JP2003074716A - 自動車のドライブシャフトブーツ - Google Patents
自動車のドライブシャフトブーツInfo
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- JP2003074716A JP2003074716A JP2001269408A JP2001269408A JP2003074716A JP 2003074716 A JP2003074716 A JP 2003074716A JP 2001269408 A JP2001269408 A JP 2001269408A JP 2001269408 A JP2001269408 A JP 2001269408A JP 2003074716 A JP2003074716 A JP 2003074716A
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- JP
- Japan
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- drive shaft
- divided
- end faces
- boot
- outer peripheral
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外周面の一側部を中心軸線と平行な線に沿っ
て分割するタイプのドライブシャフトブーツであって、
両分割端面がしっかり密着できて接着剤の接着力が弱ま
ることがなく、使用上もそこから破損するといった虞も
ない自動車のドライブシャフトブーツを提供する。 【解決手段】 可撓性を有しかつ一端をドライブシャフ
ト18に被さる小径部2とすると共に他端をホイール1
6のジョイント部17に被さる大径部3とした空洞状を
なし、外周面の一側部が中心軸線と平行な線に沿って分
割され、その向き合う分割端面5a,5bを介してドラ
イブシャフト18とジョイント部17との間に被着し、
前記両分割端面5a,5bを突き合わせて接合するよう
にしたドライブシャフトブーツBであって、前記両分割
端面5a,5bが共に外周面側へ向かうに従い漸次迫出
し、接合するときにほぼ平行となるように形成した。
て分割するタイプのドライブシャフトブーツであって、
両分割端面がしっかり密着できて接着剤の接着力が弱ま
ることがなく、使用上もそこから破損するといった虞も
ない自動車のドライブシャフトブーツを提供する。 【解決手段】 可撓性を有しかつ一端をドライブシャフ
ト18に被さる小径部2とすると共に他端をホイール1
6のジョイント部17に被さる大径部3とした空洞状を
なし、外周面の一側部が中心軸線と平行な線に沿って分
割され、その向き合う分割端面5a,5bを介してドラ
イブシャフト18とジョイント部17との間に被着し、
前記両分割端面5a,5bを突き合わせて接合するよう
にしたドライブシャフトブーツBであって、前記両分割
端面5a,5bが共に外周面側へ向かうに従い漸次迫出
し、接合するときにほぼ平行となるように形成した。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドライブ
シャフトとホイールのジョイント部との間に跨らせるよ
うにして取り付けるドライブシャフトブーツに関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の自動車のドライブシャフ
トブーツは、ゴム、合成ゴムまたは合成樹脂材からな
り、可撓性を有しかつ一端をドライブシャフトに被さる
小径部とすると共に他端をジョイント部に被さる大径部
としたほぼ円錐台形の空洞状をなし、更にその外周壁
は、左右上下の激しい振動や、ステアリング操作による
捻れ・屈曲に耐えられるように蛇腹状に形成されてい
る。通常、外周面の一側部を中心軸線と平行な線に沿っ
て分割するタイプと、外周面の中心軸線を挟んで互いに
対向する両側部をその中心軸線と平行な線に沿って二分
割するタイプとがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、一側部で分
割する前者のドライブシャフトブーツを成形する場合、
図7(a)に示すようにドライブシャフトブーツB1は
一側部で分割され、しかも各分割端面100a,100
bにそれぞれ凸部101、凹部102がその長手方向に
沿って設けられている関係から、両分割端面100a,
100b間は、所定の寸法M離して成形される。 【0004】更に詳しく説明すると、前記ドライブシャ
フトブーツB1の胴部103は、その断面形状が前記所
定の寸法M離れた分外周方向に伸びて楕円形になり円形
にはならず、また、両分割端面100a,100bは、
型抜きの関係から中心軸線Oから放射線状に伸びる放射
面L1,L2により設定されることから、成形後に両分
割端面100a,100bを接着剤により接合しようと
する場合、図7(b)に示すように両分割端面100
a,100bはその内周面側が当接しても外周面側が所
定の寸法S開いてしまい、これにより接着面積が小さく
なって接着力が弱まり、使用中にそこから破損する虞が
あるという課題がある。 【0005】そこで、本発明は上記課題を解決すべくな
されたもので、外周面の一側部を中心軸線と平行な線に
沿って分割するタイプのドライブシャフトブーツであっ
て、両分割端面がしっかり密着できて接着剤の接着力が
弱まるといったことがなく、使用上そこから破損する虞
もない自動車のドライブシャフトブーツを提供すること
を目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明に係る自動車のドライブシャフトブーツは、
可撓性を有しかつ一端をドライブシャフトに被さる小径
部とすると共に他端をホイールのジョイント部に被さる
大径部とした空洞状をなし、外周面の一側部が中心軸線
と平行な線に沿って分割され、その向き合う分割端面を
介してドライブシャフトとジョイント部との間に被着
し、前記両分割端面を突き合わせて接合するようにした
ドライブシャフトブーツであって、前記両分割端面は共
に外周面側へ向かうに従い漸次迫出し、接合するときに
ほぼ平行となるように形成された構成からなる。このよ
うに、向き合う両分割端面は、接合するときにほぼ平行
となるので、両分割端面がしっかり密着し接着剤により
隙間なく接合できて接着力が低下することがなく、使用
上、破損の心配もない。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る自動車のド
ライブシャフトブーツの実施の形態を図面と共に説明す
る。このドライブシャフトブーツは、外周面の一側部を
その中心軸線と平行な線に沿って分割したタイプのもの
である。 【0008】図1はドライブシャフトブーツの斜視図、
図2は同縦断面図、図3は横端面図である。ドライブシ
ャフトブーツBは、可撓性を有する天然ゴム、合成ゴム
又は合成樹脂材からなり、ブーツ本体の外周面の一側部
がその中心軸線Oと平行な線に沿って分割されている。
そして、後記するように互いに向き合う分割端面5a,
5bに接着剤31を塗布し、これら分割端面5a,5b
を接合して取り付けられることとなる。 【0009】ブーツ本体1は、その一端を後記するドラ
イブシャフト18に被さる小径部2とし、また他端を後
記するジョイント部17に被さる大径部3とした空胴状
をなし、更に、全体がほぼ円錐台形をなしかつ外周面全
体が蛇腹状に形成されている。そして、分割部4におけ
る一方の分割端面5aに、その長手方向に沿って大径部
3側の端縁部を一部残し、一側に隆起部6aを設け先端
が尖った凸条6が突設されている。また、他方の分割端
面5bには、その長手方向に沿って、前記凸条6が嵌合
すると共に隆起部6aが係合する窪み部7aが設けられ
た凹条7が形成されている。 【0010】小径部2には、その内側にドライブシャフ
ト18に被さる小径孔8が形成されると共に外周面に後
記する小径の締付金具21を嵌める浅い小径環状溝9が
周設されている。また、大径部3には、その内側にジョ
イント部17に被さる大径孔10が形成されると共に外
周面に後記する大径の締付金具20を嵌める浅い大径環
状溝11が周設されている。小径孔8及び大径孔10
は、その内周面の円周方向に沿って複数条の突条12,
13が間隔を置いて周設されており、ドライブシャフト
18とジョイント部17に対する密着性を高め内部に充
填されるグリースが洩れないようにしている。 【0011】本発明に係るドライブシャフトブーツBに
あっては、図4(a)に示すように従来の分割端面10
0aを外周面側へ向かうに従い漸次迫出させて一方の分
割端面5aを形成している。また、他方の分割端面5b
にあっても、従来の分割端面100bを外周面側へ向か
うに従い漸次迫出させて形成している。しかもこの場
合、両分割端面5a,5bは接合するときにほぼ平行と
なるように形成されている。これにより、図4(b)に
示すように両分割端面5a,5b全面がしっかり密着し
て接合することとなるので、接着面が減少することはな
い。よって、接着剤により接合するとき、両分割端面5
a,5bが隙間なく接合でき、接着剤による接着力が低
下するようなこともない。 【0012】前記分割端面5a,5bに塗布する接着剤
としては、ブーツ本体1が天然ゴムである場合はシアノ
アクリレート系、ブーツ本体1が合成ゴムである場合は
クロロプレンゴム系、またブーツ本体1が合成樹脂材で
ある場合はエポキシ樹脂系の接着剤がそれぞれ使用さ
れ、いずれも瞬間的に硬化するような接着剤が好まし
い。 【0013】次に、ドライブシャフトブーツBの取り付
け方法を説明する。図5において、14は自動車Cにお
けるギアボックス、15はタイヤであり、ギアボックス
14とタイヤ15のホイール16との間にジョイント部
17,17を介してドライブシャフト18が横架されて
いる。そこで、ギアボックス14に伝えられた駆動力に
よってドライブシャフト18が回転し、これによりタイ
ヤ15が回転する。19はホイール16を支持するサス
ペンションアームである。そして、ドライブシャフト1
8の左右両端と各ジョイント部17との間にドライブシ
ャフトブーツBが被着して取り付けられる。このドライ
ブシャフトブーツBは、ジョイント部17側に大径の締
付金具20を、また、ドライブシャフト18側に小径の
締付金具21をそれぞれ締め付け内部を密閉するように
している。なお、ドライブシャフトブーツB内にはグリ
ースが充填される。 【0014】大径の締付金具20及び小径の締付金具2
1は帯鋼からなり、図6に示すようにそれぞれ所定長さ
のバンド22の一端側22aを所定の長さ表側へ折り返
して折返片部23が形成される。該折返片部23に重な
る下側重合部22cに長手方向に沿って長いコ形状の切
り込み24が設けられ、この切り込み24に沿ってその
内側を引き起こすことにより係止爪片25が設けられ
る。折返片部23には係止爪片25に対応位置して該係
止爪片25を挿通させる挿通孔26が貫設されると共
に、該折返片部23の先端に突起27が設けられてい
る。一方、バンド22の他端側22bには係止爪片25
を挿通する挿通孔28が貫設されると共に、該他端側2
2bの先端部を内方へほぼ直角に折り曲げてその折曲部
29に前記突起27に係合させる係合孔30が貫設され
ている。 【0015】そこで、ブーツ本体1内にグリースを適量
詰めると共に各分割端面5a,5bに接着剤31を塗布
する。そして、このブーツ本体1をドライブシャフト1
8とジョイント部17の境界に両側から被せる。そし
て、図4(b)に示すように、凸条6を凹条7に嵌合さ
せると共に両分割端面5a,5b全体を接合させる。こ
れにより、両分割端面5a,5bが隙間なく接合でき、
接着剤31により強固に接着される。 【0016】更に、ドライブシャフトブーツBの両端側
で小径部2と大径部3の外周面に周設した小径および大
径の環状溝9,11にそれぞれ前記締付金具20,21
を嵌め、両端側22a,22bを重ね合わせ、挿通孔2
6から突出する係止爪片25を挿通孔28に挿通させる
と共に、係合孔30を折返片部23先端の突起27に係
合させる。次いで、重ねられた他端側22bを折返片部
23に上から押さえ付けて係止爪片25を十分突出させ
た状態で、該係止爪片25を前記折返片部23の先端側
へ抜脱不能に折り曲げておく。 【0017】このようにして取り付けられたドライブシ
ャフトブーツBは、小径部2と大径部3とが小径、大径
の締付金具20、21によりしっかりと締着され、また
各分割端面5a、5bはその全面が接着剤31によりし
っかりと固着されるので、過酷な使用条件によっても十
分耐え得るものである。 【0018】 【発明の効果】以上、説明したように本発明に係る自動
車のドライブシャフトブーツは、共に外周面側へ向かう
に従い漸次迫出させ、両分割端面が接合するときにほぼ
平行となるように形成した構成からなるので、両分割端
面がしっかり密着して接着剤により隙間なく接合できる
こととなり、これにより接着力が低下することがなく、
使用上、破損の心配もないという効果がある。
シャフトとホイールのジョイント部との間に跨らせるよ
うにして取り付けるドライブシャフトブーツに関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の自動車のドライブシャフ
トブーツは、ゴム、合成ゴムまたは合成樹脂材からな
り、可撓性を有しかつ一端をドライブシャフトに被さる
小径部とすると共に他端をジョイント部に被さる大径部
としたほぼ円錐台形の空洞状をなし、更にその外周壁
は、左右上下の激しい振動や、ステアリング操作による
捻れ・屈曲に耐えられるように蛇腹状に形成されてい
る。通常、外周面の一側部を中心軸線と平行な線に沿っ
て分割するタイプと、外周面の中心軸線を挟んで互いに
対向する両側部をその中心軸線と平行な線に沿って二分
割するタイプとがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、一側部で分
割する前者のドライブシャフトブーツを成形する場合、
図7(a)に示すようにドライブシャフトブーツB1は
一側部で分割され、しかも各分割端面100a,100
bにそれぞれ凸部101、凹部102がその長手方向に
沿って設けられている関係から、両分割端面100a,
100b間は、所定の寸法M離して成形される。 【0004】更に詳しく説明すると、前記ドライブシャ
フトブーツB1の胴部103は、その断面形状が前記所
定の寸法M離れた分外周方向に伸びて楕円形になり円形
にはならず、また、両分割端面100a,100bは、
型抜きの関係から中心軸線Oから放射線状に伸びる放射
面L1,L2により設定されることから、成形後に両分
割端面100a,100bを接着剤により接合しようと
する場合、図7(b)に示すように両分割端面100
a,100bはその内周面側が当接しても外周面側が所
定の寸法S開いてしまい、これにより接着面積が小さく
なって接着力が弱まり、使用中にそこから破損する虞が
あるという課題がある。 【0005】そこで、本発明は上記課題を解決すべくな
されたもので、外周面の一側部を中心軸線と平行な線に
沿って分割するタイプのドライブシャフトブーツであっ
て、両分割端面がしっかり密着できて接着剤の接着力が
弱まるといったことがなく、使用上そこから破損する虞
もない自動車のドライブシャフトブーツを提供すること
を目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明に係る自動車のドライブシャフトブーツは、
可撓性を有しかつ一端をドライブシャフトに被さる小径
部とすると共に他端をホイールのジョイント部に被さる
大径部とした空洞状をなし、外周面の一側部が中心軸線
と平行な線に沿って分割され、その向き合う分割端面を
介してドライブシャフトとジョイント部との間に被着
し、前記両分割端面を突き合わせて接合するようにした
ドライブシャフトブーツであって、前記両分割端面は共
に外周面側へ向かうに従い漸次迫出し、接合するときに
ほぼ平行となるように形成された構成からなる。このよ
うに、向き合う両分割端面は、接合するときにほぼ平行
となるので、両分割端面がしっかり密着し接着剤により
隙間なく接合できて接着力が低下することがなく、使用
上、破損の心配もない。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る自動車のド
ライブシャフトブーツの実施の形態を図面と共に説明す
る。このドライブシャフトブーツは、外周面の一側部を
その中心軸線と平行な線に沿って分割したタイプのもの
である。 【0008】図1はドライブシャフトブーツの斜視図、
図2は同縦断面図、図3は横端面図である。ドライブシ
ャフトブーツBは、可撓性を有する天然ゴム、合成ゴム
又は合成樹脂材からなり、ブーツ本体の外周面の一側部
がその中心軸線Oと平行な線に沿って分割されている。
そして、後記するように互いに向き合う分割端面5a,
5bに接着剤31を塗布し、これら分割端面5a,5b
を接合して取り付けられることとなる。 【0009】ブーツ本体1は、その一端を後記するドラ
イブシャフト18に被さる小径部2とし、また他端を後
記するジョイント部17に被さる大径部3とした空胴状
をなし、更に、全体がほぼ円錐台形をなしかつ外周面全
体が蛇腹状に形成されている。そして、分割部4におけ
る一方の分割端面5aに、その長手方向に沿って大径部
3側の端縁部を一部残し、一側に隆起部6aを設け先端
が尖った凸条6が突設されている。また、他方の分割端
面5bには、その長手方向に沿って、前記凸条6が嵌合
すると共に隆起部6aが係合する窪み部7aが設けられ
た凹条7が形成されている。 【0010】小径部2には、その内側にドライブシャフ
ト18に被さる小径孔8が形成されると共に外周面に後
記する小径の締付金具21を嵌める浅い小径環状溝9が
周設されている。また、大径部3には、その内側にジョ
イント部17に被さる大径孔10が形成されると共に外
周面に後記する大径の締付金具20を嵌める浅い大径環
状溝11が周設されている。小径孔8及び大径孔10
は、その内周面の円周方向に沿って複数条の突条12,
13が間隔を置いて周設されており、ドライブシャフト
18とジョイント部17に対する密着性を高め内部に充
填されるグリースが洩れないようにしている。 【0011】本発明に係るドライブシャフトブーツBに
あっては、図4(a)に示すように従来の分割端面10
0aを外周面側へ向かうに従い漸次迫出させて一方の分
割端面5aを形成している。また、他方の分割端面5b
にあっても、従来の分割端面100bを外周面側へ向か
うに従い漸次迫出させて形成している。しかもこの場
合、両分割端面5a,5bは接合するときにほぼ平行と
なるように形成されている。これにより、図4(b)に
示すように両分割端面5a,5b全面がしっかり密着し
て接合することとなるので、接着面が減少することはな
い。よって、接着剤により接合するとき、両分割端面5
a,5bが隙間なく接合でき、接着剤による接着力が低
下するようなこともない。 【0012】前記分割端面5a,5bに塗布する接着剤
としては、ブーツ本体1が天然ゴムである場合はシアノ
アクリレート系、ブーツ本体1が合成ゴムである場合は
クロロプレンゴム系、またブーツ本体1が合成樹脂材で
ある場合はエポキシ樹脂系の接着剤がそれぞれ使用さ
れ、いずれも瞬間的に硬化するような接着剤が好まし
い。 【0013】次に、ドライブシャフトブーツBの取り付
け方法を説明する。図5において、14は自動車Cにお
けるギアボックス、15はタイヤであり、ギアボックス
14とタイヤ15のホイール16との間にジョイント部
17,17を介してドライブシャフト18が横架されて
いる。そこで、ギアボックス14に伝えられた駆動力に
よってドライブシャフト18が回転し、これによりタイ
ヤ15が回転する。19はホイール16を支持するサス
ペンションアームである。そして、ドライブシャフト1
8の左右両端と各ジョイント部17との間にドライブシ
ャフトブーツBが被着して取り付けられる。このドライ
ブシャフトブーツBは、ジョイント部17側に大径の締
付金具20を、また、ドライブシャフト18側に小径の
締付金具21をそれぞれ締め付け内部を密閉するように
している。なお、ドライブシャフトブーツB内にはグリ
ースが充填される。 【0014】大径の締付金具20及び小径の締付金具2
1は帯鋼からなり、図6に示すようにそれぞれ所定長さ
のバンド22の一端側22aを所定の長さ表側へ折り返
して折返片部23が形成される。該折返片部23に重な
る下側重合部22cに長手方向に沿って長いコ形状の切
り込み24が設けられ、この切り込み24に沿ってその
内側を引き起こすことにより係止爪片25が設けられ
る。折返片部23には係止爪片25に対応位置して該係
止爪片25を挿通させる挿通孔26が貫設されると共
に、該折返片部23の先端に突起27が設けられてい
る。一方、バンド22の他端側22bには係止爪片25
を挿通する挿通孔28が貫設されると共に、該他端側2
2bの先端部を内方へほぼ直角に折り曲げてその折曲部
29に前記突起27に係合させる係合孔30が貫設され
ている。 【0015】そこで、ブーツ本体1内にグリースを適量
詰めると共に各分割端面5a,5bに接着剤31を塗布
する。そして、このブーツ本体1をドライブシャフト1
8とジョイント部17の境界に両側から被せる。そし
て、図4(b)に示すように、凸条6を凹条7に嵌合さ
せると共に両分割端面5a,5b全体を接合させる。こ
れにより、両分割端面5a,5bが隙間なく接合でき、
接着剤31により強固に接着される。 【0016】更に、ドライブシャフトブーツBの両端側
で小径部2と大径部3の外周面に周設した小径および大
径の環状溝9,11にそれぞれ前記締付金具20,21
を嵌め、両端側22a,22bを重ね合わせ、挿通孔2
6から突出する係止爪片25を挿通孔28に挿通させる
と共に、係合孔30を折返片部23先端の突起27に係
合させる。次いで、重ねられた他端側22bを折返片部
23に上から押さえ付けて係止爪片25を十分突出させ
た状態で、該係止爪片25を前記折返片部23の先端側
へ抜脱不能に折り曲げておく。 【0017】このようにして取り付けられたドライブシ
ャフトブーツBは、小径部2と大径部3とが小径、大径
の締付金具20、21によりしっかりと締着され、また
各分割端面5a、5bはその全面が接着剤31によりし
っかりと固着されるので、過酷な使用条件によっても十
分耐え得るものである。 【0018】 【発明の効果】以上、説明したように本発明に係る自動
車のドライブシャフトブーツは、共に外周面側へ向かう
に従い漸次迫出させ、両分割端面が接合するときにほぼ
平行となるように形成した構成からなるので、両分割端
面がしっかり密着して接着剤により隙間なく接合できる
こととなり、これにより接着力が低下することがなく、
使用上、破損の心配もないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドライブシャフトブーツの斜視
図。 【図2】同縦断面図。 【図3】同横端面図。 【図4】(a)は両分割端面部の拡大断面図。 (b)は同接合状態を示す拡大断面図。 【図5】ドライブシャフトブーツを被着した状態を示す
斜視図。 【図6】バンドの斜視図。 【図7】(a)は従来の両分割端面部の拡大断面図。 (b)は同接合状態を示す拡大断面図。 【符号の説明】 2 小径部 3 大径部 5a,5b 分割端面 6 凸条 7 凹条 16 ホイール 17 ジョイント部 18 ドライブシャフト B ドライブシャフトブーツ
図。 【図2】同縦断面図。 【図3】同横端面図。 【図4】(a)は両分割端面部の拡大断面図。 (b)は同接合状態を示す拡大断面図。 【図5】ドライブシャフトブーツを被着した状態を示す
斜視図。 【図6】バンドの斜視図。 【図7】(a)は従来の両分割端面部の拡大断面図。 (b)は同接合状態を示す拡大断面図。 【符号の説明】 2 小径部 3 大径部 5a,5b 分割端面 6 凸条 7 凹条 16 ホイール 17 ジョイント部 18 ドライブシャフト B ドライブシャフトブーツ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 可撓性を有しかつ一端をドライブシャフ
トに被さる小径部とすると共に他端をホイールのジョイ
ント部に被さる大径部とした空洞状をなし、外周面の一
側部が中心軸線と平行な線に沿って分割され、その向き
合う分割端面を介してドライブシャフトとジョイント部
との間に被着し、前記両分割端面を突き合わせて接合す
るようにしたドライブシャフトブーツであって、前記両
分割端面は共に外周面側へ向かうに従い漸次迫出し、接
合するときにほぼ平行となるように形成されていること
を特徴とする自動車のドライブシャフトブーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269408A JP2003074716A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 自動車のドライブシャフトブーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269408A JP2003074716A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 自動車のドライブシャフトブーツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003074716A true JP2003074716A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19095231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001269408A Pending JP2003074716A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 自動車のドライブシャフトブーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003074716A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010201739A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Kyoho Kk | ポリエステルエラストマー製ドライブシャフトブーツの製造方法 |
JP2014118092A (ja) * | 2012-12-19 | 2014-06-30 | Mitsubishi Motors Corp | フロントクロスメンバの異物侵入防止構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000018385A (ja) * | 1998-04-28 | 2000-01-18 | Nok Corp | 分割型ブーツ |
-
2001
- 2001-09-05 JP JP2001269408A patent/JP2003074716A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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