JP2005013649A - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送風装置の本体ケース内部におけるイオン発生装置の配置構造を好適化して、放電電極とトランスとを繋ぐ接続リードによる風切り音の発生を解消する。
【解決手段】本体ケース1の内部に、ファン7と、ファン駆動用のモーター8と、空気加熱用のヒーター9と、イオン発生装置とを設ける。イオン発生装置は、放電電流調整ユニット24と放電ユニット25とで構成し、これら両者をヒーターホルダー18の中央部分に隣接配置する。放電ユニット25は、容器状の電極ホルダー32と、放電電極33と、対向電極34とを含む。放電電流調整ユニット24と放電ユニット25とを繋ぐ接続リード36・37を有する。接続リード36・37の外面は、電極ホルダー32で覆って、接続リード36・37が空気流と接触するのを防止する。電極ホルダー32は、前すぼまりテーパー状のカバー40と電極支持体41とを備えている。カバー40で接続リード36・37の外面を覆う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘアードライヤーに代表される送風装置、なかでも本体ケースの内部にイオン発生装置が配置された送風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本体ケースの内部にイオン発生装置を配置したヘアードライヤーは、例えば本出願人の出願に係る特許文献1および特許文献2に公知である。そこでは、十文字状に組まれるヒーターホルダーの交差部分をくりぬいて、そこにイオン発生装置を構成する回路基板とトランスとを配置している。さらに、ヒーターホルダーの前縁と吹出グリルとの間に先すぼまりテーパー状のイオン通路を設けて、その内部に電極ユニットを配置することにより、電極ユニットで生成したマイナスイオンが吹き出し空気流に広く拡散し、あるいは中和消滅するのを避けている。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−70526号公報(段落番号0024、図1)
【特許文献2】
特開2003−79421号公報(段落番号0029、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1および2のドライヤーによれば、先すぼまりテーパー状のイオン通路の内部に電極ユニットを配置するので、マイナスイオンの拡散、および中和消滅をよく防止できる。しかし、ヒーターホルダーの前端と吹出グリルとの間に電極ユニットを配置するため、電極ユニットとトランスとの間に前後隙間が生じるのを避けられず、両者を繋ぐ接続リードがイオン通路とトランスとの間の空間に露出する。問題は、筒状の本体ケースの内面に沿って送給される空気流の一部が、先の前後隙間を介してイオン通路へ流れ込むとき、接続リードと接触して耳障りな風切り音が発生する点にある。
【0005】
イオン通路は先すぼまりテーパー状の筒体で区画してあり、その内部に電極ユニットを配置してある。そのため、電極ユニットで生成したマイナスイオンが吹き出し空気流に広く拡散することは規制できるものの、マイナスイオンと常時接触する筒体がマイナスに帯電しやすく、筒体に帯電したマイナス電荷とマイナスイオンとが反発しあう結果、マイナスイオンの送給量が減少する。
【0006】
本発明の目的は、本体ケース内部におけるイオン発生装置の配置構造を好適化することによって、放電電極とトランスとを繋ぐ接続リードによる風切り音の発生を解消でき、従って使用時の騒音レベルを低下できる静粛な送風装置を提供することにある。本発明の目的は、マイナスイオンが吹き出し空気流に広く拡散するのを規制しながら、電極ユニットの周辺構造体がマイナスに帯電するのを抑止し、以て送風装置から送出されるマイナスイオンの量を向上できる送風装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の送風装置では、本体ケース1の内部に、ファン7と、ファン駆動用のモーター8と、空気加熱用のヒーター9と、イオン発生装置とを設けてある。イオン発生装置は、ヒーターホルダー18の中央部分に配置される放電電流調整ユニット24と、放電電流調整ユニット24に隣接配置されて、吹出グリル13と対向する放電ユニット25とを含む。放電ユニット25は、後面が開口する容器状の電極ホルダー32と、電極ホルダー32に組み付けられる放電電極33と、対向電極34とを含む。そして、放電電流調整ユニット24と放電ユニット25とを繋ぐ接続リード36・37の外面が、電極ホルダー32で覆われている(請求項1)。
【0008】
電極ホルダー32は、前すぼまりテーパー状のカバー40と、カバー40の中央に設けられて放電電極33および対向電極34を支持する電極支持体41とを備えており、放電電流調整ユニット24と放電ユニット25とを繋ぐ接続リード36・37の外面が、カバー40で覆われている(請求項2)。
【0009】
電極ホルダー32のカバー40と電極支持体41とは、一体に形成することができる(請求項3)。
【0010】
ヒーターホルダー18は、モーター8の周面に外嵌する保持筒21と、保持筒21に差し込み固定される複数個の絶縁板22とで構成し、放電電流調整ユニット24の少なくとも一部を保持筒21で支持することができる(請求項4)。
【0011】
ヒーターホルダー18に装着した放電電流調整ユニット24および放電ユニット25は、絶縁板22と電極ホルダー32との間に設けた係合構造で固定することができる(請求項5)。
【0012】
放電ユニット25と対向する吹出グリル13の中央部には、イオン放出口53を設け、吹出グリル13と、グリップ3に設けたアース片51とが、導電路52を介して通電可能に接続されている(請求項6)。
【0013】
【発明の作用効果】
本発明に係る送風装置では、イオン発生装置を構成する放電電流調整ユニット24および放電ユニット25を、ヒーターホルダー18の中央部分に隣接配置した。そのうえで、両ユニット24・25を繋ぐ接続リード36・37の外面を、放電ユニット25の電極ホルダー32で覆うことにより、接続リード36・37がファン7で送給される空気流に晒されるのを防止した。従って本発明によれば、放電電極とトランスとを繋ぐ接続リード36・37による風切り音の発生を解消でき、その分だけ使用時の騒音レベルが低下して静粛な送風装置が得られる。接続リード36・37の外面が電極ホルダー32で覆われているので、接続リード36・37が外部から加熱されるのを防止できるうえ、空気流で運ばれた塵埃などが電極ホルダー32内に侵入し堆積することもない(請求項1)。
【0014】
前すぼまりテーパー状のカバー40と、カバー40の中央に設けた電極支持体41とで構成した電極ホルダー32によれば、放電電流調整ユニット24の周面に沿って流れてきた空気流を、カバー40で放電電極側へ向かって流動案内できるので、電極ホルダー32の周辺に滞留するマイナスイオンを、流動案内した空気流で強制的に吹出口12から送給して、電極ホルダー32の周辺におけるイオン飽和を効果的に解消できる(請求項2)。
【0015】
カバー40と電極支持体41とを一体に形成した電極ホルダー32によれば、放電ユニット25の構成部品点数が減少する。また、電極ホルダー32をコンパクトに構成できるので、本体ケース1内における放電ユニット25の占有スペースが小さくなり、その分だけ送風装置を小形化できる利点もある(請求項3)。
【0016】
モーター8の周面に外嵌する保持筒21と、保持筒21に差し込み固定される複数個の絶縁板22とでヒーターホルダー18を構成し、放電電流調整ユニット24の少なくとも一部を保持筒21で支持するようにした送風装置によれば、モーター8から保持筒21を経て放電電流調整ユニット24に至る外郭線形状を滑らかでほぼ均一なものとすることができ、従って、ファン7から送給された加圧空気を安定した状態で流動案内して送風効率の向上を図れ、ヒーター9との熱交換作用も安定化して、温度むらのない温風を供給できる。比較的重量が大きな放電電流調整ユニット24はモーター8と同心状に配置するので、使用時の重量バランスがよく、使用姿勢の如何にかかわらず使い勝手のよい送風装置が得られる(請求項4)。
【0017】
絶縁板22と電極ホルダー32との間に係合構造を設けて、ヒーターホルダー18に装着した放電電流調整ユニット24および放電ユニット25が分離不能に固定されていると、放電ユニット25を本体ケース1に固定するための構造を別に設ける必要がなく、その分だけ送風装置の構造を簡素化できる。また、絶縁板22の内縁を両ユニット24・25で支えて、本体ケース1内における絶縁板22の保形と位置決めとを同時に行うことができる(請求項5)。
【0018】
吹出グリル13と、グリップ3に設けたアース片51とが導電路52を介して通電可能に接続された送風装置によれば、吹出グリル13に帯電したマイナス電荷を使用者の身体を介してグランドアースし、吹出グリル13を非帯電状態に維持できるので、イオン発生装置から送給のマイナスイオンと、吹出グリル13に帯電のマイナス電荷とが反発しあってマイナスイオンの放出量が減少するのを解消できる。従って、従来のこの種の送風装置に比べて効果的にマイナスイオンを送給できる(請求項6)。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1ないし図8は本発明に係る送風装置をヘアードライヤーに適用した実施例を示す。図2においてヘアードライヤーは、横長筒状の本体ケース1と、その前端に着脱可能に装着されるノズル2と、本体ケース1の下面後ろ側に設けたグリップ3とを有する。
【0020】
グリップ3の前面には、上下スライド可能なスイッチノブ4と、押しボタン型の切換ノブ5とが設けてある。スイッチノブ4を切り換え操作することにより、風量およびヒーター温度の制御と、イオン発生装置への通電状態をオン・オフできる。切換ノブ5を押し込み操作すると、ヒーターへの通電を停止して、温風送給状態から冷風送給状態に切り換えることができる。グリップ3の内部には、先のスイッチノブ4および切換ノブ5で切り換え操作されるスイッチ4a・5aなどを収容してある。図2の想像線で示すように、グリップ3は軸6を中心にして本体ケース1に対して折り畳み可能に連結してある。
【0021】
本体ケース1は、その殆どを占める円筒状の導風ケース1Aと、導風ケース1Aの後端開口に圧嵌装着されるファンケース1Bとで構成する。図2および図3において本体ケース1の内部には、軸流形のファン7と、ファン駆動用のモーター8と、ファン7で生起した空気流を過熱するヒーター9と、イオン発生装置などが収容されている。ファン7で生起される空気流は、本体ケース1の後端に設けた吸込グリル11から導入され、本体ケース1の前端に開口した断面円形の吹出口12から吹き出る。吹出口12から吹き出た1次吹出風は、ノズル2で扁平に収束され、ノズル内に吸引された周辺空気とともに吹き出て2次吹出風を形成する。符号13は吹出口12を覆う吹出グリルである。
【0022】
図3においてモーター8は、モーターホルダー15で支持する。モーターホルダー15は導風ケース1Aに内嵌装着されて、ファンケース1Bで固定してある。モーターホルダー15の前端には、ファン7で捻られた空気流を整流する6個の翼片17が放射状に設けられている。
【0023】
ヒーター9は、ヒーターホルダー18の周囲に巻き付け装着されて、その外面が円筒状の絶縁カバー19と、金属板製のヒーターカバー20とで覆ってある。図4においてヒーターホルダー18は、モーターホルダー15の前端に隣接してモーター8に外嵌装着される断面円形の保持筒21と、保持筒21の周面に沿って放射状に係合装着される3個の絶縁板22とで構成する。保持筒21は断熱性と電気絶縁性に優れたプラスチック材で形成し、その筒壁の周囲6箇所に絶縁板22を差し込むための装填溝21aが等間隔おきに形成されている。
【0024】
絶縁板22は粉状の雲母を板状に固めたうえでH字状に打ち抜き形成し、中央の板面に絶縁板22を米字状に組むための連結溝22aを形成してある。3個の絶縁板22は、順に保持筒21に差し込み係合することにより、保持筒21の周面空間を6個に均等に区分できる。絶縁板22の後ろ側のくりぬき部分22bを利用して、後述する放電電流調整ユニット24と放電ユニット25とが配置される。
【0025】
保持筒21と絶縁板22とでヒーターホルダー18を構成することにより、保持筒21と絶縁カバー19との間に扇形の6個の送風通路が区画され(図7参照)、ファン7から送給される空気流を各送風通路で流動案内して、送風通路内を通過する空気流を安定させ、ヒーター9による空気加熱をむらなく行うことができる。
【0026】
ファン7で生起した空気流と共にマイナスイオンを毛髪に吹き付けるために、イオン発生装置を備えている。このイオン発生装置は、ヒーターホルダー18の後部中央のくりぬき部分22aに隣接配置される、放電電流調整ユニット24と放電ユニット25とで構成する。図5において放電電流調整ユニット24は、整流回路26やパルス発生回路27などで構成されるイオン発生回路、トランス28、およびダイオード29などを樹脂モールド内に封入して1個のユニット部品として、円柱ブロック状に形成してある。
【0027】
放電ユニット25は、後面が開口する容器状の電極ホルダー32と、電極ホルダー32に組み付けられる針状の放電電極33と、放電電極33の周囲を囲むリング状の対向電極(グランド電極)34と、両電極33・34間を絶縁遮断する誘電筒35などで構成する。両電極33・34とトランス28とは接続リード36・37で接続する。
【0028】
図6において電極ホルダー32は、前すぼまりテーパー状のカバー40と、カバー40の中央に設けた電極支持体41とを一体に形成したプラスチック成形品からなる。電極支持体41は、カバー40の内外に突出するボスを有し、カバー40の前面に突出するボス42の内外に誘電筒35と対向電極34とを配置し、ボス42の中央に放電電極33を配置する。放電電極33と接続リード37との接続部分は、絶縁性を有するシール材43で封止してある。カバー40の後開口の周面には段部44を形成してある。
【0029】
図3に示すように、放電電流調整ユニット24の後部は、保持筒21に内嵌装着したうえで、カバー40の開口面が放電電流調整ユニット24の前端に隣接し、あるいは接触する状態で、電極ホルダー32をくりぬき部分22bに前方から嵌め込むことにより、段部44が絶縁板22の係合突起45で受け止められて(図1参照)、放電電流調整ユニット24および放電ユニット25の両者が、絶縁板22に対して分離不能に固定される。つまり、段部44と係合突起45とからなる係合構造によって、前記両ユニット24・25をヒーターホルダー18に固定してある。
【0030】
上記の組み付け状態において、電極ホルダー32は図7に示すように放電電流調整ユニット24の外郭線内にあって、両電極33・34と誘電筒35は吹出グリル13と対向している(図1参照)。接続リード36・37の外面はカバー40で覆われている。従って、接続リード36・37が空気の流れと接触して、風切り音を生じることはない。ヒーター9の放射熱をカバー40で遮断して、接続リード36・37が加熱されるのを阻止できる。空気流で運ばれた塵埃がカバー40内に侵入して堆積することもない。放電電流調整ユニット24と放電ユニット25との両者は、予め耐熱性の粘着テープによって接合固定した状態で組み込め、その場合には、接合部分の周囲が粘着テープで密封されるので、接続リード36・37が加熱されるのをさらに確実に阻止できる。また、これにより放電電流調整ユニット24と放電ユニット25の間に侵入する塵埃をより一層防止できることになる。
【0031】
保持筒21と放電電流調整ユニット24との周面に沿って流れてきた空気流は、カバー40の周面に沿って流動しながら放電部分の周辺に浮遊するマイナスイオンを前方へ吹き飛ばすので、マイナスイオンの滞留を防止できる。通常、電極ホルダー32の周辺空気にマイナスイオンが滞留するとその周辺空気と放電電極33との間の電位差が減少することでマイナスイオンの発生が抑制されるが、実施例の構造によれば、前すぼまりテーパー状(截頭円錐筒状)のカバー40によって放電電極33側へ積極的に空気流を流動案内して、マイナスイオンの滞留を解消できるので、マイナスイオンを効果的に生成できる。放電電極33から対向電極34に向けて電子を放出することで、空気中の酸素をマイナスに帯電させてマイナスイオン化でき、マイナスに帯電した酸素に微小な水分が結合したマイナスイオンは、毛髪の内部深くまで浸透できる。つまり、水分を髪に浸透させて水分率を高めることができるので、髪を乾燥しながら髪に潤いを与えることになる。
【0032】
吸込グリル11の内部には、ファン7による騒音を抑止するための吸気リング46を組み込んである。吸気リング46は、ファンケース1Bに係合装着されるリング状の筒基部47と、筒基部47の後端から前すぼまり状に突設されたベルマウス構造の導風筒48とを一体に形成したプラスチック成形品からなり、導風筒48の筒基部47側の周面に沿って一群の吸気口49を開口してある。筒基部47の内面数箇所に設けた係合爪50を、ファンケース1Bの周回段部30に後ろ側から係合することにより、吸気リング46をファンケース1Bと一体化できる。この後、吸込グリル11の筒周壁11aをファンケース1Bに溶着することにより、吸気リング46の全体を吸込グリル11で覆うことができる。この組み付け状態において、導風筒48の前開口は、モーターホルダー15の筒壁16の後開口内に位置しており、導風筒48と筒壁16との間にドーナッツ状に吸気隙間Eを確保してある。
【0033】
ファン7によって吸い込まれる空気の殆どは、ベルマウス構造の導風筒48の内壁に案内されて加速され、ファンブレードで捻られながらケース前方へと送出される。通常、ファンブレードの先端付近において、空気の流れとは逆向きに反転する渦流が生じる。渦流が発生するのは、導風筒48の内壁に案内された加速空気流により吸気隙間Eの前方周辺部分が負圧となり、ファンブレードの先端から空気が後方側に流れることが要因であるが、実施例においては、先の空気の流れ(主流路)とは別に、吸気口49から吸気隙間Eまでの間に副流路を形成し、吸気口49から吸い込まれた空気が副流路を介して、吸気隙間Eの前方周辺部分に流れ込むことができるようにするので、ファンブレード先端部分と吸気隙間Eとの間における渦流の発生を効果的に抑制できる。その結果、渦流に起因するファン騒音を抑止できる。吸気リング46の全体を吸込グリル11で覆って、吸気口49を吸込グリル11の内面空間で開口させるので、髪が吸気隙間Eへ吸い込まれるのをよく防止できる。もちろん、導風筒48の内壁に形成される主流路においても髪の侵入は防止されている。吸気隙間Eに近い導風筒48に吸気口49を開口するので、吸気口49から吸気された空気をそのまま導風筒48の外壁に沿って抵抗なく流動させることができ、その分だけ吸気効率がよい。導風筒48の外壁及び吸気隙間Eを流れる副流路の空気流は、主流路を流れる加速された空気流のベンチュリー作用によって発生するので、副流路の空気流の流速は主流路の空気流の流速よりも幾分遅い。
【0034】
吹出グリル13の表面にマイナスイオンが接触してマイナスに帯電すると、帯電したマイナス電荷とマイナスイオンとが反発しあってマイナスイオンの放出量が減少する。こうしたマイナス電荷の帯電に伴うイオン飽和を解消するために、吹出グリル13に帯電したマイナス電荷を使用者の身体を介してグランドアースし、マイナスイオンの送給量を増加できるようにしている。
【0035】
詳しくは、図2に示すように、グリップ3の外面に導電性を有するアース片51を設け、吹出グリル13とアース片51とを導電路52を介して導通し、吹出グリル13に帯電したマイナス電荷を、アース片51を介して人体にアースしている。人体に帯電したマイナス電荷は、床や壁などを介して逃がすことができる。吹出グリル13は、金属板材を打ち抜き形成したプレス成形品からなり、その中央部分にリング状のイオン放出口53を設けてある。イオン放出口53はプラスチック成形品からなり、放電電極33の防護枠を兼ねる。
【0036】
アース片51は、上下に長い木の葉形のプラスチック成形品からなり、導電性を付与するためにその表面全体にメッキ層を被覆形成してある。アース片51と吹出グリル13とは、図1に示すように吹出グリル13に接触するヒーターカバー20と、ヒーターカバー20とアース片51を接続するリード線54(図3参照)を介して電気的に接続する。つまり、先の導電路52は、ヒーターカバー20とリード線54とで構成する。このように、ヒーターカバー20を利用して、吹出グリル13をアース片51に接続すると、導風ケース1A内でリード線54を配線する必要がなく、そのひき回し長さが短くなり、送風装置の組立の手間を省くことができる。
【0037】
図2においてノズル2は、吹出口12に嵌め込み装着される連結筒57と、連結筒57に外嵌固定されるノズル本体58とで構成する。ノズル本体58は、ノズル2の入口側から出口側に向かって先すぼまり状に形成してあり、その前部断面は縦長楕円状になっている。上下の湾曲壁の出口寄り周面には、周辺空気を取り入れるための空気導入口60が開口している。連結筒57には、前後に長い断面楕円形の内筒59を設けてあり、その後端開口は吹出グリル13のイオン放出口53と対向している。
【0038】
内筒59およびイオン放出口53にマイナスイオンが付着するのを抑止するために、内筒59の内面、およびイオン放出口53の表面全体には、撥水性の樹脂被膜を形成することができる。例えば、テフロン(登録商標)に代表されるフッ素系樹脂あるいはシリコン系樹脂をコーティングして撥水性の樹脂被膜を形成する。上記のように内筒59を設けると、マイナスイオンを多く含む気流を内筒59で流動案内し、さらにその外側を空気流で包み込むことができるので、ノズル2から吹き出る2次吹出風にマイナスイオンが拡散するのを防止して、髪に到達するマイナスイオン量を増加できる。
【0039】
図9は送風装置の別実施例を示す。そこでは、本体ケース1をスタンド65で支持して、送風装置を載置した状態で使用する点が先の実施例とは異なる。スタンド65にはスイッチノブ66を設けてあり、スイッチノブ66を切り換え操作することにより、風量およびヒーター温度の制御と、イオン発生装置への通電状態をオン・オフできる。本体ケース1はスタンド65に対して軸67まわりに上下変位できる。他は上記の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
【0040】
上記の実施例以外に、放電電流調整ユニット24は断面円形である必要はなく、断面形状は四角形や六角形など多角形状に形成してもよい。その場合には、電極ホルダー32のカバー40の形状を同様に多角形状に形成して、両者の外郭線を一致させるか、カバー40の外郭線が放電電流調整ユニット24の外郭線内に収まるようにするとよい。電極ホルダー32のカバー40と電極支持体41とは、別部品として形成することができる。カバー40は必ずしも先すぼまり形状である必要はなく、椀形や円筒形などに変形してもよい。
【0041】
電極ホルダー32は、吹出グリル13や、本体ケース1に装着した保持枠で固定することができる。必要があれば、電極ホルダー32を放電電流調整ユニット24に係合装着して一体化し、放電電流調整ユニット24をヒーターホルダー18に固定する形態を採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオン発生装置の放電ユニットを示す縦断側面図である。
【図2】ヘアードライヤーの縦断側面図である。
【図3】本体ケースの縦断側面図である。
【図4】ヒーターホルダーの分解斜視図である。
【図5】イオン発生装置の概略構成を示す説明図である。
【図6】放電ユニットの分解斜視図である。
【図7】図3におけるA−A線断面図である。
【図8】吸気リングの詳細構造を示す断面図である。
【図9】送風装置の別実施例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
3 グリップ
7 ファン
8 モーター
9 ヒーター
13 吹出グリル
18 ヒーターホルダー
21 保持筒
22 絶縁板
24 放電電流調整ユニット
25 放電ユニット
32 電極ホルダー
33 放電電極
34 対向電極
36・37 接続リード
40 カバー
41 電極支持体
51 アース片
52 導電路
53 イオン放出口

Claims (6)

  1. 本体ケース1の内部に、ファン7と、ファン駆動用のモーター8と、空気加熱用のヒーター9と、イオン発生装置とを設けてある送風装置であって、
    イオン発生装置が、ヒーターホルダー18の中央部分に配置される放電電流調整ユニット24と、放電電流調整ユニット24に隣接配置されて、吹出グリル13と対向する放電ユニット25とを含み、
    放電ユニット25は、後面が開口する容器状の電極ホルダー32と、電極ホルダー32に組み付けられる放電電極33と、対向電極34とを含み、
    放電電流調整ユニット24と放電ユニット25とを繋ぐ接続リード36・37の外面が、電極ホルダー32で覆われている送風装置。
  2. 電極ホルダー32が、前すぼまりテーパー状のカバー40と、カバー40の中央に設けられて放電電極33および対向電極34を支持する電極支持体41とを備えており、
    放電電流調整ユニット24と放電ユニット25とを繋ぐ接続リード36・37の外面が、カバー40で覆われている請求項1記載の送風装置。
  3. 電極ホルダー32のカバー40と電極支持体41とが、一体に形成されている請求項2記載の送風装置。
  4. ヒーターホルダー18が、モーター8の周面に外嵌する保持筒21と、保持筒21に差し込み固定される複数個の絶縁板22とで構成されており、
    放電電流調整ユニット24の少なくとも一部が、保持筒21で支持されている請求項1または2または3記載の送風装置。
  5. ヒーターホルダー18に装着した放電電流調整ユニット24および放電ユニット25が、絶縁板22と電極ホルダー32との間に設けた係合構造で固定してある請求項4記載の送風装置。
  6. 放電ユニット25と対向する吹出グリル13の中央部に、イオン放出口53が設けられており、
    吹出グリル13と、グリップ3に設けたアース片51とが、導電路52を介して通電可能に接続してある請求項1記載の送風装置。
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