JP2003085885A - ディスク複製装置 - Google Patents

ディスク複製装置

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JP2003085885A
JP2003085885A JP2002258188A JP2002258188A JP2003085885A JP 2003085885 A JP2003085885 A JP 2003085885A JP 2002258188 A JP2002258188 A JP 2002258188A JP 2002258188 A JP2002258188 A JP 2002258188A JP 2003085885 A JP2003085885 A JP 2003085885A
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JP2002258188A
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Inventor
Tatsuya Inoguchi
達也 猪口
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、原本のコンパクトディスクからコン
パクトディスクのスタンパ等を作成する場合に使用する
ディスク複製装置に関し、簡易かつ確実に複製し得るよ
うにする。 【構成】本発明は、再生装置11で再生した再生サブコ
ードQを基準にしてオーディオデータの形式で連続する
メインデータD1を記録し、このとき再生サブコードQ
を基準にしてサブコードQ及びフレームデータD1のず
れを保持するようにメインデータD1を記録し、またリ
ードインエリアを別途生成した後、フレームデータD1
等が連続するように所定のポーズ区間を形成して複製す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク複製装置に
関し、例えばコンパクトディスクのスタンパを作成する
場合に適用し得る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンパクトディスクにおいては、
所定のスタンパを作成した後、このスタンパを使用して
大量生産するようになされている。
【0003】すなわち図13に示すように、コンパクト
ディスクの作成工程においては、始めにデイジタルオー
ディオ信号でなるオーディオデータを編集装置にデータ
入力し、ここで編集処理する。さらにコンパクトディス
クの作成工程においては、マスタリング工程において、
編集したオーディオ信号に基づいてコンパクトディスク
上のデータレイアウトを決定し、このデータレイアウト
に従ってコンパクトディスクの記録フォーマットで記録
データを生成する。
【0004】さらにマスタリング工程においては、この
記録データをCD信号にエンコードした後、このCD信
号を用いてスタンパを作成する。ここでマスタリング作
成工程においては、例えばフォトレジスタを塗布したガ
ラス原盤上にCD信号で変調されたレーザ光を照射し、
これを現像処理することにより、CD作成用のマスタ原
盤を作成した後、続くスタンパ作成工程でこのマスタ原
盤からコンパクトディスク作成用のスタンパを形成す
る。
【0005】これによりコンパクトディスクの作成工程
においては、このスタンパを使用して例えば射出成形等
の手法を適用してコンパクトディスクを量産し得るよう
になされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のコン
パクトディスクにおいては、オーディオデータの記録フ
ォーマットを使用して種々のデータを記録するようにな
されたものがある(すなわちCD−ROMでなる)。
【0007】このCD−ROMにおいては、図14に示
すように、モード0〜モード2の3種類のモードがあ
り、それぞれ所定フォーマットに従って所望のデータを
フレームデータに変換した後、コンパクトディスクのオ
ーディオフォーマットに従って記録データに変換する。
【0008】さらにCD−ROMにおいては、この3種
類のモードのうちモード2についてフォーム1及びフォ
ーム2の2種類のフォーマットが規定され、これにより
記録するユーザのデータに応じて種々のフォーマットを
選択し得るようになされている。
【0009】ここで図15に示すように、コンパクトデ
ィスクにおいては、コンパクトディスクを再生して得ら
れる再生信号S1(すなわちEFM変調信号でなる)を
EFM復調回路1で復調することにより、サブコードQ
チャンネルQを復調し得、これにより記録されたデータ
のアドレスデータを検出し得るようになされている。さ
らにコンパクトディスクにおいては、EFM復調回路1
の出力信号を誤り訂正処理回路(ECC)3で誤り訂正
してサブコードR〜WチャンネルR〜Wを再生し得、こ
れにより例えばこのサブコードR〜WチャンネルR〜W
に記録した画像データ等を再生し得るようになされてい
る。
【0010】これに対してオーディオデータAUにおい
ては、EFM復調回路1の出力信号を誤り訂正回路(C
IRC)4に入力し、ここで巡回符号を使用して誤り訂
正処理することにより再生し得るようになされ、このオ
ーディオデータをアナログ信号に変換してオーディオ信
号を再生し得るようになされている。これに対してCD
−ROMのデータを再生する場合、この誤り訂正回路4
の出力信号について、同期検波回路(SYNC DE
T)5でシンクパターンを検出することにより、所定ブ
ロック単位で連続するフレームデータを切り出し、デス
クランブル回路6でこのフレームデータを各ブロック単
位で順次デスクランブル処理する。
【0011】これによりCD−ROMのモード0、モー
ド2及びモード2のフォーム2のフォーマットにおいて
は、所望のデータを所定ブロック単位に分割してスクラ
ンブル処理した後、シンクデータを付加してフレームデ
ータを形成し、連続するフレームデータをオーディオデ
ータと同様に処理してコンパクトディスクに記録し得る
ことがわかる。
【0012】これに対してCD−ROMのモード1及び
モード2のフォーム2においては、デスクランブル回路
6の出力データをさらに誤り訂正回路7で誤り訂正する
ことにより復調することができる。これによりCD−R
OMのモード1及びモード2のフォーム2においては、
所望のデータを所定ブロック単位に分割して誤り訂正符
号を付加した後、CD−ROMのモード1と同様に処理
することにより、フレームデータを生成し得、このフレ
ームデータをオーディオデータと同様に処理してコンパ
クトディスクに記録し得ることがわかる。
【0013】これによりこの種のCD−ROMにおいて
は、マスタディスクを作成して量産することにより、コ
ンピユータソフト等を大量に供給し得るようになされて
いる。
【0014】ところコンピユータソフト等においては、
実際のシステムで駆動してデバッキング処理する必要が
あるのに対し、この種のCD−ROMにおいては、マス
タディスクを作成することにより、デバッキング処理を
短時間で繰り返すことが困難な欠点がある。
【0015】この欠点を解決する1つの方法として追記
型の光ディスクを用いてCD−ROMを作成する方法が
ある。すなわち追記型の光ディスクにおいては、記録情
報に応じて光ビームを照射することにより、1度だけ所
望の情報を記録することができる。
【0016】これによりこの追記型の光ディスクを用い
てCD−ROMを作成すれば、デバッキング処理を短時
間で繰り返すことができる。
【0017】このようにしてデバッキング処理したCD
−ROMをそのまま複製してCD−ROMのスタンパを
作成することができれば、便利であると考えられる。
【0018】ところが従来のコンパクトディスク作成工
程においては、図13について上述したように、編集装
置でデータを編集した後、マスタリング工程において、
コンパクトディスク上のデータレイアウトを決定し、こ
のデータレイアウトに従ってコンパクトディスクの記録
フォーマットでデータ列を生成することにより、このよ
うにデバッキング処理した光ディスクについても、一旦
元のデータフォーマットに戻した後でなければスタンパ
を形成し得ず、結局スタンパを作成するために時間を要
する問題があった。
【0019】さらにこのように一旦元のデータフォーマ
ットに戻した場合、複製元のCD−ROMに対して、フ
レームデータとこのフレームデータのアドレスデータで
なるサブコードQチャンネルQとの位置関係が変化する
ことを避け得ない問題もある。
【0020】すなわちこの種のCD−ROMにおいて
は、フレームデータと対応するサブコードQチャンネル
Qとの位置関係を設定することにより、再生時、サブコ
ードQチャンネルQを検出した後、対応するフレームデ
ータを検出するまでの時間を所望の時間に選定するよう
になされたものもあり、このようなCD−ROMにおい
て、この位置関係が変化すると、正しくフレームデータ
を再生し得なくなったり、またこのフレームデータを処
理する処理プログラムが正しく動作し得なくなる恐れが
ある。
【0021】またこのように一旦元のデータフォーマッ
トに戻す場合、オーディオデータ、画像データ、フレー
ムデータ等が混在するCD−ROMにおいては、データ
の管理も煩雑になる。
【0022】この問題を解決する1つの方法としてEF
M復調回路1から出力される出力データでCD信号を生
成する方法も考えられるが、この場合再生時のエラーが
蓄積することにより、量産したCD−ROMにおいて、
正しくデータを再生し得なくなる恐れもある。
【0023】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易かつ確実にこの種の光ディスクを複製すること
ができるディスク複製装置を提案しようとするものであ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、原本の光ディスク11を再生して
再生データを順次出力する再生装置12と、再生データ
を光ディスクの記録信号SCDに順次変換する記録信号
生成装置13と、再生装置12及び記録信号生成装置1
3を制御する制御装置15とを備え、原本の光ディスク
11は、ユーザデータを所定のブロック単位でスクラン
ブル処理した後、シンクデータを付加してフレームデー
タが生成され、フレームデータに誤り訂正コード及びサ
ブコードを順次付加して記録することにより、オーディ
オフォーマットに従ってユーザデータが記録され、再生
装置12は、原本の光ディスク11のプログラム領域か
ら得られる再生信号S1をEFM復調して再生サブコー
ドQ及びフレームデータD1、誤り訂正コードを出力す
る復調手段20と、フレームデータD1を誤り訂正して
再生データD1を生成する誤り訂正手段22とを有し、
フレームデータの形式で再生データD1を出力すること
により、オーディオフォーマットで再生されるオーディ
オデータの形式でユーザデータを順次出力し、記録信号
生成装置13は、再生データD1に順次誤り訂正コード
を生成する訂正コード作成手段46と、再生データD
1、誤り訂正コード及びサブコードQを合成した後、E
FM変調して記録信号SCDを生成するEFM変調手段
44とを有し、フレームデータの形式で再生装置12か
ら出力される再生データD1から、オーディオフォーマ
ットに従って記録信号SCDを順次生成する。
【0025】さらに本発明において、記録信号生成装置
13は、ディスク複製対象12を所定の条件で駆動し
て、記録信号SCDで変調したレーザ光をディスク複製
対象12に照射することにより、再生データD1、誤り
訂正コード及びサブコードQをディスク複製対象12に
記録し、ディスク複製対象12を駆動する条件に応じ
て、ディスク複製対象12の内周側に、半径方向に所定
長さのリードインエリアを形成した後、再生データD
1、誤り訂正コード及びサブコードQの記録を開始す
る。
【0026】さらに本発明において、原本の光ディスク
11は、フレームデータに加えてオーディオデータを記
録し、再生装置12は、予め原本の光ディスク11につ
いて、リードインエリアに続く再生データがフレームデ
ータ及びオーディオデータの何れかを検出し、記録信号
生成装置13は、ディスク複製対象12を所定の条件で
駆動して、記録信号SCDで変調したレーザ光をディス
ク複製対象12に照射することにより、再生データD
1、誤り訂正コード及びサブコードQをディスク複製対
象12に記録し、ディスク複製対象12を駆動する条件
に応じて、ディスク複製対象12の内周側に、半径方向
に所定長さのリードインエリアを形成した後、再生装置
12の検出結果に基づいてリードインエリアに続く再生
データD1がオーディオデータのとき、再生サブコード
のQチャンネルデータが所定の複製開始値になると再生
データD1、誤り訂正コード及びサブコードQの記録を
開始し、リードインエリアに続く再生データD1がフレ
ームデータのとき、複製開始値に対応するフレームデー
タD1の先頭から再生データD1、誤り訂正コード及び
サブコードQの記録を開始する。
【0027】さらに本発明において、再生装置12は、
リードインエリアに続く再生データD1がフレームデー
タのとき、再生サブコードのQチャンネルデータQに対
応するフレームデータD1のタイミングを予め検出し、
記録信号生成装置13は、リードインエリアに続く再生
データD1がフレームデータのとき、リードインエリア
を形成した後、タイミングに従って所定値に設定したフ
レームデータD1をオーディオフォーマットに従って記
録し、続いて再生データD1、誤り訂正コード及びサブ
コードQの記録を開始する。
【0028】
【作用】原本の光ディスク11のプログラム領域から得
られる再生信号S1について、再生サブコードQ及びメ
インデータD1を順次再生し、記録信号生成装置13
で、再生サブコードQのタイミングを基準にして、生成
したサブコードQと、再生データD1及び再生データD
1の誤り訂正コードを合成して記録信号SCDを順次生
成することにより、この記録信号SCDで光ビームを変
調して原本の複製物をリアルタイムで作成することがで
きる。
【0029】このときフレームデータに変換したユーザ
データがオーディオフォーマットに従って原本に記録さ
れている場合、オーディオフォーマットで再生されるオ
ーディオデータの形式でユーザデータ順次再生し、オー
ディオフォーマットに従って順次記録信号SCDを生成
することにより、ユーザデータを記録した光ディスクの
複製物をリアルタイムで作成することができる。
【0030】このときディスク複製対象12を駆動する
条件に応じて、ディスク複製対象12の内周側に、半径
方向に所定長さのリードインエリアを形成した後、再生
データD1、誤り訂正コード及びサブコードQの記録を
開始することにより、コンパクトディスク、CD−RO
Mの規格に従って所望の条件で複製物を作成することが
できる。
【0031】フレームデータとオーディオデータとを記
録した原本の光ディスク11において、リードインエリ
アに続く再生データがフレームデータ及びオーディオデ
ータの何れかを検出し、リードインエリアに続く再生デ
ータD1がオーディオデータのとき、再生サブコードの
Qチャンネルデータが所定の複製開始値になると再生デ
ータD1、誤り訂正コード及びサブコードQの記録を開
始し、リードインエリアに続く再生データD1がフレー
ムデータのとき、複製開始値に対応するフレームデータ
D1の先頭から再生データD1、誤り訂正コード及びサ
ブコードQの記録を開始することにより、原本とそっく
りの複製物を作成することができる。
【0032】リードインエリアに続く再生データD1が
フレームデータのとき、再生サブコードのQチャンネル
データQに対応するフレームデータD1のタイミングを
予め検出し、リードインエリアを形成した後、検出した
タイミングに従って所定値に設定したフレームデータD
1をオーディオフォーマットに従って記録し、続いて再
生データD1、誤り訂正コード及びサブコードQの記録
を開始することにより、フレームデータD1等が連続す
るように複製物を作成することができる。
【0033】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0034】(1)全体の処理 図1において、10は全体としてコンパクトディスク複
製装置を示し、コンパクトディスク読出装置12で原本
のコンパクトディスク、CD−ROM11を再生し、そ
の結果得られる再生データをCDエンコーダ13でCD
信号SCDに変換する。CD−WO記録装置14は、こ
のCD信号SCDに基づいてレーザ光源を駆動すること
により、追記型光ディスク又は記録原盤に順次再生デー
タを記録する。CD複製制御装置15は、全体の動作を
制御し、これによりコンパクトディスク複製装置10に
おいては、リアルタイムでコンパクトディスク11の複
製物又はマスタディスクを作成し得るようになされてい
る。
【0035】(2)メインデータの処理 ここで図2に示すように、このコンパクトディスク複製
装置10においては、原本のコンパクトディスク11か
ら得られるEFM信号S1を復調した後、サブコードQ
チャンネルQ、サブコードR〜WチャンネルR〜W、メ
インデータD1を分離して処理する。
【0036】ここでメインデータD1は、フレームデー
タ及びオーディオデータでなり、コンパクトディスク読
み出し装置12においては、このメインデータD1を誤
り訂正して出力することにより、オーディオデータのフ
ォーマットで出力する。これに対応してCDエンコーダ
13においては、このメインデータD1に誤り訂正符号
を付加してデータ合成することにより、CD信号SCD
を生成する。
【0037】これによりコンパクトディスク複製装置1
0においては、フレームデータ及びオーディオデータを
順次CD信号SCDに変換してリアルタイムで処理し得
るようになされ、これにより簡易に複製物16を作成し
得るようになされている。このときコンパクトディスク
複製装置10においては、フレームデータ及びオーディ
オデータをオーディオデータのフォーマットで一旦誤り
訂正することにより、エラーの蓄積を有効に回避するこ
とができ、その分確実に複製物16を作成し得るように
なされている。
【0038】これに対してコンパクトディスク読み出し
装置10は、サブコードR〜WチャンネルR〜Wについ
ては、サブコードR〜Wチャンネルに付加された誤り訂
正符号に従って誤り訂正して出力し、これに対応してC
Dエンコーダ13においては、このサブコードR〜Wチ
ャンネルR〜Wに誤り訂正符号を付加してデータ合成す
る。これによりコンパクトディスク複製装置10におい
ては、フレームデータ及びオーディオデータの場合と同
様にサブコードR〜WチャンネルR〜Wについても、リ
アルタイムで処理し得るようになされ、さらに一旦誤り
訂正することにより、エラーの蓄積を有効に回避するよ
うになされ、これにより簡易かつ確実に複製物16を作
成し得るようになされている。
【0039】これに対してコンパクトディスク複製装置
10においては、サブコードQチャンネルQについて、
メインデータD1の先頭がフレームデータのとき、フレ
ームデータに対するタイミングを検出し、この検出結果
をCDエンコーダ13に出力する。CDエンコーダ13
は、このタイミング検出結果に基づいて、サブコードQ
チャンネルを別途再生成し、この再生成したサブコード
Qチャンネルをデータ合成してCD信号SCDを生成す
る。
【0040】すなわちサブコードQチャンネルにおいて
は、誤り訂正符号が付加されてないことにより、再生し
たサブコードQチャンネルを直接用いて複製物16を作
成するとエラーが蓄積されることになる。
【0041】このためこの実施例においては、サブコー
ドQチャンネルについてだけCDエンコーダ13側で再
生成することにより、複製物16についても正しいサブ
コードQチャンネルを再生し得るようになされている。
【0042】このときコンパクトディスク複製装置10
においては、メインデータD1の先頭がフレームデータ
のとき、フレームデータに対するサブコードQチャンネ
ルQのタイミングを検出し、この検出結果に基づいてサ
ブコードQチャンネルを記録することにより、原本のC
D−ROM11に記録されたフレームデータとサブコー
ドQチャンネルとの位置関係をそのまま保持して複製物
16を生成し得るようになされ、これにより正しくコン
パクトディスク、CD−ROM11を複製し得るように
なされている。
【0043】さらにこのサブコードQチャンネルに対し
てメインデータD1をオーディオデータの形式で連続的
に処理することにより、メインデータとしてオーディオ
データ及びフレームデータとが混在する場合でも、フレ
ームデータに対するサブコードQチャンネルの位置関係
について、原本をそっくり複製することができる。
【0044】すなわち図3に示すように、この種のCD
−ROMにおいては、メインデータとしてオーディオデ
ータを割当てたオーディオトラックと、メインデータと
してフレームデータを割り当てたデータトラックとが交
互に連続する場合がある。このようなCD−ROMにお
いては、オーディオトラックとデータトラックとの境目
でデコード方法を切り換える必要があり、このため一旦
元のデータ形式に復元してCD信号を作成しようとする
と、メインデータの内容をいちいち確認してオーディオ
データ及びフレームデータを判別する必要がある。
【0045】従ってこの場合、リアルタイムで連続する
メインデータを処理し得なくなる。また一旦元のデータ
形式に復元してCD信号を作成すると、同一のアドレス
が記録されたフレームデータとサブコードQチャンネル
Qとの位置関係も乱れる恐れがある。
【0046】さらに図4に示すように、CD−ROM1
1においては、サブコードQチャンネルQと同一のアド
レスが割当てられたフレームデータの境目との位置関係
が各CD−ROM11で異なり、一旦元のデータ形式に
復元してCD信号を作成すると、この位置関係をそっく
りそのまま複製するのが困難になる。ところがこの実施
例のように、メインデータD1をオーディオデータの形
式で処理すれば、リアルタイムで連続的に処理するがで
き、さらに予め検出したタイミングを基準にしてサブコ
ードQチャンネルを順次生成することにより、サブコー
ドQチャンネルQとの間の位置関係も原本の位置関係に
保持することができ、これにより原本をそっくり複製す
ることができる。
【0047】さらにこの実施例において、コンパクトデ
ィスク複製装置10は、コンパクトディスク読み出し装
置12で、原本のコンパクトディスク、CD−ROM1
1の最外周、リードアウトエリアの外側に形成された記
録領域からサブコードQチャンネルの生成に必要なデー
タを再生し、CDエンコーダ13は、この再生したデー
タに基づいてサブコードQチャンネルを再生成する。
【0048】すなわち原本のコンパクトディスク、CD
−ROM11においては、この最外周の記録領域にコン
パクトディスク作成情報が所定回数だけ繰り返し記録さ
れるようになされ、この情報を再生することにより、C
D−ROM11の制作者、著作者、制作年月日等のディ
スク情報、サブコードPチャンネルのフラグに関する時
間情報、サブコードQチャンネルに関するトラック識別
データ、フォーマット情報、インデックス情報、時間情
報等のフォーマット情報を再生し得るようになされてい
る。
【0049】これによりこのコンパクトディスク複製装
置10においては、ソフトハウスでこのコンパクトディ
スク作成情報を記録するだけで、コンパクトディスク、
CD−ROM11のスタンパ作成に必要な情報を全て得
られるようになされ、これによりコンパクトディスク、
CD−ROMの原本とそのマスタディスクの作成に必要
な情報とを一元的に管理し得るようになされ、その分簡
易かつ確実に複製物又はマスタディスク16を作成し得
るようになされている。
【0050】(3)リードインエリアの処理 ところで図5に示すように、コンパクトディスク、CD
−ROMにおいて、リードインエリアの大きさは、ディ
スクの半径方向の長さで規定され、規格では46〜50〔m
m〕に選定するようになされている。これに対してこの
ようにコンパクトディスク、CD−ROMの複製物を作
成する場合、規格の範囲で原本11に対して回転速度を
変化させて記録する場合も考えられ、この場合原本11
のリードインエリアをそっくり複製すると、規格を逸脱
する恐れがある。
【0051】またリードアウトエリアについても、同様
に半径方向の長さだけしか規定されていないことによ
り、同様の事態が考えられる。
【0052】このためこの実施例において、コンパクト
ディスク複製装置10においては、ヌルデータを挿入し
て再エンコードすることにより、CDエンコーダ13側
でリードインエリア及びリードアウトエリアを生成し、
これにより複製物の回転速度、記録トラック形成速度に
応じた長さでリードインエリア及びリードアウトエリア
のデータを記録し、複製物と原本との間で駆動条件が異
なる場合でも、規格に合った複製物を作成し得るように
なされている。
【0053】ちなみにコンパクトディスクの規格におい
ては、リードインエリア及びリードアウトエリアに実デ
ータを記録しない旨規定されており、また通常のコンパ
クトディスクプレーヤにおいては、このリードインエリ
ア及びリードアウトエリアをアクセスし得ないことによ
り、この実施例のように、ヌルデータを挿入してリード
インエリア及びリードアウトエリアを形成するようにし
ても、実用上充分な複製物を作成することができる。
【0054】(4)複製開始位置 このようにしてリードインエリアを作成した後、コンパ
クトディスク複製装置10においては、リードインエリ
アに続くメインデータがフレームデータのとき、ヌルデ
ータを割り当ててフレームデータを生成し、このフレー
ムデータを所定期間(1秒74フレームまででなる)記録
した後、原本の再生データを記録する。
【0055】これに対してリードインエリアに続くメイ
ンデータがオーディオデータのとき、コンパクトディス
ク複製装置10においては、ヌルデータでなるオーディ
オデータを生成してCD信号SCDを生成し、これによ
り所定期間ミユートの状態を形成する。
【0056】実際上、コンパクトディスク、CD−RO
Mにおいては、リードインエリアから少なくとも2秒間
はポーズ区間として規定され、コンパクトディスク複製
装置10においては、この規格を満足するようにCDエ
ンコーダ13側で必要なCD信号SCDを生成し、この
CD信号SCDを記録する。
【0057】さらにコンパクトディスク複製装置10に
おいては、このようにポーズ区間を形成した後、原本の
2秒0フレームから再生データの記録を開始する。すな
わちリードインエリアから少なくとも2秒間はポーズ区
間として規定されていることにより、このように原本の
2秒0フレームから再生データの記録を開始して、確実
に必要なデータを複製することができる。
【0058】実際上、コンパクトディスクにおいては、
このポーズ区間が厳密にコンパクトディスクの規格に合
致して形成されていないものもあり、このようなコンパ
クトディスクにおいては、続いて連続的に記録されるフ
レームデータの記録開始位置を正確に検出し得ない場合
もある。
【0059】ところがこの実施例のように原本の2秒0
フレームから再生データの記録を開始すれば、このよう
なコンパクトディスクにおいても、確実に必要なデータ
を複製することができる。
【0060】これにより図6に示すように、ポーズ区間
に続いてオーディオトラックが形成された原本につい
て、コンパクトディスク複製装置10は、2秒0フレー
ムのサブコードQチャンネルの先頭をトリガにしてオー
ディオトラックの読み出しを開始し、順次連続するメイ
ンデータ、サブコードR〜Wチャンネルを複製する。
【0061】このときコンパクトディスク複製装置10
においては、CDエンコーダ13でメインデータ、サブ
コードR〜Wチャンネルのタイミングを補正すると共
に、サブコードQチャンネルの生成タイミングを補正
し、これによる装置全体で発生する再生から記録時に至
るまでのサブコードQチャンネル、メインデータ、サブ
コードR〜Wチャンネル間の時間ずれを補正する。
【0062】これによりコンパクトディスク複製装置1
0においては、連続して複製するメインデータ、サブコ
ードR〜Wチャンネルに対して、サブコードQチャンネ
ルの位置関係を原本と同じ位置関係に保持し、これによ
り簡易かつ確実に複製物を作成し得るようになされてい
る。
【0063】これに対して図7に示すように、ポーズ区
間に続いてデータトラックが連続する原本において、コ
ンパクトディスク複製装置10は、2秒0フレームのフ
レームデータの先頭から複製を開始する必要がある。さ
らにこのときこの種のCD−ROMにおいては、ポーズ
区間との間で、フレームデータ及びサブコードQチャン
ネルが連続するように複製を開始する必要がある。さら
にこの場合ポーズ区間のフレームデータ、サブコードQ
チャンネルとの間でアドレスが連続するように複製を開
始する必要もある。
【0064】このためこの実施例においては、予めコン
パクトディスク読み出し装置12でリードイン領域に続
くメインデータの種類を検出する際、サブコードQチャ
ンネル及びフレームデータのアドレスを順次読み出すこ
とにより、サブコードQチャンネルと対応するフレーム
データとのずれを検出し、オーディオトラックから複製
を開始する場合に比してこのずれ分だけさらにメインデ
ータ、サブコードR〜Wチャンネル、サブコードQチャ
ンネルのタイミングを補正する。
【0065】さらにヌルデータを用いてフレームデー
タ、サブコードR〜Wチャンネルを記録してポーズ区間
を作成する場合においても、このずれ分だけ生成のタイ
ミングを補正し、これによりポーズ区間との間で、フレ
ームデータ、サブコードR〜Wチャンネルが連続し、か
つアドレスも連続するように複製を開始する。これによ
りこの複製開始のタイミングを保持して順次メインデー
タを複製し、併せてサブコードQチャンネルを再生成す
ることにより、原本と同一の位置関係に保持された複製
物を生成することができる。
【0066】(5)コンパクトディスク読み取り装置 図8に示すようにコンパクトディスク読み出し装置12
においては、CD複製制御装置15から出力される制御
データに従って動作を切り換え、再生時、光ピックアッ
プから出力される再生信号S1をEFM復調回路20で
復調する。誤り訂正回路(CIRC)22は、このEF
M復調回路20の出力データを所定のタイミングで取り
込むことにより、メインデータについて、巡回符号を用
いて誤り訂正処理を実行し、これによりオーディオデー
タのフォーマットでメインデータD1を出力する。
【0067】これに対して同期検波回路(SYNC D
ET)24においては、このメインデータD1について
シンクビットを検出することにより、フレームデータを
順次切り出し、フレームデータ単位で続くデスクランブ
ル回路26でデスクランブル処理する。誤り訂正回路
(ECC)28は、各フレームデータに割当てられた巡
回符号を使用してフレームデータを誤り処理し、これに
よりリードアウトエリアの外側に記録されたコンパクト
ディスク作成情報D3を再生する。
【0068】これによりコンパクトディスク読み出し装
置12においては、予めリードアウトエリアの外側を再
生することにより、コンパクトディスク作成情報D3を
再生し、このコンパクトディスク再生情報D3をCD複
製制御装置15に出力し得るようになされている。
【0069】システムコントローラ30は、インターフ
ェース回路32を介してCD複製制御装置15から出力
される制御データを受け、これによりコンパクトディス
ク読み出し装置12全体の動作を切り換える。さらにシ
ステムコントローラ30は、EFM復調回路20の出力
データを所定のタイミングで取り込むことにより、サブ
コードQチャンネルのデータを検出し、そのアドレスデ
ータを検出する。
【0070】さらにシステムコントローラ30は、検出
したアドレスデータを基準にして対応するフレームデー
タについて同期検波回路24でシンクビットが検出され
るタイミングを検出し、これによりサブコードQチャン
ネルと対応するフレームデータとの時間ずれを検出す
る。これによりコンパクトディスク読み出し装置12に
おいては、予めリードイン領域に続くフレームデータに
ついて、同期検波回路24の検出結果に基づいてサブコ
ードQチャンネルと対応するフレームデータとの時間ず
れを検出し、検出結果をCD複製制御装置15に出力す
る。
【0071】誤り訂正回路(ECC)34は、同様にE
FM復調回路20の出力データを所定のタイミングで取
り込んで誤り訂正処理することにより、サブコードR〜
WチャンネルR〜Wを再生して出力する。バッファメモ
リ36は、メインデータ、サブコードR〜Wチャンネル
R〜Wを一旦蓄積して順次出力する。
【0072】かくしてこのようにして再生されたメイン
データD1及びサブコードR〜WチャンネルR〜Wにお
いては、インターフェース回路32を介して制御データ
と共通のバスでCDエンコーダ13に出力されるように
なされている。
【0073】(6)CDエンコーダ 図9に示すようにCDエンコーダ13においては、イン
ターフェース回路40を介してCD複製制御装置15か
ら送出された制御データをシステムコントローラ42に
入力し、ここでこの制御データに基づいてCDエンコー
ダ13全体の動作を制御する。
【0074】すなわちCDエンコーダ13においては、
CD複製制御装置15の制御データに従ってCD−WO
記録装置14を動作状態に立ち上げ、所定の駆動条件で
複製物16を回転駆動する。さらにCDエンコーダ13
においては、この状態で複製物16の最内周にリードイ
ンエリアを形成した後、コンパクトディスク読み出し装
置12の検出結果に基づいてCD複製制御装置15から
出力されるタイミング情報に従ってポーズ区間を形成す
る。
【0075】さらにCDエンコーダ13においては、イ
ンターフェース回路40を介して入力されるコンパクト
ディスク作成情報D3に従ってシステムコントローラ4
2でサブコードQチャンネルを順次生成し、EMF変調
回路44でCD信号SCDに変換する。
【0076】これに対して誤り訂正回路(CIRC)4
6は、バッファメモリ48を介してインターフェース回
路40から順次入力されるメインデータD1について、
巡回符号でなる誤り訂正符号を作成し、この誤り訂正符
号及びメインデータD1をEFM変調回路44に出力す
るのに対し、誤り訂正回路(ECC)50は、サブコー
ドR〜WチャンネルR〜Wについて誤り訂正符号を付加
してEFM変調回路44に出力する。
【0077】これによりCDエンコーダ13において
は、CD複製制御装置15の制御データに従って順次メ
インデータD1、サブコードR〜WチャンネルR〜W、
サブコードQチャンネルQをCD信号SCDに変換し得
るようになされ、このCD信号SCDをCD−WO記録
装置14に出力して複製物16に記録し得るようになさ
れている。
【0078】このときバッファメモリ48においては、
このときシステムコントローラ42を介して設定された
遅延時間の分だけメインデータ、サブコードR〜Wチャ
ンネルR〜Wの出力タイミングを遅延させて出力し、こ
れによりコンパクトディスク複製装置10においては、
CD複製制御装置15を介してこの遅延時間を設定する
ことにより、原本11と同じ位置関係でメインデータ等
を記録し得るようになされ、原本11を正確に複製し得
るようになされている。
【0079】(7)CD複製制御装置 CD複製制御装置15は、演算処理装置で構成され、コ
ンパクトディスク読み出し装置12及びCD−WO記録
装置14にそれぞれ原本11及び複製対象16を搭載し
た後、複製開始の操作子を押圧操作すると、図10に示
す処理手順を実行して複製処理を開始する。
【0080】ここでCD複製制御装置15は、ステップ
SP1からステップSP2に移り、コンパクトディスク
読み出し装置12に制御データを送出し、原本の最外周
に記録したコンパクトディスク作成情報D3を再生す
る。このコンパクトディスク作成情報D3を読み出す
際、CD複製制御装置15は、原本11にコンパクトデ
ィスク作成情報が記録されていない場合、別途表示装置
にコンパクトディスク作成情報の入力をうながすメッセ
ージを表示し、ここでオペレータがフロッピディスク等
を介してコンパクトディスク作成情報を入力すると、続
いてステップSP3に移る。
【0081】ここでCD複製制御装置15は、コンパク
トディスク作成情報D3に基づいて原本の先頭に記録さ
れたメインデータがオーディオデータか否か判断し、こ
こで否定結果が得られると、ステップSP4に移る。こ
こでCD複製制御装置15は、コンパクトディスク読み
出し装置12に制御データを出力してリードインエリア
から再生を開始し、順次サブコードQチャンネルとメイ
ンデータの時間情報を検出する。
【0082】これによりCD複製制御装置15は、サブ
コードQチャンネルとメインデータに記録された絶対時
間情報に基づいて対応するサブコードQチャンネルとフ
レームデータとを検出し、これによりサブコードQチャ
ンネルとフレームデータとの時間ずれを検出する。
【0083】続いてCD複製制御装置15は、ステップ
SP5に移り、ここでCDエンコーダ13に制御データ
を出力してバッファメモリ40の遅延時間を設定する。
これによりCD複製制御装置15は、サブコードQチャ
ンネルとフレームデータとの時間ずれをCDエンコーダ
13にセットし、原本11の位置関係に保持したままメ
インデータ及びサブコードQチャンネルを記録し得るよ
うにした後、続いてステップSP6に移る。
【0084】これに対してステップSP3において肯定
結果が得られるとCD複製制御装置15は、直接ステッ
プSP6に移り、ここでCDエンコーダ13にコンパク
トディスク作成情報D3を送出した後、続いてCDエン
コーダ13に複製開始のコマンドを送出する。これに対
応してCDエンコーダ13は、ステップSP7におい
て、CD−WO記録装置14を起動した後、コンパクト
ディスク作成情報D3を参考にしてリードインエリアを
形成する。
【0085】このときCDエンコーダ13は、原本11
の先頭のメインデータがフレームデータのとき、予め設
定した遅延時間だけ遅延させて順次メインデータ、サブ
コードQチャンネルデータ等を合成することにより、リ
ードインエリアを形成する。なおこのときCDエンコー
ダ13は、サブコードPチャンネルも同様に予め設定し
た遅延時間だけ遅延させて合成し、CD信号SCDを生
成する。
【0086】このようにしてリードインエリアの形成を
開始すると、CD複製制御装置15は、図11に示すよ
うに、続いてステップSP8に移り、CD−WO記録装
置14の動作をモニタし、ここでリードインエリア形成
終了の数秒前になったか否か判断し、ここで否定結果が
得られると、ステップSP8を繰り返す。これによりC
D複製制御装置15は、リードインエリア形成終了の数
秒前になるまでステップSP8を繰り返した後、ステッ
プSP9に移る。
【0087】ここでCD複製制御装置15は、コンパク
トディスク作成情報D3に基づいて原本11の最初のメ
インデータがオーディオトラックか否か判断し、ここで
肯定結果が得られると、ステップSP10に移り、2秒
0フレームのサブコードQチャンネルからオーディオト
ラックの読み出しを開始するようにコンパクトディスク
読み出し装置12に指示する。
【0088】これに対応してコンパクトディスク読み出
し装置12においては、続くステップSP11におい
て、2秒0フレームのサブコードフレームのS0及びS
1パターン(すなわちサブコードQチャンネルの先頭で
なる)をトリガにしてオーディオトラックの読み出しを
開始する。これによりコンパクトディスク複製装置10
においては、2秒0フレームからオーディオトラックの
読み出しを開始し、順次連続するメインデータ、サブコ
ードR〜Wチャンネルを複製することができ、CD複製
制御装置15は、続いて図12に示すように、ステップ
SP12に移る。
【0089】これに対して先頭のメインデータがデータ
トラックの場合、ステップSP9において否定結果が得
られることにより、CD複製制御装置15は、ステップ
SP13に移り、フレームデータに付加されたヘッダを
基準にして2秒0フレームから読み出しを開始するよう
に、コンパクトディスク読み出し装置12に制御データ
を出力する。これに対応してコンパクトディスク読み出
し装置12においては、フレームデータに付加されたヘ
ッダを基準にして2秒0フレームから読み出しを開始し
た後、ステップSP12に移る。
【0090】このステップSP12において、CD複製
制御装置15は、順次コンパクトディスク読み出し装置
12から出力されるメインデータ、サブコードR〜Wチ
ャンネルデータをCDエンコーダ13に転送し、CDエ
ンコーダ13は、0秒0フレームから1秒74フレームの
ポーズ区間を形成するまでの間、この転送されたデータ
をバッファメモリ40に蓄積する。
【0091】これによりコンパクトディスク複製装置1
0においては、複製物16側でポーズ区間の形成が完了
するまで、読み出したデータを一旦蓄積し、続いて順次
設定したタイミングで記録し得るようになされている。
続いてCD複製制御装置15は、ステップSP15に移
り、原本のプログラムエリアについて読み出しを完了し
たか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステッ
プSP12−SP15の処理ループを繰り返す。
【0092】これによりコンパクトディスク複製装置1
0においては、順次読み出したデータを複製物16に記
録し、プログラムエリアの記録が完了すると、ステップ
SP15において肯定結果が得られることにより、ステ
ップSP16に移る。ここでCD複製制御装置15は、
コンパクトディスク読み出し装置12を停止制御した
後、続くステップSP17において、CDエンコーダ1
3に終了のディスクデータを送出する。
【0093】これに対応してCDエンコーダ13は、プ
ログラムエリアの記録が完了すると、リードアウトエリ
アについてCD信号SCDを生成し、続くステップSP
18でリードアウトエリアの形成が完了すると、CD−
WO記録装置14を停止制御する。さらにこのとき正常
に記録動作が完了すると、CDエンコーダ13は、CD
複製制御装置15にその旨のデータを送出し、CD複製
制御装置15は、このデータを受け取るとステップSP
19に移り、この処理手順を完了する。
【0094】(8)実施例の効果 以上の構成によれば、オーディオデータの形式で連続す
るメインデータを記録することにより、リアルタイムで
コンパクトディスク、CD−ROMの複製物等を作成す
ることができる。
【0095】このとき予め検出したサブコードQチャン
ネル及びフレームデータのずれを保持するようにメイン
データを記録することにより、正確に複製物を複製する
ことができ、さらにこのときリードインエリアを別途生
成した後、フレームデータ等が連続するように所定のポ
ーズ区間を形成して複製することにより、コンパクトデ
ィスクの規格に従って正しく複製物を作成することがで
きる。これにより、簡易かつ正確に複製物を作成するこ
とができる。
【0096】(9)他の実施例 なお上述の実施例においては、原本に記録したコンパク
トディスク作成情報に従って複製物、マスタディスクを
作成する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、フロッピディスク等でコンパクトディスク作成情報
を供給する場合において、オーディオ信号だけを記録し
た一般のコンパクトディスクからマスタディスクを作成
することもできる。
【0097】さらに上述の実施例においては、リアルタ
イムで複製物を作成する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、原本の回転速度を高速度化し、例えば
倍速で複製物を作成する場合等に広く適用することがで
きる。
【0098】さらに上述の実施例においては、1台のC
D−WO記録装置を駆動して複製物を作成する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、複数台のCD−
WO記録装置を接続して同時に複数の複製物を作成する
ようにしてもよい。
【0099】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、再生サブ
コードを基準にしてオーディオデータの形式で連続する
メインデータを記録することにより、簡易にコンパクト
ディスク、CD−ROMの複製物等を作成することがで
きるディスク複製装置を得ることができる。
【0100】このとき再生サブコードを基準にしてサブ
コード及びフレームデータのずれを保持するようにメイ
ンデータを記録し、またリードインエリアを別途生成し
た後、フレームデータ等が連続するように所定のポーズ
区間を形成して複製することにより、コンパクトディス
クの規格に従って正確に複製物を作成することができる
ディスク複製装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるコンパクトディスク複
製装置を示すブロック図である。
【図2】その処理の概要の説明に供するブロック図であ
る。
【図3】CD−ROMのデータ構成の説明に供する略線
図である。
【図4】メインデータとサブコードQチャンネルとの関
係を示す略線図である。
【図5】コンパクトディスクの規格の説明に供する略線
図である。
【図6】オーディオトラックの記録開始の説明に供する
略線図である。
【図7】データトラックの記録開始の説明に供する略線
図である。
【図8】コンパクトディスク読み出し装置を示すブロッ
ク図である。
【図9】CDエンコーダを示すブロック図である。
【図10】複製処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図10の手順に続く複製処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図12】図11の手順に続く複製処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図13】コンパクトディスク作成工程を示す略線図で
ある。
【図14】メインデータのフォーマットを示す略線図で
ある。
【図15】各フォーマットのデコード方法を示す略線図
である。
【符号の説明】
1、20……EFM変調回路、3、4、7、22、2
8、34、46、50……誤り訂正回路、5、24……
同期検出回路、10……コンパクトディスク複製装置、
11……コンパクトディスク、12……コンパクトディ
スク読み出し装置、13……CDエンコーダ、14……
CD−WP記録装置、15……CD複製制御装置、3
6、48……バッファメモリ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原本の光ディスクを再生して再生データを
    順次出力する再生装置と、 上記再生データを上記光ディスクの記録信号に順次変換
    する記録信号生成装置と、 上記再生装置及び上記記録信号生成装置を制御する制御
    装置とを具え、 上記原本の光ディスクは、ユーザデータを所定のブロッ
    ク単位でスクランブル処理した後、シンクデータを付加
    してフレームデータが生成され、上記フレームデータに
    誤り訂正コード及びサブコードを順次付加して記録する
    ことにより、オーディオフォーマットに従って上記ユー
    ザデータが記録され、 上記再生装置は、上記原本の光ディスクのプログラム領
    域から得られる再生信号をEFM復調して再生サブコー
    ド及び上記フレームデータ、上記誤り訂正コードを出力
    する復調手段と、上記フレームデータを誤り訂正して上
    記再生データを生成する誤り訂正手段とを有し、上記フ
    レームデータの形式で上記再生データを出力することに
    より、上記オーディオフォーマットで再生されるオーデ
    ィオデータの形式で上記ユーザデータを順次出力し、 上記記録信号生成装置は、上記再生データに順次誤り訂
    正コードを生成する訂正コード作成手段と、上記再生デ
    ータ、上記誤り訂正コード及びサブコードを合成した
    後、EFM変調して上記記録信号を生成するEFM変調
    手段とを有し、上記フレームデータの形式で上記再生装
    置から出力される上記再生データから、上記オーディオ
    フォーマットに従って上記記録信号を順次生成すること
    を特徴とするディスク複製装置。
  2. 【請求項2】上記記録信号生成装置は、 ディスク複製対象を所定の条件で駆動して、上記記録信
    号で変調したレーザ光を上記ディスク複製対象に照射す
    ることにより、上記再生データ、上記誤り訂正コード及
    び上記サブコードを上記ディスク複製対象に記録し、 上記ディスク複製対象を駆動する条件に応じて、上記デ
    ィスク複製対象の内周側に、半径方向に所定長さのリー
    ドインエリアを形成した後、上記再生データ、上記誤り
    訂正コード及びサブコードの記録を開始することを特徴
    とする請求項1に記載のディスク複製装置。
  3. 【請求項3】上記原本の光ディスクは、上記フレームデ
    ータに加えてオーディオデータを記録し、 上記再生装置は、予め上記原本の光ディスクについて、
    リードインエリアに続く再生データが上記フレームデー
    タ及び上記オーディオデータの何れかを検出し、 上記記録信号生成装置は、ディスク複製対象を所定の条
    件で駆動して、上記記録信号で変調したレーザ光を上記
    ディスク複製対象に照射することにより、上記再生デー
    タ、上記誤り訂正コード及び上記サブコードを上記ディ
    スク複製対象に記録し、上記ディスク複製対象を駆動す
    る条件に応じて、上記ディスク複製対象の内周側に、半
    径方向に所定長さのリードインエリアを形成した後、上
    記再生装置の検出結果に基づいて、上記リードインエリ
    アに続く再生データが上記オーディオデータのとき、上
    記再生サブコードのQチャンネルデータが所定の複製開
    始値になると上記再生データ、上記誤り訂正コード及び
    上記サブコードの記録を開始し、上記リードインエリア
    に続く再生データが上記フレームデータのとき、上記複
    製開始値に対応する上記フレームデータの先頭から上記
    再生データ、上記誤り訂正コード及びサブコードの記録
    を開始することを特徴とする請求項1に記載のディスク
    複製装置。
  4. 【請求項4】上記再生装置は、上記リードインエリアに
    続く再生データが上記フレームデータのとき、再生サブ
    コードのQチャンネルデータに対応する上記フレームデ
    ータのタイミングを予め検出し、 上記記録信号生成装置は、上記リードインエリアに続く
    再生データが上記フレームデータのとき、上記リードイ
    ンエリアを形成した後、上記タイミングに従って所定値
    に設定したフレームデータを上記オーディオフォーマッ
    トに従って記録し、続いて上記再生データ、上記誤り訂
    正コード及びサブコードの記録を開始することを特徴と
    する請求項3に記載のディスク複製装置。
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