ば、図10に示すように、操作画面に、「最適倍率が下
限値を下回りました。下限値の25%でコピーします
か。」といったメッセージの表示を行う(S17)。こ
の後、警告表示を見たユーザーが、ユーザー所望のコピ
ーが得られないと判断する場合に、処理を中断すること
ができるようにする。手順としては、警告表示画面の上
記メッセージとともに、「中断」するか、動作を継続し
「コピーする」かを選択するために表示されたキー(図
10)の押し下げの有無をチェックする(S18)。こ
こで、中断キーが押下された場合、中断処理を行い(S
21)、リターンさせる。コピーを継続するキーが選択
された場合には、先のステップで決定した下限変倍率を
設定して印刷を実行する(S19)。以上のフローを原
稿毎に行うので、一つの原稿の印刷が終了した後、最終
原稿まで印刷を終えたかを確認して(S20)、確認後
にリターンさせる。なお、上記のフローにおいては、ス
テップS18の中断キー押し下げの有無のチェック結果
を待って、印刷処理へ移行するフローとして示したが、
印刷処理を始動させ印刷処理中に、中断キーをチェック
するようにしても構わない。
ステップ(ステップS13)の実施例を詳細に説明す
る。この実施例では、変倍率を、検出された原稿の縦、
横のサイズと指定された用紙の縦、横のサイズから原稿
に対する用紙の縦倍率及び横倍率をそれぞれ算出し、算
出した縦倍率及び横倍率が、装置が能力として持つ変倍
範囲の上限及び下限を越えるかをチェックし、いずれの
倍率も越える場合、上限値、下限値を変倍率設定値とし
て決定する。また、変倍範囲を越えない場合に、算出し
た縦倍率及び横倍率の小さい方の倍率により最適変倍率
が与えられるので、それを変倍率設定値として決定し、
さらに決定した最適変倍率により余白が生じるか否かの
決定状態をチェックする。
フローを示す。図11を参照すると、先ず、用紙指定変
倍モードの設定操作時に指定された用紙サイズと、ステ
ップS12(図8)で原稿読み取り動作に伴って検出さ
れた原稿サイズから、縦変倍率(=転写紙縦長さ/原稿
縦長さ)と横変倍率(=転写紙横長さ/原稿横長さ)を
算出する(S21,22)。次いで、算出した縦変倍率
及び横変倍率が装置の変倍範囲の上限値を越えるか否か
をチェックする(S23)。この例では、上限値を400%
として、その値を縦変倍率及び横変倍率のいずれもが越
える場合(S23-YES)、より適正な設定値は上限値と
なるので、400%を決定倍率とする。ただし、この設定で
は、形成画像に余白が生じ得るから、決定状態を「上限
オーバー」とし(S30)、リターンさせる。上限値と
同様に、算出した縦変倍率及び横変倍率が装置の変倍範
囲の下限値を越えるか否かをチェックする(S24)。
この例では、下限値を25%として、その値を縦変倍率及
び横変倍率のいずれもが越える場合(S24-YES)、よ
り適正な設定値は下限値となるので、25%を決定倍率と
する。ただし、この設定では、形成画像に欠けが生じ得
るから、決定状態を「下限オーバー」とし(S31)、
リターンさせる。
算出した縦変倍率又は横変倍率のいずれかが装置の変倍
範囲の上限値、下限値を越えない場合(S23-NO&S
24-NO)、最適設定が可能であるから、最適倍率を決
定する処理を行う。そのために先ず、縦変倍率と横変倍
率が等しくない、即ち縦変倍率≠横変倍率であるか、否
か(つまり、用紙と原稿が同一或いは相似であるか)を
チェックし(S25)、等しい場合、この変倍率を設定
値として用いて形成される画像に余白が生じることが無
い。この場合、転写紙縦長さ/原稿縦長さとして変倍率
を決定し、この決定状態を「成功」とする(S26)。
なお、転写紙縦長さ/原稿縦長さを最大値として、これ
以下の値を設定すれば、画像に欠けが生じることが無
い。縦変倍率と横変倍率が等しくない場合(S25-YE
S)、小さい方の倍率を設定値として用いないと、形成
される画像に欠けが生じることになるので、次いで、ど
ちらが小さいか、即ち縦変倍率>横変倍率であるか、否
かをチェックする(S27)。縦変倍率が小さい場合
(S27-NO)、縦変倍率を設定値として用いて形成さ
れる画像に欠けが生じることが無いので、転写紙縦長さ
/原稿縦長さとして変倍率を決定するが、この設定によ
ると横方向に余白を生じることになるので、この決定状
態を「余白あり」とし(S28)、リターンさせる。一
方、横変倍率が小さい場合(S27-YES)、横変倍率を
設定値として用いて形成される画像に欠けが生じること
が無いので、転写紙横長さ/原稿横長さとして変倍率を
決定するが、この設定によると縦方向に余白を生じるこ
とになるので、この決定状態を「余白あり」とし(S2
9)、リターンさせる。なお、いずれの場合も決定した
倍率を最大値として、これ以下の値を設定すれば、画像
に欠けが生じることが無い。
ップS13における変倍率計算を行い、変倍率の決定に
伴って、決定状態が「余白あり」であるか否かという判
断結果を得る。図8のフローには示していないが、決定
状態の判断結果に従って、「余白あり」の警告表示を行
い、ユーザーの指示に従い中断処理を行うようにしても
良い。この中断処理は、図8における倍率の上、下限オ
ーバー警告表示(ステップS15,16)に引き続く中
断処理(ステップS21)と同様に実施し得る。
テップ(ステップS21)の実施例を示す。この実施例
では、変倍率の決定状態が「余白あり」の場合に、図9
或いは図10に示した警告メッセージを表示した操作画
面において、操作を可能とした中断キーの押し下げ時
に、行うコピー動作の中断処理である。ここでは、原稿
読み取りを完了した画像データに対して、印刷処理を行
う過程の中断を行うもので、中断キーの操作がどのよう
なタイミングで行われても、対応できるようにしてい
る。図12は、本実施例の中断処理のフローを示す。図
12を参照すると、まず、印刷処理中であるか否かをチ
ェックし(S31)、印刷中である場合、印刷を停止さ
せ(S32)、中断した画像形成部等を初期状態に復帰
させる。一方、印刷中ではない場合、ステップS32の
停止処理はしないで、待機している印刷ジョブをキャン
セルする(S33)。なお、印刷ジョブのキャンセル
は、印刷中のジョブに対しても行う。ジョブのキャンセ
ルを行った後、リターンさせる。以上のようにして、変
倍率の決定状態が「下限オーバー」や「上限オーバー」
の場合に、指示操作に従って、要求に適わない印刷の中
断をすることを可能にしたことにより、ユーザーの意志
を反映させることができる。
紙指定変倍による画像形成動作に係わる第2の実施例を
示す。この実施例においては、指定したサイズの用紙
に、読み取った様々なサイズの原稿の画像を適正な(画
像の欠けや不要な余白のない)状態で印刷するようにし
て、用紙を最大限に利用できる変倍率を決定し、決定し
た変倍率で画像形成を行うようにする。そのために、こ
こでは、シートスルー方式の読み取り動作とともに検出
される原稿サイズを用いて、最適変倍率を算出し、算出
した最適変倍率により設定倍率を決定する。ただし、算
出した最適変倍率が画像形成手段が能力として持つ変倍
範囲を越える場合に、変倍範囲で制限した変倍率を設定
条件として決定する。変倍範囲で変倍率を制限した場
合、決定した変倍率により形成した画像によって画像の
欠けや不要な余白を生じる可能性があるので、これをユ
ーザーがチェックし、用紙サイズの変更を指示できるよ
うにする。また、用紙サイズが変更されたときに、最適
変倍率を算出し直し、算出された変倍率により設定条件
を再決定し、印刷処理を行うようにするものである。こ
うした動作を、上記デジタル複写機では、操作部30の
設定画面(図4)における用紙指定変倍キーを押下し、
用紙サイズを指定することにより起動する画像形成動作
モードの一連の動作で実現する。かかる動作は、複写機
全体を制御するシステムコントローラによって実行さ
れ、ここではCPU68により行うことが可能である。
成動作モードの一連の動作をフローチャートに基づいて
説明する。本例では、原稿読み取り動作と画像印刷動作
のシーケンスを分離し、並行に動作し得るようにしてい
る。図13は、本実施例の原稿読み取り動作のフローチ
ャートを示す。このフローでは、原稿読み取り動作は、
画像印刷動作のシーケンスと分離し、各種の画像形成動
作モードに共通のシーケンスとして実行する。図13を
参照して、本実施例の動作について説明すると、この処
理は、操作部30のパネルにおけるキー操作により、各
種の画像形成動作モードが設定され、プリントキーが押
下されると始動し(S41-YES)、先ずADF1の原稿
トレイに載置された原稿をフィードインする(S4
2)。ADF1による搬送動作の間に、ADF読み取り
位置で原稿画像の読み取りを行うとともに、この読み取
り動作のために定速で搬送される原稿の送り方向のサイ
ズが端部の通過時間(レジストセンサ601による検知
信号のタイミング)から求められ、又、横方向のサイズ
(幅)がサイズセンサ650により検知される(S4
3)。このとき、読み取った原稿画像データを画像メモ
リ66に蓄積し、また、検知された原稿サイズをCPU
68の管理下のメモリに保存する(S44)。次いで、
ADF1の原稿トレイに載置された原稿束の最終原稿ま
で読み取り終えたかをトレイに設けたセンサの検知出力
によりチェックし(S45)、全ての原稿の読み取りを
確認し(S45-YES)、リターンする。
刷動作を説明する。図14は、本実施例の画像印刷動作
のフローチャートを示す。図14を参照すると、この処
理は、上記の読み取りシーケンス(図13)に従い原稿
の読み取りが行われ、画像メモリ66内に印刷対象画像
が蓄積されるまで待機する(S51)。印刷すべき画像
が蓄積されると(S51-YES)、原稿毎に印刷処理が開
始される。先ず、原稿に対して用紙指定変倍モードの設
定操作時に指定された用紙サイズと上記した原稿読み取
り動作に伴って検出された原稿サイズから、変倍率を計
算する(S52)。ここでは、最適変倍率を算出(縦倍
率及び横倍率をもとにする)するとともに、算出した最
適変倍率が、装置が能力として持つ変倍範囲を越えるか
をチェックし、変倍範囲で制限した変倍率を設定条件と
して決定する処理を行う。ここでは、変倍範囲の上限及
び下限を越えるかをチェックし、越える場合、上限値、
下限値を変倍率設定値として決定する。また、変倍範囲
を越えない場合に、決定した最適変倍率により余白が生
じる場合をチェックできるようにしている。
チェックした結果により、それぞれの処理を分岐するの
で、先ず、変倍範囲の上限値をオーバーしたか否かを調
べ(S53)、上限値をオーバーしていない場合、次
に、変倍範囲の下限値をオーバーしたか否かを調べ(S
55)、下限値もオーバーしていない場合、直ちに算出
した最適変倍率で決定した設定を適用して印刷を実行す
る(S60)。本実施例の複写機においては、決定した
変倍率をIPUの変倍部71に設定し、変倍部71は書
き込みユニット57に送る画像信号を変倍率に合せて拡
大縮小する。一方、上限値をオーバーした場合(S53
-YES)、変倍範囲の上限値を設定するので、形成画像に
余白が生じ得ることから、その旨の警告をユーザーに提
示する。例えば、図15に示すように、用紙指定変倍を
指示している操作画面に、「最適倍率が上限値を越えま
した。」といったメッセージの表示を行う(S54)。
他方、下限値をオーバーした場合(S55-YES)、下限
値を設定するので、形成画像に欠けが生じ得ることか
ら、その旨の警告をユーザーに提示する。例えば、図1
6に示すように、操作画面に、「最適倍率が下限値を下
回りました。」といったメッセージの表示を行う(S5
6)。
たときに、警告表示を見たユーザーにより用紙指定変倍
の用紙のサイズの設定を変更するか、このままの設定に
より動作を継続するかを選択できるようにする。そのた
めに、警告表示した操作画面上のキーは操作を受け入れ
る状態にし、画面上に、「用紙選択キーにより、用紙サ
イズが変更できます。変更しないときは、プリントキー
を押してください。」といったメッセージを表示するよ
うにしておく。本例のフローでは、画面上の用紙選択キ
ーが押下されたか、否かをチェックする(S57)。ま
た、用紙選択キーが押下されないときに(S57-N
O)、操作パネル30のプリント(スタート)キー34
の押下をチェックし(S59)プリントキー34の押下
を確認して(S58-YES)、設定を変更せずに、決定し
た変倍率により指定の用紙への印刷を行う(S60)。
この場合、印刷は、変倍範囲の上限値或いは下限値を印
刷条件として設定して実行されることになる。ステップ
S57で画面上の用紙選択キーが押下されたときに(S
57-YES)、選択された用紙に設定を変更する(S5
8)。用紙サイズの設定が変更されると、用紙指定変倍
の変倍率計算をやり直すために、S52の変倍率計算ス
テップに戻し、それ以降のシーケンスを繰り返す。ステ
ップS60で印刷が行われた後、セットされた枚数分の
用紙への印刷が終了したかをチェックし(S61)、終
了を確認して(S61-YES)、画像メモリ66に蓄積さ
れた画像データを消去し(S62)、次の原稿データの
処理に備え、ステップS51にリターンする。
算ステップ(ステップS52)の実施例を詳細に説明す
る。この実施例では、変倍率を、検出された原稿の縦、
横のサイズと指定された用紙の縦、横のサイズから原稿
に対する用紙の縦倍率及び横倍率をそれぞれ算出し、算
出した縦倍率及び横倍率が、装置が能力として持つ変倍
範囲の上限及び下限を越えるかをチェックし、いずれの
倍率も越える場合、上限値、下限値を変倍率設定値とし
て決定する。また、変倍範囲を越えない場合に、算出し
た縦倍率及び横倍率の小さい方の倍率により最適変倍率
が与えられるので、それを変倍率設定値として決定し、
さらに決定した最適変倍率により余白が生じるか否かの
決定状態をチェックする。この変倍率計算シーケンス
は、上記した第1の実施例で行うとした図11に示した
シーケンスと同様に実施し得る。従って、上記した図1
1に関する説明を参照することにして、ここでは、重複
する記述をしない。なお、図11の変倍率計算シーケン
スにおいて、取得した決定倍率及び決定状態を示すデー
タを用いたステップを図14のフローに追加することが
可能である。例えば、ステップS54,56の上、下限
オーバー警告表示において、決定した倍率を表示した
り、或いは算出された変倍率で決定された場合にも(ス
テップS55-NO)、余白が生じる場合をユーザーに知
らせるようにしても良い。以上のようにして、変倍率の
決定状態が「下限オーバー」や「上限オーバー」である
場合に、用紙を変更する選択指示操作を行い、用紙指定
変倍の設定をし直すことを可能にしたことにより、ユー
ザーの要求に適った印刷出力を行うことができる。
れた用紙サイズから原稿に対する用紙の最適変倍率を算
出し、算出した最適値で用紙指定変倍の印刷を行うこと
を可能とするとともに、算出した最適値が、装置が能力
として持つ変倍範囲を越えていても、変倍範囲で制限し
た値(上、下限値)を変倍率の設定値として決定するよ
うにしたので、再読み取りをせずに画像に欠けのない適
正な画像形成を行うことができる。 (2) 請求項2の発明に対応する効果 原稿読み取り動作に伴い検出された原稿サイズと指定さ
れた用紙サイズから原稿に対する用紙の最適変倍率を算
出し、算出した最適値で用紙指定変倍の印刷を行うこと
を可能とするとともに、算出した最適値が、装置が能力
として持つ変倍範囲を越えている場合、用紙サイズの指
定変更を受け入れ、変更された用紙サイズから最適変倍
率を算出し直し、算出された変倍率を設定条件として決
定することができるようにしたので、再読み取りをせず
に画像に欠けのない適正な画像形成を行うことができ
る。 (3) 請求項3の発明に対応する効果 上記(1)、(2)の効果に加えて、変倍範囲で制限し
た値(上、下限値)を変倍率の設定値として決定した場
合、或いは用紙サイズの指定変更により最適変倍率を算
出し直し、算出された変倍率を設定条件として決定した
場合に、決定した画像形成条件による画像形成を実行す
るか、中止するかを外部からの操作により選択するよう
にしたので、ユーザーの意図しない画像形成動作が行わ
れるのを防ぐことができる。 (4) 請求項4の発明に対応する効果 上記(3)の効果に加えて、読み取り画像を蓄積するま
での処理までは完了させるようにするので、蓄積画像に
対して設定を変更して画像形成動作を継続させる場合
に、生産性を落とすことなく画像形成動作を行うことが
できる。
体構成を概略図として示す。
(ADF)の詳細を示す。
す。
示の一例を示す。
ット(IPU)の回路構成のブロック図を示す。
び制御信号のタイムチャートを示す。
像メモリの詳細を示す。
動作のフローの一例を示す。
面表示例(上限値で制限した場合)を示す。
画面表示例(下限値で制限した場合)を示す。
ローの一例を示す。
ーの一例を示す。
の一例を示す。
刷動作のフローの一例を示す。
告画面表示例(下限値で制限した場合)を示す。
告画面表示例(下限値で制限した場合)を示す。
トガラス、15…感光体、 17
…定着ユニット、27…現像ユニット、
30…操作部、31…液晶タッチパネル、
50…読み取りユニット、51…露光ランプ、
54…CCDイメージセンサ、57…書き
込みユニット、 58…レーザ出力ユニッ
ト、68… CPU、 65…画像
メモリコントローラ、66…画像メモリ、
71…変倍部、620…原稿給紙トレイ
601…レジストセンサ、632…原稿読み取り
位置、 650…サイズセンサ群。
Claims (4)
- 【請求項1】 原稿画像の読み取りと読み取り動作に伴
い原稿サイズの検出を行うことが可能な原稿読み取り・
原稿サイズ検出手段と、読み取った原稿画像データを蓄
積する手段と、用紙指定変倍画像を形成する動作モード
を用紙サイズとともに外部からの操作により指定する手
段と、用紙指定変倍画像を形成する動作モードの指定時
に、設定変倍率を決定し、決定した変倍率を指定された
用紙サイズとともに画像形成条件として設定する用紙指
定変倍率設定手段と、蓄積された原稿画像データに基づ
いて設定変倍率の画像を指定サイズの用紙に形成する手
段を有する画像形成装置であって、前記用紙指定変倍率
設定手段は、検出された原稿サイズと指定された用紙サ
イズから原稿画像に対する最適変倍率を算出し、算出し
た最適変倍率が画像形成手段が能力として持つ変倍範囲
を越える場合に、該変倍範囲で制限した変倍率を設定条
件として決定するようにしたことを特徴とする画像形成
装置。 - 【請求項2】 原稿画像の読み取りと読み取り動作に伴
い原稿サイズの検出を行うことが可能な原稿読み取り・
原稿サイズ検出手段と、読み取った原稿画像データを蓄
積する手段と、用紙指定変倍画像を形成する動作モード
を用紙サイズとともに外部からの操作により指定する手
段と、用紙指定変倍画像を形成する動作モードの指定時
に、設定変倍率を決定し、決定した変倍率を指定された
用紙サイズとともに画像形成条件として設定する用紙指
定変倍率設定手段と、蓄積された原稿画像データに基づ
いて設定変倍率の画像を指定サイズの用紙に形成する手
段を有する画像形成装置であって、前記用紙指定変倍画
像を形成する動作モードを指定する手段による用紙サイ
ズの指定の変更を可能とし、前記用紙指定変倍率設定手
段は、検出された原稿サイズと指定された用紙サイズか
ら原稿画像に対する最適変倍率を算出し、算出した最適
変倍率が画像形成手段が能力として持つ変倍範囲を越え
る場合に、用紙サイズの変更を受け入れ、変更された用
紙サイズから最適変倍率を算出し直し、算出された変倍
率を設定条件として決定するようにしたことを特徴とす
る画像形成装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載された画像形成装
置において、前記用紙指定変倍率設定手段により設定し
た画像形成条件による画像形成を実行するか、中止する
かを外部からの操作により選択する手段を備えたことを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載された画像形成装置にお
いて、画像形成の中止が選択されても、原稿の読み取り
及び読み取った原稿画像データの蓄積に対する中断の指
示を行わないようにしたことを特徴とする画像形成装
置。
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---|---|---|---|
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