JP2003082793A - ブレース及びブレース取付方法 - Google Patents
ブレース及びブレース取付方法Info
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Abstract
り、手間を掛けずに簡単、且つ、迅速に作業を実施でき
るようにする。 【解決手段】 架構Bの取付対象部2間にわたって取付
自在なブレース本体3を設けて構成してあるブレースに
おいて、ブレース本体3の両端部に、取付対象部2への
当接取付部4を各別に設け、両当接取付部4を取付対象
部2に取り付けた状態で、ブレース本体3をその長手方
向に沿って伸長付勢自在な伸長付勢機構Kを、ブレース
本体3に設けてある。
Description
間にわたって取付自在なブレース本体を設けて構成して
あるブレース、及び、架構の取付対象部間にわたってブ
レース本体を配置して、前記取付対象部と前記ブレース
本体との間を無収縮性充填材で連結することで架構にブ
レース本体を取り付けるブレース取付方法に関する。
は、図9に示すように、ブレース本体30をプレキャス
トコンクリートで形成し、そのブレース本体30の両端
部に、それぞれ対応した架構Bの取付対象部2との間に
充填材31を充填することでブレース本体30を取付対
象部2に取り付ける当接取付部32を設けてあるもの
(特開平6−193135号参照)があった。また、ブ
レースの従来例としての第二例は、図10に示すよう
に、ブレースをプレキャストコンクリートからなるブレ
ース本体30で構成し、断面内に、長手方向に沿ってP
C鋼線33を挿通させてあるもの(特許第261355
2号)があった。また、ブレースの従来例としての第三
例は、図11に示すように、コンクリート製のブレース
本体30を、架構Bの取付対象部2に固着し、ブレース
本体30にアンボンド加工された補強鋼材を配設し、前
記ブレース本体30の断面内にブレース軸芯方向の引張
力を遮断する遮断部34を形成してあるもの(特許第3
111291号)があった。
しては、前記第一例のブレースの取付方法に関しては、
図9に示すように、プレキャストコンクリートのブレー
ス本体30を、架構Bの取付対象部2間に配置した状態
で、ブレース本体30の端部と、前記取付対象部2との
間に、充填材31を充填して固めることで取り付けるも
のであった。また、前記第二例のブレースの取付方法に
関しては、図10に示すように、架構Bの取付対象部2
間に前記ブレース本体30を配置して、前記架構Bとブ
レース本体30とにわたってPC鋼線33を挿通させ、
両者にプレストレスを付与して連結するものであった。
また、前記第三例のブレースの取付方法に関しては、図
11に示すように、ブレース本体30を、架構Bと一体
に形成するにあたって、遮断部34となる縁切り板34
aを、ブレース本体30の断面内に位置させておくもの
であった。
ース、及び、ブレース取付方法によれば、例えば、地震
の揺れによって架構が変形する際に、架構の対角線上に
配置されたブレースには、揺れのサイクルに合わせて圧
縮力と引張力とが交互に作用することとなるが、それら
の力が作用するに伴って、ブレース本体が架構から外れ
ないように、架構とブレースとの取り合い部分を特に強
固に形成しておく必要がある。例えば、柱や梁のモルタ
ルを一部撤去した後、スタッドを埋め込んでブレースと
一体化する等の方法によって、相互の連結力のアップを
図る必要があり、ブレースの設置作業効率が非常に低下
し易いことと、それに伴う工期遅延によるコストアップ
を招いたり、モルタルの撤去作業に伴って騒音が発生す
る等の問題がある。
ブレース取付方法によれば、プレストレスをブレースの
みならず架構にまで付加する必要があるから、架構内に
もPC鋼線を埋設できるように形成しておく必要があ
り、架構の構造が複雑になり易く、施工にも手間が掛か
り易い問題点がある。そして、既設建物への耐震補強と
して当該ブレースを設置するような場合、特に、架構の
構造変更をも含めて実施する必要があり、ブレースの設
置作業効率が非常に低下しやすいことと、それに伴う工
期遅延でコスト高になり易く、更には、PC鋼線を挿通
させる挿通孔を架構にも設ける必要があるから、騒音の
発生を避けることができない問題点がある。また、架構
の取付対象部間にブレースを配置するためには、取付対
象部間隔寸法と、ブレースの長さ寸法との寸法精度が非
常に高く要求され、架構やブレースの寸法精度向上を図
るための形成手間がかかる問題点もある。
ブレース取付方法によれば、ブレース本体の断面内にブ
レース軸芯方向の引張力を遮断する遮断部を形成してあ
るから、引張力による応力集中を遮断部で緩和すること
ができるものの、地震等による揺れに伴っては、前述の
通り、ブレースに圧縮力と引張力とが交互に作用するこ
ととなり、ブレースが架構から外れ易くなるから、前記
第一例と同様に、架構とブレースとの取り合い部分を特
に強固に形成しておく必要がある。例えば、既設の架構
にブレースを後から取り付けるような場合、柱や梁のモ
ルタルを一部撤去した後、スタッドを埋め込んでブレー
スと一体化する等の方法によって、相互の連結力のアッ
プを図る必要があり、ブレースの設置作業効率が非常に
低下し易いことと、それに伴う工期遅延によるコストア
ップを招いたり、モルタルの撤去作業に伴って騒音が発
生する等の問題がある。
消し、安定した状態にブレースを設置するに当たり、手
間を掛けずに簡単、且つ、迅速に作業を実施できる、設
置作業性の高いブレース、及び、ブレース取付方法を提
供するところにある。
成は、図1・4に例示するごとく、架構Bの取付対象部
2間にわたって取付自在なブレース本体3を設けて構成
してあるブレースにおいて、前記ブレース本体3の両端
部に、前記取付対象部2への当接取付部4を各別に設
け、前記両当接取付部4を前記取付対象部2に取り付け
た状態で、前記ブレース本体3をその長手方向に沿って
伸長付勢自在な伸長付勢機構Sを、前記ブレース本体3
に設けてあるところにある。
付勢機構によって、ブレースそれ自身の端部が、架構の
取付対象部に押し付く状態に取り付けることが可能とな
り、ブレースと取付対象部との当接力の増加に伴って、
両者が強く接触し、外れ難い状態にブレースの取り付け
を維持することが可能となる。これは、例えば、地震の
揺れによって、前述の通り架構の取付対象部間に圧縮力
と引張力とが交互に作用する場合においても、伸長付勢
機構による押付力の付与によって外れ難い状態にブレー
スの取付を維持することが可能となる。その結果、前記
当接取付部と、架構の取付対象部との取り合い部分での
固定力を、前記伸長付勢機構によって大きく確保するこ
とができるから、従来のように、柱や梁のモルタルを一
部撤去した後、スタッドを埋め込んでブレースと一体化
する等の手間の掛かる方法を採らなくても、例えば、取
付対象部間にブレース本体を配置して、当接取付部で取
り付けた後、伸長付勢機構を作用させるだけの極めて簡
単な作業で、迅速に且つ確実にブレースを設置すること
が可能となり、ブレースの取付作業効率を向上させるこ
とが可能となる。従って、工期短縮に伴う施工コストの
低減を図れると共に、柱や梁のモルタル斫りを実施しな
くてよくなり、ブレース設置作業上の騒音の発生を低減
することが可能となる。
例示するごとく、前記ブレース本体3は、その長手方向
に沿って作用する引っ張り力を負担せずに、長手方向に
沿って作用する圧縮力を負担する伸縮機構Kを備えてい
るところにある。
項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加
えて、前記伸縮機構によって、ブレース本体の長手方向
に沿って作用する引っ張り力は負担せずに圧縮力を負担
することができ、ブレース本体を力学的には圧縮力に対
する耐力部材として設計することが可能となる。従っ
て、ブレースの設計、及び、構造を簡単なものにするこ
とが可能となる他、コストダウンを図り易いコンクリー
ト造で構成することも可能となり、ブレース設置におけ
る総合的なコストダウンを図ることが可能となる。
例示するごとく、前記伸長付勢機構Sは、前記ブレース
本体3の端部に設けてあるところにある。
項1又は2の発明による作用効果を叶えることができる
のに加えて、伸長付勢機構をブレース本体の端部に設け
ることによって、伸長付勢機構を設けていたにブレース
本体部分を、ひとまとまりとなった構造で構成すること
が可能となり、より品質のバラツキを低減することが可
能となる。一方、伸長付勢機構として、ブレース本体の
長手方向に分散した位置に設けるのに比べて端部に一括
して設ける方が、伸長付勢機構としての構造の簡素化を
図ることも可能となる。
するごとく、前記伸長付勢機構Sは、前記ブレース本体
3の同一軸芯上に配置した皿バネ12であるところにあ
る。
項1〜3の何れかの発明による作用効果を叶えることが
できるのに加えて、使用する皿バネの数や、設置姿勢
や、弾性等、ブレースの設計条件に合わせて適宜変更す
ることが可能で、極めて実用性が高いものである。ま
た、皿バネの構造が簡単であるから、伸長付勢機構その
ものも簡単な構造に形成することが可能となり、ブレー
スのメンテナンスに関しても簡単に実施することが可能
となる。
例示するごとく、前記ブレース本体3は、長手方向に沿
って二分割の分割ブレース部材5を連結して構成してあ
るところにある。
項1〜4の何れかの発明による作用効果を叶えることが
できるのに加えて、取付対象部間の寸法が大きい場合で
も、分割ブレース部材を用いることによって、部材単独
の長さ寸法を短く設定できるようになり、部材が嵩張ら
ず、且つ、取扱性がよくなり、設置作業空間が充分に広
く確保できないような場合でも、ブレースの設置作業を
効率よく進めることが可能となる。特に、既設建物を対
象として実施する耐震化工事においては、既設建物内へ
のブレース本体の搬入を、部材のコンパクト化によって
スムースに実施できるようになり、設置環境上の汎用性
が向上し、より採用しやすくなる。
例示するごとく、前記分割ブレース部材5の連結端面ど
うしは、ブレース設置面内での両分割ブレース部材5ど
うしの交差角度を変更しても密接状態を維持できる曲面
形状に構成してあるところにある。
項1〜5の何れかの発明による作用効果を叶えることが
できるのに加えて、例えば、架構のブレース取付空間
で、対角線で交差する姿勢に一対のブレースを配置する
ような場合、架構のスパンや高さに応じて、各分割ブレ
ース部材どうしの交差角度が異なることとなるが、この
ような場合であっても、分割ブレース部材の連結端面ど
うしは、互いの曲面形状に沿って任意の交差角度姿勢を
とって軸力の伝達を行うことが可能となる。その結果、
各分割ブレース部材を形成する際の、連結端面部分の型
枠は、何れの長さに対応した分割ブレース部材を形成す
る場合であっても兼用化を図ることが可能となり、ブレ
ースの形成コストの削減を叶えることが可能となる。
例示するごとく、架構Bの取付対象部2間にわたってブ
レース本体3を配置して、前記取付対象部2と前記ブレ
ース本体3との間を無収縮性充填材15で連結すること
で架構Bにブレース本体3を取り付けるブレース取付方
法において、予め、前記ブレース本体3に、長手方向に
沿った圧縮のプレストレスを加えておき、前記両取付対
象部2間に無収縮性充填材15で連結した後、前記プレ
ストレスを解除してブレース本体3の伸長力を両取付対
象部2に作用させるところにある。
対象部間にブレース本体を配置すると共に、取付対象部
とブレース本体端部との間を無収縮性充填材で連結する
だけの極めて簡単な作業で、ブレースの取り付けを行う
ことができながら、取付後にブレース本体のプレストレ
スを解除するに伴って、架構に対するブレースの伸長力
が作用し、ブレースを、架構に対してより強力に取り付
けることが可能となる。これは、例えば、地震の揺れに
よって、架構の取付対象部からブレースに圧縮力と引張
力とが交互に作用するような場合においても、圧縮力に
は、ブレースとしての軸力負担で対抗でき、引張力に
は、前記伸長力が減少する方向の変形が許容され、何れ
の状態においても安定したブレース取付状態を維持する
ことが可能となる。その結果、従来のように、柱や梁の
モルタルを一部撤去した後、スタッドを埋め込んでブレ
ースと一体化する等の手間の掛かる方法を採らなくて
も、極めて簡単な取付作業で、迅速に且つ確実にブレー
スを設置することが可能となり、ブレースの取付作業効
率を向上させることが可能となる。従って、工期短縮に
伴う施工コストの低減を図れると共に、柱や梁のモルタ
ル斫りを実施しなくてよくなり、ブレース設置作業上の
騒音の発生を低減することが可能となる。
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
であるブレース1を、架構Bの取付対象部2間にわたっ
て取り付けてある状況を示すものである。
1と、隣接する柱にわたって一体的に設けられた梁B2
とから構成してある。そして、柱B1と梁B2との交点
部分がそれぞれ前記取付対象部2となっている。
梁B2との間にできる矩形空間での対角線上に位置する
状態に設けてある。従って、一つの矩形空間において
は、二つのブレース1が交差する状態に配置され、それ
ぞれ、前記取付対象部2に取り付けてある。また、前記
ブレース1は、鉄筋コンクリート製のプレキャスト部材
からなるブレース本体3と、そのブレース本体3の両端
部と前記取付対象部2との間を一体的に連結する当接取
付部4とを備えて構成してある。
二分割の分割ブレース部材5を長手方向に連結して構成
してある。具体的には、図1の正面図における、四つの
分割ブレース部材5の内、左下部分に配置してある第一
分割ブレース部材5Aと、右上部分に配置してある第二
分割ブレース部材5Bとが同一軸芯上に連結配置されて
一つのブレース本体3を構成していると共に、右下部分
に配置してある第三分割ブレース部材5Cと、左上部分
に配置してある第四分割ブレース部材5Dとが同一軸芯
上に連結配置されてもう一つのブレース本体3を構成し
ている。
ス本体3どうしの交点部分に位置する連結端部は、図2
に示すように、両ブレース本体3に直行する軸芯方向に
筒軸芯を向けた筒形状部6(鋼管6aを埋設して、その
鋼管6aで筒形状部6の内周部を形成してある)として
形成してある。そして、第一分割ブレース部材5Aに
は、長手方向に沿ってプレストレス(圧縮力)を加える
ことが出来るように、その断面中央部にPC鋼棒Pを挿
通自在な鋼棒挿通孔hを形成してあり、その中には、P
C鋼棒Pを挿通してある。筒形状部6の中空部には、前
記PC鋼棒Pの端部のネジ部Paが突出させてあり、ネ
ジ部Paには、プレストレス力を解除したり加えたりす
る操作ができるよにナットPbが螺合させてある。そし
て、他の三つの分割ブレース部材5B・5C・5Dの各
連結端部は、図2に示すように、前記筒形状部6の外周
曲面に沿う形状の湾曲面形状に形成してあり、筒形状部
6に対して放射線状に各分割ブレース部材が連結してあ
る。即ち、前記分割ブレース部材5の連結端面どうし
は、ブレース設置面内での分割ブレース部材5どうしの
交差角度を変更しても密接状態を維持できる曲面形状に
構成してある。
の連結構造を説明すると、前記筒形状部6の外周面に当
接させる各分割ブレース部材5の連結端面には、連結用
の主鉄筋7や、PC鋼棒Pを突出状態に設けてあり、一
方、前記筒形状部6には、前記主鉄筋7や、PC鋼棒を
挿通自在な貫通孔9を設けてある。そして、前記第二分
割ブレース部材5B、及び、第四分割ブレース部材5D
については、端面から突出した主鉄筋7が前記貫通孔9
を貫通する状態に配置すると共に、主鉄筋7の端部に形
成したネジ部7aに座金7bとナット7cを螺合させて
締め付けることで、前記筒形状部6の挿通孔9周囲を、
分割ブレース部材連結端面とナット7cとの間に挟み込
む状態に連結してある。更には、貫通孔9内には、定着
用のグラウト材Gを充填してより一体化を増すようにし
てある。また、第三分割ブレース部材5Cについては、
前記第二・第四分割ブレース部材5B・5Dと同様に連
結用の主鉄筋7が端面部から突出する状態に設けてある
と共に、前記第一分割ブレース部材5Aと同様に、鋼棒
挿通孔h・PC鋼棒P・ナットPbを設けてある。尚、
前記筒形状部6の筒中空部は、ブレース1の設置過程で
は、前記ナット7cやナットPbの回転操作を実施出来
るように明けてあるが、最終的(各ブレースを取付対象
部2に取り付けた後)には、コンクリートが充填され
る。従って、各ナットPb・7a、主鉄筋7、PC鋼棒
Pが露出するのを防止すると共に、より強固な連結部分
に仕上げることが可能となる。但し、このコンクリート
は、前記PC鋼棒P・ナットPbとは、非接着状態に打
設される(図3参照)。因みに、ナット7cの操作は、
第一分割ブレース部材5Aに対して各分割ブレース部材
を取り付ける際に、螺合が進む方向に締め付けるもので
ある。そして、ナットPbの操作は、各ブレース1が取
付対象部2に固定されてから、第一分割ブレース部材5
A、及び、第三分割ブレース部材5Cに付加されている
プロストレスを解除するためにゆるみ方向に回転操作す
るものである。
部(単に他端部と表現する)の状況に関して説明する
(図4参照)。前記第一・第三分割ブレース部材5A・
5Cの他端部には、二枚の金属プレート10・11と、
その間に介在させた複数の皿バネ12とを備えた伸長付
勢機構Sを設けてある。そして、伸長付勢機構Sには、
前述したPC鋼棒Pが貫通させてあり、突出したPC鋼
棒Pの先端ネジ部は、ナット13が螺合してあり、後述
する当接接当部4のコンクリートと一体化することで固
定されている。従って、前記筒状形状部6側のナットP
bを締め込むことによって、分割ブレース部材に圧縮力
(プレストレス)が作用し、それに伴って前記各皿バネ
12が弾性変形(分割ブレース部材が収縮する方向の弾
性変形)し、解放時の伸長力を蓄えることができる。そ
して、当該ブレース本体3を、両端部の当接接当部4に
よって取付対象部2に固定した後、前記ナットPbを緩
めて取り外すことで、プレストレスが解放され、それに
伴って、前記伸長付勢機構Sが蓄えた弾性変形エネルギ
ーで、両取付対象部2間に、突っ張る状態にブレース1
を設置することが可能となる。従って、当接接当部4の
構造を簡単なものとしても、両取付対象部2への突っ張
り力によって、ブレースの取付状態をより強力に維持す
ることが可能となる。また、当該実施形態においては、
前記伸長付勢機構を皿バネ12を使用して構成してある
から、皿バネ12による突っ張り力でブレース1に作用
する圧縮力を弾性的に負担することができると共に、そ
の圧縮力が、皿バネ12の突っ張り力を越える場合で
も、ブレース1全体とした圧縮応力として受け止めるこ
とが可能である。但し、ブレース1に作用する引っ張り
力に関しては、無抵抗で、ブレース1の伸長を許容す
る。各皿バネ12どうしは引っ張り力に抵抗することな
く、且つ、皿バネ12の両端側備えた前記金属プレート
10・11どうしも抵抗することがないから、分割ブレ
ース部材5A・5Bは、PC鋼棒Pにガイドされながら
自由に伸長することが可能である。ここで、前記複数の
皿バネ12は、ブレース本体3の長手方向に沿って作用
する引っ張り力を負担せずに、長手方向に沿って作用す
る圧縮力を負担することができ、当該実施形態において
は、前記複数の皿バネ12によって伸縮機構Kが構成さ
れている。例えば、図7に示すように、地震によって架
構Bに揺れ振動が作用した場合、揺れの往復によって、
対角線上の取付対象部2は、近接・離間を繰り返すわけ
であるが、当該実施形態でのブレース1によれば、取付
対象部2どうしが近接する状態の時には、圧縮力を負担
して揺れ低減を図る一方、取付対象部2どうしが離間す
る状態の時には、圧縮された状態に弾性変形している皿
バネ12が復元側に伸びながら追従し、引っ張り力は負
担しない。従って、引っ張り抵抗は小さいものの圧縮抵
抗の大きなコンクリートを構造に取り入れることが可能
となり、部材コストの低減化が可能となる。尚、当該実
施形態では、各皿バネ12は、図に示すように、軸芯方
向での配置姿勢を交互に変更してあり、各皿バネ12
が、より効率よく弾性変形することができるように構成
してある。
れている当接取付部4について説明する。前記第一分割
ブレース部材5A、及び、第三分割ブレース部材5Cと
各取付対象部2間に設けられている当接取付部4は、図
4・5に示すように、前記柱B1、梁B2とで構成され
る入り隅部分に、金属製の二枚の型枠14(図5参照)
を間隔をあけて配置し、それらの間に、前記前記第一分
割ブレース部材5A・第三分割ブレース部材5Cの端部
の金属プレート11が位置するように分割ブレース部材
を配置し、両型枠14間の空間に高強度無収縮セメント
(無収縮性充填材に相当)15を打設して一体物を形成
してある。尚、前記金属プレート11は、下面側にアン
カー鉄筋11aが溶接してあり、前記高強度無収縮セメ
ント15と一体化することでアンカー効果が発揮され
る。また、前記金属プレート10についても、11の金
属プレートと同じ構成であり、同様の効果が期待でき
る。また、両型枠14どうしは、図に示すように、貫通
させた複数のネジ鉄筋16と、それに螺合するナット1
7とで連結されており、適切な離間寸法を確保できるも
のである。
四分割ブレース部材5Dと各取付対象部2間に設けられ
ている当接取付部4は、図6に示すように、上述の場合
と同様に、隙間を高強度無収縮セメント15で充填する
ことで、分割ブレース部材と取付対象部との一体化を図
ってある。充填部分には、予め、メッシュ状鉄筋18が
配置してあり、このメッシュ状鉄筋18と前記高強度無
収縮セメント15とが一体化することで、強度アップが
図られている。
について簡単に説明する。 [1] 予め、前記第一分割ブレース部材5A、及び、
第三分割ブレース部材5Cに圧縮力としてのプレストレ
スを付加しておく。具体的には、ナットPbを締め込
み、各皿バネ12どうしがほぼ重なる状態にまで弾性変
形させておく。 [2] 各分割ブレース部材5A・5B・5C・5D
を、所定の姿勢となるように組み付けると共に、取付対
象箇所に配置する。 [3] 各分割ブレース部材5A・5B・5C・5Dの
端部と、該当する取付対象部2との間に高強度無収縮セ
メント15を打設して一体化を図り、当接取付部4を形
成する。 [4] 前記高強度無収縮セメント15が充分な強度を
発現するようになった後、前記ナットPbを緩めてPC
鋼棒Pから取り去り、前記プレストレスを解除する。
ば、ブレースを縮めた状態のまま取付対象部分に設置
し、プレストレスを解除することで架構の取付対象部に
押し付く状態に取り付けることが可能となり、外れ難い
状態にブレースの取り付けを維持することが可能とな
る。その結果、ブレース取付部分の構造を複雑なものに
しなくても外れ難くすることができ、ブレースの取付作
業効率を向上や、工期短縮に伴う施工コストの低減を図
ることが可能となる。また、柱や梁のモルタル斫りを実
施しなくてもブレース設置が可能となるから、ブレース
設置作業上の騒音の発生を低減することができ、環境に
優しい建設工事の実施が可能となる。
明する。
る架構の構造が限定されるものではなく、例えば、RC
造、S造、SRC造を初めとして、各種構造に適用させ
ることが可能である。また、架構Bへのブレース1の設
置状況は、先の実施形態で説明したように、架構の矩形
空間に、交差する状態に二本のブレース1を設置するも
のに限らず、例えば、図8(イ)に示すように、複数の
架構Bの矩形空間に、それぞれ分散させて一本のブレー
ス1を設置するものであったり、図8(ロ)に示すよう
に、二本のブレース1を交差状に設置するものと、一本
のブレース1のみを設置するものとの組合せであっても
よい。但し、これらの場合、揺れの往復に対して同様の
耐震性能を発揮できるようにバランス配置することが好
ましい。 〈2〉 前記ブレース本体3は、先の実施形態で説明し
た二つの分割ブレース部材5から構成されるものに限る
ものではなく、例えば、単体のブレース本体3で構成し
てあってもよい。また、分割ブレース部材の構成を採用
する場合でも、先に説明した連結構造を採用するものに
限らず、公知の連結構造を採用することが可能である。 〈3〉 前記伸長付勢機構Sは、先の実施形態で説明し
た皿バネ12によって構成するものに限らず、例えば、
コイルスプリングによる構成も可能である。また、ブレ
ース本体そのものが備えた弾性機能のみによる伸長付勢
機能を発揮できる構成であってもよい。それらを含めて
伸長付勢機構Sと総称する。そして、ブレース本体の長
手方向の一端部に伸長付勢機構Sを形成するものに限ら
ず、例えば、ブレース本体の長手方向中間部に伸長付勢
機構Sを形成するものであってもよい。
図
図
Claims (7)
- 【請求項1】 架構の取付対象部間にわたって取付自在
なブレース本体を設けて構成してあるブレースであっ
て、 前記ブレース本体の両端部に、前記取付対象部への当接
取付部を各別に設け、前記両当接取付部を前記取付対象
部に取り付けた状態で、前記ブレース本体をその長手方
向に沿って伸長付勢自在な伸長付勢機構を、前記ブレー
ス本体に設けてあるブレース。 - 【請求項2】 前記ブレース本体は、その長手方向に沿
って作用する引っ張り力を負担せずに、長手方向に沿っ
て作用する圧縮力を負担する伸縮機構を備えている請求
項1に記載のブレース。 - 【請求項3】 前記伸長付勢機構は、前記ブレース本体
の端部に設けてある請求項1又は2に記載のブレース。 - 【請求項4】 前記伸長付勢機構は、前記ブレース本体
の同一軸芯上に配置した皿バネである請求項1〜3の何
れか一項に記載のブレース。 - 【請求項5】 前記ブレース本体は、長手方向に沿って
二分割の分割ブレース部材を連結して構成してある請求
項1〜4の何れか一項に記載のブレース。 - 【請求項6】 前記分割ブレース部材の連結端面どうし
は、ブレース設置面内での両分割ブレース部材どうしの
交差角度を変更しても密接状態を維持できる曲面形状に
構成してある請求項5に記載のブレース。 - 【請求項7】 架構の取付対象部間にわたってブレース
本体を配置して、前記取付対象部と前記ブレース本体と
の間を無収縮性充填材で連結することで架構にブレース
本体を取り付けるブレース取付方法であって、 予め、前記ブレース本体に、長手方向に沿った圧縮のプ
レストレスを加えておき、前記両取付対象部間に無収縮
性充填材で連結した後、前記プレストレスを解除してブ
レース本体の伸長力を両取付対象部に作用させるブレー
ス取付方法。
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JP2001279387A JP3541186B2 (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | ブレース及びブレース取付方法 |
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JP2018059319A (ja) * | 2016-10-05 | 2018-04-12 | 株式会社竹中工務店 | ブレース取付け構造及びブレース取付け方法 |
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2001
- 2001-09-14 JP JP2001279387A patent/JP3541186B2/ja not_active Expired - Lifetime
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