JP2003079021A - コルゲートチューブ及びその形成方法 - Google Patents

コルゲートチューブ及びその形成方法

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JP2003079021A
JP2003079021A JP2001263968A JP2001263968A JP2003079021A JP 2003079021 A JP2003079021 A JP 2003079021A JP 2001263968 A JP2001263968 A JP 2001263968A JP 2001263968 A JP2001263968 A JP 2001263968A JP 2003079021 A JP2003079021 A JP 2003079021A
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corrugated tube
ridge
slit
narrowed
side walls
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JP2001263968A
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Hiroshi Umemoto
弘士 梅基
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な可撓性を備えながらスリットが開いて
開口部が形成されることのない安価なコルゲートチュー
ブ及びその形成方法を提供する。 【解決手段】 コルゲートチューブ1は、外周面に膨出
形成された環状の突条部3を軸線方向に沿って連続形成
して蛇腹状のチューブ本体2を一体成形した後、長手方
向に沿って設けられたスリット11を挟む一方の端縁ラッ
プ部4が、他方の端縁ラップ部4の外周側に重ねられ
る。一方の端縁ラップ部4における第1突条部7の両側
壁7a,7a が、先端に向かって狭まる狭窄状に形成される
と共に、他方の端縁ラップ部9において第1突条部7に
対応する第2突条部9の両側壁9a,9aが、先端に向かっ
て拡がる拡幅状に形成される。一方の端縁ラップ部4が
他方の端縁ラップ部6の外周側に重ねられた際に、第1
突条部7が第2突条部9に外嵌することにより着脱自在
とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばワイヤハー
ネス(電線束)等に被せるコルゲートチューブに関し、
詳しくは、コルゲートチューブの長手方向に沿って設け
られたスリットを挟む一方の端縁ラップ部が、他方の端
縁ラップ部の外周側に重ねられるオーバーラップ型のコ
ルゲートチューブ及びその形成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子機器の送配電線や自動車の
ワイヤハーネス等の集束や保護の為に使用されるコルゲ
ートチューブは、樹脂製のチューブの外周に螺旋状又は
環状の突条部を連続形成し、蛇腹状に形成することで屈
曲性を付与したものである。そして、このワイヤハーネ
ス等を保護するコルゲートチューブには、ワイヤハーネ
スをコルゲートチューブ内に出し入れし易いように、軸
線方向(長手方向)に沿ってスリットが設けられてい
る。
【0003】ところが、このようなコルゲートチューブ
が配索経路に沿って屈曲されると、屈曲部中央付近にお
いて前記スリットが部分的に開いてしまい、収容したワ
イヤハーネス等が開口部からはみ出して収容に支障を来
すばかりか、スリットを挟む端縁のエッジにワイヤハー
ネスが噛み込まれ、絶縁被覆が損傷する虞もある。そこ
で、通常はコルゲートチューブの外周面に絶縁テープを
巻き付けることで、スリットの開きを防止していたが、
このテープ巻作業に手間がかかるという問題があった。
【0004】このようなコルゲートチューブの問題を解
決するものとして、屈曲時においてもスリットが開いて
開口部が形成されることのないように、スリットを挟む
一方の端縁ラップ部が他方の端縁ラップ部の外周側に重
ねられるオーバーラップ型のコルゲートチューブや、ス
リットを挟む両端縁に係合手段を設けたコルゲートチュ
ーブが種々提案されている。
【0005】例えば、実開昭63−129796号公報
等に開示された「被覆用割型プラスチック管」において
は、図12に示したように、蛇腹状の被覆用割型プラス
チック管101の管側壁を軸線と平行に切離した管継目
部102が設けられると共に、この管継目部102の対
向する両側壁端縁部を互いに嵌合して完全な管状に連結
一体化する係合手段としての両嵌合部103,105が
各々長手方向に沿って設けられている。そして、ワイヤ
ハーネス等を被覆用割型プラスチック管101内に挿入
した後、両嵌合部103,105が嵌合させられて、管
継目部102が閉じられる。
【0006】又、実開昭63−182395号公報等に
開示された「コルゲートチューブ」は、図13及び図1
4に示したように、蛇腹状のコルゲートチューブ本体1
17が軸方向のスリット119によって開閉可能に形成
されている。このスリット119によって開口されたコ
ルゲートチューブ本体117の一方の端縁には矩形の切
欠窓(係合窓部)121が設けられると共に、他方の端
縁には切欠窓121に係合される錨形状の舌片(係合凸
部)123が設けられ、係合手段を構成している。
【0007】前記切欠窓121は、コルゲートチューブ
本体117の山部125を切欠いて設けられており、前
記舌片123は、谷部127に設けられている。従っ
て、イヤハーネスW/H等をスリット119からコルゲ
ートチューブ本体117内に収納した後、それぞれの舌
片123を対応する切欠窓121に係合させることによ
り、スリット119が確実に閉塞される。
【0008】更に、特開2000−261931号公報
等に開示された「コルゲートチューブ」は、図15に示
したように、蛇腹状のコルゲートチューブ130の長手
方向に沿ってスリット132が設けられている。このス
リット132を挟む一方の端縁ラップ部131が、他方
の端縁ラップ部133の外周側に重ねられてオーバーラ
ップするようになっている。
【0009】前記他方の端縁ラップ部133の山部12
5には、円柱形ピン状の突起部135が外側に向かって
一体成形により突設されており、前記一方の端縁ラップ
部131の山部125には、前記突起部135が貫通可
能な円形の貫通孔137が穿設されている。従って、ワ
イヤハーネス等をコルゲートチューブ130内に収納す
る際には、スリット132を開け、この隙間からワイヤ
ハーネス等を入れる。そして、突起部135が設けられ
ている他方の端縁ラップ部133を内側へ押して一方の
端縁部131の下側をくぐらせ、突起部135を貫通孔
137に嵌合させてコルゲートチューブ130を閉じ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き各コルゲートチューブにおいては、スリットを挟む
両端縁に設けられる係合手段の形状が複雑であり、長尺
状のチューブ本体をブロー成形により連続的に形成する
ことができないので、加工費が高くなるという問題があ
った。
【0011】更に、上記実開昭63−129796号公
報等に開示された被覆用割型プラスチック管101の場
合は、スリット102を挟む両端縁に設けられる係合手
段としての両嵌合部103,105が、長手方向に延び
る嵌合部として一体成形されているので、前記両嵌合部
103,105を内側又は外側とした曲げ方向には曲げ
られず、コルゲートチューブの屈曲方向が制限されると
いう問題がある。従って、本発明の目的は上記課題を解
消することに係り、良好な可撓性を備えながらスリット
が開いて開口部が形成されることのない安価なコルゲー
トチューブ及びその形成方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、外
周面に膨出形成された環状の突条部を軸線方向に沿って
連続形成して蛇腹状のチューブ本体を一体成形した後、
長手方向に沿って設けられたスリットを挟む一方の端縁
ラップ部が、他方の端縁ラップ部の外周側に重ねられる
コルゲートチューブであって、前記一方の端縁ラップ部
における第1突条部の両側壁が、先端に向かって狭まる
狭窄状に形成されると共に、前記他方の端縁ラップ部に
おいて前記第1突条部に対応する第2突条部の両側壁
が、先端に向かって拡がる拡幅状に形成されており、前
記一方の端縁ラップ部が他方の端縁ラップ部の外周側に
重ねられた際に、前記第1突条部が前記第2突条部に外
嵌することにより着脱自在とされることを特徴とするコ
ルゲートチューブにより達成される。
【0013】上記構成によれば、一方の端縁ラップ部が
他方の端縁ラップ部の外周側に重ねられると、先端に向
かって両側壁が狭くなる狭窄状の第1突条部は、先端に
向かって両側壁が拡がる拡幅状の第2突条部の上から外
嵌し、両側壁同士が圧着されるので、これら第1突条部
と第2突条部は相互に周方向への移動が規制される。
【0014】そこで、コルゲートチューブが拡径方向に
変形しようとする外力を受けても、一方の端縁ラップ部
と他方の端縁ラップ部は、第1突条部と第2突条部によ
って、相互に周方向への移動を規制されているので、ス
リットが閉鎖状態に維持される。更に、上記第1突条部
及び第2突条部は、環状の突条部に沿って設けられてお
り、隣接する突条部との間には空隙があるので、コルゲ
ートチューブの屈曲に支障きたす虞もない。
【0015】又、本発明の上記目的は、外周面に膨出形
成された環状の突条部を軸線方向に沿って連続形成して
蛇腹状のチューブ本体を一体成形した後、長手方向に沿
ってスリットを設けることにより、該スリットを挟む一
方の端縁ラップ部が、他方の端縁ラップ部の外周側に重
ねられるコルゲートチューブの形成方法であって、前記
突条部には、両側壁を周方向に沿って狭めた狭窄状部が
形成されると共に、該狭窄状部を横断するように前記ス
リットが切込み形成されることを特徴とするコルゲート
チューブの形成方法により達成される。
【0016】上記構成によれば、両側壁を周方向に沿っ
て狭めた狭窄状部は、環状の突条部を軸線方向に沿って
連続形成する際にブロー成形により一体成形することが
できるので、長尺蛇腹状のチューブ本体を安価に製造す
ることができる。また、前記狭窄状部を横断するように
スリットが切込み形成されると、該スリットを挟む一方
の端縁ラップ部における第1突条部の両側壁が、先端に
向かって狭まる狭窄状に形成されると共に、他方の端縁
ラップ部において前記第1突条部に対応する第2突条部
の両側壁が、先端に向かって拡がる拡幅状に形成され
る。
【0017】そこで、一方の端縁ラップ部が他方の端縁
ラップ部の外周側に重ねられると、先端に向かって両側
壁が狭くなる狭窄状の第1突条部は、先端に向かって両
側壁が拡がる拡幅状の第2突条部の上から外嵌し、両側
壁同士が圧着されるので、これら第1突条部と第2突条
部は相互に周方向への移動が規制され、スリットが閉鎖
状態に維持される。
【0018】尚、好ましくは前記狭窄状部の先端が、前
記突条部の幅方向に延びる突当て壁を介して前記突条部
の両側壁に連接されるように一体成形される。この場
合、ワイヤハーネス等を収納したコルゲートチューブに
対して、該コルゲートチューブを縮径方向に変形させる
外力が作用しても、一方の端縁ラップ部に設けられた狭
窄状の第1突条部の先端が、前記突当て壁に当接して縮
径方向の変形を規制するので、コルゲートチューブが潰
れて収容されたワイヤハーネス等に外力が作用するのを
防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係るコルゲートチューブを詳細に説明す
る。本第1実施形態のコルゲートチューブ1は、図1に
示したように、外周面に膨出形成された環状の突条部3
が軸線方向に沿って所定間隔で連続形成されている。軸
線方向に隣接する各突条部3の間には、小径の谷部5が
設けられており、全体が長尺蛇腹状に形成されている。
そして、長手方向に沿って設けられたスリット11を挟
む一方の端縁ラップ部4が、他方の端縁ラップ部6の外
周側に重ねられる。
【0020】図2及び図3に示したように、前記一方の
端縁ラップ部4における第1突条部7の両側壁7a,7
aは、先端に向かって狭まる狭窄状に形成されると共
に、前記他方の端縁ラップ部6において前記第1突条部
7に対応する第2突条部9の両側壁9a,9aは、先端
に向かって拡がる拡幅状に形成されている。
【0021】尚、これら第1突条部7及び第2突条部9
は、後述するように、両側壁8a,8aを周方向に沿っ
てテーパ状に狭めた狭窄状部8を各突条部3の一部分に
軸線方向に沿って形成した後、該狭窄状部8を横断する
ようにスリット11を切込み形成することにより、一方
の端縁ラップ部4及び他方の端縁ラップ部6に形成され
ている(図6、参照)。
【0022】そこで、図4及び図5に示したように、一
方の端縁ラップ部4が他方の端縁ラップ部6の外周側に
重ねられると、先端に向かって両側壁7a,7aが狭く
なる狭窄状の第1突条部7は、先端に向かって両側壁9
a,9aが拡がる拡幅状の第2突条部9の上から外嵌
し、弾性復元力により両側壁7a,9a同士が圧着され
るので、これら第1突条部7と第2突条部9は相互に周
方向への移動が規制される。
【0023】即ち、コルゲートチューブ1が拡径方向に
変形しようとする外力を受けても、一方の端縁ラップ部
4と他方の端縁ラップ部6は、第1突条部7と第2突条
部9によって、相互に周方向への移動を規制されている
ので、スリット11は開く方向(図5中、上下方向)に
変形できず、閉鎖状態を維持される。従って、上記コル
ゲートチューブ1は、屈曲時においてもスリット11が
開いて開口部が形成されることがなく、スリット11か
らのワイヤハーネス等のはみ出しや、スリット11によ
るワイヤハーネス等の噛み込みがなくなる。
【0024】更に、上記第1突条部7及び第2突条部9
は、環状の各突条部3に沿って設けられており、隣接す
る突条部3との間には空隙があるので、コルゲートチュ
ーブ1の屈曲に支障きたす虞もなく、該コルゲートチュ
ーブ1は良好な可撓性を備えることができる。また、 ス
リット11を開ける際には、一方の端縁ラップ部4を引
き上げるようにして他方の端縁ラップ部6から外すこと
により、第1突条部7と第2突条部9の嵌合を簡単に解
除することができるので、ワイヤハーネス等の交換や追
加も容易に行なうことができる。
【0025】又、本実施形態のコルゲートチューブ1
は、前記狭窄状部8の先端が、前記突条部3の幅方向に
延びる突当て壁10,10を介して前記突条部3の両側
壁3a,3aに連接されるように一体成形されている。
そこで、ワイヤハーネス等を収納したコルゲートチュー
ブ1に対して、該コルゲートチューブ1を縮径方向に変
形させる外力が作用しても、図2及び図3に示したよう
に、前記狭窄状部8を横断するようにスリット11が切
込み形成されることにより形成された前記第1突条部7
の先端7bが、前記突当て壁10に当接して縮径方向の
変形を規制するので、コルゲートチューブ1が潰れて収
容されたワイヤハーネス等に外力が作用するのを防止で
きる。
【0026】次に、図1及び図6を参照しながら、上記
コルゲートチューブ1の形成方法の一例を説明する。先
ず、内面に所定の成形用金型面を形成した筒状金型内
に、ダイスからのチューブ状溶融樹脂を押出し、このチ
ューブ内に内側から空気圧をかけるか、或いは外側から
真空にひいて、チューブ状溶融樹脂に前記成形用金型面
の凹凸部を転写することで、図6に示したような長尺蛇
腹状のチューブ本体2が連続的にブロー成形される。
【0027】そこで、前記チューブ本体2には、図6に
示したように、軸線方向に沿って連続形成された環状の
突条部3と小径の谷部5とが一体成形されると共に、前
記各突条部3には、前記狭窄状部8及び前記突当て壁1
0が一体成形される。次に、図1に示したように、前記
狭窄状部8を横断するようにしてチューブ本体2の長手
方向に沿ってスリット11をスリット形成用カッタ(図
示せず)により切込み形成することで、オーバーラップ
型の前記コルゲートチューブ1が形成される。
【0028】即ち、上述した形成方法によれば、両側壁
8a,8aを周方向に沿って狭めた狭窄状部8は、環状
の突条部3を軸線方向に沿って連続形成する際にブロー
成形により一体成形することができるので、長尺蛇腹状
のチューブ本体2を安価に製造することができる。そし
て、チューブ本体2の長手方向に沿ってスリットを切込
み形成する従来の製造工程と同じ工程で、前記狭窄状部
8を横断するようにスリット11を切込み形成すること
により、係合手段である上記第1突条部7と第2突条部
9とを構成することができ、製造コストの上昇を招くこ
となく、スリット11が開いて開口部が形成されること
のない良好な係合手段を備えたコルゲートチューブ1を
形成することができる。
【0029】尚、本発明のコルゲートチューブにおける
狭窄状部及び第1,2突条部等の構成は、上記第1実施
形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に
基づいて種々の形態を採りうることは言うまでもない。
例えば、図7乃至図10に示した本発明の第2実施形態
に係るコルゲートチューブ21は、外周面に膨出形成さ
れた環状の突条部3が軸線方向に沿って所定間隔で連続
形成されている。軸線方向に隣接する各突条部3の間に
は、小径の谷部5が設けられており、上記第1実施形態
のコルゲートチューブ1と同様に全体が長尺蛇腹状に形
成されている。尚、上記第1実施形態のコルゲートチュ
ーブ1と同様の構成部分には同符号を付して、詳細な説
明を省略する。
【0030】そして、長手方向に沿って設けられたスリ
ット11を挟む一方の端縁ラップ部24が、他方の端縁
ラップ部26の外周側に重ねられる。図7及び図8に示
したように、前記一方の端縁ラップ部24における第1
突条部27の両側壁27a,27aは、先端に向かって
狭まる狭窄状に形成されると共に、前記他方の端縁ラッ
プ部26において前記第1突条部27に対応する第2突
条部29の両側壁29a,29aは、先端に向かって拡
がる拡幅状に形成されている。
【0031】尚、これら第1突条部27及び第2突条部
29は、図8に示したように、両側壁を周方向に沿って
二段階の相似形状に狭めた狭窄状部を各突条部3の一部
分に軸線方向に沿って形成した後、該狭窄状部を横断す
るようにスリット11を切込み形成することにより、一
方の端縁ラップ部24及び他方の端縁ラップ部26に形
成されている。
【0032】そこで、図9及び図10に示したように、
一方の端縁ラップ部24が他方の端縁ラップ部26の外
周側に重ねられると、先端に向かって両側壁27a,2
7aが狭くなる狭窄状の第1突条部27は、先端に向か
って両側壁29a,29aが拡がる拡幅状の第2突条部
29の上から外嵌し、弾性復元力により両側壁27a,
29a同士が圧着されるので、これら第1突条部27と
第2突条部29は相互に周方向への移動が規制される。
従って、第2実施形態のコルゲートチューブ21も、前
述の第1実施形態におけるコルゲートチューブ1と同様
の作用・効果を得ることができる。
【0033】又、上記第1実施形態のコルゲートチュー
ブ1においては、 一方の端縁ラップ部4における第1突
条部7と、他方の端縁ラップ部6における第2突条部9
とが、各突条部3に沿って設けられているが、図11に
示した本発明の第3実施形態に係るコルゲートチューブ
31のように、 1個おき、 或いは複数個おきの突条部3
に第1突条部7及び第2突条部9を設けると共に、他の
突条部3には幅広突条部34と幅狭突条部36を設ける
ことにより、一方の端縁ラップ部4が他方の端縁ラップ
部6の外周側に重ねられるように構成しても、 前述のコ
ルゲートチューブ1と同様の作用・効果を得ることがで
きる。
【0034】
【発明の効果】上述した如き本発明のコルゲートチュー
ブによれば、一方の端縁ラップ部が他方の端縁ラップ部
の外周側に重ねられると、先端に向かって両側壁が狭く
なる狭窄状の第1突条部は、先端に向かって両側壁が拡
がる拡幅状の第2突条部の上から外嵌し、両側壁同士が
圧着されるので、これら第1突条部と第2突条部は相互
に周方向への移動が規制される。
【0035】そこで、コルゲートチューブが拡径方向に
変形しようとする外力を受けても、一方の端縁ラップ部
と他方の端縁ラップ部は、第1突条部と第2突条部によ
って、相互に周方向への移動を規制されているので、ス
リットが閉鎖状態に維持される。更に、上記第1突条部
及び第2突条部は、環状の突条部に沿って設けられてお
り、隣接する突条部との間には空隙があるので、コルゲ
ートチューブの屈曲に支障きたす虞もない。
【0036】又、上述した如き本発明のコルゲートチュ
ーブの形成方法によれば、両側壁を周方向に沿って狭め
た狭窄状部は、環状の突条部を軸線方向に沿って連続形
成する際にブロー成形により一体成形することができる
ので、長尺蛇腹状のチューブ本体を安価に製造すること
ができる。また、前記狭窄状部を横断するようにスリッ
トが切込み形成されると、該スリットを挟む一方の端縁
ラップ部における第1突条部の両側壁が、先端に向かっ
て狭まる狭窄状に形成されると共に、他方の端縁ラップ
部において前記第1突条部に対応する第2突条部の両側
壁が、先端に向かって拡がる拡幅状に形成される。
【0037】そこで、一方の端縁ラップ部が他方の端縁
ラップ部の外周側に重ねられると、先端に向かって両側
壁が狭くなる狭窄状の第1突条部は、先端に向かって両
側壁が拡がる拡幅状の第2突条部の上から外嵌し、両側
壁同士が圧着されるので、これら第1突条部と第2突条
部は相互に周方向への移動が規制され、スリットが閉鎖
状態に維持される。従って、良好な可撓性を備えながら
スリットが開いて開口部が形成されることのない安価な
コルゲートチューブ及びその形成方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコルゲートチュー
ブの斜視図である。
【図2】図1に示したコルゲートチューブの要部拡大斜
視図である。
【図3】図2に示したコルゲートチューブの要部破断平
面図である。
【図4】図2に示したコルゲートチューブのスリットを
閉じた状態を示す要部拡大斜視図である。
【図5】図4に示したコルゲートチューブの要部破断平
面図である。
【図6】図1に示したコルゲートチューブのスリットを
形成する前のチューブ本体を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るコルゲートチュー
ブの要部拡大斜視図である。
【図8】図7に示したコルゲートチューブの要部破断平
面図である。
【図9】図7に示したコルゲートチューブのスリットを
閉じた状態を示す要部拡大斜視図である。
【図10】図9に示したコルゲートチューブの要部破断
平面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係るコルゲートチュ
ーブの要部破断平面図である。
【図12】従来のコルゲートチューブの一例を示す斜視
図である。
【図13】従来のコルゲートチューブの別の例を示す斜
視図である。
【図14】図13に示したコルゲートチューブおける係
合手段の拡大図である。
【図15】従来のコルゲートチューブの更に別の例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 コルゲートチューブ 2 チューブ本体 3 突条部 4 一方の端縁ラップ部 6 他方の端縁ラップ部 7 第1突条部 7a 側壁 8 狭窄状部 9 第2突条部 9a 側壁 10 突当て壁 11 スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に膨出形成された環状の突条部を
    軸線方向に沿って連続形成して蛇腹状のチューブ本体を
    一体成形した後、長手方向に沿って設けられたスリット
    を挟む一方の端縁ラップ部が、他方の端縁ラップ部の外
    周側に重ねられるコルゲートチューブであって、 前記一方の端縁ラップ部における第1突条部の両側壁
    が、先端に向かって狭まる狭窄状に形成されると共に、
    前記他方の端縁ラップ部において前記第1突条部に対応
    する第2突条部の両側壁が、先端に向かって拡がる拡幅
    状に形成されており、 前記一方の端縁ラップ部が他方の端縁ラップ部の外周側
    に重ねられた際に、前記第1突条部が前記第2突条部に
    外嵌することにより着脱自在とされることを特徴とする
    コルゲートチューブ。
  2. 【請求項2】 外周面に膨出形成された環状の突条部を
    軸線方向に沿って連続形成して蛇腹状のチューブ本体を
    一体成形した後、長手方向に沿ってスリットを設けるこ
    とにより、該スリットを挟む一方の端縁ラップ部が、他
    方の端縁ラップ部の外周側に重ねられるコルゲートチュ
    ーブの形成方法であって、 前記突条部には、両側壁を周方向に沿って狭めた狭窄状
    部が形成されると共に、該狭窄状部を横断するように前
    記スリットが切込み形成されることを特徴とするコルゲ
    ートチューブの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記狭窄状部の先端が、前記突条部の幅
    方向に延びる突当て壁を介して前記突条部の両側壁に連
    接されるように一体成形されることを特徴とする請求項
    2に記載のコルゲートチューブの形成方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2182599A1 (de) * 2008-10-30 2010-05-05 Schlemmer Gmbh Wellrohr aus Kunststoff, insbesondere zum Ummanteln elektrischer Leitungen
US9163756B2 (en) 2011-04-04 2015-10-20 Yazaki Corporation Corrugated tube
JP2016093046A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 古河電気工業株式会社 コルゲートチューブ及びワイヤハーネス
CN106663929A (zh) * 2014-06-23 2017-05-10 德国诗兰姆有限及两合公司 由塑料制成的用于包套管线的波纹管以及用于制造这种波纹管的方法

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