JP2003074657A - ハーフトロイダル型無段変速機用トラニオン - Google Patents

ハーフトロイダル型無段変速機用トラニオン

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JP2003074657A JP2001261230A JP2001261230A JP2003074657A JP 2003074657 A JP2003074657 A JP 2003074657A JP 2001261230 A JP2001261230 A JP 2001261230A JP 2001261230 A JP2001261230 A JP 2001261230A JP 2003074657 A JP2003074657 A JP 2003074657A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラニオン6aの両端部に設けた折れ曲がり
部27a、27aの内側面29a、29aとパワーロー
ラ8の周面8aとの距離L1 を短くできる様にして、上
記トラニオン6aの全長L6aの短縮化を可能にする。そ
して、このトラニオン6aを組み込んだハーフトロイダ
ル型無段変速機の大幅な小型・軽量化を可能にする。 【解決手段】 上記各内側面29a、29aの形状を直
線状にする。これにより、上記パワーローラ8が中立状
態から変位した場合に於ける、上記周面8aと上記各内
側面29a、29aとの距離の変化量を少なく抑える。
この結果、中立状態での上記内側面29a、29aとパ
ワーローラ8の周面8aとの距離L1 を短くできて、上
記課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明の対象となるハーフ
トロイダル型無段変速機は、例えば自動車の自動変速機
用の変速ユニットとして、或は各種産業機械用の変速機
として、それぞれ利用する。特に、本発明は、この様な
ハーフトロイダル型無段変速機に組み込むトラニオンの
長さ寸法の短縮化により、ハーフトロイダル型無段変速
機の小型・軽量化を可能にするものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の変速機用の変速ユニット
として、図5〜6に略示する様なハーフトロイダル型無
段変速機を使用する事が研究され、一部で実施されてい
る。このハーフトロイダル型無段変速機は、例えば実開
昭62−71465号公報に開示されている様に、入力
軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、この入力軸1
と同心に配置された出力軸3の端部に出力側ディスク4
を固定している。ハーフトロイダル型無段変速機を納め
たケーシングの内側には、上記入力軸1並びに出力軸3
に対して捻れの位置にある枢軸5、5を中心として揺動
するトラニオン6、6が設けられている。即ち、これら
各枢軸5、5の中心軸は、上記入力軸1及び出力軸3の
中心軸と交差する事はないが、これら入力軸1及び出力
軸3の中心軸の方向に対し直角な方向に存在する。
【0003】上記各トラニオン6、6は、両端部外側面
に上記枢軸5、5を、互いに同心に設けている。又、各
トラニオン6、6の中心部には変位軸7、7の基端部を
支持し、上記各枢軸5、5を中心として各トラニオン
6、6を揺動させる事により、各変位軸7、7の傾斜角
度の調節を自在としている。各トラニオン6、6に支持
された変位軸7、7の周囲には、それぞれパワーローラ
8、8を回転自在に支持している。そして、これら各パ
ワーローラ8、8を、上記入力側、出力側両ディスク
2、4の間に挟持している。これら両ディスク2、4の
互いに対向する内側面2a、4aは、それぞれ断面が、
上記枢軸5を中心とする円弧を回転させて得られる凹面
をなしている。そして、球状凸面に形成された各パワー
ローラ8、8の周面8a、8aは、上記内側面2a、4
aに当接させている。
【0004】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム等の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け、弾性的に押圧自在としている。この押圧装
置9は、入力軸1と共に回転するカム板10と、保持器
11により保持された複数個(例えば4個)のローラ1
2、12とから構成している。上記カム板10の片側面
(図5〜6の左側面)には、円周方向に関する凹凸面で
あるカム面13を形成し、上記入力側ディスク2の外側
面(図5〜6の右側面)にも、同様のカム面14を形成
している。そして、上記複数個のローラ12、12を、
上記入力軸1の中心に関して放射方向の軸を中心とする
回転自在に支持している。
【0005】上述の様に構成するハーフトロイダル型無
段変速機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10
が回転すると、カム面13によって複数個のローラ1
2、12が、入力側ディスク2の外側面に設けたカム面
14に押圧される。この結果、上記入力側ディスク2
が、上記複数のパワーローラ8、8に押圧されると同時
に、上記1対のカム面13、14と複数個のローラ1
2、12との押し付け合いに基づいて、上記入力側ディ
スク2が回転する。そして、この入力側ディスク2の回
転が、上記複数のパワーローラ8、8を介して出力側デ
ィスク4に伝達され、この出力側ディスク4に固定の出
力軸3が回転する。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度を変える
場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で減速を行なう
場合には、枢軸5、5を中心として各トラニオン6、6
を揺動させ、各パワーローラ8、8の周面8a、8aが
図5に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心
寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部
分とにそれぞれ当接する様に、各変位軸7、7を傾斜さ
せる。反対に、増速を行なう場合には、上記トラニオン
6、6を揺動させ、各パワーローラ8、8の周面8a、
8aが図6に示す様に、入力側ディスク2の内側面2a
の外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの中心
寄り部分とに、それぞれ当接する様に、各変位軸7、7
を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角度を図5と図6
との中間にすれば、入力軸1と出力軸3との間で、中間
の変速比を得られる。
【0007】上記各トラニオン6、6の具体的形状、並
びにこれら各トラニオン6、6にパワーローラ8、8を
支持する部分の構造に就いては、例えば特開平8−24
0251号公報等に記載されて従来から知られている。
図7〜8は、この公報に記載される等により従来から知
られた、トラニオン6にパワーローラ8を支持する部分
の構造を示している。このトラニオン6の中間部には、
円孔15を形成している。この円孔15は、このトラニ
オン6の両端部に形成した枢軸5、5と直交する方向に
(枢軸5、5の中心軸を延長した線と円孔15の中心軸
を延長した線とが直交する方向に)形成している。そし
て、上記円孔15の内側部分に、変位軸7を支持してい
る。この変位軸7は、互いに平行で且つ偏心した支持軸
部16と枢支軸部17とを有する。このうちの支持軸部
16を上記円孔15の内側に、ラジアルニードル軸受1
8を介して、回転自在に支持している。又、上記枢支軸
部17の周囲にパワーローラ8を、別のラジアルニード
ル軸受19を介して回転自在に支持している。
【0008】又、上記パワーローラ8の外側面と上記ト
ラニオン6の中間部内側面との間には、パワーローラ8
の外側面の側から順に、スラスト玉軸受20とスラスト
ニードル軸受21とを設けている。このうちのスラスト
玉軸受20は、上記パワーローラ8に加わるスラスト荷
重を支承しつつ、このパワーローラ8の回転を許容す
る。この様なスラスト玉軸受20は、複数個の玉22、
22と、各玉22、22を転動自在に保持する円環状の
保持器23と、円環状のスラスト玉軸受外輪24とから
構成している。各スラスト玉軸受20の内輪軌道は上記
パワーローラ8の外側面に、外輪軌道は上記スラスト玉
軸受外輪24の内側面に、それぞれ形成している。
【0009】又、上記スラストニードル軸受21は、上
記トラニオン6の内側面と上記スラスト玉軸受外輪24
の外側面との間に挟持している。この様なスラストニー
ドル軸受21は、上記各パワーローラ8から上記各スラ
スト玉軸受外輪24に加わるスラスト荷重を支承しつ
つ、上記枢支軸部17及び上記スラスト玉軸受外輪24
が上記支持軸部16を中心として揺動する事を許容す
る。即ち、ハーフトロイダル型無段変速機では、変速作
業や伝達すべきトルクの変動、構成各部材の弾性変形等
に起因して、入力側、出力側両ディスク2、4(図5〜
6)の一方又は双方が軸方向に変位し、変位軸7が上記
支持軸部16を中心として僅かに回動する。この回動の
結果、上記スラスト玉軸受20のスラスト玉軸受外輪2
4の外側面と上記トラニオン6の内側面とが相対変位す
る。これら外側面と内側面との間には、上記スラストニ
ードル軸受21が存在する為、この相対変位に要する力
は小さい。従って、上述の様に各変位軸7、7の傾斜角
度を変化させる為の力が小さくて済む。
【0010】上述の様に構成されるハーフトロイダル型
無段変速機のトラニオン6は、中間部内側面(パワーロ
ーラ8を設置する側の面)に、上記スラストニードル軸
受21のレース25を添設する為の平坦面26を設けて
いる。そして、この平坦面26の長さ方向(前記1対の
枢軸5、5の軸方向)中間部に、前記円孔15を形成し
ている。又、上記平坦面26の長さ方向両端部に1対の
折れ曲がり部27、27を、上記パワーローラ8を保持
する内側面側に向け突出する状態で設けている。上記1
対の枢軸5、5は、上記両折れ曲がり部27、27の外
側面28、28に、互いに同心に設けている。
【0011】この様な形状を有するトラニオン6を造る
には、炭素鋼等の剛性の高い金属製素材を鍛造により所
定の形状に加工した後、必要とする部分に切削、研削等
の仕上加工を施す。このうち、上記平坦面26は、マシ
ニングセンタ等を利用した切削加工により形成する。こ
の為に従来は、回転工具を、上記平坦面26とすべき内
側面中間部に押し付けつつ、この平坦面26を加工して
いた。従って、従来のトラニオン6の場合、上記両折れ
曲がり部27、27の内側面29、29は、互いに同心
の部分円筒状凹面となっていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な従来のハ
ーフトロイダル型無段変速機のトラニオン6の場合、長
さ方向両端部に設けた1対の折れ曲がり部27、27の
内側面29、29が、部分円筒状凹面である事に伴っ
て、長さ方向寸法の短縮化が難しく、この結果、上記ト
ラニオン6を組み込んだハーフトロイダル型無段変速機
の小型・軽量化を難しくしていた。この理由に就いて、
図7〜8に図9を加えて説明する。
【0013】前述した通り、ハーフトロイダル型無段変
速機の運転時にパワーローラ8は、変位軸7の支持軸部
16を中心として揺動し、上記トラニオン6の幅方向
(枢軸5、5の軸方向に対し直角方向)に変位する。図
9は、上記パワーローラ8が上記トラニオン6の幅方向
に大きく変位した状態を示しているが、この図9から明
らかな通りこの状態では、上記パワーローラ8の周面8
aと上記折れ曲がり部27、27の内側面29、29と
が、図7に示した中立状態よりも近づく。言い換えれ
ば、これら両面8a、29同士の距離が縮まる。
【0014】この様にこれら両面8a、29同士の距離
が縮まった状態でも、これら両面8a、29同士の干渉
(擦れ合い)を防止する為には、図7に示した中立状態
でのこれら両面8a、29同士の距離L0 を大きくする
必要がある。この結果、上記トラニオン6の長さ寸法
が、本来の機能上必要な長さ以上に大きくなり、上述の
様に、ハーフトロイダル型無段変速機の小型・軽量化を
難しくする。本発明のハーフトロイダル型無段変速機用
トラニオンは、この様な事情に鑑みて発明したものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のハーフトロイダ
ル型無段変速機用トラニオンは、前述した従来のハーフ
トロイダル型無段変速機用トラニオンと同様に、本体部
内側面に設けられた平坦面と、この平坦面の一部で長さ
方向中間部にその一端を開口させる状態で設けられた円
孔と、この平坦面の長さ方向両端部に上記本体部内側面
側に向け突出する状態で設けられた1対の折れ曲がり部
と、これら両折れ曲がり部の外側面に互いに同心に設け
られた1対の枢軸とを備える。特に、本発明のハーフト
ロイダル型無段変速機用トラニオンに於いては、上記1
対の折れ曲がり部の互いに対向する折れ曲がり部内側面
を上記平坦面に対し直角方向に見た形状を、互いに平行
な直線状としている。
【0016】
【作用】上述の様に構成する本発明のハーフトロイダル
型無段変速機用トラニオンによれば、パワーローラの周
面と折れ曲がり部内側面との距離が、このパワーローラ
の中立状態と、トラニオンの幅方向に大きく変位した状
態との間で、あまり大きくは変化しない。従って、上記
中立状態での上記パワーローラの周面と折れ曲がり部内
側面との距離を短くして、その分、上記トラニオンの長
さ寸法の短縮化を図れる。この結果、このトラニオンを
支持する部分を始めとして、ハーフトロイダル型無段変
速機の構成各部の小型・軽量化が可能になり、ハーフト
ロイダル型無段変速機全体として、大幅な小型・軽量化
が可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜3は、請求項1にのみ対応
する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、
本例の特徴は、平坦面26を長さ方向に関して両側から
挟む状態で両端部に設けた、1対の折れ曲がり部27
a、27aの内側面29a、29aの形状を工夫する事
により、トラニオン6aの長さ寸法の短縮を可能にした
点にある。その他の部分の構成及び作用は、前述の図8
〜9に示した従来構造と同様であるから、同等部分には
同一符号を付して重複する説明は省略若しくは簡略に
し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0018】本発明のハーフトロイダル型無段変速機用
トラニオンに於いては、上記1対の折れ曲がり部27
a、27aの内側面29a、29aを、互いに平行で、
且つ上記平坦面26に対し直角方向に存在する平面とし
ている。従って、上記両内側面29a、29aを上記平
坦面26に対し直角方向に見た形状は、図1、3に示す
様に、互いに平行な直線である。この様な上記両内側面
29a、29aは、ブローチ加工等、従来から知られて
いる各種切削加工或は研削加工により、容易に加工でき
る。
【0019】上述の様に構成する本例のトラニオン6a
の内側面にパワーローラ8を、変位軸7により組み付
け、更にハーフトロイダル型無段変速機を構成した場合
に、上記パワーローラ8は、図1に示した中立状態と図
3に示した状態との間で変位する。これら図1と図3と
の状態を比較し、更に前述の図7と図9との状態の比較
と比べれば明らかな通り、本発明によれば、上記パワー
ローラ8の周面8aと各折れ曲がり部27a、27aの
内側面29a、29aとの距離が、上記パワーローラ8
の中立状態(図1の状態)と、このパワーローラ8が上
記トラニオン6aの幅方向に大きく変位した状態(図3
の状態)との間で、あまり大きくは変化しない。
【0020】従って、上記中立状態での上記パワーロー
ラ8の周面8aと上記各折れ曲がり部27a、27aの
内側面29a、29aとの距離L1 を短くして、その
分、上記トラニオン6aの長さ寸法L6aの短縮化を図れ
る。この結果、このトラニオン6aを支持する部分を始
めとして、ハーフトロイダル型無段変速機の構成各部の
小型・軽量化が可能になり、ハーフトロイダル型無段変
速機全体として、大幅な小型・軽量化が可能になる。
【0021】尚、図1〜3に示す様な直線状の折れ曲が
り部27a、27aの場合、図7〜9に示す様な円弧状
の折れ曲がり部27、27に比べて、パワーローラ8に
加わるスラスト荷重に対する剛性が多少低くなる事も考
えられる。但し、その分を補う為、上記各折れ曲がり部
27a、27aの厚さを多少大きくしても、トラニオン
6a全体としての長さ寸法の短縮は、十分に図れる。
【0022】次に、図4は、請求項1〜2に対応する、
本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合
には、1対の折れ曲がり部27b、27b同士の間に補
強梁30を、これら両折れ曲がり部27b、27b同士
の間で突っ張れる状態で掛け渡し、パワーローラ8に加
わるスラスト荷重に対する剛性の確保を図っている。こ
の様な補強梁30を設ける事により、上記各折れ曲がり
部27b、27bを薄肉にしても、これら各折れ曲がり
部27b、27bの剛性を十分に確保できる様にして、
トラニオン6bの長さ寸法の大幅な短縮化を可能にして
いる。
【0023】上記パワーローラ8に加わるスラスト荷重
に基づいて上記トラニオン6bが、その平坦面26が凹
面となる方向に弾性変形する場合には、上記各折れ曲が
り部27b、27bの先半部同士の間隔が狭まる傾向に
なる。この様な場合に上記補強梁30が、これら各折れ
曲がり部27b、27bの先半部同士の間で突っ張るの
で、上記トラニオン6bの弾性変形が抑えられる。尚、
上記補強梁30の中間部が入力側、出力側各ディスク
2、4(図5〜6参照)と干渉しない様に、上記補強梁
30の形状及び寸法を規制する。
【0024】又、上記補強梁30の両端部は、締り嵌め
の嵌合、ねじ、リベット等により上記各折れ曲がり部2
7b、27bの内側面29b、29b或は先端面に結合
固定する。図示の例では、上記補強梁30を上記各折れ
曲がり部27b、27b同士の間に、側方から(図4の
表裏方向から)のみ挿入自在な形状としている。そし
て、上記補強梁30を上記各折れ曲がり部27b、27
bの丁度幅方向中央部に位置させた状態で、これら補強
梁30の両端部と各折れ曲がり部27b、27bの先半
部とが、締り嵌めで嵌合する様にしている。この様に補
強梁30を側方から挿入する構造は、上記各折れ曲がり
部27b、27bの内側面29b、29bの形状を幅方
向に関し直線状とした事により可能になって、上記補強
梁30の組み付け性が向上する。
【0025】又、この補強梁30の両端部と上記各折れ
曲がり部27b、27bの内側面29b、29bの先半
部との当接部で、上記スラスト荷重に基づく変形力を受
ける部分を、図4に示す様に適切な方向、即ち、上記各
折れ曲がり部27b、27bの先端に向う程上記両内側
面29b、29b同士の間隔が狭くなる方向に傾斜させ
る事により、上述した様なトラニオン6aの弾性変形時
に、上記補強梁30の両端部と上記各折れ曲がり部27
b、27bの先半部とに加わる応力を緩和する事もでき
る。前述の図7〜9に示した様に、内側面29、29が
湾曲した折れ曲がり部27、27同士の間に補強梁を、
側方から締り嵌めで組み付ける事は不可能であり、応力
を緩和できる結合部を構成する事も難しい。その他の構
成及び作用は、上述した第1例の場合と同様であるか
ら、同等部分には同一符号を付して重複する説明は省略
する。
【0026】
【発明の効果】本発明のハーフトロイダル型無段変速機
用トラニオンは、以上に述べた通り構成され作用するの
で、長さ方向の寸法の短縮化により、ハーフトロイダル
型無段変速機の大幅な小型・軽量化を可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、パワーロ
ーラを中立位置に組み付けたトラニオンを内側面側から
見た図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】パワーローラが揺動変位した状態を示す、図1
と同様の図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同
様の図。
【図5】従来から知られたハーフトロイダル型無段変速
機の基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図6】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図7】従来構造を示す、図1と同様の図。
【図8】図7のB−B断面図。
【図9】パワーローラが揺動変位した状態を示す、図7
と同様の図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6、6a、6b トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9 押圧装置 10 カム板 11 保持器 12 ローラ 13、14 カム面 15 円孔 16 支持軸部 17 枢支軸部 18、19 ラジアルニードル軸受 20 スラスト玉軸受 21 スラストニードル軸受 22 玉 23 保持器 24 スラスト玉軸受外輪 25 レース 26 平坦面 27、27a、27b 折れ曲がり部 28 外側面 29、29a、29b 内側面 30 補強梁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部内側面に設けられた平坦面と、こ
    の平坦面の一部で長さ方向中間部にその一端を開口させ
    る状態で設けられた円孔と、この平坦面の長さ方向両端
    部に上記本体部内側面側に向け突出する状態で設けられ
    た1対の折れ曲がり部と、これら両折れ曲がり部の外側
    面に互いに同心に設けられた1対の枢軸とを備えたハー
    フトロイダル型無段変速機用トラニオンに於いて、上記
    1対の折れ曲がり部の互いに対向する折れ曲がり部内側
    面を上記平坦面に対し直角方向に見た形状を、互いに平
    行な直線状とした事を特徴とするハーフトロイダル型無
    段変速機用トラニオン。
  2. 【請求項2】 1対の折れ曲がり部同士の間に補強梁を
    側方から挿入し、この補強梁をこれら1対の折れ曲がり
    部同士の間で突っ張らせた、請求項1に記載したハーフ
    トロイダル型無段変速機用トラニオン。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07229546A (ja) * 1994-02-18 1995-08-29 Nippon Seiko Kk トロイダル型無段変速機
JP2002106667A (ja) * 2000-10-04 2002-04-10 Honda Motor Co Ltd トロイダル型無段変速機

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