JP2003068491A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2003068491A
JP2003068491A JP2001257072A JP2001257072A JP2003068491A JP 2003068491 A JP2003068491 A JP 2003068491A JP 2001257072 A JP2001257072 A JP 2001257072A JP 2001257072 A JP2001257072 A JP 2001257072A JP 2003068491 A JP2003068491 A JP 2003068491A
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time
circuit
preheating
capacitor
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JP2001257072A
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Yoshinobu Murakami
善宣 村上
Toshiya Kanja
敏也 神舎
Joji Oyama
丈二 大山
Shigeru Ido
滋 井戸
Naokage Kishimoto
直景 岸本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予熱時間設定用のコンデンサと始動時間設定
用のコンデンサとを1つのコンデンサで兼用して予熱始
動時間の計測を行い、周波数等のばらつき要因を減少さ
せて、始動性を良好にし、開発日数を減少させた放電灯
点灯装置を提供する。 【解決手段】 自励式の駆動回路5aによって、インバ
ータ回路2のスイッチング素子Q1,Q2は交互にオン
・オフされて、放電灯La1,La2に電力を供給す
る。放電灯La1,La2の予熱時間、始動時間は、リ
ーケージトランスT1の検出巻線n13によって充電さ
れるタイマー用のコンデンサC18の充電時間によって
設定され、ツェナダイオードZD7が導通するまでは予
熱時間となり、ツェナダイオードZD7が導通してから
ツェナダイオードZD6が導通するまでは始動時間とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に特開2001−68290号公報
で開示された放電灯点灯装置の回路構成を示す。本回路
は、コンデンサCf、トランスTf及びインダクタLf
からなるローパスフィルタFと、ローパスフィルタFを
介して入力される交流電源Vsの交流電圧を全波整流す
るダイオードブリッジからなる整流器DBと、整流器D
Bの直流出力端間に接続したコンデンサC117と、整
流器DBの低電位側出力端に接続したダイオードD10
1,D102の直列回路と、ダイオードD102に並列
接続したインピーダンス要素たるコンデンサC102
と、整流器DBの直流出力端間にダイオードD101,
D102の直列回路を介して接続した例えばFETであ
るスイッチング素子Q101,Q102の直列回路から
なるハーフブリッジ型のインバータ回路102と、スイ
ッチング素子Q101,Q102の接続点に一次巻線n
101の一端が接続した駆動トランスCTと、駆動トラ
ンスCTの一次巻線n101の他端とダイオードD10
1,D102の接続点との間に接続した負荷回路103
と、スイッチング素子Q101,Q102のオン・オフ
を制御する自励式のインバータ制御回路105と、整流
器DBの出力を部分的に平滑してインバータ回路102
に供給する補助電源回路(部分平滑回路)106とを備
えている。
【0003】ここで負荷回路103は、ダイオードD1
01,D102の接続点に一端が接続した直流カット用
のコンデンサC103と、スイッチング素子Q101,
Q102の接続点とコンデンサC103の他端との間に
駆動トランスCTの一次巻線n101を介して一次巻線
n111が接続したリーケージトランスT101と、リ
ーケージトランスT101の二次巻線n112と並列に
両フィラメント電極の電源側端子が接続した放電灯La
と、放電灯Laの両フィラメント電極の非電源側端子間
に接続したコンデンサC104とで構成しており、リー
ケージトランスT101の漏れインダクタンスとコンデ
ンサC104とでLC共振回路を構成している。
【0004】インバータ制御回路105は自励式の制御
回路からなり、スイッチング素子Q101,Q102を
交互にオン・オフさせる駆動回路105aと、電源投入
時にスイッチング素子Q101,Q102の自励発振を
開始させる起動回路105bと、放電灯Laの予熱時に
フィラメント電極の予熱電流を流す予熱回路105c
と、ランプ始動時に放電灯Laの両端間に印加されるラ
ンプ電圧が所定の始動電圧を超えないように制御する始
動電圧クランプ回路105dと、スイッチング素子Q1
01,Q102のスイッチング動作を間欠動作させる間
欠発振回路105eとで構成される。
【0005】駆動回路105aは、駆動トランスCT
と、スイッチング素子Q101のゲート・ソース間に接
続した、カソード同士が互いに接続したツェナダイオー
ドZD104,ZD105の直列回路と、スイッチング
素子Q102のゲート・ソース間に接続した、カソード
同士が互いに接続したツェナダイオードZD106,Z
D107の直列回路と、スイッチング素子Q101,Q
102のゲートにそれぞれ一端が接続した抵抗R10
1,R102とを備えている。ここで、駆動トランスC
Tの一次巻線n101には、駆動巻線n102,n10
3が磁気結合しており、駆動巻線n102,n103の
一端はそれぞれ抵抗R101,R102の他端に接続
し、駆動巻線n102,n103の他端はそれぞれスイ
ッチング素子Q101,Q102のソースに接続してい
る。
【0006】起動回路105bは、整流器DBの高電位
側出力端に一端が接続した抵抗R103と、抵抗R10
3の他端と整流器DBの低電位側出力端との間に接続し
たコンデンサC105と、抵抗R103及びコンデンサ
C105の接続点とスイッチング素子Q102のゲート
との間に接続した例えばダイアックからなるトリガ素子
Q103と、抵抗R103及びコンデンサC105の接
続点とスイッチング素子Q101,Q102の接続点と
の間に接続した抵抗R104及びダイオードD103の
直列回路とで構成される。
【0007】予熱回路105cは、ローサイドのスイッ
チング素子Q102のゲート・ソース間に接続した抵抗
R105、ダイオードD104及びコンデンサC10
6,C107の直列回路と、コンデンサC106に並列
接続した抵抗R106と、ダイオードD104及びコン
デンサC106の直列回路に逆並列接続したダイオード
D105と、コンデンサC107に逆並列接続したダイ
オードD106と、スイッチング素子Q102及び抵抗
R105の接続点にアノードが接続したダイオードD1
07と、ダイオードD107のカソードにコレクタが接
続すると共に、スイッチング素子Q102のソースにエ
ミッタが接続したNPN形トランジスタからなるスイッ
チング素子Q104と、スイッチング素子Q104のベ
ースとコンデンサC106,C107の接続点との間に
挿入された抵抗R107とで構成される。
【0008】また始動電圧クランプ回路105dは、リ
ーケージトランスT101に磁気結合し、一端がコンデ
ンサC109の低電位側端子に接続した検出巻線n11
3と、検出巻線n113の他端にアノードが接続したダ
イオードD108と、ダイオードD108のカソードと
スイッチング素子Q104のエミッタとの間に接続した
抵抗R109,R110の直列回路と、抵抗R110に
並列接続したコンデンサC108と、抵抗R109,R
110の接続点にカソードが接続したツェナダイオード
ZD103と、ツェナダイオードZD103のアノード
にベースが接続し、放電用の抵抗R108を介してコン
デンサC106の高電位側端にコレクタが接続すると共
に、コンデンサC106の低電位側端にエミッタが接続
したNPN形トランジスタよりなるスイッチング素子Q
105とで構成される。
【0009】間欠発振回路105eは、リーケージトラ
ンスT101の一次巻線n111に磁気結合した電圧検
出回路としての検出巻線n113の両端間にダイオード
D108を介して接続した抵抗R111,R112の直
列回路と、抵抗R112に並列接続し、検出巻線n11
3の検出電圧により充電される始動時間設定用コンデン
サとしてのコンデンサC110と、コンデンサC110
の両端電圧が所定の設定電圧に達するとスイッチング素
子Q101,Q102の発振動作を停止させるラッチ回
路105fとで構成される。ラッチ回路105fは、コ
ンデンサC110の高電位側端子にカソードが接続した
ツェナダイオードZD108と、ツェナダイオードZD
108のアノードとコンデンサC110の低電位側端子
との間に接続したコンデンサC111,C112及び抵
抗R115の並列回路と、ツェナダイオードZD108
のカソードにダイオードD111及び抵抗R113の直
列回路を介してエミッタが接続すると共に、ツェナダイ
オードZD108のアノードにコレクタが接続したPN
P形トランジスタからなるスイッチング素子Q106
と、スイッチング素子Q106のベース・エミッタ間に
接続した抵抗R114及びコンデンサC113の並列回
路と、コレクタがスイッチング素子Q106のベースに
接続し、ベースがスイッチング素子Q106のコレクタ
に接続すると共に、エミッタがコンデンサC111の低
電位側端子に接続したNPN形トランジスタからなるス
イッチング素子Q107と、コンデンサC110の両端
間にダイオードD111及び抵抗R113の直列回路を
介して接続したコンデンサC114とで構成され、抵抗
R113及びコンデンサC114の接続点はダイオード
D112を介してダイオードD107及びスイッチング
素子Q104の接続点に接続している。ここで、ラッチ
回路105fの動作電源はコンデンサC110から供給
されている。
【0010】補助電源回路(部分平滑回路)106は、
整流器DBの直流出力端間にダイオードD101,D1
02の直列回路を介して接続したコンデンサC109
と、コンデンサC109に並列に接続した平滑コンデン
サC101,チョッパ用チョークL100,及び放電用
ダイオードD110の直列回路と、チョッパ用チョーク
L100及びダイオードD110の接続点とスイッチン
グ素子Q101,Q102の接続点との間に接続した充
電用のダイオードD109とで構成される。
【0011】次に、この放電灯点灯装置の動作を簡単に
説明する。尚、インバータ回路102の回路構成は従来
周知の回路構成であるので、その動作については説明を
省略し、制御回路105の動作を中心に説明を行う。
【0012】交流電源Vsが投入されると、コンデンサ
C117の両端に入力電圧を整流した直流電圧が発生す
る。この時、コンデンサC117から抵抗R103を介
してコンデンサC105に充電電流が流れ、コンデンサ
C105の両端電圧が上昇する。そして、コンデンサC
105の両端電圧がトリガ素子Q103のトリガ電圧ま
で上昇すると、トリガ素子Q103がターンオンし、ト
リガ素子Q103を介してスイッチング素子Q102の
ゲートにゲート電圧が与えられ、スイッチング素子Q1
02はオンになる。この時、コンデンサC105に充電
された電荷が放電され、コンデンサC105→抵抗R1
04→ダイオードD103→スイッチング素子Q102
→ダイオードD102,D101→コンデンサC105
の経路で放電電流が流れる。また、スイッチング素子Q
102がオンになると、駆動トランスCTの一次巻線n
101に共振電流が流れ、一次巻線n101に磁気結合
した駆動巻線n103によりスイッチング素子Q102
のオン状態を維持するゲート電圧がなくなり、スイッチ
ング素子Q102がオフになる。その後、駆動巻線n1
03とは逆極性に接続された駆動巻線n102にスイッ
チング素子Q101をオンさせるゲート電圧が発生し、
スイッチング素子Q101がオンになる。以後、駆動回
路105aによってスイッチング素子Q101,Q10
2が交互にオン・オフされ、自励発振動作を行う。
【0013】ところで、放電灯Laの始動時において、
駆動トランスCTの駆動巻線n103にスイッチング素
子Q102をオンさせるゲート電圧が発生すると、駆動
トランスCTの駆動巻線n103→抵抗R102→抵抗
R105→ダイオードD104→コンデンサC106及
び抵抗R106→コンデンサC107→駆動巻線n10
3の経路で電流が流れる。そして、スイッチング素子Q
104に所定のベース電流が流れると、信号引き抜き手
段たるスイッチング素子Q104がオンになり、駆動ト
ランスCTの駆動巻線n103→抵抗R102→ダイオ
ードD107→スイッチング素子Q104→駆動巻線n
103の経路で電流が流れる。この時、スイッチング素
子Q102のゲート・ソース間がダイオードD107及
びスイッチング素子Q104を介して短絡され、スイッ
チング素子Q102のゲート電圧が引き抜かれるので、
スイッチング素子Q102がオフになる。このように、
コンデンサC107及び抵抗R105からなるCR時定
数回路によってスイッチング素子Q102のオン時間
(すなわちオンデューティ)が決定されると、スイッチ
ング素子Q101,Q102は自励発振を行っているの
で、もう一方のスイッチング素子Q101のオン時間も
自ずと決定される。
【0014】その後、LC共振回路の共振動作によって
駆動トランスCTの巻線電圧が反転すると、駆動巻線n
102にスイッチング素子Q101をオンさせるゲート
電圧が発生し、スイッチング素子Q101がオンにな
る。さらにLC共振回路の共振動作によって、駆動トラ
ンスCTの巻線電圧が再び反転すると、駆動巻線n10
3にスイッチング素子Q102をオンさせるゲート電圧
が発生し、スイッチング素子Q102がオンになる。以
後、上述と同様の動作を繰り返しながら、スイッチング
素子Q101,Q102が自励発振を行い、コンデンサ
C106が徐々に充電されていく。予熱時間設定用のコ
ンデンサC106の両端電圧が上昇すると、コンデンサ
C107及び抵抗R105からなるCR時定数回路に流
れる電流が減少し、スイッチング素子Q104がオンに
なるまでの時間(すなわちスイッチング素子Q2がオフ
になるまでの時間)が長くなるので、スイッチング素子
Q102のオンデューティが徐々に大きくなる。そし
て、コンデンサC106の両端電圧が、スイッチング素
子Q102に印加されるゲート電圧のピーク値と略等し
い電圧まで充電されると、コンデンサC107及び抵抗
R105からなるCR時定数回路に電流が流れなくなる
ため、スイッチング素子Q102に印加されるゲート電
圧の引き抜きが行われなくなる。ここで、コンデンサC
106が充電されていくに従って、スイッチング素子Q
102のオンデューティが略50%に近付いていくよう
になっており、スイッチング素子Q102のオンデュー
ティが変化するにつれて、スイッチング素子Q101,
Q102の発振周波数が低下し、ランプ電圧VLaが徐
々に増加するので、放電灯Laのフィラメント電極が十
分予熱され、やがて放電灯Laが点灯する。
【0015】ここで、ランプ始動時に過大なランプ電圧
が発生すると、リーケージトランスT101に磁気結合
したリーケージトランスT101の検出巻線n113に
発生する電圧が大きくなり、検出巻線n113に発生す
る電圧が所定の電圧値を上回ると、ツェナダイオードZ
D103が導通して、スイッチング素子Q105のベー
スに電圧が印加され、スイッチング素子Q105がオン
になる。スイッチング素子Q105がオンになると、コ
ンデンサC106に充電された電荷が抵抗R108及び
スイッチング素子Q105を介して放電され、コンデン
サC106の両端電圧が所定の電圧値を越えないよう保
たれるため、コンデンサC107及び抵抗R105から
なるCR時定数回路に流れる電流が所定の電流値よりも
小さくなることはなく、スイッチング素子Q104がオ
ンになるまでの時間を略一定に維持できる。したがっ
て、スイッチング素子Q102のゲート電圧を引き抜く
までの時間が略一定となり、スイッチング素子Q102
のオン時間(オンデューティ)が略一定となるので、ラ
ンプ始動時に放電灯Laの両端間に印加されるランプ電
圧が所定の始動電圧を超えないように制御することがで
き、回路部品に加わる電圧を低減することができる。こ
こに、抵抗R109,R110、コンデンサC108、
ツェナーダイオードZD103、スイッチング素子Q1
05などからスイープ動作停止手段が構成される。
【0016】このように、交流電源Vsが投入される
と、起動回路105bがスイッチング素子Q101,Q
102の発振動作を開始させ、駆動回路105bにより
スイッチング素子Q101,Q102が高周波で交互に
オン・オフされる。ランプ始動時、予熱回路105cは
スイッチング素子Q102のオンデューティを徐々に大
きくして50%に近づけて行き、スイッチング素子Q1
01,Q102の発振周波数を徐々に低下させており、
ランプ電圧が徐々に増加し、やがて放電灯Laが点灯す
る。また、ランプ始動時に始動電圧クランプ回路105
dはランプ電圧が所定の上限値を越えないようにクラン
プしており、回路素子に過大な電圧がかかるのを防止し
ている。ここで、スイッチング素子Q101,Q102
が発振動作を開始してから、予熱回路105cがオンデ
ューティのスィープ動作を停止するまでの期間を予熱期
間といい、始動電圧クランプ回路105dによってラン
プ電圧が所定の始動電圧にクランプされる期間を始動期
間という。
【0017】間欠発振回路105eでは、スイッチング
素子Q101,Q102が発振動作を開始すると、リー
ケージトランスT101の検出巻線n113に発生した
高周波電圧を電源とし、抵抗R111を介してコンデン
サC110が充電される。コンデンサC110の両端電
圧が所定の設定電圧(すなわち、ツェナダイオードZD
108のツェナ電圧)を超えると、ツェナダイオードZ
D108が導通し、スイッチング素子Q107にベース
電流が流れて、スイッチング素子Q107がオンにな
り、スイッチング素子Q106がオンになる。スイッチ
ング素子Q106,Q107がオンになると、スイッチ
ング素子Q102のゲート電圧が、ダイオードD10
7,D112、抵抗R114,R115及びスイッチン
グ素子Q106,Q107を介して引き抜かれるから、
スイッチング素子Q102がオフになり、スイッチング
素子Q101,Q102の発振動作が停止する。
【0018】発振動作が停止すると、リーケージトラン
スT101の検出巻線n113に発生する電圧が無くな
るから、コンデンサC110に充電された電荷が、抵抗
R112又はラッチ回路105fのスイッチング素子Q
106,Q107を介して放電される。その後、コンデ
ンサC110の両端電圧が低下し、ツェナダイオードZ
D108のツェナ電圧よりも低くなると、ツェナダイオ
ードZD108がオフになり、スイッチング素子Q10
6,Q107がオフになるので、スイッチング素子Q1
02にゲート電圧が与えられてオンになり、スイッチン
グ素子Q101,Q102が再び自励発振を開始する。
発振動作が再開されるとコンデンサC110が再び充電
され、上述の動作が繰り返し行われるので、発振動作が
間欠的に行われる。すなわち、コンデンサC110の充
電時間によって始動時間が決定される。尚、通常はコン
デンサC110の両端電圧がツェナダイオードZD10
8のツェナ電圧に達する前に放電灯Laが点灯してお
り、放電灯Laの正常点灯時に過大なランプ電圧が発生
することはないから、スイッチング素子Q101,Q1
02の発振動作が間欠的になることはない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、予熱時間設定用のコンデンサC106と、始動時間
設定用のコンデンサC110とが設けられている。この
従来例のような回路を設計する場合、自励方式となるた
め各部品のばらつきが周波数等をばらつかせFET等の
部品のストレス要因となってしまう。そのため、時間設
定用のコンデンサを2つ設けると各々のコンデンサ毎に
容量等がばらつき、周波数等のばらつき要因が増えてし
まう。例えば、予熱時間設定用のコンデンサC106の
容量が大きくなり、始動時間設定用のコンデンサC11
0の容量が小さくなると、予熱時間は長くなり、その分
始動時間は短くなるため、始動性は悪化する。単にコン
デンサC110のばらつきだけでなく、コンデンサC1
06のばらつきも始動性に影響するため、設計範囲が狭
くなり、開発工数も多くなるという課題があった。
【0020】本発明は、上記事由に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、予熱時間設定用のコンデンサと始
動時間設定用のコンデンサとを1つのコンデンサで兼用
して予熱始動時間の計測を行い、周波数等のばらつき要
因を減少させて、始動性を良好にし、開発日数を減少さ
せた放電灯点灯装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、交流
電源と、前記交流電源の出力を整流する整流器と、前記
整流器の整流出力を平滑する平滑コンデンサと、一対の
スイッチング素子の直列回路を有し、前記平滑コンデン
サの直流出力をスイッチング素子がスイッチングするこ
とによって交流電圧に変換するインバータ回路と、少な
くとも放電灯及びLC共振回路を含み、一方のスイッチ
ング素子の両端間に接続された負荷回路と、前記一対の
スイッチング素子を自励駆動で交互にオン・オフさせる
駆動回路と、前記インバータ回路の出力電圧を検出する
電圧検出回路と、前記電圧検出回路の検出電圧が大きい
場合に大電流で充電され、前記電圧検出回路の検出電圧
が小さい場合に小電流で充電される1つのタイマー用コ
ンデンサと、前記タイマー用コンデンサの充電電圧を測
定し、前記充電電圧が所定の電圧に達するまでの時間を
放電灯のフィラメントを予熱して放電を開始させる予熱
始動時間とする測定回路と、予熱始動時にスイッチング
素子のオンデューティと発振周波数とのうち少なくとも
一方を変化させる予熱回路とを備えることを特徴とす
る。
【0022】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記予熱始動時間は、放電灯のフィラメントを予熱
する予熱時間及び放電灯の放電を開始させる始動時間か
らなり、前記測定回路は、前記タイマー用コンデンサの
充電電圧が第1の電圧に達すると導通するツェナダイオ
ードと抵抗との第1の直列回路と、前記タイマー用コン
デンサの充電電圧が前記第1の電圧より高い第2の電圧
に達すると導通するツェナダイオードと抵抗との第2の
直列回路とを備え、前記第1の直列回路のツェナダイオ
ードが導通するまでの時間を予熱時間とし、前記第1の
直列回路のツェナダイオードが導通してから、前記第2
の直列回路のツェナダイオードが導通するまでの時間を
始動時間としたことを特徴とする。
【0023】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記予熱始動時間は、放電灯のフィラメントを予熱
する予熱時間及び放電灯の放電を開始させる始動時間か
らなり、前記測定回路は、前記タイマー用コンデンサの
充電電圧が所定の電圧に達すると導通するツェナダイオ
ードと複数の抵抗との第1の直列回路と、前記タイマー
用コンデンサの充電電圧が前記第1の直列回路のツェナ
ダイオードと同じ所定の電圧に達すると導通するツェナ
ダイオードと複数の抵抗との第2の直列回路とを備え、
前記第1の直列回路で抵抗同士の接続点の電圧が所定の
電圧に達するまでの時間を予熱時間とし、前記第1の直
列回路の前記接続点の電圧が所定の電圧に達してから、
前記第2の直列回路で抵抗同士の接続点の電圧が所定の
電圧に達するまでの時間を始動時間としたことを特徴と
する。
【0024】請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれ
かの発明において、前記予熱始動時間は、放電灯のフィ
ラメントを予熱する予熱時間及び放電灯の放電を開始さ
せる始動時間からなり、予熱時間において前記インバー
タ回路は、出力電圧波形をスイープ波形とすることを特
徴とする。
【0025】請求項5の発明は、請求項1乃至3いずれ
かの発明において、前記予熱始動時間は、放電灯のフィ
ラメントを予熱する予熱時間及び放電灯の放電を開始さ
せる始動時間からなり、予熱時間において前記インバー
タ回路は、出力電圧を一定とすることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0027】(実施形態1)図1に本実施形態の放電灯
点灯装置の回路構成を示す。本回路は、交流電源Vsの
交流電圧を全波整流するダイオードD1〜D4のダイオ
ードブリッジからなる整流器DBと、整流器DBの直流
出力端間に接続したコンデンサC2と、整流器DBの高
電位側出力端に接続したダイオードD5,D6の直列回
路と、ダイオードD6に並列接続した入力歪改善用のコ
ンデンサC4と、整流器DBの直流出力端間にダイオー
ドD5,D6の直列回路を介して接続したスイッチング
素子Q1,Q2の直列回路からなるハーフブリッジ型の
インバータ回路2と、スイッチング素子Q1,Q2の直
列回路に並列に接続してインバータ回路2の電源となる
コンデンサC10と、コンデンサC10に並列に接続し
た平滑用コンデンサC9とダイオードD8との直列回路
と、ダイオードD5,D6の接続点に一端を接続したカ
ップリングコンデンサC3と、スイッチング素子Q2に
並列に接続した負荷回路3と、コンデンサC9、ダイオ
ードD8の接続点にアノードを接続しカソードを負荷回
路3に接続した降圧チョッパ用ダイオードD7と、スイ
ッチング素子Q1,Q2のオン・オフを制御する自励式
のインバータ制御回路5とを備えている。
【0028】ここで負荷回路3は、コンデンサC3の他
端に1次巻線n11の一端を接続したリーケージトラン
スT1と、リーケージトランスT1の2次巻線n12と
並列に一方のフィラメント電極の電源側端子が各々接続
した放電灯La1,La2と、放電灯La1,La2の
一方のフィラメント電極の各非電源側端子間に接続した
共振コンデンサC7と、放電灯La1,La2の他方の
フィラメント電極の電源側端子間に接続した予熱巻線n
14とコンデンサC6との直列回路と、放電灯La1の
一方のフィラメント電極の非電源側端子と他方のフィラ
メント電極の電源側端子間に接続したコンデンサC5
と、共振コンデンサC7の両端と整流器DBの低電位出
力側との間に各々接続したコンデンサC11,C12
と、リーケージトランスT1の検出巻線n13とダイオ
ードD19との直列回路とで構成されており、放電灯L
a1,La2の他方のフィラメント電極の非電源側端子
間は短絡され、リーケージトランスT1の漏れインダク
タンスとコンデンサC7とでLC共振回路を構成し、検
出巻線n13はインバータ回路2の出力電圧を検出する
電圧検出回路を成している。
【0029】インバータ制御回路5は自励式の制御回路
からなり、スイッチング素子Q1,Q2を交互にオン・
オフさせる駆動回路5aと、電源投入時にスイッチング
素子Q1,Q2の自励発振を開始させる起動回路5b
と、放電灯La1,La2の予熱時にフィラメント電極
の予熱電流を流し、始動時には放電灯La1,La2の
始動電圧を一定にする予熱回路5cと、電源投入時から
の時間を計測するタイマー用コンデンサC18を備えた
タイマー回路5dと、タイマー用コンデンサC18の充
電電圧を測定することによってインバータ回路2を予熱
周波数で発振させる予熱時間を設定する予熱時間測定回
路5eと、タイマー用コンデンサの充電電圧を測定する
ことによってインバータ回路2を始動周波数で発振させ
る始動時間を設定する始動時間測定回路5fと、インバ
ータ回路2の発振周波数が始動周波数になっても放電灯
La1,La2が始動点灯しないことを検出する検出回
路5gと、検出回路5gで放電灯La1,La2が始動
点灯しないことを検出するとインバータ回路2を間欠発
振させるラッチ回路5hとから構成される。
【0030】駆動回路5aは、1次巻線n21の一端を
リーケージトランスT1の1次巻線n11の他端に接続
し、他端をスイッチング素子Q1,Q2の接続点に接続
した駆動トランスT2と、スイッチング素子Q1のゲー
ト・ソース間に接続した、カソード同士が互いに接続し
たツェナダイオードZD1,ZD2の直列回路と、スイ
ッチング素子Q2のゲート・ソース間に接続した、カソ
ード同士が互いに接続したツェナダイオードZD3,Z
D4の直列回路と、スイッチング素子Q1,Q2のゲー
トにそれぞれ一端が接続した抵抗R7,R6とを備えて
いる。ここで、駆動トランスT2の一次巻線n21に
は、駆動巻線n22,n23が磁気結合しており、駆動
巻線n22,n23の一端はそれぞれ抵抗R7,R6の
他端に接続し、駆動巻線n22,n23の他端はそれぞ
れスイッチング素子Q1,Q2のソースに接続してい
る。
【0031】起動回路5bは、整流器DBの高電位側出
力端に一端を接続した抵抗R1,R2の直列回路と、放
電灯La1,La2の他方のフィラメント電極を介して
抵抗R1,R2の直列回路の他端と整流器DBの低電位
側出力端との間に接続した抵抗R3,R4,R5の直列
回路と、抵抗R5に並列接続したコンデンサC8と、抵
抗R4とコンデンサC8の接続点とスイッチング素子Q
2のゲートとの間に接続した例えばダイアックからなる
トリガ素子Q11と、抵抗R4,コンデンサC8の接続
点とスイッチング素子Q2のドレインとの間に接続した
抵抗R8とダイオードD9の直列回路とで構成される。
【0032】予熱回路5cは、ローサイドのスイッチン
グ素子Q2のゲート・ソース間に接続した抵抗R28、
ダイオードD14、及びコンデンサC21,C20の直
列回路と、コンデンサC21に並列接続した抵抗R2
7、及び抵抗R26とNPN形トランジスタからなるス
イッチング素子Q8との直列回路と、ダイオードD14
及びコンデンサC21の直列回路に逆並列接続したダイ
オードD15と、コンデンサC20に逆並列接続したダ
イオードD16と、スイッチング素子Q2及び抵抗R2
8の接続点にアノードが接続したダイオードD17と、
ダイオードD17のカソードにエミッタが接続すると共
に、スイッチング素子Q2のソースにコレクタが接続し
たPNP形トランジスタからなるスイッチング素子Q1
0と、スイッチング素子Q10のベースとエミッタとの
間に接続したダイオードD18と抵抗R30の並列回路
と、スイッチング素子Q10のベースとコレクタとの間
に接続したNPN形トランジスタからなるスイッチング
素子Q9と、スイッチング素子Q9のベースとダイオー
ドD15,D16の接続点との間に接続する抵抗R29
と、ダイオードD19のカソードに一端を接続した抵抗
R24,R25の直列回路と、抵抗R24,R25の接
続点とスイッチング素子Q2のソースとの間に接続した
コンデンサC19と、抵抗R24,R25の接続点にカ
ソードが接続し、スイッチング素子Q8のベースにアノ
ードが接続したツェナダイオードZD8とで構成され
る。
【0033】タイマ回路5dは、ダイオードD19のカ
ソードとスイッチング素子Q2のソースとの間に接続し
た抵抗R22,R23の直列回路と、抵抗R22,R2
3の接続点にアノードを接続したダイオードD13と、
ダイオードD13のカソードとスイッチング素子Q2の
ソースとの間に接続した電解コンデンサであるタイマー
用コンデンサC18と抵抗R21との並列回路とで構成
される。ここで、抵抗R22,R23の直列回路は検出
巻線n13が検出したインバータ回路2の出力電圧を分
圧し、その分圧電圧によってコンデンサC18は充電さ
れる。
【0034】予熱時間測定回路5eは、抵抗R24,R
25の直列回路の他端にコレクタを接続し、スイッチン
グ素子Q2のソースをエミッタに接続したNPN形トラ
ンジスタからなるスイッチング素子Q7と、スイッチン
グ素子Q7のベースとコンデンサC18の一端とに接続
したツェナダイオードZD7と抵抗R19の第1の直列
回路とで構成される。
【0035】始動時間測定回路5fは、コンデンサC1
0に並列接続した抵抗R9,R10,R11,R16,
NPN形トランジスタからなるスイッチング素子Q6の
直列回路と、スイッチング素子Q6のゲートとツェナダ
イオードZD7のカソードとの間に接続したツェナダイ
オードZD6と抵抗R17との第2の直列回路と、スイ
ッチング素子Q6のコレクタにベースを接続したNPN
形トランジスタからなるスイッチング素子Q5とで構成
される。
【0036】検出回路5gは、スイッチング素子Q5の
コレクタ,エミッタ間に接続したダイオードD12と、
ダイオードD12と抵抗R3,R4の接続点との間に接
続したコンデンサC17と、ダイオードD12のカソー
ドにアノードを接続したダイオードD11と、ダイオー
ドD11のカソードとスイッチング素子Q2のソースの
間に接続したコンデンサC16と抵抗R15との並列回
路と、コンデンサC16と抵抗R15との並列回路の一
端にカソードを接続したツェナダイオードZD5とで構
成される。
【0037】ラッチ回路5hは、ダイオードD13のカ
ソードにアノードを接続したダイオードD10と抵抗R
14との直列回路と、ツェナダイオードZD5を介して
抵抗R15に並列接続したコンデンサC15と抵抗R1
3との並列回路と、抵抗R14にエミッタが接続すると
共に、ツェナダイオードZD5のアノードにコレクタが
接続したPNP形トランジスタからなるスイッチング素
子Q4と、スイッチング素子Q4のベース・エミッタ間
に接続した抵抗R12とコンデンサC14の並列回路
と、コレクタがスイッチング素子Q4のベースに接続
し、ベースがスイッチング素子Q4のコレクタに接続す
ると共に、エミッタがスイッチング素子Q2のソースに
接続したNPN形トランジスタからなるスイッチング素
子Q3と、コンデンサC18の両端間にダイオードD1
0及び抵抗R14の直列回路を介して接続したコンデン
サC13と、抵抗R14及びコンデンサC13の接続点
とダイオードD17及びスイッチング素子Q10の接続
点との間に接続しているダイオード20とで構成され
る。ここで、ラッチ回路5hの動作電源はコンデンサC
18から供給されている。
【0038】次に、この放電灯点灯装置の動作を簡単に
説明する。尚、インバータ回路2の回路構成は従来周知
の回路構成であるので、その動作については説明を省略
し、制御回路5の動作を中心に説明を行う。
【0039】交流電源Vsが投入されると、コンデンサ
C2の両端に入力電圧を整流した直流電圧が発生する。
この時、コンデンサC2から抵抗R1,R2、放電灯L
a1,La2のフィラメント電極、抵抗R3,R4を介
してコンデンサC8に充電電流が流れ、コンデンサC8
の両端電圧が上昇する。そして、コンデンサC8の両端
電圧がトリガ素子Q11のトリガ電圧まで上昇すると、
トリガ素子Q11がターンオンし、トリガ素子Q11を
介してスイッチング素子Q2のゲートにゲート電圧が与
えられ、スイッチング素子Q2はオンになる。この時、
コンデンサC8に充電された電荷が放電され、コンデン
サC8→抵抗R8→ダイオードD9→スイッチング素子
Q2→コンデンサC8の経路で放電電流が流れる。ま
た、スイッチング素子Q2がオンになると、駆動トラン
スT2の一次巻線n21に電流が流れ、一次巻線n21
に磁気結合した駆動巻線n23によりスイッチング素子
Q2のオン状態を維持するゲート電圧がなくなり、スイ
ッチング素子Q2がオフになる。その後、駆動巻線n2
3とは逆極性に接続した駆動巻線n22にスイッチング
素子Q1をオンさせるゲート電圧が発生し、スイッチン
グ素子Q1がオンになる。以後、駆動回路5aによって
スイッチング素子Q1,Q2が交互にオン・オフされ、
発振動作を行う。
【0040】以後、上述と同様の動作を繰り返しなが
ら、スイッチング素子Q1,Q2が発振を行い、リーケ
ージトランスT1の検出巻線n13の両端にはインバー
タ回路2の出力電圧に応じた電圧が発生し、ダイオード
D19、抵抗R23、ダイオードD13を介してコンデ
ンサC18が徐々に充電されていく。
【0041】次にコンデンサC18の両端電圧Vc18
による発振動作の制御について図2を用いて説明する。
【0042】まず、ツェナダイオードZD7のツェナ電
圧Vzd7(第1の電圧)はツェナダイオードZD6の
ツェナ電圧Vzd6よりも低く設定されており、コンデ
ンサC18の両端電圧Vc18がツェナ電圧Vzd7に
達するまでは、ツェナダイオードZD7を介してスイッ
チング素子Q7のベースには電流は流れず、スイッチン
グ素子Q7はオフしてスイッチング素子Q7のコレクタ
−エミッタ間電圧Vq7は高電位になっている。トラン
ジスタQ7がオフしている間は、検出巻線n13の出力
がダイオードD19、抵抗R24、ツェナダイオードZ
D8を介してスイッチング素子Q8のベースに入力され
てスイッチング素子Q8がオンしているため、抵抗R2
8、コンデンサC20で決まる時定数でスイッチング素
子Q9をオン・オフすることによってスイッチング素子
Q2をオン・オフし、インバータ回路2の駆動信号を他
制制御する。そのため、コンデンサC18の両端電圧V
c18がツェナダイオードZD7のツェナ電圧Vzd7
に達するまではインバータ回路2の駆動信号は抵抗28
とコンデンサC20とで決まる周波数で発振する予熱期
間S1となり、インバータ回路2の出力電圧は図3に示
すように予熱期間S1中は一定の電圧となる。このとき
この出力電圧を放電灯La1,La2がコールドスター
トしないような発振電圧にするように発振周波数を設定
しておけば、放電灯La1,La2は予熱される。
【0043】次に、時間tpでコンデンサC18の両端
電圧Vc18がツェナ電圧Vzd7に達すると、ツェナ
ダイオードZD7が導通し、スイッチング素子Q7がオ
ンし、スイッチング素子Q7のコレクタ−エミッタ間電
圧Vq7は低電位になる。このとき、スイッチング素子
Q6のコレクタ−エミッタ間電圧Vq6は高電位の状態
を維持している。そして、検出巻線n13の電圧を抵抗
R24,R25で分圧した電圧がツェナダイオードZD
8に印加されて、インバータ回路2を始動周波数で動作
させる始動期間S2に切り替わる。始動期間S2では、
検出巻線n13に発生する電圧が所定の電圧値を上回る
と、ツェナダイオードZD8が導通して、スイッチング
素子Q8のベースにベース電流が流れ、スイッチング素
子Q8がオンになる。そして、スイッチング素子Q8が
オンになると、コンデンサC21に充電された電荷が抵
抗R26及びスイッチング素子Q8を介して放電され、
コンデンサC21の両端電圧が所定の電圧値を越えない
よう保たれるため、コンデンサC20及び抵抗R28か
らなるCR時定数回路に流れる電流が所定の電流値より
も小さくなることはなく、スイッチング素子Q9がオン
になるまでの時間を略一定に維持できる。したがって、
スイッチング素子Q2のゲート電圧を引き抜くまでの時
間が略一定となり、スイッチング素子Q2のオン時間
(オンデューティ)が略一定となるので、図3に示すよ
うに、始動期間S2中は、放電灯La1,La2の両端
間に印加されるランプ電圧を一定の始動電圧に制御する
ことができる。
【0044】次に時間tsでコンデンサC18の両端電
圧Vc18が、ツェナダイオードZD6のツェナ電圧V
zd6(第2の電圧)に達すると、ツェナダイオードZ
D6が導通し、スイッチング素子Q6がオンして、スイ
ッチング素子Q5がオフする。このとき、スイッチング
素子Q6のコレクタ−エミッタ間電圧Vq6、スイッチ
ング素子Q7のコレクタ−エミッタ間電圧Vq7は共に
低電位になる。放電灯La1,La2が正常ランプであ
れば、始動期間S2中に点灯し、定格点灯に至るが、放
電灯La1,La2が点灯しない場合はスイッチング素
子Q5がオフし、予熱巻線n14から抵抗R3,コンデ
ンサC17,ダイオードD11を介してコンデンサC1
6が充電される。そして、コンデンサC16の両端電圧
がツェナダイオードZD5のツェナ電圧に達するとツェ
ナダイオードZD5が導通し、スイッチング素子Q3に
ベース電流が流れて、スイッチング素子Q3がオンす
る。スイッチング素子Q3がオンすると、スイッチング
素子Q4もオンする。スイッチング素子Q3,Q4がオ
ンになると、スイッチング素子Q2のゲート電圧が、ダ
イオードD17,D20、抵抗R12,R13及びスイ
ッチング素子Q3,Q4を介して引き抜かれるから、ス
イッチング素子Q2がオフになり、スイッチング素子Q
1,Q2の発振動作が停止する。
【0045】発振動作が停止すると、リーケージトラン
スT1の検出巻線n13に発生する電圧が無くなるか
ら、コンデンサC18に充電された電荷が、抵抗R21
又はラッチ回路5hのスイッチング素子Q3,Q4を介
して放電される。その後、コンデンサC18の両端電圧
が低下し、ツェナダイオードZD6のツェナ電圧よりも
低くなると、ツェナダイオードZD6がオフになり、ス
イッチング素子Q6がオフ,Q5がオンになるので、コ
ンデンサC16はそれ以上充電されず、コンデンサC1
6に充電された電荷が抵抗R15を介して放電されて、
ツェナダイオードZD5はオフし、コンデンサC15に
充電された電荷が抵抗R13を介して放電されて、トラ
ンジスタQ3,Q4はオフする。すると、スイッチング
素子Q2にゲート電圧が与えられてオンになり、スイッ
チング素子Q1,Q2が再び自励発振を開始する。発振
動作が再開されるとコンデンサC18が再び充電され、
上述の動作が繰り返し行われるので、発振動作が間欠的
に行われる。すなわち、コンデンサC18の充電時間に
よって始動時間が決定される。なお、通常はコンデンサ
C18の両端電圧がツェナダイオードZD6のツェナ電
圧に達する前に放電灯La1,La2が点灯しており、
放電灯La1,La2の正常点灯時に過大なランプ電圧
が発生することはないから、スイッチング素子Q1,Q
2の発振動作が間欠的になることはない。
【0046】また、コンデンサC21は、図7に示す従
来例のコンデンサC106のように電解コンデンサでは
なく、微小な容量のコンデンサを用いているため、精度
を高めることができる。さらに、タイマー用のコンデン
サC18は、予熱時間と始動時間との両方を測定してい
るため、予熱時間と始動時間とが無関係にばらつくこと
はなく、設計範囲が従来例に比較して広くなり、開発効
率が向上した。
【0047】(実施形態2)図4に本実施形態の放電灯
点灯装置の回路構成を示す。タイマーコンデンサC18
の充電電圧を測定することによってインバータ回路2を
予熱周波数で発振させる予熱時間を設定する予熱時間測
定回路5eと、タイマーコンデンサC18の充電電圧を
測定することによってインバータ回路2を始動周波数で
発振させる始動時間を設定する始動時間測定回路5fと
の構成のみが異なり、他の構成は実施形態1と同様であ
り、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略す
る。
【0048】予熱時間測定回路5eは、コンデンサC1
8に並列に接続されたツェナダイオードZD7と抵抗R
19,R20との第1の直列回路と、抵抗R24,R2
5の直列回路の他端にコレクタを接続され、スイッチン
グ素子Q2のソースをエミッタに接続されて、抵抗R1
9,R20の接続点をベースに接続されたNPN形トラ
ンジスタからなるスイッチング素子Q7とで構成され
る。
【0049】始動時間測定回路5fは、コンデンサC1
0に並列接続された抵抗R9,R10,R11,R1
6,NPN形トランジスタからなるスイッチング素子Q
6の直列回路と、コンデンサC18に並列に接続された
ツェナダイオードZD6と抵抗R17,R18との第2
の直列回路と、スイッチング素子Q6のエミッタにベー
スを接続されたNPN形トランジスタからなるスイッチ
ング素子Q5とで構成され、スイッチング素子Q6のベ
ースは抵抗R17,R18の接続点に接続される。
【0050】インバータ回路2を予熱周波数で発振させ
る予熱時間は、実施形態1同様にスイッチング素子Q7
がオンするまでの時間であり、実施形態1では、コンデ
ンサC18の両端電圧Vc18がツェナダイオードZD
7のツェナ電圧Vzd7に達したときにスイッチング素
子Q7はオンする。しかし、本実施形態では、ツェナダ
イオードZD7が導通したときに、コンデンサC18の
両端電圧Vc18とツェナダイオードZD7のツェナ電
圧Vzd7との差電圧を抵抗R19,R20で分圧した
ときの抵抗R20の両端電圧がスイッチング素子Q7を
オンさせるしきい値に達したときのスイッチング素子Q
7はオンする。
【0051】同様に、インバータ回路2を始動周波数で
発振させる始動時間は、実施形態1同様にスイッチング
素子Q7がオンしてからスイッチング素子Q6がオンす
るまでの時間であり、実施形態1では、コンデンサC1
8の両端電圧Vc18がツェナダイオードZD6のツェ
ナ電圧Vzd6に達したときにスイッチング素子Q6は
オンする。しかし、本実施形態では、ツェナダイオード
ZD6が導通したときに、コンデンサC18の両端電圧
Vc18とツェナダイオードZD6のツェナ電圧Vzd
6との差電圧を抵抗R17,R18で分圧したときの抵
抗R18の両端電圧がスイッチング素子Q6をオンさせ
るしきい値に達したときにスイッチング素子Q6はオン
する。
【0052】このような構成では、ツェナダイオードZ
D6とツェナダイオードZD7とはそのツェナ電圧が同
一電圧であるものを用いて、抵抗R17〜R20の各抵
抗値の設定によって、適切な予熱期間、始動時間を設定
することができる。
【0053】ツェナダイオードはそのツェナ電圧によっ
て温度特性が異なり、一般的にはツェナ電圧が低いツェ
ナダイオードは負の温度特性を有し、ツェナ電圧が高い
ツェナダイオードは正の温度特性を有し、特にツェナ電
圧が略5〜7Vのツェナダイオードは、温度による影響
が最も小さい。
【0054】本発明のように自励方式の駆動回路5aを
用いる場合には、予熱時間、始動時間のばらつきの要因
はできるだけ少なくしたほうがよい。そのためには、本
実施形態で示すように、ツェナダイオードZD6とツェ
ナダイオードZD7とはそのツェナ電圧が同一電圧であ
り、且つ温度の影響が小さいツェナ電圧であるものを選
択し、抵抗R17〜R20の各抵抗値の設定によって、
適切な予熱期間、始動時間を設定すれば、温度によって
特性がばらつかない予熱時間測定回路5e、始動時間測
定回路5fを構成することができる。
【0055】(実施形態3)図5に本実施形態の放電灯
点灯装置の回路構成を示す。実施形態1を示す図1とは
略同様の構成を有しているが、タイマー用コンデンサを
予熱回路5cのコンデンサC21に兼用させたものであ
る。また、駆動回路5a、起動回路5b、検出回路5
g、ラッチ回路5hの各構成は実施形態1と同様であ
り、同一の符号を付して説明は省略する。
【0056】予熱回路5cは、ローサイドのスイッチン
グ素子Q2のゲート・ソース間に接続した抵抗R28、
ダイオードD14及びコンデンサC21,C20の直列
回路と、コンデンサC21に並列接続した抵抗R27
と、ダイオードD14及びコンデンサC21の直列回路
に逆並列接続したダイオードD15と、コンデンサC2
0に逆並列接続したダイオードD16と、スイッチング
素子Q2及び抵抗R28の接続点にアノードが接続した
ダイオードD17と、ダイオードD17のカソードにエ
ミッタが接続すると共に、スイッチング素子Q2のソー
スにコレクタが接続したPNP形トランジスタからなる
スイッチング素子Q10と、スイッチング素子Q10の
ベースとエミッタとの間に接続したダイオードD18と
抵抗R30の並列回路と、スイッチング素子Q10のベ
ースとコレクタとの間に接続したNPN形トランジスタ
からなるスイッチング素子Q9と、スイッチング素子Q
9のベースとダイオードD15,D16の接続点との間
に接続する抵抗R29とで構成される。ここで、コンデ
ンサC21は実施形態1,2に比べて容量の大きい電解
コンデンサを用いる。
【0057】ラッチ電源回路5iは、ダイオードD19
のカソードとスイッチング素子Q2のソースとの間に接
続した抵抗R22,R23の直列回路と、抵抗R22,
R23の接続点にアノードを接続したダイオードD13
と、ダイオードD13のカソードとスイッチング素子Q
2のソースとの間に接続したコンデンサC18と抵抗R
21の並列回路とで構成される。ここでコンデンサC1
8は実施形態1,2に比べて容量の小さいコンデンサを
用いる。
【0058】予熱・始動時間測定回路5jは、コンデン
サC10に並列接続した抵抗R9,R10,R11,R
16,NPN形トランジスタからなるスイッチング素子
Q6の直列回路と、スイッチング素子Q6のゲートとコ
ンデンサC21の一端に接続したツェナダイオードZD
6と抵抗R17の直列回路と、スイッチング素子Q6の
コレクタにベースを接続したNPN形トランジスタから
なるスイッチング素子Q5とで構成される。
【0059】次に、本実施形態の動作について以下説明
する。点灯するまでの動作は従来例と略同様であり、交
流電源Vsが投入されると、起動回路5bがスイッチン
グ素子Q1,Q2の発振動作を開始させ、駆動回路5a
によりスイッチング素子Q1,Q2が交互にオン・オフ
される。ランプ始動時、予熱回路5cはスイッチング素
子Q2のオンデュ−ティを徐々に大きくして50%に近
付けていき、スイッチング素子Q1,Q2の発振周波数
を徐々に低下させており、ランプ電圧が徐々に増加し、
やがて放電灯La1,La2が点灯する。
【0060】このように、起動開始後、抵抗R28とコ
ンデンサC20とで決まる時定数で他制制御が働き、コ
ンデンサC21の充電電圧に応じてスイッチング素子Q
1,Q2の発振周波数が変化していくので、インバータ
回路2の出力電圧は図6(b)に示すように、スイープ
状に振幅が大きくなっていく。ここで、放電灯La1,
La2が正常ランプであれば、予熱・始動期間S3中に
点灯し、定格点灯に至るが、放電灯La1,La2が点
灯しない場合は、図6(a)に示すようにコンデンサC
21の両端電圧Vc21がツェナダイオードZD6のツ
ェナ電圧Vzd6に達すると、ツェナダイオードZD6
が導通し、スイッチング素子Q6がオンして、スイッチ
ング素子Q5がオフし、実施形態1同様に検出回路5
g、ラッチ回路5hが動作してインバータ回路2の発振
を停止させ、以後、間欠的に発振を行う。
【0061】したがって本実施形態では、予熱時間計測
用のコンデンサと始動時間計測用のコンデンサとを兼ね
ているタイマー用コンデンサを予熱回路5cのコンデン
サC21に兼用させたので、部品ばらつきが減少し、開
発効率を向上させることができ、さらに部品点数を減少
させることができる。
【0062】なお、実施形態1,2においては、予熱時
間中のインバータ回路2の出力電圧を一定としている
が、本実施形態同様にスイープ波形としてもよい。
【0063】
【発明の効果】請求項1の発明は、交流電源と、前記交
流電源の出力を整流する整流器と、前記整流器の整流出
力を平滑する平滑コンデンサと、一対のスイッチング素
子の直列回路を有し、前記平滑コンデンサの直流出力を
スイッチング素子がスイッチングすることによって交流
電圧に変換するインバータ回路と、少なくとも放電灯及
びLC共振回路を含み、一方のスイッチング素子の両端
間に接続された負荷回路と、前記一対のスイッチング素
子を自励駆動で交互にオン・オフさせる駆動回路と、前
記インバータ回路の出力電圧を検出する電圧検出回路
と、前記電圧検出回路の検出電圧が大きい場合に大電流
で充電され、前記電圧検出回路の検出電圧が小さい場合
に小電流で充電される1つのタイマー用コンデンサと、
前記タイマー用コンデンサの充電電圧を測定し、前記充
電電圧が所定の電圧に達するまでの時間を放電灯のフィ
ラメントを予熱して放電を開始させる予熱始動時間とす
る測定回路と、予熱始動時にスイッチング素子のオンデ
ューティと発振周波数とのうち少なくとも一方を変化さ
せる予熱回路とを備えるので、予熱時間設定用のコンデ
ンサと始動時間設定用のコンデンサとを1つのタイマー
用コンデンサで兼用し、タイマー用コンデンサの充電電
圧で予熱始動時間の計測を行い、周波数等のばらつき要
因を減少させて、始動性を良好にし、開発日数を減少さ
せることができるという効果がある。
【0064】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記予熱始動時間は、放電灯のフィラメントを予熱
する予熱時間及び放電灯の放電を開始させる始動時間か
らなり、前記測定回路は、前記タイマー用コンデンサの
充電電圧が第1の電圧に達すると導通するツェナダイオ
ードと抵抗との第1の直列回路と、前記タイマー用コン
デンサの充電電圧が前記第1の電圧より高い第2の電圧
に達すると導通するツェナダイオードと抵抗との第2の
直列回路とを備え、前記第1の直列回路のツェナダイオ
ードが導通するまでの時間を予熱時間とし、前記第1の
直列回路のツェナダイオードが導通してから、前記第2
の直列回路のツェナダイオードが導通するまでの時間を
始動時間としたので、タイマー用コンデンサの充電電圧
で予熱時間と始動時間とを設定することによって、予熱
時間と始動時間とが無関係にばらつくことがなく、設計
範囲が広くなり、開発効率を向上させることができると
いう効果がある。
【0065】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記予熱始動時間は、放電灯のフィラメントを予熱
する予熱時間及び放電灯の放電を開始させる始動時間か
らなり、前記測定回路は、前記タイマー用コンデンサの
充電電圧が所定の電圧に達すると導通するツェナダイオ
ードと複数の抵抗との第1の直列回路と、前記タイマー
用コンデンサの充電電圧が前記第1の直列回路のツェナ
ダイオードと同じ所定の電圧に達すると導通するツェナ
ダイオードと複数の抵抗との第2の直列回路とを備え、
前記第1の直列回路で抵抗同士の接続点の電圧が所定の
電圧に達するまでの時間を予熱時間とし、前記第1の直
列回路の前記接続点の電圧が所定の電圧に達してから、
前記第2の直列回路で抵抗同士の接続点の電圧が所定の
電圧に達するまでの時間を始動時間としたので、請求項
2と同様の効果を得ることができ、さらに予熱時間用及
び始動時間用の各ツェナダイオードのツェナ電圧を同一
電圧とし、且つ温度の影響が小さいツェナ電圧であるも
のを用い、予熱時間、始動時間の設定は、抵抗の各抵抗
値の設定によって適切に設定して、温度によってばらつ
かない予熱時間、始動時間を得ることができるという効
果がある。
【0066】請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれ
かの発明において、前記予熱始動時間は、放電灯のフィ
ラメントを予熱する予熱時間及び放電灯の放電を開始さ
せる始動時間からなり、予熱時間において前記インバー
タ回路は、出力電圧波形をスイープ波形とするので、放
電灯のフィラメント電極を十分に予熱することができる
という効果がある。
【0067】請求項5の発明は、請求項1乃至3いずれ
かの発明において、前記予熱始動時間は、放電灯のフィ
ラメントを予熱する予熱時間及び放電灯の放電を開始さ
せる始動時間からなり、予熱時間において前記インバー
タ回路は、出力電圧を一定とするので、部品へのストレ
スを低減させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す回路構成図である。
【図2】本発明の実施形態1の動作を示す波形図であ
る。
【図3】本発明の実施形態1の動作を示す波形図であ
る。
【図4】本発明の実施形態2を示す回路構成図である。
【図5】本発明の実施形態3を示す回路構成図である。
【図6】(a),(b)本発明の実施形態3の動作を示
す波形図である。
【図7】従来例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
Vs 交流電源 DB 整流器 C9 平滑コンデンサ Q1,Q2 スイッチング素子 2 インバータ回路 3 負荷回路 5a 駆動回路 5c 予熱回路 5d タイマ回路 C18 タイマー用コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 丈二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 井戸 滋 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 岸本 直景 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA02 AB03 AC02 AC11 BA03 BC02 DA02 DA06 DB02 DB03 DB09 DC07 DC08 DD04 DE05 DE06 GA02 GA05 GB12 GC03 HA05 HA06 HA10 HB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と、前記交流電源の出力を整流
    する整流器と、前記整流器の整流出力を平滑する平滑コ
    ンデンサと、一対のスイッチング素子の直列回路を有
    し、前記平滑コンデンサの直流出力をスイッチング素子
    がスイッチングすることによって交流電圧に変換するイ
    ンバータ回路と、少なくとも放電灯及びLC共振回路を
    含み、一方のスイッチング素子の両端間に接続された負
    荷回路と、前記一対のスイッチング素子を自励駆動で交
    互にオン・オフさせる駆動回路と、前記インバータ回路
    の出力電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回
    路の検出電圧が大きい場合に大電流で充電され、前記電
    圧検出回路の検出電圧が小さい場合に小電流で充電され
    る1つのタイマー用コンデンサと、前記タイマー用コン
    デンサの充電電圧を測定し、前記充電電圧が所定の電圧
    に達するまでの時間を放電灯のフィラメントを予熱して
    放電を開始させる予熱始動時間とする測定回路と、予熱
    始動時にスイッチング素子のオンデューティと発振周波
    数とのうち少なくとも一方を変化させる予熱回路とを備
    えることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記予熱始動時間は、放電灯のフィラメ
    ントを予熱する予熱時間及び放電灯の放電を開始させる
    始動時間からなり、前記測定回路は、前記タイマー用コ
    ンデンサの充電電圧が第1の電圧に達すると導通するツ
    ェナダイオードと抵抗との第1の直列回路と、前記タイ
    マー用コンデンサの充電電圧が前記第1の電圧より高い
    第2の電圧に達すると導通するツェナダイオードと抵抗
    との第2の直列回路とを備え、前記第1の直列回路のツ
    ェナダイオードが導通するまでの時間を予熱時間とし、
    前記第1の直列回路のツェナダイオードが導通してか
    ら、前記第2の直列回路のツェナダイオードが導通する
    までの時間を始動時間としたことを特徴とする請求項1
    記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記予熱始動時間は、放電灯のフィラメ
    ントを予熱する予熱時間及び放電灯の放電を開始させる
    始動時間からなり、前記測定回路は、前記タイマー用コ
    ンデンサの充電電圧が所定の電圧に達すると導通するツ
    ェナダイオードと複数の抵抗との第1の直列回路と、前
    記タイマー用コンデンサの充電電圧が前記第1の直列回
    路のツェナダイオードと同じ所定の電圧に達すると導通
    するツェナダイオードと複数の抵抗との第2の直列回路
    とを備え、前記第1の直列回路で抵抗同士の接続点の電
    圧が所定の電圧に達するまでの時間を予熱時間とし、前
    記第1の直列回路の前記接続点の電圧が所定の電圧に達
    してから、前記第2の直列回路で抵抗同士の接続点の電
    圧が所定の電圧に達するまでの時間を始動時間としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記予熱始動時間は、放電灯のフィラメ
    ントを予熱する予熱時間及び放電灯の放電を開始させる
    始動時間からなり、予熱時間において前記インバータ回
    路は、出力電圧波形をスイープ波形とすることを特徴と
    する請求項1乃至3いずれか記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記予熱始動時間は、放電灯のフィラメ
    ントを予熱する予熱時間及び放電灯の放電を開始させる
    始動時間からなり、予熱時間において前記インバータ回
    路は、出力電圧を一定とすることを特徴とする請求項1
    乃至3いずれか記載の放電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009200770A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Sharp Corp 電力増幅器

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