JP2003086744A - パワーモジュール及びヒートシンク付パワーモジュール - Google Patents

パワーモジュール及びヒートシンク付パワーモジュール

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JP2003086744A JP2001242349A JP2001242349A JP2003086744A JP 2003086744 A JP2003086744 A JP 2003086744A JP 2001242349 A JP2001242349 A JP 2001242349A JP 2001242349 A JP2001242349 A JP 2001242349A JP 2003086744 A JP2003086744 A JP 2003086744A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 著しい反りを生じることなく放熱特性を向上
させ、熱サイクル寿命が長いパワーモジュールを得る。 【解決手段】 パワーモジュール10は、放熱板11の
一方の主面に1又は2以上の方形の絶縁回路基板12が
固着され、放熱板11はその厚さAが3〜10mmのA
l系合金板であって、絶縁回路基板12はその一辺Bが
30mm以下であって放熱板11に直接ロウ付けされ、
ロウ材の成分が絶縁回路基板12及び/又は放熱板11
に拡散されて構成されている。前記ロウ材は、Al−S
i,Al−Ge,Al−Cu,Al−Mg又はAl−M
n系ロウ材から選ばれる1又は2以上を用いることが好
ましい。また、前記絶縁回路基板12は、Si34、A
lN又はAl23からなるセラミック基板12aと、そ
の両面に接合された第1及び第2Al板12b、12c
とからなる構成とすることができ、Al板12bは純度
99.98重量%以上とすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放熱板の一方の主
面に絶縁回路基板が固着されたパワーモジュールに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図5(a)に示すように、この種のパワ
ーモジュール1として放熱板2の一方の主面に絶縁回路
基板3が固着されたものが知られており、絶縁回路基板
3はセラミック基板3aの両面に第1及び第2Al板3
b、3cを接合することにより作製される。この絶縁回
路基板3の第2Al板3cはエッチングにより所定のパ
ターンの回路となり、一点鎖線で示す半導体チップ等4
が搭載される。この絶縁回路基板3の第1Al板3b
は、AlSiC複合材料により形成された応力緩衝層6
を介してAl系合金板からなる放熱板2の上面に接合さ
れ、放熱板2は必要に応じて図示しないヒートシンクに
取り付けられる。この従来のパワーモジュール1では、
半導体チップ等4が発した熱は第2Al板3c、セラミ
ック基板3a、第1Al板3b及び応力緩衝層6を介し
て放熱板2に伝達し、その放熱板2又はその放熱板2が
取り付けられた図示しないヒートシンクからその熱を放
散するようになっている。一方、パワーモジュール1
は、搭載した半導体チップ等4が発した熱を放散させる
ために、熱を発する半導体チップ等4と実際に熱を放散
する放熱板2までの距離を近づけてその間の熱抵抗を可
能な限り低減することが好ましい。この点からすると、
応力緩衝層6を設けることなく図5(b)に示すよう
に、放熱板2に絶縁回路基板3を直接固着することが考
えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、放熱板2に絶
縁回路基板3を直接固着すると、半導体チップ等4の発
熱及び非発熱により絶縁回路基板3の温度が高温と低温
との間で繰り返し変化することにより、絶縁回路基板3
を構成する第1Al板3bが繰り返し作用する応力によ
り、応力が作用された部分が加工硬化を起こす不具合が
ある。そして第1Al板3bが加工硬化を起こすとその
応力を吸収することが困難になり、その接合部分に剥離
を生じさせてパワーモジュール1の熱サイクル寿命を短
くする問題点がある。また、放熱板2と絶縁回路基板3
の固着をロウ付けにより行うとすると、ロウ付けは一般
的に比較的高温により行う必要があり、ロウ付けした後
冷却すると熱収縮率の相違により、常温状態でパワーモ
ジュール1に著しい反りを生じさせる不具合もある。
【0004】本発明の目的は、著しい反りを生じさせる
ことなく絶縁回路基板を放熱板に直接ロウ付けさせて放
熱特性を向上させたパワーモジュール及びヒートシンク
付パワーモジュールを提供することにある。本発明の別
の目的は、このように直接ロウ付けされた場合にも熱サ
イクル時の応力による加工硬化を起こすことがなく、熱
サイクル寿命が長いパワーモジュール及びヒートシンク
付パワーモジュールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、放熱板11の一方の主面に1又は2以上の方形の
絶縁回路基板12が固着されたパワーモジュールの改良
である。その特徴ある構成は、放熱板11の厚さAが3
〜10mmのAl系合金板であり、前記絶縁回路基板1
2の一辺Bが30mm以下であって前記放熱板11に直
接ロウ付けされたところにある。すなわち、絶縁回路基
板12の一辺Bを30mm以下に制限することで、放熱
板11と絶縁回路基板12の熱収縮率の相違に基づく絶
縁回路基板12の縁における収縮量の相違を比較的小さ
く抑制することができる。また、比較的厚い3〜10m
mの厚さの放熱板11を使用することで、放熱板11と
絶縁回路基板12を直接ロウ付けした場合に生じるパワ
ーモジュール10の著しい反りを抑制することができ
る。更に、絶縁回路基板12を放熱板11に直接ロウ付
けすることで、絶縁回路基板12と放熱板11との間の
距離を熱応力緩衝層を有する従来のものに比較してより
近づけることができるので、熱の放散効果を高めること
ができる。尚、本発明において絶縁回路基板12の一辺
の長さは、絶縁回路基板12の外形の一辺の長さを指す
ものである。
【0006】また、上記構成のパワーモジュールにおい
ては、前記絶縁回路基板12と放熱板11とをロウ接す
るためのロウ材が、Al−Si,Al−Ge,Al−C
u,Al−Mg又はAl−Mn系ロウ材から選ばれる1
又は2以上のロウ材であることが好ましい。これらのロ
ウ材は、絶縁回路基板12と放熱板11との接合部にあ
たる材料との親和性が高いため接合が容易であるととも
に十分な接合強度が得やすく、またこれらのロウ材に含
まれるSiやGe等の第2成分が、絶縁回路基板12や
放熱板11へ拡散することで、より接合強度を高める効
果も得ることができる。
【0007】次に、本発明のパワーモジュールにおいて
は、絶縁回路基板12は、Si34、AlN又はAl2
3からなるセラミック基板12aと、前記セラミック
基板12aの両面に接合された第1及び第2Al板12
b,12cとを備え、放熱板11にロウ付けされる第1
又は第2Al板12bの純度が99.98重量%以上で
あることが好ましい。
【0008】純度が99.98重量%以上のAl板12
bは、比較的加工硬化を起こし難い。このようなAl板
12bを放熱板11に直接ロウ付けする本発明のパワー
モジュールでは、絶縁回路基板12の温度が高温と低温
との間で繰り返し変化しても、Al板12bの応力吸収
作用が低下することはなく、パワーモジュール10の熱
サイクル寿命を比較的長くすることができる。
【0009】次に、本発明のパワーモジュールは、図2
に示すように、絶縁回路基板32は、Si34、AlN
又はAl23からなるセラミック基板32aと、セラミ
ック基板32aの一方の面に接合されたAl板32bと
を備え、セラミック基板32aの他方の面が放熱板11
に直接ロウ付けされた構成も適用することができる。
【0010】この構成のパワーモジュール30では、セ
ラミック基板32aの他方の面を放熱板11に直接ロウ
付けしたので、その他方の面にもAl板が接着された絶
縁回路基板に比較して熱抵抗を更に低減することができ
る。また、セラミック基板32aの他方の面にAl板を
接着しないので、そのAl板が加工硬化を起こすことに
起因する剥離を防止でき、パワーモジュール30の熱サ
イクル寿命を更に長く維持することができる。その一方
で、比較的反りの生じ難い厚さである比較的厚い3〜1
0mmの厚さの放熱板11を使用し、絶縁回路基板32
の一辺Bを30mm以下に制限しているため、セラミッ
ク基板32aの他面にAl板を設けなくともパワーモジ
ュール30に著しい反りを生じさせることがない。
【0011】次に、本発明は、図1に示すように、先に
記載のパワーモジュール10の放熱板11の他方の主面
をAl系合金からなる水冷又は空冷式のヒートシンク1
4に接合したことを特徴とするヒートシンク付パワーモ
ジュールを提供する。先に記載の本発明のパワーモジュ
ール10は、搭載した半導体チップ等16が発した熱を
放熱板11に速やかに伝導させる。このパワーモジュー
ル10をヒートシンク14に接合した本構成では、その
熱をヒートシンク14から速やかに放散させることがで
きる。
【0012】次に、本発明のヒートシンク付パワーモジ
ュールは、図3に示すように、ヒートシンク24が、そ
の冷媒流路25aが形成されたヒートシンク本体25
と、前記冷媒流路25aを覆って密封するように前記ヒ
ートシンク本体25に接合された蓋体26とを備え、先
に記載のパワーモジュールの放熱板11が、前記蓋体2
6を兼ねる構成とすることもできる。本構成のヒートシ
ンク付パワーモジュールは、放熱板が蓋体26を兼ねる
ことにより、実際に熱を放散させる冷媒と熱を発する半
導体チップ等16との距離は更に縮められ、半導体チッ
プ等16が発した熱をこのヒートシンク24から効果的
に放散させることができる。
【0013】次に、本発明は、図1に示すように、放熱
板11の一方の主面に1又は2以上の方形の絶縁回路基
板12が固着されたパワーモジュールにおいて、前記絶
縁回路基板12は、Si34、AlN又はAl23から
なるセラミック基板12aと、前記セラミック基板12
aの両面に接合された第1及び第2Al板12b,12
cとを備え、Al系合金板からなる放熱板11に、前記
絶縁回路基板12の第1Al板12bが、Al−Si,
Al−Ge,Al−Cu,Al−Mg又はAl−Mn系
ロウ材から選ばれる1又は2以上のロウ材により直接ロ
ウ付けされてなり、前記放熱板(11)から第1Al板
(12b)側に0.2mm離れた該第1Al板(12
b)内の領域において、EPMAにより5点定量分析を
行って測定された元素含有量の平均値は重量%で、前記
ロウ材がAl−Si系の場合、0.05%≦Si≦3.
0%、Al−Cu系の場合、0.05%≦Cu≦2.0
%、Al−Mg系の場合、0.05%≦Mg≦2.0
%、Al−Mn系の場合、0.05%≦Mn≦1.0
%、Al−Ge系の場合、0.05%≦Ge≦3.0%
の範囲であることを特徴とするパワーモジュールを提供
する。
【0014】本発明のパワーモジュールは、図1に示す
ように、放熱板11に絶縁回路基板12が直接ロウ付け
されて構成されおり、そのロウ材はAl−Si,Al−
Ge,Al−Cu,Al−Mg又はAl−Mn系から選
ばれる1又は2以上のロウ材とされている。このように
絶縁回路基板12と放熱板11とがろう接された本発明
のパワーモジュールにおいては、接合材であるロウ材に
含まれる成分が、絶縁回路基板12と放熱板11との接
合部からこれらの内部に拡散し、絶縁回路基板12のA
l板12bと、放熱板11との接合部分に拡散層が形成
される。
【0015】この拡散層の形成により十分な接合強度を
得ることができ、パワーモジュールの信頼性の向上を実
現することができるが、同時に上記拡散層においては、
構成材料の硬化が生じる。この硬化の程度が大きすぎる
とパワーモジュールに加熱、冷却の繰り返し(熱サイク
ル)が付加された際の放熱板11と絶縁回路基板12と
の収縮量の相違による応力を吸収しきれず、接合部での
剥離の原因となる場合がある。逆に、ロウ材の絶縁回路
基板12及び放熱板11への拡散が不充分である場合に
は、絶縁回路基板12と放熱板11との接合強度自体が
小さくなるために、絶縁回路基板12の剥離が起こりや
すくなる。従って、本発明では、ロウ材成分の拡散の程
度を規定することで接合強度を高めつつ、加熱冷却に伴
う収縮による剥離を防止した熱サイクル寿命の長いパワ
ーモジュールを実現した。
【0016】本発明では、上記拡散の程度を、放熱板1
1から0.2mm内側の絶縁回路基板12のAl板12
b内の領域においてEPMA(電子プローブマイクロア
ナライザ)による5点定量分析(詳細は後述する)によ
り測定することとした。そして、本発明者はこれらの測
定点で検出されたロウ材成分の含有量の平均値が、下記
の含有量の範囲であれば、十分な接合強度を備え、か
つ、熱サイクルに伴う膨張収縮による応力によって絶縁
回路基板12と放熱板11との接合面が剥離するのを効
果的に防止できることを知見し、本発明を考案した。す
なわち、本発明のパワーモジュールは、上記測定点で測
定されたSi,Cu,Mg,Mn,Geの含有量が、ロ
ウ材がAl−Si系の場合は0.05重量%≦Si≦
3.0重量%、Al−Cu系の場合は0.05重量%≦
Cu≦2.0%、Al−Mg系の場合は0.05重量%
≦Mg≦2.0%、Al−Mn系の場合は0.05重量
%≦Mn≦1.0%、Al−Ge系の場合は0.05重
量%≦Ge≦3.0%とされている。これらの成分の含
有量は、測定点においてEPMAにより測定された値の
平均値であり、ロウ材成分が拡散したものか、絶縁回路
基板12のAl板12bに当初から含まれていたものか
は問わない。すなわち、上記含有量の範囲は、Al板1
2bに当初から含まれている成分と、ロウ材が拡散した
成分との和の範囲を規定したものである。また、本発明
者はこれらのロウ材成分含有量の範囲が適切であること
を後述の実施例において検証しており、その具体的な方
法や結果については実施例にて詳述する。
【0017】ここで、本発明におけるEPMAによる5
点定量分析について、図4を参照して以下に説明する。
本発明においてEPMAによる5点定量分析とは、図4
に示すように、放熱板11とロウ材(図示せず)を介し
て接合されたAl板12bの内部であって、放熱板11
の主面から0.2mm離れたAl板12b内の任意の5
点(P1〜P5)を測定点とし、これらの測定点P1〜
P5にてEPMAにより測定されたSi,Cu,Mg,
Mn,又はGeの含有量の平均値を導出するものであ
る。このようにして、Al板12b内の上記含有量が適
切であることを容易に確認することができが、前記Al
板12bと放熱板11との接合面は、図4においては放
熱板11の主面111のうち絶縁回路基板12が接合さ
れる面111Aのみをいうが、この接合面が不明瞭であ
る場合に、該面111Aと平行かつそこから0.2mm
離れた面を特定する際には、主面111のうち、面11
1A以外の面111Bを基準にしても良い。また、測定
点P1〜P5は、接合面から0.2mm離れた面内で任
意の5点を選択することができるが、より正確に拡散層
の情報を得るために、隣接する測定点どうしの間隔を
0.5mm以上とすることが好ましい。
【0018】また、上記構成において放熱板11は、そ
の厚さAが3〜10mmのAl系合金板であって、前記
絶縁回路基板12,32はその一辺Bが30mm以下で
あって、前記放熱板11に直接ロウ付けされることが好
ましい。このような構成とするならば、絶縁回路基板1
2の一辺Bを30mm以下に制限することで、放熱板1
1と絶縁回路基板12の熱収縮率の相違に基づく絶縁回
路基板12の縁における収縮量の相違を比較的小さく抑
制することができる。また、比較的厚い3〜10mmの
厚さの放熱板11を使用することで、放熱板11と絶縁
回路基板12を直接ロウ付けした場合に生じるパワーモ
ジュール10の著しい反りを抑制することができる。従
って、より効果的に加熱冷却に伴う収縮による剥離を防
止し、熱サイクル寿命を長くすることができる。
【0019】次に、本発明は、放熱板(11)の一方の
主面に1又は2以上の方形の絶縁回路基板(12)が固
着されたパワーモジュールにおいて、前記絶縁回路基板
(12)は、Si34、AlN又はAl23からなるセ
ラミック基板(12a)と、前記セラミック基板(12
a)の両面に接合された第1及び第2Al板(12b,
12c)とを備え、Al系合金板からなる放熱板(1
1)に、前記絶縁回路基板(12)の第1Al板(12
b)が、Al−Si,Al−Ge,Al−Cu,Al−
Mg又はAl−Mn系ロウ材から選ばれる1又は2以上
のロウ材により直接ロウ付けされてなり、前記放熱板
(11)と前記第1Al板(12b)とが接合された部
分には、1000倍以上の倍率の走査電子顕微鏡像にお
いても、前記ロウ材からなる層が視認されないことを特
徴とするパワーモジュールを提供する。
【0020】すなわち、本構成のパワーモジュールは、
図1に示す放熱板11と第1Al板12bとの接合に用
いたロウ材に含まれるAl以外の成分が、放熱板11及
び/又は第1Al板12bへ拡散されることで、100
0倍以上の倍率の走査電子顕微鏡像においてもロウ材か
らなる層が視認できない程度に、前記接合部分からほぼ
完全に消失していることを特徴としている。ロウ材から
なる層が視認できないことから、本構成においては放熱
板11と第1Al板12bとがほぼ完全に一体化されて
いると考えられ、両者の間でより強固な接合が形成され
ていることが示唆される。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施形態に
ついて説明する。図1に示すように、本発明のパワーモ
ジュール10は、放熱板11の一方の主面に1又は2以
上の方形の絶縁回路基板12が固着されたものである。
放熱板11はAl系合金板からなる板材であって、その
厚さAが3〜10mmのものが使用される。絶縁回路基
板12は、Si34、AlN又はAl23からなる厚さ
が0.3〜1.5mmのセラミック基板12aと、この
セラミック基板12aの両面に接合された第1及び第2
Al板12b、12cとを備える。この第1及び第2A
l板12b、12cには、純度が99.98重量%以上
であって、その厚さが0.25〜0.6mmのものを使
用することが好ましい。このセラミック基板12aと第
1及び第2Al板12b、12cは積層されて絶縁回路
基板12となった状態で一辺Bが30mm以下になるよ
うな方形状のものが使用される。
【0022】セラミック基板12aの両面への第1及び
第2Al板12b、12cの積層接着は、ロウ材を介し
て行われる。具体的には、第1Al板12bの上にAl
−Si系ロウ材(図示せず)、セラミック基板12a、
Al−Si系ロウ材(図示せず)及び第2Al板12c
をこの順序で重ねた状態で、これらに荷重50〜500
kPaを加え、真空中で580〜650℃に加熱するこ
とにより行われる。このように積層接着することにより
一辺Bが30mm以下の絶縁回路基板12が得られ、そ
の後上面における第2Al板12cはエッチングにより
所定のパターンの回路となる。尚、Al−Si系ロウ材
は95〜80重量%のAlと、5〜20重量%のSiと
の合金からなるものであって、その融点が575℃のも
のが使用される。
【0023】一辺Bが30mm以下とされた絶縁回路基
板12は、放熱板11にロウ材により直接ロウ付けさ
れ、このロウ材としてはAl−Si,Al−Cu,Al
−Mg,Al−Mn又はAl−Ge系ロウ材から選ばれ
る1又は2以上のロウ材を用いることが好ましい。絶縁
回路基板12の放熱板11へのロウ付けは、放熱板11
の上に前記のロウ材(図示せず)と絶縁回路基板12を
この順序で重ねた状態で、これらに荷重50〜500k
Paを加え、真空中で580〜650℃に加熱してロウ
材を溶融させ、その後冷却してそのロウ材を固化させる
ことにより行われる。この場合、前記ロウ材は融点が5
75℃程度のものが使用され、セラミック基板12aと
第1及び第2Al板12b、12cを積層接着したロウ
材を溶融させることなく、放熱板11と絶縁回路基板1
2を構成する第1Al板12bとを接合させる。このよ
うに構成されたパワーモジュール10は、放熱板11の
隅に形成された取付孔11aに雄ねじ13を挿入して水
冷式のヒートシンク14に形成された雌ねじ14aに螺
合することにより、放熱板11の他方の主面はAl合金
からなる水冷式のヒートシンク14に接合される。
【0024】また、本実施形態のパワーモジュールで
は、絶縁回路基板12と放熱板11との接合によりロウ
材に含まれる成分が、絶縁回路基板12及び放熱板11
へ拡散されるが、この拡散の程度は、荷重条件及び加熱
条件の調整により、最適な拡散程度となるように調整す
ることができ、以下のような測定を行うことで容易に確
認することができる。すなわち、絶縁回路基板12のA
l板12b内の領域において放熱板11から0.2mm
離れた位置でのEPMAによる5点定量分析で測定され
た含有量の平均値が、ロウ材がAl−Si系の場合は
0.05重量%≦Si≦3.0重量%、Al−Cu系の
場合は0.05重量%≦Cu≦2.0重量%、Al−M
g系の場合は0.05重量%≦Mg≦2.0重量%、A
l−Mn系の場合は0.05重量%≦Mn≦1.0重量
%、Al−Ge系の場合は0.05重量%≦Ge≦3.
0重量%の範囲であれば、両者が適切に接合されている
といえる。
【0025】このように構成されたパワーモジュール1
0では、半導体チップ等16が実際に搭載される絶縁回
路基板12を放熱板11に直接ロウ付けしたので、その
間の距離は半導体チップ等16が発した熱を放熱板11
に速やかに伝導させて水冷式ヒートシンク14から速や
かに放散させることができる。また、放熱板11と絶縁
回路基板12の固着をロウ付けにより行っているが、本
発明のパワーモジュール10は、比較的反りの生じ難い
厚さである比較的厚い3〜10mmの厚さの放熱板11
を使用し、絶縁回路基板12の一辺Bを30mm以下に
制限しているため、ロウ付け時における放熱板11と絶
縁回路基板12の熱収縮率の相違に基づく絶縁回路基板
12の縁における収縮量の相違を比較的小さく抑制でき
る。この結果、パワーモジュール10に著しい反りを生
じさせることはなく、熱サイクル時に生じる絶縁回路基
板12の縁における収縮量の相違も比較的小さく抑制で
きて、パワーモジュール10の熱サイクル寿命を比較的
長く維持することができる。
【0026】更に、本実施形態のパワーモジュール1で
は、絶縁回路基板12を構成するAl板12bであっ
て、放熱板11に実際にロウ付けされるものに、加工硬
化を起こし難い純度99.98重量%以上のAl板12
bを使用したため、半導体チップ等16の発熱および非
発熱により絶縁回路基板12の温度が高温と低温との間
で繰り返し変化してもそのAl板12bが繰り返し作用
する熱応力により加工硬化を起こすことはなく、温度サ
イクルに起因する応力を吸収する機能の低下を抑制し
て、パワーモジュール10の熱サイクルに起因する応力
を吸収する機能の低下を抑制して、パワーモジュール1
0の熱サイクル寿命を更に長く維持することができる。
【0027】尚、上述した実施の形態では、絶縁回路基
板12は、セラミック基板12aの両面に第1及び第2
Al板12b、12cを接合するためのロウ付けと、そ
れらが接合されて形成された絶縁回路基板12を放熱板
11に接合するロウ付けを別工程で行ったが、単一のロ
ウ付け工程によりこれらを同時に接合しても良い。
【0028】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図面において上述した第1の実施の形態と同
一符号は同一部品を示し繰り返しての説明を省略する。
図2に示すように、本発明のパワーモジュール30は、
放熱板11の一方の主面に1又は2以上の方形の絶縁回
路基板32が固着されたものである。放熱板11はAl
系合金からなる板材であって、その厚さAが3〜10m
mのものが使用される。絶縁回路基板32は、Si
34、AlN又はAl23からなる厚さが0.3〜1.
5mmのセラミック基板32aと、このセラミック基板
32aの一方の面に接合されたAl板32bとを備え
る。このセラミック基板32aとAl板32bは積層さ
れて絶縁回路基板32となった状態で一辺Bが30mm
以下になるような方形状のものが使用される。Al板3
2bはセラミック基板32aの一方の面に上述した第1
の実施の形態と同一の手順で積層接着され、このAl板
32cはその後エッチングにより所定のパターンの回路
とされる。
【0029】このようにして得られた一辺Bが30mm
以下の絶縁回路基板32は、放熱板11にAl−Si,
Al−Cu,Al−Mg,Al−Mn又はAl−Ge系
ロウ材により直接ロウ付けされる。絶縁回路基板32の
放熱板11へのロウ付けは、放熱板11の上に前記のロ
ウ材(図示せず)を重ね、その上にセラミック基板32
aの他方の面を対向させるようにして絶縁回路基板32
を重ねる。この状態で、これらに荷重50〜500kP
aを加え、真空中で580〜650℃に加熱してロウ材
を溶融させ、その後冷却してそのロウ材を固化させる。
この場合、前記ロウ材は融点が575℃程度のものが使
用され、セラミック基板32aとAl板32bを構成す
るセラミック基板32aとを溶融させることなく、放熱
板11と絶縁回路基板32を構成するセラミック基板3
2aとを接合させる。また、この接合によりロウ材に含
まれる成分が、絶縁回路基板12及び/又は放熱板11
へ拡散され、接合部分にロウ材成分が拡散された拡散層
が形成されるが、このロウ材成分の拡散の程度も、荷重
条件及び加熱条件の調整により、最適な拡散程度となる
ように調整される。このように構成されたパワーモジュ
ール30は、放熱板11の隅に形成された取付孔11a
に雄ねじ13を挿入して水冷式のヒートシンク14に形
成された雌ねじ14aに螺合することにより、放熱板1
1の他方の主面はAl系合金からなる水冷式のヒートシ
ンク14に接合される。
【0030】このように構成されたパワーモジュール3
0では、半導体チップ等16が搭載される絶縁回路基板
32を構成するセラミック基板32aの他方の面を放熱
板11に直接ロウ付けしたので、その間の距離はセラミ
ック基板32aの他方の面にもAl板が接着された第1
実施の形態におけるものより更に近づけられて熱抵抗は
更に低減し、搭載した半導体チップ等16が発した熱を
放熱板11に更に速やかに伝導させることができる。
【0031】また、セラミック基板32aの他方の面に
Al板を接着しないので、そのAl板が加工硬化を起こ
すことに起因する剥離を防止でき、パワーモジュール3
0の熱サイクル寿命を更に長く維持することができる。
その一方で、本発明のパワーモジュール30は、比較的
反りの生じ難い厚さである比較的厚い3〜10mmの厚
さの放熱板11を使用し、絶縁回路基板32の一辺Bを
30mm以下に制限しているため、熱サイクル時におけ
る放熱板11と絶縁回路基板32の熱収縮率の相違に基
づく絶縁回路基板32の縁における収縮量の相違を比較
的小さく抑制できる。この結果、パワーモジュール30
に著しい反りを生じさせることもない。
【0032】尚、上述した第1及び第2実施の形態で
は、パワーモジュール10の放熱板11の他方の主面を
水冷式のヒートシンク14に接合したヒートシンク付パ
ワーモジュール10を示したが、ヒートシンクは空冷式
のものであっても良い。ここで、図3に示すように、ヒ
ートシンク24が冷媒流路25aが形成されたヒートシ
ンク本体25と、この冷媒流路25aを覆って密封する
ようにヒートシンク本体25に接合された蓋体26とを
備えるものであるならば、放熱板が蓋体26を兼ねるよ
うにしても良い。図における蓋体26はヒートシンク本
体25にろう接されるものを示し、このように放熱板が
蓋体26を兼ねれば、実際に熱を放散させる冷媒である
水27と熱を発する半導体チップ等16との距離は更に
縮められることにより、半導体チップ等16が発した熱
をこのヒートシンク24から更に速やかに放散させるこ
とができる。
【0033】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例とともに詳し
く説明する。 <実施例1>図1に示すように、縦、横及び厚さがそれ
ぞれ15mm、15mm及び0.635mmのセラミッ
ク基板12aの両面に、縦、横がセラミック基板12a
と同一で、厚さが0.4mmのAl板12b,12cを
積層した絶縁回路基板12と、縦、横及び厚さがそれぞ
れ100mm、100mm及び3mmのAl系合金板か
らなる放熱板11を用意した。ここで絶縁回路基板12
は、Si34からなるセラミック基板12aの両面に純
度が99.98重量%以上の第1及び第2Al板12
b、12cを接合したものを使用した。この絶縁回路基
板12を放熱板11に積層して荷重150kPaを加
え、真空中で620℃に加熱した。20分経過後冷却す
ることにより絶縁回路基板12が放熱板11にAl−S
iロウ材により直接ロウ付けされたパワーモジュール1
0を得た。このようにして得られたパワーモジュールを
実施例1の試料とした。
【0034】<実施例2>実施例1のパワーモジュール
と同一材料からなる縦、横及び厚さがそれぞれ20m
m、20mm及び0.635mmのセラミック基板12
aの両面に、縦、横がセラミック基板12aと同一で、
厚さが0.4mmのAl板12b,12cを積層した絶
縁回路基板12と、縦、横及び厚さがそれぞれ100m
m、100mm及び6mmのAl系合金板からなる放熱
板11を用意した。この絶縁回路基板12を実施例1と
同一の条件でAl−Siロウ材により放熱板11に直接
ロウ付けすることによりパワーモジュール10を得た。
このようにして得られたパワーモジュールを実施例2の
試料とした。 <実施例3>実施例1のパワーモジュールと同一材料か
らなる縦、横及び厚さがそれぞれ30mm、30mm及
び0.635mmのセラミック基板12aの両面に、
縦、横がセラミック基板12aと同一で、厚さが0.4
mmのAl板12b,12cを積層した絶縁回路基板1
2と、縦、横及び厚さがそれぞれ100mm、100m
m及び8mmのAl系合金板からなる放熱板11を用意
した。この絶縁回路基板12を実施例1と同一の条件で
Al−Siロウ材により放熱板11に直接ロウ付けする
ことによりパワーモジュール10を得た。このようにし
て得られたパワーモジュールを実施例3の試料とした。
【0035】<比較例1>実施例1のパワーモジュール
と同一材料からなる縦、横及び厚さがそれぞれ30m
m、30mm及び0.635mmのセラミック基板12
aの両面に、縦、横がセラミック基板12aと同一で、
厚さが0.4mmのAl板12b,12cを積層した絶
縁回路基板12と、縦、横及び厚さがそれぞれ100m
m、100mm及び15mmのAl系合金板からなる放
熱板11を用意した。この絶縁回路基板12を実施例1
と同一の条件でAl−Siロウ材により放熱板11に直
接ロウ付けすることによりパワーモジュール10を得
た。このようにして得られたパワーモジュールを比較例
1の試料とした。
【0036】<比較例2>実施例1のパワーモジュール
と同一材料からなる縦、横及び厚さがそれぞれ50m
m、50mm及び0.635mmのセラミック基板12
aの両面に、縦、横がセラミック基板12aと同一で、
厚さが0.4mmのAl板12b,12cを積層した絶
縁回路基板12と、縦、横及び厚さがそれぞれ100m
m、100mm及び5mmのAl系合金板からなる放熱
板11を用意した。この絶縁回路基板12を実施例1と
同一の条件で放熱板11に直接ロウ付けすることにより
パワーモジュール10を得た。このようにして得られた
パワーモジュールを比較例2の試料とした。
【0037】<比較例3>実施例1のパワーモジュール
と同一材料からなる縦、横及び厚さがそれぞれ40m
m、40mm及び0.635mmのセラミック基板12
aの両面に、縦、横がセラミック基板12aと同一で、
厚さが0.4mmのAl板12b,12cを積層した絶
縁回路基板12と、縦、横及び厚さがそれぞれ100m
m、100mm及び2mmのAl系合金板からなる放熱
板11を用意した。この絶縁回路基板12を実施例1と
同一の条件で放熱板11に直接ロウ付けすることにより
パワーモジュール10を得た。このようにして得られた
パワーモジュールを比較例3の試料とした。尚、上述し
た実施例1〜3、比較例1〜3のそれぞれのパワーモジ
ュールの構成を表1に示す。
【0038】<比較試験及び評価>実施例1〜3、比較
例1〜3のそれぞれのパワーモジュールを冷熱衝撃試験
器にて−40℃30分〜室温30分〜125℃30分〜
室温30分を1サイクルとする温度サイクルを付加し
た。温度サイクルを100回付加した時点で絶縁回路基
板12と放熱板11の間の剥離の有無を観察し、剥離が
確認されない場合には更に温度サイクルを100回付加
した。これを繰り返して剥離が確認されるまでの温度サ
イクル回数を温度サイクル寿命として測定した。尚、剥
離の有無は拡大鏡により確認することにより行った。こ
の結果も表1に併記する。
【0039】
【表1】
【0040】表1から明らかなように、放熱板の厚さが
3〜10mmであって、絶縁回路基板の一辺Bが30m
m以下である実施例1〜3では、温度サイクル寿命が全
て3000回以上と比較的高い数値を示した。これは、
絶縁回路基板12の一辺Bを30mm以下に制限してい
るため、熱サイクル時に生じる絶縁回路基板12の縁に
おける収縮量の相違を比較的小さく抑制できた結果によ
るものと考えられる。一方、上記要件から外れる比較例
1〜3のパワーモジュールでは、絶縁回路基板が一番小
さい比較例1のパワーモジュールにおける2000回が
最高であり、絶縁回路基板が一番大きい比較例3のパワ
ーモジュールではわずか100回であった。これは、絶
縁回路基板12が大きいために、熱サイクル時に生じる
絶縁回路基板12の縁における収縮量の相違が比較的大
きくなったことに起因しているものと考えられる。ま
た、実施例3のパワーモジュールの絶縁回路基板と同一
の絶縁回路基板を使用している比較例1のパワーモジュ
ールでは、放熱板の厚さが大きいために、絶縁回路基板
の縁における収縮量の相違が主に絶縁回路基板に吸収さ
れ、結果として温度サイクル寿命が悪化したものと考え
られる。
【0041】<実施例4>次に、実施例1のパワーモジ
ュールと同一材料からなる縦、横及び厚さがそれぞれ1
5mm、15mm及び0.635mmのセラミック基板
12aの両面に、縦、横がセラミック基板12aと同一
で、厚さが0.4mmのAl板12b,12cを積層し
た絶縁回路基板12と、縦、横及び厚さがそれぞれ10
0mm、100mm及び3mmのAl系合金板からなる
放熱板11を用意した。この絶縁回路基板12を、Al
−Si系ロウ材を介して放熱板11に積層して荷重を加
え、真空中で加熱して接合した。この際の荷重条件及び
加熱条件を適宜調整することで、前記ロウ材に含まれる
Siの絶縁回路基板12及び放熱板11への拡散の程度
を調整した。20分経過後冷却することにより絶縁回路
基板12が放熱板11に直接ロウ付けされたパワーモジ
ュールを得た。このようにして得られたパワーモジュー
ルを試料4Aとした。このパワーモジュールについて、
上述のEPMAによる5点定量分析により、絶縁回路基
板12のAl板12b内の領域で放熱板11から0.2
mm離れた位置におけるSi含有量を測定したところ、
Si含有量は0.05重量%であった。このEPMA測
定に用いる測定装置及び測定条件を以下に示す。
【0042】 装置 : 日本電子社製 JXA−8800RL 加速電圧: 15kV 照射電流: ファラデーカット上で3×10-8A ビーム径: 5μmφ 標準試料: Al(純度99.99%) Si(純度99.99%)(Al−Si系ロウ材使用時) Cu(純度99.99%)(Al−Cu系ロウ材使用時) Mg(純度99.99%)(Al−Mg系ロウ材使用時) Mn(純度99.99%)(Al−Mn系ロウ材使用時) Ge(純度99.99%)(Al−Ge系ロウ材使用時)
【0043】次に、上記試料4Aのパワーモジュールと
同一材料からなる縦、横及び厚さがそれぞれ15mm、
15mm及び0.635mmのセラミック基板12aの
両面に、縦、横がセラミック基板12aと同一で、厚さ
が0.4mmのAl板12b,12cを積層した絶縁回
路基板12と、縦、横及び厚さがそれぞれ100mm、
100mm及び3mmのAl系合金板からなる放熱板1
1を用意した。この絶縁回路基板12を、Al−Si系
ロウ材を介して放熱板11に積層して荷重を加え、真空
中で加熱して接合した。この際の荷重条件及び加熱条件
を変化させることで、前記ロウ材に含まれるSiの絶縁
回路基板12及び放熱板11への拡散の程度を調整して
両者を接合し、4種類のパワーモジュールを作製した。
そして、20分経過後冷却することにより絶縁回路基板
12が放熱板11に直接ロウ付けされたパワーモジュー
ルを得た。このようにして得られたパワーモジュールを
それぞれ試料4B〜4Eとした。これらのパワーモジュ
ールについて、上述のEPMAによる5点定量分析によ
り、絶縁回路基板12のAl板12b内で放熱板11か
ら0.2mm離れた位置におけるSi含有量を測定した
ところ、試料4Bのパワーモジュールでは1.5重量
%、試料4Cのパワーモジュールでは3.0重量%、試
料4Dのパワーモジュールでは0.02重量%、試料4
Eのパワーモジュールでは4.0重量%であった。
【0044】<実施例5>次に、ロウ材にAl−Cu系
のロウ材を用いた以外は上記実施例4と同様にしてパワ
ーモジュールを作製した。絶縁回路基板12を、放熱板
11に接合する際の荷重条件及び加熱条件を種々に変化
させることにより、前記ロウ材に含まれるCuの絶縁回
路基板12及び放熱板11への拡散の程度を変化させ
て、5種類のパワーモジュールを作製し、それぞれを試
料5A〜5Eとした。これらのパワーモジュールについ
て、上記実施例4と同様にしてCu含有量を測定したと
ころ、それぞれ0.02重量%、0.05重量%、1.
0重量%、2.0重量%、3.0重量%であった。
【0045】<実施例6>次に、ロウ材にAl−Mg系
のロウ材を用いた以外は上記実施例4と同様の構成のパ
ワーモジュールを作製した。絶縁回路基板12を、放熱
板11に接合する際の荷重条件及び加熱条件を種々に変
化させることにより、前記ロウ材に含まれるMgの絶縁
回路基板12及び放熱板11への拡散の程度を変化させ
て、5種類のパワーモジュールを作製し、これらを試料
6A〜6E。これらのパワーモジュールについて、上記
実施例4と同様にしてMg含有量を測定したところ、そ
れぞれ0.03重量%、0.05重量%、1.0重量
%、2.0重量%、3.0重量%であった。
【0046】<実施例7>次に、ロウ材にAl−Mn系
のロウ材を用いた以外は上記実施例4と同様の構成のパ
ワーモジュールを作製した。絶縁回路基板12を、放熱
板11に接合する際の荷重条件及び加熱条件を種々に変
化させることにより、前記ロウ材に含まれるMnの絶縁
回路基板12及び放熱板11への拡散の程度を変化させ
て、5種類のパワーモジュールを作製し、これらを試料
7A〜7Eとした。これらのパワーモジュールについ
て、上記実施例4と同様にしてMn含有量を測定したと
ころ、それぞれ0.01重量%、0.05重量%、0.
5重量%、1.0重量%、2.0重量%であった。
【0047】<実施例8>次に、ロウ材にAl−Ge系
のロウ材を用いた以外は上記実施例4と同様の構成とし
てパワーモジュールを作製した。絶縁回路基板12を、
放熱板11に接合する際の荷重条件及び加熱条件を種々
に変化させることにより、前記ロウ材に含まれるGeの
絶縁回路基板12及び放熱板11への拡散の程度を変化
させて、5種類のパワーモジュールを作製し、これらを
試料8A〜8Eとした。これらのパワーモジュールにつ
いて、上記実施例4と同様にしてGe含有量を測定した
ところ、それぞれ0.02重量%、0.05重量%、
1.5重量%、3.0重量%、4.0重量%であった。
【0048】<評価>以上の実施例4〜8の各試料のパ
ワーモジュールについて、上記実施例1〜3と同様に温
度サイクル寿命の評価を行った。その結果を表2に示
す。表2に示すように、ロウ材成分の測定点における含
有量が、重量%で0.05≦%Si≦3.0%、0.0
5%≦Cu≦2.0%、0.05%≦Mg≦2.0%、
0.05%≦Mn≦1.0%、0.05%≦Ge≦3.
0%の範囲であるパワーモジュールは、いずれも良好な
温度サイクル寿命を有することが確認された。これに対
して、上記ロウ材成分の測定点における含有量が、上記
範囲を越えるものは、いずれも上記範囲内のものよりも
温度サイクル寿命が短くなった。これらのうち、含有量
が少なすぎるものは、絶縁回路基板12と放熱板11と
の接合強度が不足したためであり、逆に含有量が多すぎ
るものは、絶縁回路基板12のAl板12bが硬化し、
温度サイクルに伴う放熱板11の膨張収縮による応力を
吸収しきれなかったためであると考えられる。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、放熱板
の一方の主面に1又は2以上の方形の絶縁回路基板が固
着されたパワーモジュールにおいて、前記放熱板の厚さ
が3〜10mmのAl系合金板とされ、前記絶縁回路基
板はその一辺が30mm以下であって、前記放熱板に直
接ロウ付けされ、ロウ材の成分が前記絶縁回路基板及び
/又は放熱板へ拡散された構成とされる。すなわち、絶
縁回路基板の一辺を30mm以下に制限することで、放
熱板と絶縁回路基板の熱収縮率の相違に基づく絶縁回路
基板の縁における収縮量の相違を比較的小さく抑制する
効果を得ることができる。また、比較的厚い3〜10m
mの厚さの放熱板を使用することで、放熱板と絶縁回路
基板を直接ロウ付けした場合に生じるパワーモジュール
の著しい反りを抑制することができる効果が得られる。
さらに、絶縁回路基板を放熱板に直接ロウ付けすること
で、絶縁回路基板と放熱板の間の距離を従来のものに比
較してより近づけられ、熱放散を高める効果を得ること
ができる。この結果、著しい反りを生じることなく、放
熱特性を向上させることができる。
【0051】また、前記ロウ材としてロウ材が、Al−
Si,Al−Ge,Al−Cu,Al−Mg又はAl−
Mn系ロウ材から選ばれる1または2以上のロウ材を用
いるならば、これらのロウ材は、絶縁回路基板及び放熱
板を構成する材料との親和性が高いため、接合が容易で
あるとともに十分な接合強度が得やすくなる。
【0052】また、絶縁回路基板として両面にAl板が
接合されたセラミック基板を用い、放熱板にロウ付けさ
れる絶縁回路基板のAl板の純度を99.98重量%以
上にすれば、そのAl板における温度サイクルに起因す
る応力を吸収する機能の低下を抑制して、パワーモジュ
ールの熱サイクル寿命を長く維持することができる。一
方、そのAl板を省いてセラミック基板の他方の面を放
熱板に直接ロウ付けすれば、パワーモジュールに著しい
反りを生じさせることなく熱抵抗を更に低減することが
でき、そのAl板が加工硬化を起こすことに起因する熱
サイクル寿命を更に長く維持することができる。
【0053】更に、このパワーモジュールをヒートシン
クに接合すれば、絶縁回路基板に搭載した半導体チップ
等が発した熱を速やかにヒートシンクから放散させるこ
とができ、パワーモジュールの放熱板がヒートシンクの
蓋体を兼ねるように構成すれば、実際に熱を放散させる
冷媒と、熱を発する半導体チップ等の距離を更に縮める
ことができ、半導体チップ等が発した熱をヒートシンク
から効果的に放散させることができる。
【0054】また本発明のパワーモジュールは、絶縁回
路基板は、Si34、AlN又はAl23からなるセラ
ミック基板と、前記セラミック基板の両面に接合された
第1及び第2Al板とを備え、Al系合金板からなる放
熱板に、前記絶縁回路基板の第1Al板が、Al−S
i,Al−Ge,Al−Cu,Al−Mg又はAl−M
n系ロウ材から選ばれる1又は2以上のロウ材により直
接ロウ付けされてなり、前記放熱板から第1Al板側に
0.2mm離れた該第1Al板内の領域において、EP
MAにより5点定量分析を行って測定された元素含有量
の平均値は重量%で、前記ロウ材がAl−Si系の場
合、0.05%≦Si≦3.0%、Al−Cu系の場
合、0.05%≦Cu≦2.0%、Al−Mg系の場
合、0.05%≦Mg≦2.0%、Al−Mn系の場
合、0.05%≦Mn≦1.0%、Al−Ge系の場
合、0.05%≦Ge≦3.0%の範囲であることとし
たことで、十分な接合強度を備え、かつ、熱サイクルに
伴う膨張収縮による応力によって絶縁回路基板と放熱板
との接合面が剥離するのを効果的に防止することができ
る。
【0055】さらに、上記のパワーモジュールにおい
て、絶縁回路基板の一辺の長さを30mm以下とし、放
熱板の厚さを3〜10mmとするならば、放熱板と絶縁
回路基板の熱収縮率の相違に基づく絶縁回路基板の縁に
おける収縮量の相違を小さく抑制することができ、かつ
放熱板の著しい反りを抑えることができるので、加熱冷
却に伴う収縮による剥離を防止し、熱サイクル寿命を長
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の実施の形態における
パワーモジュールの構成を示す縦断面図である。
【図2】 図2は、本発明の第2の実施の形態における
パワーモジュールの構成を示す縦断面図である。
【図3】 図3は、放熱板がヒートシンクの蓋体を兼ね
る本発明の別のパワーモジュールの構成を示す縦断面図
である。
【図4】 図4は、本発明に係るパワーモジュールをE
PMAにより5点定量分析する際の測定点を示す構成図
である。
【図5】 図5は従来のパワーモジュールの構成を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
10,30 パワーモジュール 11 放熱板 12 絶縁回路基板 12a セラミック基板 12b 第1Al板 12c 第2Al板 14,24 ヒートシンク 25a 冷媒流路 25 ヒートシンク本体 26 蓋体 32 絶縁回路基板 32a セラミック基板 32b Al板 A 放熱板の厚さ B 絶縁回路基板の一辺の長さ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 25/07 H01L 23/36 M 25/18 23/46 C H05K 7/20 Z (72)発明者 島村 正一 埼玉県さいたま市北袋町1丁目297番地 三菱マテリアル株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5E322 AA10 AB02 AB08 AB09 DA04 EA11 FA01 5F036 AA01 BA04 BA10 BB01 BB08 BB21 BB41 BC06 BD01 BD03 BD13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱板(11)の一方の主面に1又は2
    以上の方形の絶縁回路基板(12,32)が固着された
    パワーモジュールにおいて、 前記放熱板(11)は、その厚さ(A)が3〜10mm
    のAl系合金板であって、 前記絶縁回路基板(12,32)は、その一辺(B)が
    30mm以下であって前記放熱板(11)に直接ロウ付
    けされことを特徴とするパワーモジュール。
  2. 【請求項2】 ロウ材が、Al−Si,Al−Ge,A
    l−Cu,Al−Mg又はAl−Mn系ロウ材から選ば
    れる1または2以上のロウ材とされたことを特徴とする
    請求項1記載のパワーモジュール。
  3. 【請求項3】 絶縁回路基板(12)は、Si34、A
    lN又はAl23からなるセラミック基板(12a)
    と、前記セラミック基板(12a)の両面に接合された
    第1及び第2Al板(12b,12c)とを備え、 放熱板(11)にロウ付けされる第1又は第2Al板
    (12b)の純度が99.98重量%以上であることを
    特徴とする請求項1又は2記載のパワーモジュール。
  4. 【請求項4】 絶縁回路基板(32)は、Si34、A
    lN又はAl23からなるセラミック基板(32a)
    と、前記セラミック基板(32a)の一方の面に接合さ
    れたAl板(32b)とを備え、前記セラミック基板
    (32a)の他方の面が放熱板(11)に直接ロウ付け
    されたことを特徴とする請求項1又は2記載のパワーモ
    ジュール。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか記載のパワー
    モジュール(10)の放熱板(11)の他方の主面をA
    l系合金からなる水冷又は空冷式のヒートシンク(1
    4,24)に接合したことを特徴とするヒートシンク付
    パワーモジュール。
  6. 【請求項6】 ヒートシンク(24)は、その冷媒流路
    (25a)が形成されたヒートシンク本体(25)と、
    前記冷媒流路(25a)を覆って密封するように前記ヒ
    ートシンク本体(25)に接合された蓋体(26)とを
    備え、 前記パワーモジュールの放熱板が、前記蓋体(26)を
    兼ねるように構成されたことを特徴とする請求項5記載
    のヒートシンク付パワーモジュール。
  7. 【請求項7】 放熱板(11)の一方の主面に1又は2
    以上の方形の絶縁回路基板(12)が固着されたパワー
    モジュールにおいて、 前記絶縁回路基板(12)は、Si34、AlN又はA
    23からなるセラミック基板(12a)と、前記セラ
    ミック基板(12a)の両面に接合された第1及び第2
    Al板(12b,12c)とを備え、 Al系合金板からなる放熱板(11)に、前記絶縁回路
    基板(12)の第1Al板(12b)が、Al−Si,
    Al−Ge,Al−Cu,Al−Mg又はAl−Mn系
    ロウ材から選ばれる1又は2以上のロウ材により直接ロ
    ウ付けされてなり、 前記放熱板(11)から第1Al板(12b)側に0.
    2mm離れた該第1Al板(12b)内の領域におい
    て、EPMAにより5点定量分析を行って測定された元
    素含有量の平均値は重量%で、 前記ロウ材がAl−Si系の場合、0.05%≦Si≦
    3.0%、 Al−Cu系の場合、0.05%≦Cu≦2.0%、 Al−Mg系の場合、0.05%≦Mg≦2.0%、 Al−Mn系の場合、0.05%≦Mn≦1.0%、 Al−Ge系の場合、0.05%≦Ge≦3.0%の範
    囲であることを特徴とするパワーモジュール。
  8. 【請求項8】 放熱板(11)は、その厚さ(A)が3
    〜10mmのAl系合金板であって、 前記絶縁回路基板(12)は、その一辺(B)が30m
    m以下であることを特徴とする請求項7記載のパワーモ
    ジュール。
  9. 【請求項9】 放熱板(11)の一方の主面に1又は2
    以上の方形の絶縁回路基板(12)が固着されたパワー
    モジュールにおいて、 前記絶縁回路基板(12)は、Si34、AlN又はA
    23からなるセラミック基板(12a)と、前記セラ
    ミック基板(12a)の両面に接合された第1及び第2
    Al板(12b,12c)とを備え、 Al系合金板からなる放熱板(11)に、前記絶縁回路
    基板(12)の第1Al板(12b)が、Al−Si,
    Al−Ge,Al−Cu,Al−Mg又はAl−Mn系
    ロウ材から選ばれる1又は2以上のロウ材により直接ロ
    ウ付けされてなり、 前記放熱板(11)と前記第1Al板(12b)とが接
    合された部分には、1000倍以上の倍率の走査電子顕
    微鏡像においても、前記ロウ材からなる層が視認されな
    いことを特徴とするパワーモジュール。
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