JP4587619B2 - シュレッダー、シュレッダー課金システム、およびシュレッダー課金方法 - Google Patents

シュレッダー、シュレッダー課金システム、およびシュレッダー課金方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機密書類を処分するシュレッダー、シュレッダー課金システム、およびシュレッダー課金方法に係り、特に、シュレッダーダストのリサイクルに応じた課金体系を実現するシュレッダー、シュレッダー課金システム、およびシュレッダー課金方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシュレッダーは、書類の機密処理に主眼がおかれたものであり、切断された書類は、単にひとまとまりとして再利用に供されるものであった。
【0003】
例えば、特開2000−317330号公報では、切断した書類の再生処理を可能とすべく、カーボン紙や感熱紙などの再生利用の障害になる禁忌品を材質の面から選別し、再生利用可能な紙と再生利用不可能な禁忌品とを自動的に選別、除去する構成が開示されている。したがって、本号公報から、様々な禁忌品を判別し、その種別毎に分けるという着想を得ることはできるが、リサイクル対象となる紙は、上質紙という材質の観点から捉えられるため、紙自体はひとまとまりとして扱われる思想の域を出ない。
【0004】
また、シュレディングされた書類は、リサイクル業者もしくは清掃業者により回収され、処分されるが、一般に、切断後のシュレッダーダストは、その重量を取引単位とされていた。また、シュレッダーの利用に対する課金も、設置されたシュレッダーのグレードや用紙サイズの別に基づき、シュレッダー設置毎に設定されており、シュレッダーダストの取引に基づき課金額が変動することはなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、環境問題においては事業系ごみの削減が重要視されており、また、リサイクルまでも考慮しなければならない環境重視の時代においては、機密書類をシュレディングしたダストであっても、適切なリサイクル処理が施されることを期待される。
【0006】
したがって、シュレッダーダストの再利用を前提としたトータル的なリサイクルシステムの確立が望まれている。しかし、従来のシュレッダー課金システムや課金方法では、リサイクルを確立させるインセンティブを生み出すことはできない。
【0007】
また、現在では、リサイクルコストの低減も重要な課題であり、ただ単にリサイクルを図るのではなく、シュレッダーダストからインクやトナーを脱色する作業負荷が異なる次工程のリサイクル作業を、効率よく行えるリサイクル形態が求められており、これの実現により、利用者にとってリーズナブルなリサイクル費用の明確化を図ることも可能となると考えられる。しかし、リサイクルを踏まえた紙の分別を行うという思想に想到できず、リサイクルを考慮した課金体系に基づくシュレッダー課金システムや課金方法は存在していないのが現状である。
【0008】
【発明の目的】
そこで、本発明は、かかる状況下において、シュレッダーの提供サービスの枠にとらわれない、シュレッダー提供サービスとリサイクルとがあいまった新しいシュレッダー利用サービスを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、書類の搬送路、当該書類に記載された書類記載情報を取得する書類記載情報取得手段、書類の切断手段、書類の印刷状態に応じた状態区分を複数設定した状態区分データベースと当該状態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域とを有する記憶手段、および各手段の動作を制御する処理手段、とを備える。
【0010】
また、前記書類記載情報取得手段と前記切断手段とを、当該書類記載情報取得手段が前記切断手段の上流側となるように前記搬送路に設けるとともに、前記状態区分として、書類のリサイクル負荷に対応する印刷領域の面積比率により複数の状態区分が設定されており、前記切断手段により切断された書類を、前記状態区分に応じて、リサイクル負荷別に、収納する複数の切断書類収納部と、各切断書類収納部に格納された書類を圧縮する圧縮手段と、前記切断手段から当該切断書類収納部への前記搬送路を管理する搬送制御手段と、を有する。
【0011】
そして、処理手段は、前記切断手段により前記書類を切断する前に、書類記載情報取得手段を介して取得した前記書類記載情報を前記記憶手段に格納すること、格納した当該書類記載情報に基づき、当該書類のリサイクル負荷に対応する印刷領域の面積比率を求め、求め面積比率に基づいて、前記状態区分データベースを参照して当該書類に対応する状態区分を特定すること、前記切断する書類に対応する前記区分該当量を特定すること、当該特定した状態区分と前記区分該当量とを関連付けて、書類のリサイクル負荷に対応する課金額算出のために前記記憶手段に格納すること、切断した前記書類を、当該書類の前記状態区分に応じた切断書類収納部に収納する制御情報を前記搬送制御手段に送ること、を実行する。
【0012】
本発明によると、印刷領域の面積比率に基づく状態区分を特定し、その状態区分に応じた切断書類収納部に切断した書類を収納するので、リサイクル負荷の程度に応じたシュレッダーダストの仕分けができる。
【0013】
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のシュレッダーにおいて、状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別書類の印刷領域の面積比率に基づく。
【0014】
本発明によると、確実に、印刷状態に起因するリサイクル負荷の変動に対応することができる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明では、外部システムとの通信手段、情報の記憶手段、および各手段の動作を制御する処理手段とを備え、前記外部システムは、当該書類に記載された書類記載情報を切断前に取得する書類記載情報取得手段と、書類の印刷状態に応じた状態区分を複数設定した状態区分データベースとを備えるシュレッダーを含むとともに、前記記憶手段は、前記状態区分に応じた課金調整額を設定した課金調整額データベースを有し、状態区分として、書類のリサイクル負荷に対応する印刷領域の面積比率により複数の状態区分が設定されている。
【0016】
そして、処理手段は、前記書類記載情報取得手段を介して取得された書類記載情報に基づき前記状態区分データベースを参照して特定された状態区分と、当該状態区分に該当する書類の区分該当量とを、前記シュレッダーから前記通信手段を介して受け付け、受け付けた当該状態区分と区分該当量とを関連付けて前記記憶手段に格納すること、格納した状態区分と区分該当量とに基づき、前記課金調整額データベースを参照して、当該書類のリサイクル負荷に対応する課金額を算出し、算出した課金額を前記記憶手段に格納すること、を実行する。
【0017】
本発明によると、書類のリサイクル負荷に対応する印刷領域の面積比率に応じた状態区分に応じて課金額を算出するので、リサイクル負荷に対応した課金額の調整ができる。
【0018】
また、請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のシュレッダー課金システムにおいて、状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別書類の印刷領域の面積比率に基づく。
【0019】
本発明によると、確実に、印刷状態に起因するリサイクル負荷の変動に対応することができる。
【0020】
また、請求項5に記載の発明では、外部システムとの通信手段、情報の記憶手段、および各手段の動作を制御する処理手段とを備え、前記外部システムは、当該書類に記載された書類記載情報を切断前に取得する書類記載情報取得手段を備えるシュレッダーを含み、前記記憶手段は、書類のリサイクル負荷に対応する印刷領域の面積比率による状態区分を複数設定した状態区分データベースと当該状態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域とを有する。
【0021】
そして、前記処理手段は、前記書類記載情報取得手段が取得した書類記載情報を、前記シュレッダーから前記通信手段を介して受け付け、受け付けた書類記載情報を前記記憶手段に格納すること、格納した当該書類記載情報に基づき前記面接比率を求め、求めた面接比率に基づいて、前記状態区分データベースを参照して当該書類に対応する状態区分を特定するとともに、前記区分該当量を特定すること、当該特定した状態区分と前記区分該当量とに基づき、書類のリサイクル負荷に対応する課金額を算出し、算出した当該課金額を前記記憶手段に格納すること、を実行する。
【0022】
本発明によると、印刷領域の面積比率による状態区分に応じて課金額を算出するので、リサイクル負荷に対応した合理的でリーズナブルな課金額を利用者に課すことができる。
【0023】
また、請求項6に記載の発明では、請求項5に記載のシュレッダー課金システムにおいて、状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別書類の印刷領域の面積比率に基づく。
【0024】
本発明によると、確実に、印刷状態に起因するリサイクル負荷の変動に対応することができる。
【0025】
また、請求項7に記載の発明では、請求項3乃至請求項6に記載のシュレッダー課金システムにおいて、前記処理手段は、前記シュレッダーから前記書類記載情報を受け付けるとともに、当該書類記載情報を提供した利用者に固有の認証情報を受け付けること、受け付けた認証情報と、前記特定した状態区分と前記区分該当量とを関連付け、および/または、受け付けた認証情報と、前記課金額とを関連付けて前記記憶手段に格納すること、前記認証情報に基づき、前記特定した状態区分と前記区分該当量との解析用データを、および/または、前記認証情報に基づき、前記課金額の解析用データを生成すること、を実行する。
【0026】
本発明によると、認証情報に基づき解析用データを生成するので、利用者を確実に特定した情報を取得できる。
【0027】
また、請求項8に記載の発明では、書類に記載された書類記載情報を取得する書類記載情報取得手段と、書類を切断する切断手段と、書類のリサイクル負荷に対応する印刷領域の面積比率に応じた状態区分を複数設定した状態区分データベースと当該状態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域とを有する記憶手段と、当該記憶手段の動作を制御する処理手段と、により実現されるシュレッダー課金方法を採用する。
【0028】
そして、当該方法は、前記書類記載情報取得手段が、前記切断手段が書類を切断する前に、当該書類の前記書類記載情報を取得するステップと、前記処理手段が、前記書類記載情報取得手段が取得した書類記載情報に基づき該書類の印刷領域の面積比率を求め、求めた面積比率に基づいて、前記状態区分データベースを参照して当該書類に対応する状態区分を特定するとともに、前記区分該当量を特定するステップと、前記処理手段が、特定した状態区分と区分該当量とに基づき、書類のリサイクル負荷に対応する課金額を算出し、算出した当該課金額を前記記憶手段に格納するステップと、を含む。
【0029】
本発明によると、書類の印刷領域の面積比率に応じた状態区分に応じて課金額を算出するので、リサイクル負荷に対応した合理的でリーズナブルな課金額を利用者に課すことができる。
【0030】
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のシュレッダー課金方法において、状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別書類の印刷領域の面積比率に基づく。
【0031】
本発明によると、確実に、書類の印刷領域の面積比率に応じた印刷状態に起因するリサイクル負荷の変動に対応することができる。
【0032】
以上により、前述した目的を達成しようとするものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
【0034】
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図5に基づいて説明する。本実施形態では、切断された書類(シュレッダーダスト)を再生紙用の原材料として、シュレッダー10の利用者が提供し、その対価を、シュレッダーの利用に対する課金から差し引くビジネス形態を実現する。
【0035】
図1は、本実施形態にかかるシュレッダー課金システムが接続されたネットワーク全体を示す全体ブロック図である。図1に示したように、シュレッダー10、シュレッダー課金システム30、および情報端末40がネットワーク1を介して接続されている。
【0036】
本実施形態におけるネットワーク1は、インターネットを想定しており、さらにこのネットワーク1には電話回線網などのネットワーク2を介してモバイルPC3や携帯電話4などの情報携帯端末が接続可能である。ただし、ネットワーク1の形態は、特にインターネットに限られるものではなく、専用回線を用いたネットワークなどであってもよいし、多形態のネットワークを組み合わせた複合ネットワークであってもよい。
【0037】
また、図1において、シュレッダー10、シュレッダー課金システム30、および情報端末40を各一つづつ記載しているが、特にその数に限られるものではなく、複数接続されたシュレッダー10をシュレッダー課金システム30が統括管理するなど、それぞれが複数設けられた構成であってもよい。
【0038】
以下、相互にネットワーク接続されたシュレッダー10、シュレッダー課金システム30、および情報端末40について、各々説明する。
【0039】
最初に、シュレッダー10を説明する。シュレッダー10は、情報の記憶手段11、外部装置との通信手段12、および各手段の動作を制御する処理手段13を備える。また、シュレッダー10は、さらに書類記載情報取得手段14を有する。
【0040】
記憶手段11は、例えばRAM、ROM、HDD等のデータを格納することができる記憶媒体を備えるものである。ただし、特定の一の媒体に限られるものではなく、複数の記憶媒体を組み合わせた構成であってもよい。また、記憶手段11は、シュレッダー10のグレードや設置場所などを考慮した、シュレッダー10に固有のシュレッダー識別情報を、所定の領域に備える。このシュレッダー識別情報は、シュレッダー課金システム30が複数のシュレッダー10を統括管理する場合などに用いられる。
【0041】
そして、記憶手段11は、書類記載情報記憶領域11aと、書類の印刷状態に応じた状態区分を複数設定した状態区分データベース(状態区分DB)11bと、状態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域11cとを、それぞれ所定の記憶領域に有する。なお、書類記載情報記憶領域11aと状態区分データベース11bと区分該当量記憶領域11cとは、図1に示したように一の記憶手段11に格納される形態に限られるものではなく、記憶手段11が複数の媒体から構成される場合には、分散配置されるなど、必要に応じてその格納形態を変更してよいことは言うまでもない。
【0042】
ここで、書類記載情報記憶領域11aは、切断前の書類に記載されていた書類記載情報を格納する領域である。書類記載情報は、シュレッダー10の書類記載情報取得手段14が取得した情報そのままに限られず、当該取得した情報に基づいて再生成・加工されたものであってもよい。具体的には、画像情報形式(画像フォーマット)に限られるものではなく、文書情報形式(閲覧用フォーマット)で格納されてもよい。
【0043】
状態区分データベース11bは、切断される書類の印刷状態に応じた状態区分を定めたデータベースである。状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別、または書類の印刷領域の面積比率の、いずれか一方に基づくものであればよい。図2に、本実施形態にかかる状態区分データベース11bのデータ構造図の一例を示す。
【0044】
図2に示したように、状態区分データベース11bは、各々の区分C1,C2,C3,C4,BW1,BW2,BW3,BW4に該当する書類の別を規定する。ここで、区分コードとは、書類の印刷状態に応じた区分を表す記号であり、印刷種別とは、例えばカラー印刷や白黒印刷など、印刷に使用されるインクやトナーなどの種類または組合せに応じた印刷形態を表し、面積比率とは、書類の印刷が施された面の総面積を分母とし、実際に印刷がなされた領域の面積を分子として算出した比率をいう。
【0045】
具体的には、本実施形態では、白黒印刷またはカラー印刷の別により区分し、さらに、書類の印刷領域の面積比率で細分する。白黒印刷であって、印刷領域が25%以下、50%以下、75%以下、100%以下に該当する区分コードBW1,BW2,BW3,BW4の4グループと、カラー印刷であって、印刷領域が25%以下、50%以下、75%以下、100%以下に該当する区分コードC1,C2,C3,C4の4グループの計8グループに分別する。この区分けは、インクやトナーの脱色や漂白などのリサイクル処理の手間を考慮したものであり、この区分けを細分化することにより、シュレッダーダストを処理する手間の多寡に応じた分別収納を可能とする。
【0046】
なお、状態区分の区分数やその境界の設定基準は、上記8パターンに限られるものではなく、状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別、または書類の印刷領域の面積比率の、いずれか一方に基づくものであればよい。例えば、シュレッダーダストのリサイクル処理に応じたものであれば、カラー印刷(インク又はトナー5種)、モノカラー印刷(インク又はトナー2種)、白黒印刷(インク又はトナー1種)のように区分けしてもよい。また、印刷の面積比率を10%刻みの細かな分類としてもよい。
【0047】
ただし、面積比率は、基準となる用紙単位で、その用紙に使用されているインク又はトナーの量を概算的に取得するための目安であり、原則的な基準である。したがって、両面印刷のような特殊な印刷形態では、面積比率を元に、単位用紙あたりに使用されたインク又はトナーの量を算定する。具体的には、表面が25%、裏面が50%であれば、面積比率を75%として取り扱う。
【0048】
続いて、区分該当量記憶領域11cは、上述した状態区分データベース11bに設定された状態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する記憶領域である。ここで、区分該当量とは、各状態区分に該当する書類の量をいい、用紙サイズと数量とをパラメータに有するものである。したがって、所定の基準用紙サイズを設定し、切断する書類の用紙サイズをその基準用紙サイズに換算した場合の量を区分該当量としてもよいし、換算しないで直接的に用紙サイズと数量を関連付けた量的パラメータとしてもよい。換算しない場合の例としては、A3サイズ1枚、B4サイズ1枚というカウントの仕方が挙げられる。
【0049】
本実施形態では、区分該当量を、所定の基準用紙サイズに相当する数量に換算した数値(換算数量)とする。具体的には、基準用紙サイズをA4とし、シュレディングする用紙がA4サイズなら数量を1、A3サイズなら数量を2、B4サイズなら数量を1.5とする。ただし、A4の両面印刷などの場合でも、用紙は1枚であるので、区分該当量は1とされる。なお、基準用紙サイズはA4に限られるものではなく、シュレッダー利用に対する課金体系に応じて定めればよい。
例えば、B5サイズを基準としてもよい。
【0050】
続いて、図1に示した通信手段12は、シュレッダー課金システム30などの外部装置との間で情報の送受信を行う手段であり、例えば、データ送受信機能を備えたルータなどの通信機器に対し、情報の授受を行うインターフェースをいう。
【0051】
処理手段13は、例えばCPU等の演算処理装置を含むものであり、前述した書類記載情報記憶領域11aなど、記憶手段11の所定の領域に対するデータの記憶(格納)処理や読み出し(取得)処理、通信手段12に対するデータの送信(受け渡し)処理や取得(受け付け)処理など、各種処理を実現する。処理に際しては、記憶手段11の所定の領域に格納された処理手順にしたがう。なお、処理手順は、プログラムなどのかたちで処理手段13に対して提供される。また、これらの処理は、例えば、単一のCPUにより実行されるものであってもよいし、複数のCPUによる分散処理がなされるものであってもよい。
【0052】
書類記載情報取得手段14は、シュレッダー10により切断される書類に記載された情報を、当該書類から取得する手段であり、例えば、光学式スキャナなどが挙げられる。なお、「切断」の形態は、麺類のように細長く細断するものに限られず、細い幅の短冊状に切断するものや、微細片(パーティクル)状に切断するものなどを含む。
【0053】
なお、上述した記憶手段11、通信手段12、および処理手段13は、情報処理部を構成するが、この情報処理部は、図1に示したように、シュレッダー10に対して一体的に設けられていてもよいし、シュレッダー本体と別体として独立的に設けられ相互接続されている構成であってもよい。
【0054】
次に、シュレッダー課金システム30を説明する。シュレッダー課金システム30は、情報の記憶手段31、外部システムとの通信手段32、および各手段の動作を制御する処理手段33を有する。
【0055】
記憶手段31は、例えばRAM、ROM、HDD等のデータを格納することができる記憶媒体を備えるものである。ただし、特定の一の媒体に限られるものではなく、複数の記憶媒体を組み合わせた構成であってもよい。
【0056】
そして、本実施形態において、記憶手段31は、前述した状態区分に応じた課金調整額を設定した課金調整額データベース(課金調整額DB)31aを有する。なお、課金調整額データベース31aは、図1に示したように一の記憶手段31に格納される形態に限られるものではなく、記憶手段31が複数の媒体から構成される場合には、分散配置されるなど、必要に応じてその格納形態を変更してよいことは言うまでもない。
【0057】
ここで、課金調整額データベース31aは、シュレッダー10が備える状態区分データベース11bの状態区分に応じた課金調整額を設定したデータベースである。図3に課金調整額データベース31aのデータ構造図の一例を示す。
【0058】
図3に示したように、課金調整額データベース31aは、図2に示した状態区分データベース11bの状態区分に対応するように、区分コード毎の課金調整額を規定する。
【0059】
そして、前述したように、シュレッダーダストを再生紙用の原材料として、シュレッダー10の利用者が提供するシステムを採用していることから、課金調整額データベース31aは、調整額を課金からの値引額として課金調整額を設定する。また、区分該当数量を換算数量としているので、課金調整額は単位換算数量あたりの額としている。ゆえに、区分該当数が、前述した用紙サイズと数量の量的パラメータである場合には、用紙サイズ毎の単価等を設定する構成とするか、もしくは事前に区分該当量を換算する処理を行うことになる。
【0060】
本実施形態においては、基準用紙サイズ単位の状態区分コードに応じた課金調整額を設定する。リサイクルにかかる費用は、一般に、脱色や漂白の工程に支配され、インクやトナーの種類が多くなればより高くなり、また、印刷領域が多くなればより高くなる。このため、本実施形態の状態区分でいうと、白黒印刷で面積比率25%以下の区分BW1が一番リサイクル費用が少なく、カラー印刷で面積比率100%以下の区分C4が一番リサイクル費用が多い。したがって、シュレッダーダストを再生紙の原材料として販売したとき、リサイクル費用が考慮されるので、販売価格が最も高くなるのはBW1であり、最も安くなるのはC4である。ゆえに、課金調整額として課金額から差し引かれることになる金額は、区分BW1が最も多く、区分C4が最も少ないものとなる。
【0061】
なお、設定される調整額は、上述した円など通貨単位に限られるものではなく、割引率などのパーセンテージ(百分率)であってもよいし、独自のポイントシステムなどに基づく場合には、そのポイント単位としてもよい。
【0062】
そして、図1に示した通信手段32は、外部システムとの間で情報の送受信を行う手段であり、例えば、データ送受信機能を備えたルータなどの通信機器に対し、情報の授受を行うインターフェースをいう。ここで、外部システムとは、シュレッダー課金システム30が通信手段32を介して接続し得るシステムをいい、例えば、シュレッダー10が接続されたLAN(Local Area Network)システムなどの他、シュレッダー10のみからなるシステム、情報端末40、もしくは、モバイルPC3や携帯電話4などが公衆回線網2により相互に接続可能とされる通信回線網(情報ネットワーク)などが挙げられる。
【0063】
また、処理手段33は、例えばCPU等の演算処理装置を含むものであり、記憶手段31の所定の領域に対するデータの記憶(格納)処理や読み出し(取得)処理を実現する。
【0064】
さらに、処理手段33は、記憶手段31に対する処理だけでなく、通信手段32に対するデータの送信(受け渡し)処理や取得(受け付け)処理など、各種処理を実現する。処理に際しては、記憶手段31の所定の領域に格納された処理手順にしたがう。なお、処理手順は、プログラムなどのかたちで処理手段33に対して提供される。また、これらの処理は、例えば単一のCPUにより実行されるものであってもよいし、複数のCPUによる分散処理がなされるものであってもよい。
【0065】
続いて、情報端末40を説明する。情報端末40は、情報の記憶手段41、外部装置との通信手段42、および各手段の動作を制御する処理手段43を有する。そして、情報端末40は、さらに表示手段44と、入力手段45とを備える。
【0066】
ここで、記憶手段41は、例えばRAM、ROM、HDD等のデータを格納することができる記憶媒体を備えるものであり、情報端末40に固有の端末側記憶手段として機能する。ただし、特定の一の媒体に限られるものではなく、複数の記憶媒体を組み合わせた構成であってもよい。
【0067】
通信手段42は、シュレッダー課金システム30などの外部装置との間で情報の送受信を行う手段であり、例えば、データ送受信機能を備えたターミナルアダプタなどの通信機器に対し、情報の授受を行うインターフェースをいう。
【0068】
処理手段43は、例えばCPU等の演算処理装置を含むものであり、前述した記憶手段41に対するデータの記憶(格納)処理や読み出し(取得)処理、通信手段42に対するデータの送信(受け渡し)処理や取得(受け付け)処理など、各種処理を実現する。処理に際しては、記憶手段41の所定の領域に格納された処理手順にしたがう。なお、処理手順は、プログラムなどのかたちで処理手段43に対して提供される。また、これらの処理は、例えば単一のCPUにより実行されるものであってもよいし、複数のCPUによる分散処理がなされるものであってもよい。
【0069】
表示手段44は、例えば、ディスプレイなどの情報端末40に接続される表示機器であり、表示手段44の画面表示の制御は処理手段43の管理下において行われる。
【0070】
入力手段45は、例えば、マウスやポインティングデバイス、キーボードなどの情報入力機器であり、入力される情報の受付は処理手段43の管理下において行われる。
【0071】
以下、シュレッダー10について図1および図4に基づき詳述する。図4は、シュレッダー10の概略構成図である。図4において、図1と同一の構成部分については、同一の符号を付している。重複する構成部分については、その説明を省略する。
【0072】
図1および図4に示したように、シュレッダー10は、切断される書類の搬送路20,23,27、当該書類に記載された書類記載情報を取得する書類記載情報取得手段14、書類の切断手段21、書類の印刷状態に応じた状態区分を複数設定した状態区分データベース11bと当該状態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域11cとを有する記憶手段11、外部装置との通信手段12、および各手段の動作を制御する処理手段13、とを備える。
【0073】
ここで、シュレッダー10において、書類記載情報取得手段14と切断手段21とを搬送路20に設ける構成とするが、書類記載情報取得手段14が切断手段21の上流側となるように搬送路20に設ける。また、シュレッダー10は、印刷状態に応じた切断書類収納部28と、切断手段21から切断書類収納部28への搬送路27を管理する搬送制御手段26を有する。
【0074】
より詳細には、ストッカー18は、切断する書類を保持する手段である。ストッカー18内の書類は差込口19を介して書類搬送路20へ移動する。搬送用小型ローラ22は、書類搬送路20において書類を移動させる手段である。そして、書類搬送路20は、差込口19と切断手段21とを結ぶ搬送路である。この書類搬送路20において、切断手段21の上流側に書類記載情報取得手段14を設ける構成とすることにより、切断前の書類からの書類記載情報の取得を実現する。なお、図4においては、説明の容易のため、書類搬送路20を簡略化して示したが、本実施形態では、不図示の書類反転手段により、書類記載情報取得手段14が切断する書類の両面から書類記載情報を取得することが可能な構成を採用している。
【0075】
切断手段21は、搬送用小型ローラ22およびカッター21aなどから構成され、書類を所定の形状に細断することにより、機密を保持しながら書類の廃棄を可能とする。切断ダスト搬送路(切断書類搬送路)23は、切断手段21により切断されダストとなった書類(以下、切断ダストと称する)を、圧縮手段25に搬送する搬送路であり、この切断ダスト搬送路23は、搬送用大型ローラ24により駆動される。圧縮手段25は、切断ダストを圧縮するものであり、この圧縮により切断ダストの体積をより小さくすることができ、ひいては切断ダストを保管するスペースを有効に活用できる。
【0076】
圧縮ダスト搬送路27は、圧縮手段25により圧縮された切断ダスト(以下、圧縮ダストと称する)を切断書類収納部28に搬送するための搬送路である。そして、本実施形態では、図4に示したように、切断書類収納部28は、切断される書類の印刷状態に応じて複数の切断書類収納部28a,28b,28c,28d,28e,28f,28g,28hを備える。
【0077】
ここで、切断書類収納部28における分別収納は、前述した状態区分データベース11bにおいて設定した状態区分データベースの区分にしたがう。具体的には、カラー印刷か、白黒印刷かにより大別し、さらに、各々の書類の印刷領域について、印刷領域が書類の総面積に対して25%以下、26%以上50%以下、51%以上75%以下、76%以上100%以下というように小別している。結果として、合計8種類の収納区分を設定し、それに応じたかたちで、切断書類収納部28a,28b,28c,28d,28e,28f,28g,28hを設けている。
【0078】
そして、センサー29a,29b,29c,29d,29e,29f,29g,29hは、切断書類収納部28a,28b,28c,28d,28e,28f,28g,28hのそれぞれに設けられたセンサーであり、収納部内の圧縮ダストが所定の量になったことを検知するとともに検知信号を生成し、処理手段13に対して、生成した検知信号を送信する。ここで、このセンサー群は、所定の量として各収納部のいわゆるオーバーフローを検知するセンサーと兼用されるものであってもよい。
【0079】
また、搬送制御手段26は、切断した書類を、切断前の書類の印刷状態に応じた各切断書類収納部28a,28b,28c,28d,28e,28f,28g,28hに対して確実に収納するように、圧縮された切断ダストの搬送を制御する。なお、図4において、搬送制御手段26から切断書類収納部28aへ圧縮ダストを搬送する圧縮ダスト搬送路27のみが記載されているが、本実施形態においては、各切断書類収納部28b,28c,28d,28e,28f,28g,28hに応じた、長さの異なる複数の圧縮ダスト搬送路を紙面鉛直方向に並んだ状態で備えるものである。
【0080】
図5(a)に、搬送制御手段26の一例を示す。図5(a)において、搬送制御手段26は、圧縮手段25により圧縮された圧縮ダストが、投入口261に投入される。そして、搬送制御手段26は、処理手段13からの制御命令にしたがい、振り分け手段262が図5(a)に示したように回動することにより、上述した各切断書類収納部28a,28b,28c,28d,28e,28f,28g,28hに通じる圧縮ダスト搬送路に応じた連通路263a、263b、263c、263d、263e、263f、263g、263hに振り分ける処理を行う。
【0081】
ただし、搬送制御手段26の構成は、上述の形態に限られるものではない。他の搬送制御手段26の例を、図5(b)に示す。図5(b)に示したように、すべての切断書類収納部28a,28b,28c,28d,28e,28f,28g,28hにわたる圧縮ダスト搬送路27を設け、さらに、圧縮ダスト搬送路を斜めに横断することができる長さのガイドプレート264を各切断書類収納部毎に設ける。この複数のガイドプレート264を、処理手段13の管理下において作動させることにより搬送制御手段26を構成する。
【0082】
ここで、ガイドプレート264は、通常状態では、圧縮ダスト搬送路の進行方向に沿うように並行に配される。そして、処理手段13からの命令にしたがい、圧縮ダストを収納させたい切断書類収納部に対応するガイドプレート264のみを回動させ、目的の切断書類収納部に圧縮ダストを導く。この場合の搬送制御手段26は、圧縮ダストが所定の硬さを備えるように圧縮されているという特質を利用して、処理手段13から送られる制御情報にしたがい、圧縮ダストが運ばれてくる際に、該当する切断書類収納部が備えるガイドプレートのみが圧縮ダスト搬送路に対して斜めに展開して、圧縮ダストをその切断書類収納部に導き入れるという制御を行うものである。
【0083】
また、図5(b)に示したように、ガイドプレート264を互い違いに配することにより、隣接するガイドプレート264がゲート(門)の役割を果たし、圧縮ダストの誤誘導を防止している。図5(b)に示した構成からなる搬送制御手段26を採用しても、上述した選択的に圧縮ダストを該当する切断書類収納部に格納することができる構成を実現できる。
【0084】
なお、図4に示した情報表示部15は、処理手段13の制御下において、切断した書類がどの状態区分に該当するかなどの情報を表示する手段である。本実施形態では、キーボードなどの入力手段とともに、液晶などの表示手段と一体的に構成された表示パネルを想定している。この情報表示部15は、処理手段13の制御下のもと、必要に応じてシュレッダー10の利用者から利用者を識別するID番号などの利用者識別情報を取得する。
【0085】
以下、本発明の動作について、図6乃至図7に基づき説明する。
【0086】
図6は、シュレッダー10における書類の区分判定処理およびシュレッダーダストの振り分け処理を示すフローチャートである。図6に示したように、シュレッダー10の処理手段13は、切断手段21により書類を切断する前に、書類記載情報取得手段14を介して取得した書類記載情報を記憶手段11に格納すること(S1)、格納した書類記載情報に基づき、状態区分データベース11bを参照してその書類に対応する状態区分を特定すること(S2)、切断する書類に対応する区分該当量を特定すること(S2)、特定した状態区分と区分該当量とを関連付けて、課金額算出のために記憶手段11に格納すること(S3)、切断した書類を、その書類の状態区分に応じた切断書類収納部28に収納する制御情報を搬送制御手段26に送ること(S4)、を実行する。
【0087】
より詳細には、処理手段13は、切断手段21が書類を切断する前に、書類記載情報取得手段14を介して、切断しようとする書類に記載された書類記載情報を取得し、取得した書類記載情報をデジタル画像情報として書類記載情報記憶領域11aに格納する(S1)。
【0088】
続いて、処理手段13は、書類記載情報記憶領域11aに格納した書類記載情報を読み出し、読み出した書類記載情報に基づき、白黒印刷またはカラー印刷の別を判断する。また、取得した書類記載情報からレイアウト情報などを割り出し、印刷対象面積の比率を測定結果に基づき特定する。そして、白黒印刷であるかカラー印刷であるかの別と、面積比率とに基づき、状態区分データベース11bの状態区分データベースを参照し、書類の状態区分を特定する(S2)。
【0089】
また、書類記載情報から、読み込んだ書類画像の輪郭をしきい値処理などにより確定し、書類の用紙サイズを特定する。そして、特定した用紙サイズに基づき、切断する書類に対応する区分該当量を特定する(S2)。ただし、用紙サイズの特定は、書類記載情報に基づく手法に限られるものではなく、切断される書類の搬送路などに設けられた光センサなどにより切断される書類の用紙サイズを検知する手法を用いてもよい。
【0090】
続いて、処理手段13は、特定した状態区分と区分該当量とを関連付けて、課金額算出のために記憶手段11の所定の領域に格納する(S3)。
【0091】
そして、処理手段13は、特定した状態区分に基づき、切断する書類、または切断した書類を切断書類収納部28a,28b,28c,28d,28e,28f,28g,28hのいずれに収納すべきかを決定し、その書類の状態区分に応じた切断書類収納部にシュレッダーダストを収納するように制御情報を搬送制御手段26に送信する(S4)。
【0092】
例えば、搬送制御手段26が図5(a)に示す構造であれば、振り分け手段262を所定の角度になるように回動させる制御情報を、搬送制御手段26に送信する。また、図5(b)に示すような搬送制御手段26を用いた場合には、所定のガイドプレートを回動させ、搬送路27を斜めに横切るように制御情報を送信する。このように、処理手段13が、書類の印刷状態に応じた切断書類収納部28に収納する制御情報を搬送制御手段26に送る(S4)ことにより、区分判定処理および振り分け処理が完了する。
【0093】
以上説明したように、状態区分を特定し、その状態区分に応じた切断書類収納部に切断した書類を収納するので、リサイクル負荷の程度に応じたシュレッダーダストの仕分けができる。これにより、印刷面積の大きさによるリサイクル作業負荷が異なるなどの問題を解消し、リサイクル作業の効率化、リサイクル費用の低減などの効果を得られる。
【0094】
また、白黒印刷に比べカラー印刷は、カラートナーの脱色が煩雑なため、リサイクル作業負荷が多くなるので、切断した書類を白黒印刷とカラー印刷とに分別して収納することにより、大幅なリサイクル費用の低減が図れる。
【0095】
本実施形態では、課金額の算出をシュレッダー課金システム30側で行うため、上述した処理を受けて、シュレッダー課金システム30側で課金調整処理が行われる。
【0096】
図7は、シュレッダー課金システム30における課金調整処理を示すフローチャートである。図7に示したように、シュレッダー課金システム30の処理手段33は、書類記載情報取得手段14を介して取得された書類記載情報に基づき状態区分データベース11bを参照して特定された状態区分と、当該状態区分に該当する書類の区分該当量とを、シュレッダー10から通信手段32を介して受け付け、受け付けた当該状態区分と区分該当量とを関連付けて記憶手段31に格納すること(S12)、格納した状態区分と区分該当量とに基づき、課金調整額データベース31aを参照して課金額を算出し、算出した課金額を記憶手段31に格納すること(S13)、を実行する。
【0097】
より詳細には、シュレッダー10の処理手段13は、記憶手段11の所定の領域に関連付けて格納した、状態区分とその状態区分に該当する区分該当量とを記憶手段11から読み出し、通信手段12を介してシュレッダー課金システム30へ送信する(S11)。このとき、処理手段13は、シュレッダー課金システム30における情報処理の便宜のため、必要に応じて送信する情報に関連付けてシュレッダー10の識別情報もしくはシュレッダー10を利用した利用者の識別情報を送信する。
【0098】
このシュレッダー10からの送信は、前述したように、ネットワーク1を介して行われるが、その送信のタイミングは、シュレッダー10が状態区分や区分該当量を特定した毎に送信するリアルタイム送信であってもよいし、一時間や半日、または1日など、所定の時間間隔または定刻に、まとめて送信する方式を採用してもよい。
【0099】
このシュレッダー10からの送信を受けて、シュレッダー課金システム30の処理手段33は、特定された状態区分と、当該状態区分に該当する書類の区分該当量とを、シュレッダー10から通信手段32を介して受け付け、受け付けた当該状態区分と区分該当量とを関連付けて記憶手段31の所定の領域に格納する(S12)。なお、前述したシュレッダー10の識別情報もしくはシュレッダー10を利用した利用者の識別情報をあわせて受け付けた場合には、受け付けた当該状態区分等と関連付けて、記憶手段31の所定の領域に格納する。
【0100】
そして、処理手段33は、記憶手段31の所定の領域に格納した状態区分と区分該当量とを読み出し、読み出した状態区分と区分該当量とに基づき、課金調整額データベース31aを参照して課金額を算出し、算出した課金額を記憶手段31に格納する(S13)。このように、複数の状態区分を設け、その状態区分に応じて課金額を調整するので、確実に、印刷状態に起因するリサイクル負荷の変動に対応することができる。
【0101】
ここで、課金額の算出のタイミングは、原則としてシュレッダー10からの状態区分および区分該当量の送信タイミングに応じたものとするが、これに限られるものではなく、月の特定の日(締め日)に行うようにしてもよいし、締め日に加えて、後述する利用者からの問い合わせ(閲覧要求)の際に算出する方式を採用してもよい。
【0102】
また、本実施形態においては、シュレッダーの利用に対する課金は、基準用紙サイズ一枚あたり定額を課金する従量制を採用するため、前述した区分該当量に基づき、基本となるシュレッダー利用に対する課金額を算出することができる。ここで、シュレッダーの利用に対する課金は、シュレッダーの価格、電気もしくは通信料金などの運用費、摩耗交換部品や点検サービスにかかる人件費などを考慮した保守料金を踏まえ、耐久切断枚数をあわせて総合的に設定される。ここで、課金に際しては、契約内容に応じて前述したシュレッダーもしくは利用者の識別情報を関連付けるなどの処理を用いて、課金額または課金調整額を管理することが好適である。
【0103】
なお、利用者に対する課金額の算出方法は、原則となる課金額の総額を算出した後、課金調整額データベース31を参照して、状態区分および区分該当量に基づき各状態区分毎の課金調整額を合計して原材料販売額(シュレッダーダストを再生紙の原材料として販売した総額)を算出し、原則となる課金額から差し引く方法を採用してもよいし、各状態区分毎に従量制の課金単価から課金調整額を差し引いた状態区分毎の調整単価を算出し、その算出した調整単価に区分該当量を積算処理して課金額を算出する方法を採用してもよい。
【0104】
また、上述したように、シュレッダー10の処理手段13と、シュレッダー課金システム30の処理手段33とが、複数の処理手段を用いた分散処理システム的に動作することにより、書類に記載された書類記載情報を取得する書類記載情報取得手段14と、書類を切断する切断手段21と、書類の印刷状態に応じた状態区分を複数設定した状態区分データベース11bと当該状態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域11cとを有する記憶手段11と、当該記憶手段の動作を制御する処理手段13と、により実現されるシュレッダー課金方法として、書類記載情報取得手段14が、切断手段21が書類を切断する前に、書類の書類記載情報を取得するステップと、処理手段13が、書類記載情報取得手段14が取得した書類記載情報に基づき状態区分データベース11bを参照して書類に対応する状態区分を特定するとともに、区分該当量を特定するステップと、処理手段33が、特定した状態区分と区分該当量とに基づき課金額を算出し、算出した当該課金額を前記記憶手段に格納するステップと、を含む課金方法を実現する。
【0105】
本実施形態は、以上のように構成され、機能するので、状態区分を特定し、その状態区分に応じた切断書類収納部に切断した書類を収納することができ、リサイクル負荷の程度に応じたシュレッダーダストの仕分けができる。また、状態区分に応じて課金額を算出するので、リサイクル負荷に対応した課金額の調整ができる。
【0106】
そして、書類の状態区分に応じた処理を可能とすることにより、シュレッダーダストの再利用を実現し、かつ、リサイクルコストを状態区分に応じた適切なレベルにまで低減できる。
【0107】
また、利用者が再生紙の原料となるシュレッダーダストを所定の分別をした上で提供することができ、リーズナブルであるとともに、リサイクルを考慮した課金体系に基づく、シュレッダー提供サービスとリサイクルとがあいまった新しいシュレッダー利用サービスを提供することができる。
【0108】
また、本実施形態においては、情報端末40や、公衆回線2を介したモバイルPC3やインターネット対応携帯電話4などから、課金額を参照可能なシステムを採用している。
【0109】
課金額参照の際の処理を、情報端末40を例に説明する。まず、情報端末40の処理手段43は、入力手段45から利用者番号など利用者を識別する利用者識別情報とともに、課金額の閲覧要求を受け付け、記憶手段41の所定の領域に格納する。そして、処理手段43は、格納した利用者識別情報と閲覧要求とを、通信手段42を介してシュレッダー課金システム30へ送信する。
【0110】
この送信を受けたシュレッダー課金システム30の処理手段33は、所定の認証処理の後、利用者識別情報と関連付けて記憶手段31に格納しておいた課金額を読み出し、読み出した課金額を記憶手段31の所定の領域に格納する。そして、処理手段33は、情報端末40の表示手段44における画面表示を制御する表示制御情報とともに格納した課金額を通信手段32を介して情報端末40へ送信する。
【0111】
この送信を受けた情報端末40の処理手段43は、通信手段42を介して表示制御情報と課金額とを受け付け、表示手段44に課金額を表示する。これにより、課金額の閲覧処理が完了する。
【0112】
〔第2実施形態〕
【0113】
本発明にかかる第2実施形態を図8および図9に基づき説明する。
【0114】
図8は、本実施形態にかかるシュレッダー50およびシュレッダー課金システム60が接続されたネットワークの全体を示すブロック図である。図8において、前述した第1実施形態と同一の構成部分については、同一の符号を付して重複説明を省略する。
【0115】
図8に示したように、本実施形態では、第1実施形態と異なり、シュレッダー50の記憶手段16が、書類記載情報記憶領域11aのみを備え、シュレッダー課金システム60の記憶手段34が、課金調整額データベース31aに加え、状態区分データベース11bと区分該当量記憶領域11cとを所定の領域に備える構成を採用する。なお、シュレッダー50の概略構成は、本実施形態においても、図4に示した構成と同様の構成を採用する。
【0116】
ここで、記憶手段16および記憶手段34は、例えばRAM、ROM、HDD等のデータを格納することができる記憶媒体を備えるものであり、特定の一の媒体に限られるものではなく、複数の記憶媒体を組み合わせた構成であってもよい。
【0117】
なお、本実施形態における切断する書類の状態区分に応じた切断書類収納部28への収納は、前述した第1実施形態と同様に行ってもよいし、情報表示部15を介した切断書類収納部28の特定を受け付ける構成としてもよい(図4参照)。
【0118】
本実施形態におけるネットワーク全体での動作を図9に基づき説明する。図9は、本実施形態にかかる課金処理を示すフローチャートである。
【0119】
図9に示したように、まず、シュレッダー50の処理手段13は、記憶手段16の書類記載情報記憶領域11aから書類記載情報取得手段14が取得した書類記載情報を読み出し、読み出した書類記載情報をシュレッダー課金システム60へ通信手段12を介して送信する(S21)。
【0120】
そして、シュレッダー課金システム60の処理手段33は、書類記載情報取得手段14が取得した書類記載情報を、シュレッダー50から通信手段32を介して受け付け、受け付けた書類記載情報を記憶手段34の所定の領域に格納する(S22)。続いて、処理手段33は、格納した書類記載情報に基づき記憶手段34の状態区分データベース11bを参照して当該書類に対応する状態区分を特定する(S23)。
【0121】
また、処理手段33は、書類記載情報に対応する区分該当量を特定する(S23)。ただし、この区分該当量の特定は、シュレッダー50から受け付けた書類記載情報に基づき、用紙サイズを判定して特定する方法に限られず、シュレッダー50から送信された用紙サイズ情報を用いて書類記載情報の区分該当量を算出してもよい。
【0122】
この後、処理手段33は、特定した状態区分と区分該当量とを記憶手段34の所定の領域に格納し(S24)、所定のタイミングで、記憶手段34の所定の領域に格納した、特定した状態区分と区分該当量とに基づき課金額を算出し、算出した当該課金額を記憶手段34の所定の領域に格納する(S25)。なお、本実施形態においても、課金額の算出の方法として、前述した第1の実施形態と同様の方法を採用する。また、必要に応じてシュレッダー50の識別情報またはシュレッダー50の利用者の識別情報を用いて個別の課金額や課金調整額を管理する点も同様である。
【0123】
以上説明した構成および処理手順を採用することによっても、状態区分に応じて課金額を算出することができ、リサイクル負荷に対応した課金額の調整ができる。ひいては、利用者に対して合理的でリーズナブルな課金処理を施すとともに、リサイクルシステムへの利用者の参加を実現できる。
【0124】
そして、書類の状態区分に応じた処理を可能とすることにより、シュレッダーダストの再利用を実現し、かつ、リサイクルコストを状態区分に応じた適切なレベルにまで低減できる。
【0125】
また、利用者が再生紙の原料となるシュレッダーダストを所定の分別をした上で提供することができ、リーズナブルであるとともに、リサイクルを考慮した課金体系に基づく、シュレッダー提供サービスとリサイクルとがあいまった新しいシュレッダー利用サービスを提供することができる。
【0126】
なお、本実施形態においては、前述したように書類記載情報を記憶手段34が取得する構成を採用したことに伴い、切断する書類の書類記載情報を保管するサービスをあわせて提供する。具体的には、指紋読込装置など、個人認証用の認証情報取得手段をシュレッダー50に設ける。そして、シュレッダー50の処理手段13は、シュレッダー50の利用者から認証情報として指紋画像を取得する。取得した認証情報は、記憶手段16の所定の領域に一時的に格納する。また、処理手段13は、前述したように、書類記載情報取得手段14を介して書類記載情報を取得するとともに、前述した認証情報取得手段を介して取得した認証情報を、書類記載情報と関連付けて記憶手段16の所定の領域に格納する。
【0127】
このように、利用者を認証するための認証情報を書類記載情報と関連付けることにより、書類記載情報の個別性、識別性を向上させることができ、認証におけるセキュリティをより高いものにできる。
【0128】
そして、シュレッダー課金システム60側では、前述したように、処理手段33が、シュレッダー60から受け付けた書類記載情報を、通信手段32を介して受け付けるが、これと同じく、前述した認証情報を書類記載情報と関連付けて通信手段32を介して受け付ける。そして、受け付けた認証情報を書類記載情報と関連付けて記憶手段34の所定の領域に格納する。
【0129】
以上のように処理することにより、認証情報を用いたセキュリティ下で、書類記載情報を管理することができ、利用者の求めに応じて閲覧等に応じることも可能となる。
【0130】
また、書類記載情報に関連付けられた認証情報により、書類記載情報を提供した利用者を特定することもできので、利用者に固有の解析用データを取得できるシステムを構築できる。具体的には、前述したように、処理手段33は、シュレッダー50から書類記載情報を受け付けるとともに、書類記載情報を提供した利用者に固有の認証情報を受け付ける。そして、処理手段33は、書類記載情報と認証情報との関連付けを利用し、受け付けた認証情報と、書類記載情報に基づき特定した状態区分と区分該当量を関連付ける。また、その関連付けに基づき、状態区分と区分該当量に基づき算出する課金額と受け付けた認証情報とを関連付ける。そして、処理手段33は、認証情報と状態区分と区分該当量、課金額とを関連付けて記憶手段34の所定の領域に格納する。
【0131】
そして、所定のタイミングで、処理手段33は、認証情報に基づき、その関連付けにしたがって、状態区分と区分該当量、そして課金額を記憶手段34の所定の領域から読み出し、解析用データを生成する。生成された解析用データは、記憶手段34の所定の領域に格納され、必要に応じて閲覧等の利用に供される。
【0132】
なお、解析用データとして必要な情報が状態区分と区分該当量のみ、または課金額のみの場合は、いずれか必要なパラメータと認証情報を関連付け、記憶手段34の所定の領域に格納すればよい。この場合、そのパラメータ(例えば課金額)のみについて、認証情報に基づき記憶手段34の所定の領域から読み出し、読み出したパラメータについて解析用データを生成する。
【0133】
また、認証情報との関連付けは、直接的に関連付けるものに限られず、例えば、書類記載情報のファイル名などを介在させた間接的な関連付けであってもよい。
【0134】
これにより、認証情報という固体識別に秀でた利用者特定情報を用いて生成された、利用者毎の確実な解析用データを利用することが可能となる。ひいては、同一のシュレッダー50を用いたとしても、利用者毎の利用履歴やリサイクル原材料の提供履歴、さらには課金調整の履歴などなどを取得することが可能となり、顧客動向分析など営業上の有益な情報の蓄積を実現できる。
【0135】
なお、このような書類記載情報管理機構を前述した第1実施形態に付随させる構成としてもよいことは言うまでもない。
【0136】
〔変形例〕
【0137】
本発明は、前述した第1実施形態や第2実施形態に限られるものではない。例えば、図1に示したシュレッダー10が、記憶手段11に課金額データベースを備える構成を採用してもよい。この場合、図6に示した処理手順に加えて、さらに、シュレッダー10の処理手段13が、特定した状態区分と区分該当量とに基づき、記憶手段11が備える課金調整額データベースを参照して課金額を算出し、算出した課金額を記憶手段11の所定の領域に格納する手順を実行することができる。
【0138】
よって、本変形例の構成では、シュレッダー10がスタンドアローン的に課金計算まで行うので、シュレッダー課金システム30側では、ネットワーク1を介して接続しているシュレッダー10から課金額情報を取得し、その管理を行う簡易な構成でシステム運営を行うことができる。
【0139】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成され、機能するので、書類の状態区分に応じた処理を可能とすることにより、シュレッダーダストの再利用を実現し、かつ、リサイクルコストを状態区分に応じた適切なレベルにまで低減できる。
【0140】
また、利用者が再生紙の原料となるシュレッダーダストを所定の分別をした上で提供することができ、リーズナブルであるとともに、リサイクルを考慮した課金体系に基づく、シュレッダー提供サービスとリサイクルとがあいまった新しいシュレッダー利用サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1実施形態のシュレッダー課金システムが接続されたネットワーク全体を示すブロック図である。
【図2】状態区分データベースのデータ構造の一例を示すデータ構造図である。
【図3】課金調整額データベースのデータ構造の一例を示すデータ構造図である。
【図4】本発明にかかるシュレッダーの概略構成図である。
【図5】(a)は、搬送制御手段の構成の一例を示した概略構成図である。(b)は、(a)と異なる他の搬送制御手段の一例を示した概略構成図である。
【図6】シュレッダーにおける書類の区分判定処理およびシュレッダーダストの振り分け処理を示すフローチャートである。
【図7】シュレッダー課金システムにおける課金調整処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明にかかる第2実施形態のシュレッダー課金システムが接続されたネットワーク全体を示すブロック図である。
【図9】図8に示したシステムの課金処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2 ネットワーク
3 モバイルPC
4 携帯電話
10 シュレッダー
11 記憶手段
11a 書類記載情報記憶領域
11b 状態区分データベース
11c 区分該当量記憶領域
12 通信手段
13 処理手段
14 書類記載情報取得手段
15 情報表示部
16 記憶手段
18 ストッカー
19 差込口
20 書類搬送路
21 切断手段
21a カッター
22 搬送用小型ローラ
23 切断ダスト搬送路
24 搬送用大型ローラ
25 圧縮手段
26 搬送制御手段
27 圧縮ダスト搬送路
28 切断書類収納部
29 センサー
30 シュレッダー課金システム
31 記憶手段
31a 課金調整額データベース
32 通信手段
33 処理手段
34 記憶手段
40 情報端末
41 記憶手段
42 通信手段
43 処理手段
44 表示手段
45 入力手段
50 シュレッダー
60 シュレッダー課金システム
261 投入口
262 振り分け手段
263 連通路
264 ガイドプレート

Claims (9)

  1. 書類の搬送路、当該書類に記載された書類記載情報を取得する書類記載情報取得手段、書類の切断手段、書類の印刷状態に応じた状態区分を複数設定した状態区分データベースと当該状態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域とを有する記憶手段、および各手段の動作を制御する処理手段、とを備えるシュレッダーであって、
    前記書類記載情報取得手段と前記切断手段とを、当該書類記載情報取得手段が前記切断手段の上流側となるように前記搬送路に設けるとともに、
    前記状態区分として、書類のリサイクル負荷に対応する印刷領域の面積比率により複数の状態区分が設定されており、
    前記切断手段により切断された書類を、前記状態区分に応じて、リサイクル負荷別に、収納する複数の切断書類収納部と、各切断書類収納部に格納された書類を圧縮する圧縮手段と、前記切断手段から当該切断書類収納部への前記搬送路を管理する搬送制御手段と、を有し、
    前記処理手段は、
    前記切断手段により前記書類を切断する前に、書類記載情報取得手段を介して取得した前記書類記載情報を前記記憶手段に格納すること、
    格納した当該書類記載情報に基づき、当該書類のリサイクル負荷に対応する印刷領域の面積比率を求め、求め面積比率に基づいて、前記状態区分データベースを参照して当該書類に対応する状態区分を特定すること、
    前記切断する書類に対応する前記区分該当量を特定すること、
    当該特定した状態区分と前記区分該当量とを関連付けて、書類のリサイクル負荷に対応する課金額算出のために前記記憶手段に格納すること、
    切断した前記書類を、当該書類の前記状態区分に応じた切断書類収納部に収納する制御情報を前記搬送制御手段に送ること、を特徴とするシュレッダー。
  2. 請求項1に記載のシュレッダーにおいて、
    前記状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別と前記書類の印刷領域の面積比率に基づくことを特徴とするシュレッダー。
  3. 外部システムとの通信手段、情報の記憶手段、および各手段の動作を制御する処理手段とを備えるシュレッダー課金システムにおいて、
    前記外部システムは、当該書類に記載された書類記載情報を切断前に取得する書類記載情報取得手段と、書類の印刷状態に応じた状態区分を複数設定した状態区分データベースとを備えるシュレッダーを含み、
    前記記憶手段は、前記状態区分に応じた課金調整額を設定した課金調整額データベースを有するものであって、
    前記状態区分として、書類のリサイクル負荷に対応する印刷領域の面積比率により複数の状態区分が設定されており、
    前記処理手段は、
    前記書類記載情報取得手段を介して取得された書類記載情報に基づき前記状態区分データベースを参照して特定された状態区分と、当該状態区分に該当する書類の区分該当量とを、前記シュレッダーから前記通信手段を介して受け付け、受け付けた当該状態区分と区分該当量とを関連付けて前記記憶手段に格納すること、
    格納した状態区分と区分該当量とに基づき、前記課金調整額データベースを参照して、当該書類のリサイクル負荷に対応する課金額を算出し、算出した課金額を前記記憶手段に格納すること、を特徴とするシュレッダー課金システム。
  4. 請求項3に記載のシュレッダー課金システムにおいて、
    前記状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別と前記書類の印刷領域の面積比率に基づくことを特徴とするシュレッダー課金システム。
  5. 外部システムとの通信手段、情報の記憶手段、および各手段の動作を制御する処理手段とを備えるシュレッダー課金システムにおいて、
    前記外部システムは、当該書類に記載された書類記載情報を切断前に取得する書類記載情報取得手段を備えるシュレッダーを含み、
    前記記憶手段は、書類のリサイクル負荷に対応する印刷領域の面積比率による状態区分を複数設定した状態区分データベースと当該状態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域とを有するものであって、
    前記処理手段は、
    前記書類記載情報取得手段が取得した書類記載情報を、前記シュレッダーから前記通信手段を介して受け付け、受け付けた書類記載情報を前記記憶手段に格納すること、
    格納した当該書類記載情報に基づき前記面接比率を求め、求めた面接比率に基づいて、前記状態区分データベースを参照して当該書類に対応する状態区分を特定するとともに、前記区分該当量を特定すること、
    当該特定した状態区分と前記区分該当量とに基づき、書類のリサイクル負荷に対応する課金額を算出し、算出した当該課金額を前記記憶手段に格納すること、を特徴とするシュレッダー課金システム。
  6. 請求項5に記載のシュレッダー課金システムにおいて、
    前記状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別と前記書類の印刷領域の面積比率とに基づくことを特徴とするシュレッダー課金システム。
  7. 請求項3乃至請求項6に記載のシュレッダー課金システムにおいて、
    前記処理手段は、
    前記シュレッダーから前記書類記載情報を受け付けるとともに、当該書類記載情報を提供した利用者に固有の認証情報を受け付けること、
    受け付けた認証情報と、前記特定した状態区分と前記区分該当量とを関連付け、および/または、受け付けた認証情報と、前記課金額とを関連付けて前記記憶手段に格納すること、
    前記認証情報に基づき、前記特定した状態区分と前記区分該当量との解析用データを、および/または、前記認証情報に基づき、前記課金額の解析用データを生成すること、を特徴とするシュレッダー課金システム。
  8. 書類に記載された書類記載情報を取得する書類記載情報取得手段と、書類を切断する切断手段と、書類のリサイクル負荷に対応する印刷領域の面積比率に応じた状態区分を複数設定した状態区分データベースと当該状態区分に該当する書類の区分該当量を記憶する区分該当量記憶領域とを有する記憶手段と、当該記憶手段の動作を制御する処理手段と、により実現されるシュレッダー課金方法であって、
    前記書類記載情報取得手段が、前記切断手段が書類を切断する前に、当該書類の前記書類記載情報を取得するステップと、
    前記処理手段が、前記書類記載情報取得手段が取得した書類記載情報に基づき該書類の印刷領域の面積比率を求め、求めた面積比率に基づいて、前記状態区分データベースを参照して当該書類に対応する状態区分を特定するとともに、前記区分該当量を特定するステップと、
    前記処理手段が、特定した状態区分と区分該当量とに基づき、書類のリサイクル負荷に対応する課金額を算出し、算出した当該課金額を前記記憶手段に格納するステップと、を含むことを特徴としたシュレッダー課金方法。
  9. 請求項8に記載のシュレッダー課金方法において、
    前記状態区分は、少なくとも、白黒印刷またはカラー印刷の別と前記書類の印刷領域の面積比率に基づくことを特徴とするシュレッダー課金方法。
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