JP2006150475A - 細断処理装置、および細断処理方法 - Google Patents

細断処理装置、および細断処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 回収箱内の細断片の積載量を把握することで、細断処理装置で処理した古紙の量を認識する。
【解決手段】 細断処理された古紙のチップを回収箱22に収容し、収容されたチップの積載量をニア満杯センサ96により検出する。そして、装置の第1のイベントに基づく所定のタイミングにてこのニア満杯センサ96によりチップの積載量を検出し、検出された積載量に関する情報を第1の情報として記憶する第1の記憶手段と、装置の第2のイベントに基づく所定のタイミングにてこのニア満杯センサ96によりチップの積載量を検出し、検出された積載量に関する情報を第2の情報として記憶する第2の記憶手段と、この記憶された第1の情報と第2の情報とを用いて、細断処理された古紙の概略枚数を演算する演算手段と、演算された概略枚数を用いて、装置の概略累積処理枚数を把握する概略累積処理枚数把握手段とを制御部6に備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、廃棄する用紙を細断処理する細断処理装置に係り、より詳しくは、処理した用紙の量を把握可能とした細断処理装置に関するものである。
昨今、情報化社会が高度に進化するに伴って各種の画像形成装置が普及し、機密性のある文書の不用意な拡散が問題となっている。また、機密性のある文書を取り扱う機会が増えるに従い、情報漏洩の危険などに対する意識が高まっている。かかる背景から、機密性のある文書を廃棄する際には、その機密文書をシュレッダ(shredder)で細断処理し、情報漏洩の防止やプライバシー保護を図ることが一般的に行われている。
ここで、近年、環境問題に対するユーザの関心が非常に高くなり、その関心は、単に古紙(細断処理すべき用紙)を再利用するだけではなく、この古紙の処理状況を管理するレベルまで高まっている。例えば、環境問題に熱心な官公庁や企業内においては、用紙を有効に使用および活用し、用紙を極力、捨てないような管理がなされる傾向にある。かかる管理を行う場合には、古紙の処理装置にて処理された細断枚数を明らかにすることが好ましい。例えば、近年、各企業などにおいて、プリントやコピーの出力枚数、PCの稼働時間などを含め、これらを一括管理する情報化技術環境(IT環境)が急速に進展しているが、これらの情報にシュレッダの管理情報を含めることが望まれる場合がある。例えば、公報記載の従来技術として、コピー機やプリンタ、ファクシミリなどの出力枚数に加え、シュレッダ枚数値を課金方法に含める技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−58785号公報(請求項7、第7頁、図3)
しかしながら、上記特許文献1では、シュレッダ枚数値を課金などに利用する思想については開示されているが、どのようにしてシュレッダ枚数値を取得するか、について具体的な記載がなされていない。従来のシュレッダは単に古紙を排紙する装置として位置づけられ、大量の古紙を短時間で細断することに主眼が置かれている。そのために、細断された古紙の量を把握するための技術開発が一般的には行なわれておらず、細断枚数(細断量)を認識するためには、従来には存在しない新たな技術を構築することが必要となる。そして、新たな技術構築により古紙の細断枚数を認識できれば、例えば、古紙を細断するための各種部材について、これらの耐久性の把握に利用することも期待される。例えば、カッタ刃などの消耗部品についての交換時期の把握や、故障時の原因調査などにおいて、細断枚数の情報は非常に有用なものとなる。また、例えば古紙回収業者にとっては、細断枚数を知ることにより、処理枚数を直接、金額換算する、といった新たなビジネスモデルへの展開も可能となる。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、回収箱内の細断片の積載量を把握することで、細断処理装置で処理した用紙の量を認識することにある。
また他の目的は、例えば、細断処理装置が設置されてからの概略累積処理枚数を管理可能とすることにある。
かかる目的のもと、本発明は、用紙を細断処理する細断処理装置であって、細断処理された用紙のチップを収容手段に収容し、この収容手段に収容されたチップの積載量を積載量検出手段により検出する。そして、装置の第1のイベントに基づく所定のタイミングにてこの積載量検出手段によりチップの積載量を検出し、検出された積載量に関する情報を第1の情報として記憶する第1の記憶手段と、装置の第2のイベントに基づく所定のタイミングにてこの積載量検出手段によりチップの積載量を検出し、検出された積載量に関する情報を第2の情報として記憶する第2の記憶手段とを備え、この第1の記憶手段により記憶された第1の情報と第2の記憶手段により記憶された第2の情報とを用いて、細断処理された用紙の概略枚数を演算する演算手段と、この演算手段により演算された概略枚数を用いて、装置の概略累積処理枚数を把握する概略累積処理枚数把握手段とを備えたことを特徴としている。
ここで、この第1のイベントは、収容手段に収容された用紙のチップが廃棄される可能性のある状態の前のイベントであり、この第2のイベントは、廃棄される可能性のある状態の後のイベントであることを特徴とすることができる。より具体的には、第1の情報と第2の情報との差分が予め定められた所定の値よりも大きいときに、廃棄された可能性があると判断している。
また、この第1のイベントは、細断処理のジョブの終了、または収容手段を覆うドアオープンのイベントであることを特徴とすることができる。
更に、この第2のイベントは、収容手段の操作イベント、または収容手段を覆うドアクローズのイベントであることを特徴とすることができる。
一方、本発明が適用される細断処理装置は、細断処理された用紙のチップを収容する収容部と、この収容部に収容されたチップの収容部からの廃棄前の積載量および廃棄後の積載量を計測する計測手段と、この計測手段により計測された廃棄前の積載量と廃棄後の積載量との差分から用紙の概略枚数値を演算する演算手段と、この演算手段により演算された概略枚数値を用いた概略累積処理枚数の情報を出力する出力手段とを含む。
ここで、この計測手段は、収容部に収容されたチップの積載高さまたは重量をセンサにより計測し、この演算手段は、積載高さまたは重量の変化分を枚数に換算して概略枚数値を演算することを特徴とすれば、廃棄されたチップ量に基づいて処理枚数を把握することができる点で好ましい。
また、この計測手段は、収容部に収容されたチップ積載量の複数回(例えば2回)の計測値の差分が予め定められた設定値よりも大きいときに、廃棄前および廃棄後と判断して積載量を計測することを特徴とすることができる。
本発明を方法のカテゴリから把えると、本発明は、細断処理装置にて細断処理された用紙の概略累積処理枚数を把握する細断処理方法であって、細断処理された用紙のチップを収容する収容部の第1の状態を第1のイベントに基づく所定のタイミングで計測するステップと、この第1のイベントの後のイベントである第2のイベントに基づく所定のタイミングで収容部の第2の状態を計測するステップと、この第1の状態の計測値と第2の状態の計測値との差分を用いて用紙の概略枚数を演算するステップと、演算された概略枚数により把握される細断処理装置の概略累積処理枚数を出力するステップとを含む。
ここで、この第1の状態の計測値と第2の状態の計測値との差分が予め定められた設定値よりも大きいか否かを判断するステップを更に備え、概略枚数を演算するステップは、この差分が予め定められた設定値よりも大きいときに演算を実行することを特徴とすれば、用紙のチップが廃棄されたことを簡易に判断することが可能となり、この廃棄された用紙のチップの量に基づいて概略累積処理枚数を出力することができる。
更に他の観点から把えると、本発明は、用紙が細断処理されたチップを収容部に収容する処理装置にて、この細断処理されたチップの概略累積処理枚数情報を出力する細断処理方法であって、収容部に収容されたチップの収容部からの廃棄前の積載量および廃棄後の積載量を計測して記憶し、記憶された廃棄前の積載量および廃棄後の積載量を読み出して用紙の概略枚数を演算し、演算された概略枚数により処理装置の概略累積処理枚数を記憶し、記憶された概略累積処理枚数に関する情報を出力することを特徴としている。
尚、細断処理装置の性格として、累積処理枚数の把握は完全なまでに正確な枚数情報が必要とされるものではなく、簡易な構成にて概略の枚数を認識できれば足りることから、「概略累積処理枚数」の文言を採用している。
本発明によれば、回収箱内の細断片の積載量を把握することで、細断処理装置で処理した用紙の概略累積処理枚数を認識することができ、認識した概略累積処理枚数を有効に利用することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る古紙処理装置(細断処理装置)の外観を示す概略構成図である。図1に示す古紙処理装置は、装置の上部を構成する上面部1と、上面部1に設けられ、廃棄する古紙(細断処理すべき用紙)が投入される投入部11とを備えている。また、古紙処理装置は、上面部1の投入部11に投入された古紙の処理(細断処理など)を行うとともに処理済み古紙(以下、細断片、チップとも言う)を内部に一時的に収容する本体部2を備えている。また、古紙処理装置の上面部1には、古紙の処理操作などに対するユーザからの指示を受け付けるとともに古紙の処理などに関してユーザへの通知事項を表示するための操作表示部5を備えている。また、古紙処理装置は、本体部2の内部に収容されたチップを装置外へ排出する際に開閉可能な開閉扉25と、この開閉扉25に設けられ、本体部2の内部に収容されたチップの量を視認可能な窓25aと、本体部2の移動を可能にするためのキャスタ26とを備えている。なお、窓25aには、光を透過する部材25bが嵌め込まれている。
図2は、図1に示す古紙処理装置の内部機構を説明するための構成図である。図2に示すように、古紙処理装置の本体部2は、投入された古紙がチップになるように破砕(細断)する破砕ユニット3と、破砕ユニット3により形作られたチップが塊になるように圧縮する圧縮ユニット4とを備えている。また、古紙処理装置の本体部2は、圧縮ユニット4で形成されたチップの塊を移送する移送部としてのダクト21と、ダクト21により移送されたチップの塊を収容する収容部としての回収箱22とを備えている。また、古紙処理装置の本体部2には、装置内部の空気流を強制的に形成するためのファン23と、破砕ユニット3や圧縮ユニット4などの各部の動作を制御する制御部6と、外部からの電源供給のON/OFFの操作を使用者が行うための主電源スイッチ(メインスイッチ)24とが設けられている。また、外部からの電源供給は、インレット付きブレーカ24aを介してなされる。
破砕ユニット3は、互いに略平行である第1の回転軸31Aおよび第2の回転軸31Bを備え、この第1の回転軸31Aに取り付けられた複数の回転刃33Aからなる第1の回転刃列32Aと、この第2の回転軸31Bに取り付けられた複数の回転刃33Bからなる第2の回転刃列32Bとを備えている。また、第1の回転刃列32Aにおいて隣り合う回転刃33Aの間に位置し、古紙を第1の回転刃列32Aに押し付けるための押付部材34を備えている。更に、第1の回転刃列32Aおよび第2の回転刃列32Bの駆動源としての破砕モータ36を有する。この各回転刃33A,33Bは、例えば円形板状部材で構成され、その周面には、外方に延びる複数の刃が形成されている。
この第1の回転刃列32Aおよび第2の回転刃列32Bを構成する回転刃33A,33Bの各々は、第1の回転軸31Aおよび第2の回転軸31Bの軸方向(紙面垂直方向)に沿って所定の間隔に配置されている。そして、この第1の回転刃列32Aと第2の回転刃列32Bとの相互の位置関係は、一方の回転刃列の回転刃が、他方の回転刃列の隣り合う回転刃の間に位置するように構成されている。即ち、第1の回転刃列32Aの回転刃33Aおよび第2の回転刃列32Bの回転刃33Bは、第1の回転軸31Aおよび第2の回転軸31Bの軸方向に関して互い違いになるように配置されている。また、第1の回転刃列32Aと第2の回転刃列32Bとの相互の位置関係は、一方の回転刃列の回転刃が他方の回転刃列の隣り合う回転刃の間に入り込むようになっている。このような互い違いに配置され、かつ入り込んで配置される回転刃33A,33Bによって、重なり領域である噛合部35が形成されている。
破砕モータ36は、制御部6により制御されている。そして、破砕モータ36で発生した駆動力は、図示しない駆動伝達系(例えば駆動ベルト)を介して第1の回転軸31Aおよび第2の回転軸31Bに伝達される。これら第1の回転軸31Aおよび第2の回転軸31Bに駆動力が伝達されることにより、第1の回転刃列32Aおよび第2の回転刃列32Bが回転する。
ここで、本実施の形態では、第1の回転刃列32Aの回転方向と第2の回転刃列32Bの回転方向とは互いに反対方向となるように構成されている。即ち、一方の回転刃列が時計方向に回転し、他方の回転刃列が反時計方向に回転する。具体的には、通常時(正回転時)には、図2の矢印に示すように、第1の回転刃列32Aは時計方向に回転し、第2の回転刃列32Bは反時計方向に回転する。これにより、噛合部35の噛合側35aは、回転軸31A,31Bの位置よりも下方に位置し、噛合部35の反噛合側35bは回転軸31A,31Bの位置よりも上方に位置する。また、破砕モータ36は、正逆反転が可能なものであり、第1の回転刃列32Aおよび第2の回転刃列32Bを図2の矢印方向とは反対の方向に回転させることも可能である。その場合には、噛合部35の噛合側35aと反噛合側35bとが互いに反対の位置になる。また、第1の回転刃列32Aの回転速度(周速度)と第2の回転刃列32Bの回転速度とは互いに異なっている。すなわち、古紙投入側に位置する第1の回転刃列32Aは遅く(低速)回転し、古紙投入側とは反対側に位置する第2の回転刃列32Bは速く(高速)回転する。その速度差としては、例えば2倍の値を採用することができる。
破砕ユニット3の下方には圧縮ユニット4が設けられている。この圧縮ユニット4は、破砕ユニット3から落下するチップを受け入れるホッパ41と、ホッパ41に受け入れられたチップが連続して供給される筒状部材42と、筒状部材42の中に回動自在に配置されたスクリュ43と、スクリュ43の駆動源としての圧縮モータ44とを有する。
このスクリュ43は、筒状部材42の中で支持された回転軸43aの軸方向に沿って延びるように、らせん状のスクリュ片43bが回転軸43aに取り付けられて構成されている。即ち、スクリュ43は、一方向に回転することにより、ホッパ41から筒状部材42内に連続的に供給されたチップを下方に移動させる(押し出す)。筒状部材42の下端部分42bは、上端部分42aよりも開口径が狭く絞られた絞り形状である。この絞り形状により、チップを下端部分42bで圧縮してチップの塊にすることができる。
圧縮モータ44は、制御部6により制御されている。そして、圧縮モータ44で発生した駆動力は、図示しない駆動伝達系を介してスクリュ43に伝達される。スクリュ43は、チップを下方に押し出す方向に回転する。
ここで、筒状部材42内でチップがスクリュ43の押圧力で円滑に前進できるように、スクリュ片43bの円周方向での範囲は、回転軸43aを中心として360度以内とされている。また、スクリュ43の回転に伴ってチップの塊が同じように回るだけで前進しない共回り現象を防止するために、筒状部材42の内面には、長さ方向に延びる図示しない複数の小突起部が全周にわたって形成されている。
圧縮ユニット4に後続して、ダクト21および回収箱22が古紙処理装置の本体部2に設けられている。ダクト21は、圧縮ユニット4の筒状部材42の下流端42cに接続されている。そして、本実施の形態では、ダクト21内でチップの塊を移送するための特別な駆動源は備えておらず、ダクト21内のチップの塊は、圧縮ユニット4のスクリュ43の押圧力を利用して移送される。
回収箱22は、ダクト21内を移送されてダクト21から排出されたチップの塊を受け取るように配置されている。そして、回収箱22は、開閉扉25を開けて本体部2から取り出し可能になっている。
古紙処理装置の本体部2には、各種のセンサ(検出ユニット)が取り付けられている。例えば古紙処理装置の本体部2には、投入部11に古紙が投入されたことを検出するペーパーセンサ(用紙センサ)90と、破砕ユニット3から落下してきたチップが圧縮ユニット4のホッパ41内で満杯になっていることを検出するホッパ満杯検出センサ92とが取り付けられている。また、古紙処理装置の本体部2には、本体部2の内部に回収箱22がセットされていることを検出する回収箱セットセンサ94と、回収箱22内のチップが満杯に近い位置に達していることを検出するニア満杯センサ96と、開閉扉25が閉じてロックしていることを検出するドアセンサ(ドアインターロックスイッチ)98とが取り付けられている。これらの各種センサ90,92,94,96,98の検出結果は、制御部6に出力される。本実施の形態では、後述するように、ニア満杯センサ96による検知結果から用紙枚数を換算し、概略累積処理枚数を出力している。
ここで、古紙処理装置の本体部2の主電源スイッチ24がOFFからONに操作されると、それを検出した制御部6により所定のイニシャライズ処理が開始される。その後は、制御部6により古紙処理装置の状態管理が行われ、古紙処理装置の状態は、操作表示部5に表示される。
古紙処理装置の状態としては、イニシャライズ、停止状態、スタンバイ(待機)状態、(細断)処理状態、省電力状態、エラー発生状態、システムエラー状態がある。また、保守/管理状態、DIAGがある。まず、所定のイニシャライズ処理が完了すると、古紙処理装置は停止状態になる。そして、停止状態において、図示しないスタートスイッチが押されると、スタンバイ状態に移行する。ペーパーセンサ90が投入部11に古紙が投入されたことを検出すると、破砕ユニット3が作動して古紙の処理(細断処理)が開始され(オートスタート)、処理状態になる。古紙の処理が終了すると、処理状態からスタンバイ状態に戻る(オートストップ)。
また、スタンバイ状態のときに図示しないスタートボタンが所定の時間押し続けられると、マニュアルモードに移行する。このマニュアルモードでは、図示しないスタートボタンが押されている間は古紙の処理が継続される。なお、ファン23は、制御部6からの制御により必要に応じて作動することになる。また、停止状態に移行してから所定の時間が経過しても操作されないときには、節電のために省電力状態に移行し、図示しないスタートボタンが押されるのを待つ。
一方、処理状態のときに、開閉扉25が開けられたことをドアセンサ98により検出すると、エラー発生状態になり、直ちに古紙の処理が中止される。また、古紙処理装置の操作表示部5の一部を構成する非常停止ボタン(押しボタンスイッチ)51が上面部1に設けられており、この非常停止ボタン51が処理状態のときに押されると、強制的に停止されてエラー発生状態になる。また、紙詰まりであることが制御部6により判別されたときには、例えば破砕モータ36の停止などの所定の紙詰まり処理が実行される。更に、回収箱(収容部)22に収容される細断片(くず、チップ)の収容量を検知し、システム制御を実行するニア満杯と満杯処理が行われる。
次に、古紙処理装置の具体的な処理内容について説明する。
まず、スタンバイ状態のときに、投入部11に古紙が投入されたことをペーパーセンサ90が検出すると、制御部6の指示により破砕モータ36および圧縮モータ44が作動する。投入された古紙は、押付部材34によって第1の回転刃列32A(低速側)の回転刃33Aに押し付けられ、1枚ごとにさばかれた状態で、回転刃33Aに引っ掛けられる。このため、破砕ユニット3の第1の回転刃列32Aおよび第2の回転刃列32Bが回転すると、第1の回転刃列32Aの回転刃33Aに引っ掛けられた古紙は、第1の回転刃列32Aに巻き付きながら内部に1枚ずつ引き込まれていく。そして、噛合部35では、第1の回転刃列32Aに引っ掛けられた古紙が、第2の回転刃列32Bによって引きちぎられ、破砕されていく。破砕され細かくなった古紙は、チップ(細断片)となって次工程(圧縮工程)の圧縮ユニット4へと落下していく。一方、大きな古紙は再び噛合部35で破砕され、それでも細かく破砕されなかった古紙は、細かくなるまで噛合部35の通過を繰り返す。このようにして、古紙処理装置は、まず、投入された古紙を1枚ずつ、さばいた後、第1の回転刃列32Aと第2の回転刃列32Bとの速度差で引きちぎってチップにしていく(細断処理)。このとき、第1の回転刃列32Aに巻き付いたほとんどすべての古紙が第2の回転刃列32Bによって引きちぎられて第2の回転刃列32Bに移動する。このため、第1の回転刃列32Aの回転刃33Aは、古紙によって埋まることなく常に露出し、古紙を引っ掛けるという第1の回転刃列32Aの機能が維持される。
破砕ユニット3により古紙が破砕されて形成されたチップは、圧縮ユニット4のホッパ41に落下し、筒状部材42の上端部分42aから筒状部材42の中に入っていく。筒状部材42の中では、チップは、圧縮モータ44の駆動力で回転しているスクリュ43により、筒状部材42の下端部分42bに向けて押し進められる。その一方で、筒状部材42の下端部分42bは絞り形状になっているので、チップは、筒状部材42の中を通過することが妨げられる。このようにして、筒状部材42の中においてスクリュ43の押付力でチップが圧縮され、やがて筒状部材42から嵩張らないチップの塊になって押し出される。
圧縮ユニット4により形成されたチップの塊は、スクリュ43の押付力によって、ダクト21内を移送される。ダクト21の下流端21aは、回収箱22の上方に位置しており、チップの塊は、ダクト21から押し出されて回収箱22内へと排出され、回収箱22内に積載される。
回収箱22内のチップは、開閉扉25を開けて回収箱22ごと本体部2から運び出されて回収される。なお、回収されたチップは、紙の繊維が寸断されていないので、再資源化を容易に実現することができる。また、回収されたチップは、古紙を不定形かつ不規則に破砕したものであるので、高い機密性を保つことができる。
次に、本実施形態の特徴的な構成である、累積細断処理枚数(累積処理枚数)のカウント処理について説明する。この累積細断処理枚数のカウント処理では、回収箱(収容部)22内の細断処理済み用紙(古紙)の積載高さをニア満杯センサ96によって計測することによって実行される。
図3(a),(b)は、古紙処理装置にて用いられるニア満杯センサ96を説明するための図である。図3(a)はニア満杯センサ96の概略構成例を示し、図3(b)はニア満杯センサ96によるセンシング範囲の例を示している。本実施形態では、ニア満杯センサ96として、送受信独立型の超音波センサを用いている。
図3(a)に示すように、ニア満杯センサ96は、回収箱22の上方のセンサ取り付け位置に、送信側センサ81と受信側センサ82とが距離60mmを隔てて取り付けられている。また、送信側センサ81は、φ20mm、長さ50mmのセンサ取り付け位置から伸びる送信側筒体83に囲まれ、下方の回収箱22に向けて指向性が強化されている。同様に、受信側センサ82は、φ50mm、長さ50mmのセンサ取り付け位置から伸びる受信側筒体84に囲まれている。送信側筒体83としては指向性を高め、波の分散を軽減させるために小さな径の筒が選択され、受信側筒体84としては、受信性能を高くするために大きな径の筒が選択されている。これらの筒の長さは長い方が外乱(超音波)ノイズの影響を受けにくく、信号(特に受信信号)が安定する傾向にある。センサ取り付け位置は、設計上、回収箱22の上端から例えば153mmの高さにあり、ニア満杯センサ96によってニア満杯を検知したいと欲する位置から例えば288mmとなる高さに配置される。ニア満杯センサ96による実際の算出距離(発信から受信までの時間をもとに算出した距離)は、513mm〜153mm程度である。また、本実施形態で用いられる超音波センサとしては、例えば、日本セラミック株式会社製の超音波帯用トランスデューサーが用いられ、例えば、中心周波数が32.7kHz、音圧は最小値で115dB、感度は最小値で−67dB、帯域幅は最小値で3.0kHz/100dBである。
上述のように、本実施形態のニア満杯センサ96は、送信側センサ81と受信側センサ82とを筒体(送信側筒体83および受信側筒体84)によって囲むことで、信号(特に受信信号)を安定化させている。図3(b)には、図3(a)の構造によって測定可能なセンシング範囲が示されている。センシング範囲は、超音波センサの種類、センサからの距離によっても変わるが、送信側センサ81と受信側センサ82とのセンサ間距離や、送信側筒体83および受信側筒体84の形状等によっても変化する。出願人等による鋭意検討の結果、センサ間距離を長くして筒の長さを長くするとセンシングポイントが受信側にずれることが明らかになった。図3(b)に示す例は、センサ取り付け位置から20cm離れた位置のセンシング範囲を示している。本実施形態のニア満杯センサ96では、送信側センサ81と受信側センサ82とを結ぶ線上にて、受信側筒体84の外接部分の交点から5mm程度、送信側センサ81側に離れた地点を中心として、直径約60mmの斜線で示す部分がセンシング範囲となることが実験により確かめられた。尚、センサからの距離とセンシング範囲との関係について、出願人等により評価した。その結果、センサからの距離が100mm〜500mmの間にて、センシング範囲は、ほぼ直径50mm〜70mmに留まることが判明した。
ここで、古紙処理装置は用紙を細断することから、一般に紙粉を多く発生させる。そのために、透過型フォトインタラプタなどのセンサを内部に使用した場合には、この紙粉の付着により感度が大きく低下してしまい、良好な測定をすることができなかった。しかしながら、本実施形態では、ダストに対して感度低下の影響が比較的少ない超音波センサを用いることで、紙粉が多く発生する古紙処理装置内部にて紙片積載量の良好な測定が可能となる。また、超音波センサの表面が振動していることから、自ら紙粉を振り落とし、紙粉の付着を防ぐ働きもある。このように、超音波センサによるニア満杯センサ96を用いることで、回収箱22内の細断処理済み用紙(古紙)の高さを良好に測定することが可能となる。
尚、超音波センサを用いて高さ測定するにあたり、制御部6では、以下に示すような特別な測定が行われている。例えば、測定対象が紙片の束(固まり)であり平面の反射ではないことから、測定結果がばらつく傾向に鑑み、1度のポーリング(送受信動作)で発信/受信のサイクルを複数回(例えば3回)繰り返し、受信結果が一定のレベルにある場合に測定結果を確定している。また、チップの状態は常時、変化するものではないことから、この1度のポーリングの間隔は、例えば5秒周期程度の間隔を空けている。更に、測定対象が古紙処理装置内の狭い空間にあり、閉じた空間であることから、音波が逃げていかない問題がある。そこで、発信サイクルを広くし、1回目の発信信号の反射波が減衰/吸収され、次の受信に影響が出ない時間(例えば50ms)まで待ってから2回目の発信信号を発するように構成している。このようにして、制御部6では細断処理後の積載量が把握される。
次に、ニア満杯センサ96を用いた概略累積処理枚数の取得について説明する。
図4は、制御部6にて実行される累積細断処理枚数のカウント処理を示す機能ブロック図である。細断処理枚数のカウント処理を実行するに際し、制御部6は、状態認識機能として、処理終了イベント認識部61、回収箱操作イベント認識部62、およびドア開閉イベント認識部63を備えている。この処理終了イベント認識部61は、破砕モータ36や圧縮モータ44の停止などの細断処理のイベント終了を認識する。また、回収箱操作イベント認識部62は、回収箱セットセンサ94がONの状態からOFFされ、その後ONされるなど、回収箱22が操作されたというイベントを認識している。更に、ドア開閉イベント認識部63は、開閉扉25が一旦、開かれ、その後閉じられたなど、ドアセンサ(ドアインターロックスイッチ)98のドア開閉イベントを認識する機能を備えている。
また、制御部6は、ニア満杯センサ96のセンサ出力を取得するセンサ出力取得部64と、回収箱22に堆積されたチップ積載量を計測するチップ積載量計測部65とを備え、計測されたチップ積載量を古紙の枚数に換算する処理を実行する演算部68を備えている。更に、制御部6は、NVM(後述)などのメモリに情報を記憶する記憶部としてA〜Dの4種類を備えている。具体的には、回収箱22が操作される前の積載量を記憶する回収箱操作前積載量記憶部(A)66と、回収箱22が操作された後の積載量を記憶する回収箱操作後積載量記憶部(B)67と、演算部68から得られた用紙換算値を記憶する用紙換算値記憶部(C)69と、用紙換算値からの累積枚数を記憶する累積枚数記憶部(D)70とを備えている。更に、累積枚数記憶部(D)70に記憶された積算処理枚数情報を操作表示部5に表示する表示制御部71と、累積枚数記憶部(D)70に記憶された累積枚数情報をネットワークを介して外部に出力する通信制御部72とを備えている。表示制御部71や通信制御部72によって外部に出力される情報としては、実際の累積枚数情報に加え、またはこれとは別に、満杯表示や警告表示など、累積枚数情報に基づいて得られる他の情報となる場合もある。
なお、制御部6におけるこれらの機能は、例えばプログラム制御されたCPU(Central Processing Unit)などで実現される。また制御部6は、メモリとして不揮発性のROM(Read Only Memory)や読み書き可能なRAM(Random Access Memory)、データの書き換えと電源を切った後のデータ保持を可能とするフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであるNVM(Non Volatile Memory)を備えている。このROMには、コントローラが実行する細断処理動作や古紙の検出、異常処理動作などを制御するためのソフトウェアプログラムなどが格納されている。RAMには、各種カウンタ値や処理動作時間、モータの動作時間などの各種の情報が格納される。NVMには、各種エラー情報などの他、CPUにて算出されて得られた累計細断処理枚数の情報などが格納される。
図5は、累積細断処理枚数のカウント処理を示したフローチャートであり、図4に示す制御部6にて実行される第1の処理例を示している。ここでは、制御部6の処理終了イベント認識部61によって、まず処理終了イベントの発生が待機される(ステップ101)。破砕モータ36や圧縮モータ44の停止などの細断処理が一旦、停止し、一連の細断ジョブが終了した場合に、センサ出力取得部64は、前述のような測定方法によってニア満杯センサ96からのセンサ出力を取得する。また、取得されたセンサ出力からチップ積載量(チップ高さ)がチップ積載量計測部65によって計測される(ステップ102)。そして、チップ積載量計測部65は、計測されたチップ積載量(チップ高さ)のデータを回収箱操作前積載量記憶部(A)66に記憶(セット)する(ステップ103)。その後、制御部6では、回収箱操作イベント認識部62にて、回収箱が一旦、外され、再度、装着されたという回収箱操作イベントが発生したか否かを判断する(ステップ104)。イベントが発生していない場合にはステップ101に戻って上記の処理が繰り返され、一連の細断ジョブ終了毎に、計測されるチップ積載量が回収箱操作前積載量記憶部(A)66に書き換えられた状態にて記憶される。
このステップ104にて、回収箱操作イベントが発生したと判断される場合に、センサ出力取得部64によりニア満杯センサ96からのセンサ出力を読み込み、チップ積載量計測部65によりチップ積載量を計測する(ステップ105)。そして、チップ積載量計測部65は、計測されたチップ積載量(チップ高さ)のデータを回収箱操作後積載量記憶部(B)67に記憶(セット)する(ステップ106)。ここで、演算部68では、回収箱操作前積載量記憶部(A)66に格納されている最終の(最も最近の)ジョブ終了時のチップ積載量のデータと、回収箱操作後積載量記憶部(B)67に格納されたチップ積載量のデータとの比較がなされる(ステップ107)。比較の結果、A>Bでない、即ち、回収箱操作後積載量記憶部(B)67に格納されている回収箱操作後のデータに変化がない場合には、ステップ101へ戻って同様な処理が繰り返される。一方、比較の結果、A>Bである場合には、回収箱操作によって、回収箱22内のチップの除去や、チップの「ならし作業」が行われ、チップ高さが変化したと判断できる。この「ならし作業」とは、例えば、回収箱22を揺らしたり、回収箱22内をかき回すこと等によって回収箱22内のチップ密度を高めた積載状態にする作業を指す。このA>Bである場合には、演算部68では、AとBとの差が、予め定められた設定値よりも大きいか否かが判断される(ステップ108)。この設定値としては、例えば150mm程度の値がROMなどのメモリに格納されている。この150mmという値は、単に「ならし作業」が行われたのではなく、チップの除去という作業がユーザによってなされたと判断できる値として適当なものである。
このステップ108で(A−B)が設定値よりも小さい場合には、ステップ101に戻って処理が繰り返される。(A−B)が設定値よりも大きい場合には、演算部68では、(A−B)値を用紙換算し、用紙換算値記憶部(C)69に記憶(セット)する(ステップ109)。算出される枚数Cは、(A−B)に用紙(古紙)換算係数を掛け合わせ、例えば、
C = (A−B) × 5.26
で算出される。この5.26という値は、回収箱22の積載高さに対する、破断された古紙の枚数値として、実験(経験則)により得られた値である。この換算係数は、古紙処理装置における細断方法やチップの圧縮技術の有無などによって異なった値が用いられる。
その後、演算部68では、累積枚数記憶部(D)70に記憶されている累積値Dが0である場合には、用紙換算値記憶部(C)69に記憶されているC値をそのまま累積枚数記憶部(D)70に記憶(セット)し、累積値Dが0でない場合には、用紙換算値記憶部(C)69に記憶されているC値を累積値Dに加算して累積枚数記憶部(D)70に記憶(セット)して(ステップ110)、ステップ101へ戻る。尚、累積値Dが0である場合とは、例えば、月次報告や週間報告などとして、例えば通信制御部72を介して累積枚数記憶部(D)70の内容が報告された後にクリアされた場合などが考えられる。また、例えばサービス担当者や業務管理者によって累積枚数記憶部(D)70から累積値が読み取られ、値がクリアされた場合なども考えられる。このようにして累積枚数記憶部(D)70に記憶された累積値Dは、例えば表示制御部71を介して必要なときに表示され、また例えば通信制御部72を介して必要なときに送信されることで、ユーザやサービス担当者は、古紙処理装置の概略累積処理枚数を適宜、把握することが可能となる。
図6は、累積細断処理枚数のカウント処理を実行する第2の処理例を示すフローチャートである。この図6に示す例では、ドアセンサ(ドアインターロックスイッチ)98のON/OFFをトリガとしてチップ積載量を計測し、用紙換算を実行する点に特徴がある。まず、制御部6のドア開閉イベント認識部63は、ドアセンサ98からの出力を検知し、ドアが開かれた(ドアオープン)か否かを判断する(ステップ201)。ドアが開かれていない場合には待機し、ドアが開かれたと認識された場合には、センサ出力取得部64によりニア満杯センサ96からのセンサ出力を取得するとともに、取得されたセンサ出力からチップ積載量(チップ高さ)がチップ積載量計測部65によって計測される(ステップ202)。そして、チップ積載量計測部65は、計測されたチップ積載量(チップ高さ)のデータを回収箱操作前積載量記憶部(A)66に記憶(セット)する(ステップ203)。その後、制御部6では、ドア開閉イベント認識部63にて、ドアセンサ98の出力を監視し、ドアが閉じられる(ドアクローズ)まで待機する(ステップ204)。
このステップ204にて、ドアが閉じられたと判断される場合に、センサ出力取得部64によりニア満杯センサ96からのセンサ出力を読み込み、チップ積載量計測部65によりチップ積載量を計測する(ステップ205)。そして、チップ積載量計測部65は、計測されたチップ積載量(チップ高さ)のデータを回収箱操作後積載量記憶部(B)67に記憶(セット)する(ステップ206)。ここで、演算部68では、回収箱操作前積載量記憶部(A)66に格納されたチップ積載量のデータと、回収箱操作後積載量記憶部(B)67に格納されたチップ積載量のデータとの比較がなされる(ステップ207)。比較の結果、A>Bでない、即ち、回収箱操作後積載量記憶部(B)67に格納されている回収箱操作後のデータに変化がない場合には、ステップ201へ戻って同様な処理が繰り返される。一方、比較の結果、A>Bである場合には、ドアの開閉操作によって、例えば回収箱22内のチップの除去や、チップのならし作業が行われ、チップ高さが変化したと判断できる。そして、A>Bである場合に、演算部68では、AとBとの差が、予め定められた設定値よりも大きいか否かが判断される(ステップ208)。このステップ208で(A−B)が設定値よりも小さい場合には、ステップ201に戻って処理が繰り返される。(A−B)が設定値よりも大きい場合には、演算部68では、(A−B)値を用紙換算し、用紙換算値記憶部(C)69に記憶(セット)する(ステップ209)。その後、演算部68では、累積枚数記憶部(D)70に記憶されている累積値Dが0である場合には、用紙換算値記憶部(C)69に記憶されているC値をそのまま累積枚数記憶部(D)70に記憶(セット)し、累積値Dが0でない場合には、用紙換算値記憶部(C)69に記憶されているC値を累積値Dに加算して累積枚数記憶部(D)70に記憶(セット)して(ステップ210)、ステップ201へ戻る。
尚、図5および図6に示す例では、チップ積載量計測部65にて計測される積載量として、ニア満杯センサ96による回収箱22内の積載チップの高さの検知結果を用いた。しかしながら、計測される積載量としては、この積載チップの高さの代わりに、またはこれに加えて、チップの重さを計測することも有効である。例えば、回収箱22の重さを検出する重量検出センサを別個に設け、図5に示すステップ102およびステップ105、図6に示すステップ202およびステップ205のセンサ出力とする。例えば、基準用紙(富士ゼロックス:グリーン100(G100))のA4サイズでは、例えば用紙枚数が1000枚で総重量は4000g程度である。演算部68にて、ステップ109およびステップ209で実行される用紙換算処理では、例えば、基準用紙の1枚毎の重さを用いて用紙換算処理を行うように構成することができる。重さによる用紙換算処理は、積載チップの高さの検知結果を用いる場合に比べて、比較的容易に実施することができる。
以上、詳述したように、本実施の形態によれば、回収箱22から廃棄されたチップの量を用紙の概略枚数に換算し、換算して得られた概略枚数を積算して、累積処理枚数を把握することができる。その後、把握される累積枚数情報は、操作表示部5に表示することで、ユーザは、累積処理枚数を知ることができる。この操作表示部5にて表示される累積処理枚数としては、例えばA4換算の100枚単位などでの概略値で表示される。細断処理の性質および換算される処理枚数の精度から、数枚または数10枚単位で表示するよりは、100枚単位程度の概略値による表示が好ましいためである。概略累積処理枚数が表示された後、ユーザが操作表示部5を操作することにより、例えば職場の所定期間内(例えば1ヶ月内)の処理枚数を把握し、職場の用紙管理などに利用することができる。また、古紙処理装置のメンテナンスを行うサービス担当者がこの概略累積処理枚数情報を知ることによって、例えば消耗品の交換時期や故障時の原因調査に使用することができる。更に、例えば細断処理を請け負う請負業者などでは、処理枚数を直接、金額換算することが可能となり、細断処理ビジネスといった新たな市場における有用な情報となり得る。また更に、本実施の形態では、概略累積処理枚数情報を操作表示部5に表示するだけではなく、通信制御部72により、ネットワークを介して外部のPCなどに出力することが可能となる。例えばイーサネット(ゼロックス社商標)などの内部ネットワークや、インターネットなどの外部ネットワークを介して積算枚数情報を転送することもできる。これによって、職場の管理者のPCや遠隔地の管理装置(例えばPC)などでは、必要なときに概略累積処理枚数情報が取得でき、各種業務を円滑に進めることが可能となる。
本実施の形態に係る古紙処理装置(細断処理装置)の外観を示す概略構成図である。 図1に示す古紙処理装置の内部機構を説明するための構成図である。 (a),(b)は、古紙処理装置にて用いられるニア満杯センサを説明するための図である。 制御部にて実行される累積細断処理枚数のカウント処理を示す機能ブロック図である。 累積細断処理枚数のカウント処理を実行する第1の処理例を示すフローチャートである。 累積細断処理枚数のカウント処理を実行する第2の処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
2…本体部、5…操作表示部、6…制御部、22…回収箱(収容部)、61…処理終了イベント認識部、62…回収箱操作イベント認識部、63…ドア開閉イベント認識部、64…センサ出力取得部、65…チップ積載量計測部、66…回収箱操作前積載量記憶部(A)、67…回収箱操作後積載量記憶部(B)、68…演算部、69…用紙換算値記憶部(C)、70…累積枚数記憶部(D)、71…表示制御部、72…通信制御部、94…回収箱セットセンサ、96…ニア満杯センサ、98…ドアセンサ(ドアインターロックスイッチ)

Claims (11)

  1. 用紙を細断処理する細断処理装置であって、
    細断処理された用紙のチップを収容する収容手段と、
    前記収容手段に収容されたチップの積載量を検出する積載量検出手段と、
    装置の第1のイベントに基づく所定のタイミングにて前記積載量検出手段によりチップの積載量を検出し、検出された積載量に関する情報を第1の情報として記憶する第1の記憶手段と、
    装置の第2のイベントに基づく所定のタイミングにて前記積載量検出手段によりチップの積載量を検出し、検出された積載量に関する情報を第2の情報として記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段により記憶された前記第1の情報と前記第2の記憶手段により記憶された前記第2の情報とを用いて、細断処理された用紙の概略枚数を演算する演算手段と
    を含む細断処理装置。
  2. 前記演算手段により演算された前記概略枚数を用いて、装置の概略累積処理枚数を把握する概略累積処理枚数把握手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の細断処理装置。
  3. 前記第1のイベントは、前記収容手段に収容された用紙のチップが廃棄される可能性のある状態の前のイベントであり、
    前記第2のイベントは、前記廃棄される可能性のある状態の後のイベントであることを特徴とする請求項1記載の細断処理装置。
  4. 前記第1のイベントは、細断処理のジョブの終了、または前記収容手段を覆うドアオープンのイベントであることを特徴とする請求項3記載の細断処理装置。
  5. 前記第2のイベントは、前記収容手段の操作イベント、または当該収容手段を覆うドアクローズのイベントであることを特徴とする請求項3記載の細断処理装置。
  6. 細断処理された用紙のチップを収容する収容部と、
    前記収容部に収容されたチップの当該収容部からの廃棄前の積載量および廃棄後の積載量を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された前記廃棄前の積載量と前記廃棄後の積載量との差分から用紙の概略枚数値を演算する演算手段と、
    前記演算手段により演算された概略枚数値を用いた概略累積処理枚数の情報を出力する出力手段と
    を含む細断処理装置。
  7. 前記計測手段は、前記収容部に収容されたチップの積載高さまたは重量をセンサにより計測し、
    前記演算手段は、積載高さまたは重量の変化分を枚数に換算して前記概略枚数値を演算することを特徴とする請求項6記載の細断処理装置。
  8. 前記計測手段は、前記収容部に収容されたチップ積載量の複数回の計測値の差分が予め定められた設定値よりも大きいときに、廃棄前および廃棄後と判断して積載量を計測することを特徴とする請求項6記載の細断処理装置。
  9. 細断処理装置にて細断処理された用紙の概略累積処理枚数を把握する細断処理方法であって、
    細断処理された用紙のチップを収容する収容部の第1の状態を第1のイベントに基づく所定のタイミングで計測するステップと、
    前記第1のイベントの後のイベントである第2のイベントに基づく所定のタイミングで前記収容部の第2の状態を計測するステップと、
    前記第1の状態の計測値と前記第2の状態の計測値との差分を用いて用紙の概略枚数を演算するステップと、
    演算された前記概略枚数により把握される前記細断処理装置の概略累積処理枚数を出力するステップと
    を含む細断処理方法。
  10. 前記第1の状態の計測値と前記第2の状態の計測値との差分が予め定められた設定値よりも大きいか否かを判断するステップを更に備え、
    前記概略枚数を演算するステップは、前記差分が予め定められた設定値よりも大きいときに演算を実行することを特徴とする請求項9記載の細断処理方法。
  11. 用紙が細断処理されたチップを収容部に収容する処理装置にて、当該細断処理されたチップの概略累積処理枚数情報を出力する細断処理方法であって、
    前記収容部に収容されたチップの当該収容部からの廃棄前の積載量および廃棄後の積載量を計測して記憶し、
    記憶された前記廃棄前の積載量および前記廃棄後の積載量を読み出して用紙の概略枚数を演算し、
    演算された前記概略枚数により前記処理装置の概略累積処理枚数を記憶し、
    記憶された前記概略累積処理枚数に関する情報を出力することを特徴とする細断処理方法。
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