JP3611850B2 - 送風装置 - Google Patents

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本発明は、ヘアードライヤに代表される送風装置、なかでもイオンを発生させるための手段を備えた送風装置に関する。
この種イオンを発生することのできるヘアードライヤは、実公昭58−16323号公報に公知である。具体的には、ケースの管状部分の内部でありかつ吹出口の近傍に高圧針電極を設け、この高圧針電極に高電圧を印加することによってイオンを発生させ、発生したイオンをファンによる風によって毛髪に吹きつけ毛髪の静電気を除去するというものである。
実公昭58−16323号公報
上記のヘアードライヤによれば、イオンを毛髪(送給対象物)へ吹き付けることができる。しかし、十分な量のイオンを毛髪に吹き付けることができる訳ではない。ヘアードライヤにおいては、イオン生成電極がケース内においてファンから送出されて旋回する空気流に晒されている。そのため、生成されたイオンが旋回する空気流の中に拡散し、分布密度が低下するのを避けられない。さらに空気流の中に薄く拡散したイオンは、イオン生成電極と吹出口との間の送風通路や、当該通路に組み込まれた部品の表面と接触し中和されて消失する。
本発明の目的は、イオン発生部で生成したイオンがファンで生起された空気流の送給経路途中で消滅してしまうのを解消して、より効果的にイオンを送給対象物へ吹き付けることができるヘアードライヤ等の送風装置を提供することにある。本発明の目的は、イオンがファンから送出されて旋回する空気流の中に薄く拡散するのを防止でき、イオンを送給対象物に対して分布密度が高い状態で効果的に送給できるヘアードライヤ等の送風装置を提供することにある。
本発明の送風装置は、吸込口10及び吹出口11を有する筒状の本体ケース1の内部にヒータ9、ファン7およびファン駆動用のモータ6を収容した送風装置であって、本体ケース1の内部の吹出口11寄りには、イオン発生器16とイオン発生器16で生成されたイオンを移行案内するイオン通路28とを備えており、本体ケース1の吹出口11には、吹出口11を覆う通気可能な金属製の吹出グリル21が設けられ、イオン通路28の出口31が、吹出グリル21の外面に突出しているものである。

また、イオン通路28の出口31が吹出口11の開口面よりも突出している。
また、イオン通路28の中途部にイオン発生器16を配置した。
本発明の送風装置においては、イオン発生器16と、イオン発生器16で生成したイオンを移行案内するイオン通路28とを備えていて、イオン通路28の出口31を吹出グリル21の外面に突出させることにより、イオン発生器16で生成したイオンをイオン通路28で吹出グリル21の外まで隔離した状態で移行案内できるようにしたので、イオンがイオン発生器16と吹出口11との間を通過する空気流の中に拡散したり、分布密度が低下したりするの防止できるうえ、イオンが本体ケース内に組み込まれた部品の表面と接触して電気的に中和するのを確実に防止できる。例えばヘアードライヤに適用すると、イオンを毛髪に対して分布密度が高い状態で送給できるので、効果的に毛髪を電気的に中和でき、さらに毛髪の内部深くまで水分を浸透させ、その水分率を高めて毛髪の状態を好適化できる。(請求項1)
また、本発明の送風装置においては、イオン通路28の出口31が吹出口11の開口面よりも突出していることにより、吹出グリル21へのイオンの接触をより防止でき、吹出口11から出るイオンの分布密度が低下するのさらに防止できる。(請求項2)

また、本発明の送風装置においては、イオン通路28の中途部にイオン発生器16を配置したことにより、本体ケース1内でイオンがファンから送出される空気流の中に薄く拡散するのを防止でき、吹出口11から出るイオンの分布密度が低下するのを防止できる。(請求項3)
図1ないし図9は、本発明をヘアードライヤに適用した実施例を示す。図2においてヘアードライヤ(送風装置)は、横長筒状の本体ケース1と、その下面一側に設けられるハンドル2とを備えている。本体ケース1は、その殆どを占めるプラスチック製の主ケース部1Aと、主ケース部1Aの前側端に装着されるプラスチック製の出口筒1Bとからなり、その内部に送風ユニットや、制御用の電気部品等を収容してなる。ハンドル2の前面および後面には、風量制御とヒータスイッチとを兼ねる電源スイッチノブ3と、後述するイオン発生器16への通電をオン・オフするイオンスイッチノブ4とが設けてある。ハンドル2の内部には、先のスイッチノブ3・4で切り換え操作されるスイッチが収容してある。想像線で示すように、ハンドル2は本体ケース1に対して折り畳み可能に連結されている。
送風ユニットは、図2に示すごとくモータケース5と、モータケース5に組み付けられるモータ6およびファン7と、十文字状に組まれたマイカ製の絶縁枠8に螺旋状に巻き付けられて、主ケース部1Aの内面に沿って配置されるヒータ9などからなる。本体ケース1の後端の吸込口10から取り込まれた空気は、ファン7によって前方へ向かって加圧送給され、ケース前端に装着した出口筒1Bの吹出口11から吹き出される。このとき、ヒータ9に通電していれば、空気流のうち主ケース部1Aの内面に沿って流れる周辺部の流れが加熱されて温風が吹き出る。出口筒1Bはポリカーボネイト製の成形品である。
本体ケース1の内部にはマイナスイオンを生成するためのイオン生成手段が組み込んである。図3においてイオン生成手段は、商用電源(100V)からの電流を半波整流する整流回路13と、整流した後の電流をパルス電流に変換するパルス発生回路14と、パルス電流を例えば4kVの高電圧に昇圧するトランス15と、イオン発生器16と、トランス15とイオン発生器16との間に設けられるダイオード17などで構成してある。整流回路13とパルス発生回路14とは回路基板18に実装されており、回路基板18と昇圧用のトランス15とは、ヒータ9用の絶縁枠8を切り欠いて形成した空間に配置される。これらの電装品は、モータ6およびファン7と共に、吸込口10の側から本体ケース1内に組み込まれる。このとき、イオン発生器16も同時に組み込まれる。上記のイオン生成手段によれば、商用電源(100V)からの電流を整流回路13で半波整流したうえで、パルス発生回路14でパルス電流に変換する。ついでパルス電流をトランス15で昇圧して、例えば4kVに昇圧した高電圧を中央電極34に印加し、同電極34から対向電極35に向けて電子を放出させる。これによって、空気中の酸素、微少水滴、塵等がマイナスに帯電してマイナスイオン化する。
図1において、出口筒1Bの内部には、整流筒(内枠)20と吹出グリル21とを組み込んであり、イオン発生器16を整流筒20で支持して、ファン7で起生した空気流のほぼ中央にイオン発生器16を位置させている。整流筒20は断面円形に形成してあり、その内部前端に放射状に設けた整流翼22と、筒壁の中央に設けた導風筒23とを一体成形したポリカーボネイト製のプラスチック成形品からなる。出口筒1Bの内面に設けた段部24に吹出グリル21を嵌め込んだ後、整流筒20を出口筒1Bに内嵌固定することにより、吹出グリル21を遊動不能に固定し、これら三者を1個のユニット部品として取り扱えるようにする。本実施例では、整流筒20と出口筒1Bは全周で内嵌固定しているが、必ずしもそれに限らず、出口筒1Bの数箇所に凹みを形成し、その凹みに嵌まり込む整流筒20と一体成形の爪を介して整流筒20を固定したり、整流筒20と出口筒1Bとを超音波溶着したものであってもよい。吹出グリル21は、従前どおりヒータ9やモータ6への接触を規制するために設けられるが、イオン発生用回路への接触を防ぐことにも役立っている。整流翼22は、ファン6で生起された旋回する空気流を直線状の空気流に整流する。
図4において導風筒23は、先すぼまりテーパ状の第1筒部26と、第1筒部26の前方の小径端に連続して前方へ突出する第2筒部27とで形成してあり、第1筒部26で区画したイオン通路28の内部にイオン発生器16を組み込む。イオン発生器16で生成したマイナスイオンは、イオン通路28を通過する空気流によって送給されるが、吹出グリル21から吹き出される空気流によってマイナスイオンを含む空気流が拡散されるのを防ぐために、第2筒部27の前端が吹出グリル21の外面より外方に突出している。詳しくは、吹出グリル21の中央に設けた支持穴29で、導風筒23の出口側であるところの第2筒部27の後端周面を支持してあり、第2筒部27の殆どが吹出グリル21の前面に突出させている。また、第2筒部27の前端は、吹出し口11の開口面よりもさらに前方へ突出している。符号30は導風筒23の入口、31は導風筒23の出口である。
図4ないし図6において、イオン発生器16は電極ホルダー33と、電極ホルダー33の一側中央部に固定される中央電極34、および中央電極34の周りを囲む対向電極35と、中央電極34と対向電極35との間の空間を絶縁遮断する誘電体36とからなる。電極ホルダー33は、多段軸状のボス部37と、ボス部37の周面に設けた放射状の保持腕38とを一体に形成したプラスチック成形品からなり、耐オゾン性と耐熱性を有し、しかも絶縁性に優れたプラスチック、例えばポリフェニレンサルファイドで成形する。ボス部33の一側には対向電極35を支持する筒壁39が形成され、他側には逃げ凹部40が形成してある。保持腕38を先の第1筒部26の内面に設けた凹部41に嵌め込んで固定することにより、電極ホルダー33を導風筒23に位置決め固定できる。具体的には、先に述べたように、イオン生成手段を構成する電装品と共に本体ケース1内に組まれた電極ホルダー33の保持腕38を凹部41に嵌合固定する。この後、整流筒20および吹出グリル21がユニット化された出口筒1Bを、主ケース部1Aに装着して、両者の接合面どうしを超音波溶着する。出口筒1Bを主ケース部1Aに対して装着した状態では、整流筒20の後端に設けた爪部が、主ケース1Aに対して内嵌係合するが、このことも吹出グリル21および整流筒20を、出口筒1Bに対して強固に固定することに役立っている。イオン発生器16(電極ホルダー33)は、他の電装品とともに接続して主ケース部1Aの吸込口10側から組み込むのではなく、導風筒23に予め組み込み四者でユニット化した後に、主ケース部1Aに組み込んだ他の電装品側にリード線を接続し、その後、同ユニットを主ケース部1Aに溶着固定してもよい。
中央電極34は放電抵抗が小さなタングステンで形成した放電針43と、放電針43の後端に固定した位置決めボス44とで構成してあり、放電針43の前端を尖らせて放電部45としている。先の位置決めボス44を電極ホルダー33の中心の取付穴に嵌め込み固定することにより、放電針43が電極ホルダー33の中心軸上に位置決めされる。対向電極35は、図5に示すように銅または鉄製の薄板を素材にして形成したプレス金具からなり、周面の一箇所が分断されたリング状の電極部46と、電極部46の後縁から後ろ向きに延びる4個の取付脚47とを一体に備えている。電極部46を電極ホルダー33の断面円形の筒壁39に外嵌し、その取付脚47を周面段部に折り曲げて固定することにより、電極部43を中央電極34に対して同心円状に位置決めした状態で固定できる。この取り付け状態において両電極34・35の前端は、筒壁39の開口面を含み、かつ中央電極34の中心軸線と直交する同一平面上に位置する(図4参照)。
誘電体36は、雲母、ガラス、セラミックスなどの高度の絶縁特性を備えた素材で円筒状に形成し、その一端を筒壁39の内面に嵌め込み固定して電極ホルダー33と一体化してある。この固定状態において対向電極35と誘電体36とは、中央電極34を中心にして同心円状に配置されている。誘電体36の前部筒端は、第1筒部26の前端寄り部に臨んで誘電体36と第1筒部26との間にオリフィス部Rを形成している。中央電極34と対向電極35との間で不整放電が生じるのを防いで、効果的にマイナスイオンを生成するために、誘電体36は中央電極34の放電部45より前方へ大きく突出している。図1に示すように中央電極34と対向電極35とトランス15とは、それぞれリード線48で接続する際に、リード線48が半田付けされた個所の間でスパークが生じるのを防ぐために、中央電極34とリード線48とは、ボス部37の後ろ側の逃げ凹部40に収容し、同凹部40に充填した絶縁性のシール材49で封止している。シール材としてはシリコンなどの絶縁性の接着剤を用いることができる。
第2筒部27におけるイオン通路28の断面積は、出口筒1Bにおける空気流の通路断面積に比べて充分に小さい。そのため、たとえ第2筒部27がプラスに帯電していたとしても、ごく短い時間で帯電状態を中和でき、従ってより多くのマイナスイオンを送給できることになる。因みに、この実施例においては、第2筒部27におけるイオン通路28の直径寸法を9mmとするとき、整流筒22の内面の直径寸法を53mmとした。
ヘアードライヤでは、図8に示すように、必要に応じて出口筒1Bの前端側、すなわち吹出口11に先すぼまり(先広がり状でもよい)円筒状のノズル50を付加して使用することがある。ノズル50の内面にはプラスチック製の内筒51が固定してあり、この内筒51を出口筒1Bの吹出口11に着脱自在に装着している。内筒51の内部には、木の葉形の整流翼52、その中央部に前後向きの保持ボス53を一体成形で設けてある。この保持ボス53の内部に、別途形成した通路筒54を前面側から装填することにより、前後方向に長い案内通路55が設けられている。案内通路55の前端はノズル50の開口面より僅かに前方へ突出する。案内通路55の断面積は、ノズル50の内面における空気流の通路断面積に比べて充分に小さい。そのため、イオン通路28において述べたのと同様に、たとえ通路筒54がプラスに帯電していたとしても、ごく短い時間で帯電状態を中和でき、従ってより多くのマイナスイオンを送給できることになる。もちろん、通路筒54がマイナスに帯電していればマイナスイオンが中和することはないので問題ない。
図8に示すように、ノズル50を出口筒1Bの吹出口11に装着した状態において、案内通路55の後端開口面はイオン通路28の出口31に隣接する。従って、イオン通路28から出たマイナスイオンは、案内通路55に案内されてノズル前端の吹出口56の外方まで送給される。ノズル50とその内筒51、および通路筒54は、それぞれポリカーボネイト製の成形品からなる。案内通路55の後端は、後拡がりテーパ状に形成してイオン通路28の前端に覆い被さるよう構成してもよい。その場合、案内通路55の後端とイオン通路28の前端とに僅かな間隙を形成すれば、ノズル50の脱着時、両者が干渉しあうのを確実に防止でき、破損を防止できる。
以上のように構成したヘアードライヤによれば、イオン発生器16で生成したマイナスイオンを、イオン通路28内に封じ込んだ状態で吹出口11まで供給できるので、マイナスイオンがイオン発生器16と吹出口11との間の風導部を通過する主たる空気流の中に拡散して、その分布密度が低下するの防止でき、マイナスイオンが風導部内に組み込まれたケースや吹出グリル21などの部品の表面と接触して電気的に中和することも確実に防止できる。また、吹出グリル21の外面に突出する導風筒23は、他の部位より先に地肌等に接当するので、地肌等が温度の高い吹出グリル21に接触するのを防止できる点でも有利である。導風筒23は誘電体36の保護体としても役立っている。さらに、イオン通路28の出口31が吹出口11の中央に位置し、しかも吹出グリル21より突出し、かつ、吹出口11の開口面に臨む或いは開口面より前方に突出しているので、イオン通路28の出口31から放出されたマイナスイオンは、吹出口11から吹き出される空気流の中心に包まれて毛髪へ到達できる。吹出口11の直前に整流翼22を設けて、吹出口11から吹き出される主たる空気の流れが旋回するのを抑止できるので、イオン通路28から出たマイナスイオンが主たる空気流の中に拡散するのをよく防止でき、この点でもマイナスイオンの毛髪への到達量が向上する。マイナスイオンによって、毛髪の内部深くまで水分を浸透させ、その水分率を高めて毛髪の状態を好適化できる。
出口筒1Bの吹出口11にノズル50を接続して使用する場合には、イオン通路28の出口31から出たマイナスイオンは、ノズル50内の案内通路55でノズル50の吹出口56へ移行案内できるので、マイナスイオンがノズル内部を通過する主たる空気流の中に拡散するのを防止できるうえ、マイナスイオンの流れの周囲を吹出口56から吹き出される空気流で包み込んで送給できるので、マイナスイオンを毛髪に対して分布密度が高い状態で効果的に送給することができる。なお、この実施例のヘアードライヤにおいては、マイナスイオンを送給対象としたが、イオンの発生と同時に生成されるオゾンを送給対象とする場合にも、以上に述べた作用効果を同様に発揮できる。但し、オゾンは脱臭等を目的として送給する。
図10は導風筒23の別実施例を示す。そこでは、導風筒23を直線状の二重筒で形成して、その内部にイオン通路28と送風通路58とを内外に設けた。電極ホルダー33の保持腕38は省略し、ボス部37をイオン通路28の後端の取付穴59に内嵌固定した。なお、イオン通路28を区画する内筒壁60の突端、すなわちイオン通路28の出口31は、誘電体36の突端面とほぼ同じ前後位置に位置させて、送風通路58を通過する空気流でイオンを確実に送給できるようにした。
図11は本発明をヘアーブロッサ(送風装置)に適用した実施例を示す。そこでは、直線筒状の本体ケース1の内部にファン7、モータ6、ヒータ9などを収容している。本体ケース1の右側の後端には吸込口10が設けられ、左側の前端の吹出口11に、アタッチメントとして選択使用されるブラシ体65が着脱可能に装着される。吹出口11の内部には、金属製の吹出グリル21および内枠20を固定し、内枠20の内部に設けた導風筒23でイオン発生器16を支持する。つまり、吹出グリル21、内枠20、導風筒23、イオン発生器16は本体ケース1側に固定支持される。導風筒23の出口31は、吹出グリル21の外面に突出するが、吹出口11の開口面とは面一状に設けている。この構成によっても、マイナスイオンは吹出グリル21やその他構成部品に吸着されないので、分布密度の高いマイナスイオンを毛髪に対して送給できる。また、導風筒23の前端外周が、吹出グリル21中央に設けた支持穴29の内周で支持されているので、落下衝撃等の外力が加わったとしても導風筒23の破損は可及的に防止できる。ブラシ体65の内部には、案内通路55を形成した曲管状の通路筒54が案内通路固定支持腕を介して固定されている。また、ブラシ体65は、軸方向に多数のブリッスル72を並設するとともに、同ブリッスル72間に主たる空気流を送出するための一群の小孔、すなわち吹出孔66を形成して成る。通路筒54は、その入口が導風筒23の出口31に連続し、出口が多数の吹出口66の中央部において開口してある。ブラシ体65は、図示しない着脱ボタンを押すことで脱することができる。本体ケース1の上面には電源スイッチ3とイオンスイッチ4とを設けてある。本発明におけるノズル50の概念は、本実施例のようなヘアーブロッサ用のアタッチメントも含むものとする。
上記のようにイオン通路28や案内通路55の断面積を、ファン7で生起した空気流の通路断面積(本体ケース1の通路断面積)や、ブラシ体65の通路断面積より充分に小さくすると、たとえイオン通路28や案内通路55の周壁がプラス(またはマイナス)に帯電していたとしても、イオン発生器16で生成したマイナスイオン(またはプラスイオン)によって、ごく短い時間で帯電状態を中和でき、従って、即時に多くのマイナスイオン(またはプラスイオン)を対象物に送給できる。なお、イオン通路28および案内通路55の断面積と、ファン6で生起した空気流の通路断面積、あるいはブラシ体65の通路断面積との比較は、両通路の内面表面積の違いとして把握してもよく、要はマイナスイオン(またはプラスイオン)が通路内面で中和されて減少する時の、イオン総量の違いを意味する物理量でありさえすればよい。
図12は、発明をヘアーブロッサ(送風装置)に適用した別の実施例を示す。この実施例におけるヘアーブロッサの基本構造は、図11で説明したヘアーブロッサと同じであるが、図11の実施例における導風筒23を省略し、導風筒23に変わる通路をブラシ体65の通路筒54に設ける点が先の実施例と大きく異なる。具体的には、通路筒54の入口側を、ブラシ体65の本体ケース1との接続開口より外方へ突出させ、ブラシ体65を本体ケース1に接続した状態において、通路筒54の入口側の部分がイオン発生器16の周りを囲むようにして、通路筒54でイオン通路28を形成した。符号67は通路筒54の外面に突出されて、通路筒54を筒中心に位置保持するための支持腕である。この場合のイオン発生器16は、一対の放電針43・68のそれぞれをガラス管69内に収容して構成してある。
上記のように構成したヘアーブロッサによれば、アタッチメントとして選択使用されるブラシ体65を本体ケース1から取り外した状態では、イオン通路28は存在しない。しかし、ブラシ体65を本体ケース1に装着した状態では、通路筒54がイオン発生器16の周りに覆い被さって、生成されたマイナスイオンを案内通路55を介して、ブラシ体65のブリッスル72間に形成された吹出孔66の中央部から放出できる。また、ファン7で生起した空気流の一部を案内通路55内に取り込んで、案内通路55を通過する空気流によってマイナスイオンを送給するので、イオン発生器16と案内通路55の出口とが遠く離れているにもかかわらず、マイナスイオンを確実に送給し放出できる。また、通路筒54の延長部分を吹出グリル21の支持穴29で固定支持しているので、落下衝撃が加わる場合に通路筒54が遊動して通路筒54が放電針43・68を囲むガラス管69に接当するのを確実に防止できる。導風筒23を省略できる分だけ部品点数を減らし、その分だけ製作コストを削減できる。本実施例においては、アタッチメントとして選択使用されるブラシ体65を、着脱自在な構造ではあるが、本体ケース1の一部として取り扱っている。イオン通路28に相当するものが案内通路55であり、吹出口11に相当するものが吹出孔66であって、図12に示すようなブラシ体65装着時に、案内通路55(イオン通路28)が吹出グリル21から突出し、吹出グリル21や他の構成部品へのマイナスイオンの吸着を結果的に防止できているからである。
図13は、本体ケース1の外面上部から吹出口11にわたって鉤形のイオン通路28を配置し、その入口30の近傍にイオン発生器16を設けた。イオン発生部16は、イオン通路28の内面に固定したリング状の対向電極35と、対向電極35の中心軸線上で、対向電極35の開口面から離れた位置に配置した針状電極70とで構成して、イオン風を効果的に発生できるようにする。この実施例においては、ファン7で生起した空気流を利用してマイナスイオンを移行させるのではなく、コロナ放電に伴って発生するイオン風の送出作用のみでマイナスイオンを出口31へと送給する。イオン通路28を区画する通路筒71の出口31側の端部は吹出グリル21で支持し、出口31を吹出グリル21の中央部外面に突出させる。吹出口11に装着したノズル50の内部に通路筒54を設けて、イオン通路28に連続する案内通路55を形成する。
上記の実施例以外に、イオン通路28は前後方向の直線状の通路で形成することができる。イオン通路28またはその出口31は、吹出口11の中央部以外に偏寄させて配置することができる。例えば、イオン通路28を出口筒1Bの筒壁内面の1個所に偏寄する状態で区画できる。イオン通路28はその中途部が斜めに屈折し、あるいは屈曲していてもよい。弾性変形可能なチューブでイオン通路28を形成することができ、その出口31は複数の開口で構成することができる。
出口筒1Bは本体ケース1と一体に成形することができる。その場合には、整流筒20やイオン発生器16を本体ケース1に対してその吸込口10側から組み込んだ後、ヒータ9、回路基板13およびトランス14が組まれた絶縁枠8を本体ケース1に組むとよい。その場合吹出グリル21は、吹出口11側から嵌合固定する。なお、実施例においては、マイナスイオンやオゾンを送給する場合について説明したが、送給対象はプラスイオンであってもよい。イオン発生器16は、マイカ、セラミック等からなる板状の絶縁体(誘電体)の表と裏とに放電電極と誘導電極を配置した沿面放電型の構造や、2個の針状電極を対向配置した電極構造などに変更でき、イオンの発生が可能であればその構造は何ら限定しない。プラスイオンを生成する際には、図3におけるダイオード17を左右に反転した状態で接続する。本発明の送風装置は、ヘアーブロッサーや足乾燥機等の機器も含む。また、扇風機等のヒータを備えていない送風装置も本発明の送風装置に含まれる。
ヘアードライヤの吹出口の断面図である。 ヘアードライヤの縦断側面図である。 イオン発生手段の概略を示す説明図である。 イオン発生器とその周辺構造の断面図である。 整流筒とイオン発生部の関係構造を示す分解斜視図である。 出口筒およびノズルの分解斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 ノズルの使用状態を示す縦断側面図である。 ノズルの正面図である。 導風筒の別実施例を示す断面図である。 本発明をヘアーブロッサに適用した実施例を示す側面図、および断面図である。 ヘアーブロッサのさらに別実施例を示す断面図である。 イオン発生手段の別実施例を示す断面図である。
符号の説明
1 本体ケース
6 モータ
7 ファン
10 吸込口
11 吹出口
16 イオン発生器
21 吹出グリル
28 イオン通路
31 出口

Claims (3)

  1. 吸込口10及び吹出口11を有する筒状の本体ケース1の内部にヒータ9、ファン7およびファン駆動用のモータ6を収容した送風装置であって、
    本体ケース1の内部の吹出口11寄りには、イオン発生器16とイオン発生器16で生成されたイオンを移行案内するイオン通路28とを備えており、
    本体ケース1の吹出口11には、吹出口11を覆う通気可能な金属製の吹出グリル21が設けられ、イオン通路28の出口31が、吹出グリル21の外面に突出していることを特徴とする送風装置。
  2. イオン通路28の出口31が吹出口11の開口面よりも突出していることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. イオン通路28の中途部にイオン発生器16を配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の送風装置。
JP2004057349A 2004-03-02 2004-03-02 送風装置 Expired - Lifetime JP3611850B2 (ja)

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