JP2003080278A - 水質制御システム - Google Patents
水質制御システムInfo
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Abstract
凝集処理前後の蛍光強度差から把握し、前オゾン注入率
を最適に制御可能にする水質制御システムを提供する。 【解決手段】 水質制御システムは、水質制御システム
被処理水にオゾンを注入する前オゾン処理工程部(9)
と、前オゾン処理工程部でオゾンを注入された水に凝集
剤を添加する凝集処理工程部(3)と、凝集剤を添加す
る前と後との間の蛍光強度の差を検出する蛍光強度差検
出手段(10,11)と、蛍光強度差検出手段による検
出信号に基づいて、凝集剤による凝集効果が最大となる
ように前オゾン処理工程部における前オゾン注入率を求
める制御手段(13)と、制御手段で求めたオゾン注入
率で、前オゾン処理工程部においてオゾンを注入するオ
ゾン発生手段(14)と、を備えることを特徴とする。
Description
凝集性の改善に係り、特に前オゾン処理の制御に関す
る。
れに下水道整備の遅れなどから、窒素・リン・有機物等
を含んだ家庭排水等が未処理の状態で河川や湖沼等の公
共水域に流入し、富栄養化を促進させる要因になってい
る。一方、都市部における水需要の増加が、富栄養化が
進んだ水源からの取水をさらに増加させているのが現状
である。
アレーションによる水質改善が実施されているが、広大
な水域の水質を改善するための施設や運転費にコストが
かかり、普及していないのが現状である。さらに、硫酸
銅散布による殺藻も一部で行われているが、魚類など他
の生物環境(生態系)への影響も懸念されるため、実施
例は非常に少ない。
プランクトン)が大量に発生することがあり、これが凝
集阻害の一因となり浄水水質の低下を招くことがある。
また、藻類が増大すると炭酸同化作用等によりpH値が
上昇し、最適凝集範囲(ポリ塩化アルミニウムではpH
6.0〜8.5)を外れ、これを補うため凝集剤の過剰
注入などが生じたりして凝集処理を困難にしていた。
昇、凝集剤の処理水への残留、藻類の砂ろ過水への流
出、藻類が代謝する酸素気泡によるフロックの上昇、凝
集剤過剰注入に起因する軽量フロックの生成とその流出
による砂ろ過閉塞等を引き起こしていた。
水中に含まれるコロイド粒子の性状・電荷状態と藻類の
影響がある。まず、前者について説明する。原水中に含
まれるコロイド粒子、細菌類、藻類、浮遊物質等はほと
んどが負の電荷を帯びており、相互の荷電によって反発
しあい安定な分散系を構成している。
と、凝集剤が加水分解されて正に荷電した多価の金属水
酸化ポリマーの生成により、コロイド粒子等の表面電荷
は中和され相互の反発力がなくなくなる。反発力を失っ
たコロイド粒子等は、分子間力により結合してマイクロ
フロックになる。このマイクロフロックが互いに衝突す
ることにより、自重沈殿可能な大きなフロックに成長す
る。また、金属水酸化ポリマーがマイクロフロック間の
架橋作用を果たすことによってもフロックの成長が促進
される。
タ電位が用いられている。この電位の絶対値が大きいと
粒子間の電気的反発力が大きく凝集しない。一般にゼー
タ電位が±10mV程度の範囲にあれば分子間力による
結合が可能になると言われている。ゼータ電位計を用い
た凝集剤制御も一部の機場で実施されている例もある
が、ゼータ電位計は非常に高価であり、またこの制御方
法では藻類の除去対策とはならず凝集性を改善する手法
を持ち合わせていない。
である藻類の影響について説明する。藻類が代謝する有
機物が凝集反応を妨げるとも言われており、効果的な藻
類の除去対策が求められてきた。藻類の増大に対する浄
水処理プロセスにおける対策として、従来処理では、一
般的に前塩素添加による殺藻処理が行われている。しか
し、前塩素処理では不連続点処理法によるアンモニア性
窒素の除去を主に行うため、殺藻処理に必要な塩素量よ
りも大量に塩素を注入するため、原水中に含まれる有機
物と塩素の反応によりトリハロメタン(THM)生成量
が増加する問題がある。また、塩素臭など異臭味発生の
要因ともなり最善の藻類除去対策とは言えないのが現状
である。その他、膜処理による藻類の除去方法もある
が、大規模浄水場には不適である。
水質制御システムの浄水プロセスフローを示す。着水井
1は、原水の水位や水量変動を平滑化及び原水量の把握
のために設置されており、原水の水質状態を監視するた
めに油膜センサーや毒物検知センサー等の各種センサー
が設置されることがある。前塩素処理工程部2は、塩素
剤の添加によりアンモニア性窒素の除去、鉄・マンガン
を酸化して固形物にする他、凝集阻害を引き起こす藻類
の殺藻を行なう。凝集処理工程部3は、凝集剤(ポリ塩
化アルミニウム、硫酸バンド等)の添加により前述のよ
うに原水中の浮遊物質や溶存物質をフロック化し、さら
に前塩素処理工程部2にて酸化した鉄・マンガン及び殺
藻した藻類をフロックとして取り込むものである。凝集
処理工程部3は内部で急速撹拌工程部(薬品混和池)と
緩速撹拌工程部(フロック形成池)に分かれており、急
速撹拌工程部にて凝集剤の添加とマイクロフロックの生
成、緩速撹拌工程部にてフロックの成長促進が行われ
る。沈殿処理工程部4は、自重沈殿可能までに成長させ
たフロック沈降させ、上澄み液を砂ろ過処理工程部5に
送り出すものである。砂ろ過処理工程部5は、沈殿処理
工程部4にて沈降しきれなかったフロックを捕捉・ろ過
するものである。また、高感度濁度計による水質監視も
行われている。後塩素処理工程部6は消毒用の塩素を添
加するものであり、塩素添加率はろ過水の水質によって
異なるが遊離残留塩素として1〜2mg/L程度を目安
とし、残留塩素濃度の調整を行い、浄水として供給する
ものである。給水栓の末端で遊離残留塩素0.1mg/
L以上を維持できるように添加率を制御する。
る有機物と塩素の反応によりTHM生成量が増加する問
題があることから、前塩素処理を止めて凝集処理工程3
と砂ろ過処理工程部5の間で塩素処理を行う中塩素処理
を導入する浄水場も出てきている。しかし、中塩素処理
ではTHMの生成量はある程度抑制できるが、凝集添加
以前に殺藻処理が行えないため、凝集阻害を抑制するこ
とが出来ない。
加量を増加させる方法は、THMの生成や処理コストの
増加と共に軽量フロックの形成につながるため、汚濁の
進んだ原水を用いている機場では回避したい方法であ
る。
つつ凝集性を改善するためには、塩素処理以外の手法で
藻類を効率的に除去(殺藻)し、コロイド粒子等の表面
電荷を中和すれば良いことが分かる。
「より安全でおいしい水」への関心の高まりから、オゾ
ン処理と、粒状活性炭(GAC)や生物活性炭(BA
C)処理を組み合わせた高度浄水処理が導入され始めて
いる。高度浄水処理が導入・適用される原水は、汚濁
(富栄養化)が進んだ河川・湖沼(ダム)水などであ
る。
ローを図9(b)に示す。高度浄水処理では、図9
(a)に示した従来の浄水プロセスフローから、前塩素
処理工程部2を廃止して、砂ろ過処理工程部5と後塩素
処理工程部6の間に、後オゾン処理工程部7とBAC処
理工程部8を追加したものである。後オゾン処理工程部
7は生物難分解性有機物の易分解性化、かび臭物質や異
臭味の分解、鉄・マンガンの酸化などを行う。BAC処
理工程部8は、有機物・かび臭物質・異臭味の吸着及び
生物代謝を行うと共にアンモニア性窒素の除去を行う。
つまり、従来前塩素処理工程部2で除去していたアンモ
ニア性窒素をBAC処理工程部8で除去し、塩素剤の注
入点が後塩素処理工程6だけになるためTHMの生成が
大幅に抑制されるものである。しかしながら、藻類の除
去工程部を有しておらず、藻類による凝集阻害が発生す
る浄水場では別途何らかの対策が必要となる。
して、高感度濁度計によるろ過池の維持管理、濁度監視
が行われている。これは、クリプトスポリジウム等病原
性微生物による水源汚染、水質事故が国内外で発生した
ため、1996年10月に厚生省より「クリプトスポリ
ジウム暫定対策指針」が通達され、ろ過池の濁度を0.
1度以下に管理するように求められているためである。
ただし、高感度濁度計で測定できる物質は浮遊物質(S
S)等の固形物や微粒子であり、溶存性の有機物までは
把握できない。
善させる手法として前オゾン処理が知られている。
作用してゼータ電位を低下させる効果があることが報告
されている。
集沈殿作用、有機物分子の極性の増加により有機物の
多電解質への転換、浮遊物質への変換、化学凝集に
よるコロイドとマイクロフロック間の化学的架橋機能の
増加作用、があると考えられている。
てpHの緩衝効果があり、凝集剤の最適凝集範囲(ポリ
塩化アルミニウムではpH6,0〜8.5)から多少外
れていてもpH値を最適凝集範囲内に引き入れる作用が
ある。
殺藻作用等から、前塩素代替処理として有効である。
善効果が上がらないばかりか、オゾンの過剰注入により
浮遊物質を溶解性有機物に変換させて凝集性悪化させる
場合がある。
する指標やセンサーがなく、上記のようなデメリットも
あるため、あまり積極的に適用されていなかった。
れ、蛍光強度と各種水質項目との相関、特に有機物やフ
ルボ酸類に代表されるトリハロメタン前駆物質との相関
が明らかになるに従い、オゾン処理を始め各種水質制御
・監視系への適用が検討されるようになってきた。
物との相関については、特開平10−43776に示さ
れている。
おいて、前オゾン処理による凝集性の最適ポイントを凝
集処理前後の蛍光強度差から把握し、前オゾン注入率を
最適に制御可能にする水質制御システムを提供すること
である。
に、本発明は、被処理水にオゾンを注入する前オゾン処
理工程部と、前記前オゾン処理工程部でオゾンを注入さ
れた水に凝集剤を添加する凝集処理工程部と、前記凝集
剤を添加する前と後との間の蛍光強度の差を検出する蛍
光強度差検出手段と、前記蛍光強度差検出手段による検
出信号に基づいて、前記凝集剤による凝集効果が最大と
なるように前記前オゾン処理工程部における前オゾン注
入率を求める制御手段と、前記制御手段で求めた前記オ
ゾン注入率で、前記前オゾン処理工程部においてオゾン
を注入するオゾン発生手段と、を備えることを特徴とす
る。
オゾン処理工程部でオゾンを注入された水の蛍光強度を
検出する第1蛍光センサーと、前記凝集処理工程部で凝
集剤を添加された水の蛍光強度を検出する第2蛍光セン
サーとを有することを特徴とする。
部で添加される凝集剤の添加率を演算するを凝集剤添加
率演算機能を有することを特徴とする。
部で添加される凝集剤の添加率と、前記凝集剤を添加す
る前と後との間の蛍光強度の差と、前記前オゾン処理工
程部における前オゾン注入率との間で得られた関係デー
タを記録したデータベースを有し、前記制御手段は、前
記データベースを参照して、前記蛍光強度差検出手段に
よる検出信号に基づいて、前記前オゾン注入率を求める
ことを特徴とする。
水との間で採水を切り替える採水切替手段を備え、前記
蛍光強度差検出手段は、前記採水切替手段によって切り
替えられた前記凝集剤を添加する前の水と後の水の蛍光
強度を検出する単一の蛍光センサーを有することを特徴
とする。
ある前オゾン注入率の大きさによって凝集性が変化する
ので、最適の凝集性を得るための前オゾン注入率を求め
る必要があるが、上述の発明においては、凝集剤の添加
前後の蛍光強度の差が最適の前オゾン注入率を得るため
の指標になることに着目し、凝集剤の添加前後の蛍光強
度の差の検出データを参照し凝集剤による凝集性が最大
になるように最適の前オゾン注入率を求める。
態を、図1を参照して説明する。
処理工程部3と、沈殿処理工程部4と、前オゾン処理工
程部9と、前オゾン処理工程部9の直後に設置された蛍
光センサー10と、凝集処理工程部3に設置された蛍光
センサー11と、凝集剤添加設備12と、制御装置13
と、オゾン発生設備14と、被処理水量計15と、発生
オゾン濃度計16と、送気ガス量計17とを備えてい
る。
なお、図9(b)に示す従来の高度処理と同じ構成要素
である着水井1及び砂ろ過処理工程部5以降の図示と詳
細な説明は省略する。
オゾン処理水の相対蛍光強度を測定するものであり、測
定値FL1として制御装置13へ出カしている。
蛍光強度を測定するものであり、測定値FL2として制
御装置13へ出力している。
対蛍光強度を測定するものであるが、有機物濃度の代替
指標としても利用可能である。
前オゾン処理水に添加するための設備であり、本実施例
では凝集剤としてポリ塩化アルミニウム(PAC)を用
いている。もちろん他の凝集剤、硫酸バンド、塩化鉄
系、ポリシリカ鉄系、ポリアクリルアミド系の凝集剤も
被処理水質や浄水施設の対応により適用が可能である。
は、20〜40mg/Lの範囲でオペレータがその日の
原水や沈殿水・砂ろ過水の水質(濁度等)に応じて経験
値やジャーテスト等により設定しているが、概ね25〜
35mg/Lの範囲に入ることが多い。
他に、被処理水量計15の測定値Q1、発生オゾン濃度
計16の測定値Pinと、送気ガス量計17の測定値Q
gとが入力されおり、最適前オゾン注入率Rma、最適
オゾン発生量Dma、データの蓄積(データベースの構
築)など種々の演算及び制御が行われる。また、制御装
置13には凝集剤添加設備12における凝集剤添加量G
が監視信号として入力され、凝集剤添加率C(C=G/
Q1)が計算されている。
剤添加前)の相対蛍光強度FL1と凝集剤添加直後の相
対蛍光強度FL2との相対蛍光強度の差△FL(△FL
=FL1−FL2)と、そのときの前オゾン注入率R
(R=Pin*Qg/Q1)が計算されている。
(△FLmax)を維持するような最適前オゾン注入率
Rmaを求めるための演算ロジックを図2(a)、図2
(b)、図2(c)、図2(d)を用いて説明する。
おける前オゾン注入率による典型的な△FLの変化特性
を表したものである。なお、図2(b)は△FLを拡大
縮尺で示したものである(△FLは、以後同様)。図2
(c)〜図2eは本実施例における△FLmaxを求め
る制御アルゴリズムを模式的に示したものである。
御装置13に蓄積されている。
は、△FLmaxに対応した最適前オゾン注入率Rma
が不明なので、制御装置13の内部に蓄積されたデータ
ベースとFL1とからフィードフォアード(FF)制御
にて前オゾン注入率の初期値Rjが設定される。
Ljは、△FLmaxではない可能性があるので前オゾ
ン注入率Rを段階的に増減させて、各前オゾン注入率R
と△FLの関係を制御装置13の中に記録し、近似曲線
(関数)を作成することにより、△FLが最大値(△F
Lmax)となる最適前オゾン注入率Rmaをフィード
フォアード(FB)制御により求めることができる。な
お、前オゾン注入率の増減幅は任意に設定可能である。
詳細なロジックを〜に示す通りである。
注入率に対して不足の場合(Rj)、前オゾン注入率R
を減少させると対応する△FLは減少する。
を減じてRi1とした場合、対応する△FLは△FLj
から△FLi1になり、△FLj>△FLi1である。
加させるべきと判断できるため、前オゾン注入率R=R
k1とし対応する△FLk1が得られる。
‥‥、Rkn(n整数)、と増加させると、それらに対
応する各△FL、つまり△FLk2、△FLk3、‥
‥、△FLknが得られる。
Rと△FLの関係を制御装置13の中に記録し、図2
(c)に示すような近似曲線を作成し最大値(△FLm
ax)を求め、それに対応する前オゾン注入率が最適前
オゾン注入率Rmaとなる。
注入率の初期値が最適オゾン注入率に対して過剰の場合
(Rp)、前オゾン注入率Rを増加させると対応する△
FLは減少する。
を増加させてRh1とした場合、対応する△FLは△F
Lpから△FLh1になり、△FLp>△FLh1であ
る。
少させるべきと判断できるため、前オゾン注入率R=R
s1とし対応する△FLs1が得られる。
‥‥、Rsn(n整数)、と減少させると、それらに対
応する各△FL、つまり△FLs2、△FLs3、‥
‥、△FLsnが得られる。
最適前オゾン注入率Rmaを求めることができる。
PAC添加率の変更に伴い、各前オゾン注入率Rと△F
Lの関係が、近似曲線1から近似曲線2のように変化し
た場合でも上記〜の制御動作を繰り返すことによ
り、新たな△FLmaxに対応した最適前オゾン注入率
Rmaが求めることができる。
前オゾン注入率Rmaを求める演算ロジックの基本部分
であるが、過去の前オゾン注入率Rと△FLの関係及び
その近似曲線が順次蓄積されていくため、制御装置13
の学習効果により制御精度が高まり、応答時間が早くな
っていく。
の最大値(△FLmax)及びその値を示す前オゾン注
入率は被処理水質の性状及び凝集剤添加率によって異な
ってくるが、本実施例ではFL1は20〜50、△FL
(相対蛍光強度の差)の値は2〜6程度、そのときの前
オゾン注入率は0.3〜1mg/Lの範囲に入ることが
多い。
量計15の測定値Q1、発生オゾン濃度計16の測定値
Pinと、送気ガス量計17の測定値Qgとが入力され
おり、最適前オゾン注入率Rmaから最適オゾン発生量
Dmaを順次演算・更新しており、オゾン発生設備14
に出力している。オゾン発生設備14では最適オゾン発
生量Dmaに基づき前オゾン処理のためのオゾン発生を
行い、前オゾン処理工程9にて前オゾン処理が行われ
る。
の最適な前オゾン注入制御が、常時実施されている。
において、前塩素処理工程部2にて除去したい鉄・マン
ガン等の無機物、アンモニア性窒素は、後オゾン処理工
程部7及びBAC処理工程部8で除去を行うため、本実
施例において特に問題となることはない。
して前オゾン注入率を最適に制御することにより、オゾ
ンの有する強力な殺菌・酸化作用から、凝集性を阻害す
る藻類を除去するとともに、オゾンがコロイド粒子表面
に作用してゼータ電位を低下させ凝集性を改善する効果
を最大限に発揮させることができる。凝集沈殿水の水質
が改善するため、砂ろ過処理工程部5以降の負荷を低減
できる。
の相関が強い蛍光強度が効果的に低減できるため、実際
に生成されるトリハロメタン量も低減することができ
る。
水質の低下を防止することができ、オゾン過剰注入によ
るランニングコスト(オゾン発生及び排オゾン処理)が
低減できる。
を、図3を参照して説明する。
処理工程部3と、沈殿処理工程部4と、前オゾン処理工
程部9と、前オゾン処理工程部9の直後に設置された蛍
光センサー10と、凝集処理工程3に設置された蛍光セ
ンサー11と、凝集剤添加設備12と、オゾン発生設備
14と、被処理水量計15と、発生オゾン濃度計16
と、送気ガス量計17と、オゾン注入率演算装置18、
データベース記録装置19、オゾン発生量演算装置2
0、とから構成されている。
す実施例1において制御装置13の代わりに、オゾン注
入率演算装置18、データベース記録装置19、オゾン
発生量演算装置20が付加された構成となっている。
図9(b)に示す従来の高度処理と同じ構成要素である
着水井1及び砂ろ過処理工程部5以降の図示、詳細な説
明は省略する。
オゾン処理水の相対蛍光強度を測定するものであり、測
定値FL1としてオゾン注入率演算装置18へ出力して
いる。
蛍光強度を測定するものであり、測定値FL2としてオ
ゾン注入率演算装置18へ出力している。
対蛍光強度を測定するものであるが、有機物濃度の代替
指標としても利用可能である。
前オゾン処理水に添加するための設備であり、本実施例
では凝集剤としてポリ塩化アルミニウム(PAC)を用
いている。もちろん他の凝集剤、硫酸バンド、ポリシリ
カ鉄系、ポリアクリルアミド系の凝集剤も被処理水質や
浄水施設の対応により適用が可能である。
20〜40mg/Lの範囲でオペレータがその日の原水
水質(濁度等)に応じて経験値により設定しているが、
概ね25〜35mg/Lの範囲こ入ることが多い。
ゾン注入率R、前オゾン処理後(凝集剤添加前)の相対
蛍光強度FL1と凝集剤添加直後の相対蛍光強度FL2
との相対蛍光強度の差△FL(△FL=FL1−FL
2)と、データベース記録装置19に蓄積されたデータ
とから、最適前オゾン注入率Rmaを演算しオゾン発生
量演算装置20へ出力する。
入設備12における凝集剤添加量Gが監視信号として入
力され、凝集剤添加率C(C=G/Q1)の計算を行
い、過去の前オゾン注入率Rと△FL(△FL=FL1
−FL2)の関係及びそのデータから得られる近似曲線
がデータベースとして構築され順次蓄積されている。ま
た、オゾン注入率演算装置18と連動して最適前オゾン
注入率Rmaを演算するに必要な各種水質データを提供
する。
計15の測定値Q1、発生オゾン濃度計16の測定値P
inと、送気ガス量計17の測定値Qgとが入力されお
り、これらの計測値と前記オゾン注入率演算装置18に
て求められた最適前オゾン注入率Rmaから、必要とす
るオゾン発生量Dmaを演算しオゾン発生設備14に出
力している。また、現在の前オゾン注入率R(R=Pi
n*Qg/Q1)が計算されている。
最大値(△FLmax)を維持するような最適前オゾン
注入率Rmaを求める演算ロジックを実施例1と同様に
図2(a)、図2(b)、図2(c)、図2(d)を用
いて説明する。
おける前オゾン注入率による典型的な△FLの変化特性
を表したものである。図2(c)〜図2(e)は本実施
例における△FLmaxを求める制御アルゴリズムを模
式的に示したものである。これらは実施例1と同様であ
る。
装置19に蓄積されている。
は、△FLmaxに対応した最適前オゾン注入率Rma
が不明なので、データベース記録装置19に蓄積された
各種水質データとFL1とからフィードフォアード(F
F)制御によって前オゾン注入率の初期値Rjが設定さ
れる。
Ljは、△FLmaxではない可能性があるので前オゾ
ン注入率Rを段階的に増減させて、各前オゾン注入率R
と△FLの関係をデータベース記録装置19の中に記録
し、近似曲線(関数)を作成する。
ス記録装置19上に作成された近似曲線から△FLが最
大値(△FLmax)となる最適前オゾン注入率Rma
をフィードフォアード(FB)制御により求めることが
できる。なお、前オゾン注入率の増減幅は任意に設定可
能である。詳細なロジックを〜に示す通りである。
注入率に対して不足の場合(Rj)、前オゾン注入率R
を減少させると対応する△FLは減少する。
を減じてRi1とした場合、対応する△FLは△FLj
から△FLi1になり、△FLj>△FLi1である。
加させるべきと判断できるため、前オゾン注入率R=R
k1とし対応する△FLk1が得られる。
‥‥、Rkn(n整数)、と増加させると、それらに対
応する各△FL、つまり△FLk2、△FLk3、‥
‥、△FLknが得られる。
Rと△FLの関係をデータベース記録装置19の中に蓄
積し、図2(c)に示すような近似曲線を作成しその最
大値(△FLmax)を求め、それに対応する前オゾン
注入率が最適前オゾン注入率Rmaとなる。
注入率の初期値が最適オゾン注入率に対して過剰の場合
(Rp)、前オゾン注入率Rを増加させると対応する△
FLは減少する。前オゾン注入率Rpに対してオゾン注
入率を増加させてRh1とした場合、対応する△FLは
△FLpから△FLh1になり、△FLp>△FLh1
である。
少させるべきと判断できるため、前オゾン注入率R=R
s1とし対応する△FLs1が得られる。
‥‥、Rsn(n整数)、と減少させると、それらに対
応する各△FL、つまり△FLs2、△FLs3、‥
‥、△FLsnが得られる。
最適前オゾン注入率Rmaを求めることができる。
動やPAC添加率の変更に伴い、各前オゾン注入率Rと
ΔFLの関係が、近似曲線1から近似曲線2のように変
化した場合でも上記〜の制御動作を繰り返すことに
より、新たなΔFLmaxに対応した最適前オゾン注入
率Rmaが求めることができる。
おける最適前オゾン注入率Rmaを求める演算ロジック
の基本部分であるが、過去の前オゾン注入率RとΔFL
の関係及びその近似曲線がデータベース記録装置19に
順次蓄積されていくため、オゾン注入率演算装置18と
データベース記録装置19が連動した学習効果により制
御精度高まり、応答時間が早くなっていく。
の最大値(ΔFLmax)及びその値を示す前オゾン注
入率は被処理水質の性状及び凝集剤添加率によって異な
ってくるが、本実施例ではFL1は20〜50、ΔFL
(相対蛍光強度の差)の値は2〜6程度、そのときの前
オゾン注入率は0.3〜1mg/Lの範囲に入ることが
多い。
うに被処理水良計15の測定値Q1、発生オゾン濃度計
16の測定値Pinと、送気ガス量計17の測定値Qg
とが入力されており、最適前オゾン注入率Rmaから最
適オゾン発生量Dmaを順次演算・更新しており、オゾ
ン発生設備14に出力している。オゾン発生設備14で
は最適オゾン発生量Dmaに基づき前オゾン処理のため
のオゾン発生を行い、前オゾン処理工程9にて前オゾン
処理が行われる。
の最適な前オゾン注入制御が、常時実施されている。
において、前塩素処理工程部2にて除去した鉄・マンガ
ン等の無機物、アンモニア性窒素は、後オゾン処理工程
部7及びBAC処理工程部8で除去を行うため、本実施
例において特に問題となることはない。
果が得られる。
図4を参照して説明する。
処理工程部3と、沈殿処理工程部4と、前オゾン処理工
程部9と、前オゾン処理工程部9の直後に設置された蛍
光センサー10と、凝集処理工程部3に設置された蛍光
センサー11と、凝集剤添加設備12と、オゾン発生設
備14と、被処理水量計15と、発生オゾン濃度計16
と、送気ガス量計17と、凝集剤添加率演算機能を備え
た制御装置21と、から構成されている。
お、図9(b)に示す従来の高度処理と同じ構成要素で
ある着水井1及び砂ろ過処理工程5以降の図示、実施例
1と同じ構成要素の詳細な説明は省略する。
率制御機能に付加して凝集剤添加率の制御も統括して行
うものであり、制御装置21にて最適前オゾン注入率R
maを求める制御ロジックは、実施例1と同様であるた
め詳細な説明は省略する。
は、凝集処理工程3における凝集性を最大限向上させる
のには非常に効果てきであるが、凝集不良が起こらない
条件下では浮遊物質やコロイド等の除去量は凝集剤添加
率に依存する。
ーの手入力に設定されており、その設定値もジャーテス
トやオペレータの経験値に頼っている。
物負荷に応じて凝集処理工程3における凝集剤添加率C
を適宜増減できれば、凝集処理水の水質を安定させるこ
とができる。
置21の作用について説明する。
計測値が入力されており、前オゾン処理水の相対蛍光強
度FL1及び凝集剤添加直後の相対蛍光強度FL2、被
処理水量計15の測定値Q1、発生オゾン濃度計16の
測定値Pinと、送気ガス量計17の測定値Qg、凝集
剤添加量G、とが入力されおり、最適前オゾン注入率R
ma、最適オゾン発生量Dma、凝集剤添加率C及び最
適凝集剤添加率Ca、データの蓄積(データベースの構
築)など種々の演算及び制御が行われる。
率Tf1、前オゾン注入率R、凝集剤添加率Cとの関係
(相関式)がデータベースとして蓄積されており、ま
た、相対蛍光強度の除去目標値FLcoが設定されてい
る。
場合における凝集剤添加率Cと相対蛍光強度FL0の関
係、最適前オゾン注入率制御を行った場合(注入率Rm
a)における凝集剤添加率Cと相対蛍光強度FL1との
関係をそれぞれ示す。
相対蛍光強度差△FLz(=FL0−FL1)は、初期
値(凝集剤添加率C=0の時の△FLz)を△FLz0
とすると、凝集剤添加率Cの増加と共に、その差△FL
zc(任意の凝集剤添加率Cにおける△FLz)が大き
くなることが確認されている。
同一凝集剤添加率における凝集効果が向上していること
が分かる。
集剤添加率Cと相対蛍光強度の残存率Tf1との関係を
(3)式に示す。
おける相対蛍光強度の予測値FLdは、以下のように計
算される。
値を示したものであり、相対蛍光強度の除去目標値FL
coに対して、最適前オゾン処理水の相対蛍光強度FL
1をFLcoにまで除去する必要な最適凝集剤添加率の
目標値Cfが、(4)式にC=Cfを代入して変形した
(5)式に示すような相関式用いてをフィードフォアー
ド制御により求められている。
率の目標値Cfを実際の添加量Gfに変換して凝集剤添
加設備12に出力し、凝集剤添加設備12から凝集処理
工程3へ凝集剤の添加が実施される。
ドフォアード制御により求た最適凝集剤添加率の目標値
CfがCaに対して、多少少ない場合(Cf1)や多い
場合(Cf2)もあるので、凝集剤添加直後の相対蛍光
強度FL2を指標としたフィードバック制御により凝集
剤添加率の補正を行い最適凝集剤添加率Caを求め、そ
れに応じてGfを最適添加量Gaに補正する。
施して凝集性を最大限に高め、凝集剤添加率Cに関して
は最適前オゾン処理水(注入率Rma)の相対蛍光強度
FL1を指標にフィードフォアード(FF)制御と、凝
集剤添加前後の相対蛍光強度FL2を指標としたフィー
ドフォアード(FB)制御の複合制御を行う。
入率Rmaを求める演算ロジック及、過去の前オゾン注
入率Rと△FLの関係及びその近似曲線、凝集剤添加率
Cf、Caの演算結果が順次蓄積されていくため、制御
装置21の学習効果により制御精度高まり、応答時間が
早くなっていく。
して、過不足のない凝集剤添加制御が行えると共に、最
適前オゾン制御の効果により凝集性がより高まるため、
同等の凝集除去効果を得るのに必要な凝集剤の低減が行
える。
を、図7を参照して説明する。本実施例は図7におい
て、水質制御システムは、凝集処理工程部3と、沈殿処
理工程部4と、前オゾン処理工程部9と、前オゾン処理
工程部9の直後に設置された蛍光センサー10と、凝集
処理工程部3に設置された蛍光センサー11と、凝集剤
添加設備12と、オゾン発生設備14と、被処理水量計
15と、発生オゾン濃度計16と、送気ガス量計17
と、オゾン注入率演算装置18、データベース記録装置
19、オゾン発生量演算装置20、凝集剤添加率演算装
置22、とから構成されている。
す実施例2において、凝集剤添加率演算装置22が付加
された構成となっている。
施例1〜3と同じ構成要素の詳細な説明は省略する。本
実施例は、実施例2の最適前オゾン注入率制御機能に付
加して凝集剤添加率の制御も統括して行うものであり、
オゾン注入率演算装置18にて最適前オゾン注入率Rm
aを求める制御ロジック及びオゾン発生量演算装置20
の作用は、実施例2と同様であるため詳細な説明は省略
する。
いて説明する。
量Gが直接、オゾン注入率演算装置18経由で前オゾン
処理水の相対蛍光強度FL1及び凝集剤添加直後の相対
蛍光強度FL2が、オゾン発生量演算装置20経由で被
処理水量計15の測定値Q1が、それぞれ入力されお
り、凝集剤添加率C及び最適凝集剤添加率Ca、各種水
質データの蓄積(データベースの構築)など種々の演算
及び制御が行われる。
強度の残存率Tf1、前オゾン注入率R、凝集剤添加率
Cとの関係(相関式)がデータベースとして蓄積されて
おり、凝集剤添加率演算装置22には、相対蛍光強度の
除去目標値FLcoが設定されている。
場合における凝集剤添加率Cと相対蛍光強度FL0関
係、最適前オゾン注入率制御を行った場合(注入率Rm
a)における凝集剤添加率Cと相対蛍光強度FL1との
関係をそれぞれ示す。
相対蛍光強度差△FLz(=FL0−FL1)は、初期
値(凝集剤添加率C=0の時の△FLz)を△FLz0
とすると、凝集剤添加率Cの増加と共に、その差△FL
zc(任意の凝集剤添加率Cにおける△FLz)が大き
くなることが確認されている。
同一凝集剤添加率における凝集効果が向上していること
が分かる。
集剤添加率Cと相対蛍光強度の残存率Tf1との関係を
(3)式に示す。
おける相対蛍光強度の予測値FLdは、以下のように計
算される。
値を示したものであり、相対蛍光強度の除去目標値FL
coに対して、最適前オゾン処理水の相対蛍光強度FL
1をFLcoにまで除去する必要な最適凝集剤添加率の
目標値Cfが、(4)式にC=Cfを代入して変形した
(5)式に示すような相関式用いてをフィードフォアー
ド制御により求められている。
適凝集剤添加率の目標値Cfを実際の添加量Gfに変換
して凝集剤添加設備12に出力し、凝集剤添加設備12
から凝集処理工程3へ凝集剤の添加が実施される。
ドフォアード制御により求た最適凝集剤添加率の目標値
CfがCaに対して、多少少ない場合(Cf1)や多い
場合(Cf2)もあるので、凝集剤添加直後の相対蛍光
強度FL2を指標としたフィードバック制御により凝集
剤添加率の補正を行い最適凝集剤添加率Caを求め、そ
れに応じてGfを最適添加量Gaに補正する。
施して凝集性を最大限に高め、凝集剤添加率Cに関して
は最適前オゾン処理水(注入率Rma)の相対蛍光強度
FL1を指標にフィードフォアード(FF)制御と、凝
集剤添加前後の相対蛍光強度FL2を指標としたフィー
ドフォアード(FB)制御の複合制御を行う。
適前オゾン注入率Rmaを求める演算ロジック及、過去
の前オゾン注入率Rと△FLの関係及びその近似曲線、
凝集剤添加率Cf、Caの演算結果が順次蓄積されてい
くため、オゾン注入率演算装置18及び凝集剤添加率演
算装置22の学習効果により制御精度高まり、応答時間
が早くなっていく。
して、過不足のない凝集剤添加制御が行えると共に、最
適前オゾン制御の効果により凝集性がより高まるため、
同等の凝集除去効果を得るのに必要な凝集剤の低減が行
える。
図8を参照して説明する。
処理工程部3と、沈殿処理工程部4と、前オゾン処理工
程部9と、蛍光センサー10と、凝集剤添加設備12
と、制御装置13と、オゾン発生設備14と、被処理水
量計15と、発生オゾン濃度計16と、送気ガス量計1
7と、採水切替装置23とから構成されている。
に対して、蛍光センサー23を省略して採水切替装置2
3を付加し、前オゾン処理工程9直後の相対蛍光強度F
L1と、凝集処理工程3直後の相対蛍光強度FL2とを
1台の蛍光センサー11にて計測する構成である。
施例1〜4と同じ構成要素の詳細な説明は省略する。
部9の試料水と凝集処理工程部3の試料水が独立して送
水されており、採水切替装置23にて一定の周期モード
により交互に試料水を切替て相対蛍光強度FL1及びF
L2の測定を行う。
作は採水切替装置23と連動しており、測定識別信号
a、bのやり取りにより試料水の混合や誤測定(試料水
の取り違い)を防止している。
びFL2はそれそれ測定識別信号a、bを含んで制御装
置13に出力され、実施例1と同様の制御動作が実施さ
れる。
省略する。
付加して、蛍光センサーが1台にて同等の制御が実施で
きるため、本実施例を導入するための初期コストが低減
できる。
オゾン注入制御により凝集性を阻害する藻類を除去する
とともに、オゾンがコロイド粒子表面に作用してゼータ
電位を低下させ凝集性を改善する効果が最大限に発揮さ
せることができ、凝集沈殿水の水質が改善するため、砂
ろ過処理工程以降の負荷が低減できる。また、凝集処理
前後の蛍光強度を指標とした前オゾン注入制御により、
凝集阻害を引き起こす藻類の除去、コロイド粒子表面の
改質等による凝集性の改善を効果的に行い、水質向上を
はかることができる。
の相関が強い蛍光強度が効果的に低減できるため、実際
に生成されるトリハロメタン量も低減することができ
る。
水質の低下を防止することができ、オゾン過剰注入によ
るランニングコスト(オゾン発生及び排オゾン処理)を
低減することができる。
及凝集性の改善が図られる。
ると共に、最適前オゾン制御の効果により凝集性がより
高まるため、同等の凝集除去効果を得るのに必要な凝集
剤の低減が行える。前オゾン注入制御と凝集剤添加制御
を統括して行うことにより、同等の処理効果が得られる
凝集剤添加率を引き下げることができ、凝集剤のコスト
削減が実現できる。
の間で採水を切り替える採水切替装置23を備えること
により、蛍光センサーが1台にて同等の制御が実施でき
るため、初期コストが低減できる。
前と後との間の蛍光強度の差が最大となるように前オゾ
ン注入率を求めるようにすることにより、凝集効果が最
大なる判断基準を具体的に規定し、制御手法の具体化が
行うことができる。
れば、前オゾン処理による凝集性の最適ポイントを凝集
処理前後の蛍光強度差から把握し、前オゾン注入率を最
適に制御可能にする水質制御システムを提供することが
できる。
性図(a)、前オゾン注入率による典型的な△FLの変
化特性図(b)、△FLmaxを求める制御アルゴリズ
ムの模式図(c)、△FLmaxを求める制御アルゴリ
ズムの模式図(d)、△FLmaxを求める制御アルゴ
リズムの模式図(e)。
集剤添加率との関係を表した図。
示した図(a)、FF制御及びFB制御により凝集剤添
加率の補正の概念図(b)。
を示したブロック図(a)と従来の高度浄水処理プロセ
スフローを示したブロック図(b)。
Claims (6)
- 【請求項1】被処理水にオゾンを注入する前オゾン処理
工程部と、 前記前オゾン処理工程部でオゾンを注入された水に凝集
剤を添加する凝集処理工程部と、 前記凝集剤を添加する前と後との間の蛍光強度の差を検
出する蛍光強度差検出手段と、 前記蛍光強度差検出手段による検出信号に基づいて、前
記凝集剤による凝集効果が最大となるように前記前オゾ
ン処理工程部における前オゾン注入率を求める制御手段
と、 前記制御手段で求めた前記オゾン注入率で、前記前オゾ
ン処理工程部においてオゾンを注入するオゾン発生手段
と、を備えることを特徴とする水質制御システム。 - 【請求項2】前記蛍光強度差検出手段は、 前記前オゾン処理工程部でオゾンを注入された水の蛍光
強度を検出する第1蛍光センサーと、 前記凝集処理工程部で凝集剤を添加された水の蛍光強度
を検出する第2蛍光センサーとを有することを特徴とす
る請求項1に記載の水質制御システム。 - 【請求項3】前記制御手段は、前記凝集処理工程部で添
加される凝集剤の添加率を演算するを凝集剤添加率演算
機能を有することを特徴とする請求項1に記載の水質制
御システム。 - 【請求項4】前記制御手段は、前記凝集処理工程部で添
加される凝集剤の添加率と、前記凝集剤を添加する前と
後との間の蛍光強度の差と、前記前オゾン処理工程部に
おける前オゾン注入率との間で得られた関係データを記
録したデータベースを有し、 前記制御手段は、前記データベースを参照して、前記蛍
光強度差検出手段による検出信号に基づいて、前記前オ
ゾン注入率を求めることを特徴とする請求項1に記載の
水質制御システム。 - 【請求項5】前記凝集剤を添加する前の水と後の水との
間で採水を切り替える採水切替手段を備え、 前記蛍光強度差検出手段は、前記採水切替手段によって
切り替えられた前記凝集剤を添加する前の水と後の水の
蛍光強度を検出する単一の蛍光センサーを有することを
特徴とする請求項1に記載の水質制御システム。 - 【請求項6】前記制御手段は、前記凝集剤を添加する前
と後との間の蛍光強度の差が最大となるように前記前オ
ゾン注入率を求めることを特徴とする請求項1に記載の
水質制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=19096355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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---|---|---|---|---|
JP2003251365A (ja) * | 2002-02-27 | 2003-09-09 | Japan Organo Co Ltd | アオコ含有水処理装置および処理方法 |
JP2004136208A (ja) * | 2002-10-17 | 2004-05-13 | Kurita Water Ind Ltd | 水処理装置、水処理方法及び水処理プログラム |
JP2008049234A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Honda Motor Co Ltd | 汚水浄化方法 |
JP2009172551A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Metawater Co Ltd | 再生水製造方法 |
JP2011056478A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-03-24 | Metawater Co Ltd | 水処理方法及び水処理装置 |
JP7408371B2 (ja) | 2019-12-13 | 2024-01-05 | 株式会社東芝 | 水処理システムおよび水処理方法 |
-
2001
- 2001-09-06 JP JP2001270742A patent/JP4170610B2/ja not_active Expired - Fee Related
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