JP2001298136A - ヒートシンク及び該ヒートシンク付き配線基板 - Google Patents

ヒートシンク及び該ヒートシンク付き配線基板

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JP2001298136A JP2000114669A JP2000114669A JP2001298136A JP 2001298136 A JP2001298136 A JP 2001298136A JP 2000114669 A JP2000114669 A JP 2000114669A JP 2000114669 A JP2000114669 A JP 2000114669A JP 2001298136 A JP2001298136 A JP 2001298136A
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heat sink
heat
insulating substrate
wiring board
plate
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Hideyuki Yoshino
秀行 吉野
Akiyoshi Kosakata
明義 小阪田
Norikazu Fukunaga
憲和 福永
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
Original Assignee
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/26Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/31Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process
    • H01L2224/32Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process of an individual layer connector
    • H01L2224/321Disposition
    • H01L2224/32151Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/32221Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/32225Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱応力によりヒートシンクが配線基板より剥
離し易く、放熱性能が不十分であり、かつ製造が面倒で
あった。 【解決手段】 所定の熱膨張係数を有し、かつ熱伝導性
に優れたC−SiC複合材を用いて放熱板14及び放熱
フィン15を個別に形成した後、これら放熱板14と放
熱フィン15とを銀ロウ16を用いて接合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒートシンク及びヒ
ートシンク付き配線基板に関し、より詳細には、大量の
熱を発生する半導体チップを搭載するためのパワーモジ
ュール基板等に用いられるヒートシンク及びヒートシン
ク付き配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のこの種ヒートシンク及びヒ
ートシンク付き配線基板を概略的に示した断面図であ
り、図中51はセラミック絶縁基板(以下、単に絶縁基
板と記す)を示している。絶縁基板51はAlN(窒化
アルミニウム)、Al23 (アルミナ)材料等を用い
て略直方体板形状に形成されており、絶縁基板51の一
主面51aにはCu(銅)材料を用いて略薄板形状に形
成された配線金属板52がロウ材53等を介して接合さ
れている。配線金属板52には回路(図示せず)が形成
されており、この回路上には半導体チップ(図示せず)
が搭載・接続されるようになっている。これら絶縁基板
51、配線金属板52、ロウ材53等を含んで配線基板
50aが構成されている。
【0003】一方、絶縁基板51の他主面51b側には
略直方体板形状をしたAl(アルミニウム)またはCu
製の放熱板54が配設され、この放熱板54下部におけ
る複数個の所定箇所にはAlまたはCu製の放熱フィン
55がそれぞれ一体的に形成されている。これら放熱板
54、放熱フィン55を含んで断面視略櫛形状をしたヒ
ートシンク50bが構成されている。ヒートシンク50
bと配線基板50aにおける絶縁基板51とは樹脂性接
着剤56等を用いて接着されており、これら配線基板5
0a、ヒートシンク50b等を含んでヒートシンク付き
配線基板50が構成されている。そして半導体チップに
おいて発生した熱の大部分は配線金属板52、ロウ材5
3、絶縁基板51、樹脂性接着剤56を通り、ヒートシ
ンク50bより外方に放熱されるようになっている。こ
のように構成されたヒートシンク付き配線基板50は、
絶縁基板51と配線金属板52とをロウ材53等を介し
て接合して配線基板50aを製造した後、この配線基板
50aとヒートシンク50bとを樹脂性接着剤56等を
用いて接着することにより製造される。
【0004】図6は従来の別のヒートシンク及びヒート
シンク付き配線基板を概略的に示した断面図(特開平1
1−236278号公報)であり、図中50aは図5に
示したものと略同様の配線基板を示している。配線基板
50aを構成する絶縁基板51の他主面51b側には略
直方体板形状をしたヒートシンク60bが配設されてお
り、ヒートシンク60bはSiC(炭化珪素)セラミッ
ク中に所定量のCuが分散されたいわゆるCu−SiC
複合材を用いて形成されている。ヒートシンク60bと
絶縁基板51とは銀ロウ66等を用いて接着されてい
る。これら配線基板50a、ヒートシンク60b等を含
んでヒートシンク付き配線基板60が構成されている。
そして図示しない半導体チップにおいて発生した熱の大
部分は配線金属板52、ロウ材53、絶縁基板51、銀
ロウ66を通り、ヒートシンク60bより外方に放熱さ
れるようになっている。このように構成されたヒートシ
ンク付き配線基板60は、絶縁基板51と配線金属板5
2とをロウ材53等を用いて接合して配線基板50aを
製造した後、この配線基板50aとヒートシンク60b
とを銀ロウ66等を用いてロウ付け結合することにより
製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】下記の表1は熱伝導
率、熱膨張係数、加工性について材質グループA、B別
に比較し、ヒートシンクに用いた場合における材料の適
性に関して○、△、×印により定性的に示した評価デー
タである。この場合、熱伝導率は大きい程よく、グルー
プBは適性良であり、またグループAもまずまず良好で
ある。熱膨張係数はセラミック材に近い程よく、グルー
プBは膨張し易く適性不可である一方、グループAは膨
張し難く適性良である。またグループAは伸び率等が比
較的小さく、加工性に乏しい一方、グループBは伸び率
等が大きく、プレス、鋳造、溶接等の加工性に優れてい
る。
【0006】
【表1】 上記したヒートシンク50bはAlまたはCu材料を用
いて形成されており、表1に示したように熱伝導性と共
に加工性も優れているため、放熱フィン55を備えた構
造とすることができ、この構造的作用と物理的特性との
相乗作用により、一層放熱性能に優れたものとすること
ができる。しかしながらヒートシンク50bは熱膨張係
数が大きいため(表1)、配線基板50が過酷な熱履歴
に曝された際、絶縁基板51とヒートシンク50bとの
間に大きい熱応力が生じ易い。するとこの熱応力によ
り、絶縁基板51、樹脂性接着剤56、ヒートシンク5
0bの各境界部分が剥離ないしは破壊され易い。その結
果、絶縁基板51からヒートシンク50bへ十分に熱が
伝達されなくなり、ヒートシンク50bの放熱性能が低
下する。また絶縁基板51、配線金属板52、ヒートシ
ンク50bはロウ材53、樹脂性接着剤56等を用いて
それぞれ別工程において接合されており、接合工程が面
倒であるという課題があった。
【0007】また上記したヒートシンク60bはCu−
SiC複合材を用いて形成され、表1に示したように熱
膨張係数の適性は良であり、熱伝導性もまずまず良好で
あり、大きい熱応力が生じるおそれが少ない。そのため
ヒートシンク付き配線基板60においては、絶縁基板5
1、銀ロウ66、ヒートシンク60bの各境界部分に破
壊が発生し難い。しかしながらヒートシンク60bにお
いては加工性が著しく悪いため(表1)、放熱フィン
(図5)を備えた構造にすることが困難であり、その結
果、放熱性能を一層優れたものにすることが難かしい。
また絶縁基板51、配線金属板52、ヒートシンク60
bはロウ材53、銀ロウ66等を用いてそれぞれ別工程
において接合されており、接合工程が面倒であるという
課題があった。
【0008】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、熱応力の発生を抑えて剥離や脱落を阻止すると共
に、放熱性能を一層優れたものとすることができ、かつ
接合を1工程で行うことができるヒートシンク及び該ヒ
ートシンク付き配線基板を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係るヒートシンク(1)は、放
熱板及び放熱フィンが所定の熱膨張係数を有し、かつ熱
伝導性に優れた材料を用いて個別に形成され、これら放
熱板と放熱フィンとがロウ材を用いて接合されているこ
とを特徴としている。上記したヒートシンク(1)によ
れば、放熱板及び放熱フィンが所定の熱膨張係数を有
し、かつ熱伝導性に優れた材料を用いて個別に形成さ
れ、これら放熱板と放熱フィンとがロウ材を用いて接合
されているので、前記材料の加工性が劣っている場合に
おいても前記放熱板と前記放熱フィンとの一体化を容易
に図ることができ、この結果、放熱性能を一層優れたも
のとすることができる。
【0010】また本発明に係るヒートシンク(2)は、
上記ヒートシンク(1)において、前記放熱板及び前記
放熱フィンがともにMo金属、Cu/Mo合金、W/C
u合金、Al−SiC複合材、またはCu−SiC複合
材を用いて形成されていることを特徴としている。上記
したヒートシンク(2)によれば、前記放熱板及び前記
放熱フィンがともにMo金属、Cu/Mo合金、W/C
u合金、Al−SiC複合材、またはCu−SiC複合
材を用いて形成されているので、これらの材料はいずれ
も所定の熱膨張係数を有し、かつ熱伝導性に優れてお
り、加工性は劣っているもののロウ材を用いて接合する
ことにより、前記放熱板と前記放熱フィンとの一体化を
容易に図ることができ、この結果、ヒートシンク(1)
と同様の効果を得ることができる。
【0011】また本発明に係るヒートシンク付き配線基
板は、絶縁基板の一主面に配線金属板が接合される一
方、前記絶縁基板の他主面に上記ヒートシンク(1)ま
たは(2)がロウ材を用いて接合されていることを特徴
としている。上記したヒートシンク付き配線基板によれ
ば、絶縁基板の一主面に配線金属板が接合される一方、
前記絶縁基板の他主面に上記ヒートシンク(1)または
(2)がロウ材を用いて接合されており、前記ヒートシ
ンク(1)または(2)の熱膨張係数が前記絶縁基板の
熱膨張係数に近似しているので、このヒートシンク
(1)または(2)と前記絶縁基板との間における熱応
力の発生を抑制することができ、前記絶縁基板より前記
ヒートシンク(1)または(2)が剥離したり脱落する
のを阻止することができると共に、前記配線基板内に熱
を蓄積させることなく前記ヒートシンク(1)または
(2)を介して外方へ確実に放散させることができる。
また前記配線金属板と前記絶縁基板とをロウ材を介して
接続することにより、前記配線金属板、前記絶縁基板、
及び前記ヒートシンク(1)または(2)の接合を同一
工程において同時に行うことができ、製造工程の簡略化
を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るヒートシンク
及び該ヒートシンク付き配線基板の実施の形態を図面に
基づいて説明する。なお、従来例と同一機能を有する構
成部品には同一の符号を付すこととする。図1は実施の
形態に係るヒートシンクを概略的に示した断面図であ
り、図中14は放熱板を示している。放熱板14は略直
方体板形状に形成され、放熱板14の一主面14aにお
ける所定箇所には略板形状の放熱フィン15が複数個略
平行に垂設されており、放熱フィン15と放熱板14と
は銀ロウ16を用いて接合されている。放熱板14及び
放熱フィン15は、SiCセラミック中に所定量のAl
が分散されたいわゆるAl−SiC複合材を用いて形成
されている。これら放熱板14、放熱フィン15等を含
んで断面視略櫛形状をしたヒートシンク10bが構成さ
れている。このヒートシンク10bは図示しない配線基
板等に接続されるようになっており、この配線基板等に
伝達された熱がヒートシンク10bを介して外方に放熱
されるようになっている。
【0013】このように構成されたヒートシンク10b
を製造する場合、図示しないが、まず所定形状をしたS
iCセラミック体を形成し、このSiCセラミック体に
所定量のAlを含浸させることにより放熱板14、放熱
フィン15をそれぞれ形成する。あるいは所定量のSi
C粉末及びAl粉末を混合し、所定形状に焼結すること
により放熱板14、放熱フィン15をそれぞれ形成す
る。次に放熱板主面14aの所定箇所に銀ロウ16を挟
んで放熱フィン15を載置し、所定の圧力を加えつつ所
定の温度/時間ダイアグラムに沿ってこれらに加熱処理
を施すことにより、ヒートシンク10bを製造する。
【0014】上記説明から明らかなように、実施の形態
に係るヒートシンク10bでは、放熱板14及び放熱フ
ィン15が所定の熱膨張係数を有し、かつ熱伝導性に優
れたAl−SiC複合材を用いて個別に形成され、これ
ら放熱板14と放熱フィン15とが銀ロウ16を用いて
接合されているので、Al−SiC複合材の加工性が劣
っていても放熱板14と放熱フィン15との一体化を容
易に図ることができ、この結果、放熱性能を一層優れた
ものとすることができる。
【0015】また、放熱板14及び放熱フィン15がと
もにAl−SiC複合材を用いて形成されているので、
Al−SiC複合材は所定の熱膨張係数を有し、かつ熱
伝導性に優れており、加工性は劣っているものの銀ロウ
16を用いて接合することにより、放熱板14と放熱フ
ィン15との一体化を容易に図ることができる。
【0016】なお、実施の形態に係るヒートシンク10
bでは、放熱板14及び放熱フィン15がともにAl−
SiC複合材を用いて形成されている場合について説明
したが、別の実施の形態では、放熱板14及び放熱フィ
ン15がともにMo金属、Cu/Mo合金、W/Cu合
金、あるいはCu−SiC複合材を用いて形成されても
よい。
【0017】図2は実施の形態に係るヒートシンク付き
配線基板を概略的に示した断面図、図3は実施の形態に
係るヒートシンク付き配線基板の製造方法を概略的に示
したフローチャート、図4は実施の形態に係るヒートシ
ンク付き配線基板の配線金属板、絶縁基板、ヒートシン
クどうしを治具を用いてロウ付け接合する方法を説明す
るために概略的に示した断面図である。絶縁基板51は
AlN、Al23 材料等を用いて略直方体板形状に形
成されており、絶縁基板51の一主面51aにはCu材
料を用いて略薄板形状に形成された配線金属板52が銀
ロウ23等を用いて接合されている。図5に示したもの
と略同様、配線金属板52により回路が構成されてお
り、この回路上には半導体チップ(図示せず)が搭載・
接続されるようになっている。これら絶縁基板51、配
線金属板52、銀ロウ23等を含んで配線基板20aが
構成されている。
【0018】一方、絶縁基板51の他主面51b側には
略直方体板形状をした放熱板24が配設されている。放
熱板24の一主面24aにおける所定箇所には略板形状
の放熱フィン25が複数個略平行に垂設されており、放
熱フィン25と放熱板24とは銀ロウ27等を用いて接
合されている。放熱板24及び放熱フィン25は、Si
Cセラミック中に所定量のCuを分散させたいわゆるC
u−SiC複合材を用いて形成されている。これら放熱
板24、放熱フィン25等を含んで断面視略櫛形状をし
たヒートシンク20bが構成されている。このヒートシ
ンク20bと配線基板20aにおける絶縁基板51とは
銀ロウ26等を用いて接合されており、これら配線基板
20a、ヒートシンク20b等を含んでヒートシンク付
き配線基板20が構成されている。そして半導体チップ
において発生した熱の大部分は配線金属板52、銀ロウ
23、絶縁基板51、銀ロウ26を通り、ヒートシンク
20bより外方に放熱されるようになっている。
【0019】このように構成されたヒートシンク付き配
線基板20を製造する場合、図3に示すように、Cu板
を所定形状に形成し(ステップ(以下、Sと記す)
1)、配線金属板52を形成する。また、AlN、Al
23 等のセラミックテープを作製し(S2)、この両
面にメタライズ印刷(図示せず)を施し(S3)、所定
形状に切断して(S4)、これを所定温度で焼成した後
(S5)、メタライズ上にNiメッキ(図示せず)処理
を施し(S6)、絶縁基板51を形成する。また、Cu
−SiC複合材を所定形状に成形した後(S7)、所定
箇所にNiメッキ(図示せず)処理を施し(S8)、放
熱板24を形成する。また、Cu−SiC複合材を所定
形状に成形した後(S9)、この所定箇所にNiメッキ
(図示せず)処理を施し(S10)、放熱フィン25を
形成する。
【0020】次にロウ付け用治具30(図4)等を用
い、配線金属板52、絶縁基板51、放熱板24、放熱
フィン25を一括してロウ付け接合する(S11)。図
4に示したように、治具本体31には所定形状の凹部3
1aが形成されており、凹部31a内には配線金属板5
2等の部品が下方より順番にそれぞれ位置決め収容され
るようになっている。治具本体31上部にはガイド治具
32が着脱可能に設置されており、ガイド治具32の所
定箇所にはガイド孔32aが形成され、ガイド孔32a
には放熱フィン25が摺動可能に挿入されている。ガイ
ド治具32の上方には加圧治具33が配設されており、
加圧治具33は図中矢印方向に所定圧力を掛け得るよう
になっている。これら治具本体31、ガイド治具32、
加圧治具33を含んでロウ付け用治具30が構成されて
いる。
【0021】このように構成されたロウ付け用治具30
を用いる場合、まず配線金属板52、銀ロウ23、絶縁
基板51、銀ロウ26、放熱板24、銀ロウ27、放熱
フィン25を凹部31a内に下から順番に装入・セット
した後、ガイド治具32を上方より被せ、放熱フィン端
部25a上に加圧治具33を載置する。次にロウ付け用
治具30を介して各部品を加熱・冷却すると、銀ロウ2
3、26、27が所定温度で溶融・凝固し、配線金属板
52、絶縁基板51、放熱板24、放熱フィン25が同
時に接合される。次に所定箇所にNiメッキ(図示せ
ず)を施した後(S12)、検査を行い(S13)、ヒ
ートシンク付き配線基板20を製造する。
【0022】上記説明より明らかなように、実施の形態
に係るヒートシンク20bでは、放熱板24及び放熱フ
ィン25が所定の熱膨張係数を有し、かつ熱伝導性に優
れたCu−SiC複合材を用いて個別に形成され、これ
ら放熱板24と放熱フィン25とが銀ロウ27を用いて
接合されているので、Cu−SiC複合材の加工性が劣
っていても放熱板24と放熱フィン25との一体化を容
易に図ることができ、この結果、ヒートシンクとしての
放熱性能を一層優れたものとすることができる。
【0023】また、放熱板24及び放熱フィン25がと
もにCu−SiC複合材を用いて形成されているので、
Cu−SiC複合材は所定の熱膨張係数を有し、かつ熱
伝導性に優れており、加工性は劣っているものの銀ロウ
27を介して接合することにより、放熱板24と放熱フ
ィン25との一体化を容易に図ることができる。
【0024】また、実施の形態に係るヒートシンク付き
配線基板20では、絶縁基板51の一主面51aに配線
金属板52が接合される一方、絶縁基板51の他主面5
1bにヒートシンク20bが銀ロウ26を用いて接合さ
れており、ヒートシンク20bの熱膨張係数が絶縁基板
51の熱膨張係数に近似しているので、このヒートシン
ク20bと絶縁基板51との間における熱応力の発生を
抑制することができ、絶縁基板51よりヒートシンク2
0bが剥離したり脱落するのを阻止することができると
共に、配線基板20a内に伝達された熱をヒートシンク
20bを介して外方へ確実に放散させることができる。
また配線金属板52と絶縁基板51とを銀ロウ23を介
して接続することにより、配線金属板52、絶縁基板5
1、及びヒートシンク20bの接合を同一工程において
同時に行うことができ、製造工程の簡略化を図ることが
できる。
【0025】なお、実施の形態に係るヒートシンク20
bでは、放熱板24及び放熱フィン25がともにCu−
SiC複合材を用いて形成されている場合について説明
したが、別の実施の形態では、放熱板24及び放熱フィ
ン25がともにMo金属、Cu/Mo合金、W/Cu合
金、あるいはAl−SiC複合材を用いて形成されても
よい。
【0026】また、実施の形態に係るヒートシンク付き
配線基板20では、絶縁基板51の一主面51aにCu
製の配線金属板52が銀ロウ23を用いて接合されてい
る場合について説明したが、配線金属板52はDBC(D
irect Bond Copper)手法により絶縁基板51に接合され
ていてもよい。
【0027】また、実施の形態に係るヒートシンク10
b、20bでは、放熱板14、24下部の所定箇所に複
数個の放熱フィン15、25が略櫛形状に垂設されてい
る場合について説明したが、ヒートシンクの形状は何ら
これに限定されるものではなく、例えば放熱板の側面部
に複数個の放熱フィンがそれぞれ横方向に設置されてい
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒートシンクの実施の形態を概略
的に示した断面図である。
【図2】実施の形態に係るヒートシンク付き配線基板を
概略的に示した断面図である。
【図3】実施の形態に係るヒートシンク付き配線基板の
製造方法を概略的に示したフローチャートである。
【図4】実施の形態に係るヒートシンク付き配線基板の
配線金属板、絶縁基板、ヒートシンクどうしを治具を用
いてロウ付け接合する方法を説明するために概略的に示
した断面図である。
【図5】従来のヒートシンク付き配線基板を概略的に示
した断面図である。
【図6】従来の別のヒートシンク付き配線基板を概略的
に示した断面図である。
【符号の説明】
10b ヒートシンク 14 放熱板 15 放熱フィン 16 銀ロウ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 憲和 山口県美祢市大嶺町東分字岩倉2701番1 株式会社住友金属エレクトロデバイス内 Fターム(参考) 5E322 AA01 AB02 AB09 FA04 5F036 AA01 BB05 BB08 BD01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱板及び放熱フィンが所定の熱膨張係
    数を有し、かつ熱伝導性に優れた材料を用いて個別に形
    成され、これら放熱板と放熱フィンとがロウ材を用いて
    接合されていることを特徴とするヒートシンク。
  2. 【請求項2】 前記放熱板及び前記放熱フィンがともに
    Mo金属、Cu/Mo合金、W/Cu合金、Al−Si
    C複合材、またはCu−SiC複合材を用いて形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のヒートシンク。
  3. 【請求項3】 絶縁基板の一主面に配線金属板が接合さ
    れる一方、前記絶縁基板の他主面に請求項1または請求
    項2記載のヒートシンクがロウ材を用いて接合されてい
    ることを特徴とするヒートシンク付き配線基板。
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