JP2003068843A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003068843A
JP2003068843A JP2001252372A JP2001252372A JP2003068843A JP 2003068843 A JP2003068843 A JP 2003068843A JP 2001252372 A JP2001252372 A JP 2001252372A JP 2001252372 A JP2001252372 A JP 2001252372A JP 2003068843 A JP2003068843 A JP 2003068843A
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element isolation
semiconductor device
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exposure
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JP2001252372A
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English (en)
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創一 ▲片▼桐
Souichi Katagiri
Akinari Kawai
亮成 河合
Takatada Yamaguchi
宇唯 山口
Kan Yasui
感 安井
Yoshio Kawamura
喜雄 河村
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Element Separation (AREA)
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】CMPを適用した素子分離工程ならびにその後
のpoly−Siデポジションまでの工程における露光
工程の回数を低減することを可能とする半導体装置の製
造方法を実現することにある。 【解決手段】SiO2膜の面積を揃えることを目的とし
たパターニングが不要な高平坦性のCMPと組み合わせ
ることと、半導体マスクの位置合わせ用アライメントパ
ターン部の溝幅と絶縁膜の膜厚を規定することで、露光
工程の回数を1回に低減する。あるいは、CMPで研磨
するSiO2膜の面積を揃えることを目的としたパター
ニングのための露光工程と、アライメントマークに段差
を持たせることを目的としたパターニングのための露光
を同一露光で賄うことで、露光工程の回数を2回に低減
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板を用いた半
導体装置の製造方法に係り、特に素子分離工程ならびに
その後のpoly−Siデポジションまでの工程におけ
る露光工程の回数を低減するに好適な半導体装置の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高密度・多層化に伴い、素
子分離工程や層間絶縁膜の平坦化に化学的機械研磨(Ch
emical Mechanical Polishing,以下CMPという)が
適用されている。その一例としてCMPを適用した従来
の素子分離工程ならびにその後のpoly−Siデポジ
ション(以下、poly−Siデポと略称する)までの
工程を図2を用いて説明する。なお、図2の左側は各製
造工程をブロック図で示しており、右側は製造工程に対
応した半導体基板の断面図を模式的に示している。
【0003】図2では模式的に、トランジスタが高密度
に配置されたメモリセル領域21、トランジスタが低密
度に配置されているかあるいは配置されていない周辺回
路領域22、そしてアライメントマーク領域23を表し
ている。
【0004】パッド酸化工程(図2(a))では、半導体基
板であるSi基板11上にSi表面保護を目的とした基
板保護膜12としてSiO2膜を熱酸化工程により形成
する。
【0005】次いで窒化膜成膜工程(図2(b))で素子分
離溝を形成する為のエッチングストッパ膜として利用す
るSi窒化膜13を形成する。
【0006】レジスト塗布、露光工程(図2(c))で素子
分離溝を形成する部分のエッチングストッパー膜である
窒化膜をパターニングし、窒化膜/Siエッチ工程(図
2(d))で窒化膜をエッチングストッパーとして素子分離
溝深さ(窒化膜表面からの深さ)TSTIまでドライエッ
チングにて掘込み、素子分離溝を形成する。
【0007】次いで素子分離溝に絶縁体であるSiO2
膜14を埋め込むために、トレンチ酸化工程(図2
(e))、SiO2成膜工程(図2(f))、デンシファイ工程
(図2(g))を行う。以上の製造工程までの基板の状態を
図2(A)の断面図に示す。
【0008】最終的なデンシファイ後のSiO2膜厚を
TSiO2とすると、素子分離溝にSiO2膜を完全に埋め
込むには、TSiO2 ≧ TSTI であればよい。
【0009】ここで素子分離溝に埋め込んだ以外のSi
2膜を除去するためにCMPを行う。通常のCMPで
は窒化膜13上のSiO2膜14を研磨する際に素子分
離溝上のSiO2膜も幾分研磨され平坦度が損なわれる
ため、素子分離溝深さの1.5倍以上のSiO2膜を形成す
るのが普通である。従って、 TSiO2 ≧ TSTI ×
1.5 がより一般的といえる。
【0010】また、溝に埋め込むSiO2膜の面積は半
導体装置のパターンにより一定ではなく、また、通常の
CMPでは研磨する窒化膜13上のSiO2膜14の面
積で研磨速度に違いが生じるため、そのまま研磨したの
では研磨後のSiO2膜の膜厚ばらつきが大きくなる。
【0011】これを回避する目的で、研磨するSiO2
膜の面積を揃えるために、レジスト塗布、露光工程(図
2(m))にてレジスト膜15を形成し(以上の基板の状態
を図2(B)の断面図に示す)、ドライエッチ工程(図2
(n))、レジスト除去工程(図2(o))を行なう。
【0012】その後、STI−CMP工程(図2(h))で
先のエッチングストッパー膜として利用したSi窒化膜
13をCMPのストッパーとして再度利用し基板全体を
平坦にし(以上の基板の状態を図2(C)の断面図に示
す)、CMP後、洗浄工程(図2(i))を行う(以上の基
板の状態を図2(D)の断面図に示す)。ここまでが素子
分離工程である。
【0013】その後は余分なSi窒化膜13と基板保護
膜12であるSiO2膜を除去し、新たにゲート酸化膜
を形成しpoly−Siデポを行うのだが、CMPで完
全平坦化した後でpoly−Siデポを行うとアライメ
ントマークが認識できずアライメントできないという大
問題が生じる。
【0014】これを避けるために通常はアライメントマ
ークに段差を持たせ、poly−Siデポ後に段差によ
りアライメントマークを認識させるというプロセスを追
加しなければならない。
【0015】つまり、レジスト塗布、露光工程(図2
(p))にてレジスト膜16を形成し(以上の基板の状態を
図2(E)の断面図に示す)、ドライエッチ工程(図2
(q))、レジスト除去工程(図2(r))を行ってから、窒化
膜/パッド酸化膜除去工程(図2(j))、ゲート酸化工程
(図2(k))、及びpoly−Siデポ工程(図2(l))を順
次行って最終的にpoly−Si膜17を形成する(以
上の基板の状態を図2(F)の断面図に示す)。
【0016】そうすることで、メモリセル領域21と周
辺回路領域22は平坦で、アライメント領域23にpo
ly−Siデポ工程(図2(l))後でもアライメントマー
クが認識できる段差が得られる。
【0017】このような従来技術としては、素子分離工
程についてはSEMICONDUCTOR INTERNATIONAL誌の2000年
3月号p.71や特開平11−54607号公報に記載があ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述してきたように、
素子分離工程には多くの工程を要し、コストが増大する
という課題がある。すなわち、CMPを適用した素子分
離工程ならびにその後のpoly−Siデポまでの工程
では3回の露光工程が必要であるが、半導体装置を安価
に製造する上でもこの露光工程の回数を低減することが
重要である。
【0019】したがって、本発明の目的は、CMPを適
用した素子分離工程ならびにその後のpoly−Siデ
ポまでの工程における露光工程の回数を低減することで
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は、後述する本
発明の二つの半導体装置の製造方法によって達成され
る。まず、第1の発明を説明する。CMPで研磨するS
iO2膜の面積を揃える目的のパターニングが不要な高
平坦性のCMPと組み合わせることと、半導体マスクの
位置合わせ用アライメントパターン部の溝幅と絶縁膜の
膜厚を規定することで、露光工程の回数を1回に低減す
る。
【0021】具体的な規定は、半導体マスクの位置合わ
せ用アライメントパターン部の溝幅は前記絶縁膜の膜厚
の2倍より広いこと、あるいは、半導体マスクの位置合
わせ用アライメントパターン部の溝幅は前記絶縁膜の膜
厚の2倍より広く、かつアライメントパターン部以外の
素子分離溝の幅は前記絶縁膜の膜厚の2倍より狭いこと
である。
【0022】次に、第2の発明を説明する。本発明の半
導体装置の製造方法は、CMPで研磨するSiO2膜の
面積を揃える目的でパターニングする露光工程 (図2
(m))と、アライメントマークに段差を持たせるパターン
形成のための露光(図2(p))を一つにすることで、露光
工程の回数を2回に低減する。この方法を用いれば、露
光回数は2回となるが、平坦化性能の低いCMPを用い
ても良好な平坦化が行なえるという特長がある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の代表的な実施形態
の特徴点を具体的に説明する。
【0024】本発明の第1の発明は、(1)半導体基板
上の素子分離領域の形成方法において、所定の領域に基
板保護膜とエッチングストッパー膜により構成されるマ
スク膜を露光により形成する工程と、前記マスク膜をエ
ッチングマスクとして前記半導体基板をエッチングして
所定の深さの素子分離溝を形成する工程と、前記素子分
離溝を形成した半導体基板上に絶縁膜を形成する工程
と、エッチングストッパー膜まで前記絶縁膜を研磨する
工程を少なくとも含み、これら工程に含まれる露光工程
が1回であることを特徴とする。
【0025】さらに具体的には、前記半導体基板上の所
定の領域に基板保護膜とエッチングストッパー膜により
構成されるマスク膜を形成する工程と、前記マスク膜を
エッチングマスクとして前記半導体基板をエッチングし
て所定の深さの素子分離溝を形成する工程と、前記素子
分離溝を形成した半導体基板上に絶縁膜を形成する工程
と、前記絶縁膜上にレジストを形成する工程と、前記素
子分離溝を形成した領域以外のレジスト膜を除去する工
程と、前記残存させたレジストをマスクとして所定の深
さ前記絶縁膜をエッチング除去する工程と、前記残存さ
せたレジストを除去後CMP研磨にてエッチングストッ
パー膜まで前記絶縁膜を研磨する工程を有する素子分離
領域の形成方法において、半導体マスクの位置合わせ用
アライメントパターン部の溝幅を前記絶縁膜の膜厚の2
倍より広く、かつアライメントパターン部以外の素子分
離溝の幅を前記絶縁膜の膜厚の2倍より狭くし、かつ該
酸化膜厚さを素子分離溝深さよりも薄くしたSi基板に
SiO2膜の面積を揃える目的のパターニングが不要な
高平坦性のCMPを適用することにより、素子分離工程
ならびにその後のpoly−Siデポまでの工程におけ
る露光工程の回数を1回に低減することを可能とする。
【0026】(2)上記(1)記載の半導体装置の製造
方法において、半導体マスクの位置合わせ用アライメン
トパターン部溝の幅は前記絶縁膜の膜厚の2倍より広
く、かつアライメントパターン部以外の素子分離溝の幅
は前記絶縁膜の膜厚の2倍より狭いことを特徴とする。
【0027】(3)上記(2)記載の半導体装置の製造
方法において、前記絶縁膜の膜厚を素子分離溝深さより
も薄くしたことを特徴とする。 (4)上記(2)記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記絶縁膜の膜厚を素子分離溝深さよりも50から10
0ナノメートル薄くしたことを特徴とする。
【0028】(5)上記(2)記載の半導体装置の製造
方法において、前記絶縁膜の膜厚を素子分離溝深さより
も50から150ナノメートル薄くしたことを特徴とする。 (6)上記(2)記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記研磨工程に固定砥粒工具による平坦化方法を用
いたことを特徴とする。
【0029】(7)上記(6)記載の半導体装置の製造
方法において、前記絶縁膜の膜厚を素子分離溝深さより
も50から100ナノメートル薄くしたことを特徴とする。 (8)上記(6)記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記絶縁膜の膜厚を素子分離溝深さよりも50から15
0ナノメートル薄くしたことを特徴とする。
【0030】本発明の第2の発明は、(9)第1の発明
と同様の素子分離領域の形成方法において、前記素子分
離溝を形成した領域以外のレジスト膜を除去する工程で
半導体マスクの位置合わせ用のアライメントパターン部
のレジスト膜を除去することで、CMPを適用した素子
分離工程ならびにその後のpoly−Siデポまでの工
程における露光工程の回数を2回に低減することを可能
とする。
【0031】すなわち、半導体基板上の素子分離領域の
形成方法であって、所定の領域に基板保護膜とエッチン
グストッパ膜により構成されるマスク膜を露光により形
成する工程と、前記マスク膜をエッチングマスクとして
前記半導体基板をエッチングして所定の深さの素子分離
溝を形成する工程と、前記素子分離溝を形成した半導体
基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記素子分離溝を形
成した領域以外のレジスト膜を露光により除去する工程
と、エッチングストッパ膜まで前記絶縁膜を研磨する工
程を少なくとも含み、前記素子分離溝を形成した領域以
外のレジスト膜を露光により除去する工程においては、
半導体マスクの位置合わせ用アライメントパターン部に
成膜されたレジストの一部を少なくとも除去することを
特徴とする。
【0032】(10)上記(9)記載の半導体装置の製
造方法において、上記エッチングストッパー膜まで前記
絶縁膜を研磨する工程に固定砥粒工具による平坦化方法
を用いたことを特徴とする。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にしたがって具
体的に説明する。 (実施例1)図1は、本発明の第1の実施例に係る半導
体装置の製造方法を説明する模式図である。なお、図1
の左側は各製造工程をブロック図で示しており、右側は
製造工程に対応した半導体基板の断面図を模式的に示し
ている。
【0034】図1では模式的に、トランジスタが高密度
に配置されたメモリセル領域21、トランジスタが低密
度に配置されているかもしくは配置されていない周辺回
路領域22、そしてアライメントマーク領域23を表し
ている。
【0035】パッド酸化工程(図1(a))では、半導体基
板であるSi基板11上にSi表面保護を目的とした基
板保護膜12としてSiO2膜を熱酸化工程により形成
する。次いで窒化膜成膜工程(図1(b))で素子分離溝を
形成する為のエッチングストッパ膜として利用するSi
窒化膜13を形成する。
【0036】レジスト塗布、露光工程(図1(c))で素子
分離溝を形成する部分のエッチングストッパー膜である
Si窒化膜13をパターニングし、窒化膜/Siエッチ
工程(図1(d))で窒化膜をエッチングマスクとして素子
分離溝深さ(窒化膜表面からの深さ)TSTIまでドライ
エッチングにて掘込み、素子分離溝を形成する。
【0037】次いで素子分離溝に絶縁体であるSiO2
膜14を埋め込むために、トレンチ酸化工程(図1
(e))、SiO2成膜工程(図1(f))、デンシファイ工程
(図1(g))を行う。図1(A)の断面図は以上の製造工程
までの基板の状態を示している。
【0038】最終的なデンシファイ後のSiO2膜厚を
TSiO2とする。通常のCMPでは窒化膜14上のSiO
2膜14を研磨する際に素子分離溝上のSiO2膜も幾分
研磨されるため、素子分離溝深さの1.5倍以上のSiO2
膜を形成するのが普通である。
【0039】本発明では、このSiO2膜厚TSiO2を素
子分離溝深さTSTIよりも薄くする。具体的には50〜100
nm程度が好ましいが、後のpoly−Siデポ工程(図
1(l))後の露光時に用いる露光機のアライメント精度を
さらに上げたい場合には、50〜150nm薄くしてもよい。
【0040】ここで、メモリセル領域21の素子分離溝
の最大幅をH21、周辺回路領域22の素子分離溝の最大
幅をH22、アライメントマーク領域23のアライメント
パターンの幅をH23として、 H21 ≦ 2 × TSiO2 H22 ≦ 2 × TSiO2 H23 > 2 × TSiO2 となるように素子分離溝とSiO2膜厚を考慮したパタ
ーンであれば、図1(g)のようにメモリセル領域21と
周辺回路領域22におけるデンシファイ後のSiO 2
は、素子分離溝深さTSTIより薄くても素子分離溝に完全
に埋め込んだ状態になる。
【0041】このSi基板11を平坦化性能の高いCM
Pで平坦化する(この状態を図1(B)に示す)。具体的
には図5に示す固定砥粒を用いた平坦化方法、あるい
は、ハードパッドを用いた平坦化方法を用いる。そうす
ることによって、アライメントマーク領域の段差部のエ
ッジを急峻に加工することができ、poly−Siデポ
工程(図1(l))後でもアライメントマークが認識を容易
となる。
【0042】固定砥粒を用いた平坦化方法は、例えばW
O97/10613号公報に記載されているとおりCM
P研磨パッドの代わりに固定砥粒盤38を用いて,砥粒
を含まない加工液37を供給しながら平坦化加工する方
法である。固定砥粒盤38はドレッサ32によって固定
砥粒盤表面を平滑にコンディショニングされる。その後
に加工液37を加工液供給手段36により供給しなが
ら、ウェハ11を保持したウェハホルダ31を固定砥粒
盤38上に押しつけて加圧することによって加工する。
固定砥粒盤11を固定する回転定盤であるプラテン3
4、ウェハホルダ31、ドレッサ32は、それぞれ制御
手段35によって動作を管理されている。
【0043】固定砥粒盤38がCMPパッドよりも硬質
であるために、CMPよりも高い平坦化性能が得られる
平坦化方法である。このように高い平坦化加工方法を用
いれば、従来必要であった研磨するSiO2膜の面積を
揃えるために必要な工程(レジスト塗布、露光工程(図
2(m))、ドライエッチ工程(図2(n))、レジスト除去工
程(図2(o)))が不要となり、望ましい。
【0044】また、周辺回路領域22の素子分離溝の最
大幅はH22であり、アライメントマーク領域23と同様
に段差が生じる可能性がある。この段差が回路特性上問
題になる場合には、これを避けるために図1に示すよう
にダミーパターン24を形成し、 H22 ≦ 2 × TSiO2 の関係にすれば段差は残存せず、良好な平坦化を行なう
ことができる。
【0045】いうまでもないことであるが、図4に示す
ようにダミーパターン24がなくても問題が無ければダ
ミーパターン24を省くことができるので、パターンレ
イアウト設計の負担が減り、好ましい。
【0046】上記STI-CMP工程(図1(h))で、
先のエッチングストッパー膜として利用したSi窒化膜
13をCMPのストッパーとして再度利用し基板全体を
平坦にした後(基板の状態を図1(B)に示す)、HF洗
浄工程(図1(h))で素子分離溝に埋め込まれたSiO2
膜14の露出部を窒化膜13の厚さ分だけエッチングす
る(基板の状態を図1(C)に示す)。
【0047】以下、従来必要であったレジスト塗布、露
光工程(図2(m))、ドライエッチ工程(図2(n))、レジス
ト除去工程(図2(o)))が不要となり、窒化膜/パッド
酸化膜除去工程(図1(j))、ゲート酸化工程(図1(k))、
及びpoly−Siデポ工程(図1(l))を順次行って最
終的にpoly−Si膜17を形成した(以上の基板の
状態を図1(D)の断面図に示す)。 (実施例2)図3は、第2の発明に関する実施例を説明
するための図である。なお、同図において左側は各製造
工程をブロック図で示しており、右側は製造工程に対応
した半導体基板の断面図を模式的に示している。
【0048】図3では模式的に、トランジスタが高密度
に配置されたメモリセル領域21、トランジスタが低密
度に配置されているかもしくは配置されていない周辺回
路領域22、そしてアライメントマーク領域23を表し
ている。
【0049】パッド酸化工程(図3(a))では、半導体基
板であるSi基板11上にSi表面保護を目的とした基
板保護膜12としてSiO2膜を熱酸化工程により形成
する。次いで窒化膜成膜工程(図3(b))で素子分離溝を
形成する為のエッチングストッパ膜として利用するSi
窒化膜13を形成する。
【0050】レジスト塗布、露光工程(図3(c))で素子
分離溝を形成する部分のエッチングストッパー膜である
Si窒化膜13をパターニングし、窒化膜/Siエッチ
工程(図3(d))で窒化膜をエッチングストッパーとして
素子分離溝深さ(窒化膜表面からの深さ)TSTIまでド
ライエッチングにて掘込み、素子分離溝を形成する。
【0051】次いで素子分離溝に絶縁体であるSiO2
膜14を埋め込むために、トレンチ酸化工程(図3
(e))、SiO2成膜工程(図3(f))、デンシファイ工程
(図3(g))を行う。以上の製造工程までの基板の状態を
図3(A)の断面図に示す。最終的なデンシファイ後のS
iO2膜厚をTSiO2とすると素子分離溝にSiO2膜を完
全に埋め込むには、 TSiO2 ≧ TSTI であればよい。ここで素子分離溝に埋め込んだ以外のS
iO2膜を除去するためにCMPを行うが、通常のCM
Pでは窒化膜上のSiO2膜を研磨する際に素子分離溝
上のSiO2膜も幾分研磨されるため、素子分離溝深さ
の1.5倍以上のSiO2膜を形成するのが普通である。従
って、 TSiO2 ≧ TSTI × 1.5 がより一般的といえる。
【0052】また、SiO2膜の面積は半導体装置のパ
ターンにより一定ではなく、また、通常のCMPでは研
磨する窒化膜上のSiO2膜の面積で研磨速度に違いが
生じるため、そのまま研磨したのでは研磨後のSiO2
膜の膜厚ばらつきが大きくなる。
【0053】これを回避する目的で、研磨するSiO2
膜の面積を揃えるために、レジスト塗布,露光工程(図
3(m)) にてレジスト膜15を形成し(以上の基板の状
態を図3(B)の断面図に示す)、ドライエッチ工程(図3
(n)/図3(C)の断面図)、レジスト除去工程(図3(o))
を行なうのであるが、アライメントマーク領域23のパ
ターンに、STI−CMP工程(図2(h))で基板全体を
平坦にしても段差が残るように、本来不要なドライエッ
チングのパターン25を配しておく。
【0054】ドライエッチ工程(図3(n))により、メモ
リセル領域21と周辺回路領域22はSTI−CMP工
程(図3(h))で平坦になるようにSiO2膜の面積が一定
となるが、アライメントマーク領域23は、STI−C
MP工程(図3(h))で平坦にならない溝26が形成され
る。
【0055】レジスト除去工程(図3(o))後、STI−
CMP工程(図3(h))で先のエッチングストッパー膜と
して利用したSi窒化膜13をCMPのストッパーとし
て再度利用し基板全体を平坦にし(基板の状態を図3
(D)の断面図に示す)、CMP後に実施例1と同様にH
F洗浄液による洗浄工程(図3(I)) を行う(基板の状態
を図3(E)の断面図に示す)。いうまでもないことであ
るが、このCMPの代わりに固定砥粒による平坦化方法
を用いてもよい。
【0056】次いで窒化膜/パッド酸化膜除去工程(図
3(j))、ゲート酸化工程(図3(k))、及びpoly−S
iデポ工程(図3(l))を順次行って最終的にpoly−
Si膜17を形成した(以上の基板の状態を図3(F)の
断面図に示す)。そうすることで、メモリセル領域21
と周辺回路領域22は平坦で、アライメント領域23に
poly−Siデポ工程(図2(l))後でもアライメント
マークが認識できる段差が得られる。
【0057】以上説明したように、この実施例では、従
来の3回目の露光工程に関連するレジスト塗布、露光工
程(図2(p))、ドライエッチ工程(図2(q))及びレ
ジスト除去工程(図2(r))が省略でき2回の露光工程
に短縮することができた。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の発
明によれば、素子分離工程ならびにその後のpoly−
Siデポまでの工程で必要であった3回の露光工程の回
数を1回に低減することが可能となる。
【0059】また、本発明の第2の発明によれば、平坦
化性能の低いCMPを用いた場合においても素子分離工
程ならびにその後のpoly−Siデポまでの工程で必
要であった3回の露光工程の回数を2回に低減すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る半導体装置の製造方法
を説明する工程図。
【図2】従来の半導体装置の製造方法を説明する工程
図。
【図3】本発明の実施例1に係るその他の半導体装置の
製造方法を説明する工程図。
【図4】本発明の実施例2に係る半導体装置の製造方法
を説明する工程図。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法に係る平坦化加
工方法を説明する平坦化装置の概略図。
【符号の説明】
11…Si基板、 12…基板保護膜、 13…Si窒化膜、 14…SiO2膜、 15…レジスト膜、 16…レジスト膜、 17…poly−Si膜、 21…メモリセル領域、 22…周辺回路領域、 23…アライメントマーク領域、 24…ダミーパターン、 25…ドライエッチングのパターン、 26…平坦にならない溝、 TSTI…素子分離溝深さ(窒化膜表面からの深さ)、 TSiO2…デンシファイ後のSiO2膜厚、 H21…メモリセル領域21の素子分離溝の最大幅、 H22…周辺回路領域22の素子分離溝の最大幅、 H23…アライメントマーク領域23のアライメントパタ
ーンの幅、 31…ウェハホルダ、 32…ドレッサ、 38…固定砥粒盤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/10 481 H01L 21/78 S 21/30 502M (72)発明者 山口 宇唯 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 安井 感 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 河村 喜雄 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5F032 AA35 AA44 AA45 AA67 AA69 AA77 BA02 CA17 CA23 DA23 DA33 5F046 EA01 EA26 EA30 5F083 GA28 NA01 PR01 PR06 PR40 PR42 PR52

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上の素子分離領域の形成方法に
    おいて、所定の領域に基板保護膜とエッチングストッパ
    ー膜により構成されるマスク膜を露光により形成する工
    程と、前記マスク膜をエッチングマスクとして前記半導
    体基板をエッチングして所定の深さの素子分離溝を形成
    する工程と、前記素子分離溝を形成した半導体基板上に
    絶縁膜を形成する工程と、エッチングストッパー膜まで
    前記絶縁膜を研磨する工程を少なくとも含み、これら工
    程に含まれる露光工程を1回としたことを特徴とした半
    導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体装置の製造方法にお
    いて、半導体マスクの位置合わせ用アライメントパター
    ン部溝の幅は前記絶縁膜の膜厚の2倍より広く、かつ、
    アライメントパターン部以外の素子分離溝の幅は前記絶
    縁膜の膜厚の2倍より狭いことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の半導体装置の製造方法にお
    いて、前記絶縁膜の膜厚を素子分離溝深さよりも薄くし
    たことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項2記載の半導体装置の製造方法にお
    いて、前記絶縁膜の膜厚を素子分離溝深さよりも50から
    100ナノメートル薄くしたことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項2記載の半導体装置の製造方法にお
    いて、前記絶縁膜の膜厚を素子分離溝深さよりも50から
    150ナノメートル薄くしたことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項2記載の半導体装置の製造方法にお
    いて、前記研磨工程に固定砥粒工具による平坦化方法を
    用いたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の半導体装置の製造方法にお
    いて、前記絶縁膜の膜厚を素子分離溝深さよりも50から
    100ナノメートル薄くしたことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項6記載の半導体装置の製造方法にお
    いて、前記絶縁膜の膜厚を素子分離溝深さよりも50から
    150ナノメートル薄くしたことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  9. 【請求項9】半導体基板上の素子分離領域の形成方法で
    あって、所定の領域に基板保護膜とエッチングストッパ
    ー膜により構成されるマスク膜を露光により形成する工
    程と、前記マスク膜をエッチングマスクとして前記半導
    体基板をエッチングして所定の深さの素子分離溝を形成
    する工程と、前記素子分離溝を形成した半導体基板上に
    絶縁膜を形成する工程と、前記素子分離溝を形成した領
    域以外のレジスト膜を露光により除去する工程と、エッ
    チングストッパー膜まで前記絶縁膜を研磨する工程を少
    なくとも含み、前記素子分離溝を形成した領域以外のレ
    ジスト膜を露光により除去する工程においては、半導体
    マスクの位置合わせ用アライメントパターン部に成膜さ
    れたレジストの一部を少なくとも除去することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、該エッチングストッパ膜まで前記絶縁膜を研磨
    する工程に固定砥粒工具による平坦化方法を用いたこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009076936A (ja) * 2004-06-30 2009-04-09 Asml Netherlands Bv 不透明なゲート層の位置合わせ用マーカ、このようなマーカの製作方法、及びリソグラフィ機器でのこのようなマーカの使用
JP2011146733A (ja) * 2011-03-18 2011-07-28 Renesas Electronics Corp 半導体装置の製造方法
JP2012084796A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Toshiba Corp 半導体装置

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