JP2003085429A - ポイント管理方法,装置,プログラム,センタ,システム - Google Patents

ポイント管理方法,装置,プログラム,センタ,システム

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JP2003085429A
JP2003085429A JP2001273451A JP2001273451A JP2003085429A JP 2003085429 A JP2003085429 A JP 2003085429A JP 2001273451 A JP2001273451 A JP 2001273451A JP 2001273451 A JP2001273451 A JP 2001273451A JP 2003085429 A JP2003085429 A JP 2003085429A
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Yuko Katsumi
祐幸 勝見
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 店舗を利用するときのカード携帯の必要性を
解消するとともに、店舗・顧客双方にとってポイント管
理を容易にする。 【解決手段】 顧客80が店舗50の利用時に携帯電話
82の番号を申告すると(矢印F1)、この番号に対し
てポイントが付与され(矢印F2)、携帯電話番号,ポ
イント数とともに店舗の電話番号が管理システム12に
転送されて(矢印F3)、ポイントテーブル26が作成
される。顧客80が、管理システム12にポイント残高
の照会を行うと(矢印F4)、該当する情報が通知され
る(矢印F5)。そして、店舗50で携帯電話82の自
局番号を提示し(矢印F6)、ポイント残高が確認され
るとサービスが提供され、ポイントが減算される(矢印
F7)。携帯電話番号,ポイント減算数,店舗電話番号
を管理システム12に転送すると(矢印F8)、ポイン
トテーブル26が更新される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、店舗を利用するこ
とによって発行されるポイントの管理において、特に、
携帯電話(PHS:簡易型携帯電話,を含む)番号を利
用したポイント管理方法,装置,プログラム,センタ,
システムに関するものである。
【0002】
【背景技術】商品の購入やサービスの提供に応じて顧客
にポイントを与え、顧客にこれを収集させることで特典
やサービスの還元を行うポイントシステムは、各種店舗
などで広く導入されている。具体的には、顧客は、支払
時に渡されたり商品に添付された切手状等のクーポン券
を所定の台紙に貼り付けたり、支払の都度、台紙にスタ
ンプを押してもらい、ポイントを所定の点数に達するま
で集める。店舗側は、それと引換えに顧客に景品贈呈や
割引などのサービスを提供する。
【0003】ところで、クーポン券を台紙に貼り付ける
方式の場合、多くの顧客は台紙を持ち歩いておらず、ク
ーポン券を家に持ち帰って台紙に添付しているが、一般
的にクーポン券は小型であり、紛失が発生しやすい。ま
た、利用の都度、台紙に押印する方法においても、買い
物時に台紙を持ち合わせておらず押印できない場合があ
る。
【0004】また、磁気ストライプやIC内蔵カードを
顧客用に発行し、利用の都度これらのカードにポイント
数を記録していく方法もある。この方法では、台紙を必
要とせず、またカードを読み書きする装置に利用記録を
保持することもできる。このため、上述した台紙を利用
する方法の場合には、台紙やクーポン券の紛失時に何の
救済策もないのに対し、カードの再発行や、読み書きす
る装置の記録の再充填が可能なため、顧客にとっては都
合がよい。また、店舗側にとっても、顧客管理が可能と
なり、販売促進のための情報として利用できるというメ
リットがある。
【0005】しかし、これらのカードを利用したシステ
ムでは、店舗側としては、なるべく多くの顧客を管理す
るという点から、POS(Point of Sales)装置など
の大型システムの導入が必要となってしまう。また、多
くのメーカや商店が、それぞれ互換性のないカードを独
自システムによって運用しているのが実情であり、顧客
は利用する店舗数に応じて多種類のカードを携帯しなけ
ればならない。更に、押印する方法と同様に持参し忘れ
ることも考えられ、この場合には、ポイントの付与を受
けることができない。
【0006】上述した多くの顧客を管理するための大型
システム導入の問題に対しては、特開平6−96096
号公報及び特開平6−110905号公報に開示された
ポイント管理装置が提案されている。これらは、プロセ
ッサ部,メモリ部,表示部,キー部を持ち、通話機能と
通信機能を備え、装填されるIC内蔵カード及び予め記
憶されたプログラムに従って作動する多機能電話端末装
置と、この端末装置にI/Oインターフェースを介して
接続され、個人情報記録カードに対して情報の読み取り
・書き込みを行う情報読取書込装置と、公衆回線を介し
て前記端末装置に接続されるコンピュータを備えた構成
となっている。
【0007】また、複数店舗が提供するポイントを一枚
のカードで管理する方法としては、特開平11−250
353号公報に開示されたポイント管理システムがあ
る。これによれば、ポイント格納用メモリとポイント管
理アプリケーションを内蔵するICカード,システム全
体を管理するポイント管理手段,メーカや商店などに設
けたICカード読み書き手段とからシステムを構成し、
管理手段はメーカの登録・管理を行い、登録する時点で
メーカごとに固有のポイント管理アプリケーションにア
クセスするための暗号鍵を発行する機能を有し、ポイン
ト管理アプリケーションは暗号鍵等の情報を使って読み
書き手段から利用することとなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た多機能電話端末装置を利用するポイント管理装置で
は、POS端末装置とほぼ同様のポイント管理を行うこ
とができ、コスト的にも有利ではあるものの、一枚のカ
ードで複数の店舗のポイントを管理することはできな
い。また、店舗側では既存の装置を利用することができ
ず、新たな導入費用がかかるという不都合がある。
【0009】また、特開平11−250353号公報に
開示されたポイント管理装置では、何種類もの台紙やカ
ードを管理しなければならないという不便さは解消され
るものの、やはり、システムの導入時にカード読み取り
装置の購入などで相応のコストが生じることになる。更
に、いずれの装置を利用するとしても、顧客は依然とし
て店舗利用時にはカードを携帯しなければならず、ま
た、複数の店舗に関するポイント情報を一元的に管理す
ることができないという不都合がある。
【0010】本発明は、以上の点に着目したもので、顧
客が店舗を利用するときのカード携帯の必要性を解消す
るとともに、店舗・顧客双方にとってポイントの管理を
容易にするポイント管理方法,装置,プログラム,セン
タ,システムを提供することを、その目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、店舗の利用程度に応じて顧客に付与され
るポイントの管理において、前記ポイントを、当該顧客
が保有する携帯電話の番号によって管理することを特徴
とする。
【0012】他の発明は、店舗の利用程度に応じて顧客
に付与されるポイントの管理において、顧客の保有する
携帯電話の番号と、この携帯電話番号に対応するポイン
ト数情報を取得し、前記ポイント数情報を利用して、顧
客の携帯電話番号とポイント数の残高との対応関係を示
すポイントテーブルを作成ないし更新し、該ポイントテ
ーブルを参照して顧客から提示された携帯電話番号に該
当するポイント残高を照会することを特徴とする。
【0013】他の発明は、店舗の利用程度に応じて顧客
に付与されるポイントの管理において、店舗に配布され
た顧客管理手段に管理センタに対するリンク情報が含ま
れており、顧客の保有する携帯電話の番号と、この携帯
電話番号に対応するポイント数情報を取得し、前記ポイ
ント数情報を利用して、顧客の携帯電話番号とポイント
数の残高との対応関係を示す第1のポイントテーブルを
作成ないし更新するとともに、前記リンク情報に基づい
て前記管理センタに接続して、前記取得した携帯電話番
号,ポイント数情報,店舗を識別する識別情報を送信
し、前記送信された携帯電話番号,ポイント数情報,店
舗の識別情報を利用して、顧客の携帯電話番号,識別情
報で識別される店舗,ポイント数の残高との対応関係を
示す第2のポイントテーブルを作成ないし更新し、前記
第1のポイントテーブルを参照し、顧客から提示された
携帯電話番号に該当するポイント残高を照会することを
特徴とする。
【0014】主要な形態の一つは、携帯電話番号を含む
情報を前記管理センタに送信してポイント数の残高照会
を要求し、前記第2のポイントテーブルを参照して前記
送信された携帯電話番号に該当するポイント残高情報を
抽出し、これによって抽出されたポイント残高情報を照
会者に通知することを特徴とする。本発明の前記及び他
の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面
から明瞭になろう。
【0015】
【発明の実施の形態】<全体構成>……以下、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。最初に、図1及び
図2を参照して、本発明の全体の概略について説明す
る。図1は本発明の全体構成例であり、図2は本発明の
基本動作例を示す図である。これらの図に示すように、
本発明のポイント管理システムは、顧客のポイント数や
属性情報,店舗情報などの管理を行うポイントシステム
管理会社(以下単に「管理会社」という)10,店舗の
利用程度に応じて顧客にポイントを付与する店舗50,
店舗を利用してポイントを獲得する顧客80によって構
成されている。前記管理会社10及び店舗50は、それ
ぞれ、管理システム12及びPC(パーソナル・コンピ
ュータ)52を保有しており、顧客80は、携帯電話
(PHSを含む)を保有している。なお、店舗50は、
店舗50A〜50C,顧客80は、顧客80A〜80C
のように通常複数存在し、数が多いほど有効的である。
【0016】前記管理会社10の管理システム12,店
舗50のPC52は、いずれもインターネット100を
介して接続されている。一方、顧客80のインターネッ
ト100への接続手段の有無はそれぞれで、例えば、顧
客80Aの保有する携帯電話82は、インターネット1
00に接続して電子メールの送受信や、Webページの
閲覧が可能である。また、顧客80Bは、携帯電話90
及びPC92を保有しているが、該携帯電話90は、電
話としての通話機能のみを備えており、電子メールの送
受信及びWebページの閲覧などの機能は備わっていな
い。このため、顧客80BがWebページの閲覧などを
行うときは、インターネット100に接続可能なPC9
2を使用する。更に、顧客80Cは、前記携帯電話90
のみを保有しており、インターネット100への接続手
段を持たない状態である。このように、本発明では、イ
ンターネット100への接続手段の有無に係らず、顧客
80の保有する携帯電話82や90によってシステムの
一部が構成される。
【0017】次に、図2を参照して、本システムの基本
的な動作を説明する。同図において、店舗50(店舗5
0A〜50Cを含む)及び顧客80(顧客80A〜80
Cを含む)は、いずれも管理会社10に会員登録を行っ
ており、店舗50と顧客80は、互いに顧客登録及び店
舗登録を行い、管理会社10に登録しているものとす
る。また、店舗50のPC52には、管理会社10への
会員登録時に配布された顧客情報を管理するための顧客
情報管理ソフトウェア62がインストールされている。
【0018】まず、矢印F1に示すように、顧客80は
店舗50を利用するとともに、携帯電話82(又は9
0)の電話番号を申告する。店舗50は、申告された携
帯電話番号に対してポイントを付与する(矢印F2)と
ともに、管理会社10から配布された顧客情報管理ソフ
トウェア62を利用し、PC52で顧客の携帯電話番号
と、その番号に対して付与したポイント数を含む情報を
入力する。そして、入力した情報のうち、顧客の携帯電
話番号,ポイント数,店舗を識別する識別情報(図示の
例では店舗の電話番号)を管理システム12に転送する
(矢印F3)。管理システム12では、受信した情報を
元に、携帯電話番号,店舗,ポイント数の残高との対応
関係を示すポイントテーブル26を作成する。
【0019】顧客80がポイントを利用する前には、ま
ず、管理システム12にアクセスして、携帯電話82
(又は90)の電話番号を含む情報を転送し、所望の店
舗50におけるポイント数の残高を照会する(矢印F
4)。管理システム12では、前記ポイントテーブル2
6を参照し、前記受信した携帯電話番号に該当するポイ
ント残高情報を抽出し、顧客80に通知する(矢印F
5)。このときの通知方法は、顧客80A又は80Bの
ように、インターネット100へ接続して顧客専用のポ
イント管理ページを閲覧する手段をもつ顧客に対して
は、閲覧用の端末となる携帯電話82又はPC92の表
示部に、該当するポイント情報をポイントテーブル89
として表示する。また、顧客80CのようにWebペー
ジの閲覧手段をもたない顧客に対しては、顧客80Cが
保有する携帯電話90に対して、音声でポイント残高を
通知するようにしてもよい。
【0020】以上のような手順でポイント数の残高を確
認した顧客80が、店舗50でポイントを利用する場合
には、携帯電話82(又は90)の自局表示機能を利用
して、自局番号の提示を行う(矢印F6)。店舗50
は、顧客情報管理ソフトウェア62を利用して顧客デー
タベース76を参照し、提示された携帯電話番号に該当
する顧客のポイント残高を確認する。残高が確認できた
ら、ポイント数に応じてサービスを提供し、ポイントを
減算する(矢印F7)。そして、顧客情報管理ソフトウ
ェア62によってポイント減算数を入力・登録し、更
に、顧客の携帯電話番号,この携帯電話番号に対して減
算されたポイント数,店舗の電話番号を管理システム1
2に転送する(矢印F8)。管理システム12では、転
送された情報に基づいてポイントテーブル26を更新す
る。
【0021】<実施形態のシステム構成>……次に、図
3及び図4を参照しながら、本実施形態のシステム構成
の一例を説明する。上述したように、本発明は、インタ
ーネット100への接続の可・不可に係らず、顧客80
の保有する携帯電話を利用することで実現が可能である
が、本実施形態では、顧客80Aの保有するインターネ
ット100に接続してWebページを閲覧する機能を備
えた携帯電話82を利用した場合について説明する。
【0022】まず、図3に示すように、管理会社10の
管理システム12は、電子メールの送受信を行うメール
サーバ16,会員登録された店舗・顧客の電話番号やポ
イントに関する情報などの管理を行うためのポイント管
理サーバ18,HTMLなどの情報提供を行うためのW
WWサーバ20,によって分散構築されており、これら
各サーバは、モデムやTA(ターミナルアダプタ),あ
るいはルータなどの通信部14を介してインターネット
100に接続されている。また、音声メッセージによっ
て自動的に応答を行う自動音声応答サービスを提供する
ための音声応答部21がこれらサーバ16〜20に接続
されており、前記通信部14を介して電話回線交換局4
0に接続されている。更に、これら各サーバ16〜20
及び音声応答部21は、大容量のハードディスク22に
接続されている。もちろん、管理システム12には、入
力部であるキーボード,表示部であるディスプレイ,出
力部であるプリンタなどが必要に応じて設けられる。
【0023】前記ハードディスク22には、(1)会員
顧客の情報を集積した会員顧客データベース24A,
(2)会員店舗の情報を集積した会員店舗データベース
24B,(3)顧客の携帯電話番号,店舗,ポイント残
高の対応関係を示すポイントテーブル26,(4)前記
各データベースに該当する情報を登録・更新するための
登録プログラム28,(5)会員(店舗及び顧客)専用
のアクセス用パスワード,顧客専用管理ページのUR
L,本システムでのみ適用される専用のメールアドレス
など、会員専用情報の発行,認証,変更などの管理を行
う会員専用情報管理プログラム30,(6)前記各デー
タベースを参照し、前記ポイントテーブル26を作成な
いし更新するポイントテーブル作成プログラム32,
(7)前記ポイントテーブル26を参照し、照会条件に
該当するポイント残高情報を検索して抽出するポイント
情報抽出プログラム34,(8)登録画面,照会画面な
ど、各種画面を表示するための画面表示プログラム3
6,(9)会員への専用情報の通知や、照会などに対し
て音声メッセージで自動的に応答するための音声応答プ
ログラム38,(10)前記ポイントテーブル26を参
照し、ポイント残高に対応した各種割引料金などを算出
する料金計算プログラム39,などが格納されている。
【0024】図4(A)には、前記ポイントテーブル2
6の一例が示されている。同図に示すように、ポイント
テーブル26は、顧客の携帯電話番号に対して加算又は
減算されたポイント数の残高が、顧客が利用する全ての
店舗に対応して示されている。例えば、携帯電話番号が
「090−1***−****」に該当する顧客は、店
舗Aと店舗Cを利用しており、そのポイント残高は、店
舗Aについて20ポイント,店舗Cでは5ポイントとな
っている。同様に、携帯電話番号が「090−2***
−****」に該当する顧客は、店舗B,店舗D,店舗
Eを利用しており、そのポイント残高は、店舗Bで3ポ
イント,店舗Dで100ポイント,店舗Eで40ポイン
トとなっている。その他の顧客についても同様である。
このポイントテーブル26は、顧客からポイントの残高
照会があったときに参照され、該当する情報が抽出され
る。
【0025】前記メールサーバ16,ポイント管理サー
バ18,WWWサーバ20は、必要に応じて前記ハード
ディスク22内のデータを参照し、また各プログラムを
実行して連携稼動し、更に、音声応答部21を利用して
会員への情報通知や照会に対する応答などを行って、管
理システム12を構成する。また、管理システム12
は、複数の携帯電話の料金管理システム110に接続さ
れており、前記料金計算プログラム39によって算出さ
れた割引金額を通知することとなっている。料金管理シ
ステム110では、携帯電話の利用料金(通話料・通信
料)から、前記割引金額を差し引いて顧客80へ請求す
る。これら管理システム12と料金管理システム110
との接続形態は、インターネット100を利用したもの
でもよいし、また、郵送などの手段を用いて通知を行う
ようにしてもよい。
【0026】次に、店舗50のPC52は、CPU,R
AM,ROMなどを含む一般的なコンピュータシステム
であり、インターネット100への接続や、電話回線交
換局40を介して音声通話を行うための通信部54,登
録内容や照会条件などの入力・選択や、電子メールで文
字入力などを行うための入力部56,管理システム12
のWWWサーバ20が提供するWebページなど各種画
面・情報を表示する表示部58,通信部54を介して管
理システム12あるいは顧客80Aとの電子メールの授
受を行うためのメールサーバ78が設けられている。必
要に応じて、プリンタなどの出力部を設けるようにして
もよい。また、PC52のハードディスク60には、イ
ンターネット100に接続してWebページを閲覧する
ためのWWWブラウザ(図示せず)がインストールされ
ているほかに、管理会社10から配布された顧客情報管
理ソフトウェア62がインストールされている。また、
この顧客情報管理ソフトウェア62によって管理する顧
客情報を集積した顧客データベース76も設けられてい
る。
【0027】前記顧客情報管理ソフトウェア62には、
(1)管理会社10の管理システム12に対するリンク
情報64,(2)顧客の携帯電話番号,その携帯電話番
号に対して加算又は減算されたポイント数,顧客の属性
情報などを入力するための画面を作成したり、この画面
に従って入力された情報を顧客データベース76に格納
したりする情報取得プログラム66,(3)該情報取得
プログラム66によって取得した情報のうち、顧客の携
帯電話番号,その番号に対して加算又は減算されたポイ
ント数を含む情報を、管理システム12に転送する転送
プログラム68,(4)前記リンク情報64に基づいて
管理システム12に接続し、新規顧客情報及び更新情報
の有無の検索要求を行うとともに、該当する新規顧客情
報や更新情報が存在する場合には、その情報を取得して
顧客データベース76を更新する自動更新プログラム7
0,(5)顧客が携帯電話番号の自局表示画面を提示し
たときに、前記顧客データベース76を参照し、提示さ
れた携帯電話番号に該当する顧客のポイント残高を確認
するポイント情報照会プログラム72,(6)ポイント
の有効期限,付与・利用履歴などを管理し、顧客にポイ
ントに関する情報の通知を行うタイミングを判断し、そ
の判断結果に基づいてメールサーバ78を介してポイン
ト情報の通知を行うポイント情報管理プログラム74,
などが含まれている。
【0028】前記顧客データベース76は、図4(B)
に示すように、顧客の携帯電話番号に対応するポイント
残高数を示したポイントテーブルになっており、必要に
応じて、顧客の名前,住所,ポイント付与履歴・利用履
歴,ポイント失効期限など顧客属性情報が登録される。
例えば、携帯電話番号「090−1***−****」
に該当する顧客は、ポイント残高が20であり、名前は
「携帯○男」,住所は「埼玉県**市……」,となって
いる。また、管理会社10より顧客に対して発行された
専用の電子メールアドレスなどを登録するようにしても
よい。この顧客データベース76は、顧客がポイントを
利用するときに、その残高照会のために参照される。
【0029】一方、会員顧客80Aは、インターネット
100に接続可能な携帯電話82を所持している。携帯
電話82には、インターネット100に接続してWeb
ページを閲覧したり、店舗50から送信されたポイント
情報に関する電子メールなどを受信したりするための通
信部84,該通信部84から受信した情報などを表示す
るための表示部86,電話番号や各種情報の入力を行う
ための入力部88が設けられている。
【0030】図4(C)には、顧客80Aが管理システ
ム12にアクセスして、ポイントの残高を照会した場合
に、管理システム12から送信されて、前記表示部86
に表示される情報の一例が示されている。図示の例で
は、携帯電話番号「090−5***−****」に該
当する顧客80Aが利用している店舗、すなわち、店舗
A,店舗C,店舗D,……,におけるポイントの残高が
それぞれ、60ポイント,2ポイント,120ポイン
ト,……,とポイントテーブル89として示されてい
る。顧客80Aは、このポイントテーブル89を参照し
てポイント残高を確認した上で、店舗50でのポイント
利用を行う。
【0031】上述した管理会社10の管理システム1
2,店舗50のPC52,顧客80Aの携帯電話82
は、いずれも図示しないプロバイダなどを介してインタ
ーネット100に接続されているとともに、電話回線交
換局40を介して音声通話が可能となっている。
【0032】<システムの利用手順>……次に、図5〜
図8を参照して、本実施形態のシステム利用手順を説明
する。 (1)顧客の会員登録……まず、図5を参照して、本シ
ステムの利用を希望する顧客80Aが、管理会社10に
会員顧客として登録する際の手順を説明する。同図
(A)に示すように、顧客80Aは、管理会社10の提
供するポイントシステムに加入している会員店舗の一つ
で、携帯電話番号及び属性情報を申告する(ステップS
10)。店舗50のPC52では、顧客情報管理ソフト
ウェア62が実行されており、情報取得プログラム66
を実行することによって、顧客80Aの携帯電話番号及
び属性情報を入力する画面が表示部58に表示される。
店舗50では、入力部56を利用して、この画面に携帯
電話番号を入力する。あるいは、PC52に接続された
テンキー等の入力装置によって、顧客80A自身が直接
携帯電話番号を入力するようにしてもよい。
【0033】このとき、携帯電話番号とともに、必要に
応じて顧客の名前,住所,生年月日などの属性情報を入
力する。この作業は登録時に行わなくてもよく、登録用
紙に記入してもらう,顧客自身がインターネット100
経由で入力を行う,後日ポイント利用時に改めて用紙に
記入してもらうなどの方法をとるようにしてもよい。顧
客80Aは、これらの属性情報を申告する際に、今後利
用する他の会員店舗50での会員登録の際に、これらの
情報を利用するかどうかを選択する。
【0034】入力された携帯電話番号及び属性情報は、
顧客データベース76に格納されるとともに、転送プロ
グラム68を実行することによって、リンク情報64に
基づいて管理システム12へ転送される(ステップS1
2)。この際、顧客80Aが、前記属性情報を他店舗で
利用することを望まない場合には、携帯電話番号のみが
転送される。管理システム12では登録プログラム28
を実行して、受信した携帯電話番号及び属性情報を会員
顧客データベース24Aに格納する。そして、会員専用
情報管理プログラム30を実行し、受信した携帯電話番
号に対して、携帯電話82やPC92等で閲覧可能であ
り、かつ、複数店舗のポイント情報の一元管理を行うた
めの顧客専用管理ページを作成する(ステップS1
4)。
【0035】この顧客専用管理ページのURLは、例え
ば、携帯電話番号が「090−5***−****」で
ある場合には、これを利用して、「www.0905*******.mo
basta.com」のように表示される。また、前記会員専用
情報管理プログラム30は、前記顧客専用管理ページを
作成するとともに、顧客を認証するためのアクセス用パ
スワード,本システム内でのみ有効な専用電子メールア
ドレスを発行する。この専用電子メールアドレスについ
ても、前記携帯電話番号の数字配列を利用したものとし
てもよく、例えば、「0905*******@mobasta.com」のよ
うに表示される。このように、携帯電話番号に対応して
一義的に管理ページのURL及び専用電子メールアドレス
を決定するとともに、自動音声応答サービスの電話番号
を事前に決定しておくことにより、登録時点で顧客80
Aにこれらの情報を通知する(ステップS16)。前記
顧客専用管理ページにアクセスするためのパスワード
は、顧客80Aが上述した自動音声応答サービスに電話
をかけると、管理システム12が音声応答プログラム3
8を実行して音声応答部21に指示を送り、通信部1
4,電話回線交換局40を介して、顧客80Aの携帯電
話82に直接音声で通知される(ステップS18)。
【0036】以上のような手順により、顧客80Aは、
本システムに加盟している会員店舗50の初回利用時に
携帯電話番号及び属性情報を申告することによって、店
舗50を経由して管理会社10へ会員顧客として登録さ
れる。なお、顧客80Aが会員店舗50利用前に、これ
ら店舗50の情報入手目的などでシステムの利用を望む
場合などには、インターネット100を介して予め会員
登録しておくことも可能である。この場合の手順が、図
5(B)に示されている。
【0037】顧客80Aは、携帯電話82から通信部8
4を介してインターネット100に接続し、入力部88
を利用して表示部86に表示される所定の入力欄に、管
理会社10のHP(ホームページ)のURLを入力し、
管理システム12のWWWサーバ20にアクセスする
(ステップS20)。管理システム12では、顧客80
Aからアクセスがあると、WWWサーバ20によって、
要求されたHTMLファイルが読み出される。読み出さ
れたファイルは、通信部14,インターネット100を
介して携帯電話82に転送され、表示部86に所定の登
録画面などが表示される。
【0038】顧客80Aは、所定の登録画面において、
携帯電話番号及び名前や住所,生年月日などの属性情報
を入力部88を利用して入力し(ステップS22)、通
信部84を介して管理システム12に転送する(ステッ
プS24)。管理システム12では、上述した店舗50
を経由した会員顧客登録の手順と同様に、登録プログラ
ム28を実行して受信した携帯電話番号及び属性情報を
会員顧客データベース24Aに格納するとともに、会員
専用情報管理プログラム30を実行し、顧客専用管理ペ
ージの作成,そのアクセス用パスワード,専用電子メー
ルアドレスなどを発行する。
【0039】これらの専用情報のうち、顧客専用管理ペ
ージのURLと専用電子メールアドレスは、上述した店舗
50経由での登録の場合と同様に、顧客80Aの携帯電
話番号に基づいて一義的に決定され、自動音声応答サー
ビス用の電話番号とともに、表示部86に表示される
(ステップS26)。また、アクセス用パスワードにつ
いては、管理システム12の自動音声応答サービスに電
話をかけることによって、音声応答部21を介して、携
帯電話82に直接音声で通知される(ステップS2
8)。
【0040】なお、上述したいずれの方法をとっても、
アクセス用パスワードについては、後日、顧客80Aが
任意のパスワードに変更することが可能である。また、
携帯電話番号を変更した場合も、顧客80Aは、上述し
たパスワードによる認証を経て、登録携帯電話番号を変
更することができる。管理システム12では、登録プロ
グラム28及び会員専用情報管理プログラム30を実行
することにより、変更された携帯電話番号に基づいて会
員顧客データベース24Aを新規情報に更新するととも
に、新規情報に基づく会員専用情報(顧客専用管理ペー
ジのURL,専用電子メールアドレス)の再発行などを
行う。この際、顧客80Aは、登録している店舗50に
対して、携帯電話番号変更後の情報を開示するかどうか
を、店舗50ごとに設定することができる。ここで、顧
客80Aが特定の店舗50への情報開示を望まない場合
には、該当する店舗50に対して顧客80Aの退会が通
知される。また、住所・名前などの属性情報に変更があ
った場合にも、顧客80Aは、前記パスワードによる認
証を経て、これら属性情報の書換えを行うことができ
る。
【0041】これらの更新作業は、顧客80A自身がイ
ンターネット100に接続された携帯電話82を利用し
て直接管理システム12に対して行ってもよいし、店舗
50に設置された専用の用紙などに記入して店舗50側
で入力を行って管理システム12に情報を転送するよう
にしてもよい。顧客80A自身で更新を行った場合に
は、更新された情報は、管理システム12を介して、該
当する顧客が登録されている店舗50に転送され、店舗
50の顧客データベース76が更新される。
【0042】(2)店舗の会員登録……次に、図6を参
照して、店舗50が管理会社10に会員登録して会員店
舗となる際の手順について説明する。まず、店舗50
は、通信部54を介してインターネット100に接続
し、PC52のWWWブラウザに管理会社10のHPの
URLを入力して、管理システム12のWWWサーバ2
0が提供するHPにアクセスする(ステップS30)。
管理システム12では、画面表示プログラム36が実行
され、店舗50のPC52の表示部58に店舗情報を入
力するための画面が表示される。ここで、店舗50は、
自店舗の電話番号を含む店舗情報を入力部56を利用し
て入力し(ステップS32)、管理システム12に転送
する(ステップS34)。店舗の電話番号は、管理シス
テム12で店舗を識別するための識別情報として利用さ
れるが、電話番号以外の識別情報を利用するようにして
もよい。このとき、店舗50に、管理会社10を紹介し
た顧客が存在する場合には、その紹介者(顧客)の携帯
電話番号も同時に登録し、この顧客に対して、店舗のシ
ステム利用料の一部を還元するなど、特別のサービスを
提供するようにしてもよい。
【0043】管理システム12は、上述した情報を受信
すると、登録プログラム28を実行して会員店舗データ
ベース24Bに情報を格納する。そして、会員専用情報
管理プログラム30を実行し、専用メールアドレス,ア
クセス用パスワードを発行する。この場合の専用メール
アドレスも、店舗50の電話番号を利用したものとして
もよい。例えば、店舗50の電話番号が「03−54*
*−****」である場合には、専用メールアドレス
は、「0354******@mobasta.com」のように表示される。
この専用メールアドレスと、自動音声応答サービス用の
電話番号が表示部58に表示されるとともに、顧客のポ
イント情報を管理するための顧客情報管理ソフトウェア
62が配布される(ステップS36)。
【0044】顧客情報管理ソフトウェア62の配布方法
は、インターネット100を介して店舗50側がダウン
ロードするようにしてもよいし、CD−ROMなどの記
録媒体に記録したものを店舗50に配布するようにして
もよい。また、顧客のポイント情報や属性情報などの更
新で管理システム12にアクセスするためのパスワード
は、上述した自動音声応答サービスに電話をかけること
によって音声応答部21,通信部14,電話回線交換局
40を介して直接音声で店舗50の電話機(図示せず)
に通知される(ステップS38)。店舗50用のアクセ
ス用パスワードも、上述した顧客用パスワードと同様
に、店舗側で任意に変更可能となっている。もちろん、
店舗情報についての変更があった場合にも、前記パスワ
ードによる認証を経て、変更が可能である。
【0045】なお、上述した手順により顧客80A及び
店舗50が管理会社10から入手した専用メールアドレ
スは、本システム内でのみ有効で、顧客80Aには、自
分で登録した店舗や他の顧客(家族,友人,知人など)
からのメールのみが配信され、匿名による発信はできな
いものとする。このような専用メールシステムにより、
常に発信者の特定が可能となるとともに、メール送信の
際に上述したパスワードの入力を併用することで、スパ
ムメールの横行を阻止することも可能である。なお、顧
客80Aは任意で、通常利用しているメールアドレスへ
のメールの転送を設定することもできる。また、顧客8
0Aは店舗ごとに、メールの受信・受信拒否などを任意
に設定するようにしてもよい。
【0046】(3)店舗による利用顧客登録……次に、
図7(A)を参照して、顧客80Aが複数の店舗50を
利用する場合に、その店舗ごとに行われる顧客登録の手
順について説明する。なお、ここでは、上述したステッ
プS10〜ステップS18、あるいはステップS20〜
ステップS28の手順による管理会社10への顧客80
Aの会員登録と、ステップS30〜ステップS38の手
順による管理会社10への店舗50の会員登録が完了し
ているものとする。
【0047】顧客80Aは、店舗50を利用するとき
に、携帯電話番号を申告し、店舗50は、この申告され
た携帯電話番号に対してポイントを付与する。そして、
顧客情報管理ソフトウェア62を実行し、情報取得プロ
グラム66によって、申告された携帯電話番号,付与し
たポイント数などのポイント情報を、表示部58に表示
される所定画面に従って入力部56によって入力する。
顧客80Aがその店舗を利用するのが初めての場合に
は、これらの情報とともに、顧客の名前や住所,生年月
日などの属性情報を必要に応じて入力する(ステップS
40)。入力された情報は、顧客データベース76に格
納される。この際、顧客80Aが、既に管理システム1
2に属性情報を登録している場合には、顧客80Aの承
認を経て、管理システム12から店舗50に対して属性
情報を転送するようにしてもよい。
【0048】次に、転送プログラム68を実行すると、
上述した情報のうち、顧客の携帯電話番号と、その番号
に対して付与されたポイント数,顧客属性情報,店舗を
識別するための店舗の電話番号がインターネット100
を介して管理システム12へ送信される(ステップS4
2)。管理システム12では、ポイントテーブル作成プ
ログラム32を実行し、ポイントテーブル26中の受信
した店舗電話番号に該当する店舗の欄に、受信した顧客
の携帯電話番号と、その番号に対応するポイント数を追
加する(ステップS44)。例えば、店舗Cの電話番号
と、顧客80Aの携帯電話番号「090−5***−*
***」を受信すると、図4(A)に示すように、ポイ
ントテーブル26中の店舗Cの欄に、携帯電話番号「0
90−5***−****」に該当する顧客を追加し、
更に、同時に受信したポイント数を該当する欄に記憶す
る(図示の例では、ポイント数「2」)。このとき、顧
客80Aが、すでに店舗C以外の店舗を利用しており、
ポイントテーブル26中に顧客80Aの欄が設けられて
いる場合には、受信したポイント数のみを該当する欄に
記憶する。
【0049】上述した店舗50側からの利用顧客80A
の登録が行われると、管理システム12では、会員専用
情報管理プログラム30が実行される。すなわち、図4
(C)に例示されるように、顧客80Aの顧客専用管理
ページに表示されるポイントテーブル89にも、店舗C
の欄が追加される(ステップS46)。なお、顧客80
Aは、顧客専用管理ページに登録された店舗を任意で削
除することが可能である。
【0050】(4)顧客による利用店舗登録……上述し
たように、顧客80Aが店舗50を利用することで、店
舗50経由で顧客専用管理ページに利用店舗を追加する
ことができるが、店舗50を利用する前に、事前に店舗
50を顧客専用管理ページに登録しておくことも可能で
ある。この場合の手順が、図7(B)に示されている。
まず、顧客80Aは、携帯電話82を利用して、インタ
ーネット100を介して管理システム12が提供する顧
客専用管理ページにアクセスする(ステップS50)。
このとき、音声応答部21により通知されたパスワード
による認証が行われる。認証が成立すると、表示部86
に所定の画面が表示され、顧客80Aは画面表示に従っ
て、利用したい店舗50の電話番号を入力し(ステップ
S52)、管理システム12に送信する(ステップS5
4)。管理システム12では、会員専用情報管理プログ
ラム30を実行し、顧客専用管理ページに表示されるポ
イントテーブル89に、受信した電話番号に該当する店
舗50の欄を追加する(ステップS56)。
【0051】追加された店舗50では、顧客情報管理プ
ログラム62を実行して管理システム12にアクセスし
ているときに、自動更新プログラム70を実行すること
によって新規顧客情報が顧客データベース76に追加さ
れる(ステップS58)。すなわち、自動更新プログラ
ム70を実行すると、管理システム12に新規顧客情報
の有無の検索要求を行い、該当する新規顧客が存在し、
かつ、その情報の開示が顧客によって希望されている場
合には、その情報の転送要求をして、転送された情報を
顧客データベース76に格納する。顧客データベース7
6では、図4(B)に示すポイントテーブルに、店舗登
録を行った新規顧客80Aの欄が追加される。この場
合、店舗50側で顧客80Aの氏名や住所等の属性情報
の追加登録が必要な場合には、顧客80Aの初回店舗利
用時に別途登録作業を行う。また、顧客80Aが店舗5
0を顧客専用管理ページに登録するときには、店舗50
を紹介した紹介者(会員顧客)の携帯電話番号を申告す
ることができる。この紹介者に対しても、紹介を受けた
顧客80Aの店舗50の利用程度に応じて一定のポイン
トを付与するなどのサービスを行うようにしてもよい。
この際の付与率は、各店舗で任意に設定することが可能
である。
【0052】<ポイント蓄積・ポイント残高照会・ポイ
ント利用>……次に、図8を参照して、ポイントの蓄積
からポイントの利用にいたる手順を説明する。なお、こ
こでは、上述した手順による管理システム12への会員
登録(店舗及び顧客)と、店舗・顧客間での相互の登録
が完了しているものとする。まず、顧客80Aは、店舗
50を利用するときに、自分の携帯電話番号を申告する
(ステップS60)。店舗50では、申告された携帯電
話番号に対してポイントを付与し(ステップS62)、
顧客情報管理ソフトウェア62を実行して、携帯電話番
号と、その番号に対して付与されたポイント数を含む顧
客情報を入力し、顧客データベース76を更新する(ス
テップS63)。
【0053】登録した顧客情報のうち、携帯電話番号
と、その番号に対して付与されたポイント数について
は、転送プログラム68を実行することにより、店舗電
話番号とともに、管理システム12に転送される(ステ
ップS64)。管理システム12では、ポイントテーブ
ル作成プログラム32を実行し、受信した携帯電話番
号,店舗電話番号,ポイント数に基づいて、ポイントテ
ーブル26を更新する(ステップS66)。この転送作
業は、ポイントの付与と同時に行わずに、その店の来客
状況に応じて行うようにしてもよい。顧客80Aは、ス
テップS60〜ステップS66の手順に従って、複数の
店舗50でポイントの獲得及び蓄積を行う。
【0054】このようにして蓄積されたポイントの残高
を顧客80Aが確認するときには、まず、携帯電話82
を利用して、管理システム12が提供する顧客専用管理
ページにアクセスし、ポイント残高照会の要求を行う
(ステップS70)。管理システム12では、ポイント
残高照会の要求を受信すると、ポイント情報抽出プログ
ラム34を実行し、ポイントテーブル26を参照して要
求元の携帯電話番号に該当するポイント残高情報を抽出
して、携帯電話82に送信する(ステップS72)。顧
客80Aは、表示部86に表示されたポイント情報を見
て、各店舗におけるポイント残高を確認する(ステップ
S74)。このとき表示されるポイント情報としては、
図4(C)に示すポイントテーブル89のように、顧客
80Aが利用する全ての店舗に関するポイント残高を表
示するようにしてもよいし、また、照会要求のときに、
店舗の電話番号を同時に送信することにより、特定の店
舗(複数可能)に関するポイント残高のみを確認するよ
うにしてもよい。
【0055】次に、ポイントの残高を確認した顧客80
Aが、店舗50でポイントを利用するときには、店舗5
0で、携帯電話82の自局表示機能を利用して、自局表
示画面を提示する(ステップS76)。この際、顧客8
0Aの携帯電話82が表示部86にバーコードを表示で
きる機能を備えている場合には、携帯電話番号(もしく
は、後述する店舗ごとに発行される会員番号)を表すバ
ーコードを利用して顧客80Aの認識を行うことも可能
である。また、顧客80Aから申告された携帯電話番号
に対して店舗50から発信を行い、顧客80Aの携帯電
話の着信を確認することにより顧客80Aを認識するよ
うにしてもよい。店舗50では、ポイント情報照会プロ
グラム72を実行し、顧客データベース76を参照し
て、提示された携帯電話番号に該当する顧客のポイント
残高を確認する(ステップS78)。この作業は、顧客
80Aの店舗利用頻度に応じて一定の頻度で事前に行っ
ておくようにしてもよい。ポイント残高が店舗50で規
定する所定数に達していることが確認できた場合には、
店舗50は、サービス(景品贈呈・料金割引など)を提
供し(ステップS80)、顧客はポイントを利用する
(ステップS82)。
【0056】そして、店舗50は、顧客情報管理ソフト
ウェア62を実行し、顧客の携帯電話番号,この番号に
対して減算されたポイント数を入力して顧客データベー
ス76を更新する(ステップS83)とともに、転送プ
ログラム68によって携帯電話番号,この番号に対して
減算されたポイント数(利用ポイント数),店舗50の
電話番号を管理システム12に転送する(ステップS8
4)。管理システム12では、ポイントテーブル作成プ
ログラム32を実行し、受信した携帯電話番号と店舗電
話番号に該当する欄のポイント数を減算して、ポイント
テーブル26を更新する(ステップS86)。以上のよ
うなステップS76〜ステップS86の手順によるポイ
ント利用の後に、再び、顧客80Aによるポイント残高
照会(ステップS70〜ステップS74)を行うように
してもよいし、続けて他の店舗でのポイントの獲得・利
用などを行うようにしてもよい。
【0057】<実施形態の効果>……このように、本実
施形態によれば、店舗50は、顧客80Aの携帯電話番
号に対してポイントを付与し、管理会社10から配布さ
れた顧客情報管理ソフトウェア62を利用して、顧客情
報の管理を行う。また、管理会社10では、店舗50か
ら転送された情報に基づいて、顧客携帯電話番号,店
舗,ポイント残高の対応関係を示すポイントテーブルを
作成するとともに、顧客の属性情報の管理を行う。そし
て、必要に応じてポイントの残高照会を行い、店舗50
でのポイント利用を行うこととしたので、次のような効
果が得られる。
【0058】(1)顧客80Aは、ポイントを獲得する
際には何も持ち歩く必要がなく、ポイントを利用する際
にも、本人証明のための会員証などを店舗ごとに持ち歩
くことなく、携帯電話を持っているだけでよい。また、
複数の店舗におけるポイント情報を、インターネット1
00上の顧客専用管理ページで一元管理することができ
るため、ポイント情報の把握が容易になる。
【0059】(2)店舗50は、顧客80Aの本人認証
の手段として携帯電話番号を利用することにより、従来
のポイントシステムによる会員カードを利用した手段と
比較して、顧客80Aを誤認する危険性を低下すること
ができる。また、顧客情報の管理にPC52を利用する
ことにより、新たな顧客認識のためのカードやカードリ
ーダなどの導入が不要となり、ポイントシステムの導入
費用を最小限に抑えることができる。
【0060】(3)顧客80Aが通常身に付けており、
日常的に使用している携帯電話の番号を利用することに
より、紛失時にも迅速に対処することができる。また、
店舗50の識別を店舗の電話番号で行うこととしたの
で、顧客間での店舗情報の伝達を容易に行うことが可能
である。
【0061】(4)顧客80Aの属性情報を管理システ
ム12で管理し、顧客80Aの了承を経て顧客80Aが
新たに登録する店舗50にこれらの情報を開示すること
とした。これにより、顧客・店舗間での新規登録時の属
性記入(又は入力)の煩わしさが大幅に緩和されるとと
もに、属性情報が変更・更新された場合にも、顧客80
Aが管理システム12に登録している内容を変更するの
みで、複数の利用店舗50の顧客データベース76の情
報を自動的に更新することができる。また、顧客80A
の希望により、利用店舗50のみならず、本システムに
会員登録している友人・知人などに対しても、変更した
携帯電話番号や属性情報などを通知する電子メールを自
動的に送信するようにしてもよい。
【0062】<他の実施形態>……本発明には数多くの
実施形態があり、以上の開示に基づいて多様に改変する
ことが可能である。例えば、上述したシステム構成及び
手順は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。こ
の他に、次のようなものも含まれる。
【0063】(1)前記実施形態では、管理会社10に
よって発行された専用メールアドレスを、店舗50がポ
イントに関する情報(ポイント失効のお知らせなど)を
顧客80に通知する場合に利用することとしたが、その
他の用途にも使用することができる。例えば、店舗50
は、登録顧客に対し、店舗利用に対するお礼,日替わり
ランチメニューの案内,会員限定サービスの案内,商品
交換可能のお知らせ,ポイントを対象にした抽選,グル
ープ店舗でのキャンペーンなどの情報をメールで配信す
るようにしてもよいし、商品・サービスに関するアンケ
ートの実施,商品モニターの募集,クーポン券の配信な
どを行うようにしてもよい。また、店舗50側からの情
報発信などに限定することなく、顧客80側からの商品
の事前予約や店舗50に対する要望・意見などを送信す
るようにしてもよい。
【0064】このように、システム内でのみ有効な専用
電子メールアドレスを利用して、顧客80に対して各種
情報の通知を行うことにより、店舗50は、紙媒体のチ
ラシやダイレクトメールなど利用した場合に比べ、安価
でターゲットを絞った告知活動を行うことができる。ま
た、顧客80のポイント獲得数から店舗50の利用頻度
を把握し、顧客80ごとに異なるサービスを提供するよ
うにしてもよい。更に、顧客80は、管理会社10に会
員登録している知人・友人などに対して、電子メールを
送信して店舗50を紹介するようにしてもよい。紹介さ
れた店舗50を、知人・友人が自分の顧客専用管理ペー
ジに登録した場合には、紹介者の携帯電話番号が店舗5
0を紹介した顧客として登録され、友人が店舗50を利
用した際に紹介者がポイントを獲得することができる。
【0065】(2)前記実施形態では、顧客専用管理ペ
ージでは、顧客80が利用する複数の店舗50における
ポイント残高のみを管理するようにしたが、その他の情
報を管理・掲載するようにしてもよい。例えば、顧客専
用管理ページに店舗50のHPへのリンクを掲載するこ
とにより、顧客80に対して、管理ページからリンクさ
れた店舗情報ページで詳細な店舗情報(店舗の地図,サ
ービス案内,メニュー案内,定休日案内,期間限定サー
ビス案内など)を告知することも可能である。これによ
り、顧客80側では、雑誌などで見つけた店舗50の電
話番号を管理ページに登録することによって、常に最新
情報を得ることが可能となる。店舗50側では、店舗利
用前に登録した見込み客を把握することができる。
【0066】(3)前記実施形態では、一人の顧客が保
有する一つの携帯電話の番号に対してポイントを付与す
ることとしたが、各店舗で申告する携帯電話番号を決め
ることにより、カードの貸し借りなどをせずに、友人・
知人・家族などの間で、共同でポイントを蓄積するよう
にしてもよい。また、顧客80が複数の携帯電話を保有
している場合には、顧客80が任意で利用する店舗ごと
に申請する電話番号を使い分けるようにしてもよい。こ
のほか、店舗側の設定により、顧客は指定された店舗間
で、自分のポイントを転送することも可能である。これ
により、グループ共通ポイントや商店街共通ポイントな
どの管理を容易に行うことが可能となる。また、店舗
は、顧客間のポイント転送を可能に設定し、顧客グルー
プによる店舗利用の促進をはかるようにしてもよい。
【0067】(4)前記形態では、一つの店舗で発行さ
れたポイントは、その店舗でのみ利用可能であることと
したが、管理会社10は、会員店舗中の希望店舗に対し
て、商品券や宝くじ,その他の商品・サービスに交換可
能な共通ポイントの提供を行うようにしてもよい。更
に、その共通ポイントをオンライン上で商品・サービス
への交換手続が行えるようにしてもよい。例えば、管理
会社10は、携帯電話の料金管理システム(複数)11
0と提携し(図3参照)、ポイント残高に対応した割引
金額を料金計算プログラム39により算出し、その結果
を料金管理システム110に通知する。料金管理システ
ム110では、顧客80の携帯電話利用料金(通話料・
通信料)から、通知された割引金額を差引いて、顧客8
0に請求する。これによって、顧客80は、店舗利用に
よって蓄積したポイントを、携帯電話の利用料金の割引
に利用することが可能である。また、これも、携帯電話
の利用料金の割引に限らず、各種料金や商品の代金の割
引などに適用可能である。
【0068】(5)前記実施形態では、顧客80Aがイ
ンターネット100に接続可能な携帯電話82を利用し
て管理システム12に接続し、ポイント残高の照会を行
うこととしたが、顧客80Bのようにインターネット1
00に接続できない携帯電話90を保有する場合にも、
インターネット100に接続できるPC92などの端末
を利用して、携帯電話82の場合と同様にポイント残高
の照会を行うこともできる。
【0069】また、顧客80Cのように、インターネッ
ト100に接続する手段をもたない顧客についてもポイ
ント残高の照会が可能である。この場合は、顧客80C
は、管理会社10から通知された自動音声応答サービス
に電話をかけ、残高照会を希望する店舗の電話番号を入
力(複数可能)して送信する。管理システム12では、
通信部14及び音声応答部21を介して照会条件を受け
取ると、ポイント情報抽出プログラム34を実行し、ポ
イントテーブル26を参照して該当するポイント情報を
抽出する。そして、音声応答プログラム38を実行して
抽出したデータを音声で提供できる形態に加工し、音声
応答部21,通信部14,電話回線交換局40を介し
て、顧客80Cの携帯電話90に音声で通知する。これ
により、インターネット100への接続手段の有無にか
かわらず、携帯電話を保有する顧客全てが本システムを
利用することが可能となる。
【0070】(6)前記実施形態では、顧客80が店舗
50を利用するときには、携帯電話番号を申告すること
としたが、店舗への初回登録時以降は、店舗50独自の
会員番号を利用することも可能である。この場合、初回
登録時に携帯電話番号と1対1で対応する会員番号が発
行されることとなり、図9(A)に示すように、店舗5
0のPC52のハードディスク60に格納された顧客デ
ータベース120には、顧客の携帯電話番号に対応した
会員番号や顧客属性情報などが記憶される。店舗50で
は、顧客から会員番号を申告されたときに、該顧客デー
タベース120を参照することで、該当する顧客及びそ
の携帯電話番号を特定する。
【0071】このようにすることで、顧客80がポイン
ト蓄積時に携帯電話番号を申告することへの心理的抵抗
感及び負担を軽減することが可能になる。また、既にカ
ードなどによるポイントシステムを導入している店舗5
0においても、既存顧客の会員番号に携帯電話番号を対
応させることで、本システムを利用することが可能とな
る。なお、この方法による顧客認識は店舗単位での運用
とし、管理会社10への情報送信の際には、常に携帯電
話番号を送信して顧客確認を行うものとする。
【0072】また、同図(B)に示すように、管理シス
テム12のハードディスク22に格納されている会員顧
客データベース24Aに、顧客の携帯電話番号に1対1
で対応する会員番号を、各店舗50ごとに記憶するよう
にしてもよい。このようにすることで、顧客80は会員
カードなどを持たなくても、携帯電話やPCあるいは自
動音声応答サービスを利用して、店頭や自宅などで自分
の会員番号を確認することができる。これにより、既存
のカードを利用したポイントシステム導入店について
も、ポイント蓄積時のカード携帯の必要性を省くことが
できるとともに、カードを紛失した場合にでも、会員番
号を確認することができるため、顧客80の利便性の向
上と、店舗50側のカード再発行にかかる手間やコスト
を削減することができる。
【0073】(7)店舗50としては、商品の販売を行
う店舗に限らず、宅配業者などのように各種サービスを
提供する店舗や業者などであってもよく、これらのサー
ビスなどを利用することによって顧客80にポイントが
付与される全ての場合に適用可能である。例えば、上述
したように、宅配サービスを提供する業者が店舗50と
して管理システム12に登録した場合には、顧客80が
宅配サービスを利用することによってポイントを得るの
に加え、配送先が管理システム12に登録された会員顧
客であることを前提に、携帯電話番号の照会により現住
所の確認が可能である。これによって、転居先不明によ
る配達効率の悪化を防止することができる。
【0074】また、配送先の携帯電話番号を常に把握し
ているため、配達前に携帯電話に電話をかけることによ
り、配送先顧客の在・不在を確認することができるとと
もに、該携帯電話の所持者が常に配送先であることか
ら、配送先顧客に要望に応じて、配達時間・配達場所を
調整することで、フレキシブルな配達を行うことができ
る。更に、顧客80が配達依頼をする際に、伝票への情
報記入を、配送先の携帯電話番号だけにし、住所・名前
については、管理システム12へ照会して自動検索し、
店舗50に設置してあるマルチメディア端末などで伝票
を自動作成するようにしてもよく、これによって顧客8
0の伝票記入の煩わしさを軽減することも可能である。
【0075】(8)店舗50利用時(ポイント獲得時)
の支払い方法としては、現金払いのほか、携帯電話番号
を利用した電子決済システムを利用することも可能であ
る。例えば、顧客80が店舗50での会計時(利用時)
に、携帯電話番号あるいは上述した携帯電話番号に1対
1で対応する会員番号を店舗50側に申告するか、店舗
50のPC52のテンキーなどを利用して自ら入力する
と、店舗50では、申告された携帯電話番号に対して発
信を行い、顧客80の携帯電話の着信履歴(店舗を特定
する着信電話番号及び着信日時)をその場で確認し、本
人確認を行う。このとき、着信は1コールのみでよく、
応答する必要はない。顧客80の本人確認がとれたら、
店舗50は、顧客情報管理ソフトウェア62を実行し、
図9(C)に示すようなハードディスク62に格納され
た顧客データベース130を参照し、顧客80の携帯電
話番号に対応する預金口座番号を確認し、該当する口座
から顧客80が店舗50を利用した分の金額の引き落と
しを行う。
【0076】なお、顧客80は、本実施形態で利用する
口座として、通常の口座とは別立ての小口決済用口座を
持ち、その口座を店舗50に登録して、必要額を適宜移
動することによって、不正利用の際のリスクを軽減する
ことができる。また、その決済用口座も、利用する店舗
50ごとに用意するようにしてもよい。このように、顧
客80が保有する携帯電話を利用することにより、店舗
50は、電子決済システムを導入するにあたり新技術は
一切不要となるため、赤外線,ブルートゥース,非接触
型カードなどを利用する場合に比べて投資額が少なく、
システムの構築に容易に着手することができる。更に、
携帯電話は、クレジットカードやキャッシュカードと比
較して紛失時に早期に気付く可能性が高いため、悪用さ
れるリスクを低減することができる。
【0077】また、店舗50としては、インターネット
100上で販売を行うものでもよく、このときも、商品
などの注文時に顧客80の携帯電話番号と必要に応じて
パスワードを送信することにより、所定の口座から利用
額が引き落とされるようにしてもよい。このとき、注文
のみインターネット100で行い、商品などの受渡しは
コンビニエンスストアなどを利用するような形態のもの
であってもよいし、予約のみをインターネット100上
で行うようにするものでもよい。このほかにも、自動販
売機に固有の電話番号と着信機能を持たせることによ
り、顧客80が購入時に個々の自動販売機の電話番号に
発信すると、顧客80の携帯電話番号を認識した自動販
売機は、決済用口座を管理する銀行のシステムと交信し
て利用可能額(決済用口座の残高)を表示する。顧客8
0が利用可能額を確認し、希望の商品を選択して購入す
ると、決済用口座から利用額が引き落とされる。以上の
ようにすることで、現金やクレジットカードなどを携帯
することなく、店舗50や自動販売機などの利用を行う
ことも可能となる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
顧客の携帯電話番号に対してポイントを付与し、この番
号に対して付与されたポイント数を店舗ごとに管理する
とともに、管理会社において、携帯電話番号,店舗,ポ
イント残高の対応関係を示すポイントテーブルを作成
し、必要に応じてポイント残高照会を行ってポイント利
用を行うこととしたので、次のような効果がある。 (1)顧客は、ポイントを蓄積するときには何も持ち歩
く必要がなく、ポイントを利用するときに、本人証明の
ために携帯電話を持っているだけよい。また、複数の利
用店舗についてのポイント情報を一元管理することがで
きる。 (2)店舗側は、顧客の本人確認の手段として携帯電話
を利用することにより、誤認の危険性を低下することが
できるとともに、PCを利用して顧客情報の管理を行う
こととしたので、ポイントシステムの導入費用を最小限
に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な全体構成を示す図である。
【図2】本発明の基本的な動作を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態のシステム構成を示す図で
ある。
【図4】前記形態におけるポイント情報の一例を示す図
である。
【図5】前記形態における顧客の会員登録手順を示す図
である。
【図6】前記形態における店舗の会員登録手順を示す図
である。
【図7】前記形態における店舗・顧客の登録手順を示す
図である。
【図8】前記形態における主要動作を示す図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
10…ポイントシステム管理会社 12…管理システム 14…通信部 16…メールサーバ 18…ポイント管理サーバ 20…WWWサーバ 21…音声応答部 22…ハードディスク 24A…会員顧客データベース 24B…会員店舗データベース 26…ポイントテーブル 28…登録プログラム 30…会員専用情報管理プログラム 32…ポイントテーブル作成プログラム 34…ポイント情報抽出プログラム 36…画面表示プログラム 38…音声応答プログラム 39…料金計算プログラム 40…電話回線交換局 50,50A〜50C…店舗 52…PC(パーソナル・コンピュータ) 54…通信部 56…入力部 58…表示部 60…ハードディスク 62…顧客情報管理ソフトウェア 64…リンク情報 66…情報取得プログラム 68…転送プログラム 70…自動更新プログラム 72…ポイント情報照会プログラム 74…ポイント情報管理プログラム 76…顧客データベース 78…メールサーバ 80,80A〜80C…顧客 82…携帯電話 84…通信部 86…表示部 88…入力部 89…ポイントテーブル 90…携帯電話 92…PC(パソコン) 100…インターネット 110…料金管理システム 120,130…顧客データベース

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 店舗の利用程度に応じて顧客に付与され
    るポイントの管理方法であって、 前記ポイントを、当該顧客が保有する携帯電話の番号に
    よって管理することを特徴とするポイント管理方法。
  2. 【請求項2】 店舗の利用程度に応じて顧客に付与され
    るポイントの管理方法であって、 顧客の保有する携帯電話の番号と、この携帯電話番号に
    対応するポイント数情報を取得するステップ;前記ポイ
    ント数情報を利用して、顧客の携帯電話番号とポイント
    数の残高との対応関係を示すポイントテーブルを作成な
    いし更新するステップ;前記ポイントテーブルを参照
    し、顧客から提示された携帯電話番号に該当するポイン
    ト残高を照会するステップ;を含むことを特徴とするポ
    イント管理方法。
  3. 【請求項3】 店舗の利用程度に応じて顧客に付与され
    るポイントの管理方法であって、店舗に配布された顧客
    管理手段に管理センタに対するリンク情報が含まれてお
    り、 顧客の保有する携帯電話の番号と、この携帯電話番号に
    対応するポイント数情報を取得するステップ;前記ポイ
    ント数情報を利用して、顧客の携帯電話番号とポイント
    数の残高との対応関係を示す第1のポイントテーブルを
    作成ないし更新するステップ;前記リンク情報に基づい
    て前記管理センタに接続し、前記取得した携帯電話番号
    及びポイント数情報とともに、店舗を識別する識別情報
    を送信するステップ;前記送信された携帯電話番号,ポ
    イント数情報,店舗の識別情報を利用して、顧客の携帯
    電話番号,識別情報で識別される店舗,ポイント数の残
    高との対応関係を示す第2のポイントテーブルを作成な
    いし更新するステップ;前記第1のポイントテーブルを
    参照し、顧客から提示された携帯電話番号に該当するポ
    イント残高を照会するステップ;を含むことを特徴とす
    るポイント管理方法。
  4. 【請求項4】 携帯電話番号を含む情報を前記管理セン
    タに送信し、ポイント数の残高照会を要求するステッ
    プ;前記第2のポイントテーブルを参照し、前記ステッ
    プによって送信された携帯電話番号に該当するポイント
    残高情報を抽出するステップ;該ステップによって抽出
    されたポイント残高情報を照会者に通知するステップ;
    を含むことを特徴とする請求項3記載のポイント管理方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ポイントテーブルまたは第1のポイ
    ントテーブルを参照し、ポイントに関する情報を顧客に
    通知するタイミングを判断するステップ;該ステップに
    よって判断されたタイミングで、前記顧客にポイント情
    報を通知するステップ;を含むことを特徴とする請求項
    2〜4のいずれかに記載のポイント管理方法。
  6. 【請求項6】 店舗の利用程度に応じて顧客に付与され
    るポイントの管理装置であって、 顧客の保有する携帯電話の番号と、この携帯電話番号に
    対応するポイント数情報を取得する情報取得手段;前記
    ポイント数情報を利用して、顧客の携帯電話番号とポイ
    ント数の残高との対応関係を示すポイントテーブルを作
    成ないし更新するポイントテーブル作成手段;該ポイン
    トテーブル作成手段によって作成されたポイントテーブ
    ルを参照し、顧客から提示された携帯電話番号に該当す
    るポイント残高を照会するポイント残高照会手段;を備
    えたことを特徴とするポイント管理装置。
  7. 【請求項7】 店舗の利用程度に応じて顧客に付与され
    るポイントの管理装置であって、店舗に配布された顧客
    管理手段に管理センタに対するリンク情報が含まれてお
    り、 顧客の保有する携帯電話の番号と、この携帯電話番号に
    対応するポイント数情報を取得する情報取得手段;前記
    ポイント数情報を利用して、顧客の携帯電話番号とポイ
    ント数の残高との対応関係を示すポイントテーブルを作
    成ないし更新するポイントテーブル作成手段;前記リン
    ク情報に基づいて前記管理センタに接続し、前記取得し
    た携帯電話番号及びポイント数情報とともに、店舗を識
    別する識別情報を送信する情報転送手段;前記ポイント
    テーブルを参照し、顧客から提示された携帯電話番号に
    該当するポイント残高を照会するポイント残高照会手
    段;を備えたことを特徴とするポイント管理装置。
  8. 【請求項8】 前記ポイントテーブルを参照し、ポイン
    トに関する情報を顧客に通知するタイミングを判断する
    ためのタイミング判断手段;該タイミング判断手段によ
    って判断されたタイミングで、顧客にポイント情報を通
    知する情報通知手段;を備えたことを特徴とする請求項
    6又は7記載のポイント管理装置。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれかに記載の各手段
    をコンピュータで実行するためのポイント管理プログラ
    ム。
  10. 【請求項10】 顧客が利用する店舗のポイント情報を
    管理する管理センタであって、 前記顧客の保有する携帯電話の番号,この携帯電話番号
    に対応するポイント数情報,前記店舗を識別する識別情
    報を含む情報を受信する受信手段;該受信手段によって
    受信した携帯電話番号,ポイント数情報,店舗の識別情
    報を利用して、顧客の携帯電話番号,識別情報で識別さ
    れる店舗,ポイント数の残高との対応関係を示すポイン
    トテーブルを作成ないし更新するポイントテーブル作成
    手段;該ポイントテーブル作成手段によって作成された
    ポイントテーブル;前記受信手段によって顧客から携帯
    電話番号を含む情報を受信したときに、前記ポイントテ
    ーブルを参照し、該当するポイント残高情報を抽出する
    ポイント情報抽出手段;該ポイント情報抽出手段によっ
    て抽出された情報を、前記顧客に通知するポイント情報
    通知手段;を備えたことを特徴とするポイント管理セン
    タ。
  11. 【請求項11】 前記ポイント情報通知手段として、音
    声で自動的に応答する電話手段を利用したことを特徴と
    する請求項10記載のポイント管理センタ。
  12. 【請求項12】 前記ポイントテーブルを参照し、ポイ
    ント残高に対応した割引料金を算出する料金算出手段;
    を備えたことを特徴とする請求項10又は11記載の管
    理センタ。
  13. 【請求項13】 請求項6に記載のポイント管理装置;
    顧客の保有する携帯電話;を含むことを特徴とするポイ
    ント管理システム。
  14. 【請求項14】 請求項7又は8に記載のポイント管理
    装置;請求項10〜12のいずれかに記載のポイント管
    理センタ;顧客の保有する携帯電話;を含むことを特徴
    とするポイント管理システム。
  15. 【請求項15】 請求項9に記載のプログラムを実行す
    るためのコンピュータ;請求項10〜12のいずれかに
    記載のポイント管理センタ;顧客の保有する携帯電話;
    を含むことを特徴とするポイント管理システム。
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