JP2003070526A - 送風装置 - Google Patents
送風装置Info
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Abstract
の送風装置において、イオン発生部で生成したイオン
が、送風経路において空気流の中に薄く拡散したり、あ
るいは中和消滅したりするのを解消して、イオンを毛髪
に対して分布密度が高い状態のままで効果的に送給でき
るようにする。 【解決手段】 本体ケース1の一側に風導体1Aを装着
する。風導体1Aの内部に、イオンを生成するイオン発
生部15と、イオン発生部15で生成されたイオンを風
導体1Aの吹出口11の中央部へ向かって移行案内する
イオン通路21とを設ける。イオン通路21は入口40
と出口41とを有し、その途中にイオン発生部15を配
置することにより、イオン通路21を通過する空気流を
利用して、主たる空気流から隔離した状態でイオンを送
給する。イオンの流れは、吹出口11を出た主たる空気
流の中心に包み込まれた状態で毛髪へ送給されるので、
送風経路におけるイオンの拡散、中和消滅を解消でき
る。
Description
ーに代表される送風装置、なかでもイオンを発生させる
ための手段を備えた送風装置に関する。
登録第2534856号公報に公知である。そこでは、
ケース本体内の風導部にイオン電極とオゾン電極とを隣
接して配置し、両電極間に高電圧のパルス電流を印加す
ることによりマイナスイオンを発生させ、ファンから送
出されて来る空気流でマイナスイオンを毛髪に吹き付け
るようになっている。先のイオン電極とオゾン電極と
は、それぞれ隣接配置した個別のガラス管に収容されて
おり、イオン電極に接続したイオン出力針とオゾン電極
との間でコロナ放電を生じさせ、空気中の酸素および水
の微少塊をイオン化することによってマイナスイオンが
発生する。マイナスイオンを毛髪に吹き付けると、プラ
スに帯電していることが多い毛髪を電気的に中和でき、
さらに毛髪の内部深くまで水分が浸透し、その水分率を
高めて毛髪の状態を好適化できるとされている。
ーによれば、マイナスイオンを毛髪へ吹き付けることが
できる。しかし、十分な量のマイナスイオンを毛髪に吹
き付けることができる訳ではない。ヘアードライヤーに
おいては、イオン生成電極が風導部の中央付近に配置さ
れて、ファンから送出されて旋回する空気流に晒されて
いる。そのため、生成されたマイナスイオンが旋回する
空気流の中に拡散し、分布密度が低下するのを避けられ
ない。空気流の中に薄く拡散したマイナスイオンは、イ
オン生成電極と吹出口との間の送風通路や、該当通路に
組み込まれた部品の表面に接触し中和されて消失する。
さらに、本体ケースの吹出口から吹き出された空気流の
一部は、毛髪へ届かず周辺へ拡散するうえ、人体頭部に
よって向きが変わった空気流に含まれるマイナスイオン
は毛髪と接触できないまま空気中に拡散してしまう。
ットを連結して使用するヘアーブロッサの場合には、風
導部とブラシユニットとを通過する間に消失するマイナ
スイオンの個数が多く、その減耗の度合いはイオン生成
電極で生成した個数の約半分にも達することが確認され
ている。このように、イオン生成電極を備えた従来例で
は、イオン生成電極で生成したマイナスイオンの個数
と、実際に毛髪へ到達できるマイナスイオンの個数との
間に大きな開きがあり、送給途中におけるマイナスイオ
ンの消失度が高く、マイナスイオンを毛髪に効果的に送
給できない点に改善の余地があった。
たイオンが送風経路で消滅したり、あるいは対象物(毛
髪)と接触できないまま無駄に放出されてしまうのを解
消して、より効果的にイオンを対象物(毛髪)へ吹き付
けることができるヘアードライヤー等の送風装置を提供
することにある。この発明の目的は、イオンがファンか
ら送出されて旋回する空気流の中に薄く拡散するのを防
止し、さらに本体ケースの吹出口から吹き出された空気
流におけるイオンの減耗を低下でき、イオンを対象物
(毛髪)に対して分布密度が高い状態で効果的に送給で
きるヘアードライヤー等の送風装置を提供することにあ
る。この発明の目的は、本体ケースの吹出口から吹き出
された空気流のほぼ中心にイオンの流れを形成すること
により、吹出口から吹き出された空気流におけるイオン
の減耗を著しく削減できるうえ、イオンをより遠くまで
到達させることができ、従って対象物(人体頭部)によ
って空気流の向きが変わる場合にも、イオンを対象物
(毛髪)に対して効果的に接触させて浸透させることが
できるヘアードライヤー等の送風装置を提供することに
ある。
図2に示すごとくファン6およびファン駆動用のモータ
7を収容する筒状の本体ケース1と、イオンを生成する
イオン発生部15と、イオン発生部15で生成されたイ
オンを移行案内するイオン通路21とを備えており、イ
オン通路21の出口41が、ファン6で生起した空気流
の吹出口11に臨むよう配置してあることを特徴とす
る。
6で生起した空気流を移行案内する通路の断面積より充
分に小さく設定する。
起した空気流を流動案内する風導体1Aが装着してあ
る。風導体1Aの内部には、例えばマイナスイオンを生
成するイオン発生部15と、イオン発生部15で生成さ
れたイオンを風導体1Aの吹出口11へ向かって移行案
内するイオン通路21とを設ける。そのイオン通路21
の出口41は、風導体1Aの吹出口11に臨むよう配置
されている。
ン6で生起した空気流の一部を受け入れる入口40が開
口しており、イオン発生部15が、イオン通路21の入
口40と出口41との間に配置されて、イオン発生部1
5で生成したイオンをイオン通路21を流れる空気流に
よって送給する。その際、イオン通路21の出口41
は、図1に示すごとく吹出口11のほぼ中央に位置させ
ることができる。
極ホルダー25と、電極ホルダー25の中央部に固定さ
れる針状電極26、針状電極26の周りを囲む周囲電極
27と、針状電極26と周囲電極27との間の空間を区
分する絶縁筒28とで構成することができる。
た空気流を直線状の空気流に整流するための整流翼20
を配置する。
図1に示すごとくファン6で生起した空気流を流動案内
するノズル33を接続し、ノズル33の内部に、イオン
通路21の出口41から出たイオンをノズル33の吹出
口39の開口面へ移行案内する案内通路38が設けられ
ている。
部15と、イオン発生部15で生成したイオンを移行案
内するイオン通路21とを備えていて、イオン発生部1
5で生成したイオンをイオン通路21によって吹出口1
1の近傍まで隔離案内するので、イオンがイオン発生部
15と吹出口11との間を通過する空気流の中に拡散し
たり、分布密度が低下したりするの防止できるうえ、イ
オンが風導部内に組み込まれた部品の表面と接触して電
気的に中和するのを確実に防止できる。例えばヘアード
ライヤーに適用すると、イオンを毛髪に対して分布密度
が高い状態で送給できるので、効果的に毛髪を電気的に
中和でき、さらに毛髪の内部深くまで水分を浸透させ、
その水分率を高めて毛髪の状態を好適化できる。
起した空気流の通路断面積より充分に小さくすると、た
とえイオン通路21の周壁がプラス(またはマイナス)
に帯電していたとしても、イオン発生部15で生成した
マイナスイオン(またはプラスイオン)によって、ごく
短い時間で帯電状態を中和でき、従って、即時に多くの
マイナスイオン(またはプラスイオン)を対象物に送給
できる。なお、イオン通路21の断面積と、ファン6で
生起した空気流の通路断面積との比較は、両通路の内面
表面積の違いとして把握してもよく、要はマイナスイオ
ン(またはプラスイオン)が通路内面で中和されて減少
する時の、イオン総量の違いを意味する物理量でありさ
えすればよい。
に、イオン発生部15とイオン通路21とを設け、イオ
ン通路21の出口41が、風導体1Aの吹出口11に臨
むよう配置した送風装置によれば、イオン発生部15と
イオン通路21とを風導体1Aに組み付けてユニット化
したうえで、ユニット化された風導体1Aを本体ケース
1に組み付けることができるので、本体ケース1に対す
るイオン発生部15とイオン通路21との組み立てが簡
単に行える。
間にイオン発生部15を配置して、入口41から導入し
た空気流の一部を利用して生成したイオンを風導体1A
の吹出口11へ送給するようにした送風装置によれば、
イオン通路21を流れる空気流によってイオンを吹出口
11の外方遠くまで確実に送給でき、吹出口11から吹
き出された主たる空気流にイオンが拡散するのを抑止し
て、より効果的にイオンを毛髪へ吹き付けることができ
る。
ほぼ中央に位置していると、イオン通路21から出たイ
オンの流れの周りを、吹出口11から吹き出された主た
る空気流で包み込んだ状態で毛髪へ送給できるので、吹
出口11から吹き出された後のイオンの減耗を低下し
て、イオンを毛髪に対して分布密度が高い状態で効果的
に送給できる。また、空気流のほぼ中央にイオンの流れ
が位置しているので、例えば人体頭部によって空気流の
向きが変わる場合にも、イオンの流れを毛髪に対して効
果的に接触させて浸透させることができる。
れる針状電極26と、針状電極26の周りを囲む周囲電
極27と、両電極26・27間を区分する絶縁筒28と
で構成したイオン発生部15によれば、両電極26・2
7間にスパークが生じるのを確実に防止しながら、イオ
ンを効果的に生成できるので、イオンを毛髪に対して分
布密度がさらに高い状態で効果的に送給し、毛髪へ到達
するイオンの総量を増加できる。
ァン6で生起した空気流を整流翼20で直線状の空気流
に整流するようにした送風装置によれば、吹出口11か
ら吹き出される主たる空気の流れが旋回するのを抑止で
きるので、イオン通路21から出たイオンが主たる空気
流に拡散するのをよく防止して、イオンの毛髪への接触
機会が向上する。
を接続して使用する場合には、ノズル33の内部に、イ
オン通路21の出口41から出たイオンをノズル33の
吹出口39の開口面へ移行案内する案内通路38を設け
ておくことにより、イオンがノズル内部を通過する空気
流の中に拡散するのを防止できるので、ノズル33を併
用する場合にも、イオンを毛髪に対して分布密度が高い
状態で効果的に送給することができる。
ヤーに適用した実施例を示す。図2においてヘアードラ
イヤー(送風装置)は、横長筒状の本体ケース1と、そ
の下面一側に設けられるハンドル2とを基体にして、こ
れらの内部に送風ユニットや、制御用の電気部品等を収
容してなる。本体ケース1の先端側には、ファン6で生
起した空気流を流動案内する風導体1Aが装着してあ
る。ハンドル2の前面および後面には、風量制御とヒー
タースイッチとを兼ねる電源スイッチノブ3と、イオン
発生部15への通電をオン・オフするイオンスイッチノ
ブ4とが設けてある。ハンドル2の内部には、先のスイ
ッチノブ3・4で切り換え操作されるスイッチが収容し
てある。想像線で示すように、ハンドル2は本体ケース
1に対して折り畳み可能に連結されている。
ケース5と、モータケース5に組み付けられるファン6
およびモータ7と、十文字状に組まれた絶縁枠8に螺旋
状に巻き付けられるヒーター9などで構成する。ファン
6は一方向へ回転駆動されて、本体ケース1の後端の吸
込口10から吸い込んだ空気を加圧して前端に装着した
風導体1Aの吹出口11から吹き出す。このとき、ヒー
タ7を通電していれば、温風が吹き出る。風導体1Aは
ポリカーボネイト製の成形品からなる。
成するためのイオン生成手段が組み込んである。そのイ
オン生成手段としては、図2に示すごとく整流回路およ
びパルス発生回路が実装された回路基板13と、昇圧用
のトランス14と、イオン発生部15などで構成されて
おり、前二者13・14は、ヒーター9用の絶縁枠8を
切り欠いて形成した空間に配置されており、イオン発生
部15は風導体1Aの内部に組み込まれている。
筒17と吹出グリル18とを組み込んであり、整流筒1
7を利用して先のイオン発生部15が、ファン6で生起
した空気流のほぼ中央に位置するよう保持されている。
整流筒17は、断面円形の筒壁19と、その内部前端に
放射状に設けた整流翼20と、筒壁19の中央に設けた
イオン通路21とを一体に形成したポリカーボネイト製
のプラスチック成形品からなる。図5において吹出グリ
ル18は、同心円状の円弧リブ18aと、長短2種の放
射状の直線リブ18bとを備えたプレス成形品からな
る。吹出グリル18を風導体1Aの内部に嵌め込んだ
後、整流筒17を風導体1Aに内嵌固定することによ
り、これら三者を1個のユニット部品として取り扱うこ
とができる。図6の組み付け状態における整流筒17の
整流翼20と、長寸の直線リブ18bとは、前後に重な
るようにしてあり、これによってファン6で生起された
空気流と、整流翼20で整流した後の直線状の空気流と
が、直線リブ18bによって乱されるのを防いでいる。
りテーパ状の第1筒部23と第1筒部23の前方の小径
端に連続して前方へ突出する第2筒部24とからなり、
第1筒部23の内部にイオン発生部15を組み込んであ
る。第2筒部24の前端は、風導体1Aの吹出口11の
中央に位置する状態で吹出口11の開口面より前方外側
へ突出している。従って、吹出口11が床面と対向する
状態でヘアードライヤーを載置したような場合にも、第
2筒部24が床面と接当して、吹出口11と床面との間
に隙間を形成することができる。図1の符号40はイオ
ン通路21の入口、41はイオン通路21の出口であ
る。第2筒部24におけるイオン通路21の断面積は、
風導体1Aにおける空気流の通路断面積に比べて充分に
小さい。そのため、たとえ第2筒部24がプラスに帯電
していたとしても、ごく短い時間で帯電状態を中和で
き、従ってより多くのマイナスイオンを送給できること
になる。後述するノズル本体34と通路筒29との関係
においても、同様の理由でマイナスイオンを効果的に送
給できる。因みに、この実施例においては、第2筒部2
4におけるイオン通路21の直径寸法を9mmとすると
き、整流筒17の内面の直径寸法を53mmとした。
は、電極ホルダー25と、電極ホルダー25の中央部に
固定される針状電極26と、針状電極26の周りを囲む
周囲電極27と、針状電極26と周囲電極27との間の
空間を区分する絶縁筒28とで構成されている。電極ホ
ルダー25は、ボス部30と、ボス部30の周面に設け
た放射状の保持腕31とを一体に形成したプラスチック
成形品からなり、耐オゾン性と耐熱性とを有し、しかも
絶縁性に優れたプラスチック、例えばポリフェニレンサ
ルファイド(PPS)で成形する。保持腕31を先の第
1筒部23の内面に設けた凹部23a(図5参照)に嵌
め込み固定することにより、電極ホルダー25を整流筒
17と一体化できる。
定し、ボス部30の周面に周囲電極27を同心円状に装
着してあり、この装着状態において両電極26・27の
前端は同一平面状に位置する。絶縁筒28は雲母、ガラ
ス、セラミックスなどの高度の絶縁特性を備えた素材で
円筒状に形成する。絶縁筒28をボス部30の前端の凹
部に内嵌固定した状態において、絶縁筒28の前端は針
状電極26と周囲電極27の前端より前方へ大きく突出
するように設けられており、第1筒部23の前端に臨ん
でいる。このように絶縁筒28が前方に大きく突出して
いると、針状電極26と周囲電極27とでスパークが生
じるのを防いで、効果的にマイナスイオンを生成でき
る。図3に示すように針状電極26および周囲電極27
とトランス14とは、それぞれリード線で接続するが、
リード線が半田付けされた個所の間でスパークが生じる
のを防ぐために、針状電極26とリード線とは、ボス部
30の後ろ側の凹部に充填した絶縁性の接着剤32で封
入してある。
気回路の概略を示している。そこでは、商用電源(10
0V)からの電流を整流回路で半波整流したうえで、パ
ルス発生回路でパルス電流に変換する。ついでパルス電
流をトランス14で昇圧して、例えば4Kvに昇圧した
高電圧を針状電極26に印加し、同針状電極26から周
囲電極27に向けて電子を放出させる。これによって、
空気中の酸素、微少水滴、塵等がマイナスに帯電してマ
イナスイオン化する。なお、図8におけるダイオード
は、針状電極26に負の出力のみを得るため設けたもの
であるが、省略することができる。その場合には、プラ
スイオンとマイナスイオンとが交互に生成される。
に、必要に応じて風導体1Aの前端側すなわち吹出口1
1にノズル33を付加して使用することがある。そのノ
ズル33は、先すぼまり円筒状(先広がりでもよい)の
ノズル本体34と、ノズル本体34の内面に装着される
内筒35とからなり、本体ケース1側の吹出口11に着
脱自在に装着されている。内筒35の内部には、木の葉
形の整流翼36を設け、その中央部に前後向きの保持ボ
ス37が一体に設けてあり、この保持ボス37の中空内
部に、通路筒29を装填して前後方向に走る案内通路3
8が設けられている。案内通路38の断面積は、ノズル
本体34における空気流の通路断面積に比べて充分に小
さい。そのため、イオン通路21において述べたのと同
様に、たとえ通路筒29がプラスに帯電していたとして
も、ごく短い時間で帯電状態を中和でき、従ってより多
くのマイナスイオンを送給できることになる。
Aの吹出口11に装着した状態において、案内通路38
の後端開口面はイオン通路21の出口41に隣接する状
態で設けてあり、イオン通路21から出たマイナスイオ
ンをノズル33の前端の吹出口39の開口面へ移行案内
する。ノズル本体34、内筒35、通路筒29は、それ
ぞれポリカーボネイト製の成形品からなる。なお、ノズ
ル本体34と内筒35のそれぞれを、透明ないし半透明
のプラスチック材で成形し、通路筒29と透明な保持ボ
ス37との間に光沢に富む装飾シート46を装填してお
くと、保持ボス37を透かして装飾シート46を見通す
ことができるので、ノズル33のデザイン効果を向上で
きる。
よれば、イオン発生部15で生成したマイナスイオン
は、イオン通路21内に封じ込んだ状態で吹出口11ま
で供給できるので、マイナスイオンがイオン発生部15
と吹出口11との間の風導部を通過する主たる空気流の
中に拡散してその分布密度が低下するの防止でき、マイ
ナスイオンが風導部内に組み込まれたケースや吹出グリ
ル18などの部品の表面と接触して電気的に中和するこ
とも確実に防止できる。さらに、イオン通路21の出口
41が吹出口11の中央に位置し、しかも吹出口11の
開口面より前方に突出しているので、イオン通路21の
出口41から放出されたマイナスイオンは、吹出口11
から吹き出される空気流の中心に包まれて毛髪へ到達で
きる。吹出口11の直前に整流翼20を設けて、吹出口
11から吹き出される主たる空気の流れが旋回するのを
抑止できるので、イオン通路21から出たマイナスイオ
ンが主たる空気流の中に拡散するのをよく防止でき、こ
の点でもマイナスイオンの毛髪への到達量が向上する。
マイナスイオンによって、毛髪の内部深くまで水分を浸
透させ、その水分率を高めて毛髪の状態を好適化でき
る。
続して使用する場合には、イオン通路21の出口41か
ら出たマイナスイオンは、ノズル33内の案内通路38
でノズル33の吹出口39へ移行案内できるので、マイ
ナスイオンがノズル内部を通過する主たる空気流の中に
拡散するのを防止できるうえ、マイナスイオンの流れの
周囲を吹出口39から吹き出される空気流で包み込んで
送給できるので、マイナスイオンを毛髪に対して分布密
度が高い状態で効果的に送給することができる。なお、
この実施例のヘアードライヤーにおいては、マイナスイ
オンを送給対象としたが、イオンの発生と同時に生成さ
れるオゾンを送給対象とする場合にも、以上に述べた作
用効果を同様に発揮できる。但し、オゾンは脱臭等を目
的として送給する。なお、マイナスイオンを送給する第
1筒部23、第2筒部24、通路筒29は、それぞれの
帯電列が他の通路構成部材に比べて下位(マイナス寄
り)の素材を用いて形成することが好ましい。このよう
に帯電列を考慮して素材を選定すると、使用時には、先
の筒部材23、24、39と他の通路構成部材との結合
部での接触摩擦によって、通路構成部材がマイナスに帯
電するので、通路構成部材に沿って流動するマイナスイ
オンが通路壁に吸着されるのを防止でき、送給経路途中
におけるマイナスイオンの減耗を減らすことができるか
らである。
を示す。なお、個々の別実施例においては、先の実施例
と大きく異なる点のみを説明し、先の実施例と同じ部材
には同じ符号を付してその説明を省略する。図9のヘア
ードライヤーにおいては、イオン通路21を前後方向に
走る直管状に形成する点と、風導体1Aにノズル33を
外嵌装着する点が先の実施例と異なる。イオン通路21
の内部には、先の実施例と同様にイオン発生部15が組
み込まれている。
体1Aの筒壁19の内面1個所に偏寄する状態で区画配
置して、イオン通路21に流入する空気流量がより多く
なるようにした。イオン通路21に連続して、先の実施
例の案内通路38に相当する通路43を筒壁19と一体
に設ける。この場合のマイナスイオンを含む空気の流れ
は、主たる空気流の周辺部に形成されるので、毛髪へ到
達する間のマイナスイオンの減耗が若干ある。しかし、
マイナスイオンを含む空気の流れに強い勢いがあるの
で、頭皮に近い側の毛髪にまでマイナスイオンを吹き付
けることができる。なお、必要に応じてイオン通路21
を通路43とは一体に成形してもよい。
40を、図10のイオン通路21と同様に風導体1Aの
筒壁19の内面1個所に偏寄させて配置するが、イオン
通路21は屈曲させて、その出口41が吹出口11の中
央部に位置するようにした。
部から吹出口11にわたって鉤形のイオン通路21を配
置し、その入口40の近傍にイオン発生部15を設け
た。イオン発生部15は、イオン通路21の内面に固定
したリング状の周囲電極27と、周囲電極27の中心軸
線上で、周囲電極27の開口面から離れ対置に配置した
針状電極26とで構成して、イオン風を効果的に発生で
きるようにする。この実施例においては、ファン6で生
起した空気流を利用してマイナスイオンを移行させるの
ではなく、コロナ放電に伴って発生するイオン風の送出
作用のみでマイナスイオンを出口41へと送給する。イ
オン通路21の出口41は、図1に示す実施例と同様に
本体ケース1の吹出口11の中央部に配置してある。
装置)に適用した実施例を示す。そこでは、直線筒状の
本体ケース1の内部にファン6、モータ7、ヒーター9
などを収容している。本体ケース1の右側の後端には吸
込口10が設けられ、左側の前端の吹出口11に、アタ
ッチメントとして選択使用されるブラシ体45が着脱可
能に装着される。ブラシ体45には、本体ケース1との
接続口の内部に風導体1Aを組み付け、その内部にイオ
ン通路21とイオン発生部15とを設けてある。ブラシ
体45の内部の風導部にはイオン通路21に連続する案
内通路38を設け、その出口46が、一群の小孔から成
るブラシ体45の吹出口47の中央部に臨んでいる。本
体ケース1の上面には電源スイッチ3とイオンスイッチ
4とを設けてある。本発明におけるノズル33の概念
は、本実施例のようなヘアブロッサー用のアタッチメン
トも含むものとする。
路21とは、吹出口11に着脱自在に装着されるノズル
33の内部に設けることができ、本体ケース1が左右二
つ割り構造にしてある場合には、本体ケース1の内部に
イオン発生部15とイオン通路21とを直接に組み付け
ることができる。イオン通路21は弾性変形可能なチュ
ーブで形成することができる。マイナスイオンは、イオ
ン発生部15に設けた専用の送風ファンで送給してもよ
い。イオン発生部15は、マイカ、セラミック等からな
る板状の絶縁体(誘電体)の表と裏とに放電電極と誘導
電極を配置した沿面放電型の構造や、2個の針状電極を
対向配置した電極構造などに変更でき、イオンの発生が
可能であればその構造は何ら限定しない。この発明の送
風装置は、ハンドドライヤーや足乾燥機等の機器も含む
こととする。また、ヒーターを備えていない送風装置や
扇風機などもこの発明の送風装置に含むこととする。
ることができる。その場合には、整流筒17やイオン発
生部15を、本体ケース1に対してその吸込口10の側
から組み込んだ後、絶縁枠8、ヒーター9、回路基板1
3、トランス14を本体ケース1に組むとよい。ノズル
33を併用する場合には、周面に外気取り入れ用の開口
が設けてあるノズル本体34を用いてもよい。その場合
には、ファン6で生起した空気流によるエジェクター作
用によって、前記開口部から外気をノズル33内に導入
し、ノズル33内を通過する温風に湿気を含む外気を混
ぜた状態で送給できるので、温風のみを吹き付ける場合
に比べて、毛髪のダメージを減少できる。なお、実施例
においては、マイナスイオンを送給する場合について説
明したが、送給対象はプラスイオンであってもよく、そ
の場合にも送給経路途中におけるプラスイオンの減耗を
よく防止して、効果的に送給できる。プラスイオンを生
成する際には、図8におけるダイオードを左右に反転し
た状態で接続する。
である。
斜視図である。
図である。
面図である。
面図である。
面図である。
施例を示す縦断側面図と側面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 ファン6およびファン駆動用のモータ7
を収容する筒状の本体ケース1と、イオンを生成するイ
オン発生部15と、イオン発生部15で生成されたイオ
ンを移行案内するイオン通路21とを備えており、 イオン通路21の出口41が、ファン6で生起した空気
流の吹出口11に臨むよう配置されていることを特徴と
する送風装置。 - 【請求項2】 イオン通路21の断面積が、ファン6で
生起した空気流を移行案内する通路の断面積より充分に
小さく設定してある請求項1記載の送風装置。 - 【請求項3】 本体ケース1に、ファン6で生起した空
気流を流動案内する風導体1Aが装着されており、 風導体1Aの内部に、イオンを生成するイオン発生部1
5と、イオン発生部15で生成されたイオンを風導体1
Aの吹出口11へ向かって移行案内するイオン通路21
とが設けられており、 イオン通路21の出口41が、風導体1Aの吹出口11
に臨むよう配置してある請求項1または2記載の送風装
置。 - 【請求項4】 イオン通路21の風上側の端部に、ファ
ン6で生起した空気流の一部を受け入れる入口40が開
口しており、 イオン発生部15が、イオン通路21の入口40と出口
41との間に配置されて、イオン発生部15で生成した
イオンをイオン通路21を流れる空気流によって送給す
ることを特徴とする請求項1、2または3記載の送風装
置。 - 【請求項5】 イオン通路21の出口41が、吹出口1
1のほぼ中央に位置している請求項1、2、3または4
記載の送風装置。 - 【請求項6】 イオン発生部15が、電極ホルダー25
と、電極ホルダー25の中央部に固定される針状電極2
6と、針状電極26の周りを囲む周囲電極27と、針状
電極26と周囲電極27との間の空間を区分する絶縁筒
28とで構成されている請求項1から5のいずれかひと
つに記載の送風装置。 - 【請求項7】 風導体1Aの内部に、ファン6で生起し
た空気流を直線状の空気流に整流するための整流翼20
が配置してある請求項2記載の送風装置。 - 【請求項8】 本体ケース1側の吹出口11に、ファン
6で生起した空気流を流動案内するノズル33が接続さ
れており、 ノズル33の内部に、イオン通路21の出口41から出
たイオンをノズル33の吹出口39の開口面へ移行案内
する案内通路38が設けてある請求項1記載の送風装
置。
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