JP2013099457A - ヘアドライヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】イオン量を増大できるヘアドライヤを提供する。
【解決手段】風通路P1を有する筐体1と、筐体1内に配置され、風通路P1に風を送る送風ファン6と、風通路P1内に配置されたヒータ5と、風通路P1内に配置され、マイナスイオンとプラスイオンとを生成するイオン発生部8を有するイオン発生装置7と、筐体1内に設けられ、イオン発生装置7のイオン発生部8を通過する風の風速を増速させる集風部20とを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、ヘアドライヤに関する。
従来、ヘアドライヤとしては、プラスイオンとマイナスイオンを生成するイオン発生装置が搭載されたものがある(例えば、特開2008−049101号公報(特許文献1)参照)。
ところで、上記ヘアドライヤでは、プラスイオンとマイナスイオンの両方を1つのイオン発生装置で生成されることが多く、プラスイオン発生部とマイナスイオン発生部が比較的近くに配置されている。また、別々のイオン発生装置でプラスイオンとマイナスイオンが生成されるヘアドライヤであっても、2つのイオン発生装置が比較的近くに配置されている。このようなヘアドライヤにおいて、イオン発生装置で生成されたプラスイオンとマイナスイオンは、ヘアドライヤの送風ファンより生成された風により下流へ流れて吹き出す。
ここで、ヘアドライヤの風速が遅い場合、プラスイオンとマイナスイオンの両方がイオン発生部近傍に滞留してしまうことでイオン発生が抑制されたり中和されたりするため、吐出されるイオン量が減ってしまうといった問題がある。
特開2008−049101号公報
そこで、この発明の課題は、イオン量を増大できるヘアドライヤを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のヘアドライヤは、
風通路を有する筐体と、
上記筐体内に配置され、上記風通路に風を送る送風装置と、
上記風通路内に配置されたヒータと、
少なくともマイナスイオンを生成するイオン発生部を有し、上記イオン発生部が上記風通路内に配置されたイオン発生装置と、
上記筐体内に設けられ、上記イオン発生装置のイオン発生部を通過する風の風速を増速させる風速増速部と
を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、筐体内に設けられた風速増速部によって、送風装置により風通路に送られた風がイオン発生装置のイオン発生部を通過するときの風速を増速させる。これにより、イオン発生装置のイオン発生部近傍でのマイナスイオンの滞留によってイオン発生が抑制されるのを防ぐことにより、イオン発生部から次々にマイナスイオンが吐出されるので、イオン量を増大させることができる。特に、イオン発生装置のイオン発生部からマイナスイオンとプラスイオンの両方が発生する場合、イオン発生装置のイオン発生部近傍でのマイナスイオンとプラスイオンの滞留によってイオン発生が抑制されたり中和されたりするのを防ぐことにより、イオン発生部から次々に両イオンが吐出されるので、イオン量を増大させることができる。したがって、マイナスイオンとプラスイオンがイオン発生部近傍で滞留するのを抑制して、マイナスイオンとプラスイオンの消滅率を軽減することによりイオン量を増大できる。これにより、大量のプラスイオンとマイナスイオンとが同時に毛髪に供給することが可能になり、毛髪に帯びた静電気の電荷を中和することにより静電気を除去して、髪のまとまりを良くできる。
また、一実施形態のヘアドライヤでは、
上記風速増速部は、上記風通路内に設けられ、上記イオン発生装置のイオン発生部に風を集める集風部である。
上記実施形態によれば、イオン発生装置のイオン発生部に風を集める集風部を、風速増速部として風通路内に設けることによって、簡単な構成でイオン発生部を通過するときの風速を増速させることができる。
また、一実施形態のヘアドライヤでは、
上記風速増速部は、上記風通路内かつ上記イオン発生装置のイオン発生部の近傍に設けられた通路断面積を狭くする絞り部である。
上記実施形態によれば、通路断面積を狭くする絞り部を、風速増速部として風通路内かつイオン発生装置のイオン発生部の近傍に設けることによって、簡単な構成でイオン発生部を通過するときの風速を増速させることができる。
また、一実施形態のヘアドライヤでは、
上記風速増速部は、上記筐体かつ上記風通路の上流側に設けられ、上記筐体に形成可能な最大開口面積の開口よりも開口面積が絞られた吸込口である。
上記実施形態によれば、筐体に形成可能な最大開口面積の開口よりも開口面積が絞られた吸込口を、風速増速部として筐体かつ風通路の上流側に設けることによって、吸込口の形状を変更するだけでイオン発生部を通過するときの風速を増速させることができる。
また、一実施形態のヘアドライヤでは、
上記風速増速部は、上記筐体内かつ上記イオン発生装置のイオン発生部の少なくとも上流側に設けられ、上記送風装置により上記イオン発生装置のイオン発生部に風を送るための風速増速用風通路である。
上記実施形態によれば、送風装置によりイオン発生装置のイオン発生部に風を送るための風速増速用風通路を、風速増速部として筐体内かつイオン発生装置のイオン発生部の少なくとも上流側に設けることによって、筐体内に本来の風通路とは別に風速増速用風通路を設けるので、本来の風通路内の送風量に影響を及ぼすことなく、イオン発生装置のイオン発生部を通過する風の風速を増速させることができる。
以上より、この発明のヘアドライヤによれば、イオン量を増大できるヘアドライヤを実現することができる。
図1はこの発明の第1実施形態のヘアドライヤの斜視図である。 図2は上記ヘアドライヤの後面図である。 図3は図2のIII−III線から見たヘアドライヤの縦断面図である。 図4はイオン発生装置が取り付けられていない状態で後部側の吸気フィルタが外されたヘアドライヤを後方から見たときの斜視図である。 図5はイオン発生装置が取り付けられた状態で後部側の吸気フィルタが外されたヘアドライヤを後方から見たときの斜視図である。 図6はイオン発生装置を前面側(吐出口に対向する側)から見たときの斜視図である。 図7はこの発明の第2実施形態のヘアドライヤの後面図である。 図8は図7のXIII−XIII線から見たヘアドライヤの縦断面図である。 図9はこの発明の第3実施形態のヘアドライヤの後面図である。 図10は図9のX−X線から見たヘアドライヤの縦断面図である。 図11はこの発明の第4実施形態のヘアドライヤの縦断面図である。 図12は他の実施形態のヘアドライヤの縦断面の模式図である。 図13は他の実施形態のヘアドライヤの縦断面の模式図である。 図14は他の実施形態のヘアドライヤの縦断面の模式図である。 図15は他の実施形態のヘアドライヤの縦断面の模式図である。
以下、この発明のヘアドライヤを図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態のヘアドライヤの斜視図を示している。
この第1実施形態のヘアドライヤは、図1に示すように、先細りの略円筒形状の筐体1と、筐体1に回動自在に接続されたハンドル2と、筐体1の後部側(図1において右側)に着脱可能に取り付けられた吸気フィルタ3とを備える。
上記筐体1は、耐熱性に優れたプラスチックからなり、略円筒形状の筐体1内の風通路P1の下流側(筐体1の前面側)に設けられた吐出口11と、風通路P1の上流側(筐体1の後面側)の吸気フィルタ3に設けられた吸込口12とを有している。この筐体1内に配置された送風装置の一例としての送風ファン6(図3に示す)により、吸込口12から吸い込まれた空気が風通路P1を介して吐出口11から吹き出すようになっている。
上記ハンドル2は、継手構造で筐体1の下側に接続されて、筐体1に対して矢印R1の方向に折りたたみ可能になっている。上記記ハンドル2は、筐体1に対して折りたたまれた状態で収容される。
上記ハンドル2の前面側かつハンドル2の長さ方向の中央部付近にスライドスイッチ式の操作部17を設けている。また、ハンドル2の後面側に電源コード4の一端が接続されている。
また、上記吸気フィルタ3は、金属またはプラスチックからなっている。この吸気フィルタ3に網目状や格子状の複数の孔を設けることにより吸込口12を形成している。上記吸気フィルタ3は、埃等大きな異物が入らないようにすると共に、動作中に誤って指が風通路P1内に入って送風ファン6(図3に示す)に触れることがないように保護する。
また、図2は上記ヘアドライヤの後面図を示している。なお、図2では、ハンドル2の電源コード4(図1に示す)を省略している。
図2に示すように、筐体1の後面側の吸気フィルタ3は、上下方向が長い楕円形状をしており、下側が円弧で切り欠かれている。
図3は図2のIII−III線から見たヘアドライヤの縦断面図を示している。なお、図2では、ハンドル2の電源コード4(図1に示す)を省略している。
図3に示すように、このヘアドライヤは、風通路P1内に配置されたヒータ5と、風通路P1に風を送る送風装置としての送風ファン6と、マイナスイオンとプラスイオンとを生成するイオン発生部8を有するイオン発生装置7と、イオン発生装置7の風下側に配置された風速増速部の一例としての集風部20とを備える。この集風部20は、吸込口12側から吐出口11側に向かって先細りのラッパ形状をしている。上記ヒータ5と送風ファン6と集風部20とイオン発生装置7を、吐出口11側から順に筐体1内に配置している。また、集風部20の上流側の開口に、イオン発生装置7の風下側の一部(イオン発生部8を含む)が没入している。
上記筐体1の内部には、送風ファン6を駆動するための図示しないファンモータ、配線、仕切板10などが設けられている。
ユーザは、操作部17を操作することによって、ファンモータの回転速度を複数段階(例えば、「強」,「弱」の2段階)に調整することにより、吹き出し風の強さを調整できるようになっている。また、ユーザは、操作部17を操作することによって、ヒータ5のオンオフを選択して、冷風を吹き出すか温風を吹き出すかを適宜選択できるようになっている。
図4はイオン発生装置7が取り付けられていない状態で後部側の吸気フィルタ3(図1に示す)が外されたヘアドライヤを後方から見たときの斜視図を示している。また、図5はイオン発生装置7が取り付けられた状態で後部側の吸気フィルタ3(図1に示す)が外されたヘアドライヤを後方から筐体1内を見たときの斜視図を示している。なお、図4,図5では、ハンドル2を省略している。
図4に示すように、このヘアドライヤは、送風ファン6の上流側(吸込口12側)かつ筐体1内の下側にイオン発生装置7を嵌め込む凹部13を設けている。この凹部13にイオン発生装置7を後面側から前面側に向かって容易に嵌め込み可能に、かつ、その凹部13からイオン発生装置7を容易に取り外し可能になっている。このようにして、イオン発生装置7のメンテナンスまたは取り換えを容易に行える。なお、図4および図5において、14は係止部である。この係止部14は、吸気フィルタ3を筐体1の後部側に係止するのに使用される。
図6はイオン発生装置7を前面側(吐出口11に対向する側)から見たときの斜視図を示している。
図6に示すように、イオン発生装置7のイオン発生部8は、プラスイオンを発生するプラスイオン発生部15とマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生部16からなる。このプラスイオン発生部15とマイナスイオン発生部16は、イオン発生装置7の前面側に互いに所定の間隔をあけて設けられている。
詳しくは、上記プラスイオン発生部15は、先端が尖った針形状の針電極15aと、その針電極15aを取り囲むように配置されたドーナツ円板状の誘導電極15bとを有している。上記針電極15aは、ドーナツ円板状の誘導電極15bの略中心に位置している。上記針電極15aと誘導電極15bの内周縁との間隔は8mmに設定されている。
上記プラスイオン発生部15では、例えば、針電極15aに実効電圧2kV以上の電圧と、0Vとが切り替わる60Hz(または50Hz)の交流が印加される一方、誘導電極15bには、0Vの直流が印加される。針電極15aに実効電圧2kV以上が印加されているときに、針電極15aと誘導電極15bとの間の電位差によるコロナ放電がおこり、針電極15aの先端部近傍で空気中の水分子が電離して、水素イオン(H)が生成する。この水素イオンが空気中の水分子と群状態で結合(クラスタリング)し、H(HO)mからなるプラスイオンが発生する(mは任意の自然数)。
一方、上記マイナスイオン発生部16も、先端が尖った針形状針電極16aと、その針電極16aを取り囲むように配置されたドーナツ円板状の誘導電極16bとを有している。上記針電極16aは、ドーナツ円板状の誘導電極16bの略中心に位置している。上記誘導電極16bと針電極16aの内周縁との間隔は8mmに設定されている。
上記マイナスイオン発生部16では、例えば、針電極16aに実効電圧−2kV以下の電圧と、0Vとが切り替わる60Hz(または50Hz)の交流が印加される一方、誘導電極16bには、0Vの直流が印加されるようになっており、マイナスイオンが発生するようになっている。このマイナスイオンは、空気中の酸素分子または水分子が電離してできる酸素イオンO である。この酸素イオンが空気中の水分子と結合(クラスタリング)してO (HO)nからなる負イオンが発生する(nは任意の自然数)。
この第1実施形態では、プラスイオン発生部15とマイナスイオン発生部16は、ユーザによる操作部17の操作によってプラスイオン発生部15とマイナスイオン発生部16の両方に通電して、プラスイオンとマイナスイオンを同時に発生させ、ヘアドライヤから吐出される風(温風や冷風)にプラスイオンとマイナスイオンの両方を混合する。
なお、図6に示すイオン発生装置7では、プラスイオン発生部15とマイナスイオン発生部16を本体部と一体に形成したが、イオン発生装置の本体部とイオン発生部は、別体であってもよく、例えばイオン発生部のみを風通路内に配置してもよい。
上記構成のヘアドライヤによれば、筐体1内に設けられた風速増速部である集風部20によって、送風ファン6により風通路P1に送られた風がイオン発生装置7のイオン発生部8を通過するときの風速を増速させる。これにより、イオン発生装置7のイオン発生部8近傍でのマイナスイオンとプラスイオンの滞留によってイオン発生が抑制されたり中和されたりするのを防ぐことにより、イオン発生部8から次々に両イオンが吐出されるので、イオン量を増大させることができる。
したがって、マイナスイオンとプラスイオンがイオン発生部8近傍で滞留するのを抑制して、マイナスイオンとプラスイオンの消滅率を軽減することによりイオン量を増大できる。これにより、大量のプラスイオンとマイナスイオンとを同時に毛髪に供給することが可能になり、毛髪に帯びた静電気の電荷を中和することにより静電気を除去して、髪のまとまりを良くできる。
また、上記イオン発生装置7のイオン発生部8に風を集める集風部20を風通路P1内に設けることによって、簡単な構成でイオン発生部8を通過するときの風速を増速させることができる。
ここで、イオン発生装置のイオン発生部を通過するときの風速を増速させたときのイオン濃度の変化について本出願人が行った実験内容を以下に説明する。
この実験では、従来の構成のヘアドライヤにおいて、プラスイオンとマイナスイオンとを発生するイオン発生装置を風通路内に配置して、ヒータをオフにした冷風時の風量を変化させたときのプラスイオン濃度,マイナスイオン濃度と、ヒータをオンにした温風時の風量を変化させたときのプラスイオン濃度,マイナスイオン濃度について実験を行った結果を表1に示す。
この実験の測定環境は、気温22℃で相対湿度は68%である。また、表1において、「ノーマル」とは通常風量の送風モードであり、「ターボ」とは、「ノーマル」の通常風量よりも15%程度風量を多くした送風モードである。
Figure 2013099457
表1から明らかなように、冷風と温風のどちらにおいても、「ターボ」のとき(すなわち風速を速くしたとき)に、プラスイオン濃度,マイナスイオン濃度が上昇することが分かった。このプラスイオン濃度,マイナスイオン濃度が上昇する理由は、マイナスイオンとプラスイオンがイオン発生部近傍で滞留するのを抑制して、マイナスイオンとプラスイオンの消滅率を軽減すると共に、イオン発生部で発生したイオンが次々に風に飛ばされて、イオン発生部で新たなイオンが生成されることによりイオン量が増えたものと推定される。
本出願人は、このような実験結果に着目して、イオン発生装置のイオン発生部を通過するときの風速を増速させる風速増速部を用いることによって、イオン量を増大できるヘアドライヤを発明したものである。
〔第2実施形態〕
図7はこの発明の第2実施形態のヘアドライヤの後面図を示し、図8は図7のXIII−XIII線から見たヘアドライヤの縦断面図を示している。この第2実施形態のヘアドライヤは、吸気フィルタの吸込口を除いて第1実施形態のヘアドライヤと同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明を省略する。
この第2実施形態のヘアドライヤは、図7に示すように、吸気フィルタ103に第1実施形態の吸込口12よりも開口面積が絞られた吸込口112を形成している。
これにより、図8に示すように、風速増速部として筐体1かつ風通路P1の上流側に設けられた吸込口112は、開口面積が絞られているため、吸い込みの風速が増大することになる。したがって、吸込口の形状を変更するだけでイオン発生装置7のイオン発生部8を通過するときの風速を増速させることができる。
このように、上記第2実施形態のヘアドライヤによれば、マイナスイオンとプラスイオンがイオン発生部8近傍で滞留するのを抑制して、マイナスイオンとプラスイオンの消滅率を軽減することによりイオン量を増大することができる。
上記第2実施形態のヘアドライヤは、第1実施形態のヘアドライヤと同様の効果を有する。
ここで、風速増速部は、筐体に形成可能な最大開口面積の開口よりも開口面積が絞られた吸込口であればよい。なお、筐体に形成可能な最大開口面積の開口とは、送風装置の送風性能や筐体,風通路の構造に応じた流路損失が最も少なくなる最大開口面積の吸込口である。
〔第3実施形態〕
図9はこの発明の第3実施形態のヘアドライヤの後面図を示し、図10は図9のX−X線から見たヘアドライヤの縦断面図を示している。この第3実施形態のヘアドライヤは、吸気フィルタおよび風通路を除いて第1実施形態のヘアドライヤと同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明を省略する。
この第3実施形態のヘアドライヤは、図9に示すように、吸気フィルタ3の吸込口12下側に吸込口30を形成している。
また、図10に示すように、筐体1内の吸込口12から吸い込まれた空気が吐出口11に流れる風通路P11と、筐体1内かつイオン発生装置7のイオン発生部8の少なくとも上流側に風速増速用風通路P12とを有している。この風速増速用風通路P12は、送風ファン6により吸込口30から吸い込まれたイオン発生装置7のイオン発生部8に風を送る。
ここで、風通路P11の風速よりも風速増速用風通路P12の風速が速くなるように、筐体設計を行う。ここでは、風通路P11に対応する吸込口12よりも風速増速用風通路P12に対応する吸込口30の開口面積を小さくすることにより、風速増速用風通路P12の風速を速めている。
上記第3実施形態のヘアドライヤによれば、送風ファン6によりイオン発生装置7のイオン発生部8に風を送るための風速増速用風通路P12を、風速増速部として筐体1内かつイオン発生装置7のイオン発生部8の上流側に設けることによって、筐体1内に通路P11とは別に風速増速用風通路P12を設けるので、本来の風通路P11内の送風量に影響を及ぼすことなく、イオン発生装置7のイオン発生部8を通過する風の風速を増速させることができる。
上記第3実施形態のヘアドライヤは、第1実施形態のヘアドライヤと同様の効果を有する。
〔第4実施形態〕
図11はこの発明の第4実施形態のヘアドライヤの後面図を示している。この第4実施形態のヘアドライヤは、集風部の代わりに絞り部を用いた点を除いて第1実施形態のヘアドライヤと同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明を省略する。
この第4実施形態のヘアドライヤは、図11に示すように、通路断面積を狭くする絞り部40を、風速増速部として風通路P21内かつイオン発生装置7のイオン発生部8近傍に設けることによって、簡単な構成でイオン発生部8を通過するときの風速を増速させることができる。
上記第4実施形態のヘアドライヤは、第1実施形態のヘアドライヤと同様の効果を有する。
なお、上記第1〜第4実施形態では、集風部20,吸込口112,風速増速用風通路P12および絞り部40を風速増速部として用いたが、これに限らず、他の形態の風速増速部を備えたヘアドライヤであってもよい。
例えば、図12は他の実施形態のヘアドライヤの縦断面の模式図を示しており、このヘアドライヤは、集風部20の代わりに風速増速部の一例としての仕切板50を用いた点およびイオン発生装置107を除いて第1実施形態のヘアドライヤと同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明を省略する。
図12に示すように、イオン発生装置107のイオン発生部108は、先端が尖った針形状の針電極と、その針電極を取り囲むように配置されたドーナツ円板状の誘導電極とを有している。このイオン発生装置107の針電極の突出する向きが、吐出口11側ではなく、吸込口12側から吐出口11側に向かう方向に対して略直角方向かつ上方に向かって突出している。
ここで、筐体1の内側かつイオン発生装置107のイオン発生部108に対向する側に、風通路P1の一部を塞ぐように立設する風速増速部の一例としての仕切板50を設けている。
また、図13は他の実施形態のヘアドライヤの縦断面の模式図を示しており、このヘアドライヤは、仕切板の代わりに風速増速部の一例としての集風部60を用いた点を除いて図12に示すヘアドライヤと同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明を省略する。
図13に示すように、風通路P1内かつ吸込口12側に、吸込口12側から吐出口11側に向かって先細りのラッパ形状の風速増速部の一例として集風部60を設けている。また、集風部60の下流側の開口近傍に、イオン発生装置107のイオン発生部108が配置されている。上記集風部60によって、送風ファン6により風通路P1に送られた風がイオン発生装置107のイオン発生部108を通過するときの風速を増速させる。
また、図14は他の実施形態のヘアドライヤの縦断面の模式図を示しており、このヘアドライヤは、仕切板の代わりに風速増速部の一例としてのガイド部70を用いた点を除いて図12に示すヘアドライヤと同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明を省略する。
図14に示すように、風通路P1内かつ吸込口12側に、上側から斜め前方に向かって傾斜するように風速増速部の一例として板状のガイド部70を設けている。また、ガイド部70の下端側の開口近傍に、イオン発生装置107のイオン発生部108が配置されている。上記ガイド部70によって、送風ファン6により風通路P1に送られた風がイオン発生装置107のイオン発生部108を通過するときの風速を増速させる。
あるいは、図15は他の実施形態のヘアドライヤの縦断面の模式図を示しており、このヘアドライヤは、イオン発生装置の位置を除いて図13に示すヘアドライヤと同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明を省略する。
図15に示すように、風通路P1内かつ吸込口12側に、吸込口12側から吐出口11側に向かって先細りのラッパ形状の風速増速部の一例として集風部60を設けている。また、集風部60の内側に、イオン発生装置207が配置されている。上記集風部60によって、送風ファン6により風通路P1に送られた風がイオン発生装置207のイオン発生部208を通過するときの風速を増速させる。
上記図12〜図15では、吸込口12側から吐出口11側に向かう方向に対して略直角方向かつ上方に向かってイオン発生部108,208の針電極が突出したイオン発生装置107,207を用いたが、第1〜第4実施形態と同様に前面側(吐出口11側)に針電極が突出するイオン発生装置を用いてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態および図12〜図15の他の実施形態に示す集風部20,吸込口112,風速増速用風通路P12,絞り部40,仕切板50,集風部60およびガイド部70のうちの少なくとも2つ以上を適宜組み合わせて風速増速部を構成してもよい。あるいは、上記第1〜第4実施形態および図12〜図15の他の実施形態に示す集風部20,吸込口112,風速増速用風通路P12,絞り部40,仕切板50,集風部60およびガイド部70のうちの少なくとも1つ以上と他の形態の風速増速部とを適宜組み合わせてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態図12〜図15の他の実施形態では、マイナスイオンとプラスイオンとを生成するイオン発生部8,108,208を有するイオン発生装置7,107,207を備えたヘアドライヤについて説明したが、イオン発生装置はこれに限らず、マイナスイオンを生成するイオン発生部を有するイオン発生装置を備えたヘアドライヤにこの発明を適用してもよい。この場合、イオン発生装置のイオン発生部近傍でのマイナスイオンの滞留によってイオン発生が抑制されるのを防ぐことにより、イオン発生部から次々にマイナスイオンが吐出されるので、イオン量を増大できる。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記第1〜第4実施形態および図12〜図15に示す他の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
1…筐体
2…ハンドル
3,103…吸気フィルタ
4…電源コード
7,107,207…イオン発生装置
8,108,208…イオン発生部
10…仕切板
11…吐出口
12,112…吸込口
15…プラスイオン発生部
16…マイナスイオン発生部
20…集風部
30…吸込口
40…絞り部
50…仕切板
60…集風部
70…ガイド部
P1,P11,P21…風通路
P12…風速増速用風通路

Claims (5)

  1. 風通路を有する筐体と、
    上記筐体内に配置され、上記風通路に風を送る送風装置と、
    上記風通路内に配置されたヒータと、
    少なくともマイナスイオンを生成するイオン発生部を有し、上記イオン発生部が上記風通路内に配置されたイオン発生装置と、
    上記筐体内に設けられ、上記イオン発生装置のイオン発生部を通過する風の風速を増速させる風速増速部と
    を備えたことを特徴とするヘアドライヤ。
  2. 請求項1に記載のヘアドライヤにおいて、
    上記風速増速部は、上記風通路内に設けられ、上記イオン発生装置のイオン発生部に風を集める集風部であることを特徴とするヘアドライヤ。
  3. 請求項1または2に記載のヘアドライヤにおいて、
    上記風速増速部は、上記風通路内かつ上記イオン発生装置のイオン発生部の近傍に設けられた通路断面積を狭くする絞り部であることを特徴とするヘアドライヤ。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載のヘアドライヤにおいて、
    上記風速増速部は、上記筐体かつ上記風通路の上流側に設けられ、上記筐体に形成可能な最大開口面積の開口よりも開口面積が絞られた吸込口であることを特徴とするヘアドライヤ。
  5. 請求項1に記載のヘアドライヤにおいて、
    上記風速増速部は、上記筐体内かつ上記イオン発生装置のイオン発生部の少なくとも上流側に設けられ、上記送風装置により上記イオン発生装置のイオン発生部に風を送るための風速増速用風通路であることを特徴とするヘアドライヤ。
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