JP2003074859A - スチーム調理器 - Google Patents

スチーム調理器

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JP2003074859A
JP2003074859A JP2001266980A JP2001266980A JP2003074859A JP 2003074859 A JP2003074859 A JP 2003074859A JP 2001266980 A JP2001266980 A JP 2001266980A JP 2001266980 A JP2001266980 A JP 2001266980A JP 2003074859 A JP2003074859 A JP 2003074859A
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Akiko Sugiyama
亜希子 杉山
Reki Watanabe
暦 渡邊
Keiko Sakagami
恵子 坂上
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被調理物を加熱室内に出し入れする際に、ス
チームが調理者にむけて噴出することがなく、被調理物
の出来映えも良いスチーム調理器を提供する。 【解決手段】 被調理物13を収納して加熱する加熱室
2と、スチームを発生させるスチーム発生装置7と、ス
チーム発生装置7によって発生したスチームをためてお
くスチームタンク8と、スチームタンク8と加熱室2の
壁面の一部を構成する開閉板9と、開閉板9の開閉をす
る開閉手段11を設け、スチームタンク8内にスチーム
がたまったことを検知する温度検知装置10からの信号
により開閉板9を開けることにより、スチームが短時間
で加熱室2内に充満し、被調理物13が短時間で加熱さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱室にスチーム
を発生させて被調理物を加熱するスチーム調理器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スチーム調理器は、加熱スイッチ
を入れると同時にスチームが加熱室内に導入される。し
かし、加熱室の温度が100℃近くまで上昇するには、
加熱室の大きさと熱源にもよるが、5分から長いもので
は10分以上かかるものも存在する。その間、被調理物
が加熱室内にある場合、被調理物は、少量のスチームを
徐々にうけるため、表面は加熱されるが、中まで熱が伝
わるほどの熱量はないため、加熱室の温度が100℃に
達し、被調理物の中まで熱がはいり加熱が終了するころ
には、被調理物の表面が加熱されすぎて、色が悪くなっ
ていたり旨みがぬけてぱさぱさになってしまったりして
いた。そのため、通常は加熱室内にスチームを十分に充
満させた後、被調理物を加熱室に入れる。しかし、被調
理物を加熱室に入れる時、加熱室の扉や蓋を開けると同
時に大量のスチームが加熱室から外へ噴出するため、調
理者にスチームがかかり、熱く作業がしづらかったリス
チームが外へ出るため熱量の無駄が生じていた。
【0003】また、スチーム調理器で被調理物を加熱
し、加熱が終了して、加熱室の扉や蓋を開けると、大量
のスチームが加熱室から外へ噴出するため、調理者にス
チームがかかり、熱く、被調理物が取り出しづらかっ
た。
【0004】また、スチーム調理器は、スチームを被調
理物の下方から出すものが多く、被調理物に応じてスチ
ームを出す位置を変えるものはなかった。そのため、野
菜など、スチームを多量に直接かけた方が、短時間でみ
ずみずしく仕上がるようなものも、時間がかかってしま
っていた。そして、加熱室上部にたまる水分を吸引する
ようなものがないため、被調理物の上に水が落ち、たま
ったりしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のス
チーム調理器においては、加熱室の温度が100℃に達
するまでに時間が長くかかり、被調理物の出来映えが良
くないため、加熱室が100℃に達してから、被調理物
を入れており、加熱室の蓋を開く際にスチームが噴出し
て作業しづらいという問題があった。また、加熱が終了
してから、被調理物を取り出す時にも、スチームが加熱
室から噴出するため、取り出しづらいという問題があっ
た。また、メニューに応じてスチームの被調理物へのか
け方を変えることができないため、スチーム量が足りな
いものや、多すぎて水っぽくなるものができてしまうと
いう問題もあった。本発明は、上記従来の問題を解決す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために本発明は、スチームタンク内に設けたスチーム
の温度検知手段と、加熱室と前記スチームタンクとの隔
壁の一部を構成する開閉板と、前記開閉板を開閉する開
閉手段とを備え、前記開閉板は前記温度検知手段からの
信号により前記開閉手段により開閉する。
【0007】これにより、被調理物を加熱している時間
が短く、被調理物を色鮮やかにジューシーに仕上げるこ
とができるスチーム調理器が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、本体と、前記本体内には、被調理物を収納して調理
する加熱室と、前記加熱室の開口部を開閉する扉と、前
記加熱室に隣接したスチームを貯めておくスチームタン
クと、前記スチームタンクと連通するスチーム発生装置
と、前記スチームタンク内に設けたスチームの温度検知
手段と、前記加熱室とスチームタンクとの隔壁の一部を
構成する開閉板と、前記開閉板を開閉する開閉手段とを
備え、前記開閉板は前記温度検知手段からの信号により
前記開閉手段により開閉する。
【0009】これにより、被調理物を加熱している時間
が短く、被調理物を色鮮やかにジューシーに仕上げるこ
とができるスチーム調理器が得られる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
構成において加熱室内のスチームを吸引するスチーム吸
引装置を備えたものである。これにより、調理者が、加
熱終了後に被調理物を取り出す時に、スチームが噴出す
ることをなくすることができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
構成においてスチーム吸引装置の作動と、被調理物を加
熱する時間を設定するタイマースイッチを備え、前記タ
イマースイッチで設定された加熱時間の終了後に、直ち
にスチーム吸引装置を作動させるものである。これによ
り調理者が、加熱終了後に被調理物を取り出す時に、ス
チームが噴出することをなくすることができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
構成においてスチーム吸引装置の作動中はスチーム発生
装置を停止するとともには開閉手段は開閉板を閉塞する
ものである。これにより調理者が、加熱終了後に被調理
物を取り出す時に、スチームが噴出することをなくす
る。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1から4
のいずれか1項記載の構成において、複数の開閉板と、
調理メニューを設定するメニュー設定手段とを備え、開
閉手段は前記設定されたメニューに従って前記複数の開
閉板を選択して開閉するものである。これによりメニュ
ーに応じて最適な被調理物へのスチームのあて方にし
て、被調理物の出来映えを良くする。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項5記載の
構成において、スチーム吸引装置はメニュー設定手段の
設定したメニューに応じて前記スチーム吸引装置を作動
させるものである。これによりメニューに応じて余分な
スチームを吸引することにより、被調理物の出来映えを
良くする。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項1から6
のいずれか1項記載の構成において、扉をロックする扉
ロック装置を備え、開閉板が開放中は前記扉は開くこと
のできないものである。これにより加熱室内へスチーム
が導入中は扉を開けることができないので調理中に誤っ
て扉を開けることを防止する。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。
【0017】(実施例1)図1(a)は本実施例のスチ
ーム調理器の扉を開けた状態の外観斜視図である。図1
(b)は本体内部を説明する為の要部の構成模式図であ
る。図において、1はスチーム調理器の本体、2は被調
理物13を収納して加熱する加熱室、3は加熱室2の前
面の開口部を開閉する扉、4は調理時間を設定するため
のタイマースイッチ、5は調理のメニューを設定するメ
ニュー設定スイッチ、6はスチーム発生装置に水を供給
する水入れ口、7は水入れ口6から供給された水をヒー
タで加熱しスチームを発生させるスチーム発生装置、8
はスチーム発生装置7によって発生したスチームをため
ておくスチームタンク、9はスチームタンク8と加熱室
3の隔壁の一部を構成する開閉板、10は開閉板9の開
閉を制御するスチームタンク8内の温度を検知する温度
検知手段、11は温度検知手段10からの信号により開
閉板9の開閉をする開閉手段、12は被調理物を載せる
棚、13は被調理物である。14は扉ロック装置であ
る。
【0018】以上のように構成されたスチーム調理器に
ついて、図を用いてその動作を説明する。まず、被調理
物13を加熱室2に入れ、扉3を閉じ、タイマースイッ
チ4によって被調理物13を加熱する時間を設定する
と、予め水入れ口6から所定量の水を入れたスチーム発
生装置7が作動し、スチームを発生させ、スチームタン
ク8内にスチームが充満する。開閉板9は、図1(b)
に示すようにスチームタンク8を閉じた状態である。ス
チームタンク8にスチームが十分に充満し、しばらくし
て加熱室3内の温度を室温から100℃近くまであげる
スチーム量がたまると、温度検知装置10が所定の温度
に達したことを検知して開閉手段11は開閉板9を図1
(b)の鎖線に示すように開閉板9を開き、スチームが
スチームタンク8から加熱室2に導入され、タイマース
イッチ4が作動を開始する。そして、設定された加熱時
間が終了すると、スチーム発生装置7の作動が停止し、
調理が終了する。
【0019】以上のように本実施例によれば、加熱室2
に被調理物13を入れてから、スチーム発生装置7でス
チームを発生させるが、スチームタンク8内にスチーム
をためてから加熱室2内に一気にスチームを導入するた
め、被調理物13が加熱されている時間は短く、被調理
物を色鮮やかにジューシーに仕上げることができる。
【0020】(実施例2)本発明の実施例2について、
図面を参照しながら説明する。図2において、15はス
チーム吸引装置である。その他の構成は実施例1と同じ
構成のため説明は省略する。
【0021】前記のように構成されたスチーム調理器に
ついて、以下その動作を説明する。実施例1と同様に被
調理物13を加熱し、タイマースイッチ4で設定された
加熱時間の終了後直ちに、スチーム吸引装置15を作動
させ、加熱室2内のスチームを吸引する。そして、スチ
ーム吸引装置15が作動すると同時に、スチーム発生装
置7は停止し、開閉板9も閉じる。
【0022】以上のように、加熱終了後直ちに加熱室2
内のスチームをスチーム吸引装置15で吸引することに
より、調理者が、加熱終了後に被調理物を取り出す時
に、スチームが調理者に向かって噴出することはない。
【0023】(実施例3)本発明の実施例3について、
図面を参照しながら説明する。図1において、5はメニ
ュー設定手段、図2において、9は開閉板である。図に
おいて開閉板9を上下2枚の板とし、開閉手段11によ
って、別々または同時に開閉するよう構成した点であ
る。図2は、上下2枚の開閉板9を開いた状態を示して
いる。
【0024】前記のように構成されたスチーム調理器に
ついて、以下その動作を説明する。まず、被調理物13
を加熱室2に入れ扉3を閉じ、メニュー設定手段5によ
ってメニューが設定され、タイマースイッチ4によって
被調理物13を加熱する時間を設定するとスチーム発生
装置7が作動し、スチームを発生させ、スチームタンク
8内にスチームが充満する。スチームタンク8内にスチ
ームが十分に充満すると、メニュー設定手段12によっ
て設定されたメニューに応じて、開閉手段11が上下の
開閉板9、またはいずれかの開閉板9を開いて加熱動作
を実行する。
【0025】そしてスチーム吸引装置15を作動させ
る。上側の開閉板9が開いた時はスチームが被調理物1
3の上方から投入され、下方の開閉板9が開くとともに
スチーム吸引装置15が作動した時はスチームが被調理
物13の下方から導入され、上方のスチームはスチーム
吸引装置15によって吸引される。例えば、野菜などの
ように、スチームを直接、被調理物にかけた方がみずみ
ずしく短時間で加熱が終了するものは、上方の開閉板9
を開き、スチームを野菜の上から投入する。また、茶碗
蒸しやプリンなどの卵料理や鶏を蒸すときのように上か
らスチームをかけると被調理物の上に水が残るものは、
下方の開閉板9を開き、スチームを被調理物13の下か
ら導入するとともに、スチーム吸引装置15によって、
下から上にあがってきた余分なスチームを吸引する。
【0026】以上のように、開閉板の開閉を制御し、余
分なスチームを吸引することにより、メニューに応じて
最適の加熱方法ができ、被調理物の出来映えが良くでき
る。
【0027】なお加熱室2の入り口の上ふちに電気的に
電磁石となる扉ロック装置14を設け加熱中は扉3が開
かないようにすると誤って扉3を開けることがないので
安全に使用できる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明のスチーム調理器
は、加熱室に被調理物を入れてから、スチームタンク内
にスチームをためてから加熱室内に一気にスチームを導
入するため、被調理物が加熱されている時間は短く、被
調理物を色鮮やかにジューシーに仕上げることができ
る。
【0029】また、加熱終了前に加熱室内のスチームを
スチーム吸引装置で吸引することにより、調理者が、加
熱終了後に被調理物を取り出す時に、スチームが噴出す
ことなく作業できる。
【0030】また、開閉板の開閉を選択して制御すると
ともに余分なスチームを吸引することにより、メニュー
に応じて最適の加熱方法ができ、被調理物の出来映えを
良くできる。
【0031】さらに加熱中は扉がロックされるため安全
に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1,2,3におけるスチ
ーム調理器の斜視図 (b)本発明の実施例1におけるスチーム調理器の構成
を説明する模式図
【図2】本発明の実施例2、3におけるスチーム調理器
の構成を説明する模式図
【符号の説明】
1 本体 2 加熱室 3 扉 4 タイマースイッチ 5 メニュー設定スイッチ 7 スチーム発生装置 8 スチームタンク 9 開閉板 10 温度検知装置 11 開閉手段 14 扉ロック装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂上 恵子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、前記本体内には、被調理物を収
    納して調理する加熱室と、前記加熱室の開口部を開閉す
    る扉と、前記加熱室に隣接したスチームを貯めておくス
    チームタンクと、前記スチームタンクと連通するスチー
    ム発生装置と、前記スチームタンク内に設けたスチーム
    の温度検知手段と、前記加熱室とスチームタンクとの隔
    壁の一部を構成する開閉板と、前記開閉板を開閉する開
    閉手段とを備え、前記開閉板は前記温度検知手段からの
    信号により前記開閉手段により開閉するスチーム調理
    器。
  2. 【請求項2】 加熱室内のスチームを吸引するスチーム
    吸引装置を備えた請求項1記載のスチーム調理器。
  3. 【請求項3】 スチーム吸引装置の作動と、被調理物を
    加熱する時間を設定するタイマースイッチを備え、前記
    タイマースイッチで設定された加熱時間の終了後に、直
    ちにスチーム吸引装置を作動させる請求項2記載のスチ
    ーム調理器。
  4. 【請求項4】 スチーム吸引装置の作動中はスチーム発
    生装置を停止するとともには開閉手段は開閉板を閉塞す
    る請求項3記載のスチーム調理器。
  5. 【請求項5】 複数の開閉板と、調理メニューを設定す
    るメニュー設定手段とを備え、開閉手段は前記設定され
    たメニューに従って前記複数の開閉板を選択して開閉す
    る請求項1〜4のいずれか1項記載のスチーム調理器。
  6. 【請求項6】 スチーム吸引装置はメニュー設定手段の
    設定したメニューに応じて前記スチーム吸引装置を作動
    する請求項5記載のスチーム調理器。
  7. 【請求項7】 扉をロックする扉ロック装置を備え、開
    閉板が開放中は前記扉は開くことのできない請求項1〜
    6のいずれか1項記載のスチーム調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200475027Y1 (ko) 2014-03-25 2014-10-31 피앤케이휴먼테크 주식회사 원적외선 스팀 조리기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200475027Y1 (ko) 2014-03-25 2014-10-31 피앤케이휴먼테크 주식회사 원적외선 스팀 조리기

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