JP2003071957A - 軽量表面木質構造体及びその製造方法 - Google Patents

軽量表面木質構造体及びその製造方法

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JP2003071957A
JP2003071957A JP2001261106A JP2001261106A JP2003071957A JP 2003071957 A JP2003071957 A JP 2003071957A JP 2001261106 A JP2001261106 A JP 2001261106A JP 2001261106 A JP2001261106 A JP 2001261106A JP 2003071957 A JP2003071957 A JP 2003071957A
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Shinsuke Moriya
晋輔 守谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木製の遊具は温かみを備えているが、大きい
ものになると重いので幼児に不向きである。そこで、温
かみを備えた木調であって、遊具、リハビリ用具等の軽
量を必要とするものに最適、かつ孔開け加工も可能な軽
量表面木質構造体とその製造方法を提供する。 【解決手段】 木質表皮層を有する板材1に構造体の所
望とされる外面形状の全面に沿うようV形溝2を切削
し、構造体の略外形に成形された芯材の合成樹脂発泡体
4に前記木質表皮層を有する板材1をV形溝2で曲げて
被覆し、接着して得られる軽量表面木質構造体10とその
製造方法である。芯材の合成樹脂発泡体4の一部孔開け
位置に補強芯材5を補填し、その外部を木質表皮層を有
する板材1をV形溝2で曲げて被覆し接着した後、孔開
け位置の木質表皮層と補強芯材5へ穿孔する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊具、リハビリ用具
等の軽量を必要とする分野に用い、ほとんど後加工を施
す必要のない軽量表面木質構造体とその製造方法を提供
するものである。
【0002】
【従来の技術】木材を用いると重いため、軽量化と安全
を目的とした遊具の従来の技術を積み木の例にみると、
積み木本体をポリウレタンフォームやコルクチップで形
成し、本体内部に空洞を形成してこの空洞内へ鉄、鉛等
の球あるいは小石を遊動可能に入れた例(実公昭36-3367
5号)がみられる。本来木製であった木馬を発泡ポリオレ
フィンで形成した例(特開平2-42688号)もみられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、木製の遊具は
温かみを備えているため幼児の情操教育に好適であると
みなされている。そこで、合成樹脂素材が発達した現在
でも積み木その他の小物の遊具に多用されている。遊具
が小さい場合には問題ないが、例えば10cm角以上に大き
くなってくると、木製では重くなり、安全面からも幼児
の遊具としては不向きとなってくる。一方、突き板等を
外皮に用い、内部を合成樹脂発泡体とした建材、家具用
材等がみられる。これを用いようとしても、外観が木製
かつ軽量な点はよいが、端面が木目調ではなく、内部の
合成樹脂発泡体と外皮の板材とからなるもので、そのま
ま遊具に用いることができないし、遊具が孔を必要とす
るものでは孔開け加工に不向きであり、かつ強度不足で
ある。
【0004】そこで、温かみを備えた木調であって、遊
具、リハビリ用具等の軽量を必要とするものに最適、か
つ孔開け加工も可能な軽量表面木質構造体とその製造方
法について検討した。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を検討した結
果、所定形状の合成樹脂発泡体芯材の全面に存在する露
出面の総てを木質表皮層で被覆してなる軽量表面木質構
造体とした。所定形状の合成樹脂発泡体芯材の上面、底
面、正面、背面及び左右側面の全面に存在する露出面の
総てを連続した木質表皮層で被覆してなる軽量表面木質
構造体としたのである。合成樹脂発泡体芯材の形状につ
いては、特に限定されるものではなく、設計仕様に応じ
て任意に作成される。この合成樹脂発泡体芯材の露出面
の総てを連続した木質表皮層で被覆するが、用いる木質
表皮層を有する板材としては、木板、合板、表面化粧合
板、合成樹脂ラミネート合板等の1〜5mm厚のものが好
ましい。具体的には、印刷又は塗装した天然木化粧合
板、合成樹脂オーバーレイ合板、塗装合板、ランバーコ
ア合板、或いは、ハニカム型軽量合板等を用いる。
【0006】この軽量表面木質構造体の製造方法は、木
質表皮層を有する板材に構造体の所望とされる外面形状
の全面に沿うようV形溝を切削し、略構造体の外形に成
形された芯材の合成樹脂発泡体に前記木質表皮層を有す
る板材をV形溝で曲げて被覆し、接着することを特徴と
する。ここに用いる合成樹脂発泡体としては、廃棄処分
の容易さ、価格等から、ポリオレフィン発泡体、ポリス
チレン発泡体等が好ましい。特に火災時の危険防止の観
点から難燃性或いは自消性の素材がよい。接着には、接
着剤を使用してもよいし、高周波加熱、誘導加熱等によ
る合成樹脂発泡体と木質表皮層との加熱接着によっても
よい。合成樹脂発泡体と木質表皮層を接着剤を使用して
接着する場合、接着剤には、酢酸ビニル系接着剤、エチ
レン酢酸ビニル系接着剤、水性ビニルウレタン系接着
剤、アクリルエマルジョン系接着剤、フェノール樹脂系
接着剤等の中から任意に選択して用いる。特に架橋型酢
酸ビニル系接着剤が好ましい。
【0007】また、軽量表面木質構造体に孔を設ける場
合は、木質表皮層を有する板材に構造体の所望とされる
外面形状の全面に沿うようV形溝を切削し、略構造体の
外形に成形された芯材の合成樹脂発泡体の一部孔開け位
置に補強芯材を補填し、その外部を前記木質表皮層を有
する板材をV形溝で曲げて被覆し、接着した後、孔開け
位置の木質表皮層と補強芯材へ穿孔するのである。補強
芯材として好ましいのは、木片、或いは予め孔が形成さ
れたプラスチック片等である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は木質表皮層を有する板材1のカッテ
ィング状態を示す表面図、図2は同板材の裏面図であ
る。これらの図にみられるように、木質表皮層を芯材の
合成樹脂発泡体4の表面全面へ被覆するために、山折り
又は谷折りする部分にV形溝2(図1では破線図示)と、
分離される部分に裁断線3(図1では実線図示)を形成し
ている。板材1の厚みは2mmであり、その表面にほぼ30
μの合成樹脂表皮層を形成している。V形溝2はこの表
皮層を残す程度の深さで裏面から形成している。90度に
形成されたV形溝2の中央部分で山折りすることによっ
て直角の稜線を形成することができる。
【0009】図3は芯材の合成樹脂発泡体4と孔開け位
置に使用する補強芯材5の斜視図である。芯材の合成樹
脂発泡体4は、この例ではスチレン発泡体であり、成形
はレーザカッティング法を用いた。製品の軽量表面木質
構造体が孔を有する場合に備えて、穿孔を必要とする個
所に木製の補強芯材5を埋設するように、芯材の合成樹
脂発泡体4にも挿入孔6を設けている。
【0010】図3に示した合成樹脂発泡体4と補強芯材
5とからなる芯材に図1,図2に示した木質表皮層を有
する板材1を被覆している様子を図4,図5に示す。合
成樹脂発泡体芯材の上面、底面、正面、背面及び左右側
面の全面に存在する露出面の総てを連続した木質表皮層
の板材1で被覆している。端面のどの部分にも合成樹脂
発泡体4が露出することはない。板材1と合成樹脂発泡
体4及び補強芯材5との間には架橋型酢酸ビニル系接着
剤を介在させて接着一体化した。
【0011】図6は孔開け位置に穿孔後の製品の斜視図
である。図7は図6中A−A断面図、図8は図6中B−
B断面図である。図6にみられるように、上記工程の
後、V形溝2の谷折りによって形成された水平平坦面7
から上下方向に貫通した孔8を設けている。図7のよう
に、合成樹脂発泡体4の表面へV形溝2を山折りするこ
とによって直角の稜線が形成されている様子がみられ
る。また、図8にみられるように、貫通した孔8の周囲
が木製の補強芯材5によって補強されているので、主体
がスチレン発泡体でありながら、木製のものに劣らない
剛性を備えている。
【0012】そこで、例えば図9に示すように、幼児が
遊びに用いてミニハウスを作る場合にも、軽いので上記
貫通した孔8へ立設させたポール9を利用して次々と組
み立てていくことができる。幼児等が安全に遊ぶことの
できるものである。
【0013】図10及び図11は他の実施例であって、V形
溝2を木質表皮層を有する板材1の裏面へ曲線で形成
し、合成樹脂発泡体4の芯材に被覆して接着一体化して
軽量表面木質構造体10とした例である。このように構造
体の一部に曲面を形成したものも提供できるのである。
【0014】
【発明の効果】本発明によって、温かみを備えた木調で
ありながら非常に軽い構造体とその製造方法を提供でき
ることとした。この軽量表面木質構造体は遊具、リハビ
リ用具、家具、内装等の比較的大きくても軽量を要する
分野のものに最適なものとなっている。孔開け加工も可
能であり、曲面の形成も可能であるから、あらゆる形状
の遊具等ができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる木質表皮層を有する板材のカッ
ティング状態を示す表面図である。
【図2】同板材の裏面図である。
【図3】芯材の合成樹脂発泡体と孔開け位置に使用する
補強芯材の斜視図である。
【図4】芯材に木質表皮層を有する板材を被覆している
様子を示す斜視図である。
【図5】芯材に木質表皮層を有する板材を被覆後の斜視
図である。
【図6】穿孔後の製品の斜視図である。
【図7】図6中A−A断面図である。
【図8】図6中B−B断面図である。
【図9】組み立てていく場合の斜視図である。
【図10】木質表皮層を有する板材にV形溝を曲線で形
成した状態の裏面図である。
【図11】V形溝を曲線で形成して軽量表面木質構造体
とした例の一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1 板材 2 V形溝 3 裁断線 4 合成樹脂発泡体 5 補強芯材 6 挿入孔 7 水平平坦面 8 孔 9 ポール 10 軽量表面木質構造体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状の合成樹脂発泡体芯材の全面に
    存在する露出面の総てを木質表皮層で被覆してなる軽量
    表面木質構造体。
  2. 【請求項2】 所定形状の合成樹脂発泡体芯材の上面、
    底面、正面、背面及び左右側面の全面に存在する露出面
    の総てを連続した木質表皮層で被覆してなる軽量表面木
    質構造体。
  3. 【請求項3】 木質表皮層を有する板材に構造体の所望
    とされる外面形状の全面に沿うようV形溝を切削し、構
    造体の略外形に成形された芯材の合成樹脂発泡体に前記
    木質表皮層を有する板材をV形溝で曲げて被覆し、接着
    することを特徴とする軽量表面木質構造体の製造方法。
  4. 【請求項4】 構造体の所望とされる外面形状の全面に
    沿うよう形成されたV形溝を有する木質表皮層を有する
    板材と構造体の略外形に成形された芯材の合成樹脂発泡
    体とからなり、芯材の合成樹脂発泡体の外部を前記木質
    表皮層を有する板材をV形溝で曲げて被覆接着し孔開け
    位置の木質表皮層と補強芯材へ穿孔してなる軽量表面木
    質構造体。
  5. 【請求項5】 木質表皮層を有する板材に構造体の所望
    とされる外面形状の全面に沿うようV形溝を切削し、構
    造体の略外形に成形された芯材の合成樹脂発泡体の一部
    孔開け位置に補強芯材を補填し、その外部に前記木質表
    皮層を有する板材をV形溝で曲げて被覆し、接着した
    後、孔開け位置の木質表皮層と補強芯材へ穿孔すること
    を特徴とする軽量表面木質構造体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009285075A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Uchiyama Manufacturing Corp コルク被覆大型遊具

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