JP2003084732A - マトリクス型表示装置とその駆動方法 - Google Patents

マトリクス型表示装置とその駆動方法

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JP2003084732A
JP2003084732A JP2001394513A JP2001394513A JP2003084732A JP 2003084732 A JP2003084732 A JP 2003084732A JP 2001394513 A JP2001394513 A JP 2001394513A JP 2001394513 A JP2001394513 A JP 2001394513A JP 2003084732 A JP2003084732 A JP 2003084732A
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JP2001394513A
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English (en)
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Hitoshi Tsuge
仁志 柘植
Hiroshi Takahara
博司 高原
Atsuhiro Yamano
敦浩 山野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FRCによる階調表現とパルス幅変調法また
はパルス高さ変調法による階調表現方式の組み合わせに
より表示階調数の増加によるフレームレートの上昇を抑
え、低電力かつ多色表示可能な表示装置を実現すること
を目的とする。 【解決手段】 Mビットの映像信号に対し、下位Nビッ
トを用いて1フレームでパルス幅またはパルス高さ変調
法による階調表現を行い、上位M−Nビットを用いて更
に2M−N−1フレームを用いて本発明のFRCによる
階調表示を行い、FRCで必要なフレーム数を削減する
ことでフレーム周波数を低下させ、低電力でフリッカの
少ない階調表示を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマトリクス状の画素
構造を有する表示装置とその駆動方法などに関する。
【0002】
【従来の技術】階調表示方式のひとつとして複数のフレ
ームを用いて、フレームごとに列電圧を制御することに
より階調表現を行うフレームレートコントロール方式
(FRC)がある。フレームレートコントロールにより
階調表示を行う場合には、オンとオフのパターンの数が
フレームごとで変化しないようにしてフリッカを低減さ
せている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】FRC(Frame
Rate Control)により階調表現を行う場合
において、表示階調数が増加するとオンの回数とオフの
回数の比が小さくなる階調が発生するためフリッカが発
生しやすくなる。フレームレートを増加させて、フリッ
カを低減させる方法があるが、消費電力が増加する。例
えば256色表示では7フレームで階調をあらわすのに
対し、4096色表示では原理的には15フレーム必要
であり、単純にフリッカレベルを同一にするためには、
フレームレートを約2倍にしなければならない。
【0004】一方で、携帯電話をはじめとする移動体端
末では電源が限られており、消費電力を低減することが
求められている。また、表示装置の狭額縁化、コスト削
減の要求からもフリッカ対策の回路はシンプルである必
要がある。更に多色化を行うとなると、フレーム周波数
は200Hzを超え、FRCによる低電力化を実現する
ことは不可能となる。
【0005】また、パルス幅変調法による多色化におい
ては、1水平走査期間に印加するパルス数が増加するこ
とにより、セグメント信号線の充放電回数の増加による
電力増大や、表示装置が一般に容量性負荷でありパルス
幅が狭くなることにより、配線抵抗との容量と抵抗の積
による波形のなまりが階調性を悪くするという問題が発
生する。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決し、低フ
レーム周波数駆動のために、FRCにおいてはNライン
ごと、フレームごと、表示色ごと及び偶数行と奇数行で
異なるオンオフパターンとする。多色化及び低電力化を
図るためFRCによる階調表現とパルス幅変調法(Pu
lse Width Modulation:PWM)
もしくはパルス高さ変調法(PHM)による階調表現方
式を組み合わせることで、表示階調数の増加によるフレ
ームレートの上昇をおさえ、低電力かつ多色表示可能な
表示装置を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によるマトリクス型表示装置
は、第1にフレームレートコントロールにより階調表示
を行う、少なくとも2色の異なる色を表示するマトリク
ス型表示装置であって、階調レジスタ部は行ごともしく
はフレームごとに制御信号に基づいてシフト処理され、
表示色数−1個のシフト処理部により表示色ごとに前記
階調レジスタ部の出力をシフト処理により変化させ、セ
グメント信号線ごとに設けられた階調選択回路と前記シ
フト処理部もしくは前記レジスタ部の出力が接続され、
前記階調選択回路は同時刻の前記シフト処理部もしくは
前記レジスタ部の出力を用いて表示色ごとに異なる表示
パターンにより階調表示を行うことを特徴とする。
【0008】本発明の第2の態様によるマトリクス型表
示装置の駆動方法は、フレームレートコントロールによ
り階調表示を行うマトリクス型表示装置の駆動方法であ
って、階調ごとに設けられた階調レジスタはN行ごとも
しくはフレームごとにシフト処理され、前記階調レジス
タの出力にシフト部が接続されN行のうちの偶数行に対
応するデータに対しては更にシフト処理を行い、奇数行
に対応するデータに対しては前記階調レジスタ出力をそ
のまま出力し、各セグメント信号線ごとに設けられた階
調選択回路で、同時刻の階調レジスタの出力を用いて階
調処理を行い、N行の組のうちの偶数行と奇数行で異な
るオンオフパターンを表示することを特徴とする。
【0009】本発明の第3の態様によるマトリクス型表
示装置の駆動方法は、フレームレートコントロールによ
り階調表示を行う、少なくとも2色の異なる色を表示す
るマトリクス型表示装置の駆動方法であって、階調レジ
スタ部はN行ごともしくはフレームごとに制御信号に基
づいてシフト処理され、前記階調レジスタの出力に第1
のシフト部が接続されN行のうちの偶数行に対応するデ
ータに対しては更にシフト処理を行い、奇数行に対応す
るデータに対しては前記階調レジスタ出力をそのまま出
力し、前記第1のシフト部に対し表示色数−1個の第2
のシフト処理部により表示色ごとにシフト処理を行う。
セグメント信号線ごとに設けられた階調選択回路と前記
第2のシフト処理部もしくは第1の出力が接続され、前
記階調選択回路は同時刻の前記シフト処理部もしくは前
記レジスタ部の出力を用いて表示色ごとに更にN行の組
のうちの偶数行と奇数行で異なる表示パターンにより階
調表示を行うことを特徴とする。
【0010】本発明の第4の態様によるマトリクス型表
示装置は、階調レジスタと、前記階調レジスタをN行ご
ともしくはフレームごとにシフト処理させるシフト制御
信号と、前記階調レジスタの出力に対しN行の組のうち
の偶数行のデータに対しシフト処理を行う第1のシフト
部と、前記第1のシフト部の出力が表示色(X色)に応
じて分配され、X個に分配された前記第1のシフト部の
出力に対し、少なくともX−1個の出力に対しシフト処
理を行う第2のシフト部と、前記第2のシフト部もしく
は第1のシフト部の出力が接続されたセグメント信号線
ごとに設けられた階調選択回路を具備し、前記階調選択
回路は同時刻の前記第1のシフト部もしくは前記第2シ
フト部の出力を用いて階調表示を行うことでN行ごと、
フレームごと、N行の組のうちの偶数行と奇数行、表示
色ごとに異なる表示パターンを用いて階調表示を行うこ
とを特徴とする。
【0011】本発明の第5の態様によるマトリクス型表
示装置の駆動方法は、複数のビット幅(Mビット)のデ
ータ入力を持つマトリクス型表示装置の駆動方法であっ
て、M、NはM>Nでありかつ自然数とし、前記Mビッ
トのデータ入力に対し、上位M−Nビット入力を用いて
M−N−1フレームでフレームレートコントロールに
よる階調処理を行い、前記2M−N−1フレームとは異
なる1フレームには入力下位Nビットを用いてパルス幅
変調もしくはパルス高さ変調による階調処理を行うこと
を特徴とする。
【0012】本発明の第6の態様によるマトリクス型表
示装置の駆動用半導体回路は、複数のビット幅(Mビッ
ト)のデータ入力を持つマトリクス型表示装置の駆動用
半導体回路であって、M、NはM>Nでありかつ自然数
とし、前記Mビットのデータ入力に対し、複数のレジス
タから成る階調レジスタ回路と、前記階調レジスタ回路
の階調レジスタを水平同期信号及び垂直同期信号によっ
てシフト処理する階調制御部と、Mビットのデータ入力
をNビットデータに変換するデータデコード部を具備
し、前記データデコード部は前記階調レジスタ回路と上
位M−Nビット入力を用いて2M−N−1フレームでフ
レームレートコントロールによる階調処理を行い、前記
M−N−1フレームとは異なる1フレームには入力下
位Nビットを用いてパルス幅変調もしくはパルス高さ変
調による階調処理を行うことで、2 M−Nフレームを用
いて階調表示を行うことを特徴とする。
【0013】本発明の第7の態様によるマトリクス型表
示装置は、Mビットのデータ入力を持ち、同時に複数行
(L行)のコモン信号線を選択するマトリクス型表示装
置であって、複数の階調レジスタ回路と、前記階調レジ
スタ回路の階調レジスタを水平同期信号もしくは垂直同
期信号によってシフト処理する階調制御部と、Mビット
のデータを前記階調レジスタ回路の出力によりフレーム
間引きを行うことでNビットに変換するデータデコード
部と、直交関数生成部と前記直交関数と前記Nビットデ
ータとを演算する各セグメント信号線に対しN個の演算
部と、前記N個の演算部の出力のうち1つを選択する選
択部と、L行の組のうちの偶数行および奇数行のうち少
なくとも一方のシフト量を保持するRAMと、L行の組
みごとにシフトするRAMと、前記RAMを書きかえる
データ書き換え手段と、前記演算部の出力としてL+1
個のNビットレジスタを具備し、前記演算部の演算結果
により、L+1個のレジスタの入力ビットの重みに対応
したビットのうちのいずれか1つを1とし、他を0とし
て、前記選択部においては、L+1個のレジスタ値を参
照し、レジスタ値に応じて1水平走査期間内にセグメン
ト電圧値の大きい順もしくは小さい順に前記演算部の出
力を選択することを特徴とする。
【0014】本発明の第8の態様による表示装置の駆動
方法は、Mビットの入力データを用いて階調表示を行う
表示装置の駆動方法であって、N(N<M)ビットデー
タを用いる第1のフレームと、M−Nビットデータを用
いる複数の第2のフレームとを実施し、第1のフレーム
と第2のフレームを加えたフレーム数Fが2M−Nで、
第1のフレームの階調数は、第2の各フレームの階調数
−1であることを特徴とする。
【0015】本発明の第9の態様による表示装置の駆動
方法は、Mビットの入力データを用いて階調表示を行う
表示装置の駆動方法であって、N(N<M)ビットデー
タを用いる第1のフレームと、M−Nビットデータを用
いる複数の第2のフレームとを実施し、第1のフレーム
と第2のフレームを加えたフレーム数Fが2M−Nで、
第1のフレームの階調数は、第2の各フレームの階調数
−1であり、前記第1のフレームの階調表示法がパルス
幅変調法もしくはパルス高さ変調法であり、前記第2の
フレームの階調表示法がフレームレートコントロールで
あることを特徴とする。
【0016】本発明の第10の態様によるマトリクス型
表示装置の駆動方法は、複数のビット幅(Mビット)の
データ入力を持つマトリクス型表示装置の駆動方法であ
って、M、NはM>Nでありかつ整数とし、前記Mビッ
トのデータ入力に対し、複数のレジスタから成る階調レ
ジスタ回路と、Mビットのデータ入力をNビットデータ
に変換するデータデコード部を具備し、前記データデコ
ード部は前記階調レジスタ回路と上位M−Nビット入力
を用いて、2M−N−1フレームでフレームレートコン
トロールによる階調処理を行い、前記2M−N−1フレ
ームとは異なる1フレームには入力Nビットを用いて、
パルス幅変調による階調処理を行い、更に前記Nビット
出力とは異なる1ビットを出力し、前記1ビット出力
は、フレームレートコントロールによる階調処理を行う
間は前記フレームレートコントロール出力の1ビットと
同一出力をし、パルス幅変調による階調処理を行うとき
には0を出力し、1フレーム内を2分割し、2−1
個の期間においては前記Nビット出力に基づく階調表示
を行い、2−1個の期間とは異なる1期間において前
記1ビット出力に基づいて表示を行うことで2M−N
レームを用いて2階調表示を行うことを特徴とする。
【0017】本発明の第11の態様によるマトリクス型
表示装置は、複数のビット幅(Mビット)のデータ入力
を持ち、同時に複数行(L行、Lは2以上の整数)のコ
モン信号線を選択するマトリクス型表示装置の駆動方法
であって、1つもしくは複数の階調レジスタ回路と、前
記階調レジスタ回路の出力によりフレームレートコント
ロールを行うかを判別するFRC判定手段と、Mビット
のデータをNビットに変換するデータデコード部と、直
交関数の各要素を生成する直交関数生成部と前記直交関
数と前記Nビットデータとを演算する各セグメント信号
線に対しN個の演算部と、あらかじめ計算されたL個の
データ0とL個の前記直交関数要素、L個のデータ1と
L個の前記直交関数要素の演算結果を格納するROM
と、前記N個の演算部の出力もしくは前記ROMのうち
の1つを選択する選択部を具備し、前記選択部は、前記
FRC判定手段の結果により、前記複数の演算器のうち
の1つの出力を1フレーム間出力するか、1フレームの
(2−1)/2期間は前記複数の演算器の出力を前
記演算器の入力である前記Nビットデータの重みに応じ
て選択出力し、かつ1フレームの1/2期間は前記R
OMを選択出力するようにしたことを特徴とする。
【0018】本発明の第12の態様によるマトリクス型
表示装置は、複数のビット幅(Mビット)のデータ入力
を持つマトリクス型表示装置の駆動方法であって、1つ
もしくは複数の階調レジスタ回路と、前記階調レジスタ
回路の出力によりフレームレートコントロールを行うか
を判別するFRC判定手段と、MビットのデータをNビ
ットに変換するデータデコード部と、直交関数生成部と
前記直交関数と前記Nビットデータとを演算する各セグ
メント信号線に対しN個の演算部と、前記N個の演算部
からの出力のうち1つを選択する選択部を具備し、前記
選択部は、前記FRC判定手段の結果により、前記複数
の演算器のうちの1つの出力を1フレーム間出力する
か、前記複数の演算器の出力を前記演算器の入力である
前記Nビットデータの重みに応じて選択出力し、かつ1
フレームの1/2期間はコモン信号線の非選択時電圧
を印加するように選択出力するようにしたことを特徴と
する。
【0019】本発明の第13の態様による表示装置の駆
動方法は、Mビットの入力データを用いて階調表示を行
う表示装置の駆動方法であって、N(N<M)ビットデ
ータを用いる第1のフレームと、M−Nビットデータを
用いる複数の第2のフレームとを実施し、第1のフレー
ムと第2のフレームを加えたフレーム数Fが2
M−Nで、第1のフレームの階調数は、第2の各フレー
ムの階調数−1であり、前記第2の各フレームの階調数
−1階調分のデータとは異なる1階調分のデータを用い
て、前記表示装置の表示部に印加される電圧値を変化さ
せることで、全表示階調の輝度を変化させることを特徴
とする。
【0020】本発明の第14の態様による表示装置の駆
動方法は、Mビットの入力データを用いて階調表示を行
う表示装置の駆動方法であって、N(N<M)ビットデ
ータを用いる第1のフレームと、M−Nビットデータを
用いる複数の第2のフレームとを実施し、第1のフレー
ムと第2のフレームを加えたフレーム数Fが2
M−Nで、前記第1のフレームで表示可能な階調数は2
+1であり、前記2+1の階調数のうち前記Nビッ
トデータを用いて表現可能な2個の階調を前記表示装
置及び異なる表示色に応じて任意に選択し、階調対輝度
特性を調節できるようにしたことを特徴とする。
【0021】本発明の第15の態様による表示装置の駆
動方法は、Mビットの入力データを用いて階調表示を行
う表示装置の駆動方法であって、N(N<M)ビットデ
ータを用いる第1のフレームと、M−Nビットデータを
用いる複数の第2のフレームとを実施し、第1のフレー
ムと第2のフレームを加えたフレーム数Fが2
M−Nで、第1のフレームの階調数は、第2の各フレー
ムの階調数−1であり、前記第2の各フレームの階調数
−1階調分のデータとは異なる1階調分のデータを用
い、表示階調によらない電圧を印加することで、同一階
調におけるセグメント信号線およびコモン信号線に印加
する電圧値を変化させることを特徴とする。
【0022】本発明の第16の態様による表示装置の駆
動方法は、Mビットの入力データを用いて階調表示を行
う表示装置の駆動方法であって、N(N<M)ビットデ
ータを用いる第1のフレームと、M−Nビットデータを
用いる複数の第2のフレームとを実施し、第1のフレー
ムと第2のフレームを加えたフレーム数Fが2
M−Nで、第1のフレームの階調数は、第2の各フレー
ムの階調数−1であり、前記第2の各フレームの階調数
−1階調分のデータとは異なる1階調分のデータに表示
原色ごとに異なる値を入力し、前記表示装置の表示部に
印加される電圧値を表示原色ごとに変化させることで、
異なる表示原色間での輝度を調節することを特徴とす
る。
【0023】本発明の第17の態様によるマトリクス型
表示装置は、Mビットのデータ入力を持つマトリクス型
表示装置であって、少なくとも2M−N−1個の複数の
階調レジスタと、前記階調レジスタにシフト制御信号に
よりシフト量指示信号に基づいたシフト処理を行う階調
レジスタ回路と、MビットのデータをNビットのデータ
に変換する階調デコード部を具備し、前記複数の階調レ
ジスタは0と1の割合が1対2M−N−1から1対1ま
で順に1つずつ1もしくは0のビットの数が異なり、1
がオン、0がオフを示すとすると前記階調デコード部は
前記Mビット入力データの上位M−Nビットデータが0
または2M−N−1以外の場合には前記複数の階調レジ
スタのうち1の個数が前記上位M−Nビットデータの値
と等しい階調レジスタAと、1の個数が前記上位M−N
ビットデータの値よりも1つ多い階調レジスタBの値を
参照し、前記階調レジスタAと前記階調レジスタBの値
が等しくなければ前記Mビットデータの下位Nビットの
値を出力する。前記階調レジスタAと前記階調レジスタ
Bの値が等しければ、前記Mビット入力データの最上位
ビットが0の時には前記階調レジスタAもしくは前記階
調レジスタBと同じ値をNビット全てに出力し、前記M
ビット入力データの最上位ビットが1の時には前記階調
レジスタAもしくは前記階調レジスタBと反転した値を
Nビット全てに出力し、1の個数が1個である前記複数
の階調レジスタを階調レジスタCとすると、前記Mビッ
ト入力データが0の場合には前記階調レジスタCの値が
1のときに前記Mビット入力データの下位Nビットを出
力し、0のときにNビット全て0を出力し、前記Mビッ
ト入力データが1の場合には前記階調レジスタCの値が
0のときに前記Mビット入力データの下位Nビットを出
力し、1のときにNビット全て1を出力し、前記階調デ
コード部のNビット出力をパルス幅変調もしくはパルス
高さ変調により階調表示を行うことを特徴とする。
【0024】本発明の第18の態様によるマトリクス型
表示装置の駆動方法は、複数のビット幅(Mビット)の
データ入力を持つマトリクス型表示装置の駆動方法であ
って、M、NはM>Nでありかつ整数とし、前記Mビッ
トのデータ入力に対し、複数のレジスタから成る階調レ
ジスタ回路と、前記階調レジスタ回路の階調レジスタを
水平同期信号もしくは垂直同期信号によってシフト処理
する階調制御部と、Mビットのデータ入力をNビットデ
ータに変換するデータデコード部を具備し、前記データ
デコード部は前記階調レジスタ回路と上位M−Nビット
入力を用いて、2M−N−1フレームでフレームレート
コントロールによる階調処理を行い、前記2M−N−1
フレームとは異なる1フレームには入力Nビットを用い
て、パルス高さ変調による階調処理を行い、更に前記N
ビット出力とは異なる1ビットを出力し、前記1ビット
出力は、フレームレートコントロールによる階調処理を
行う間は前記フレームレートコントロール出力の1ビッ
トと同一出力を出力し、パルス高さ変調による階調処理
を行うときには0を出力し、セグメント信号線へ出力す
る信号の強度が前記Nビット出力と前記1ビット出力と
の和によりきめられることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、添
付の図面において同様の構成要素については同一の参照
番号で示すものとする。
【0026】(実施の形態1)図1は映像信号入力13に
対し、フレーム変調(FRC)による階調表示を行うた
めのセグメント信号線にオンもしくはオフの信号を出力
するためのブロック図を示したものである。
【0027】12は各階調に対応したFRCデータを出
力するための階調レジスタ回路、14は階調選択部、1
5は表示データ線である。階調レジスタ回路12は、図
2に示すように、階調パターンデータ23を発生する階
調レジスタ部21(21a,21b,21c)と参照位
置変更部22(22a〜22f)を備える。即ち、階調
ごともしくはオンとオフのフレームの比が異なるごとに
異なるレジスタを持ち、そのレジスタはフレームごとも
しくはラインごとにフレームシフト制御信号24もしく
はラインシフト制御信号25によりレジスタをシフトさ
せる量を指定するシフト量指示信号26であるフレーム
シフトもしくはラインシフトで与えられたビットだけシ
フトする。本発明ではシフト量は右にシフトした量で説
明を行うが左にシフトさせても同様な効果を得られる。
これは(左シフトの量)=(全ビット数)−(右シフト
量)となり単なる数字の表現の違いにすぎないためであ
る。
【0028】図3にレジスタがシフトされる様子を示
す。これは図2中の階調レジスタ部21で行われる動作
を示している。ここでは階調が1/7の場合で、ライン
ごとのシフト量(ラインシフト)が1、フレームシフト
が3の場合で示す。また、簡単にするため表示色ごとの
シフトについては無視し、R出力単色で説明する。同図
において、白丸31はオンの画素、斜線黒丸32はオフ
の画素を示す。
【0029】階調が1/7であることから7フレーム中
1回オンとなる階調であるためレジスタはフレーム数と
同じビット幅を持つ。また、オンを示す1を1つ持つ
(もちろんオンを0として1と0の数を逆にしても構わ
ない)。
【0030】1行目を出力した後、ラインシフト制御信
号25によりラインシフトがシフト量指示信号26であ
る階調に対応したラインシフトの量だけレジスタが右に
シフトされる。図3においても(a)から(b)に示す
ように右に1つシフトされる。2行目から3行目におい
ても(b)から(c)に示すように3行目では2行目に
対し1シフトされる。この操作が1行目から最終行まで
繰り返し行われる。つまり、ラインシフト量をLとする
とN行目のレジスタ出力はN−1行目のレジスタ出力か
らLビット右にシフトされたものとなる(Nは2以上表
示行数以下の自然数)。
【0031】一方、1フレーム目最終行から2フレーム
目の1行目でのレジスタ出力の変化は図3に示すように
1フレーム前の1行目のレジスタ出力からフレームシフ
ト量だけ変化させたものとなる((a)から(d)への
変化)。一般に、第Mフレーム1行目の階調レジスタ部
21の出力は第M−1フレームのレジスタ出力からフレ
ームシフトFだけ右にシフトしたものとなる(Mは2以
上の自然数。Mが1の時はレジスタの初期値を用い
る)。
【0032】このように、最終行から1行目へのシフト
がラインごとのシフトと異なるのは、1画素に注目しF
RCが完結するフレーム数で階調レジスタ部21のすべ
てのビットを確実に出力できるようにすること、行ごと
とフレームごとで異なるシフトを行うことでオンオフパ
ターンをランダムにしてフリッカを低減するためであ
る。階調1/7を表示するためには7フレームで1回オ
ンとなることであるから7ビットの階調レジスタを7フ
レーム間で7ビットの出力をどういう順であれ、すべて
出力すれば確実に表現可能である。これを行うためにフ
レームシフトによりレジスタのシフト処理を行うように
し、フレームシフトを行うための信号であるフレームシ
フト制御信号24を1フレームごとに入力し、階調レジ
スタ部21のシフトを行っている。
【0033】また、オンオフパターンを空間的に分散さ
せるための手段としてフレームシフトを行った。階調レ
ジスタ部21の出力は図4に示すように最上位ビットを
1列目に、2番目の上位ビットを2列目とし、iビット
レジスタの場合、i列目まで接続する。次に、i+1列
目は再び最上位ビット、以下同様に最終列まで順に接続
する。なお、これは表示色ごとに行われる。これにより
同一行上の画素を見ると表示列数が階調レジスタのビッ
ト数の倍数であれば表示階調と同じ割合のオンオフパタ
ーンが分散されて表示される(この場合も最上位ビット
から1列目に接続するのではなく、最下位ビットから1
列目に接続してもよい)。
【0034】さらに、同一列画素に注目するとラインシ
フトを行うことでオンオフパターンを分散させることが
可能である。これはラインシフト制御信号25を1行ご
とに入力することで実現できる。ラインシフトを行わな
い場合、同一列でのオンオフパターンは分散されない
が、ラインシフトを行うことで図5のように全画面に同
一階調表示を行う場合において列方向においても表示階
調と同一割合でオンオフパターンを表示することが可能
となる。図5において、51はラインシフト(この場合
1)、52はフレームシフト(この場合3)を示す。
【0035】これにより図5に示すようにオンオフパタ
ーンを面内及びフレーム間で分散させることが可能とな
る。なお、カラーパネルでは3原色表示を行うため本
来、赤、緑、青の画素もしくはシアン、イエロー、マゼ
ンダの画素が交互に隣接して配置されるが、ラインシフ
ト及びフレームシフトの効果を表現するため単色パネル
での画素のオンオフパターンを示している。
【0036】また、階調ごとに階調レジスタ部21のビ
ット長もしくはオンを示す1の数が異なるため、これら
の異なる階調では異なるレジスタを用意し、図2のよう
に各階調ごとに異なるパターンが出力されるようになっ
ている。
【0037】これら階調ごとのパターンは図1に示すよ
うに、各階調とも1ビットずつ階調選択部14に入力さ
れ、映像信号13から送られてきた階調データに対応し
たパターンが表示データ線15に出力され、表示部へ送
られる。なおこの際、階調0及び階調1は常にオフもし
くはオンであるため空間的時間的にパターンを分散させ
る必要がないため、階調選択部14での制御で対応する
ことが可能であることから階調レジスタ回路12には格
納されない。これにより各階調選択部14の入力信号線
数を削減でき、回路規模を小さくすることが可能であ
る。
【0038】ここまでは、単色で説明を行ってきたが、
カラー表示装置においては3色を用いてカラー表示を行
う。この3色は赤、緑、青であることが多いため本発明
ではこの3色を用いた表示装置で説明を行うが、シア
ン、イエロー、マゼンダという3色を用いた表示装置で
も同様に効果がある。なお、赤、青等の2色表示であっ
ても本発明は適用できる。また、赤、緑、青、イエロー
のように4色表示以上であっても本発明を適用できる。
【0039】同一色において隣接の画素のオンオフタイ
ミングをずらすことでフリッカを低減することを考えて
きたが、カラー表示を行う表示装置においては図6に示
すように隣接画素は異なる色であることが多い。図6に
おいて、61は第1の色を表示する画素、62は第2の
色を表示する画素、63は第3の色を表示する画素を示
す。図6(a)に示すようなストライプ配置や図6
(b)に示すようなデルタ配置であっても、同一色画素
に比べ異なる色の画素と隣接することが多いことがわか
る。また、ストライプ配置については横方向に同一色を
並べる方法であっても同様である。もちろん、デルタ配
置であっても同様である。
【0040】このような異なる色の画素間でオンオフタ
イミングを変化させることは、さらなるフリッカの低減
に有効である。そこで図2に示すように、同一階調にお
いて表示色ごと(例えば、赤、緑、青)に異なるレジス
タ出力を行うようにする。図2の例では階調1のレジス
タ出力(階調パターンデータ)23に対し、赤色表示の
画素(以降R画素)ではレジスタの値をそのまま用い、
緑色表示の画素(以降G画素)では参照位置変更部22
aにより出力のレジスタ値をGシフト(シフト量指示信
号26c)で指定されたビット数だけシフトさせて出力
する。青色表示の画素(以降B画素)においても同様に
参照位置変更部22bによりレジスタ出力(階調パター
ンデータ)23の値をBシフト(シフト量指示信号26
d)で指定されたビット数だけシフトさせて出力させ
る。
【0041】この操作は階調ごとに別々に行われ、Gシ
フト及びBシフトの値は階調ごとに異なる値もとれるこ
とで、よりフリッカの少ない表示を行うことができる。
また、参照位置変更部22では入力値に対し、Gシフト
もしくはBシフトで決められたビットのシフト処理を行
うのみであるためラッチ処理は必要なく、レジスタが不
要である。ある階調に対して3色とも階調レジスタ部2
1を持つことに比べてもフリッカの発生程度は変化な
く、レジスタ数が3分の1となるため回路規模を小さく
してICを設計することができる。
【0042】Gシフト及びBシフトにより階調1/7を
全面表示した場合の1フレーム目のオンオフパターンを
図7に示す。同図において、81はGシフト(この場合
3)、82はBシフト(この場合4)を示す。Gシフト
及びBシフトを行わない図8に比べオンオフパターンを
ランダムにすることができた。
【0043】階調1/7についてフリッカ低減のための
手法を説明したが、他の階調においても同様にラインシ
フト、フレームシフト、Gシフト及びBシフトを用いる
ことでフリッカが低減される。一般に、J/K階調(こ
こでJ及びKは自然数でありJ<Kの関係を持つ)の表
示を行う場合、階調レジスタ部21のビット幅はKであ
り、そのうちオンを示すビットの数がJ個存在すればよ
い。J個のオンを示すビットの配置については任意であ
るが、シフト処理によりフリッカ低減を行うには、レジ
スタの初期状態において連続してJ個のオンを配置する
ことが望ましい。
【0044】フレームシフトを除く他のシフトについて
シフト量は0以上(K−1)以下のいずれでもよいが、
フレームシフトについては、Kビットレジスタの全ビッ
トが順番は任意であるが、FRC完結まで(この場合、
Kフレーム)に各画素に1回必ず表示される必要がある
ため、フレームシフトの値をFとすると、F×Xの値
(Xは自然数)がKの公倍数と等しくなる時のXの最小
値がK以上でなければならない。
【0045】各階調ごとに図2に示すように階調レジス
タ部21、シフト量指示信号26と参照位置変更部22
を用意し、各階調の各表示色に対応するオンオフパター
ンを出力する。この出力を各セグメント信号線に出力す
る方法は、図4を用いて1/7階調の場合で説明したよ
うに最上位ビットを1列目に、2番目の上位ビットを2
列目としてiビットレジスタの場合はi列目まで接続す
る。次に、i+1列目は再び最上位ビット、以下同様に
最終列まで順に接続する。
【0046】このようにして、各セグメント信号線に1
ビットずつ各階調に対応したレジスタ出力が送られる。
各セグメント信号線には図1に示すように階調選択部1
4が設けられ、映像信号13の階調に対応したオンオフ
データが出力されるようになっている。なお、この図1
では階調0から階調6を表示する7階調表示を行う場合
である。階調0及び階調6に対応する階調レジスタの出
力がないのは、これらの階調は全てオフもしくは全てオ
ンを示しているためで、階調選択部14内部にて映像信
号13から階調0が入力された場合には、階調レジスタ
部21の出力に関わらずオフの信号を表示データ線15
に出力し、階調6が入力された場合には階調レジスタ部
21の出力にかかわらずオンの信号を表示データ線15
に出力すればよく、階調選択部14の内部で対応できる
ためである。
【0047】図9には5階調表示を行った時の階調レジ
スタ回路12と表示データ線15の関係を示した。な
お、5階調表示の各階調は0、1/4、1/2、3/
4、1である。なお、3階調目は2/4としてもよい
が、レジスタのビット幅が4になるためシフト処理を行
う回路規模が大きくなること、FRCを行うフレーム数
が大きくなるためフリッカが発生しやすくなることか
ら、1/2とする方が望ましい。
【0048】このように各階調を独立にシフト処理させ
ることで、階調ごとに異なったフレーム数が必要なFR
Cの組み合わせとしてもよい。また、階調3/4は階調
1/4のオンオフが反転したパターンであるので、階調
レジスタ回路12は共通で使用し、階調選択部14で表
示データ15に出力するオンオフパターンを反転させる
かどうか決めればよい。これにより階調レジスタ回路1
2から階調選択部14への信号線数が減少すること、階
調レジスタ回路12のレジスタ数が減ることで回路規模
を小さくすることができる。
【0049】階調レジスタ部21の出力には階調1/4
の各表示色に対応した3つの4ビット出力(Kai41
_R、Kai41_G、Kai41_B)及び階調1/
2の各表示色に対応した3つの2ビット出力(Kai2
1_R、Kai21_G、Kai21_B)がある。R
画素に出力される信号線にはR画素に対応したレジスタ
出力としてセグメント信号線1に各階調レジスタのそれ
ぞれ最上位ビットが入力され、セグメント信号線2以降
には1ビットずつ下位のビットが(最下位ビットの次は
再び最上位ビットに戻る)入力される。G画素、B画素
についても同様である。このようにして各信号線にオン
オフデータが出力される。
【0050】以上の発明を用いて各色16階調表示、つ
まり4096色表示を行った場合の各階調レジスタの初
期値を図10に示す。16階調表示を行うために必要な
最低フレーム数が従来15フレームであったが、12フ
レームに削減することができた。また、各階調間でオン
割合の増加率は異なるが表示に際し支障はなかった。
【0051】また、16階調表示時においても5階調表
示と同様に階調レジスタ部21の数を減らすためオンと
オフの割合が逆転している階調1と14、2と13、3
と12、4と11、7と9で共通の階調レジスタ部21
を用いることとし、階調選択部14において階調レジス
タ部21の値が1の時にオンにするかオフにするかを入
力データに基づいて決定することで回路規模を小さくし
た。これによりFRCによる階調表示を行うことが可能
となった。
【0052】(実施の形態2)単純マトリクス型液晶表
示装置において、動画表示を行うため高速応答性の液晶
を用いて駆動を行うとフレーム応答によるコントラスト
低下が生じるという問題がある。
【0053】これを解決する方法として、複数ライン同
時選択法(Multi LineSelection
Method:MLS)が提案された。この方法は複数
行(L行)のコモン信号線を同時選択して走査電圧を印
加し、それと同時にセグメント信号線から対応したデー
タに応じた電圧を印加する。この操作を全てのコモン信
号線が選択されるまで行い、更に1フレームに対しコモ
ン信号線から選択信号を少なくともL回印加する方法で
ある。1フレームでL回信号を選択することができるた
めフレーム応答によるコントラスト低下を防止すること
が可能となる。
【0054】また、従来の線順次駆動ではオン電圧が
2.5Vの液晶を用いた場合で240ライン表示を行う
場合、コモン信号線電圧が26.49V、セグメント信
号線電圧が1.71Vと2つの信号線の電圧差が大き
い。複数ライン同時選択法ではコモン信号線電圧が2
6.49/L1/2(V)となり、セグメント信号線電
圧が1.71×L1/2(V)となるため、コモン信号
線とセグメント信号線間の電圧差が小さくなり、コモン
信号線及びセグメント信号線の回路を同一チップに設計
できるようになる。
【0055】これにより図11に示すように、絶縁体基
板191上において、表示部193に対しドライバIC
192を1辺にのみ基板上に実装し、残りの3辺にはI
Cを搭載しないようにして、機器に対し左右対称に表示
部を配置することが可能という利点がある。
【0056】本発明では4行同時選択法(MLS4)を
用いて階調表示を行うことにした。コモン信号線の各行
の1フレーム間の電圧値は図12に示される直交関数に
より決められる。この直交関数の列の数はコモン信号線
の数と一致しており、1列目のコモン信号線は直交関数
の1列目の値を1フレーム間で1行目から順にとって、
データに対応した電圧値を出力する。以降2列目の値は
2行目のコモン信号線電圧の変化を示し、列の数はコモ
ン信号線の数を示していることになる。一方、行方向に
対しては時間(シーケンス)を示し1行目から最終行ま
でで1フレーム期間を示している。従って、1つの値に
対して印加される時間は1フレーム期間/行数となる。
なお、本発明は4行同時選択法(MLS4)に限定され
るものではない。たとえば、2行同時選択法(MLS
2)であってもよい。つまり、複数行を同時選択するい
ずれの方法にも適用できる。
【0057】つまり、列がコモン信号線に印加する電圧
波形の時間による変化に対応し、行がある時間での表示
装置のコモン信号線に印加する電圧波形に対応する。各
要素は1の時は正の選択パルスを、−1の時は負の選択
パルスを、0の時は非選択パルスをコモン信号線に印加
する。
【0058】一方、セグメント信号線に印加する電圧は
図13に示すように入力信号線の行列と図12に示した
直交関数の行列Hを掛け算した結果で与えられる。
【0059】入力信号S121は1フレーム分のオンオ
フデータを持ち、−1をオン、1をオフとして−1と1
の2値を用いた行列となる。また、行の数はコモン信号
線の数、列の数はセグメント信号線の数に対応する。
【0060】H×Sの演算結果に応じて5値の電圧を印
加する。列がセグメント信号線の数に相当し、行が各セ
グメント信号線の時間変化に相当する。このようにして
印加されるセグメント信号線とコモン信号線の間にかか
る電圧値により画素のオンオフ表示が行われる。
【0061】ある時間におけるセグメント信号線に印加
する電圧を計算するには直交関数H125のある1行
と、入力信号S121のある1列の各要素が必要とな
る。ここで、図12に示すように直交関数H125の1
行には4つを除き0が入り、0に対応した入力信号S1
21の要素との演算が常に0になることを利用して、行
選択を行った画素のデータと選択信号の要素の行列計算
を行うようにする。
【0062】これにより演算に必要な回路及び時間は削
減される。従って、H×Sの行列演算によるセグメント
信号出力を行うには図1及び図9で示した階調選択部1
4から4行分のデータが送られてきて、順に直交関数行
列と掛け算をした後、4行分のデータの和を出力すれば
よい。また、映像信号は通常表示領域の上の行からもし
くは下の行から順に送られてくることが多いため、選択
する4行は連続する4行とすることが望ましい。
【0063】図14に階調レジスタ回路12、階調選択
回路131とMLSによる駆動を行うための演算部13
2、演算結果に応じたセグメント信号線電圧を出力する
ための電圧選択回路135を示したものである。ここで
の反転処理回路137とは表示部に交流電圧を印加する
ために正の選択パルスである1と負の選択パルスである
−1を入れ替えるためのものである。
【0064】階調選択回路131から演算部132へ4
行分のデータが送られた後に演算部132から出力があ
るため、階調選択回路131から演算部132へのデー
タの転送は4倍の速度で転送されるか、4行分を同時に
処理して並列に転送させるかいずれでもよい。本発明で
は4倍の速度で転送して処理を行う例で説明する。
【0065】階調選択回路131及び階調レジスタ回路
12においてシフト処理を行い、FRCによりMLS駆
動における階調表示を行った。
【0066】その結果として、セグメント信号線5値
(大きい順から電圧値V2(=2×V1)、V1、V
c、−V1、−V2とする)のうち、V2もしくはVc
もしくは−V2が表示されるとフリッカ及びセグメント
信号線に沿った筋状のムラが目立つようになった。
【0067】4行同時選択法においては、図13に示し
たようにセグメント5値の電圧のどれをとるかは入力信
号S121と直交関数H125の演算によって決まる。
演算結果が4の場合は電圧値V2、2の場合はV1、0
の場合は0、−2の場合は−V1、−4の場合は−V2
となる。直交関数H125は図12のように与えると、
演算結果が±4もしくは0となる場合は、同時選択され
る4つの画素についてオンとオフの画素の割合が3対1
もしくは1対3となる。
【0068】図7で行ったようにオンオフ画素を分散さ
せる時、連続する4行(ここでは1行目から順に走査す
る)に注目するとオンとオフの画素の比が1対3もしく
は3対1となりやすい。特にオン(もしくはオフ)とな
る階調レジスタ部21のうちの1つとなりやすい。これ
を防ぐにはラインシフトの値を2ラインごとに同一列に
オン(もしくはオフ)パターンがくるようにする方法が
ある。この方法ではラインシフトのとり得る値に制限が
かかる上に、階調1/7などではラインシフトの値を調
整しても2ラインごとに同一列にオン(もしくはオフ)
パターンがこない。
【0069】そこで、同時選択される4行のうち偶数行
の2行で同一オンオフパターン、奇数行の2行で同一オ
ンオフパターンとすることでシフト量に関わらずオンと
オフの画素の割合が2対2もしくは4対0(0対4)と
なるようにし、フリッカ及びセグメント信号線に沿った
筋状のムラを低減した。
【0070】図15にR画素のみの階調1/7の時のオ
ンオフパターンを示す。この例ではコモン信号線は1行
目から順に4行ずつ選択されるとして説明する。つま
り、コモン1からコモン4までがまず同時に選択され、
次の期間ではコモン5からコモン8、というように選択
される。コモン1からコモン4までに注目すると、各列
ともに同時選択される4行においてオンとオフの画素の
比が2対2もしくは0対4、となるため、セグメント信
号線に印加される電圧は±V1となる。G画素及びB画
素においては、このパターンが右方向(もしくは左方
向)に全体にシフトするだけであるため、G画素及びB
画素でもセグメント信号線に印加される電圧は±V1で
ある。
【0071】同時選択される4行の組のうちの偶数行の
パターンを変化させるシフトを偶数奇数シフト53とす
る。ラインシフト51は4行の組が変わるごとに実行さ
れるようにした。フレームシフト52はこれまで通りフ
レームが変わるごとに前のフレームのパターンに比べど
れだけパターンをシフトさせたかの量である。
【0072】このようなオンオフパターンを実現するた
めに階調レジスタ回路12の構成を図2に示したものか
ら図16に示すように変更した。図2と異なる点はレジ
スタのシフト処理を行うための制御信号の1つであるラ
インシフト制御信号25、フレームシフト制御信号24
の他に偶数奇数シフト制御信号152を設け、ラインシ
フト制御信号25は図2では入力映像信号の1行ごとに
パルスを出しシフト制御を行っていたのを、同時選択行
の数である4行ごとにパルスを出すこと、さらに偶数奇
数シフト制御信号152では1行ごとにパルスを出すよ
うにした。
【0073】また、偶数奇数シフト処理部151を設
け、階調レジスタ部21の出力を4行の組のうち偶数行
のデータに対応する時のみレジスタを偶数奇数シフトの
値に応じてシフト処理するようにした。
【0074】図17に入力映像信号と各制御信号、レジ
スタパターンを示す。階調レジスタ部21ではフレーム
シフト制御信号(FSF)24が入力されると階調レジ
スタをフレームシフト量に基づいてシフト処理を行う。
また、FSF24が入力されていない場合でラインシフ
ト制御信号(LSF)25が入力されると階調レジスタ
をラインシフト量に基づいてシフト処理させる。これに
よりフレームごとのフレームシフト、4行ごとのライン
シフトが実現できる。
【0075】偶数奇数シフト処理は偶数奇数シフト処理
部151にて行われ、LSF25及び偶数奇数シフト制
御信号(ASF)152により同時選択される4行のう
ちの偶数行を検知し、偶数行のデータに対応した階調パ
ターンデータ23が入力された時に偶数奇数シフトの値
に応じて階調パターンデータ23をシフト処理する。奇
数行のデータに対応した階調パターンデータ23の場合
にはシフト処理を行わないでレジスタを出力する。
【0076】これにより階調パターンRの出力は例えば
1/4階調の場合でラインシフトが1、フレームシフト
3、偶数奇数シフト2において、図17に示すように出
力される。
【0077】図18に3原色すべてに1/7階調表示を
行った時のあるフレームでのオンオフパターンを示す。
同時選択される4行(コモン1から4、コモン5から8
など)においてオンオフパターンが1対3もしくは3対
1とならないため±V2及びVcが出ず、フリッカ及び
セグメント信号線に沿って発生するムラを低減すること
ができた。
【0078】図10に示す階調レジスタを用いて各色1
6階調表示(4096色表示)を行った時の各シフト量
の値を図19に示す。このようなシフトを行ってFRC
により階調制御を行った時にフレーム周波数75Hzで
フリッカの少ない表示が可能となった。
【0079】図18のパターンは図8のパターンに比べ
シフトを行うパラメータが増加していることからオンオ
フパターンをよりランダムにでき、低フレーム周波数で
もフリッカの少ない表示が可能となる。
【0080】また、図18のパターンを実現するために
変更した点は図16で説明したようにシフト量を制御す
る信号を1つ増やし、偶数奇数シフト処理部151を設
けた点だけであり、必ずしも複数ライン同時選択法であ
る必要がない。従来の線順次駆動においても実施が可能
である。その場合、図14に示した演算部132、直交
関数ROM136などが不要で、階調選択回路131の
出力をセグメント信号線に出力すればよい。
【0081】図20に示すように、薄膜トランジスタ
(TFT)などを用いたアクティブマトリクス型表示装
置においても、本発明によるFRCによる階調表示が可
能である。例えば、ソースドライバ202において表示
データ線15に出力されるオンオフデータに対応する電
圧値を対向電極209の電位に応じて出力することで実
現可能である。
【0082】さらに表示素子としては液晶ばかりでな
く、有機発光ダイオード(OLED)、発光ダイオード
(LED)、無機エレクトロルミネッセンス(EL)素
子、プラズマディスプレイパネル(PDP)、電界放出
ディスプレイ(FED)など、オンとオフの2値状態を
表現できる表示素子であればどの表示素子にも適用可能
である。もちろん、MLS方式などを採用すれば2値以
上の状態を表現できる表示素子(表示ディスプレイ)に
も適用可能である。
【0083】複数ライン同時選択法における4ライン同
時選択法の場合について説明したが、一般にLライン同
時選択においてもL行の画像データが同時に転送される
構成となるため、L行ごとにパターンを変えることで、
同様な効果が得られる。
【0084】多色化により表示階調数が増加するとFR
Cによる階調表示においては階調表示に必要となるフレ
ーム数が増加し、フリッカが発生しやすくなる。フリッ
カの発生を抑えるためにはフレーム周波数を増加させる
必要がある。しかし、フレーム周波数の増加は消費電力
の増加につながるため、なるべく低い周波数で駆動させ
ることが望ましい。
【0085】そこでFRCによる階調表示方法とパルス
幅変調法(Pulse WidthModulatio
n:PWM)もしくはパルス高さ変調法(Pulse
Height Modulation:PHM)を組み
合わせて表示を行うこととした。
【0086】この方法はPWMのみを用いて階調表示を
行うことに比べると、1水平走査期間でのパルスの刻み
数が少なくなるため信号線の抵抗及び浮遊容量と負荷の
浮遊容量によって発生する波形なまりによる輝度変化の
影響を小さくできるという利点がある。
【0087】また、PHMのみを用いて階調表示を行う
ことに比べると、セグメント信号線に必要な電圧値の数
が減少するため、階調間の刻み幅が大きくなり出力精度
のばらつきによる階調反転の影響を小さくすることがで
きる。また、出力のデジタル−アナログ変換器をなく
し、必要な電圧値のうちの1つを選択して出力するセレ
クタによって出力させるという方法も可能である。
【0088】(実施の形態3)図21は、6ビット信号
に対し、FRCとPWM(もしくはPHM)を用いて階
調表示を行う方法を示す。
【0089】図21(a)に示すように、6ビット入力
に対し上位2ビットをFRC処理、下位4ビットではP
WMもしくはPHMを行うとすると、2ビットデータで
FRCの処理を行うためFRCに必要なフレーム数は3
フレームである。このうちオンとなるフレームの数を2
ビットのデータにより決定し、図21(b)の211で
示す3フレームのようなオンオフパターンとなる。
【0090】なお、ここではフリッカ低減のためのシフ
ト処理については考慮せず、オンとオフの割合について
のみ記述する。実際には画素によりオンとなるフレーム
が異なる。次に、1フレームを用いて下位4ビットのデ
ータをそのまま出力する(図21(b)の212)。こ
のように、FRCの違いにより4通り、更にそれぞれ2
12のフレームにより16通りの階調をとるため、64
階調表示を行うことが可能となる。
【0091】なお、この方法は入力が6ビットに限らず
Mビットデータに対しても実施可能であり、下位Nビッ
ト(ここでM>N)でPWMもしくはPHMを行い、上
位M−NビットでFRCを行うことで、FRCで2
M−N階調、PWMもしくはPHMでそれぞれのFRC
パターンに対し2階調表示できるため、2階調表示
が可能となる。
【0092】なお、Nの値はM>N>0であればよい
が、Nが小さくなるとFRCのフレーム数が増加しフリ
ッカ防止のためにフレーム周波数を上げる必要が出るこ
と、フレーム周波数の増加による水平走査期間の減少な
らびに1つのパルス幅減少による階調変化が出ることか
ら、M−N<4となることが望ましい。このときFRC
により16階調表示を行うことから実施の形態1及び2
でのフリッカ処理方法並びに階調レジスタを用いること
でフレーム周波数75Hzで表示可能となる。
【0093】図21のようなパターンを実現する方法及
び同一フレーム内で画素によりオンオフパターンを変化
させる方法を図22及び図23に示す。ここでは映像信
号13を6ビット、PWMもしくはPHMにより16階
調を表現する場合で説明を行う。全階調を表現するため
に必要なフレーム数は図21(b)に示すように4フレ
ームである。従って、階調レジスタ部21に格納される
レジスタのビット長は4ビットである。
【0094】図23において、映像信号13の上位2ビ
ットの値が0の場合、4ビットのうち1ビットのみを1
とし、残りの3ビットを0とする。1のときには表示デ
ータ線15に映像信号13の下位4ビットを出力し、0
の時はFRCのオフを示す0を出力する。映像信号13
の上位2ビットの値が3の場合、1のときには表示デー
タ線15に映像信号13の下位4ビットを出力し、0の
時はFRCのオンを示す15を出力する。この時に用い
た階調レジスタ部21をレジスタkaとする。
【0095】映像信号13の上位2ビットの値が1また
は2の場合、4フレーム間でオンとオフと映像信号の下
位4ビットを出力する3つのパターンが発生する。従っ
て、この3パターンを判別するのに、レジスタ値が0、
1、2の3値が必要となることから階調レジスタ部21
は倍のビット幅を持つか、2つの階調レジスタ出力を参
照する必要がある。
【0096】階調レジスタ部21が倍のビット幅をもつ
と、ラッチ部の増加、シフト処理部の増加により回路規
模が増大する。また、階調レジスタ回路12から階調デ
コード部231への配線数が増加する。
【0097】そこで、回路規模を小さくするため3値の
FRCを行う際に2つの階調レジスタを持つようにし、
そのうちの1つの階調レジスタ部21はレジスタkaを
用い、階調レジスタ1つ分を異なる階調間で共用する。
これにより上位2ビットが1もしくは2の場合はレジス
タka及びレジスタkbを用いて処理を行う。この方法
は階調が1つ増えるごとに階調レジスタは1つしか増え
ないため回路規模の削減に有効である。
【0098】図21(b)に示すパターンを実現するに
はレジスタkbは2ビットが1で2ビットが0とし、上
位2ビットが1の場合、レジスタka及びレジスタkb
が0の時にオフを出力し、レジスタka及びレジスタk
bが1の時にオンを出力し、レジスタkaとレジスタk
bの値が異なる時に映像信号の下位4ビットを出力する
ようにする。
【0099】図24に階調レジスタka及びkbの初期
値を示す。レジスタkbにおいて実施の形態1及び2の
場合と異なり、0及び1を交互に配置している。これは
4ビットレジスタであるためフレームシフトのとり得る
値が1もしくは3のみであり、1及び0を連続して配置
すると図25(a)に示すように2回のオンもしくはオ
フが連続したフレームで発生するためである。交互に配
置することで図25(b)に示すように1フレームおき
に発生するようにできた。これにより2値のFRCで考
えると2フレームで完結するFRCに近くなるため、フ
レーム周波数を低下させることができる。
【0100】また、図26に階調デコード部231の入
出力関係を示す。この場合、レジスタka及びkbの各
シフト量は常に等しくする必要がある。これは上位2ビ
ットが1もしくは2の場合に2つのレジスタを参照する
ためでオフ、オン、下位4ビット出力の数を変化させな
いためである。
【0101】図22は図23に示した階調レジスタ部の
内部を示したものである。図16で示した構成と比べ、
階調レジスタ部21のシフト量指示信号26が全てのレ
ジスタに対し共通となっている点が異なる。
【0102】図24に示すように、レジスタkbの初期
値を1010としたことは2つの2ビットレジスタの値
10を2つ並べたものと同じである。そこで、レジスタ
kbを4ビットから2ビットにしてその初期値を10と
し、レジスタkaと同じだけ、レジスタをシフト処理さ
せてもよい。階調表示部の配線についても図23のkb
[2]をkb[0]に、kb[3]をkb[1]とすれ
ば4ビットレジスタ時と同様の値を階調デコード部23
1へ入力することができる。
【0103】これによりレジスタkbにおいては4ビッ
トシフト処理が2ビットシフト処理となるため、回路規
模を小さくすることが可能となる。シフト量をレジスタ
ka、kbとも同一にするには、kaのシフト量が0、
1の場合、kbも0、1にして、kaのシフト量が2の
ときはkbのシフト量を0にして、kaのシフト量が3
のときはkbのシフト量を1にすればよい。
【0104】階調24及び階調40について図25を用
いて説明したが、レジスタkbの値を参照する階調16
から47のすべての階調においても同様に、フリッカ低
減効果が現れた。この場合も同様に階調16から31で
存在する2フレームのオフ及び階調32から47で存在
する2フレームのオンをレジスタkbの初期値を変更す
ることでばらつかせることが可能となるため、フリッカ
を低減することができる。
【0105】図27は、図22から図24、図26の構
成を用いて64階調表示を行った時のある画素における
各階調でのフレームごとのオンオフパターンを示してい
る。階調0から15の間においては4フレーム中1フレ
ームでオフとは異なるデータを出力する。この異なるデ
ータは階調が上がるほどオンである15に近づき、一方
で階調が小さいとオフに近いデータを出すためフリッカ
は階調が上がるほど目立ちやすくなる。また同様に、階
調48から63の間においては階調が小さいほどフリッ
カが目立つ。階調16から31においてはオン・オフ・
0から15のいずれかの値・オフと表示される。
【0106】階調が上がるにつれオン・オフ・オン・オ
フと2フレーム完結のFRCに近づくためフリッカが目
立ちにくくなる。同様に、階調32から47の間におい
ては階調が下がるほどフリッカが目立ちにくくなる。そ
のため、全階調の中で最もフリッカが目立つ階調は1
5、16、47、48である。これらの階調は2状態の
FRCでかつ4フレームで完結するものである。従っ
て、フリッカがなくなるフレーム周波数は4フレームF
RCと同様に60Hzとなった。
【0107】このときのフレームシフトの値は1、ライ
ンシフトの値は3、偶数奇数シフトの値は1、Gシフト
の値は3、Bシフトの値は1であった。ある1フレーム
におけるオンオフパターンを図28に示す。
【0108】パルス幅変調のみで表示を行う場合、セグ
メント信号線電圧値によっては、クロストークが発生
し、FRCのみの階調表示では180Hz必要であるこ
とから、組み合わせにより低電力、クロストークレス駆
動が実現できた。
【0109】また、このようにして階調デコード部23
1から出力した4ビットの表示データ線15をセグメン
ト信号に出力する場合に16階調をパルス幅変調により
表示しても、パルス高さ変調により表示してもフリッカ
の発生に影響はなかった。
【0110】一般に、図29(a)に示すようにMビッ
トの映像信号に対し、上位M−Nビット、下位Nビット
に分け、2M−N−1フレームを用いてFRCによる階
調表示を行い、更に1フレーム内でPWMもしくはPH
Mにより階調表示を行う場合には、階調レジスタ回路1
2には図30に示すように少なくとも2M−N−1−1
のレジスタが必要となる。これらのレジスタを0の個数
が少ない順からレジスタ0、レジスタ1、レジスタ2と
する。各レジスタのビット長は全て同一でレジスタXに
おいて図29(b)のように0及び1が配置されてい
る。
【0111】階調レジスタ回路12と階調デコード部2
31の関係を図30に示す。この図30では同一表示色
の画素のみを表示しているため3原色出力に対応する各
レジスタ3つの出力のうち1出力のみを記載している。
【0112】Mビットの映像信号13に対し、階調デコ
ード部231で図31に示すように上位M−Nビットの
データを参照し、データに応じた各セグメント信号線に
対応する階調レジスタの出力により、Nビット出力を全
て0とするか全て1とするか入力下位Nビットの値を出
力するかを選択する。
【0113】階調レジスタ回路12は図22と同様な構
成で、レジスタの数及びレジスタの出力ビット幅が異な
るだけである。全てのレジスタのシフト量指示信号26
はレジスタ間で同一値である。なお、ラインシフト、フ
レームシフト、偶数奇数シフト、Gシフト、Bシフトの
値は全てのレジスタで同じであればそれぞれ自由に設定
できる。
【0114】フリッカの低減のためにFRCに必要なフ
レーム数を減らすため階調レジスタのビット長を短くす
ることもできるが、この場合、階調レジスタXと階調レ
ジスタX−1について一方のレジスタのビット長を他方
のレジスタのビット長で割り切れてかつ商が整数である
必要がある。ビット長を短くした階調レジスタのシフト
量についてはシフト量がビット数を超える場合、シフト
量からビット長を引いた値とする。もし、これでもビッ
ト数を超える場合、ビット数未満の値になるまでビット
長だけ引き算を繰り返し行い、階調レジスタのシフト量
とする。
【0115】階調デコード部231のNビット出力信号
である表示データ線15をPWMもしくはPHMにより
セグメント信号線に印加することで階調表示を行う。
【0116】PWMを用いるかPHMを用いるかである
が、フリッカの発生度合いに差はないが、駆動方法にお
いて構成が変化する。例えば、アクティブマトリクス型
表示装置においてPWMを行おうとすると行選択期間に
PWMにより刻まれたパルスの数だけデータを各画素ご
とに記憶しておく必要があり、1行の走査時間が短くな
る。また、配線容量などにより波形がなまると所定の信
号を画素に記憶することができないという問題がある。
また、走査期間を長くするために行走査をランダムに行
う方法もあるが、ゲートドライバの構成が複雑となる。
従って、PHM方式を用いて階調表示を行うことが好ま
しい。
【0117】また、図32に示すようにPHWにより階
調表示を行う場合、Nビットの表示データ線15に対
し、デジタル−アナログ変換器を用いてアナログ信号と
してセグメント信号線207に出力する方法や、例えば
N=4の場合、表示素子の階調特性に応じた16値の電
圧値を用意し、表示データ線15の値によりセレクタ3
11を操作して16値の電圧値のうちの1つをセグメン
ト信号線207に出力するなどの方法がある。これらの
機能を図20のソースドライバ202に導入することで
アクティブマトリクス型表示装置において本発明による
階調表示法を実現できる。なお、ソースドライバ202
は低温あるいは高温ポリシリコンを用いて表示部204
と同一基板上に形成させてもよい。もちろん、ゲートド
ライバもポリシリコン技術を用いて形成してもよい。こ
のことは単純マトリックス型表示装置においても適用で
きる。
【0118】パッシブマトリクス(単純)型表示装置の
場合、セグメント信号線の電圧値を変えてPHMにより
階調表示を行うと非選択画素の実効値を一定にするため
に補正係数をかける必要があるため回路が複雑となる。
それゆえPWM方式を用いる方がよい。
【0119】PWM方式を用いるには1水平走査期間内
のセグメント信号線に印加されるパルスを例えば2
に分割するか各信号線ビットの重みに応じてパルスをビ
ットの数だけ分割することにより、オン状態の期間とオ
フ状態の期間を振り分ける手法がある。これによりNビ
ットデータに対し2階調表示が可能である。
【0120】Nビットの表示データ線15に対し、図3
3に示すように各ビットのオンオフデータをセレクタ3
22で検出し、ビットの重みに応じて各ビットのオンオ
フ情報に基づいてカウンタもしくは切り替え信号321
を用いて、1ビットのオンオフデータを出力する。
【0121】更に、レベルシフタ323を通して、表示
素子に必要な電圧値に変換してセグメント信号線に出力
し、コモン信号線との間にかかる電圧値に応じてオンオ
フが表示される。
【0122】表示装置は一般的に容量性負荷であり、パ
ルスを印加すると立ち上がりおよび立ち下がり時に波形
のなまりが観測される。また、オンとオフを繰り返すこ
とは、パネルに電荷の充放電を行うこととなり、オンオ
フの繰り返しが増えるほど消費電力が増大し、パルス数
が増加するほど顕著になる。そこでオンを示すパルスと
オフを示すパルスをなるべく隣接させるようにして、波
形なまりによる表示領域の明るさの変化およびオンオフ
の繰り返しによる表示装置への充放電回数を減らすこと
で階調性を高め消費電力の小さい表示装置を提供する構
成にするため、セグメント5値電圧の高い順もしくは低
い順にパルスを印加するような構成を考えた。
【0123】そこで図34(b)に示すように、各ビッ
トデータに対応した順でパルスをセグメント信号線に印
加するのではなく、電圧値の順にパルスを印加するよう
にして、充電回数を減少させた。従来のパルス幅の順に
パルスを印加した場合を図34(a)に比較例として示
す。
【0124】また、従来、セグメント信号線の電圧値が
同時に同一方向に変化することにより、容量性の負荷
(表示素子)を介して、対向している電極(コモン信号
線)にセグメント信号線の電圧変化が図35(a)に示
すように微分波形として印加される恐れがある。この微
分波形により画素に印加される電圧の実効値が変化し、
輝度が変化する。
【0125】これを防ぐ方法として本実施の形態では、
図35(b)に示すようにセグメント信号線ごとに、パ
ルスの印加順を異ならせて、セグメント信号線の電圧変
化のタイミングをずらすことで、コモン信号線に微分波
形が印加されないようにした。
【0126】MLSにより駆動を行う場合、セグメント
信号線のとり得る電圧値は同時選択行の数+1である。
4行同時選択時においては5値の電圧値が発生する。従
って電圧値順にパルスを印加することは充電回数の削減
に効果がある。MLSにより表示を行う場合には表示デ
ータ線17以下に同時選択される行数分のデータを演算
するための演算器が必要となるため、構成を変更する必
要がある。
【0127】図36に表示データ線15のビット幅が4
ビットの場合で、4行同時選択を行う場合について、演
算部からセグメント信号線出力までのブロック図を示
す。
【0128】また、表示データ線15は4ビットデータ
を4行分並列させているが、4行分はシリアルで順に送
ってもよい。この場合、Ex−NOR351もしくはA
dder352においてラッチが必要となる。
【0129】PWMにより階調表示を行う場合、複数ビ
ットの入力信号に対し、同じ重みのビットごとにMLS
演算を行い、演算結果の出力期間をビットの重みに応じ
て変化させることで実現する。
【0130】MLSに必要な演算である図13で行った
直交関数H125と入力信号S121の行列演算H×S
は直交関数の要素が1もしくは−1の要素とその要素に
対応するデータ1もしくは−1との掛け算となる。ビッ
トごとに演算を行うため入力信号がNビットであっても
同じであり、演算部がN個となるだけである(もしくは
N倍の速度でシリアルに処理してもよい)。
【0131】直交関数の1を0、−1を1とデコード
し、入力信号の−1(オンを示す)を0、1(オフ)を
1とデコードすると1ビット信号同士の掛け算は、イク
スクルーシブノアーと結果が等しくなる。これをEx−
NOR351にて行う。4行同時選択法では直交関数が
1もしくは−1となる数が1行に4つであるためイクス
クルーシブノアーの結果は4つ(q1、q2、q3、q
4)出力される。
【0132】次に、4つのイクスクルーシブノアーの演
算結果を足し算し、演算結果に応じて5値の電圧のうち
の1つを出力する。この足し算をAdder352で行
う。q1+q2+q3+q4の値が小さい順から−V
2、−V1、Vc、V1、V2の電圧が当てはめられ
る。なお、図14の入力信号S121の要素は表示デー
タ線15の出力を用いる。
【0133】4つのAdder352の出力をビットの
重みに応じてセグメント信号線に出力すればよい。この
場合、最下位ビットの演算結果であるAdder352
dの出力期間に対し、Adder352cは2倍、Ad
der352bは4倍、Adder352aは8倍と
し、順に出力すればよい。
【0134】ただし、この方法では必ずしも電圧順にセ
グメント信号線に出力されない。電圧順に変更するため
には各Adder352の出力値を検出し、選択出力す
る必要がある。
【0135】Adder352の出力の検知と検知した
結果から各電圧値を印加する時間を決め、セグメント信
号線に出力するためにSelector354を設け
る。
【0136】従来、セグメント信号電圧を出力するSe
lector354はAdder352の値0から4に
よって−V2からV2の5つの電圧値のうちの1つを選
択する方法をとっていたが、この方法で電圧順にセグメ
ント信号線に電圧波形を印加しようとすると、各ビット
のAdder出力(図36の場合、4つのAdder出
力)の値をすべて参照し、電圧値順に並べ替え、ビット
の重みにあわせてセグメント信号線への出力時間を変更
することになる。これは−V2からV2の電圧値ごとに
このアルゴリズムを繰り返す必要があるため、セレクタ
に入力されるビット数が大きくなるにつれ回路規模がか
なり大きなものとなる。
【0137】Selector部の構成を簡単化するた
め、本来Adder352の出力は2ビットであるのを
とり得る電圧値の数である5ビットとする。Adder
352の入出力の関係を図37に示す。出力5ビットは
印加すべき電圧値に対応しており、q1+q2+q3+
q4の演算結果に応じてある1ビットのみ1となり、他
の4ビットは0となる。Adder352の各出力は、
例えばswv2に注目すると352aから352dの4
つのAdder部のうちswv2を4ビット幅としてS
elector354に入力する。この時、入力データ
の最上位ビットを演算した結果から順にswv2[3:
0]のバスの各ビットの値を決める。他の4つの出力に
ついても同様である。
【0138】図36にAdder352からSelec
tor354の接続を示す。これによりSelecto
r354では5つの4ビット信号をswv2もしくはs
wmv2から順に参照し、各信号の値に応じてその電圧
をセグメント信号線に印加する時間を決めることでSe
lector354の回路構成が簡単となる。
【0139】図38(b)に図36の構成を用いた場合
のセグメント信号線の出力電圧波形を示す。従来の構成
(図38(a))に比べて電圧変化の回数が減少し、セ
グメント信号線電圧の充電による電力を低減することが
できた。
【0140】以上、複数ライン同時選択法における4ラ
イン同時選択法の場合について説明したが、一般にLラ
イン同時選択においてもL行の画像データが同時に転送
される構成となるため、Ex−NOR351の入力がL
本となること、また演算結果もq1からqLのL個とな
り、Adder部の出力信号線もセグメント信号電圧の
とり得る値がL+1個となるためL+1本となる。つま
り、一般にL行同時選択でも同様に実現可能である。
【0141】なお、表示装置としては、液晶だけでな
く、有機発光素子(OELD)やプラズマディスプレイ
パネル、無機EL素子など、複数の階調表現を行う表示
装置であれば同様に階調表示部に本発明を適用すること
で実現可能である。
【0142】(実施の形態4)本発明の階調表示方法で
は例えば6ビット入力時には図27に示すように、異な
るFRC処理をする境界の2階調間で同一輝度となる。
図27では階調15と16、31と32、47と48に
あたる。つまり、境界線の数だけ階調が減少する。これ
はFRCを行うフレーム数と一致し、一般にMビット入
力時にPWMもしくはPHMでNビット表示を行うとす
るとFRCで2M−N−1フレームを用いることから、
階調に対し、2M−N−1階調減少するということ
である。
【0143】例えば、6ビット入力時に4フレームで表
示を行うと64から61階調となる。この場合、人物画
などを表示しても階調減少は画像から確認できない。一
方で、4ビット入力時に4フレームで表示を行うと16
から13階調表示となり、人物画等での観測でも階調数
の減少が確認できた。
【0144】表示階調数が減少する理由として、64階
調表示時、4フレームで階調表現を行う例で説明する。
図27に入力64階調の各階調についてオンオフパター
ンを示す。階調15と16に着目すると階調15のオン
オフパターンは、下位4ビット出力(15)、オフ
(0)、オフ(0)、オフ(0)となる(括弧内は階調
デコード部から出力される4ビットの値)。階調16に
ついてはオン(15)、オフ(0)、下位4ビット出力
(0)、オフ(0)となり、2つの階調について4フレ
ーム間での4ビット出力値が同じとなり、その分出力階
調が減少する。
【0145】図27では他に階調31、32間、階調4
7、48間でも同様に異なる入力階調に対し、出力が等
しくなっている。このような現象は一般には上位M−N
ビットの値が変化する前後の階調間で発生する。その結
果、2M−N−1階調分、入力に対し出力の階調が減少
するのである。このような上記階調数減少を防ぐ方法に
ついて検討を行った。ここでは簡単にするため入力4ビ
ットで、4フレームで階調表示を行う場合について説明
する。
【0146】図39(a)に各入力階調における階調デ
コード部231の出力値を示したものである。ここでフ
レーム1から4は便宜上割り振ったものであり、4フレ
ーム中に1から4の各フレームを一回選択すればよく、
順序は変化してもよい。
【0147】このようにデコード出力を行うと、各フレ
ームのパルス幅の関係は図39(b)のようになる。全
ての階調において4フレーム中、3フレームは0もしく
は3のどちらかのみをとるためパルス幅3のパルスのみ
を用意し、残りの1フレームでは0から3のいずれかを
とるため、パルス幅1と2の2つのパルスを用意する。
従って、各パルスのオンオフにより、4フレームを用い
て0から12の13階調表現しかできないことがわか
る。これは各フレームのパルス幅の和3+3+3+2+
1=12であるためである。
【0148】16階調表現を行うためには、パルス幅3
のみの3フレームではパルス幅3を4に変更する。残り
の1フレームはパルス幅1と2のパルスがあればよい。
ところがこの場合、各フレームの長さが異なってしま
う。各フレームの長さを等しくするためには、パルス幅
1と2が存在するフレームに更にパルス幅1のパルスを
追加する。
【0149】図39(c)にパルス幅の関係を示す。こ
のようにすれば4+4+4+2+1=15となり、16
階調表示が可能となる。このときの入力データに対する
各フレーム出力の関係を図40に示す。なお、オンとオ
フと下位4ビット出力を行うフレームの順番は任意であ
る。
【0150】パルス幅1挿入期間には輝度が上がらない
ような信号入力しなければならない。この方法として3
通り実施した。
【0151】(実施の形態4−1)図39(c)におい
てパルス幅4のフレーム391から393においても、
パルス幅3のパルスにパルス幅1のパルスを挿入したと
考える。このようにすると1フレーム内はPWMを行う
フレームにおいて図41に示すようにパルス幅2となる
aの期間411とパルス幅1のbの期間412、PWM
を行う期間にデータ0を挿入するcの期間413の3つ
の期間からなる。
【0152】FRCを行うフレームにおいてもそれに対
応して3つの期間(a、b、c)を設ける。3つの期間
でデータの変化はなく、オンの場合は3期間ともオンを
オフの場合は3期間ともオフを示すデータを出力する。
【0153】実施の形態3と異なるのはPWMに用いる
パルス幅が4分の3になった点だけである。PWMのフ
レームでは0から3のうちのいずれかを出力することか
ら、新たに挿入されたパルス幅1のc期間413でのデ
ータは0を出力すればよい。
【0154】3つの期間のデータを出力するため、図4
3に示す階調デコード部426の出力を1ビット増やす
(出力C)。階調デコード部426の入力データに対す
るCの値の関係を図42に示す。Cの値は図41の期間
c413に出力するデータに対応し、FRCでオフを出
力するフレーム及びPWMのフレームでは0を、FRC
でオンを出力するフレームでは1を出力している。これ
により階調デコード部426のデータDにより期間a及
び期間bの出力を、Cの値により期間cの出力を行う。
【0155】図43は、1行ずつ選択を行う場合におい
て4ビット信号に対し、上位2ビットを用いてFRCを
行い、下位2ビットを用いてPWMを行う場合における
ある1列の映像信号13からセグメント信号線(この場
合、1列目)までのブロック図を示す。階調レジスタ回
路12は実施の形態3と同じである。階調デコード部4
26は階調レジスタ回路12の出力に応じて図39
(a)及び図42に示した表に基づき出力される。Se
lector422で図41の期間に応じて期間aに対
応する信号(D[1])と期間bに対応する信号(D
[0])と期間cに対応する信号(C)を2:1:1で
選択し、セグメント信号線に出力する。セグメント信号
線に対応する電圧を電圧生成部254で生成し、レベル
変換を行って出力する。
【0156】これにより4ビット入力に対し、16階調
表示を行うことができた。また、6ビット入力で3原色
カラー表示を行う場合の映像信号から、4ビット出力を
行うブロック図を図44に示す。実施の形態3と同様に
階調レジスタ回路12をシフトさせることで、フレーム
周波数が60Hzで駆動可能となった。入力ビット数に
関わらず、Mビット入力に対し、2階調表示が可能と
なる。
【0157】複数ライン選択法においては直交関数の各
要素と演算する必要があるため図45もしくは図46の
ように選択するライン数に応じたビット数の演算を行う
演算部132を設ける。
【0158】図45は、複数ライン同時選択法において
同時選択される4行のデータが同時に転送され、FRC
及び2ビットのPWM表示を行う場合に異なる入力階調
に対し同一階調の出力を出さないような構成とした時の
階調レジスタ回路および階調デコード部、演算部、セレ
クタ部の関係を示し、図46は、4行のデータが順に転
送され、FRC及び2ビットのPWM表示を行う場合に
異なる入力階調に対し同一階調の出力を出さないような
構成とした時の階調レジスタ回路および階調デコード
部、演算部、セレクタ部の関係を示す。
【0159】図45では階調デコード部426を同時選
択数だけもうけ、4行分のデータを同時に演算部132
に入力し演算を行う場合であり、図46は4行のデータ
を順に階調デコード部で処理し、演算部で1行ずつ順に
演算を行い演算結果をラッチし、図41の各期間に対応
するデータを出力する方法である。データをシリアルに
転送してもパラレルで転送してもいずれでも実現でき
る。
【0160】実施の形態3と異なる点は、演算は出力デ
ータだけでなく、新たに挿入するパルス幅1の期間c4
13のためのデータでも行う。そのため、実施の形態4
に比べて1つ演算部132が増加する。Selecto
r422で演算結果のうちの1つをa:b:c=2:
1:1の期間で選択し、対応する電圧を電圧生成部42
4のうちから選択し、セグメント信号線に出力すること
で階調表示を得る。
【0161】4ビット入力に対し、PWMで2ビット表
現する例で説明を行ったが一般にMビット入力に対し、
PWMでNビット出力を行う場合には、図47に示すよ
うに階調レジスタ回路12から出力されるレジスタの組
を少なくとも2M−N−1−1組用意し、レジスタ出力
に応じて、階調デコード部426のNビット出力に入力
下位Nビット信号、Nビット全て0、Nビット全て1の
いずれかを出力し、FRC判定線(信号C)421出力
にはNビット出力が、Nビット全て1の時には1を、そ
れ以外では0を出力するようにする。
【0162】演算部をN+1個用意して直交関数との演
算を行い、Selector部ではN+1個の演算結果
を水平走査期間のうちに全て順に選択する。選択期間は
FRC判定線(信号C)421出力を選択する期間を1
とすると、Nビットデータ演算結果の選択期間は最下位
ビットが1、下位から2ビット目が2、以降1ビット上
がるにつれて2倍ずつ選択期間を増加させる。この操作
により、Mビット入力に対し、M−NフレームでFRC
により階調表示を行い、さらに1フレームを用いてPW
Mにより2階調表示を行う方法において2階調表示
を実現することができた。
【0163】(実施の形態4−2)図43、図45、図
46の構成の場合、階調デコード部426の出力端子数
が多くなり、かつ複数同時選択法では演算部の数が増加
するため、回路規模が大きくなるという問題がある。そ
こで、FRCを行うフレームとPWM(パルス高さ変調
でも同様)を行うフレームにおいて、Selector
の動作を変えることにしてFRC判定線(信号C)42
1の出力を不要にすることを考えた。具体的には、図4
5に示した1フレーム内の各期間a、b、cに対して、
図48のブロック図においてFRCを行う場合について
説明する。
【0164】図48は、1行ずつ選択を行う場合におい
て4ビット信号に対し、上位2ビットを用いてFRCを
行い、下位2ビットを用いてPWMを行い、PWM/F
RC判別手段を用いてセレクタを制御する場合のある1
列の映像信号からセグメント信号までの構成を示す。S
elector462への入力aの値を選択し、aから
cの全ての期間で出力を行う(FRCを行っている時は
入力a及びbの値は同じであるので、bを選択してもよ
い。FRC判定線(信号線C)421の出力を選ばなけ
ればよい)。一方で、PWMを行う場合にはデータMS
B出力であるSelector462への入力aを期間
aで選択し、Selector462への入力bを期間
bで選択し、データ0出力を期間cで選択してセグメン
ト信号線に出力する。
【0165】Selector462への入力信号がF
RCによるものかPWMによるものかを判定するために
階調レジスタ回路12のデータを用いてPWM/FRC
判定手段461で判定を行い、その結果をSelect
or462に送ることで判定する。
【0166】複数ライン同時選択を行わない場合、0出
力に関して、対応する電圧を出力することで対応できる
こと、また期間cは0固定であるから外部から入力をも
らう必要もなく、回路規模を大きくすることなく実現可
能である。
【0167】複数ライン同時選択法を用いる場合の階調
デコード部以下の構成を図49に示す。図49では、4
行同時選択を行う場合において4ビット信号に対し、上
位2ビットを用いてFRCを行い、下位2ビットを用い
てPWMを行い、PWM/FRC判別手段を用いてセレ
クタを制御し、データ0の挿入期間を設けた場合のある
1列の映像信号からセグメント信号までの構成を示して
いる。
【0168】複数ライン同時選択法では、データ0を入
力するにも演算が必要である。また、同時に選択される
行は全てPWMデータか全てFRCデータである必要が
ある。演算に用いる直交関数の行列要素は、例えば4行
同時選択法では1と−1の値が1対3もしくは3対1で
あるため、演算結果は2通りである。従って、この2通
りの演算結果をSelector462中に保存してお
き、2通りのうちのどちらを選ぶかは直交関数の要素の
1の割合を変化させる信号を入力することで行うことが
可能である。この場合、直交関数の要素を変化させる信
号が極性反転信号464であるため、この極性反転信号
464をSelector462に入力するようにし
た。
【0169】また、階調レジスタ回路12の出力によ
り、PWMとFRCの区別を行うことから、PWM/F
RC判定手段461により、Selectorの方法を
変化させるようにした。PWM時ではaに対応する電圧
を4分の2、bに対応する電圧を4分の1、Selec
tor内部に記憶した2通りの電圧のうち極性反転信号
に対応した値を4分の1期間出力する。FRC時にはa
に対応する電圧(もしくはbに対応する電圧。一般には
演算結果の出力のうちのいずれか)を1フレーム期間出
力することで、実現可能である。
【0170】パッシブマトリクス型表示装置では、1フ
レームに印加される電圧の実効値の大小で階調が決定す
る。複数ライン同時選択法では、コモン側信号線の非選
択電圧とセグメント多値電圧のうちの中心電圧(Vcと
する)が一致するため、PWM時に図41に示す期間c
413にセグメント信号線にVcを印加することも可能
である。選択画素ではこの期間cにおいて実効値が0で
あり表示階調に影響はない。また、非表示画素において
も、選択パルスの波高値VRに対し、Vcの電圧値は十
分小さいため、表示に影響ない。
【0171】この方法による階調デコード部以下の構成
を図50及び図51に示す。図50では、4行同時選択
を行う場合において4ビット信号に対し、上位2ビット
を用いてFRCを行い、下位2ビットを用いてPWMを
行い、PWM/FRC判別手段を用いてセレクタを制御
し、表示部に電圧を印加しないようなセグメント電圧を
印加する期間を設けた場合のある1列の映像信号からセ
グメント信号までの構成を示す。
【0172】図51では、4行同時選択法で同時選択さ
れる4行のデータが順に転送される場合においてFRC
とPWMを組み合わせて階調表示を行う時に、PWM/
FRC判別手段を用いてセレクタを制御し、表示部に電
圧を印加しないようなセグメント電圧を印加する期間を
設けた場合のある1列の映像信号からセグメント信号ま
での構成を示している。
【0173】即ち、図50では映像信号から4行同時に
データが送られてくる場合で、階調デコード部231を
行数分並列に配置して演算部132に4行の要素を同時
に転送し、演算を行う方法で、図51では4行のデータ
は順に転送され順次、階調デコード部231で階調処理
を行う。4行のデータは順次、演算部132に転送さ
れ、演算部内で行われるエクスクルーシブノアーを行っ
た後、ラッチされ4行データの和をとる。つまり、これ
らは4行分のデータをシリアルで転送するかパラレルで
転送するかの違いである。
【0174】Selector481はPWM/FRC
データ判別手段461の結果により、セグメント信号線
に印加する電圧を変化させ、FRCの場合は482の値
に対応した電圧を電圧生成部424から選択し、行選択
期間出力する。PWMの場合は1フレームの4分の2期
間は482の値に対応した電圧を、4分の1期間は48
3に対応した値を、4分の1期間はVc電圧を印加す
る。これにより、4ビット入力時に16階調表示が可能
となる。
【0175】N=2でパルス幅変調を行うときには1フ
レームに図41に示す3パルスが印加される。充放電に
よる電力増加を押さえる方法として、はじめにパルスa
をいれ、次にbとcのうちパルスaと等しい電圧を印加
し、最後に残りを入れることで充放電による電力増加を
減らすことができる。
【0176】入力下位Nビット出力したフレームをPW
Mにより表示する場合で説明を行ったが、パルス高さ変
調においては、出力可能な電圧値の数を1つ増やし、F
RC時には最小電圧値もしくは最大電圧値を出力し、P
WM時には最大電圧値以外の電圧のいずれかを選択する
ことで実現可能である。例えば図52に示すように、階
調デコード部524のNビット出力(表示データ線1
5)の他に、オン判定線(D[N])521を出力し、
それぞれ図53に示すような関係で出力される。D
[N]はデコード処理でFRCのオンの状態の時に1を
出力し、そのほかの期間では0を出力する。
【0177】D[N]をこのように出力したのは電圧出
力部522では、入力の下位Nビットが階調デコード部
524から出力されてきた場合、各階調に対応した電圧
値を出力する(階調0では電圧V0、階調1では電圧V
1など)。つまり、図21(b)の△で示した点灯パタ
ーンである。また、FRCのオフが階調デコード部52
4から出力された場合、電圧出力部522では階調0に
対応する電圧V0を出力する。これらパターンでは表示
データ線15の値に対応した電圧値を出力すればよい。
【0178】一方、FRCのオンの期間では、Nビット
で表現できる階調+1階調目を出力する必要がある(図
39(c))。つまり、この場合には表示データ線15
の出力値+1に対応する電圧値が必要となる。このよう
に、2つの場合において表示データ線15の値と出力値
に変化をつけなければならない。これをD[N]信号線
を用いて区別し異なる処理を行うことで、階調表示を行
う。
【0179】図54に電圧出力部522の入出力関係を
示す。FRCでオンの状態となるときには、そのほかの
階調よりも1つ上の階調に対応する電圧値を出力するこ
とで、Mビット入力に対し、2M−N−1フレームを用
いてFRCを行い、更に1フレームで2階調表示を行
う場合に、2の異なる階調表示が可能となる。
【0180】セグメント信号線へ出力するにあたり、電
圧生成部523の出力の1つを電圧出力部522で選択
して出力するか、電圧出力部522の代わりにデジタル
−アナログ変換器を用いてもよい。
【0181】(実施の形態5)PWMもしくはPHMを
行うフレームは他のフレームよりも1階調分減らして表
示することで、Mビットの入力に対して異なる2の階
調表示を行うようにした。本実施の形態ではこの1階調
減らした分を用いて、駆動電圧の低下及び、階調性向上
を行うようにする。
【0182】PHMもしくはPWMを行うフレームにお
いても2階調表示を行うと、Mビット入力に対し2
+1階調表示が可能である。取り得る2+1個の点か
ら階調表示に最適な2個の点を取ることで、階調性を
向上することが可能である。また、異なる輝度−信号強
度特性をもつ表示素子を並べた場合に、特性が異なる表
示素子ごとに、異なる2個の点をとることで、同一強
度の信号が入力した際に、輝度をそろえることも可能で
ある。例えば赤色の表示素子のみが、信号強度に対し、
輝度が低くなる場合、緑、青色の表示素子では1から2
までの信号強度をとり、赤色の表示素子では2から2
+1までの信号強度をとることで、表示色間での輝度
の違いを補うことができる。
【0183】また、表示装置全体で信号強度2から2
+1の階調をとるとすると、表示装置全体の輝度が上昇
する。これを利用して、2から2+1の階調を用いた
ときにも1から2の階調を用いたときと同様の輝度に
するために、セグメント信号線及びコモン信号線の電圧
値を下げる。これにより、同一輝度においても、駆動電
圧を低下させることが可能となる。
【0184】また、階調のとり方を変える他に、PWM
もしくはPHMを行う1フレームの使用しない1階調分
データの期間に、常に一定の電圧を印加することで、表
示部にかかる電圧を増加させ、増加した分セグメント及
びコモン信号線の電圧を低下させることもできる。これ
により、4行同時選択法において、表示に使用しない1
階調分のデータ期間に、複数の選択されたコモン信号線
のうち多くのコモン信号線が印加する電圧極性と逆極性
でかつ最大振幅の電圧を入れることで、コモン信号線の
電圧を約1V、セグメント信号線の電圧を0.2V低下
させることができた。
【0185】更に、画面の輝度調整に利用することも可
能である。画面輝度を低くするときは1から2の階調
を用い、画面輝度を高くするときは2から2+1の階
調を用いることで1階調分に相当する輝度変化を行うこ
とができる。
【0186】なお、本発明においては赤、緑、青の3色
を用いてカラー表示を行う表示装置の例でセグメント信
号線の配置を行っているが、赤、緑、青の3色に限らず
シアン、イエロー、マゼンダの3色を用いてもよい。こ
の場合、Gシフト、Bシフトをシアンに対するもの、イ
エロー、マゼンダがシフトする量と定義すればよい。さ
らに、3色以外でも実施可能であり、ある1つの色に対
する他の色のパターンシフト量を定義すれば同様に、G
シフト、Bシフトなどが実現可能である。従って、赤緑
青の3原色であっても、必ずしも緑と青がシフトしなく
ても、ある色に対し他の2色のパターンがずれてオンオ
フすればよい。
【0187】なお、本発明ではアクティブマトリクス型
表示装置の例として薄膜トランジスタを用いた場合で説
明を行ったが、MOSトランジスタ、MISトランジス
タ、薄膜ダイオード、MIMなどでも同様に実施可能で
ある。また、本発明は有機ELディスプレイ(OEL
D)、無機ELディスプレイ、FED、PDPなどの液
晶以外のパネル(ディスプレイ)にも適用可能である。
【0188】
【発明の効果】以上のように本発明はフレームレートコ
ントロール法による階調表示を行う場合に、オンオフパ
ターンをフレームごと、ラインごと、表示色ごとならび
に偶数行と奇数行で異ならせることにより低フレーム周
波数でフリッカの少ない階調表示を行うことが可能とな
った。
【0189】また、Mビットの映像信号に対し、下位N
ビットを用いて1フレームでパルス幅もしくはパルス高
さ変調法による階調表現を行い、上位M−Nビットを用
いて更に2M−N−1フレームを用いて本発明のフレー
ムレートコントロールによる階調表示を行うことで、フ
レームレートコントロールで必要なフレーム数を削減す
ることで、フレーム周波数を低下させ、低電力でフリッ
カの少ない階調表示を実現した。
【0190】さらに、フレームレートコントロールによ
る階調表示とパルス幅もしくはパルス高さ変調法を組み
合わせて階調表示を行う場合、異なる入力信号階調に対
し2 M−N−1個の階調が他の階調と同一出力となるた
め、実質的な表示階調数が減ることに対し、Nビット信
号を用いてパルス幅もしくはパルス高さ変調による階調
表示を行うフレームにおいて2+1階調表示が可能に
なるようにすることで、異なる入力階調に対し、同一の
信号出力を出さないようにして、組み合わせによる表示
可能階調数の減少を防いだ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における階調制御の
構成を示すブロック図
【図2】図1における階調レジスタ回路の内部構成を示
すブロック図
【図3】図2に示す階調レジスタ部のシフト処理とオン
オフイメージを示す説明図
【図4】図2に示す階調レジスタ部の出力を各列に接続
する構成を示す図
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるオンオフパ
ターンの分散配置を示す図
【図6】本発明の第1の実施の形態における画素配置例
を示し、(a)はストライプ配置、(b)はデルタ配置
を示す図
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるある1フレ
ームでの階調1/7におけるオンオフパターンを3原色
全てについて示す図
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるある1フレ
ームでの階調1/7におけるオンオフパターンの他の例
を示す図
【図9】本発明の第1の実施の形態における5階調表示
を行う場合の階調制御の構成を示すブロック図
【図10】本発明の第1の実施の形態における16階調
表示を行う場合に用いた階調レジスタを示す図
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるドライバ
ICと表示部の配置関係を示す図
【図12】本発明の第2の実施の形態における4行同時
選択法による駆動を行う場合の直交関数の例を示す図
【図13】本発明の第2の実施の形態における複数ライ
ン同時選択法における入力信号と直交関数の演算動作を
示す図
【図14】本発明の第2の実施の形態における複数ライ
ン同時選択法を用いた場合の演算部の挿入位置を示すブ
ロック図
【図15】本発明の第2の実施の形態におけるオンオフ
パターンの例を示す図
【図16】図15に示すオンオフパターンを出力するた
めの階調レジスタ回路の構成例を示す図
【図17】図16に示す階調レジスタ回路における制御
信号の入力信号波形及びレジスタ出力を示す図
【図18】本発明の第2の実施の形態におけるオンオフ
パターンの他の例を示す図
【図19】図10に示す階調レジスタを用いた場合の各
階調におけるフリッカが最も少なくなるシフト量を示す
【図20】本発明の第2の実施の形態におけるアクティ
ブマトリクス型表示装置を用いた場合における表示装置
の構成を示す図
【図21】本発明の第3の実施の形態における階調処理
のフレームごとのオンオフパターンを示す図
【図22】図21に示す階調表示を行う場合の階調レジ
スタ回路の内部構成を示す図
【図23】図21のように映像信号の処理を行う場合の
階調レジスタ回路と階調デコード部の配置関係を示す図
【図24】本発明の第3の実施の形態における階調レジ
スタの初期値を示した図
【図25】図24に示す階調レジスタの初期値によるオ
ンオフパターンを示し、(a)はオンとオフを連続した
場合、(b)は交互に配置した場合を示す説明図
【図26】本発明の第3の実施の形態における階調デコ
ード部入出力の関係を示す図
【図27】本発明の第3の実施の形態における階調表示
を行なった場合のオンオフパターンの他の例を示す図
【図28】本発明の第3の実施の形態における階調表示
を行った場合のオンオフパターンの更に他の例を示す図
【図29】Mビット入力に対して、上位M−Nビット及
び下位Nビットに分けて異なる階調表示を行う場合の階
調レジスタの初期値を示す図
【図30】本発明の第3の実施の形態における階調レジ
スタ部及び階調デコード部の配置例を示す図
【図31】本発明の第3の実施の形態における階調デコ
ード部の入出力関係を示す図
【図32】本発明の第3の実施の形態におけるNビット
出力をパルス高さ変調でセグメント信号線に出力する場
合におけるセグメント信号線出力部を示す図
【図33】本発明の第3の実施の形態におけるNビット
出力をパルス幅変調でセグメント信号線に出力する場合
におけるセグメント信号線出力部を示す図
【図34】本発明の第3の実施の形態におけるパルス幅
変調時のセグメント信号線の波形(b)とその従来例
(a)との比較を示す図
【図35】本発明の第3の実施の形態におけるパルス幅
変調時のセグメント信号線入力波形(b)とその従来例
(a)との比較を示す図
【図36】本発明の第3の実施の形態におけるPWM表
示における複数ライン同時選択法を実現するための演算
部を示すブロック図
【図37】図36のAdder部の入出力関係を示す図
【図38】本発明の第3の実施の形態における複数ライ
ン同時選択法でPWMを行う場合にセグメント信号線の
出力波形(b)とその従来例(a)との比較を示す図
【図39】本発明の第4の実施の形態における4ビット
入力データに対する階調デコード部の出力と表示可能階
調数の関係を示す図
【図40】本発明の第4の実施の形態における階調表示
を行った場合の各入力階調に対する各フレームでの出力
値の関係を示す図
【図41】本発明の第4の実施の形態における行選択期
間内でのPWMの各パルスの関係を示す図
【図42】本発明の第4の実施の形態における階調デコ
ード部の入出力関係を示す図
【図43】本発明の第4の実施の形態におけるある1列
の映像信号からセグメント信号までの構成を示すブロッ
ク図
【図44】本発明の第4の実施の形態における階調処理
部の構成例を示すブロック図
【図45】本発明の第4の実施の形態における階調レジ
スタ回路および階調デコード部、演算部、セレクタ部の
配置関係を示すブロック図
【図46】本発明の第4の実施の形態における階調レジ
スタ回路および階調デコード部、演算部、セレクタ部の
配置関係の他の例を示す図
【図47】本発明の第4の実施の形態における階調処理
部の他の構成例を示すブロック図
【図48】本発明の第4の実施の形態におけるある1列
の映像信号からセグメント信号までの他の構成例を示す
ブロック図
【図49】本発明の第4の実施の形態におけるある1列
の映像信号からセグメント信号までの更に他の構成例を
示すブロック図
【図50】本発明の第4の実施の形態におけるある1列
の映像信号からセグメント信号までの更に他の構成例を
示すブロック図
【図51】本発明の第4の実施の形態におけるある1列
の映像信号からセグメント信号までの更に他の構成例を
示すブロック図
【図52】本発明の第4の実施の形態における階調処理
部の他の構成例を示すブロック図
【図53】図52に示す階調デコード部の入出力関係を
示す図
【図54】図52に示す電圧出力部の入出力関係を示す
【符号の説明】
1 オフ 2 オン 3 入力下位4ビットデータ出力 11 階調制御部 12 階調レジスタ回路 13 映像信号 14 階調選択部 15 表示データ線 21 階調レジスタ部 22 参照位置変更部 23 階調パターンデータ 24 フレームシフト制御信号 25 ラインシフト制御信号 26 シフト量指示信号 31 オンの画素 32 オフの画素 51 ラインシフト 52 フレームシフト 53 偶数奇数シフト 61 第1の色を表示する画素 62 第2の色を表示する画素 63 第3の色を表示する画素 81 Gシフト 82 Bシフト 121 入力信号S 122、132 演算部 123、425 直交関数生成部 124、207、423、431 セグメント信号線 125 直交関数H 131 階調選択回路 133 MLS回路 134 加算回路 135 電圧選択回路 136 直交関数ROM 137 反転処理回路 138 反転周期制御部 151 偶数奇数シフト処理部 152 偶数奇数シフト制御信号 191 絶縁体基板 192 ドライバIC 193、204 表示部 200 液晶素子 201 コントローラ 202 ソースドライバ 203 ゲートドライバ 205 画素電極 206 コモン信号線 208 スイッチング素子 209 対向電極 231、426、524 階調デコード部 254、424、523 電圧生成部 311、322 セレクタ 321 カウンタもしくは切り替え信号 323 レベルシフタ 351 Ex−NOR 352 Adder 353 Counter 354、422、462、481 Selector 391、392、393、394 フレーム 411、412、413 期間 421 FRC判定線 461 PWM/FRC判定手段 463 ROM 464 極性反転信号 521 オン判定線 522 電圧出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 622 G09G 3/20 622Q 623 623U 641 641A 641C 641E 641K (31)優先権主張番号 特願2001−190958(P2001−190958) (32)優先日 平成13年6月25日(2001.6.25) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 山野 敦浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NA06 NA47 NA53 NA55 NA56 NA61 ND06 ND39 5C006 AA14 AA15 AA16 AA17 AA21 AC13 AF42 BB12 BF08 FA23 FA47 FA56 GA02 5C080 AA10 BB05 CC03 DD06 DD26 EE28 FF10 JJ01 JJ02 JJ04

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームレートコントロールにより階調
    表示を行う、少なくとも2色の異なる色を表示するマト
    リクス型表示装置であって、 階調レジスタ部と、 前記階調レジスタ部を、行ごともしくはフレームごとに
    制御信号に基づいてシフト処理し、表示色数−1個のシ
    フト処理部により表示色ごとに前記階調レジスタ部の出
    力をシフト処理により変化させるシフト処理部と、 前記シフト処理部もしくは前記レジスタ部の出力が接続
    され、セグメント信号線ごとに設けられた階調選択回路
    と、 前記階調選択回路は同時刻の前記シフト処理部もしくは
    前記レジスタ部の出力を用いて表示色ごとに異なる表示
    パターンにより階調表示を行うことを特徴とするマトリ
    クス型表示装置。
  2. 【請求項2】 フレームレートコントロールにより階調
    表示を行うマトリクス型表示装置の駆動方法であって、 階調ごとに設けられた階調レジスタはN行ごともしくは
    フレームごとにシフト処理され、 前記階調レジスタの出力にシフト部が接続されN行のう
    ちの偶数行に対応するデータに対しては更にシフト処理
    を行い、奇数行に対応するデータに対しては前記階調レ
    ジスタ出力をそのまま出力し、 各セグメント信号線ごとに設けられた階調選択回路で、
    同時刻の階調レジスタの出力を用いて階調処理を行い、 N行の組のうちの偶数行と奇数行で異なるオンオフパタ
    ーンを表示することを特徴とするマトリクス型表示装置
    の駆動方法。
  3. 【請求項3】 フレームレートコントロールにより階調
    表示を行う、少なくとも2色の異なる色を表示するマト
    リクス型表示装置の駆動方法であって、 階調レジスタ部はN行ごともしくはフレームごとに制御
    信号に基づいてシフト処理され、 前記階調レジスタの出力に第1のシフト部が接続されN
    行のうちの偶数行に対応するデータに対しては更にシフ
    ト処理を行い、奇数行に対応するデータに対しては前記
    階調レジスタ出力をそのまま出力し、 前記第1のシフト部に対し表示色数−1個の第2のシフ
    ト処理部により表示色ごとにシフト処理を行い、 セグメント信号線ごとに設けられた階調選択回路は同時
    刻の前記シフト処理部もしくは前記レジスタ部の出力を
    用いて表示色ごとに更にN行の組のうちの偶数行と奇数
    行で異なる表示パターンにより階調表示を行うことを特
    徴とするマトリクス型表示装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 マトリクス型表示装置において、 階調レジスタと、 前記階調レジスタをN行ごともしくはフレームごとにシ
    フト処理制御を行なうシフト処理制御部と、 前記階調レジスタの出力に対しN行の組のうちの偶数行
    のデータに対しシフト処理を行う第1のシフト部と、 前記第1のシフト部の出力が表示色(X色)に応じて分
    配され、X個に分配された前記第1のシフト部の出力に
    対し、少なくともX−1個の出力に対しシフト処理を行
    う第2のシフト部と、 前記第2のシフト部もしくは第1のシフト部の出力が接
    続されたセグメント信号線ごとに設けられた階調選択回
    路、を具備し、 前記階調選択回路は同時刻の前記第1のシフト部もしく
    は前記第2シフト部の出力を用いて階調表示を行うこと
    で、N行ごと、フレームごと、N行の組のうちの偶数行
    と奇数行、表示色ごとに異なる表示パターンを用いて階
    調表示を行うことを特徴とするマトリクス型表示装置。
  5. 【請求項5】 複数のビット幅(Mビット)のデータ入
    力を持つマトリクス型表示装置の駆動方法であって、 M、NはM>Nでありかつ自然数とし、前記Mビットの
    データ入力に対し、上位M−Nビット入力を用いて2
    M−N−1フレームでフレームレートコントロールによ
    る階調処理を行い、 前記2M−N−1フレームとは異なる1フレームには入
    力下位Nビットを用いてパルス幅変調もしくはパルス高
    さ変調による階調処理を行うことを特徴とするマトリク
    ス型表示装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 複数のビット幅(Mビット)のデータ入
    力を持つマトリクス型表示装置の駆動用半導体回路であ
    って、 M、NはM>Nでありかつ自然数とし、前記Mビットの
    データ入力に対し、 複数のレジスタから成る階調レジスタ回路と、 前記階調レジスタ回路の階調レジスタを水平同期信号及
    び垂直同期信号によってシフト処理する階調制御部と、 Mビットのデータ入力をNビットデータに変換するデー
    タデコード部と、を具備し、 前記データデコード部は前記階調レジスタ回路と上位M
    −Nビット入力を用いて2M−N−1フレームでフレー
    ムレートコントロールによる階調処理を行い、前記2
    M−N−1フレームとは異なる1フレームには入力下位
    Nビットを用いてパルス幅変調もしくはパルス高さ変調
    による階調処理を行うことで、2M−Nフレームを用い
    て階調表示を行うことを特徴とするマトリクス型表示装
    置の駆動用半導体回路。
  7. 【請求項7】 Mビットのデータ入力を持ち、同時に複
    数行(L行)のコモン信号線を選択するマトリクス型表
    示装置であって、 複数の階調レジスタ回路と、 前記階調レジスタ回路の階調レジスタを水平同期信号も
    しくは垂直同期信号によってシフト処理する階調制御部
    と、 Mビットのデータを前記階調レジスタ回路の出力により
    フレーム間引きを行うことでNビットに変換するデータ
    デコード部と、 直交関数生成部と前記直交関数と前記Nビットデータと
    を演算する各セグメント信号線に対しN個の演算部と、 前記N個の演算部の出力のうち1つを選択する選択部
    と、 L行の組のうちの偶数行および奇数行のうち少なくとも
    一方のシフト量を保持するRAMと、 L行の組みごとにシフトするRAMと、 前記RAMを書きかえるデータ書き換え手段と、 前記演算部の出力としてL+1個のNビットレジスタ
    と、を具備し、 前記演算部の演算結果により、L+1個のレジスタの入
    力ビットの重みに対応したビットのうちのいずれか1つ
    を1とし、他を0として、 前記選択部においては、L+1個のレジスタ値を参照
    し、レジスタ値に応じて1水平走査期間内にセグメント
    電圧値の大きい順もしくは小さい順に前記演算部の出力
    を選択することを特徴とするマトリクス型表示装置。
  8. 【請求項8】 Mビットの入力データを用いて階調表示
    を行う表示装置の駆動方法であって、 N(N<M)ビットデータを用いる第1のフレームと、 M−Nビットデータを用いる複数の第2のフレームとを
    実施し、 第1のフレームと第2のフレームを加えたフレーム数F
    が2M−Nで、 第1のフレームの階調数は、第2の各フレームの階調数
    −1であることを特徴とする表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 Mビットの入力データを用いて階調表示
    を行う表示装置の駆動方法であって、 N(N<M)ビットデータを用いる第1のフレームと、 M−Nビットデータを用いる複数の第2のフレームとを
    実施し、 第1のフレームと第2のフレームを加えたフレーム数F
    が2M−Nで、 第1のフレームの階調数は、第2の各フレームの階調数
    −1であり、 前記第1のフレームの階調表示法がパルス幅変調法もし
    くはパルス高さ変調法であり、 前記第2のフレームの階調表示法がフレームレートコン
    トロールであることを特徴とする表示装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】 複数のビット幅(Mビット)のデータ
    入力を持つマトリクス型表示装置の駆動方法であって、
    M、NはM>Nでありかつ整数とし、 前記Mビットのデータ入力に対し、 データデコード部は、Mビットのデータ入力をNビット
    データに変換し、複数のレジスタから成る階調レジスタ
    回路と上位M−Nビット入力を用いて、2M− −1フ
    レームでフレームレートコントロールによる階調処理を
    行い、 前記2M−N−1フレームとは異なる1フレームには入
    力Nビットを用いて、パルス幅変調による階調処理を行
    い、 更に前記Nビット出力とは異なる1ビットを出力し、 前記1ビット出力は、フレームレートコントロールによ
    る階調処理を行う間は前記フレームレートコントロール
    出力の1ビットと同一出力をし、 パルス幅変調による階調処理を行うときには0を出力
    し、 1フレーム内を2分割し、2−1個の期間において
    は前記Nビット出力に基づく階調表示を行い、2−1
    個の期間とは異なる1期間において前記1ビット出力に
    基づいて表示を行うことで2M−Nフレームを用いて2
    階調表示を行うことを特徴とするマトリクス型表示装
    置の駆動方法。
  11. 【請求項11】 複数のビット幅(Mビット)のデータ
    入力を持ち、 同時に複数行(L行、Lは2以上の整数)のコモン信号
    線を選択するマトリクス型表示装置であって、 1つもしくは複数の階調レジスタ回路と、 前記階調レジスタ回路の出力によりフレームレートコン
    トロールを行うかを判別するFRC判定手段と、 MビットのデータをNビットに変換するデータデコード
    部と、 直交関数の各要素を生成する直交関数生成部と前記直交
    関数と前記Nビットデータとを演算する各セグメント信
    号線に対しN個の演算部と、 あらかじめ計算されたL個のデータ0とL個の前記直交
    関数要素、L個のデータ1とL個の前記直交関数要素の
    演算結果を格納するROMと、 前記N個の演算部の出力もしくは前記ROMのうちの1
    つを選択する選択部と、を具備し、 前記選択部は、前記FRC判定手段の結果により、前記
    複数の演算器のうちの1つの出力を1フレーム間出力す
    るか、1フレームの(2−1)/2期間は前記複数
    の演算器の出力を前記演算器の入力である前記Nビット
    データの重みに応じて選択出力し、かつ1フレームの1
    /2期間は前記ROMを選択出力することを特徴とす
    るマトリクス型表示装置。
  12. 【請求項12】 複数のビット幅(Mビット)のデータ
    入力を持つマトリクス型表示装置であって、 1つもしくは複数の階調レジスタ回路と、 前記階調レジスタ回路の出力によりフレームレートコン
    トロールを行うかを判別するFRC判定手段と、 MビットのデータをNビットに変換するデータデコード
    部と、 直交関数生成部と前記直交関数と前記Nビットデータと
    を演算する各セグメント信号線に対しN個の演算部と、 前記N個の演算部からの出力のうち1つを選択する選択
    部と、を具備し、 前記選択部は、前記FRC判定手段の結果により、前記
    複数の演算器のうちの1つの出力を1フレーム間出力す
    るか、前記複数の演算器の出力を前記演算器の入力であ
    る前記Nビットデータの重みに応じて選択出力し、かつ
    1フレームの1/2期間はコモン信号線の非選択時電
    圧を印加するように選択出力することを特徴とするマト
    リクス型表示装置。
  13. 【請求項13】 Mビットの入力データを用いて階調表
    示を行う表示装置の駆動方法であって、 N(N<M)ビットデータを用いる第1のフレームと、 M−Nビットデータを用いる複数の第2のフレームとを
    実施し、 第1のフレームと第2のフレームを加えたフレーム数F
    が2M−Nで、第1のフレームの階調数は、第2の各フ
    レームの階調数−1であり、前記第2の各フレームの階
    調数−1階調分のデータとは異なる1階調分のデータを
    用いて、前記表示装置の表示部に印加される電圧値を変
    化させることで、全表示階調の輝度を変化させることを
    特徴とする表示装置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 Mビットの入力データを用いて階調表
    示を行う表示装置の駆動方法であって、 N(N<M)ビットデータを用いる第1のフレームと、 M−Nビットデータを用いる複数の第2のフレームとを
    実施し、 第1のフレームと第2のフレームを加えたフレーム数F
    が2M−Nで、前記第1のフレームで表示可能な階調数
    は2+1であり、前記2+1の階調数のうち前記N
    ビットデータを用いて表現可能な2個の階調を前記表
    示装置及び異なる表示色に応じて任意に選択し、 階調対輝度特性を調節できるようにしたことを特徴とす
    る表示装置の駆動方法。
  15. 【請求項15】 Mビットの入力データを用いて階調表
    示を行う表示装置の駆動方法であって、 N(N<M)ビットデータを用いる第1のフレームと、 M−Nビットデータを用いる複数の第2のフレームとを
    実施し、 第1のフレームと第2のフレームを加えたフレーム数F
    が2M−Nで、第1のフレームの階調数は、第2の各フ
    レームの階調数−1であり、 前記第2の各フレームの階調数−1階調分のデータとは
    異なる1階調分のデータを用い、表示階調によらない電
    圧を印加することで、同一階調におけるセグメント信号
    線およびコモン信号線に印加する電圧値を変化させるこ
    とを特徴とする表示装置の駆動方法。
  16. 【請求項16】 Mビットの入力データを用いて階調表
    示を行う表示装置の駆動方法であって、 N(N<M)ビットデータを用いる第1のフレームと、 M−Nビットデータを用いる複数の第2のフレームとを
    実施し、 第1のフレームと第2のフレームを加えたフレーム数F
    が2M−Nで、第1のフレームの階調数は、第2の各フ
    レームの階調数−1であり、 前記第2の各フレームの階調数−1階調分のデータとは
    異なる1階調分のデータに表示原色ごとに異なる値を入
    力し、前記表示装置の表示部に印加される電圧値を表示
    原色ごとに変化させることで、異なる表示原色間での輝
    度を調節することを特徴とする表示装置の駆動方法。
  17. 【請求項17】 Mビットのデータ入力を持つマトリク
    ス型表示装置であって、少なくとも2M−N−1個の複
    数の階調レジスタと、 前記階調レジスタにシフト制御信号によりシフト量指示
    信号に基づいたシフト処理を行う階調レジスタ回路と、 MビットのデータをNビットのデータに変換する階調デ
    コード部とを具備し、 前記複数の階調レジスタは、0と1の割合が1対2
    M−N−1から1対1まで順に1つずつ1もしくは0の
    ビットの数が異なり、1がオン、0がオフを示すとする
    と、前記階調デコード部は前記Mビット入力データの上
    位M−Nビットデータが0または2M−N−1以外の場
    合には、前記複数の階調レジスタのうち1の個数が前記
    上位M−Nビットデータの値と等しい階調レジスタA
    と、1の個数が前記上位M−Nビットデータの値よりも
    1つ多い階調レジスタBの値を参照し、 前記階調レジスタAと前記階調レジスタBの値が等しく
    なければ前記Mビットデータの下位Nビットの値を出力
    し、 前記階調レジスタAと前記階調レジスタBの値が等しけ
    れば、前記Mビット入力データの最上位ビットが0の時
    には前記階調レジスタAもしくは前記階調レジスタBと
    同じ値をNビット全てに出力し、 前記Mビット入力データの最上位ビットが1の時には前
    記階調レジスタAもしくは前記階調レジスタBと反転し
    た値をNビット全てに出力し、 1の個数が1個である前記複数の階調レジスタを階調レ
    ジスタCとすると、前記Mビット入力データが0の場合
    には、前記階調レジスタCの値が1のときに前記Mビッ
    ト入力データの下位Nビットを出力し、0のときにNビ
    ット全て0を出力し、 前記Mビット入力データが1の場合には、前記階調レジ
    スタCの値が0のときに前記Mビット入力データの下位
    Nビットを出力し、1のときにNビット全て1を出力
    し、 前記階調デコード部のNビット出力をパルス幅変調もし
    くはパルス高さ変調により階調表示を行うことを特徴と
    するマトリクス型表示装置。
  18. 【請求項18】 複数のビット幅(Mビット)のデータ
    入力を持つマトリクス型表示装置の駆動方法であって、 M、NはM>Nでありかつ整数とし、 前記Mビットのデータ入力に対し、 複数のレジスタから成る階調レジスタ回路の階調レジス
    タを水平同期信号もしくは垂直同期信号によってシフト
    処理し、 データデコード部は、Mビットのデータ入力をNビット
    データに変換し、前記階調レジスタ回路と上位M−Nビ
    ット入力を用いて、2M−N−1フレームでフレームレ
    ートコントロールによる階調処理を行い、 前記2M−N−1フレームとは異なる1フレームには入
    力Nビットを用いて、パルス高さ変調による階調処理を
    行い、 更に前記Nビット出力とは異なる1ビットを出力し、 前記1ビット出力は、フレームレートコントロールによ
    る階調処理を行う間は前記フレームレートコントロール
    出力の1ビットと同一出力を出力し、 パルス高さ変調による階調処理を行うときには0を出力
    し、 セグメント信号線へ出力する信号の強度が前記Nビット
    出力と前記1ビット出力との和によりきめられることを
    特徴とするマトリクス型表示装置の駆動方法。
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