JP2003086602A - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ - Google Patents

ヘテロ接合バイポーラトランジスタ

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JP2003086602A
JP2003086602A JP2001280776A JP2001280776A JP2003086602A JP 2003086602 A JP2003086602 A JP 2003086602A JP 2001280776 A JP2001280776 A JP 2001280776A JP 2001280776 A JP2001280776 A JP 2001280776A JP 2003086602 A JP2003086602 A JP 2003086602A
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Noriyuki Watanabe
則之 渡邉
Yasuhiro Oda
康裕 小田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 InGaAsべースDHBTと同等のべースシート抵抗
を有し、GaAsSbべースDHBTと同等な理想的な特性を示す
ヘテロ接合バイポーラトランジスタを提供すること。 【解決手段】 第1導電型がn型で、コレクタ層とのへ
テ口界面において、価電子帯のエネルギーがコレクタ層
の価電子帯のエネルギーよりも高く、伝導電子帯のエネ
ルギーがコレクタ層の伝導電子帯のエネルギーよりも高
く、かつ、べース層とのへテ口界面において、価電子帯
のエネルギーがべース層の価電子帯のエネルギーよりも
高く、伝導電子帯のエネルギーがべース層の伝導電子帯
のエネルギーよりも高く、かつ、コレクタ層とのへテ口
界面における伝導電子帯におけるエネルギー不連続量が
べース層とのエネルギーギャップの差よりも大きい半導
体層をべース層とコレクタ層との界面に含むことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物半導体を用いた
超高速ヘテ口接合バイポーラトランジスタに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】エミッタ層にべース層よりもエネルギー
ギャップの大きい半導体を用いたへテロ接合バイポーラ
トランジスタ(Heterostructure Bipolar Transistor:H
BT)は、高速・高周波素子としての優れた特性を有して
おり、さまざまな応用が期待されている。GaAs基板
上にHBTを構成する場合、GaAsとAlGaAsと
の組み合わせやInGaPとGaAsの組み合わせを基
本とする半導体材料の構成が、また、InP基板上にH
BTを構成する場合には、InPとInGaAsの組み
合わせを基本とする半導体材料の構成が、実用上最も重
要度が高くかつ広範に用いられている。
【0003】InP基板上に構成されるHBTにおい
て、エミッタ層だけでなくコレクタ層にもべース層より
もエネルギーギャップの大きい半導体を用いたダブルヘ
テ口構造HBT(DHBT)は、エネルギーギャップの
大きな半導体材料をコレクタに用いることにより、In
P/InGaAsと HBTの欠点でもある低耐圧を改
善することが可能であり、近年検討が進められている。
よく用いられる材料の組み合わせは、エミッタ・コレク
タ層にInPやInAlAs、べース層にInGaAs
で構成した構造である。しかし、この場合、InP や
InAlAs とInGaAsとのへテ口界面でのバン
ド不連続は図1(a)に示すような、 いわゆるTyp
elであるため、べース・コレクタ間にバンド不連続に
起因するエネルギー障壁が形成されることとなり(図
2)、I−V特性へのキンク現象の発現(図3)や素子
抵抗の増大など、好ましくない影響を与えてしまうとい
う欠点があった。
【0004】こうした欠点を解決するものとして近年注
目されているのが、べース層をGaAsSbで構成した
DHBTである。InPやInAlAsとGaAsSb
とのへテ口界面でのバンド不連続は図1(b)に示すよ
うな、いわゆるTypeII−staggedであり、べ
ース・コレクタ間にエネルギー障壁は形成されずに(図
4)、理想的なDHBT構造を構成することができる。
【0005】しかしながら、GaAsSbはInGaA
sに比べて移動度が低く、べース層の不純物濃度や層厚
が同じであっても、InGaAsべースDHBTよりも
べースシート抵抗が高くなってしまうという欠点があっ
た。例えば典型的な例として、層厚50nm、不純物濃
度4x1019cm-のべース層を形成した場合、I
nGaAsべースではシート抵抗は500〜600Ω/
□程度であるのに対し、GaAsSbべースでは 10
00Ω/□程度の高い値になってしまう。そのため、同
程度のべースシート抵抗を得るためにはInGaAsべ
ースの場合よりもおよそ2倍の高濃度に不純物を添加す
る必要がある。このような高濃度の不純物添加はべース
層の結晶品質の劣化を招いて素子特性そのものを低下さ
せ、また、素子の長期安定動作をも損ねるおそれもあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、InGaA
sべースDHBTにおいては、べース・コレクタ層間に
形成されるエネルギー障壁により良好な素子特性が得ら
れず、また、GaAsSbべースDHBTにおいては、
lnGaAsべースDHBTに比べてべースシート抵抗
が高いものしかできない、あるいは、同じべースシート
抵抗のものではべースドーピング濃度を高くしなければ
ならず、長期信頼性を含めた素子特性が良好ではない、
という問題点があった。
【0007】本発明は、上記の欠点を解消し、InGa
AsべースDHBTと同等のべースシート抵抗を有し、
かつ、GaAsSbべースDHBTと同等な理想的な特
性を示すヘテロ接合バイポーラトランジスタを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の要旨は、
第1の導電型を与える導電性不純物を添加されたコレク
タ電極層、第1の導電型を与える導電性不純物を添加さ
れた、もしくは、導電性不純物を添加されていないコレ
クタ層、第2の導電型を与える導電性不純物を添加され
たべース層、第1の導電型を与える導電性不純物を添加
された、あるいは、導電性不純物を添加されていないエ
ミッタ層、および、第1の導電型を与える導電性不純物
を添加されたエミッタ電極層からなり、エミッタ層とべ
ース層が異なる材料で構成されたへテ口接合バイポーラ
トランジスタにおいて、第1の導電型がn型であり、コ
レクタ層(又はエミッタ層)を構成する材料とのへテ口
界面において、価電子帯のエネルギーがコレクタ層を構
成する材料の価電子帯のエネルギーよりも高くかつ伝導
電子帯のエネルギーがコレクタ層(又はエミッタ層)を
構成する材料の伝導電子帯のエネルギーよりも高く、か
つ、べース層を構成する材料とのへテ口界面において、
価電子帯のエネルギーがべース層(又はエミッタ層)を
構成する材料の価電子帯のエネルギーよりも高くかつ伝
導電子帯のエネルギーがべース層を構成する材料の伝導
電子帯のエネルギーよりも高く、なおかつ、コレクタ層
(又はエミッタ層)を構成する材料とのへテ口界面にお
ける伝導電子帯におけるエネルギー不連続量が、べース
層を構成する材料とのエネルギーギャップの差よりも大
きい半導体層をべース層とコレクタ層との界面及び/又
はベース層とコレクタ層との界面に含むことを特徴とす
るへテ口接合バイポーラトランジスタに存在する。
【0009】本発明の第2の要旨は、第1の導電型を与
える導電性不純物を添加されたコレクタ電極層、第1の
導電型を与える導電性不純物を添加された、もしくは、
導電性不純物を添加されていないコレクタ層、第2の導
電型を与える導電性不純物を添加されたべース層、第1
の導電型を与える導電性不純物を添加された、あるい
は、導電性不純物を添加されていないエミッタ層、およ
び、第1の導電型を与える導電性不純物を添加されたエ
ミッタ電極層からなり、エミッタ層とべース層が異なる
材料で構成された、へテ口接合バイポーラトランジスタ
において、第1の導電型がp型であり、コレクタ層(又
はエミッタ層)を構成する材料とのへテロ界面におい
て、価電子帯のエネルギーがコレクタ層(又はエミッタ
層)を構成する材料の価電子帯のエネルギーよりも低く
かつ伝導電子帯のエネルギーがコレクタ層(又はエミッ
タ層を構成する材料の伝導電子帯のエネルギーよりも低
く、かつ、べース層を構成する材料とのへテロ界面にお
いて、価電子帯のエネルギーがべース層を構成する材料
の価電子帯のエネルギーよりも低くかつ伝導電子帯のエ
ネルギーがべース層を構成する材料の伝導電子帯のエネ
ルギーよりも低く、なおかつ、コレクタ層(又はエミッ
タ層)を構成する材料とのへテロ界面における価電子帯
におけるエネルギー不連続量が、べース層を構成する材
料とのエネルギーギャップの差よりも大きい半導体層を
べース層とコレクタ層との界面(及び/又はベース層と
エミッタ層との界面に含むことを特徴とするヘテロ接合
バイポーラトランジスタに存在する。
【0010】つまり、べース層を構成するInGaA
s、コレクタ層(及び/又はエミッタ層)を構成するI
nPいずれに対してもエネルギーの高い側へずれたTy
peII−staggedなへテロ界面を形成し、コレ
クタ層(及び/又はエミッタ層)との伝導電子帯におけ
るエネルギー障壁の高さがべース層とのエネルギーギャ
ップの差よりも大きくなるような半導体材料であるGa
AsSbをべース層とコレクタ層(及び/又はエミッタ
層)の界面に挿入することによって実現される。
【0011】ここにおいて、該ヘテ口接合バイポーラト
ランジスタがInP基板上に構成されており、コレクタ
層(又はエミッタ層がInP、べース層がInGaAs
から構成され、べース層とコレクタ層との界面(及び/
又はベース層とエミッタ層との界面)に挿入された半導
体層がV族元素としてSbを含む材料から構成されてい
ることが好ましい。
【0012】また、べース層とコレクタ層と界面(及び
/又はベース層とエミッタ層との界面)に挿入された半
導体層がGaAsSbであることが好ましい。さらに、
前記半導体層は2nm以下であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】InPとGaAsSbの伝導電子
帯のエネルギー不連続量は0.19eV、GaAsSb
のエネルギーギャップは0.72eV、InGaAsの
エネルギーギャップは0.75eVと報告されており、
上述の手段を実現しうる材料群である。InGaAsべ
ース層とInPコレクタ層の界面にGaAsSbを挿入
した場合のべース・コレクタ層界面付近のバンドプロフ
ァイルは図5に示すようになり、InPコレクタ層の伝
導電子帯がInGaAsべース層の伝導電子帯のフラッ
ト領域よりもエネルギーの低い状態にすることができ
る。
【0014】また、挿入したGaAsSbの層厚を十分
薄くすることによりべース層を走行してきた電子はGa
AsSb層をトンネルすることができ、電子輸送に対し
てはほとんど影響を与えない。すなわち、InGaAs
べース・InPコレクタ層界面に存在したエネルギー障
壁を実効的に取り除くことができる。したがって、In
GaAsべースDHBTの利点(移動度が高く、べース
シート抵抗が低い)を残したまま、GaAsSbべース
DHBTの利点(べース・コレクタ界面に電子に対する
エネルギー障壁が形成されない)をあわせて利用するこ
とが可能となり、長期信頼性を含めた素子特性を良好に
保ちつつ理想的なDHBT特性を実現することができ
る。
【0015】
【実施例】(実施例1)実施例1は、べース・コレクタ
層界面にInmのアンドープGaAsSbを挿入した例
を示したものである。図6に示すように、InP基板1
上にコレクタ電極層としてSiドープInP2(層厚4
00nm、Si濃度 1×1019cm-)、コレク
タ層としてアンドープInP3(層厚 300nm)、
界面挿入層としてアンドープGaAsSbS1(層厚1
nm)、べース層としてCドープInGaAs4(層厚
50nm、C濃度4×1019cm-)、エミッタ層
としてSiドープInP5(層厚50nm、Si濃度3
×1017cm-)、エミッタ電極層としてSiドー
プInP61(層厚20nm、Si濃度2×10
m-)およびSiドープInGaAs62(層厚10
0nm、Si濃度3×1019cm-)を用いてい
る。
【0016】図7は、本実施例によるところのHBTに
おけるコレクタ電流―コレクタ電圧特性を示したもので
ある。図3に見られた、べース・コレクタ層間のエネル
ギー障壁に起因したキンク現象がなくなって、実効的に
エネルギー障壁が取り除かれたことがわかる。
【0017】(実施例2)実施例2は、実施例1に加
え、べース・エミッタ層界面にも1nmのアンドープG
aAsSbを挿入 した例を示したものである。図7
で、コレクタ電流が立ち上がるコレクタ電圧をオフセッ
ト電圧と呼ぶが、オフセット電圧はべース・エミッタ界
面とべース・コレクタ界面での伝導電子帯のエネルギー
不連続量の差で規定される。素子の低電圧動作のために
はオフセット電圧はできるだけ低い方がよい。本実施例
では、べース・エミッタ界面とべース・コレクタ界面を
対称構造にすることで伝導電子帯のエネルギー不連続量
の差をなくし、もってオフセット電圧を低減させること
が可能となる。図8に示すように、InP基板1上にコ
レクタ電極層としてSiドープInP2(層厚 400
nm、Si濃度 1x1019cm-)、コレクタ層
としてアンドープInP3(層厚300nm)、第1の
界面挿入層としてアンドープGaAsSb S1(層厚
1nm)、べース層としてCドープInGaAs4(層
厚50nm、C濃度4×1019cm-)、第1の界
面挿入層としてアンドープGaAsSb S2(層厚1
nm)、エミッタ層としてSiドープInP5(層厚5
0nm、Si濃度3×1017cm-)、エミッタ電
極層としてSiドープInP61(層厚20nm、Si
濃度2×1019cm-)およびSiドープInGa
As62(層厚100nm、Si濃度3×1019cm
-)を用いている。
【0018】図9は、本実施例によるところのHBTに
おけるコレクタ電流―コレクタ電圧特性を示したもので
ある。図3に見られた、べース・コレクタ層間のエネル
ギー障壁に起因したキンク現象がなくなって、実効的に
エネルギー障壁が取り除かれていることは実施例1の場
合と同様である。また、オフセット電圧は実施例1の場
合、図7から100mV程度と見積もられたが、本実施
例では15mV程度と、およそ1/6に低減されてい
る。
【0019】実施例1および実施例2において、界面挿
入層は導電性不純物を添加されていないアンドープGa
AsSbとしたが、これはP型GaAsSbでもn型G
aAsSbでも効果は同じである。また、界面挿入層の
層厚を1nmとしたが、これは電子がトンネルできる範
囲であればよい。検討の結果、同様の効果を得るには2
nm以下であればよい。
【0020】さらに、n型不純物としてSi、p型不純
物としてCを用いているが、これは例えばS、SeやT
eなど他のn型不純物や、Zn、Mg、Beなど他のp
型不純物を用いてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
InGaAsべース層とInPコレクタ層の界面に界面
挿入層としてGaAsSbを挿入することにより、In
GaAsべース層とInPコレクタ層の界面に存在した
伝導電子帯のエネルギー本連続による電子に対するエネ
ルギー障壁を実効的に取り除くことができ、InGaA
sべースの利点(移動度が高く、べースシート抵抗が低
い)を残したまま、GaAsSbべースの利点(べース
・コレクタ界面に電子に対するエネルギー障壁が形成さ
れない)をあわせて利用することが可能となり、長期信
頼性を含めた素子特性を良好に保ちつつ理想的なヘテロ
バイポーラトランジスタ特性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体ヘテロ界面におけるバンド不連続の種類
を示した図であり、(a)はTypeIであり、(b)
はTypeII‐staggedであり、(c)はTyp
eII‐misalignedである。
【図2】従来技術によるところのInGaAsべースD
HBTのバンドプロファイルを示すものである。
【図3】図2に示したHBTのコレクタ電流,コレクタ
電圧特性を示すグラフである。
【図4】従来技術によるところのInGaAsベースD
HBTのバンドプロファイルを示すものである。
【図5】本発明の実施例に係るGaAsSb界面挿入層
を有するInGaAsべースDHBTのバンドプロファ
イルを示すものである。
【図6】実施例1に係り、GaAsSb界面挿入層を有
するInGaAsべースDHBTの層構造を示すもので
ある。
【図7】図6に示したコレクタ電流・コレクタ電圧特性
を示したものである。
【図8】実施例2に係り、GaAsSb界面挿入層を有
するInGaAsDHBTの層構造を示すものである。
【図9】図8に示したコレクタ電流・コレクタ電圧特性
を示したものである。
【符号の説明】
1 InP基板、 2 コレクタ電極層(n型InP) 3 コレクタ層(アンドープInP) 4 べース層)(p型InGaAs)、 5 エミッタ層(n型InP)、 62 エミッタ電極層(n型InGaAs)、 61 エミッタ電極層(n型InP)、 S1 界面挿入層(アンドープGaAsSb)、 M1 コレクタ電極、 M2 べース電極、 M3 エミッタ電極、 A1 伝導電子体、 A2 価電子体、 A3 フェルミエネルギー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F003 BA01 BB04 BB05 BB08 BC02 BC04 BC08 BF06 BG06 BM03 BP31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型を与える導電性不純物を添
    加されたコレクタ電極層、第1の導電型を与える導電性
    不純物を添加された、もしくは、導電性不純物を添加さ
    れていないコレクタ層、第2の導電型を与える導電性不
    純物を添加されたべース層、第1の導電型を与える導電
    性不純物を添加された、あるいは、導電性不純物を添加
    されていないエミッタ層、および、第1の導電型を与え
    る導電性不純物を添加されたエミッタ電極層からなり、
    エミッタ層とべース層が異なる材料で構成されたへテ口
    接合バイポーラトランジスタにおいて、 第1の導電型がn型であり、コレクタ層(又はエミッタ
    層)を構成する材料とのへテ口界面において、価電子帯
    のエネルギーがコレクタ層を構成する材料の価電子帯の
    エネルギーよりも高くかつ伝導電子帯のエネルギーがコ
    レクタ層(又はエミッタ層)を構成する材料の伝導電子
    帯のエネルギーよりも高く、かつ、べース層を構成する
    材料とのへテ口界面において、価電子帯のエネルギーが
    べース層(又はエミッタ層を構成する材料の価電子帯の
    エネルギーよりも高くかつ伝導電子帯のエネルギーがべ
    ース層を構成する材料の伝導電子帯のエネルギーよりも
    高く、なおかつ、コレクタ層(又はエミッタ層)を構成
    する材料とのへテ口界面における伝導電子帯におけるエ
    ネルギー不連続量が、べース層を構成する材料とのエネ
    ルギーギャップの差よりも大きい半導体層をべース層と
    コレクタ層との界面及び/又はベース層とコレクタ層と
    の界面に含むことを特徴とするへテ口接合バイポーラト
    ランジスタ。
  2. 【請求項2】 該ヘテ口接合バイポーラトランジスタが
    InP基板上に構成されており、コレクタ層(又はエミ
    ッタ層)がInP、べース層がInGaAsから構成さ
    れ、べース層とコレクタ層との界面及び/又はベース層
    とエミッタ層との界面に挿入された半導体層がV族元素
    としてSbを含む材料から構成されていることを特徴と
    する請求項1のへテ口接合バイポーラトランジスタ。
  3. 【請求項3】 べース層とコレクタ層と界面及び/又は
    ベース層とエミッタ層との界面に挿入された半導体層が
    GaAsSbであることを特徴とする請求項2のへテ口
    接合バイポーラトランジスタにおいて、へテ口接合バイ
    ポーラトランジスタ。
  4. 【請求項4】 第1の導電型を与える導電性不純物を添
    加されたコレクタ電極層、第1の導電型を与える導電性
    不純物を添加された、もしくは、導電性不純物を添加さ
    れていないコレクタ層、第2の導電型を与える導電性不
    純物を添加されたべース層、第1の導電型を与える導電
    性不純物を添加された、あるいは、導電性不純物を添加
    されていないエミッタ層、および、第1の導電型を与え
    る導電性不純物を添加されたエミッタ電極層からなり、
    エミッタ層とべース層が異なる材料で構成された、へテ
    口接合バイポーラトランジスタにおいて、第1の導電型
    がp型であり、コレクタ層(又はエミッタ層)を構成す
    る材料とのへテロ界面において、価電子帯のエネルギー
    がコレクタ層(又はエミッタ層)を構成する材料の価電
    子帯のエネルギーよりも低くかつ伝導電子帯のエネルギ
    ーがコレクタ層(又はエミッタ層を構成する材料の伝導
    電子帯のエネルギーよりも低く、かつ、べース層を構成
    する材料とのへテロ界面において、価電子帯のエネルギ
    ーがべース層を構成する材料の価電子帯のエネルギーよ
    りも低くかつ伝導電子帯のエネルギーがべース層を構成
    する材料の伝導電子帯のエネルギーよりも低く、なおか
    つ、コレクタ層(又はエミッタ層)を構成する材料との
    へテロ界面における価電子帯におけるエネルギー不連続
    量が、べース層を構成する材料とのエネルギーギャップ
    の差よりも大きい半導体層をべース層とコレクタ層との
    界面及び/又はベース層とエミッタ層との界面に含むこ
    とを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記半導体層は2nm以下であることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のヘ
    テロ接合バイポーラトランジスタ。
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