JP2003077202A - ディスク駆動装置 - Google Patents

ディスク駆動装置

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JP2003077202A
JP2003077202A JP2001262326A JP2001262326A JP2003077202A JP 2003077202 A JP2003077202 A JP 2003077202A JP 2001262326 A JP2001262326 A JP 2001262326A JP 2001262326 A JP2001262326 A JP 2001262326A JP 2003077202 A JP2003077202 A JP 2003077202A
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cam
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JP2001262326A
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Susumu Hisatomi
晋 久冨
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トレイを減速させた後スムーズに停止させる。 【解決手段】モータ16の回転によってカムギア19が
回転する。これにより、カム溝19aに係合されたピン
20aがカムギア19の回転に応じてカム溝19aに沿
って移動して、カムレバー20が回転する。カムレバー
20の先端に取り付けられたアイドルギア21も回転
し、円弧状ラック15a及び円弧状ラック10eとが相
対的に移動して、トレイ10がシャーシ15に対して移
動する。トレイ10の移動量と移動速度は、カム溝19
aの形状によって決定される。カム溝19aの形状を適
宜設定することにより、トレイ10の移動停止直前にお
いて、速度を減速させた後スムーズに停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルーセル型のデ
ィスクチェンジャーとして好適なディスク駆動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、CDプレイヤー、DVDプレイヤ
ー等においては、トレイに複数枚のディスクを収納可能
にして、自在に任意のディスクを選択的に再生可能にし
たディスクチェンジャーが採用されることがある。例え
ば、特開2000−60349号公報においては、ディ
スクの再生中にトレイをオープンしてディスクの入れ替
えを可能にしたディスク駆動装置が開示されている。
【0003】ところで、通常、トレイのオープン状態と
クローズ状態との間の移行はモータの回転力を利用して
行われる。例えば、上述した特開2000−60349
号公報の提案では、トレイに設けたラックをギアで駆動
することでトレイの移行を行っている。しかしながら、
この方法では、トレイ移動の速度制御は困難である。例
えば、高速で移動させ減速後にスムーズに停止させるこ
と等の速度制御を簡単な構成で実現することはできな
い。
【0004】また、トレイの移動距離に応じてラック長
も長くなり、このため、ラックを配置する位置が制限さ
れてしまう。例えば、特開2000−60349号公報
の提案では、ラックをトレイの左端にしか設けることが
できない。このため、ラックからの距離が大きいトレイ
右端では、ガタが大きいという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、ト
レイの移動の速度制御が困難であり、例えば、停止直前
に減速させてスムーズに停止させることができないとい
う問題点があった。また、トレイの移行に必要なラック
の配置上の制限から、トレイの左右でラックからの距離
の差が大きく、ガタが大きいという問題点もあった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、トレイをカムレバー及びカム溝を用いて移
動させることにより、簡単な構成で移動の速度制御を可
能にすると共に、トレイの駆動部をトレイの略中央部に
設けることで、トレイの左右端のガタを低減することが
できるディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスク駆
動装置は、ディスク収納部を有するトレイと、カム溝を
有する回動自在なカムギアと、前記カム溝に係合するカ
ムピンを有して前記カムギアの回転に応じて揺動するこ
とにより、前記トレイを搬送するレバーを有する搬送手
段とを具備したものである。
【0008】本発明において、レバーはカムギアに形成
されたカム溝に係合するカムピンを有する。カムギアが
回転することによって、レバーはカム溝の形状に応じて
揺動する。レバーの揺動を利用して、搬送手段はトレイ
を搬送する。即ち、搬送手段は、カム溝の形状に応じた
速度でトレイを搬送する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の一実
施の形態に係るディスク駆動装置を示す上面図である。
図1はトレイが筐体内に収納されたクローズ状態を示し
ている。図2は図1のトレイテーブル11及びクランプ
ホルダ12を除いて示す上面図である。図3は図2のト
レイ10がディスク入換えのために筐体外に露出したオ
ープン状態を示す上面図である。図4はディスク駆動装
置の側面図であり、クローズ状態を示している。図5は
図4に対応した側面図であり、オープン状態を示してい
る。図6はモードの移行を示すタイミングチャートであ
る。図7乃至図10は夫々図6のモード1乃至モード4
時における上面図であり、図3のトレイ10を除いて示
している。図11はピックアップ装置の状態の変化を説
明するための説明図であり、図11(a)乃至(e)は
時間の経過に従った変化を示している。図12はトレイ
10の裏面を示す底面図、図13は前面パネルを示す前
面図、図14はトレイ10とシャーシ15との係合状態
を示す説明図である。
【0010】本実施の形態はカム溝を利用してトレイを
移動させることにより、トレイの停止直前の速度制御を
容易にしてスムーズな停止を実現するものである。ま
た、トレイの駆動部をトレイの略中央部に設けること
で、トレイの左右端のガタを低減している。
【0011】図4及び図5はディスク駆動装置の筐体1
4が台13上に載置されている状態を示している。筐体
14内にはシャーシ15が配設されており、筐体14の
前面側のシャーシ15にはトレイ10が取り付けられ、
筐体14の背面側のシャーシ15にはピックアップ装置
26が取り付けられている。トレイ10は図1に示すよ
うに円盤状であり、シャーシ15に支持されて筐体14
の前方から引き出されて、図5に示すように筐体14外
に露出する(オープン状態)と共に、図4に示すように
筐体14内に収納される(クローズ状態)ようになって
いる。
【0012】トレイ10上にはトレイテーブル11が配
置されている。略円形のトレイテーブル11は、軸9を
中心に回動自在であり、表面にCD(コンパクトディス
ク)等のディスク媒体を収納する5つの収納部8を有す
る。トレイテーブル11は回転することによって、所定
の収納部8をピックアップ装置26上に位置させると共
に、他の所定の収納部8を筐体14の前面側に配置する
ことができるようになっている。
【0013】筐体14の背面側のシャーシ15端部には
ネジ部12aによってクランプホルダ12が取り付けら
れている。クランプホルダ12にクランパ30が取り付
けられており、後述するように、ピックアップ装置26
上に位置する収納部8上のディスク24(2点鎖線)を
クランパ30とターンテーブル25(図5参照)との間
に挟持して保持するときにはクランプホルダ12とクラ
ンパ30は接触しないようになっている。
【0014】図1のトレイテーブル11及びクランプホ
ルダ12を取り外すと、図2又は図3の状態となる。図
2はトレイ10が筐体14内に収納された状態(クロー
ズ状態)を示し、図3はトレイ10が筐体14外に露出
した状態(オープン状態)を示している。クローズ状態
とオープン状態との間の移行はモータ16によって行わ
れる。
【0015】図3に示すように、モータ16はシャーシ
15の前端部分に固定されている。図3のトレイ10を
取り外すと、図7の状態となる。図7はトレイ10の搬
送機構及びピックアップ装置26の近傍部分を示してい
る。
【0016】モータ16は回転軸が筐体14の左右方向
に配置されており、回転軸にはウォーム17が取り付け
られている。シャーシ15に植設された軸には回動自在
に中継ギア18が取り付けられており、ウォーム17と
中継ギア18とは噛合している。また、シャーシ15に
植設された軸には回動自在にカムギア19が取り付けら
れており、中継ギア18とカムギア19とは噛合してい
る。モータ16の回転によってウォーム17が回転する
と、この回転によって中継ギア18が回転し、更にカム
ギア19も回転する。
【0017】また、カムギア19近傍のシャーシ15上
には軸20bが植設されており、この軸20bには、軸
20bを揺動中心とするカムレバー20が取り付けられ
ている。カムレバー20の所定位置には、カムギア19
の表面側に突出したピン20aが設けられている。カム
ギア19の表面には、カム溝19aが形成されており、
このカム溝19aにカムレバー20のピン20aが係合
するようになっている。
【0018】カムレバー20のピン20aがカムギア1
9のカム溝19aに案内されて移動することで、カムレ
バー20は軸20bを中心に揺動する。即ち、モータ1
6の回転に伴ってカムギア19が回転することで、カム
レバー20は揺動する。カムレバー20の先端にはピン
20cが植設されており、このピン20cを軸として回
動自在なアイドルギア21が取り付けられている。
【0019】また、カムレバー20の先端の移動軌跡に
沿って、シャーシ15上には円弧状ラック15aが固定
されている。ラック15aはアイドルギア21に噛合し
ている。即ち、モータ16を例えば正回転させることに
よってカムギア19を反時計方向に回転させると、カム
レバー20は揺動軸20bを中心に反時計方向に回転
し、アイドルギア21も反時計方向に回転しながら円弧
状ラック15aに沿って、筐体14後方側に移動する。
逆に、モータ16を逆回転させると、アイドルギア21
は時計方向に回転しながら円弧状ラック15aに沿って
筐体14前方側に移動する。
【0020】一方、トレイ10の裏面側には、図2及び
図3に示すように、アイドルギア21に対応する位置に
円弧状ラック10eが固定されており、円弧状ラック1
0eはアイドルギア21に噛合している。アイドルギア
21は、反時計方向に回転することによって、円弧状ラ
ック10e上を筐体14前方側に移動し、時計方向に回
転することによって、円弧状ラック10e上を筐体14
後方側に移動する。
【0021】円弧状ラック15aはシャーシ15に固定
されており、円弧状ラック10eはトレイ10に固定さ
れているので、アイドルギア21が反時計方向に回転す
ることによって、トレイ10をシャーシ15の後方側に
移動させ、時計方向に回転することによって、トレイ1
0をシャーシ15の前方側に移動させる。
【0022】即ち、図7の状態からモータ16を正回転
させてカムギア19を反時計方向に回転させると、カム
レバー20は揺動軸20bを中心に反時計方向に揺動
し、アイドルギア21は反時計方向に回転しながら円弧
状ラック15a上を移動し、トレイ10はオープンの状
態からクローズの状態に移行する。逆に、モータ16を
逆回転させてカムギア19を時計方向に回転させると、
アイドルギア21は時計方向に回転しながら円弧状ラッ
ク15a上を筐体14の前方側に移動し、トレイ10を
クローズ状態からオープン状態に移行させる。
【0023】カムギア19の回転速度はモータ16の回
転速度に応じた一定速度である。しかしこの場合でも、
カムギア19に形成したカム溝19aの形状を適宜設定
することにより、カムレバー20の先端の移動速度を任
意に設定することができる。本実施の形態においては、
トレイ10の移動の停止時直前において、カムレバー2
0の先端の移動速度、即ち、トレイ10の移動速度を低
下させ、減速させた後にスムーズに停止させるように、
カム溝19aの形状を決定している。
【0024】また、上述したように、カムレバー20の
揺動先端にアイドルキア21を取付け、アイドルギア2
1を円弧状ラック15aと円弧状ラック10eとに噛合
させることで、トレイ10を移動させている。従って、
カムレバー20先端の移動量に対して、トレイ10の移
動量を大きくすることができる。換言すると、トレイ1
0の移動量に対して、トレイ10に設ける円弧状ラック
10eの長さを短くすることができる。
【0025】従って、本実施の形態においては円弧状ラ
ック10eの配置の自由度が高い。円弧状ラック10e
の長さが短く配置の自由度が高いことから、本実施の形
態においては、円弧状ラック10eは、図12に示すよ
うに、トレイ10の左右方向(移動方向に垂直な方向)
の略中央に配置するようになっている。
【0026】トレイ10の裏面には、図12に示すよう
に、トレイ10の左右方向の中央に、移動方向に沿った
案内バー10bが形成されている。案内バー10bはト
レイ10の前端から中央部まで形成されており、図14
(b)に示すように、筐体14に取り付けた案内部22
(図2及び図3参照)に摺動自在に係合するようになっ
ている。
【0027】また、トレイ10の裏面の両端には、図1
2に示すように、案内バー10c,10dも形成されて
いる。これらの案内バー10c,10dは、夫々、図1
3に示す前面パネル23の開口部23cの両端下端に設
けた案内部23b,23a上を摺動するようになってい
る(図4及び図5参照)。
【0028】また、トレイ10の裏面の後端には、爪に
よってシャーシ15に設けた案内バー15bに係合する
案内部10aが設けられている。これらの案内バー10
b〜10dと案内部22,23b,23aとの係合及び
案内バー15bと案内部10aとの係合によって、トレ
イ10はオープン状態とクローズ状態との間で安定して
移動することができる。
【0029】しかも、上述したように、シャーシ15に
対するトレイ10の駆動力を与える円弧状ラック10e
が左右方向の中央に配置されていることから、トレイ1
0の左右端におけるガタを十分に低減して、トレイ10
の安定したスムーズな移動を可能にしている。
【0030】また、ピックアップ装置26の上下動をト
レイ10の出し入れに連動させることにより、トレイ1
0の挿入に必要な力を軽減するようにしている。このよ
うなトレイ10の移動の補助は、カムギア19の裏面
に、カム溝19bを形成することで行われる。
【0031】ピックアップ装置26は、ピックアップホ
ルダ29上に配置されたピックアップ部26a及びター
ンテーブル25を有している。ピックアップホルダ29
は、水平方向に設けられた一対の軸29aによってシャ
ーシ15後端において上下方向に揺動自在に支持されて
いる。ピックアップホルダ29の前端にはターンテーブ
ル25がクランプホルダ12のクランパ30に対向する
位置に配置されている。
【0032】ピックアップホルダ29が軸29aを中心
にして揺動し、その前端を下に下げる(ダウン状態)こ
とによって、ターンテーブル25とクランパ30との間
に隙間が生じて、ディスク24をターンテーブル25と
クランパ30との間に配置することが可能となる。ピッ
クアップホルダ29が軸29aを中心にして前端を上に
上げる(アップ状態)と、ターンテーブル25とクラン
パ30とが圧接されて、介在しているディスク24を挟
持することが可能となる。
【0033】ピックアップ部26aはピックアップホル
ダ29中を前後方向に移動自在であり、ターンテーブル
25上で回転しているディスク24に対してその径方向
に移動しながらレーザ光を照射することで、ディスク2
4に対してデータの書込み及び読み出しを行うことが可
能となっている。
【0034】ピックアップホルダ29の前端には係合部
27dが形成されており、この係合部27dにはアップ
ダウンレバー27後端の係合部27cが係合されてい
る。アップダウンレバー27は前端下端において水平方
向に設けられた軸27bに軸支されて、この軸27bを
中心に係合部27cを上下方向に揺動自在である。ま
た、アップダウンレバー27の前端上端、即ち、軸27
bの上方には、ピン27aが上方に向けて植設されてい
る。
【0035】ピン27aは、カムギア19の裏面に形成
されたカム溝19bに係合するようになっている。アッ
プダウンレバー27のピン27aがカムギア19のカム
溝19bに案内されて移動することで、アップダウンレ
バー27は軸27bを中心に揺動する。即ち、モータ1
6の回転に伴ってカムギア19が回転することで、アッ
プダウンレバー27は揺動する。アップダウンレバー2
7の後端側はターンテーブル25及びピックアップ部2
6aを搭載したピックアップホルダ29と係合してお
り、カムギア19の回転に応じて、ピックアップホルダ
29が上下に揺動することになる。
【0036】図7に示すように、カムギア19に形成し
たカム溝19bは、カムギア19の回転軸からの径が短
い部分(以下、短径部分という)19bSと長い部分
(以下、長径部分という)19bLとを有する。ピン2
7aは、軸27bの上方であって、ピックアップホルダ
29の前端の所定位置に固定されている。
【0037】ピン27aがカム溝19bの短径部分19
bSを通過する場合には、ピン27aは軸27bの略垂
直上方に位置する(図11(e)参照)。一方、ピン2
7aがカム溝19bの長径部分19bLを通過する場合
には、ピン27aは軸27bの垂直上方の位置よりも後
端側に位置する(図11(b)参照)。即ち、この場合
には、アップダウンレバー27の後端側の係合部27c
は下方に位置し、ピックアップホルダ29の前端は下に
下がった位置に位置する。
【0038】このとき、ピックアップホルダ29の前端
が自重によって下方に移動する力は、アップダウンレバ
ー27の前端のピン27aを筐体14の後方側に移動さ
せる力となり、ピン27aをカム溝19b内の短径部分
19bSから長径部分19bLに移動させる力となる。
【0039】図3及び図7に示すように、トレイ10が
筐体14外部に露出したオープン状態においては、ピン
27aはカム溝19b内の短径部分19bSから長径部
分19bLへの移動途中に位置する。しかも、この移動
途中の位置においては、カム溝19bの圧力角は大きな
値に設定してある。即ち、この状態では、ピックアップ
装置26の自重によって、ピン27aを長径部分19b
Lに移動させようとする力、即ち、カムギア19を反時
計方向に回転させようとする力が働く。つまり、オープ
ン状態時には、ピックアップ装置26の自重によって、
カムギア19の反時計方向(トレイ10を収納する方
向)の回転を補助する力が働き、比較的小さな力でトレ
イ10を収納することが可能となる。
【0040】逆に、トレイ10をクローズ状態からオー
プン状態に移行させる場合には、オープン状態への移行
完了直前において、ピックアップ装置26の自重により
カムギア19の時計方向の回転を抑制する力が作用し、
トレイ10の引き出しにブレーキをかけ、オープン状態
完了時点においてトレイ10の引き出しをスムーズに終
了させることが可能となる。
【0041】なお、ピックアップホルダ29のダウン状
態では、トレイ10がクローズの状態でもトレイテーブ
ル11の回転が可能である。また、ピックアップホルダ
29のアップ状態では、ディスク24はターンテーブル
25上に搭載されてクランパ30との間にクランプさ
れ、ピックアップ部26aによって再生可能な状態とな
る。
【0042】また、シャーシ15にはロータリスイッチ
28が取り付けられており、ロータリスイッチ28はカ
ムギア19に噛合してカムギア19の回転に従った信号
を出力することができるようになっている。ロータリス
イッチ28の出力に基づいて各種動作モードが設定され
る。
【0043】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0044】トレイ10の出し入れ及び再生等の各モー
ドは図6のモード移行図に従って行われる。図6のモー
ド1乃至モード5は、夫々、オープン状態、クローズ状
態、クローズ・クランプ状態、オープン・クランプ状態
及び再配置状態を示している。
【0045】モード1のオープン状態は、トレイ10が
オープン状態であることを示し、モード2のクローズ状
態はトレイ10がクローズ状態であることを示す。モー
ド3のクローズ・クランプ状態は、トレイ10がクロー
ズ状態で、ディスク24をターンテーブル25に搭載し
てクランプし、ピックアップ部26aで再生可能にした
ことを示し、モード4のオープン・クランプ状態は、デ
ィスク24のクランプ状態を維持してトレイ10をオー
プン状態にしたことを示す。また、モード5の再配置状
態は、クランプに際してクランプ状態を一旦解除した状
態を示している。
【0046】図7乃至図10は夫々図6のモード1乃至
モード4に対応している。また、モード1乃至4におけ
るピックアップ装置26の状態は、夫々図11(a),
図11(b),図11(e),図11(e)に示してあ
る。
【0047】モード1乃至4の移行は、カムギア19の
反時計方向の回転に連動して行われる。即ち、トレイ1
0のオープン状態から、カムギア19の反時計方向の回
転に連動してトレイ10の移動及びピックアップ装置2
6(アップダウンレバー27)の上下動が行われて、モ
ード2のクローズ状態、モード3のクローズ・クランプ
状態、モード4のオープン・クランプ状態に移行する。
カムギア19の時計方向の回転では、モード4からモー
ド1への移行が行われる。ロータリスイッチ28がカム
ギア19の回転位置を検出することで、各モード1〜4
の設定が行われる。
【0048】次に、図7乃至図11を参照して、各モー
ドの詳細な動作を説明する。
【0049】図7及び図11(a)はモード1、即ち、
オープン状態を示している。トレイ10は筐体14の前
方から外部に露出してオープン状態である。アップダウ
ンレバー27は、図11(e)に示すアップ状態と図1
1(b)に示すダウン状態との中間の状態となってい
る。
【0050】即ち、再生中でないオープン状態において
は、ピックアップ装置26を完全なダウン状態から所定
量だけ上げた状態に設定するようになっている。これに
より、オープン状態においては、ピックアップ装置26
は自重によってピックアップホルダ29の先端を下に下
げる方向に力を生じさせる。
【0051】モード1においては、トレイテーブル11
の回転が可能である。操作者は筐体14の前面から露出
したトレイテーブル11を回転させることによって、所
望の収納部8にディスク24を載置することができる。
トレイ10上には、トレイテーブル11の回転位置を変
えるためのスキップスイッチ38がディスク搭載面と同
一面に設けられており、トレイ10をオープンさせた状
態でスキップスイッチ38を押し込むことによって、ト
レイテーブル11を回転させて、所望の収納部8を前面
中央に位置させることができ、これにより、容易にディ
スクの入れ替えを行うことができる。
【0052】ここで、ユーザーが筐体14の図示しない
前面パネルに設けられたクローズボタンを押すか、又
は、トレイ10を手で少し押し込むものとする。そうす
ると、トレイ10の裏面に固定されている円弧状ラック
10eがアイドルギア21を反時計方向に回転させ、カ
ムレバー20を反時計方向に回転させる。これにより、
カムギア19も反時計方向に回転する。この回転はロー
タリスイッチ28によって検出され、ロータリスイッチ
28はモータ16に正回転させるための指示を出力す
る。以後、モータ16が正回転して、モード2に移行す
る。
【0053】オープン状態からモード2のクローズ状態
への移行開始時においては、図7に示すように、ピック
アップホルダ29に取り付けたアップダウンレバー27
のピン27aは、カムギア19のカム溝19b内の短径
部分19bSと長径部分19bLとの途中に位置する。
この部分は圧力角が大きく、ピックアップ装置26の自
重によって、ピン27aは筐体14の後端方向、即ち、
長径部分19bLに移動しようとする。ピン27aが長
径部分19bLに移動しようとする力は、カムギア19
の反時計方向の回転を補助する力となり、トレイ10の
収納に必要な力が軽減される。これにより、トレイ10
を比較的小さい力で押し込むだけで、ロータリスイッチ
28の信号を変化させてモード2に移行させることがで
きる。また、モータ16の負荷を軽減させることができ
る。
【0054】モータ16が正方向の回転を続けることに
よって、モード2のクローズ状態に移行する。即ち、モ
ータ16の回転によってウォーム17が回転し、中継ギ
ア18を介してカムギア19が回転する。カムギア19
が回転すると、カムギア19上のカム溝19aに係合さ
れたピン20aがカムギア19の回転に応じてカム溝1
9aに沿って移動することで、カムレバー20が反時計
方向に回動する。
【0055】これにより、カムレバー20の先端に取り
付けられたアイドルギア21も回転し、カムレバー20
の先端の移動に従って、アイドルギア21に噛合してい
る円弧状ラック15a及び円弧状ラック10eとが相対
的に移動し、トレイ10がシャーシ15に対して移動す
る。トレイ10の移動量は、モータ16の回転が一定で
あるものとすると、カムギア19上のカム溝19aの形
状によって決定される。カム溝19aは、トレイ10の
移動停止直前において、カムギア19の中心からの距離
の変化が小さい。従って、トレイ10の移動停止直前に
おいては、カムレバー20の先端の移動速度は小さい。
即ち、トレイ10は停止直前において、速度が減ぜられ
た後、停止することになり、停止がスムーズに行われ
る。
【0056】また、アイドルギア21と円弧状ラック1
5a,10eとの組み合わせによって、トレイ10を移
動させており、トレイ10の移動量に比して円弧状ラッ
ク10eの長さを短くすることができる。これにより、
円弧状ラック10eの設置の自由度が向上する。
【0057】トレイ10は、左右方向の中央において、
案内バー10bと案内部22との係合及び案内バー15
bと案内部10aとの係合によって、前後方向に摺動自
在に支持され、左右方向の両端において案内バー10
c,10dと案内部23b,23aとの係合によって前
後方向に摺動自在に支持される。そして、トレイ10の
シャーシ15に対する移動の駆動力を与える円弧状ラッ
ク10eは、左右方向の中央に配置されていることか
ら、トレイ10は、両端でガタが生じることなく、安定
してスムーズに移動可能である。
【0058】図8及び図11(b)はクローズ状態を示
している。トレイ10は図4に示すように筐体14内に
収納されている。モード1からモード2への移行開始後
において、アップダウンレバー27のピン27aは、長
径部分19bLに位置する。これにより、ピックアップ
ホルダ19はダウン状態となる。
【0059】トレイ10が筐体14内に収納されること
により、トレイテーブル11の所定の収納部8は、図2
に示すように、ピックアップ装置26上に移動する。ピ
ックアップホルダ19はダウン状態であるので、収納部
8上のディスク24は、図11(b)に示すように、タ
ーンテーブル25とクランパ30との間に移動する。ク
ローズ状態では、ディスク24のセンターの開口部分は
略ターンテーブル25上に位置する。
【0060】クローズ状態では、ターンテーブル25と
クランパ30との間に隙間があるので、ディスク24を
搭載したトレイテーブル11を回転させることができ、
再生するディスク24の交換が可能である。
【0061】モード2のクローズ状態から更にモータ1
6を正回転させると、ピックアップ装置26は図11
(b)〜図11(e)の状態に変化し、モード3のクロ
ーズ・クランプ状態に移行する。図9及び図11(e)
はクローズ・クランプ状態を示している。クローズ・ク
ランプ状態においては、ピックアップホルダ19はアッ
プ状態となり、ターンテーブル25は上昇してディスク
24をクランプホルダ12のクランパ30との間に挟持
する。
【0062】しかし、単にピックアップホルダ19をア
ップ状態にしただけでは、ターンテーブル25とディス
ク24の芯だしが不十分となることがある。そこで、モ
ード3への移行直後に、モータ16を逆方向に回転させ
て、元のモード2近傍のモード5に移行させ、再度モー
タ16を正回転させてモード3の状態に復帰させる。即
ち、トレイ10はクローズ状態のまま、ピックアップ装
置26を図11(e)から図11(d)を経て図11
(c)の状態(モード5の再配置状態)に戻し、更に、
ピックアップ装置26を図11(c)から図11(d)
を得て図11(e)のクローズ・クランプ状態に復帰さ
せる。
【0063】図11(c)に示すモード5の再配置状態
においては、図示しないトレイテーブル11とディスク
24とは接触せず、クランパ30とディスク24とが離
間した状態である。これにより、ディスク24に対する
クランパ30の押圧力が低減され、ターンテーブル25
に対するディスク24の芯だしが容易となる。この状態
で、モータ16を正回転させてモード3に移行すること
によって、正常に芯だしを行った状態でディスク24を
ターンテーブル25とクランパ30との間にクランプす
ることができる。
【0064】なお、モード2とモード3との間、即ち、
トレイ10がクローズ状態で、ピックアップホルダ29
がダウン状態から若干アップ状態に移行した後には、ト
レイテーブル11の回転は禁止される。また、アップダ
ウンレバー27がアップ状態となって、ディスク24が
ターンテーブル25とクランパ30との間にクランプさ
れることによって、ディスク24に対する再生等のアク
セスが可能となる。
【0065】いま、ディスク24の再生中において、図
示しないディスク入れ替えボタンが操作されるものとす
る。この場合には、モード3のクローズ・クランプ状態
から、モータ16を正回転させることによって、モード
4のオープン・クランプ状態に移行させる。図10はこ
のオープン・クランプ状態を示している。
【0066】クローズ・クランプ状態においてモータ1
6が正回転すると、カムレバー20はピン20aがカム
溝19aに案内されることによって、時計方向に回転す
る。これにより、アイドルギア21は時計方向に回転し
て、円弧状ラック15aに沿って筐体14の前面側に移
動する。これにより、円弧状ラック10eも筐体14の
前面側に移動し、最終的には、図10及び図5に示すよ
うに、トレイ10はオープン状態となる。
【0067】なお、オープン・クランプ状態において
は、図10に示すように、アップダウンレバー27のピ
ン27aは短径部分19bSに位置する。従って、ピッ
クアップホルダ19はアップ状態を維持し、ディスク2
4はクランプ状態を維持して、再生可能な状態となって
いる。また、この場合には、トレイテーブル11の周面
はターンテーブル25よりも筐体14の前面側に位置し
ており、トレイテーブル11は回転可能である。従っ
て、オープン・クランプ状態においては、ディスク24
を再生しながら、他の収納部8へのディスクの入れ替え
が可能である。
【0068】なお、モード4の状態からモータ16を逆
回転させることによって、モード3、モード2、モード
1に順次移行することは明らかである。なお、この場合
において、モード3からモード2への移行時には芯だし
のための往復動作を行う必要はないことも明らかであ
る。
【0069】モード2のクローズ状態からモード1のオ
ープン状態への移行に際して、アップダウンレバー27
のピン27aは長径部分19bLに位置し、オープン状
態への移行完了直前において、ピン27aは長径部分1
9bLから短径部分19bSに移動しようとする。しか
し、この部分は圧力角が大きいので、ピックアップ装置
26は、その自重によって、ピン27aが長径部分19
bLに移動することを阻止するように、即ち、ピン27
aが筐体14の前面方向に移動することを阻止するよう
に作用する。これにより、オープン状態への完全な移行
直前において、カムギア19の時計方向の回転を抑制す
る力が作用し、トレイ10の前方側への移動にはブレー
キが掛けられ、トレイ10はスムーズに停止する。
【0070】このように、本実施の形態においては、カ
ム溝19aの形状によってトレイ10の移動速度を決定
しており、トレイ10の移動の停止時直前において、ト
レイ10の移動速度を低下させ、減速させた後にスムー
ズに停止させることができる。また、カムレバー20の
揺動先端に取り付けたアイドルギア21を円弧状ラック
15aと円弧状ラック10eとに噛合させることでトレ
イ10を移動させており、トレイ10の移動量に対し
て、トレイ10に設ける円弧状ラック10eの長さを短
くすることができる。従って、円弧状ラック10eをト
レイ10の左右方向略中央に配置することができ、トレ
イ10の左右端におけるガタを十分に低減して、トレイ
10の安定したスムーズな移動を可能にしている。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レイをカムレバー及びカム溝を用いて移動させることに
より、簡単な構成で移動の速度制御を可能にすると共
に、トレイの駆動部をトレイの略中央部に設けること
で、トレイの左右端のガタを低減することができるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るディスク駆動装置
を示す上面図。
【図2】図1のトレイテーブル11及びクランプホルダ
12を除いて示す上面図。
【図3】図2のトレイ10がディスク入換えのために筐
体外に露出したオープン状態を示す上面図。
【図4】ディスク駆動装置の側面図。
【図5】図4に対応した側面図。
【図6】モードの移行を示すタイミングチャート。
【図7】図6のモード1時における上面図。
【図8】図6のモード2時における上面図。
【図9】図6のモード3時における上面図。
【図10】図6のモード4時における上面図。
【図11】ピックアップ装置の状態の変化を説明するた
めの説明図。
【図12】トレイ10の裏面を示す底面図。
【図13】前面パネルを示す前面図。
【図14】トレイ10とシャーシ15との係合状態を示
す説明図。
【符号の説明】
10…トレイ、11…トレイテーブル、12…クランプ
ホルダ、19…カムギア、19a,19b…カム溝、2
5…ターンテーブル、26…ピックアップ装置、27…
アップダウンレバー、27a…ピン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク収納部を有するトレイと、 カム溝を有する回動自在なカムギアと、 前記カム溝に係合するカムピンを有して前記カムギアの
    回転に応じて変位することにより、前記トレイを搬送す
    るレバーを有する搬送手段とを具備したことを特徴とす
    るディスク駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記カムギアは、モータによって回転駆
    動されることを特徴とする請求項1に記載のディスク駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 前記カム溝は、前記トレイを搬送停止前
    に減速させる形状に設定されることを特徴とする請求項
    1に記載のディスク駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段は、前記レバーの変位先端
    に設けたアイドルギアと、 前記アイドルギアに噛合し固定された第1の円弧状ラッ
    クと、 前記トレイに固定され前記アイドルギアに噛合する第2
    の円弧状ラックとを具備したことを特徴とする請求項1
    に記載のディスク駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の円弧状ラックは、前記トレイ
    の搬送方向に垂直な方向には、前記トレイの略中央に配
    置されることを特徴とする請求項4に記載のディスク駆
    動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10843263B2 (en) 2015-10-02 2020-11-24 3D Controls Inc. Composition containing metal powder for three-dimensional printing, three-dimensional printing method using same as raw material, and three-dimensional printing device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10843263B2 (en) 2015-10-02 2020-11-24 3D Controls Inc. Composition containing metal powder for three-dimensional printing, three-dimensional printing method using same as raw material, and three-dimensional printing device

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