JP2003073381A - 光学活性フルギド化合物 - Google Patents

光学活性フルギド化合物

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JP2003073381A
JP2003073381A JP2001263016A JP2001263016A JP2003073381A JP 2003073381 A JP2003073381 A JP 2003073381A JP 2001263016 A JP2001263016 A JP 2001263016A JP 2001263016 A JP2001263016 A JP 2001263016A JP 2003073381 A JP2003073381 A JP 2003073381A
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alkyl
alkoxy
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JP2001263016A
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English (en)
Inventor
Yasushi Yokoyama
泰 横山
Masatoshi Yumoto
眞敏 湯本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な、コレステリック液晶相におけるHT
Pを大きく変化させることが可能なフルギド光学活性化
合物を提供すること。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される光学活性フ
ルギド化合物またはその光異性体。 【化1】 一般式(1)中、R1ないしR6、ならびにAr1および
Ar2の定義は、本文中で示す。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フォトクロミック
材料およびコレステリック液晶相に存在させた場合その
螺旋ピッチを変化させうる等の光学活性材料として有用
な、新規なフルギド化合物に関する。 【0002】 【従来の技術】フォトクロミック材料は、光の作用によ
り化学結合状態を異にする2つ以上の異性体を可逆的に
生成する材料であり、異性体に変化する際に吸収スペク
トルが変化することから、この変化を光記録に応用する
ことが研究されており、例えば、季刊化学総説「有機フ
ォトクロミズムの化学」(学会出版センター)に詳述さ
れている。また、フォトクロミック化合物に不斉補助基
を導入して光で不斉情報をスイッチする試みも行われて
おり、例えば、「化学」53(7)、74(1998)
に記載されている。 【0003】更に、このようなキラルなフォトクロミッ
ク化合物をネマチック液晶にドープして、コレステリッ
ク液晶相を誘起し、光によるフォトクロミック化合物の
構造変化によりコレステリック液晶の螺旋ピッチをコン
トロールすることが、Bull.Chem.Soc.Jpn.、73、
191(2000)に開示されている。しかしながら、
前記文献に記載されている化合物では、液晶の捻り力
(Helical Twisting Power(HTP))を大きく変化
させることができないという問題を有していた。一方、
ビナフトールの6,6’位にフェニルアセチレン基を導
入した光学活性化合物は、コレステリック液晶相におけ
るHTPを大きく変化させることが本出願人により見出
されている(特願2000−380919号)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のごとき
問題点に鑑みてなされたものであり、新規な、コレステ
リック液晶相におけるHTPを大きく変化させることが
可能なフルギド光学活性化合物を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】(1)下記一般式(1)
で表される光学活性フルギド化合物またはその光異性
体。 【0006】 【化2】 【0007】一般式(1)中、R1は、水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、アリール基、アルケニル基また
はアルキニル基を表す。R2は、水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、アリール基、アルケニル基またはアル
キニル基を表す。R3およびR4は、水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキ
ニル基、水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
シルオキシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、ニトロ
基、シアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミ
ノ基、アリールアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキ
ルアリールアミノ基またはアシルアミノ基を表し、R3
とR4は互いに結合して環を形成してもよい。R5および
6は、水素原子、アルキル基、アリール基またはアル
コキシ基を表す。−X−は−O−、−S−または−N
(R7)−を表し、前記R7は、水素原子、アルキル基、
アリール基、アルケニル基またはアルキニル基を表す。
Ar1およびAr2はアリール基を表す。前記式中、ビナ
フチル部分は(R)または(S)の軸不斉を有する。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の光学活性フルギド化合物
は、前記一般式(1)で表される。本発明の化合物の光
学活性とは、ビナフチル部がその1および1’位の軸ま
わりにRまたはSの不斉を有することをいう。この新規
な化合物はフォトクロミズムを示し、その性質を利用し
て光記録媒体に応用できる他、コレステリック液晶相に
存在させた場合、その螺旋ピッチを大きく変化させるこ
とができる。前記一般式(1)中、R1は、水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルケニル基
またはアルキニル基を表し、水素原子、アルキル基およ
びアリール基が好ましく、特にアルキル基が好ましい。
2は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリー
ル基、アルケニル基またはアルキニル基を表し、水素原
子、アルキル基およびアリール基が好ましく、特にアル
キル基が好ましい。 【0009】R3およびR4は、水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニ
ル基、水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシ
ルオキシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、ニトロ
基、シアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミ
ノ基、アリールアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキ
ルアリールアミノ基またはアシルアミノ基を表し、R 3
とR4は互いに結合して環を形成してもよい。中でも、
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、お
よびR3およびR4が互いに結合して環を形成しているの
が好ましく、特に、水素原子、アルキル基、アリール
基、およびR3およびR4が互いに結合して芳香族環を形
成しているのが好ましい。 【0010】前記芳香族環としては、ベンゼン環および
ナフタレン環が好ましく、該芳香族環の環原子は置換基
を有していてもよい。前記置換基としては、アルキル
基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、水酸
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、アシル基、ニトロ基、シアノ
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリ
ールアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルアリール
アミノ基、アシルアミノ基等が挙げられる。 【0011】R5およびR6は水素原子、アルキル基、ア
リール基またはアルコキシ基を表し、水素原子、アルキ
ル基およびアリール基が好ましく、特にアルキル基が好
ましい。Ar1およびAr2はアリール基を表し、置換基
を有していてもよいフェニル基およびナフチル基が好ま
しく、特にフェニル基およびナフチル基が好ましい。 【0012】前記R1ないしR4で表されるハロゲン原子
は、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、
特にフッ素原子および塩素原子が好ましい。 【0013】前記R1ないしR7で表されるアルキル基
は、総炭素数1〜30のアルキル基が好ましく、特に総
炭素数が1〜20のものが好ましい。またアルキル基は
さらに置換基を有していてもよく、置換基としては、ハ
ロゲン原子、アリール基、アルケニル基、アルキニル
基、水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシル
オキシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アシル基、ニトロ基、シ
アノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ
基、アリールアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキル
アリールアミノ基、アシルアミノ基等が挙げられ、特
に、ハロゲン原子、アリール基、アルコキシ基およびア
シルオキシ基が好ましい。 【0014】前記R1ないしR7で表されるアリール基
は、総炭素数6〜30のアリール基が好ましく、特に、
総炭素数6〜20のものが好ましい。またアリール基は
さらに置換基を有していてもよく、置換基としては、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシル
オキシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アシル基、ニトロ基、シ
アノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ
基、アリールアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキル
アリールアミノ基、アシルアミノ基等が挙げられ、特
に、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基およびア
シルオキシ基が好ましい。 【0015】前記R1〜R4およびR7で表されるアルケ
ニル基は、総炭素数2〜30のアルケニル基が好まし
く、特に総炭素数2〜20のものが好ましい。またアル
ケニル基はさらに置換基を有していてもよく、置換基と
しては、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アシルオキシ基、カルボキシル基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシ
ル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルスルホニル基、ア
リールスルホニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジ
アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ジアリールアミ
ノ基、アルキルアリールアミノ基、アシルアミノ基等が
挙げられ、特に、ハロゲン原子、アルコキシ基およびア
シルオキシ基が好ましい。 【0016】前記R1〜R4およびR7で表されるアルキ
ニル基は、総炭素数2〜30のアルキニル基が好まし
く、特に総炭素数2〜20のものが好ましい。またアル
キニル基はさらに置換基を有していてもよく、置換基と
しては、ハロゲン原子、アリール基、水酸基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、カルボキシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、アシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アミノ基、アルキル
アミノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、ジ
アリールアミノ基、アルキルアリールアミノ基、アシル
アミノ基等が挙げられ、特に、ハロゲン原子、アリール
基、アルコキシ基およびアシルオキシ基が好ましい。 【0017】前記R3〜R6で表されるアルコキシ基は、
総炭素数1〜30のアルコキシ基が好ましく、特に総炭
素数1〜20のものが好ましい。またアルコキシ基はさ
らに置換基を有していてもよく、置換基としては、ハロ
ゲン原子、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、
水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキ
シ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アシル基、ニトロ基、シアノ
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリ
ールアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルアリール
アミノ基、アシルアミノ基等が挙げられ、特に、ハロゲ
ン原子、アリール基、アルコキシ基およびアシルオキシ
基が好ましい。 【0018】R3およびR4で表されるアリールオキシ基
は総炭素数6〜30のアシルオキシ基が好ましく、特に
総炭素数6〜20のものが好ましい。アリールオキシ基
はさらに置換基を有していてもよく、置換基としては、
ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシル
オキシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アシル基、ニトロ基、シ
アノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ
基、アリールアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキル
アリールアミノ基等が挙げられ、特に、ハロゲン原子、
アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、
ジアルキルアミノ基およびアシルアミノ基が好ましい。 【0019】R3およびR4で表されるアシルオキシ基は
総炭素数2〜30のアシルオキシ基が好ましく、特に総
炭素数2〜20のものが好ましい。アシルオキシ基はさ
らに置換基を有していてもよく、置換基としては、ハロ
ゲン原子、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、ニトロ
基、シアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリ
ールアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルアリール
アミノ基、アシルアミノ基等が挙げられ、特に、ハロゲ
ン原子、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基および
ジアルキルアミノ基が好ましい。 【0020】前記R3およびR4で表されるアルコキシカ
ルボニル基は総炭素数2〜30のアルコキシカルボニル
基が好ましく、特に総炭素数2〜20のものが好まし
い。また、アルコキシカルボニル基はさらに置換基を有
していてもよく、置換基としては、ハロゲン原子、アリ
ール基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、アシル基、ニトロ基、シアノ基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルキ
ルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、
ジアリールアミノ基、アルキルアリールアミノ基、アシ
ルアミノ基等が挙げられ、特に、ハロゲン原子、アリー
ル基、アルコキシ基およびアルコキシカルボニル基が好
ましい。 【0021】前記R3およびR4で表されるアリールオキ
シカルボニル基は総炭素数7〜30のアリールオキシカ
ルボニル基が好ましく、特に総炭素数7〜20のものが
好ましい。また、アリールオキシカルボニル基はさらに
置換基を有していてもよく、置換基としては、ハロゲン
原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、ニトロ
基、シアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリ
ールアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルアリール
アミノ基、アシルアミノ基等が挙げられ、特に、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アルコキシ基およびアルコキシカ
ルボニル基が好ましい。 【0022】前記R3およびR4で表されるアシル基は総
炭素数2〜30のアシル基が好ましく、特に総炭素数が
2〜20のものが好ましい。アシル基はさらに置換基を
有していてもよく、置換基としては、ハロゲン原子、ア
リール基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アシル基、ニトロ基、シアノ
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ
基、ジアリールアミノ基、アルキルアリールアミノ基、
アシルアミノ基等が挙げられ、特に、ハロゲン原子、ア
ルコキシ基、アルコキシカルボニル基およびジアルキル
アミノ基が好ましい。 【0023】前記R3およびR4で表されるアルキルスル
ホニル基は総炭素数1〜30のアルキルスルホニル基が
好ましく、特に、総炭素数1〜20のものが好ましい。
アルキルスルホニル基はさらに置換基を有していてもよ
く、置換基としては、ハロゲン原子、アリール基、アル
ケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、アシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アルキルアミノ基、
ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、ジアリールア
ミノ基、アルキルアリールアミノ基、アシルアミノ基等
が挙げられ、特に、アリール基およびアルコキシ基が好
ましい。 【0024】前記R3およびR4で表されるアリールスル
ホニル基は総炭素数6〜30のアリールスルホニル基が
好ましく、特に、総炭素数6〜20のものが好ましい。
アリールスルホニル基はさらに置換基を有していてもよ
く、置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、アシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アルキルアミノ基、
ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、ジアリールア
ミノ基、アルキルアリールアミノ基、アシルアミノ基等
が挙げられ、特に、ハロゲン原子、アルキル基およびア
ルコキシ基が好ましい。 【0025】前記R3およびR4で表されるアルキルアミ
ノ基は総炭素数1〜20のアルキルアミノ基が好まし
く、特に総炭素数1〜12のものが好ましい。アルキル
アミノ基はさらに置換基を有していてもよく、置換基と
しては、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、ニトロ基、シアノ基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ジアル
キルアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルアリール
アミノ基、アシルアミノ基等が挙げられ、特に、アリー
ル基およびアルコキシ基が好ましい。 【0026】前記R3およびR4で表されるジアルキルア
ミノ基は総炭素数2〜30のジアルキルアミノ基が好ま
しく、特に総炭素数2〜20のものが好ましい。ジアル
キルアミノ基はさらに置換基を有していてもよく、置換
基としては、アリール基、アルケニル基、アルキニル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ニトロ基、シア
ノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
ジアルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルア
リールアミノ基、アシルアミノ基等が挙げられ、特に、
アリール基およびアルコキシ基が好ましい。 【0027】前記R3およびR4で表されるアリールアミ
ノ基は総炭素数6〜30のアリールアミノ基が好まし
く、特に総炭素数6〜20のものが好ましい。アリール
アミノ基はさらに置換基を有していてもよく、置換基と
しては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、ニトロ基、シアノ基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ジアル
キルアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルアリール
アミノ基、アシルアミノ基等が挙げられ、特に、アルキ
ル基、アルコキシ基、ニトロ基およびシアノ基が好まし
い。 【0028】前記R3およびR4で表されるジアリールア
ミノ基は総炭素数12〜40のジアリールアミノ基が好
ましく、特に総炭素数12〜30のものが好ましい。ジ
アリールアミノ基はさらに置換基を有していてもよく、
置換基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ニトロ基、シ
アノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、ジアルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキ
ルアリールアミノ基、アシルアミノ基等が挙げられ、特
に、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基およびシアノ
基が好ましい。 【0029】前記R3およびR4で表されるアルキルアリ
ールアミノ基は総炭素数7〜30のアルキルアリールア
ミノ基が好ましく、特に総炭素数7〜20のものが好ま
しい。アルキルアリールアミノ基はさらに置換基を有し
ていてもよく、置換基としては、アルキル基、アリール
基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、ニトロ基、シアノ基、アルキルスルホニ
ル基、アリールスルホニル基、ジアルキルアミノ基、ジ
アリールアミノ基、アルキルアリールアミノ基、アシル
アミノ基等が挙げられ、特に、アルキル基、アリール
基、アルコキシ基、ニトロ基およびシアノ基が好まし
い。 【0030】前記R3およびR4で表されるアシルアミノ
基は総炭素数2〜30のアシルアミノ基が好ましく、特
に総炭素数2〜20のものが好ましい。アシルアミノ基
はさらに置換基を有していてもよく、置換基としては、
ハロゲン原子、アリール基、アルケニル基、アルキニル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ニトロ基、シア
ノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
ジアルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルア
リールアミノ基等が挙げられ、特に、ハロゲン原子、ア
リール基およびアルコキシ基が好ましい。 【0031】前記一般式(1)中、−X−は−O−、−
S−または−N(R7)−を表し、−O−および−N
(R7)−が好ましく、特に、−N(R7)−が好まし
い。前記R7は、水素原子、アルキル基、アリール基、
アルケニル基またはアルキニル基を表し、水素原子、ア
ルキル基およびアリール基が好ましく、特にアルキル基
が好ましい。 【0032】前記Ar1およびAr2で表されるアリール
基は総炭素数6〜30のアリール基が好ましく、特に、
総炭素数6〜20のものが好ましい。アリール基はさら
に置換基を有していてもよく、置換基としては、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、水
酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、アシル基、ニトロ基、シアノ
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリ
ールアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルアリール
アミノ基、アシルアミノ基等が挙げられ、特に、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基
およびシアノ基が好ましい。 【0033】本発明の化合物は、以下の反応式に従って
合成することができる。 【0034】 【化3】 【0035】前記式中、AとBを反応させてC1を合成
する反応はStobbe縮合と呼ばれる反応であり、ジ
アルキルアミンとアルキルリチウムが用いられる。C1
からC2への反応はアルカリを用いる加水分解反応であ
り、C2からC3へは脱水環化反応(N−トリフルオロ
アセチルイミダゾール等を用いる)である。C3からE
への反応は、DとNaH等のアルカリ金属水素化物を先
ず反応させ、この反応液にC3を徐々に添加し、その後
トリフルオロ酢酸無水物等を添加して攪拌することによ
り行われる。(なお、前記合成プロセスは、特開200
0−72775号公報を参照することができる。) また、化合物Dは、2,2’−メチレンジオキシ−6,
6’−ジブロモ−1,1’−ビナフトールに、アリール
アセチレンを反応させることにより製造される(特願2
000−380919号の段落0044、0045、0117参
照)。この反応は触媒としてパラジウム触媒(ジクロロ
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)等)
を用いるカップリング反応であり、その詳細は、日本化
学会編第4版実験化学講座(丸善)、27〜36頁、同
121から129頁、同348〜352頁を参照するこ
とができる。 【0036】以下に本発明の光学活性フルギド化合物の
具体例を示すが、これらに限定されるものではない。 【0037】 【表1】【0038】 【表2】 【0039】 【表3】【0040】 【表4】 【0041】 【表5】【0042】 【表6】 【0043】 【表7】【0044】本発明の光学活性フルギド化合物は、以下
の式で示すように、光照射により、可逆的に異性化(E
体およびC体)する。本発明は、異性化した化合物も本
発明の化合物の範疇に含むものである。たとえば、例示
化合物1−1では、紫外線照射によりE体からC体に異
性化し、可視光照射によりC体からE体に異性化する。 【0045】 【化4】 【0046】 【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。 実施例1 この例では、化合物例No.1−1の光学活性化合物を
以下のプロセスに従って合成した。1.3-butanoyl-1,2-dimethylindoleの合成 以下の反応式に従い、3-butanoyl-1,2-dimethylindole
を合成した。 【0047】 【化5】 【0048】500ml二つ口フラスコに、スピナー、
水素化ナトリウム(60%油中)3.00g(75.0
mmol,1.5eq.)を入れ、系内を窒素置換した。T
HF60mlを加え、0℃に冷却した。一方、100m
lナシフラスコに、スピナーと、3-butanoyl-2-methyli
ndole10.0g(49.7mmol,1.0eq.)を入
れ、系内を窒素置換し、THF30mlとDMF30m
lを加えた。これをカヌーラで500ml二つ口フラス
コに滴下した。系内を0℃に保ったまま30分撹拌した
後、ここにヨードメタン4.0ml(64.3mmol,
1.3eq.)を加えて一晩撹拌した。 【0049】系にエタノールを水素が発生しなくなるま
で加え、続いて酢酸エチルと水を加えた。分液して、水
層を酢酸エチルで4回抽出した。得られた有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて十分に乾
燥させた後、これを吸引濾過により取り除いた。ロータ
リーエバポレーターで溶媒を留去し、フラッシュカラム
クロマトグラフィー(10%→15%→20%酢酸エチ
ル/ヘキサン)により分離、精製し、3-butanoyl-1,2-d
imethylindoleを得た。 収量:10.48g(48.7mmol)、 収率:98%(3-butanoyl-2-methylindoleより)1 HNMR(CDCl3,270MHz,TMS)δ/p
pm1.06(3H,t,J/Hz=7.26),1.
83(2H,sext,J/Hz=7.26),2.7
9(3H,s),2.99(2H,t,J/Hz=7.
26),3.72(3H,s),7.33−7.97
(4H,Ar) 【0050】2.Stobbe縮合、加水分解および脱
水環化による、(E)-2-[1-(1,2-dimethyl-3-indolyl)but
ylidene]-3-isopropylidensuccinic anhydride(構造式
Z)の合成 下記式に従って、構造式Zで示される前記化合物を合成
した。 【0051】 【化6】 【0052】200ml二つ口フラスコに、微量の2,2-
bipyrydylとスピナーを入れ、系内を窒素置換し、シリ
ンジでTHF30mlを加えた。diisopropylamineを
5.1ml(36.1mmol,1.3eq.)を加えた
後、寒剤(CO2/i−PrOH)で−70℃に冷却
し、n−BuLiヘキサン溶液(1.56mmol d
-3)を21.2ml(33.lmmol,1.2eq.)
加え、1時間撹拌した。一方、50mlナシフラスコ
に、スピナーと、dimethyl isopropylidensuccinate
7.68g(41.3mmol,1.5eq.)を入れ、系
内を窒素置換し、THF35mlを加えた。これをカヌ
ーラで200ml二つ口フラスコに滴下した(1dro
p/s)。 【0053】また、50mlナシフラスコに、スピナー
と、3-butanoyl-1,2-dimethylindole 5.94g(2
7.6mmol,1.0eq.)を入れ、系内を窒素置換
し、THF35mlを加えた。これをカヌーラで、20
0ml二つ口フラスコに一気に加えた。一晩攪拌した
後、8時間還流した。その後、5mol dm-3塩酸を加え
pH1にした。分液した後、水層を酢酸エチルで3回抽
出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムを加えて十分に乾燥させた後、これを吸引
濾過により取り除いた。ロータリーエバポレーターで溶
媒を留去し、得られた液体をフラッシュカラムクロマト
グラフィー(10%→20%酢酸エチル/ヘキサン→1
00%酢酸エテル)で、原料のコハク酸ジメチルとケト
ンとラクトン(構造式X)、および構造式Yで示される
ハーフエステルの2つに分けた。 【0054】200ml二つ口フラスコに、スピナー
と、ハーフエステル、メタノ−ル40ml、KOH12
gと水20mlを加えた。8時間還流した後、ジエチル
エーテルを加えて分液し、有機層を10%炭酸水素ナト
リウム水溶液で5回抽出した。得られた水層に5mol d
-3塩酸を加えpH1にした。分液した後、水層をジエ
チルエーテルで3回抽出した。得られた有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて十分に乾燥
させた後、これを吸引濾過により取り除いた。ロータリ
ーエバポレーターで溶媒を留去し、ジカルボン酸を得
た。 【0055】200ml二つ口フラスコに、スピナー
と、不純物を含むジカルボン酸を入れ、系内を窒素置換
し、シリンジでTHF80mlを加えた。これにN-trif
luoroacetylimidazoleを2.1ml(18.5mmol,
0.7eq.)加えた。一晩撹拌した後、飽和食塩水と
酢酸エチルを加え分液し、水層を酢酸エチルで3回抽出
した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムを加えて十分に乾燥させた後、これを吸引濾
過により取り除いた。ロータリーエバポレーターで溶媒
を留去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(8%
酢酸エチル/ヘキサン)で精製した。構造式Zで示され
る(E)-2-[1-(1,2-dimethyl-3-indolyl)butylidene]-3-i
sopropylidensuccinic anhydride が得られた。 【0056】収量:1.88g(5.57mmol) 収率:20%(3-butanoyl-1,2-dimethylindoleより)1 HNMR(CDCl3,270MHz,TMS)δ/p
pm0.89(3H,t,J/Hz=7.26),0.
93(3H,s),1.42(2H,sext,J/H
z=7.19),2.17(3H,s),2.18(3
H,s),3.17(1H,m),3.42(1H,
m),3.69(3H,s),7.14(1H,t,J
/Hz=7.43),7.20−7.31(2H,A
r),7.42(1H,d,J/Hz=7.59) 【0057】3.薗頭反応を利用したビナフチルエーテ
ルのフェニルエチニル化 下記反応式に従って、6,6’−ビス(フェニルエチニ
ル)−ビナフチル化合物を合成した。 【0058】 【化7】 【0059】50mlシュレンクフラスコに、スピナ
ー、6,6’−ジブロモビナフチルエーテル1.501
g(2.82mmol,1.0eq.)を入れ、系内を窒素
置換し、シリンジでTHF9ml、piperidine9mlと
phenylacetylene4.0ml(36.4mmol,過剰量)
を加え室温で10分撹拌した。その後bis(triphenylpho
sphine)palladium(II)dichloride405.8mg(0.
58mmol,0.20eq.)、copper(I)iodide16
1.7mg(0.85mmol,0.30eq.)の順で系
に加えた。室温で4日間撹拌した後、水20ml、5mo
l dm-3塩酸20mlを加えた。分液した後、水層を酢
酸エチルで4回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて十分に乾燥させ
た後、これを吸引濾過により取り除いた。ロータリーエ
バポレーターで溶媒を留去し、フラッシュカラムクロマ
トグラフィー(10%→20%酢酸エチル/ヘキサン→
100%酢酸エテル)で精製し、定量的に6,6’−ビ
ス(フェニルエチニル)−ビナフチル化合物を1.61
g(2.81mmol)得た。 【0060】1HNMR(CDCl3,270MHz,T
MS)δ/ppm3.17(6H,s),5.00(2
H,d,J/Hz=6.93),5.13(2H,d,
J/Hz=6.60),7.13(2H,d,J/Hz
=8.91),7.32−7.62(14H,Ar),
7.64(2H,d,J/Hz=9.24),7.94
(2H,d,J/Hz=9.24),8.10(2H,
s) IR(KBr)ν/cm-1 3054,2954,29
03,2826,2206,1598,1475,12
41,1070,1150,1021,756,690 m.p./℃ 80−82 【0061】4.6,6'-bis(phenylethynyl)-(R)-2,2'-d
ihydroxy-1,1'-binaphthylの合成 下記反応式に従って、標記化合物を合成した。 【0062】 【化8】 【0063】300ml二つ口フラスコに、スピナー
と、前記の3.の工程で合成した化合物1.94g
(3.39mmol)を入れ、5mol dm-3塩酸20ml、
THF20ml、水4mlを加えた。45℃で7時間加
熱した後、酢酸エチルを加えて分液した後、10%炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、pH>7にした。水層を
酢酸エチルで4回抽出した。得られた有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて十分に乾燥さ
せた後、これを吸引濾過により取り除いた。ロータリー
エバポレーターで溶媒を留去し、フラッシュカラムクロ
マトグラフイー(10%→20%酢酸エチル/ヘキサン
→100%酢酸エチル)で精製し、6,6'-bis(phenyleth
ynyl)-(R)-2,2'-dihydroxy-1,1'-binaphthylを定量的に
得た(1.65g)。 【0064】1HNMR(CDCl3,270MHz,T
MS)δ/ppm5.12(2H,s),7.11(2
H,d,J/Hz=8.91),7.18−7.58
(14H,Ar),7.97(2H,d,J/Hz=
8.90),8.12(2H,s) IR(KBr)ν/cm-1 3498,3061,22
05,1702,1599,1498,1473,13
88,1356,1270,1215,1173,11
36,819,756,690 m.p./℃ 91−98 【0065】5.置換(R)―ビナフトール縮合インド
リルフルギドの合成 下記の反応式に従って、標記化合物を合成した。 【0066】 【化9】【0067】200ml二つ口フラスコに、スピナー、
水素化ナトリウム(60%油中)62.7mg(1.5
7mmol,2.6eq.)と、前記の4.の工程で合成し
た化合物350.4mg(0.721mmol,1.2e
q.)とを入れ、系内を窒素置換した。0℃に冷却しT
HF10mlを加えた。室温に戻し30分撹拌した後、
再び0℃に冷却し、これに前記2.の工程で合成した構
造式Zで示されるインドリルフルギドのE体202.5
mg(0.600mmol,1.0eq.)のTHF10m
l溶液を滴下した。滴下終了後室温に戻し4時間撹拌し
た。反応溶液を0℃の希塩酸に注ぎ、水層が飽和するま
で塩化ナトリウムを加えた。分液して、水層を酢酸エチ
ルで3回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムを加えて十分に乾燥させた後、
これを吸引濾過により取り除いた。ロータリーエバポレ
ーターで溶媒を留去し、ハーフエステル(含不純物)を
得た。これを真空乾燥させそのまま次の反応に用いた。 【0068】100ml二つ口フラスコに、スピナー
と、ハーフエステル(含不純物)を入れ、系内を窒素置
換した。THF30ml及びtrifluoroacetic anhydrid
e(3.5mmol)を加えた。2時間撹拌した後、反応溶
液を0℃の10%炭酸水素ナトリウム水溶液に注いだ。
水層が飽和するまで塩化ナトリウムを加えた。分液した
後、水層をジエチルエーテルで3回抽出した。得られた
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加
えて十分に乾燥させた後、これを吸引濾過により取り除
いた。ロータリーエバポレーターで溶媒を留去し、フラ
ッシュカラムクロマトグラフィーによりE体の分離、精
製を試みたができなかった。E体(含不純物)98mg
を酢酸エチルに溶かし、366nm光を4時間照射し
て、ほとんどをC体にしてフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー(1%酢酸エチル/ヘキサン)、再結晶(ジタ
ロロメタン/ヘキサン)により単離した。C体を43.
6mg(0.054mmol)、収率9%(構造式Zのイン
ドリルフルギドより)で得た。 【0069】1HNMR(CDCl3,270MHz,T
MS)δ/ppml.06(3H,s),1.08(3
H,t,J/Hz=7.10),1.27(3H,s,
1.48(3H,s),2.17(3H,s),2.7
5(3H,s),2.89(2H,m),6.51(1
H,d,J/Hz=7.59),6.78(1H,t,
J/Hz=7.09),7.19(1H,t,J/Hz
=7.76),7.27−7.60(19H,Ar),
7.93(1H,d,J/Hz=6.93),7.97
(1H,d,J/Hz=6.93),8.16(2H,
s) IR(KBr)ν/cm-1 3062,2958,29
26,2870,2360,1789,1599,14
66,1293,1236,1201,953,755 融点:205−208℃ LRMS(EI,70eV)m/z(rel.intensit
y),804(M+,9)485(100),320(8
9) 【0070】また、前記C体に可視光を照射すると、E
体に変化した(E体:λmax=370nm、C体:λmax
=473nm)。E体の2つのジアステレオマーの混合
物の1HNMRを以下に示す。 E体(major)1 HNMR(CDCl3,270MHz,TMS)δ/p
pm0.79(3H,s),0.88(3H,t,J/
Hz=7.26),1.21(3H,s),1.2−
1.4(2H,m),2.86(1H,m),2.52
(3H,s),3.78(3H,s),3.94(1
H,m),7.1−7.65(18H,Ar),7.7
−8.2(6H,Ar) E体(minor)1 HNMR(CDCl3,270MHz,TMS)δ/p
pm0.87(3H,t,J/Hz=7.26),0.
98(3H,s),1.26(3H,s),1.2−
1.4(2H,m),2.4(1H,m),2.48
(3H,s),3.75(3H,s),3.94(1
H,m),7.1−7.65(18H,Ar),7.7
−8.2(6H,Ar) 【0071】 【発明の効果】本発明の新規な化合物はフォトクロミズ
ムを示し、その性質を利用して光記録媒体に応用できる
他、コレステリック液晶相に存在させた場合、その螺旋
ピッチを大きく変化させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C071 AA04 BB01 CC13 DD11 EE05 FF18 GG01 HH08 JJ05 KK01 LL05 4H027 BA02 BD16

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記一般式(1)で表される光学活性フ
    ルギド化合物またはその光異性体。 【化1】 一般式(1)中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、ア
    ルキル基、アリール基、アルケニル基またはアルキニル
    基を表す。R2は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル
    基、アリール基、アルケニル基またはアルキニル基を表
    す。R3およびR4は、水素原子、ハロゲン原子、アルキ
    ル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、水酸
    基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ
    基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリー
    ルオキシカルボニル基、アシル基、ニトロ基、シアノ
    基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
    ミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリ
    ールアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルアリール
    アミノ基またはアシルアミノ基を表し、R3とR4は互い
    に結合して環を形成してもよい。R5およびR6は、水素
    原子、アルキル基、アリール基またはアルコキシ基を表
    す。−X−は−O−、−S−または−N(R7)−を表
    し、前記R7は、水素原子、アルキル基、アリール基、
    アルケニル基またはアルキニル基を表す。Ar1および
    Ar2はアリール基を表す。前記式中、ビナフチル部分
    は(R)または(S)の軸不斉を有する。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006095705A1 (ja) * 2005-03-09 2006-09-14 National University Corporation Yokohama National University パターン形成方法

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