JP2003073921A - 部分扁平化合成繊維、その製造方法及びそれを用いた不織布 - Google Patents

部分扁平化合成繊維、その製造方法及びそれを用いた不織布

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度で地合いの良好な合成繊維製の不織布
を得るのに適した合成繊維と該合成繊維によって製造さ
れている不織布を提供する。 【解決手段】 単一合成繊維の長さ方向の少なくとも1
箇所に扁平化された幅広領域を有し、該幅広領域におけ
る最大幅をWmaxとし、該合成繊維の最小幅部分の幅を
minとした場合、Wmax/Wminの値が2以上であるこ
とを特徴とする、部分扁平化合成繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部分的に扁平化さ
れた合成繊維及びその製造方法に関する。さらに詳しく
は、低米坪でも高い強度と良好な地合いを有する不織布
の製造に好適な部分扁平化合成繊維と、該部分扁平化合
成繊維の簡便で、効率的な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、不織布は、ウェブ状又はシート
状の繊維集合体をベースとし、これを樹脂バインダー
(以下、単にバインダーとも記す)や接着用繊維で結合
したり、ニードルパンチやウォータージェット処理等に
より繊維同士を交絡させて製造されるが、強度を求めら
れる場合には、前者のバインダーや接着繊維を用いる方
法、特にバインダーを用いる方法が採用されており、バ
インダーが繊維の交点に付着し、繊維間を結合すること
で不織布の強度が発現する。
【0003】近年、芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊
維)や超高強度ポリエチレン繊維、ポリアリレート繊
維、ポリベンザゾール繊維等、従来にない高強度の繊維
が登場し、これを用いた不織布が実用化されてきてい
る。特に、メタ系アラミド繊維やポリアリレート繊維、
超高分子量ポリエチレン繊維等の熱軟化性を有する繊維
を用いた不織布では、繊維の軟化温度以上でカレンダー
処理等を施すことで繊維同士が融着し、非常に強度の高
い不織布を得ることが可能である。
【0004】しかしながら、例えばパラ系アラミド繊維
やポリベンザゾール繊維等、実質的に熱軟化せず、自己
接着性も有しない繊維を用いた不織布は、バインダーに
よる結合部分の強度が不織布の耐破壊性を支配する。す
なわち、これらの繊維を主体とする不織布の強度は、バ
インダーによる接合強度に支配される。
【0005】このような不織布の強度を向上させる方法
として、単純にバインダー量を増やすことが考えられ
る。しかしながら、バインダー量には適正な範囲があ
り、多すぎても少なすぎても不織布の強度は低下する。
また、バインダー量が多すぎると不織布のしなやかさが
失われたり、用途によっては品質を損なう場合が多々あ
る。
【0006】一方、繊維を扁平化することで繊維の交点
面積を増やすことが考えられる。例えば、特公平6−6
0035号公報では扁平断面を有するガラス繊維が紹介
されているが、ガラス繊維のようにカップリング剤を介
してバインダーと化学的に結合できる場合や、前記熱融
着が可能な繊維、あるいはセルロース系繊維のように自
己接着性を有する繊維においては、繊維交点の面積を増
加させることで不織布の強度向上が期待できる。
【0007】しかしながら、パラ系アラミド繊維やポリ
ベンザゾール繊維等、バインダーとの化学的な結合や、
熱軟化による融着、及び自己接着性も期待できない繊維
においては、繊維交点をバインダーが覆うことで強度を
発現させる他ないが、その際の接合強度を高めるために
繊維全体を扁平化すると、バインダーの要求量が増加
し、十分な強度向上効果を達成するためにはバインダー
量を増やさなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高強
度の合成繊維製の不織布を得るのに適した合成繊維、特
にパラ系アラミド繊維やポリベンザゾール繊維等のよう
に、実質的に熱軟化せず、自己接着性も有しない合成繊
維で、なおかつ、高強度で地合いの良好なシートを得る
ことができる合成繊維と該合成繊維によって製造されて
いる不織布、及びこのような合成繊維を得るための簡便
で効率的な製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、均一の太
さを有する合成繊維を特定の条件でサンドミルにて処理
することにより、繊維が部分的に扁平化することができ
ること、この部分扁平化繊維を用いて製造した不織布
は、サンドミル処理前の均一太さの合成繊維を使用した
不織布に比べて、引張強度と地合いが飛躍的に向上して
いるものであることを見出し、本発明を完成させたもの
である。上記の問題を解決するための本発明は、以下の
発明を包含する。
【0010】(1)単一合成繊維の長さ方向の少なくと
も1箇所に扁平化された幅広領域を有し、該幅広領域に
おける最大幅をWmaxとし、該合成繊維の最小幅部分の
幅をWm inとした場合、Wmax/Wminの値が2以上であ
ることを特徴とする部分扁平化合成繊維。
【0011】(2)単一合成繊維の長さ方向の少なくと
も1箇所に扁平化された幅広領域を有し、該幅広領域に
おける最大幅をWmaxとし、該合成繊維の長さ方向の平
均繊維幅をWavとした場合、Wmax/Wavの値が1.5
以上であることを特徴とする部分扁平化合成繊維。
【0012】(3)前記単一合成繊維は、全繊維長L1
に対して、繊維が扁平化されている領域の合計長さをL
2とした場合、L2/L1として表される扁平化率の値が
0.05〜0.5の範囲であることを特徴とする(1)
項又は(2)項に記載の部分扁平化合成繊維。
【0013】(4)前記合成繊維は、自己融着性乃至自
己接着性を持たない合成繊維であることを特徴とする
(1)項〜(3)項のいずれか1項に記載の部分扁平化
合成繊維。
【0014】(5)前記合成繊維が、パラ系芳香族ポリ
アミド繊維及びポリベンザゾール繊維から選ばれる少な
くとも1種である(1)項〜(4)項のいずれか1項に
記載の部分扁平化合成繊維。
【0015】(6)合成繊維をサンドミルにて処理する
ことを特徴とする、単一合成繊維の長さ方向の少なくと
も1箇所に扁平化された幅広領域を有し、該幅広領域に
おける最大幅をWmaxとし、該合成繊維の最小幅部分の
幅をWminとした場合、Wmax/Wminの値が2以上であ
る部分扁平化合成繊維の製造方法。
【0016】(7)合成繊維をサンドミルにて処理する
ことを特徴とする、単一合成繊維の長さ方向の少なくと
も1箇所に扁平化された幅広領域を有し、該幅広領域に
おける最大幅をWmaxとし、該合成繊維の長さ方向の平
均繊維幅をWavとした場合、Wm ax/Wavの値が1.5
以上である部分扁平化合成繊維の製造方法。
【0017】(8)前記単一合成繊維は、全繊維長L1
に対して、繊維が扁平化されている領域の合計長さをL
2とした場合、L2/L1として表される扁平化率の値が
0.05〜0.5の範囲である(6)項又は(7)項に
記載の部分扁平化合成繊維の製造方法。
【0018】(9)前記合成繊維は、自己融着性乃至自
己接着性を持たない合成繊維である(6)項〜(8)項
のいずれか1項に記載の部分扁平化合成繊維の製造方
法。
【0019】(10)前記合成繊維が、パラ系芳香族ポ
リアミド繊維及びポリベンザゾール繊維から選ばれる少
なくとも1種である(6)項〜(9)項のいずれか1項
に記載の部分扁平化合成繊維の製造方法。
【0020】(11)前記(1)項〜(5)項のいずれ
か1項に記載の部分扁平化合成繊維を主体として使用し
て形成されていることを特徴とする不織布。 (12)前記(5)項に記載の部分扁平化合成繊維を主
体として使用して形成されていることを特徴とする積層
板用不織布。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明における、単一合成繊維の
長さ方向に少なくとも1箇所に扁平化領域を持つ合成繊
維は従来になかったものであり、本発明者等が、合成繊
維を特定の条件下でサンドミル処理することで容易に得
られることを見出したものである。
【0022】本発明の部分扁平化合成繊維とは、繊維の
長さ方向において扁平化された結果、元の繊維径よりも
幅が広くなっている扁平化領域を少なくとも1箇所有し
ていることを特徴とする。このような合成繊維を使用し
て不織布を形成すると、通常の合成繊維を用いた場合と
比較して不織布の強度及び地合いが飛躍的に向上する。
その正確な理由は、今後の研究を待たなければならない
が、互いに交絡している状態の各繊維における扁平化領
域同士が引っかかり部分となって引き抜き時に大きな抵
抗を示すことが理由の一つであると推定される。また扁
平化された部分で繊維が容易に屈曲するため、繊維同士
の絡み合いが生じるものと推定される。この場合、シー
トはあたかも扁平化部分間の長さの繊維の集合体である
かのように地合いが良好となると推定される。
【0023】本発明の部分扁平化合成繊維は、扁平化さ
れた幅広領域を有し、該幅広領域における最大幅をW
maxとし、該合成繊維の非扁平化領域の最小幅をWmin
した場合、Wmax/Wminの値は、2以上であることが必
要であり、2以上5.0以下であることが好ましい。す
なわち、1本の繊維中に幅が突出して広い部分があるこ
とが好ましい。上記値が2.0未満では扁平化領域同士
の引っかかりが弱くなり強度向上効果が十分でない。一
方、5.0を越えて大きくしていくと扁平化領域の厚み
が薄くなり、該扁平化領域における繊維の強度が不足す
ることとなるので好ましくない。
【0024】本発明の部分扁平化合成繊維は、繊維全体
が若干扁平化されているような場合であっても、繊維の
平均的な幅Wavの値に比べて、扁平領域の最大幅Wmax
の値が1.5以上となるように突出した部分があると、
本発明の効果は得られる。また、上記と同様の理由によ
り、上限値は5.0であることが好ましい。
【0025】本発明の部分扁平化合成繊維の場合、前記
minの値が元の繊維の扁平化されていない最小部分の
幅であること、すなわち、合成繊維の少なくとも一部に
扁平化されていない部分が存在する場合は、Wmax/W
minの値が大きくなり、かつ繊維の強度低下も小さいこ
とから、特に好ましい。このことから、本発明の部分扁
平化合成繊維は、全繊維長L1に対して、繊維の扁平化
されている領域の合計長さをL2とした場合、L2/L1
として表される扁平化率の値が0.05〜0.5の範囲
であることが好ましい。上記値が0.05未満であって
も、0.5を越えて大きくなっても扁平化領域同士の引
っかかりが弱くなり強度向上効果が十分でない。
【0026】本発明の製造方法で合成繊維の扁平化処理
に用いるサンドミルは、固定した容器に挿入した攪拌機
を高速で回転させて容器内に充填したメディアと繊維と
を攪拌接触させる装置である。サンドミルの形態には縦
型、横型があるが、どちらも使用可能である。具体的に
はサンドグラインダー、ダイノミル、ウルトラビスコミ
ルなどの名称の装置が挙げられる。
【0027】サンドミル処理に用いられるメディアの種
類は特に限定されず、ガラスビーズ、アルミナビーズ、
ジルコニアビーズ、ジルコンビーズ、スチールビーズ、
チタニアビーズ等の無機系ビーズや、これら無機系ビー
ズに有機材料をコーティングしたビーズ、ナイロンビー
ズやテフロン(登録商標)ビーズ等の有機系ビーズなど
が使用可能であり、これらのうちの一種を単独で使用し
ても良いし、2種類以上を組み合せて使用しても良い。
【0028】ビーズの平均粒径は0.1mm程度の微小
のものから、6mm程度の大粒径のものまで使用可能で
ある。これらメディアの材質の種類、平均粒径、サンド
ミルの回転数、処理濃度及び処理時間等の処理条件を適
宜選択することで繊維の扁平化の程度をコントロールす
ることが可能である。部分扁平化に特に好ましいビーズ
径範囲は、平均繊維長の0.2から3倍程度である。
【0029】サンドミル容器の中に充填するメディアの
量は、最密充填量の20〜80%、中で最密充填量の4
0〜70%が好ましい。充填率が低すぎると試料が全く
処理されずに容器から出てくるいわゆるショートパスを
起こす。また、充填率が高すぎると扁平化が進みすぎて
非扁平化領域が少なくなることから好ましくない。
【0030】サンドミル処理に使用する合成繊維の種類
は特に限定せず、ポリエステル系繊維、ポリアリレート
系繊維、ポリアミド系繊維、芳香族ポリアミド系繊維、
アクリル系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリビニルア
ルコール系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ビニリデン系
繊維、アセテート系繊維、レーヨン系繊維、ポリウレタ
ン系繊維、ポリアクリロニトリル(PAN)系繊維、ポ
リベンザゾール(PBZ)系繊維、ポリアセタール系繊
維、ポリエーテルケトン(PEK)系、ポリイミド系繊
維、メラミン系繊維、フェノール系繊維、フッ素系繊
維、ポリアミドイミド系繊維、ポリベンズイミダゾール
(PBI)系繊維、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)系繊維等の合成繊維や、これら合成樹脂にシリカ等
の無機材料を配合した有機無機ハイブリッド繊維や、植
物繊維、獣毛繊維、絹等の天然繊維などが広く使用でき
る。
【0031】しかし、本発明の効果は、ポリ−p−フェ
ニレンテレフタラミド繊維(商品名:ケプラー、デュポ
ン製)、ポリ−p−フェニレンジフェニルエーテルテレ
フタラミド繊維(商品名:テクノーラ、帝人製)等のパ
ラ系アラミド繊維や、ポリ−p−フェニレンベンゾビス
オキサゾール、ポリ−p−フェニレンベンゾビスチアゾ
ール、ポリ−p−フェニレンベンゾビスイミダゾール、
ポリ(2,5−ベンゾオキサゾール)、ポリ(2,6−
ベンゾチアゾール)等のポリベンザゾール繊維等、実質
的に熱軟化せず、自己接着性も有しない繊維の場合にお
いて特に顕著である。
【0032】例えば、パラ系アラミド繊維やポリベンザ
ゾール繊維を主体とした不織布は、プリント配線板等の
積層板用基材として有望視されているが、近年の電子部
品の軽薄短小化の傾向から、積層板用不織布にも薄物化
(低米坪化)が要求されている。本発明の部分扁平化繊
維は薄物化に伴う強度低下や地合い不良を改善できるた
め、特に薄物の積層板用不織布に好適である。
【0033】サンドミル処理に使用する合成繊維の繊維
径(デニール)は特に限定されないが、目的とする効果
が不織布の強度向上であるため、繊維径は小さい方が好
ましい。すなわち、繊維径が小さいほど同一米坪の不織
布中の繊維数が増加し、繊維の交点が増加することで強
度向上が期待できる。ただし、あまりに繊維径が小さい
とサンドミル処理時に繊維の切断が起こったり、繊維自
体の強度が低下するため、繊維径としては0.1〜5デ
ニール、より好ましくは0.5〜2デニール程度の繊維
径を有するものが使用され、異なる繊維径のものを混合
しても構わない。
【0034】また、繊維の繊維長が長すぎると、後に述
べる懸濁液中での分散性が悪化する原因となり、サンド
ミル処理中に繊維同士が絡まり合うといった問題が生じ
るため、繊維長としては20mm以下が好ましく、さら
に好ましくは10mm以下、より好ましくは6mm以下
である。異なる繊維長のものを混合しても構わない。
【0035】サンドミル処理に使用する合成繊維の断面
形状も特に規定せず、円形断面を始め、三角形、長方
形、五角形以上の多角形断面や、長円形、楕円形、眉
形、星形や表面に凹凸を有する不定形断面のものなどが
広く使用できる。しかし、通常の円形断面の合成繊維の
場合、簡単なサンドミル処理でWmax/Wminの値の大き
い部分扁平化合成繊維を得ることができるので好まし
い。
【0036】合成繊維をサンドミルで処理する時は、合
成繊維を媒体に分散させたスラリー状で行なう。媒体と
しては取り扱いの容易性、汎用性などから水が通常最も
適しているが、水を嫌う用途など特殊な目的のためにメ
タノール、エタノールなどの有機溶媒及びこれらの有機
溶剤と水との混合媒体を使用してもよい。また分散液の
中に繊維の分散性を良くするために分散剤や粘剤等を添
加してもよい。サンドミルの具体的な方法について、以
下に「水懸濁液」を例として説明する。
【0037】サンドミル処理時における有機繊維の水懸
濁液の固形分濃度は、通常0.1〜5.0重量%の範囲
で調節する。0.1重量%未満では処理効率が悪く、
5.0重量%以上で処理すると試料が通りにくくなり、
繊維同士が絡まってしまう等の問題が発生する。処理効
率を考慮すれば、繊維濃度0.3〜2.0重量%、ビー
ズ充填率を40〜70%、繊維長を1〜10mmとし、
処理時間(滞留時間)1〜10min、周速5〜20m
/secの条件での扁平化処理が好ましい。ここで、滞
留時間とは、連続処理において、ベッセル実空間(ベッ
セル容量−ビーズ体積)を繊維スラリーの流量で除した
値である。
【0038】サンドミル処理の方法についても特に限定
されず、バッチ式あるいは連続式の何れの方法でも良い
が、生産効率を重視するならば連続式が好ましい。連続
式の場合には、送り流量を変更することで滞留時間(処
理時間)を変更できる。また数台の装置を直列に接続し
て処理することも可能である。
【0039】このようにして得られた部分扁平化された
合成繊維を用いて不織布を製造する。不織布の形成方法
は特に限定されず、乾式法又は湿式法のいずれの方法を
用いても良いが、より高密度で地合いのよい不織布とす
るためには湿式法を採用するのがよい。また、本発明の
効果を損なわない範囲で部分扁平化処理をしていない繊
維を配合してもよく、補助繊維としてパルプやフィブリ
ッド等を使用しても構わない。
【0040】シート化した不織布に樹脂バインダーを付
与することももちろん可能である。樹脂バインダーとし
ては特に限定されず、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、
メラミン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹
脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂等が広く使用でき、
目的とする用途に応じて一種又は二種以上が適宜選択さ
れる。
【0041】樹脂バインダーを付与する方法は、スプレ
ーして散布する方法、不織布を樹脂バインダー液に含浸
する方法、不織布に樹脂バインダー液を塗布する方法等
があり、またそれらの方法の組み合わせでもよく、樹脂
バインダーを添加した後、熱風やドラムドライヤーなど
により加熱乾燥して硬化させる。樹脂バインダーの添加
はオンマシンで行ってもよいし、オフマシンで行っても
よい。
【0042】以上のようにして作製した不織布をカレン
ダー処理することが好ましい。カレンダーの温度や線
圧、スピードは目的とする不織布の厚さ(密度)に応じ
て適宜選択される。
【0043】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論、本発明はこれらによって限定される
ものではない。なお、実施例における「%」は、特に断
わらない限り「質量%」を表す。また、最大繊維幅、平
均繊維幅、扁平化率及び不織布の引張強度(裂断長)の
各測定方法は以下のとおりである。
【0044】<最大繊維幅、平均繊維幅及び扁平化率の
測定>繊維を軽く押さえつけて伸ばしながら、扁平化面
が密着するように粘着テープに貼り付け、ガラスプレパ
ラートに貼り付けて、顕微鏡により平面写真を撮影す
る。写真はスケールとともに拡大して、ノギスにより各
々の繊維幅を測定した。扁平化された幅広領域の最大幅
をWmaxとし、元の繊維の扁平化されていない最小部分
の幅をWminとする。また、平均繊維幅Wavは、1本の
繊維の両端2箇所と、等間隔の中間で3箇所の合計5点
について繊維幅を測定し、10本の繊維の平均値とす
る。また、扁平化率は、1本の繊維の扁平化されている
幅広領域の長さ方向の合計長さL2を1本の繊維の長さ
1で除した値(L2/L1)である。
【0045】<裂断長(km)>幅30mm、長さ15
0mmとなるように不織布を裁断し、スパン100m
m、引張り速度10mm/minの条件で引張り強度
(kg)を測定し、裂断長(km)を求めた。測定は1
0点ずつ行い、平均値を算出した。<不織布の地合い> 不織布の地合いは、透過光による目視観察を行い、以下
の基準で評価した。 ○:シートの濃淡ムラやピンホールが少ない。 △:シートの濃淡ムラ及び/あるいはピンホールがある
が実用上問題ない。 ×:シートの濃淡ムラ及び/あるいはピンホールが多
く、不適である。
【0046】実施例1 繊維長3.0mmの円形断面を有するPBOチョップド
繊維〔ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊
維、商品名:ザイロンHM、繊維径1.5d/東洋紡績
(株)製〕を水に分散して固形分濃度0.3%のスラリ
ーを調整した。次に、平均粒径2mmのアルミナビーズ
を充填率50%(最密充填量に対して)となるように充
填した容量1400mlの横型サンドミル(商品名:D
YNO−MILL TYPE KDL−PILOT/シ
ンマルエンタープライゼス製)に、該スラリーを流量3
50ml/min(滞留時間2.6min)の条件で流送
し、回転数2400rpm(周速12.6m/sec)
で処理した。なお、処理温度は冷却用循環水の温度を調
節することにより30℃に調節して処理を行った。処理
後の繊維のWmax/Wmin値は2.42であり、Wmax
av値は2.42で、L2/L1の値は0.15であっ
た。
【0047】処理後のPBO繊維を角型手抄きマシンで
乾燥後の米坪が20g/m2となるように湿式法でシー
ト化した。このシートに熱硬化性エポキシ樹脂エマルジ
ョンを乾燥後の不織布中での含有率が20%となるよう
にスプレー法で添加し、加熱乾燥して米坪25g/m2
の不織布を得た。次いで、この不織布をロール温度20
0℃の熱キャレンダーで処理後の密度が0.6g/cm
3となるようにカレンダー処理した。得られた不織布の
強度評価結果を表1に示す。
【0048】実施例2 実施例1のビーズ充填率を45%、回転数を1910r
pm(周速10.0m/sec)とした以外は、実施例
1と同様にして繊維及び不織布を得た。処理後の繊維の
max/Wmin値は2.33、Wmax/Wav値は2.3
3、L2/L1値は0.05であった。この合成繊維か
ら、実施例1と同様に不織布を製造した結果を表1に示
す。
【0049】実施例3 実施例1のビーズ充填率を60%とした以外は、実施例
1と同様にして繊維及び不織布を得た。処理後の繊維の
max/Wmin値は3.23であり、Wmax/Wa v値は
1.83で、L2/L1の値は0.5であった。この合成
繊維から、実施例1と同様に不織布を製造した結果を表
1に示す。
【0050】比較例1 実施例1におけるサンドミル処理を行わなかった以外
は、実施例1と同様にして不織布を得た。未処理繊維の
max/Wmin値は1.00であり、Wmax/Wav値は
1.00で、L2/L1の値は0である。この合成繊維か
ら、実施例1と同様に不織布を製造した結果を表1に示
す。
【0051】比較例2 実施例1のビーズ充填率を80%とした以外は、実施例
1と同様にして繊維及び不織布を得た。繊維は繊維全長
にわたって扁平化されていた。処理後の繊維のWmax
min値は1.1であり、Wmax/Wav値は1.04で、
2/L1の値は1.00である。この合成繊維から、実
施例1と同様に不織布を製造した結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1から明らかなように、本発明の部分扁
平化繊維を用いた不織布は、部分扁平化処理前の繊維に
よる不織布に比べ、高い強度を有している。
【0054】
【発明の効果】前記したように、本発明の部分扁平化繊
維は高強度の不織布材料に好適な繊維であり、通常の繊
維に比べ、不織布としたときの引張強度及び地合いが飛
躍的に向上する。また、本発明の製造方法により、前記
部分扁平化繊維を簡便、かつ効率的に製造することがで
きる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 15/02 D21H 15/02 Fターム(参考) 4L035 DD12 EE01 EE09 FF01 MD06 MG02 4L036 MA04 MA06 MA35 RA27 UA07 UA21 4L047 AA20 AA24 AB02 BA21 CB01 4L055 AF35 AF46 AF50 AG87 AH37 BE10 EA40 FA13 GA02 GA39

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一合成繊維の長さ方向の少なくとも1
    箇所に扁平化された幅広領域を有し、該幅広領域におけ
    る最大幅をWmaxとし、該合成繊維の最小幅部分の幅を
    minとした場合、Wmax/Wminの値が2以上であるこ
    とを特徴とする、部分扁平化合成繊維。
  2. 【請求項2】 単一合成繊維の長さ方向の少なくとも1
    箇所に扁平化された幅広領域を有し、該幅広領域におけ
    る最大幅をWmaxとし、該合成繊維の長さ方向の平均繊
    維幅をWavとした場合、Wmax/Wavの値が1.5以上
    であることを特徴とする部分扁平化合成繊維。
  3. 【請求項3】 前記単一合成繊維は、全繊維長L1に対
    して、繊維が扁平化されている領域の合計長さをL2
    した場合、L2/L1として表される扁平化率が0.05
    〜0.5の範囲であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の部分扁平化合成繊維。
  4. 【請求項4】 前記合成繊維は、自己融着性乃至自己接
    着性を持たない合成繊維であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の部分扁平化合成繊維。
  5. 【請求項5】 前記合成繊維が、パラ系芳香族ポリアミ
    ド繊維及びポリベンザゾール繊維から選ばれる少なくと
    も1種である請求項1〜4のいずれか1項に記載の部分
    扁平化合成繊維。
  6. 【請求項6】 合成繊維を、サンドミルで処理すること
    を特徴とする、単一合成繊維の長さ方向の少なくとも1
    箇所に扁平化された幅広領域を有し、該幅広領域におけ
    る最大幅をWmaxとし、該合成繊維の最小幅部分の幅を
    minとした場合、Wmax/Wminの値が2以上である部
    分扁平化合成繊維の製造方法。
  7. 【請求項7】 合成繊維を、サンドミルで処理すること
    を特徴とする、単一合成繊維の長さ方向の少なくとも1
    箇所に扁平化された幅広領域を有し、該幅広領域におけ
    る最大幅をWmaxとし、該合成繊維の長さ方向の平均繊
    維幅をWavとした場合、Wmax/Wavの値が1.5以上
    である部分扁平化合成繊維の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記単一合成繊維は、全繊維長L1に対
    して、繊維が扁平化されている領域の合計長さをL2
    した場合、扁平化率L2/L1の値が0.05〜0.5の
    範囲である請求項6又は7に記載の部分扁平化合成繊維
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記合成繊維は、自己融着性乃至自己接
    着性を持たない合成繊維である請求項6〜8のいずれか
    1項に記載の部分扁平化合成繊維の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記合成繊維が、パラ系芳香族ポリア
    ミド繊維及びポリベンザゾール繊維から選ばれる少なく
    とも1種である請求項6〜9のいずれか1項に記載の部
    分扁平化合成繊維の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の部分扁平化合成繊維を主体として使用して形成され
    ていることを特徴とする不織布。
  12. 【請求項12】 前記請求項5に記載の部分扁平化合成
    繊維を主体として使用して形成されていることを特徴と
    する積層板用不織布。
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