JP2003073442A - 湿気硬化型ウレタン系ポリマーの製造方法 - Google Patents
湿気硬化型ウレタン系ポリマーの製造方法Info
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Abstract
ポリマーを提供する。 【解決手段】 まず、(1)分子内に水酸基を有する重
合性不飽和モノマーと、(2)メタクリル酸メチルと、
(3)メタクリル酸メチル以外で且つ分子内に水酸基を
有しない重合性不飽和モノマーからなるモノマー組成物
を準備する。モノマー組成物を液状ポリオール中に溶解
させ、ラジカル重合させてメタクリル系重合体を得る。
この段階で、液状ポリオールを構成しているポリアルキ
レングリコール等と、メタクリル系重合体とが複雑に絡
み合ったものが得られる。次いで、これにポリイソシア
ネートを作用させ、ポリオール及びメタクリル系重合体
にイソシアネート基を導入して、湿気硬化型ウレタン系
ポリマーを得る。この湿気硬化型ウレタン系ポリマーと
充填剤等とを配合すれば、1液湿気硬化型ウレタン系接
着剤組成物が得られる。
Description
ン系ポリマーの製造方法に関するものである。また、こ
の湿気硬化型ウレタン系ポリマーを含有する1液湿気硬
化型ウレタン系接着剤組成物に関し、特に初期タック性
に優れた1液湿気硬化型ウレタン系接着剤組成物に関す
るものである。なお、初期タック性は、接着剤組成物の
塗布後、接着剤組成物が硬化するまでのタック性のこと
を意味している。
リマーは、1液でありながら、空気中の水分或いは被着
体の水分と反応し、耐水性や耐久性が良好な硬化皮膜と
なる。従って、このウレタンプレポリマーは、1液湿気
硬化型接着剤組成物の原料として重宝されている。特
に、トルエン等の有機溶剤を使用することなしに、無機
充填剤、揺変剤、硬化触媒等を配合して1液湿気硬化型
接着剤組成物とすることができ、環境にやさしい接着剤
として注目されている。
るが、例えば、木質系の床材を接着施工する際に用いら
れることが多く、反りを有する床タイルや長尺床材の接
着施工の際には、使用されないことが多い。この理由
は、ウレタンプレポリマーを含有する1液湿気硬化型接
着剤組成物に、十分な初期タック性がなく、反りを有す
る床タイル等を収まりよく、接着することができないか
らである。また、初期タック性がないため、接着後にず
れも生じやすく、床タイル等を所定の箇所に施工しにく
いという欠点もあった。このため、初期タック性が要求
される場合には、ウレタンプレポリマーを含有する無溶
剤の1液湿気硬化型接着剤組成物は使用されないことが
多く、相変わらず、溶剤形ウレタン系接着剤やエポキシ
系接着剤等が使用されているというのが現状である。
は、ウレタンプレポリマー単独ではなく、ウレタンプレ
ポリマーと他の初期タック性の良好な重合体とを混合し
て1液湿気硬化型接着剤組成物とすれば、良好な初期タ
ック性が得られるのではないかと考えた。このような考
えの下に、種々の重合体との組み合わせを検討したが、
単なる混合物の状態では、所望の初期タック性を得るこ
とは困難であった。例えば、重合体として、特開平1−
279913号公報に記載されているイソシアネート基
を持つ特殊なメタクリル系重合体を採用し、ウレタンプ
レポリマーと混合して1液湿気硬化型接着剤組成物とし
ても、所望の初期タック性を得ることはできなかった。
リマー及びメタクリル系重合体の原料段階で、即ち、ウ
レタンプレポリマー前駆体(ポリオール)とメタクリル
系重合体の原料であるモノマーとを混合しておけば、ま
た異なった物性のものが得られのではないかと考えた。
つまり、ポリオール中でモノマーを重合させれば、ポリ
オールとメタクリル系重合体とが複雑に絡み合ったIP
Nポリマー(Inter Penetrated Ne
tworked Polymer)が得られ、粘度が向
上して、タック性についても異なった挙動を示すのでは
ないかと考えた。そこで、この方法を現実に行って湿気
硬化型ウレタン系ポリマーを得たところ、このウレタン
系ポリマーは、良好な初期タック性を持っていることが
判明した。本発明は、このような知見に基づいて、なさ
れたものである。
分子内に水酸基を有する重合性不飽和モノマーと、
(2)メタクリル酸メチルと、(3)メタクリル酸メチ
ル以外で且つ分子内に水酸基を有しない重合性不飽和モ
ノマーからなるモノマー組成物を、液状ポリオール中に
溶解させた後、該モノマー組成物中の各モノマーをラジ
カル重合させてメタクリル系重合体を得、その後、ポリ
イソシアネートを作用させて、該ポリオール及び該メタ
クリル系重合体にポリイソシアネート基を導入すること
を特徴とする湿気硬化型ウレタン系ポリマーの製造方法
に関するものである。
水酸基を有する重合性不飽和モノマーと、(2)メタク
リル酸メチルと、(3)メタクリル酸メチル以外で且つ
分子内に水酸基を有しない重合性不飽和モノマーからな
るモノマー組成物を準備する。(1)分子内に水酸基を
有する重合性不飽和モノマーとしては、重合性のモノマ
ーで水酸基を持つものであれば、どのようなものであっ
ても良いが、一般的には、(メタ)アクリル酸ヒドロキ
シアルキルを用いるのが好ましい。具体的には、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルや(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシプロピル等が用いられる。分子内に
水酸基を有する重合性不飽和モノマーが用いられる理由
は、この水酸基は重合後も水酸基の状態で残存し、ここ
にイソシアネート基を導入し、最終的にはウレタン結合
を生ぜしめるためである。(1)分子内に水酸基を有す
る重合性不飽和モノマーの量は、モノマー組成物中にお
いて、0.5〜10質量%であるのが好ましい。この量
が0.5質量%未満であると、導入するイソシアネート
基が少なくなるため、初期タック性を得られにくくな
る。また、この量が10質量%を超えると、導入するイ
ソシアネート基が多くなりすぎて、湿気硬化型ウレタン
系ポリマーがゲル化を起こしやすくなる。なお、本件明
細書において、(メタ)アクリル酸という表現は、メタ
クリル酸とアクリル酸のいずれであっても良いという意
味である。
が含有されている。メタクリル酸メチルが含有されてい
ないと、その理由は定かではないが、良好な初期タック
性が得られないので、好ましくない。メタクリル酸メチ
ルの量は、モノマー組成物中において、30〜85質量
%であるのが好ましい。この量が30質量%未満であっ
たり、或いは85質量%を超えると、初期タック性が得
られにくくなる。
内に水酸基を有しない重合性不飽和モノマーとしては、
従来公知のいずれのものでも使用することができる。こ
の代表例として、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)ア
クリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、
(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ミ
リスチル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)
アクリル酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸アルキル
や、(メタ)アクリル酸メトキシメチル、(メタ)アク
リル酸エトキシメチル等の(メタ)アクリル酸アルコキ
シアルキル等を挙げることができる。特に好ましいの
は、(メタ)アクリル酸ブチル又は(メタ)アクリル酸
長鎖アルキル(但し、長鎖アルキル基は、炭素数12〜
15のアルキル基である。)である。(メタ)アクリル
酸長鎖アルキルは、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ミリス
チル又は(メタ)アクリル酸ペンタデシルを単独で用い
てもよいし、これら2種以上を混合して用いてもよい。
されていても良い。重合開始剤としては、従来公知のも
のが用いられ、例えば、過酸化水素、ベンゾイルパーオ
キシド等の有機過酸化物、過硫酸アンモニウム、過硫酸
ナトリウム、アゾビスイソブチロニトリル等を用いるこ
とができる。これらの中でもアゾビスイソブチロニトリ
ルが特に好ましい。
ール中に溶解される。液状ポリオールとしては、従来、
ウレタンプレポリマーを製造する際の前駆体として用い
られているものであれば、どのようなものでも使用しう
る。例えば、従来公知のポリエーテルポリオール、ポリ
エステルポリオール又はその他のポリオール等を使用す
ることができる。ポリエーテルポリオールとしては、エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド、スチレンオキサイド等を単独で又は混合し
て、アンモニア、エチレンジアミン、尿素、モノメチル
ジエタノールアミン、モノエチルジエタノールアミン等
のアミン類の1種又は2種以上の存在下で、開環重合し
て得られる単一重合体、ランダム共重合体又はブロック
共重合体等を用いることができる。また、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA等のジ
オール類、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、グリセリン等のトリオール類、ソルビトール等の
ポリオール類も、ポリエーテルポリオールの範疇に属す
るものとして、使用することができる。本発明において
は、特に、ポリエチレングリコールやポリプロピレング
リコール等のポリアルキレングリコールが好適に使用し
うる。
ば、マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、
フタル酸等のジカルボン酸単独もしくは混合物と、上記
ジオール類単独もしくは混合物を重縮合して得られる重
合体を用いることができる。また、ε−カプロラクト
ン、バレロラクトン等の開環重合物等、ヒマシ油等の活
性水素を2個以上有する活性水素化合物等も用いること
ができる。
リブタジエンポリオールや水添ポリブタジエンポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール等が用いられる。
合量は、液状ポリオール100質量部に対して、モノマ
ー組成物を1〜100質量部、特に好ましくは5〜75
質量部配合し、そしてモノマー組成物を溶解させるのが
好ましい。モノマー組成物の量が1質量部未満である
と、最終的に得られるメタクリル系重合体の量が少なく
なり、優れた初期タック性が得られにくくなる。また、
モノマー組成物の量が100質量部を超えると、得られ
る湿気硬化型ウレタン系ポリマーが高粘度となり、接着
剤として塗布しにくくなる傾向が生じる。
させた後、これを加熱して重合する。即ち、(1)分子
内に水酸基を有する重合性不飽和モノマーと、(2)メ
タクリル酸メチルと、(3)メタクリル酸メチル以外で
且つ分子内に水酸基を有しない重合性不飽和モノマーと
を重合させ、これらを構成単位とするメタクリル系重合
体を得る。なお、この重合は、モノマー組成物中に重合
開始剤が含有されている場合は、単に加熱するだけでよ
い。また、モノマー組成物中に重合開始剤が含有されて
いない場合は、重合前に、所定の重合開始剤を添加すれ
ば良い。以上のようにして得られたメタクリル系重合体
は、液状ポリオール中で重合するものであるため、液状
ポリオールを構成しているポリアルキレングリコール等
の高分子鎖と複雑に絡み合った状態となっている。
ポリイソシアネートを作用させ、ポリオールの水酸基及
びメタクリル系重合体中の水酸基と反応させ、ポリオー
ル及びメタクリル系重合体に、イソシアネート基を導入
する。ポリイソシアネートの作用は、重合が終わった時
点で行えば良く、重合物にポリイソシアネートを添加し
て加熱すれば良い。また、重合物にポリイソシアネート
を添加する際、ポリオールを追加的に添加しても良い。
ポリオールやメタクリル系重合体にイソシアネート基を
導入するためのポリイソシアネートとしては、ウレタン
プレポリマーを製造する際に用いている従来公知のもの
であれば、どのようなものでも使用できる。即ち、ジイ
ソシアネート化合物、トリイソシアネート化合物、テト
ライソシアネート化合物等を用いることができる。具体
的には、2,4’又は2,6’−トリレンジイソシアネ
ート、2,4’又は4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、フェニレンジイソシアネート、ポリメチレ
ンポリフェニレンポリイソシアネート等の芳香族ポリイ
ソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂
肪族ポリイソシアネート;3−イソシアナートメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネー
ト、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト等の脂環式ポリイソシアネート;キシリレンジイソシ
アネート等のアリール脂肪族ポリイソシアネート;及び
これらのカルボジイミド変性又はイソシアヌレート変性
ポリイソシアネート等が挙げられ、これらは単独又は2
種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中
でも、特に4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
トやトリレンジイソシアネートを用いるのが好ましい。
硬化型ウレタン系ポリマーが得られる。この湿気硬化型
ウレタン系ポリマーは、上述した製造方法からも明らか
なように、イソシアネート基が導入されたポリオール
(即ち、ウレタンプレポリマー)と、イソシアネート基
が導入されたメタクリル系重合体とで構成されている。
そして、メタクリル系重合体はポリオール中で重合され
たものであるため、メタクリル系重合体とポリオールと
の各高分子鎖は、複雑に絡み合った状態となっている。
この湿気硬化型ウレタン系ポリマーには、未反応のポリ
イソシアネートが共存しているのが一般的である。この
ような湿気硬化型ウレタン系ポリマーは、湿気によっ
て、イソシアネート基同士が結合して硬化し、従来のウ
レタンプレポリマーと同様に扱うことできる。即ち、ト
ルエン等の有機溶剤を使用することなしに、無機充填
剤、揺変剤、硬化触媒、希釈剤、可塑剤、粘性改良剤等
の任意の添加剤を、湿気硬化型ウレタン系ポリマーに配
合して、無溶剤形の1液湿気硬化型接着剤組成物として
用いうるものである。
が、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明
は、ウレタンプレポリマー前駆体(ポリオール)中で、
メタクリル酸を含む特定組成のモノマーを重合すること
によって得られた、ウレタンプレポリマーとメタクリル
系重合体とからなる湿気硬化型ウレタン系ポリマーは、
優れた初期タック性を有するとの発見に基づくものとし
て解釈されるべきである。
キル(長鎖アルキルは、炭素数12〜15のアルキルの
混合物である。)50質量部、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル2質量部に、アゾビスイソブチロニトリル
0.5質量部を溶解させて、モノマー組成物を準備し
た。一方、分子量2000の2官能ポリプロピレングリ
コール500質量部を入れた2Lのセパラブルフラスコ
を準備した。そして、2官能ポリプロピレングリコール
中にモノマー組成物を投入し、窒素気流下、攪拌しなが
ら90℃で3時間重合した。この結果、2官能ポリプロ
ピレングリコール中で、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸長鎖アルキル及びメタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ルを構成単位とするメタクリル系重合体が得られた。次
に、3時間減圧加熱脱水を行い、その後冷却して室温ま
で戻った時点で4,4'−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)を300質量部投入した。そして、9
0℃で3時間、窒素気流下にて攪拌しながらウレタン化
反応を行い、即ち、2官能ポリプロピレングリコール及
びメタクリル系重合体にイソシアネート基を導入し、湿
気硬化型ウレタン系ポリマーを得た。この湿気硬化型ウ
レタン系ポリマー(MDIと共存状態での粘度である。
以下の実施例、比較例、使用例及び比較使用例において
も、同様である。)の粘度は41000mPa・sであ
った。なお、粘度は、23℃下、BH型粘度計を用い
て、10回転したときの粘度を測定したものである。
る他は、実施例1と同様にして湿気硬化型ウレタン系ポ
リマーを得た。この湿気硬化型ウレタン系ポリマーの粘
度は36000mPa・sであった。
0質量部に代えて、分子量2000の2官能ポリプロピ
レングリコール480質量部と、分子量2000の2官
能ポリブタジエンポリオール(出光石油化学社製:商品
名「R−45HT)20質量部との混合物を用いる他
は、実施例2と同様にして湿気硬化型ウレタン系ポリマ
ーを得た。この湿気硬化型ウレタン系ポリマーの粘度は
48000mPa・sであった。
ルキル(長鎖アルキルは、炭素数12〜15のアルキル
の混合物である。)50質量部に代えて、アクリル酸ブ
チル100質量部を用いる他は、実施例1と同様にして
湿気硬化型ウレタン系ポリマーを得た。この湿気硬化型
ウレタン系ポリマーの粘度は20000mPa・sであ
った。
チル50質量部を用いる他は、実施例1と同様にして湿
気硬化型ウレタン系ポリマーを得た。この湿気硬化型ウ
レタン系ポリマーの粘度は30000mPa・sであっ
た。
施例1と同様にして湿気硬化型ウレタン系ポリマーを得
た。この湿気硬化型ウレタン系ポリマーの粘度は320
00mPa・sであった。
ポリプロピレングリコール500質量部を入れた後、3
時間減圧加熱脱水し、冷却して室温に戻った時点で、
4,4' −ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)を300質量部投入した。そして、90℃で3時
間、窒素気流下にて攪拌しながらウレタン化反応を行
い、即ち、2官能ポリプロピレングリコールにイソシア
ネート基を導入し、ウレタンプレポリマーを得た。この
ウレタンプレポリマーの粘度は7000mPa・sであ
った。
0質量部と、脱水した重質炭酸カルシウム(充填剤)5
00質量部、シリカ系増粘剤10質量部を、5Lのプラ
ネタリーミキサーに投入し、減圧下で固練りした。その
後、これにイソパラフィン系希釈剤150質量部、アミ
ン系触媒1質量部を投入し、減圧下にて攪拌混合して1
液湿気硬化型接着剤組成物を得た。
えて、実施例2で得られた湿気硬化型ウレタン系ポリマ
ーを用いる他は、使用例1と同様にして1液湿気硬化型
接着剤組成物を得た。
えて、実施例3で得られた湿気硬化型ウレタン系ポリマ
ーを用いる他は、使用例1と同様にして1液湿気硬化型
接着剤組成物を得た。
えて、比較例1で得られた湿気硬化型ウレタン系ポリマ
ーを用いる他は、使用例1と同様にして1液湿気硬化型
接着剤組成物を得た。
えて、比較例1で得られた湿気硬化型ウレタン系ポリマ
ーを用い、且つ、イソパラフィン系希釈剤150質量部
から100質量部に変更する他は、使用例1と同様にし
て1液湿気硬化型接着剤組成物を得た。
えて、比較例2で得られた湿気硬化型ウレタン系ポリマ
ーを用い、且つ、イソパラフィン系希釈剤150質量部
から130質量部に変更する他は、使用例1と同様にし
て1液湿気硬化型接着剤組成物を得た。
えて、比較例3で得られた湿気硬化型ウレタン系ポリマ
ーを用い、且つ、イソパラフィン系希釈剤150質量部
から130質量部に変更する他は、使用例1と同様にし
て1液湿気硬化型接着剤組成物を得た。
えて、比較例4で得られたウレタンプレポリマーを用
い、且つ、イソパラフィン系希釈剤150質量部から5
0質量部に変更する他は、使用例1と同様にして1液湿
気硬化型接着剤組成物を得た。
1液湿気硬化型接着剤組成物について、その粘度の測定
と初期のずれ試験とを以下の方法で行った。そして、こ
の結果を表1に示した。 〔粘度〕粘度は、23℃下、BH型粘度計を用いて、2
0回転したときの粘度を測定したものである。 〔初期のずれ試験〕標準条件(22±1℃、相対湿度5
5±5%)下にて、1液湿気硬化型接着剤組成物を、コ
ニシ社製のE−1型クシ目ゴテにて、スレートに塗布し
(塗布量約350g/m2)、所定時間放置した後、塩
ビタイル(幅25mm、長さ100mm)を貼り合わ
せ、ずれ具合を手指で確認した。この結果を、以下の4
段階で評価した。なお、所定時間放置したため、1液湿
気硬化型接着剤組成物が硬化してしまい、塩ビタイルに
接着剤組成物が転着しないものは、「××」と評価し
た。 ◎・・・全くずれない ○・・・殆どずれない △・・・抵抗感はあるがずれる ×・・・抵抗感なくずれる
〜3に係る1液湿気硬化型接着剤組成物は、比較使用例
1〜5に係るものに比べて、塗布後60分までは塩ビタ
イルを貼りつけることができ、しかも初期タック性に優
れているので、ずれにくく、作業性が良好であることが
分かる。なお、比較使用例2〜5に係るものは、希釈剤
によって、実施例に係るものと同粘度に調整したが、そ
れでも、初期タック性に劣り、ずれやすいものであっ
た。
硬化型ウレタン系ポリマーは、ウレタンプレポリマー前
駆体(ポリオール)中において、メタクリル酸メチルや
分子内に水酸基を持つ重合性モノマー等を重合せしめた
ため、ポリオールと重合して得られたメタクリル系重合
体が複雑に絡み合った状態で、イソシアネート基が導入
されたものとなっている。このため、タック性に優れて
いるものである。従って、この湿気硬化型ウレタン系ポ
リマーを使用して、1液湿気硬化型接着剤組成物を得れ
ば、この接着剤組成物は初期タック性が良好で、床タイ
ル等を所定の箇所に施工した場合、この床タイル等がず
れにくく、作業性が向上するという効果を奏する。
を用いれば、従来のウレタンプレポリマーと同様にして
1液湿気硬化型接着剤組成物を得ることができる。即
ち、有機溶剤を使用することなく、無溶剤形の1液湿気
硬化型接着剤組成物を得ることができる。依って、この
接着剤組成物を用いると、有機溶剤の悪臭や毒性から、
作業者を守ることができ、環境上も好ましいものであ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 (1)分子内に水酸基を有する重合性不
飽和モノマーと、(2)メタクリル酸メチルと、(3)
メタクリル酸メチル以外で且つ分子内に水酸基を有しな
い重合性不飽和モノマーからなるモノマー組成物を、液
状ポリオール中に溶解させた後、該モノマー組成物中の
各モノマーをラジカル重合させてメタクリル系重合体を
得、その後、ポリイソシアネートを作用させて、該ポリ
オール及び該メタクリル系重合体にイソシアネート基を
導入することを特徴とする湿気硬化型ウレタン系ポリマ
ーの製造方法。 - 【請求項2】 (3)メタクリル酸メチル以外で且つ分
子内に水酸基を有しない重合性不飽和モノマーとして、
(メタ)アクリル酸アルキル(但し、アルキル基は、炭
素数2以上のアルキル基である。)を用いる請求項1記
載の湿気硬化型ウレタン系ポリマーの製造方法。 - 【請求項3】 (メタ)アクリル酸アルキルが、(メ
タ)アクリル酸ブチル又は(メタ)アクリル酸長鎖アル
キル(但し、長鎖アルキル基は、炭素数12〜15のア
ルキル基である。)である請求項2記載の湿気硬化型ウ
レタン系ポリマーの製造方法。 - 【請求項4】 モノマー組成物中において、(1)分子
内に水酸基を有する重合性不飽和モノマーは0.5〜1
0質量%であり、(2)メタクリル酸メチルは30〜8
5質量%である請求項1記載の湿気硬化型ウレタン系ポ
リマーの製造方法。 - 【請求項5】 液状ポリオール100質量部に対して、
モノマー組成物を1〜100質量部溶解させる請求項1
記載の湿気硬化型ウレタン系ポリマーの製造方法。 - 【請求項6】 請求項1記載の方法で得られた湿気硬化
型ウレタン系ポリマー。 - 【請求項7】 請求項6記載の湿気硬化型ウレタン系ポ
リマーと充填剤とを含有する1液湿気硬化型ウレタン系
接着剤組成物。
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JPS6076589A (ja) * | 1983-10-03 | 1985-05-01 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 一液型弾性シ−ラント |
JPS62218463A (ja) * | 1986-03-05 | 1987-09-25 | テロゾン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング | シ−ラント兼接着剤 |
JPH01279913A (ja) * | 1988-05-06 | 1989-11-10 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 硬化性組成物 |
JPH08325549A (ja) * | 1995-05-20 | 1996-12-10 | Morton Internatl Gmbh | 無溶剤型接着剤 |
JPH1077457A (ja) * | 1996-07-16 | 1998-03-24 | Ato Findley Sa | 初期凝集力が改良されたポリウレタンベースの単一成分のホットメルト接着剤 |
JP2003531271A (ja) * | 2000-04-21 | 2003-10-21 | ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレイション | アクリルコポリマーと熱可塑性樹脂を有するポリウレタンホットメルト接着剤 |
-
2001
- 2001-08-31 JP JP2001263951A patent/JP4767454B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
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