JP2003075301A - 構造物の疲労亀裂モニタリングシステム - Google Patents

構造物の疲労亀裂モニタリングシステム

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健治 林
Naoya Narita
直矢 成田
Kazuchika Kawahara
一央 河原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼橋などの構造物について、疲労亀裂の発生
の有無を容易に低コストでモニタリングできるシステム
を提供する。 【解決手段】 鋼橋1において疲労亀裂が発生しやすい
領域Rに、連続した1本の超極細導線からなる線状セン
サ40を設け、その両端をデータロガー20に接続す
る。線状センサ40は、領域Rの全域に行き渡るように
波形状に折り曲げられている。この線状センサ40への
通電データを、電話端末21,31を使ってデータロガ
ー20からパーソナルコンピュータ30へ自動送信し、
遠隔監視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物(例えば鋼
橋など)の疲労亀裂をモニタリングするシステムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】構造物の維持管理は、21世紀における
社会資本整備の中で最も重要な課題の1つである。例え
ば橋梁の分野では、その維持管理システムの開発事例が
国内外で多数報告されており、今後その機運が益々高く
なることが予想される。かかる維持管理には、モニタリ
ングが不可欠である。特に、疲労亀裂の発生及び進展の
モニタリングは重要である。
【0003】図7は、鋼橋1の疲労亀裂に対するモニタ
リングシステムの一例を示したものである。このシステ
ムでは、目視点検で見つかった疲労亀裂1cの前方にク
ラックゲージ50を貼付する。このクラックゲージ50
にデータロガー20を接続し、疲労亀裂1cの進展状況
を計測、記録する。このデータロガー20にパーソナル
コンピュータ30を接続することにより、記録されたデ
ータをパーソナルコンピュータ30に取り込む。これに
よって、亀裂進展状況をモニタリングすることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高所に架け渡された鋼
橋の亀裂を目視点検で見付けるのは容易でない。しか
も、点検は定期的に行う必要があり、維持管理費の上昇
を招く。上記のモニタリングシステムによっても記録を
定期的に確認に行く必要があり、同様に維持管理費は高
くなる。一方、疲労亀裂が鋼橋のどのあたりから発生し
易いかについては、構造解析や過去のデータなどからあ
る程度予測がつく。しかし、発生予測場所を一点に特定
するのはほとんど不可能である。このため、大きさ(例
えば数センチ角)に限りがあるクラックゲージで亀裂発
生(既に発生した亀裂の進展状況ではなく)を検出しよ
うとしても、貼付箇所を特定できない。発生予測領域の
全体を網羅するように、クラックゲージを大きくしたり
枚数を増やしたりすることも考えられるが、数センチ角
のクラックゲージ1枚でさえ高価(数千円)な現状で
は、コストの高騰が避けられない。本発明は、上記事情
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、鋼橋などの構造物について、疲労亀裂の進展状況だ
けでなく発生の有無についても、容易に、しかも自動化
することで低コストにモニタリングすることができるシ
ステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、構造物の疲労亀裂をモニタリングする
システムであって、連続した1本の絶縁被覆された超極
細導線からなる線状センサと、上記線状センサに通電を
行う通電手段と、上記通電時の通電データを記録する記
録手段とを備えている。そして、上記線状センサが、上
記構造物における疲労亀裂をモニタリングすべき領域の
ほぼ全長に及ぶようにして固定される。
【0006】ここで、上記線状センサが、上記モニタリ
ング領域のほぼ全域に行き渡るように例えば波形状に何
度も折り曲げられているのが望ましい。さらに、上記記
録手段に記録されたデータを自動送信する送信手段と、
送信されたデータを自動受信する受信手段と、受信した
データを疲労亀裂の監視に資するように処理する処理手
段とを備えていることが望ましい。この場合、上記通電
手段が、第1の時間間隔ごとに通電を行い、上記送信手
段が、上記第1時間間隔以上の時間長さを有する第2の
時間間隔ごとに、少なくとも前回の送信時以降の通電デ
ータを自動送信するのが好ましい。上記通電手段及び記
憶手段が、データロガーで構成され、上記送信手段が、
上記データロガーに接続された第1の電話端末で構成さ
れ、上記処理手段が、パーソナルコンピュータで構成さ
れ、上記受信手段が、上記パーソナルコンピュータに接
続された第2の電話端末で構成されていることが好まし
い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
にしたがって説明する。図1に示すように、鋼橋1(構
造物、橋梁)の疲労亀裂モニタリングシステムSは、現
地に設置されたデータロガー20と、管理センターCに
設けられた自動データ通信機能を持つパーソナルコンピ
ュータ30(処理手段)と、これらデータロガー20と
パーソナルコンピュータ30の各々に付属の第1、第2
携帯電話端末21,31(送信手段、受信手段)とを備
えている。なお、第1、第2の携帯電話端末21,31
は電話回線を引けるところであれば固定電話でもよい。
【0008】データロガー20には、チャージアンプ2
2を介して太陽電池パネル23が接続されている。これ
によって、太陽電池パネル23で発電した電力をチャー
ジアンプ22に蓄え、データロガー20の後述する各構
成要素20a,20c,20d,20eに供給できるよ
うになっている。なお、配線の図示は省略するが、チャ
ージアンプ22は第1携帯電話端末21にも接続されて
電力を供給できるようになっている。データロガー20
と携帯電話端末21とチャージアンプ22とは、保護ボ
ックス(図示せず)に収容されている。
【0009】図2に示すように、データロガー20の内
部には、制御部20aと、複数(例えば30個、図では
1つだけ図示)のチャンネル20b(通電手段)と、メ
モリ20c(記憶手段)と、自動データ通信機能を持つ
通信部20dとが格納されている。この通信部20dに
上記携帯電話端末21(送信手段)が接続されている。
各チャンネル20bには、定電圧源20eと開閉器20
fと抵抗計20gとによる直列回路20xが構成されて
いる。開閉器20fは、制御部20aで開閉操作される
ようになっている。抵抗計20gの測定データ(通電時
の通電データ)は、図示しないA/D変換器でデジタル
変換され、通電時刻と共にメモリ20cに記録されるよ
うになっている。なお、抵抗計20gに代えて、電流計
を用いてもよい。
【0010】各チャンネル20bの回路20xの両端に
は、リード端子20hが設けられている。図1に示すよ
うに、30個のチャンネル20bのリード端子20hど
うしは、データロガー20の上面に縦横に整列して配さ
れている。これらリード端子20hの各々に、線状セン
サ40の両端が接続されている(図1、図2では、1つ
のリード端子20hの1本の線状センサ40のみ図
示)。データロガーがモニタリング領域Rから遠く、途
中で線状センサ40が破断する虞のある場合は、リード
端子20hからモニタリング領域までの箇所はリード線
を用いることもできる。線状センサ40は、エナメルな
どで絶縁被覆された連続した1本の超極細導線で構成さ
れている。超極細導線の直径は、0.01mm〜0.1
0mm程度が好ましく、0.010mm〜0.035m
m程度がより好ましい。そして、僅かな引張応力で断線
するものである。具体的には、例えば電磁モータの巻線
用のウレメット銅線(住友電気工業株式会社の登録商
標)が用いられている。
【0011】図1〜図3に示すように、線状センサ40
の中間部分は、鋼橋1のモニタリング領域Rに向けて延
びている。そして、中央のセンサ部41が、モニタリン
グ領域Rの全域にわたって接着剤で接着されている。図
面では、モニタリング領域Rの一例として、支承15直
上における主桁10のウエブ11と下フランジ12との
溶接部分が示されている。センサ部41は、これらウエ
ブ11と下フランジ12間を往復するように波形状に折
り曲げられ、モニタリング領域Rの全域に行き渡ってい
る。なお、領域R全域に行き渡るようにできる限り必ず
しも波形状にする必要はなく、渦巻き形状になるように
折り曲げてもよく、その他任意に何度も折り曲げてもよ
い。線状センサ40は、可撓性に富んでいるので、容易
に折り曲げることができる。
【0012】モニタリング領域Rは、構造解析や過去の
データなどによって疲労亀裂が発生しやすいと思われる
箇所が選ばれる。具体的には、上記支承15直上のウエ
ブ11と下フランジ12の溶接部分の他、支承15のカ
バープレート16と下フランジ12との溶接部分、支承
15直上の垂直補剛材13と下フランジ12との溶接部
分、主桁10のウエブ11と横桁(図示せず)の上フラ
ンジとの溶接部分などが挙げられる。各モニタリング領
域Rの長さは、概ね10〜20cm程度である。これら
モニタリング領域Rに、互いに別のチャンネル20bの
線状センサ40が1本ずつ設置される。モニタリング領
域Rが複雑に入り組んだ形状になっていても、線状セン
サ40の優れた可撓性によって容易に対応することがで
きる。
【0013】システムSを用いた疲労亀裂モニタリング
方法を、図4及び図5のフローチャートにしたがって説
明する。データロガー20は、2つの時間パラメータT
1,T2を用いて動作する。また、パーソナルコンピュ
ータ30は、1つの時間パラメータT2を用いて動作す
る。これら時間パラメータT1,T2の初期値は、共に
ゼロになっており、図4のフローの「スタート」と同時
に、データロガー20とパーソナルコンピュータ30が
それぞれ内蔵するタイマに合わせてカウントアップされ
る。
【0014】そして、データロガー20の制御部20a
は、時間パラメータT1が例えば5分(第1の時間間
隔)になった時(ステップ100)、各チャンネル20
bの開閉器20fを閉じて線状センサ40への通電を行
い、抵抗計20gによる抵抗値を測定する(ステップ1
01)。この時、モニタリング領域R内に疲労亀裂1c
が発生していなければ、抵抗は所定の正常値を示す。
【0015】一方、疲労亀裂1cが発生した場合には、
この亀裂1cによってセンサ部41に引張応力が働き、
断線される。センサ部41がモニタリング領域Rの全域
に行き渡っているので、疲労亀裂1cが領域R内の何れ
の地点で発生しても、センサ部41を確実に断線させる
ことができる。そして、抵抗計20gの抵抗値が無限大
方向に振り切れることになる。
【0016】データロガー20の制御部20aは、抵抗
測定値をチャンネル20bごとに区別して測定時刻と共
にメモリ20cに記憶させる(ステップ102)。次
に、もう1つの時間パラメータT2が、例えば1時間
(第2の時間間隔)になったか否かを判断し(ステップ
103)、なっていなければ、上記時間パラメータT1
をリセットしてゼロからカウントし直す(ステップ10
4)。そして、ステップ100に戻る。これによって、
5分置きに、センサ部41の抵抗値を測定してメモリ2
0cに記録する動作が反復される。
【0017】上記反復動作を12回繰り返した時、ステ
ップ103で「yes(T2=1時間)」と判断され
る。これによって、データロガー20付属の第1携帯電
話端末21がオンされる(ステップ105)。
【0018】図5に示すように、管理センタCの自動デ
ータ通信機能を持つパーソナルコンピュータ30は、T
2=1時間になるのに合わせて、付属の第2携帯電話端
末31をオンする(ステップ110)。そして、この携
帯電話端末31からデータロガー20の携帯電話端末2
1に自動的に電話をかけ、データロガーの自動データ通
信機能によって携帯電話端末31,21どうしを通話状
態にする(ステップ111)。これにより、データロガ
ー20のメモリ20cに記録されたデータが、制御部2
0a、通信部20dを経て、携帯電話端末21から携帯
電話端末31へ送信され、パーソナルコンピュータ30
に取り込まれる(ステップ112)。
【0019】その後、パーソナルコンピュータ30から
データロガー20に、データが正常に受信された旨を示
す確認信号が送られる。データロガー20の制御部20
aは、この確認信号に基づいて正常受信の肯定判断を行
い(ステップ113)、送信済みのデータをメモリ20
cから消去する(ステップ114)。これによって、新
たな測定データを記憶するためのメモリ容量を常時確保
することができる。
【0020】次に、パーソナルコンピュータ30の自動
データ通信機能により携帯電話端末31がオフされ、デ
ータロガー20の通信部20hの自動データ通信機能に
より携帯電話端末21がオフされる(ステップ11
5)。また、時間パラメータT1,T2がそれぞれリセ
ットされる(ステップ116)。そして、ステップ10
0に戻る。これによって、1時間置きに、データロガー
20からパーソナルコンピュータ30へデータを送信す
る動作が反復される。
【0021】なお、ステップ111で携帯電話端末2
1,31どうしが繋がらなかったり、ステップ112の
データ送受信時にエラーが発生したりする場合がある。
その場合、パーソナルコンピュータ30からデータロガ
ー20に正常受信の確認信号が送られず、ステップ11
3で否定判断がなされる。これにより、ステップ114
がスキップされることになり、メモリ20cには、その
時間帯の記憶データが消去されることなく、維持され
る。そして、1時間後に次回のデータ送受信を行う際、
上記維持したデータも一緒に送信する。これによって、
測定したデータの全てを欠落なくパーソナルコンピュー
タ30へ送ることができる。
【0022】以上のようにして、パーソナルコンピュー
タ30には、鋼橋1の測定データが時々刻々と蓄積され
る。このデータを、例えばコンピュータ30のディスプ
レイに数値やグラフで表示することにより、鋼橋1の各
モニタリング領域Rに疲労亀裂1cが発生していないか
どうかを、管理センタCに居ながら簡単に遠隔監視する
ことができる(ステップ120)。
【0023】すなわち、抵抗値が正常であれば疲労亀裂
1cが無いと判定できる。一方、あるチャンネル20g
の抵抗値が、ある時刻以降、無限大方向に振り切れてい
れば、その時刻に、そのチャンネル20gに対応するモ
ニタリング領域Rで疲労亀裂1cが生じたと判定でき
る。更に、上記判定システムをパーソナルコンピュータ
30に載せ、疲労亀裂発生の警告を出すこともできる。
したがって、鋼橋1を目視で直接点検する必要が無く、
管理コストを大幅に低減することができる。
【0024】図6に示すように、疲労亀裂1cの発生が
確認された領域Rには、亀裂1cの前方に複数本の新た
な線状センサ40を例えば10mm〜20mmの間隔で
並設する。これによって、亀裂1cの進展に伴って線状
センサ40が順次断線される。したがって、データロガ
ー20によるこれら線状センサ40への通電結果をパー
ソナルコンピュータ30に送信することにより、亀裂1
cの進展状況を遠隔監視することができる。なお、上記
新たな複数本の線状センサ40に代えて、クラックゲー
ジを用いてもよい。
【0025】疲労亀裂1cの出来るおそれが比較的高い
モニタリング領域Rについては、はじめから複数本の線
状センサ40を疲労亀裂1cの進展予想方向に間隔をあ
けて並設しておいてもよい。
【0026】各モニタリング領域Rに、線状センサ40
だけでなく、疲労亀裂に影響を与える種々のファクタを
検出する他のセンサ(例えば歪センサや温度センサな
ど)をも設け、データロガー20によるこれらセンサの
検出データをもパーソナルコンピュータ30に送信する
ことにより、疲労亀裂の総合的な解析を遠隔で行うこと
もできる。
【0027】疲労亀裂1cの発生のみ検出できれば場所
については検出する必要が無い場合には、連続した1本
の線状センサ40を、鋼橋1の全長にわたって例えばウ
エブ11と下フランジ12の溶接部に沿うように配線し
てもよい。
【0028】データロガー20に組み込まれた第1、第
2の時間間隔などの設定値は、パーソナルコンピュータ
30からの電話指示により任意に自動変更することがで
きる。したがって、現地に赴いて行う必要はない。
【0029】本発明は、鋼橋以外の橋梁や、その他の構
造物にも適用可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
超極細導線からなる線状センサを構造物のモニタリング
領域のほぼ全長に及ぶようにして固定することにより、
上記モニタリング領域内に疲労亀裂が発生したか否かを
容易に、しかも低コストで監視することができる。線状
センサを例えば波形状に何度も折り曲げ、モニタリング
領域のほぼ全域に行き渡らせることによって、疲労亀裂
がモニタリング領域内の何れの地点で発生しても確実に
検出することができる。
【0031】送信手段と受信手段でデータを送受信する
ことによって、例えば管理センタなどにおいて構造物の
疲労亀裂を遠隔監視することができる。その場合、第1
の時間間隔置きに採取したデータを第2の時間間隔置き
に送受信することができる。この遠隔モニタリングシス
テムは、自動データ送信機能を持つデータロガーとパー
ソナルコンピュータ及びそれらに接続された電話端末と
で簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る鋼橋の疲労亀裂モニ
タリングシステムを示す解説斜視図である。
【図2】上記システムのデータロガーのブロック図であ
る。
【図3】上記鋼橋の疲労亀裂モニタリング領域を拡大し
て示す斜視図である。
【図4】上記システムによる疲労亀裂モニタリング方法
を示すフローチャートである。
【図5】上記システムによる疲労亀裂モニタリング方法
を示すフローチャートである。
【図6】亀裂の進展状況をモニタリングする様子を示す
斜視図である。
【図7】従来の鋼橋の疲労亀裂モニタリングシステムに
おいて、一部を拡大して示す解説斜視図である。
【符号の説明】
S 疲労亀裂モニタリングシステム R モニタリング領域 C 管理センター 1 鋼橋(構造物) 1c 疲労亀裂 20 データロガー 20a 制御部 20b チャンネル(通電手段) 20c メモリ(記憶手段) 20d 通信部(自動データ通信機能) 20e 定電圧源 20f 開閉器 20g 抵抗計(または電流計) 21 第1の携帯電話端末(送信手段) 22 チャージアンプ 23 太陽電池パネル 30 パーソナルコンピュータ(処理手段及び自動デー
タ通信機能) 31 第2の携帯電話端末(受信手段) 40 線状センサ
フロントページの続き (72)発明者 河原 一央 東京都千代田区四番町5番地9 トピー工 業株式会社内 Fターム(参考) 2D059 AA05 GG39 2F063 AA25 BA14 BB05 DC08 EC02 FA08 NA01 2G024 AD34 BA12 CA04 CA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の疲労亀裂をモニタリングするシ
    ステムであって、連続した1本の絶縁被覆された超極細
    導線からなる線状センサと、上記線状センサに通電を行
    う通電手段と、上記通電手段の通電データを記録する記
    録手段とを備え、上記線状センサが、上記構造物におけ
    る疲労亀裂をモニタリングすべき領域のほぼ全長に及ぶ
    ようにして固定されることを特徴とする構造物の疲労亀
    裂モニタリングシステム。
  2. 【請求項2】 上記線状センサが、上記モニタリング領
    域のほぼ全域に行き渡るように何度も折り曲げられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の疲労亀裂モニタリ
    ングシステム。
  3. 【請求項3】 上記記録手段に記録されたデータを自動
    送信する送信手段と、送信されたデータを自動受信する
    受信手段と、受信したデータを疲労亀裂の監視に資する
    ように処理する処理手段とをさらに備えたことを特徴と
    する請求項1または2に記載の構造物の疲労亀裂モニタ
    リングシステム。
  4. 【請求項4】 上記通電手段が、第1の時間間隔ごとに
    通電を行い、上記送信手段が、上記第1時間間隔以上の
    時間長さを有する第2の時間間隔ごとに、少なくとも前
    回の送信時以降の通電データを自動送信することを特徴
    とする請求項3に記載の構造物の疲労亀裂モニタリング
    システム。
  5. 【請求項5】 上記通電手段及び記憶手段が、データロ
    ガーで構成され、上記送信手段が、上記データロガーに
    接続された第1の電話端末で構成され、上記処理手段
    が、パーソナルコンピュータで構成され、上記受信手段
    が、上記パーソナルコンピュータに接続された第2の電
    話端末で構成されていることを特徴とする請求項3また
    は4に記載の構造物の疲労亀裂モニタリングシステム。
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