JP2003076900A - 用紙発注用シュレッダー、用紙発注システム、およびネットワーク用紙発注方法 - Google Patents

用紙発注用シュレッダー、用紙発注システム、およびネットワーク用紙発注方法

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JP2003076900A
JP2003076900A JP2001263825A JP2001263825A JP2003076900A JP 2003076900 A JP2003076900 A JP 2003076900A JP 2001263825 A JP2001263825 A JP 2001263825A JP 2001263825 A JP2001263825 A JP 2001263825A JP 2003076900 A JP2003076900 A JP 2003076900A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シュレッダーダストをリサイクル用の原材料
として扱うという着想に基づき、リサイクルの一環とし
てオフィスで使用される用紙の発注/支払業務を行う新
しいサービス形態を提供すること。 【解決手段】 シュレッダー10が、書類の切断前に書
類記載情報取得手段14を介して取得した書類記載情報
に応じた状態区分を、状態区分データベース11bを参
照して特定するとともに、区分該当量を特定し、区分該
当量記憶領域11cに格納する。そして、特定された状
態区分と区分該当量とをシュレッダー10から通信手段
32を介して受け付けた用紙発注システム30は、区分
対応発注量データベース31aを参照して発注情報を生
成・送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リサイクルを考慮
した用紙発注用シュレッダー、用紙発注システム、およ
びネットワーク用紙発注方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現代のオフィスにおいては、シュレッダ
ーにより機密事項が記載された書類の廃棄処理を行うこ
とが日常的に行われている。そして、切断された書類
(シュレッダーダスト)は、清掃業者等にごみとして回
収される。
【0003】また、その一方で、オフィスにおいてはデ
ジタル化が押し進められているものの、従前通り書類作
成のために用紙を注文し、所定の代金を支払うといった
発注/支払業務もまた必須となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような状況下
において、環境問題として、事業系ごみの削減が重要視
されてきており、このため、シュレッダーダストは、重
量に比してかさばるなど、事業系ごみの中でも取り扱い
が難しく、その処分の解決策が求められていた。
【0005】また、資源のリサイクルが社会全体の課題
となっている昨今では、無条件に紙を消費する姿勢は、
企業イメージにも悪影響をおよぼす可能性が否めない感
があった。
【0006】
【発明の目的】そこで、本発明では、シュレッダーダス
トをごみとして扱うのではなく、リサイクル用の原材料
として扱うという着想に基づき、リサイクルの一環とし
て、リサイクル原材料の提供に応じてオフィスで使用さ
れる用紙の発注/支払業務を行う新しいサービス形態の
提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、書類の搬送路、当該書
類に記載された書類記載情報を取得する書類記載情報取
得手段、書類の切断手段、書類の印刷状態に応じた状態
区分を複数設定した状態区分データベースと当該状態区
分に該当する書類の区分該当量を記憶する区分該当量記
憶領域とを有する記憶手段、および各手段の動作を制御
する処理手段、とを備える。
【0008】また、前記書類記載情報取得手段と前記切
断手段とを、当該書類記載情報取得手段が前記切断手段
の上流側となるように前記搬送路に設けるとともに、複
数の前記状態区分に応じた切断書類収納部と、前記切断
手段から当該切断書類収納部への前記搬送路を管理する
搬送制御手段と、を有する。
【0009】そして、前記処理手段は、前記切断手段に
より前記書類を切断する前に、書類記載情報取得手段を
介して取得した前記書類記載情報を前記記憶手段に格納
すること、格納した当該書類記載情報に基づき、前記状
態区分データベースを参照して当該書類に対応する状態
区分を特定すること、前記切断する書類に対応する前記
区分該当量を特定すること、当該特定した状態区分と前
記区分該当量とを関連付けて、用紙発注のために前記記
憶手段に格納すること、切断した前記書類を、当該書類
の前記状態区分に応じた切断書類収納部に収納する制御
情報を前記搬送制御手段に送ること、を実行する。
【0010】本発明によると、状態区分を特定し、その
状態区分に応じた切断書類収納部に切断した書類を収納
するので、リサイクル費用を考慮したシュレッダーダス
トの仕分けができる。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の用紙発注用シュレッダーにおいて、前記状態
区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別、
または書類の印刷領域の面積比率の、いずれか一方に基
づく。
【0012】本発明によると、複数の状態区分を用いる
ので、リサイクルコストの適正化が図れる。
【0013】また、請求項3に記載の発明では、外部シ
ステムとの通信手段、情報の記憶手段、および各手段の
動作を制御する処理手段とを備え、外部システムは、当
該書類に記載された書類記載情報を切断前に取得する書
類記載情報取得手段と、書類の印刷状態に応じた状態区
分を設定した状態区分データベースとを備えるシュレッ
ダーを含むとともに、前記記憶手段は、前記状態区分に
応じた用紙発注量を設定した区分対応発注量データベー
スを有する。
【0014】そして、前記処理手段は、前記書類記載情
報取得手段を介して取得された書類記載情報に基づき前
記状態区分データベースを参照して特定された状態区分
と、当該状態区分に該当する書類の区分該当量とを、前
記シュレッダーから前記通信手段を介して受け付け、受
け付けた当該状態区分と区分該当量とを関連付けて前記
記憶手段に格納すること、格納した状態区分と区分該当
量とに基づき、前記区分対応発注量データベースを参照
して発注情報を生成すること、生成した発注情報を前記
外部システムへ前記通信手段を介して送信すること、を
実行する。
【0015】本発明によると、状態区分に基づき発注情
報の生成をするので、リサイクル費用を考慮した発注を
実現できる。
【0016】また、請求項4に記載の発明では、請求項
3に記載の用紙発注システムにおいて、前記状態区分
は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別、また
は書類の印刷領域の面積比率の、いずれか一方に基づ
く。
【0017】本発明によると、複数の状態区分を用いる
ので、リサイクル費用の適正化が図れる。
【0018】また、請求項5に記載の発明では、外部シ
ステムとの通信手段、情報の記憶手段、および各手段の
動作を制御する処理手段とを備え、外部システムは、当
該書類に記載された書類記載情報を切断前に取得する書
類記載情報取得手段を備えるシュレッダーを含むととも
に、前記記憶手段は、書類の印刷状態に応じた状態区分
を設定した状態区分データベースと当該状態区分に該当
する書類の区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域と
を有する。
【0019】そして、前記処理手段は、前記書類記載情
報取得手段が取得した書類記載情報を、前記シュレッダ
ーから前記通信手段を介して受け付け、受け付けた書類
記載情報を前記記憶手段に格納すること、格納した当該
書類記載情報に基づき前記状態区分データベースを参照
して当該書類に対応する状態区分を特定するとともに、
前記区分該当量を特定すること、当該特定した状態区分
と区分該当量とに基づき、用紙の発注情報を生成するこ
と、生成した発注情報を前記外部システムへ前記通信手
段を介して送信すること、を実行する。
【0020】本発明によると、状態区分に基づき発注情
報の生成をするので、リサイクル費用を考慮した発注を
実現できる。
【0021】また、請求項6に記載の発明では、請求項
5に記載の用紙発注システムにおいて、前記状態区分
は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別、また
は書類の印刷領域の面積比率の、いずれか一方に基づ
く。
【0022】本発明によると、複数の状態区分を用いる
ので、リサイクル費用の適正化が図れる。
【0023】また、請求項7に記載の発明では、請求項
3乃至請求項6に記載の用紙発注システムにおいて、前
記処理手段は、前記シュレッダーから前記書類記載情報
を受け付けるとともに、当該書類記載情報を提供した利
用者に固有の認証情報を受け付けること、受け付けた認
証情報と、前記特定した状態区分と前記区分該当量とを
関連付け、および/または、受け付けた認証情報と、前
記発注情報とを関連付けて前記記憶手段に格納するこ
と、前記認証情報に基づき、前記特定した状態区分と前
記区分該当量の解析用データを、および/または、前記
認証情報に基づき、前記発注情報の解析用データを生成
すること、を実行する。
【0024】本発明によると、認証情報に基づき解析用
データを生成するので、利用者を確実に特定した情報を
取得できる。
【0025】また、請求項8に記載の発明では、書類に
記載された書類記載情報を取得する書類記載情報取得手
段と、書類を切断する切断手段と、書類の印刷状態に応
じた状態区分を複数設定した状態区分データベースと当
該状態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する区分
該当量記憶領域とを有する記憶手段と、当該記憶手段の
動作を制御する処理手段と、により実現される用紙発注
方法を採用する。
【0026】そして、当該方法は、前記書類記載情報取
得手段が、前記切断手段が書類を切断する前に、当該書
類の前記書類記載情報を取得するステップと、前記処理
手段が、前記書類記載情報取得手段が取得した書類記載
情報に基づき前記状態区分データベースを参照して当該
書類に対応する状態区分を特定するとともに、前記区分
該当量を特定するステップと、前記処理手段が、特定し
た状態区分と区分該当量とに基づき、用紙の発注情報を
生成し、生成した発注情報を前記外部システムへ前記通
信手段を介して送信するステップと、を含む。
【0027】本発明によると、状態区分に基づき発注情
報の生成をするので、リサイクル費用を考慮した発注を
実現できる。
【0028】また、請求項9に記載の発明では、請求項
8に記載の用紙発注方法において、前記状態区分は、少
なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別、または書類
の印刷領域の面積比率の、いずれか一方に基づく。
【0029】本発明によると、複数の状態区分を用いる
ので、リサイクル費用の適正化が図れる。
【0030】以上により、前述した目的を達成しようと
するものである。
【0031】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕
【0032】以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至
図5に基づいて説明する。本実施形態では、切断された
書類(シュレッダーダスト)を再生紙用の原材料とし
て、用紙発注用シュレッダー10の利用者が提供し、そ
の対価に相当する上質紙または再生紙などの用紙を自動
的に発注するビジネス形態を実現する。
【0033】図1は、本実施形態にかかる用紙発注シス
テムが接続されたネットワーク全体を示す全体ブロック
図である。図1に示したように、用紙発注用シュレッダ
ー10、用紙発注システム30、および情報端末40が
ネットワーク1を介して接続されている。
【0034】本実施形態におけるネットワーク1は、イ
ンターネットを想定しており、さらにこのネットワーク
1には電話回線網などのネットワーク2を介してモバイ
ルPC3や携帯電話4などの情報携帯端末が接続可能で
ある。これらの情報携帯端末は、例えば、シュレッダー
10が生成するシュレッダーダストの回収業者に常備さ
せ、回収指示を送る場合などに用いる。ただし、ネット
ワーク1の形態は、特にインターネットに限られるもの
ではなく、専用回線を用いたネットワークなどであって
もよいし、多形態のネットワークを組み合わせた複合ネ
ットワークであってもよい。
【0035】また、図1において、用紙発注用シュレッ
ダー10、用紙発注システム30、および情報端末40
を各一つづつ記載しているが、特にその数に限られるも
のではなく、複数接続された用紙発注用シュレッダー1
0を用紙発注システム30が統括管理するなど、それぞ
れが複数設けられた構成であってもよい。
【0036】以下、相互にネットワーク接続された用紙
発注用シュレッダー10、用紙発注システム30、およ
び情報端末40について、各々説明する。
【0037】最初に、用紙発注用シュレッダー10を説
明する。用紙発注用シュレッダー10は、図1に示すよ
うに、情報の記憶手段11、外部装置との通信手段1
2、および各手段の動作を制御する処理手段13を備え
る。また、用紙発注用シュレッダー10は、さらに書類
記載情報取得手段14を有する。
【0038】記憶手段11は、例えばRAM、ROM、
HDD等のデータを格納することができる記憶媒体を備
えるものである。ただし、特定の一の媒体に限られるも
のではなく、複数の記憶媒体を組み合わせた構成であっ
てもよい。また、記憶手段11は、シュレッダー10の
グレードや設置場所などを考慮した、シュレッダー10
に固有のシュレッダー識別情報を、所定の領域に備え
る。このシュレッダー識別情報は、用紙発注システム3
0が複数のシュレッダー10を統括管理する場合などに
用いられる。
【0039】そして、記憶手段11は、書類記載情報記
憶領域11aと、書類の印刷状態に応じた状態区分を複
数設定した状態区分データベース(状態区分DB)11
bと、状態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する
区分該当量記憶領域11cとを、それぞれ所定の記憶領
域に有する。なお、書類記載情報記憶領域11aと状態
区分データベース11bと区分該当量記憶領域11cと
は、図1に示したように一の記憶手段11に格納される
形態に限られるものではなく、記憶手段11が複数の媒
体から構成される場合には、分散配置されるなど、必要
に応じてその格納形態を変更してよいことは言うまでも
ない。
【0040】ここで、書類記載情報記憶領域11aは、
切断前の書類に記載されていた書類記載情報を格納する
領域である。書類記載情報は、用紙発注用シュレッダー
10の書類記載情報取得手段14が取得した情報そのま
まに限られず、当該取得した情報に基づいて再生成・加
工されたものであってもよい。具体的には、画像情報形
式(画像フォーマット)に限られるものではなく、文書
情報形式(閲覧用フォーマット)で格納されてもよい。
【0041】状態区分データベース11bは、切断され
る書類の印刷状態に応じた状態区分を定めたデータベー
スである。状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカ
ラー印刷の別、または書類の印刷領域の面積比率の、い
ずれか一方に基づくものであればよい。図2に、本実施
形態にかかる状態区分データベース11bのデータ構造
図の一例を示す。
【0042】図2に示したように、状態区分データベー
ス11bは、各々の区分C1,C2,C3,C4,BW
1,BW2,BW3,BW4に該当する書類の別を規定
する。ここで、区分コードとは、書類の印刷状態に応じ
た区分を表す記号であり、印刷種別とは、例えばカラー
印刷や白黒印刷など、印刷に使用されるインクやトナー
などの種類または組合せに応じた印刷形態を表し、面積
比率とは、書類の印刷が施された面の総面積を分母と
し、実際に印刷がなされた領域の面積を分子として算出
した比率をいう。
【0043】具体的には、本実施形態では、白黒印刷ま
たはカラー印刷の別により区分し、さらに、書類の印刷
領域の面積比率で細分する。白黒印刷であって、印刷領
域が25%以下、50%以下、75%以下、100%以
下に該当する区分コードBW1,BW2,BW3,BW
4の4グループと、カラー印刷であって、印刷領域が2
5%以下、50%以下、75%以下、100%以下に該
当する区分コードC1,C2,C3,C4の4グループ
の計8グループに分別する。この区分けは、インクやト
ナーの脱色や漂白などのリサイクル処理の手間を考慮し
たものであり、この区分けを細分化することにより、シ
ュレッダーダストを処理する手間の多寡に応じた分別収
納を可能とする。
【0044】なお、状態区分の区分数やその境界の設定
基準は、上記8パターンに限られるものではなく、状態
区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別、
または書類の印刷領域の面積比率の、いずれか一方に基
づくものであればよい。例えば、シュレッダーダストの
リサイクル処理に応じたものであれば、カラー印刷(イ
ンク又はトナー5種)、モノカラー印刷(インク又はト
ナー2種)、白黒印刷(インク又はトナー1種)のよう
に区分けしてもよい。また、印刷の面積比率を10%刻
みの細かな分類としてもよい。
【0045】ただし、面積比率は、基準となる用紙単位
で、その用紙に使用されているインク又はトナーの量を
概算的に取得するための目安であり、原則的な基準であ
る。したがって、両面印刷のような特殊な印刷形態で
は、面積比率を元に、単位用紙あたりに使用されたイン
ク又はトナーの量を算定する。具体的には、表面が25
%、裏面が50%であれば、面積比率を75%として取
り扱う。
【0046】続いて、区分該当量記憶領域11cは、上
述した状態区分データベース11bに設定された状態区
分に該当する書類の区分該当量を記憶する記憶領域であ
る。ここで、区分該当量とは、各状態区分に該当する書
類の量をいい、用紙サイズと数量とをパラメータに有す
るものである。したがって、所定の基準用紙サイズを設
定し、切断する書類の用紙サイズをその基準用紙サイズ
に換算した場合の量を区分該当量としてもよいし、換算
しないで直接的に用紙サイズと数量を関連付けた量的パ
ラメータとしてもよい。換算しない場合の例としては、
A3サイズ1枚、B4サイズ1枚というカウントの仕方
が挙げられる。
【0047】本実施形態では、区分該当量を、所定の基
準用紙サイズに相当する数量に換算した数値(換算数
量)とする。具体的には、基準用紙サイズをA4とし、
シュレディングする用紙がA4サイズなら数量を1、A
3サイズなら数量を2、B4サイズなら数量を1.5と
する。ただし、A4の両面印刷などの場合でも、用紙は
1枚であるので、区分該当量は1とされる。なお、基準
用紙サイズはA4に限られるものではなく、シュレッダ
ー利用に対する課金体系など、利用者とサービス提供者
の間で任意に定めればよい。例えば、B5サイズを基準
としてもよい。
【0048】続いて、図1に示した通信手段12は、用
紙発注システム30などの外部装置との間で情報の送受
信を行う手段であり、例えば、データ送受信機能を備え
たルータなどの通信機器に対し、情報の授受を行うイン
ターフェースをいう。
【0049】処理手段13は、例えばCPU等の演算処
理装置を含むものであり、前述した書類記載情報記憶領
域11aなど、記憶手段11の所定の領域に対するデー
タの記憶(格納)処理や読み出し(取得)処理、通信手
段12に対するデータの送信(受け渡し)処理や取得
(受け付け)処理など、各種処理を実現する。処理に際
しては、記憶手段11の所定の領域に格納された処理手
順にしたがう。なお、処理手順は、プログラムなどのか
たちで処理手段13に対して提供される。また、これら
の処理は、例えば、単一のCPUにより実行されるもの
であってもよいし、複数のCPUによる分散処理がなさ
れるものであってもよい。
【0050】書類記載情報取得手段14は、用紙発注用
シュレッダー10により切断される書類に記載された情
報を、当該書類から取得する手段であり、例えば、光学
式スキャナなどが挙げられる。なお、「切断」の形態
は、麺類のように細長く細断するものに限られず、細い
幅の短冊状に切断するものや、微細片(パーティクル)
状に切断するものなどを含む。
【0051】なお、上述した記憶手段11、通信手段1
2、および処理手段13は、情報処理部を構成するが、
この情報処理部は、図1に示したように、用紙発注用シ
ュレッダー10に対して一体的に設けられていてもよい
し、シュレッダー本体と別体として独立的に設けられ相
互接続されている構成であってもよい。
【0052】次に、用紙発注システム30を説明する。
用紙発注システム30は、情報の記憶手段31、外部シ
ステムとの通信手段32、および各手段の動作を制御す
る処理手段33を有する。
【0053】記憶手段31は、例えばRAM、ROM、
HDD等のデータを格納することができる記憶媒体を備
えるものである。ただし、特定の一の媒体に限られるも
のではなく、複数の記憶媒体を組み合わせた構成であっ
てもよい。
【0054】そして、本実施形態において、記憶手段3
1は、前述した状態区分に応じた用紙発注量を設定した
区分対応発注量データベース(区分対応発注量DB)3
1aを有する。なお、区分対応発注量データベース31
aは、図1に示したように一の記憶手段31に格納され
る形態に限られるものではなく、記憶手段31が複数の
媒体から構成される場合には、分散配置されるなど、必
要に応じてその格納形態を変更してよいことは言うまで
もない。
【0055】ここで、区分対応発注量データベース31
aは、用紙発注用シュレッダー10が備える状態区分デ
ータベース11bの状態区分に応じた区分対応発注量を
設定したデータベースである。図3に区分対応発注量デ
ータベース31aのデータ構造図の一例を示す。
【0056】図3に示したように、区分対応発注量デー
タベース31aは、図2に示した状態区分データベース
11bの状態区分に対応するように、区分コード毎の区
分対応発注量を規定する。
【0057】そして、前述したように、シュレッダーダ
ストを再生紙用の原材料として、用紙発注用シュレッダ
ー10の利用者が提供するシステムを採用していること
から、区分対応発注量データベース31aは、シュレッ
ダーダストの買い取り代金に相当する発注枚数として区
分対応発注量を設定する。ここで、前述したように、区
分該当数量を換算数量としているので、区分対応発注量
は単位換算数量あたりの発注レートを設定している。ゆ
えに、区分該当数が、前述した用紙サイズと数量の量的
パラメータである場合には、用紙サイズ毎の単価等を設
定する構成とするか、もしくは事前に区分該当量を換算
する処理を行うことになる。
【0058】本実施形態においては、基準用紙サイズ単
位の状態区分コードに応じた区分対応発注量を設定す
る。リサイクルにかかる費用は、一般に、脱色や漂白の
工程に支配され、インクやトナーの種類が多くなればよ
り高くなり、また、印刷領域が多くなればより高くな
る。このため、本実施形態の状態区分でいうと、白黒印
刷で面積比率25%以下の区分BW1が一番リサイクル
費用が少なく、カラー印刷で面積比率100%以下の区
分C4が一番リサイクル費用が多い。したがって、シュ
レッダーダストを再生紙の原材料として販売したとき、
リサイクル費用が考慮されるので、販売価格が最も高く
なるのはBW1であり、最も安くなるのはC4である。
ゆえに、区分対応発注量として単位量あたりに用紙と交
換できる枚数は、区分BW1が最も多く、区分C4が最
も少ないものとなる。
【0059】なお、区分対応発注量データベース31a
は、上記構成に限られるものではない。例えば、状態区
分および区分該当量から販売価格を導き出す販売価格デ
ータベースと、各種用紙の販売価格を備えるデータベー
スとから構成し、販売価格を介在させて用紙発注量を特
定する処理を可能とする複合型データベースを採用して
もよい。
【0060】そして、図1に示した通信手段32は、外
部システムとの間で情報の送受信を行う手段であり、例
えば、データ送受信機能を備えたルータなどの通信機器
に対し、情報の授受を行うインターフェースをいう。こ
こで、外部システムとは、用紙発注システム30が通信
手段32を介して接続し得るシステムをいい、例えば、
用紙発注用シュレッダー10が接続されたLAN(Loca
l Area Network)システムなどの他、用紙発注用シュレ
ッダー10のみからなるシステム、情報端末40、もし
くは、モバイルPC3や携帯電話4などが無線通信網か
らなるネットワーク2を介して相互に接続可能とされる
通信回線網(情報ネットワーク)などが挙げられる。
【0061】また、処理手段33は、例えばCPU等の
演算処理装置を含むものであり、記憶手段31の所定の
領域に対するデータの記憶(格納)処理や読み出し(取
得)処理を実現する。
【0062】さらに、処理手段33は、記憶手段31に
対する処理だけでなく、通信手段32に対するデータの
送信(受け渡し)処理や取得(受け付け)処理など、各
種処理を実現する。処理に際しては、記憶手段31の所
定の領域に格納された処理手順にしたがう。なお、処理
手順は、プログラムなどのかたちで処理手段33に対し
て提供される。また、これらの処理は、例えば単一のC
PUにより実行されるものであってもよいし、複数のC
PUによる分散処理がなされるものであってもよい。
【0063】続いて、シュレッダーダストの回収業者
や、上質紙や再生紙などの用紙を供給する用紙供給業者
等が使用する情報端末40を説明する。情報端末40
は、情報の記憶手段41、外部装置との通信手段42、
および各手段の動作を制御する処理手段43を有する。
そして、情報端末40は、さらに表示手段44と、入力
手段45とを備える。
【0064】ここで、記憶手段41は、例えばRAM、
ROM、HDD等のデータを格納することができる記憶
媒体を備えるものであり、情報端末40に固有の端末側
記憶手段として機能する。ただし、特定の一の媒体に限
られるものではなく、複数の記憶媒体を組み合わせた構
成であってもよい。
【0065】通信手段42は、用紙発注システム30な
どの外部装置との間で情報の送受信を行う手段であり、
例えば、データ送受信機能を備えたターミナルアダプタ
などの通信機器に対し、情報の授受を行うインターフェ
ースをいう。
【0066】処理手段43は、例えばCPU等の演算処
理装置を含むものであり、前述した記憶手段41に対す
るデータの記憶(格納)処理や読み出し(取得)処理、
通信手段42に対するデータの送信(受け渡し)処理や
取得(受け付け)処理など、各種処理を実現する。処理
に際しては、記憶手段41の所定の領域に格納された処
理手順にしたがう。なお、処理手順は、プログラムなど
のかたちで処理手段43に対して提供される。また、こ
れらの処理は、例えば単一のCPUにより実行されるも
のであってもよいし、複数のCPUによる分散処理がな
されるものであってもよい。
【0067】表示手段44は、例えば、ディスプレイな
どの情報端末40に接続される表示機器であり、表示手
段44の画面表示の制御は処理手段43の管理下におい
て行われる。
【0068】入力手段45は、例えば、マウスやポイン
ティングデバイス、キーボードなどの情報入力機器であ
り、入力される情報の受付は処理手段43の管理下にお
いて行われる。
【0069】以下、用紙発注用シュレッダー10につい
て、図1および図4に基づき詳述する。図4は、用紙発
注用シュレッダー10の概略構成図である。図4におい
て、図1と同一の構成部分については、同一の符号を付
している。重複する構成部分については、その説明を省
略する。
【0070】図1および図4に示したように、用紙発注
用シュレッダー10は、切断される書類の搬送路20,
23,27、当該書類に記載された書類記載情報を取得
する書類記載情報取得手段14、書類の切断手段21、
書類の印刷状態に応じた状態区分を複数設定した状態区
分データベース11bと当該状態区分に該当する書類の
区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域11cとを有
する記憶手段11、外部装置との通信手段12、および
各手段の動作を制御する処理手段13、とを備える。
【0071】ここで、用紙発注用シュレッダー10にお
いて、書類記載情報取得手段14と切断手段21とを搬
送路20に設ける構成とするが、書類記載情報取得手段
14が切断手段21の上流側となるように搬送路20に
設ける。また、用紙発注用シュレッダー10は、印刷状
態に応じた切断書類収納部28と、切断手段21から切
断書類収納部28への搬送路27を管理する搬送制御手
段26を有する。
【0072】より詳細には、ストッカー18は、切断す
る書類を保持する手段である。ストッカー18内の書類
は差込口19を介して書類搬送路20へ移動する。搬送
用小型ローラ22は、書類搬送路20において書類を移
動させる手段である。そして、書類搬送路20は、差込
口19と切断手段21とを結ぶ搬送路である。この書類
搬送路20において、切断手段21の上流側に書類記載
情報取得手段14を設ける構成とすることにより、切断
前の書類からの書類記載情報の取得を実現する。なお、
図4においては、説明の容易のため、書類搬送路20を
簡略化して示したが、本実施形態では、不図示の書類反
転手段により、書類記載情報取得手段14が切断する書
類の両面から書類記載情報を取得することが可能な構成
を採用している。
【0073】切断手段21は、搬送用小型ローラ22お
よびカッター21aなどから構成され、書類を所定の形
状に細断することにより、機密を保持しながら書類の廃
棄を可能とする。切断ダスト搬送路(切断書類搬送路)
23は、切断手段21により切断されダストとなった書
類(以下、切断ダストと称する)を、圧縮手段25に搬
送する搬送路であり、この切断ダスト搬送路23は、搬
送用大型ローラ24により駆動される。圧縮手段25
は、切断ダストを圧縮するものであり、この圧縮により
切断ダストの体積をより小さくすることができ、ひいて
は切断ダストを保管するスペースを有効に活用できる。
【0074】圧縮ダスト搬送路27は、圧縮手段25に
より圧縮された切断ダスト(以下、圧縮ダストと称す
る)を切断書類収納部28に搬送するための搬送路であ
る。そして、本実施形態では、図4に示したように、切
断書類収納部28は、切断される書類の印刷状態に応じ
て複数の切断書類収納部28a,28b,28c,28
d,28e,28f,28g,28hを備える。
【0075】ここで、切断書類収納部28における分別
収納は、前述した状態区分データベース11bにおいて
設定した状態区分データベースの区分にしたがう。具体
的には、カラー印刷か、白黒印刷かにより大別し、さら
に、各々の書類の印刷領域について、印刷領域が書類の
総面積に対して25%以下、26%以上50%以下、5
1%以上75%以下、76%以上100%以下というよ
うに小別している。結果として、合計8種類の収納区分
を設定し、それに応じたかたちで、切断書類収納部28
a,28b,28c,28d,28e,28f,28
g,28hを設けている。
【0076】そして、センサー29a,29b,29
c,29d,29e,29f,29g,29hは、切断
書類収納部28a,28b,28c,28d,28e,
28f,28g,28hのそれぞれに設けられたセンサ
ーであり、収納部内の圧縮ダストが所定の量になったこ
とを検知するとともに検知信号を生成し、処理手段13
に対して、生成した検知信号を送信することにより、所
定の量に到達したことを報知する。本実施形態では、こ
のセンサー群は、所定の量として各収納部のいわゆるオ
ーバーフローを検知する。
【0077】また、搬送制御手段26は、切断した書類
を、切断前の書類の印刷状態に応じた各切断書類収納部
28a,28b,28c,28d,28e,28f,2
8g,28hに対して確実に収納するように、圧縮され
た切断ダストの搬送を制御する手段である。
【0078】図5に、搬送制御手段26の一例を示す。
図5は、図4に示した搬送制御手段26を圧縮手段25
が設けられた側から俯瞰した概略構成図である。図5に
示したように、搬送制御手段26は、処理手段13の制
御下で動作するガイドプレート26b,26c,26
d,26e,26f,26g,26hを備える。また、
前述した圧縮ダスト搬送路27を、すべての切断書類収
納部28a,28b,28c,28d,28e,28
f,28g,28hにわたる構成とした上で、前述した
ガイドプレート26b,26c,26d,26e,26
f,26g,26hを、圧縮ダスト搬送路27を斜めに
横断することができる長さとし、各切断書類収納部28
b,28c,28d,28e,28f,28g,28h
に対応する位置に各々設ける。これらのガイドプレート
26b,26c,26d,26e,26f,26g,2
6hを、処理手段13の管理下において作動させること
により搬送制御手段26が機能する。
【0079】具体的には、各ガイドプレート26b,2
6c,26d,26e,26f,26g,26hは、通
常状態では、圧縮ダスト搬送路の進行方向に沿うように
並行に配される。そして、処理手段13からの命令にし
たがい、例えば、図5に示したように、圧縮ダストを収
納させたい切断書類収納部に対応するガイドプレート2
6eのみを回動させ、目的の切断書類収納部28eに圧
縮ダストを導く。すなわち、この場合の搬送制御手段2
6は、圧縮ダストが所定の硬さを備えるように圧縮され
ているという特質を利用して、処理手段13から送られ
る制御情報にしたがい、圧縮ダストが運ばれてくる際
に、該当する切断書類収納部28eが備えるガイドプレ
ート26eのみが圧縮ダスト搬送路27に対して斜めに
展開して、圧縮ダストをその切断書類収納部28eに導
き入れるという制御を行うものである。ただし、切断書
類収納部28aに圧縮ダストを導く場合には、すべての
ガイドプレート26b,26c,26d,26e,26
f,26g,26hを作動させないという制御処理を処
理手段13が行う。
【0080】また、図5に示したように、ガイドプレー
ト26b,26c,26d,26e,26f,26g,
26hを互い違いに配することにより、隣接するガイド
プレート同士がゲート(門)の役割を果たし、圧縮ダス
トの誤誘導を防止している。
【0081】なお、搬送制御手段26の構成は、上述し
た構成に限られるものではない。例えば、各切断書類収
納部28a,28b,28c,28d,28e,28
f,28g,28hに連通する複数の連通路を圧縮手段
25の下流側に設け、どの連通路に圧縮ダストを搬入す
るかを制御する処理を、搬送制御手段26が行う構成を
採用してもよい。
【0082】また、図4に示した情報表示部15は、処
理手段13の制御下において、切断した書類がどの状態
区分に該当するかなどの情報を表示する手段である。本
実施形態では、キーボードなどの入力手段とともに、液
晶などの表示手段と一体的に構成された表示パネルを想
定している。この情報表示部15は、処理手段13の制
御下のもと、必要に応じてシュレッダー10の利用者か
ら利用者を識別するID番号などの利用者識別情報を取
得する
【0083】以下、本発明の動作について、図6乃至図
7に基づき説明する。
【0084】図6は、用紙発注用シュレッダー10にお
ける書類の区分判定処理およびシュレッダーダストの振
り分け処理を示すフローチャートである。図6に示した
ように、用紙発注用シュレッダー10の処理手段13
は、切断手段21により書類を切断する前に、書類記載
情報取得手段14を介して取得した書類記載情報を記憶
手段11に格納すること(S1)、格納した書類記載情
報に基づき、状態区分データベース11bを参照してそ
の書類に対応する状態区分を特定すること(S2)、切
断する書類に対応する区分該当量を特定すること(S
2)、特定した状態区分と区分該当量とを関連付けて、
用紙発注のために記憶手段11に格納すること(S
3)、切断した書類を、その書類の状態区分に応じた切
断書類収納部28に収納する制御情報を搬送制御手段2
6に送ること(S4)、を実行する。
【0085】より詳細には、処理手段13は、切断手段
21が書類を切断する前に、書類記載情報取得手段14
を介して、切断しようとする書類に記載された書類記載
情報を取得し、取得した書類記載情報をデジタル画像情
報として書類記載情報記憶領域11aに格納する(S
1)。
【0086】続いて、処理手段13は、書類記載情報記
憶領域11aに格納した書類記載情報を読み出し、読み
出した書類記載情報に基づき、白黒印刷またはカラー印
刷の別を判断する。また、取得した書類記載情報からレ
イアウト情報などを割り出し、印刷対象面積の比率を測
定結果に基づき特定する。そして、白黒印刷であるかカ
ラー印刷であるかの別と、面積比率とに基づき、状態区
分データベース11bの状態区分データベースを参照
し、書類の状態区分を特定する(S2)。
【0087】また、書類記載情報から、読み込んだ書類
画像の輪郭をしきい値処理などにより確定し、書類の用
紙サイズを特定する。そして、特定した用紙サイズに基
づき、切断する書類に対応する区分該当量を特定する
(S2)。ただし、用紙サイズの特定は、書類記載情報
に基づく手法に限られるものではなく、切断される書類
の搬送路などに設けられた光センサなどにより切断され
る書類の用紙サイズを検知する手法を用いてもよい。
【0088】続いて、処理手段13は、特定した状態区
分と区分該当量とを関連付けて、後述する用紙発注のた
めに記憶手段11の所定の領域に格納する(S3)。
【0089】そして、処理手段13は、特定した状態区
分に基づき、切断する書類、または切断した書類を切断
書類収納部28a,28b,28c,28d,28e,
28f,28g,28hのいずれに収納すべきかを決定
し、その書類の状態区分に応じた切断書類収納部にシュ
レッダーダストを収納するように制御情報を搬送制御手
段26に送信する(S4)。
【0090】例えば、図5に示した搬送制御手段26を
用いた場合には、所定のガイドプレートを回動させ、搬
送路27を斜めに横切るように制御情報を送信する。こ
のように、処理手段13が、書類の印刷状態に応じた切
断書類収納部28に収納する制御情報を搬送制御手段2
6に送る(S4)ことにより、区分判定処理および振り
分け処理が完了する。
【0091】以上説明したように、状態区分を特定し、
その状態区分に応じた切断書類収納部に切断した書類を
収納するので、リサイクル負荷の程度に応じたシュレッ
ダーダストの仕分けができる。これにより、シュレッダ
ーダスト回収後のリサイクルにおいて、書類の印刷面積
の大きさによるリサイクル作業負荷が異なるなどの問題
を解消し、リサイクル作業の効率化、リサイクル費用の
低減などの効果を得られ、用紙発注の際に適正なレート
で発注されるというサービスが実現できる。
【0092】また、白黒印刷に比べカラー印刷は、カラ
ートナーの脱色が煩雑なため、リサイクル作業負荷が多
くなるので、切断した書類を白黒印刷とカラー印刷とに
分別して収納することにより、大幅なリサイクル費用の
低減が図れる。
【0093】次に、用紙発注システム30側の処理につ
いて図7に基づき説明する。本実施形態では、発注情報
の生成を用紙発注システム30側で行うため、上述した
シュレッダー10側での処理を受けて、用紙発注システ
ム30側で発注情報生成処理および発注情報送信処理が
行われる。
【0094】図7は、用紙発注システム30における発
注情報生成処理および発注情報送信処理を示すフローチ
ャートである。図7に示したように、用紙発注システム
30の処理手段33は、書類記載情報取得手段14を介
して取得された書類記載情報に基づき状態区分データベ
ース11bを参照して特定された状態区分と、当該状態
区分に該当する書類の区分該当量とを、用紙発注用シュ
レッダー10から通信手段32を介して受け付け、受け
付けた当該状態区分と区分該当量とを関連付けて記憶手
段31に格納すること(S12)、格納した状態区分と
区分該当量とに基づき、区分対応発注量データベース3
1aを参照して発注情報を生成すること(S13)、生
成した発注情報を外部システムへ通信手段32を介して
送信すること(S14)、を実行する。
【0095】より詳細には、用紙発注システム30側で
の処理の前段階として、用紙発注用シュレッダー10の
処理手段13は、記憶手段11の所定の領域に関連付け
て格納した、状態区分とその状態区分に該当する区分該
当量とを記憶手段11から読み出し、通信手段12を介
して用紙発注システム30へ送信する(S11)。この
とき、処理手段13は、用紙発注システム30における
情報処理の便宜のため、必要に応じて送信する情報に関
連付けてシュレッダー10の識別情報もしくはシュレッ
ダー10を利用した利用者の識別情報を送信する。
【0096】この用紙発注用シュレッダー10からの送
信は、前述したように、ネットワーク1を介して行われ
るが、その送信のタイミングは、用紙発注用シュレッダ
ー10が状態区分や区分該当量を特定した毎に送信する
リアルタイム送信であってもよいし、一時間や半日、ま
たは1日など、所定の時間間隔または定刻に、まとめて
送信する方式を採用してもよい。また、詳細は後述する
が、シュレッダー10の切断書類収納部28のいずれか
のセンサー29の報知に基づき、回収命令を発信したと
きに、報知対象となった状態区分と区分該当量を送る方
式を採用してもよい。
【0097】この用紙発注用シュレッダー10からの送
信を受けて、用紙発注システム30の処理手段33は、
特定された状態区分と、当該状態区分に該当する書類の
区分該当量とを、用紙発注用シュレッダー10から通信
手段32を介して受け付け、受け付けた当該状態区分と
区分該当量とを関連付けて記憶手段31の所定の領域に
格納する(S12)。なお、前述したシュレッダー10
の識別情報もしくはシュレッダー10を利用した利用者
の識別情報をあわせて受け付けた場合には、受け付けた
当該状態区分等と関連付けて、記憶手段31の所定の領
域に格納する。
【0098】そして、処理手段33は、所定のタイミン
グで、記憶手段31の所定の領域に格納した状態区分と
区分該当量とを読み出し、読み出した状態区分と区分該
当量とに基づき、区分対応発注量データベース31aを
参照して発注情報を生成し、生成した発注情報を記憶手
段31の所定の領域に格納する(S13)。そして、生
成した発注情報を、再生紙提供業者などが使用する情報
端末40に代表される外部システムへ通信手段32を介
して送信する(S14)。
【0099】ここで、生成される発注情報は、用紙を注
文する枚数を特定する発注指示を行うための情報である
が、これに限られるものではなく、注文する用紙のう
ち、再生紙原料として販売した売却費に相当する用紙発
注分を相殺するように発注を調整する指示を行うための
情報であってもよい。
【0100】本実施形態における発注情報の生成の具体
的な処理は、以下のとおりである。処理手段33が、状
態区分に関連付けられた区分該当量に区分対応発注量を
積算処理して、その状態区分における用紙の発注量を取
得する。そして、処理手段33は、すべての状態区分に
ついて同様の積算処理を行い各発注量を確定し、累積的
に加算処理して総発注量を特定する。以上の処理を受け
て、処理手段33は、この総発注量を発注情報として、
記憶手段31に格納し、所定のタイミングで用紙発注業
者の情報端末40などの外部システムへ送信する。
【0101】なお、上述した発注を調整する発注情報を
用いるケースは、以下のような形態が想定される。例え
ば、シュレッダー10から切断により廃棄処理を行った
書類の量を取得し、処理した書類の量に応じた用紙の補
給を自動的に行うシステムを採用した場合である。この
書類の量の取得は、前述した区分該当量に基づき行うこ
とができる。この場合において、処理手段33は、用紙
の総発注分のうち、リサイクル用の原材料としたシュレ
ッダーダストの売却費に相当する用紙発注分を相殺し、
支払額を調整するといった処理を行うための発注情報を
生成することになる。
【0102】なお、発注情報の生成および送信の時期
は、本発明により実現されるサービスの提供者と用紙発
注用シュレッダー10の利用者との間の取り決めにした
がうものとするが、例えば、毎月、所定の日に生成し、
送信するようにしてもよいし、発注情報の履歴をも管理
すべく、毎日または毎週発注情報を生成し、累積管理の
対象とするとともに、所定の期間の経過毎に累積した発
注情報をまとめて送信する方式を採用してもよい。
【0103】また、上述したように、用紙発注用シュレ
ッダー10の処理手段13と、用紙発注システム30の
処理手段33とが、複数の処理手段を用いた分散処理シ
ステム的に動作することにより、書類に記載された書類
記載情報を取得する書類記載情報取得手段14と、書類
を切断する切断手段21と、書類の印刷状態に応じた状
態区分を複数設定した状態区分データベース11bと状
態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する区分該当
量記憶領域11cとを有する記憶手段11と、記憶手段
11の動作を制御する処理手段13、および処理手段3
3とにより実現されるネットワーク用紙発注方法とし
て、書類記載情報取得手段14が、切断手段21が書類
を切断する前に、書類の書類記載情報を取得するステッ
プと、処理手段13が、書類記載情報取得手段14が取
得した書類記載情報に基づき状態区分データベース11
bを参照して書類に対応する状態区分を特定するととも
に、区分該当量を特定するステップと、処理手段33
が、特定した状態区分と区分該当量とに基づき、用紙の
発注情報を生成し、生成した発注情報を外部システムへ
通信手段32を介して送信するステップと、を含むネッ
トワーク用紙発注方法を提供できる。
【0104】本実施形態は、以上のように構成され、機
能するので、状態区分を特定し、その状態区分に応じた
切断書類収納部に切断した書類を収納することができ、
リサイクル負荷の程度に応じたシュレッダーダストの仕
分けができる。
【0105】また、状態区分に応じたリサイクル費用に
基づく処理を行うことにより、シュレッダー利用者とリ
サイクル業者、用紙供給業者のそれぞれにとって、合理
的かつリーズナブルな用紙供給形態を提供できるととも
に、複数の状態区分に基づき発注情報の生成をするの
で、リサイクル費用を考慮した発注を実現できる。
【0106】そして、書類の状態区分に応じた処理を可
能とすることにより、シュレッダーダストの再利用を実
現し、かつ、リサイクルコストを状態区分に応じた適切
なレベルにまで低減できる。
【0107】加えて、利用者が再生紙の原料となるシュ
レッダーダストを所定の分別をした上で提供することが
可能な環境を構成することにより、リサイクルの一環と
してオフィスで使用される用紙の発注/支払業務の一部
を、シュレッダーダストの提供により用紙供給の一部の
支払を相殺できるという、新しいサービス形態の提供で
きる。
【0108】なお、本実施形態においては、情報端末4
0や、公衆回線2を介したモバイルPC3やインターネ
ット対応携帯電話4を用いて、シュレッダーダストの回
収指示および上述した用紙発注を行うシステムを採用し
ている。
【0109】具体的なシュレッダーダストの回収指示処
理手順を、モバイルPC3を回収業者が所有する場合を
例に説明する。まず、シュレッダー10の処理手段13
は、センサー29からの報知に基づき、いずれの状態区
分に該当する切断書類収納部28が満杯になったかを示
す報知情報を生成する。例えば、センサー29aが報知
した場合には、切断書類収納部28aが満杯になったこ
とを表す報知情報を生成する。そして、処理手段13
は、シュレッダー10に固有の識別情報を記憶手段11
の所定の領域から取得し、その識別情報に関連付けて報
知情報を外部へ送信する。ここで、処理手段13が報知
情報を送信する先は、例えば、用紙発注システム30が
回収処理まで統括管理している場合には、用紙発注シス
テム30となり、自動的に回収業者に指示を送る場合に
は、直接的にモバイルPC3へ送信する。なお、回収処
理を管理するサーバをネットワーク1に接続し、そのサ
ーバに送信する構成を採用してもよいことは言うまでも
ない。
【0110】そして、モバイルPC3は、報知情報を用
紙発注システム30経由などで取得し、シュレッダー1
0の識別情報に基づき設置場所を特定し、報知情報とと
もに設置場所などの情報を表示する。
【0111】以上により、回収指示処理が完了する。
【0112】続いて、用紙発注処理について、用紙供給
業者が情報端末40を使用している場合を例に説明す
る。前述したように、処理手段33は発注情報を生成
し、外部システムである情報端末40へ生成した発注情
報を送信する。このとき、利用者識別情報あるいはシュ
レッダー識別情報を発注情報に関連付けて送信する。
【0113】情報端末40の処理手段43は、通信手段
42を介して発注情報を受け付け、受け付けた発注情報
を記憶手段41の所定の領域に格納する。そして、処理
手段43は、格納した発注情報に基づき発注指示画面制
御情報を作成し、表示手段44に発注指示画面を表示す
る。用紙供給業者は、この発注指示画面にしたがい、シ
ュレッダー10の利用者へ用紙を配送する処理を行う。
【0114】以上により、用紙発注処理が完了する。
【0115】なお、配送する用紙の種類は、用紙発注シ
ステム30が備える区分対応発注量データベース31a
に応じて定められることになる。すなわち、区分対応発
注量データベース31aが、上質紙を取引対象として、
区分対応発注量のレートを定めるか、再生紙を取引対象
として定めるかにより決定される。ただし、リサイクル
システムとしては、再生紙についての区分対応発注量デ
ータベースであることが、より好適であると言える。
【0116】〔第2実施形態〕
【0117】本発明にかかる第2実施形態を図8および
図9に基づき説明する。
【0118】図8は、本実施形態にかかる用紙発注用シ
ュレッダー50および用紙発注システム60が接続され
たネットワークの全体を示すブロック図である。図8に
おいて、前述した第1実施形態と同一の構成部分につい
ては、同一の符号を付して重複説明を省略する。
【0119】図8に示したように、本実施形態では、第
1実施形態と異なり、用紙発注用シュレッダー50の記
憶手段16が、書類記載情報記憶領域11aのみを備
え、用紙発注システム60の記憶手段34が、区分対応
発注量データベース31aに加え、状態区分データベー
ス11bと区分該当量記憶領域11cとを所定の領域に
備える構成を採用する。なお、用紙発注用シュレッダー
50の概略構成は、本実施形態においても、図4に示し
た構成と同様の構成を採用する。
【0120】ここで、記憶手段16および記憶手段34
は、例えばRAM、ROM、HDD等のデータを格納す
ることができる記憶媒体を備えるものであり、特定の一
の媒体に限られるものではなく、複数の記憶媒体を組み
合わせた構成であってもよい。
【0121】なお、本実施形態における切断する書類の
状態区分に応じた切断書類収納部28への収納は、前述
した第1実施形態と同様に行ってもよいし、情報表示部
15を介した切断書類収納部28の特定を受け付ける構
成としてもよい(図4参照)。
【0122】本実施形態におけるネットワーク全体での
動作を図9に基づき説明する。図9は、本実施形態にか
かる用紙発注情報生成・送信処理を示すフローチャート
である。
【0123】図9に示したように、まず、用紙発注用シ
ュレッダー50の処理手段13は、記憶手段16の書類
記載情報記憶領域11aから書類記載情報取得手段14
が取得した書類記載情報を読み出し、読み出した書類記
載情報を用紙発注システム60へ通信手段12を介して
送信する(S21)。
【0124】そして、用紙発注システム60の処理手段
33は、書類記載情報取得手段14が取得した書類記載
情報を、用紙発注用シュレッダー50から通信手段32
を介して受け付け、受け付けた書類記載情報を記憶手段
34の所定の領域に格納する(S22)。続いて、処理
手段33は、格納した書類記載情報に基づき記憶手段3
4の状態区分データベース11bを参照して当該書類に
対応する状態区分を特定する(S23)。
【0125】また、処理手段33は、書類記載情報に対
応する区分該当量を特定する(S23)。ただし、この
区分該当量の特定は、用紙発注用シュレッダー50から
受け付けた書類記載情報に基づき、用紙サイズを判定し
て特定する方法に限られず、用紙発注用シュレッダー5
0から送信された用紙サイズ情報を用いて書類記載情報
の区分該当量を算出してもよい。
【0126】この後、処理手段33は、特定した状態区
分と区分該当量とを記憶手段34の所定の領域に格納し
(S24)、所定のタイミングで、記憶手段34の所定
の領域に格納した、特定した状態区分と区分該当量とに
基づき、発注情報を生成し、生成した発注情報を記憶手
段34の所定の領域に格納する(S25)。そして、処
理手段33は、生成した発注情報を外部システムへ通信
手段32を介して送信する(S26)。
【0127】なお、本実施形態においても、発注情報の
生成・送信の方法として、前述した第1の実施形態と同
様の方法を採用する。また、必要に応じてシュレッダー
50の識別情報またはシュレッダー50の利用者の識別
情報を用いて発注情報を管理する点も同様である。
【0128】以上説明した構成および処理手順を採用す
ることによっても、状態区分に応じたリサイクル費用に
基づく処理を行うことにより、シュレッダー利用者とリ
サイクル業者、用紙供給業者のそれぞれにとって、合理
的かつリーズナブルな用紙供給形態を提供できる。
【0129】ここで、本実施形態においては、前述した
ように書類記載情報を記憶手段34が取得する構成を採
用したことに伴い、切断する書類の書類記載情報を保管
するサービスをあわせて提供する。具体的には、指紋読
込装置など、個人認証用の認証情報取得手段を用紙発注
用シュレッダー50に設ける。そして、用紙発注用シュ
レッダー50の処理手段13は、用紙発注用シュレッダ
ー50の利用者から認証情報として指紋画像を取得す
る。取得した認証情報は、記憶手段16の所定の領域に
一時的に格納する。また、処理手段13は、前述したよ
うに、書類記載情報取得手段14を介して書類記載情報
を取得するとともに、前述した認証情報取得手段を介し
て取得した認証情報を、書類記載情報と関連付けて記憶
手段16の所定の領域に格納する。
【0130】このように、利用者を認証するための認証
情報を書類記載情報と関連付けることにより、書類記載
情報の個別性、識別性を向上させることができ、認証に
おけるセキュリティをより高いものにできる。
【0131】そして、用紙発注システム60側では、前
述したように、処理手段33が、用紙発注用シュレッダ
ー50から受け付けた書類記載情報を、通信手段32を
介して受け付けるが、これと同じく、前述した認証情報
を書類記載情報と関連付けて通信手段32を介して受け
付ける。そして、受け付けた認証情報を書類記載情報と
関連付けて記憶手段34の所定の領域に格納する。
【0132】以上のように処理することにより、認証情
報を用いたセキュリティ下で、書類記載情報を管理する
ことができ、利用者の求めに応じて閲覧等に応じること
も可能となる。
【0133】また、書類記載情報に関連付けられた認証
情報により、書類記載情報を提供した利用者を特定する
こともできので、利用者に固有の解析用データを取得で
きるシステムを構築できる。具体的には、前述したよう
に、処理手段33は、シュレッダー50から書類記載情
報を受け付けるとともに、書類記載情報を提供した利用
者に固有の認証情報を受け付ける。そして、処理手段3
3は、書類記載情報と認証情報との関連付けを利用し、
受け付けた認証情報と、書類記載情報に基づき特定した
状態区分と区分該当量を関連付ける。また、その関連付
けに基づき、状態区分と区分該当量に基づき生成する発
注情報と受け付けた認証情報とを関連付ける。そして、
処理手段33は、認証情報と状態区分と区分該当量、発
注情報とを関連付けて記憶手段34の所定の領域に格納
する。
【0134】そして、所定のタイミングで、処理手段3
3は、認証情報に基づき、その関連付けにしたがって、
状態区分と区分該当量、そして発注情報を記憶手段34
の所定の領域から読み出し、解析用データを生成する。
生成された解析用データは、記憶手段34の所定の領域
に格納され、必要に応じて閲覧等の利用に供される。
【0135】なお、解析用データとして必要な情報が状
態区分と区分該当量のみ、または発注情報のみの場合
は、いずれか必要なパラメータと認証情報を関連付け、
記憶手段34の所定の領域に格納すればよい。この場
合、そのパラメータ(例えば発注情報)のみについて、
認証情報に基づき記憶手段34の所定の領域から読み出
し、読み出したパラメータについて解析用データを生成
する。
【0136】また、認証情報との関連付けは、直接的に
関連付けるものに限られず、例えば、書類記載情報のフ
ァイル名などを介在させた間接的な関連付けであっても
よい。
【0137】これにより、認証情報という固体識別に秀
でた利用者特定情報を用いて生成された、利用者毎の確
実な解析用データを利用することが可能となる。ひいて
は、同一のシュレッダー50を用いたとしても、利用者
毎の利用履歴やリサイクル原材料の提供履歴、さらには
用紙発注の履歴などなどを取得することが可能となり、
顧客動向分析など営業上の有益な情報の蓄積を実現でき
る。
【0138】なお、このような書類記載情報管理機構を
前述した第1実施形態に付随させる構成としてもよいこ
とは言うまでもない。
【0139】〔変形例〕
【0140】本発明は、前述した第1実施形態や第2実
施形態に限られるものではない。例えば、図1に示した
シュレッダー10が、記憶手段11に区分対応発注量デ
ータベース31aを備える構成を採用してもよい。この
場合、図6に示した処理手順に加えて、さらに、シュレ
ッダー10の処理手段13が、特定した状態区分と区分
該当量とに基づき、記憶手段11が備える区分対応発注
量データベース31aを参照して発注情報を生成し、生
成した発注情報を記憶手段11の所定の領域に格納する
とともに、用紙供給業者が使用する情報端末もしくはサ
ーバなどの外部システムへ発注情報を送信する。
【0141】よって、本変形例の構成では、シュレッダ
ー10がスタンドアローン的に発注情報の生成・送信ま
で行うので、自律制御的な用紙発注ネットワークを確立
でき、簡易な構成でシステム運営を行うことができる。
【0142】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され、機能
するので、シュレッダーダストの再利用を実現し、か
つ、リサイクルの一環として、リサイクル原材料の提供
に応じて用紙の発注/支払業務の煩雑さを解消できる新
しいサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1実施形態の用紙発注システ
ムが接続されたネットワーク全体を示すブロック図であ
る。
【図2】状態区分データベースのデータ構造の一例を示
すデータ構造図である。
【図3】区分対応発注量データベースのデータ構造の一
例を示すデータ構造図である。
【図4】本発明にかかるシュレッダーの概略構成図であ
る。
【図5】図4に示したシュレッダーの搬送制御手段の構
成の一例を示した概略構成図である。
【図6】シュレッダーにおける書類の区分判定処理およ
びシュレッダーダストの振り分け処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】用紙発注システムにおける用紙発注情報生成・
送信処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明にかかる第2実施形態の用紙発注システ
ムが接続されたネットワーク全体を示すブロック図であ
る。
【図9】図8に示したシステムの用紙発注情報生成・送
信処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワーク 2 ネットワーク 3 モバイルPC 4 携帯電話 10 用紙発注用シュレッダー 11 記憶手段 11a 書類記載情報記憶領域 11b 状態区分データベース 11c 区分該当量記憶領域 12 通信手段 13 処理手段 14 書類記載情報取得手段 15 情報表示部 16 記憶手段 18 ストッカー 19 差込口 20 書類搬送路 21a カッター 21 切断手段 22 搬送用小型ローラ 23 切断ダスト搬送路 24 搬送用大型ローラ 25 圧縮手段 26 搬送制御手段 27 圧縮ダスト搬送路 28 切断書類収納部 29 センサー 30 用紙発注システム 31 記憶手段 31a 区分対応発注量データベース 32 通信手段 33 処理手段 34 記憶手段 40 情報端末 41 記憶手段 42 通信手段 43 処理手段 44 表示手段 45 入力手段 50 用紙発注用シュレッダー 60 用紙発注システム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書類の搬送路、当該書類に記載された書
    類記載情報を取得する書類記載情報取得手段、書類の切
    断手段、書類の印刷状態に応じた状態区分を複数設定し
    た状態区分データベースと当該状態区分に該当する書類
    の区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域とを有する
    記憶手段、および各手段の動作を制御する処理手段、と
    を備える用紙発注用シュレッダーであって、 前記書類記載情報取得手段と前記切断手段とを、当該書
    類記載情報取得手段が前記切断手段の上流側となるよう
    に前記搬送路に設けるとともに、 複数の前記状態区分に応じた切断書類収納部と、前記切
    断手段から当該切断書類収納部への前記搬送路を管理す
    る搬送制御手段と、を有し、 前記処理手段は、 前記切断手段により前記書類を切断する前に、書類記載
    情報取得手段を介して取得した前記書類記載情報を前記
    記憶手段に格納すること、 格納した当該書類記載情報に基づき、前記状態区分デー
    タベースを参照して当該書類に対応する状態区分を特定
    すること、 前記切断する書類に対応する前記区分該当量を特定する
    こと、 当該特定した状態区分と前記区分該当量とを関連付け
    て、用紙発注のために前記記憶手段に格納すること、 切断した前記書類を、当該書類の前記状態区分に応じた
    切断書類収納部に収納する制御情報を前記搬送制御手段
    に送ること、を特徴とする用紙発注用シュレッダー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の用紙発注用シュレッダ
    ーにおいて、 前記状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印
    刷の別、または書類の印刷領域の面積比率の、いずれか
    一方に基づくことを特徴とする用紙発注用シュレッダ
    ー。
  3. 【請求項3】 外部システムとの通信手段、情報の記憶
    手段、および各手段の動作を制御する処理手段とを備え
    る用紙発注システムにおいて、 前記外部システムは、当該書類に記載された書類記載情
    報を切断前に取得する書類記載情報取得手段と、書類の
    印刷状態に応じた状態区分を設定した状態区分データベ
    ースとを備えるシュレッダーを含み、 前記記憶手段は、前記状態区分に応じた用紙発注量を設
    定した区分対応発注量データベースを有するものであっ
    て、 前記処理手段は、 前記書類記載情報取得手段を介して取得された書類記載
    情報に基づき前記状態区分データベースを参照して特定
    された状態区分と、当該状態区分に該当する書類の区分
    該当量とを、前記シュレッダーから前記通信手段を介し
    て受け付け、受け付けた当該状態区分と区分該当量とを
    関連付けて前記記憶手段に格納すること、 格納した状態区分と区分該当量とに基づき、前記区分対
    応発注量データベースを参照して発注情報を生成するこ
    と、 生成した発注情報を前記外部システムへ前記通信手段を
    介して送信すること、を特徴とする用紙発注システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の用紙発注システムにお
    いて、 前記状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印
    刷の別、または書類の印刷領域の面積比率の、いずれか
    一方に基づくことを特徴とする用紙発注システム。
  5. 【請求項5】 外部システムとの通信手段、情報の記憶
    手段、および各手段の動作を制御する処理手段とを備え
    る用紙発注システムにおいて、 前記外部システムは、当該書類に記載された書類記載情
    報を切断前に取得する書類記載情報取得手段を備えるシ
    ュレッダーを含み、 前記記憶手段は、書類の印刷状態に応じた状態区分を設
    定した状態区分データベースと当該状態区分に該当する
    書類の区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域とを有
    するものであって、 前記処理手段は、 前記書類記載情報取得手段が取得した書類記載情報を、
    前記シュレッダーから前記通信手段を介して受け付け、
    受け付けた書類記載情報を前記記憶手段に格納するこ
    と、 格納した当該書類記載情報に基づき前記状態区分データ
    ベースを参照して当該書類に対応する状態区分を特定す
    るとともに、前記区分該当量を特定すること、 当該特定した状態区分と区分該当量とに基づき、用紙の
    発注情報を生成すること、 生成した発注情報を前記外部システムへ前記通信手段を
    介して送信すること、を特徴とする用紙発注システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の用紙発注システムにお
    いて、 前記状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印
    刷の別、または書類の印刷領域の面積比率の、いずれか
    一方に基づくことを特徴とする用紙発注システム。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至請求項6に記載の用紙発注
    システムにおいて、前記処理手段は、 前記シュレッダーから前記書類記載情報を受け付けると
    ともに、当該書類記載情報を提供した利用者に固有の認
    証情報を受け付けること、 受け付けた認証情報と、前記特定した状態区分と前記区
    分該当量とを関連付け、および/または、受け付けた認
    証情報と、前記発注情報とを関連付けて前記記憶手段に
    格納すること、 前記認証情報に基づき、前記特定した状態区分と前記区
    分該当量の解析用データを、および/または、前記認証
    情報に基づき、前記発注情報の解析用データを生成する
    こと、を特徴とする用紙発注システム。
  8. 【請求項8】 書類に記載された書類記載情報を取得す
    る書類記載情報取得手段と、書類を切断する切断手段
    と、書類の印刷状態に応じた状態区分を複数設定した状
    態区分データベースと当該状態区分に該当する書類の区
    分該当量を記憶する区分該当量記憶領域とを有する記憶
    手段と、当該記憶手段の動作を制御する処理手段と、に
    より実現されるネットワーク用紙発注方法であって、 前記書類記載情報取得手段が、前記切断手段が書類を切
    断する前に、当該書類の前記書類記載情報を取得するス
    テップと、 前記処理手段が、前記書類記載情報取得手段が取得した
    書類記載情報に基づき前記状態区分データベースを参照
    して当該書類に対応する状態区分を特定するとともに、
    前記区分該当量を特定するステップと、 前記処理手段が、特定した状態区分と区分該当量とに基
    づき、用紙の発注情報を生成し、生成した発注情報を前
    記外部システムへ前記通信手段を介して送信するステッ
    プと、を含むことを特徴としたネットワーク用紙発注方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のネットワーク用紙発注
    方法において、 前記状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印
    刷の別、または書類の印刷領域の面積比率の、いずれか
    一方に基づくことを特徴とするネットワーク用紙発注方
    法。
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