JP2004338442A - 車両用操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両のドライバーが前方から視線を大きく外すことなく手動操作される入力装置の操作結果を目視確認でき、しかも操舵時でも良好な視認性を確保できる車両用操作装置を提供する。
【解決手段】車体に対して回転操作される操舵用操作部材1に表示部40が設けられる。表示部40に信号生成手段により生成される画像信号に対応する画像41a、41bが表示される。画像41a、41bは、車両における手動操作される入力装置を表し、前方を向いたドライバーにより視認される。操作部材1の回転時に、車体に対する画像41a、41bの表示方向が一定方向に維持される。
【選択図】図2
【解決手段】車体に対して回転操作される操舵用操作部材1に表示部40が設けられる。表示部40に信号生成手段により生成される画像信号に対応する画像41a、41bが表示される。画像41a、41bは、車両における手動操作される入力装置を表し、前方を向いたドライバーにより視認される。操作部材1の回転時に、車体に対する画像41a、41bの表示方向が一定方向に維持される。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転操作される操舵用操作部材を備える車両用操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両におけるステアリングホイールにはクラクションスイッチしか設けられていなかった。クラクションスイッチは操作結果を聴覚により確認することができるが、クラクションスイッチ以外の車両における手動操作される入力装置の操作結果は、通常は目視確認する必要がある。従来、クラクションスイッチ以外の入力装置や、その入力装置の操作結果を表す表示部は、一般にコンソールや計器盤に設けられていた。また、車両に設ける表示部として液晶表示装置のような画像を表示するものが用いられている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−342861号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、コンソールや計器盤に設けられた入力装置を操作したり、その操作結果を目視確認する場合、ドライバーは視線を前方から大きく外さなければならず、運転を行う上で好ましいものではない。そこで、入力装置の操作結果を画像により表示することでドライバーの視認性を向上することが考えられる。しかし、そのような画像表示部をコンソールや計器盤に設けたのでは、入力装置の操作時や操作結果の目視確認時にドライバーはやはり視線を前方から大きく外さなければならない。
本発明は上記問題を解決することのできる車両用操作装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用操作装置は、車体に対して回転操作される操舵用操作部材と、手動操作される入力装置と、前記入力装置の操作結果を表す画像を形成するための画像信号を生成する信号生成手段と、前記信号生成手段により生成される画像信号に対応する画像を表示する表示部とを備え、前方を向いたドライバーにより前記画像を視認できるように前記表示部は前記操作部材に設けられ、前記操作部材の回転時に、前記車体に対する前記画像の表示方向が一定方向に維持されることを特徴とする。
本発明によれば、入力装置の操作結果を示す画像の表示部が操作部材に設けられているので、その画像をドライバーは視線を前方から大きく外すことなく目視確認できる。しかも、その画像の表示方向は操作部材の回転時でも車体に対して変化しないように一定方向に維持されるので、操作部材の操作時でも良好な視認性を確保できる。
【0006】
前記信号生成手段により、前記入力装置を表すシンボル画像を形成するための画像信号が生成され、前記シンボル画像の表示画面に触れることで前記入力装置が操作されるように、前記入力装置としてタッチパネル型入力装置が前記表示部に設けられているのが好ましい。
これにより、ドライバーは視線を前方から大きく外すことなく入力装置を操作でき、しかも入力装置を表すシンボル画像の表示方向は操作部材の回転時でも車体に対して変化しないように一定方向に維持されるので、良好な操作性を確保できる。
【0007】
前記表示部は前記操作部材に、上下方向に対して傾斜した回転軸中心に相対回転可能に設けられ、前記操作部材の回転時に前記表示部が前記操作部材に対して相対回転することで前記車体に対する前記画像の表示方向が一定方向に維持されるように、前記表示部の重心は前記回転軸の下方に配置されるのが好ましい。
これにより、簡単な構成で表示部による画像の表示方向を車体に対して一定方向に維持できる。
【0008】
前記操作部材の前記車体に対する回転量を検出するセンサと、前記操作部材の回転時に前記車体に対する前記画像の表示方向が一定方向に維持されるように、前記操作部材の検出回転量に応じて前記画像信号を変化させる信号処理手段とを備えるのが好ましい。
これにより、表示部による画像の表示方向を車体に対して一定方向に確実に維持できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に示す本発明の第1実施形態の車両用操作装置は、車体に対して回転操作される操舵用操作部材1を備え、操作部材1の回転操作量と前部左右車輪4の転舵量との比が可変とされている車両に用いられる。その車両は、操作部材1の回転操作に応じて駆動される操舵用モータ2と、操舵用モータ2の動きを舵角変化が生じるように前部左右車輪4に伝達するステアリングギヤ機構3とを有し、操作部材1を車輪4に機械的に連結することなく操作部材1の操作に応じて舵角を変化させる所謂ステアバイワイヤシステムを採用している。
【0010】
操舵用モータ2としては、例えば公知の直流ブラシレスモータ等の電動モータを採用できる。ステアリングギヤ機構3は、操舵用モータ2の出力シャフトの回転運動をステアリングロッド7の直線運動に変換する例えばボールネジ機構等の運動変換機構により構成されている。ステアリングロッド7の動きがタイロッド8とナックルアーム9を介して車輪4に伝達され、車輪4のトー角が変化する。ステアリングギヤ機構3は公知のものを用いることができ、操舵用モータ2の動きを舵角が変化するように前部左右車輪4に伝達できれば構成は限定されない。操舵用モータ2が駆動されていない状態では、前部左右車輪4はセルフアライニングトルクにより直進位置に復帰できるようにホイールアラインメントが設定されている。
【0011】
操作部材1は、車体側により回転可能に支持される回転シャフト10に連結されている。操作部材1の回転軸は、車体の前方側に向かうに従い下方側に向かうように上下方向に対して傾斜される。回転シャフト10に操作用アクチュエータ19の出力シャフトが一体化されている。操作用アクチュエータ19は操作部材1の中立位置復帰方向へ作用する操作反力を発生する。操作用アクチュエータ19としては、例えば公知の直流ブラシレスモータ等の電動モータを採用できる。
【0012】
操作部材1の回転操作量として中立位置からの操作角δhを検出する角度センサ11が設けられている。車輪4の転舵量として舵角δを検出する舵角センサ13が設けられ、本実施形態では舵角δとして車輪4の転舵量に対応するステアリングロッド7の移動量を検出する。車速Vを検出する速度センサ14が設けられている。操作部材1の操作反力に対応する操作トルクThとして回転シャフト10により伝達されるトルクを検出するトルクセンサ44が設けられている。角度センサ11、舵角センサ13、速度センサ14、およびトルクセンサ44は制御装置20に接続される。
【0013】
制御装置20は駆動回路22を介して操舵用モータ2を制御し、駆動回路23を介して操作用アクチュエータ19を制御する制御系を構成する。
【0014】
操舵用モータ2の制御のため、制御装置20は例えば操作部材1の操作角δhと車速Vと目標舵角δ* との間の予め定められた関係を記憶し、目標舵角δ* と検出舵角δとの偏差をなくすように駆動回路22を介して操舵用モータ2の駆動信号を出力する。その操作角δhと車速Vと目標舵角δ* との間の関係は、例えば車速Vが大きくなる程に目標舵角δ* が小さくなるものとされる。すなわち、操舵用モータ2の動きを車輪4に舵角が変化するように伝達する際に、操作部材1の回転操作量に対する車輪4の転舵量の比が変化するように操舵用モータ2が制御される。操作部材1の操作量に対する車輪4の転舵量の比を低車速で大きくすることで旋回性能を向上し、高車速で小さくすることで走行安定性を向上できる。
【0015】
操作用アクチュエータ19の制御のため、制御装置20は例えば操作部材1の操作角δhと目標操作トルクTh* との間の予め定められた関係を記憶し、目標操作トルクTh* と検出操作トルクThとの偏差をなくすように駆動回路23を介して操作用アクチュエータ19の駆動信号を出力する。その操作角δhと目標操作トルクTh* との間の関係は、例えば操作反力ゲインをKとしてTh* =K・δhとされ、操作角δhが大きくなる程に目標操作トルクTh* が大きくなるものとされる。
【0016】
図2に示すように、操作部材1はハブ31とリム32をスポーク33により連結することで形成される。そのハブ31に表示部40が設けられている。本実施形態の表示部40は、長方形画面を有する液晶表示装置の表示パネルにより構成され、信号生成手段である制御装置20に接続され、制御装置20により生成される画像信号に対応する画像を表示する。前方を向いたドライバーにより表示部40の表示画像を視認できるように、表示部40の画面はハブ31の上面と略面一とされている。
【0017】
制御装置20は、車両における手動操作される入力装置を表すシンボル画像を形成するための画像信号と、その入力装置の操作結果を表す画像を形成するための画像信号を生成して表示部40に送る。その入力装置は、本実施形態では上記操作反力ゲインKの設定用入力装置とされる。その入力装置を表すシンボル画像は、例えば図2に示すようにゲイン増加方向を示す矢印画像41aとゲイン減少方向を示す矢印画像41bとからなり、その入力装置の操作結果を表す画像は操作反力ゲインKを表す数値画像41cからなる。そのシンボル画像41a、41bの表示画面に触れることでその入力装置が操作されるように、その入力装置としてタッチパネル型入力装置42が表示部40に設けられる。タッチパネル型入力装置42に触れることで生成される入力信号は制御装置20に入力され、その入力信号に応じて制御装置20は操作反力ゲインKに対応する画像信号を生成する。すなわち、矢印画像41a、41bに触れることで数値画像41cが変化する。なお、入力装置42が操作反力ゲインKの設定用だけでなく別の車両搭載機器の制御用入力装置を兼用するものとし、その別の制御用入力装置の操作結果を表す画像と入力装置を表すシンボル画像を併せて表示部40により表示してもよい。
【0018】
操作部材1の回転時に、車体に対する表示部40による表示画像の表示方向が一定方向に維持される。本実施形態では、表示部40は操作部材1に上下方向に対して傾斜した回転軸O中心に相対回転可能に設けられる。例えば、操作部材1に取り付けられたベアリングにより、表示部40に一体化したシャフトを回転自在に支持する。なお、制御装置20と表示部40の接続用配線はスリップリングやロータリーコネクタ等を介して接続すればよい。本実施形態では、その回転軸Oは操作部材1の車体に対する回転軸と同心とされ、車体の前方側に向かうに従い下方側に向かうように上下方向に対して傾斜する。その回転軸Oの下方において表示部40は重り45を内蔵し、これにより表示部40の重心は回転軸Oの下方に配置され、操作部材1の回転時に表示部40が操作部材1に対して相対回転することで車体に対する表示部40による画像の表示方向が一定方向に維持される。例えば本実施形態では、表示部40の長方形画面の長辺が水平に維持されることで画像の表示方向が一定方向に維持される。なお、回転軸Oは操作部材1の車体に対する回転軸に対して同心である必要はなく、例えば偏心してもよいし交差してもよい。
【0019】
上記実施形態によれば、入力装置42の操作結果を表す画像41cの表示部40が操作部材1に設けられているので、その画像をドライバーは視線を前方から大きく外すことなく目視確認できる。また、その画像41cの表示方向は操作部材1の回転時でも車体に対して変化しないように一定方向に維持されるので、操作部材1の操作時でも良好な視認性を確保できる。さらに、入力装置42はタッチパネル型入力装置とされ、入力装置42を表すシンボル画像41a、41bが表示部40に表示されるので、ドライバーは視線を前方から大きく外すことなく入力装置を操作できる。しかも、シンボル画像41a、41bの表示方向は操作部材1の回転時でも車体に対して変化しないように一定方向に維持されるので、良好な操作性を確保できる。また、簡単な構成で表示部40による画像41a、41b、41cの表示方向を車体に対して一定方向に維持できる。
【0020】
図3は本発明の第2実施形態を示す。本実施形態においては、表示部40は円形画面を有し、操作部材1に対して相対回転することなく設けられている。また、操作角δhを検出する角度センサ11が操作部材1の車体に対する回転量を検出するセンサとして用いられる。操作部材1の回転時に車体に対する画像の表示方向が一定方向に維持されるように、操作部材1の検出回転量に応じて画像信号を変化させる信号処理回路が制御装置20に接続されている。これにより、表示部40による画像の表示方向を車体に対して一定方向に確実に維持できる。他は第1実施形態と同様で同様部分は同一符号で示す。
【0021】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、本発明が適用される車両はステアバイワイヤシステムを採用する車両に限定されず、車輪にステアリングシャフトを介して機械的に連結されたステアリングホイールを操作部材として備える車両にも適用できる。また、表示部を有機ELディスプレイ装置のような液晶表示装置以外の表示装置の表示部により構成してもよい。本発明における入力装置の種類は手動操作されるものであれば特に限定されず、例えば電動パワーステアリング装置における操舵補助力の調整用入力装置、4輪駆動車における4輪駆動モードと2輪駆動モードとの間のモード切換入力装置、走行特性を切換可能な車両における走行特性切換用入力装置等であってもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、車両のドライバーは前方から視線を大きく外すことなく手動操作される入力装置の操作結果を目視確認したり操作でき、しかも操舵時でも良好な視認性、操作性を確保できる。
【0023】
【他の技術の開示】
図4は、車輪にステアリングシャフト51を介して機械的に連結されるステアリングホイール50を示す。ステアリングシャフト51は、セレーション51aを介してステアリングホイール50と同行回転するハンドルシャフト50aに連結される。また、ステアリングシャフト51を支持するステアリングコラム52と、ハンドルシャフト50aを支持するハンドルコラム53とが嵌め合わされ、この際、ステアリングコラム52に設けられた車体側ハーネスコネクタ54と、ハンドルコラム53に設けられたハンドル側ハーネスコネクタ55とが接続される。両ハーネスコネクタ54、55を介して、ステアリングホイール50に設けられた複数のスイッチ56と、車両に搭載される制御装置とが電気的に接続される。各スイッチ56は、例えばクラクションスイッチ、ワイパースイッチ、操舵補助力の調整用スイッチ等とされる。セレーション51a、コラム52、53、ハーネスコネクタ54、55の形状や寸法を規格により統一し、ステアリング装置に対するステアリングホイール50の互換性を確保することで、スイッチ56の配列等が異なる複数種類のステアリングホイール50の中からドライバーの好みのものを選択してステアリング装置に取り付けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の車両用操作装置の構成説明図
【図2】本発明の第1実施形態の車両用操作装置における操作部材を示す図
【図3】本発明の第2実施形態の車両用操作装置における操作部材を示す図
【図4】他の技術に関する説明図
【符号の説明】
1 操作部材
11 角度センサ
20 制御装置
40 表示部
42 タッチパネル型入力装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転操作される操舵用操作部材を備える車両用操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両におけるステアリングホイールにはクラクションスイッチしか設けられていなかった。クラクションスイッチは操作結果を聴覚により確認することができるが、クラクションスイッチ以外の車両における手動操作される入力装置の操作結果は、通常は目視確認する必要がある。従来、クラクションスイッチ以外の入力装置や、その入力装置の操作結果を表す表示部は、一般にコンソールや計器盤に設けられていた。また、車両に設ける表示部として液晶表示装置のような画像を表示するものが用いられている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−342861号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、コンソールや計器盤に設けられた入力装置を操作したり、その操作結果を目視確認する場合、ドライバーは視線を前方から大きく外さなければならず、運転を行う上で好ましいものではない。そこで、入力装置の操作結果を画像により表示することでドライバーの視認性を向上することが考えられる。しかし、そのような画像表示部をコンソールや計器盤に設けたのでは、入力装置の操作時や操作結果の目視確認時にドライバーはやはり視線を前方から大きく外さなければならない。
本発明は上記問題を解決することのできる車両用操作装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用操作装置は、車体に対して回転操作される操舵用操作部材と、手動操作される入力装置と、前記入力装置の操作結果を表す画像を形成するための画像信号を生成する信号生成手段と、前記信号生成手段により生成される画像信号に対応する画像を表示する表示部とを備え、前方を向いたドライバーにより前記画像を視認できるように前記表示部は前記操作部材に設けられ、前記操作部材の回転時に、前記車体に対する前記画像の表示方向が一定方向に維持されることを特徴とする。
本発明によれば、入力装置の操作結果を示す画像の表示部が操作部材に設けられているので、その画像をドライバーは視線を前方から大きく外すことなく目視確認できる。しかも、その画像の表示方向は操作部材の回転時でも車体に対して変化しないように一定方向に維持されるので、操作部材の操作時でも良好な視認性を確保できる。
【0006】
前記信号生成手段により、前記入力装置を表すシンボル画像を形成するための画像信号が生成され、前記シンボル画像の表示画面に触れることで前記入力装置が操作されるように、前記入力装置としてタッチパネル型入力装置が前記表示部に設けられているのが好ましい。
これにより、ドライバーは視線を前方から大きく外すことなく入力装置を操作でき、しかも入力装置を表すシンボル画像の表示方向は操作部材の回転時でも車体に対して変化しないように一定方向に維持されるので、良好な操作性を確保できる。
【0007】
前記表示部は前記操作部材に、上下方向に対して傾斜した回転軸中心に相対回転可能に設けられ、前記操作部材の回転時に前記表示部が前記操作部材に対して相対回転することで前記車体に対する前記画像の表示方向が一定方向に維持されるように、前記表示部の重心は前記回転軸の下方に配置されるのが好ましい。
これにより、簡単な構成で表示部による画像の表示方向を車体に対して一定方向に維持できる。
【0008】
前記操作部材の前記車体に対する回転量を検出するセンサと、前記操作部材の回転時に前記車体に対する前記画像の表示方向が一定方向に維持されるように、前記操作部材の検出回転量に応じて前記画像信号を変化させる信号処理手段とを備えるのが好ましい。
これにより、表示部による画像の表示方向を車体に対して一定方向に確実に維持できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に示す本発明の第1実施形態の車両用操作装置は、車体に対して回転操作される操舵用操作部材1を備え、操作部材1の回転操作量と前部左右車輪4の転舵量との比が可変とされている車両に用いられる。その車両は、操作部材1の回転操作に応じて駆動される操舵用モータ2と、操舵用モータ2の動きを舵角変化が生じるように前部左右車輪4に伝達するステアリングギヤ機構3とを有し、操作部材1を車輪4に機械的に連結することなく操作部材1の操作に応じて舵角を変化させる所謂ステアバイワイヤシステムを採用している。
【0010】
操舵用モータ2としては、例えば公知の直流ブラシレスモータ等の電動モータを採用できる。ステアリングギヤ機構3は、操舵用モータ2の出力シャフトの回転運動をステアリングロッド7の直線運動に変換する例えばボールネジ機構等の運動変換機構により構成されている。ステアリングロッド7の動きがタイロッド8とナックルアーム9を介して車輪4に伝達され、車輪4のトー角が変化する。ステアリングギヤ機構3は公知のものを用いることができ、操舵用モータ2の動きを舵角が変化するように前部左右車輪4に伝達できれば構成は限定されない。操舵用モータ2が駆動されていない状態では、前部左右車輪4はセルフアライニングトルクにより直進位置に復帰できるようにホイールアラインメントが設定されている。
【0011】
操作部材1は、車体側により回転可能に支持される回転シャフト10に連結されている。操作部材1の回転軸は、車体の前方側に向かうに従い下方側に向かうように上下方向に対して傾斜される。回転シャフト10に操作用アクチュエータ19の出力シャフトが一体化されている。操作用アクチュエータ19は操作部材1の中立位置復帰方向へ作用する操作反力を発生する。操作用アクチュエータ19としては、例えば公知の直流ブラシレスモータ等の電動モータを採用できる。
【0012】
操作部材1の回転操作量として中立位置からの操作角δhを検出する角度センサ11が設けられている。車輪4の転舵量として舵角δを検出する舵角センサ13が設けられ、本実施形態では舵角δとして車輪4の転舵量に対応するステアリングロッド7の移動量を検出する。車速Vを検出する速度センサ14が設けられている。操作部材1の操作反力に対応する操作トルクThとして回転シャフト10により伝達されるトルクを検出するトルクセンサ44が設けられている。角度センサ11、舵角センサ13、速度センサ14、およびトルクセンサ44は制御装置20に接続される。
【0013】
制御装置20は駆動回路22を介して操舵用モータ2を制御し、駆動回路23を介して操作用アクチュエータ19を制御する制御系を構成する。
【0014】
操舵用モータ2の制御のため、制御装置20は例えば操作部材1の操作角δhと車速Vと目標舵角δ* との間の予め定められた関係を記憶し、目標舵角δ* と検出舵角δとの偏差をなくすように駆動回路22を介して操舵用モータ2の駆動信号を出力する。その操作角δhと車速Vと目標舵角δ* との間の関係は、例えば車速Vが大きくなる程に目標舵角δ* が小さくなるものとされる。すなわち、操舵用モータ2の動きを車輪4に舵角が変化するように伝達する際に、操作部材1の回転操作量に対する車輪4の転舵量の比が変化するように操舵用モータ2が制御される。操作部材1の操作量に対する車輪4の転舵量の比を低車速で大きくすることで旋回性能を向上し、高車速で小さくすることで走行安定性を向上できる。
【0015】
操作用アクチュエータ19の制御のため、制御装置20は例えば操作部材1の操作角δhと目標操作トルクTh* との間の予め定められた関係を記憶し、目標操作トルクTh* と検出操作トルクThとの偏差をなくすように駆動回路23を介して操作用アクチュエータ19の駆動信号を出力する。その操作角δhと目標操作トルクTh* との間の関係は、例えば操作反力ゲインをKとしてTh* =K・δhとされ、操作角δhが大きくなる程に目標操作トルクTh* が大きくなるものとされる。
【0016】
図2に示すように、操作部材1はハブ31とリム32をスポーク33により連結することで形成される。そのハブ31に表示部40が設けられている。本実施形態の表示部40は、長方形画面を有する液晶表示装置の表示パネルにより構成され、信号生成手段である制御装置20に接続され、制御装置20により生成される画像信号に対応する画像を表示する。前方を向いたドライバーにより表示部40の表示画像を視認できるように、表示部40の画面はハブ31の上面と略面一とされている。
【0017】
制御装置20は、車両における手動操作される入力装置を表すシンボル画像を形成するための画像信号と、その入力装置の操作結果を表す画像を形成するための画像信号を生成して表示部40に送る。その入力装置は、本実施形態では上記操作反力ゲインKの設定用入力装置とされる。その入力装置を表すシンボル画像は、例えば図2に示すようにゲイン増加方向を示す矢印画像41aとゲイン減少方向を示す矢印画像41bとからなり、その入力装置の操作結果を表す画像は操作反力ゲインKを表す数値画像41cからなる。そのシンボル画像41a、41bの表示画面に触れることでその入力装置が操作されるように、その入力装置としてタッチパネル型入力装置42が表示部40に設けられる。タッチパネル型入力装置42に触れることで生成される入力信号は制御装置20に入力され、その入力信号に応じて制御装置20は操作反力ゲインKに対応する画像信号を生成する。すなわち、矢印画像41a、41bに触れることで数値画像41cが変化する。なお、入力装置42が操作反力ゲインKの設定用だけでなく別の車両搭載機器の制御用入力装置を兼用するものとし、その別の制御用入力装置の操作結果を表す画像と入力装置を表すシンボル画像を併せて表示部40により表示してもよい。
【0018】
操作部材1の回転時に、車体に対する表示部40による表示画像の表示方向が一定方向に維持される。本実施形態では、表示部40は操作部材1に上下方向に対して傾斜した回転軸O中心に相対回転可能に設けられる。例えば、操作部材1に取り付けられたベアリングにより、表示部40に一体化したシャフトを回転自在に支持する。なお、制御装置20と表示部40の接続用配線はスリップリングやロータリーコネクタ等を介して接続すればよい。本実施形態では、その回転軸Oは操作部材1の車体に対する回転軸と同心とされ、車体の前方側に向かうに従い下方側に向かうように上下方向に対して傾斜する。その回転軸Oの下方において表示部40は重り45を内蔵し、これにより表示部40の重心は回転軸Oの下方に配置され、操作部材1の回転時に表示部40が操作部材1に対して相対回転することで車体に対する表示部40による画像の表示方向が一定方向に維持される。例えば本実施形態では、表示部40の長方形画面の長辺が水平に維持されることで画像の表示方向が一定方向に維持される。なお、回転軸Oは操作部材1の車体に対する回転軸に対して同心である必要はなく、例えば偏心してもよいし交差してもよい。
【0019】
上記実施形態によれば、入力装置42の操作結果を表す画像41cの表示部40が操作部材1に設けられているので、その画像をドライバーは視線を前方から大きく外すことなく目視確認できる。また、その画像41cの表示方向は操作部材1の回転時でも車体に対して変化しないように一定方向に維持されるので、操作部材1の操作時でも良好な視認性を確保できる。さらに、入力装置42はタッチパネル型入力装置とされ、入力装置42を表すシンボル画像41a、41bが表示部40に表示されるので、ドライバーは視線を前方から大きく外すことなく入力装置を操作できる。しかも、シンボル画像41a、41bの表示方向は操作部材1の回転時でも車体に対して変化しないように一定方向に維持されるので、良好な操作性を確保できる。また、簡単な構成で表示部40による画像41a、41b、41cの表示方向を車体に対して一定方向に維持できる。
【0020】
図3は本発明の第2実施形態を示す。本実施形態においては、表示部40は円形画面を有し、操作部材1に対して相対回転することなく設けられている。また、操作角δhを検出する角度センサ11が操作部材1の車体に対する回転量を検出するセンサとして用いられる。操作部材1の回転時に車体に対する画像の表示方向が一定方向に維持されるように、操作部材1の検出回転量に応じて画像信号を変化させる信号処理回路が制御装置20に接続されている。これにより、表示部40による画像の表示方向を車体に対して一定方向に確実に維持できる。他は第1実施形態と同様で同様部分は同一符号で示す。
【0021】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、本発明が適用される車両はステアバイワイヤシステムを採用する車両に限定されず、車輪にステアリングシャフトを介して機械的に連結されたステアリングホイールを操作部材として備える車両にも適用できる。また、表示部を有機ELディスプレイ装置のような液晶表示装置以外の表示装置の表示部により構成してもよい。本発明における入力装置の種類は手動操作されるものであれば特に限定されず、例えば電動パワーステアリング装置における操舵補助力の調整用入力装置、4輪駆動車における4輪駆動モードと2輪駆動モードとの間のモード切換入力装置、走行特性を切換可能な車両における走行特性切換用入力装置等であってもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、車両のドライバーは前方から視線を大きく外すことなく手動操作される入力装置の操作結果を目視確認したり操作でき、しかも操舵時でも良好な視認性、操作性を確保できる。
【0023】
【他の技術の開示】
図4は、車輪にステアリングシャフト51を介して機械的に連結されるステアリングホイール50を示す。ステアリングシャフト51は、セレーション51aを介してステアリングホイール50と同行回転するハンドルシャフト50aに連結される。また、ステアリングシャフト51を支持するステアリングコラム52と、ハンドルシャフト50aを支持するハンドルコラム53とが嵌め合わされ、この際、ステアリングコラム52に設けられた車体側ハーネスコネクタ54と、ハンドルコラム53に設けられたハンドル側ハーネスコネクタ55とが接続される。両ハーネスコネクタ54、55を介して、ステアリングホイール50に設けられた複数のスイッチ56と、車両に搭載される制御装置とが電気的に接続される。各スイッチ56は、例えばクラクションスイッチ、ワイパースイッチ、操舵補助力の調整用スイッチ等とされる。セレーション51a、コラム52、53、ハーネスコネクタ54、55の形状や寸法を規格により統一し、ステアリング装置に対するステアリングホイール50の互換性を確保することで、スイッチ56の配列等が異なる複数種類のステアリングホイール50の中からドライバーの好みのものを選択してステアリング装置に取り付けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の車両用操作装置の構成説明図
【図2】本発明の第1実施形態の車両用操作装置における操作部材を示す図
【図3】本発明の第2実施形態の車両用操作装置における操作部材を示す図
【図4】他の技術に関する説明図
【符号の説明】
1 操作部材
11 角度センサ
20 制御装置
40 表示部
42 タッチパネル型入力装置
Claims (4)
- 車体に対して回転操作される操舵用操作部材と、
手動操作される入力装置と、
前記入力装置の操作結果を表す画像を形成するための画像信号を生成する信号生成手段と、
前記信号生成手段により生成される画像信号に対応する画像を表示する表示部とを備え、
前方を向いたドライバーにより前記画像を視認できるように前記表示部は前記操作部材に設けられ、
前記操作部材の回転時に、前記車体に対する前記画像の表示方向が一定方向に維持されることを特徴とする車両用操作装置。 - 前記信号生成手段により、前記入力装置を表すシンボル画像を形成するための画像信号が生成され、
前記シンボル画像の表示画面に触れることで前記入力装置が操作されるように、前記入力装置としてタッチパネル型入力装置が前記表示部に設けられている請求項1に記載の車両用操作装置。 - 前記表示部は前記操作部材に、上下方向に対して傾斜した回転軸中心に相対回転可能に設けられ、
前記操作部材の回転時に前記表示部が前記操作部材に対して相対回転することで前記車体に対する前記画像の表示方向が一定方向に維持されるように、前記表示部の重心は前記回転軸の下方に配置される請求項1または2に記載の車両用操作装置。 - 前記操作部材の前記車体に対する回転量を検出するセンサと、
前記操作部材の回転時に前記車体に対する前記画像の表示方向が一定方向に維持されるように、前記操作部材の検出回転量に応じて前記画像信号を変化させる信号処理手段とを備える請求項1または2に記載の車両用操作装置。
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-
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- 2003-05-13 JP JP2003134433A patent/JP2004338442A/ja active Pending
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