JP2003082429A - ボトル缶用アルミニウム合金板 - Google Patents
ボトル缶用アルミニウム合金板Info
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Abstract
ジ切り加工が行われるボトル缶において、シワ及び割れ
を発生させないようなボトル缶用アルミニウム合金板を
提供する。 【解決手段】 ボトル缶用アルミニウム合金板は、F
e:0.2乃至0.7質量%、Si:0.1乃至0.3
質量%、Mn:0.5乃至1.2質量%及びMg:0.
5乃至1.2質量%を含有し、残部がAl及び不可避的
不純物からなる組成を有する。そして、210℃で10
分間保持した場合のベーキング後の耐力(0.2%耐
力)が220乃至250MPaで、ボトル缶の成形に供
する素材の加工硬化指数が0.07以下である。ボトル
缶用アルミニウム合金板は、更に必要に応じてCu:
0.1乃至0.3質量%を含有する。
Description
加工が施されて形成される胴体部に対して口部の径が小
さく、且つ口部に再栓用のネジ部(スクリュー部)が設
けられているボトル缶の製造に使用されるボトル缶用ア
ルミニウム合金板に関する。
を取り付けた蓋の部分とからなるもの(以下、2ピース
缶ともいう)が主流であった。ところが、このような2
ピース缶は一度開封すると再度蓋はできないため、近
時、再栓可能な容器が求められている。このため、アル
ミニウム合金板を有底筒状に成形し、開口部をネッキン
グ加工して小径化することにより口部を形成し、この口
部にネジを成形してスクリューキャップを螺合できるよ
うに構成した再栓容器(以下、1ピースボトル缶ともい
う)が開発されている。
けるため、従来の缶よりも絞り比が大きい絞り加工を施
し、更に再栓用のネジ加工を施すが、このようなボトル
缶においては、胴体部の直径に対する口部の直径の比で
ある絞り比が前記2ピースアルミニウム缶に比べて大き
いため、ネッキング加工の際にシワ及び割れがより生じ
易くなる。
示す図である。先ず、アルミニウム合金板10をカッピ
ング加工してカップ状に成形し、更に、DI成形(絞り
加工、しごき加工)を施して、ボトル缶の胴体部と底部
とを形成する。次に、DI缶の開口部をトリミングして
開口縁を揃えた後、胴体部の開口部近傍の部分にダイネ
ッキング加工又はスピンネッキング加工を施してネック
部を形成し、このネック部を口部とする。その後、この
口部の外周面にスクリューキャップ取り付け用のネジ切
り加工を施す。これにより、1ピースボトル缶が製造さ
れる。
工が進むにつれてネック部の強度が高くなる。即ち、ボ
トル缶の加工においては、従来の缶の製造工程にはない
程の絞り加工に加えて、ネジ切り加工を行わなければな
らない。ところが、従来の飲料缶に使用されていたアル
ミニウム合金では、ネック部の強度が高くなりすぎ、ネ
ッキング成形性が低く、更にネッキング成形後のネジ部
の成形が難しくなるという問題点がある。
のであって、通常の飲料缶よりも絞り加工比が大きく、
更にネジ切り加工が施されるボトル缶において、成形加
工時のシワ及び割れの発生を防止することができるボト
ル缶用アルミニウム合金板を提供することを目的とす
る。
アルミニウム合金板は、ボトル缶用の素材であるアルミ
ニウム合金板において、Fe:0.2乃至0.7質量
%、Si:0.1乃至0.3質量%、Mn:0.5乃至
1.2質量%及びMg:0.5乃至1.2質量%を含有
し、残部がAl及び不可避的不純物からなる組成を有
し、210℃で10分間保持してベーキングした場合に
おける耐力(0.2%耐力)が220乃至250MPa
であると共に、素材としての加工硬化指数が0.09以
下であることを特徴とする。
要に応じて、更にCu:0.1乃至0.3質量%を含有
する。また、ボトル缶のネック部の成形時における絞り
比は、30%以上である。
金板においては、耐力が規定されているが、これは、ベ
ーキングしたとしたら、0.2%耐力として220乃至
250MPaが得られるというものであり、本発明のボ
トル缶用アルミニウム合金板は、ボトル缶の成形に供さ
れる前のアルミニウム合金板であり、当然にベーキング
は施されていない状態のものをいう。加工硬化指数は、
本発明のボトル缶用アルミニウム合金板自体の加工硬化
指数であり、ボトル缶の成形加工に供される状態の素材
としてのものである。
細に説明する。本願発明者等は、前記課題を解決するた
めに鋭意検討した結果、Fe、Si、Mn及びMgの含
有量と、ベーキングした場合の耐力及び素材の加工硬化
指数を適正な範囲に規制することによって、ボトル缶の
成形工程で、シワ及び割れの発生を防止できるボトル缶
用アルミニウム合金板が得られることを見出し、本発明
を完成させるに至った。
金板の成分添加理由及び組成限定理由について説明す
る。
と共に、金属間化合物(α相)を適正に分散させて、成
形性を向上させるために効果的な成分である。アルミニ
ウム合金板中のFeの含有量が0.2質量%未満では、
それらの効果が得られない。また、アルミニウム合金板
中のFeの含有量が0.7質量%を超えると、金属間化
合物(α相)の粗大化による成形性の低下が生じ易くな
る。従って、アルミニウム合金板中のFeの含有量は
0.2乃至0.7質量%とする。
を形成して成形性を向上させるのに効果的な成分であ
る。アルミニウム合金板中のSiの含有量が0.1質量
%未満では、その効果が小さ過ぎる。また、アルミニウ
ム合金板中のSiの含有量が0.3質量%を超えると、
Mg2Siによる強度上昇が過剰となって成形性が阻害
される。従って、アルミニウム合金板中のSiの含有量
は0.1乃至0.3質量%とする。
に、金属間化合物であるAl−Mn−Fe−Si(α
相)を適正に分散させて、しごき成形性を向上させるの
に効果的な成分である。アルミニウム合金板中のMnの
含有量が0.5質量%未満では、それらの効果が充分に
得られない。また、アルミニウム合金板中のMnの含有
量が1.2質量%を超えると、MnAl6の巨大な初晶
が晶出し、成形性が低下する。従って、アルミニウム合
金板中のMnの含有量は0.5乃至1.2質量%とす
る。
ニウム合金板の強度上昇に寄与すると共に、Siと共存
することによってMg2Siの時効析出による強度上昇
の効果を発現しうる成分である。また、Mgは、後述す
るような任意添加成分としてのCuが存在する場合に、
アルミニウム合金板の連続焼鈍でAl−Cu−Mg系の
金属間化合物を析出させて、製缶時のベーキングによる
アルミニウム合金板の軟化防止に有効な成分である。ア
ルミニウム合金板中のMgの含有量が0.5質量%未満
では、前述のいずれの効果も充分に得ることができな
い。また、アルミニウム合金板中のMgの含有量が1.
2質量%を超えると、加工硬化が過剰となって成形性が
阻害される。従って、アルミニウム合金板中のMgの含
有量は0.5乃至1.2質量%とする。
と共に、アルミニウム合金板を連続焼鈍したときに、M
g及びAl−Cu−Mg系の金属間化合物を析出させ
て、製缶時のベーキングによるアルミニウム合金板の軟
化防止に有効な成分である。アルミニウム合金板中のC
uの含有量が0.1質量%未満では、これらの効果が小
さい。また、アルミニウム合金板中のCuの含有量が
0.3質量%を超えると、アルミニウム合金板の強度上
昇の効果が過剰となって好ましくない。従って、Cuを
含有する場合、アルミニウム合金板中のCuの含有量は
0.1乃至0.3質量%とすることが好ましい。
ム合金板にあっては、前述の必須成分及び任意添加成分
の他に、Tiを1質量%以下、Znを1質量%以下及び
Crを1質量%以下含んでいてもよい。即ち、Tiを1
質量%以下添加すると、アルミニウム合金鋳塊の結晶粒
を微細化するのに有効である。また、Znを1質量%以
下添加すると、晶出物の分散を適正化すると共に、絞り
加工性、しごき加工及びフランジ加工性の向上に有効で
ある。一方、Crは原材料から不純物として混入してく
る成分であるが、このCr量は1質量%以下であれば加
工性には影響しない。しかし、Cr量が1質量%を超え
ると、巨大晶出物が生成し、加工性が低下する。
ニウム合金板の所要特性について説明する。ボトル缶の
成形に供するアルミニウム合金板としては、220℃に
10分間加熱してベーキングした場合の耐力(0.2%
耐力)が220乃至250MPaであることが必要であ
る。また、ボトル缶の成形に供する素材として、加工効
果指数は0.09以下であることが必要である。
20乃至250MPa 次に、本発明に係るボトル缶用アルミニウム合金板のベ
ーキング後の耐力(0.2%耐力)を220乃至250
MPaに規制した理由について説明する。なお、このベ
ーキング後の耐力は、アルミニウム合金板を210℃で
10分間保持した後、引張試験を行って得られたもので
ある。本発明に係るボトル缶用アルミニウム合金板にD
I成形、トリミング、洗浄及びベーキングを行った後、
缶の胴体部の直径に対する口部の直径の比率である絞り
比を30%以上として、絞り比の高いネック加工を施し
てボトル缶を形成する際、ベーキング後の耐力が220
MPa未満であると、ボトル缶の缶強度(耐圧強度及び
座屈強度)が低下し、飲料缶に要求される強度を充分に
満足させることができないアルミニウム合金板となる虞
がある。また、前記ベーキング後の耐力が250MPa
を超えると、前記ボトル缶のネック部の口部で、シワ及
び割れが発生し易くなる。従って、本発明に係るボトル
缶用アルミニウム合金板は、ベーキングした場合に、耐
力が220乃至250MPaになるように、特性を調整
する。
0.09以下 材料は塑性加工により加工硬化するが、この硬化の程度
を表すものが加工硬化指数である。加工硬化指数は、J
IS Z2253に準拠して試験し、算出されるもので
あるが、本発明においては、σ(真応力)−ε(真ひず
み)曲線のうち、ε(真ひずみ)が1〜3%の範囲につ
いて、加工硬化指数(n値)を算出している。加工硬化
指数は材料の成分のみならず、材料の加工条件(圧延率
及び圧延温度等)により変化するものであるが、加工硬
化指数が0.09を超えると、DI加工→ネック加工→
ネジ成形加工という厳しい加工を行うボトル缶におい
て、硬度が高くなりすぎてネック加工ができなかった
り、ネジ成形加工ができなかったりする。従って、ボト
ル缶の成形(ベーキングも含む)に供する素材の加工硬
化指数は0.09以下とする。
ム合金板にあっては、前述したような従来のアルミニウ
ム合金板製ボトル缶の製造方法と同様の方法でボトル缶
を製造することができる。即ち、本発明に係るボトル缶
用アルミニウム合金板は、先ず、常法に従って所定組成
のアルミニウム合金の鋳塊を作製し、このアルミニウム
合金の鋳塊に均質化熱処理を施した後、熱間圧延を施
し、続いて、焼鈍処理を施した後、冷間圧延処理を施し
てアルミニウム合金板を製造する。なお、前記熱間圧延
と冷間圧延との間に行われる焼鈍処理は省略することも
可能である。
に示すような従来のアルミニウム合金板からなるボトル
缶の製造方法と同様に、カッピング加工、DI成形加
工、開口縁を揃えるトリミング加工、缶外面及び内面を
洗浄する洗浄及び乾燥(図示せず)、缶外面に印刷を施
す印刷工程(図示せず)、焼き付けのためのベーキング
工程(図示せず)、内面塗装及び焼き付けのためのベー
キング工程(図示せず)及びネッキング加工等の工程を
経て所定の形状に成形加工され、更に口部の外周面にス
クリューキャップ取り付け用のネジ切り加工が施されて
ネジ部が形成される。これにより、口部の直径が胴体部
の直径に対して小さいボトル缶が製造される。
トル缶1を示す斜視図である。このボトル缶1は、底部
6及び胴部2を有する有底筒状をなし、肩部はネッキン
グ加工が施されてネック部3が形成されている。このネ
ッキング加工における絞り比は直径の30%以上であ
る。ネック部3の外面には、ネジ切り加工が施されてネ
ジ5が形成されている。このネジ5にスクリューキャッ
プ(図示せず)が螺合される。ボトル缶1の開口端部は
口部4である。なお、このボトル缶1の縦断面におい
て、胴部2からネック部3に向けて縮径する部分が胴部
2に対してなす角度は、特に限定されるものではない。
また、絞り比は、胴部2の直径をD1、口部4の直径を
D2とすると、100(D1−D2)/D1で表され、
この絞り比が30%以上であることが好ましい。
ム合金板を使用して成形されたボトル缶に栓をするスク
リューキャップは、特に限定されるものではなく、従
来、通常に使用されているものを使用することができ
る。
合金板の実施例について、その特性を比較例と比較した
結果について説明する。下記表1は本願請求項1又は2
にて規定した範囲に入る実施例(No.1乃至4)のボト
ル缶用アルミニウム合金板と本発明の請求項1及び2を
満たさない比較例(No.5乃至17)のボトル缶用アル
ミニウム合金板について、しごき成形性、ネッキング成
形性及び缶強度に関する評価を行った結果を示す。な
お、下記表1に示す実施例No.3のCuの含有量は不可
避的不純物レベルである。
合金のスラブを作成し、550℃の温度で6時間の均質
化熱処理を施した後、板厚を600mmから30mmま
で(加工率95%)粗圧延した。そして、粗圧延後、仕
上げ圧延の4タンデムのタンデム圧延機で加工率91%
(板厚を30mmから2.8mm)、終了温度320
℃、板厚が2.8mmになるまで熱間圧延を施し、引き
続き中間焼鈍をいれずに、冷間圧延して最終板厚が0.
40mmのアルミニウム合金板を得た。
ミニウム合金板に対して、胴体部の直径が66mmとな
るように、カッピング及びDI成形(絞り加工、しごき
加工)を施した。そして、このDI成形工程で1000
0缶を成形した時点で、破断が発生した缶の数によっ
て、このしごき成形性を評価した。即ち、破断が発生し
た缶が10000缶中、全く無かったものを「◎(極め
て良好)」、1缶以下であったものを「○(良好)」、
2乃至4缶であったものを「△(概ね良好)」、5缶を
超えたものを「×(不良)」とした。
(最高保持温度:210℃)を行い、続いて口部の直径
が40mmとなる(胴部の直径に対する口部の直径の絞
り比が39.4%である状態)までダイネッキング方式
によりネッキング加工を施し、ネッキング成形性につい
て評価した。また、ベーキング後の耐力及び加工硬化指
数は前述の方法によって各供試材のN数を2として測定
し、その平均値から求めた。
記ネッキング加工後のシワ発生具合を評価し、シワの発
生が全く見られなかったものを「○(良好)」、シワの
発生が若干見られたものを「△(概ね良好)」、顕著な
シワの発生が認められたものを「×(不良)」とした。
また、前記トリミング性の評価としては、ネッキング加
工後において、耳の山と谷との差が0.7mm以下であ
ったものを「○(良好)」とし、0.7mmを超えたも
のを「×(不良)」とした。更に、缶強度の評価として
は、耐圧強度が690kPa以上、且つ座屈強度が14
00N以上であったものを「○(良好)」とし、耐圧強
度及び座屈強度のうち少なくとも一方が下回ったものを
「×(不良)」とした。
(No.1乃至4)のボトル缶用アルミニウム合金板にお
いては、いずれもボトル缶の成形時に要求されるしごき
成形及びネック成形性が「○(良好)」であり、またト
リミング成形性も「○(良好)〜△(概ね良好)」であ
り、更に缶強度も「○(良好)」であった。なお、実施
例No.1、2及び3は請求項2の実施例であり、実施例N
o.3は請求項1の実施例である。
至14)のボトル缶用アルミニウム合金板においては、
Si、Fe、Mn、Mg及びCuのうちのいずれか1つ
の含有量が本発明で規制する範囲の下限値未満又は上限
値超であるため、ボトル缶の成形時に要求される特性が
充分に満たされていないという結果が得られた。
限値未満であるため、晶出物が適正範囲に入らず、しご
き成形性が若干劣った。比較例No.6はSiの含有量が
本発明の上限値を超えているため、晶出物が適正範囲に
入らず、また強度が高くなりすぎ、しごき成形性が若干
劣った。比較例No.7はFeの含有量が本発明の下限値
未満であるため、晶出物が適正範囲に入らず、金属間化
合物(α相)が不足し、しごき成形性が若干劣った。比
較例No.8はFeの含有量が本発明の上限値を超えてい
るので、金属間化合物が粗大になりすぎ、しごき成形性
が若干劣った。比較例No.9はMnの含有量が本発明の
下限値未満であるため、ベーキング後の耐力が不足し、
しごき成形性及び缶強度が乏しい。比較例No.10はM
nの含有量が本発明の上限値を超えているため、ベーキ
ング後の耐力が高くなりすぎると共に、晶出物が粗大に
なり、しごき成形性及びネック成形性が若干劣った。比
較例No.11はMgの含有量が本発明の下限値未満であ
るため、ベーキング後の耐力が不足し缶強度が不足し
た。比較例No.12はMgの含有量が本発明の上限値を
超えているため、ベーキング後の耐力が高くなりすぎネ
ック成形性が劣化した。比較例No.13はCuの含有量
が含有量が本発明の下限値未満であるため、ベーキング
後の耐力が不足し缶強度が不足した。比較例No.14は
Cuの含有量が本発明の上限値を超えているため、ベー
キング後の耐力が高くなりすぎネック成形性が劣化し
た。比較例No.15は加工硬化指数が本発明の上限値を
超えているため、ネック成形性が劣化した。比較例No.
16はベーキング後の耐力が本発明の下限値未満である
ため、缶強度が不足した。比較例No.17はベーキング
後の耐力が本発明の上限値を超えているため、ネック成
形性が劣化した。
e、Si、Mn及びMgの含有量並びにベーキング後の
耐力及び加工硬化指数を所定の範囲に規制したので、成
形性が向上し、絞り比の高い絞り加工が可能であると共
に、ネジ切り加工も容易なボトル缶用アルミニウム合金
板を得ることができる。
合金板により成形したボトル缶の一例を模式的に示す斜
視図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ボトル缶用の素材であるアルミニウム合
金板において、Fe:0.2乃至0.7質量%、Si:
0.1乃至0.3質量%、Mn:0.5乃至1.2質量
%及びMg:0.5乃至1.2質量%を含有し、残部が
Al及び不可避的不純物からなる組成を有し、210℃
で10分間保持してベーキングした場合における耐力
(0.2%耐力)が220乃至250MPaであると共
に、素材としての加工硬化指数が0.09以下であるこ
とを特徴とするボトル缶用アルミニウム合金板。 - 【請求項2】 更に、Cu:0.1乃至0.3質量%を
含有することを特徴とする請求項1に記載のボトル缶用
アルミニウム合金板。 - 【請求項3】 ボトル缶のネック部の成形時における絞
り比は、30%以上であることを特徴とする請求項1又
は2に記載のボトル缶用アルミニウム合金板。
Priority Applications (1)
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JP2001275797A JP2003082429A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | ボトル缶用アルミニウム合金板 |
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