JP2008159117A - データ記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】既に普及している記録再生装置を用いた場合においても、リッピング行為による不正コピーを防止することができるデータ記録媒体を提供する。
【解決手段】 VTSIファイル26内のどのPGCI30からも参照されないVOB(#1)27aを、VOBSファイル27内に配置し、データトラック21におけるVOB(#1)27aに対応するディスク上の区間を、再生装置の読み取りを妨害するための特殊データトラック区間21aとする。
【選択図】図6

Description

本発明は、光ディスクなどのデータ記録媒体に係り、特にコピー保護が必要な著作物としての音声映像信号を配布するに好適なデータ記録媒体に関する。
映画等の映像コンテンツをデジタル化し、所定のフォーマット化工程を経て読み出し専用のROM型の光ディスクを生産し、配布することは、DVDフォーマットの規格化以降、急速に浸透した。
このようなROM型DVD等のデータ記録媒体は、コンテンツをデジタルデータとして記録しているため、現時点で利用可能な技術を用いて、高速かつ簡易にコピーを作成することができるため、不正コピーを防止する技術を適用することが不可欠となっている。
実際にコピー保護技術が適用されているDVDに対する不正コピーの形態とその対応策について以下に述べる。
(1)アナログコピー
これは、ROM型DVDの再生装置において、音声映像信号を再生中に音声映像アナログ出力信号から不正コピーを作成する形態である。これについては、コピーガード信号を出力信号に混入しダビングを不可能とする様々な方式が提案されており、実際に利用されている。
(2)ファイルコピー
ROM型DVDにおいては、アプリケーションフォーマットであるDVD−VIDEOフォーマットに準じて、音声映像信号の符号化データと、この符号化データの再生手順情報をそれぞれファイル化して記録することを基本として、さらに符号化データファイルに対して特定に暗号化鍵を用いて暗号化処理を行った上で記録するようにしている。暗号化鍵に関連する情報は、ROM型DVDにおけるファイル領域以外の所定の領域に配置されており、これらの情報を用いて復号化(暗号解読)処理を行うことによって、再生装置で音声映像信号の再生を行うことができる。
一方、上記暗号化処理が適用されたROM型DVDからファイルコピーを行い、例えば記録型のディスク上にファイル作成した場合、復号化処理に必要な暗号化鍵に関連する情報が記録型ディスク上では欠落している。このため、復号化処理を実行することができず、コピーした記録型ディスクから音声映像信号を再生することができない。このようにしてファイルコピーを無意味なものとし、実質的にコピー防止としている。
(3)ディスクの全面コピー
これは、特殊な再生装置を用いてROM型DVDの全面に渡って記録信号を読み取り、コピーディスクを作成するためのROM型DVD用のマスタディスクを作成してしまう形態である。
これに対しては、上記特殊な再生装置による再生動作の途中で、読み取りを阻止するための技術が特許文献1に開示されている。この技術は、ROM型DVD等において通常再生に関わらないトラック区間を特殊なトラック形状とし、トラックに沿った全面読み取りによる不正なコピーを防止するものである。
特開平11−306648号公報
上記(2)で述べた対応策は、想定される不正なファイルコピーに対して、十分に効果を発揮するものであった。しかしながら、再生装置における暗号の復号化処理をファイルコピーの読み取り動作と書き込み動作との中間に挟み込めば、コピー先の記録型ディスク上では暗号化が適用されていない状態の符号化データファイルが存在することになる。加えて、記録型ディスクにおいて符号化データファイルが暗号化されていない旨を示す情報を同時に書き込んでおけば、その記録型ディスクは任意の再生装置で再生可能となってしまう。すなわち、暗号化によるコピー防止技術は迂回され、不正コピーが行われてしまう。
このような行為はリッピングと呼ばれ、主にコンピュータに接続された記録再生可能なDVDドライブと、コンピュータ上で稼動するソフトウエアとの組み合わせにおいて実行可能と想定される。
これに対して、特許文献1のように、追加のコピー防止技術をROM型ディスクに適用してリッピング行為を防止する技術が多数提案されている。例えば、特許文献1では、訂正符号を作成した後に、通常再生に影響を与えない範囲で追加データを埋め込み、再生装置において記録されたコンテンツがオリジナルであるかどうかを、追加データを用いて判定している。しかしながら、既に普及しているDVD再生装置においては、このような新規技術に対応していないために、実行したとしてもその効果はきわめて小さいと考えられる。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、既に普及している記録再生装置を用いた場合においても、リッピング行為による不正コピーを防止することができるデータ記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のデータ記録媒体は、情報信号を符号化した符号化データを第1のファイルとして記録するとともに、前記ファイル化された符号化データの、所望の区間を再生区間として登録してその区間を再生するための再生手順データを第2のファイルとして記録するデータ記録媒体であって、前記再生手順データに再生区間として登録されない非再生区間を前記第1のファイル内に設け、当該非再生区間に対応する本データ記録媒体上の区間が、再生装置によるファイル単位の読み取りを妨害する特殊データトラック区間であることを特徴とする。
また、本発明のデータ記録媒体は、前記特殊データトラック区間は、当該特殊データトラック区間以外の区間とは異なるデータトラック形状であり、再生装置による読み取り時のトラッキング動作を妨害するデータトラック形状を有することを特徴とする。
また、本発明のデータ記録媒体は、前記特殊データトラック区間は、ピットとランドの出現頻度が異なる区間であり、再生信号の低域成分が大であることを特徴とする。
また、本発明のデータ記録媒体は、前記特殊データトラック区間は、隣り合うデータトラック間で同一のピットとランドとのパターンが出現する区間であることを特徴とする。
また、本発明のデータ記録媒体は、前記非再生区間に含まれる所定単位のデータに対して、本データ記録媒体上における位置を示すアドレス情報として不正なアドレス情報が付加されていることを特徴とする。
また、本発明のデータ記録媒体は、前記非再生区間に含まれる所定単位のデータに対して、前記再生装置においてエラー検査を行うためのエラー検出符号として不正なエラー検出符号が付加されていることを特徴とする。
また、本発明のデータ記録媒体は、前記非再生区間に含まれる所定単位のデータに対して、当該所定単位のデータに付加されたエラー訂正符号を用いて訂正可能な量を超える量のエラーが付加されていることを特徴とする。
また、本発明のデータ記録媒体は、前記非再生区間に含まれる所定単位のデータに対して、前記再生装置において同期処理を行うための同期符号として不正な同期符号が付加されていることを特徴とする。
また、本発明のデータ記録媒体は、前記非再生区間に含まれる所定単位のデータが、前記再生装置において復調不能なデータパタンを有することを特徴とする。
本発明によれば、再生手順データに再生区間として登録されないファイル内の非再生区間に対応するデータ記録媒体上の区間であり、再生装置によるファイル単位の読み取りを妨害する区間である特殊データトラック区間を備えるので、既に普及している記録再生装置を用いた場合においても、リッピング行為による不正コピーを防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態では、まずROM型DVDのマスタディスク製作のための信号処理工程を説明し、その後マスタディスクを用いたプレス工程を経て量産されるROM型DVD上に配置され、DVD−VIDEO規格に準拠するファイルのファイル内データ構成を説明した後に、本発明の適用例について説明する。
図1はROM型DVDのマスタディスクを製作するためのマスタディスク製作装置の構成を示す図、図2は図1に示すマスタディスク製作装置を用いてマスタディスクを製作するための信号処理工程を示すフローチャートである。
図1に示すようにマスタディスク製作装置100は、ハードディスクドライブ等からなり、所望の記録情報を保持するデータ記録部101と、データ記録部101から2048バイトのセクタを16セクタ単位で読み出すデータ書き込み回路102と、データ書き込み回路102から転送されるセクタデータを記憶するメモリ103と、セクタアドレスを発生するアドレス発生回路104と、各セクタデータに付加するヘッダとフッタとを生成するヘッダ/フッタ付加回路105と、各セクタデータに付加するPI(Inner Parity Code:エラー訂正用内符号)とPO(Outer Parity Code:エラー訂正用外符号)とを計算する訂正符号化回路106と、所定のインターリーブ処理に対応する順序でメモリ103からデータを読み出し出力するデータ読み取り回路107と、データ読み取り回路107により読み出されデータに同期符号を付加する同期符号付加回路108と、同期符号付加回路108の出力データに変調処理を施す変調回路109と、レーザービームを発生するレーザー光発生器110と、レーザー光発生器110からのレーザービームを変調回路109の出力にしたがってON/OFFしてマスタディスク112に照射する光変調器111と、マスタディスク112を保持するターンテーブル113と、ターンテーブル113を駆動するターンテーブル駆動部114とを備える。
データ書き込み回路102、メモリ103、ヘッダ/フッタ付加回路105、訂正符号化回路106、データ読み取り回路107は、データバス115を介して互いに接続されている。
次に、図1に示すマスタディスク製作装置を用いてマスタディスクを製作するための信号処理工程を、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS10において、データ書き込み回路102は、データ記録部101が保持するデータを2048バイト単位でメモリ103へ転送する。通常、この2048バイトのデータはセクタデータと呼ばれる。セクタデータはディスク全面に対応して順次データ記録部101からメモリ103へ転送されるが、訂正符号化の単位が16セクタであるため、16セクタ単位でメモリ103に転送される。
次いで、ステップS20において、アドレス発生回路104は、各セクタデータに割り付けるディスク上のアドレスであるセクタアドレスを発生し、これをヘッダ/フッタ付加回路105に出力する。
次いで、ステップS30において、ヘッダ/フッタ付加回路105は、16個のセクタについて、セクタアドレスを含む12バイトのヘッダを生成するとともに、メモリ103から読み取ったセクタデータについて4バイトのエラー検出データを算出してフッタを生成し、生成したヘッダとフッタとをメモリ103の所定位置に書き込む。ここでヘッダとフッタとが付加されたセクタは、図3に示すように、2064バイト(172バイト×12行)となる。
次いで、ステップS40において、スクランブル処理によって2048バイトのセクタデータ部分をスクランブルする。2048バイトのスクランブルパターンを用意するにあたり、図示しないM系列発生装置を用い、セクタアドレスに対応する値(シード値)を先頭とするM系列を発生し、セクタデータとのバイトごとの排他的論理和を計算し、セクタデータを置き換えることによって、スクランブル処理を完了する。
セクタデータとして、例えば全零のように固定したデータが連続すると、最終的なディスク上のピットパターンが隣り合うトラックで同様なパターンとなるので、再生時のトラッキングサーボ動作が不安定となるが、スクランブル処理は、これを回避する目的で行う。したがって、スクランブルパターンは少なくとも隣り合うトラック区間では異なるシード値から生成されている。
次いで、ステップS50において、訂正符号化回路106は、メモリ103の内容を読み出し、横方向172バイトに対して10バイトのPIを計算するとともに、縦方向192バイトに対して16バイトのPOを計算して、得られたPI,POをメモリ103の所定位置へ書き込み、積符号とする。
次いで、ステップS60において、データ読み取り回路107は、出力が所定のインターリーブ処理に対応する順序でメモリ103からデータを読み出し出力する。このインターリーブ処理によって、16行のPOは、12行に1行の割合で分散配置される。この時点で、図4に示すように、横方向に182バイト、縦方向に208行(13行×16セクタ)の訂正ブロック20が構成されている。
次いで、ステップS70において、同期符号付加回路108は、データ読み取り回路107から入力される訂正ブロック20の横方向182バイトを91バイトに2分割し、それぞれの先頭に32ビットの同期符号を挿入する。
次いで、ステップS80において、変調回路109は、同期符号付加回路108において分割された91バイトの各バイトを16ビットの変調ビット列に変換し、図5に示すように、都合1456ビットの変調ビット列とする。上記16ビットの変調ビット列は、例えば“0010000000001001”であり、連続するビット0の数が最小2、最大10であるように変換する。後述する信号記録においては、ビット1でレーザービームの照射開始、終了を制御するので、マスタディスク上にはビット1と引き続くビット0の群に対応してピットが形成されることになる。
変調回路109における変調処理は、記録信号の低域成分を低減させる制御を含んでおり、DCC(DCコントロール)と呼ばれる。DCCによって、ディスク再生時にピックアップのサーボ制御で用いる帯域と記録信号帯域を分離することにより、安定したサーボ動作が可能になる。DCCはディスク上のピットとランドの出現頻度が等しくなるように制御が実行される。これは、上記16ビットの変調ビット列へ変換する際に、2種類のビット列から選択可能な場合に、ピットとランドの出現頻度が等しくなるように、適応的に選択を行うことによって達成される。
そして、ステップS90において、光変調器111は、レーザー光発生器110からのレーザービームを変調回路109の出力にしたがってON/OFFしてマスタディスク112に照射する。そして、光変調器111の出力によりターンテーブル113上のマスタディスク112が感光することにより、トラックの記録が実行される。この際、ターンテーブル駆動部114は、マスタディスク112上で螺旋状のトラックが形成されるように回転制御と水平方向への移動制御を行いながらターンテーブル113を駆動する。
すべてのトラック記録が終了した後に、マスタディスク112は現像処理されて、マスタディスク上に物理的なトラックが形成されることになる。そして、上述した信号処理工程を経て製作されたマスタディスクは、プレス工程で使用され、ピットのパターンを転写することによりROM型DVDが生産される。
次に、マスタディスクを用いたプレス工程を経て量産されるROM型DVDに記録されたセクタデータの内容の観点から、ディスク構成を説明する。図6はアプリケーション規格であるDVD−VIDEO規格に準拠したディスクのデータ構成を示す図である。
ディスク上のピット列で構成されるデータトラック21は、再生装置によって一連のデータセクタに復号が可能である。データセクタ列22は、内部に格納するデータの種類にしたがってグループ化される。ディスクの最内周側にはリードインエリア23が配置される。このリードインエリア23内には、主にディスクが持つ物理的なパラメータに関する情報が格納される。
続いて、UDF(Universal Disk Format)領域24が配置される。このUDF領域24はファイルシステムデータの集合であり、引き続きディスク上に配置されるファイルの名前、サイズ、記録位置等の情報が格納されている。この情報により、再生装置においてディスク上のすべてのファイルへのアクセスが可能となる。
続いて、DVD−VIDEO規格にしたがって、VMG(Video Manager)ファイル25が配置される。このVMGファイル25はディスク全体に関連する情報を格納するが、本発明とは直接の関係が無いため、内容の説明は省略する。
続いて、DVD−VIDEO規格にしたがって、VTSI(Video Title Set Information)ファイル26が配置される。このVTSIファイル26は、引き続くVOBS(Video Object Set)ファイル27内の符号化データを再生するための再生手順データを格納している。
続いて、DVD−VIDEO規格にしたがって、VOBSファイル27が配置される。このVOBSファイル27は、1つ以上のVOB(Video Object)によって構成されており、図6に示す例では、3つのVOB(#1)27a〜(#3)27cから構成されている。VOBは圧縮処理されたビデオストリーム、オーディオストリーム等を多重化した符号化データであり、MPEG(Moving Picture Experts Group)規格のプログラムストリーム形式となっている。
各VOB(#1)27a〜(#3)27cは、全体の再生が可能であることはもちろんであるが、圧縮されているとはいえ概略0.5秒の単位で復号開始が可能な点(以降、エントリーポイントと呼ぶ)がその内部に存在する。したがって、エントリーポイントのディスク上のアドレスとエントリーポイント直前のディスク上のアドレスとを指定すれば、VOBの一部分を再生することができる。図6に示すように、このVOB内の部分的な再生区間をセルと称する。
ディスクの最外周側には、ディスク上に未記録部分を残さないためにリードアウトエリア28が配置される。
ここで、VTSIファイル26の内容の説明に戻る。VTSIファイル26はその内部にPGCIT(Program Chain Information Table)29を格納している。PGCIT29内には1つ以上のPGCI(Program Chain Information)30が格納される。PGCI30は、前述のセル自身と、セルの再生順序を規定しているため、再生手順データに該当する。
DVD−VIDEO規格に準拠する再生装置は、このPGCI30を解釈し、セルを再生することによって動作している。PGCI30は、その内部に通常1つ以上のCPBI(Cell Playback Information)を格納し、各CPBI(#1)31a,(#2)31b,…が、各セルの定義データとなる。
CPBI(#1)31a,(#2)31b,…は、マルチアングル再生を制御するデータ(ここでは、InAngleBlockと呼ぶ)、セルの開始アドレス(ここでは、CellStartAddressと呼ぶ)、およびセルの終了アドレス(ここでは、CellEndAddressと呼ぶ)を格納している。
本実施の形態では、InAngleBlock32a,32bは0に設定され、再生装置はCPBI(#1)31a,(#2)31b,…が記述されている順序にしたがって、連続的にセルを再生する。本実施の形態では、CPBI(#1)31aによってVOB(#2)27b内のセルが規定され、続いてCPBI(#2)31bによってVOB(#3)27c内のセルが規定されている。
したがって、再生装置は、PGCI30にしたがって再生を行う場合、VOB(#2)27bのセルをディスク上から検索して再生し、続いてVOB(#3)27cのセルを検索して再生することになる。
ここで、VTSIファイル26内のどのPGCI30からも参照されないVOBを、VOBSファイル27に含ませることができる。上述したように、再生装置はPGCI30にしたがって再生を実行するために、上記VOB(#1)27aの存在はいかなる再生形態にも関係がない。
一方、前述したように、リッピングにおいてはファイル単位の読み取りを行うと想定される。そこで、本実施の形態では、図6に示すように、データトラック21におけるVOB(#1)27aに対応する区間を、再生装置の読み取りを妨害するための特殊データトラック区間21aとする。これにより、再生装置において特殊データトラック区間21aの読み取りが困難となるので、リッピングを防止することができる。以下、特殊データトラック区間21aの構成例について説明する。
(1)特殊なデータトラック形状
特殊データトラック区間21aにおけるデータトラックの形状を、特殊データトラック区間21a以外の区間とは異なる特殊な形状とすることにより、再生装置において特殊データトラック区間21aを読み取る際のトラッキング動作を妨害することが可能である。
前述したマスタディスクの製作に際し、図2に示すフローチャートの最終工程である信号記録処理(ステップS90)においては、マスタディスク112を一定線速度で回転させるとともに、変調回路109からの変調信号に応じて、光変調器111においてレーザービームをON/OFFしてマスタディスク面へ照射する。そして、ターンテーブル駆動部114によりレーザービーム照射位置をマスタディスク112の内周から外周へ向けて一定速度で半径方向に移動させることで、マスタディスク112上にピット列からなるデータトラックを形成する。
この信号記録処理の際、特殊データトラック区間21aにおいて、例えば、レーザービーム照射位置の移動速度を低下させることにより、特殊データトラック区間21a以外の区間と比べてトラックピッチを極端に小さくすることができる。また、レーザービーム照射位置を半径方向に周期的に変動させることにより、データトラック形状を波状とすることができる。また、レーザービームの照射量を極端に低減することにより、特殊データトラック区間21aを、ピットが形成されない区間とすることができる。
このようにして、特殊データトラック区間21aにおけるデータトラックの形状を、上述のように特殊な形状とすることにより、再生装置における特殊データトラック区間21aの読み取り時のトラッキング動作を妨害することが可能となる。これにより、リッピングを防止することができる。
(2)デジタル変調の操作
特殊データトラック区間21aにおいて、ピット、ランドのうちの一方の出現頻度を極端に多くしたり、出現頻度を周期的に変動させたりすることにより、再生信号の低域成分を大とし、再生装置において特殊データトラック区間21aを読み取る際のトラッキング動作を妨害することが可能である。
前述したように、通常、マスタディスク製作のための信号処理工程における変調処理(ステップS80)においては、ピットとランドの出現頻度が等しくなるように、変調ビット列の選択制御を実行している。
本例では、上記変調処理において、この変調ビット列の選択制御を変更することで、特殊データトラック区間21aにおけるピットもしくはランド一方の出現頻度を極端に多くしたり、出現頻度を周期的に変動させたりする。これにより、再生装置における特殊データトラック区間21aの読み取り時のトラッキング動作を妨害することが可能となり、リッピングを防止することができる。
(3)スクランブル処理の無効化
特殊データトラック区間21aにおいて、ディスク上の隣り合うデータトラック間で同一のピットとランドとのパターンを出現させることで、再生装置において特殊データトラック区間21aを読み取る際のトラッキング動作を妨害することが可能である。
前述したように、マスタディスク製作のための信号処理工程におけるスクランブル処理(ステップS40)は、固定的な内容のセクタデータが連続したとしても、ディスク上の隣り合うデータトラック間でピットとランドとのパターンが同一とならないようにスクランブルパターンをセクタアドレスから決定し、セクタデータと排他的論理和を実行する処理である。
したがって、セクタデータとして所望の固定データとそのセクタに適用されるスクランブルパターンの排他的論理和をとったデータを用意すれば、スクランブル処理を無効化でき、結果的に隣り合うデータトラック間で同様のピットとランドとのパターンが出現する。これにより、再生装置における特殊データトラック区間21aの読み取り時のトラッキング動作を妨害することが可能となり、リッピングを防止することができる。
この際、固定データとして、変調処理(ステップS80)において低域成分の制御が不可能な値を選択すれば、より効果が高い。通常、音声映像信号の符号化データでは、このような固定データを選択することは不可能であるが、MPEG規格で認められているプライベートストリーム形式で固定データを格納し、音声映像ストリームと多重化を行えばよい。
(4)規格を逸脱する信号フォーマット
図3〜5に示す信号フォーマットに準拠することは、互換再生の観点から重要であるが、特殊データトラック区間21aに対応するデータ区間に限り、規格を逸脱する信号フォーマットとすることにより、再生装置においてリードエラーを引き起こすことが可能である。以下、マスタディスク製作のための信号処理工程において、特殊データトラック区間21aに対応するデータ区間を、規格を逸脱する信号フォーマットとする処理の例を示す。
(a)ヘッダ/フッタ付加処理(ステップS30)において、連続性を有しないセクタアドレスをヘッダに配置する、あるいは正しくないエラー検出符号の値をフッタに配置する。再生装置はセクタアドレスの連続性のチェックとエラー検出符号によるエラー検査を実行しているので、上記の処理を行うことにより、再生装置においてリードエラーを引き起こすことが可能である。
(b)訂正符号化処理(ステップS50)において、メモリ103から読み取ったセクタデータに故意に大量のエラーを含ませる。これにより、再生装置においては訂正能力を超えるエラーが存在すると判断させることによりリードエラーを引き起こすことが可能である。
(c) 同期符号付加処理(ステップS70)において、不正な同期符号を配置する。これにより、再生装置では同期処理が正しく行われない状態となり、リードエラーを引き起こすことが可能である。
(d) 変調処理(ステップS80)において、復調不能なデータパタンへの置換を行う。これにより、再生装置で復調不能によるリードエラーを引き起こすことが可能である。
通常、リードエラーが致命的とならないストリームデータの場合、再生装置においては、リードリトライを行わずに、次のリード動作に入るように制御することが可能であるが、相当数のリードエラーが連続して発生した場合は、ファイルの読み取り動作を中止する可能性が高い。したがって、特殊データトラック区間21aに対応するデータ区間において上記(a)〜(d)の処理を行い、規格を逸脱する信号フォーマットとすることにより、再生装置においてリードエラーを引き起こすことが可能となり、リッピングを防止することができる。
上記説明のように、本実施の形態では、VTSIファイル26内のどのPGCI30からも参照されないVOB(#1)27aを、VOBSファイル27内に配置し、データトラック21におけるVOB(#1)27aに対応するディスク上の区間を、再生装置の読み取りを妨害するための特殊データトラック区間21aとする。通常の再生装置では特殊データトラック区間21aを読み出すことがないため、音声映像の再生には影響を与えないが、VOBSファイル27全体を読み込んで暗号を復号化しようとする場合は、特殊データトラック区間21aを読み出すことになるため、ファイル読み出し操作が不完全な形で終了する。したがって、本実施の形態によれば、既に普及している記録再生装置を用いた場合においても効果的にリッピング行為を防止することができる。
本発明は、DVD−VIDEO規格に適合したファイル内のデータ構成を有し、主に映画コンテンツの販売に用いられるROM型DVDに適用できる。
ROM型DVDのマスタディスクを製作するためのマスタディスク製作装置の構成を示す図である。 図1に示すマスタディスク製作装置を用いてマスタディスクを製作するための信号処理工程を示すフローチャートである。 ヘッダおよびフッタが付加されたセクタデータを説明するための図である。 訂正ブロックの構成を示す概略図である。 変調処理後のデータを説明するための概略図である。 DVD−VIDEO規格に準拠したディスクのデータ構成を示す図である。
符号の説明
21 データトラック
21a 特殊データトラック区間
22 データセクタ列
23 リードインエリア
24 UDF
25 VMGファイル
26 VTSIファイル
27 VOBSファイル
27a VOB(#1)
27b VOB(#2)
27c VOB(#3)
28 リードアウトエリア
29 PGCIT
30 PGCI
31a CPBI(#1)
31b CPBI(#2)
100 マスタディスク製作装置
101 データ記録部
102 データ書き込み回路
103 メモリ
104 アドレス発生回路
105 ヘッダ/フッタ付加回路
106 訂正符号化回路
107 データ読み取り回路
108 同期符号付加回路
109 変調回路
110 レーザー光発生器
111 光変調器
112 マスタディスク
113 ターンテーブル
114 ターンテーブル駆動部

Claims (9)

  1. 情報信号を符号化した符号化データを第1のファイルとして記録するとともに、前記ファイル化された符号化データの、所望の区間を再生区間として登録してその区間を再生するための再生手順データを第2のファイルとして記録するデータ記録媒体であって、
    前記再生手順データに再生区間として登録されない非再生区間を前記第1のファイル内に設け、当該非再生区間に対応する本データ記録媒体上の区間が、再生装置によるファイル単位の読み取りを妨害する特殊データトラック区間であることを特徴とするデータ記録媒体。
  2. 前記特殊データトラック区間は、当該特殊データトラック区間以外の区間とは異なるデータトラック形状であり、再生装置による読み取り時のトラッキング動作を妨害するデータトラック形状を有することを特徴とする請求項1に記載のデータ記録媒体。
  3. 前記特殊データトラック区間は、ピットとランドの出現頻度が異なる区間であり、再生信号の低域成分が大であることを特徴とする請求項1に記載のデータ記録媒体。
  4. 前記特殊データトラック区間は、隣り合うデータトラック間で同一のピットとランドとのパターンが出現する区間であることを特徴とする請求項1に記載のデータ記録媒体。
  5. 前記非再生区間に含まれる所定単位のデータに対して、本データ記録媒体上における位置を示すアドレス情報として不正なアドレス情報が付加されていることを特徴とする請求項1に記載のデータ記録媒体。
  6. 前記非再生区間に含まれる所定単位のデータに対して、前記再生装置においてエラー検査を行うためのエラー検出符号として不正なエラー検出符号が付加されていることを特徴とする請求項1に記載のデータ記録媒体。
  7. 前記非再生区間に含まれる所定単位のデータに対して、当該所定単位のデータに付加されたエラー訂正符号を用いて訂正可能な量を超える量のエラーが付加されていることを特徴とする請求項1に記載のデータ記録媒体。
  8. 前記非再生区間に含まれる所定単位のデータに対して、前記再生装置において同期処理を行うための同期符号として不正な同期符号が付加されていることを特徴とする請求項1に記載のデータ記録媒体。
  9. 前記非再生区間に含まれる所定単位のデータが、前記再生装置において復調不能なデータパタンを有することを特徴とする請求項1に記載のデータ記録媒体。
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