JP2003071885A - 封止成形装置及び樹脂封止体の成形方法 - Google Patents
封止成形装置及び樹脂封止体の成形方法Info
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- JP2003071885A JP2003071885A JP2001269130A JP2001269130A JP2003071885A JP 2003071885 A JP2003071885 A JP 2003071885A JP 2001269130 A JP2001269130 A JP 2001269130A JP 2001269130 A JP2001269130 A JP 2001269130A JP 2003071885 A JP2003071885 A JP 2003071885A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブレークユニットを用いずにゲート残りのな
い製品を成形できる封止成形装置を提供すること。 【解決手段】型締めされた状態で形成される樹脂封止用
のキャビティ部5及びキャビティ部5内に封止用樹脂を
供給するためのポット4及び樹脂通路(ランナー部6)
を備えた成形用金型3と、キャビティ部5直前のゲート
部9の樹脂通路6を遮断可能にする遮断手段(ゲートピ
ン120)と、成形用金型の型開きが行われた状態でゲ
ートランナー樹脂及びカル樹脂と分離してキャビティ部
内で硬化されて形成された成形品のみを外部に取り出す
成形品取出手段と、成形品を取り出した後に金型3に残
存したゲートランナー樹脂及びカル樹脂を金型から取り
出して成形用金型を清掃する清掃手段とを備えた封止成
形装置10である。
い製品を成形できる封止成形装置を提供すること。 【解決手段】型締めされた状態で形成される樹脂封止用
のキャビティ部5及びキャビティ部5内に封止用樹脂を
供給するためのポット4及び樹脂通路(ランナー部6)
を備えた成形用金型3と、キャビティ部5直前のゲート
部9の樹脂通路6を遮断可能にする遮断手段(ゲートピ
ン120)と、成形用金型の型開きが行われた状態でゲ
ートランナー樹脂及びカル樹脂と分離してキャビティ部
内で硬化されて形成された成形品のみを外部に取り出す
成形品取出手段と、成形品を取り出した後に金型3に残
存したゲートランナー樹脂及びカル樹脂を金型から取り
出して成形用金型を清掃する清掃手段とを備えた封止成
形装置10である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トランスファモ
ールド成形により樹脂封止体を成形するための成形用金
型を備えた封止成形装置及びそれを用いた樹脂封止体の
成形方法に関する。
ールド成形により樹脂封止体を成形するための成形用金
型を備えた封止成形装置及びそれを用いた樹脂封止体の
成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トランジスターやICなどの電子部品を
樹脂で封止して樹脂封止体を効率よく成形する方法とし
てトランスファー成形が応用され、このようなトランス
ファー成形にはトランスファモールド装置が使用されて
いる。
樹脂で封止して樹脂封止体を効率よく成形する方法とし
てトランスファー成形が応用され、このようなトランス
ファー成形にはトランスファモールド装置が使用されて
いる。
【0003】トランスファモールド装置の成形部には、
例えば図15に示すような下型1及び上型2から構成さ
れる一対の成形用金型3を備えている。この成形用金型
3には型締めされた状態で中央に配列されるポット4を
中心に樹脂封止体を成形するキャビティ部5が形成され
ている。このポット4とキャビティ部5とは樹脂通路と
してのランナー部6により連結されている。このポット
4には上下に進退可能なプランジャ7が装着され、この
ポット4の周辺はカル部8と呼称されている。
例えば図15に示すような下型1及び上型2から構成さ
れる一対の成形用金型3を備えている。この成形用金型
3には型締めされた状態で中央に配列されるポット4を
中心に樹脂封止体を成形するキャビティ部5が形成され
ている。このポット4とキャビティ部5とは樹脂通路と
してのランナー部6により連結されている。このポット
4には上下に進退可能なプランジャ7が装着され、この
ポット4の周辺はカル部8と呼称されている。
【0004】また、このキャビティ部5内には、下型1
の底面からキャビティ部5内に対して進退可能な複数本
の不図示の支持棒(又はエジェクトピン)が設けられて
いる。同様に上型2からキャビティ部5内に進退可能な
複数本の不図示の支持棒(又はエジェクトピン)が設け
られている。
の底面からキャビティ部5内に対して進退可能な複数本
の不図示の支持棒(又はエジェクトピン)が設けられて
いる。同様に上型2からキャビティ部5内に進退可能な
複数本の不図示の支持棒(又はエジェクトピン)が設け
られている。
【0005】このような成形用金型3を備えたトランス
ファーモールド装置によれば、ポット4に封止用樹脂タ
ブレットが投入され、キャビティ部5内にリードフレー
ムに支持された電子部品が装填されて支持棒(不図示)
により支持された状態で型締めが行われる。
ファーモールド装置によれば、ポット4に封止用樹脂タ
ブレットが投入され、キャビティ部5内にリードフレー
ムに支持された電子部品が装填されて支持棒(不図示)
により支持された状態で型締めが行われる。
【0006】ついでポット4に投入された樹脂が溶融さ
れてランナー部6を介してゲート部9からキャビティ部
へ封止用樹脂が供給される。封止用樹脂がキャビティ部
5内に十分に充填された状態で硬化(キュア)が進行さ
れて樹脂封止体が成形される。
れてランナー部6を介してゲート部9からキャビティ部
へ封止用樹脂が供給される。封止用樹脂がキャビティ部
5内に十分に充填された状態で硬化(キュア)が進行さ
れて樹脂封止体が成形される。
【0007】このようなトランスファモールド装置によ
り成形された直後の樹脂封止体(成形品)には、成形用
金型のランナー部やカル部に残留した樹脂が連結されて
おり、これらの樹脂はその位置に応じてゲートランナー
樹脂又はカル樹脂(又は単にカル)と呼称されている。
これらのゲートランナー樹脂及びカル樹脂は製品として
は不要部分であるが、金型からは成形品を取り出す際に
は同時に取り出されている。例えば、型開きと同時に上
型2のエジェクトピンにより成形品は上型2と離型され
る。また、下型1のエジェクトピン及びプランジャ7を
上昇させてキャビティ部5内に進出させることにより、
成形品はゲートランナー樹脂、カル樹脂とともに取り出
されている。
り成形された直後の樹脂封止体(成形品)には、成形用
金型のランナー部やカル部に残留した樹脂が連結されて
おり、これらの樹脂はその位置に応じてゲートランナー
樹脂又はカル樹脂(又は単にカル)と呼称されている。
これらのゲートランナー樹脂及びカル樹脂は製品として
は不要部分であるが、金型からは成形品を取り出す際に
は同時に取り出されている。例えば、型開きと同時に上
型2のエジェクトピンにより成形品は上型2と離型され
る。また、下型1のエジェクトピン及びプランジャ7を
上昇させてキャビティ部5内に進出させることにより、
成形品はゲートランナー樹脂、カル樹脂とともに取り出
されている。
【0008】このようなゲートランナー樹脂及びカル樹
脂を連結した成形品はブレーク工程により成形品とこれ
らの不要部分とが分離される。このブレーク工程は、い
わゆるコンベンショナルタイプでは手を使用して成形品
部分とゲートランナー樹脂部分とが切り離されている。
また、オートモールドタイプと呼称される無人化を目的
とした封止成形装置では、例えば、トランスファーモー
ルド装置に隣接してブレークユニット等の切り離し手段
を備えたゲートブレーク装置が配置され、このようなゲ
ートブレーク装置は多数提案されている。
脂を連結した成形品はブレーク工程により成形品とこれ
らの不要部分とが分離される。このブレーク工程は、い
わゆるコンベンショナルタイプでは手を使用して成形品
部分とゲートランナー樹脂部分とが切り離されている。
また、オートモールドタイプと呼称される無人化を目的
とした封止成形装置では、例えば、トランスファーモー
ルド装置に隣接してブレークユニット等の切り離し手段
を備えたゲートブレーク装置が配置され、このようなゲ
ートブレーク装置は多数提案されている。
【0009】このようなブレーク装置の一例では、ブレ
ークユニットをゲートランナー樹脂にセットして成形品
のゲート部(ゲート樹脂)を支点としてブレークユニッ
トを曲げてゲートランナー樹脂を切り離している(ブレ
ーク工程)。また、このブレーク工程に先立ち、ゲート
樹脂をパンチングして切り離し容易とすることも行われ
ている。
ークユニットをゲートランナー樹脂にセットして成形品
のゲート部(ゲート樹脂)を支点としてブレークユニッ
トを曲げてゲートランナー樹脂を切り離している(ブレ
ーク工程)。また、このブレーク工程に先立ち、ゲート
樹脂をパンチングして切り離し容易とすることも行われ
ている。
【0010】また、近年では多数の樹脂封止体(パッケ
ージ)を一括して成形し、その後にダイシングソーやレ
ーザ等の切断手段により各パッケージを切断するという
切断タイプも主流になりつつある。
ージ)を一括して成形し、その後にダイシングソーやレ
ーザ等の切断手段により各パッケージを切断するという
切断タイプも主流になりつつある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなブレーク装置では、成形品とゲートランナー樹脂と
に力を加え、成形品の一側面からゲートランナー樹脂を
割り取っているため、樹脂封止体の破損、樹脂封止体で
のゲートランナー樹脂残り(ゲート残り)が発生し、製
品不良が生じるという問題があった。
うなブレーク装置では、成形品とゲートランナー樹脂と
に力を加え、成形品の一側面からゲートランナー樹脂を
割り取っているため、樹脂封止体の破損、樹脂封止体で
のゲートランナー樹脂残り(ゲート残り)が発生し、製
品不良が生じるという問題があった。
【0012】また、ブレークユニットは、成形体の形状
に合わせて調整又は交換する必要があり、多品種、少量
生産に対しては、品種変更の都度、ブレークユニットの
機種換え(交換)が必要となる。このような調整、交換
作業には多大の工数を必要とし、生産ロスにつながる。
に合わせて調整又は交換する必要があり、多品種、少量
生産に対しては、品種変更の都度、ブレークユニットの
機種換え(交換)が必要となる。このような調整、交換
作業には多大の工数を必要とし、生産ロスにつながる。
【0013】また、ゲート部の摩耗などが起こればゲー
ト残りの多発化が避けられない。さらに、このようなブ
レーク工程では割り取りにより樹脂バリが発生し、この
バリが周囲に散乱して作業環境を汚すという問題点もあ
る。
ト残りの多発化が避けられない。さらに、このようなブ
レーク工程では割り取りにより樹脂バリが発生し、この
バリが周囲に散乱して作業環境を汚すという問題点もあ
る。
【0014】一方、主流と成りつつある各パッケージを
切断する方法も、ゲート形状やパッケージ面のボイド対
策、製品の切断方法などに種々の問題点があり、必ずし
も技術的に全てが確立しているわけではない。
切断する方法も、ゲート形状やパッケージ面のボイド対
策、製品の切断方法などに種々の問題点があり、必ずし
も技術的に全てが確立しているわけではない。
【0015】このような状況下において、ICなどの電
子部品は日毎に小型化が進展している。このため、各パ
ッケージ(樹脂封止体)の大きさが小さくなり、これに
よりゲートランナー樹脂も小さくなっている。大きいパ
ッケージのゲートランナー樹脂は取れやすいが、ゲート
ランナー樹脂の大きさが小さくなればなるほど、ゲート
ランナー樹脂の除去のためのブレークユニットの位置調
整が一層困難となったり、また、ゲート残りが出やすく
なっている。
子部品は日毎に小型化が進展している。このため、各パ
ッケージ(樹脂封止体)の大きさが小さくなり、これに
よりゲートランナー樹脂も小さくなっている。大きいパ
ッケージのゲートランナー樹脂は取れやすいが、ゲート
ランナー樹脂の大きさが小さくなればなるほど、ゲート
ランナー樹脂の除去のためのブレークユニットの位置調
整が一層困難となったり、また、ゲート残りが出やすく
なっている。
【0016】さらに、このようなブレーク装置は、一定
の大きさを備える必要が有るなどし、封止成形装置とし
ての全体の装置を小型化することを制約している。
の大きさを備える必要が有るなどし、封止成形装置とし
ての全体の装置を小型化することを制約している。
【0017】そこで、この発明は、ブレークユニットを
用いずにゲート残りのない製品を成形できる封止成形装
置を提供することを目的とする。
用いずにゲート残りのない製品を成形できる封止成形装
置を提供することを目的とする。
【0018】また、この発明の更なる目的は、成形品の
側面形状に合わせてゲート樹脂を分離できる封止成形装
置を提供することを目的とする。
側面形状に合わせてゲート樹脂を分離できる封止成形装
置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者等は切断される
べきゲート部の位置に封止用の樹脂の流れを遮断する遮
断手段を備えた金型を用い、樹脂封止体の成形中に封止
用の樹脂の供給を遮断し、この遮断した状態で樹脂封止
体を成形すれば、キャビティ部とランナー部とは実質的
に遮断されているので、成形後の金型内では、成形品と
ゲートランナー樹脂とが分離されて成形され、結果とし
て別途にブレーク装置を用いずにゲートランナー樹脂の
無い製品が直接得られるのではないかと考えて本発明に
到達した。
べきゲート部の位置に封止用の樹脂の流れを遮断する遮
断手段を備えた金型を用い、樹脂封止体の成形中に封止
用の樹脂の供給を遮断し、この遮断した状態で樹脂封止
体を成形すれば、キャビティ部とランナー部とは実質的
に遮断されているので、成形後の金型内では、成形品と
ゲートランナー樹脂とが分離されて成形され、結果とし
て別途にブレーク装置を用いずにゲートランナー樹脂の
無い製品が直接得られるのではないかと考えて本発明に
到達した。
【0020】すなわち、本発明の請求項1記載の発明
は、型締めされた状態で形成される樹脂封止用のキャビ
ティ部及び該キャビティ部内に前記封止用樹脂を供給す
るためのポット及び樹脂通路を備えた成形用金型と、前
記キャビティ部直前のゲート部の樹脂通路を遮断可能に
する遮断手段と、前記成形用金型の型開きが行われた状
態で前記樹脂通路及びポットにおいて硬化されて形成さ
れたゲートランナー樹脂及びカル樹脂と分離して前記キ
ャビティ部内で硬化されて形成された成形品のみを外部
に取り出す成形品取出手段と、前記成形品を取り出した
後に前記金型に残存したゲートランナー樹脂及びカル樹
脂を金型から取り出して成形用金型を清掃する清掃手段
と、を備えた封止成形装置である。
は、型締めされた状態で形成される樹脂封止用のキャビ
ティ部及び該キャビティ部内に前記封止用樹脂を供給す
るためのポット及び樹脂通路を備えた成形用金型と、前
記キャビティ部直前のゲート部の樹脂通路を遮断可能に
する遮断手段と、前記成形用金型の型開きが行われた状
態で前記樹脂通路及びポットにおいて硬化されて形成さ
れたゲートランナー樹脂及びカル樹脂と分離して前記キ
ャビティ部内で硬化されて形成された成形品のみを外部
に取り出す成形品取出手段と、前記成形品を取り出した
後に前記金型に残存したゲートランナー樹脂及びカル樹
脂を金型から取り出して成形用金型を清掃する清掃手段
と、を備えた封止成形装置である。
【0021】請求項2記載の発明は、前記遮断手段は、
前記樹脂通路を型締め又は型開き方向に進退可能に装着
されたシャッター部材であることを特徴とする請求項1
記載の封止成形装置である。
前記樹脂通路を型締め又は型開き方向に進退可能に装着
されたシャッター部材であることを特徴とする請求項1
記載の封止成形装置である。
【0022】請求項3記載の発明は、前記樹脂通路及び
前記シャッター部材は一つの金型に複数設けられてお
り、該シャッター部材の各々は移動可能に支持された支
持プレートに固定されていることを特徴とする請求項2
記載の封止成形装置である。
前記シャッター部材は一つの金型に複数設けられてお
り、該シャッター部材の各々は移動可能に支持された支
持プレートに固定されていることを特徴とする請求項2
記載の封止成形装置である。
【0023】請求項4記載の発明は、前記遮断手段は、
前記型彫りされた樹脂通路の一部が樹脂の流れに交差し
て移動可能に構成されることにより、該移動に応じて前
記キャビティ部直前の樹脂通路が遮断可能に構成されて
いることを特徴とする請求項1記載の封止成形装置であ
る。
前記型彫りされた樹脂通路の一部が樹脂の流れに交差し
て移動可能に構成されることにより、該移動に応じて前
記キャビティ部直前の樹脂通路が遮断可能に構成されて
いることを特徴とする請求項1記載の封止成形装置であ
る。
【0024】請求項5記載の発明は、前記封止成形装置
は、前記遮断手段を所定のタイミングで作動可能に制御
する制御手段を備え、該制御手段は、前記金型が型締め
されて前記封止用樹脂が前記キャビティ部内に供給され
る樹脂充填工程では前記遮断手段は作動されずに開放さ
れており、前記封止用樹脂が前記キャビティ部に完全に
充填された後であって、前記封止用樹脂の流動性が維持
されている状態で前記遮断手段が作動されるとともに、
前記封止用樹脂が硬化される硬化工程では、前記遮断手
段が作動された遮断状態が維持されるように制御するこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の封止成
形装置である。
は、前記遮断手段を所定のタイミングで作動可能に制御
する制御手段を備え、該制御手段は、前記金型が型締め
されて前記封止用樹脂が前記キャビティ部内に供給され
る樹脂充填工程では前記遮断手段は作動されずに開放さ
れており、前記封止用樹脂が前記キャビティ部に完全に
充填された後であって、前記封止用樹脂の流動性が維持
されている状態で前記遮断手段が作動されるとともに、
前記封止用樹脂が硬化される硬化工程では、前記遮断手
段が作動された遮断状態が維持されるように制御するこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の封止成
形装置である。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の装置を用い、前記金型が型開きされた状
態でキャビティ部内にリードフレームに支持された電子
部品を配置する工程(配置工程)、型締めして、前記金
型に封止用のキャビティ部と樹脂供給手段としてのポッ
ト及び樹脂通路を形成する工程(型締め工程)、封止用
樹脂を前記ポットから前記樹脂通路を経て前記キャビテ
ィ部内に充填する工程(樹脂充填工程)、前記封止用樹
脂の流動性が保持された状態で前記遮断手段を作動させ
て前記樹脂通路を遮断する工程(樹脂通路遮断工程)、
前記樹脂通路を遮断した状態で前記封止用樹脂を硬化さ
せる工程(硬化工程)、前記金型を型開きして、前記キ
ャビティ部内に形成される成形品を取り出す工程(成形
品取出工程)、成形用金型に残存したカル樹脂及びゲー
トランナー樹脂を除去して清掃する工程(清掃工程)、
を順次行うことを特徴とする樹脂封止体の成形方法であ
る。
ずれかに記載の装置を用い、前記金型が型開きされた状
態でキャビティ部内にリードフレームに支持された電子
部品を配置する工程(配置工程)、型締めして、前記金
型に封止用のキャビティ部と樹脂供給手段としてのポッ
ト及び樹脂通路を形成する工程(型締め工程)、封止用
樹脂を前記ポットから前記樹脂通路を経て前記キャビテ
ィ部内に充填する工程(樹脂充填工程)、前記封止用樹
脂の流動性が保持された状態で前記遮断手段を作動させ
て前記樹脂通路を遮断する工程(樹脂通路遮断工程)、
前記樹脂通路を遮断した状態で前記封止用樹脂を硬化さ
せる工程(硬化工程)、前記金型を型開きして、前記キ
ャビティ部内に形成される成形品を取り出す工程(成形
品取出工程)、成形用金型に残存したカル樹脂及びゲー
トランナー樹脂を除去して清掃する工程(清掃工程)、
を順次行うことを特徴とする樹脂封止体の成形方法であ
る。
【0026】このような封止成形装置を用いれば、キャ
ビティ部内にリードフレームに支持された電子部品が配
置された状態で、ポットから樹脂通路を通して封止用樹
脂がキャビティ部内に供給される。
ビティ部内にリードフレームに支持された電子部品が配
置された状態で、ポットから樹脂通路を通して封止用樹
脂がキャビティ部内に供給される。
【0027】必要な樹脂が注入された後、遮断手段が樹
脂通路に進出して樹脂通路が遮断される。この樹脂通路
を遮断した状態で封止用樹脂が硬化されると、樹脂封止
体としての成形品が硬化されて成形されるとともに樹脂
通路に残留した封止用樹脂が硬化されてゲートランナー
樹脂及びカル樹脂が形成されるが、キャビティ部と樹脂
通路とは遮断手段により遮断されているので、成形後の
金型内では、成形品とゲートランナー樹脂及びカル樹脂
とが分離されて成形される。
脂通路に進出して樹脂通路が遮断される。この樹脂通路
を遮断した状態で封止用樹脂が硬化されると、樹脂封止
体としての成形品が硬化されて成形されるとともに樹脂
通路に残留した封止用樹脂が硬化されてゲートランナー
樹脂及びカル樹脂が形成されるが、キャビティ部と樹脂
通路とは遮断手段により遮断されているので、成形後の
金型内では、成形品とゲートランナー樹脂及びカル樹脂
とが分離されて成形される。
【0028】ついで、取出手段により型開きが行われる
状態でゲートランナー樹脂及びカル樹脂と分離された成
形品のみを外部へ取り出す。このとき、成形品とゲート
ランナー樹脂及びカル樹脂とは分離されているので、成
形品のみを取り出すことができる。
状態でゲートランナー樹脂及びカル樹脂と分離された成
形品のみを外部へ取り出す。このとき、成形品とゲート
ランナー樹脂及びカル樹脂とは分離されているので、成
形品のみを取り出すことができる。
【0029】ついで、清掃手段により成形用金型に残存
したゲートランナー樹脂及びカル樹脂を除去して清掃す
る。以下、同様なサイクルを繰り返すことにより、ゲー
トランナー樹脂及びおカル樹脂の無い樹脂封止体を直
接、繰り返して成形することができる。
したゲートランナー樹脂及びカル樹脂を除去して清掃す
る。以下、同様なサイクルを繰り返すことにより、ゲー
トランナー樹脂及びおカル樹脂の無い樹脂封止体を直
接、繰り返して成形することができる。
【0030】これにより、この発明の封止成形装置を用
いれば、成形品からゲートランナー樹脂及びカル樹脂を
取り除くというゲートブレーク工程を別途に設けること
なく、ゲートランナー樹脂及びカル樹脂の無い製品を直
接得ることができる。
いれば、成形品からゲートランナー樹脂及びカル樹脂を
取り除くというゲートブレーク工程を別途に設けること
なく、ゲートランナー樹脂及びカル樹脂の無い製品を直
接得ることができる。
【0031】これにより、ゲートブレークに要する装置
及び工程を全て省略できるので、封止成形装置を小型化
できるとともに、装置コストを低減することができる。
また、製品製造に要する時間を短縮することもできる。
及び工程を全て省略できるので、封止成形装置を小型化
できるとともに、装置コストを低減することができる。
また、製品製造に要する時間を短縮することもできる。
【0032】また、本発明の封止成形装置は、割り取り
により分離するゲートブレーク工程がないので、樹脂バ
リの発生もなく、また、割取りの際の樹脂封止体の破損
や傷の発生がない。
により分離するゲートブレーク工程がないので、樹脂バ
リの発生もなく、また、割取りの際の樹脂封止体の破損
や傷の発生がない。
【0033】また、本発明の封止成形装置は、ブレーク
工程を必要としないので、自動化が進んでいる封止成形
装置に適用されることにより特に実用的に有効な効果を
発揮する。
工程を必要としないので、自動化が進んでいる封止成形
装置に適用されることにより特に実用的に有効な効果を
発揮する。
【0034】また、本発明の封止成形装置は、ブレーク
ユニットを必要としないので、多品種、少量生産にも適
するという効果を備えていることにより、例えば、作業
者が就いて成形を行うシングルプランジャ方式の封止成
形装置に応用しても、その実用的な効果を発揮すること
ができる。ここで、シングルプランジャ方式の封止成形
装置は、自動化(無人化)が進んだマルチプランジャ方
式の封止成形装置に比べて成形装置の機構が単純であ
り、多品種、少量生産に適するという特徴を備えてい
る。
ユニットを必要としないので、多品種、少量生産にも適
するという効果を備えていることにより、例えば、作業
者が就いて成形を行うシングルプランジャ方式の封止成
形装置に応用しても、その実用的な効果を発揮すること
ができる。ここで、シングルプランジャ方式の封止成形
装置は、自動化(無人化)が進んだマルチプランジャ方
式の封止成形装置に比べて成形装置の機構が単純であ
り、多品種、少量生産に適するという特徴を備えてい
る。
【0035】また、このような封止成形装置において、
型締め又は型開き方向に進退可能に装着されたシャッタ
ー部材を用いて樹脂通路を遮断する遮断手段を用いれ
ば、キャビティの側面が曲面などであってもゲート残り
無くその形状に則してゲートランナー樹脂を分離でき
る。
型締め又は型開き方向に進退可能に装着されたシャッタ
ー部材を用いて樹脂通路を遮断する遮断手段を用いれ
ば、キャビティの側面が曲面などであってもゲート残り
無くその形状に則してゲートランナー樹脂を分離でき
る。
【0036】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について図面を参照しつつ説明する。なお、従来
技術で説明した封止成形装置と同一乃至均等な部位部材
については、同一符号を付して説明する。
形態1について図面を参照しつつ説明する。なお、従来
技術で説明した封止成形装置と同一乃至均等な部位部材
については、同一符号を付して説明する。
【0037】図1は、この発明の実施の形態1を示す樹
脂封止体成形装置10の一例を示す側面図である。この
樹脂封止体成形装置10は固定型としての上型2と可動
型としての下型1とを備えている。
脂封止体成形装置10の一例を示す側面図である。この
樹脂封止体成形装置10は固定型としての上型2と可動
型としての下型1とを備えている。
【0038】この下型1は、図2に示すように、下チェ
イスブロック11Aを備えている。この下チェイスブロ
ック11Aは、中央にポット4が一列に配列され、その
両側にキャビティ部5が平面方向に左右対照に型彫りさ
れている。このキャビティ部5のポット4側には、ポッ
ト4の配列方向と平行な平面方向に進退可能な二条の可
動ブロック111が形成されている。
イスブロック11Aを備えている。この下チェイスブロ
ック11Aは、中央にポット4が一列に配列され、その
両側にキャビティ部5が平面方向に左右対照に型彫りさ
れている。このキャビティ部5のポット4側には、ポッ
ト4の配列方向と平行な平面方向に進退可能な二条の可
動ブロック111が形成されている。
【0039】各キャビティ部5に対して対称位置となる
ように各ゲート部9が配置され、各ゲート部9から各ラ
ンナー部6が各ポット4に向かって直角に可動ブロック
111を横断して型彫りされている。この可動ランナー
部6aはゲート部9に面している。また、不図示の上チ
ェイスブロック11Bには、下チェイスブロック11A
と共に半導体装置のパッケージ形状に等しいキャビティ
部5を形成する型彫りがなされ、また、必要なランナー
部6、カル部8等が型彫りされている。例えば、この図
1では、各ポット4とランナー部6とは離間している
が、この離間した部分のランナー部6は不図示の上チェ
イスブロックに型彫りされている。これによりポット4
とキャビティ部5はランナー部6を介して連通されてい
る。ここで、図3は樹脂の流路(矢印a)を説明する図
であり、部材が占める位置を斜線にて示し、樹脂が充填
可能な部分を空白として示している。矢印aにて示され
る流路は、ポット4(不図示)からの溶融樹脂がランナ
ー部6、可動ランナー部6a、ゲート部9の順に通って
キャビティ部5へ供給可能に連通されている。
ように各ゲート部9が配置され、各ゲート部9から各ラ
ンナー部6が各ポット4に向かって直角に可動ブロック
111を横断して型彫りされている。この可動ランナー
部6aはゲート部9に面している。また、不図示の上チ
ェイスブロック11Bには、下チェイスブロック11A
と共に半導体装置のパッケージ形状に等しいキャビティ
部5を形成する型彫りがなされ、また、必要なランナー
部6、カル部8等が型彫りされている。例えば、この図
1では、各ポット4とランナー部6とは離間している
が、この離間した部分のランナー部6は不図示の上チェ
イスブロックに型彫りされている。これによりポット4
とキャビティ部5はランナー部6を介して連通されてい
る。ここで、図3は樹脂の流路(矢印a)を説明する図
であり、部材が占める位置を斜線にて示し、樹脂が充填
可能な部分を空白として示している。矢印aにて示され
る流路は、ポット4(不図示)からの溶融樹脂がランナ
ー部6、可動ランナー部6a、ゲート部9の順に通って
キャビティ部5へ供給可能に連通されている。
【0040】ここで、この可動ブロック111はロッド
12aを介して平面方向(型合わせ面方向)に進退可能
にシリンダ12により固定されている。このシリンダ1
2を進退させることにより可動ブロック111が移動
し、図4に示すように、ポット4からキャビティ部5へ
の溶融樹脂の流路が遮断される(矢印b参照)。これに
より、可動ランナー部6aを移動させることにより、ラ
ンナー部6の流路を開放または完全に遮断させることが
できる。
12aを介して平面方向(型合わせ面方向)に進退可能
にシリンダ12により固定されている。このシリンダ1
2を進退させることにより可動ブロック111が移動
し、図4に示すように、ポット4からキャビティ部5へ
の溶融樹脂の流路が遮断される(矢印b参照)。これに
より、可動ランナー部6aを移動させることにより、ラ
ンナー部6の流路を開放または完全に遮断させることが
できる。
【0041】また、この樹脂封止成形体装置10には、
成形品等を取り外すために成形品等に向けて進退可能に
操作されるエジェクトピンが装着されている。
成形品等を取り外すために成形品等に向けて進退可能に
操作されるエジェクトピンが装着されている。
【0042】例えば上型2に複数本の上エジェクトピン
13がスプリングなどにより支持されて装着されてお
り、これにより型開きと同時にキャビティ部5内に上エ
ジェクトピン13が進出するように構成されている。ま
た、下型1には、上下可能なピンプレート14に固定さ
れて成形品を取り出すための複数本の下エジェクトピン
15が装着され、型開き後の成形品を取り出すタイミン
グでピンプレート14を作動させることにより下エジェ
クトピン15がキャビティ部5内に進出される。
13がスプリングなどにより支持されて装着されてお
り、これにより型開きと同時にキャビティ部5内に上エ
ジェクトピン13が進出するように構成されている。ま
た、下型1には、上下可能なピンプレート14に固定さ
れて成形品を取り出すための複数本の下エジェクトピン
15が装着され、型開き後の成形品を取り出すタイミン
グでピンプレート14を作動させることにより下エジェ
クトピン15がキャビティ部5内に進出される。
【0043】また、プランジャ7は、この下エジェクト
ピン15とは独立してキャビティ部5内に進出可能に構
成されている。
ピン15とは独立してキャビティ部5内に進出可能に構
成されている。
【0044】以上のような成形用金型3を備えた封止成
形装置を用いれば、図5の本発明に示すように、準備工
程において、電子部品が装着されたリードフレーム16
がプレヒートされて不図示のローダーによりキャビティ
部5内にセットされる。
形装置を用いれば、図5の本発明に示すように、準備工
程において、電子部品が装着されたリードフレーム16
がプレヒートされて不図示のローダーによりキャビティ
部5内にセットされる。
【0045】ついで、ポット4に成形用樹脂のタブレッ
トが供給(樹脂供給工程)され、リードフレーム16を
所定の位置に位置決めして下型1が上昇されて上型2と
下型1との型締め(金型型締工程)が行われ、成形(モ
ールド)工程に移行される。
トが供給(樹脂供給工程)され、リードフレーム16を
所定の位置に位置決めして下型1が上昇されて上型2と
下型1との型締め(金型型締工程)が行われ、成形(モ
ールド)工程に移行される。
【0046】モールド工程ではプランジャ7が上昇さ
れ、不図示のヒータなどにより加熱した樹脂が溶融さ
れ、ランナー部6を介してキャビティ部5に圧入される
(充填工程)。この樹脂の充填が完了した所定のタイミ
ングで、シリンダ12が作動されて、可動ブロック11
1が、図4に示すように、樹脂流路を横切って移動され
る。
れ、不図示のヒータなどにより加熱した樹脂が溶融さ
れ、ランナー部6を介してキャビティ部5に圧入される
(充填工程)。この樹脂の充填が完了した所定のタイミ
ングで、シリンダ12が作動されて、可動ブロック11
1が、図4に示すように、樹脂流路を横切って移動され
る。
【0047】このシリンダ12の作動タイミング(ゲー
ト遮断のタイミング)は、例えば、図6に示すように、
時間により予めセットされている。この例では、型締め
後の充填完了までの充填区間は、例えば5〜10秒後に
設定される。
ト遮断のタイミング)は、例えば、図6に示すように、
時間により予めセットされている。この例では、型締め
後の充填完了までの充填区間は、例えば5〜10秒後に
設定される。
【0048】この充填区間ではキャビティ部5の圧力は
時間とともに順次増大される。この時間帯は、樹脂がキ
ャビティ部5に圧入されるが、まだ樹脂の硬化が進行さ
れていない時間帯である。このゲート遮断のタイミング
は、パッケージのサイズ、ランナー形状、用いる樹脂の
性能等により相違するので、各装置毎に、また、各パッ
ケージ毎に最適の充填時間が実験により適宜決定され
る。
時間とともに順次増大される。この時間帯は、樹脂がキ
ャビティ部5に圧入されるが、まだ樹脂の硬化が進行さ
れていない時間帯である。このゲート遮断のタイミング
は、パッケージのサイズ、ランナー形状、用いる樹脂の
性能等により相違するので、各装置毎に、また、各パッ
ケージ毎に最適の充填時間が実験により適宜決定され
る。
【0049】樹脂の硬化が進行されていない状態では樹
脂の粘性が小さいので可動ブロック111を作動させて
樹脂流路を遮断することが可能である。これに対して、
樹脂の硬化が進行した後ではシリンダ12を作動させて
可動ブロック111を移動させることが困難となる。
脂の粘性が小さいので可動ブロック111を作動させて
樹脂流路を遮断することが可能である。これに対して、
樹脂の硬化が進行した後ではシリンダ12を作動させて
可動ブロック111を移動させることが困難となる。
【0050】これにより、好適な実施例では、充填区間
が終了するとシリンダ12の駆動により直ちに樹脂の供
給が遮断されて保圧区間に移行される。この保圧区間で
は、樹脂の硬化が進行されるが、その時間は、例えば3
0〜60秒程度である。この保圧区間内では全ての樹脂
が少なくとも離型するに十分な程度に硬化される。
が終了するとシリンダ12の駆動により直ちに樹脂の供
給が遮断されて保圧区間に移行される。この保圧区間で
は、樹脂の硬化が進行されるが、その時間は、例えば3
0〜60秒程度である。この保圧区間内では全ての樹脂
が少なくとも離型するに十分な程度に硬化される。
【0051】ここで、キャビティ部5内に充填された樹
脂をパッケージ樹脂5´、可動ランナー部6aに残留し
た樹脂を可動ランナー樹脂6a´、可動ランナー部6a
以外のランナー部6に残留した樹脂をランナー樹脂6
´、カル部8に残留した樹脂をカル樹脂8´と呼称して
説明すると、図7に示すように、カル樹脂8´とランナ
ー樹脂6´とは連結しているが、それらの樹脂とパッケ
ージ樹脂5´及び可動ランナー樹脂6a´とは流路が断
絶しているので、硬化した状態ではそれぞれ接断線17
及び18により分離されている。
脂をパッケージ樹脂5´、可動ランナー部6aに残留し
た樹脂を可動ランナー樹脂6a´、可動ランナー部6a
以外のランナー部6に残留した樹脂をランナー樹脂6
´、カル部8に残留した樹脂をカル樹脂8´と呼称して
説明すると、図7に示すように、カル樹脂8´とランナ
ー樹脂6´とは連結しているが、それらの樹脂とパッケ
ージ樹脂5´及び可動ランナー樹脂6a´とは流路が断
絶しているので、硬化した状態ではそれぞれ接断線17
及び18により分離されている。
【0052】これにより、キャビティ部5の形状に樹脂
封止体としての成形品(パッケージ)が成形される。ま
た、樹脂通路に残留した封止用樹脂は硬化されてそれぞ
れランナー樹脂6´、可動ランナー樹脂6a´及びカル
樹脂8´が形成されるが、成形品と可動ランナー樹脂6
a´と、ゲートランナー樹脂6´及びカル樹脂8´とは
夫々分離されている。
封止体としての成形品(パッケージ)が成形される。ま
た、樹脂通路に残留した封止用樹脂は硬化されてそれぞ
れランナー樹脂6´、可動ランナー樹脂6a´及びカル
樹脂8´が形成されるが、成形品と可動ランナー樹脂6
a´と、ゲートランナー樹脂6´及びカル樹脂8´とは
夫々分離されている。
【0053】ついで、型開きと同時に上エジェクトピン
13が進出して上型2と成形品等とが分離される。
13が進出して上型2と成形品等とが分離される。
【0054】ついで、ピンプレート14を作動させて下
エジェクトピン15をキャビティ部5内に進出させて成
形品を離型し、不図示の吸着手段などを備えた取出手段
により成形品を取り出す。
エジェクトピン15をキャビティ部5内に進出させて成
形品を離型し、不図示の吸着手段などを備えた取出手段
により成形品を取り出す。
【0055】ついで、この型開きが行われ状態でプラン
ジャー7を上昇させて、ランナー樹脂6´及びカル樹脂
8´を離型し、不図示の吸引装置等により吸引除去する
とともにブラシ及び吸引手段などを備えた清掃手段によ
り上下の金型1,2を清掃し、次の成形サイクルに備え
る。
ジャー7を上昇させて、ランナー樹脂6´及びカル樹脂
8´を離型し、不図示の吸引装置等により吸引除去する
とともにブラシ及び吸引手段などを備えた清掃手段によ
り上下の金型1,2を清掃し、次の成形サイクルに備え
る。
【0056】これにより、この発明の樹脂封止体成形装
置10を用いれば、図5の従来技術に示すように、成形
品からゲートランナー樹脂及びカル樹脂を取り除くとい
うゲートブレーク工程を別途に設けることなく、ゲート
ランナー樹脂及びカル樹脂の無い製品を直接得ることが
できる。
置10を用いれば、図5の従来技術に示すように、成形
品からゲートランナー樹脂及びカル樹脂を取り除くとい
うゲートブレーク工程を別途に設けることなく、ゲート
ランナー樹脂及びカル樹脂の無い製品を直接得ることが
できる。
【0057】なお、可動ランナー部6aに残留した可動
ランナー樹脂6a´の除去は、除去のタイミングでこの
可動ランナー樹脂6a´を取り出すための適宜のエジェ
クトピンが作動されるように構成することにより清掃を
一層完全に行うことができる。この場合のタイミング
は、プランジャー7の動作に連動させるのがよい。
ランナー樹脂6a´の除去は、除去のタイミングでこの
可動ランナー樹脂6a´を取り出すための適宜のエジェ
クトピンが作動されるように構成することにより清掃を
一層完全に行うことができる。この場合のタイミング
は、プランジャー7の動作に連動させるのがよい。
【0058】
【発明の実施の形態2】本発明の実施の形態2につい
て、図面を参照しつつ説明する。なお、実施の形態1と
同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明す
る。
て、図面を参照しつつ説明する。なお、実施の形態1と
同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明す
る。
【0059】発明の実施の形態1では遮断手段として可
動ブロック111を移動させることにより流路を遮断し
ていたが、この樹脂流路の遮断はシャッター部材を用い
ることができ、この実施の形態2ではこれらの遮断手段
の変形例について説明している。
動ブロック111を移動させることにより流路を遮断し
ていたが、この樹脂流路の遮断はシャッター部材を用い
ることができ、この実施の形態2ではこれらの遮断手段
の変形例について説明している。
【0060】図8は、この発明の実施の形態2を示す樹
脂封止体成形装置10の一例を示す側面図である。この
樹脂封止体成形装置10は固定型としての上型2と可動
型としての下型1とを備えている。
脂封止体成形装置10の一例を示す側面図である。この
樹脂封止体成形装置10は固定型としての上型2と可動
型としての下型1とを備えている。
【0061】また、この樹脂封止成形体装置10には、
実施の形態1と同様に成形品等を取り外すために成形品
等に向けて進退可能に操作される複数の上エジェクトピ
ン13及び複数の下エジェクトピン15(図8では不図
示)が装着されている。各下エジェクトピン15は上下
方向に進退可能な一枚のピンプレート14に固定され、
これにより各下エジェクトピン15の先端は適宜のタイ
ミングでキャビティ部5へ同時に進出される。
実施の形態1と同様に成形品等を取り外すために成形品
等に向けて進退可能に操作される複数の上エジェクトピ
ン13及び複数の下エジェクトピン15(図8では不図
示)が装着されている。各下エジェクトピン15は上下
方向に進退可能な一枚のピンプレート14に固定され、
これにより各下エジェクトピン15の先端は適宜のタイ
ミングでキャビティ部5へ同時に進出される。
【0062】また、下型1及び上型2には、実施の形態
1と同様に、中央に配置された複数のポット4(不図
示)、半導体装置のパッケージ形状に等しく型彫りされ
た多数のキャビティ部5及び各ランナー部6が形成さ
れ、各ランナー部6のキャビティ部入り口である各ゲー
ト部9にはそれぞれゲートピン120が下型1を突き抜
けて進退可能に装着されている。
1と同様に、中央に配置された複数のポット4(不図
示)、半導体装置のパッケージ形状に等しく型彫りされ
た多数のキャビティ部5及び各ランナー部6が形成さ
れ、各ランナー部6のキャビティ部入り口である各ゲー
ト部9にはそれぞれゲートピン120が下型1を突き抜
けて進退可能に装着されている。
【0063】これらのゲートピン120の先端120a
の当接部120bはゲート部9の内形状に合わされてい
る。また、この当接部120bはキャビティ部5の側面
形状に合わされている。例えば、図9に示すように、ゲ
ートピン120の先端120aはテーパー加工されて、
ゲートピン120がゲート部9内に進出した場合(右
図)には、その当接部120bはゲート部9の上壁を形
成する上チェイスブロック11Bに隙間無く当接され、
また、ゲートピン120が後退された場合(左図)に
は、この当接部120bは樹脂流路を最適な形状で完全
に解放している。また、これらの先端当接部120bの
平面視の形状は、例えば、図10及び図11に示すよう
に、キャビティ部5の円弧型の側面5aの形状に合致さ
れている。
の当接部120bはゲート部9の内形状に合わされてい
る。また、この当接部120bはキャビティ部5の側面
形状に合わされている。例えば、図9に示すように、ゲ
ートピン120の先端120aはテーパー加工されて、
ゲートピン120がゲート部9内に進出した場合(右
図)には、その当接部120bはゲート部9の上壁を形
成する上チェイスブロック11Bに隙間無く当接され、
また、ゲートピン120が後退された場合(左図)に
は、この当接部120bは樹脂流路を最適な形状で完全
に解放している。また、これらの先端当接部120bの
平面視の形状は、例えば、図10及び図11に示すよう
に、キャビティ部5の円弧型の側面5aの形状に合致さ
れている。
【0064】これらのゲートピン120の駆動機構は制
限されないが、例えばこの実施の形態2では、各ゲート
ピン120の基部120cは各固定部124において一
枚のピンプレート123に着脱自在に固定されている。
このピンプレート123はロックブロック122を介し
て不図示のシリンダーにより進退可能に支持されたロッ
ド121aに固定されている。
限されないが、例えばこの実施の形態2では、各ゲート
ピン120の基部120cは各固定部124において一
枚のピンプレート123に着脱自在に固定されている。
このピンプレート123はロックブロック122を介し
て不図示のシリンダーにより進退可能に支持されたロッ
ド121aに固定されている。
【0065】これらのゲートピン120が後退している
場合にはそれぞれのキャビティ部5への樹脂通路が完全
に開放され、各ゲートピン120が樹脂通路に進出した
場合にはゲートピン120の先端当接部120bがゲー
ト部9の上壁に当接される。これにより、ロッド121
aが進出することにより各ゲートピン120は一斉にゲ
ート部9を遮断してキャビティ部5への樹脂の供給を完
全に遮断できる。
場合にはそれぞれのキャビティ部5への樹脂通路が完全
に開放され、各ゲートピン120が樹脂通路に進出した
場合にはゲートピン120の先端当接部120bがゲー
ト部9の上壁に当接される。これにより、ロッド121
aが進出することにより各ゲートピン120は一斉にゲ
ート部9を遮断してキャビティ部5への樹脂の供給を完
全に遮断できる。
【0066】以上のような成形用金型3を備えた封止成
形装置を用いれば、図5に示すように、準備工程におい
て、電子部品が装着されたリードフレーム16がプレヒ
ートされて不図示のローダーによりキャビティ部5内に
セットされる。
形装置を用いれば、図5に示すように、準備工程におい
て、電子部品が装着されたリードフレーム16がプレヒ
ートされて不図示のローダーによりキャビティ部5内に
セットされる。
【0067】ついで、ポット4に成形用樹脂のタブレッ
トが供給(樹脂供給工程)され、リードフレーム16を
所定の位置に位置決めして下型1が上昇されて上型2と
下型1との型締め(金型型締工程)が行われ、成形(モ
ールド)工程に移行される。
トが供給(樹脂供給工程)され、リードフレーム16を
所定の位置に位置決めして下型1が上昇されて上型2と
下型1との型締め(金型型締工程)が行われ、成形(モ
ールド)工程に移行される。
【0068】モールド工程ではプランジャ7が上昇さ
れ、不図示のヒータなどにより加熱した樹脂が溶融さ
れ、ランナー部6を介してキャビティ部5に圧入される
(充填工程)。この樹脂の充填が完了した所定のタイミ
ングでシリンダが作動されてピンプレート123が上昇
される。これによりゲートピン120がゲート部9を完
全に遮断する。
れ、不図示のヒータなどにより加熱した樹脂が溶融さ
れ、ランナー部6を介してキャビティ部5に圧入される
(充填工程)。この樹脂の充填が完了した所定のタイミ
ングでシリンダが作動されてピンプレート123が上昇
される。これによりゲートピン120がゲート部9を完
全に遮断する。
【0069】このシリンダの作動タイミング(ゲート遮
断のタイミング)は、実施の形態1と全く同様でよい。
例えば、図6に示すように、時間により予めセットされ
ている。この例では、型締め後の充填完了までの充填区
間は、例えば5〜10秒後に設定される。
断のタイミング)は、実施の形態1と全く同様でよい。
例えば、図6に示すように、時間により予めセットされ
ている。この例では、型締め後の充填完了までの充填区
間は、例えば5〜10秒後に設定される。
【0070】この充填区間ではキャビティ部5の圧力は
時間とともに順次増大される。この時間帯は、樹脂がキ
ャビティ部5に圧入されるが、まだ樹脂の硬化が進行さ
れていない時間帯である。このゲート遮断のタイミング
は、パッケージのサイズ、ランナー形状、用いる樹脂の
性能等により相違するので、各装置毎に、また、各パッ
ケージ毎に最適の充填時間が実験により適宜決定され
る。
時間とともに順次増大される。この時間帯は、樹脂がキ
ャビティ部5に圧入されるが、まだ樹脂の硬化が進行さ
れていない時間帯である。このゲート遮断のタイミング
は、パッケージのサイズ、ランナー形状、用いる樹脂の
性能等により相違するので、各装置毎に、また、各パッ
ケージ毎に最適の充填時間が実験により適宜決定され
る。
【0071】樹脂の硬化が進行されていない状態では樹
脂の粘性が小さいのでゲートピン120を移動させて樹
脂流路を遮断することが可能である。これに対して、樹
脂の硬化が進行した後ではゲートピン120を進出させ
てゲート部9を遮断させることが困難となる。
脂の粘性が小さいのでゲートピン120を移動させて樹
脂流路を遮断することが可能である。これに対して、樹
脂の硬化が進行した後ではゲートピン120を進出させ
てゲート部9を遮断させることが困難となる。
【0072】充填が完了されると直ちに樹脂の供給が遮
断されて保圧区間に移行される。この保圧区間では、全
ての樹脂が少なくとも離型するに十分な程度に硬化され
る。硬化された状態では連繋されたランナー樹脂6´及
びカル樹脂8´が形成されるが、成形品とランナー樹脂
6´とは当接部120bにて完全に遮断されているので
分離されている。
断されて保圧区間に移行される。この保圧区間では、全
ての樹脂が少なくとも離型するに十分な程度に硬化され
る。硬化された状態では連繋されたランナー樹脂6´及
びカル樹脂8´が形成されるが、成形品とランナー樹脂
6´とは当接部120bにて完全に遮断されているので
分離されている。
【0073】ついで、図12に示すように、型開きと同
時に上エジェクトピン13が進出して上型2と成形品等
が分離され、ピンプレート14を作動させて下エジェク
トピン15をキャビティ部5内に進出させて成形品のみ
を離型する。不図示の吸着手段などを備えた取出手段に
より成形品を取り出す。
時に上エジェクトピン13が進出して上型2と成形品等
が分離され、ピンプレート14を作動させて下エジェク
トピン15をキャビティ部5内に進出させて成形品のみ
を離型する。不図示の吸着手段などを備えた取出手段に
より成形品を取り出す。
【0074】ついで、図13に示すように、この型開き
が行われ状態でプランジャー7を上昇させて、ランナー
樹脂6´及びカル樹脂8´を離型する。ついで、不図示
の吸引装置等により吸引除去するとともにブラシ及び吸
引手段などを備えた清掃手段により上下の金型1,2を
清掃し、次の成形サイクルに備える。
が行われ状態でプランジャー7を上昇させて、ランナー
樹脂6´及びカル樹脂8´を離型する。ついで、不図示
の吸引装置等により吸引除去するとともにブラシ及び吸
引手段などを備えた清掃手段により上下の金型1,2を
清掃し、次の成形サイクルに備える。
【0075】これにより、この発明の樹脂封止体成形装
置10を用いれば、成形品からゲートランナー樹脂及び
カル樹脂を取り除くというゲートブレーク工程を別途に
設けることなく、ゲートランナー樹脂及びカル樹脂の無
い製品を直接得ることができる。
置10を用いれば、成形品からゲートランナー樹脂及び
カル樹脂を取り除くというゲートブレーク工程を別途に
設けることなく、ゲートランナー樹脂及びカル樹脂の無
い製品を直接得ることができる。
【0076】このようなゲートピン120を用いる構成
によれば、当接部120bを成形品の側面形状に則して
設計できるので、平面視が曲面であるキャビティ部5の
側面5aの形状に合わせたゲート部9にも遮断手段を用
いることができる。
によれば、当接部120bを成形品の側面形状に則して
設計できるので、平面視が曲面であるキャビティ部5の
側面5aの形状に合わせたゲート部9にも遮断手段を用
いることができる。
【0077】その他の作用効果は実施の形態1と均等で
あるので詳細な説明は省略する。
あるので詳細な説明は省略する。
【0078】
【変形例】ゲートピン120の先端120aの当接部1
20bは、図14に示すように、ストレート部を有する
平滑面であってもよい。この当接部120bはゲート部
9の上壁を形成する上チェイスブロック11Bに隙間無
く当接され、また、ゲートピン120が後退された場合
(左図)には、この当接部120bは樹脂流路を最適な
形状で完全に解放している。
20bは、図14に示すように、ストレート部を有する
平滑面であってもよい。この当接部120bはゲート部
9の上壁を形成する上チェイスブロック11Bに隙間無
く当接され、また、ゲートピン120が後退された場合
(左図)には、この当接部120bは樹脂流路を最適な
形状で完全に解放している。
【0079】このように構成すれば、当接部120bが
所定の面積を有することにより、ゲートピン120の耐
久性が向上する。その他の作用効果は実施の形態2と均
等であるので詳細な説明は省略する。
所定の面積を有することにより、ゲートピン120の耐
久性が向上する。その他の作用効果は実施の形態2と均
等であるので詳細な説明は省略する。
【0080】以上、この発明の実施の形態を図面により
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等が
あってもこの発明に含まれる。
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等が
あってもこの発明に含まれる。
【0081】例えば、以上の実施の形態では、充填及び
遮断のタイミングは時間制御で行っていたが、時間制御
のみならずセンサーなどにより充填の確認を行って、充
填の完了タイミングをその都度確認するように構成して
もよい。
遮断のタイミングは時間制御で行っていたが、時間制御
のみならずセンサーなどにより充填の確認を行って、充
填の完了タイミングをその都度確認するように構成して
もよい。
【0082】また、以上の実施の形態では、マルチプラ
ンジャー方式の樹脂封止体成形装置10について説明し
たが、シングルプランジャ方式の封止成形装置に応用し
ても実質的の同様な作用効果を得るとができる。
ンジャー方式の樹脂封止体成形装置10について説明し
たが、シングルプランジャ方式の封止成形装置に応用し
ても実質的の同様な作用効果を得るとができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ブレークユニットを用いずにゲート残りのない製
品を成形できる封止成形装置を提供することができる、
という実用上有益な効果を発揮する。
れば、ブレークユニットを用いずにゲート残りのない製
品を成形できる封止成形装置を提供することができる、
という実用上有益な効果を発揮する。
【図1】 本発明の実施の形態1に係る樹脂封止体成形
装置の一例の要部を示す側面図である。
装置の一例の要部を示す側面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る樹脂封止体成形
装置におけるゲートの遮断の機構を図1の下型の平面図
を主体に説明する図である。
装置におけるゲートの遮断の機構を図1の下型の平面図
を主体に説明する図である。
【図3】 図2のランナー部6の周辺を拡大して樹脂の
流路を部材が占める位置を斜線にて示し、樹脂が充填可
能な部分を空白として示して説明する図である。
流路を部材が占める位置を斜線にて示し、樹脂が充填可
能な部分を空白として示して説明する図である。
【図4】 図3において、可動ブロック111をスライ
ドさせた状態を説明する図である。
ドさせた状態を説明する図である。
【図5】 従来技術及び本発明に従う成形工程を対比し
て説明する図である。
て説明する図である。
【図6】 本発明に係る成形工程におけるゲートの遮断
のタイミングをキャビティ圧力と時間との関係により説
明する図である。
のタイミングをキャビティ圧力と時間との関係により説
明する図である。
【図7】 硬化された樹脂の状態を説明する成形品の側
面より見た図である。
面より見た図である。
【図8】 本発明の実施の形態2に係る樹脂封止体成形
装置の一例の要部を示す側面図である。
装置の一例の要部を示す側面図である。
【図9】 図8のゲート部の周辺を断面により拡大して
説明する部分断面図である。
説明する部分断面図である。
【図10】 図8のゲート部9の周辺を拡大して説明す
る図である。
る図である。
【図11】 図10のゲートピン120を拡大した平面
図である。
図である。
【図12】 本発明の実施の形態2に係る樹脂封止体成
形装置の型開きした状態の要部を示す側面図である。
形装置の型開きした状態の要部を示す側面図である。
【図13】 本発明の実施の形態2に係る樹脂封止体成
形装置の型開きした状態の要部を示す側面図である。
形装置の型開きした状態の要部を示す側面図である。
【図14】 発明の実施の形態2の変形例を説明するゲ
ート部の周辺を断面により拡大して説明する部分断面図
である。
ート部の周辺を断面により拡大して説明する部分断面図
である。
【図15】 従来例に係る金型の状況を説明する断面図
である。
である。
1:下型
2:上型
3:成形用金型
4:ポット
5:キャビティ部
6:ランナー部
6a:可動ランナー部
7:プランジャ
8:カル部
9:ゲート部
10:樹脂封止体成形装置
11A:下チェイスブロック
11B:上チェイスブロッ
111:可動ブロック
12:シリンダ
12a:ロッド
13:上エジェクトピン
14:ピンプレート
15:下エジェクトピン
16:リードフレーム
6´:ランナー樹脂
6a´:可動ランナー樹脂
8´:カル樹脂8´
120:ゲートピン
120a:テーパー部
120b:当接部
120c:基部
121a:ロッド
122:ロックブロック
123:ピンプレート
124:固定部
フロントページの続き
Fターム(参考) 4F202 AH37 AM10 CA12 CB01 CB17
CK06 CK07 CK89 CS02
4F206 AH07 AM10 JA02 JB17 JN15
JQ81
Claims (6)
- 【請求項1】 型締めされた状態で形成される樹脂封止
用のキャビティ部及び該キャビティ部内に前記封止用樹
脂を供給するためのポット及び樹脂通路を備えた成形用
金型と、 前記キャビティ部直前のゲート部の樹脂通路を遮断可能
にする遮断手段と、 前記成形用金型の型開きが行われた状態で前記樹脂通路
及びポットにおいて硬化されて形成されたゲートランナ
ー樹脂及びカル樹脂と分離して前記キャビティ部内で硬
化されて形成された成形品のみを外部に取り出す成形品
取出手段と、 前記成形品を取り出した後に前記金型に残存したゲート
ランナー樹脂及びカル樹脂を金型から取り出して成形用
金型を清掃する清掃手段と、を備えた封止成形装置。 - 【請求項2】 前記遮断手段は、前記樹脂通路を型締め
又は型開き方向に進退可能に装着されたシャッター部材
であることを特徴とする請求項1記載の封止成形装置。 - 【請求項3】 前記樹脂通路及び前記シャッター部材は
一つの金型に複数設けられており、該シャッター部材の
各々は移動可能に支持された支持プレートに固定されて
いることを特徴とする請求項2記載の封止成形装置。 - 【請求項4】 前記遮断手段は、前記型彫りされた樹脂
通路の一部が樹脂の流れに交差して移動可能に構成され
ることにより、該移動に応じて前記キャビティ部直前の
樹脂通路が遮断可能に構成されていることを特徴とする
請求項1記載の封止成形装置。 - 【請求項5】 前記封止成形装置は、前記遮断手段を所
定のタイミングで作動可能に制御する制御手段を備え、 該制御手段は、 前記金型が型締めされて前記封止用樹脂が前記キャビテ
ィ部内に供給される樹脂充填工程では前記遮断手段は作
動されずに開放されており、 前記封止用樹脂が前記キャビティ部に完全に充填された
後であって、前記封止用樹脂の流動性が維持されている
状態で前記遮断手段が作動されるとともに、 前記封止用樹脂が硬化される硬化工程では、前記遮断手
段が作動された遮断状態が維持されるように制御するこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の封止成
形装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の装置を
用い、前記金型が型開きされた状態でキャビティ部内に
リードフレームに支持された電子部品を配置する工程
(配置工程)、 型締めして、前記金型に封止用のキャビティ部と樹脂供
給手段としてのポット及び樹脂通路を形成する工程(型
締め工程)、 封止用樹脂を前記ポットから前記樹脂通路を経て前記キ
ャビティ部内に充填する工程(樹脂充填工程)、 前記封止用樹脂の流動性が保持された状態で前記遮断手
段を作動させて前記樹脂通路を遮断する工程(樹脂通路
遮断工程)、 前記樹脂通路を遮断した状態で前記封止用樹脂を硬化さ
せる工程(硬化工程)、 前記金型を型開きして、前記キャビティ部内に形成され
る成形品を取り出す工程(成形品取出工程)、 成形用金型に残存したカル樹脂及びゲートランナー樹脂
を除去して清掃する工程(清掃工程)、を順次行うこと
を特徴とする樹脂封止体の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269130A JP2003071885A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 封止成形装置及び樹脂封止体の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269130A JP2003071885A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 封止成形装置及び樹脂封止体の成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003071885A true JP2003071885A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19095003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001269130A Pending JP2003071885A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 封止成形装置及び樹脂封止体の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003071885A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20170355111A1 (en) * | 2014-12-15 | 2017-12-14 | Besi Netherlands B.V. | Mould, Moulding Apparatus and Method for Controlled Overmoulding of a Carrier with Electronic Components and Moulded Product |
-
2001
- 2001-09-05 JP JP2001269130A patent/JP2003071885A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20170355111A1 (en) * | 2014-12-15 | 2017-12-14 | Besi Netherlands B.V. | Mould, Moulding Apparatus and Method for Controlled Overmoulding of a Carrier with Electronic Components and Moulded Product |
US10913191B2 (en) | 2014-12-15 | 2021-02-09 | Besi Netherlands B.V. | Mould, moulding apparatus and method for controlled overmoulding of a carrier with electronic components and moulded product |
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