JP2003083817A - 接触式温度計 - Google Patents

接触式温度計

Info

Publication number
JP2003083817A
JP2003083817A JP2001276607A JP2001276607A JP2003083817A JP 2003083817 A JP2003083817 A JP 2003083817A JP 2001276607 A JP2001276607 A JP 2001276607A JP 2001276607 A JP2001276607 A JP 2001276607A JP 2003083817 A JP2003083817 A JP 2003083817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact plate
contact
plate
support
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001276607A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4718733B2 (ja
Inventor
Toshiro Shimizu
利朗 清水
Yuichi Kawaguchi
雄一 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Meter Co Ltd
Original Assignee
Anritsu Meter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Meter Co Ltd filed Critical Anritsu Meter Co Ltd
Priority to JP2001276607A priority Critical patent/JP4718733B2/ja
Publication of JP2003083817A publication Critical patent/JP2003083817A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4718733B2 publication Critical patent/JP4718733B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触板の支持構造を製造し易く、且つ、引張
力に対して強い構造とすることにより、より耐久性に優
れた接触式温度計を提供する。 【解決手段】 被測温体20に当接する接触板1と、該
接触板1を被測温体20側に押圧する弾性部材2と、該
弾性部材2と前記接触板1との間に挟持された感温部S
を有し、前記接触板1の両端の接触板支持部5を、前記
弾性部材2を支持する固定支持部10に所定の範囲内で
移動可能な状態に保持する接触式温度計において、前記
接触板1の前記接触板支持部5を、前記接触板1の平板
状の両端部に、前記接触板支持部5を有する平板状の支
持板50を積層して接合することにより形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミホイルやガ
ラスや各種のシート状物の製造工程等において、移動し
ている材料や製品に直接に接触して温度を測定する接触
式温度計に関するものである。より詳細には、接触式温
度計の接触板の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミ薄板やアルミホイルの製造工程に
おいては、アルミ板を圧延すると共に、その移動速度を
増加して薄くしている。そして、厚さが一定でピンホー
ル等の欠陥が無い品質の優れたアルミ薄板やアルミホイ
ルを製造するため、この圧延工程において、移動中のア
ルミ板の温度や移動速度等の管理を行っている。
【0003】このような移動する物体の表面の温度測定
を行うのに適した温度計として、特開平10−3188
54号公報で提案されているような接触式温度計があ
る。
【0004】図5〜図7に示すように、この接触式温度
計Txは、熱電対線Nの感温部Sを挟持する接触板1と
リング状の弾性部材(環状弾性部材)2と、この弾性部
材2を支持する支持体3と、この支持体3を固定支持
し、且つ、接触板1の端部1aに設けられた接触板支持
部5Xを移動可能に支持するガイド孔6を有する固定支
持部材(ホルダー)10とから構成されている。
【0005】そして、この接触式温度計Txでは、弾性
部材2の円形に戻ろうとする弾性復元力Rにより接触板
1を被測温体20の表面に押圧して、接触板1とリング
状の弾性部材2との間に配置された感温部Sで温度を計
測している。
【0006】従来技術においては、図7及び図13、図
14に示すように、この接触板1はステンレス板等の金
属板の両方の端部1aを円弧状に曲げて形成され、この
端部1aに丸棒形状の接触板支持部(支持バー)5Xが
測温体20の移動方向Mと直交する方向に溶接されてい
る。
【0007】また、弾性部材2は、ステンレス板等の弾
力性のある薄い金属板を、図8に示すように梯子形状に
形成した後、リング状に曲げて両端2d,2eを重ねて
スポット溶接あるいはロー付けによって接合し、更に、
図7に示すように、この弾性部材2の感温部固定部2c
に、熱電対線Nの感温部Sを固定し、その上に接触板1
を積層し、接触板1の中央部の両側の2点(複数点)W
をスポット溶接して固定している。
【0008】そして、図5〜図7に示すように、この弾
性部材2の中央下部は、支持体3の上部の2つの円弧状
の突出壁3a,3aの間に配置され、更にその上に嵌入
される固定体4により、支持体3に固定されている。
【0009】この支持体3は、図5及び図6に示すよう
に、固定支持部10に固定される。この固定支持部10
は、支持体3の円柱部分を嵌入する貫通孔10eと、支
持体3のフランジ部3eを嵌合する凹部10dとを有す
る底板部10aの両側面に、側板部10b,10cを配
置して、コ字形に形成される。
【0010】そして、この固定支持部10の側板部10
b,10cの上縁の近傍に、この上縁に沿って長孔のガ
イド孔6を設け、このガイド孔6に接触板1の端部1a
に設けた接触板支持部5Xを遊嵌して、接触板1の両端
側を移動可能に支持する。この接触板支持部5Xは,図
9に示すようにガイド孔6内において矢印の範囲d内で
移動可能に保持されることになる。
【0011】そして、図5に示すように、この固定支持
部10の筒状部10f内に熱電対線Nに接続したリード
線7を導出して、このリード線7を、図示しない、熱電
対線Nの起電力を測定する測定装置と表示装置で構成さ
れる測温部に接続して構成されている。
【0012】図10に示すように、この接触式温度計T
xでは、被測温体20に接触板1が当接しない状態で
は、接触板1の中央部(感温部Sがある部分)が弾性部
材2の円形になろうとする弾性復元力Rで押圧される
が、接触板1の両方の端部で、ガイド孔6の内側に寄っ
た接触板支持部5Xが,接触板1がそれ以上膨出しない
ように規制するので、接触板1は被測温体20に向かっ
て凸状に膨らんだ状態となる。
【0013】そして、図11に示すように、この接触板
1を移動速度が低いかゼロ又は摩擦力Fの小さい被測温
体20の表面に当接した場合には、感温部Sは接触式温
度計Txの略中心部に位置したまま、接触長Lで接触板
1が被測温体20に接触する状態となる。
【0014】この状態では、被測温体20の移動によっ
て、接触板1を移動させようとする摩擦力Fは、弾性体
2の弾性復元力Rの移動方向成分によってバランスされ
ている。そのため、ガイド孔6内における接触板支持部
5Xの位置はガイド孔6の略中程(L1≒L2)にな
り、被測温体20の移動方向Mには拘束されない状態に
ある。
【0015】また、図12に示すように、被測温体20
の移動速度が高速又は摩擦力Fが大きい場合には、弾性
体2の弾性復元力Rだけでは接触板1の移動を制止しき
れなくなり、接触板1は被測温体20の移動方向Mに摩
擦力Fで引きずられ、感温部Sは支持体3の中心線Uに
対して移動方向Mに距離mだけ移動した状態となる。こ
の状態では、接触板1の移動は移動方向Mの上流側の接
触板支持部5Xがガイド孔6の下流側端部に当接するこ
とによって規制されている。
【0016】この状態において、下流側の接触板支持部
5Xがガイド孔6の右端との間に間隙(b−a)を有す
るように形成することにより、接触板1が極端な変形、
例えば、エアーギャップを発生するような異常な変形を
することを防止できる。
【0017】また、接触板1の表面の摩擦係数と弾性体
2の形状とバネ定数に関係する弾性復元力Rと下部の接
触板支持部分Pの位置等を適切に組合せすることによ
り、弾性体2が、接触板1の移動mによって変形をした
時であっても、この変形後の形状が、接触板1の移動が
無い時の形状と実質的に同じ形状になるようにすること
ができる。
【0018】そのため、弾性体2が接触板1を被測温体
20に押圧する力の変化が少なく、常時、移動する被測
温体20の表面に感温部Sを正確に適度な圧力で押付け
ることができ、しかも、この接触板1の中央部分を被測
温体20側に膨出するように凸状に押圧して、感温部S
がある接触板1の中央部分を含む比較的広い面積で被測
温体20と接触できるので、被測温体20の表面の温度
を正確に測定することができる。
【0019】その上、図12に示すような弾性体2のフ
ランジ部3eと固定体4との間に挟持され、固定されて
いる部分Pにおける変形を小さくすることができるた
め、この部分Pに対する応力集中を回避でき、耐久性に
優れた接触式温度計となる。
【0020】そして、この接触板1は、薄膜に対して測
温による影響をすくなくするために、熱容量が小さく、
しかも、押圧力が小さくて済むように非常に薄く0.0
3mm〜0.1mm程度の厚さに形成されている。その
ため、接触板1と接触板支持部(支持バー)5Xとは一
体成形されずに、図13及び図14に示すように、丸棒
の接触板支持部5Xを溶接している。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術の構造においては、接触板1の移動を規制する接
触板支持部(支持バー)5Xが丸棒で形成され、平板状
の接触板1との線接触部分で点溶接Wによって固定され
て一体化されているので、接合部分が小さく、接合強度
が弱くなってしまうという問題があった。
【0022】つまり、この接触板1は、測温していない
場合には、図10に示すような、接触板支持部5Xがガ
イド孔6の内側の端部に当接する状態になるので、接触
板支持部5Xから接触板1を内側に引張る力が作用する
ことになる。
【0023】また、測温時には、移動する被測温体20
の表面と接触しているので、接触板1に移動方向Mの摩
擦力Fが作用する。この摩擦力Fが弾性体2の弾性復元
力Rの移動方向成分よりも大きくなると、移動方向Mの
上流側の接触板支持部5Xがガイド孔6内を移動し、図
14(b)に示すように、移動方向Mの上流側で、接触
板支持部5Xがガイド孔6の内側の端部に当接する状態
になるので、接触板支持部5Xから接触板1を引き剥が
す力F1が作用することになる。
【0024】そして、これらの力F1が接触板1に作用
した時に、平板1に丸棒5Xが点溶接されている構造で
あるために、接触板1と接触板支持部5Xとの接合部分
Wに曲げモーメントBが作用し、しかも、繰り返し作用
するので、この接合部分Wで薄い接触板1が折れ曲がっ
たり、ヒビが生じたりする等の破損が生じるという問題
があった。
【0025】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、接触板の接触板支持部
材の構造を製造し易く、且つ、引張力に対して強い構造
とすることにより、より耐久性に優れた接触式温度計を
提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係る接触式温度
計は、上記の目的を達成するために、次のように構成さ
れる。
【0027】1)被測温体に当接する接触板と、該接触
板から熱を伝達される感温部を有し、前記接触板を該接
触板に設けられた接触板支持部で保持する接触式温度計
において、前記接触板の前記接触板支持部を、前記接触
板の平坦部分に前記接触板支持部を有する支持板を積層
して接合することにより形成する。
【0028】この構成により、接触板支持部を有する支
持板と接触板との接触を面接触にすることができるの
で、接触板支持部をより強固に接触板に接合できる。そ
のため、従来技術で発生していた、この接触板支持部の
接合部における接触板の折れ曲がり等の破損を回避でき
る。
【0029】また、平面同士の接触状態でスポット溶接
等の接合作業を行うことができるので、位置決め精度が
向上し、また、作業効率も向上する。
【0030】そして、この構成は、接触板支持部の保持
構造が、接触板支持部を所定の範囲内で移動可能に保持
する場合、即ち、突出させて形成した接触板支持部を、
大きめの孔に遊嵌し、突出方向と垂直な方向に移動可能
にするような場合に、接触板と接触板支持部の間に大き
な力が働くので、特に有効であるが、突出した接触板支
持部の軸方向回りに回転可能にした場合や突出方向即ち
接触板支持部の軸方向にスライドする構成に対しても効
果を得ることができる。
【0031】即ち、接触板の支持構造において、薄くて
曲げに弱い接触板と、繰り返し力が作用する接触板支持
部との間に、大きな接合強度を得ることができる。
【0032】2)そして、被測温体に当接する接触板
と、該接触板から熱を伝達される感温部と、該接触板を
被測温体側に押圧する弾性部材を有し、前記接触板の両
端にそれぞれ設けられた接触板支持部を、前記弾性部材
を支持する固定支持部に所定の範囲内で移動可能な状態
に保持すると共に、少なくとも測温時に、前記弾性部材
の弾性復元力を前記接触板に作用させる接触式温度計に
おいて、前記接触板の前記接触板支持部を、前記接触板
の平板状の両端部に、前記接触板支持部を有する平板状
の支持板を積層して接合することにより形成して構成す
る。
【0033】この接触板支持部が、所定の範囲内で移動
可能な状態に保持するような構成においては、接触板支
持部が固定支持部側と当接するたびに、衝撃力が発生す
るので、特に破損が生じ易く、大きな問題となっている
ので、接触板支持部を有する支持板と接触板との接触を
面接触にして、両者をより強固に接合できることは、非
常に大きな効果となる。
【0034】3)そして、上記の接触式温度計におい
て、前記接触板を帯状に形成すると共に、前記接触板支
持部を前記接触板の幅方向に突出する棒状に形成し、該
棒状の接触板支持部を、前記弾性部材を支持する固定支
持部に設けたガイド孔に遊嵌して、前記接触板支持部
を、前記固定支持部に所定の範囲内で移動可能な状態に
保持する。
【0035】この構成により、比較的簡単に、接触板の
両端部を弾性部材を支持する固定支持部に所定の範囲内
で移動可能な状態に保持することができる。
【0036】なお、この構成と逆に、固定支持部側に支
持軸を形成し、接触板支持部をこの支持軸を遊嵌できる
ように形成してもよい。
【0037】4)また、上記の接触式温度計において、
前記接触板における前記接触板支持部を、前記接触板の
平板状の端部を、複数枚の前記接触板支持部を有する平
板状の支持板で挟持して、該支持板と前記接触板を接合
することにより形成すると、この構成により、接触板と
支持及び接触板支持部をより強固に接合できる。
【0038】5)更に、上記の接触式温度計において、
前記接触板支持部を有する平板状の支持板において、前
記接触板と接触する接合面を前記接触板支持部よりも幅
広に形成すると、この構成により、スポット溶接などに
よる接合作業が容易になる。また、接触板と支持板及び
接触板支持部をより強固に接合できる。
【0039】6)そして、上記の接触式温度計におい
て、前記接触板支持部を有する平板状の前記支持板の形
状を、平面視で180度回転した図形が、元の図形と重
なり合うように形成すると、支持板の裏表及び上下左右
がなくなり、組み付け時の作業で小さな部品である支持
板の表裏や上下左右を斟酌する必要が無くなり、作業効
率を向上できる。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0041】この本発明の実施の形態接触式温度計T
は、図5及び図6に示すように、熱電対線Nの感温部S
を挟持する接触板1とリング状の弾性部材2と、弾性部
材2を支持する支持体3と、この支持体3と接触板1の
端部に設けられた接触板支持部5を所定の範囲内で移動
可能に支持する固定支持部10とから構成される。
【0042】そして、図1(a)及び図1(b)に示す
ように、この接触板1は、帯状のステンレス板等の金属
板からなり、両方の端部1aに接触板1の幅方向に突出
する棒状の接触板支持部5がそれぞれ設けられ、図1
(c)に示すように、環状弾性部材2、熱電対線N、支
持体3に組み付けられる。
【0043】また、この接触板支持部5は、図3及び図
5、図6に示すように、弾性部材2を固定支持する固定
支持部10の側板部10b(10c)に設けた長孔や円
形等に形成されたガイド孔6に遊嵌されて、ガイド孔6
内を移動できるように、つまり、被測温体20の移動方
向Mに関して所定の範囲内で移動可能な状態に保持され
る。
【0044】そして、この接触板支持部5を接触板1に
設ける構成が本発明の主要部であり、次の様に構成され
る。
【0045】この接触板支持部5の接触板1への接合
は、図1に示すように、幅広の接合部51と両側に幅狭
の即ち棒状の接触板支持部5を有する支持板50を片側
2枚、合計で4枚用意し、この支持板50を、接触板1
の端部1aの上下に積層し、2枚の支持板50で、接触
板1の端部1aを挟持する。
【0046】この支持板50の接触板1の端部1aへの
積層は、図4(a)に示すように一枚でもよいが、図1
(a)に示すように二枚の支持板50で挟持する構成の
方がより堅固に接合でき、接触板支持部5に外力が作用
した場合に、接触板1の破損を少なくできる。また、二
枚の支持板50で挟持すると接触板1の表裏を無くすこ
とができるので、組み付け作業における作業性を向上す
ることができる。
【0047】そして、接触板支持部5を有する平板状の
支持板50において、平面視で180度回転しても元の
図形と同じ図形になるように形成すると、支持板50の
裏表及び上下左右がなくなり、支持板50を接触板1に
接合する作業時に小さな部品である支持板50の表裏及
び上下左右を斟酌する必要が無くなり、作業効率を向上
できる。
【0048】この図1の構成では、接触板1と支持板5
0とを共に平板状に形成し、特に、支持板50の接合部
51を幅広に形成しているので、面接触でしかも接触部
分を広くすることができ、接合作業ができる部分も大き
くすることができる。そのため、スポット溶接等による
変形を防止でき、しかも、接合を強固にすることができ
るので、工作精度が悪くても破損しなくなり、製造が容
易となる。
【0049】図4に、他の実施の形態を示す。図4
(a)は支持板50を一枚積層した構成を示し、図4
(b)は、接合部51Bよりも接触板支持部5Bがより
外側に配置できるように形成された支持板50Bを示
す。この支持板50Bは、小型化に向いた構成となって
いる。また、図4(c)は、矩形平板状の支持板50C
で接触板1を挟持した構成を示す。
【0050】そして、図4(d)及び図4(e)は、図
4(a)及び図4(b)の接触板支持部5A、5Bに円
管52を装着し、滑り易くしている。
【0051】また、図4(f)は、固定支持部10側に
支持軸8を形成し、接触板支持部5Eをこの支持軸8を
遊嵌できるように形成した支持板50Eを示し、図4
(g)は、接触板1の一端側の接触板支持部5Eを遊嵌
せずに軸孔6’に挿入して回転のみ許容するようにした
構成した支持板50Eを示す。なお、図4(g)では、
円管52を装着して円滑に回転できるようにしている。
【0052】次に、弾性部材(環状弾性部材)2、感温
部S、支持体3、固定支持部(ホルダー)10について
説明するが、これらの構成は、特開平10−31885
4号公報で提案されているような従来技術の接触式温度
計と同じである。
【0053】この弾性部材2は、図8に示すように、ス
テンレス板等の弾力性のある薄い金属板を、エッチング
加工あるいは精密プレス加工して梯子形状に形成し、更
に、リング状(円形)に丸めて連結辺2d,2eを重ね
合わせ、この重なり合った部分2d,2eをスポット溶
接やロー付けによって接合して形成される。
【0054】そして、図5〜図7に示すように、この弾
性部材2の感温部固定部2cに、熱電対線Nの感温部S
と接触板1を積層すると共に、接触板1の感温部Sの両
側の部分と感温部固定部2cの短辺部との間を2点(複
数点)のスポット溶接Wで固定し、熱電対線Nを溶接等
で固定することなく、感温部固定部2cと接触板1で挟
持して固定する。
【0055】また、この弾性部材2を支持する支持体3
は、円弧状の相対する突出壁3a,3aを有するフラン
ジ部3eを上部に設けた円柱体で形成される。この突出
壁3a,3aの間に、弾性部材2の接合部2d,2eを
配置して、更に円板状の固定体4を被せて固定する。こ
の固定体4の固定は、突出壁3aの中央部のネジ孔3b
から螺入したビスの先端部を固定体4の側面の鉢巻き状
の溝部4aに押圧することにより行う。
【0056】この支持体3は、図5及び図6に示すよう
に、合成樹脂製やセラミックス製の固定支持部10に固
定される。この固定支持部10は、凹部10dと貫通孔
10eを有する底板部10aの両側面に、側板部10
b,10cを配置し、正面視でコ字形に形成される。こ
の貫通孔10eに支持体3の円柱部分3cを嵌入し、凹
部10dにフランジ部3eを嵌合して、支持体3を固定
支持部10に組み付けて図示しないビスにより固定す
る。
【0057】また、固定支持部10の側板部10b,1
0cの上縁の近傍に、この上縁に沿って長孔のガイド孔
6を設け、このガイド孔6に接触板1の両端部に設けた
接触板支持部5を遊嵌して、接触板1の両端側を移動可
能に支持する。図9に示すように、この接触板支持部5
はガイド孔6内で所定の範囲内dで移動可能に保持され
る。
【0058】そして、この固定支持部10内に熱電対線
Nに接続したリード線7を導出して、このリード線7を
接触式温度計の測定部(図示しない)に接続する。この
測定部は熱電対線Nの起電力を測定する測定装置と測温
された温度を表示する表示装置で構成される。
【0059】なお、各寸法の一例を上げれば、固定支持
部10は幅が約20〜30mm、長さが約20〜60m
m、高さが約25〜30mmの大きさに設計される。接
触板1は、厚さ0.03〜0.1mm程度、幅10〜6
mm程度に、また、環状弾性部材2は厚さが0.03〜
0.1mm、好ましくは0.05mm程度、幅5〜6m
m程度で、直径が約10〜30mm程度のリング状(円
形)に形成される。
【0060】また、この弾性部材2は、組み付けた後に
接触板1の接触板支持部5をガイド孔6に係止させた場
合に、長径が約50mm、短径が約20mm程度の長円
となる。
【0061】以上の構成の接触式温度計Tによれば、接
触板1と接触板支持部5との接合を9999999強固
に形成することができるので、図3(b)に示すよう
に、被測温体20の移動速度が大きくなったり、摩擦力
Fが大きくなって、移動方向Mの上流側で、接触板支持
部5がガイド孔6の内側の端部に当接して、接触板支持
部5から接触板1を引張る力F1が作用しても、回転力
を発生することなく、接触板支持部5で接触板1を保持
できる。
【0062】なお、この実施の形態では、感温部Sを熱
電対で形成した例で説明しているが、本発明の接触式温
度計の感温部は、これに限定されることなく、サーミス
タ等の他の温度センサの感温部で形成することもでき
る。
【0063】また、この実施の形態では、接触板の背後
に弾性部材を配置して接触板を被測温体に押圧している
が、用途によっては、接触板をバネ材で凸形状の板バネ
に形成し、接触板自体の弾性復元力により被測温体に押
圧するように構成してもよい。この構成の場合には、接
触板を押圧する弾性部材が不要となる。
【0064】更に、接触板に方向性を持たせ、一方向に
摩擦力が作用するようにした場合には、被測温体の移動
方向に対して上流側の接触板支持部を軸支乃至枢支し
て、回転可能ではあるが、被測温体の移動方向には固定
して形成することもできる。
【0065】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の接触式
温度計によれば、接触板の両端における接触板支持部の
構造を、平板同士の接合とし、また、2枚の接触板支持
部を有する平板状の支持板で接触板を挟持したり、支持
板の接合面を大きくすることにより、容易に接触部分及
び接合部分を大きくすることができるので、溶接による
変形を防止しながら、強固に接合できる。
【0066】従って、この接触板と接触板支持部との接
合部における破損を回避でき、耐久性に優れた接触式温
度計とすることができる。また、工作精度が悪くても強
固に接合でき、破損しないので、製造が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の接触板の接触板支持部の
構成を示す図で、(a)は組み立て前の状態を示す図
で、(b)はスポット溶接による固定を示す図で、
(c)は接触板を環状弾性部材や支持体に組付けた図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態の接触板の接触板支持部を
示す部分拡大図である。
【図3】本発明の実施の形態の接触板の接触板支持部の
測温時における状態を示す図であり、(a)は接触板支
持部が移動可能な状態を示す説明図で、(b)は接触板
支持部がガイド孔の端部に当接した状態を説明図であ
る。
【図4】本発明の他の実施の形態の接触板の接触板支持
部の状態を示す図であり、(a)は一枚の支持板を、
(b)は接触板支持部が後退した支持板を、(c)は固
定支持部側の支持軸を遊嵌する接触板支持部を持つ支持
板を、(d)は、円管を装着した接触板支持部を持つ支
持板を、それぞれ示す部分図である。
【図5】接触式温度計の構造を示す側断面図である。
【図6】接触式温度計の構造を示す横断面図である。
【図7】従来技術の接触式温度計の構造を示す斜視図で
ある。
【図8】環状弾性体の梯子形状の弾性板を示す平面図で
ある。
【図9】接触板支持部のガイド孔における遊嵌状態を示
す説明図である。
【図10】測温開始前の接触板の状態を示す模式的な説
明図である。
【図11】被測温体の移動速度が低速又は摩擦力が小さ
い場合の接触板の状態を示す模式的な説明図である。
【図12】被測温体の移動速度が高速又は摩擦力が大き
い場合の接触板の状態を示す模式的な説明図である。
【図13】従来技術の接触板の接触板支持部の構成を示
す部分拡大図である。
【図14】従来技術の接触板の接触板支持部の測温時に
おける状態を示す図であり、(a)は接触板支持部が移
動可能な状態を示す説明図で、(b)は接触板支持部が
ガイド孔の端部に当接した状態を示す説明図である。
【記号の簡単な説明】
1 接触板 1a 端部 2 弾性部材 3 支持体 4 固定体 5 接触板支持部 6 ガイド孔 10 固定支持部 20 被測温体 50 支持板 51 接合部 N 熱電対線 S 感温部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測温体に当接する接触板と、該接触板
    から熱を伝達される感温部を有し、前記接触板を該接触
    板に設けられた接触板支持部で保持する接触式温度計に
    おいて、 前記接触板の前記接触板支持部を、前記接触板の平坦部
    分に前記接触板支持部を有する支持板を積層して接合す
    ることにより形成することを特徴とする接触式温度計。
  2. 【請求項2】 被測温体に当接する接触板と、該接触板
    から熱を伝達される感温部と、該接触板を被測温体側に
    押圧する弾性部材を有し、 前記接触板の両端にそれぞれ設けられた接触板支持部
    を、前記弾性部材を支持する固定支持部に所定の範囲内
    で移動可能な状態に保持すると共に、少なくとも測温時
    に、前記弾性部材の弾性復元力を前記接触板に作用させ
    る接触式温度計において、 前記接触板の前記接触板支持部を、前記接触板の平板状
    の両端部に、前記接触板支持部を有する平板状の支持板
    を積層して接合することにより形成したことを特徴とす
    る接触式温度計。
  3. 【請求項3】 前記接触板を帯状に形成すると共に、前
    記接触板支持部を前記接触板の幅方向に突出する棒状に
    形成し、該棒状の接触板支持部を、前記弾性部材を支持
    する固定支持部に設けたガイド孔に遊嵌して、前記接触
    板支持部を、前記固定支持部に所定の範囲内で移動可能
    な状態に保持したことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の接触式温度計。
  4. 【請求項4】 前記接触板における前記接触板支持部
    を、前記接触板の平板状の端部を、複数枚の前記接触板
    支持部を有する平板状の支持板で挟持して、該支持板と
    前記接触板を接合することにより形成したことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の接触式温度
    計。
  5. 【請求項5】 前記接触板支持部を有する平板状の支持
    板において、前記接触板と接触する接合面を前記接触板
    支持部よりも幅広に形成したことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の接触式温度計。
  6. 【請求項6】 前記接触板支持部を有する平板状の前記
    支持板の形状を、平面視で180度回転した図形が、元
    の図形と重なり合うように形成したことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の接触式温度計。
JP2001276607A 2001-09-12 2001-09-12 接触式温度計 Expired - Lifetime JP4718733B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001276607A JP4718733B2 (ja) 2001-09-12 2001-09-12 接触式温度計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001276607A JP4718733B2 (ja) 2001-09-12 2001-09-12 接触式温度計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003083817A true JP2003083817A (ja) 2003-03-19
JP4718733B2 JP4718733B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=19101275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001276607A Expired - Lifetime JP4718733B2 (ja) 2001-09-12 2001-09-12 接触式温度計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4718733B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2309240A2 (en) 2009-10-06 2011-04-13 Takikawa Engineering Co., Ltd. Moving object thermometer

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53105780A (en) * 1977-02-28 1978-09-14 Nippon Steel Corp Shearing apparatus
JPS5682629A (en) * 1979-11-12 1981-07-06 Volvo Ab Air conditioner for automobile
JPS5964545A (ja) * 1982-10-04 1984-04-12 Ngk Spark Plug Co Ltd ガラス−セラミツク複合体
JPS5932901Y2 (ja) * 1979-07-20 1984-09-14 安立計器株式会社 表面接触温度計用測温部
JPS6237730A (ja) * 1985-08-12 1987-02-18 Hitachi Ltd 超音波式タブレツトの座標位置検出方法
JPH0117529B2 (ja) * 1983-08-25 1989-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd
JPH10318854A (ja) * 1997-05-14 1998-12-04 Anritsu Keiki Kk 接触式温度計

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53105780U (ja) * 1977-01-31 1978-08-25
JPS5939625Y2 (ja) * 1979-11-30 1984-11-06 石塚電子株式会社 温度センサ−
JPS5937433A (ja) * 1982-08-26 1984-02-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温度センサ
JPS5964545U (ja) * 1982-10-23 1984-04-28 理化工業株式会社 温度検出器
JPS6237730U (ja) * 1985-08-26 1987-03-06

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53105780A (en) * 1977-02-28 1978-09-14 Nippon Steel Corp Shearing apparatus
JPS5932901Y2 (ja) * 1979-07-20 1984-09-14 安立計器株式会社 表面接触温度計用測温部
JPS5682629A (en) * 1979-11-12 1981-07-06 Volvo Ab Air conditioner for automobile
JPS5964545A (ja) * 1982-10-04 1984-04-12 Ngk Spark Plug Co Ltd ガラス−セラミツク複合体
JPH0117529B2 (ja) * 1983-08-25 1989-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd
JPS6237730A (ja) * 1985-08-12 1987-02-18 Hitachi Ltd 超音波式タブレツトの座標位置検出方法
JPH10318854A (ja) * 1997-05-14 1998-12-04 Anritsu Keiki Kk 接触式温度計

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2309240A2 (en) 2009-10-06 2011-04-13 Takikawa Engineering Co., Ltd. Moving object thermometer
US8475037B2 (en) 2009-10-06 2013-07-02 Takikawa Engineering Co., Ltd. Moving object thermometer

Also Published As

Publication number Publication date
JP4718733B2 (ja) 2011-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5370459A (en) Surface temperature probe with uniform thermocouple junction
JP5556575B2 (ja) 温度測定用熱電対及びその製造方法
TW200914808A (en) Semiconductor strain sensor
JP2018004592A (ja) 圧力センサ
JP3709257B2 (ja) 接触式温度計
US20120227496A1 (en) Measuring Device
JP2003083817A (ja) 接触式温度計
JP2018179647A (ja) トルクセンサ
JP6663314B2 (ja) 圧力センサ
JP3803066B2 (ja) 接触式温度センサ
JP6521876B2 (ja) 圧力センサ
JP2013528292A (ja) 熱分析試料保持器
JP5265307B2 (ja) 接触式温度センサ
JP2005083920A (ja) 線膨張係数測定装置
JP4938325B2 (ja) 圧力センサ素子
JP2002206902A (ja) ボールねじの有効径測定装置
JP2002364755A (ja) ブラシシール装置
KR20140102914A (ko) 클래드 판재의 계면 접합력 측정방법 및 측정장치
JP3380324B2 (ja) 温度センサ
JPS5941131B2 (ja) 熱流センサの製造方法
JP2011185641A (ja) 温度センサおよびその温度センサを用いた温度測定装置
US20210372875A1 (en) Pressure sensor and pressure sensor element
JP2020204565A (ja) モーメントセンサ
JP2017120212A (ja) 圧力センサ
JPH06294601A (ja) 半径測定器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110322

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4718733

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term