JP2003072423A - 車両制御システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 左ステアリング車両であるか右ステアリング
車両であるかを検出して自動的にメーター類の表示位置
の切り替えができるようにする 【解決手段】 ステアリングホイール取り付け部14L,14
Rにステアリングホイールブロック13の有無を検出する
検出部15L,15Rを設け、この検出部によりステアリングホ
イールの取り付け位置を検出し、ディスプレイ制御部16
は自動的にインパネ全面ディスプレイ装置11におけるメ
ーター12の表示位置を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明はインパネ全面ディス
プレイ装置を備えた車両制御システムに係わり、特に、
ステアリングホイールの取り付け位置に基いてインパネ
全面ディスプレイ装置におけるメーターの表示位置を切
り替える車両制御システムに関する。 【０００２】 【従来の技術】最近のモーターショーにおける動向や有
機ディスプレイ、FED等の表示素子の形状自由度向上等
を背景に、インパネ全面ディスプレイ装置のような大型
ディスプレイ装置を採用した車の登場が予測される。図
5は助手席前方から運転席前方にわたってスクリーンを
有するインパネ全面ディスプレイ装置1の例であり、左ス
テアリング車両であるためディスプレイ左側に走行計、
回転計などのメーター類２を表示している。かかる大型
のインパネ全面ディスプレイ装置が採用されると、表示
内容やそのレイアウトをソフト対応のみで自由自在に変
更できるようになる。例えば、図6に示すように左ステア
リング車両(ステアリングホイール3が左側)の場合、走行
計、回転計などのメーター類２を左側に表示し、右ステア
リング車両(ステアリングホイール３が右側)の場合、右
側に表示する。かかる表示位置の切り替えは、自動車工場
のラインにおいてCODE No．入力により行われる。すなわ
ち、CODE No．入力によりメーター類の表示を左ステア
リング車両の場合と右ステアリング車両の場合とでソフ
ト処理により切替えている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】以上のように左ステア
リング車両であるか右ステアリング車両であるかに応じ
てインパネ全面ディスプレイ装置におけるメーター類の
表示位置の切り替えを行うには、従来、CODE No.その他の
切り替え信号をオペレータが入力する必要があった。し
かし、CODE No.の入力は作業点数が増加して面倒であ
り、しかも、入力ミスや入力忘れなどが発生する問題があ
る。 以上から、本発明の目的は、左ステアリング車両であるか
右ステアリング車両であるかを検出して自動的にメータ
ー類の表示位置の切り替えができるようにすることであ
る。 【０００４】 【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、インパネ全面ディスプレイ装置、ステアバイワ
イヤ形態のステアリングホイールブロックを車両左右に
それぞれ取り付けるためのステアリングホイール取り付
け部、各ステアリングホイール取り付け部に設けられ
ステアリングホイールブロックの有無を検出する検出
部、ステアリングホイールの取り付け位置に基いてイ
ンパネ全面ディスプレイ装置におけるメーターの表示位
置を切り替える表示制御部を備えた車両制御システムに
より達成される。 【０００５】ステアリングホイール(ハンドル)を車輪に
機械的に直結することなく該ステアリングホイールの回
転操作量に基いて蛇角を制御するステアリング装置、す
なわちステアバイワイヤシステムを採用したステアリン
グ装置が研究開発されている。かかるステアリング装置
では、ステアリングホイールを車軸に連結するステアリ
ングシャフトが存在しないため、ステアリングホイール
ブロックを左ステアリング車両であるか、右ステアリン
グ車両であるかに応じて車両の左側あるいは右側に適宜
取り付け可能な構造になっている。 そこで、本発明では、左右のステアリングホイール取り付
け部にステアリングホイールブロックの有無を検出する
検出部を設け、この検出部によりステアリングホイール
の取り付け位置を検出し、自動的にインパネ全面ディス
プレイ装置におけるメーターの表示位置を切り替える。
このようにすれば、CODE No.を入力する必要が無く、作
業点数が減少し、しかも、入力ミスや入力忘れなどが生じ
ない。 【０００６】 【発明の実施の形態】（Ａ）本発明の概略 図１は本発明の概略説明図であり、１１は略T字型スクリ
ーンを備えたインパネ全面ディスプレイ装置、１２はス
クリーンに表示されたメーター、１３はステアリングホ
イールブロック、14L，14Rはそれぞれステアリングホイ
ールを車両の左右に取り付けるためのステアリングホイ
ール取り付け部15L,15Rは各ステアリングホイール取り
付け部に設けられステアリングホイールブロック１３の
有無を検出する検出部、１６はステアリングホイールブ
ロック１３の取り付け位置に基いてスクリーンにおける
メーター類の表示位置を切り替える表示制御部である。 【０００７】ステアリングホイール取り付け部14L,14R
にステアリングホイールブロック１３の有無を検出する
検出部15L，15Rを設け、この検出部15L，15Rによりステ
アリングホイールブロック13の取り付け位置を検出し、
自動的にインパネ全面ディスプレイ装置１１におけるメ
ーター１２の表示位置を切り替える。例えば、図1（ａ）
に示すようにステアリングホイールブロック13が車両左
側のステアリングホイール取り付け部14Lに取り付けら
れれば(左ステアリング車両)、検出部15Lはステアリング
ホイールブロック13の取り付け位置を検出してディスプ
レイ制御部16に入力し、ディスプレイ制御部16はメータ
ー12をスクリーンの左側に表示する。又、図1（ｂ）に示
すようにステアリングホイールブロック13が車両右側の
ステアリングホイール取り付け部14Rに取り付けられれ
ば(右ステアリング車両)、検出部15Rはステアリングホイ
ールブロック13の取り付け位置を検出してディスプレイ
制御部16に入力し、ディスプレイ制御部16はメーター12
をスクリーンの右側に表示する。 【０００８】図2は左ステアリング車両のインパネ全面
ディスプレイ装置における表示例であり、メーター類12
は左側(運転席前方)に表示されている。図3は右ステアリ
ング車両のインパネ全面ディスプレイ装置における表示
例であり、メーター類12は右側(運転席前方)に表示され
ている。図2及び図3より明らかなように左ステアリング
車両と右ステアリング車両とでは表示レイアウトが略左
右対称になっている。 【０００９】(Ｂ)実施例 図4はステアバイワイヤシステムを備えた本発明の車両
制御システムの構成図であり、図1と同一部分には同一符
号を付している。 ステアバイワイヤシステムは、ステアリングホイールブ
ロック13と、ステアリングホイール13aの回転操作によ
り駆動されるステアリング用アクチュエータ2１と、ス
テアリング用アクチュエータ2１の動きに応じて蛇角が
変化するように操舵用前方左右車輪２２に伝達するステ
アリングギヤ２３を備える。ステアリング用アクチュエ
ータ２１は、例えばブラシレスモータ等の電動モータに
より構成され、ステアリングギヤ２３は、ステアリング
用アクチュエータ21の出力シャフトの回転運動をステア
リングロッド24の直線運動に変換する運動変換機構を有
している。ステアリングロッド２４の動きはタイロッド
２５とナックルアーム２６を介して車輪２２に伝達さ
れ、該車輪２２のトー角が変化する。蛇角センサ２９は
車両の蛇角を検出する。 【００１０】ステアリングホイールブロック13におい
て、ステアリングホイール13ａは回転可能に支持される
回転シャフト１３ｂに連結されている。また、ステアリ
ングホイール13aに作用する反力トルクを発生する操作
用アクチュエータ13cが設けられている。操作用アクチ
ュエータ13cは、回転シャフト13bと一体のシャフトを有
するブラシレスモータ等の電動モータにより構成でき
る。又、ステアリングホイール13aを直進操舵位置に復帰
させる方向の弾力を付与する弾性部材13dが設けられて
いる。この弾性部材13dは、例えば、回転シャフト13bに
弾力を付与するバネにより構成できる。この弾力によ
り、操作用アクチュエータ13cが回転シャフト1３ｂにト
ルクを付加していない時、ステアリングホイール13aは
直進操舵位置に復帰する。 【００１１】角度センサ13eはステアリングホイール13a
の操作量である回転操作角を検出し、トルクセンサ13f
は回転シャフト13bを介してステアリングホイール13aに
伝達される操作トルクを検出する。各センサーにより検
出した回転操作角、トルク、その他図示しないセンサーで
検出した車両速度、角速度などはコンピュータ構成の制
御装置３１に入力される。制御装置31は入力データに基
いて所定の処理を行い、処理結果に基いて駆動回路32、3
3を介してステアリング用アクチュエータ21と操作用ア
クチュエータ13cを制御する。これにより、ステアリング
ホイール１３ａに所要のトルクを作用させつつ、操作回
転角に応じた角度、車輪を操舵する。 【００１２】車両の左右には、ステアリングホイールブ
ロック１３を取り付けるためのステアリングホイール取
り付け部14L,14Rが設けられている。ステアリングホイ
ールブロック１３は、車が右ステアリング車両であれば
図示する位置に取り付けられ、左ステアリング車両であ
れば左側のステアリングホイール取り付け部14Lに取り
付けられる。 各ステアリングホイール取り付け部14L,14Rにはステア
リングホイールブロック13の有無を検出する検出センサ
ー15L,15Rが設けられ、検出結果はディスプレイ制御部16
に入力するようになっている。 【００１３】図示するようにステアリングホイールブロ
ック13が車両右側のステアリングホイール取り付け部14
Rに取り付けられれば(右ステアリング車両)、検出センサ
ー15Rはステアリングホイールブロック13を検出してデ
ィスプレイ制御部16に入力する。ディスプレイ制御部16
は検出センサー15Rの検出結果に基づいて右ステアリン
グ車両であると判定し、図3に示すようにメーター12をス
クリーンの右側に配置するレイアウトで表示画像を作成
してインパネ全面ディスプレイ装置11のスクリーンに表
示する。 【００１４】又、ステアリングホイールブロック13が車
両左側のステアリングホイール取り付け部14Lに取り付
けられれば(左ステアリング車両)、検出センサー15Lはス
テアリングホイールブロック13を検出してディスプレイ
制御部16に入力する。ディスプレイ制御部16は検出セン
サー15Lの検出結果に基づいて左ステアリング車両であ
ると判定し、図２に示すようにメーター12をスクリーン
の左側に配置するレイアウトで表示画像を作成してイン
パネ全面ディスプレイ装置11のスクリーンに表示する。 【００１５】 【発明の効果】本発明によれば、車両左右のステアリン
グホイール取り付け部にそれぞれステアリングホイール
ブロックの有無を検出する検出部を設け、この検出部に
よりステアリングホイールの取り付け位置を検出し、自
動的にインパネ全面ディスプレイ装置におけるメーター
の表示位置を切り替えるようにしたから、CODE No.入力
をする必要が無く、作業点数が減少し、しかも、入力ミス
や入力忘れなどが発生せず、自動車メーカーにおける生
産性向上と部品管理コストの削減に貢献出来る。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の概略説明図である。 【図２】左ステアリング車両のインパネ全面ディスプレ
イ装置における表示例である。 【図３】右ステアリング車両のインパネ全面ディスプレ
イ装置における表示例である。 【図４】ステアバイワイヤシステムを備えた本発明の車
両制御システムの構成図である。 【図５】インパネ全面ディスプレイ装置の車載装着例で
ある。 【図６】従来の表示位置の切り替え説明図である。 【符号の説明】 11 インパネ全面ディスプレイ装置 12 メーター 13 ステアリングホイールブロック 14L,14R ステアリングホイール取り付け部 15L,15R ステアリングホイールブロックの有無検出部 16 表示制御部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ６２Ｄ 113:00 Ｂ６２Ｄ 113:00 117:00 117:00 119:00 119:00

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 インパネ全面ディスプレイ装置を備えた
   車両制御システムにおいて、 ステアリングホイールを車輪に機械的に直結することな
   く該ステアリングホイールの回転操作量に基いて蛇角を
   制御するステアリング装置におけるステアリングホイー
   ルブロックを車両の左右にそれぞれ取り付けるためのス
   テアリングホイール取り付け部、 各ステアリングホイール取り付け部に設けられ前記ステ
   アリングホイールブロックの有無を検出する検出部、 ステアリングホイールブロックの取り付け位置に基いて
   前記インパネ全面ディスプレイ装置におけるメーターの
   表示位置を切り替える表示制御部、 を備えたことを特徴とする車両制御システム。