JP2003281823A - 記録媒体、データ記録方法、データ記録装置、データ再生方法およびデータ再生装置 - Google Patents

記録媒体、データ記録方法、データ記録装置、データ再生方法およびデータ再生装置

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JP2003281823A
JP2003281823A JP2002084045A JP2002084045A JP2003281823A JP 2003281823 A JP2003281823 A JP 2003281823A JP 2002084045 A JP2002084045 A JP 2002084045A JP 2002084045 A JP2002084045 A JP 2002084045A JP 2003281823 A JP2003281823 A JP 2003281823A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクコンテンツのセキュリティーを図る。 【解決手段】記録媒体10よりの再生信号が供給される
サブコードデコーダ74と、デコード処理時に使用する
複数の多項式を発生させる複数の格納手段76,78
と、秘密データの挿入アドレスを記憶したメモリ手段8
4と、サブコードデータに対するデコード処理の制御を
行う制御部82とで構成される。秘密データ以外のデー
タをデコードするときの多項式G1(x)と、秘密デー
タをデコードするときとの多項式G2(x)とが相違す
る。多項式G2(x)を使用するときだけ、秘密データ
を再生でき、秘密データに関する情報を取得できる。例
えばコンテンツの暗号化の鍵情報であるときは、これに
よってコンテンツを解読できる。これで記録媒体に記録
されたコンテンツのセキュリティーを確保できる。多項
式G1(x)ではエラーとなるので、秘密データを取得
できない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体に記録
されたコンテンツのセキュリティーを高めることのでき
る記録媒体、データ記録方法、データ記録装置、データ
再生方法およびデータ再生装置に関する。詳しくは、記
録媒体に記録されたデータに対して、その一部に秘密デ
ータを挿入すると共に、この秘密データのエラー訂正符
号化および又はエラー訂正符号化を、データをエラー訂
正符号化および又はエラー訂正符号化するときとは異な
らせることで、秘密データを解読しない限り、そのデー
タを再生したり、容易にコピーして再生できないように
したものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスクCDやデジタル多用
途ディスクDVDなどでは、これらの記録媒体に収録さ
れた情報(コンテンツデータやその他のデータ)のセキ
ュリティーを確保するため、種々の方策が考えられてい
る。CDなどではコピープロテクション機能を備えたも
のが考えられている。また、コンテンツを暗号化して記
録し、その解凍用(解読用)の鍵情報をこれら記録媒体
の一部に記録するような方策も検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、追記型のCD
−R(DVD−R)を始めとして書き換え可能なCD−
RW(DVD−RW)などの、いわゆる書き込み可能な
記録媒体に対する上述した記録媒体からのコピーを十分
防げないのが現状である。
【0004】記録媒体の正規購入者のように特定の利用
者に、その記録媒体に記録されたコンテンツ(コンテン
ツデータ)の利用を図れるようにするのが最も好まし
い。そのためには、通常のデータ再生装置では、再生で
きないように記録媒体に工夫を施す必要がある。また、
その記録媒体を不正にコピーした場合には、コピー自体
は禁止し得ないものの、コピーされても実際にそのコン
テンツを利用できなくなるように記録媒体などに工夫を
施せばよい。そうすれば、著作物の不正な利用を排除で
きるようになるからである。
【0005】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、特に記録媒体にその記録媒体
に関する秘匿情報(秘密データという)を記録し、この
秘密データを解読しない限り、記録媒体に記録されたコ
ンテンツなどを利用できないようにして、コンテンツな
どのセキュリティーを確保したものである。また不正に
コピーしてもそのコンテンツなどを利用できないように
して、コンテンツなどのセキュリティーを確保すると共
に、不正使用を排除できるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載したこの発明に係るで記録方法で
は、記録データに対してエラー検出符号化処理および又
はエラー訂正符号化処理を施してから記録媒体に記録す
るデータ記録方法であって、上記記録データの一部にこ
の記録データに代えて秘密データを挿入すると共に、こ
の秘密データに対しては、上記エラー検出符号化処理あ
るいはエラー訂正符号化とは異なったエラー検出符号化
処理および又はエラー訂正符号化処理を行って記録媒体
に記録することを特徴とする。
【0007】請求項14に記載したこの発明に係る記録
媒体では、記録データの一部に、このデータとは異なる
エラー訂正符号化処理および又はエラー検出符号化処理
を施した秘密データが記録されたことを特徴とする。
【0008】請求項26に記載したこの発明に係るデー
タ記録装置では、記録媒体に記録すべきコンテンツを、
エラー訂正符号化処理および又はエラー検出符号化処理
する処理手段と、特定のサブコードアドレスでは、サブ
コードデータに代えて秘密データが出力されるデータ選
択手段と、選択された上記サブコードデータおよび秘密
データをサブコーディングするエンコーダと、エンコー
ド処理時に上記サブコードデータと秘密データとで異な
るエラー訂正符号化処理および又はエラー検出符号化処
理を行う複数の多項式発生手段と、上記秘密データを含
む上記サブコードデータを、符号化された上記コンテン
ツとマルチプレクスするマルチプレクサと、その出力を
記録媒体に記録する光変調器と、記録媒体をカッティン
グする原盤カッティング手段とで構成されたことを特徴
とする。
【0009】請求項30に記載したこの発明に係るデー
タ再生方法では、記録媒体より再生された信号よりサブ
コードデータをデコードするに当たり、このサブコード
データ中に挿入された秘密データと、それ以外のデータ
をデコードするときとで、エラー訂正符号化処理および
又はエラー検出符号化処理時に使用する多項式を切り替
えるようにしたことを特徴とする。
【0010】さらに請求項34に記載したこの発明に係
るデータ再生装置では、記録媒体より再生された信号が
供給されるサブコードのデコーダと、このデコード処理
時に使用する複数の多項式を発生させる複数の多項式発
生手段と、秘密データの挿入アドレスを記憶したメモリ
手段と、サブコードデータに対するデコード処理の制御
を行う制御部とで構成され、上記秘密データ以外のデー
タをデコードするときと、上記秘密データをデコードす
るときとで、異なったエラー訂正符号化処理および又は
エラー検出符号化処理用の多項式が使用されることを特
徴とする。
【0011】この発明では、記録媒体に記録されるデー
タ(コンテンツデータやサブコードデータ)はエラー訂
正符号化処理あるいはエラー検出符号化処理を施される
点に着目し、このデータに代えて暗号を解く鍵情報など
の秘密データを挿入すると共に、その秘密データに対す
るエラー検出符号化処理やエラー訂正符号化処理の仕方
を、データを処理する場合と異なった処理とする。
【0012】したがって、記録媒体を再生するときは、
データ(主としてコンテンツデータおよびサブコード)
は、記録時に使用したエラー訂正符号化処理あるいはエ
ラー検出符号化処理時に使用した多項式(データ用生成
多項式および又はデータ用原始多項式)でエラー訂正符
号化処理あるいはエラー検出符号化処理を行う。この多
項式はCD−Rなどで使用されている標準の多項式を使
用する。
【0013】これに対して、秘密データは、同じエラー
訂正符号化処理あるいはエラー検出符号化処理であって
も、異なる多項式(秘密用生成多項式および又は秘密用
原始多項式)を使用してエラー訂正符号化処理あるいは
エラー検出符号化処理を行う。
【0014】このような再生処理によって、データは正
しく再生され、そして秘密データも正しく再生される。
したがってこの秘密データが鍵情報であるならば、この
鍵情報を利用して暗号化されたデータを解読でき、この
データをそのまま利用することが可能になる。秘密デー
タが、ディスクの正規購入者のみに与える特典情報など
であるときは、この正規購入者のみがその特典を享受で
きる。
【0015】しかし、秘密データを、データ用生成多項
式および又はデータ用原始多項式でエラー訂正符号化処
理あるいはエラー検出符号化処理しても、正しくエンコ
ードされないので、この秘密データを再生できない。秘
密データはエラーデータとなって再生されるからであ
る。
【0016】また、このようにして記録された記録媒体
をCD−Rなどにコピーすると、コピーは可能である。
しかしこの場合、標準の多項式を使用してCD−Rなど
の記録媒体にコピーされるものであるから、秘密データ
の部分はエラー処理となり、通常の場合には前後からの
補完処理(内挿処理)によって、エラー部分が正しいデ
ータに補完される。例えばそのエラー部分がアドレス情
報や時間情報などであると、前後から新しいアドレス情
報や時間情報が補完されてコピーされる。
【0017】これによって、本来の秘密データは消失し
てしまう。その結果、この秘密データが暗号化を解く鍵
情報であったときには、この鍵情報それ自体はコピーさ
れないので、コピーされた記録媒体のデータを解読して
再利用することが不可能になる。これで、記録媒体のコ
ンテンツのセキュリティーを守り、不正コピーを排除で
きる。
【0018】また、不正コピーには秘密データが存在し
ないので、秘密データを挿入したデータエリアを検証す
るだけで、その記録媒体が真正なものか、不正にコピー
されたものであるかを簡単に判別できる。
【0019】秘密データは、記録媒体に記録される特定
のエリアに、記録用データに代えて挿入される。最も好
適な例はアドレス情報や時間情報であるサブコード、特
にそのQチャネルのデータ領域に、アドレス情報などに
代わって挿入される。挿入位置は任意であるが、例えば
特定のアドレスエリア例えばフレーム番号5の区間だけ
にこの秘密データを挿入できる。あるいはリードインエ
リアのうち、データエリアとの境界である最外周の領域
例えば99分30秒00フレームから99分30秒74
フレームの1秒間だけ、Qチャネルのデータ領域に秘密
データを挿入することができる。
【0020】また、リードインエリア全体に亘って、お
よそ20フレームごとの1フレームにこの秘密データを
挿入することもできる。これによって、秘密データへの
アクセスが容易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係るデータ記
録方法などの一実施形態を図面を参照して詳細に説明す
る。この発明で対象とする記録媒体は、記録済みの記録
媒体であって、コンパクトディスクCDであるならば、
デジタルオーディオを記録したCD−DAの他に、各種
データ(コンテンツ)を記録したCD−ROM、デジタ
ル多用途ディスクDVDにあっては、デジタルビデオを
記録したDVDビデオや、データを記録したDVD−R
OMなどである。以下説明する例は、デジタルオーディ
オやデジタルデータを記録したディスク(例えばCD−
DA)を例示する。
【0022】図1はこのディスク10のデータエリア構
造を示すもので、最外周にリードアウトエリア12が位
置し、その内側にデータの記録エリアであるデータエリ
ア14が存在する。データとしてはデジタルオーディオ
を始め、各種のデータなどで構成される。そして内周側
にリードインエリア16がある。リードインエリア16
には、ディスクの時間情報やアドレス情報を管理するた
めのTOC(Table ofContents)情報を含むサブコード
が記録されている。
【0023】図2はサブコードのうちQチャネルのフレ
ーム構造を示す。このフレーム構造は周知であるので、
その詳細な説明は割愛するが、図2に示すようにコント
ロールデータ(4ビット)、アドレスデータ(4ビッ
ト)の次にデータ(72ビット)が続き、その後にエラ
ー検出符号CRC(Cyclic Redundancy Check Code)が
付加されている。このCRC符号は巡回符号の1つであ
る。
【0024】アドレスデータADRが、ADR=1(=
0001)であるときは、これに続く72ビットのデー
タエリアにはTOC情報が挿入される。コンパクトディ
スクの場合、1ブロックは、24シンボル×98フレー
ムで構成され、その1フレームごとにこのサブコードが
挿入されている。
【0025】ディスク10に記録されるデータは通常、
エラー検出符号化処理および又はエラー訂正符号化処理
されてから記録される。このエラー検出符号化処理に使
用する生成多項式は、コンパクトディスク(CD−DA
など)で使用されている標準の生成多項式である。その
一例を示すならば、 G1(x)=x16+x12+x5+1 ・・・(1) G2(x)=x16+x15+x2+1 ・・・(2) などである。この他にも、 G3(x)=x16+x2+x+1 ・・・(3) などがある。
【0026】また、コンテンツデータのエラー訂正符号
化処理に使用するエラー訂正符号がリード・ソロモン
(Reed-Solomon)符号などを使用する場合には、生成多
項式と原始多項式P(x)を組み合わせて使用される。
原始多項式の根(元)により生成多項式が作られ、この
ときの生成多項式G(x)と原始多項式P(x)の一例
を次に説明する。
【0027】 P1(x)=x8+x4+x3+x2+1 ・・・(4) P2(x)=x8+x6+x5+x4+1 ・・・(5) G4(x)=(x+1)(x+α)(x+α2)(x+α3) ・・・(6) (ここに、αは例えば(4)式でP1(x)=0となる
ときの根を示す。以下同じ。) G5(x)=(x+α)(x+α2)(x+α3)(x+α4) ・・・(7)
【0028】また、CD−ROMディスクで使用される
生成多項式としては、次のようなものが知られている。
【0029】 Gr1(x)=(x+1)(x+α) ・・・(8) Gr2(x)=(x+α)(x+α2) ・・・(9)
【0030】ここで、上述した原始多項式P(x)と生
成多項式G(x)との組み合わせ例の一部を以下に示
す。 (a) P1(x)とG4(x) (b) P1(x)とG5(x) (c) P2(x)とG4(x) (d) P2(x)とG5(x) (e) P1(x)とGr1(x) (f) P1(x)とGr2(x) (g) P2(x)とGr1(x) (h) P2(x)とGr2(x)
【0031】さて、上述したデータエリア14に記録さ
れているデータ(コンテンツデータやサブコードデー
タ)のエラー訂正やエラー検出符号化処理は、コンパク
トディスク分野では標準的に使用されている多項式、例
えば(6)式や(1)式を利用して行っている。
【0032】この発明では、特定領域に記録されたデー
タを秘密データに代えて記録する。秘密データとして置
換されるデータとしては、ディスクに記録される全ての
データを利用することができる。この置換され得るデー
タとしてはコンテンツに対して影響を与えないデータで
あって、最も好適に利用できるデータはサブコードデー
タである。サブコードでもQチャネルに挿入されるアド
レス情報や時間情報を示すデータ(トータル72ビッ
ト)である。
【0033】これは、アドレス情報や時間情報などはデ
ィスクに多数記録されるものであるから、その一部が欠
如しても補完処理によって再生できるため特に問題には
ならないデータと考えられるからである。
【0034】また、このサブコードを利用する場合にも
リードインエリア16に記録されるサブコードの方がよ
り好ましい。リードインエリア16に記録されたTOC
エリアはディスクを装填すると最初にアクセスされるエ
リアであり、コピーも困難であるからである。
【0035】Qチャネルのデータエリアに挿入される秘
密データもエラー検出符号化処理あるいはエラー訂正符
号化処理が行われる。秘密データに対するエラー訂正や
エラー検出のための符号化処理に使用する多項式は、デ
ータ特にサブコードのエラー訂正やエラー検出(この場
合エラー検出のみ)のための符号化処理のときに使用し
た多項式とは異なる多項式が使用される。
【0036】例えば、サブコードが(1)式の生成多項
式でエラー検出符号化処理されているときには、図3に
示すようにQチャネルに付加されるCRC符号の生成多
項式は(1)式(=G1(x))となる。
【0037】図3はサブコードのうちQチャネルのフレ
ーム構造を示す。図2と重複する部分もあるが、図3は
便宜的に特にTOC中のフレーム構造を示す。それ以外
でのフレーム構造も基本的には同じであるからである。
図3において、フレームの先頭には同期パターンS0,
S1(2ビット)が付加され、その後に上述したコント
ロールビット(4ビット)、アドレスビット(4ビッ
ト)が続く。
【0038】その後に続く領域がデータ領域であって、
ディスクに記録された楽章の番号TNO、ポイントPO
INTに続いて分(MIN)、秒(SEC)およびフレ
ーム番号(FRAME)が、楽章内の経過時間を示すデ
ータとして挿入される。そのあとゼロデータを挿入した
のち、ポイントの内容の絶対時間(分、秒およびフレー
ム番号)が挿入される。そして最後に、エラー訂正符号
であるCRC符号(16ビット)が付加されて1フレー
ムが構成されることになる。楽章番号以降は全て8ビッ
ト単位で構成される。
【0039】この発明では、図4に示すように、特定の
Qチャネルのデータ領域のうち、この例では楽章内の経
過時間を示すデータ領域と、絶対時間(ディスクに対す
るアドレス情報となる)を示すデータ領域の2つの領域
(トータル56ビット)を使用して、これらの時間情報
およびアドレス情報に代えて、秘密データが挿入され
る。
【0040】そして、サブコードの特定フレームのQチ
ャネルに付加される秘密データに対するCRC符号は、
図4に示すように(2)式に示す生成多項式G2(x)
を用いてエラー検出符号化処理を行ったときのものであ
る。
【0041】もちろん、この場合のフォーマットは限定
されるものではなく、ポイントPOINT(又は楽章番
号TNO)の8ビットを秘密データ挿入領域として開放
し、秘密データを64ビット構成にしてもよい。場合に
よってはその何れの領域をも使用して秘密データを挿入
することもできる。
【0042】QチャネルデータのうちどのアドレスAD
Rに挿入するかは、このアドレスADRを指定すればよ
い。例えばADR=2はメーカオプションの領域である
ので、このオプション領域を指定して秘密データを挿入
することが可能である。秘密データは、コンテンツデー
タやサブコードデータが暗号化されているときその暗号
化や復号化のための鍵情報(例えば秘密鍵情報)として
与えることができる。
【0043】ディスクを再生するとき、秘密データが挿
入されたQチャネルデータを再生するとき以外は、その
エラー検出符号化処理として(1)式に示す生成多項式
1(x)が使用される。これで正しくQチャネルデー
タをデコードできる。
【0044】これに対して、秘密データが挿入されてい
るQチャネルデータを再生するときには(2)式に示す
生成多項式G2(x)を使用してエラー検出処理を行い
ながらデコードする。これで秘密データを正しくデコー
ドできる。しかし、このQチャネルデータを(1)式に
示す生成多項式G1(x)を用いてエラー検出処理して
もそれはエラーとなるだけで、秘密データを正しくデコ
ードできない。
【0045】その結果、秘密データが暗号化を解く鍵情
報であるときは、コンテンツなどの暗号化データを復号
できないので、秘密データを正しくデコードできる機能
を有したデータ再生装置を使用しない限り、ディスクに
記録されたコンテンツを利用できなくなる。
【0046】また、このような秘密データを記録したデ
ィスクを、CD−Rなどにコピーすると、そのコピー装
置(データ記録装置)側では、通常(1)式を使用して
デコード処理したのち、コピー処理が行われる。このと
き、秘密データのところはエラーとなるので、前後する
データからの補完処理が行われてしまう。秘密データを
Qチャネルに挿入すると、秘密データを挿入した個所に
正しいアドレス情報や時間情報が補完され、そして付加
された上でコピーされる。因みに、そのときそのアドレ
ス情報や時間情報などに付加されるCRC符号は(1)
式の生成多項式を使用したときの符号である。その結
果、秘密データを付加したアドレスを検証するだけで、
そのディスクが真正なディスクであるか、コピーディス
クであるかを簡単に判別できる。
【0047】原始多項式と生成多項式を使用したエラー
訂正符号化処理あるいはエラー検出符号化処理の例を次
に説明する。(4)式から(7)式が使用される。ま
ず、CD−DAディスクで使用される標準の組み合わせ
は、原始多項式を示す(4)式と、生成多項式を示す
(6)式の組み合わせである。したがって秘密データに
対するエラー訂正符号化処理やエラー検出符号化処理の
場合には、例えば(4)式と(7)式を組み合わせた多
項式が使用される。あるいは、(5)式と(6)式の組
み合わせ、さらには(5)式と(7)式を組み合わせた
多項式などの使用が考えられる。
【0048】CD−ROMの場合も同じであって、CD
−ROMで使用される標準の組み合わせは、(4)式と
(8)式である。したがって秘密データに対するエラー
訂正符号化処理の場合には、例えば(4)式と(9)式
を組み合わせた多項式が使用される。あるいは、(5)
式と(8)式の組み合わせ、さらには(5)式と(9)
式を組み合わせた多項式などの使用が考えられる。
【0049】図5はこの発明に係るデータ記録装置20
の実施の形態を示すもので、この例では最終的にCD−
DA形態の記録媒体(ディスク原盤)を作製する例であ
る。図5のように、CD−DA用のソース22を有す
る。このソース22はディジタルオーディオデータであ
って、CD−DA形式にフォーマットされた状態でPC
Mプロセッサなどに収録されたデータを利用できる。こ
のCD−DAデータはエラー訂正符号化処理段24に供
給されて、この例ではリード・ソロモン符号を2重に使
用したCIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Cod
e)符号化によってエラー訂正処理符号化が施される。
【0050】この実施の形態ではソースとしてこの他
に、CD−ROMデータも考慮した構成となっているの
で、PCMプロセッサなどを使用したCD−ROM用の
ソース26も用意される。
【0051】ここで、CD−DAデータは1ブロックが
2352バイト(=24シンボル×98フレーム)のビ
ットストリームとなっている。CD−ROMデータは、
2048バイトのデータに、同期ビット、時間情報、エ
ラー検出符号(CRC符号)、エラー訂正符号などが付
加されて2352バイトのデータストリームとなってい
るので、これを後段のCD−ROMエンコーダ28で、
CD−DA形態(フォーマット)のビットストリームと
同じになるように変換した上でエラー訂正符号化処理さ
れることになる。
【0052】エラー訂正および又は符号化処理されたC
D−DAデータはマルチプレクサ(MUX)に供給され
て、後述するサブコードデータがマルチプレクスされ、
その後変調器32で周知のEFM変調(8−14変調)
されると共に、次の同期付加手段34でブロックヘッダ
の前に同期ビットが挿入されて、完全なCD−DA形式
のデータストリームとなされる。
【0053】このデータストリームによって、CD原盤
カッティング装置37に設けられた光変調器36が光変
調される。光変調器36にはアルゴンArなどを使用し
たレーザ光源38が装備され、このレーザ光源38から
のレーザが光変調器36に導かれ、光変調器36によっ
て高速にオンオフ制御される。ここで、光変調器36に
よる高速変調は周知のEOM(Electro Optical Modula
tion)方式あるいはAOM(Acoustic Optical Modulat
ion)方式が採用されている。
【0054】CD−DAデータストリームによって変調
されたレーザで、CD原盤カッティング部40にセッテ
ィングされているCD原盤がカッティングされて、CD
マスタ(原盤)が作製される。CDマスタからは複数の
CDマザー、スタンパが作製されることは今まで通りで
ある。
【0055】この発明では、サブコードデータと秘密デ
ータとを選択するためのデータ選択手段41が設けられ
る。このデータ選択手段41にはサブコーディング用の
信号発生器42が設けられる他に、秘密データが格納さ
れた秘匿情報源44と、この秘密データをどのタイミン
グに挿入するかのアドレス情報が格納された秘密データ
の挿入アドレス(秘匿アドレス)用のメモリ手段46が
設けられている。サブコードと秘匿アドレス情報はそれ
ぞれCPUで構成された制御部50に供給されて、秘密
データを挿入するアドレスが監視される。
【0056】サブコードと秘密データは切り替え手段4
8に供給され、制御部50で生成されたスイッチング制
御信号SWによってデータ送出の切り替え制御が行われ
る。この例では、リードインエリア16の所定区間(上
述例)に挿入されるような切り替え制御が行われる。切
り替え手段48はトランジスタなどのような電子スイッ
チが使用される。
【0057】データ送出タイミングが制御されたサブコ
ードと秘密データはそれぞれサブコーディング用のエン
コーダ52に供給されてエラー訂正符号化処理(実施の
形態では、エラー検出符号化処理)が所定の多項式を使
用して実施される。そのため、2つの生成多項式情報を
格納した格納手段54と56が設けられ、秘密データ以
外はCD−DAディスクで使用されている標準の多項式
を使用してエラー検出符号化処理が施される。
【0058】格納手段54には例えば、上述した(1)
式として示す生成多項式G1(x)の情報が格納され、
他方の格納手段54には上述した(2)式に示す生成多
項式G2(x)の情報が格納されている。これら生成多
項式は切り替え手段58によってその何れかの生成多項
式が選択される。そのため、制御部50では切り替えタ
イミングが監視され、その出力に基づいて切り替え信号
発生部61から切り替え信号が生成されて切り替え手段
58が制御される。
【0059】この構成に代えて、制御部50からの制御
信号で直接切り替え手段58を制御することもできれ
ば、これら切り替え手段58および切り替え信号発生部
61を省いて、格納手段54,56そのものを制御する
こともできる。
【0060】したがって、秘密データ以外は標準の生成
多項式G1(x)を使用してエラー検出符号化処理が施
され、秘密データを挿入するときにはこれとは異なる生
成多項式G2(x)を使用してエラー検出符号化処理が
施された上で、マルチプレクサ30のところでCD−D
A用データストリームに付加される。このような原盤作
製処理を行うことによって、コンテンツを含む通常のデ
ータと、秘密データが付加されたディスク(CD原盤お
よび市販用のディスク10)が作製されるものである。
【0061】図6は、このようにして作製されたディス
ク10から記録されたデータを再生する再生装置60の
実施の形態を示す要部の系統図である。ディスク10は
スピンドルモータ62によって駆動され、光ピックアッ
プユニット64から照射されるレーザによってデータの
読み取りが行われる。光ピックアップユニット64では
ディスク10からの戻り光が電気信号に変換された上
で、RFアンプ66を介して同期検出回路70に供給さ
れて再生データストリームから同期パターンが検出され
る。この同期信号はサーボコントローラ68に供給され
てモータ62の回転制御を始めとして光ピックアップユ
ニット64におけるトラッキングサーボやフォーカスサ
ーボが行われる。
【0062】同期信号はさらに復調器72に供給されて
再生信号のEFM復調が行われる。その後サブコードの
デコーダ74に供給される。このデコーダ74では上述
した生成多項式を使用してエラー検出の復号化処理が行
われる。そのため、2つの生成多項式G1(x)、G
2(x)の情報を格納した格納手段76,78が設けら
れ、その何れか一方が切り替え手段80を介してデコー
ダ74に供給される。
【0063】この切り替え手段80を制御するためサブ
コードデータはCPUで構成された制御部82にも供給
されると共に、秘匿アドレスを格納したメモリ手段84
からのアドレス情報を利用して、生成多項式を切り替え
るタイミング信号が生成され、生成されたこのタイミン
グ信号に基づいて切り替え信号生成手段86が生成さ
れ、この切り替え信号で切り替え手段80が制御され
る。
【0064】つまり、秘密データが挿入された区間以外
は格納手段76に格納された生成多項式G1(x)を使
用してエラー検出処理とデコード処理が行われる。つま
り、Qチャネルに挿入されたCRC符号によるデコード
処理が行われ、デコードデータは後段のCIRCエラー
訂正処理回路90において、CIRC符号を用いたエラ
ー訂正処理が行われて出力される。
【0065】一方、秘密データをデコードするときは他
方の格納手段78の生成多項式G2(x)が選択され、
この生成多項式G2(x)を用いてQチャネルの秘密デ
ータに挿入されたCRC符号のデコード処理が行われ、
その後、秘匿情報再生部92に供給されて秘密データが
再生される。秘密データとしては上述の例の他の正規の
ディスク購入者に与える特典情報(特典情報をアクセス
できるURLなど)などが考えられる。
【0066】なお、秘密データをデコードするとき、生
成多項式G2(x)ではなく、標準の生成多項式G
1(x)を用いると秘密データはエラーになるので、ア
ドレス情報や時間情報が内挿されて出力されるから、秘
密データのセキュリティーを確保できる。
【0067】図7は秘密データでコンテンツを暗号化す
るときの鍵情報(例えば秘密鍵)として使用するときの
データ記録装置における実施の形態を示す。図5と対応
する部分には同一符号を付し、その説明は省略するも、
この例えばCD−DA用ソース22と、CD−ROM用
ソース26のそれぞれの後段に暗号化回路100,10
2が設けられる。暗号化のための鍵情報は秘匿情報源か
らの秘密データそのものが利用される。これでコンテン
ツ(CD−DAデータ、CD−ROMデータ)が暗号化
された状態でCD原盤に記録されることになる。
【0068】図8はその再生処理系を示すもので、この
発明に係るデータ再生方法を適用したこの発明に係るデ
ータ再生装置110の実施の形態を示す。この場合も図
6と対応する部分には同一の符号を付し、その説明は省
略する。
【0069】図8において、この実施の形態ではCIR
Cエラー訂正処理回路90の後段に暗号解読手段112
が設けられ、また制御部82ではサブコードデコーダ7
4からのアドレス情報と、秘匿アドレス用メモリ手段8
4からの秘匿アドレスとの照合を行い、秘匿アドレスが
検出されたとき、つまり正常に秘密データがデコードさ
れたときには制御信号が生成される。秘匿情報再生手段
92では秘密データである鍵情報が再生されているの
で、制御部82からの制御信号が得られたタイミングに
その鍵情報を用いて暗号解読が実行される。
【0070】このように構成することで、秘密データで
ある鍵情報を用いてコンテンツを復号でき、コンテンツ
を利用できる状態となる。生成多項式G1(x)を使用
すると、上述したように補完されてアドレス情報や時間
情報が出力されるため、復号化処理が行われず、コンテ
ンツを解読できないようになるから、コンテンツのセキ
ュリティーを守ることができる。
【0071】上述した実施の形態では、上述した生成多
項式G(x)のうち何れか1つをそれぞれ使用する場合
について説明したが、これらの生成多項式のうち任意の
2式の積を利用してデータおよび秘密データのエラー訂
正符号化処理やエラー検出符号化処理時の生成多項式と
して使用することもできる。もちろん、エラー検出符号
化処理のみの場合もあれば、エラー訂正符号化処理の場
合も、その双方の場合もあるので、任意の組み合わせに
よる多項式の利用が考えられる。
【0072】上述した実施の形態では、この発明を適用
した記録媒体としてCD−DAディスクやDVDディス
クなどのディスク状記録媒体を例示したが、この他にも
光カード、カード状半導体メモリ、磁気テープなどに
も、さらには同じディスク状記録媒体でも光磁気ディス
クなどの記録媒体を使用する場合でも、この発明を適用
できる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る記録
媒体では、データエリアに記録されるデータのエラー訂
正符号化処理および又はエラー検出符号化とは異なるエ
ラー訂正符号化処理および又はエラー検出符号化処理を
施した秘密データを記録したものである。
【0074】これによれば、生成多項式を変えること
で、秘密データを標準のエラー訂正処理あるいはエラー
検出処理ではデコードできなくなる。したがって、記録
媒体に記録されたコンテンツを有効に保護できると共
に、不正コピーした場合でもそのコンテンツを利用でき
ないので、コンテンツのセキュリティーを確保できる特
徴を有する。
【0075】また、この発明に係るデータ記録方法およ
びデータ記録装置によれば、秘匿性の高い記録媒体を提
供できる実益を有する。さらに、この発明に係るデータ
再生方法および再生装置によれば、特定のエラー訂正符
号化処理あるいはエラー検出処理に対応した複数の多項
式を用意しているので、秘密データを記録した記録媒体
を確実に再生してその秘密データを利用できる実益を有
する。
【0076】このような多項式を複数用意していない装
置では秘密データを利用できないし、コピーされたとし
ても利用できないので、その秘密データが暗号化したコ
ンテンツなどを復号するための鍵情報であるときには、
そのコンテンツデータなどを解読できないし、利用する
こともできないので、コンテンツのセキュリティーを確
実に保護できる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る記録媒体の説明に供するエリア
構成図である。
【図2】サブコードのQチャネルにおけるフレーム構造
を示す図である。
【図3】Qチャネルのデータ構造とCRCとの関係を示
す図である。
【図4】この発明において使用する秘密データとCRC
との関係を示す図である。
【図5】この発明に係るデータ記録装置の実施の形態を
示す系統図である。
【図6】この発明に係るデータ再生装置の実施の形態を
示す系統図である。
【図7】この発明に係るデータ記録装置の他の実施の形
態を示す系統図である。
【図8】この発明に係るデータ再生装置の他の実施の形
態を示す系統図である。
【符号の説明】
10・・・ディスク、12・・・リードアウトエリア、
14・・・データエリア、16・・・リードインエリ
ア、44・・・秘密データの情報源、54,56・・・
格納手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 BC04 CC04 DE50 DE69 EF05 FG18 GK17 5D090 AA01 BB03 BB05 CC01 CC04 DD03 FF09 FF43 FF50

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録データに対してエラー検出符号化処
    理および又はエラー訂正符号化処理を施してから記録媒
    体に記録するデータ記録方法であって、 上記記録データの一部にこの記録データに代えて秘密デ
    ータを挿入すると共に、 この秘密データに対しては、上記エラー検出符号化処理
    あるいはエラー訂正符号化とは異なったエラー検出符号
    化処理および又はエラー訂正符号化処理を行って記録媒
    体に記録することを特徴とするデータ記録方法。
  2. 【請求項2】 上記エラー検出符号化処理および又はエ
    ラー訂正符号化処理で使用するエラー検出符号および又
    はエラー訂正符号を生成する多項式が、上記記録データ
    と上記秘密データとで異なることを特徴とする請求項1
    記載のデータ記録方法。
  3. 【請求項3】 上記記録データは、コンテンツデータ又
    はサブコードデータであることを特徴とする請求項1記
    載のデータ記録方法。
  4. 【請求項4】 上記エラー検出符号は、巡回符号のCR
    Cコードが使用されたことを特徴とする請求項2記載の
    データ記録方法。
  5. 【請求項5】 上記エラー検出符号化処理において使用
    する生成多項式は、 G1(x)=x16+x12+x5+1 G2(x)=x16+x15+x2+1 Gr1(x)=(x+1)(x+α) Gr2(x)=(x+α)(x+α2) (ただし、αは原始多項式の根である。)の何れか、又
    はそれらの積であることを特徴とする請求項2記載のデ
    ータ記録方法。
  6. 【請求項6】 上記エラー訂正符号化処理において使用
    されるエラー訂正符号は、リード・ソロモン符号である
    ことを特徴とする請求項2記載のデータ記録方法。
  7. 【請求項7】 上記エラー訂正符号化処理において使用
    されるエラー訂正符号を生成するための原始多項式は、 P1(x)=x8+x4+x3+x2+1 P2(x)=x8+x6+x5+x4+1 のいずれかであることを特徴とする請求項2記載のデー
    タ記録方法。
  8. 【請求項8】 上記エラー訂正符号化処理において使用
    されるエラー訂正符号は、BCH符号であることを特徴
    とする請求項2記載のデータ記録方法。
  9. 【請求項9】 上記秘密データは、リードインエリアに
    記録されることを特徴とする請求項1記載のデータ記録
    方法。
  10. 【請求項10】 上記秘密データに代わる上記記録デー
    タは、サブコードのQチャネルデータであることを特徴
    とする請求項3記載のデータ記録方法。
  11. 【請求項11】 上記Qチャネルデータのうち、アドレ
    ス情報又は時間情報を示すデータに代えて上記秘密デー
    タが挿入されることを特徴とする請求項10記載のデー
    タ記録方法。
  12. 【請求項12】 上記Qチャネルデータは、リードイン
    エリアに記録されるサブコードであることを特徴とする
    請求項11記載のデータ記録方法。
  13. 【請求項13】 上記秘密データは、上記記録データを
    暗号化するときに使用した鍵情報であることを特徴とす
    る請求項1記載のデータ記録方法。
  14. 【請求項14】 記録データの一部に、この記録データ
    とは異なるエラー訂正符号化処理および又はエラー検出
    符号化処理を施した秘密データが記録されたことを特徴
    とする記録媒体。
  15. 【請求項15】 上記エラー検出符号化処理および又は
    エラー訂正符号化処理で使用するエラー検出符号および
    又はエラー訂正符号を生成する多項式が、上記記録デー
    タと上記秘密データとで異なることを特徴とする請求項
    14記載の記録媒体。
  16. 【請求項16】 上記記録データは、コンテンツデータ
    又はサブコードデータであることを特徴とする請求項1
    4記載の記録媒体。
  17. 【請求項17】 上記エラー検出符号は、巡回符号のC
    RCコードが使用されたことを特徴とする請求項15記
    載の記録媒体。
  18. 【請求項18】 上記エラー検出符号化処理において使
    用する生成多項式は、 G1(x)=x16+x12+x5+1 G2(x)=x16+x15+x2+1 Gr1(x)=(x+1)(x+α) Gr2(x)=(x+α)(x+α2) (ただし、αは原始多項式の根である。)の何れか、又
    はそれらの積であることを特徴とする請求項15記載の
    記録媒体。
  19. 【請求項19】 上記エラー訂正符号化処理において使
    用されるエラー訂正符号は、リード・ソロモン符号であ
    ることを特徴とする請求項15記載の記録媒体。
  20. 【請求項20】 上記エラー訂正符号化処理において使
    用されるエラー訂正符号を生成するための原始多項式
    は、 P1(x)=x8+x4+x3+x2+1 P2(x)=x8+x6+x5+x4+1 のいずれかであることを特徴とする請求項15記載の記
    録媒体。
  21. 【請求項21】 上記エラー訂正符号化処理において使
    用されるエラー訂正符号は、BCH符号であることを特
    徴とする請求項15記載の記録媒体。
  22. 【請求項22】 上記秘密データは、リードインエリア
    に記録されることを特徴とする請求項14記載の記録媒
    体。
  23. 【請求項23】 上記秘密データに代わる上記記録デー
    タは、サブコードのQチャネルデータであることを特徴
    とする請求項16記載の記録媒体。
  24. 【請求項24】 上記Qチャネルデータのうち、アドレ
    ス情報又は時間情報を示すデータに代えて上記秘密デー
    タが挿入されることを特徴とする請求項22記載の記録
    媒体。
  25. 【請求項25】 上記Qチャネルデータは、リードイン
    エリアに記録されるサブコードであることを特徴とする
    請求項23記載の記録媒体。
  26. 【請求項26】 上記秘密データは、上記記録データを
    暗号化するときに使用した鍵情報であることを特徴とす
    る請求項14記載の記録媒体。
  27. 【請求項27】 記録媒体に記録すべきコンテンツを、
    エラー訂正符号化処理および又はエラー検出符号化処理
    する処理手段と、 特定のサブコードアドレスでは、サブコードデータに代
    えて秘密データが出力されるデータ選択手段と、 選択された上記サブコードデータおよび秘密データをサ
    ブコーディングするエンコーダと、 エンコード処理時に上記サブコードデータと秘密データ
    とで異なるエラー訂正符号化処理および又はエラー検出
    符号化処理を行う複数の多項式発生手段と、 上記秘密データを含む上記サブコードデータを、符号化
    された上記コンテンツとマルチプレクスするマルチプレ
    クサと、 その出力で光信号を変調してから記録媒体に照射する光
    変調器と、 上記記録媒体をカッティングする原盤カッティング手段
    とで構成されたことを特徴とするデータ記録装置。
  28. 【請求項28】 上記エラー検出符号化処理および又は
    エラー訂正符号化処理で使用するエラー検出符号および
    又はエラー訂正符号を生成する多項式が、上記記録デー
    タと上記秘密データとで異なることを特徴とする請求項
    26記載のデータ記録装置。
  29. 【請求項29】 上記記録媒体は、原盤であることを特
    徴とする請求項26記載のデータ記録装置。
  30. 【請求項30】 上記データ選択手段は、サブコード用
    信号発生手段と、秘密データ源と、この秘密データを挿
    入する所定のアドレス情報を保存したメモリ手段とで構
    成されたことを特徴とする請求項26記載のデータ記録
    装置。
  31. 【請求項31】 記録媒体より再生された信号よりサブ
    コードデータをデコードするに当たり、 このサブコードデータ中に挿入された秘密データと、そ
    れ以外のデータをデコードするときとで、エラー訂正符
    号化処理および又はエラー検出符号化処理時に使用する
    多項式を切り替えるようにしたことを特徴とするデータ
    再生方法。
  32. 【請求項32】 上記エラー検出符号化処理および又は
    エラー訂正符号化処理で使用する多項式が、上記記録デ
    ータと上記秘密データとで異なることを特徴とする請求
    項30記載のデータ再生方法。
  33. 【請求項33】 上記サブコードデータから抽出したア
    ドレス情報と、秘密データを挿入したアドレス情報とが
    一致したとき、 上記エラー訂正符号化処理および又はエラー検出符号化
    処理時に使用する多項式として、上記秘密データをデコ
    ードする多項式が選択されることを特徴とする請求項3
    1記載のデータ再生方法。
  34. 【請求項34】 上記秘密データは、記録媒体に記録さ
    れたコンテンツ又はサブコードデータを暗号化するとき
    に使用した鍵情報であることを特徴とする請求項30記
    載のデータ再生方法。
  35. 【請求項35】 記録媒体より再生された信号が供給さ
    れるサブコードのデコーダと、 このデコード処理時に使用する複数の多項式を発生させ
    る複数の多項式発生手段と、 秘密データの挿入アドレスを記憶したメモリ手段と、 サブコードデータに対するデコード処理の制御を行う制
    御部とで構成され、 上記秘密データ以外のデータをデコードするときと、上
    記秘密データをデコードするときとで、異なったエラー
    訂正符号化処理および又はエラー検出符号化処理用の多
    項式が使用されることを特徴とするデータ再生装置。
  36. 【請求項36】 上記サブコードデータから抽出したア
    ドレス情報と、秘密データ挿入アドレス情報とが一致し
    たとき、 上記エラー訂正符号化処理および又はエラー検出符号化
    処理時に使用する多項式として、上記秘密データをデコ
    ードする多項式が選択されることを特徴とする請求項3
    4記載のデータ再生装置。
  37. 【請求項37】 上記秘密データは、記録媒体に記録さ
    れたコンテンツまたはサブコードデータを暗号化すると
    きに使用した鍵情報であることを特徴とする請求項34
    記載のデータ再生装置。
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