JP5484259B2 - イオン発生装置および電気機器 - Google Patents

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本発明は、イオン発生装置およびそれを備えた電気機器に関するものである。
放電現象を利用した多くのイオン発生装置が実用化されている。これらのイオン発生装置は通常、イオンを発生させるためのイオン発生素子と、イオン発生素子に高電圧を供給するための高圧トランスを含む電源部と、コネクタなどの電源入力部とにより構成されている。
このイオン発生素子は放電現象によってイオンを発生させるものである。放電現象は、放電電極の先端に電界を集中させることによって空気を絶縁破壊させることで生じる。イオン発生素子で実用化されているものの一例としては、金属線、鋭角部を持った金属板、針形状の金属などを放電電極とし、大地電位の金属板やグリッドなどを誘導電極(対向電極)としたものがある。この方式のイオン発生素子として、たとえば特開平10−199653号公報(特許文献1)に開示されたものがある。また別の例として、誘導電極を特に配置しないイオン発生素子もある。この方式のイオン発生素子としては、たとえば特開2002−374670号公報(特許文献2)に開示されたものがある。イオン発生素子によって発生したイオンは、たとえば特開平8−255668号公報(特許文献3)に開示されているように、一般に、送風ファンによる気流に乗せて外部へ放出される。
この気流とイオンの発生量との間には相関があることが指摘されている。たとえば、実公昭42−13343号公報によれば、負イオン発生装置において、負イオン発生電極間を流通する気流の風量(単位時間当たりに通過する気流の体積)の増大とともに、負イオンの発生量が増大することが開示されている。
特開平10−199653号公報 特開2002−374670号公報 特開平8−255668号公報 実公昭42−13343号公報
上述したように、気流の風量が大きくされればイオンの発生量も大きくなるのでイオンの発生効率を高めることができる。しかしながら、イオン発生装置を搭載した電気機器の風量が大きくされると、電気機器の消費電力および騒音も大きくなってしまう。また電気機器の風量は、イオン発生の効率とは別の理由で決定される場合が多い。たとえば、電気機器が空気調和機である場合、その風量は、通常、暖房能力または冷房能力の調整の観点で決定される。また小型の電気機器には大型のファンを搭載することが困難であり、よって発生可能な風量の大きさには限度がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、イオン発生装置が搭載される電気機器の風量に大きく依存することなく高い効率でイオンを供給することができるイオン発生装置と、それを備えた電気機器とを提供することである。
本発明のイオン発生装置は、電気機器で発生させられた気流の一部を取り込んでイオンとともに外部へ吹き出すイオン発生装置であって、電気機器の空気の通過経路内に設置するのに可能な筐体と、筐体内に設けられた少なくとも1つのイオン発生電極部と、筐体内に設けられた送風ファンとを有する。
この装置によれば、イオン発生装置自身が独立した送風ファンを有する。この送風ファンによってイオン発生に適した送風を行うことにより、イオン発生装置が搭載される電気機器の風量に大きく依存することなく高い効率でイオンを供給することができる。
本発明の一の局面において、送風ファンは、少なくとも1つのイオン発生電極部の少なくとも1つへ送風するように配置されている。
これにより、電気機器の風量とは独立して、イオン発生電極部に高速の気流を吹き付けることができる。よってイオン発生装置が搭載される電気機器の風量に大きく依存することなく高い効率でイオンを供給することができる。
上記一の局面において好ましくは、少なくとも1つのイオン発生電極部は第1および第2のイオン発生電極部を含む。第1のイオン発生電極部は、一直線状に延びる針状電極を有する。第2のイオン発生電極部は、屈曲した針状電極を有する。
これにより、第1および第2のイオン発生電極部の各々のイオンの放出方向は互いに異なる。よって、第1および第2のイオン発生電極部の各々からのイオンが放出直後に互いに結合してしまうことを抑制することができる。これにより実効的なイオン発生量を高めることができる。
より好ましくは、送風ファンは第2のイオン発生電極部へ送風するように配置されている。
これにより、一直線状に延びる針状電極ではなく屈曲した針状電極を用いることによるイオン発生効率の低下を補うことができる。
本発明の他の局面において、少なくとも1つのイオン発生電極部は正イオン発生電極部および負イオン発生電極部を含む。送風ファンは、電気機器で発生させられた気流を正イオン発生電極部および負イオン発生電極部のそれぞれから放出された正イオンおよび負イオンの間へ送風するように配置されている。
これにより、正イオンおよび負イオンの間を高速の気流によって遮ることができるので、正イオンおよび負イオンが放出直後に互いに結合してしまうことを抑制することができる。これにより実効的なイオン発生量を高めることができる。
本発明のイオン発生装置は、好ましくは、筐体内に設けられた、イオン発生電極部へ電圧を印加するための高電圧発生回路を有する。これにより、高電圧発生回路が筐体外に設けられる場合に比して、イオン発生装置を小型化することができる。
好ましくは送風ファンの厚さは、高電圧発生回路の厚さ以下である。これにより、より厚い送風ファンが設けられる場合に比して、イオン発生装置を小型化することができる。
好ましくはイオン発生装置は、少なくとも一部が筐体内に設けられた、高電圧発生回路へ電源を供給するための入力コネクタを有する。これにより、入力コネクタが筐体外に設けられる場合に比して、イオン発生装置を小型化することができる。
本発明の電気機器は、上記のいずれかに記載のイオン発生装置と、イオン発生装置へ送られる気流を発生させる送風部とを有する。
この電気機器によれば、電気機器の送風部とは別に、イオン発生装置自身が独立した送風ファンを有する。この送風ファンによってイオン発生に適した送風を行うことにより、電気機器の風量に大きく依存することなく高い効率でイオンを供給することができる。
以上に説明したように本発明のイオン発生装置および電気機器によれば、イオン発生装置が搭載される電気機器の風量に大きく依存することなく高い効率でイオンを供給することができる。
本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置の概略的な平面図である。 図1の線II−IIに沿う概略断面図である。 図1のイオン発生装置の機能ブロック図である。 図1のイオン発生装置が有するイオン発生電極部を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置の概略的な平面図である。 図5の線VI−VIに沿う概略断面図である。 図5の線VII−VIIに沿う概略断面図である。 図5のイオン発生装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態3におけるイオン発生装置の概略的な平面図である。 図9の線X−Xに沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態4における電気機器としての空気清浄機の概略的な斜視図である。 図11の内部構造を背面側から概略的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
主に図1および図2を参照して、本実施の形態のイオン発生装置51は、気流を発生させることができる電気機器(たとえば、後述する実施の形態4の空気清浄機60)に付加されることによって、この気流中へイオンを供給するものである。具体的には、イオン発生装置51は、イオン発生装置51の外部で発生させられた気流がイオン発生装置51の上面に沿って流れるように、電気機器に取り付けられる。
イオン発生装置51は、外装ケース11(筐体)と、外装ケース11内に設けられた複数の部材とを有する。この複数の部材は外装ケース11によって一体化されている。具体的にはこの複数の部材は、正イオン発生電極部31(図4)、負イオン発生電極部41、送風ファン9、電源入力コネクタ10、および電源部2を有する。また外装ケース11は、イオン発生電極部31、41および送風ファン9の各々の上面において開放されている。
送風ファン9は、正イオン発生電極部31および負イオン発生電極部41へ送風するように配置されており、具体的には、正イオン発生電極部31および負イオン発生電極部41の各々の上流側に配置されている。送風ファン9は、イオン発生装置51の外部で発生させられた気流(矢印BAおよびBF)の一部(矢印BF)を取り込んだ後に、正イオン発生電極部31または負イオン発生電極部41に当てることができるように配置されている。正イオン発生電極部31または負イオン発生電極部41に当たる気流の速度は、送風ファン9の作用によって大きくされている。つまり、送風ファン9を通らずに外装ケース11内または外装ケース11近傍を通る気流の速度に比して、送風ファン9を通って正イオン発生電極部31または負イオン発生電極部41に当てられる気流の速度はより大きい。
図3を参照して、電源部2は、正イオン発生電極部31および負イオン発生電極部41のそれぞれへ正電圧および負電圧を印加するためのものである。この目的で電源部2は、駆動回路21と、高圧トランス22(高電圧発生回路)と、ダイオード23p(正の高圧回路)と、ダイオード23n(負の高圧回路)とを有する。また電源部2には電源入力コネクタ10が電気的に接続されている。
電源入力コネクタ10は、一部が外装ケース11内に配置されており、他部が外装ケース11の外部に露出しており、外部からの電源をコネクタ接続できる構造となっている。外部からの電源は、たとえば、商用交流電源、またはイオン発生装置51が取り付けられる電気機器の電源回路部である。
駆動回路21は、入力側が電源入力コネクタ10に電気的に接続されており、出力側が高圧トランス22の一次側に電気的に接続されている。高圧トランス22は、一次側に入力された電圧を昇圧して二次側に出力するためのものである。高圧トランス22の二次側の一方は、ダイオード23pを通じて正イオン発生電極部31の放電電極6に電気的に接続されるとともに、ダイオード23nを通じて負イオン発生電極部41の放電電極6に電気的に接続されている。また高圧トランス22の二次側の他方は、正イオン発生電極部31および負イオン発生電極部41の各々の誘導電極7に電気的に接続されている。
ダイオード23pの極性は正イオン発生電極部31の放電電極6に正電圧が印加されるように選択されており、またダイオード23nの極性は負イオン発生電極部41の放電電極6に負電圧が印加されるように選択されている。これにより、正イオン発生電極部31では正イオンを、負イオン発生電極部41では負イオンを発生させることができる。つまり2極性のイオンを発生させることができる。
なお放電電極6に印加する電圧の大きさは、コロナ放電によるイオン生成において、所望のイオン種が効率的に生成されるように選択され得る。また電圧波形としては様々なものを用いることができ、たとえば直流波形、正負にバイアスされた交流波形、または正負にバイアスされたパルス波形などを用いることができる。
なお好ましくは、高圧トランス22は、電気的な絶縁性を確保するために樹脂モールドされている。
図4を参照して、正イオン発生電極部31および負イオン発生電極部41の各々は、支持基板5と、放電電極6と、誘導電極7とを有する。支持基板5は放電電極6および誘導電極7を支持している。放電電極6は、針状の形状を有し、支持基板5に垂直な方向に延在している。誘導電極7は、たとえば板金によって形成されており、また穴が設けられている。この穴の中心に放電電極6が配置されている。
なお好ましくは、支持基板5の裏面側は、電気的な絶縁性を確保するために樹脂モールドされている。
本実施の形態によれば、イオン発生装置51はイオン発生装置51の外部で発生させられた気流を受けるものであって、かつイオン発生装置51自体が独立した送風ファン9を有する。この送風ファン9によってイオン発生に適した送風を行うことにより、イオン発生装置51が搭載される電気機器(たとえば後述する実施の形態4の空気清浄機)の風量に大きく依存することなく高い効率でイオンを供給することができる。
具体的には、送風ファン9は、イオン発生電極部、すなわち正イオン発生電極部31および負イオン発生電極部41へ送風するように配置されている。これにより、電気機器の風量とは独立して、イオン発生電極部に高速の気流を吹き付けることができる。これにより、発生したイオンがイオン発生電極部から早期に離脱するので、イオン発生電極部の近傍におけるイオンの中和または再結合の発生を抑えることができる。よってイオン発生装置51の実効的なイオン発生量を高めることができる。以上のように本実施の形態によれば、イオン発生装置51が搭載される電気機器の風量に大きく依存することなく高い効率でイオンを供給することができる。
また送風ファン9はイオン発生装置51の外部で発生させられた気流の一部のみを取り込んでおり、外部で発生させられた気流の大部分は送風ファン9を通らずに流れる。よって送風ファン9を設けることに起因する通風抵抗の増大はほとんど問題にならない。
また高圧トランス22(図3)は外装ケース11内に設けられる。これにより、高圧トランスが外装ケース外に設けられる場合に比して、イオン発生装置を小型化することができる。
また送風ファン9の厚さは高圧トランス22の厚さ以下である。これにより、より厚い送風ファンが設けられる場合に比して、イオン発生装置を小型化することができる。
またイオン発生装置51は、一部が外装ケース11内に設けられた、高圧トランス22へ電源を供給するための電源入力コネクタ10を有する。これにより、電源入力コネクタが外装ケース外に設けられる場合に比して、イオン発生装置を小型化することができる。
またイオン発生装置51は、図2に示すように、外部で発生させられた気流(矢印BA)がイオン発生装置51の上面に沿って流れるように電気機器に取り付けられる。これにより、イオンがこの気流に取り込まれ、そしてこの気流に乗って電気機器の外部へと送出される。よって、発生したイオンを迅速に電気機器の外部に送出することができる。
なお上述した正イオンは、たとえば、水素イオン(H+)の周囲に複数の水分子が付随したクラスターイオンであり、H+(H2O)m(mは自然数)として表される。また負イオンは、たとえば、酸素イオン(O 2 -)の周囲に複数の水分子が付随したクラスターイオンであり、O 2 -(H2O)n(nは自然数)として表される。また、空気中の正イオンであるH+(H2O)m(mは自然数)と、負イオンであるO 2 -(H2O)n(nは自然数)とを略同等量発生させることにより、両イオンが空気中を浮遊するカビ菌やウィルスの周りを取り囲み、その際に生成される活性種の水酸化ラジカル(・OH)の作用により、浮遊カビ菌などを分解することが可能となる。
(実施の形態2)
図5〜図7を参照して、本実施の形態のイオン発生装置52は、正イオン発生電極部32および負イオン発生電極部42と、外装ケース12とを有する。
正イオン発生電極部32は第1および第2のイオン発生電極部32a、32bを有し、負イオン発生電極部42は第1および第2のイオン発生電極部42a、42bを有する。第1のイオン発生電極部32aおよび42aの各々は、実施の形態1におけるイオン発生電極部とおおよそ同様の構成を有する。
第2のイオン発生電極部32bおよび42bの各々は、放電電極6bと、誘導電極7aおよび7bとを有する。放電電極6bは、支持基板5につながる部分、つまり根元部分と、放電が行われる部分である先端部分とを有する。放電電極6bは、この根元部分と先端部分との間で屈曲している。具体的には、根元部分は支持基板5に垂直に延在しており、先端部分は支持基板5に平行であって、かつその先端が向かう方向が気流の方向(図7における左方向)とほぼ同じになるように延在している。
送風ファン9は、第2のイオン発生電極部32bおよび42bの上流側(図5および図7における右側)に配置されている。また外装ケース12は、図7に示すように、第2のイオン発生電極部32bおよび42bの各々と、送風ファン9との間が通風可能となるように構成されている。この構成により、送風ファン9は第2のイオン発生電極部32bおよび42bへ送風することができる。
外装ケース12の上面(図5が示す面)は、第1のイオン発生電極部32aおよび42aの各々の放電電極6の位置に対応する位置に穴OPを有する。つまり穴OPの各々は、外装ケース12の上面から見て、放電電極6を露出しており、誘導電極7を覆っている。また外装ケース12の背面(図5および図7の各々において外装ケース12の左端に対応する面)は、放電電極6bの下流側(放電電極6bの先端が向かう方向の側)に開口OQを有する。また外装ケース12の上面は各放電電極6bを覆っている。また外装ケース12は、第1および第2のイオン発生電極部32a、32bの間を隔離しており、また第1および第2のイオン発生電極部42a、42bの間を隔離している。
上記構成により、第1のイオン発生電極部32aおよび42aにより発生したイオンは、外装ケース12の上面に形成された穴OPを通じてイオン発生装置52の上面から放出され、イオン発生装置52の外部で発生させられた気流BA(図6)に乗って運ばれる。また第2のイオン発生電極部32bおよび42bにより発生したイオンは、外装ケース12の背面に形成された開口OQを通じて、イオン発生装置52の背面から放出され、やがてイオン発生装置52の外部で発生させられた気流BA(図6)と合流する。
図8を参照して、高圧トランス22の二次側の一方は、ダイオード23pを通じて正イオン発生電極部32の放電電極6および6bに電気的に接続されるとともに、ダイオード23nを通じて負イオン発生電極部42の放電電極6および6bに電気的に接続されている。また高圧トランス22の二次側の他方は、正イオン発生電極部32および負イオン発生電極部42の誘導電極7、7aおよび7bに電気的に接続されている。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、第1のイオン発生電極部32aおよび42aのイオンの放出方向と、第2のイオン発生電極部32bおよび42bのイオンの放出方向とは互いに異なる。よって、第1および第2のイオン発生電極部の各々からのイオンが互いに結合してしまうことを抑制することができる。これにより実効的なイオン発生量を高めることができる。
また第2のイオン発生電極部32bおよび42bへ送風するように送風ファン9が配置されている。これにより、一直線状に延びる放電電極6ではなく屈曲した放電電極6bを用いることによるイオン発生効率の低下を補うことができる。
(実施の形態3)
図9および図10を参照して、本実施の形態のイオン発生装置53において、正イオン発生電極部31は、イオン発生装置53の外部で発生させられた気流(矢印CP)を受けて正イオンを放出するものであり、また負イオン発生電極部41は、イオン発生装置53の外部で発生させられた気流(矢印CN)を受けて負イオンを放出するものである。つまり、図9の矢印CPおよびCNのそれぞれに示すように、イオン発生装置53から正イオンおよび負イオンが放出される。
送風ファン9は、上記のように放出された正イオンおよび負イオンの間へ送風(図中矢印CA)するように配置されている。この送風による気流(矢印CA)の速度は、送風ファン9の作用にともない、イオン発生装置53の外部で発生させられた気流が送風ファン9を経由せずに正イオン発生電極部31または負イオン発生電極部41近傍を流れる速度に比して大きい。
外装ケース13の上面(図9が示す面)は、正イオン発生電極部31および負イオン発生電極部41の各々の放電電極6の位置に対応する位置に穴OPを有する。つまり穴OPの各々は、外装ケース13の上面から見て、放電電極6を露出しており、誘導電極7を覆っている。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1または2の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、イオン発生装置53から放出された直後の正イオンおよび負イオンの間が、送風ファン9によって発生させられた高速の気流(矢印CA)によって遮られる。これにより、放出直後の正イオンと負イオンとの結合にともなうイオン濃度の低下を抑制することができる。よってイオン発生装置53の実効的なイオン発生量を高めることができる。
(実施の形態4)
主に図11および図12を参照して、空気清浄機60(電気機器)は、イオン発生装置51(図1)と、本体62と、前面パネル61とを有する。本体62は、メインファン69(送風部)と、ファン用ケーシング65と、吹き出し口63とを有する。吹き出し口63は本体62の後方上部に設けられており、この吹き出し口63からイオンを含む清浄な空気が室内に供給される。
メインファン69は、本体62のほぼ中心に取り付けられており、空気取り入れ口から取り込んだ空気をファン用ケーシング65に沿って送風する。空気清浄機60に取り込まれた空気は、図示しないフィルターを通過することで清浄化される。清浄化された空気は、ファン用ケーシング65を通じて、吹き出し口63から外部へ供給される。
清浄化された空気の通過経路を形成するファン用ケーシング65の一部に、イオン発生装置51(図1)が取り付けられている。よってイオン発生装置51へ、メインファン69により発生させられた気流が送られる。
本実施の形態によれば、空気清浄機60のメインファン69とは別に、イオン発生装置51自身が独立した送風ファン9(図1)を有する。この送風ファン9によってイオン発生に適した送風を行うことにより、空気清浄機60の風量に大きく依存することなく高い効率でイオンを供給することができる。
以下に、上記作用効果の具体例を挙げる。
空気清浄機60の吹き出し口63から吹き出される気流の風量は、メインファン69の回転数によって調整され得る。低い回転数が選択された場合、メインファン69によって発生させられた気流がイオン発生装置51に当たる際の速度が小さくなる。このような場合であっても、イオン発生装置51自身の送風ファン9が高速の気流を局所的に発生させることで、高い効率でイオンを供給することができる。
なお本実施の形態においてはイオン発生装置51(図1)が用いられているが、代わりにイオン発生装置52(図5)または53(図9)が用いられてもよい。また電気機器の一例として空気清浄機について説明したが、電気機器は、これ以外に空気調和機(エアコンディショナー)、冷蔵機器、掃除機、加湿器、除湿機などであってもよく、イオン発生装置から放出されたイオンを気流に乗せて送るための送風部を有する電気機器であればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、イオン発生装置およびそのイオン発生装置を備えた電気機器に特に有利に適用され得る。
2 電源部、5 支持基板、6,6b 放電電極、7,7a,7b 誘導電極、9 送風ファン、10 電源入力コネクタ、11〜13 外装ケース(筐体)、21 駆動回路、22 高圧トランス(高電圧発生回路)、23n,23p ダイオード、31,32 正イオン発生電極部、32a,42a 第1のイオン発生電極部、32b,42b 第2のイオン発生電極部、41,42 負イオン発生電極部、51〜53 イオン発生装置、60 空気清浄機(電気機器)、69 メインファン。

Claims (8)

  1. 電気機器で発生させられた気流の一部を取り込んでイオンとともに外部へ吹き出すイオン発生装置であって、
    前記電気機器の空気の通過経路内に設置するのに可能な筐体と、
    前記筐体内に設けられた少なくとも1つのイオン発生電極部と、
    前記筐体内に設けられた送風ファンとを備え
    前記送風ファンは、前記電気機器で発生させられた気流を前記少なくとも1つのイオン発生電極部の少なくとも1つへ送風するように配置されている、イオン発生装置。
  2. 前記少なくとも1つのイオン発生電極部は、
    一直線状に延びる針状電極を有する第1のイオン発生電極部と、
    屈曲した針状電極を有する第2のイオン発生電極部とを含む、請求項に記載のイオン発生装置。
  3. 前記送風ファンは前記第2のイオン発生電極部へ送風するように配置されている、請求項に記載のイオン発生装置。
  4. 電気機器で発生させられた気流の一部を取り込んでイオンとともに外部へ吹き出すイオン発生装置であって、
    前記電気機器の空気の通過経路内に設置するのに可能な筐体と
    前記筐体内に設けられた少なくとも1つのイオン発生電極部と、
    前記筐体内に設けられた送風ファンとを備え、
    前記少なくとも1つのイオン発生電極部は正イオン発生電極部および負イオン発生電極部を含み、
    前記送風ファンは、前記電気機器で発生させられた気流を前記正イオン発生電極部および前記負イオン発生電極部のそれぞれから放出された正イオンおよび負イオンの間へ送風するように配置されている、イオン発生装置。
  5. 前記筐体内に設けられた、前記イオン発生電極部へ電圧を印加するための高電圧発生回路をさらに備える、請求項1または4に記載のイオン発生装置。
  6. 前記送風ファンの厚さは、前記高電圧発生回路の厚さ以下である、請求項に記載のイオン発生装置。
  7. 少なくとも一部が前記筐体内に設けられた、前記高電圧発生回路へ電源を供給するための入力コネクタをさらに備える、請求項に記載のイオン発生装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載のイオン発生装置と、
    前記イオン発生装置へ送られる気流を発生させる送風部とを備える、電気機器。
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