JP2003081789A - 毛髪化粧料用組成物 - Google Patents
毛髪化粧料用組成物Info
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Abstract
い毛髪化粧料用組成物を提供する。 【解決手段】 毛髪化粧料用組成物は、酸化剤、油性成
分、界面活性剤及び水を含有して水中油型乳化物の形態
を有している。また、毛髪化粧料用組成物は、前記油性
成分の含有量が10重量%以上であるとともに、前記界
面活性剤として下記一般式(A)で表される化合物を含
有している。 R(OCH(CH3)CH2)x(OCH2CH2)yOH …(A) (ただし、式中のRは炭素数1〜24のアルキル基を表
す。またx及びyは1以上の整数を表し、x+y≦18
である。)
Description
する組成物又はアルカリ剤と染料を含有する組成物と混
合して毛髪脱色剤又は染毛剤として用いられる毛髪化粧
料用組成物に関するものである。
えば、酸化剤、油性成分、界面活性剤及び水を含有して
水中油型乳化物の形態を有するものが従来知られてい
る。水中油型乳化物の場合、アルカリ剤を含有する組成
物又はアルカリ剤と染料を含有する組成物との混合性が
良好なうえに、その混合液を毛髪に適用する際にも髪に
塗布しやすいという特長がある。そのため、多くのもの
で水中油型乳化物の形態が採用されている。
に水中油型乳化物の形態である場合には、寒冷時など低
温にさらされたときに凍結しやすいという問題がある。
いったん凍結すると不可逆的に乳化が破壊されてしまう
ため、解凍したとしても水相と油相が分離してしまって
元の乳化状態に回復しない。こうなると、脱色性・染色
性が低下して毛髪脱色剤又は染毛剤として用をなさなく
なってしまう。
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、低温にさらされたときに乳化が破壊されに
くい毛髪化粧料用組成物を提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明は、アルカリ剤を含有する
組成物又はアルカリ剤と染料を含有する組成物と混合し
て毛髪脱色剤又は染毛剤として用いられるもので、酸化
剤、油性成分、界面活性剤及び水を含有して水中油型乳
化物の形態を有する毛髪化粧料用組成物であって、前記
油性成分の含有量が10重量%以上であるとともに、前
記界面活性剤として下記一般式(A)で表される化合物
を含有することを要旨とする。
す。またx及びyは1以上の整数を表し、x+y≦18
である。) 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の毛髪化粧料
用組成物において、前記界面活性剤の平均HLBの値が
10〜13であることを要旨とする。
求項2に記載の毛髪化粧料用組成物において、前記界面
活性剤としてHLBの値が13〜20の非イオン性界面
活性剤を含有することを要旨とする。
求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料用組成物にお
いて、前記一般式(A)で表される化合物の含有量が1
5重量%以下であることを要旨とする。
物を、二剤式の毛髪脱色剤の第2剤として具体化した実
施形態について説明する。
第1剤(アルカリ剤を含有する組成物)と第2剤(毛髪
化粧料用組成物)とから構成され、第1剤と第2剤を混
合した混合液の状態で毛髪に適用される。
らなり、水中油型乳化物の形態を有している。
リ剤の具体例としては、アンモニア、アンモニウム塩、
モノエタノールアミン・ジエタノールアミン・トリエタ
ノールアミン・モノプロパノールアミン・イソプロパノ
ールアミン・ジプロパノールアミン・トリプロパノール
アミン・2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジ
オール・2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール・
2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパン
ジオール等のアルカノールアミン、グアニジン等の有機
アミン、水酸化ナトリウム・水酸化カリウム・炭酸ナト
リウム・炭酸カリウム等の無機アルカリ、アルギニン・
リジン等の塩基性アミノ酸及びその塩などが挙げられ
る。
の具体例としては、炭化水素、油脂、ロウ類、高級アル
コール、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エ
ステル類、シリコーン類等が挙げられる。
性剤は、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性
剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤のいずれ
でもよい。
溶媒又は分散媒として機能する。第1剤に含有される水
は、不純物をできるだけ含まないものが好ましく、具体
的には精製水が好ましい。
り、第1剤と同じく水中油型乳化物の形態を有してい
る。
体例としては、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミ
ン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナト
リウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸
化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、
過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチ
ウム、過硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化
水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げ
られる。中でも好ましいのは過酸化水素である。第2剤
は酸化剤として、上に挙げたものの中から選ばれる一種
のみを含む構成でも二種以上を含む構成でもよい。
〜10重量%であることが好ましく、1.0〜8.0重
量%であることが特に好ましい。酸化剤の含有量が0.
5重量%未満だと、第2剤として酸化作用が不十分とな
るため好ましくない。また10重量%を超えると、毛髪
に適用したときの頭皮への刺激が強くなるため好ましく
ない。従って、酸化剤の含有量が0.5〜10重量%で
あれば十分な酸化作用を確保しながら頭皮に対する刺激
性を抑えることでき、特に1.0〜8.0重量%であれ
ばその効果を一段と高めることができる。
の具体例としては、先の第1剤に油性成分として含有さ
れうるものとして挙げたのと同じ炭化水素、油脂、ロウ
類、高級アルコール、高級脂肪酸、アルキルグリセリル
エーテル、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。
中でも好ましいのは炭化水素、高級脂肪酸及びシリコー
ン類であり、その中でも特に好ましいのは炭化水素及び
シリコーン類である。炭化水素、高級脂肪酸及びシリコ
ーン類であれば乳化安定性を向上させることができ、特
に炭化水素及びシリコーン類であればその効果を一段と
高めることができる。第2剤は油性成分として、上に挙
げたものの中から選ばれる一種のみを含む構成でも二種
以上を含む構成でもよい。
量%以上であることが必須であり、10〜65重量%で
あることが好ましく、20〜50重量%であることが特
に好ましい。油性成分の含有量が10重量%未満だと、
低温安定性に優れ低温にさらされても乳化が破壊されに
くいという本発明の効果を得られない場合がある。また
65重量%を超えると、第1剤と混合して毛髪脱色剤と
して用いたときの脱色性及び均染性の低下を招くほか、
脱色処理後の髪の感触も悪くなる。従って、油性成分の
含有量が10〜65重量%であれば良好な低温安定性を
発揮しながら脱色性及び均染性の低下や感触の悪化を防
ぐことができ、特に20〜50重量%であればその効果
を一段と高めることができる。
化水素、油脂、ロウ類、高級アルコール、高級脂肪酸、
アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン
類についてさらに説明する。
マー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、
合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリ
ブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、オゾケ
ライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイ
クロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
油性成分として炭化水素を第2剤に配合する場合には、
この中から選ばれる一種のみを用いても二種以上を用い
てもよい。
実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆
油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ
油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小
麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、
アボカド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ
油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられ
る。油性成分として油脂を第2剤に配合する場合には、
この中から選ばれる一種のみを用いても二種以上を用い
てもよい。
ロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げら
れる。油性成分としてロウ類を第2剤に配合する場合に
は、この中から選ばれる一種のみを用いても二種以上を
用いてもよい。
ール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリル
アルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコー
ル、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコー
ル、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノー
ル、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノ
レニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられ
る。油性成分として高級アルコールを第2剤に配合する
場合には、この中から選ばれる一種のみを用いても二種
以上を用いてもよい。
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イ
ソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン
酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノ
リン脂肪酸等が挙げられる。油性成分として第2剤に高
級脂肪酸を配合する場合には、この中から選ばれる一種
のみを用いても二種以上を用いてもよい。
チルアルコール(モノステアリルグリセリルエーテ
ル)、キミルアルコール(モノセチルグリセリルエーテ
ル)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエ
ーテル)、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げ
られる。油性成分としてアルキルグリセリルエーテルを
第2剤に配合する場合には、この中から選ばれる一種の
みを用いても二種以上を用いてもよい。
ロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチ
ル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイ
ソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸
セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニ
ル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデ
シル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチ
ルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸
ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメ
チルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソ
デシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2
−エチルへキシル、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミ
リスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステ
アリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、1
2−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エ
チルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリ
トール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アル
キルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グ
リセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リン
ゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられ
る。油性成分としてエステル類を第2剤に配合する場合
には、この中から選ばれる一種のみを用いても二種以上
を用いてもよい。
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロ
ポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ
変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変
性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が挙げられ
る。油性成分としてシリコーン類を第2剤に配合する場
合には、この中から選ばれる一種のみを用いても二種以
上を用いてもよい。
の界面活性剤と第2の界面活性剤が含有されている。第
2剤に含有される第1の界面活性剤と第2の界面活性剤
の平均HLB(親水性−疎水性バランス)の値、すなわ
ち第2剤に含有される全界面活性剤の平均HLBの値は
10〜13であることが好ましい。この平均HLBの値
が10未満又は13を超えると乳化安定性の低下を招
く。
について説明すると、第1の界面活性剤は非イオン性界
面活性剤である下記一般式(A)で表される化合物であ
る。 R(OCH(CH3)CH2)x(OCH2CH2)yOH …(A) (ただし、式中のRは炭素数1〜24のアルキル基を表
す。またx及びyは1以上の整数を表し、x+y≦18
である。) 第2剤における第1の界面活性剤の含有量は15重量%
以下であることが好ましく、10重量%以下であること
が特に好ましい。第1の界面活性剤の含有量が15重量
%を超えると、第1剤と混合して毛髪脱色剤として用い
たときの脱色性の低下を招く。従って、15重量%以下
であれば脱色性の低下を防ぐことができ、特に10重量
%以下であればその効果を一段と高めることができる。
例としては、POE(15)ポリオキシプロピレン(以
下、POPという)(1)ベヘニルエーテル、POE
(2)POP(2)ブチルエーテル、POE(3)PO
P(2)ブチルエーテル、POE(5)POP(3)ブ
チルエーテル、POE(4)POP(4)ブチルエーテ
ル、POE(5)POP(5)ブチルエーテル、POE
(7)POP(5)ブチルエーテル、POE(10)P
OP(7)ブチルエーテル、POE(2)POP(1
5)ブチルエーテル、POE(9)POP(2)セトス
テアリルエーテル、POE(12)POP(4)セトス
テアリルエーテル、POE(1)POP(1)セチルエ
ーテル、POE(5)POP(1)セチルエーテル、P
OE(10)POP(1)セチルエーテル、POE
(1)POP(2)セチルエーテル、POE(5)PO
P(2)セチルエーテル、POE(10)POP(2)
セチルエーテル、POE(1)POP(4)セチルエー
テル、POE(5)POP(4)セチルエーテル、PO
E(10)POP(4)セチルエーテル、POE(1)
POP(8)セチルエーテル、POE(2)POP
(8)セチルエーテル、POE(5)POP(8)セチ
ルエーテル、POE(10)POP(8)セチルエーテ
ル、POE(6)POP(1)デシルエーテル、POE
(10)POP(2)デシルエーテル、POE(4)P
OP(4)デシルエーテル、POE(6)POP(4)
デシルエーテル、POE(4)POP(6)デシルエー
テル、POE(9)POP(6)デシルエーテル、PO
E(6)POP(8)デシルエーテル、POE(12)
POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE
(5)POP(9)オクチルエーテル、POE(4)P
OP(2)イソデシルエーテル、POE(6)POP
(2)イソデシルエーテル、POE(9)POP(2)
イソデシルエーテル、POE(12)POP(2)イソ
デシルエーテル、POE(1)POP(3)イソデシル
エーテル、POE(9)POP(3)イソステアリルエ
ーテル、POE(9)POP(3)ラウリルエーテル、
POE(2)POP(4)ラウリルエーテル、POE
(5)POP(4)ラウリルエーテル、POE(7)P
OP(4)ラウリルエーテル、POE(5)POP
(5)ラウリルエーテル、POE(3)POP(6)ラ
ウリルエーテル、POE(3)POP(3)ミリスチル
エーテル、POE(11)POP(3)ミリスチルエー
テル、POE(6)POP(3)オレイルエーテル、P
OE(3)POP(9)ステアリルエーテル、POE
(6)POP(1)トリデシルエーテル、POE(6)
POP(4)トリデシルエーテル、POE(8)POP
(6)トリデシルエーテル等が挙げられる。第2剤は第
1の界面活性剤として、上に挙げたものの中から選ばれ
る一種のみを含む構成でも二種以上を含む構成でもよ
い。なお、これらの具体例における「POE」の後の括
弧内の数字はポリオキシエチレンの重合度を表し、これ
は前記一般式(A)中のyに相当する。また同様に、
「POP」の後の括弧内の数字はポリオキシプロピレン
の重合度を表し、これは前記一般式(A)中のxに相当
する。
について説明すると、第2の界面活性剤は、前記第1の
界面活性剤以外のもの、すなわち前記一般式(A)で表
される化合物以外の界面活性剤であれば陽イオン性界面
活性剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤
及び両性界面活性剤のいずれでもよい。中でも好ましい
のは、HLBの値が13〜20の非イオン性界面活性剤
である。HLBの値が13〜20の非イオン性界面活性
剤であれば、第1の界面活性剤と第2の界面活性剤の平
均HLBの値を、好ましい範囲である10〜13に適正
化しやすい。第2剤は第2の界面活性剤として、陽イオ
ン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界
面活性剤及び両性界面活性剤の中から選ばれる一種のみ
を含む構成でも二種以上を含む構成でもよい。第2剤に
おける第2の界面活性剤の含有量は、10重量%以下が
好ましい。
含有されうる陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活
性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤につい
てさらに説明する。
塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルト
リメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニ
ウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ス
テアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメ
チルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウ
ム等が挙げられる。第2の界面活性剤として陽イオン性
界面活性剤を第2剤に配合する場合には、この中から選
ばれる一種のみを用いても二種以上を用いてもよい。
ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(以下、
POEという)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ステ
アロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼン
スルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホ
ン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びそ
の塩等が挙げられる。第2の界面活性剤として陰イオン
性界面活性剤を第2剤に配合する場合には、この中から
選ばれる一種のみを用いても二種以上を用いてもよい。
POEセチルエーテル・POEステアリルエーテル・P
OEベヘニルエーテル・POEオレイルエーテル・PO
Eラウリルエーテル・POEオクチルドデシルエーテル
・POEヘキシルデシルエーテル・POEイソステアリ
ルエーテル・POEノニルフェニルエーテル・POEオ
クチルフェニルエーテル等のエーテル型非イオン性界面
活性剤、モノオレイン酸POEソルビタン・モノステア
リン酸POEソルビタン・モノパルミチン酸POEソル
ビタン・モノラウリン酸POEソルビタン・トリオレイ
ン酸POEソルビタン・モノステアリン酸POEグリセ
リン・モノミリスチン酸POEグリセリン・テトラオレ
イン酸POEソルビット・ヘキサステアリン酸POEソ
ルビット・モノラウリン酸POEソルビット・POEソ
ルビットミツロウ・モノオレイン酸ポリエチレングリコ
ール・モノステアリン酸ポリエチレングリコール・モノ
ラウリン酸ポリエチレングリコール・親油型モノオレイ
ン酸グリセリン・親油型モノステアリン酸グリセリン・
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン・モノオレイン
酸ソルビタン・セスキオレイン酸ソルビタン・トリオレ
イン酸ソルビタン・モノステアリン酸ソルビタン・モノ
パルミチン酸ソルビタン・モノラウリン酸ソルビタン・
ショ糖脂肪酸エステル・モノラウリン酸デカグリセリル
・モノステアリン酸デカグリセリル・モノオレイン酸デ
カグリセリル・モノミリスチン酸デカグリセリル等のエ
ステル型非イオン性界面活性剤等が挙げられる。そのう
ちHLBの値が13〜20のものとしては、POE(3
0)セチルエーテル、モノラウリン酸デカグリセリル、
モノミリスチン酸デカグリセリル等が挙げられる。第2
の界面活性剤として非イオン性界面活性剤を第2剤に配
合する場合には、この中から選ばれる一種のみを用いて
も二種以上を用いてもよい。
ンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシ
メチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル
−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキ
シエチロキシ二ナトリウム塩、2−ヘプタデシル−N−
カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニ
ウムベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ラウリル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウラミドプロピルベタ
イン等が挙げられる。第2の界面活性剤として両性界面
活性剤を第2剤に配合する場合には、この中から選ばれ
る一種のみを用いても二種以上を用いてもよい。
溶媒又は分散媒として機能する。第2剤に含有される水
は、不純物をできるだけ含まないものが好ましく、具体
的には精製水が好ましい。
毛髪に適用する際には、第1剤と第2剤を所定の割合で
混合して混合液とし、その混合液を毛髪に塗布する。毛
髪に塗布された混合液によって毛髪が脱色されるメカニ
ズムを簡単に説明すると次の通りである。まず混合液を
毛髪に塗布すると、アルカリ剤の働きでキューティクル
が開いて酸化剤が毛髪内部に浸透する。そして、その毛
髪内部に浸透した酸化剤の作用でメラニン色素が分解さ
れ、その結果毛髪が脱色される。
て、以下に記載する。 ・ 本実施形態の第2剤(毛髪化粧料用組成物)によれ
ば、寒冷時など低温にさらされたときに乳化が破壊する
おそれを小さくすることができる。このため、第1剤と
混合して毛髪脱色剤として用いたときの脱色性が、第2
剤が低温にさらされたことよって低下するおそれを小さ
くすることができる。これは、第2剤における油性成分
の含有量が10重量%以上であることと、第2剤に界面
活性剤として前記一般式(A)で表される化合物が含有
されていることによるものである。前記一般式(A)で
表される化合物は、従来の毛髪化粧料用組成物で使用さ
れている界面活性剤に比べて凝固点が低いので、それを
含有する第2剤の凝固点も従来に比べて低い。また第2
剤における油性成分の含有量が増えれば、相対的に第2
剤における水の含有量が減るため、その分凍結しにくく
なる。よって、本実施形態の第2剤は、低温安定性が良
好で、低温にさらされても凍結しにくく乳化が破壊され
にくい。
と第2の界面活性剤の平均HLBを10〜13とするこ
とによって、第2剤の乳化安定性の向上を図ることがで
きる。
としてHLBの値が13〜20の非イオン性界面活性剤
を用いることによって、第1の界面活性剤と第2の界面
活性剤の平均HLBの値を、好ましい範囲である10〜
13に適正化しやすくすることができる。というのも、
前記一般式(A)で表される化合物のHLBの値が通常
8〜11程度であるため、HLBの値が13〜20の非
イオン性界面活性剤を併用すれば、平均HLBの値を1
0〜13の範囲に容易に調整できるからである。
される化合物の含有量を15重量%以下とすることによ
って、第1剤と混合して毛髪脱色剤として用いたときの
脱色性の低下を防ぐことができる。
構成することもできる。 ・ 前記実施形態では二剤式の毛髪脱色剤の第2剤とし
て本発明を具体化したが、三剤式の毛髪脱色剤の第2剤
として本発明を具体化するようにしてもよい。
料中間体、直接染料等の染料を配合することによって、
二剤式の染毛剤の第2剤として本発明を具体化するよう
にしてもよい。また三剤式の染毛剤の第2剤として本発
明を具体化するようにしてもよい。
物の形態を有しているが、第1剤の剤型はそれに限定さ
れない。例えば第1剤の剤型は溶液状、粉末状でもよ
く、剤型に応じて、アルカリ剤、油性成分、界面活性剤
及び水以外の成分を添加したり、油性成分、界面活性剤
及び水のうちの少なくともいずれか一つを省略したりし
て構成してもよい。
性剤及び水以外の成分を任意成分として含む構成であっ
てもよい。 ・ 第2剤を、界面活性剤として前記一般式(A)で表
される化合物を単独で含み、その他の種類の界面活性剤
を含まない構成としてもよい。ただしこの場合は、第2
剤における前記一般式(A)で表される化合物の含有量
は0.1重量%以上であることが好ましく、0.5重量
%以上であることが特に好ましい。この含有量が0.1
重量%未満だと、第2剤の乳化安定性の低下を招くため
好ましくない。すなわち、第2剤における前記一般式
(A)で表される化合物の含有量が0.1重量%以上で
あれば十分な乳化安定性を確保することでき、特に0.
5重量%以上であればその効果を一段と高めることがで
きる。また、第2剤に含有される前記一般式(A)で表
される化合物のHLBの値は、第2剤の乳化安定性の向
上を図るうえで10〜13であることが好ましい。
らに具体的に説明する。 <実施例1〜7・比較例1〜4>毛髪化粧料用組成物
(第2剤)として、下記表1に示す組成からなるものを
それぞれ調製した。なお、いずれもリン酸でpHを3に
調整するとともに精製水で100重量%とした。また表
1中の数値の単位は、平均HLBの行を除いて、全て重
量%である。ちなみに、POE(5)POP(4)セチ
ルエーテルのHLBの値は8.7、POE(10)PO
P(4)セチルエーテルのHLBの値は10.5、PO
E(10)POP(8)セチルエーテルのHLBの値は
9.9、POE(20)POP(8)セチルエーテルの
HLBの値は12.5、POE(2)セチルエーテルの
HLBの値は8.0、POE(30)セチルエーテルの
HLBの値は19.5である。
の五つの項目に関し評価した。その結果を表2に示す。
水相と油相の分離の有無を目視にて確認した。分離が全
く認められないものを◎、分離がほとんど認められない
ものを○、分離がやや認められるものを△、分離がかな
り認められるものを×と、分離の程度から乳化安定性を
四段階で評価した。
安定性 毛髪化粧料用組成物を、6時間ごとに−5℃→0℃→5
℃→0℃→−5℃→0℃→…というサイクルで変化する
温度の下で一ヶ月間放置した後、常温に戻し、水相と油
相の分離の有無を目視にて確認した。(a)乳化安定性
の評価の場合と同様に分離の程度から−5℃〜5℃サイ
クルにおける低温安定性を四段階で評価した。
後、常温に戻し、水相と油相の分離の有無を目視にて確
認した。(a)乳化安定性の評価の場合と同様に分離の
程度から−10℃における低温安定性を四段階で評価し
た。
後、常温に戻し、それを毛髪脱色剤の第1剤と混合して
混合液とし、その混合液を毛髪に適用した。混合液で処
理された毛髪の脱色の程度から脱色性を、優(◎)、良
(○)、やや不良(△)、不良(×)の四段階で評価し
た。
剤は、セタノールを7.0重量%、流動パラフィンを1
0.0重量%、オリーブ油を5.0重量%、POE(1
5)セチルエーテルを5.0重量%、塩化セチルトリメ
チルアンモニウムを3.0重量%、28%アンモニア水
を5.0重量%含有し、精製水で100重量%とされて
いる。
後、常温に戻し、それを染毛剤の第1剤と混合して混合
液とし、その混合液を毛髪に適用した。混合液で処理さ
れた毛髪の染色の程度から染色性を、優(◎)、良
(○)、やや不良(△)、不良(×)の四段階で評価し
た。
は、p−フェニレンジアミンを1.0重量%、レゾルシ
ンを1.0重量%、セタノールを7.0重量%、流動パ
ラフィンを10.0重量%、オリーブ油を5.0重量
%、POE(15)セチルエーテルを5.0重量%、塩
化セチルトリメチルアンモニウムを3.0重量%、28
%アンモニア水を5.0重量%含有し、精製水で100
重量%とされている。
後、常温に戻し、それを染毛剤の第1剤と混合して混合
液とし、その混合液を毛髪に適用した。混合液で処理さ
れた毛髪を目視にて観察して、毛髪全体が均一に染色さ
れているものを◎、概ね均一のものを○、やや不均一な
ものを△、かなり不均一なものを×と、四段階で均染性
を評価した。なお、本評価で使用した染毛剤の第1剤
は、(e)染色性の評価で使用したものと同じものであ
る。
温安定性に関する評価がいずれも◎又は○で、そのうち
実施例5と実施例6以外の実施例では、脱色性、染色性
及び均染性に関する評価も◎又は○であった。これは、
低温安定性が良好であるために低温にさらした後でも乳
化が安定して維持されていることがその理由と考えられ
る。なお、実施例5と実施例6は脱色性、染色性及び均
染性の評価が△と悪かったが、低温にさらしたときに凍
結して乳化が破壊された結果として脱色性、染色性及び
均染性が低下したのではなく、その他の原因による。す
なわち、実施例5の場合は油性成分の含有量が65重量
%を超えること、実施例6の場合は前記一般式(A)で
表される化合物の含有量が15重量%を超えることが原
因である。一方、比較例1〜4は(b)、(c)の低温
安定性に関する評価がいずれも△又は×であった。
思想について以下に記載する。・ 前記油性成分の含有
量が65重量%以下であることを特徴とする請求項1か
ら請求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料用組成
物。このように構成すれば、アルカリ剤を含有する組成
物又はアルカリ剤と染料を含有する組成物と混合して毛
髪脱色剤又は染毛剤として用いたときの脱色性又は染色
性の低下、均染性の低下及び髪の感触の悪化を防ぐこと
ができる。
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、低温にさらされたときに乳化が破壊するおそ
れを小さくすることができる。
に記載の発明の効果に加え、乳化安定性の向上を図るこ
とができる。請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の効果に加え、界面活性剤の
平均HLBの値を、好ましい範囲である10〜13に適
正化することが容易になる。
から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加
え、アルカリ剤を含有する組成物又はアルカリ剤と染料
を含有する組成物と混合して毛髪脱色剤又は染毛剤とし
て用いたときの脱色性又は染色性の低下を防ぐことがで
きる。
Claims (4)
- 【請求項1】 アルカリ剤を含有する組成物又はアルカ
リ剤と染料を含有する組成物と混合して毛髪脱色剤又は
染毛剤として用いられるもので、酸化剤、油性成分、界
面活性剤及び水を含有して水中油型乳化物の形態を有す
る毛髪化粧料用組成物であって、 前記油性成分の含有量が10重量%以上であるととも
に、前記界面活性剤として下記一般式(A)で表される
化合物を含有することを特徴とする毛髪化粧料用組成
物。 R(OCH(CH3)CH2)x(OCH2CH2)yOH …(A) (ただし、式中のRは炭素数1〜24のアルキル基を表
す。またx及びyは1以上の整数を表し、x+y≦18
である。) - 【請求項2】 前記界面活性剤の平均HLBの値が10
〜13であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪化
粧料用組成物。 - 【請求項3】 前記界面活性剤としてHLBの値が13
〜20の非イオン性界面活性剤を含有することを特徴と
する請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料用組成
物。 - 【請求項4】 前記一般式(A)で表される化合物の含
有量が15重量%以下であることを特徴とする請求項1
から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料用組成
物。
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