JP2006150192A - 細断処理装置、および細断処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数枚の古紙を束として投入可能な投入部11と、この投入部11から束となって投入された古紙をさばいて搬送する押付部材34と、この押付部材34によりさばかれて搬送された古紙を細断処理する破砕ユニット3と、この破砕ユニット3による細断処理に要する時間情報を監視し、監視された時間情報を、細断処理された古紙の処理枚数情報に換算して出力する制御部6とを備えた。
【選択図】 図2
Description
また、古紙を細断するための各種部材について、これらの耐久性を把握することも要求されている。例えば、カッタ刃などの消耗部品についての交換時期の把握や、故障時の原因調査などにおいて、シュレッド枚数を知ることは非常に有効である。
更に、例えば古紙回収業者にとっては、シュレッド枚数を知ることにより、例えば、処理枚数を直接、金額換算する、といった新たなビジネスモデルへの展開も可能である。
また他の目的は、把握された処理量を、処理装置の診断などに有効に活用することにある。
また、この検知時間監視手段は、センサにより一定時間以上、用紙が検知された状態にある場合に、有効な検知時間とすることを特徴とすれば、センサの誤検知による検知時間を除外し、より精度の高い処理量を把握できる点で優れている。
また、この投入部から投入された用紙を検知する検知手段を更に備え、監視手段により監視される時間情報は、この検知手段により検知される時間であることを特徴とすることができる。
更に、換算手段により換算された処理枚数情報をメモリに格納する格納手段と、この格納手段によりメモリに格納された処理枚数情報を出力する出力手段とを更に備えたことを特徴とすれば、従来、把握されることのなかった用紙の細断処理枚数情報を有効に利用することができる点で好ましい。ここで、この出力手段は、処理枚数情報の表示出力またはネットワークを介した出力を行うことを特徴とすることができる。
また、ユーザからの処理すべき用紙に関する情報の入力を受け付ける情報入力手段を更に備え、この換算手段は、情報入力手段により受け付けられた情報を用いて換算することを特徴とすれば、より正確な処理枚数情報を取得できる点で優れている。
また、換算手段によって換算された用紙の処理枚数情報を用いて、細断された用紙のチップを回収する収容部におけるチップ量を判定する判定手段を更に備えたことを特徴とすれば、例えば、用紙チップの満杯状況をユーザに適切に通知することができる点で好ましい。
ここで、監視される前記時間情報としては、用紙の存在を認識するセンサからの検出時間または細断処理を実行する機構部の稼働時間から得られる情報であることを特徴とすることができる。
図1は、本実施の形態に係る古紙処理装置(細断処理装置)の外観を示す概略構成図である。図1に示す古紙処理装置は、装置の上部を構成する上面部1と、上面部1に設けられ、廃棄する古紙(用紙、細断処理すべき用紙)が投入される投入部11とを備えている。また、古紙処理装置は、上面部1の投入部11に投入された古紙の処理(細断処理など)を行うとともに処理済み古紙(以下、細断片、チップとも言う)を内部に一時的に収容する本体部2を備えている。また、古紙処理装置の上面部1には、古紙の処理操作などに対するユーザからの指示を受け付けるとともに古紙の処理などに関してユーザへの通知事項を表示するための操作表示部5を備えている。また、古紙処理装置は、本体部2の内部に収容されたチップを装置外へ排出する際に開閉可能な開閉扉25と、この開閉扉25に設けられ、本体部2の内部に収容されたチップの量を視認可能な窓25aと、本体部2の移動を可能にするためのキャスタ26とを備えている。なお、窓25aには、光を透過する部材25bが嵌め込まれている。
ここで、本実施の形態において、第1の回転刃列32Aの回転方向と第2の回転刃列32Bの回転方向とは互いに反対方向となるように構成されている。即ち、一方の回転刃列が時計方向に回転し、他方の回転刃列が反時計方向に回転する。具体的には、通常時(正回転時)には、図2の矢印に示すように、第1の回転刃列32Aは時計方向に回転し、第2の回転刃列32Bは反時計方向に回転する。これにより、噛合部35の噛合側35aは、回転軸31A,31Bの位置よりも下方に位置し、噛合部35の反噛合側35bは回転軸31A,31Bの位置よりも上方に位置する。また、破砕モータ36は、正逆反転が可能なものであり、第1の回転刃列32Aおよび第2の回転刃列32Bを図2の矢印方向とは反対の方向に回転させることも可能である。その場合には、噛合部35の噛合側35aと反噛合側35bとが互いに反対の位置になる。また、第1の回転刃列32Aの回転速度(周速度)と第2の回転刃列32Bの回転速度とは互いに異なっている。すなわち、古紙投入側に位置する第1の回転刃列32Aは遅く(低速)回転し、古紙投入側とは反対側に位置する第2の回転刃列32Bは速く(高速)回転する。その速度差としては、例えば2倍の値を採用することができる。
このスクリュ43は、筒状部材42の中で支持された回転軸43aの軸方向に沿って延びるようにらせん状のスクリュ片43bが回転軸43aに取り付けられて構成されている。即ち、スクリュ43は、一方向に回転することにより、ホッパ41から筒状部材42内に連続的に供給されたチップを下方に移動させる(押し出す)。筒状部材42の下端部分42bは、上端部分42aよりも開口径が狭く絞られた絞り形状である。この絞り形状により、チップを下端部分42bで圧縮してチップの塊にすることができる。
圧縮モータ44は、制御部6により制御されている。そして、圧縮モータ44で発生した駆動力は、図示しない駆動伝達系を介してスクリュ43に伝達される。スクリュ43は、チップを下方に押し出す方向に回転する。
ここで、筒状部材42内でチップがスクリュ43の押圧力で円滑に前進できるように、スクリュ片43bの円周方向での範囲は、回転軸43aを中心として360度以内とされている。また、スクリュ43の回転に伴ってチップの塊が同じように回るだけで前進しない共回り現象を防止するために、筒状部材42の内面には、長さ方向に延びる図示しない複数の小突起部が全周にわたって形成されている。
ボックス22は、ダクト21内を移送されてダクト21から排出されたチップの塊を受け取るように配置されている。そして、ボックス22は、開閉扉25を開けて本体部2から取り出し可能になっている。
古紙処理装置の状態としては、イニシャライズ、停止状態、スタンバイ(待機)状態、(細断)処理状態、省電力状態、エラー発生状態、システムエラー状態がある。また、保守/管理状態、DIAGがある。まず、所定のイニシャライズ処理が完了すると、古紙処理装置は停止状態になる。そして、停止状態において、図示しないスタートスイッチが押されると、スタンバイ状態に移行する。ペーパーセンサ90が投入部11に古紙が投入されたことを検出すると、破砕ユニット3が作動して古紙の処理(細断処理)が開始され(オートスタート)、処理状態になる。古紙の処理が終了すると、処理状態からスタンバイ状態に戻る(オートストップ)。
押付部材34は、図3に示すように、回動軸34aと複数の鋸歯状部34bとを備えている。押付部材34は、回動軸34aを中心として回動自在に構成される。鋸歯状部34bは、押付部材34の下側であって回転刃33A(第1の回転刃列32A)に当接する位置に、複数箇所、形成されている。この鋸歯状部34bは、古紙の先端に停止力を作用させ、回転刃33Aに近い側の古紙から順次、搬送することで、同時に大量の古紙が挿入された場合であっても、1枚ごと(場合によっては定量ごと)に古紙をさばくことを可能にしている。
まず、スタンバイ状態のときに、投入部11に古紙が投入されたことをペーパーセンサ90が検出すると、制御部6の指示により破砕モータ36および圧縮モータ44が作動する。投入された古紙は、図3に示す押付部材34によって第1の回転刃列32A(低速側)の回転刃33Aに押し付けられ、1枚ごとにさばかれた状態で、回転刃33Aに引っ掛けられる。このため、破砕ユニット3の第1の回転刃列32Aおよび第2の回転刃列32Bが回転すると、第1の回転刃列32Aの回転刃33Aに引っ掛けられた古紙は、第1の回転刃列32Aに巻き付きながら内部に1枚ずつ引き込まれていく。そして、噛合部35では、第1の回転刃列32Aに引っ掛けられた古紙が、第2の回転刃列32Bによって剥ぎ取られ、破砕されていく。破砕され細かくなった古紙は、チップ(細断片)となって次工程(圧縮工程)の圧縮ユニット4へと落下していく。一方、大きな古紙は再び噛合部35で破砕され、それでも細かく破砕されなかった古紙は、細かくなるまで噛合部35の通過を繰り返す。このようにして、古紙処理装置は、まず、投入された古紙を1枚ずつ、さばいた後、第1の回転刃列32Aと第2の回転刃列32Bとの速度差で引きちぎってチップにしていく(細断処理)。このとき、第1の回転刃列32Aに巻き付いたほとんどすべての古紙が第2の回転刃列32Bによって剥ぎ取られて第2の回転刃列32Bに移動する。このため、第1の回転刃列32Aの回転刃33Aは、古紙によって埋まることなく常に露出し、古紙を引っ掛けるという第1の回転刃列32Aの機能が維持される。
ボックス22内のチップは、開閉扉25を開けてボックス22ごと本体部2から運び出されて回収される。なお、回収されたチップは、紙の繊維が寸断されていないので、再資源化を容易に実現することができる。また、回収されたチップは、古紙を不定形かつ不規則に破砕したものであるので、高い機密性を保持することができる。
565/60 × 150 = 1412枚
となる。
392.5×63.7×60÷297=5051枚
となる。
また、例えば、図1に示す操作表示部5に、ユーザが用紙サイズなどの細断予定の古紙情報を入力できるように構成すれば、この入力された情報に基づいて、処理枚数の演算に必要なデータを選択することが可能となる。例えば、ユーザがA3サイズの古紙を細断しようとする場合に、A3サイズの情報が入力されれば、A3サイズの送り量(420mm)を計算の基準とすることができる。
Claims (15)
- 投入部に投入された用紙を略一枚ごとに細断処理する処理手段と、
前記処理手段の稼働時間を監視する稼働時間監視手段と、
前記稼働時間監視手段により監視された前記稼働時間を用いて、前記処理手段により細断処理された用紙の処理量を把握する処理量把握手段と
を含む細断処理装置。 - 前記処理手段は、回転刃を用いて用紙を細断処理し、
前記稼働時間監視手段は、前記回転刃を回転させるモータの稼働時間を監視することを特徴とする請求項1記載の細断処理装置。 - 前記処理量把握手段は、前記回転刃の回転数および回転周長の情報を用いて処理量を把握することを特徴とする請求項2記載の細断処理装置。
- 投入部に投入された用紙を略一枚ごとに細断処理する処理手段と、
前記投入部に投入された用紙の存在を検知するセンサと、
前記センサによる検知時間を監視する検知時間監視手段と、
前記検知時間監視手段により監視された前記検知時間を用いて、前記処理手段により細断処理された用紙の処理量を把握する処理量把握手段と
を含む細断処理装置。 - 前記処理量把握手段により把握される前記処理量は、前記投入部に投入される用紙のサイズに基づいて把握されることを特徴とする請求項4記載の細断処理装置。
- 前記検知時間監視手段は、前記センサにより一定時間以上、用紙が検知された状態にある場合に、有効な検知時間とすることを特徴とする請求項4記載の細断処理装置。
- 複数枚の用紙を束として投入可能な投入部と、
前記投入部から束となって投入された用紙をさばいて搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送された用紙を細断処理する処理手段と、
前記処理手段による前記細断処理に要する時間情報を監視する監視手段と、
前記監視手段により監視された前記時間情報を、細断処理された用紙の処理枚数情報に換算する換算手段と
を含む細断処理装置。 - 前記監視手段により監視される前記時間情報は、前記処理手段による細断処理に用いられる機構部の稼働時間であることを特徴とする請求項7記載の細断処理装置。
- 前記投入部から投入された用紙を検知する検知手段を更に備え、
前記監視手段により監視される前記時間情報は、前記検知手段により検知される時間であることを特徴とする請求項7記載の細断処理装置。 - 前記換算手段により換算された処理枚数情報をメモリに格納する格納手段と、
前記格納手段により前記メモリに格納された前記処理枚数情報を出力する出力手段とを更に備えたことを特徴とする請求項7記載の細断処理装置。 - 前記出力手段は、前記処理枚数情報の表示出力またはネットワークを介した出力を行うことを特徴とする請求項10記載の細断処理装置。
- ユーザからの処理すべき用紙に関する情報の入力を受け付ける情報入力手段を更に備え、
前記換算手段は、前記情報入力手段により受け付けられた前記情報を用いて換算することを特徴とする請求項7記載の細断処理装置。 - 前記換算手段によって換算された用紙の処理枚数情報を用いて、細断された用紙のチップを回収する収容部におけるチップ量を判定する判定手段を更に備えたことを特徴とする請求項7記載の細断処理装置。
- 投入部に投入された用紙を略一枚ごとに細断処理し、
前記細断処理に要する時間情報を監視し、
監視された前記時間情報を、前記細断処理された用紙の処理枚数情報に換算し、
換算された前記処理枚数情報から得られる前記細断処理の累積枚数情報をメモリに格納する細断処理方法。 - 監視される前記時間情報は、用紙の存在を認識するセンサからの検出時間または細断処理を実行する機構部の稼働時間から得られる情報であることを特徴とする請求項14記載の細断処理方法。
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