JP2015224509A - パネル材 - Google Patents

パネル材 Download PDF

Info

Publication number
JP2015224509A
JP2015224509A JP2014111427A JP2014111427A JP2015224509A JP 2015224509 A JP2015224509 A JP 2015224509A JP 2014111427 A JP2014111427 A JP 2014111427A JP 2014111427 A JP2014111427 A JP 2014111427A JP 2015224509 A JP2015224509 A JP 2015224509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
panel
groove
end portion
storing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014111427A
Other languages
English (en)
Inventor
隆 奥山
Takashi Okuyama
隆 奥山
真一郎 信田
Shinichiro Shinoda
真一郎 信田
小野寺 慶太
Keita Onodera
慶太 小野寺
順也 酒井
Junya Sakai
順也 酒井
良明 鍜治
Yoshiaki Kaji
良明 鍜治
平野 友康
Tomoyasu Hirano
友康 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014111427A priority Critical patent/JP2015224509A/ja
Publication of JP2015224509A publication Critical patent/JP2015224509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Abstract

【課題】表面意匠の選択自由度を向上させながらも、見栄え良く表面仕上シートを貼着し得るパネル材を提供する。
【解決手段】パネル材1は、少なくともパネル厚さ方向一方面15から一側端面16に一連状に表面仕上シート2の貼着が可能なように、少なくとも前記パネル厚さ方向一方面及び前記一側端面が易貼着性の下地面とされた素パネル10と、前記一側端面において開口する凹溝17に埋め込まれ、該一側端面に貼着される前記表面仕上シートの端部2aを受け入れるように納めるシート端部納め部材30と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、パネル材に関する。
従来の引戸パネルや開き戸パネルなどの建具パネルや、間仕切パネル、その他の内装パネルなどのパネル材は、四周表面に、樹脂シート等の化粧シートが貼着された構成とされている。このようなものでは、壁紙等の色柄の種類に比べて、一般的に色柄の種類が少なく、また、製造会社が壁紙等の他の内装材や内装設備等の製造会社と異なる場合等には、これらの表面意匠と色柄等を合わせ難くなるということも考えられる。また、発注後に表面の色柄等を変え難く、例えば、内装の仕上げ段階の際や部分リフォームの際等に、他の内装部位との調和性等を見たいような場合にも対応が困難であった。
例えば、下記特許文献1では、紙と耐水性樹脂のフィルムとからなる下地シートを、合板やMDF等の板の両側の表面に貼り付けた構成とされた下地用板が提案されている。
実開平9−322号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された下地用板では、厚さ方向両面に壁紙や襖紙等を貼ることは可能ではあるが、側端面(木口)への貼着性については考慮がなされておらず、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、表面意匠の選択自由度を向上させながらも、見栄え良く表面仕上シートを貼着し得るパネル材を提供する。
上記目的を達成するために、本発明に係るパネル材は、少なくともパネル厚さ方向一方面から一側端面に一連状に表面仕上シートの貼着が可能なように、少なくとも前記パネル厚さ方向一方面及び前記一側端面が易貼着性の下地面とされた素パネルと、前記一側端面において開口する凹溝に埋め込まれ、該一側端面に貼着される前記表面仕上シートの端部を受け入れるように納めるシート端部納め部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るパネル材は、上述のような構成としたことで、表面意匠の選択自由度を向上させながらも、見栄え良く表面仕上シートを貼着することができる。
(a)〜(c)は、いずれも本発明の一実施形態に係るパネル材の一例を模式的に示し、図2(b)に対応させた一部破断概略横断面図である。 (a)は、同パネル材の一例を模式的に示す概略正面図、(b)は、(a)におけるX1−X1線矢視に対応させた一部破断概略分解横断面図である。 (a)〜(c)は、いずれも本発明の他の実施形態に係るパネル材の一例を模式的に示し、図4(b)に対応させた一部破断概略横断面図である。 (a)は、同パネル材の一例を模式的に示す概略正面図、(b)は、(a)におけるX2−X2線矢視に対応させた一部破断概略分解横断面図である。 (a)〜(f)は、各実施形態に係るパネル材が備えるシート端部納め部材の変形例をそれぞれ模式的に示す一部破断概略横断面図である。 (a)〜(f)は、各実施形態に係るパネル材が備えるシート端部納め部材の変形例をそれぞれ模式的に示す一部破断概略横断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、図1〜図6の横断面図では、表面基材及び表面仕上シートの切断面の平行斜線(ハッチング)を省略している。
図1及び図2は、第1実施形態に係るパネル材の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係るパネル材1は、図1及び図2に示すように、少なくともパネル厚さ方向一方面15から一側端面16に一連状に表面仕上シート2の貼着が可能なように、少なくとも一方面15及び一側端面16が易貼着性の下地面とされた素パネル10を備えている。また、パネル材1は、一側端面16において開口する凹溝17に埋め込まれ、この一側端面16に貼着される表面仕上シート2の端部2aを受け入れるように納めるシート端部納め部材30を備えている。
表面仕上シート2は、当該パネル材1が工場出荷後に、例えば、住居等の建物等の施工現場や工務店等の施工現場外の貼着現場において、パネル材1の下地面に貼着される。この表面仕上シート2としては、薄シート状(フィルム状)とされたもので貼着現場において貼着可能なものであればどのようなものでもよく、例えば、合成樹脂製シートや突板等の化粧シートや、樹脂クロスや紙クロス、布クロス等の壁紙等としてもよい。また、表面仕上シート2は、パネル材1の下地面に接着剤等によって貼着されるものとしてもよく、裏面に粘着材及び剥離紙が設けられたものとしてもよい。
本実施形態では、パネル材1の素パネル10を、図2(a)に示すように、一方向(上下方向)に長尺な形状としている。また、このパネル材1は、長手方向を上下方向に沿わせて配設される引戸パネルや開き戸パネルなどの建具パネルや、間仕切パネルなどの建具または間仕切を構成するものとしてもよい。
素パネル10は、略矩形平板状とされている。また、本実施形態では、図2(b)に示すように、素パネル10のパネル幅方向両側の側端面16,16のそれぞれにおいて開口するように凹溝17,17を設けた構成としている。また、これら凹溝17,17のそれぞれに埋め込むように、互いに同様の構成とされたシート端部納め部材30,30を設けた構成としている。
また、本実施形態では、素パネル10の四周表面となるパネル厚さ方向両側の表面15,15及び凹溝17,17が設けられた部位を除くパネル幅方向両側の側端面16,16を、一連状の下地面としている。なお、素パネル10の長手方向両端面の両方または一方を、表面仕上シートの貼着が可能な易貼着性の下地面としてもよい。
また、本実施形態では、素パネル10の四周角部を、突湾曲面形状(R面取り形状)としている。
両側の側端面16,16のそれぞれに設けられた凹溝17,17は、互いに同様の構成とされており、パネル幅方向外方側に向けて開口し、パネル長手方向に延びるように全長に亘って設けられている。これら凹溝17,17は、パネル厚さ方向に向く両内側壁とパネル幅方向外方側に向く溝底面とによって区画され、略矩形溝形状とされている。
また、図例では、これら凹溝17,17を、素パネル10のパネル厚さ方向中央に設けた例を示している。
この凹溝17の溝幅寸法(パネル厚さ方向に沿う寸法)や溝深さ寸法(パネル幅方向に沿う寸法)は、この凹溝17に埋め込まれるシート端部納め部材30のパネル厚さ方向に沿う寸法及びパネル幅方向に沿う寸法に応じて適宜、設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、素パネル10を、図2(b)に示すように、芯材11の四周に薄板状の表面基材12を貼着した構成としている。本実施形態では、パネル幅方向両側に凹溝17,17を設けているため、芯材11のパネル厚さ方向両側のそれぞれに表面基材12,12を設けた構成としている。
芯材11は、パネル長手方向に沿って長尺状とされている。この芯材11は、例えば、複数の枠材や桟部材を組み付けた構成とされたフラッシュ状の芯材としてもよく、または、中実板状とされたものとしてもよい。
パネル厚さ方向両側の表面基材12,12は、素パネル10のパネル厚さ方向両側における表面15,15及び両側の側端面16,16がそれぞれに一連状の下地面となるように芯材11のパネル厚さ方向両側のそれぞれに一連状に貼着されている。
また、これら表面基材12,12は、薄板状の木質系基材13,13の表面に、下地面を構成する下地シート14,14を貼着した構成とされ、かつ裏面側に芯材11の四周の角部に応じた折曲溝を設けた構成とされている。これら表面基材12,12は、折曲溝の部位において残存する少なくとも下地シート14,14の部位がヒンジ部(折曲部)のように機能し、これらの部位において折り曲げ可能とされている。
図例では、芯材11の四周角部に応じた折曲溝を、これらの部位において折り曲げられて形成された素パネル10の四周角部がR面取り状の突湾曲面形状となるように表面基材12,12の裏面側に設けた構成とした例を示している。なお、このような態様に代えて、素パネル10の四周角部がC面取り形状の面取り形状や、直交状の角部となるように表面基材12,12の裏面側に折曲溝を設けた構成としてもよい。
なお、これら表面基材12,12は、展開状態におけるパネル幅方向両側の側端面が凹溝17,17の両内側壁を構成するように、これらの両側端面を、芯材11に設けられた凹溝の両内側壁に一致させるようにして貼着されたものとしてもよい。または、一枚の表面基材を芯材11の四周に一連状に貼着した後に、芯材11を含めて表面基材を切除等して両方または一方の凹溝17,17を設けた構成としてもよい。さらには、芯材11の凹溝内に折り曲げられて挿入された表面基材12の側端部が凹溝17の両側の内側壁の両方または一方を構成する態様等としてもよい。
なお、芯材11は、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板、パーティクルボード等の木質ボード、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などの木質系材料から形成されたものとしてもよい。または、芯材11は、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉・プラスチック複合材(WPC)から形成されたものとしてもよい。
また、表面基材12の裏面側層を構成する木質系基材13としては、上記同様の木質系材料から形成されたものとしてもよい。この木質系基材13は、例えば、1.0mm〜5.0mm程度の厚さ寸法とされたものとしてもよい。
また、表面基材12の表面側層を構成する下地シート14としては、その表面が、表面仕上シート2の貼着が可能で剥離し難いような易貼着性の表面物性(貼着手段による十分な貼着強度が得られる物性)を有したものとしてもよい。このような下地シート14としては、紙材や、紙材に貼着手段としての接着剤との親和性のある樹脂を含浸させたシート、貼着手段としての接着剤との親和性のある樹脂シート等としてもよい。また、下地シート14の表面が易貼着性の下地面となるように適宜の表面処理(表面研磨や、プライマー塗布、各種放電処理、光オゾン処理等)が施されたものとしてもよい。また、下地シート14は、例えば、50μm〜1.0mm程度の厚さ寸法とされたものとしてもよい。
また、表面基材12としては、木質系基材13と下地面を構成する下地シート14とからなる二層構造とされたものに限られない。例えば、木質系基材13の裏面側や木質系基材13と下地シート14との間に、防湿シート等の他のシート材等を更に積層した構造とされたものとしてもよい。
また、素パネル10の下地面15,15,16,16の色柄は、表面仕上シート2の表面意匠への影響がないように、白色や淡い色等としてもよく、また、単色や無地等としてもよい。
また、素パネル10の下地面15,15,16,16に、表面仕上シート2を貼着する際に表面仕上シート2との間に入り込む空気を排出するための複数の溝を設けた構成としてもよい。
また、素パネル10の下地面15,15,16,16を全面に亘って覆うように、剥離可能な剥離シート等の保護シートを貼着した構成としてもよい。
また、当該パネル材1が、建具や可動間仕切を構成する場合には、素パネル10に、ランナーや戸車等の走行案内部材や、蝶番等の回動連結部材、ハンドルや引手等の手掛部材、錠装置等を取り付けるための収納凹所や加工孔等を適宜、設けておくようにしてもよい。
シート端部納め部材30は、凹溝17の溝長手方向に沿って長尺状とされている。
また、本実施形態では、シート端部納め部材30を、図1に示すように、凹溝17内に全体が収容される形状としている。本実施形態では、シート端部納め部材30を、凹溝17に埋め込まれた状態で、そのパネル幅方向外方側面が素パネル10の側端面16と略同一平面状となる構成としている。
また、このシート端部納め部材30は、素パネル10の凹溝17の全長に亘って設けられるものとしてもよく、凹溝17の長手方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けられるものとしてもよい。例えば、上記のように当該パネル材1が、建具や可動間仕切を構成し、側端面16において開口するように素パネル10に収納凹所や加工孔等が設けられている場合には、当該部位にはシート端部納め部材30を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、シート端部納め部材30に、表面仕上シート2の端部2aが差し込まれる凹溝としての差込凹溝31を設けている。この差込凹溝31は、パネル幅方向外方側に向けて開口し、当該シート端部納め部材30の長手方向に延びるように全長に亘って設けられている。
また、本実施形態では、差込凹溝31を、溝底側の溝幅よりも開口側の溝幅が小さい形状としている。
この差込凹溝31の開口側の溝幅は、表面仕上シート2の厚さに応じて、また、表面仕上シート2の端部2aの差込性や抜けを抑制する観点等から適宜、設定するようにしてもよい。また、表面仕上シート2を貼着する際に用いられるへらやカッター等の工具の先端部を受け入れ可能な寸法としてもよい。この差込凹溝31の開口側の溝幅寸法を、例えば、2mm〜10mm程度としてもよく、好ましくは1.5mm〜5mm程度、より好ましくは1.5mm〜3mm程度としてもよい。また、この差込凹溝31の溝深さ寸法も溝幅寸法と同様の観点から等から適宜、設定するようにしてもよく、例えば、2mm〜15mm程度としてもよく、好ましくは4mm〜10mm程度としてもよい。図例では、差込凹溝31の開口側の溝幅を、溝底側の溝幅の1/2程度とし、差込凹溝31の溝深さを、溝底側の溝幅よりも大きくした例を示している。
また、本実施形態では、差込凹溝31の溝幅方向両側の開口縁に、互いに対向する方向に突出するように係止片部としての一対の爪状突起32,32を設けている。つまり、差込凹溝31の開口側の両縁に、開口側の溝幅を溝底側よりも狭めるように爪状突起32,32を設けた構成としている。
これら爪状突起32,32は、突出方向先側に向かうに従い先細り状で先端が尖った尖頭形状とされている。また、これら爪状突起32,32は、それぞれのパネル幅方向外側面が側端面16に略平行な平坦面とされ、それぞれの差込凹溝31の内側壁側の面が溝底側に向かうに従い拡開状のテーパ面とされている。これら爪状突起32,32は、差込凹溝31に差し込まれた表面仕上シート2の端部2aが爪状突起32に引っ掛かるように係止される形状としてもよい。
また、差込凹溝31の爪状突起32,32よりも溝底側は、パネル厚さ方向に向く両内側壁とパネル幅方向外方側に向く溝底面とによって区画され、略矩形溝形状とされている。
また、本実施形態では、シート端部納め部材30を、一体成形品としている。また、シート端部納め部材30を、全長に亘って一様な断面形状としている。
このシート端部納め部材30は、例えば、長手方向に沿って押出成形されたものとしてもよく、また、射出成形等されたものとしてもよい。また、シート端部納め部材30は、硬質の合成樹脂系材料や金属系材料等から一体的に成形されたものとしてもよい。
また、このシート端部納め部材30は、凹溝17に挿入するのみで、その弾性復元力や摩擦力等によって凹溝17内に保持されるものとしてもよい。または、シート端部納め部材30を、接着剤等によって凹溝17内に固定するようにしてよい。また、シート端部納め部材30のパネル厚さ方向に沿う方向の両外側面にパネル厚さ方向に沿う方向に突出する係止凸部等をそれぞれに設けてもよい。
上記構成とされた素パネル10に表面仕上シート2を貼着し、パネル材1を表面仕上済パネル9とする際には、例えば、以下のようにしてもよい。
図例では、素パネル10のパネル厚さ方向両面側のそれぞれに、一枚の表面仕上シート2,2を一連状に貼着した例を示している。
例えば、素パネル10のパネル厚さ方向一方面側には、パネル幅方向一方側のシート端部納め部材30の差込凹溝31に、表面仕上シート2の一方側の端部2aを差し込む。そして、表面仕上シート2を巻き付けるように、素パネル10のパネル厚さ方向一方面側におけるパネル幅方向一方側の側端面16、表面15及びパネル幅方向他方側の側端面16に貼着する。そして、パネル幅方向他方側のシート端部納め部材30の差込凹溝31に、表面仕上シート2の他方側の端部2aを差し込むようにしてもよい。または、このような態様に代えて、素パネル10のパネル厚さ方向一方の表面15に、表面仕上シート2のパネル幅方向途中部位を貼着する。そして、この表面仕上シート2の両側部位を、パネル厚さ方向一方面側におけるパネル幅方向両側の側端面16,16に貼着する。そして、この表面仕上シート2の端部2a,2aを、それぞれパネル幅方向両側のシート端部納め部材30,30の差込凹溝31,31に差し込むようにしてもよい。
なお、素パネル10のパネル厚さ方向他方面側にも同様にして貼着するようにしてもよい。
また、表面仕上シート2は、素パネル10の下地面15,15,16,16に貼着可能なように、適宜の寸法とされたものとしてもよい。また、表面仕上シート2の差込凹溝31に差し込まれる端部2aに余長部位を設け、その余長部位をへら等によって差込凹溝31に押し込むように差し込み、差込凹溝31内においてカッター等によって切断する態様としてもよい。また、このような余長部位を、カッター等によって切断せずに、差込凹溝31内に押し込んで収容させるようにしてもよい。
また、表面仕上シート2は、適宜の接着剤によって素パネル10の下地面15,15,16,16に貼着するようにしてもよい。または、表面仕上シート2の裏面に剥離紙や粘着材が設けられている場合には、剥離紙を剥がして貼着するようにしてもよい。
また、このような表面仕上工程は、住居等の建物等の施工現場において行うようにしてもよく、工務店等の施工現場外において行うようにしてもよい。また、建具や可動間仕切を構成する場合には、建て付けられた状態で、表面仕上シート2を貼着するような態様等としてもよい。
また、表面仕上済パネル9が建具や可動間仕切を構成し、素パネル10に上記のような収納凹所や加工孔等が設けられている場合には、表面仕上シート2を貼着した後に、当該部位に貼着された表面仕上シート2を切除等するようにしてもよい。
また、上記した表面仕上シート2の貼着態様は、一例に過ぎず、種々の貼着態様の採用が可能である。
本実施形態に係るパネル材1は、上述のような構成としたことで、表面意匠の選択自由度を向上させながらも、見栄え良く表面仕上シート2を貼着することができる。
つまり、パネル材1は、少なくともパネル厚さ方向一方面(表面)15から一側端面16に一連状に表面仕上シート2の貼着が可能なように、素パネル10のパネル厚さ方向一方面15及び一側端面16を易貼着性の下地面としている。従って、他の内装材や内装設備等の表面意匠と色柄等を合わせた表面仕上シート2を選択したり、内装の仕上げ段階の際や部分リフォームの際等に、他の内装部位との調和性を見るなどして表面仕上シート2を選択したりすることができる。そして、その選択した表面仕上シート2を、素パネル10のパネル厚さ方向一方面15から一側端面16に一連状に貼着することができ、表面意匠の選択自由度を向上させることができる。また、例えば、一側端面にエッジシート等を貼着するような態様とした場合と比べて、パネル厚さ方向一方面15と一側端面16との縁部における見栄えを向上させることができる。
また、素パネル10の一側端面16において開口する凹溝17に、この一側端面16に貼着される表面仕上シート2の端部2aを受け入れるように納めるシート端部納め部材30を埋め込んだ構成としている。従って、このようなシート端部納め部材30を設けていないものと比べて、表面仕上シート2の端部2aが浮いたり、剥離したりするようなことを抑制することができる。
また、本実施形態では、素パネル10のパネル幅方向両側の側端部のそれぞれに埋込状にシート端部納め部材30,30を設けた構成としている。従って、パネル厚さ方向両面側に貼着される表面仕上シート2,2の各端部2a,2a,2a,2aを、これら両側のシート端部納め部材30,30によって納めることができる。これにより、素パネル10の四周に、巻き付けるように単一の表面仕上シート2を貼着する態様とした場合と比べて、表面仕上シート2,2の貼着性を向上させることができる。また、例えば、素パネル10のパネル厚さ方向両面側のそれぞれに貼着される表面仕上シート2,2の色柄等を異ならせたものとすることもでき、表面意匠の選択自由度をより向上させることができる。
なお、このような態様に代えて、素パネル10のパネル幅方向一方側の側端部のみに埋込状にシート端部納め部材30を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、シート端部納め部材30を、一体成形品としている。従って、シート端部納め部材30が比較的に複雑な形状となる場合にも、効率的に成形することができる。また、本実施形態のように、全長に亘って一様な断面形状とされたシート端部納め部材30とすれば、凹溝17の長さ寸法等に応じた寸法となるように、適宜切断することによって長さ調整することができ、汎用性を向上させることができる。
また、本実施形態では、シート端部納め部材30に、表面仕上シート2の端部2aが差し込まれる凹溝(差込凹溝)31を設けている。従って、表面仕上シート2の剥離をより効果的に抑制することができる。また、表面仕上シート2の端部2aを差込凹溝31に差し込んで納めることができるので、表面仕上シート2の加工誤差等を吸収することができる。
また、本実施形態では、シート端部納め部材30の差込凹溝31を、溝底側の溝幅よりも開口側の溝幅が小さい形状としている。従って、差込凹溝31に差し込まれた表面仕上シート2の端部2aが、復元力等によって差込凹溝31から出てしまうようなことを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、シート端部納め部材30の差込凹溝31の溝幅方向両側の開口縁に、互いに対向する方向に突出するように係止片部としての爪状突起32,32を設けている。従って、差込凹溝31に、溝幅方向両側から差し込まれた表面仕上シート2,2の端部2a,2aが、これら爪状突起32,32のそれぞれに引っ掛かるようにして係止される。これにより、表面仕上シート2の剥離をより効果的に抑制することができる。
次に、本発明に係る他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図3及び図4は、第2実施形態に係るパネル材の一例を模式的に示す図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係るパネル材1Aは、図4(a)に示すように、複数の素パネル10A,10A,20,20を備えた構成、及びシート端部納め部材30Aの構成が上記第1実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、パネル材1Aを、框状パネル材1Aとし、複数の素パネル10A,10A,20,20を、框部を構成するものとしている。また、パネル材1Aを、四方框状とし、パネル幅方向両側の素パネル10A,10Aを一対の縦框部10A,10Aとし、パネル長手方向両側の素パネル20,20を一対の横框部20,20としている。また、一対の縦框部10A,10Aを、框状パネル材1Aの全長に亘って設けた構成とし、框状パネル材1Aを、縦勝ち状の四方框状としている。また、これら縦框部10A,10A及び横框部20,20からなる四方框部内に、これらよりもパネル厚さ方向に沿う寸法が小さい寸法とされた薄板状の鏡板部19を設けた構成としている。
図例では、鏡板部19の四周端部を、縦框部10A,10A及び横框部20,20からなる四方框部の内周側面16A,16A,26,26におけるパネル厚さ方向中央に設けられた嵌込溝に嵌め入れ、鏡板部19を保持させた例を示している(図4(b)参照)。
また、図例では、鏡板部19を、透光性を有したものとしている。つまり、本実施形態では、框状パネル材1Aを、採光部を有した採光パネルとしている。この鏡板部19としては、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂系材料や、ガラス等からなる透光性を有した材料から形成されたものとしてもよい。なお、鏡板部19は、透光性を有したものに限られず、不透光な木質系材料や合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよく、表面に突板や樹脂フィルム等の表面化粧シートが貼着されたり、塗装が施されたりして表面化粧処理が施されたものとしてもよい。
また、本実施形態では、図3及び図4に示すように、鏡板部19のパネル厚さ方向両側のそれぞれにおける四方框部の内周側面16A,16A,26,26に沿ってシート端部納め部材30Aが埋め込まれる凹溝17A,27を設けた構成としている。つまり、四方框部の内周側面16A,16A,26,26に沿わせるように8つのシート端部納め部材30Aを埋込状に設けた構成としている。
凹溝17A,27は、四方框部の内周側面16A,16A,26,26に設けられた嵌込溝に隣接するように設けられ、嵌込溝よりも溝深さ寸法が小さく形成されており、溝幅方向一方側の内側壁が鏡板部19によって構成されている。
また、本実施形態では、シート端部納め部材30Aを、差込凹溝31Aの溝幅方向一方側の開口縁のみに爪状突起32を設けた構成とし、差込凹溝31Aの溝幅方向他方側の内側壁を構成する他側壁33を、爪状突起32を設けていない平板状としている。また、各シート端部納め部材30Aを、他側壁33側が鏡板部19側、つまり、爪状突起32側がパネル厚さ方向外方側となるように四方框部の内周側面16A,16A,26,26に埋込状に設けた構成としている。
一対の縦框部10A,10Aは、パネル厚さ方向両側の表面15,15,15,15と、四方框部の内周側面を構成する鏡板部19側に向く一側端面としての内側端面16A,16A,16A,16Aと、を一連状の下地面としている。また、本実施形態では、これら縦框部10A,10Aのパネル幅方向外方側に向く外側端面18,18を、両表面15,15,15,15及び内端側面16A,16A,16A,16Aと一連状の下地面としている。これら一対の縦框部10A,10Aは、互いに同様の構成とされている。
これら一対の縦框部10A,10Aは、上記第1実施形態と概ね同様、芯材11A,11Aの嵌込溝及び凹溝17A,17A,17A,17Aが設けられた部位を除く四周表面に表面基材13,13をそれぞれに貼着した構成とされている。
一対の横框部20,20は、パネル厚さ方向両側の表面25,25,25,25と、四方框部の内周側面を構成する鏡板部19側に向く一側端面としての内側端面26,26,26,26と、を一連状の下地面としている。これら一対の横框部20,20は、互いに概ね同様の構成とされている。
これら一対の横框部20,20は、図示は省略しているが、上記同様の芯材に、パネル厚さ方向両側の表面25,25,25,25と内側端面26,26,26,26とが一連状の下地面となるように、上記同様の表面基材を貼着した構成とされている。
上記構成とされた縦框部10A及び横框部20に表面仕上シート3,4を貼着し、框状パネル材1Aを表面仕上済框状パネル9Aとする際には、例えば、以下のようにしてもよい。
図3では、一方の縦框部10A及び下側の横框部20の一部のみを図示しているが、一対の縦框部10A,10Aのそれぞれに一枚の表面仕上シート3,3を一連状に貼着するようにしてもよい。また、一対の横框部20,20のそれぞれのパネル厚さ方向両面側のそれぞれに、一枚の表面仕上シート4,4,4,4を一連状に貼着するようにしてもよい。
例えば、縦框部10Aには、縦框部10Aのパネル厚さ方向一方側のシート端部納め部材30Aの差込凹溝31Aに、表面仕上シート3の一方側のパネル長手方向途中部位(上下方向途中部位)の端部3aを差し込む。そして、表面仕上シート3を巻き付けるように、縦框部10Aのパネル厚さ方向一方面側における内側端面16A及び表面15、外側端面18、並びにパネル厚さ方向他方面側における表面15及び内側端面16Aに貼着する。そして、パネル厚さ方向他方側のシート端部納め部材30Aの差込凹溝31Aに、表面仕上シート3の他方側のパネル長手方向途中部位(上下方向途中部位)の端部3aを差し込むようにしてもよい。または、このような態様に代えて、縦框部10Aの外側端面18に、表面仕上シート3のパネル幅方向途中部位を貼着する。そして、この表面仕上シート3の両側部位を、両表面15,15及びパネル厚さ方向両側の内側端面16A,16Aに貼着する。そして、この表面仕上シート3のパネル長手方向途中部位(上下方向途中部位)の端部3a,3aを、それぞれパネル厚さ方向両側のシート端部納め部材30A,30Aの差込凹溝31A,31Aに差し込むようにしてもよい。なお、上記いずれの態様においても、横框部20との境界部が形成される縦框部10Aの上下端部の表面15,15にも一枚の表面仕上シート3を貼着する態様としてもよい。この場合は、縦框部10Aの上下端部に貼着された表面仕上シート3の境界部側の端部を、横框部20の表面25に貼着された表面仕上シート4の境界部側の端部に突き合わせたり、重ね合わせたりするようにしてもよい。または、このような態様に代えて、横框部20との境界部が形成される縦框部10Aの上下端部の表面15,15に、縦框部10Aの上下方向途中部位に貼着された表面仕上シート3とは別の表面仕上シートを貼着する態様としてもよい。
また、横框部20のパネル厚さ方向一方面側には、例えば、シート端部納め部材30Aの差込凹溝31Aに、表面仕上シート4の端部4aを差し込み、この表面仕上シート4を、内側端面26及びパネル厚さ方向一方の表面25に貼着するようにしてもよい。若しくは、表面仕上シート4を、パネル厚さ方向一方の表面25及び内側端面26に貼着し、その端部4aを、シート端部納め部材30Aの差込凹溝31Aに差し込むようにしてもよい。また、横框部20のパネル厚さ方向他方面側にも、上記いずれかと同様にして貼着するようにしてもよい。または、縦框部10Aと概ね同様にして、横框部20に一枚の表面仕上シート4を巻き付けるようにして貼着するような態様としてもよい。この場合は、当該框状パネル材1Aの上下端面を、上記同様の下地面としてもよい。
なお、上記した表面仕上シート3,4の貼着態様は、一例に過ぎず、種々の貼着態様の採用が可能である。
本実施形態に係る框状パネル材1Aにおいても、上記した第1実施形態と略同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、鏡板部19を設けた框状パネル材1Aとしているので、立体的な重厚感のある外観を呈するものとなる。
なお、本実施形態では、シート端部納め部材30Aを、爪状突起32側がパネル厚さ方向外方側となるように設けた構成としているが、爪状突起32側がパネル厚さ方向中央側となるように設けた構成としてもよい。また、本実施形態に係る框状パネル材1Aに、上記したシート端部納め部材30Aに代えて、上記第1実施形態と同様なシート端部納め部材30を設けた構成としてもよい。
また、框状パネル材1Aの形状等は、上記した例に限られず、種々の変形が可能である。例えば、パネル長手方向途中部位に、中間横框部を更に設けた態様としてもよい。この場合は、中間横框部の一側端面としての上下の側端面のそれぞれに、シート端部納め部材30A(30)を埋込状に設けた構成としてもよい。また、横框部を設けずに、一対の縦框部10A,10Aと鏡板部19とを備えた二方框状の框状パネル材としてもよく、その他、上記のような素パネル10A,20が、種々のパネルの一部を構成するものとして用いられるものとしてもよい。つまりは、素パネル10A,20を、パネルの一部として組み込まれるようなものとしてもよい。
また、上記各実施形態に係るパネル材1,1Aは、建具パネルや間仕切パネルとして用いられるものに限られない。例えば、これらを、カウンターパネルとして用いられるものや、収納部を区画する各種のパネル(天板や側板、底板、棚板、仕切板等)として用いられるものとしたり、他の家具材や、他の内装材等として用いられるものとしてもよい。
次に、上記各実施形態において説明したシート端部納め部材30,30Aに代えて、各実施形態に係るパネル材1,1Aに適用されるシート端部納め部材の変形例について図5及び図6に基づいて説明する。
なお、以下の各変形例では、上記した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。また、以下の各変形例では、各変形例に係るシート端部納め部材を、第1実施形態に係るパネル材1に適用した例を示しているが、第2実施形態に係るパネル材1Aにも適用可能である。
図5(a)、(b)は、第1変形例に係るシート端部納め部材30Bを模式的に示している。
本変形例においても、シート端部納め部材30Bに、溝底側よりも開口側の溝幅が小さい形状とされた差込凹溝31Bを設けた構成としている。
また、本変形例では、シート端部納め部材30Bの差込凹溝31Bの溝幅方向両側の開口縁に、互いに対向する方向に突出するように係止片部としての一対の薄板状部32A,32Aを設けた構成が、上記した例とは異なる。また、図例では、薄板状部32A,32Aを、シート端部納め部材30Bの本体部とは別材料から形成されたものとしている。これらシート端部納め部材30Bの本体部及び薄板状部32A,32Aは、上記同様、硬質の合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものとしてもよい。また、シート端部納め部材30Bを、異材質成形(二色成形)等によって成形された一体成形品としてもよく、または、本体部に薄板状部32A,32Aを接着剤等によって接合したものとしてもよい。
これら薄板状部32A,32Aは、差込凹溝31Bに差し込まれた表面仕上シート2の端部2aが薄板状部32Aに引っ掛かるように係止される形状としてもよい。また、上記第2実施形態と同様、いずれか一方の薄板状部32Aのみを設けた構成としてもよい。
本変形例に係るシート端部納め部材30Bを備えたパネル材1,1Aにおいても、上記各実施形態と略同様の効果を奏する。
なお、本変形例に係るシート端部納め部材30Bの少なくとも薄板状部32A、及び上記各実施形態において説明したシート端部納め部材30,30Aの少なくとも爪状突起32を、滑り難い、例えば、エラストマー系材料や発泡系材料等から形成されたものとしてもよい。
さらには、本変形例に係るシート端部納め部材30B、及び上記各実施形態において説明したシート端部納め部材30,30Aを、弾性復元力によって差込凹溝31,31A,31Bに差し込まれた表面仕上シート2の端部2aを挟持する構成としてもよい。この場合は、(自然状態における)差込凹溝31,31A,31Bの開口側の溝幅寸法を、差し込まれる表面仕上シート2の枚数に応じた厚さ寸法よりも小さい寸法としてもよい。また、少なくとも爪状突起32や薄板状部32Aが弾性を有したエラストマー系材料や発泡系材料等から形成されたものとしてもよい。また、薄板状部32Aを、可撓性を有した構成とされたものとしてもよい。
図5(c)、(d)は、第2変形例に係るシート端部納め部材30Cを模式的に示している。
本変形例においても、シート端部納め部材30Cに、溝底側よりも開口側の溝幅が小さい形状とされた差込凹溝31Cを設けた構成としている。
また、本変形例では、シート端部納め部材30Cを、弾性復元力によって差込凹溝31Cに差し込まれた表面仕上シート2の端部2aを挟持する構成としている。
本変形例では、シート端部納め部材30Cの両内側壁の開口側部位のそれぞれに、互いに向き合う方向に突出するように係止片部としての一対の弾性突起32B,32Bを設けた構成としている。
図例では、これら弾性突起32B,32Bを、上記第1変形例と同様、シート端部納め部材30Cの本体部とは別材料から形成されたものとしている。シート端部納め部材30Cの本体部は、上記同様、硬質の合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものとしてもよい。また、弾性突起32B,32Bは、弾性を有したエラストマー系材料や発泡系材料等から形成されたものとしてもよい。このように本体部を硬質とすれば、凹溝17に安定的に固着することができる。なお、上記同様、シート端部納め部材30Cを、異材質成形等によって成形された一体成形品としてもよく、または、本体部に弾性突起32B,32Bを接着剤等によって接合したものとしてもよい。
これら弾性突起32B,32B間のこれらが自然状態における溝幅方向に沿う寸法は、上記同様、これらの弾性復元力によって差込凹溝31Cに差し込まれた表面仕上シート2の端部2aの挟持が可能となるように適宜の寸法としてもよい。
本変形例に係るシート端部納め部材30Cを備えたパネル材1,1Aにおいても、上記各実施形態と略同様の効果を奏する。
また、本変形例では、シート端部納め部材30Cを、弾性復元力によって差込凹溝31Cに差し込まれた表面仕上シート2の端部2aを挟持する構成としている。従って、差込凹溝31Cに差し込まれた表面仕上シート2の端部2aが、復元力等によって差込凹溝31Cから出てしまうようなことをより効果的に抑制することができる。
なお、上記第2実施形態と同様、いずれか一方の弾性突起32Bのみを設けた構成としてもよい。
図5(e)、(f)は、第3変形例に係るシート端部納め部材30Dを模式的に示している。
本変形例においても、シート端部納め部材30Dに、差込凹溝31Dを設けた構成としている。また、シート端部納め部材30Dを、弾性復元力によって差込凹溝31Dに差し込まれた表面仕上シート2の端部2aを挟持する構成としている。
本変形例では、シート端部納め部材30D自体を、弾性を有したエラストマー系材料や発泡系材料等から形成された一体成形品としている。また、差込凹溝31Dを、溝深さ方向の全体に亘って同幅とされたスリット状凹溝としている。この差込凹溝31Dの溝幅寸法は、上記同様、シート端部納め部材30D自体の弾性復元力によって差込凹溝31Dに差し込まれた表面仕上シート2の端部2aの挟持が可能となるように適宜の寸法としてもよい。
本変形例に係るシート端部納め部材30Dを備えたパネル材1,1Aにおいても、上記した第2変形例と略同様の効果を奏する。
図6(a)、(b)は、第4変形例に係るシート端部納め部材30Eを模式的に示している。
本変形例においても、シート端部納め部材30Eに、溝底側よりも開口側の溝幅が小さい形状とされた差込凹溝31Eを設けた構成としている。また、シート端部納め部材30Eを、弾性復元力によって差込凹溝31Eに差し込まれた表面仕上シート2の端部2aを挟持する構成としている。
本変形例では、シート端部納め部材30Eを、凹溝17の両内側壁及び溝底面に沿うように薄板状とし、開口側に互いに向き合う方向に突出するように係止片部としての一対の薄板状屈曲部32C,32Cを設けた構成としている。
これら薄板状屈曲部32C,32Cは、可撓性を有した構成とされ、弾性変形可能とされており、突出方向先端側部位がパネル幅方向中央側に向けて屈曲したような形状とされている。これら薄板状屈曲部32C,32C間のこれらが自然状態における溝幅方向に沿う寸法は、上記同様、これらの弾性復元力によって差込凹溝31Eに差し込まれた表面仕上シート2の端部2aの挟持が可能となるように適宜の寸法としてもよい。
なお、上記同様、シート端部納め部材30Eを、硬質の合成樹脂系材料や金属系材料から形成された一体成形品としてもよい。
本変形例に係るシート端部納め部材30Dを備えたパネル材1,1Aにおいても、上記した第2変形例と略同様の効果を奏する。
また、表面仕上シート2の端部2aを、突出方向先端側部位がパネル幅方向中央側に向けて屈曲する硬質の薄板状屈曲部32C,32Cによって挟持することができるので、端部2aの抜けをより効果的に抑制することができる。
図6(c)、(d)は、第5変形例に係るシート端部納め部材30Fを模式的に示している。
本変形例では、シート端部納め部材30Fを、四周側壁が薄板状とされた中空部34が設けられた中空筒状としている。
また、本変形例では、シート端部納め部材30Fを、素パネル10の側端面16側の側壁に、押し込みにより没入する山形状部35を設けた構成としている。この山形状部35は、図6(c)に示すように、押し込まれていない状態では、素パネル10の側端面16側からパネル幅方向外方側に突出した構成とされている。一方、山形状部35は、図6(d)に示すように、押し込まれた状態では、表面仕上シート2の端部2aを受け入れるように納める浅い凹溝を構成する。
図例では、押し込まれた状態における山形状部35を構成する各片部のなす角度が鈍角状となる構成としている。
なお、上記同様、シート端部納め部材30Fを、合成樹脂系材料等から形成された一体成形品としてもよい。
本変形例に係るシート端部納め部材30Fを備えたパネル材1,1Aにおいても、このようなシート端部納め部材30Fを設けていないものと比べて、表面仕上シート2の端部2aが浮いたり、剥離したりするようなことを抑制することはできる。
図6(e)、(f)は、第6変形例に係るシート端部納め部材30Gを模式的に示している。
本変形例では、上記第5変形例と概ね同様、シート端部納め部材30Gを、四周側壁が薄板状とされた中空部34Aが設けられた中空筒状としている。また、本変形例においても、シート端部納め部材30Gを、素パネル10の側端面16側の側壁に、押し込みにより没入する山形状部35Aを設けた構成としている。
本変形例では、図6(e)に示すように、押し込まれていない状態における山形状部35Aの先端部に、略V字状の凹所を形成するV字状片部35aを設けた構成としている。この山形状部35Aは、図6(f)に示すように、V字状片部35aとともに押し込まれた状態では、表面仕上シート2の端部2aを受け入れるように納める凹溝を構成する。
図例では、押し込まれた状態における山形状部35Aを構成する各片部のなす角度が鋭角状となり、表面仕上シート2の端部2aを受け入れる凹溝が上記第5変形例よりも深くなる構成としている。
なお、上記同様、シート端部納め部材30Gを、合成樹脂系材料等から形成された一体成形品としてもよい。
本変形例に係るシート端部納め部材30Gを備えたパネル材1,1Aにおいても、上記した第5変形例と略同様の効果を奏する。
なお、上記第5変形例及び第6変形例に係るシート端部納め部材30F,30Gにおける素パネル10の側端面16側の側壁に、カッター等の切断具によって適宜、切込みを設け、該切込みに、表面仕上シート2の端部2aを差し入れるような態様等としてもよい。
また、上記各実施形態において説明したシート端部納め部材30,30A及び上記各変形例に係るシート端部納め部材30B,30C,30D,30E,30F,30Gにおける互いに異なる構成を、適宜、組み合わせたり、組み替えたりして適用するようにしてもよい。また、シート端部納め部材としては、上記した例に限られず、種々の変形が可能である。
1 パネル材
1A 框状パネル材(パネル材)
10 素パネル
10A 縦框部(素パネル)
15 表面(パネル厚さ方向一方面)
16 側端面(一側端面)
16A 内側端面(一側端面)
17,17A 凹溝
20 横框部(素パネル)
25 表面(パネル厚さ方向一方面)
26 内側端面(一側端面)
27 凹溝
30,30A〜30G シート端部納め部材
31,31A〜31E 差込凹溝(凹溝)
2,3,4 表面仕上シート
2a,3a,4a 端部

Claims (5)

  1. 少なくともパネル厚さ方向一方面から一側端面に一連状に表面仕上シートの貼着が可能なように、少なくとも前記パネル厚さ方向一方面及び前記一側端面が易貼着性の下地面とされた素パネルと、前記一側端面において開口する凹溝に埋め込まれ、該一側端面に貼着される前記表面仕上シートの端部を受け入れるように納めるシート端部納め部材と、を備えていることを特徴とするパネル材。
  2. 請求項1において、
    前記シート端部納め部材は、一体成形品とされていることを特徴とするパネル材。
  3. 請求項1または2において、
    前記シート端部納め部材には、前記表面仕上シートの端部が差し込まれる凹溝が設けられていることを特徴とするパネル材。
  4. 請求項3において、
    前記シート端部納め部材の凹溝は、溝底側の溝幅よりも開口側の溝幅が小さい形状とされていることを特徴とするパネル材。
  5. 請求項3または4において、
    前記シート端部納め部材は、弾性復元力によって前記凹溝に差し込まれた前記表面仕上シートの端部を挟持する構成とされていることを特徴とするパネル材。
JP2014111427A 2014-05-29 2014-05-29 パネル材 Pending JP2015224509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014111427A JP2015224509A (ja) 2014-05-29 2014-05-29 パネル材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014111427A JP2015224509A (ja) 2014-05-29 2014-05-29 パネル材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015224509A true JP2015224509A (ja) 2015-12-14

Family

ID=54841490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014111427A Pending JP2015224509A (ja) 2014-05-29 2014-05-29 パネル材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015224509A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016105999A (ja) * 2016-03-24 2016-06-16 株式会社大一商会 遊技機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016105999A (ja) * 2016-03-24 2016-06-16 株式会社大一商会 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2980808T3 (es) Conjunto de paneles con un dispositivo de bloqueo mecánico
JP6419862B2 (ja) 軽量ボード、接続構成、および接続構成の製作方法
WO2021170749A1 (en) Set of panels with a mechanical locking device
JP5788328B2 (ja) 組み立て要素、多層ボード、および当該組み立て要素を作るためのパネル形要素
US10316531B2 (en) Trim kit
JP6399484B2 (ja) パネル材及びこれを用いた表面仕上シートの貼着方法
JP2015224509A (ja) パネル材
JP6273568B2 (ja) 建築用パネル材
KR101202680B1 (ko) 패널 및 그 제조방법, 이를 이용한 핸들프리도어
JP2016070014A (ja) パネル体、パネル体の製造方法、パネル体に用いる外装材の製造方法、および、扉構造体
JP6341364B2 (ja) 建築用パネル材
WO2017094254A1 (ja) 化粧パネル及びパネル製造方法
JP6566334B2 (ja) 建築用パネル材
JP2006205586A (ja) 単板化粧シートおよび該単板化粧シートが貼着された単板化粧板
EP4090198A1 (en) A set comprising a panel and a pull grip arranged with a mechanical locking mechanism
JP2017105096A (ja) 化粧パネルの製造方法
JP2015224505A (ja) 框状パネル材
JP2010106497A (ja) パネル
KR200386601Y1 (ko) 가구용 패널
JP2018029646A (ja) 棚板
KR101142680B1 (ko) 종이재 모양지 양면에 수지 함침층을 갖는 장식용 시트지
KR200299791Y1 (ko) 실내구획용 패널어셈블리
KR200479793Y1 (ko) 집성목이 구비된 싱크대용 도어
KR20220160882A (ko) 가구용 판재 및 그 제조방법
EP2526826B1 (en) Process for forming MDF/chipboard furniture panels provided with embedded handles