JP2006150475A - 細断処理装置、および細断処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 細断処理された古紙のチップを回収箱22に収容し、収容されたチップの積載量をニア満杯センサ96により検出する。そして、装置の第1のイベントに基づく所定のタイミングにてこのニア満杯センサ96によりチップの積載量を検出し、検出された積載量に関する情報を第1の情報として記憶する第1の記憶手段と、装置の第2のイベントに基づく所定のタイミングにてこのニア満杯センサ96によりチップの積載量を検出し、検出された積載量に関する情報を第2の情報として記憶する第2の記憶手段と、この記憶された第1の情報と第2の情報とを用いて、細断処理された古紙の概略枚数を演算する演算手段と、演算された概略枚数を用いて、装置の概略累積処理枚数を把握する概略累積処理枚数把握手段とを制御部6に備えた。
【選択図】 図2
Description
また他の目的は、例えば、細断処理装置が設置されてからの概略累積処理枚数を管理可能とすることにある。
また、この第1のイベントは、細断処理のジョブの終了、または収容手段を覆うドアオープンのイベントであることを特徴とすることができる。
更に、この第2のイベントは、収容手段の操作イベント、または収容手段を覆うドアクローズのイベントであることを特徴とすることができる。
また、この計測手段は、収容部に収容されたチップ積載量の複数回(例えば2回)の計測値の差分が予め定められた設定値よりも大きいときに、廃棄前および廃棄後と判断して積載量を計測することを特徴とすることができる。
尚、細断処理装置の性格として、累積処理枚数の把握は完全なまでに正確な枚数情報が必要とされるものではなく、簡易な構成にて概略の枚数を認識できれば足りることから、「概略累積処理枚数」の文言を採用している。
図1は、本実施の形態に係る古紙処理装置(細断処理装置)の外観を示す概略構成図である。図1に示す古紙処理装置は、装置の上部を構成する上面部1と、上面部1に設けられ、廃棄する古紙(細断処理すべき用紙)が投入される投入部11とを備えている。また、古紙処理装置は、上面部1の投入部11に投入された古紙の処理(細断処理など)を行うとともに処理済み古紙(以下、細断片、チップとも言う)を内部に一時的に収容する本体部2を備えている。また、古紙処理装置の上面部1には、古紙の処理操作などに対するユーザからの指示を受け付けるとともに古紙の処理などに関してユーザへの通知事項を表示するための操作表示部5を備えている。また、古紙処理装置は、本体部2の内部に収容されたチップを装置外へ排出する際に開閉可能な開閉扉25と、この開閉扉25に設けられ、本体部2の内部に収容されたチップの量を視認可能な窓25aと、本体部2の移動を可能にするためのキャスタ26とを備えている。なお、窓25aには、光を透過する部材25bが嵌め込まれている。
ここで、本実施の形態では、第1の回転刃列32Aの回転方向と第2の回転刃列32Bの回転方向とは互いに反対方向となるように構成されている。即ち、一方の回転刃列が時計方向に回転し、他方の回転刃列が反時計方向に回転する。具体的には、通常時(正回転時)には、図2の矢印に示すように、第1の回転刃列32Aは時計方向に回転し、第2の回転刃列32Bは反時計方向に回転する。これにより、噛合部35の噛合側35aは、回転軸31A,31Bの位置よりも下方に位置し、噛合部35の反噛合側35bは回転軸31A,31Bの位置よりも上方に位置する。また、破砕モータ36は、正逆反転が可能なものであり、第1の回転刃列32Aおよび第2の回転刃列32Bを図2の矢印方向とは反対の方向に回転させることも可能である。その場合には、噛合部35の噛合側35aと反噛合側35bとが互いに反対の位置になる。また、第1の回転刃列32Aの回転速度(周速度)と第2の回転刃列32Bの回転速度とは互いに異なっている。すなわち、古紙投入側に位置する第1の回転刃列32Aは遅く(低速)回転し、古紙投入側とは反対側に位置する第2の回転刃列32Bは速く(高速)回転する。その速度差としては、例えば2倍の値を採用することができる。
このスクリュ43は、筒状部材42の中で支持された回転軸43aの軸方向に沿って延びるように、らせん状のスクリュ片43bが回転軸43aに取り付けられて構成されている。即ち、スクリュ43は、一方向に回転することにより、ホッパ41から筒状部材42内に連続的に供給されたチップを下方に移動させる(押し出す)。筒状部材42の下端部分42bは、上端部分42aよりも開口径が狭く絞られた絞り形状である。この絞り形状により、チップを下端部分42bで圧縮してチップの塊にすることができる。
ここで、筒状部材42内でチップがスクリュ43の押圧力で円滑に前進できるように、スクリュ片43bの円周方向での範囲は、回転軸43aを中心として360度以内とされている。また、スクリュ43の回転に伴ってチップの塊が同じように回るだけで前進しない共回り現象を防止するために、筒状部材42の内面には、長さ方向に延びる図示しない複数の小突起部が全周にわたって形成されている。
回収箱22は、ダクト21内を移送されてダクト21から排出されたチップの塊を受け取るように配置されている。そして、回収箱22は、開閉扉25を開けて本体部2から取り出し可能になっている。
古紙処理装置の状態としては、イニシャライズ、停止状態、スタンバイ(待機)状態、(細断)処理状態、省電力状態、エラー発生状態、システムエラー状態がある。また、保守/管理状態、DIAGがある。まず、所定のイニシャライズ処理が完了すると、古紙処理装置は停止状態になる。そして、停止状態において、図示しないスタートスイッチが押されると、スタンバイ状態に移行する。ペーパーセンサ90が投入部11に古紙が投入されたことを検出すると、破砕ユニット3が作動して古紙の処理(細断処理)が開始され(オートスタート)、処理状態になる。古紙の処理が終了すると、処理状態からスタンバイ状態に戻る(オートストップ)。
まず、スタンバイ状態のときに、投入部11に古紙が投入されたことをペーパーセンサ90が検出すると、制御部6の指示により破砕モータ36および圧縮モータ44が作動する。投入された古紙は、押付部材34によって第1の回転刃列32A(低速側)の回転刃33Aに押し付けられ、1枚ごとにさばかれた状態で、回転刃33Aに引っ掛けられる。このため、破砕ユニット3の第1の回転刃列32Aおよび第2の回転刃列32Bが回転すると、第1の回転刃列32Aの回転刃33Aに引っ掛けられた古紙は、第1の回転刃列32Aに巻き付きながら内部に1枚ずつ引き込まれていく。そして、噛合部35では、第1の回転刃列32Aに引っ掛けられた古紙が、第2の回転刃列32Bによって引きちぎられ、破砕されていく。破砕され細かくなった古紙は、チップ(細断片)となって次工程(圧縮工程)の圧縮ユニット4へと落下していく。一方、大きな古紙は再び噛合部35で破砕され、それでも細かく破砕されなかった古紙は、細かくなるまで噛合部35の通過を繰り返す。このようにして、古紙処理装置は、まず、投入された古紙を1枚ずつ、さばいた後、第1の回転刃列32Aと第2の回転刃列32Bとの速度差で引きちぎってチップにしていく(細断処理)。このとき、第1の回転刃列32Aに巻き付いたほとんどすべての古紙が第2の回転刃列32Bによって引きちぎられて第2の回転刃列32Bに移動する。このため、第1の回転刃列32Aの回転刃33Aは、古紙によって埋まることなく常に露出し、古紙を引っ掛けるという第1の回転刃列32Aの機能が維持される。
回収箱22内のチップは、開閉扉25を開けて回収箱22ごと本体部2から運び出されて回収される。なお、回収されたチップは、紙の繊維が寸断されていないので、再資源化を容易に実現することができる。また、回収されたチップは、古紙を不定形かつ不規則に破砕したものであるので、高い機密性を保つことができる。
図3(a),(b)は、古紙処理装置にて用いられるニア満杯センサ96を説明するための図である。図3(a)はニア満杯センサ96の概略構成例を示し、図3(b)はニア満杯センサ96によるセンシング範囲の例を示している。本実施形態では、ニア満杯センサ96として、送受信独立型の超音波センサを用いている。
図4は、制御部6にて実行される累積細断処理枚数のカウント処理を示す機能ブロック図である。細断処理枚数のカウント処理を実行するに際し、制御部6は、状態認識機能として、処理終了イベント認識部61、回収箱操作イベント認識部62、およびドア開閉イベント認識部63を備えている。この処理終了イベント認識部61は、破砕モータ36や圧縮モータ44の停止などの細断処理のイベント終了を認識する。また、回収箱操作イベント認識部62は、回収箱セットセンサ94がONの状態からOFFされ、その後ONされるなど、回収箱22が操作されたというイベントを認識している。更に、ドア開閉イベント認識部63は、開閉扉25が一旦、開かれ、その後閉じられたなど、ドアセンサ(ドアインターロックスイッチ)98のドア開閉イベントを認識する機能を備えている。
C = (A−B) × 5.26
で算出される。この5.26という値は、回収箱22の積載高さに対する、破断された古紙の枚数値として、実験(経験則)により得られた値である。この換算係数は、古紙処理装置における細断方法やチップの圧縮技術の有無などによって異なった値が用いられる。
Claims (11)
- 用紙を細断処理する細断処理装置であって、
細断処理された用紙のチップを収容する収容手段と、
前記収容手段に収容されたチップの積載量を検出する積載量検出手段と、
装置の第1のイベントに基づく所定のタイミングにて前記積載量検出手段によりチップの積載量を検出し、検出された積載量に関する情報を第1の情報として記憶する第1の記憶手段と、
装置の第2のイベントに基づく所定のタイミングにて前記積載量検出手段によりチップの積載量を検出し、検出された積載量に関する情報を第2の情報として記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段により記憶された前記第1の情報と前記第2の記憶手段により記憶された前記第2の情報とを用いて、細断処理された用紙の概略枚数を演算する演算手段と
を含む細断処理装置。 - 前記演算手段により演算された前記概略枚数を用いて、装置の概略累積処理枚数を把握する概略累積処理枚数把握手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の細断処理装置。
- 前記第1のイベントは、前記収容手段に収容された用紙のチップが廃棄される可能性のある状態の前のイベントであり、
前記第2のイベントは、前記廃棄される可能性のある状態の後のイベントであることを特徴とする請求項1記載の細断処理装置。 - 前記第1のイベントは、細断処理のジョブの終了、または前記収容手段を覆うドアオープンのイベントであることを特徴とする請求項3記載の細断処理装置。
- 前記第2のイベントは、前記収容手段の操作イベント、または当該収容手段を覆うドアクローズのイベントであることを特徴とする請求項3記載の細断処理装置。
- 細断処理された用紙のチップを収容する収容部と、
前記収容部に収容されたチップの当該収容部からの廃棄前の積載量および廃棄後の積載量を計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された前記廃棄前の積載量と前記廃棄後の積載量との差分から用紙の概略枚数値を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算された概略枚数値を用いた概略累積処理枚数の情報を出力する出力手段と
を含む細断処理装置。 - 前記計測手段は、前記収容部に収容されたチップの積載高さまたは重量をセンサにより計測し、
前記演算手段は、積載高さまたは重量の変化分を枚数に換算して前記概略枚数値を演算することを特徴とする請求項6記載の細断処理装置。 - 前記計測手段は、前記収容部に収容されたチップ積載量の複数回の計測値の差分が予め定められた設定値よりも大きいときに、廃棄前および廃棄後と判断して積載量を計測することを特徴とする請求項6記載の細断処理装置。
- 細断処理装置にて細断処理された用紙の概略累積処理枚数を把握する細断処理方法であって、
細断処理された用紙のチップを収容する収容部の第1の状態を第1のイベントに基づく所定のタイミングで計測するステップと、
前記第1のイベントの後のイベントである第2のイベントに基づく所定のタイミングで前記収容部の第2の状態を計測するステップと、
前記第1の状態の計測値と前記第2の状態の計測値との差分を用いて用紙の概略枚数を演算するステップと、
演算された前記概略枚数により把握される前記細断処理装置の概略累積処理枚数を出力するステップと
を含む細断処理方法。 - 前記第1の状態の計測値と前記第2の状態の計測値との差分が予め定められた設定値よりも大きいか否かを判断するステップを更に備え、
前記概略枚数を演算するステップは、前記差分が予め定められた設定値よりも大きいときに演算を実行することを特徴とする請求項9記載の細断処理方法。 - 用紙が細断処理されたチップを収容部に収容する処理装置にて、当該細断処理されたチップの概略累積処理枚数情報を出力する細断処理方法であって、
前記収容部に収容されたチップの当該収容部からの廃棄前の積載量および廃棄後の積載量を計測して記憶し、
記憶された前記廃棄前の積載量および前記廃棄後の積載量を読み出して用紙の概略枚数を演算し、
演算された前記概略枚数により前記処理装置の概略累積処理枚数を記憶し、
記憶された前記概略累積処理枚数に関する情報を出力することを特徴とする細断処理方法。
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