JP2003084539A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003084539A
JP2003084539A JP2001276584A JP2001276584A JP2003084539A JP 2003084539 A JP2003084539 A JP 2003084539A JP 2001276584 A JP2001276584 A JP 2001276584A JP 2001276584 A JP2001276584 A JP 2001276584A JP 2003084539 A JP2003084539 A JP 2003084539A
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toner
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photoconductor
light
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JP2001276584A
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English (en)
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Tsutomu Sugimoto
勉 杉本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】感光体上のトナー像がばらけることなく、しか
も中間転写体上に各色トナー像を多重転写する際のリト
ランスファ防止が図れ、安価で高画質の画像が得られ
る、高信頼性の画像形成装置を提供する。 【解決手段】所定方向に移動する各色トナー像が形成さ
れる感光体と、各色トナー像を多重転写される中間転写
体とを備える画像形成装置において、中間転写体が、感
光体を除電する除電光を透過するものであって、少なく
とも1つの感光体に関し、中間転写体の、トナー像の転
写を受ける表面に対する裏面側から、該中間転写体を透
過させて、感光体の、該感光体上の静電潜像がトナーで
現像された後、かつ該感光体上のトナー像が中間転写体
に転写される前の領域に、除電光を照射する光源を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、中間転写体を用いて多重転写する
ことによりカラー画像を形成するカラー画像形成装置装
置には、例えば、感光体上に順次、イエロ−、シアン、
マゼンダ、ブラックの静電潜像を形成し、それぞれの潜
像をイエロ−、シアン、マゼンダ、ブラックの現像器で
現像し、現像された各色トナー像を感光体に接して回転
する中間転写体に、内部に配置されたコロトロンや導電
性ロールを用いて順次多重転写して4色のトナー像を形
成し、その4色のトナー像を用紙に一括転写した後用紙
に定着してカラー画像を形成する方式がある。
【0003】また、静電潜像形成装置と感光体と現像器
とをそれぞれ内蔵した、イエロ−、マゼンタ、シアン、
ブラック各色のトナー像が形成される各画像形成ユニッ
トを設け、これら各画像形成ユニットの感光体上に形成
された各色のトナー像を、中間転写体に順次多重転写し
て4色のトナー像を形成し、用紙に一括して転写及び定
着してカラー画像を形成する、いわゆるタンデム方式が
ある。
【0004】しかしながら上述したカラー画像を形成す
る方式では、第1色目(イエロ−)のトナー像を感光体
から中間転写体に転写するときはほとんど問題を生じな
いが、第2色目以降のトナー像を感光体から中間転写体
に転写するときに、既に転写されて中間転写体上に形成
されたトナー像の一部のトナーが感光体に逆戻りするい
わゆる「リトランスファ」現象が起こる場合がある。リ
トランスファが起こると中間転写体上のトナー像の濃度
が低下し、そのトナー像を転写された記録紙上の画像も
濃度が低下してしまうという問題がある。
【0005】この問題を解決するために、特開平5−1
65383号公報等において、感光体上に形成された各
色のトナー像を中間転写ベルト上に順次多重転写する際
に、除電ランプ等によって上記感光体の表面電位を除電
することによりリトランスファを抑制する技術が開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平5−1
65383号公報等で開示された技術により、リトラン
スファを抑制するため、除電ランプ等によって感光体の
表面電位を除電すると、感光体上にトナー像を閉じ込め
ている表面電位の壁が取り除かれてしまい、トナー像の
形状を拘束している静電気力が弱くなるため、トナー像
がばらけやすくなるという問題がある。この現象は、特
にYMCKの各色を中間転写体に重ねあわせていく際の
3次色目や4次色目で起こりやすい。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑み、感光体上の
トナー像がばらけることなく、しかも中間転写体上に各
色トナー像を多重転写する際のリトランスファ防止が図
れ、安価で高画質の画像が得られる、高信頼性の画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する、
本発明の画像形成装置は、回転する感光体上に静電潜像
を形成し該静電潜像をトナーで現像して該感光体上にト
ナー像を形成するプロセスを、各色トナーを用いて、1
つの感光体を備えて順次に、もしくは複数の感光体を備
えて分担して実行し、感光体上に形成された各色トナー
像を中間転写体上に順次に多重転写し、該中間転写体上
に多重転写された各色トナー像を、最終的に記録媒体上
に転写および定着することにより、該記録媒体上に定着
された複数色トナー像からなるカラー画像を形成する画
像形成装置において、上記中間転写体が、上記感光体を
除電する除電光を透過するものであって、少なくとも1
つの感光体に関し、上記中間転写体の、トナー像の転写
を受ける表面に対する裏面側から、該中間転写体を透過
させて、上記感光体の、該感光体上の静電潜像がトナー
で現像された後、かつ該感光体上のトナー像が上記中間
転写体に転写される前の領域に、除電光を照射する光源
を備えたことを特徴とする。
【0009】ここで、上記光源は、上記トナーに対する
透過率が上記中間転写体に対する透過率よりも低い除電
光を出射するものであることが好ましい。
【0010】また、上記光源は、800nm以上の波長
域に中心波長を持つ除電光を出射するものであることも
好ましい態様である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て説明する。
【0012】図1は、本発明の実施形態を示す画像形成
装置の概略構成図である。
【0013】図1に示す画像形成装置は、A方向に回転
する、トナー像が形成される感光体2と、その感光体2
を均一に帯電させる帯電装置3と、帯電した感光体2に
レーザ光を照射して静電潜像を形成する露光装置4と、
感光体2上の静電潜像に、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)色のトナーで現
像して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)色のトナー像を形成する現像装
置5と、感光体2と接触してニップ部11を形成し、B
方向に循環移動して感光体2上の各色トナー像を順次重
ね合わせて転写される中間転写ベルト1と、ニップ部1
1において中間転写ベルト1に接触し転写電圧を印加す
る1次転写ロール7と、中間転写ベルト1上に形成され
た各色トナー像を用紙トレイ9から搬送される用紙Pに
2次転写する2次転写ロール8と、用紙P上に2次転写
された各色トナー像を加熱および加圧して用紙P上に定
着させる定着装置10とを備えている。
【0014】また、中間転写ベルト1を隔てて感光体2
とは反対側の、中間転写ベルト1の裏面側から、感光体
2の、現像装置5で現像された後、かつ感光体上のトナ
ー像が中間転写ベルト1に転写される前の領域に、中間
転写ベルト1を透過させ除電光を照射する除電ランプ6
を備え、除電ランプ6は、感光体2に波長域が800n
m以上の除電光を照射して感光体2を除電する。
【0015】図2は、本実施形態の画像形成装置の1次
転写ロール付近の拡大図である。
【0016】図2において、1次転写ロール7は、光透
過性の中間転写ベルト1を挟んで感光体2を圧接し、ニ
ップ部11を形成している。中間転写ベルト1上にはイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)色のトナー像12が既に
転写されており、感光体2上には次に中間転写ベルト1
に転写される、シアン(C)色のトナー像13が担持さ
れている。また、除電ランプ6は、中間転写ベルト1の
循環移動方向Bに関しニップ部の上流で、中間転写ベル
ト1を隔てた感光体2とは反対側の、中間転写ベルト1
の裏面側に配置され、感光体2上の静電潜像がトナーで
現像された後、かつ中間転写ベルト1に転写される前の
領域の、感光体2の移動方向に交わる軸方向全域に光透
過性の中間転写ベルト1を透過して除電光が照射される
ように構成されている。
【0017】ここで、光透過性の中間転写ベルト1は、
例えばインジウム−錫酸化物(ITO)や錫−アンチモ
ン酸化物(ATO)等の透明酸化物微粒子や、過塩素酸
リチウム(LiClO4)等のイオン性添加物を樹脂バ
インダー中に分散させて作成することができる。本実施
形態においては、ITO微粒子をポリイミド樹脂中に分
散することにより作成した、表面抵抗率が1012Ω/
□、体積抵抗率が1010Ω・cmの半導電性の光透過性
中間転写ベルト1を用いている。
【0018】また、除電ランプ7は、複数のLED発光
素子6aが一定間隔で直線状に配置された基板と、除電
光の照射幅を規制するためのスリットとを有している。
本実施形態においては、LED発光素子6aは800n
m以上の波長域の除電光を出射するので、中間転写ベル
ト1はその除電光を透過する。また、感光体2はその波
長域に感度を有するので、その除電光が照射されると除
電され、感光体2表面の電位は約50V程度にまで低下
する。しかし、各色トナーは、その波長域の除電光をほ
とんど反射し、またKトナーは、その波長域の除電光を
ほとんど吸収するので、各色トナー像を透過する除電光
は僅かとなる。
【0019】次に、本発明の作用について説明する。
【0020】感光体2は、感光体上の色トナー像を中間
転写ベルト1に転写する前に、中間転写ベルト1越しに
除電ランプ6により除電される。中間転写ベルト1上、
あるいは感光体2を含め多重転写されるY、M、Cもし
くはY、M、C、K色の高濃度トナー像が存在する場合
は、除電光は大部分反射もしくは吸収されるので、感光
体2上のトナー像直下及び近傍の感光体2表面電位が除
電されて低下することはない。しかし、中間転写ベルト
1上、あるいは感光体2を含め単色の低濃度トナー像が
存在する場合、あるいはトナー像が全く存在しない場合
は、除電光の大部分が透過されるので、感光体2上のト
ナー像近傍もしくはトナー像直下の感光体2表面電位が
除電されて低下する。
【0021】このように、中間転写ベルト1に転写する
前に感光体2に照射される除電光の光量は、多重転写さ
れるトナー濃度に応じて変化する。
【0022】図3および図4は、中間転写ベルトに転写
する前に、中間転写ベルト、あるいは感光体上に存在す
るトナー量の違いによる、感光体上の画像部分、非画像
部分の除電量を比較した模式図である。
【0023】像露光前の感光体初期電位を−600V、
像露光後の画像部分電位を−300Vに設定し、YMC
3次色およびC1次色のそれぞれについてC色を転写す
る際の除電状態を比較した。
【0024】図3は、YMC3次色においてC色を転写
する際の除電特性を示したものであり、図3(a)は、
C色を現像した後の感光体表面電位を示し、図3(b)
は、除電を行った、C色の転写前の感光体表面電位を示
している。
【0025】図3において、非画像部分は、YMC各色
を転写する際にそれぞれ除電光が照射されるので、感光
体表面電位は、−600Vから残留電位レベルの−50
Vまで下がっている。これに対して、画像部分は、C色
自身による除電光反射効果とすでに転写されているYM
色の除電光反射効果とにより、概ね−300Vの電位の
ままであり、画像部分直近の非画像部も除電光が若干広
がることやYMC各色トナーによる散乱による効果で除
電されないで残り、トナーのばらけを防いでいる。
【0026】次に、図4は、C色のみを転写するときの
除電特性を示したものであり、図4(a)は、C色を現
像した後の感光体表面電位を示し、図4(b)は、除電
を行った、C色の転写前の感光体表面電位を示してい
る。
【0027】図4において、非画像部分は、図3に示し
た場合と同様に、感光体表面の電位は残留電位レベルの
−50Vまで下がっている。これに対し、画像部分は、
除電光反射効果はC色トナーのみであるため、図3に示
した場合と異なり、−100Vに電位が下がる。しか
し、画像部分極直近の非画像部も除電光が若干広がるこ
と等による効果で除電量がわずかに減少するので、トナ
ーのばらけを防ぐことができる。
【0028】このように、中間転写ベルトに転写する前
に、中間転写ベルト、あるいは感光体上に存在するトナ
ー量の違いにより、画像部分の除電量が調整され、濃度
値が高いほど除電量が少なくなり、表面電位が高くなる
ので、中間転写ベルトに転写する際の転写電界が結果的
に調整されて、濃度値が高いほど転写電界を大きくする
ことができる。トナー濃度値に応じて転写電界の調整が
可能になると、転写プロセスにとって以下の効果が得ら
れる。
【0029】第1に、総合的に転写効率が向上するとい
う効果がある。転写率は転写電圧が低すぎても、高すぎ
ても低下するので最適転写電圧が存在するが、その電圧
はトナー濃度によって異なっている。しかし、トナー濃
度値が低いほど最適転写電圧が低くなるのが一般的だか
らである。
【0030】第2に、トナー周囲に必要以上の強さの電
界が形成されないので、トナーの極性反転が生じにく
く、トナーが逆転写されるリトランスファーが起きにく
い。
【0031】次に、光透過性の中間転写ベルトについて
説明する。
【0032】図5は、本実施形態に用いる感光体の分光
感度特性を示す図である。
【0033】図5において、縦軸は、感光体の分光感度
(cm2/μJ)、横軸は、光の波長(nm)を、表わ
している。
【0034】図に示すように、一般のOPC(有機感光
体)は、波長500〜900nmの赤外域から可視光域
に感度を有している。したがって、本実施形態で用いる
除電ランプは、少なくともこの波長域の光を出射するも
のでなければならなず、光透過性の中間転写ベルトは、
除電ランプの、この波長域の光を透過するものでなけれ
ばならない。
【0035】また、この除電ランプから出射される光の
波長域は、トナー層で反射もしくは吸収し、ほとんど透
過しない波長域でなければならない。
【0036】図6は、各色トナーの分光反射率を示す図
である。
【0037】図6において、縦軸は、分光反射率
(%)、横軸は、波長(nm)、を表わしている。
【0038】図からわかるように、黒色トナーは、大部
分が吸収され、反射率は概ね10%未満である。シアン
色トナーは、波長が500nm付近に反射率が50%を
越える波長域があるが、反射率が80%を超えるのは8
00nm以上の波長域である。また、マゼンタ色トナー
は、波長が400nm付近に反射率が20%を越える波
長域があるが、反射率が80%を超えるのは650nm
以上の波長域である。さらに、イエロー色トナーは、反
射率が80%を超えるのは650nm以上の波長域であ
る。したがって、除電ランプの出射光は、少なくとも8
00nm以上の波長域でないとその除電光の大部分を透
過してしまうトナー層が存在することがわかる。そこ
で、本実施形態では、発光波長が840nmの赤外発光
ダイオードを除電ランプに用いている。
【0039】次に、中間転写ベルトに転写される前に、
中間転写ベルトを透過して除電ランプから除電光を照射
する、本実施形態の画像形成装置を用いて画像形成試験
を行った結果について説明する。
【0040】試験を行ったときの環境条件は以下の通り
である。 感光体;OPC(φ84)、 感光体中心間の相互距
離;100mm、 静電潜像電位;背景部は−600
V、画像部は−300V、 露光装置;レーザ光波長7
80nm、 現像方式;2成分現像剤、 現像ロール;
スリーブ径φ16mm、スリーブ回転速度300mm/
s、感光体と現像ロールとの間隔0.3mm、現像バイ
アス;DC成分が−400V、AC成分が1.5kVP
−P(6kHz)、 転写前除電ランプ;発光ダイオー
ド 840nm、 中間転写体;光透過性の半導電性ポ
リイミドフィルム、プロセス速度;200mm/s、
転写条件;1次転写ロールは+400V、2次転写ロー
ルは+1000V、 このような条件で画像を形成したところ、トナー濃度に
応じて転写電界が調整され、トナーの飛び散りのない高
画質の画像を、高い転写効率で出力することができた。
【0041】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0042】第2の実施形態は、第1の実施形態と較べ
て、画像形成装置がタンデム式であり、感光体を複数備
え、各感光体がそれぞれの色のトナー像を形成し、除電
ランプを各感光体それぞれに備える点が相違する。しか
し、除電ランプの除電特性、各感光体の分光感度特性、
中間転写ベルトの特性、各色トナーの特性などは共通す
るので重複する説明は省略し、相違する画像形成装置の
構成について説明する。
【0043】図7は、本発明の第2の実施形態の画像形
成装置を示す概略構成図である。
【0044】図7に示す画像形成装置は、直列に4つ配
置されトナー像を形成する感光体2と、各感光体2を均
一に帯電させる帯電装置3と、図示しない画像処理部に
おいて、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)
色から、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)色に色変換等された画像データ
に基いて変調された露光光を、帯電した各感光体2に照
射することによりYMCK毎の静電潜像を形成する露光
装置4と、その感光体2上のYMCK毎の静電潜像を、
YMCK各色のトナーを収容し各トナーで現像して、各
感光体2上にYMCK各色毎のトナー像を形成する各現
像装置5とを備えている。また、各感光体2と接触して
ニップ部11を形成し、支持ロール14に架け渡されて
矢印B方向に循環移動する中間転写ベルト15を備え、
感光体2上に形成されたYMCK各色毎のトナー像は、
ニップ部11において中間転写ベルト15を介して各感
光体2と対向する1次転写ロール7により中間転写ベル
ト15上に順次多重転写される。なお、中間転写ベルト
15上に転写された後、各感光体2上に残留するトナー
像はクリーニング部材16でクリーニングされる。一
方、画像を形成する用紙を収納する用紙トレイ9を備
え、用紙トレイ9に収納された用紙Pは、2次転写ロー
ル8が形成するニップ部に運ばれて中間転写ベルト15
に重ね合わされ、中間転写ベルト15上に多重転写され
た各色トナー像を2次転写される。なお、用紙P上に2
次転写された後になお、ベルト上に残留するトナーは、
ベルトクリーナ17でクリーニングされる。用紙上に2
次転写された各色トナー像は、定着装置10において加
熱および加圧されて用紙上に定着され、定着トナー像か
らなる画像が形成される。
【0045】また、中間転写ベルト15の循環移動方向
Bに関しニップ部11の上流で、中間転写ベルト15を
隔てた各感光体2とは反対側の、中間転写ベルト15の
裏面側に各除電ランプ6が配置され、各感光体2上の静
電潜像がトナーで現像された後、かつ中間転写ベルト1
5に転写される前の領域の、各感光体2の移動方向に交
わる軸方向全域に光透過性の中間転写ベルト15を透過
して除電光が照射されるように構成されている。
【0046】各感光体2は、感光体2上の色トナー像を
中間転写ベルト15に転写する前に、中間転写ベルト1
5越しに除電ランプ6により除電される。中間転写ベル
ト15上に多重転写されたY、M、C、あるいはM、
C、K色等の高濃度トナー像が存在する場合は、除電光
はほとんど反射もしくは吸収されるので、当該感光体2
上のトナー像直下及び近傍の当該感光体2表面電位が除
電されて低下することはない。しかし、中間転写ベルト
15上、あるいは当該感光体2を含め単色の低濃度トナ
ー像が存在する場合、あるいはトナー像が全く存在しな
い場合は、除電光の大部分が透過されるので、当該感光
体2上のトナー像近傍もしくはトナー像直下の当該感光
体2表面電位が除電されて低下する。
【0047】このように、中間転写ベルト15に転写す
る前に感光体2に照射される除電光の光量は、タンデム
方式においても多重転写されるトナー濃度に応じて変化
する。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本画像形成装置に
よれば、中間転写体を透過して除電光が照射され、感光
体の非画像部分は電位が低下するが、多重転写される画
像部分はほとんど電位が低下しないので、感光体上のト
ナー像をばらけさせることなく、しかも中間転写体から
のリトランスファが防止された安価で高画質の画像を、
高信頼性の下に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す画像形成装置の概略構
成図である。
【図2】本実施形態の画像形成装置の1次転写ロール付
近の拡大図である。
【図3】中間転写ベルトに転写する前に、中間転写ベル
ト、あるいは感光体上に存在するトナー量の違いによ
る、感光体上の画像部分、非画像部分の除電量を比較し
た模式図である。
【図4】中間転写ベルトに転写する前に、中間転写ベル
ト、あるいは感光体上に存在するトナー量の違いによ
る、感光体上の画像部分、非画像部分の除電量を比較し
た模式図である。
【図5】本実施形態に用いる感光体の分光感度特性を示
す図である。本発明におけるである。
【図6】各色トナーの分光反射率を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の画像形成装置を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
1,15 中間転写ベルト 2 感光体 3 帯電装置 4 露光装置 5 現像装置 6 除電ランプ 7 1次転写ロール 8 2次転写ロール 9 用紙トレイ 10 定着装置 11 ニップ部 12 イエロー(Y)、マゼンタ(M)色のトナー像 13 シアン(C)色のトナー像 14 支持ロール 16 クリーニング部材 17 ベルトクリーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H030 AB02 AD02 AD04 BB22 BB24 BB42 BB43 BB46 BB71 2H035 AA09 AA10 AA11 AB01 AB06 2H200 FA05 GA12 GA23 GA44 GA47 GA51 GA66 GA69 GB02 GB04 GB21 GB43 HA01 HB12 JA01 JC03 PA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する感光体上に静電潜像を形成し該静
    電潜像をトナーで現像して該感光体上にトナー像を形成
    するプロセスを、各色トナーを用いて、1つの感光体を
    備えて順次に、もしくは複数の感光体を備えて分担して
    実行し、感光体上に形成された各色トナー像を中間転写
    体上に順次に多重転写し、該中間転写体上に多重転写さ
    れた各色トナー像を、最終的に記録媒体上に転写および
    定着することにより、該記録媒体上に定着された複数色
    トナー像からなるカラー画像を形成する画像形成装置に
    おいて、 前記中間転写体が、前記感光体を除電する除電光を透過
    するものであって、 少なくとも1つの感光体に関し、前記中間転写体の、ト
    ナー像の転写を受ける表面に対する裏面側から、該中間
    転写体を透過させて、前記感光体の、該感光体上の静電
    潜像がトナーで現像された後、かつ該感光体上のトナー
    像が前記中間転写体に転写される前の領域に、除電光を
    照射する光源を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記光源は、前記トナーに対する透過率が
    前記中間転写体に対する透過率よりも低い除電光を出射
    するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】前記光源は、800nm以上の波長域に中
    心波長を持つ除電光を出射するものであることを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009109811A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Kyocera Mita Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP2010211144A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2019120873A (ja) * 2018-01-10 2019-07-22 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
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