JP4017425B2 - 単純マトリクス液晶の駆動方法及び液晶駆動装置 - Google Patents

単純マトリクス液晶の駆動方法及び液晶駆動装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単純マトリクス液晶の駆動方法及び液晶駆動装置に係り、特に、MLA(マルチラインアドレッシング)駆動方式を用い、PWM(パルスウィズスモジュレーション)階調方式にFRC(フレームレートコントロール)階調方式を付け加えて、単純マトリクス液晶に多階調のカラー動画を表示する単純マトリクス液晶の駆動方法及び液晶駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコンや携帯情報端末あるいは携帯電話等に表示手段として用いられているLCDパネル(液晶表示装置)は、カラー化が進み、多階調で高精細な画像の表示が求められている一方で、完全動画表示の需要も高まっている。
ここで、多階調を表示するための階調駆動方式としては、大きく分けてFRC(フレームレートコントロール)方式と、PWM(パルスウィズスモジュレーション)方式の2つが知られている。
【0003】
FRC方式とは、複数のフレームを用いて1つの表示画像を表示するものであり、各フレーム周期において液晶素子に印加する電圧によってオンないしオフにする回数を制御することで表示画像の階調を表現する階調方式である。
また、PWM方式とは、1フレーム内でオン、オフの期間を振り分けることにより表示画像の階調を表現する階調方式である。すなわち、PWM方式とは、FRC方式を1フレーム内で行う手法であると考えることもできる。
【0004】
また、動画(完全動画)を表示するためには、少なくとも1秒間に30フレーム以上の表示画像データの更新が必要であり、そのためにはフレーム毎に画像データを転送しなければならず、メモリの高速な書き換えが必要となる。
また、階調数が増えればデータ量も増大し、更なる高速化が要求され、高速化により消費電力が増大する。従って、高速化しても消費電力が増大しないよう、消費電力をなるべく抑制することが求められる。
【0005】
従来、多階調を実現するものとして、例えば、特開平11−24637号公報には、PWM方式とFRC方式を組み合わせて、大画面の単純マトリクス液晶表示装置において64階調以上にて自然画像を表示するようにしたものが開示されている。
これは、各カラム電圧を不均一に2分割して各フレーム周期において、PWM方式で複数階調表現を行い、このPWM階調に対応した複数フレーム周期で1つの画像を更新するようにしてFRC方式を組み合わせることで、多階調を構成するようにしたものである。
【0006】
また、このような階調表現を行うにあたり、カラム電圧制御と位相フレーム制御を併用するようにしている。
カラム電圧制御とは、所定の液晶素子または列電極に印加される一連のカラム電圧系列が全てカラム電圧に割り当てることができるパルス幅よりも細かい場合には、カラム電圧の大きさを5%増加して、高周波による輝度低下を補うものである。
また、位相フレーム制御とは、FRC方式において、複数の平均的な輝度が複数のフレーム間において、略均等となるように、位相を制御するものである。
【0007】
また、さらに、上記公報に開示されたものは、MLA駆動方式において、カラム電圧系列の各カラム電圧の絶対値が全て同じになるように制御して、瞬間的な輝度の偏りであるスプライシングの発生を抑えるようにしている。
【0008】
また、従来、動画を表示するものとして、例えば、特開平9−281933号公報には、液晶表示画面(液晶パネル)に静止画表示領域と動画表示領域を備え、CPU等から送られてくる静止画データと、動画コントローラから送られてくる動画データとを切り換えて、液晶パネルに出力するようにしているものが開示されている。
これは、表示データ(静止画データ)を外部データバスから内蔵の表示メモリに格納し、該表示メモリから順次読み出す出力データバスと、外部の動画コントローラからの表示データ(動画データ)を載せた外部データバスとを切り換えて表示することによって、低消費電力化を図るようにしたものである。
【0009】
また、上記公報に開示されたものは、階調表示を、FRC方式、PWM方式あるいはAM(アンプリチュードモジュレーション)方式のいずれか、または、これらの複合で行うようにしている。
特に、PWM方式とFRC方式との複合階調においては、行電極の選択期間(以降、行選択期間)を分割したPWMによる各階調を、フレーム毎に系列化して多階調としている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、毎秒少なくとも30コマ以上の画面を切り換えて得られる完全動画の表示に対応したSTN(スーパーツイステッドネマティック)LCDドライバにおいて、PWM方式のみを用いて多階調化すると、カラム信号が高周波化し、これにLCDパネルが応答できないという問題がある。これは、透明電極の抵抗成分と透明電極間の液晶の容量成分が主原因である。
また、上記特開平11−24637号公報に開示されたもののように、カラム分割PWMをFRC方式で多階調化しても、カラム分割PWMで逓減した分がFRCで逓増するだけで、同様にカラム信号が高周波化するとともに、行選択期間も逓減するという問題がある。
【0011】
そもそも、従来のデューティ駆動方式では、高速液晶においてフレームレスポンス現象が発生するが、上記のように動画表示では高速駆動が行われるため、フレームレスポンス現象によりコントラストが低下するという問題がある。また、MLA駆動方式では、デューティ駆動方式より単位時間あたりの選択回数は増えるが、高周波化については同じである。
また、上記特開平9−281933号公報に開示された、外部からの動画データと内部の静止画データとを切り換える方式では、外部で電力を消費するだけであり、複数チップによるコストアップを招くという問題もある。
【0012】
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであり、STN液晶において文字、低速動画または静止画を多階調で表示するとともに、コントラストの低下、消費電力の増大、スプライシングさらに色再現性の低下を抑制して、多階調の完全動画を表示することのできる単純マトリクス液晶の駆動方法及び液晶駆動装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の第一の態様は、複数の行電極及び列電極からなる単純マトリクス液晶の駆動方法であって、表示データに対応する階調データの上位ビットをパルスウィズスモジュレーション階調方式で表現するとともに、前記表示データに対応する階調データの下位ビットをフレームレートコントロール階調方式で表現し、前記フレームレートコントロール階調方式で表現したものを前記パルスウィズスモジュレーション階調方式における最小分割時間に割り当てて、前記パルスウィズスモジュレーション階調方式に付け加えることを特徴とする単純マトリクス液晶の駆動方法を提供する。
【0015】
また、前記表示データに対応する階調データの下位ビットを3ビットとし、前記行電極を選択する選択期間を8の倍数に設定して、各階調をマッピングすることが好ましい。
【0016】
また、前記単純マトリクス液晶は、前記行電極から複数の行電極を同時に選択して駆動するマルチラインアドレッシング駆動方式で駆動されることが好ましい。
また、前記マルチラインアドレッシング駆動方式は、前記最小分割時間ごとに、同時に選択する行の前記階調データに基づくオンあるいはオフのデータと行電極選択パターンとで排他的論理和を行うことが好ましい。
また、前記パルスウィズスモジュレーション階調方式において、前記行電極を選択する選択期間に、前記階調データに基づくオンの位置を分散させることが好ましい。
また、前記行電極を選択する選択期間において、前記階調データに基づくオンの位置を、2つに分散することが好ましい。
【0017】
また、前記フレームレートコントロール階調方式において、前記下位ビットにかかわらずフレームレートコントロールを停止するフレームレートコントロール固定領域を、表示画面の一部に任意に指定することが好ましい。
【0018】
また、前記フレームレートコントロール固定領域フレームレートコントロール区間では、前記下位ビット中の最上位ビットに対応したオン/オフデータに固定することが好ましい。
【0019】
また同様に前記課題を解決するために、本発明の第二の態様は、上記のいずれかに記載の単純マトリクス液晶の駆動方法によりスーパーツイステッドネマティック液晶を駆動する液晶駆動装置を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の単純マトリクス液晶の駆動方法及び液晶駆動装置について、添付の図面に示される好適実施形態を基に詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明に係る単純マトリクス液晶の駆動方法を実行するための液晶駆動装置(LCDドライバ)の一実施形態の回路構成を示すブロック図である。本実施形態に係るLCDドライバは、7行8列の直交関数を用いて行電極を同時に7本選択し、かつ列電極の電圧レベルを4値とするMLA駆動方式を用いる。この駆動方法をFLA7(フォーレベルアドレッシング7) と呼ぶこととする。MLA駆動方式は、複数の行電極を同時に選択して行電極選択パターンを印加し、かつ行電極選択パターンと階調データとに対応する電圧を選択して列電極に印加する。このフィールドを行電極選択パターン数分繰り返すことにより、表示サイクルが完了する。FLA7の場合、8フィールドで1表示サイクルが完結する。
図1に示すように、本実施形態に係るLCDドライバ10は、LCDパネル(LCD)12の7行(コモンCOM)を同時に選択し、列電極電圧を4値でドライブする行電極ドライバ14、列電極ドライバ16及び表示データメモリ18を備えている。
【0022】
また、図1は、RGBの各色を時分割で処理する例のため、それぞれ1つしか表示していないが、RGBの各色の各列(セグメントSEG)毎にスクランブラ20、EXORゲート22、加算器(アダー)24、ラッチアンドセレクタ26を備えてもよい。また、階調表示のために、スクランブラ20に階調データを送り込む階調セレクタ28が設けられており、行電極選択パターンをEXORゲート22及び行電極ドライバ14に送り込む行電極選択パターン発生回路30が設けられている。さらに、表示データメモリ18には、RAMデコーダ32が設けられている。また、これら各構成要素を制御するためのコントローラ34が設置されている。
【0023】
表示データメモリ18からは、同時にドライブされるLCD12の7行分のカラーデータ(RGBのいずれか)が同時にスクランブラ20に出力される。スクランブラ20は、階調セレクタ28から受け取った階調データに対応したオン/オフ信号を、それぞれ出力する。スクランブラ20から出力されたオン/オフ信号は、EXORゲート22により、行電極選択パターン発生回路30から受け取った各々対応する行電極選択パターンとの排他的論理和がとられ、加算器24により加算される。
加算結果は、ラッチアンドセレクタ26に入力され、ラッチアンドセレクタ26により、加算結果に対応した電圧レベルが、列電極の最大電圧の1/3の電圧をVcとして、−3Vc、−Vc、+Vc、+3Vcの4値の中から選択され、列電極ドライバ16に出力される。そして行電極ドライバ14及び列電極ドライバ16により、LCD12が駆動される。
【0024】
このように、本実施形態では、MLA駆動方式を用いる。これは、フレームレスポンス現象を回避するためには、単位時間の選択回数が多くなるMLA駆動方式が必須だからである。さらに、選択行数が多い程、選択回数が多くなるので、7行を同時に駆動する上記FLA7が好ましい。7行同時駆動のMLA駆動方式では、通常、列(カラム)電極電圧レベルの種類は8値となるが、FLA7駆動方式においては、4値であるので、列電極電圧の周波数が約1/2になるという効果も有している。
【0025】
また、本実施形態では、完全動画(30コマ/秒)表示を実施するために、表示データに対応する階調データの上位ビットをPWM階調方式で表示するとともに、表示データに対応する階調データの下位ビットをFRC階調方式で表示するようにしている。
【0026】
また、液晶の電圧輝度特性は直線的ではないため、階調補正が必要であり、64階調を表示するためには、64以上で、かつ、必要最小限の階調データが必要になる。具体的には、128階調の中から64階調を選択し、階調データとする。
しかし、168行(7行×24ブロック)の液晶パネルに、PWM階調方式だけで128階調の完全動画表示を行うと、最小分割時間が1.36μsec (1/(30コマ×8フィールド×24ブロック×128階調))となり、LCDパネルが応答できない。ところで、人間の目で認識できる完全動画の階調としては、4000(4K)色で十分であり、各色(R、G、B)では16階調(16×16×16=4096)でよい。そこで、階調データの上位4ビット(16階調)をPWM階調方式で表示する。
【0027】
また、文字、低速動画や静止画では、高画質が要求されるため、128階調データを全て表示する。そこで、本実施形態は、128階調データの下位3ビットを8フレーム(8階調)で表示することとし、PWM階調方式の最小分割時間に割り当てて、PWM階調方式に付け加えるようにするものである。
このように、PWM階調方式にFRC階調方式を付け加える(プラスする)方式を、ここでは、PpF(PWM plus FRC)階調方式と言うことにする。
【0028】
本出願に係る発明者は、今回液晶の電圧輝度特性の補正を含めて、128階調(7ビット)の中から64階調を選択し、R、G、Bで26万色を表示する完全動画(30コマ/秒)に対応した階調方式を開発した。それがこのPWM階調方式にFRC階調方式を付け加えた、PpF(PWM plus FRC)階調方式である。
このPpF階調方式によれば、周波数を1/4に低減でき、消費電力が格段に小さくなり、また完全動画でも消費電力が増えず、さらに、階調データの保持も4608ビットと小さく、約1/5で済むという優れた効果が得られる。
本実施形態では、26万色カラーSTN−LCD用PpF階調方式のLCDドライバ(液晶駆動装置)として説明する。
【0029】
前にも述べたように、本実施形態におけるPpF階調方式では、128階調(7ビット)から64階調を選択し、上位4ビットをPWM階調方式で、また、下位3ビットをFRC階調方式で表現し、FRCをPWMの最小分割時間に割り当てて、PWM階調方式に付け加える。また、必要な行選択期間を8の倍数で設定することとする。
【0030】
例えば、いま、最大の階調を107とする。このとき行選択期間を、107以上の8の倍数、例えば112(14×8)階調とし、112階調にマッピングし、シーケンス0〜13として、行選択期間を14分割する。そして、シーケンス0で下位3ビットをFRC階調方式で表現し、シーケンス1〜13で上位4ビットをPWM階調方式で表現する。
【0031】
図2に、連続時間PWM階調方式による駆動方法の例を示す。
これは、14シーケンス時の例である。値は階調パレットに設定される。R(レッド)及びB(ブルー)も、階調0〜13を使用して、同様に階調パレットに設定される。
各シーケンスのオン/オフデータに対して8種の行電極選択パターンを使ってMLA演算を行うので、8つのフィールドで完結することとなる。しかし、連続時間PWM階調方式では、図2に示すように、どの階調も一斉にオンになり、表示データRAMと設定した階調パレットに応じてオフになる。そして再び一斉にオンになるので、表示サイクルの繰り返し周波数が低い(例えば35Hz以下)場合には、ちらつきが見えることがある。この対策として、PWM階調方式のオン時間を、行選択期間のPWM区間で分散させる分散PWM階調方式が考えられる。
【0032】
図3に、分散PWM階調方式による駆動方法の例を示す。
図3に示す例では、シーケンス数を16に固定している。また、PWM値に応じて、PWM区間のシーケンス1〜15のオン位置を分散させるようにして、ちらつきを防止するようにしている。
しかし、このようにあまり分散数を増やしすぎてセグメント電圧が変化する周波数が高くなり、クロストークが目立つようであれば、次の図4に示すように、2つに分散させるようにしてもよい。
【0033】
また、128階調ではなく、64階調で済む場合には、シーケンス数を8に固定する。このとき、図5に示すように、PWM値に応じて、PWM区間のシーケンス1〜7のオン位置を2つに分散する。
また、FRC区間においては、その値により、フィールド(FRCシーケンス)毎に、図6に示すように各シーケンスにおけるオン/オフを制御する。このようにすると、FRCシーケンスをフィールド毎に更新するので、オンとオフが平均化され、フリッカが少ない。
このとき、各FRCシーケンスのオン/オフデータに対して、8種の行電極選択パターンを使ってMLA演算を行うので、64フィールドで完結することになる。
【0034】
このとき、図6に示すように、指定によってFRC区間を上記FRCシーケンス7(下位3ビット中の最上位ビット)に固定する。FRCが8フィールドで完結するので、表示データが変わっても、瞬時的な輝度変化であるスプライシングは少なく、MLA演算が完結しないことによる色再現性の低下も少ない。
結局、下位3ビットを3捨4入することになり、等価的には、FRC期間がPWM期間の1つになって、上位4ビットが4.5ビットになる。R、G、Bでは、12ビットが13.5ビットになるので、11K色となる。人間の目で認識できる完全動画の階調としてはこれでも十分である。
【0035】
PpF階調方式の応用例として、携帯電話の画面を文字や低速動画の領域と完全動画領域に分割して表示することが考えられる。
例えば、図7に示すように、携帯電話の画面50を、文字や静止画または低速動画を表示するFRC非固定領域Aと、完全動画を表示するFRC固定領域Bとに分割する。
あるいは、図8に示すように、携帯電話の画面50のFRC固定領域を、行電極のFRC固定領域C及び列電極のFRC固定領域Dのように、行電極及び列電極でそれぞれ指定すれば、画面50上の任意の位置に完全動画を表示することができる。
【0036】
以下、図1の液晶駆動装置10の作用について説明する。
コントローラ34は、LCDパネル12に表示すべきブロックの表示データを表示データRAM18のRAMデコーダ32に指示する。そして、選択された7行分の表示データ(R、G、B)が、表示データRAM18からスクランブラ20へ送られる。
【0037】
スクランブラ20は、表示データが示す階調が、そのシーケンスでオンなのかオフなのかを階調セレクタ28から送られる階調変換データから判定する。
この階調変換データの生成について、図9を用いて説明する。
図9に示すように、コントローラ34は、128階調の中から指定される64階調の階調データの上位4ビットをPWM階調パレット36に設定し、また、前記階調データの下位3ビットをFRC階調パレット38に設定する。
【0038】
シーケンサ40は、コントローラ34からのクロックとエンドシーケンス値に応じて、シーケンス信号(SQ0〜SQ15)を発生する。PWM階調パレット36は、各シーケンス(SQ1〜SQ15)時点の各階調(階調0〜階調63)のオン/オフデータを出力する。
FRCシーケンサ42は、コントローラ34からのクロックとFRC固定領域の指定に応じて、FRCシーケンス信号(F0〜F7)を発生する。FRC固定領域に該当する場合は、下位3ビット中の最上位ビットに対応するF7に固定する。
FRC階調パレット38は、各FRCシーケンス(F0〜F7)時点の各階調(階調0〜階調63)のオン/オフデータを出力する。
【0039】
階調セレクタ28は、SQ0の場合は、FRC階調パレット38からのオン/オフデータを、また、SQ1〜SQ15の場合は、PWM階調パレット36からのオン/オフデータを階調変換データとして出力する。
このようにして、FRC階調方式で表現されたものをPWM階調方式における最小分割時間に割り当てることにより、FRC階調方式がPWM階調方式に付け加えられる。
【0040】
再び図1において、コントローラ34は、その時点で使用する行電極選択パターンを行電極選択パターン発生回路30に対して指示する。
行電極選択パターン発生回路30は、行電極選択パターンをEXORゲート22及び行電極ドライバ14に送る。EXORゲート22において、スクランブラ20からのオン/オフデータと行電極選択パターンとの排他的論理和(EXOR)が演算される。EXOR演算の結果は、アダー24で加算されて、ラッチアンドセレクタ26でラッチされる。
【0041】
ラッチされた値によって、列電極電圧レベルが選択され、列電極ドライバ16によって、各列電極に供給される。
また、一方、選択された行電極電圧が行電極ドライバ14によって、行電極に供給され、これにより、LCDパネル12が駆動される。
【0042】
以上説明したように、本実施形態によれば、STN液晶で、多階調(26万色)の低速動画ないし静止画を表示できるとともに、4K色以上の完全動画(30コマ/秒)を表示することができる。
また、行選択期間が十分あり、かつ列(カラム)電極電圧の周波数が低いので、STN液晶がこれに応答することができ、コントラストの低下を少なくすることができる。
また、PWM区間のオンの位置を分散させるので、表示サイクルの繰り返し周波数を低くしても、ちらつきが少ない。
また、動作周波数を逓減できるので、消費電力が格段に小さく、完全動画表示でも、消費電力が増えることがない。
さらに、完全動画を表示する領域を任意に指定することができるので、各種のアプリケーションに対応可能であり、FRC階調表示を停止できるため、スプライシングが少なく、MLA演算が完結しないことによる色再現性の低下も少ないという効果を有している。
【0043】
以上、本発明の単純マトリクス液晶の駆動方法及び液晶駆動装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0044】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、STN液晶で、多階調の低速動画ないし静止画を表示できるとともに、ちらつきが少なく多階調の完全動画を表示することができ、その際、行選択期間が十分あり、かつ列(カラム)電極電圧が変化する周波数が低いので、STN液晶パネルがこれに応答することができ、コントラストの低下を少なくすることができる。
また、動作周波数を逓減できるので、消費電力が格段に小さく、完全動画表示でも、消費電力が増えるのを抑制することが可能である。
さらに、完全動画を表示する領域を任意に指定するようにした場合には、各種のアプリケーションに対応可能であり、FRC階調表示を停止できるため、スプライシングが少なく、MLA演算が完結しないことによる色再現性の低下も少ないという効果をも有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る単純マトリクス液晶の駆動方法を実行するための液晶駆動装置(LCDドライバ)の一実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図2】 連続時間PWM階調方式による駆動方法の例を示す説明図である。
【図3】 分散PWM階調方式による駆動方法の例を示す説明図である。
【図4】 分散PWM階調方式による駆動方法の他の例を示す説明図である。
【図5】 64階調の場合の分散PWM階調方式による駆動方法の例を示す説明図である。
【図6】 FRC区間の駆動方法の例を示す説明図である。
【図7】 文字や静止画等を表示するFRC非固定領域と、完全動画を表示するFRC固定領域とに分割した画面の例を示す説明図である。
【図8】 FRC固定領域を任意に指定する画面の例を示す説明図である。
【図9】 階調変換データの生成を示すコントローラ周辺のブロック図である。
【符号の説明】
10 液晶駆動装置(LCDドライバ)
12 LCDパネル
14 行電極ドライバ
16 列電極ドライバ
18 表示データRAM
20 スクランブラ
22 EXORゲート
24 アダー
26 ラッチアンドセレクタ
28 階調セレクタ
30 行電極選択パターン発生回路
32 RAMデコーダ
34 コントローラ
36 PWM階調パレット
38 FRC階調パレット
40 シーケンサ
42 FRCシーケンサ
50 (携帯電話の)画面

Claims (9)

  1. 複数の行電極及び列電極からなる単純マトリクス液晶の駆動方法であって、
    表示データに対応する階調データの上位ビットをパルスウィズスモジュレーション階調方式で表現するとともに、
    前記表示データに対応する階調データの下位ビットをフレームレートコントロール階調方式で表現し、
    前記フレームレートコントロール階調方式で表現したものを前記パルスウィズスモジュレーション階調方式における最小分割時間に割り当てて、前記パルスウィズスモジュレーション階調方式に付け加えることを特徴とする単純マトリクス液晶の駆動方法。
  2. 前記表示データに対応する階調データの下位ビットを3ビットとし、前記行電極を選択する選択期間を8の倍数に設定して、各階調をマッピングすることを特徴とする請求項に記載の単純マトリクス液晶の駆動方法。
  3. 前記単純マトリクス液晶は、前記行電極から複数の行電極を同時に選択して駆動するマルチラインアドレッシング駆動方式で駆動されることを特徴とする請求項1または2に記載の単純マトリクス液晶の駆動方法。
  4. 前記マルチラインアドレッシング駆動方式は、前記最小分割時間ごとに、同時に選択する行の前記階調データに基づくオンあるいはオフのデータと行電極選択パターンとで排他的論理和を行うことを特徴とする請求項に記載の単純マトリクス液晶の駆動方法。
  5. 前記パルスウィズスモジュレーション階調方式において、前記行電極を選択する選択期間に、前記階調データに基づくオンの位置を分散させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の単純マトリクス液晶の駆動方法。
  6. 前記行電極を選択する選択期間において、前記階調データに基づくオンの位置を、2つに分散することを特徴とする請求項に記載の単純マトリクス液晶の駆動方法。
  7. 前記フレームレートコントロール階調方式において、前記下位ビットにかかわらずフレームレートコントロールを停止するフレームレートコントロール固定領域を、表示画面の一部に任意に指定することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の単純マトリクス液晶の駆動方法。
  8. 前記フレームレートコントロール固定領域フレームレートコントロール区間では、前記下位ビット中の最上位ビットに対応したオン/オフデータに固定することを特徴とする請求項に記載の単純マトリクス液晶の駆動方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の単純マトリクス液晶の駆動方法によりスーパーツイステッドネマティック液晶を駆動する液晶駆動装置。
JP2002084194A 2001-06-13 2002-03-25 単純マトリクス液晶の駆動方法及び液晶駆動装置 Expired - Fee Related JP4017425B2 (ja)

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