JP2003068868A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003068868A
JP2003068868A JP2001259176A JP2001259176A JP2003068868A JP 2003068868 A JP2003068868 A JP 2003068868A JP 2001259176 A JP2001259176 A JP 2001259176A JP 2001259176 A JP2001259176 A JP 2001259176A JP 2003068868 A JP2003068868 A JP 2003068868A
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diffusion layer
buried diffusion
semiconductor device
forming
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Application number
JP2001259176A
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English (en)
Inventor
Sadahisa Watanabe
禎久 渡辺
Takashi Ogawa
隆志 小川
Takaaki Kuragano
孝昭 倉賀野
Masaki Kasahara
正樹 笠原
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 P+型埋め込み拡散層におけるP型拡散条件
の範囲を拡大する。 【解決手段】 P型基板10上に所定の厚さで形成した
酸化膜30を介して、N +型埋め込み拡散層11を形成
するN+型不純物を埋め込む。このとき、N型不純物
を埋め込む濃度に応じて酸化膜30の厚さを制御する。
これにより、N+型埋め込み拡散層11におけるN
不純物の濃度を自在に制御することができる。したがっ
て、N型埋め込み拡散層11上に形成するP型埋め
込み拡散層におけるP型拡散条件の範囲を十分に確保す
ることが自在となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及び半
導体装置の製造方法に関し、特に縦型NPNトランジス
タと縦型PNPトランジスタが共存する半導体装置の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】縦型NPNトランジスタと縦型PNPト
ランジスタをアイソレーションで分離し、共存させた半
導体装置が知られている。このような半導体装置の断面
を図6に示す。図6に示す半導体装置31は、P+型ア
イソレーション層32により分離された縦型NPNトラ
ンジスタ31aと縦型PNPトランジスタ31bとを備
えている。
【0003】縦型NPNトランジスタ31aは、P型基
板33上に埋め込み拡散により形成されたN+型埋め込
み拡散層34と、N+型埋め込み拡散層34上にエピタ
キシャル成長により形成されたN型エピタキシャル成長
層35と、N型エピタキシャル成長層35上に形成され
たN+型拡散層36及びP型ベース層37と、P型ベー
ス層37上に形成されたN+型エミッタ層38と、これ
らN+型拡散層36、P型ベース層37、N+型エミッ
タ層38に電気的に接続されたコレクタ電極39、ベー
ス電極40、エミッタ電極41等を備える。
【0004】一方、縦型PNPトランジスタ31bは、
P型基板33上に埋め込み拡散により形成されたN+型
埋め込み拡散層42と、N+型埋め込み拡散層42上に
形成されたP+型埋め込み拡散層43と、P+型埋め込
み拡散層43上にエピタキシャル成長により形成された
N型エピタキシャル成長層35と、N型エピタキシャル
成長層35に埋め込み形成されたP+型コレクタ層44
と、N型エピタキシャル成長層35に形成されたN+型
拡散層45及びP型エミッタ層46と、これらP+型コ
レクタ層44、N+型拡散層45、P型エミッタ層46
に電気的に接続されたコレクタ電極47、ベース電極4
8、エミッタ電極49等を備える。
【0005】また、この半導体装置31は、従来から、
以下で説明する手法により製造されている。
【0006】先ず、図5(a)に示すように、P型基板
33上にSiO等からなる酸化膜101を成膜し、フ
ォトエッチングによりにN+型埋め込み拡散層34,4
2に相当する位置にそれぞれ開口部102を形成する。
なお、図5(a)はP型基板33の断面図である。
【0007】次に、図5(b)に示すように、酸化膜1
01をマスクとして用いてP型基板33上にN+型不純
物(例えば、アンチモン)を含有したSOG(スピン
オンガラス)膜105を塗布し、N+型不純物を埋め込
んだ後に拡散させて、N+型埋め込み拡散層34,42
を形成する。次に、図5(c)に示すように、酸化膜1
01を除去した後に、再びSiO等からなる酸化膜1
03を成膜し、フォトエッチングによりN+型埋め込み
拡散層42上及びアイソレーション32の下層部に相当
する位置にそれぞれ開口104,105を形成し、P+
型不純物を埋め込む。
【0008】次に、酸化膜103を除去した後に、図5
(d)に示すように、エピタキシャル成長を行い、N型
エピタキシャル成長層35を形成する。N+型不純物よ
りも拡散スピードの速いP+型不純物を使用する事で、
N+型埋め込み拡散層42上にP+型埋め込み拡散層4
3が形成される。
【0009】次に、N型エピタキシャル成長層35上
に、従来から広く用いられている各種の半導体形成技術
を用いて図6に示す縦型NPNトランジスタ31a及び
縦型PNPトランジスタ31bを備える半導体装置31
が形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにして半導体装置31を製造するに際しては、縦型P
NPトランジスタ31bのP+型埋め込み拡散層43と
N+型埋め込み拡散層42との間で良好なPN接合状態
を形成することが重要となる。P+型埋め込み拡散層4
3を拡散させたときに良好なPN接合状態を得るために
は、P+型不純物をN+型埋め込み拡散層42を形成す
るN+型不純物の濃度に依存した所定の濃度以上で埋め
込む必要があった。
【0011】しかしながら、半導体装置31は、上述し
たように縦型PNPトランジスタ31bに隣接して縦型
NPN型トランジスタ31aを形成する場合には、これ
ら双方のトランジスタの製造工程が重なり、且つ縦型N
PN型トランジスタ31aの特性劣化防止を考慮して縦
型PNPトランジスタ31bのN+型埋め込み拡散層4
2のN+型不純物濃度等の拡散条件は、縦型NPN型ト
ランジスタ31aのN+型埋め込み拡散層34の拡散条
件に依存し制限され、これに応じてP+型埋め込み拡散
層43におけるP型拡散条件も制限されてしまう場合が
生じる。この場合、P+型埋め込み拡散層43は、N+
型埋め込み拡散層34及び42よりも不純物濃度が大き
いため湧き上がり量が多く、図6に示す縦型PNPトラ
ンジスタ31bにおけるエピタキシャル成長層35の厚
みT11,12を適切な厚み(例えば、同一厚み)とす
ることが難しく、縦型NPNトランジスタと縦型PNP
トランジスタを共存させた半導体装置では、お互いの素
子特性を合わせ込む制御が困難であった。したがって、
縦型NPN型トランジスタ31aのN+型埋め込み拡散
層34におけるN型拡散条件を変更することなく、縦型
PNPトランジスタ31bのN+型埋め込み拡散層42
のN+型不純物濃度を変更可能とし、P+型埋め込み拡
散層43に要求されるP型拡散条件の範囲を可能な限り
広げたいという要望があった。
【0012】そこで、本発明は、上述した従来の実情に
鑑みてなされたものであり、P+型埋め込み拡散層にお
けるP型拡散条件の範囲を十分に確保し素子特性の合わ
せ込みにおける妥協項目を減ずることができる半導体装
置の製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、P型基板上にアイソレーションを介して
縦型NPNトランジスタと縦型PNPトランジスタが形
成されている半導体装置において、前記縦型PNPトラ
ンジスタは、前記P型基板上に所定の厚さで酸化膜を形
成する工程と、前記酸化膜を介して前記P型基板上にN
+型不純物を埋め込むことによりN+型埋め込み拡散層を
形成する工程と、前記N+型埋め込み拡散層上にP+型埋
め込み拡散層を形成する工程と、前記P型基板に対する
エピタキシャル成長により、N型エピタキシャル成長層
を形成する工程とを有し、前記酸化膜の厚さを制御する
ことにより、前記N+型埋め込み拡散層を形成する工程
で埋め込むN+型不純物の濃度を制御することを特徴と
するものである。
【0014】以上のように構成された本発明に係る半導
体装置の製造方法によれば、酸化膜の厚さを制御するこ
とによって、所望とする濃度でN型不純物が埋め込ま
れてなるN埋め込み拡散層を形成することができる。
このため、N型埋め込み拡散層のN型拡散条件とは独
立して、このN型埋め込み拡散層におけるN型不純
物の濃度を制御することができ、これに応じてP型不
純物の濃度を制御することができる。したがって、例え
ば、N型埋め込み拡散層におけるN型不純物の濃度
を所望とする値に低く設定した上でP型不純物を埋め
込むことができ、P型不純物のP型拡散条件の範囲を
十分に確保することができる。
【0015】すなわち、縦型NPNトランジスタのN+
型埋め込み拡散層の拡散条件とは独立して、縦型PNP
トランジスタのN+型埋め込み拡散層におけるN+型不
純物の濃度を制御することができ、これに応じてP+型
不純物の濃度を制御することができる。したがって、例
えば、縦型PNPトランジスタのN+型埋め込み拡散層
におけるN+型不純物の濃度を低く設定した上でP+型
不純物を埋め込むことができ、P+型不純物濃度を所望
とする値に下げる方向でP型拡散条件の範囲を十分に確
保することができ、P+型埋め込み拡散層の沸き上がり
を抑制し縦型NPNトランジスタ及び縦型PNPトラン
ジスタの両素子特性の合わせ込みを可能とすることがで
きる。
【0016】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、P型基板上にアイソレーションを介して縦型NPN
トランジスタと縦型PNPトランジスタが形成されてい
る半導体装置において、前記P型基板上に所定の深さで
段差部を形成する工程と、前記P型基板上に前記段差部
を形成した位置と、前記段差部を形成していない位置と
にそれぞれN+型不純物を埋め込む工程と、前記N+型不
純物を拡散させることによりN+型埋め込み拡散層を形
成する工程と、前記段差部を形成していない位置に形成
された前記N+型埋め込み拡散層上にP+型埋め込み拡散
層を形成する工程と、前記P型基板に対するエピタキシ
ャル成長により、N型エピタキシャル成長層を形成する
工程とを有し、前記段差部の深さを制御することによ
り、当該段差部を形成した位置に形成するN+型埋め込
み拡散層のN+型不純物濃度と比較して、当該段差部を
形成していない位置に形成するN+型埋め込み拡散層の
+型不純物濃度を低くすることを特徴とするものであ
る。
【0017】以上のように構成された本発明に係る半導
体装置の製造方法では、段差部が形成された位置と比較
して、段差部が形成されていない位置でのスピンオンガ
ラスの厚さが薄く形成されることとなる。したがって、
型不純物を拡散させるために熱処理を施した際に、
段差部が形成されていない位置の方が、段差部が形成さ
れた位置よりも拡散源となる不純物が少ないため、N
型不純物の濃度を低く抑えることができる。
【0018】すなわち、段差部の深さを制御することに
よって、この段差部が形成された位置に形成するN
埋め込み拡散層のN型不純物濃度と比較して、段差部
が形成されていない位置に形成するN型埋め込み拡散
層のN型不純物濃度を制御することが可能である。
【0019】このため、縦型NPNトランジスタのN+
型埋め込み拡散層の拡散条件とは独立して、縦型PNP
トランジスタのN+型埋め込み拡散層におけるN+型不
純物の濃度を制御することができ、これに応じてP+型
不純物の濃度を制御することができる。したがって、例
えば、縦型PNPトランジスタのN+型埋め込み拡散層
におけるN+型不純物の濃度を低く設定した上でP+型
不純物を埋め込むことができ、P+型不純物濃度を所望
とする値に下げる方向でP型拡散条件の範囲を十分に確
保することができ、P+型埋め込み拡散層の沸き上がり
を抑制し縦型NPNトランジスタ及び縦型PNPトラン
ジスタの両素子特性の合わせ込みを可能とすることがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置の
製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。以下では、本発明の実施の形態として、図1に示す
構造とされた半導体装置1を製造する場合について説明
する。
【0021】図1は、本発明の実施の形態として示す半
導体装置1の断面図である。尚、本発明では、縦型PN
Pトランジスタの製造工程に特徴を有し、縦型NPNト
ランジスタは従来と同一であるため、以下の説明では主
に縦型PNPトランジスタの製造工程について説明する
ものとし、従来と同一製造工程である縦型NPNトラン
ジスタは従来と同一符号を用い、その説明を省略する。
半導体装置1は、P+型アイソレーション層32により
分離された縦型NPNトランジスタ31aと縦型PNP
トランジスタ20とを備えている。半導体装置1は、図
1に示すように、P型基板10上に埋め込み拡散により
形成されたN+型埋め込み拡散層11と、N+型埋め込
み拡散層11上に形成されたP+型埋め込み拡散層12
と、P+型埋め込み拡散層12上にエピタキシャル成長
により形成されたN型エピタキシャル成長層13と、N
型エピタキシャル成長層13に埋め込み形成されたP+
型コレクタ層14と、N型エピタキシャル成長層13に
形成されたN+型拡散層15及びP型エミッタ層16
と、これらP型コレクタ層14、N+型拡散層15、及
びP型エミッタ層16にそれぞれ電気的に接続されたコ
レクタ電極17、ベース電極18、エミッタ電極19等
を備える。
【0022】また、半導体装置1においては、上述した
N型エピタキシャル成長層13、P型コレクタ層14、
N+型拡散層15、P型エミッタ層16、コレクタ電極
17、ベース電極18、及びエミッタ電極19によっ
て、縦型PNPトランジスタ20が構成されている。
【0023】ここで、上述した構造とされた半導体装置
1を本発明を適用して製造する場合の第1の手法につい
て、図2を参照しながら説明する。
【0024】先ず、図2(a)に示すように、P型基板
10上にSiO2等からなる酸化膜101を形成し、フ
ォトエッチングにより開口102を形成する。そして、
再度P型基板10上にSiO2等からなる酸化膜30を
形成し、この酸化膜30の厚さを縦型PNPトランジス
タ20のN型埋め込み拡散層11を形成する部位で所
定の厚さ(図2(a)中においてtで示す厚さ)に加工
する。このように酸化膜30の厚さを制御するに際して
は、例えば、各種のエッチング技術などを用いることが
できる。また、例えば、P型基板10がSiによって形
成されている場合には、このSiに対して酸化処理を施
す度合いを制御することによって酸化膜30の厚さを制
御するとしてもよい。
【0025】次に、図2(b)に示すように、P型基板
10上にN+型不純物(例えば、アンチモン)を含有し
たSOG(スピン オン ガラス)膜105を塗布し、
酸化膜30が所定の厚さとされた領域にバイポーラプロ
セス技術を用いてN型不純物を埋め込んだ後に拡散さ
せて、N型埋め込み拡散層11を形成する。このと
き、酸化膜30がいわばフィルタとして機能し、この酸
化膜30の厚さに応じた濃度でN型不純物が埋め込ま
れ、且つ縦型NPNトランジスタ31aのN+型埋め込
み拡散層34に比べ不純物濃度は低くなる。
【0026】次に、酸化膜101を除去した後に、再び
SiO等からなる酸化膜103を成膜し、フォトエッ
チングにより開口104を形成する。そして、開口10
4を形成後、図2(c)に示すように、N+型埋め込み
拡散層11上に従来の不純物濃度よりも低い濃度でP+
型不純物を埋め込む。また、同時にアイソレーション3
2の下部にも、P+型不純物が埋め込められる。
【0027】次に、酸化膜103を除去してエピタキシ
ャル成長を行い、図2(d)に示すように、N型エピタ
キシャル成長層13を形成する。このとき、N+型不純
物よりも拡散スピードの速いP+型不純物を使用する事
で、N+型埋め込み拡散層11上にP+型埋め込み拡散
層12が形成される。
【0028】次に、各種の半導体形成技術を用いて縦型
PNPトランジスタ20及び縦型NPNトランジスタ3
1aを形成する。これにより、図1に示す構造の半導体
装置1が完成する。なお、縦型PNPトランジスタ20
及び縦型NPNトランジスタ31aを形成する工程は、
各種の半導体形成技術を用いて、従来から広く用いられ
ている公知の手法を用いることができるため、ここでの
説明を省略することとする。
【0029】以上のような第1の手法により半導体装置
1を製造することによって、上述したように、酸化膜3
0を透過して、N型埋め込む拡散層11のN型不純
物が埋め込まれることとなる。このとき埋め込まれるN
+型不純物の濃度は、酸化膜30を形成する膜厚に応じ
て縦型NPNトランジスタ31aのN+型埋め込み拡散
層34とは別な濃度に制御することができ、特にN+型
埋め込み拡散層34のN+型不純物濃度よりも、低く設
定することが可能である。すなわち、酸化膜30を形成
する膜厚を適宜選択することによって、N+型埋め込み
拡散層12のN+型不純物濃度を自在に制御することが
できる。
【0030】つぎに、半導体装置1を本発明を適用して
製造する場合の第2の手法について、図3を参照しなが
ら説明する。
【0031】先ず、図3(a)に示すように、P型基板
10上の所定の位置に、所定の深さで段差部10aを形
成する。このとき、段差部10aは、例えば各種の化学
的或いは物理的なエッチング技術を用いて形成してもよ
いし、機械的な手法によりP型基板10を研磨・研削す
ることにより形成してもよい。
【0032】次に、図3(b)に示すように、P型基板
10上にSiO2等からなる酸化膜101を形成し、フ
ォトエッチングによりN型埋め込み拡散層11,34
を形成する部位で開口102を形成する。次に、開口1
02を形成した後に、P型基板10上にN+型不純物
(例えば、アンチモン)を含有したSOG(スピン オ
ン ガラス)膜105を塗布する。ここで、SOG膜1
05は高粘度の液状であるので、段差部10aを十分に
段差解消することができ、段差部10aを形成していな
い位置でのSOG膜105の厚さ(図中Aで示す)は、
段差部10aを形成した位置でのSOG膜105の厚さ
(図中Bで示す)と比較して薄く形成されることとな
る。尚、段差部10aを形成した位置には、縦型NPN
トランジスタ31aのN型埋め込み拡散層34が、段
差部10aを形成していない位置には、縦型PNPトラ
ンジスタ20のN型埋め込み拡散層11がそれぞれ配
置される。
【0033】次に、段差部10aを形成した位置と形成
していない位置とにおいて、バイポーラプロセス技術を
用いてN型不純物を埋め込んだ後に拡散させて、N
型埋め込み拡散層11,34を形成する。このようにし
てN型不純物を埋め込む際には、段差部10aを形成
していない位置では、段差部10aを形成した位置と比
較して拡散源(例えばアンチモン)を含有しているSO
G膜105の厚さが薄いため、拡散源となるN型不純
物の量が少なくなる。
【0034】したがって、N型不純物を拡散してN
型埋め込み拡散層11,34を形成すると、段差部10
aを形成していない位置に形成されるN型埋め込み拡
散層11のN型不純物濃度は、段差部10aを形成し
た位置に形成されるN型埋め込み拡散層34のN
不純物濃度よりも小さくなる。
【0035】次に図3(c)に示すように、酸化膜10
1、SOG膜105を除去した後に、再びSiO等か
らなる酸化膜103を成膜し、フォトエッチングにより
開口104を形成する。そして、開口104を形成後、
段差部10aを形成していない位置に形成されたN+型
埋め込み拡散層11上に従来の不純物濃度よりも低い濃
度でP+型不純物を埋め込む。また、同時にアイソレー
ション32の下部にも、P+型不純物が埋め込められ
る。
【0036】次に、酸化膜103を除去してエピタキシ
ャル成長を行い、図3(d)に示すように、N型エピタ
キシャル成長層13を形成する。このとき、N+型不純
物よりも拡散スピードの速いP+型不純物を使用する事
で、N+型埋め込み拡散層11上にP+型埋め込み拡散
層12が形成される。
【0037】次に、各種の半導体形成技術を用いて縦型
PNPトランジスタ20及び縦型NPNトランジスタ3
1aを形成する。これにより、図4に示す構造の半導体
装置2が完成する。なお、縦型PNPトランジスタ20
及び縦型NPNトランジスタ31aを形成する工程は、
各種の半導体形成技術を用いて、従来から広く用いられ
ている公知の手法を用いることができるため、ここでの
説明を省略することとする。また、図4に示す第2の手
法によって形成された半導体装置2は、第1の手法によ
って形成された図1の半導体装置1と縦型PNPトラン
ジスタのN型埋め込み拡散層の形成手法のみが異なる
だけであるので、半導体装置2の構成要素は半導体装置
1と同一符号を用い、その説明を省略する。
【0038】以上のような第2の手法により半導体装置
1を製造することによって、上述したように、段差部1
0aの深さを制御することによって、段差部10aを形
成していない位置でのN型埋め込む拡散層11のN
型不純物濃度を小さくすることができる。
【0039】ここで、P型埋め込み拡散層12におけ
るP型拡散条件は、このP型埋め込み拡散層12を形
成するP型不純物の濃度、及びN型埋め込み拡散層
11を形成するN型不純物の濃度に大きく依存する。
具体的には、良好なPN接合状態を形成する為にN
埋め込み拡散層11におけるN型不純物の濃度が低け
れば、P型埋め込み拡散層12におけるP型不純物
の濃度は低くても良く、N型埋め込み拡散層11にお
けるN型不純物の濃度が高ければ、P型埋め込み拡
散層12におけるP型不純物の濃度は高くなければな
らないという性質を有する。
【0040】したがって、上述のようにして縦型PNP
トランジスタ20のN+型埋め込み拡散層11のN+型
不純物濃度を縦型NPNトランジスタ31aのN+型埋
め込み拡散層34のN+型不純物濃度とは別個に制御可
能であることにより、縦型PNPトランジスタ20のP
+型埋め込み拡散層12のP型拡散条件範囲を十分に確
保することができる。
【0041】また、縦型PNPトランジスタ20をさら
に形成する場合には、P+型埋め込み拡散層12とN+
型拡散層15及びP型エミッタ層16との間の距離をあ
る程度確保することが重要となるが、従来の手法によっ
て製造した場合には、図6より、高濃度のN+型埋め込
み拡散層42上にP+型埋め込み拡散層43を形成して
いることから、さらに高濃度でP+型不純物を埋め込む
必要があり、P+型埋め込み拡散層43の拡散の度合い
を抑制して、上述した距離を所望とするだけ確保するこ
とが困難であった。
【0042】これに対して、本発明に係る手法では、縦
型PNPトランジスタ20のN+型埋め込み拡散層11
のN+型不純物濃度を縦型NPNトランジスタ31aの
N+型埋め込み拡散層34のN+型不純物濃度とは別個
に制御することが可能であることから、このN+型不純
物の濃度を適宜低く設定することによりP+型不純物を
埋め込む濃度も低くすることができる。したがって、P
+型埋め込み拡散層12の拡散の湧き上がりを抑制し
て、このP+型埋め込み拡散層12と縦型PNPトラン
ジスタ20を構成するN+型拡散層15及びP型エミッ
タ層16との間の距離を確保することが容易となる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置の製造方法によ
れば、酸化膜の厚さ、或いは段差部の深さを制御するこ
とによって、所望とする濃度でN型不純物が埋め込ま
れてなるN埋め込み拡散層を形成することができる。
すなわち、縦型NPNトランジスタのN+型埋め込み拡
散層の拡散条件とは独立して、縦型PNPトランジスタ
のN+型埋め込み拡散層におけるN+型不純物の濃度を
制御することができ、これに応じてP+型不純物の濃度
を制御することができる。したがって、例えば、縦型P
NPトランジスタのN+型埋め込み拡散層におけるN+
型不純物の濃度を低く設定した上でP+型不純物を埋め
込むことができ、P+型不純物濃度を所望とする値に下
げる方向でP型拡散条件の範囲を十分に確保することが
でき、P+型埋め込み拡散層の沸き上がりを抑制し縦型
NPNトランジスタ及び縦型PNPトランジスタの両素
子特性の合わせ込みを可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して製造する半導体装置の一例を
示す概略断面図である。
【図2】同半導体装置を製造する場合の第1の手法につ
いて説明するための図である。
【図3】半導体装置を製造する場合の第2の手法につい
て説明するための図である。
【図4】第2の手法を適用して製造する半導体装置を示
す概略断面図である。
【図5】従来の手法により半導体装置を製造する場合に
ついて説明するための図である。
【図6】従来の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体装置 10 P型基板 10a 段差部 11 N型埋め込み拡散層 12 P型埋め込み拡散層 13 N型エピタキシャル成長層 20 縦型PNPトランジスタ 30 酸化膜 105 SOG膜(スピンオンガラス)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠原 正樹 神奈川県厚木市酒井1601 ミツミ電機株式 会社厚木事業所内 Fターム(参考) 5F003 BB08 BC01 BC05 BC08 BJ01 BJ03 BP04 BP07 BP09 BP10 BP25 BP31 BP48 5F082 AA08 BA12 BA14 BA22 BA41 BA47 BC03 BC04 EA04 EA05 EA10 EA32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型基板上にアイソレーションを介して
    縦型NPNトランジスタと縦型PNPトランジスタが形
    成されている半導体装置において、 前記縦型PNPトランジスタは、前記P型基板上に所定
    の厚さで酸化膜を形成する工程と、 前記酸化膜を介して前記P型基板上にN+型不純物を埋
    め込むことによりN+型埋め込み拡散層を形成する工程
    と、 前記N+型埋め込み拡散層上にP+型埋め込み拡散層を形
    成する工程と、 前記P型基板に対するエピタキシャル成長により、N型
    エピタキシャル成長層を形成する工程とを有し、 前記酸化膜の厚さを制御することにより、前記N+型埋
    め込み拡散層を形成する工程で埋め込むN+型不純物の
    濃度を制御することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記酸化膜の厚さを10nm以上とする
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】P型基板上にアイソレーションを介して縦
    型NPNトランジスタと縦型PNPトランジスタが形成
    されている半導体装置において、 前記P型基板上に所定の深さで段差部を形成する工程
    と、 前記P型基板上に前記段差部を形成した位置と、前記段
    差部を形成していない位置とにそれぞれN+型不純物を
    埋め込む工程と、 前記N+型不純物を拡散させることによりN+型埋め込み
    拡散層を形成する工程と、 前記段差部を形成していない位置に形成された前記N+
    型埋め込み拡散層上にP+型埋め込み拡散層を形成する
    工程と、 前記P型基板に対するエピタキシャル成長により、N型
    エピタキシャル成長層を形成する工程とを有し、 前記段差部の深さを制御することにより、当該段差部を
    形成した位置に形成するN+型埋め込み拡散層のN+型不
    純物濃度と比較して、当該段差部を形成していない位置
    に形成するN+型埋め込み拡散層のN+型不純物濃度を低
    くすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008028338A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Mitsumi Electric Co Ltd 半導体装置の製造方法

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