JP2003071888A - 射出成形装置 - Google Patents
射出成形装置Info
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Abstract
することである。 【解決手段】 射出工程後にバルブゲート口23aがゲ
ートピン25により閉じられた状態でスライドピン31
をランナ11側に進出させてランナ11の容積を減少さ
せることによりキャビティ9内を保圧する。スライドピ
ン31をさらに進出させてランナ11内で固化したラン
ナスクラップSを脱型する。
Description
品を射出成形する射出成形装置の改良に関するものであ
る。
ランナとスプルとを遮断してキャビティ内を保圧するた
めのロックピンと、上記ランナ内で固化したランナスク
ラップを脱型するエジェクタピンとを備えた射出成形装
置が開示されている。また、特開平9−85790号公
報には、ランナの途中を開閉バルブで遮断した状態でキ
ャビティ内を保圧する保圧プランジャを備えた射出成形
装置が開示されている。
の公報例の射出成形装置では、保圧用のロックピンや突
出し用のエジェクタピンは各々専用化されている。ま
た、後者の公報例の射出成形装置における保圧プランジ
ャも保圧専用のものであり、ランナスクラップを脱型す
るには、前者の公報例のように突出し専用のエジェクタ
ピンが必要になる。このように、保圧及び突出しを別々
のピンで行う2つの公報例では、部品点数が増えて装置
が複雑になるとともに、設置スペースの確保が必要で装
置が大型になる。この発明はかかる点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、簡素な構造でか
つ小型の射出成形装置を提供することである。
め、この発明は、保圧手段や突出し手段の構造を工夫し
たことを特徴とする。具体的には、この発明は、第1型
と第2型とで構成される金型にキャビティが形成され、
上記第2型に設けられたバルブゲート口から射出された
溶融樹脂を上記第1型に設けられたランナを介してキャ
ビティに射出してプラスチック製品を成形する射出成形
装置を前提とし、次のような解決手段を講じた。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、上記第1型側には、上記
ランナの容積を増減可能なようにランナに対応して第1
型に挿通され、射出工程後に上記バルブゲート口がゲー
トピンにより閉じられた状態で上記ランナ側に進出して
該ランナの容積を減少させることによりキャビティ内を
保圧するとともに、上記溶融樹脂がランナ内で固化した
ランナスクラップを上記第1型から脱型する突出し工程
でさらに進出することにより上記ランナスクラップを脱
型するスライドピンが設けられていることを特徴とす
る。上記の構成により、請求項1に記載の発明では、ス
ライドピンが保圧用と突出し用とを兼ねていることか
ら、その分、装置が簡素にかつ小型になる。また、保圧
用のスライドピンは第1型側に設けられていて第2型側
の射出成形機とは独立していることから、保圧工程を射
出工程直後に冷却・計量工程と並行して行うことがで
き、その分、成形時間が短縮できて生産性が向上する。
請求項2に記載の発明は、上記前提において、上記第1
型側には、スライドピンと、該スライドピンに移動可能
に外嵌合されたスリーブとが設けられ、上記スライドピ
ン及びスリーブのいずれか一方は、上記ランナの容積を
増減可能なようにランナに対応して第1型に挿通され、
射出工程後に上記バルブゲート口がゲートピンにより閉
じられた状態で上記ランナ側に進出して該ランナの容積
を減少させることによりキャビティ内を保圧し、上記ス
ライドピン及びスリーブのいずれか他方は、上記溶融樹
脂がランナ内で固化したランナスクラップを上記第1型
から脱型する突出し工程で進出することにより上記ラン
ナスクラップを脱型するようになっていることを特徴と
する。上記の構成により、請求項2に記載の発明では、
保圧用又は突出し用のスライドピンが突出し用又は保圧
用のスリーブ内に挿通されていることから、外観上、恰
も1つの部材のようになって装置が簡素にかつ小型にな
る。また、保圧用のスライドピン又はスリーブは第1型
側に設けられていて第2型側の射出成形機とは独立して
いることから、保圧工程を射出工程直後に冷却・計量工
程と並行して行うことができ、その分、成形時間が短縮
できて生産性が向上することは請求項1と同様である。
いて図面に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1はこの発明の実施の形態1に係る
射出成形装置1において射出前の型締め状態を示す断面
図である。上記射出成形装置1は、可動型である第1型
3と固定型である第2型5とで構成される金型7を備
え、この金型7の上記第1型3と第2型5との間には、
型締め状態でプラスチック製品P(図3及び図4参照)
を成形するためのキャビティ9が形成されている。ま
た、上記第1型3の第2型5との型合わせ面には、型締
め状態で上記キャビティ9にゲート10を介して連通す
る凹状のランナ11が形成されている。上記第2型5の
背面には、内部にホットランナ13を有するマニホール
ドブロック15が固定され、上記ホットランナ13の一
端は図外の射出成形機のノズルに接続されている。上記
第2型5のランナ11に対応する箇所には、バルブ装着
孔17が形成され、このバルブ装着孔17にゲートバル
ブ19が装着されている。このゲートバルブ19は、一
端が開放するとともに他端が上記ランナ11に開口する
バルブゲート口23aを有し、かつ外周にヒータ21が
取り付けられた弁箱23を備え、この弁箱23の上記一
端開放口は上記マニホールドブロック15で覆われて封
じられている。また、上記弁箱23内には上記ホットラ
ンナ13の他端が接続され、溶融樹脂R(図2〜4参
照)を上記射出成形機からホットランナ13を経て弁箱
23内に供給するようになっている。さらに、上記弁箱
23内に供給された溶融樹脂Rは上記ヒータ21の熱で
溶融状態が確保されている。上記弁箱23内には、ゲー
トピン25が先細先端部25aを上記バルブゲート口2
3aに対応させて配置されている。このゲートピン25
外周の軸方向中程には、円板状のスプリング座27が取
り付けられ、該スプリング座27と上記マニホールドブ
ロック15の凹部15a底面との間にはコイルスプリン
グ29が縮装されている。そして、上記ゲートピン25
をコイルスプリング29のバネ力によりランナ11側に
付勢して上記先細先端部25aをバルブゲート口23a
に進入させ、バルブゲート口23aをゲートピン25に
より閉じる(図1参照)一方、上記ホットランナ13を
経て弁箱23内に供給された溶融樹脂Rの樹脂圧が上記
スプリング座27に作用することで上記ゲートピン25
をコイルスプリング29のバネ力に抗して第2型5の背
面側に後退させ、上記先細先端部25aをバルブゲート
口23aから外してバルブゲート口23aを開け(図2
参照)、溶融樹脂Rをランナ11を介してキャビティ9
に射出してプラスチック製品Pを成形するようになって
いる(図3参照)。なお、上記ゲートバルブ19では、
コイルスプリング29のバネ力と樹脂圧によりゲートピ
ン25を進退させるようにしたが、これに限らず、この
進退機構は油圧式や電磁式であってもよい。一方、上記
第1型3側には、スライドピン31が配置されている。
このスライドピン31の基端は、上記第1型3の背面側
に該第1型3に対して接離可能に配置された油圧シリン
ダ33のピストンロッド33a先端に嵌合連結され、ス
ライドピン31先端は上記ランナ11の容積を増減可能
なようにランナ11に対応して上記第1型3の挿通孔3
5に挿通されている。そして、図3に示すように、射出
工程後に上記バルブゲート口23aがゲートピン25の
先細先端部25aにより閉じられた状態で、上記スライ
ドピン31先端が油圧シリンダ33の伸長作動によりラ
ンナ11側である矢印Y2方向に進出して該ランナ11
の容積を減少させることにより、ランナ11を介してキ
ャビティ9内を保圧するようになっている。上記油圧シ
リンダ33の第1型3側には、プレート37がスペーサ
39を介して配置され、これら三者はボルト41で一体
に締結されている。上記プレート37は、第1型3の背
面側に固定された図示しない油圧シリンダの伸縮作動に
より上記油圧シリンダ33と共に一体となって移動する
ようになっている。また、上記プレート37の中程に
は、スリーブ43の基端が押さえ板45及びボルト47
で固定され、このスリーブ43は上記スライドピン31
に移動可能に外嵌合され、その先端はスライドピン31
と共に第1型3の挿通孔35に挿通されている。そし
て、図4に示すように、上記溶融樹脂Rがランナ11内
で固化したランナスクラップSを上記第1型3から脱型
する突出し工程で、上記プレート37を図外の上記油圧
シリンダの収縮作動により上記保圧工程(図3参照)よ
りもさらに矢印Y2方向に進出させることにより、上記
スライドピン31及びスリーブ43を一体に進出させて
上記ランナスクラップSを脱型するようになっている。
この際、上記油圧シリンダ33を収縮作動させてスライ
ドピン31を後退させるようにしてもよい。次に、この
実施の形態1に係る射出成形装置1によりプラスチック
製品Pを射出成形する要領について説明する。 (1) 図1に示すように、第1型3を第2型5に対し
て接近させて金型7を型締めする。この状態で、ゲート
バルブ19のゲートピン25はコイルスプリング29の
バネ力で進出していて先細先端部25aがバルブゲート
口23aに進入してバルブゲート口23aを閉じてい
る。また、プレート37は油圧シリンダ33と共に後退
していてスリーブ43先端がランナ11から挿通孔35
内に没入している。スライドピン31も油圧シリンダ3
3の収縮作動により後退していて先端がランナ11内に
進出することなく挿通孔35内に没入している。 (2) 図2に示すように、射出成形機から溶融樹脂R
を射出する。この射出された溶融樹脂Rはホットランナ
13を経てゲートバルブ19の弁箱23内に供給され、
この溶融樹脂Rの樹脂圧がスプリング座27に作用して
ゲートピン25がコイルスプリング29のバネ力に抗し
て後退し、先細先端部25aがバルブゲート口23aか
ら抜けてバルブゲート口23aが開く。これにより、溶
融樹脂Rがランナ11及びゲート10を経てキャビティ
9内に射出される。 (3) 射出成形機からの溶融樹脂Rの射出を停止す
る。これにより、図3に示すように、弁箱23内の樹脂
圧が解除され、ゲートピン25がコイルスプリング29
のバネ力で進出し、先細先端部25aがバルブゲート口
23aに進入してバルブゲート口23aが閉じる。油圧
シリンダ33を伸長作動させてスライドピン31先端を
ランナ11側である矢印Y2方向に進出させ、該ランナ
11の容積を減少させることにより、ランナ11を介し
てキャビティ9内を保圧する。保圧している間、射出成
形機側では次工程である冷却・計量工程に移行する。 (4) 図4に示すように、第1型3を矢印Y1方向に
後退させて金型7を型開きする。このとき、油圧シリン
ダ33及びプレート37は第1型3と一体となって矢印
Y1方向に後退する。しかる後、図外の上記油圧シリン
ダの収縮作動によりプレート37を油圧シリンダ33と
共に矢印Y2方向に前進させる。これにより、スライド
ピン31がスリーブ43と一体となって矢印Y2方向に
進出し、ランナスクラップSがランナ11から脱型す
る。なお、スライドピン31の進出動作(プレート37
の前進動作)は、プラスチック製品P用のエジェクタピ
ン(図示せず)の突出し動作と同時に行われるものであ
り、図示のようにプラスチック製品Pとランナスクラッ
プSは連結した状態で脱型される。このように、この実
施の形態1では、1つのスライドピン31に保圧機能と
突出し機能との2つの機能を持たせていることから、そ
の分、装置を簡素にかつ小型にすることができる。ま
た、この実施の形態1では、保圧用のスライドピン31
を第1型3側に設けていて第2型5側の射出成形機とは
独立させていることから、保圧工程を射出工程直後に冷
却・計量工程と並行して行わせることができ、その分、
成形時間を短縮することができて生産性を向上させるこ
とができる。また、スライドピン31はスリーブ43に
挿入されていて保圧工程では第1型3の挿通孔35内壁
と接触せず、該挿通孔35内壁と接触しているのはスリ
ーブ43だけであり、該スリーブ43が突出し工程で挿
通孔35内壁を摺動するだけでスライドピン31は挿通
孔35内壁と摺動しないので、その分、挿通孔35内壁
を摩耗し難くすることができる。 (実施の形態2)図5はこの発明の実施の形態2に係る
射出成形装置1を示す。実施の形態1では、スライドピ
ン31に保圧機能と突出し機能の両機能を持たせたが、
実施の形態2では、スライドピン31に保圧機能を、ス
リーブ43に突出し機能をそれぞれ分担して持たせてい
るものであり、その結果、スライドピン31及びスリー
ブ43のレイアウトが実施の形態1とは異なっている
が、その他の点については実施の形態1と同様に構成さ
れているので、ここでは異なる点のみを説明することに
し、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な
説明を省略する。すなわち、第1型3側にはスライドピ
ン31が配置されている。このスライドピン31の基端
は、後述のプレート37に支持部材49を介して固定さ
れた油圧シリンダ33のピストンロッド33a先端に嵌
合連結され、スライドピン31先端はランナ11の容積
を増減可能なようにランナ11に対応して上記第1型3
の挿通孔35に挿通されている。そして、図7に示すよ
うに、射出工程後にバルブゲート口23aがゲートピン
25の先細先端部25aにより閉じられた状態で、上記
スライドピン31先端が油圧シリンダ33の伸長作動に
よりランナ11側である矢印Y2方向に進出して該ラン
ナ11の容積を減少させることにより、ランナ11を介
してキャビティ9内を保圧するようになっている。上記
油圧シリンダ33と第1型3との間には、プレート37
が配置され、このプレート37は、第1型3の背面に固
定された図示しない油圧シリンダの伸縮作動により上記
油圧シリンダ33と共に一体となって移動するようにな
っている。また、上記プレート37の中程には、スリー
ブ43の基端が押さえ板45及びボルト47で固定さ
れ、このスリーブ43は上記スライドピン31に移動可
能に外嵌合され、その先端はスライドピン31と共に第
1型3の挿通孔35に挿通されている。そして、図8に
示すように、上記溶融樹脂Rがランナ11内で固化した
ランナスクラップSを上記第1型3から脱型する突出し
工程で、上記プレート37を図外の上記油圧シリンダの
収縮作動により矢印Y2方向に進出させることにより、
上記スリーブ43を進出させて上記ランナスクラップS
を脱型するようになっている。この際、上記スライドピ
ン31を油圧シリンダ33の収縮作動により後退させる
ようにする。次に、この実施の形態2に係る射出成形装
置1によりプラスチック製品Pを射出成形する要領につ
いて説明する。 (1) 図5に示すように、第1型3を第2型5に対し
て接近させて金型7を型締めする。この状態で、ゲート
バルブ19のゲートピン25はコイルスプリング29の
バネ力で進出していて先細先端部25aがバルブゲート
口23aに進入してバルブゲート口23aを閉じてい
る。また、プレート37は後退していてスリーブ43先
端がランナ11から挿通孔35内に没入している。スラ
イドピン31も油圧シリンダ33の収縮作動により後退
していて先端がランナ11内に進出することなく挿通孔
35内に没入している。 (2) 図6に示すように、射出成形機から溶融樹脂R
を射出する。この射出された溶融樹脂Rはホットランナ
13を経てゲートバルブ19の弁箱23内に供給され、
この溶融樹脂Rの樹脂圧がスプリング座27に作用して
ゲートピン25がコイルスプリング29のバネ力に抗し
て後退し、先細先端部25aがバルブゲート口23aか
ら抜けてバルブゲート口23aが開く。これにより、溶
融樹脂Rがランナ11及びゲート10を経てキャビティ
9内に射出される。 (3) 射出成形機からの溶融樹脂Rの射出を停止す
る。これにより、図7に示すように、弁箱23内の樹脂
圧が解除され、ゲートピン25がコイルスプリング29
のバネ力で進出し、先細先端部25aがバルブゲート口
23aに進入してバルブゲート口23aが閉じる。油圧
シリンダ33を伸長作動させてスライドピン31先端を
ランナ11側である矢印Y2方向に進出させ、該ランナ
11の容積を減少させることにより、ランナ11を介し
てキャビティ9内を保圧する。保圧している間、射出成
形機側では次工程である冷却・計量工程に移行する。 (4) 図8に示すように、第1型3を矢印Y1方向に
後退させて金型7を型開きする。このとき、プレート3
7が図外の上記油圧シリンダを介して第1型3に固定さ
れているため、油圧シリンダ33及びプレート37は第
1型3と一体となって矢印Y1方向に後退する。しかる
後、図外の上記油圧シリンダの収縮作動によりプレート
37を油圧シリンダ33と共に矢印Y2方向に前進させ
るとともに、油圧シリンダ33の収縮作動によりスライ
ドピン31を矢印Y1方向に後退させる。これにより、
スリーブ43が矢印Y2方向に進出し、ランナスクラッ
プSがランナ11から脱型する。なお、スリーブ43の
進出動作(プレート37の前進動作)は、プラスチック
製品P用のエジェクタピン(図示せず)の突出し動作と
同時に行われるものであり、図示のようにプラスチック
製品PとランナスクラップSは連結した状態で脱型され
る。このように、この実施の形態2では、保圧と突出し
をスライドピン31とスリーブ43という別々の部材に
持たせているが、スリーブ43をスライドピン31に外
嵌合させていることから、外観上、恰も1つの部材のよ
うになって装置を簡素にかつ小型にすることができる。
また、保圧用のスライドピン31を第1型3側に設けて
いて第2型5側の射出成形機とは独立させていることか
ら、保圧工程を射出工程直後に冷却・計量工程と並行し
て行わせることができ、その分、成形時間を短縮するこ
とができて生産性を向上させることができることに関し
ては実施の形態1と同じである。また、スライドピン3
1はスリーブ43に挿入されていて保圧工程では第1型
3の挿通孔35内壁と接触せず、該挿通孔35内壁と接
触しているのはスリーブ43だけであり、該スリーブ4
3が突出し工程で挿通孔35内壁を摺動するだけでスラ
イドピン31は挿通孔35内壁と摺動しないので、その
分、挿通孔35内壁を摩耗し難くすることができること
に関しても実施の形態1と同様である。 (実施の形態3)図9はこの発明の実施の形態3に係る
射出成形装置1を示す。実施の形態2では、スライドピ
ン31に保圧機能を、スリーブ43に突出し機能をそれ
ぞれ分担して持たせたが、実施の形態3では、これとは
逆にスリーブ43に保圧機能を、スライドピン31に突
出し機能をそれぞれ分担して持たせているものである。
その結果、スライドピン31及びスリーブ43のレイア
ウトが実施の形態1と逆の関係になっているが、その他
の点については実施の形態1と同様に構成されているの
で、ここでは異なる点のみを説明することにし、同一の
構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略
する。すなわち、第1型3側にはスライドピン31が配
置されている。このスライドピン31の基端は、プレー
ト37に押さえ板51及びボルト53で固定され、スラ
イドピン31先端はランナ11の容積を増減可能なよう
にランナ11に対応して上記第1型3の挿通孔35に挿
通されている。一方、スリーブ43の基端は、プレート
55に押さえ板57及びボルト59で固定され、上記押
さえ板57は、油圧シリンダ33のピストンロッド33
a先端に固定されたプレート61に複数本の棒材63を
介して連結されている。そして、図11に示すように、
射出工程後にバルブゲート口23aがゲートピン25の
先細先端部25aにより閉じられた状態で、上記スリー
ブ43先端が油圧シリンダ33の伸長作動によりランナ
11側である矢印Y2方向に進出して該ランナ11の容
積を減少させることにより、ランナ11を介してキャビ
ティ9内を保圧するようになっている。また、図13に
示すように、上記溶融樹脂Rがランナ11内で固化した
ランナスクラップSを上記第1型3から脱型する突出し
工程で、上記プレート37を図外の上記油圧シリンダの
収縮作動により矢印Y2方向に進出させることにより、
上記スライドピン31をスリーブ43と一体的に矢印Y
2方向に進出させて上記ランナスクラップSを脱型する
ようになっている。この際、上記スリーブ43を油圧シ
リンダ33の収縮作動により後退させるようにしてもよ
い。次に、この実施の形態3に係る射出成形装置1によ
りプラスチック製品Pを射出成形する要領について説明
する。 (1) 図9に示すように、第1型3を第2型5に対し
て接近させて金型7を型締めする。この状態で、ゲート
バルブ19のゲートピン25はコイルスプリング29の
バネ力で進出していて先細先端部25aがバルブゲート
口23aに進入してバルブゲート口23aを閉じてい
る。また、プレート37は後退していてスリーブ43先
端がランナ11から挿通孔35内に没入している。スラ
イドピン31も油圧シリンダ33の収縮作動により後退
していて先端がランナ11内に進出することなく挿通孔
35内に没入している。 (2) 図10に示すように、射出成形機から溶融樹脂
Rを射出する。この射出された溶融樹脂Rはホットラン
ナ13を経てゲートバルブ19の弁箱23内に供給さ
れ、この溶融樹脂Rの樹脂圧がスプリング座27に作用
してゲートピン25がコイルスプリング29のバネ力に
抗して後退し、先細先端部25aがバルブゲート口23
aから抜けてバルブゲート口23aが開く。これによ
り、溶融樹脂Rがランナ11及びゲート10を経てキャ
ビティ9内に射出される。 (3) 射出成形機からの溶融樹脂Rの射出を停止す
る。これにより、図11に示すように、弁箱23内の樹
脂圧が解除され、ゲートピン25がコイルスプリング2
9のバネ力で進出し、先細先端部25aがバルブゲート
口23aに進入してバルブゲート口23aが閉じる。油
圧シリンダ33を矢印Y2方向に伸長作動させてスリー
ブ43先端をランナ11側である矢印Y2方向に進出さ
せ、該ランナ11の容積を減少させることにより、ラン
ナ11を介してキャビティ9内を保圧する。保圧してい
る間、射出成形機側では次工程である冷却・計量工程に
移行する。 (4) 図12に示すように、第1型3を矢印Y1方向
に後退させて金型7を型開きする。このとき、プレート
37が図外の上記油圧シリンダを介して第1型3に固定
されているため、油圧シリンダ33及びプレート37は
第1型3と一体となって矢印Y1方向に後退する。しか
る後、図13に示すように、図外の上記油圧シリンダの
収縮作動によりプレート37を油圧シリンダ33と共に
矢印Y2方向に前進させる。これにより、スライドピン
31がスリーブ43と共に矢印Y2方向に進出し、ラン
ナスクラップSがランナ11から脱型する。なお、スリ
ーブ43の進出動作(プレート37の前進動作)は、プ
ラスチック製品P用のエジェクタピン(図示せず)の突
出し動作と同時に行われるものであり、図示のようにプ
ラスチック製品PとランナスクラップSは連結した状態
で脱型される。このように、この実施の形態3では、実
施の形態2と同様に、保圧と突出しをスライドピン31
とスリーブ43という別々の部材に持たせているが、ス
リーブ43をスライドピン31に外嵌合させていること
から、外観上、恰も1つの部材のようになって装置を簡
素にかつ小型にすることができる。また、保圧用のスリ
ーブ43を第1型3側に設けていて第2型5側の射出成
形機とは独立させていることから、保圧工程を射出工程
直後に冷却・計量工程と並行して行わせることができ、
その分、成形時間を短縮することができて生産性を向上
させることができることに関しては実施の形態1,2と
同じである。
明によれば、スライドピンに保圧用と突出し用との機能
を持たせたので、その分、装置を簡素にかつ小型にする
ことができる。また、保圧用のスライドピンを第1型側
に設けたので、保圧工程を射出工程直後に冷却・計量工
程と並行して行うことで成形時間の短縮化により生産性
を向上させることができる。請求項2に係る発明によれ
ば、保圧用又は突出し用のスライドピンを突出し用又は
保圧用のスリーブ内に挿通させたので、外観上、恰も1
つの部材のようにして装置を簡素にかつ小型にすること
ができる。また、保圧用のスライドピン又はスリーブを
第1型側に設けたことによる効果は、請求項1の場合同
様である。
おいて射出前の型締め状態を示す断面図である。
おいて射出工程の状態を示す断面図である。
おいて保圧工程の状態を示す断面図である。
おいて突出し工程の状態を示す断面図である。
おいて射出前の型締め状態を示す断面図である。
おいて射出工程の状態を示す断面図である。
おいて保圧工程の状態を示す断面図である。
おいて突出し工程の状態を示す断面図である。
おいて射出前の型締め状態を示す断面図である。
において射出工程の状態を示す断面図である。
において保圧工程の状態を示す断面図である。
において型開き工程の状態を示す断面図である。
において突出し工程の状態を示す断面図である。
品を射出成形する射出成形装置の改良に関するものであ
る。
ランナとスプルとを遮断してキャビティ内を保圧するた
めのロックピンと、上記ランナ内で固化したランナスク
ラップを脱型するエジェクタピンとを備えた射出成形装
置が開示されている。
ランナの途中を開閉バルブで遮断した状態でキャビティ
内を保圧する保圧プランジャを備えた射出成形装置が開
示されている。
の公報例の射出成形装置では、保圧用のロックピンや突
出し用のエジェクタピンは各々専用化されている。
る保圧プランジャも保圧専用のものであり、ランナスク
ラップを脱型するには、前者の公報例のように突出し専
用のエジェクタピンが必要になる。
で行う2つの公報例では、部品点数が増えて装置が複雑
になるとともに、設置スペースの確保が必要で装置が大
型になる。
であり、その目的とするところは、簡素な構造でかつ小
型の射出成形装置を提供することである。
め、この発明は、保圧手段や突出し手段の構造を工夫し
たことを特徴とする。
とで構成される金型にキャビティが形成され、上記第2
型に設けられたバルブゲート口から射出された溶融樹脂
を上記第1型に設けられたランナを介してキャビティに
射出してプラスチック製品を成形する射出成形装置を前
提とし、次のような解決手段を講じた。
第1型側には、上記ランナの容積を増減可能なようにラ
ンナに対応して第1型に挿通され、射出工程後に上記バ
ルブゲート口がゲートピンにより閉じられた状態で上記
ランナ側に進出して該ランナの容積を減少させることに
よりキャビティ内を保圧するとともに、上記溶融樹脂が
ランナ内で固化したランナスクラップを上記第1型から
脱型する突出し工程でさらに進出することにより上記ラ
ンナスクラップを脱型するスライドピンが設けられてい
ることを特徴とする。
では、スライドピンが保圧用と突出し用とを兼ねている
ことから、その分、装置が簡素にかつ小型になる。
設けられていて第2型側の射出成形機とは独立している
ことから、保圧工程を射出工程直後に冷却・計量工程と
並行して行うことができ、その分、成形時間が短縮でき
て生産性が向上する。
て、上記第1型側には、スライドピンと、該スライドピ
ンに移動可能に外嵌合されたスリーブとが設けられ、上
記スライドピン及びスリーブのいずれか一方は、上記ラ
ンナの容積を増減可能なようにランナに対応して第1型
に挿通され、射出工程後に上記バルブゲート口がゲート
ピンにより閉じられた状態で上記ランナ側に進出して該
ランナの容積を減少させることによりキャビティ内を保
圧し、上記スライドピン及びスリーブのいずれか他方
は、上記溶融樹脂がランナ内で固化したランナスクラッ
プを上記第1型から脱型する突出し工程で進出すること
により上記ランナスクラップを脱型するようになってい
ることを特徴とする。
では、保圧用又は突出し用のスライドピンが突出し用又
は保圧用のスリーブ内に挿通されていることから、外観
上、恰も1つの部材のようになって装置が簡素にかつ小
型になる。
は第1型側に設けられていて第2型側の射出成形機とは
独立していることから、保圧工程を射出工程直後に冷却
・計量工程と並行して行うことができ、その分、成形時
間が短縮できて生産性が向上することは請求項1と同様
である。
いて図面に基づいて説明する。
形態1に係る射出成形装置1において射出前の型締め状
態を示す断面図である。上記射出成形装置1は、可動型
である第1型3と固定型である第2型5とで構成される
金型7を備え、この金型7の上記第1型3と第2型5と
の間には、型締め状態でプラスチック製品P(図3及び
図4参照)を成形するためのキャビティ9が形成されて
いる。また、上記第1型3の第2型5との型合わせ面に
は、型締め状態で上記キャビティ9にゲート10を介し
て連通する凹状のランナ11が形成されている。
ンナ13を有するマニホールドブロック15が固定さ
れ、上記ホットランナ13の一端は図外の射出成形機の
ノズルに接続されている。
には、バルブ装着孔17が形成され、このバルブ装着孔
17にゲートバルブ19が装着されている。このゲート
バルブ19は、一端が開放するとともに他端が上記ラン
ナ11に開口するバルブゲート口23aを有し、かつ外
周にヒータ21が取り付けられた弁箱23を備え、この
弁箱23の上記一端開放口は上記マニホールドブロック
15で覆われて封じられている。
ナ13の他端が接続され、溶融樹脂R(図2〜4参照)
を上記射出成形機からホットランナ13を経て弁箱23
内に供給するようになっている。
樹脂Rは上記ヒータ21の熱で溶融状態が確保されてい
る。上記弁箱23内には、ゲートピン25が先細先端部
25aを上記バルブゲート口23aに対応させて配置さ
れている。このゲートピン25外周の軸方向中程には、
円板状のスプリング座27が取り付けられ、該スプリン
グ座27と上記マニホールドブロック15の凹部15a
底面との間にはコイルスプリング29が縮装されてい
る。
リング29のバネ力によりランナ11側に付勢して上記
先細先端部25aをバルブゲート口23aに進入させ、
バルブゲート口23aをゲートピン25により閉じる
(図1参照)一方、上記ホットランナ13を経て弁箱2
3内に供給された溶融樹脂Rの樹脂圧が上記スプリング
座27に作用することで上記ゲートピン25をコイルス
プリング29のバネ力に抗して第2型5の背面側に後退
させ、上記先細先端部25aをバルブゲート口23aか
ら外してバルブゲート口23aを開け(図2参照)、溶
融樹脂Rをランナ11を介してキャビティ9に射出して
プラスチック製品Pを成形するようになっている(図3
参照)。なお、上記ゲートバルブ19では、コイルスプ
リング29のバネ力と樹脂圧によりゲートピン25を進
退させるようにしたが、これに限らず、この進退機構は
油圧式や電磁式であってもよい。
31が配置されている。このスライドピン31の基端
は、上記第1型3の背面側に該第1型3に対して接離可
能に配置された油圧シリンダ33のピストンロッド33
a先端に嵌合連結され、スライドピン31先端は上記ラ
ンナ11の容積を増減可能なようにランナ11に対応し
て上記第1型3の挿通孔35に挿通されている。そし
て、図3に示すように、射出工程後に上記バルブゲート
口23aがゲートピン25の先細先端部25aにより閉
じられた状態で、上記スライドピン31先端が油圧シリ
ンダ33の伸長作動によりランナ11側である矢印Y2
方向に進出して該ランナ11の容積を減少させることに
より、ランナ11を介してキャビティ9内を保圧するよ
うになっている。
プレート37がスペーサ39を介して配置され、これら
三者はボルト41で一体に締結されている。上記プレー
ト37は、第1型3の背面側に固定された図示しない油
圧シリンダの伸縮作動により上記油圧シリンダ33と共
に一体となって移動するようになっている。また、上記
プレート37の中程には、スリーブ43の基端が押さえ
板45及びボルト47で固定され、このスリーブ43は
上記スライドピン31に移動可能に外嵌合され、その先
端はスライドピン31と共に第1型3の挿通孔35に挿
通されている。そして、図4に示すように、上記溶融樹
脂Rがランナ11内で固化したランナスクラップSを上
記第1型3から脱型する突出し工程で、上記プレート3
7を図外の上記油圧シリンダの収縮作動により上記保圧
工程(図3参照)よりもさらに矢印Y2方向に進出させ
ることにより、上記スライドピン31及びスリーブ43
を一体に進出させて上記ランナスクラップSを脱型する
ようになっている。この際、上記油圧シリンダ33を収
縮作動させてスライドピン31を後退させるようにして
もよい。
置1によりプラスチック製品Pを射出成形する要領につ
いて説明する。
2型5に対して接近させて金型7を型締めする。この状
態で、ゲートバルブ19のゲートピン25はコイルスプ
リング29のバネ力で進出していて先細先端部25aが
バルブゲート口23aに進入してバルブゲート口23a
を閉じている。また、プレート37は油圧シリンダ33
と共に後退していてスリーブ43先端がランナ11から
挿通孔35内に没入している。スライドピン31も油圧
シリンダ33の収縮作動により後退していて先端がラン
ナ11内に進出することなく挿通孔35内に没入してい
る。
ら溶融樹脂Rを射出する。この射出された溶融樹脂Rは
ホットランナ13を経てゲートバルブ19の弁箱23内
に供給され、この溶融樹脂Rの樹脂圧がスプリング座2
7に作用してゲートピン25がコイルスプリング29の
バネ力に抗して後退し、先細先端部25aがバルブゲー
ト口23aから抜けてバルブゲート口23aが開く。こ
れにより、溶融樹脂Rがランナ11及びゲート10を経
てキャビティ9内に射出される。
出を停止する。これにより、図3に示すように、弁箱2
3内の樹脂圧が解除され、ゲートピン25がコイルスプ
リング29のバネ力で進出し、先細先端部25aがバル
ブゲート口23aに進入してバルブゲート口23aが閉
じる。油圧シリンダ33を伸長作動させてスライドピン
31先端をランナ11側である矢印Y2方向に進出さ
せ、該ランナ11の容積を減少させることにより、ラン
ナ11を介してキャビティ9内を保圧する。保圧してい
る間、射出成形機側では次工程である冷却・計量工程に
移行する。
印Y1方向に後退させて金型7を型開きする。このと
き、油圧シリンダ33及びプレート37は第1型3と一
体となって矢印Y1方向に後退する。しかる後、図外の
上記油圧シリンダの収縮作動によりプレート37を油圧
シリンダ33と共に矢印Y2方向に前進させる。これに
より、スライドピン31がスリーブ43と一体となって
矢印Y2方向に進出し、ランナスクラップSがランナ1
1から脱型する。なお、スライドピン31の進出動作
(プレート37の前進動作)は、プラスチック製品P用
のエジェクタピン(図示せず)の突出し動作と同時に行
われるものであり、図示のようにプラスチック製品Pと
ランナスクラップSは連結した状態で脱型される。
のスライドピン31に保圧機能と突出し機能との2つの
機能を持たせていることから、その分、装置を簡素にか
つ小型にすることができる。
ライドピン31を第1型3側に設けていて第2型5側の
射出成形機とは独立させていることから、保圧工程を射
出工程直後に冷却・計量工程と並行して行わせることが
でき、その分、成形時間を短縮することができて生産性
を向上させることができる。また、スライドピン31は
スリーブ43に挿入されていて保圧工程では第1型3の
挿通孔35内壁と接触せず、該挿通孔35内壁と接触し
ているのはスリーブ43だけであり、該スリーブ43が
突出し工程で挿通孔35内壁を摺動するだけでスライド
ピン31は挿通孔35内壁と摺動しないので、その分、
挿通孔35内壁を摩耗し難くすることができる。
形態2に係る射出成形装置1を示す。実施の形態1で
は、スライドピン31に保圧機能と突出し機能の両機能
を持たせたが、実施の形態2では、スライドピン31に
保圧機能を、スリーブ43に突出し機能をそれぞれ分担
して持たせているものであり、その結果、スライドピン
31及びスリーブ43のレイアウトが実施の形態1とは
異なっているが、その他の点については実施の形態1と
同様に構成されているので、ここでは異なる点のみを説
明することにし、同一の構成箇所には同一の符号を付し
てその詳細な説明を省略する。
1が配置されている。このスライドピン31の基端は、
後述のプレート37に支持部材49を介して固定された
油圧シリンダ33のピストンロッド33a先端に嵌合連
結され、スライドピン31先端はランナ11の容積を増
減可能なようにランナ11に対応して上記第1型3の挿
通孔35に挿通されている。そして、図7に示すよう
に、射出工程後にバルブゲート口23aがゲートピン2
5の先細先端部25aにより閉じられた状態で、上記ス
ライドピン31先端が油圧シリンダ33の伸長作動によ
りランナ11側である矢印Y2方向に進出して該ランナ
11の容積を減少させることにより、ランナ11を介し
てキャビティ9内を保圧するようになっている。
は、プレート37が配置され、このプレート37は、第
1型3の背面に固定された図示しない油圧シリンダの伸
縮作動により上記油圧シリンダ33と共に一体となって
移動するようになっている。また、上記プレート37の
中程には、スリーブ43の基端が押さえ板45及びボル
ト47で固定され、このスリーブ43は上記スライドピ
ン31に移動可能に外嵌合され、その先端はスライドピ
ン31と共に第1型3の挿通孔35に挿通されている。
そして、図8に示すように、上記溶融樹脂Rがランナ1
1内で固化したランナスクラップSを上記第1型3から
脱型する突出し工程で、上記プレート37を図外の上記
油圧シリンダの収縮作動により矢印Y2方向に進出させ
ることにより、上記スリーブ43を進出させて上記ラン
ナスクラップSを脱型するようになっている。この際、
上記スライドピン31を油圧シリンダ33の収縮作動に
より後退させるようにする。
置1によりプラスチック製品Pを射出成形する要領につ
いて説明する。
2型5に対して接近させて金型7を型締めする。この状
態で、ゲートバルブ19のゲートピン25はコイルスプ
リング29のバネ力で進出していて先細先端部25aが
バルブゲート口23aに進入してバルブゲート口23a
を閉じている。また、プレート37は後退していてスリ
ーブ43先端がランナ11から挿通孔35内に没入して
いる。スライドピン31も油圧シリンダ33の収縮作動
により後退していて先端がランナ11内に進出すること
なく挿通孔35内に没入している。
ら溶融樹脂Rを射出する。この射出された溶融樹脂Rは
ホットランナ13を経てゲートバルブ19の弁箱23内
に供給され、この溶融樹脂Rの樹脂圧がスプリング座2
7に作用してゲートピン25がコイルスプリング29の
バネ力に抗して後退し、先細先端部25aがバルブゲー
ト口23aから抜けてバルブゲート口23aが開く。こ
れにより、溶融樹脂Rがランナ11及びゲート10を経
てキャビティ9内に射出される。
出を停止する。これにより、図7に示すように、弁箱2
3内の樹脂圧が解除され、ゲートピン25がコイルスプ
リング29のバネ力で進出し、先細先端部25aがバル
ブゲート口23aに進入してバルブゲート口23aが閉
じる。油圧シリンダ33を伸長作動させてスライドピン
31先端をランナ11側である矢印Y2方向に進出さ
せ、該ランナ11の容積を減少させることにより、ラン
ナ11を介してキャビティ9内を保圧する。保圧してい
る間、射出成形機側では次工程である冷却・計量工程に
移行する。
印Y1方向に後退させて金型7を型開きする。このと
き、プレート37が図外の上記油圧シリンダを介して第
1型3に固定されているため、油圧シリンダ33及びプ
レート37は第1型3と一体となって矢印Y1方向に後
退する。しかる後、図外の上記油圧シリンダの収縮作動
によりプレート37を油圧シリンダ33と共に矢印Y2
方向に前進させるとともに、油圧シリンダ33の収縮作
動によりスライドピン31を矢印Y1方向に後退させ
る。これにより、スリーブ43が矢印Y2方向に進出
し、ランナスクラップSがランナ11から脱型する。な
お、スリーブ43の進出動作(プレート37の前進動
作)は、プラスチック製品P用のエジェクタピン(図示
せず)の突出し動作と同時に行われるものであり、図示
のようにプラスチック製品PとランナスクラップSは連
結した状態で脱型される。
と突出しをスライドピン31とスリーブ43という別々
の部材に持たせているが、スリーブ43をスライドピン
31に外嵌合させていることから、外観上、恰も1つの
部材のようになって装置を簡素にかつ小型にすることが
できる。
3側に設けていて第2型5側の射出成形機とは独立させ
ていることから、保圧工程を射出工程直後に冷却・計量
工程と並行して行わせることができ、その分、成形時間
を短縮することができて生産性を向上させることができ
ることに関しては実施の形態1と同じである。また、ス
ライドピン31はスリーブ43に挿入されていて保圧工
程では第1型3の挿通孔35内壁と接触せず、該挿通孔
35内壁と接触しているのはスリーブ43だけであり、
該スリーブ43が突出し工程で挿通孔35内壁を摺動す
るだけでスライドピン31は挿通孔35内壁と摺動しな
いので、その分、挿通孔35内壁を摩耗し難くすること
ができることに関しても実施の形態1と同様である。
形態3に係る射出成形装置1を示す。実施の形態2で
は、スライドピン31に保圧機能を、スリーブ43に突
出し機能をそれぞれ分担して持たせたが、実施の形態3
では、これとは逆にスリーブ43に保圧機能を、スライ
ドピン31に突出し機能をそれぞれ分担して持たせてい
るものである。その結果、スライドピン31及びスリー
ブ43のレイアウトが実施の形態1と逆の関係になって
いるが、その他の点については実施の形態1と同様に構
成されているので、ここでは異なる点のみを説明するこ
とにし、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳
細な説明を省略する。
1が配置されている。このスライドピン31の基端は、
プレート37に押さえ板51及びボルト53で固定さ
れ、スライドピン31先端はランナ11の容積を増減可
能なようにランナ11に対応して上記第1型3の挿通孔
35に挿通されている。
5に押さえ板57及びボルト59で固定され、上記押さ
え板57は、油圧シリンダ33のピストンロッド33a
先端に固定されたプレート61に複数本の棒材63を介
して連結されている。そして、図11に示すように、射
出工程後にバルブゲート口23aがゲートピン25の先
細先端部25aにより閉じられた状態で、上記スリーブ
43先端が油圧シリンダ33の伸長作動によりランナ1
1側である矢印Y2方向に進出して該ランナ11の容積
を減少させることにより、ランナ11を介してキャビテ
ィ9内を保圧するようになっている。
Rがランナ11内で固化したランナスクラップSを上記
第1型3から脱型する突出し工程で、上記プレート37
を図外の上記油圧シリンダの収縮作動により矢印Y2方
向に進出させることにより、上記スライドピン31をス
リーブ43と一体的に矢印Y2方向に進出させて上記ラ
ンナスクラップSを脱型するようになっている。この
際、上記スリーブ43を油圧シリンダ33の収縮作動に
より後退させるようにしてもよい。
置1によりプラスチック製品Pを射出成形する要領につ
いて説明する。
2型5に対して接近させて金型7を型締めする。この状
態で、ゲートバルブ19のゲートピン25はコイルスプ
リング29のバネ力で進出していて先細先端部25aが
バルブゲート口23aに進入してバルブゲート口23a
を閉じている。また、プレート37は後退していてスリ
ーブ43先端がランナ11から挿通孔35内に没入して
いる。スライドピン31も油圧シリンダ33の収縮作動
により後退していて先端がランナ11内に進出すること
なく挿通孔35内に没入している。
から溶融樹脂Rを射出する。この射出された溶融樹脂R
はホットランナ13を経てゲートバルブ19の弁箱23
内に供給され、この溶融樹脂Rの樹脂圧がスプリング座
27に作用してゲートピン25がコイルスプリング29
のバネ力に抗して後退し、先細先端部25aがバルブゲ
ート口23aから抜けてバルブゲート口23aが開く。
これにより、溶融樹脂Rがランナ11及びゲート10を
経てキャビティ9内に射出される。
出を停止する。これにより、図11に示すように、弁箱
23内の樹脂圧が解除され、ゲートピン25がコイルス
プリング29のバネ力で進出し、先細先端部25aがバ
ルブゲート口23aに進入してバルブゲート口23aが
閉じる。油圧シリンダ33を矢印Y2方向に伸長作動さ
せてスリーブ43先端をランナ11側である矢印Y2方
向に進出させ、該ランナ11の容積を減少させることに
より、ランナ11を介してキャビティ9内を保圧する。
保圧している間、射出成形機側では次工程である冷却・
計量工程に移行する。
矢印Y1方向に後退させて金型7を型開きする。このと
き、プレート37が図外の上記油圧シリンダを介して第
1型3に固定されているため、油圧シリンダ33及びプ
レート37は第1型3と一体となって矢印Y1方向に後
退する。しかる後、図13に示すように、図外の上記油
圧シリンダの収縮作動によりプレート37を油圧シリン
ダ33と共に矢印Y2方向に前進させる。これにより、
スライドピン31がスリーブ43と共に矢印Y2方向に
進出し、ランナスクラップSがランナ11から脱型す
る。なお、スリーブ43の進出動作(プレート37の前
進動作)は、プラスチック製品P用のエジェクタピン
(図示せず)の突出し動作と同時に行われるものであ
り、図示のようにプラスチック製品Pとランナスクラッ
プSは連結した状態で脱型される。
の形態2と同様に、保圧と突出しをスライドピン31と
スリーブ43という別々の部材に持たせているが、スリ
ーブ43をスライドピン31に外嵌合させていることか
ら、外観上、恰も1つの部材のようになって装置を簡素
にかつ小型にすることができる。
に設けていて第2型5側の射出成形機とは独立させてい
ることから、保圧工程を射出工程直後に冷却・計量工程
と並行して行わせることができ、その分、成形時間を短
縮することができて生産性を向上させることができるこ
とに関しては実施の形態1,2と同じである。
明によれば、スライドピンに保圧用と突出し用との機能
を持たせたので、その分、装置を簡素にかつ小型にする
ことができる。また、保圧用のスライドピンを第1型側
に設けたので、保圧工程を射出工程直後に冷却・計量工
程と並行して行うことで成形時間の短縮化により生産性
を向上させることができる。
突出し用のスライドピンを突出し用又は保圧用のスリー
ブ内に挿通させたので、外観上、恰も1つの部材のよう
にして装置を簡素にかつ小型にすることができる。ま
た、保圧用のスライドピン又はスリーブを第1型側に設
けたことによる効果は、請求項1の場合同様である。
おいて射出前の型締め状態を示す断面図である。
おいて射出工程の状態を示す断面図である。
おいて保圧工程の状態を示す断面図である。
おいて突出し工程の状態を示す断面図である。
おいて射出前の型締め状態を示す断面図である。
おいて射出工程の状態を示す断面図である。
おいて保圧工程の状態を示す断面図である。
おいて突出し工程の状態を示す断面図である。
おいて射出前の型締め状態を示す断面図である。
において射出工程の状態を示す断面図である。
において保圧工程の状態を示す断面図である。
において型開き工程の状態を示す断面図である。
において突出し工程の状態を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 第1型と第2型とで構成される金型にキ
ャビティが形成され、上記第2型に設けられたバルブゲ
ート口から射出された溶融樹脂を上記第1型に設けられ
たランナを介してキャビティに射出してプラスチック製
品を成形する射出成形装置であって、 上記第1型側には、上記ランナの容積を増減可能なよう
にランナに対応して第1型に挿通され、射出工程後に上
記バルブゲート口がゲートピンにより閉じられた状態で
上記ランナ側に進出して該ランナの容積を減少させるこ
とによりキャビティ内を保圧するとともに、上記溶融樹
脂がランナ内で固化したランナスクラップを上記第1型
から脱型する突出し工程でさらに進出することにより上
記ランナスクラップを脱型するスライドピンが設けられ
ていることを特徴とする射出成形装置。 - 【請求項2】 第1型と第2型とで構成される金型にキ
ャビティが形成され、上記第2型に設けられたバルブゲ
ート口から射出された溶融樹脂を上記第1型に設けられ
たランナを介してキャビティに射出してプラスチック製
品を成形する射出成形装置であって、 上記第1型側には、スライドピンと、該スライドピンに
移動可能に外嵌合されたスリーブとが設けられ、 上記スライドピン及びスリーブのいずれか一方は、上記
ランナの容積を増減可能なようにランナに対応して第1
型に挿通され、射出工程後に上記バルブゲート口がゲー
トピンにより閉じられた状態で上記ランナ側に進出して
該ランナの容積を減少させることによりキャビティ内を
保圧し、 上記スライドピン及びスリーブのいずれか他方は、上記
溶融樹脂がランナ内で固化したランナスクラップを上記
第1型から脱型する突出し工程で進出することにより上
記ランナスクラップを脱型するようになっていることを
特徴とする射出成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001268283A JP3698661B2 (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 射出成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001268283A JP3698661B2 (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 射出成形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003071888A true JP2003071888A (ja) | 2003-03-12 |
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